JP2011173033A - 溶解タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽などの設置部位の左勝手および右勝手の両方に対応して取付けを可能にした溶解タンクを提供すること。
【解決手段】溶解タンク1では、単数または複数の仕切り壁7、8、9によって区分されて溶解タンク1の内部に偶数個の室10、11、12、13が形成され、各室は、隣り合う室と連通し、流入口3から流出口4に至る水の流路の略中央部に一つの仕切り壁8が配置され、この仕切り壁を中心として偶数個の室が左右対称に配置されているとともに、流入口と流出口が左右対称に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細気泡発生装置に設けられる溶解タンクに関する。
水中に空気を微細気泡として混合した微細気泡含有水は、洗浄効果、入浴効果などを高めるものとして注目され、空気の微細気泡を水中に発生させる微細気泡発生装置が、様々に提案され、提供されている。たとえば、微細気泡発生装置は、浴槽に併設され、浴槽内の湯水をポンプによって循環させながら、浴槽から取り出した湯水に空気を溶解させ、空気溶解水を浴槽内に送り出すことができる。浴槽内に流出する空気溶解水中の空気は、減圧にともない析出し、湯水中に空気の微細気泡が発生する。微細気泡は、浴槽内の湯水を白濁させ、牛乳風呂のような趣を与え、また、肌の保湿効果などがあり、温泉に匹敵する入浴の効能をもたらす。
このような微細気泡発生装置の一つとして、本出願人は、下記特許文献1に記載した微細気泡発生装置を提案している。
特許文献1に記載した微細気泡発生装置は、浴槽の浴水を吸入する吸入部から浴水を浴槽に吐出する吐出部に至る循環経路に、吸入部側から順に、吸気部、ポンプ部、溶解部、減圧部が配置されたものである。この微細気泡発生装置では、溶解部、減圧部および吐出部が一体にされて吐出ユニットを形成し、この吐出ユニットが、浴槽の外側面に取り付けられるとともに、吐出ユニットの吐出部が浴槽内に連通している。具体的には、吐出ユニットの大部分を占める溶解タンクは、薄型であり、浴槽の側壁に沿って取り付けられる。
特開2006−271559号公報
ところで、微細気泡発生装置の設置においては、図8に示したように、溶解タンク61は、浴槽62の短辺側の側壁に沿って取り付けられ、浴槽62のコーナー部の外側にポンプ63が設置されるのが一般的である。浴槽62には、短辺側の側壁は2つあり、浴室の構造や設計などに応じていずれか一方の側壁が、浴室の壁際に配置される。このため、溶解タンク61と接続するポンプ63の設置には、溶解タンク61の左側にポンプ63が配置される「左勝手」と右側に配置される「右勝手」の2通りがある。
特許文献1に記載した溶解タンクは、2つの隔壁によって、溶解攪拌槽として機能する第1槽と、溶解促進槽として機能する第2槽および第3槽の3つの槽に区分されている。このような3つの槽に区分されている溶解タンクに対してポンプを接続することを考慮すると、左勝手または右勝手のいずれにおいても同じように空気溶解水の生成が行われるようにするためには、配管の長さや接続方式などを左勝手と右勝手で変える必要がある。これは、ポンプの吐出側を溶解タンクの浴水入口に接続しなければならないからである。その結果、溶解タンクとポンプの接続に要する部品が左勝手と右勝手とで異なり、部品点数の増大を招き、配管が長くなるなど場合には、微細気泡発生装置が大型化するなどの問題が生じる。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、浴槽などの設置部位の左勝手および右勝手の両方に対応して取付けを可能にした溶解タンクを提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の特徴を有している。
第1の発明は、流入口と流出口が設けられ、流入口から内部に噴出する水に空気を加圧状態において溶解させ、空気溶解水を生成し、生成した空気溶解水を流出口から流出させる溶解タンクであって、単数または複数の仕切り壁によって区分されて溶解タンクの内部に偶数個の室が形成され、各室は、隣り合う室と連通し、流入口から流出口に至る水の流路の略中央部に一つの仕切り壁が配置され、この仕切り壁を中心として偶数個の室が左右対称に配置されているとともに、流入口と流出口が左右対称に配置されていることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明の特徴において、浴槽タンクの内部には、4つ以上の偶数個の室が形成されていることを特徴としている。
第3の発明は、上記第1または第2の発明の特徴において、溶解タンクの内部に貯留する空気を溶解タンクの外部に放出する空気抜き弁が、溶解タンクの上部において、水の流路の略中央部に配置された仕切り壁の上方に設けられていることを特徴としている。
第4の発明は、上記第3の発明の特徴において、溶解タンクの内部に貯留する空気を溶解タンクの外部に放出する空気抜き弁の取付けを可能とした2つの取付孔が、溶解タンクの上部において、水の流路の略中央部に配置された仕切り壁を挟んで左右対称に形成され、下流側に位置する取付孔に空気抜き弁が設けられていることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、溶解タンクに便宜的に設けられた流入口または流出口のいずれか一方を流入口、他方を流出口として選択し、実質的な流入口にポンプの吐出側を接続することができる。このため、左勝手および右勝手の両方のポンプの設置を1種類の溶解タンクで対応し、実現することができる。微細気泡発生装置の部品点数の削減が可能となり、小型化が促進される。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、空気と水の気液混合による水中への空気の溶解と、溶解しきれずに気泡となる空気の分離を効率よく行うことができる。狭小な設置スペースしか取れない場合にも、空気と水の気液混合を十分に行うことが可能となる。
上記第3の発明によれば、上記第1または第2の発明の効果に加え、余剰となった空気を効率よく溶解タンクの外部に放出することができる。溶解しきれない空気が気泡として残留する気泡混入水が溶解タンクから流出するのを抑制することができる。
上記第4の発明によれば、上記第3の発明の効果と同様に、上記第1または第2の発明の効果に加え、余剰となった空気を効率よく溶解タンクの外部に放出することができる。溶解しきれない空気が気泡として残留する気泡混入水が溶解タンクから流出するのを抑制することができる。
(a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第1実施形態を概略的に示した断面図である。 図1に示した溶解タンクを備えた微細気泡発生装置を概略的に示した構成図である。 (a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第2実施形態を概略的に示した断面図である。 (a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第3実施形態を概略的に示した断面図である。 溶解タンクにおける仕切り壁により区分される室の長さと気液混合について示した模式図である。 (a)(b)は、それぞれ、溶解タンクの外形を概略的に示した正面図、側面図である。 (a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第4実施形態を概略的に示した断面図である。 浴槽への微細気泡発生装置の設置について示した要部斜視図である。
上記のとおり、図1(a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第1実施形態を概略的に示した断面図である。図1(a)は、左勝手でポンプを設置する場合を示し、図1(b)は、右勝手でポンプを設置する場合を示している。図2は、図1に示した溶解タンクを備えた微細気泡発生装置を概略的に示した構成図である。
微細気泡発生装置51は、内部に噴出する水に空気を加圧状態において溶解させ、空気溶解水を生成する溶解タンク1と、溶解タンク1に水を圧送するポンプ2とを備えている。ポンプ2の吐出側が、溶解タンク1の底部に設けられた流入口3に流入管4によって接続されている。ポンプ2の吸込側は、浴槽52の長辺側の側壁53に設けられた給水口54に給水管55によって接続されている。給水管55の途中には、吸気管56が、一端において接続され、連通している。吸気管56の他端には吸気流量調整弁57が取り付けられ、吸気流量調整弁57は、浴室内の雰囲気に開放されている。溶解タンク1の底部には、流入口3と異なる位置に流出口5が設けられ、流出口5は、流出管6を介して、浴槽52の側壁53において給水口54と異なる位置に設けられた吐水口58に接続されている。
このような微細気泡発生装置51は、浴槽52の上端縁に外方に延在して設けられたフランジ59の下方に配置され、浴槽52と浴室の内壁との間の設置スペースに収められている。
ポンプ2を作動させると、浴槽52内に貯留する湯水が給水口54から給水管55に取り出され、流入管4を通じて溶解タンク1に加圧状態で送り出される。このときに発生する負圧によってエジェクタ効果などにより浴室内の空気が吸気管56に吸い込まれる。吸い込まれる空気は、吸気流量調整弁57によって適当な流量に調整されて給水管55に送り込まれ、気泡となって湯水と混合される。空気と湯水が混合された気液混合流体は、流入口3から溶解タンク1の内部に噴出する。湯水は、溶解タンク1の内部において浴室から吸い込まれた空気と溶解タンク1の内部に貯留していた空気と混合、攪拌され、空気が湯水に加圧状態で溶解する。このようにして溶解タンク1の内部で生成された空気溶解水は、流出口5から流出管6に流出し、吐水口58から浴槽52内に吐出される。吐出に当たり、空気溶解水は、減圧部などを通過してまたは通過せずに急激に減圧され、湯水中に溶解していた空気が析出し、直径が0.1−100μm程度の微細気泡が発生する。この微細気泡を含有する湯水が、浴槽52内に供給される。
溶解タンク1は、図1(a)(b)に示したように、正面視略長方形状の形状を有する薄型の箱体であり、底部の左側端部に流入口3が設けられている。流入口3と反対側の右側端部には流出口5が設けられている。流入口3より内部に噴出する湯水は、流出口5より外部に流出する。したがって、溶解タンク1の内部には、流入口3から流出口5に至る水の流路が形成されている。
また、溶解タンク1では、3つの仕切り壁7、8、9が設けられ、内部が仕切り壁7、8、9によって区分され、4つの室10、11、12、13が形成されている。
第1仕切り壁7は、第3仕切り壁9と同じ長さを有し、溶解タンク1の上壁から垂下して設けられている。第1仕切り壁7および第3仕切り壁9の下端は、溶解タンク1の高さ方向の中央部よりもやや下方に位置し、溶解タンク1の底壁までは達していない。第2仕切り壁8は、第1仕切り壁7と第3仕切り壁9の間の略中央に配置され、第1仕切り壁7および第3仕切り壁9の長さに等しい長さを有し、溶解タンク1の底壁から垂直上方に立設されている。第2仕切り壁8の上端は、溶解タンク1の高さ方向の中央部よりもやや上方に位置し、溶解タンク1の上壁までは達していない。第2仕切り壁8は、また、溶解タンク1に形成された水の流路の略中央部、すなわち、溶解タンク1の長手方向の略中央部に配置されている。溶解タンク1では、左側から右側に向かって並ぶ第1室10、第2室11、第3室12および第4室13が、第2仕切り壁8を中心として左右対称に配置されている。これらの第1室10、第2室11、第3室12および第4室13では、隣り合う2つの室が連通している。また、第2仕切り壁8を中心として、流入口3と流出口5が左右対称に配置されている。
溶解タンク1にポンプ2を接続し、ポンプ2を浴室に設置する場合、上記のとおりの左勝手に対しては、図1(a)に示したように、ポンプ2の吐出側を、流入管4を用いて流入口3に接続し、流出口5に流出管6を接続することで実現される。溶解タンク1の流入口3は、ポンプ2の吐出側のほぼ直上に配置することができるので、流入管4の長さは短くすることができ、また、流出管6の配管および吐水口58への接続は、容易に行うことができる。
このような左勝手のポンプ2の設置によって、溶解タンク1では、第1室10が、湯水と空気を混合、攪拌して空気を湯水に溶解させる気液混合槽14として機能する。第2室11および第3室12は、溶解しきれずに気泡となって湯水中に残る空気を空気溶解水から分離する気液分離槽15として機能する。第4室13は、第3の槽16となり、気泡の含有の少ない良質の空気溶解水の流出を可能にする。
溶解タンク1では、気液分離槽15に対応して、水の流路の略中央部に位置する第2仕切り壁8の直上の上壁に空気抜き弁17が設けられている。空気抜き弁17は、気液分離槽15において空気溶解水から分離された余剰の空気を溶解タンク1の外部に放出する。このような空気抜き弁17による余剰空気の放出によって、溶解しきれない空気が気泡として残留する気泡混入水が溶解タンク1から流出するのを抑制することができる。
一方、右勝手に対しては、図1(b)に示したように、流出口5を流入口としてポンプ2の吐出側を流入管4によって接続する。流入口3は流出口として流出管6を接続する。流入管4の長さは、図1(a)に示した左勝手の場合よりも長くなるが、流出管6の長さが短くなる。したがって、流入管4および流出管6の合計の長さは、左勝手、右勝手で大きく異なることはなく、流入口3および流出口5への接続方式も特に変える必要はない。
右勝手のポンプ2の設置の場合には、第4室13が気液分離槽15として機能し、第1室10が第3の槽16となる。第2室11および第3室12は、左勝手の場合と同様に、気液分離槽15として機能する。
このように、溶解タンク1では、便宜的に設けられた流入口3または流出口5のいずれか一方を流入口、他方を流出口として選択し、実質的な流入口にポンプ2の吐出側を接続することができる。左勝手および右勝手の両方のポンプ2の設置を1種類の溶解タンク1で対応し、実現することができる。左勝手または右勝手のいずれも場合も、溶解タンク1は同等の性能を発揮する。流入管4および流出管6の配管や接続に大きな変更はなく、図2に示した微細気泡発生装置51の部品点数の削減が可能となり、小型化が促進される。
図3(a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第2実施形態を概略的に示した断面図である。
第2実施形態において、図1(a)(b)に示した第1実施形態と共通する部位には同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
溶解タンク1aでは、第1仕切り壁7および第3仕切り壁9が、溶解タンク1aの底壁から垂直上方に立設され、第2仕切り壁8が、溶解タンク1aの上壁から垂下して設けられている。溶解タンク1aとポンプ2の接続は、左勝手および右勝手のいずれにおいても図1(a)(b)に示した溶解タンク1と同様である。
左勝手の場合には、図3(a)に示したように、第1室10が気液混合槽14として機能し、第2室11、第3室12および第4室13が気液分離槽15として機能する。また、溶解タンク1aでは、気液分離槽15に対応して、空気抜き弁17が、流入口3から流出口5へ至る水の流路の略中央部に配置された第2仕切り壁8よりも下流側である右側に配置されている。空気抜き弁17は、ほぼ第3室12に対応する溶解タンク1aの上壁に設けられている。
右勝手の場合には、図3(b)に示したように、第4室13が気液混合槽14として機能し、第1室10、第2室11および第3室12が気液分離槽15として機能する。このため、空気抜き弁17は、溶解タンク1aにおける水の流路の略中央部に配置された第2仕切り壁8よりも下流側である左側に配置されている。空気抜き弁17は、ほぼ第2室11に対応する溶解タンク1aの上壁に設けられている。
このように、図3(a)(b)に示した溶解タンク1aでは、空気抜き弁17の取付位置が異なるが、配管などの構成は、図1(a)(b)に示した溶解タンク1と同様である。したがって、溶解タンク1aは、第1実施形態の溶解タンク1と同様な機能を実現することができる。
また、溶解タンク1aでは、左勝手および右勝手における空気抜き弁17の取付けを簡便に実現するために、空気抜き弁17の取付けを可能とした2つの取付孔18が、溶解タンク1aにおける水の流路の略中央部に配置された第2仕切り壁8を挟んで左右対称に設けられている。したがって、左勝手または右勝手に対応して2つの取付孔18のいずれか一方を選択し、選択した取付孔18に空気抜き弁17を取り付けることができる。空気抜き弁17を取り付けなかった他方の取付孔18には、キャップなどを装着し、閉鎖することができる。したがって、溶解タンク1aでは、空気抜き弁17の取付けは簡便かつ容易であり、仕様などが異なることはない。余剰空気の放出によって、溶解しきれない空気が気泡として残留する気泡混入水が溶解タンク1aから流出するのを抑制することができる。
図4(a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第3実施形態を概略的に示した断面図である。
第3実施形態において、図1(a)(b)に示した第1実施形態と共通する部位には同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
溶解タンク1bでは、5つの仕切り壁19、20、21、22、23が設けられ、内部が仕切り壁19、20、21、22、23によって区分され、6つの室24、25、26、27、28、29が形成されている。
第1仕切り壁19は、第3仕切り壁21および第5仕切り壁23と同じ長さを有し、溶解タンク1bの底壁から垂直上方に立設されている。第1仕切り壁19、第3仕切り壁21および第5仕切り壁23の上端は、溶解タンク1bの高さ方向の中央部よりもやや上方に位置し、溶解タンク1bの上壁までは達していない。第3仕切り壁21は、第1仕切り壁19と第5仕切り壁23の間の略中央に配置されるとともに、溶解タンク1bに形成された水の流路の略中央部、すなわち、溶解タンク1bの長手方向の略中央部に配置されている。第2仕切り壁20は、第4仕切り壁22と同じ長さを有し、溶解タンク1bの上壁から垂下して設けられている。第2仕切り壁20および第4仕切り壁22の下端は、溶解タンク1bの高さ方向の中央部よりもやや下方に位置し、溶解タンク1bの底壁までは達していない。第2仕切り壁20は、第1仕切り壁19と第3仕切り壁21の間に配置され、第4仕切り壁22は、第3仕切り壁21と第5仕切り壁23の間に配置されている。
溶解タンク1bでは、左側から右側に向かって並ぶ第1室24、第2室25、第3室26、第4室27、第5室28および第6室29が、第3仕切り壁21を中心として左右対称に配置されている。これらの第1室24、第2室25、第3室26、第4室27、第5室28および第6室29では、隣り合う2つの室が連通している。
溶解タンク1bとポンプ2の接続は、左勝手および右勝手のいずれにおいても図1(a)(b)に示した溶解タンク1と同様である。左勝手のポンプ2の設置の場合には、第1室24および第2室25が気液混合槽14として機能し、第3室26および第4室27が気液分離槽15として機能する。第5室28および第6室29は第3の槽16となる。右勝手の場合には、第1室24および第2室25が第3の槽16となり、第5室28および第6室29が気液混合槽14として機能する。第3室26および第4室27は、右勝手の場合にも、気液分離槽15として機能する。
また、溶解タンク1bでは、気液分離槽15に対応して、水の流路の略中央部に位置する第3仕切り壁21の直上の上壁に空気抜き弁17が設けられている。
したがって、溶解タンク1bも、第1実施形態の溶解タンク1と同様な機能を実現することができる。
また、溶解タンク1bのように、内部を細かく区分すると、図5に模式的に示したように、溶解タンク1xでは、仕切り壁30、31、32、33によって区分される各室34、35、36、37、38の長さを短く設定することができる。各室34、35、36、37、38の長さを短くすると、流入口3から噴出する気液混合流体は、その流速が早いためにせん断によって空気の気泡が細かくなり、微小化し、空気は、湯水と混合しやすくなる。湯水中の未混合部分が少なくなり、また、空気を、流路全体で湯水に溶解させることが可能となる。各室34、35、36、37、38の長さを長くする場合は、溶解タンク1xの内部における気液混合流体の流速が遅くなり、気泡は合一しやすくなり、合一した気泡は上昇し、空気の溶解効率が低下する。
たとえば、図2に示した微細気泡発生装置51の設置スペースを浴室に十分に取れないときには、図4(a)(b)に示した溶解タンク1bのように、内部を細かく区分し、気液混合槽14として機能する室の数を増やすことができる。図6(a)(b)に示したように、タンク長TL、高さH、幅Wの溶解タンク1xにおける気液混合槽長をDLとすると、
気液混合容積=DL×H×W (1)
と表すことができる。
十分な気液混合容積が得られるように、設置スペースに応じて溶解タンク1xの室の設計を行うことができる。一般に、幅Wは小さい方が、空気と水の気液混合は起こりやすいため、気液混合槽長DLを長くするほど、室数を増やすことが好ましい。
このように、図4(a)(b)に示した溶解タンク1bでは、空気と水の気液混合による水中への空気の溶解と、溶解しきれずに気泡となる空気の分離を効率よく行うことができる。狭小な設置スペースしか取れない場合にも、空気と水の気液混合を十分に行うことが可能となる。
図7(a)(b)は、それぞれ、本発明の溶解タンクの第4実施形態を概略的に示した断面図である。
第4実施形態において、図4(a)(b)に示した第3実施形態と共通する部位には同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
溶解タンク1cでは、第1仕切り壁19、第3仕切り壁21および第5仕切り壁23が、溶解タンク1cの上壁から垂下して設けられ、第2仕切り壁20および第4仕切り壁22が、溶解タンク1cの底壁から垂直上方に立設されている。溶解タンク1cとポンプ2の接続は、左勝手および右勝手のいずれにおいても図4(a)(b)に示した溶解タンク1bと同様である。
左勝手の場合には、図7(a)に示したように、第1室24、第2室25および第3室26が気液混合槽14として機能し、第4室27および第5室28が気液分離槽15として機能する。第6室29は第3の槽16となる。また、溶解タンク1cでは、気液分離槽15に対応するように、空気抜き弁17が、流入口3から流出口5へ至る水の流路の略中央部に配置された第3仕切り壁21よりも下流側である右側に配置されている。空気抜き弁17は、第4仕切り壁22の直上の上壁に設けられている。
右勝手の場合には、図7(b)に示したように、第4室27、第5室28および第6室29が気液混合槽14として機能し、第2室25および第3室26が気液分離槽15として機能する。第1室24は第3の槽16となる。このため、空気抜き弁17は、溶解タンク1cにおける水の流路の略中央部に配置された第3仕切り壁21よりも下流側に配置されている。空気抜き弁17は、第2仕切り壁20の直上の上壁に設けられている。
このように、図7(a)(b)に示した溶解タンク1cでは、空気抜き弁17の取付位置が異なるが、配管などの構成は、図4(a)(b)に示した溶解タンク1bと同様である。したがって、溶解タンク1cは、第1実施形態の溶解タンク1と同様な機能を実現することができる。
また、溶解タンク1cでは、左勝手および右勝手における空気抜き弁17の取付けを簡便に実現するために、空気抜き弁17の取付けを可能とした取付孔18が、溶解タンク1cにおける水の流路の略中央部に配置された第3仕切り壁21を挟んで左右対称に設けられている。したがって、左勝手または右勝手に対応して2つの取付孔18のいずれか一方を選択し、選択した取付孔18に空気抜き弁17を取り付けることができる。空気抜き弁17を取り付けなかった他方の取付孔18には、キャップなどを装着し、閉鎖することができる。したがって、溶解タンク1cでは、空気抜き弁17の取付けは簡便かつ容易であり、仕様などが異なることはない。余剰空気の放出によって、溶解しきれない空気が気泡として残留する気泡混入水が溶解タンク1cから吐出されるのを抑制することができる。
なお、本発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。溶解タンクの大きさおよび形状などの細部については様々な態様が可能であり、また、微細気泡発生装置の構成についても同様である。さらに、溶解タンクの設置対象は、浴槽に限定されることはなく、微細気泡含有水の供給が必要とされる各所とすることができる。
1、1a、1b、1c 溶解タンク
3 流入口
5 流出口
7、8、9 仕切り壁
10、11、12、13 室
19、20、21、22、23 仕切り壁
24、25、26、27、28、29 室
17 空気抜き弁
18 取付孔

Claims (4)

  1. 流入口と流出口が設けられ、流入口から内部に噴出する水に空気を加圧状態において溶解させ、空気溶解水を生成し、生成した空気溶解水を流出口から流出させる溶解タンクであって、
    単数または複数の仕切り壁によって区分されて溶解タンクの内部に偶数個の室が形成され、各室は、隣り合う室と連通し、
    流入口から流出口に至る水の流路の略中央部に一つの仕切り壁が配置され、この仕切り壁を中心として偶数個の室が左右対称に配置されているとともに、流入口と流出口が左右対称に配置されている
    ことを特徴とする溶解タンク。
  2. 浴槽タンクの内部には、4つ以上の偶数個の室が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の溶解タンク。
  3. 溶解タンクの内部に貯留する空気を溶解タンクの外部に放出する空気抜き弁が、溶解タンクの上部において、水の流路の略中央部に配置された仕切り壁の上方に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の溶解タンク。
  4. 溶解タンクの内部に貯留する空気を溶解タンクの外部に放出する空気抜き弁の取付けを可能とした2つの取付孔が、溶解タンクの上部において、水の流路の略中央部に配置された仕切り壁を挟んで左右対称に形成され、下流側に位置する取付孔に空気抜き弁が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の溶解タンク。
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