JP2003265416A - 医療画像処理装置 - Google Patents

医療画像処理装置

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JP2003265416A
JP2003265416A JP2002067322A JP2002067322A JP2003265416A JP 2003265416 A JP2003265416 A JP 2003265416A JP 2002067322 A JP2002067322 A JP 2002067322A JP 2002067322 A JP2002067322 A JP 2002067322A JP 2003265416 A JP2003265416 A JP 2003265416A
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JP
Japan
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medical image
medical
processing apparatus
images
Prior art date
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Application number
JP2002067322A
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English (en)
Inventor
Takao Tsuda
隆夫 津田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子データ化された医療画像を扱う医療画像
処理装置において、医療画像を診断する際の作業性、特
に同一部位を撮影した複数枚の医療画像から当該部位の
像を立体的に推測し、診断する際の作業性を向上させる
ことである。 【解決手段】 処理部6は、記憶部5に記憶されている
画像データに基づいて、複数の医療画像を同時に、表示
部3に表示させる。それとともに、処理部6は、入力部
2から入力される選択や指示に応じて、各医療画像毎
に、例えば表示位置や色情報、表示サイズ、点滅表示の
有無等、その表示形態を様々に変更させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院等の医療分野において、患者
の放射線画像や超音波画像等の診断は、当該画像の撮影
フィルムをシャーカステン(蛍光灯ライトボックス)に
掲げることで行われていた。また、医師は、診断したい
部位の撮影フィルムを手に持って、透かして見る等によ
り、診断していた。
【0003】一方、近年では、これらの放射線画像や超
音波画像等の医療画像を、電子データとして取得・保存
し、LCD等のモニタに表示させる医療画像処理装置を
用いて、当該医療画像の診断を行うことが主流になりつ
つある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
医療画像処理装置において、複数の医療画像を比較して
診断する場合には、これらの医療画像を1枚づつ切り換
えて表示させるか、若しくは並べて配置させた複数台の
モニタそれぞれに表示させるといったことが行われてい
た。何れにせよ、1つの表示画面上には、同時に1枚の
医療画像のみしか表示されない。このため、上述のシャ
ーカステンを用いた方法のように、同一部位を撮影した
複数の医療画像から、当該撮影部位の像を3次元的にイ
メージするといったことが、大変し難くなっていた。更
に、複数台のモニタを用意する方法では、設置スペース
やコスト的にも非効率なことであった。
【0005】本発明の課題は、電子データ化された医療
画像を扱う医療画像処理装置において、医療画像を診断
する際の作業性、特に同一部位を撮影した複数枚の医療
画像から当該部位の像を立体的に推測し、診断する際の
作業性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、表示装置に接続されるとと
もに、複数の医療画像データを記憶する記憶手段と、前
記記憶手段に記憶された医療画像データに基づく医療画
像を前記表示装置に表示制御する表示制御手段と、を備
える医療画像処理装置において、前記表示制御手段は、
前記表示装置に複数の医療画像を同時に表示させる同時
表示制御手段を有することを特徴としている。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、1台の
表示装置(モニタ)に、複数の医療画像を同時に表示さ
せることができる。従って、複数の医療画像を切り換え
て表示させるといった従来の手法と比較し、これら複数
の医療画像、特に同一部位を撮影した複数枚の医療画像
から当該部位の像を3次元的にイメージし、診断する際
の作業性を向上させることが可能となる。更に、複数台
の表示装置(モニタ)を用意する必要がないため、設置
スペースやコスト的な問題をも解決できる。
【0008】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の医療画像処理装置において、前記同時表示制
御手段は、前記複数の医療画像の内、少なくとも二の医
療画像について、その一部を重ねて表示させる重畳表示
制御手段を有するように構成しても良い。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、複数の
医療画像について、少なくとも2枚の医療画像を重ねて
表示させることができる。従って、例えば従来のシャー
カステンを用い、同一部位を異なる方向から撮影した複
数枚の撮影フィルムを重ね合わせたかのような状態を擬
似的に再現し、医師が、頭の中で撮影部位の像を3次元
的にイメージする際の作業性を向上させることが可能と
なる
【0010】また、請求項3記載の発明のように、請求
項2記載の医療画像処理装置において、前記重畳表示制
御手段は、前記少なくとも二の医療画像の重なる位置を
変更する手段を有するように構成しても良い。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、医療画
像を重ねて表示させた際に、これらの医療画像の重なる
位置を変更することができる。従って、例えば診断した
い部位を近接して表示させるなど、必要に応じて表示位
置を調整することで、医師が、頭の中で、この部位の像
を3次元的にイメージする際の作業性をより向上させる
ことが可能となる。
【0012】尚、この重なる位置の決定手法としては、
例えば請求項4記載の発明のように、請求項2記載の医
療画像処理装置において、前記重畳表示制御手段は、前
記少なくとも二の医療画像の内、少なくとも一の医療画
像について、前記重なる部分の面積割合が80%以上と
なるように表示制御することとしても良い。
【0013】また、請求項5記載の発明のように、請求
項2〜4の何れかに記載の医療画像処理装置において、
前記重畳表示制御手段は、前記重なる部分の透明度を医
療画像毎に変更する手段を有するように構成しても良
い。
【0014】この請求項5記載の発明によれば、医療画
像を重ねて表示させる際に、重なる部分の透明度を変更
できる。従って、例えば2枚の医療画像を表示する際
に、重なる部分の色情報を、透明度に応じて合成するこ
とで、双方の医療画像を半透明画像として扱い、重ねて
表示する、或いは、一方の医療画像を不透明画像として
扱い、他方の医療画像の手前(上)に表示するといった
ことを任意に変更できる。即ち、必要に応じて重なり部
分の透明/不透明を切り換えることで、医師が、頭の中
で、診断したい部位の像を3次元的にイメージする際の
作業性をより向上させることが可能となる。
【0015】また、請求項6記載の発明のように、請求
項1〜5の何れかに記載の医療画像処理装置において、
医療画像を拡大/縮小する画像拡縮手段と、前記複数の
医療画像の内、一の医療画像を指定する第1の画像指定
手段と、を更に備え、前記同時表示制御手段は、前記第
1の画像指定手段により指定された医療画像に対して、
前記画像拡縮手段を機能させるように構成しても良い。
【0016】ここで「画像の拡大/縮小」とは、表示装
置上における医療画像の表示領域の大きさを変更するこ
とであり、その手法としては、単に医療画像本来のサイ
ズを変更する、所与のサンプリング法により医療画像の
解像度そのものを変更する等、何れの手法でも構わな
い。
【0017】この請求項6記載の発明によれば、医療画
像を拡大/縮小し、表示サイズを変更することができ
る。従って、例えば同一部位を撮影した2枚の医療画像
であっても、撮影機器の違い等によりこれらの医療画像
のサイズが異なる場合に、サイズが小さい方の画像を拡
大し、他方の画像(サイズが大きい方)と表示サイズを
等しくさせるといったことが可能となる。即ち、必要に
応じて表示サイズを任意に変更することで、医師が、頭
の中で、この部位の像を3次元的にイメージする際の作
業性をより向上させることが可能となる。
【0018】また、請求項7記載の発明のように、請求
項6記載の医療画像処理装置において、前記画像拡縮手
段は、前記複数の医療画像の内、少なくとも二の医療画
像に共通な被写体の表示領域の大きさに基づいて、当該
少なくとも二の医療画像の内、少なくとも一の医療画像
を拡大/縮小するように構成しても良い。
【0019】この請求項7記載の発明によれば、共通な
被写体の表示領域の大きさに基づいて医療画像を拡大/
縮小し、表示サイズを変更することができる。従って、
例えば同一部位を撮影した2枚の医療画像であっても、
撮影時期や撮影手法により、当該同一部位の、それぞれ
の医療画像中の大きさが異なることがある。即ち、この
ような場合に、共通な撮影部位の大きさがほぼ等しくな
るよう、これらの医療画像を拡大/縮小することで、医
師が、頭の中で、この部位の像を3次元的にイメージす
る際の作業性をより向上させることが可能となる。
【0020】また、請求項8記載の発明のように、請求
項1〜7の何れかに記載の医療画像処理装置において、
医療画像について、色相、明度、彩度、濃度及び鮮鋭度
の内、少なくとも1つを含む色情報を変更する色情報変
更手段と、前記複数の医療画像の内、一の医療画像を指
定する第2の画像指定手段と、を更に備え、前記同時表
示制御手段は、前記第2の画像指定手段により指定され
た医療画像に対して、前記色情報変更手段を機能させる
ように構成しても良い。
【0021】この請求項8記載の発明によれば、任意の
医療画像を指定し、この指定した医療画像について、そ
の色情報を変更することができる。このことにより、例
えば2枚の医療画像を同時に表示させた場合、一方の医
療画像の色情報を変更することで、医師が、頭の中で、
診断したい部位の像を3次元的にイメージする際の作業
性をより向上させることが可能となる。尚、ここで色情
報を変更させる医療画像は、カラー/モノクローム画像
を問わない。即ち、例えば色情報の変更対象となる医療
画像がモノクローム画像である場合、画像全体の濃度を
画一的に変更する、或いは鮮鋭度を変化させることで濃
淡情報を変更することとしても良いし、また、色相、明
度及び彩度を変更することで、モノクローム画像をカラ
ー画像に変更することとしても良い。
【0022】また、請求項9記載の発明のように、請求
項8記載の医療画像処理装置において、前記表示制御手
段により表示された医療画像中の領域を指定する領域指
定手段を備え、前記色情報変更手段は、前記領域指定手
段により指定された領域内又は領域外の色情報を変更す
るように構成しても良い。
【0023】この請求項9記載の発明によれば、医療画
像中の任意の領域についてのみ、その色情報を変更する
ことができる。従って、医療画像中の特に注目したい部
分の色情報のみを変更するといったことができ、医師
が、頭の中で、診断したい部位の像を3次元的にイメー
ジする際の作業性をより向上させることが可能となる。
【0024】また、請求項10記載の発明のように、請
求項8又は9記載の医療画像処理装置において、前記色
情報変更手段は、前記色情報を時間経過に伴って徐々に
変更するように構成しても良い。
【0025】この請求項10記載の発明によれば、任意
の医療画像を指定し、この指定された医療画像につい
て、時間経過に伴ってその色情報を徐々に変更させるこ
とができる。従って、例えば鮮鋭度が徐々に強くなって
いくるといった医療画像の表示形態を変更することで、
医師が、頭の中で、診断したい部位の像を3次元的にイ
メージする際の作業性をより向上させることが可能とな
る。
【0026】また、請求項11記載の発明のように、請
求項1〜10の何れかに記載の医療画像処理装置におい
て、医療画像を明滅表示させる画像明滅手段と、前記複
数の医療画像の内、一の医療画像を指定する第3の画像
指定手段と、を更に備え、前記同時表示制御手段は、前
記第3の画像指定手段により指定された医療画像に対し
て、前記画像明滅手段を機能させるように構成しても良
い。
【0027】この請求項11記載の発明によれば、任意
の医療画像を指定し、この指定された医療画像を明滅表
示させることができる。従って、例えば2枚の医療画像
について、一方の医療画像を明滅表示させることで両画
像の識別が容易となる等、医師が、頭の中で、診断した
い部位の像を3次元的にイメージする際の作業性をより
向上させることが可能となる。
【0028】また、請求項12記載の発明のように、請
求項1〜11の何れかに記載の医療画像処理装置におい
て、医療画像を幾何変換する幾何変換手段と、前記複数
の医療画像の内、一の医療画像を指定する第4の画像指
定手段と、前記同時表示制御手段は、前記第4の画像指
定手段により指定された医療画像に対して、前記幾何変
換手段を機能させるように構成しても良い。
【0029】この請求項12記載の発明によれば、任意
の医療画像を指定し、この指定された医療画像に幾何変
換を施すことができる。従って、例えば医療画像に対す
る視点を、当該両画像に対する視線方向がほぼ垂直な視
点から、斜め方向の視点へ変換するなど、画像に対する
視点を切り換えた様子を表現することができ、医師が、
頭の中で、診断したい部位の像を3次元的にイメージす
る際の作業性をより向上させることが可能となる。
【0030】また、請求項13記載の発明のように、請
求項1〜12の何れかに記載の画像処理装置において、
医療画像を回転させる画像回転手段と、前記複数の医療
画像の内、一の医療画像を指定する第5の画像指定手段
と、を更に備え、前記同時表示制御手段は、前記第5の
画像指定手段により指定された医療画像に対して、前記
画像回転手段を機能させるように構成しても良い。
【0031】この請求項13記載の発明によれば、任意
の画像を指定し、この指定された画像を回転させること
ができ、医師が、頭の中で、診断したい部位の像を3次
元的にイメージする際の作業性をより向上させることが
可能となる。
【0032】また、請求項14記載の発明のように、請
求項1〜13の何れかに記載の医療画像処理装置におい
て、前記同時表示制御手段は、前記複数の医療画像の内
の一の医療画像の表示位置に、他の医療画像を表示させ
る手段を有するように構成しても良い。
【0033】この請求項14記載の発明によれば、任意
の医療画像の表示位置に、他の医療画像を表示させるこ
とができる。即ち、表示させる医療画像を、必要に応じ
て適宜切り換えることが可能となり、医師が、頭の中
で、この部位の像を3次元的にイメージする際の作業性
をより向上させることが可能となる。
【0034】また、請求項15記載の発明のように、請
求項1〜14の何れかに記載の画像処理装置において、
前記同時表示制御手段により表示された前記複数の医療
画像を、一の編集済医療画像データとして記憶する編集
済画像記憶手段を更に備えるように構成しても良い。
【0035】この請求項15記載の発明によれば、複数
枚の医療画像を、表示させている状態のまま、保存する
ことができる。即ち、これらの医療画像を、診断したい
部位をイメージし易い配置のまま、保存しておくことが
できる。このため、時間をおいた後、改めて診断を行い
たい場合にも、これらの医療画像を再配置する等の手間
が省け、医師が、頭の中で、診断したい部位の像を3次
元的にイメージする際の作業性をより向上させることが
可能となる。
【0036】また、請求項16記載の発明のように、表
示装置に接続されるとともに、医療画像データを記憶す
る記憶手段と、前記記憶手段に記憶された医療画像デー
タに基づく医療画像を前記表示装置に表示制御する表示
制御手段と、を備える医療画像処理装置において、医療
画像を変換し、複数の静止画像を生成する静止画像生成
手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記記憶手段に
記憶された医療画像データに対して前記静止画像生成手
段を機能させ、この静止画像生成手段により生成された
複数の静止画像を、所定の時間間隔で、順次表示制御す
るように構成しても良い。
【0037】この請求項16記載の発明によれば、例え
ば、従来のように医療画像が撮影された撮影フィルムを
手に持ち、この撮影フィルムを揺らしながら斜め方向か
ら見た様子を、表示画面上で再現することができ、医師
が、頭の中で、診断したい部位の像を3次元的にイメー
ジする際の作業性をより向上させることが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。尚、以下においては、本
発明を適用した医療画像処理装置(以下、単に「画像処
理装置」という。)において、2枚の医療画像(以下、
単に「画像」という。)を表示させる例について説明す
るが、本発明の適用は、これに限らない。
【0039】図1は、本実施の形態にかかる画像処理装
置1の構成を示すブロック図である。同図によれば、画
像処理装置1は、入力部2、表示部3、一時記憶部4、
記憶部5、及び処理部6より構成される。
【0040】入力部2は、マウスやトラックボール、ト
ラックポイント、ポインティング・スティック等のポイ
ンティングデバイスにより構成され、これらのデバイス
が操作された場合には、操作に応じた操作信号を処理部
6へ出力する。また、この入力部2は、表示部3と一体
となって構成されるタッチパネルやタッチスクリーン等
であっても良い。
【0041】そして、ユーザは、この入力部2を介し
て、表示画面上に配置されている種々の項目やボタン等
を選択したり、或いは画像を移動させることができる。
例えば、表示画面上の画像にマウスポインタを合わせ、
マウスのボタンを押下したまま他の位置まで移動させ
る、いわゆるドラッグ(drag)により、画像を所望の位
置まで移動させることができる。また、上記項目やボタ
ン、タブ等の上で指示ポインタを停止させ、所定のマウ
スボタンを押下する(例えば、左クリック等)ことで、
これらの選択入力を行うことができる。
【0042】表示部3は、CRT(Cathode Ray Tub
e)、または液晶ディスプレイ等により構成され、処理
部6から入力される表示データに基づく信号を生成して
各種表示を行う。また、この表示部3は、タッチパネル
等で構成される入力部2と一体に構成されていても良
い。
【0043】一時記憶部4は、記憶部5から読み出され
た各種処理プログラムや、このプログラムの実行によっ
て生成されたデータ等を一時的に格納するためのもので
あり、上記各種プログラムを展開するプログラムメモ
リ、入力部から入力された入力指示やデータ、上記プロ
グラムの実行による処理結果等、上記プログラムにかか
る各種データを格納するワークメモリ等を形成する。
【0044】記憶部5は、例えばハードディスク、磁気
ディスク、光ディスク等により構成され、画像処理装置
1の動作にかかる各種処理プログラムや、当該処理プロ
グラムを実行するための処理データ、或いはこれら処理
プログラムによる処理結果等のデータを記憶している。
また、記憶部5は、特に、本実施の形態において、画像
A、B、Cそれぞれにかかる画像データ、及び後述する
編集済画像にかかる編集済画像データを記憶している。
これらの画像A、B、Cは、何れもモノクローム画像で
ある。尚、以下では、A、B、Cそれぞれのサイズは等
しいものであるとして説明するが、異なるものとしても
良い。
【0045】処理部6は、CPU等により構成され、画
像処理装置1を構成する各部を統括的に制御し、各種処
理を実行する。この各種処理の実行に際して、処理部6
は、記憶部5に記憶されているシステムプログラムや各
種処理プログラム、入力部2から入力される各種指示信
号に応じた各種データ等を一時記憶部4に格納し、この
入力指示や入力データ等に応じて、一時記憶部4に格納
したプログラムに従った各種処理を逐次実行し、その処
理結果を一時記憶部4内の所定領域に格納するととも
に、表示部3に表示させる。このようにして、記憶部5
に記憶されたプログラムを処理部6が実行することによ
り、画像処理装置1の種々の機能が実現される。
【0046】次に、画像処理装置1の動作について説明
する。図2は、画像処理装置1の処理動作を説明するた
めのフローチャートである。この処理は、処理部6によ
り、記憶部5に記憶されている所定のプログラムに従っ
て実行される処理である。
【0047】同図において、先ず処理部6は、初期画面
として図3に示す表示画面を、表示部3に表示させる
(ステップS11)。
【0048】図3は、当該処理開始時の表示画面を示す
図である。同図によれば、表示画面は、画像表示領域
(図中上部)11、及び表示条件設定領域(図中下部)
12より構成されている。
【0049】画像表示領域11は、画像が表示される領
域である。詳細には、表示条件設定領域12にて設定さ
れた表示条件に従って、2つの画像が同時に表示され
る。
【0050】表示条件設定領域12は、画像表示領域1
1に表示される画像の表示条件を設定する領域である。
この表示条件設定領域12には、4つの設定画面12a
〜12dが用意されており、図中下部に表示されている
タブ20、30、40、50を選択することで、それぞ
れの設定画面12a〜12dの表示に切り換わるように
構成されている。
【0051】即ち、図3においては、「画像」に関する
設定画面12aが表示されている。この設定画面12a
は、画像表示領域11に表示させる画像やその表示方法
等を設定する画面であり、同図に示すように、複数の設
定項目21〜24が設けられている。
【0052】設定項目21は、画像表示領域11に表示
する2つの画像を設定する項目であり、各画像(図中、
「画像1」、「画像2」と表示されている。)毎に、プ
ルダウン形式で選択される。また、ここで選択可能な画
像は、記憶部5に記憶されている画像データに基づく画
像であり、詳細には、画像A、B、Cの何れかの内から
選択される。
【0053】設定項目22は、上記設定項目21にて選
択した2つの画像の表示方法を設定する項目であり、詳
細には、“並べて表示”又は“重ねて表示”が、ラジオ
ボタン形式で選択される。
【0054】また、設定項目23は、設定項目22にて
“重ねて表示”が選択された場合に有効となる項目であ
り、一方の画像に他方の画像を重ね描きするか否かを設
定する項目である。詳細には、“不透明表示”又は“透
明表示”が、ラジオボタン形式で選択される。
【0055】このように、設定項目21〜24の内容が
設定され、続いて図中左下に配置されている「OK」ボ
タン25が選択されると、処理部6は、画像の表示指示
がなされたと判断する(ステップS12:YES)。そ
して、これらの設定内容に従って、記憶部5より該当す
る画像データを読み出し、2つの画像を、画像表示領域
11に表示させる(ステップS13)。
【0056】即ち、図3においては、設定項目21にて
“画像A”及び“画像B”が、また、設定項目22にて
“並べて表示”が、それぞれ設定されている。そして、
この状態で「OK」ボタン25が選択されると、処理部
6は、記憶部5より画像A、Bの画像データを読み出
し、画像表示領域11に、図4(a)に示すように、2
つの画像A、Bを並べて表示させる。
【0057】また、図3において、設定項目21にて
“画像C”及び“画像B”が設定れた場合には、処理部
6は、記憶部5より画像C、Bの画像データを読み出
し、図4(b)に示すように、画像Aに代えて画像Cと
画像Bとを並べて表示させる。
【0058】また、図3において、設定項目22にて
“重ねて表示”が設定され、且つ設定項目23にて“不
透明表示”が設定されている場合には、処理部6は、図
4(c)、(d)に示すように、設定項目24にて選択
されている画像が上(手前)となるよう、2つの画像を
重ねて表示させる。
【0059】具体的には、設定項目24にて“画像A”
が設定されている場合には、図4(c)に示すように、
画像Aが画像Bの上(手前)となるよう、2つの画像
A、Bを重ねて表示させる。一方、設定項目24にて
“画像B”が設定されている場合には、図4(d)に示
すように、画像Bが画像Aの上(手前)となるよう、2
つの画像A、Bを重ねて表示させる。
【0060】尚、ここで2つの画像を重ねて表示させる
際には、当該2つの画像の重なり部分が所定量となるよ
う、表示位置を決定する。詳細には、各画像A、Bの表
示面積に対する重なり部分の表示面積の割合が、所定量
即ち80%以上となるよう、表示位置を決定する。
【0061】また、図3において、設定項目23にて
“透明表示”が設定されている場合には、処理部6は、
図4(e)に示すように、重なり部分の色情報(即ち濃
度)を所定の透明度で合成し、2つの画像A、Bを、重
ねて表示させる。
【0062】このように、設定画面12aにおける設定
内容に従い、画像表示領域11に2つの画像を表示させ
ると、処理部6は、続いて入力される選択や指示等を待
機する。
【0063】そして、「色」と表示されたタブ30が選
択されると(ステップS14:YES)、処理部6は、
図5に示すように、画像の色情報に関する設定画面12
bを、表示条件設定領域12に表示させる。
【0064】図5は、画像の色情報に関する設定画面1
2bを示す図である。この設定画面12bは、画像表示
領域11に表示されている画像の色情報の変更を指示す
るための画面であり、同図に示すように、複数の設定項
目31〜34が設けられている。
【0065】設定項目31は、色情報の変更の対象とす
る画像を設定する項目であり、対象画像が、プルダウン
形式で選択される。また、ここで選択可能な画像は、現
在画像表示領域11にて表示されている画像であり、具
体的には、画像A、Bの何れかが選択される。そして、
ここで選択された画像に対して、以下の各設定項目32
〜34の設定内容が適用されることになる。
【0066】設定項目32は、色変更の対象とする画像
範囲を設定する項目であり、“全部”又は“指定”が、
ラジオボタン形式で選択される。
【0067】設定項目33は、変更する色情報の詳細な
内容を設定する項目である。この設定項目33には、色
相、明度、及び彩度(以下、これら3つのパラメータを
含めて、「画像の色情報」という。)を設定する3つの
設定項目33a〜33cが含まれており、それぞれの内
容が、プルダウン形式で選択される。従って、変更部分
はカラー画像化される。
【0068】また、設定項目34は、設定した内容に従
って、画像の色情報を時間的に変化させるか否かを選択
する項目であり、“無”又は“有”が、ラジオボタン形
式で選択される。尚、この「時間的変化」とは、画像の
色情報を、設定項目33にて設定されている色情報ま
で、時間経過に従って変化させることであり、具体的に
は、現在の画像の色情報(モノクローム画像であるた
め、黒白の濃淡で表現されている。)から、設定項目3
3にて設定されている色情報まで、徐々に変化させてゆ
くことを意味している。
【0069】このように、設定項目31〜34の内容が
設定され(ステップS15)、続いて図中右下に配置さ
れている「OK」ボタン35が選択されると(ステップ
S16:YES)、処理部6は、これらの設定内容に従
って、画像表示領域11中の画像の色情報を変更して表
示させる(ステップS17)。
【0070】即ち、図5においては、設定項目31にて
“画像A”が、設定項目32にて“全部”が、また、設
定項目34にて“無”が、それぞれ設定されている。そ
して、この状態で「OK」ボタン35が選択されると、
処理部6は、図6(a)に示すように、画像表示領域1
1中の画像Aについて、画像全体の色情報を、設定項目
33にて設定されている色情報に変化させて、再表示さ
せる。
【0071】また、図5において、設定項目32にて
“指定”が設定されている場合には、処理部6は、図6
(b)に示すように、画像A上に、その大きさ及び位置
が可変な範囲指定枠32aを表示させる。そして、この
範囲指定枠32aの大きが調整・決定されると、処理部
6は、この範囲指定枠32aが示す範囲内を色変更の対
象範囲とし、図6(c)に示すように、当該対象範囲の
色情報を変更させた画像を、再表示させる。
【0072】また、図5において、設定項目34にて
“有”が設定されている場合には、処理部6は、図6
(d)に示すように、画像Aの色情報を、設定項目33
にて設定されている色情報まで、時間経過に従って徐々
に変化させて表示させる。
【0073】このように、設定画面12bにおける設定
内容に従って、画像表示領域11中の画像の色情報を変
更させて再表示させると、処理部6は、続いて入力され
る選択や指示等を待機する。
【0074】尚、ステップS16において、「OK」ボ
タン35が選択される前に、例えば他のタブ20、4
0、50の選択等が行われた場合には、処理部6は、画
像の再表示指示がなされていないと判断する(ステップ
S16:NO)。そして、設定画面12bにおけるこれ
らの設定内容に従った画像の再表示は行わず、続いて、
ステップS18に移行する。
【0075】そして、「サイズ」と表示されたタブ40
が選択されると(ステップS18:YES)、処理部6
は、図7に示すように、画像の表示サイズに関する設定
画面12cを、表示条件設定領域12に表示させる。
【0076】図7は、画像の表示サイズに関する設定画
面12cを示す図である。この設定画面12cは、画像
表示領域11に表示されている画像の表示サイズの変更
を指示するための画面であり、同図に示すように、設定
項目41が設けられている。
【0077】尚、ここで画像の「表示サイズ」とは、表
示画面上の表示領域の大きさを意味している。そして、
後述する画像の「拡大/縮小」とは、画像の表示サイズ
を変化させることであり、その方法としては、画像その
もののサイズを単に大きく/小さくすることとしても良
いし、或いは、所与のサンプリング方法により画像の解
像度を変化させることで、表示サイズを変化させること
としても良い。
【0078】設定項目41は、画像の拡大率を設定する
項目であり、各画像毎にプルダウン形式で選択される。
尚、この拡大率は、現在(変更前)の画像面積に対する
変更後の画像面積の割合を%単位で表したものである。
【0079】また、図中右上に配置されている「両画像
を・・」ボタン42、及び図中右下に配置されている
「被写体の・・」ボタン43は、設定項目41即ち拡大
率の自動設定を指示するためのものである。
【0080】詳細には、「両画像を・・」ボタン42が
選択された場合には、処理部6は、現在表示されている
2つの画像の表示サイズに基づいて、例えば図8(b)
に示すように、この2つの画像の表示サイズが等しくな
るよう、双方の画像の拡大率を求め、設定項目41のそ
れぞれに設定する。尚、この時、双方の画像の表示サイ
ズの合わせ方は、上述のように、表示サイズが小さい方
の画像を拡大し、他方(大きい方)の画像の表示サイズ
に合わせるようにしても良いし、反対に、表示サイズが
大きい方の画像を縮小し、他方(小さい方)の画像の表
示サイズに合わせるようにしても良い。更に、双方の画
像をともに拡大/縮小し、規定の表示サイズとすること
としても良い。
【0081】また、「被写体の・・」ボタン43が選択
された場合には、処理部6は、現在表示されている2つ
の画像に共通な被写体(図8(c)中、「△」で表示さ
れている。)及びその表示サイズを認識し、この表示サ
イズに基づいて、例えば図8(c)に示すように、2つ
の被写体の表示サイズが等しくなるよう、双方の画像の
拡大率を求め、設定項目41のそれぞれに設定する。
尚、この時、各画像の拡大率の求め方は、上述の「両画
像を・・」ボタン42の場合と同様に、どのような方法
であっても良い。
【0082】このように、設定項目41の内容が設定さ
れ(ステップS19)、図7中右下に配置されている
「OK」ボタン44が選択されると(ステップS20:
YES)、処理部6は、これらの設定内容に従って、例
えば図8に示すように、画像表示領域11中の画像の表
示サイズを変更して、再表示させる(ステップS2
1)。
【0083】図8は、画像表示領域11に表示された画
像の表示サイズの変更例を示す図である。同図(a)に
おいては、設定項目41にて、画像Aの拡大率として
“120%”が、画像Bの拡大率として“100%”
が、それぞれ設定され、画像Aについて、その表示サイ
ズが拡大(具体的には、120%)された様子が示され
ている。また、同図(b)においては、上述のように、
双方の画像の表示サイズが等しくなるよう、画像A´が
拡大された様子が、また、同図(c)においては、上述
のように、双方の画像に共通な被写体の表示サイズがほ
ぼ等しくなるよう、画像A″が拡大された様子が、それ
ぞれ示されている。
【0084】このように、設定画面12cにおける設定
内容に従って、画像表示領域11中の画像の表示サイズ
を変更させて再表示させると、処理部6は、続いて入力
される選択や指示等を待機する。
【0085】尚、ステップS20において、「OK」ボ
タン44が選択される前に、例えば他のタブ20、3
0、50の選択等が行われた場合には、処理部6は、画
像の再表示指示がなされていないと判断する(ステップ
S20:NO)。そして、設定画面12cにおけるこれ
らの設定内容に従った画像の再表示は行わず、続いて、
ステップS22に移行する。
【0086】そして、「その他」と表示されたタブ50
が選択されると、処理部6は、図9に示すように、「そ
の他」に関する設定画面12dを、表示条件設定領域1
2に表示させる。
【0087】図9は、「その他」に関する設定画面12
dを示す図であり、同図に示すように、この設定画面1
2dには、複数の設定項目51〜53が設けられてい
る。
【0088】設定項目51は、画像を点滅表示させるか
否かを設定する項目であり、各画像毎に、“通常”又は
“点滅”が、ラジオボタン形式で選択される。
【0089】設定項目52は、画像に対する視点を切り
換えて表示させるか否かを選択する項目であり、各画像
毎に、“通常(正面)”又は“斜め方向”が、ラジオボ
タン形式で選択される。具体的には、図10(b)に示
すように、その視線方向が画像に対してほぼ垂直な視点
F1(通常)と、所定角度傾いた視点F2(斜め方向)
との何れかが、選択される。
【0090】また、設定項目52aは、設定項目52に
て“斜め方向”が選択された場合に有効となる項目であ
り、当該画像が波打った様子を表示(動画表示)させる
か否かを設定する項目である。この「波打った様子」と
は、例えば医療画像を撮影した撮影フィルムを手に持
ち、揺らしながら斜め方向から見た様子を表示画面上で
再現したものであり、この様子は、人の目には、あたか
も動画であるかのように表示される。
【0091】また、設定項目53は、画像の回転角度を
設定する項目であり、各画像毎に、プルダウン形式で選
択される。この回転角度は、図10(d)に示すよう
に、画像の中心Gを回転軸として、時計回り方向へ回転
させる角度であり、その値は、0〜360[度]の範囲
で表される。
【0092】このように、設定項目51〜53の内容が
設定され、設定画面12a〜32cと同様に、図中右下
に配置されている「OK」ボタン54が選択されると、
処理部6は、これらの設定内容に従って、画像A、Bの
表示形態を変更させる。
【0093】即ち、設定項目51にて“点滅”が設定さ
れている場合には(ステップS22:YES)、処理部
6は、例えば図10(a)に示すように、該当画像を点
滅表示させる(ステップS23)。即ち、図10(a)
においては、画像Aが点滅表示された様子が示されてい
る。
【0094】また、設定項目52にて“斜め方向”が選
択されている場合には(ステップS24:YES)、処
理部6は、例えば図10(c)に示すように、該当画像
に対して、所定の幾何変換処理を施し、視点をF1から
F2に変換した画像を生成するともに、生成した画像
を、表示部3に再表示させる(ステップS25)。即
ち、図10(c)においては、画像Aに対する視点がF
1からF2へ切り換えられた様子が示されている。
【0095】尚、ここで2つの視点F1、F2を切り替
えることとしたが、視点F2の位置は、入力部2より任
意に指定することとし、処理部6は、この指定された視
点F2に変換した画像を生成することとしても良い。
【0096】また、設定項目52にて“斜め方向”が設
定され、且つ設定項目52aにて“表示する”が設定さ
れている場合には、処理部6は、該当画像に対して予め
定められた幾何変換やサンプリング(標本化)等の所定
の変換処理を施し、波打った様子を再現した画像を表示
させる。具体的には、例えば図11に示すように、画像
Lに対して、変換方法(1)、変換方法(2)、・・
・、そして変換方法(n)を施すことにより、合計n枚
の静止画像(キーフレーム)L1、L2、・・・、Ln
を生成する。そして、これらの各静止画像L1、A2、
・・・、Lnを、所定の表示速度即ち時間間隔で、1枚
づつ順に表示させる。このようにして、処理部6は、当
該画像を波打った様子を動画表示させる。
【0097】尚、ここで複数の静止画像(キーフレー
ム)の表示速度は、入力部2より任意に指定することと
し、この指定された表示速度即ち時間間隔で、処理部6
は、上記複数の静止画像(キーフレーム)を表示させる
こととしても良い。また、順に表示させる画像は、1つ
の画像を変換することにより生成した画像でなくとも良
く、例えば同一部位を、少しづつ異なる方向から撮影し
た複数の画像であっても良い。
【0098】更に、処理部6は、設定項目53の設定内
容に従って、例えば図10(d)に示すように、該当画
像を回転させ、再表示させる。即ち、図10(d)にお
いては、画像Aが、その中心Gを回転軸として、時計回
り方向へ60度回転された様子が示されている。
【0099】このように、設定画面12cにおける設定
内容に従って、画像を再表示させると、処理部6は、続
いて入力される選択や指示等を待機する。
【0100】尚、ステップS22、或いはS24におい
て、「OK」ボタン54が選択される前に、例えば他の
タブ20、20、30が選択される等の場合には、処理
部6は、画像の再表示指示がなされていないと判断す
る。そして、設定画面12dにおけるこれらの設定内容
に従った画像の再表示は行わず、続いて、ステップS2
6に移行する。
【0101】また、画像表示領域11に表示されている
画像について、移動指示がなされた場合(ステップS2
6:YES)、処理部は、この移動指示に応じて、例え
ば図12に示すように、画像の表示位置を変更し、再表
示させる(ステップS27)。即ち、図11において
は、画像Aが、図中右下方向へ移動された様子が示され
ている。
【0102】このように、入力部2から入力される選択
や指示に応じて、画像の再表示を行うと、処理部6は、
続くステップS28において、画像の表示終了が指示さ
れたか否かを判断する。
【0103】その結果、画像の表示終了指示がなされて
いないと判断した場合(ステップS28:NO)、処理
部6は、ステップS14に移行し、再度ステップS14
〜S28を繰り返す。
【0104】一方、例えば不図示の「画像の表示終了」
ボタンが選択される等、画像の表示終了がなされたと判
断した場合(ステップS28:YES)、処理部6は、
現在表示されている画像を保存するか否かを問う旨のメ
ッセージを、表示部3に表示させる(ステップS2
9)。
【0105】そして、「保存する」と指示された場合
(ステップS29:YES)、処理部6は、画像表示領
域11に表示されている2枚の画像を、1枚の編集済画
像として記憶部5に記憶させる(ステップS31)。
尚、ここで「編集済画像」として記憶される画像とは、
2枚の画像が表示された画像表示領域11のイメージで
あり、いわゆる表示画面のハードコピーに相当する画像
である。即ち、上述のステップS14〜S27におい
て、例えば、表示サイズや色情報、表示位置等の変更、
或いは回転、幾何変換等の処理を施した後、再表示させ
た状態の画像を、記憶させている。
【0106】このように、編集済画像を記憶させた後、
或いはステップS29にて「保存しない」と指示された
場合(ステップS29:NO)、処理部6は、画像表示
領域11に表示中の画像の表示を終了した後(ステップ
S31)、本処理を終了する。
【0107】以上のように構成することで、同一の表示
画面上に、複数の医療画像を同時に表示させることがで
きる。また、表示されている医療画像に対して、その表
示位置や色情報、表示サイズ等の変更、或いは点滅表示
の有無など、任意に切り換えることができる。即ち、必
要に応じてその表示形態を様々に変更することができ
る。このため、従来のように、診断したい部位を、異な
る複数の方向から撮影した複数の撮影フィルムをシャー
カステン上に自由に配置させ、これらの画像から、医師
等が頭の中で当該部位を3次元的にイメージするといっ
た様子を擬似的に再現することができる。即ち、医療の
現場に対する有用性を発揮させ、医師等の作業性を向上
させることが可能となる
【0108】尚、本発明は、上記実施の形態に限定され
ることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更
可能である。
【0109】例えば、図5において、設定項目33にて
設定する色情報の詳細な内容を、他のパラメータ、例え
ば濃度や鮮鋭度としても良い。即ち、濃度を変更する場
合には、色情報の変更対象範囲の濃度を、変更する(上
げる/下げる)ことで、対象範囲全体の濃淡を濃く/薄
くすることができる。また、鮮鋭度を変更する場合に
は、例えば空間フィルタリングの1種である鮮鋭化フィ
ルタリングや、空間フィルタリングの1種である高域強
調フィルタリングにより、画像の鮮鋭化を図ることがで
きる。
【0110】また、図6(b)において、範囲指定枠3
2aによって指定された範囲内の色情報を変更すること
としたが、指定された範囲外の色情報を変更することと
しても良い。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、1台の表示装置(モニ
タ)に、複数の医療画像を同時に表示させることで、複
数の医療画像を切り換えて表示させるといった従来の手
法と比較し、これら複数の医療画像、特に同一部位を撮
影した複数枚の医療画像から当該部位の像を3次元的に
イメージし、診断する際の作業性をさせることが可能と
なる。更に、複数台の表示装置(モニタ)を用意する必
要がないため、設置スペースやコスト的な問題をも解決
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の内部構成を示す図である。
【図2】画像処理装置の動作フローを示す図である。
【図3】表示画面の一例を示す図である。
【図4】画像の表示例を示す図である。
【図5】画像の色情報に関する設定画面を示す図であ
る。
【図6】画像の表示例を示す図である。
【図7】画像の表示サイズに関する設定画面を示す図で
ある。
【図8】画像の表示例を示す図である。
【図9】その他の画像の変更に関する設定画面を示す図
である。
【図10】画像の表示例を示す図である。
【図11】画像の表示例を示す図である。
【図12】画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置 2 入力部 3 表示部 4 一時記憶部 5 記憶部 6 処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA02 BA03 CA07 DA02 EA12 EA19 FA02 FA13 FA19 GA08 5B057 AA08 AA09 BA03 BA05 BA24 BA26 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC01 CD03 CD05 CE08 CE17 CH08 CH11 CH18

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置に接続されるとともに、複数の医
    療画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
    憶された医療画像データに基づく医療画像を前記表示装
    置に表示制御する表示制御手段と、を備える医療画像処
    理装置において、 前記表示制御手段は、前記表示装置に複数の医療画像を
    同時に表示させる同時表示制御手段を有することを特徴
    とする医療画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の医療画像処理装置におい
    て、 前記同時表示制御手段は、前記複数の医療画像の内、少
    なくとも二の医療画像について、その一部を重ねて表示
    させる重畳表示制御手段を有することを特徴とする医療
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の医療画像処理装置におい
    て、 前記重畳表示制御手段は、前記少なくとも二の医療画像
    の重なる位置を変更する手段を有することを特徴とする
    医療画像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の医療画像処理装置におい
    て、 前記重畳表示制御手段は、前記少なくとも二の医療画像
    の内、少なくとも一の医療画像について、前記重なる部
    分の面積割合が80%以上となるように表示制御するこ
    とを特徴とする医療画像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項2〜4の何れかに記載の医療画像処
    理装置において、 前記重畳表示制御手段は、前記重なる部分の透明度を医
    療画像毎に変更する手段を有することを特徴とする医療
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れかに記載の医療画像処
    理装置において、 医療画像を拡大/縮小する画像拡縮手段と、 前記複数の医療画像の内、一の医療画像を指定する第1
    の画像指定手段と、 を更に備え、 前記同時表示制御手段は、前記第1の画像指定手段によ
    り指定された医療画像に対して、前記画像拡縮手段を機
    能させることを特徴とする医療画像処理装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の医療画像処理装置におい
    て、 前記画像拡縮手段は、前記複数の医療画像の内、少なく
    とも二の医療画像に共通な被写体の表示領域の大きさに
    基づいて、当該少なくとも二の医療画像の内、少なくと
    も一の医療画像を拡大/縮小することを特徴とする医療
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の何れかに記載の医療画像処
    理装置において、 医療画像について、色相、明度、彩度、濃度及び鮮鋭度
    の内、少なくとも1つを含む色情報を変更する色情報変
    更手段と、 前記複数の医療画像の内、一の医療画像を指定する第2
    の画像指定手段と、 を更に備え、 前記同時表示制御手段は、前記第2の画像指定手段によ
    り指定された医療画像に対して、前記色情報変更手段を
    機能させることを特徴とする医療画像処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の医療画像処理装置におい
    て、 前記表示制御手段により表示された医療画像中の領域を
    指定する領域指定手段を備え、 前記色情報変更手段は、前記領域指定手段により指定さ
    れた領域内又は領域外の色情報を変更することを特徴と
    する医療画像処理装置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載の医療画像処理装置
    において、 前記色情報変更手段は、前記色情報を時間経過に伴って
    徐々に変更することを特徴とする医療画像処理装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10の何れかに記載の医療画
    像処理装置において、 医療画像を明滅表示させる画像明滅手段と、 前記複数の医療画像の内、一の医療画像を指定する第3
    の画像指定手段と、 を更に備え、 前記同時表示制御手段は、前記第3の画像指定手段によ
    り指定された医療画像に対して、前記画像明滅手段を機
    能させることを特徴とする医療画像処理装置。
  12. 【請求項12】請求項1〜11の何れかに記載の医療画
    像処理装置において、 医療画像を幾何変換する幾何変換手段と、 前記複数の医療画像の内、一の医療画像を指定する第4
    の画像指定手段と、 前記同時表示制御手段は、前記第4の画像指定手段によ
    り指定された医療画像に対して、前記幾何変換手段を機
    能させることを特徴とする医療画像処理装置。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の何れかに記載の画像処
    理装置において、 医療画像を回転させる画像回転手段と、 前記複数の医療画像の内、一の医療画像を指定する第5
    の画像指定手段と、 を更に備え、 前記同時表示制御手段は、前記第5の画像指定手段によ
    り指定された医療画像に対して、前記画像回転手段を機
    能させることを特徴とする医療画像処理装置。
  14. 【請求項14】請求項1〜13の何れかに記載の医療画
    像処理装置において、 前記同時表示制御手段は、前記複数の医療画像の内の一
    の医療画像の表示位置に、他の医療画像を表示させる手
    段を有することを特徴とする医療画像処理装置。
  15. 【請求項15】請求項1〜14の何れかに記載の画像処
    理装置において、 前記同時表示制御手段により表示された前記複数の医療
    画像を、一の編集済医療画像データとして記憶する編集
    済画像記憶手段を更に備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  16. 【請求項16】表示装置に接続されるとともに、医療画
    像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
    れた医療画像データに基づく医療画像を前記表示装置に
    表示制御する表示制御手段と、を備える医療画像処理装
    置において、 医療画像を変換し、複数の静止画像を生成する静止画像
    生成手段を更に備え、 前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された医療画
    像データに対して前記静止画像生成手段を機能させ、こ
    の静止画像生成手段により生成された複数の静止画像
    を、所定の時間間隔で、順次表示制御することを特徴と
    する医療画像処理装置。
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