JP2003265475A - 超音波診断装置、画像処理装置、及び画像処理プログラム - Google Patents
超音波診断装置、画像処理装置、及び画像処理プログラムInfo
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Abstract
超音波診断装置、画像処理装置等を提供すること。 【解決手段】 所定のボリュームデータに設定された、
互いに直交する三つの断面関するMPR像と、ボリュー
ムデータにおける、各MPR像に設定される各関心領域
の外接線とを同時に表示する。操作者は、所定のインタ
フェースによって、各外接線を参照しながら各関心領域
の位置、形状、大きさを調整し、設定する。設定された
各関心領域に基づいて立体を設定し、当該立体の体積を
計測する。
Description
理等の分野において、被検体の所定部位の体積を計測す
るための超音波診断装置、画像処理装置等に関する。
元画像処理装置は、超音波診断装置、X線CTスキャ
ン、磁気共鳴診断装置等の医療用画像機器と組み合わせ
て使用され、多くの病院、検査機関等で広く利用されて
いる。この三次元画像処理装置は、画像処理の高速化や
解像度の向上が進み、臨床情報として有用な画像を提供
している。これらの三次元画像は、手術前のシミュレー
ション等において、例えば血管の腫瘍、プラーク(斑
点)の形成、狭搾症等の原因を調べる際に行う血管腔の
画像化等に有効利用されている。
いては、被検体の臓器等を楕円体によって近似し、その
体積を計測する楕円体体積計測が実行される場合があ
る。従来の楕円体体積計測の技術として、回転楕円体設
定方式とDisk Summation 方式とがある。
る断面に対して楕円径ROI(Region of Interestin
g)を指定し、この指定された楕円径ROIの長軸又は
短軸を中心に回転させた立体を計測対象領域とみなし、
当該立体の体積によって計測対象領域の体積を近似する
ものである。具体的には、次のような処理が実行され
る。
円体設定方式を説明するための図である。まず、図12
(a)に示すように、三次元画像に所定断面を表示す
る。次に、この断面に対する視線方向に沿って当該断面
を平行移動し、対象部位の面積が一番大きくなる断面を
検索し、当該断面を楕円体の中央断面として設定する。
に、断面に表示されている対象部位を近似する楕円の長
軸及び短軸をマニュアル操作にて設定する。図12
(a)、(b)に示した例では、長軸を設定した後に短
軸を設定しているが、いずれを先に設定してもよい。次
に、長軸又は短軸を回転軸として指定(本例では長軸を
回転軸と設定)し、図12(c)に示すように、長軸を
中心として短軸の長さを保ったまま回転させた楕円体を
設定する。この様にして設定された楕円体を対象領域と
みなし、その体積を計測して対象領域の体積の近似値を
得る。
象領域を含む全ての三次元画像の断面に対してROIを
設定し、各ROIを結ぶ領域を計測する手法である。具
体的には、例えば次のような処理を行う。まず、三次元
画像に所定断面を表示する。次に、断面に対する視線方
向に対して当該断面を平行移動し、対象部位の表示が開
始される断面を検索し設定する。この対象部位が表示さ
れた断面に対して、図13(a)に示すように、マニュ
アル操作にてROIを設定する。
に対する視線方向に対して当該断面を異なる位置に平行
移動させ、回転楕円体設定方式の場合と同様に断面に対
してマニュアル操作にてROIを設定する。以後、対象
部位の表示が終了される断面が表示されるまで、断面平
行移動及びROI設定を繰り返す。ROI設定が終了し
た後、図13(c)に示すように、設定された各断面の
ROIを結ぶ領域を、補間処理によって求め、近似する
立体を取得する。こうして求められた領域の体積計測を
行い、その結果を対象領域の体積の近似値とする。
対象画像のどの領域が設定されているか直観的にわかり
ずらい場合がある。また、回転軸に垂直な断面のROI
が必ず正円となり、正確な設定を行うことができない。
また、Disk Summation 方式では、正確なROI設定は
可能であるが、各断面毎にROI設定を行うため、計測
に時間がかかる場合がある。
鑑みてなされたもので、関心領域の体積を迅速かつ正確
に計測可能な超音波診断装置、画像処理装置、及び画像
処理プログラムを提供することを目的としている。
成するため、次のような手段を講じている。
走査し、複数の断面に関する超音波画像を生成する超音
波画像生成手段と、前記複数の断面に関する超音波画像
に基づいて、ボリュームデータを発生するもリュームデ
ータ発生手段と、前記ボリュームデータに、直交する三
つの断面を設定する断面設定手段と、前記ボリュームデ
ータに設定された断面に関する断層像を生成する断層像
生成手段と、前記ボリュームデータにおける、前記各断
層像に設定される各関心領域間の位置の関連性を示す関
連情報を生成する関連情報生成手段と、前記各断層像、
各関心領域、前記関連情報を同時に表示する表示手段
と、前記直交する各断面の位置又は角度、前記各関心領
域の位置若しくは形状又は大きさ、のうち、少なくとも
いずれかを制御するためのインタフェース手段と、前記
各断面の各関心領域に基づいて立体を設定し、当該立体
の体積を計測する計測手段とを具備することを特徴とす
る超音波診断装置である。
データを記憶する記憶手段と、前記ボリュームデータ
に、直交する三つの断面を設定する断面設定手段と、前
記ボリュームデータに設定された断面に関する断層像を
生成する断層像生成手段と、前記ボリュームデータにお
ける、前記各断層像に設定される各関心領域間の位置の
関連性を示す関連情報を生成する関連情報生成手段と、
前記各断層像、各関心領域、前記関連情報を同時に表示
する表示手段と、前記直交する各断面の位置又は角度、
前記各関心領域の位置若しくは形状又は大きさ、のう
ち、少なくともいずれかを制御するためのインタフェー
ス手段と、前記各断面の各関心領域に基づいて立体を設
定し、当該立体の体積を計測する計測手段とを具備する
ことを特徴とする画像処理装置である。
所定のボリュームデータに、直交する三つの断面を設定
する断面設定機能と、前記ボリュームデータに設定され
た断面に関する断層像を生成する断層像生成機能と、前
記ボリュームデータにおける、前記各断層像に設定され
る各関心領域間の位置の関連性を示す関連情報を生成す
る関連情報生成機能と、前記各断層像、各関心領域、前
記関連情報を同時に表示する表示機能と、操作者の入力
に応じて、前記直交する各断面の位置又は角度、前記各
関心領域の位置若しくは形状又は大きさ、のうち、少な
くともいずれかを制御する制御機能と、前記各断面の各
関心領域に基づいて立体を設定し、当該立体の体積を計
測するステップとを実現させるための画像処理プログラ
ムである。
を迅速かつ正確に計測可能な超音波診断装置、画像処理
装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを実現す
ることができる。
施形態に係る画像処理装置10を図面に従って説明す
る。なお、以下の説明では、本画像処理装置10を単独
の装置として使用する場合を想定している。しかしなが
ら、当該画像処理装置10は、各種画像診断装置内(例
えば、超音波診断装置、X線CT装置、X線診断装置、
磁気共鳴診断装置、核医学診断装置等)に設けて使用す
る構成であってもよい。また、以下の説明において、略
同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一
符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
ブロック図である。図1に示すように、画像処理装置1
0は、CPU13、メモリ15、データ処理装置17、
主記憶装置19、補助記憶装置20、表示装置21、入
力装置23、通信装置25を具備している。
使用されるワーキングエリアであり、例えば後述するボ
リュームデータ等を一時的に記憶する。また、メモリ1
5では、主記憶装置19等から読み出されたプログラム
に基づいて、後述する体積計測処理が展開される。
0、三次元画像生成部172、ROI・外接線設定制御
部174、体積計測部176を有しており、主記憶装置
19に格納された画像に対して種々のデータ処理を行
う。
格納された画像に基づいて、ボリュームデータを再構成
する。具体的には、画像再構成部170は、各医療用画
像機器により撮影された被写体についての断面画像デー
タ及び位置情報データを、三次元メモリ空間上に配置す
る。この配置された断層画像データのスライスごとに被
写体の領域を抽出し、線形補間等によりさらに断層画像
データを補いながらスライスを積み上げて、ボクセルボ
リュームデータを生成する。
リュームデータに基づいて、MPR像等の三次元画像を
生成する。すなわち、データ処理装置17は、三次元空
間に視点と観察方向を設定し、この観察方向に垂直な二
次元画像上の各ピクセルと視点とを結ぶレイを仮定し、
当該レイに沿ったボクセル値に基づいて不透明度と色を
割り当てたピクセル値へのマッピングを行うことで三次
元画像を生成する。また、三次元画像生成部172は、
後述する内容にて異なる三つの断面に関するMPR(Mu
lti-Planar Reformatting 又は Multi-Planar Reconstr
uction)像を生成する。なお、MPRは、三次元画像を
表示する一般的な手法であり、任意の方向の断層像を表
示する手法である。
する体積計測処理において、オペレータ等により計測対
象部位の外延に設定される外接線、当該外接線に基づい
て設定されるROIに関する制御を行う。
制御部174によって設定されたRIOに対応する近似
立体に基づいて、対象部位の体積計測を行う。
取得された画像データ、被検体の情報その他のデータを
記憶する。また、主記憶装置19は、後述する体積計測
処理を当該画像処理装置10に実行させるためのプログ
ラムを格納する。
ロッピーディスク、メモリカード等の記録媒体から成
り、超音波診断装置、X線CT装置、MRI等の医療用
画像機器によって取得された画像データを記憶する。ま
た、補助記憶装置20は、後述する体積計測処理を当該
画像処理装置10に実行させるためのプログラムを格納
することも可能である。
にて表示するCRT等の表示手段である。
示・命令・情報を装置12にとりこむための、関心領域
(ROI)の設定などを行うための入力装置(マウスや
トラックボール、モード切替スイッチ、キーボード等)
が設けられる。
処理における近似立体を選択するための近似立体選択部
230を有する。この近似立体選択部230は、例えば
「楕円形」、「長方形」、「円」といった近似立体毎の
ボタン等であり、当該選択部230によって選択された
立体によって診断領域が近似される。
の装置と画像データ等の送受信を行う。例えば、通信装
置25は、ネットワークに接続されたX線CT装置から
断層像データを受信したり、他の端末に三次元画像デー
タ等を送信する。なお、当該通信装置25によって受信
された画像データ等は、主記憶装置19に自動的に格納
される。
による体積計測処理において使用される、異なる三つの
断面によるMPR像の生成・表示について説明する。
を含む平面に垂交する。本実施形態においては、一つの
ボリュームデータ(すなわち、診断対象に対応するボリ
ュームデータ)を同時に横切り、かつ互いに直交する3
つの断層面(いわゆるMPR面)によって切断される断
層像を、MPRによって同時に表示する。これら3つの
断層像は、三次元画像生成部172によって生成され
る。
るMPRによる表示を説明するための図である。図2に
示すように、同時に横切り、かつ互いに直交する3つの
断層面A面、B面、C面をそれぞれ設定する。また、切
断面を記述するプレーン座標系の座標軸を、次のように
設定する。
平行かつ同一方向を向き、QAとRCとは平行かつ同一
方向を向く条件にて、互いに直交している。
する視線方向を次のように設定する。すなわち、図2に
おいて、 A面に対する視線方向:−RAから+RAの方向 B面に対する視線方向:−RBから+RBの方向 C面に対する視線方向:−RCから+RCの方向 なお、上記各座標系はMPR断層面それぞれに関する局
所座標系であって、原則として三次元空間の絶対座標系
とは異なる。
示すように、各断面が隣り合う形態にて表示装置21に
表示される。表示されるA面、B面、C面は同じ画像サ
イズであり、画像を構成する各ピクセルの生体長換算値
も同じである。
基づくROI・外接線設定制御部174の制御により、
それぞれ図2のPA軸、PB軸、PC軸に垂直な方向に
平行移動可能であり、また、それぞれの軸に平行な軸を
中心とした回転が可能である。なお、図3に示した表示
装置21の画面上に表示される各断層面に関するMPR
画像と、図2に表示される座標系との関連は、図4の様
になる。
照しながら体積計測処理について説明する。なお、本処
理は、主にデータ処理部17によって実行されるが、同
様の処理をコンピュータに実行させるプログラムに従っ
て、メモリ15上に体積計測処理システムを展開する構
成であってもよい。また、以下の説明を具体的にするた
め、腫瘍や臓器等形状がおおよそ楕円体に近いものを対
象として近似立体を楕円体として体積計測を行うものと
する。
標系の一例を示している。本座標系の例は、説明を解り
やすくするため、座標軸RA軸とUE軸、RB軸とSE
軸、RC軸とTE軸はそれぞれ互いに平行としている。
一般化された場合、すなわち座標軸RA軸とUE軸、R
B軸とSE軸、RC軸とTE軸が互いに平行でない場合
については、第2の実施形態にて説明する。
「楕円体」のボタンを押すことで、例えば図5に示す楕
円体による体積計測モードを設定することができる。
理の手順を示したフローチャートである。図6に示すよ
うに、まず、所定の画像診断装置により、被検体の体内
組織に関する画像収集を行う(ステップS1)。画像収
集に使用される画像診断装置としては、X線CT装置、
超音波診断装置、X線診断装置、磁気共鳴診断装置、核
医学診断装置等が挙げられる。
ルスキャン方式によって収集された投影データ、コーン
ビーム投影によって投影データ等を収集する。また、X
線診断装置においては、例えば被検体頭部の血管内に造
影剤を注入し、X線アンギオ撮影装置で回転撮影を行っ
て種々の角度から投影像を取得する。
は、二次元アレイプローブを被検体に当ててプローブを
煽るように操作又は平行移動操作してマルチスライス画
像を収集し、各スライスの位置関係と輝度情報とを元に
スライス間の値を補間処理にて求め得られ複数の断層画
像を収集する。超音波診断装置において、二次元アレイ
プローブではなく三次元アレイプローブを使用した場合
には、これらのプローブの煽り操作や平行移動操作、ス
ライス間の補間処理を行うことなく直接的に三次元画像
を生成することができる。
像は、上記各装置による画像に限定する趣旨ではない。
すなわち、コンピュータによる画像処理が可能な画像で
あれば何でもよい。
ムデータを生成し、当該ボリュームデータに基づいて三
次元画像を生成する(ステップS2)。このボリューム
データは、画像再構成部170により、記述の様に生成
される。なお、本ステップのボリュームデータの生成に
ついては、必ずしも本画像処理装置10が行う構成であ
る必要はない。例えば、他の画像処理装置、あるいはス
テップS1にて画像を収集した画像診断装置が行う構成
であってもよい。
かつ互いに直交する3つの断層面による3つの断層像
を、既述の形態にてMPR表示する(ステップS3)。
に表示されるMPR像の例を示している。図7において
は、説明を解りやすくするため、MPR表示による診断
部位の輪郭部分を強調したものを点線で示してある。し
かしながら、画像診断装置で得られる三次元画像は、白
黒やカラーの濃淡で表現される場合が多く、そのため、
通常の計測処理等では、操作者がその濃度差で対象部位
の範囲を推定するのが一般的である。
おいて、A面に垂直なUE方向、すなわち視線方向に沿
って当該A面を体積計測に好適な位置に平行移動し、図
5のUE方向の計測断面を設定する(ステップS4)。
楕円体を近似立体とする体積計測の場合、多くは断面に
表示される楕円が最大になる位置が当該体積計測に好適
な位置に該当する。同様に、B面、C面を平行移動し
て、SE、TE方向の各計測断面を設定する。
うに、初期設定による計測ROI及び各外接線が表示さ
れる(ステップS5)。図7においては、デフォルトに
よる楕円形ROIと、当該楕円形ROIに接する外接線
がA面、B面、C面上に表示される。この楕円形ROI
は、体積計測の範囲を指定するためのものである。ま
た、各楕円に接する各外接線は、計測ROIの領域を代
表するものとして、当該計測ROIと診断対象とを対応
させる基準となるものであり、次の条件にて設定され
る。
且つA面の計測ROIのQA軸方向に対して小さい値で
計測ROIに接し、さらにQB軸に垂直で且つB面の計
測ROIのQB軸方向に対して小さい値で計測方向に接
する直線。
且つA面の計測ROIのQA軸方向に対して大きい値で
計測ROIに接し、さらにQB軸に垂直で且つB面の計
測ROIのQB軸方向に対して大きい値で計測方向に接
する直線。
且つA面の計測ROIのPA軸方向に対して小さい値で
計測ROIに接し、さらにPC軸に垂直で且つC面の計
測ROIのPC軸方向に対して小さい値で計測方向に接
する直線。
且つA面の計測ROIのPA軸方向に対して大きい値で
計測ROIに接し、さらにPC軸に垂直で且つC面の計
測ROIのPC軸方向に対して大きい値で計測方向に接
する直線。
且つB面の計測ROIのPB軸方向に対して小さい値で
計測ROIに接し、さらにQC軸に垂直で且つC面の計
測ROIのQC軸方向に対して小さい値で計測方向に接
する直線。
且つB面の計測ROIのPB軸方向に対して大きい値で
計測ROIに接し、さらにQC軸に垂直で且つC面の計
測ROIのQC軸方向に対して大きい値で計測方向に接
する直線。
おいて、マウス等のデバイスにより外接線を移動させ、
計測ROIの形状を診断部位の形状に対応させる(ステ
ップS6)。
計測ROIの形状を診断部位の形状に対応させるための
外接線移動操作を説明するための図である。図8(a)
において、QA―QB―1接線を+QA軸方向及び+Q
B軸方向に移動させ、計測ROIのQA軸及びQB軸方
向の幅を、図8(b)に示すように診断部位の幅に合わ
せる。続いて、図8(b)に示すようにPA―PB―2
接線を+PA軸方向及び+PB軸方向に移動させ、ま
た、図8(c)に示すようにPB―QC―2接線を+P
B軸方向及び+QC軸方向に移動させ、図8(d)に示
すように計測ROIの形状を診断部位の形状に対応さ
せ、計測ROIを設定する。
ROIによって、診断対象部位を近似する楕円体ROI
(図5参照)が決定され、当該楕円体ROIの体積計測
を行う(ステップS7)。この楕円体ROIの体積はど
のような手法によって計測してもよい。代表的な例とし
ては、ボクセル数のカウント法、又は幾何学的計算によ
る方法が挙げられる。計測された体積は、例えば所定の
形式にて表示装置21に表示される(ステップS8)。
ス等のデバイスにより、表示装置画面に表示された少な
くとも3つのMPR像に対して、簡単且つ迅速に各計測
ROIを設定することができる。この計測ROI設定に
より、被検体内組織の関心領域に近似する立体を高い精
度で設定することができる。この近似立体の体積を計測
することで、関心領域の体積計測を、高い精度にて迅速
且つ簡便に行うことができる。その結果、操作者の作業
負担を軽減することができる。
に示したように、座標軸RA軸とUE軸、RB軸とS E
軸、RC軸とTE軸はそれぞれ互いに平行とした場合を
説明した。しかしながら、各切断面、すなわちA面、B
面、C面の座標系の取り方によっては、座標軸RA軸と
UE軸、RB軸とSE軸、RC軸とTE軸のうち、少な
くとも二つの組、又は全ての組が平行とならない場合も
ある。例えば、A面については、図9に示すようにRA
軸(B面の場合にはRB軸、C面の場合にはRC軸)に
平行な軸を回転軸として、診断対象を時計周り又は反時
計回りに回転させた画像がMPR表示される。第2の実
施形態では、この様な場合についての体積計測処理につ
いて説明する。
処理の手順を示したフローチャートである。図10に示
すように、まず、図6中ステップS1乃至ステップS4
と同様の操作により、好適な各計測断面を設定する(ス
テップS11乃至ステップS14)。
RB軸とSE軸がそれぞれ平行でないように設定されて
いる場合、図10のステップS1乃至ステップS4の操
作により設定された各計測断面のMPR表示を示した図
である。図11に示すように、A面及びB面の診断対象
は、第1の実施形態における図7と比較して、回転した
形態にて表示される。
に示した画面上のA面の診断対象部位に対し、当該診断
対象部位を近似する楕円を想定し、当該想定された楕円
の長軸又は短軸となる線をマニュアル操作にて設定する
(ステップS15)。この長軸又は短軸の設定は、どの
ような方式であってもよい。例えば、二点を指定して設
定する方式、或いは予め表示された直線の長さ及び角度
を調節するして設定する方式等を採用することが出来
る。なお、長軸又は短軸の設定を容易にするために、図
11(b)に示すようなガイド用楕円を表示する構成で
あってもよい。
た長軸(又は短軸)の中心を通り、視線方向(A面の場
合RA軸、B面の場合RB軸)に平行な回転軸を中心と
して、長軸(又は短軸)がPA軸又はQA軸に平行にな
るように、切断面を回転させる(ステップS16)。な
お、図11(c)に示すように、B面の診断対象部位に
対しても同様に、ステップS15及びステップS16の
処理が施される。
S8と同様の内容にて外接線の平行移動、計測ROIの
表示・設定(ステップS16、S17)、体積計測(ス
テップS18)、結果表示(ステップS19)を行うこ
とで、診断対象部位の体積計測を得ることができる。
軸とUE軸、RB軸とSE軸がそれぞれ平行でないよう
に設定されている場合、すなわち座標軸RA軸とU
E軸、R B軸とSE軸、RC軸とTE軸のうち、少なく
とも二つの組が平行でない場合について説明した。しか
しながら、3組が全て平行でない場合であっても、二つ
の切断面(上述の例ではA面、B面)についてステップ
S15及びステップS16の処理を行えば、残りの切断
面(上述の例ではC面)については自動的に回転処理が
施されることになる。
UE軸、RB軸とSE軸、RC軸とTE軸のうち、少な
くとも二つの組、又は全ての組が平行とならない場合で
あっても、関心領域の体積計測を、高い精度にて迅速且
つ簡便に行うことができる。その結果、操作者の作業負
担を軽減することができる。
が、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各
種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら
変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するもの
と了解される。例えば以下に示す(1)、(2)よう
に、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
象のボリュームデータに互いに直交する3つの切断面を
設定し、各切断面に関する各MPR像を利用して関心領
域を設定し、近似立体を設定して体積計測を行った。し
かし、診断対象のボリュームデータに対して設定する切
断面は、上記3つの面に限定されない。例えば、ボリュ
ームデータに参照断面を任意の位置に設定し、これに関
するMPR像を上記3つのMPR像と同時に表示して、
関心領域及び近似立体の設定、体積計測に利用する構成
であってもよい。
より直観的な操作を可能とし、計測精度の向上に資する
ことができる。
領域を全て楕円とし、診断対象を近似する立体を楕円体
として説明した。しかし、本発明の技術的思想は、これ
に限定する趣旨ではない。例えば、診断対象を近似する
立体は、円柱、直方体、円錐その他の少なくとも3つの
切断面で定義可能な立体であれば何でもよい。特に、診
断対象が血管、リンパ管等である場合には、円柱による
近似は有効である。なお、当然ではあるが、近似する立
体が円柱等である場合、同時に表示される3つのMPR
像に設定される各関心領域の幾何学的形状は異なる。
わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得ら
れる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実
施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削
除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた
課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果
の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が
削除された構成が発明として抽出され得る。
迅速かつ正確に計測可能な超音波診断装置、画像処理装
置、及び画像処理プログラムを実現できる。
ック図である。
PRによる表示を説明するための図である。
つのMPR像の表示例を示した図である。
R像と、図2に表示される座標系との関連を説明するた
めの図である。
の一例を示している。
手順を示したフローチャートである。
示されるMPR像の例を示している。
ROIの形状を診断部位の形状に対応させるための外接
線移動操作を説明するための図である。
明するための図である。
理の手順を示したフローチャートである。
A面及びB面における診断対象の回転操作を説明するた
めの図である。
転楕円体設定方式を説明するための図である。
sk-Summation方式を説明するための図である。
Claims (12)
- 【請求項1】被検体を超音波で走査し、複数の断面に関
する超音波画像を生成する超音波画像生成手段と、 前記複数の断面に関する超音波画像に基づいて、ボリュ
ームデータを発生するボリュームデータ発生手段と、 前記ボリュームデータに、直交する三つの断面を設定す
る断面設定手段と、 前記ボリュームデータに設定された断面に関する断層像
を生成する断層像生成手段と、 前記ボリュームデータにおける、前記各断層像に設定さ
れる各関心領域間の位置の関連性を示す関連情報を生成
する関連情報生成手段と、 前記各断層像、各関心領域、前記関連情報を同時に表示
する表示手段と、 前記直交する各断面の位置又は角度、前記各関心領域の
位置若しくは形状又は大きさ、のうち、少なくともいず
れかを制御するためのインタフェース手段と、 前記各断面の各関心領域に基づいて立体を設定し、当該
立体の体積を計測する計測手段と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】前記関連情報は、同時に表示された前記各
断層像の各関心領域の外接線であることを特徴とする請
求項1記載の超音波診断装置。 - 【請求項3】前記関連情報は、前記各関心領域の位置若
しくは形状又は大きさのうち、少なくとも一つが前記イ
ンタフェース手段によって変更された場合、当該変更に
連動して変化することを特徴とする請求項1記載の超音
波診断装置。 - 【請求項4】前記インタフェース手段は、前記ボリュー
ムデータに前記直交する三つの断面とは異なる少なくと
も一つの参照断面を設定する参照断面設定手段を有し、 前記断面設定手段は、前記参照断面が設定された場合に
は、前記ボリュームデータに当該参照断面を設定するこ
と、 を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。 - 【請求項5】所定のボリュームデータを記憶する記憶手
段と、 前記ボリュームデータに、直交する三つの断面を設定す
る断面設定手段と、 前記ボリュームデータに設定された断面に関する断層像
を生成する断層像生成手段と、 前記ボリュームデータにおける、前記各断層像に設定さ
れる各関心領域間の位置の関連性を示す関連情報を生成
する関連情報生成手段と、 前記各断層像、各関心領域、前記関連情報を同時に表示
する表示手段と、 前記直交する各断面の位置又は角度、前記各関心領域の
位置若しくは形状又は大きさ、のうち、少なくともいず
れかを制御するためのインタフェース手段と、 前記各断面の各関心領域に基づいて立体を設定し、当該
立体の体積を計測する計測手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項6】前記関連情報は、同時に表示された前記各
断層像の各関心領域の外接線であることを特徴とする請
求項5記載の画像処理装置。 - 【請求項7】前記関連情報は、前記各関心領域の位置若
しくは形状又は大きさのうち、少なくとも一つが前記イ
ンタフェース手段によって変更された場合、当該変更に
連動して変化することを特徴とする請求項5記載の画像
処理装置。 - 【請求項8】前記インタフェース手段は、前記ボリュー
ムデータに前記直交する三つの断面とは異なる少なくと
も一つの参照断面を設定する参照断面設定手段を有し、 前記断面設定手段は、前記参照断面が設定された場合に
は、前記ボリュームデータに当該参照断面を設定するこ
と、 を特徴とする請求項5記載の画像処理装置。 - 【請求項9】コンピュータに、 所定のボリュームデータに、直交する三つの断面を設定
する断面設定機能と、 前記ボリュームデータに設定された断面に関する断層像
を生成する断層像生成機能と、 前記ボリュームデータにおける、前記各断層像に設定さ
れる各関心領域間の位置の関連性を示す関連情報を生成
する関連情報生成機能と、 前記各断層像、各関心領域、前記関連情報を同時に表示
する表示機能と、 操作者の入力に応じて、前記直交する各断面の位置又は
角度、前記各関心領域の位置若しくは形状又は大きさ、
のうち、少なくともいずれかを制御する制御機能と、 前記各断面の各関心領域に基づいて立体を設定し、当該
立体の体積を計測するステップと、 を実現させるための画像処理プログラム。 - 【請求項10】前記関連情報は、同時に表示された前記
各断層像の各関心領域の外接線であることを特徴とする
請求項9記載の画像処理プログラム。 - 【請求項11】前記関連情報は、前記各関心領域の位置
若しくは形状又は大きさのうち、少なくとも一つが変更
された場合、当該変更に連動して変化することを特徴と
する請求項9記載の画像処理プログラム。 - 【請求項12】直交する三つの断面を設定する断面設定
機能は、前記ボリュームデータに前記直交する三つの断
面とは異なる少なくとも一つの参照断面をさらに設定す
ることを特徴とする請求項9記載の画像処理プログラ
ム。
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