JP2003264743A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003264743A
JP2003264743A JP2002064914A JP2002064914A JP2003264743A JP 2003264743 A JP2003264743 A JP 2003264743A JP 2002064914 A JP2002064914 A JP 2002064914A JP 2002064914 A JP2002064914 A JP 2002064914A JP 2003264743 A JP2003264743 A JP 2003264743A
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shutter
solid
time
digital camera
closing
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JP2002064914A
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English (en)
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Yoshiharu Gotanda
芳治 五反田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来よりもスミアの発生が抑制されたデジタ
ルカメラを提供する。 【解決手段】 被写体像が照射され照射光量に応じた電
荷を電子シャッタ時間蓄積して読み出すことにより被写
体の画像データを生成する固体撮像素子と、固体撮像素
子の前側に配備された機械式シャッタを備え、上記シャ
ッタ開閉指示部は、上記固体撮像素子の電子シャッタ閉
の時刻よりも先だって、機械式シャッタにシャッタ閉を
指示することを特徴とするデジタルカメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子を備
えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD(Charge Coup
uled Device)撮像素子などの固体撮像素子
上に撮影を行なうデジタルスチルカメラが、固体撮像素
子の低コスト化も手伝って広く普及しつつある。
【0003】このデジタルカメラでは、被写体光が照射
され照射光量に応じた電荷を調整自在な電子シャッタ時
間蓄積し、蓄積された電荷を転送路を通じて順次読み出
すことによって、被写体の画像データが固体撮像素子か
ら出力される。
【0004】ところが、蓄積された電荷を転送する際、
固体撮像素子に対し強い光が入射されていると、強い光
の照射を受けている電荷蓄積領域から電荷が転送路に漏
れ込み、スミアと呼ばれる現象が発生する場合がある。
例えば、被写体上の強い光の光点があったときにスミア
が発生すると、そのスミアは、その光点から尾を引く光
の筋となって現れる。このスミアは、写真画像上重大な
画質欠陥を与えることがある。
【0005】そこで、このスミアを防止するために、フ
ィルム上に撮影を行なう通常のカメラに備えられている
機械式シャッタを併用し、電子シャッタ時間経過後、す
なわち電子シャッタ閉鎖後、直ちに機械式シャッタによ
る入射光の遮光を行なうことでスミアの抑制を図ったデ
ジタルカメラが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スミアが発生
するおそれのある、この電子シャッタ閉鎖後から機械式
シャッタによる入射光の遮光完了までの時間短縮が不充
分であると、スミア発生の抑制効果も不充分となる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、従来よりもス
ミアの発生が抑制されたデジタルカメラを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のデジタルカメラは、被写体像が照射され照射
光量に応じた電荷を調整自在な電子シャッタ時間蓄積し
て読み出すことにより被写体の画像データを生成する固
体撮像素子と、上記固体撮像素子の前側に配備され、機
械的な開閉により、この固体撮像素子に導かれる被写体
光を遮断自在に通過させる機械式シャッタと、上記機械
式シャッタに開閉を指示するシャッタ開閉指示部とを備
え、上記シャッタ開閉指示部は、上記固体撮像素子の電
子シャッタ閉の時刻よりも先立って、上記機械式シャッ
タにシャッタ閉を指示するものであることを特徴とす
る。
【0009】スミアは、電子シャッタ閉鎖後から入射光
の遮光完了までの間に発生するおそれがあるが、本発明
では、この電子シャッタ閉鎖後から入射光の遮光完了ま
での時間のうち、電子シャッタ閉後から入射光の遮光開
始までの時間に注目してなされたものであり、本発明の
デジタルカメラでは、機械式シャッタに対するシャッタ
閉の指示が、機械式シャッタに対するシャッタ閉の指示
から機械式シャッタにおけるシャッタ閉の動作が実際に
開始されるまでの時間遅れを見越して、電子シャッタ閉
の時刻に先立って出される。これにより、電子シャッタ
閉の時刻から機械式シャッタのシャッタ閉の動作開始時
刻までの時間を従来よりも短縮することができる。した
がって、本発明のデジタルカメラによれば、結果的に、
電子シャッタ閉後から入射光の遮光開始までの時間を従
来に比べ短縮することができるので、従来よりもスミア
の発生を抑制することができる。
【0010】ここで、本発明のデジタルカメラが、上記
固体撮像素子の前側に配備され開口径を調整することに
よりこの固体撮像素子上に照射される被写体像の光量を
調整する絞りを備え、上記シャッタ開閉指示部は、上記
固体撮像素子の電子シャッタ閉の時刻よりも先立って、
かつ、この電子シャッタ閉の時刻を基準とした時に上記
絞りの開口径が小さいほど早い時期に、上記機械式シャ
ッタにシャッタ閉を指示するものであることが好まし
い。
【0011】このようにすると、絞りの開口径が小さく
なるほど大きくなっていた、電子シャッタ閉後から機械
式シャッタによる入射光の遮光開始までの時間遅れを、
絞りの開口径によらずに最小限度に一定化することがで
きる。これにより、絞りの開口径が小さいほど、スミア
の抑制効果を従来に比べ高めることができる。
【0012】さらに、本発明のデジタルカメラが、上記
絞り開口径と、上記機械式シャッタにシャッタ閉を指示
するタイミングとの対応関係を記憶しておく不揮発性メ
モリを備え、上記シャッタ開閉指示部は、上記不揮発性
メモリに記録された対応関係に従って、上記機械式シャ
ッタにシャッタ閉を指示するものであることも好ましい
態様である。
【0013】このようにすると、機械式シャッタの動作
特性を反映させた設定が可能となるため、スミアの発生
を効果的に抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタルカメラの
実施形態について説明する。
【0015】図1は、本実施形態のデジタルカメラの正
面図(a)、左側面図(b)、背面図(c)、および上
面図(d)である。
【0016】図1(a)に示す正面図には、カメラ筐体
11、撮影レンズ13aを内蔵するレンズ鏡胴13、フ
ァインダ対物窓16、フラッシュ受光窓14、およびセ
ルフタイマランプ15が示されている。尚、フラッシュ
受光窓14は、フラッシュ発光時に被写体で反射して戻
ってきたフラッシュ光の光量を検出するフラッシュ受光
センサにフラッシュ光を導くための窓である。
【0017】図1(b)に示す左側面図には、図1
(a)にも示すレンズ鏡胴13の他、撮影済みの画像デ
ータをプロジェクタなどに出力するための映像出力端子
17、この画像データをパーソナルコンピュータなどに
送信するときに使用されるUniversal Ser
ial Bus(USB)ケーブルが接続されるUSB
端子18、外部電源端子19、および電池蓋11aが示
されている。
【0018】図1(c)に示す背面図には、画像を表示
する液晶パネル20、液晶パネルによる画像表示をオン
/オフするための液晶パネル起動ボタン22、ファイン
ダ接眼窓25、撮影モードダイヤル26、バリエーショ
ンの選択およびズームを行なう際に操作する十字キー2
8、液晶パネル上にメニューを画像表示させたり、その
確定に使用されるメニュー/OKスイッチ27、ポップ
アップ式のフラッシュ装置をカメラ筐体上面にポップア
ップさせる際に操作されるフラッシュ装置起動ボタン3
0、およびメインスイッチ23が示されている。尚、撮
影モードダイヤル26は、‘人物撮影’モード、‘風景
撮影’モード、‘スポーツ’モードなどの撮影モードを
選択するためのダイヤルであり、それぞれのモードで
は、異なるプログラム線図に応じた露出制御が行なわれ
ている。
【0019】また、図1(c)に示す背面図には、この
デジタルカメラ1に備えられている‘撮影記録’機能お
よび‘画像データ再生’機能のうちのいずれを選択する
かを決定するために操作される機能選択レバー24も示
されており、この機能選択レバー24を上側にもってい
くと‘撮影記録’機能が選択され、この機能選択レバー
24を下側にもっていくと‘画像データ再生’機能が選
択される。
【0020】図1(d)に示す上面図には、図1(a)
にも示すレンズ鏡胴13の他、ポップアップ式のフラッ
シュ装置21、およびレリーズボタン29が示されてい
る。
【0021】本実施形態のデジタルカメラ1は、詳しく
は後述するが、固体撮像素子としてCCD(Charg
e Coupuled Device)撮像素子を採用
する、ズームレンズ内蔵デジタルスチルカメラであり、
シャッタは、電子シャッタと、光学シャッタ(メカシャ
ッタ)とを併用している。尚、このデジタルカメラ1で
は、メインスイッチ23をオンすると、カメラ前面に備
えられるとともに、レンズを覆っている図示しないレン
ズカバーが開かれ、レンズ鏡胴13が所定の位置まで繰
り出される。メインスイッチ23をオフすると、繰り出
されていたレンズ鏡胴13がカメラ内部に沈胴され、撮
影レンズ13aはそのレンズカバーによって覆われる。
【0022】図2は、本実施形態のデジタルカメラの内
部ブロック図である。尚、このデジタルカメラ1には、
撮影レンズ13a、フォーカスレンズおよびフォーカシ
ング機構、ズームレンズおよびズーミング機構、フラッ
シュ装置21、各種スイッチ類やUSB端子18などか
らの信号を受信するI/Oポートコントローラ、フラッ
シュ受光センサなどが備えられているが、ここでの図示
は、本発明と無関係であるので省略されている。
【0023】図2には、このデジタルカメラ1全体を制
御するCPU31、撮影レンズ13a(図2では不図
示)に入ってくる光量を調節する絞り32、CPU31
からの指示により絞り32を動作させるモータドライバ
32a、被写体像が結像されるCharge Coup
led Device(CCD)撮像素子34、絞り3
2を経た被写体光のCCD撮像素子34への照射を機械
的な開閉動作により遮断自在に制御するメカシャッタ3
3、CPU31からの指示によりCCD撮像素子34を
駆動させることでCCD撮像素子34から被写体像を表
わす画像信号の出力を行なわせるタイミングジェネレー
タ36、タイミングジェネレータ36からの指示により
メカシャッタ33を動作させるモータドライバ33a、
CCD撮像素子34から出力された画像信号をCPU3
1からの指示を受けて増幅するAMP35、およびAM
P35で増幅された画像信号をデジタル画像データに変
換するA/D変換回路37が示されている。
【0024】また、図2には、各種の参照テーブルが記
録されている不揮発性メモリであるElectoric
ally Erasable Programmabl
eROM(EEPROM)49、ワークエリアとしても
使用されるメモリであるSDRAM46、このSDRA
M46にデジタル画像データを格納する画像入力コント
ローラ38、SDRAM46に格納されているデジタル
画像データを圧縮可能なように処理する画像信号処理回
路39、圧縮可能に処理されたデジタル画像データを圧
縮する圧縮処理回路40、CPU31によってファイル
形式に変換された圧縮済みのデジタル画像データを記録
メディア43に記録するメディアコントローラ42、S
DRAM46から転送された圧縮前のデジタル画像デー
タを格納するVRAM45、VRAM45に格納されて
いる圧縮前のデジタル画像データに同期信号を付加して
ビデオ信号を作成するビデオエンコーダ41、およびビ
デオエンコーダ41で作成されたビデオ信号をデジタル
信号からアナログ信号に変換して増幅する画像表示制御
装置50も示されている。この画像表示制御装置50の
制御によって液晶パネル20では画像が表示される。
【0025】さらに、図2には、CCD撮像素子34か
ら出力される画像信号を基とする画像から輝度情報を検
出するAE検出回路47、CCD撮像素子34から出力
される画像信号を基とする画像のコントラストを検出し
てフォーカシングを行なうAF検出回路48、以上に述
べてきた各装置が接続されているバス44が示されてお
り、図1にも示す、機能選択レバー24、メインスイッ
チ23、およびレリーズボタン29も、CPU31に接
続されて示されている。
【0026】このデジタルカメラ1には、‘撮影記録’
機能と‘画像データ再生’機能の2つの機能が備えられ
ているが、‘画像データ再生’機能は、本発明と無関係
であるので説明は省略し、以下、このデジタルカメラに
おける‘撮影記録’機能について説明する。
【0027】図1に示す、メインスイッチ23がオンさ
れ、機能選択レバー24で‘撮影記録’機能が選択され
ると、現在選択されている撮影モードがCPU31に伝
えられる。同様に、ズームスイッチも兼ねる十字キーで
設定されたズームレベルがCPU31に伝えられる。
【0028】CPU31は、伝えられたズームレベルか
ら焦点距離を算出し、その焦点距離を実現するように図
示しないズーミング機構を動作させる。
【0029】ここで、本撮影に先立ち、露出制御および
合焦のための予備撮影が行なわれる。
【0030】この予備撮影においてCCD撮像素子34
から出力された画像信号は、AMP35で増幅され、ゲ
インの調節が行なわれる。ゲインの調節が施された画像
信号は、A/D変換回路37に送られ、デジタル信号に
変換される。このデジタル信号は画像入力コントローラ
38に送られ、画像入力コントローラ38からAF検出
回路48およびAE検出回路47に送られる。
【0031】AF検出回路48では、画像信号のコント
ラストが測定され、被写体までの測距情報が算出され
る。この測距情報は、CPU31に送られる。
【0032】AE検出回路47では、画像信号の明るさ
が測定され、得られた輝度情報は、CPU31に送られ
る。
【0033】CPU31では、AF検出回路48から送
られた測距情報から合焦位置が決定され、AE検出回路
47から送られた輝度情報と撮影モードの情報から、露
出を決定する絞りレベルと電子シャッタスピードが、選
択されている撮影モードに応じたプログラム線図により
決定される。この絞りレベルの情報から、絞り32の開
口具合が決定される。電子シャッタスピードは、固体撮
像素子に照射された被写体光に応じた電荷の蓄積時間に
対応するものであり、この蓄積時間中に蓄積された電荷
が、固体撮像素子に対する被写体光を反映した画像信号
で出力される。
【0034】CPU31は、図示しないフォーカスレン
ズを合焦位置に移動させるようにフォーカシング機構を
動作させ、絞り32に取付けられたモータドライバ32
aを駆動し、絞り32を、決定された絞りレベルに応じ
た開口径に設定する。このような手順で露出制御および
合焦が行なわれると、本撮影が行なわれる。
【0035】露出制御および合焦がなされた後に行なわ
れる本撮影で得られた画像信号は、上記予備撮影とは異
なる処理が施される。
【0036】本撮影によって、CCD撮像素子34から
出力された画像信号は、A/D変換回路37を経て、画
像入力コントローラ38からSDRAM46に送られ
る。この画像入力コントローラ38からSDRAM46
に送られたデジタル画像信号は、信号処理が施されてい
ないために生データと称される。この生データは、この
ままでは液晶パネル20に出力できないため、SDRA
M46から画像信号処理回路39に送られる。画像信号
処理回路39では、受け取った生データのRGBレベル
の調節およびガンマ調整が行なわれ、この生データをJ
PEG圧縮できるようにするためにYCデータへの変換
が行なわれる。YC変換後の画像信号は、再びSDRA
M46に送られる。SDRAM46に格納されたYC変
換後の画像信号は、CPU31によって、SDRAM4
6からVRAM45に送られる。さらに、このYC変換
後の画像信号は、VRAM45からビデオエンコーダ4
1に送られ、ビデオエンコーダ41を介して画像表示制
御装置50に送られる。このようにして、液晶パネル2
0では、撮影画像がスルー画像で表示される。
【0037】ここで、レリーズボタン29を押下して被
写体を撮影し、撮影画像を記録メディアに記録する場合
について説明する。
【0038】撮影者によって、図1に示されるレリーズ
ボタン29が押下されると、CPU31にその情報が伝
えられる。CPU31は、予備撮影で得られている電子
シャッタスピードの情報を基に、タイミングジェネレー
タ36に電子シャッタスピードの設定、すなわち被写体
光に応じた電荷の蓄積時間の設定を指示する。これによ
り、タイミングジェネレータ36は、設定された時間間
隔で電子シャッタを開閉し、CCD撮像素子34で蓄積
される電荷量が調節される。
【0039】CCD撮像素子34で蓄積された電荷に基
づく画像信号は、上述したと同様な手順でデジタル変換
された後に、YC変換される。以下、画像信号処理回路
39においてYC変換された画像信号が、SDRAM4
6に格納されてからの説明を行なう。SDRAM46に
格納されたYC変換後の画像信号は、保存するにはデー
タサイズが大きいため、今度は、圧縮処理回路40に送
られ、JPEG形式で圧縮される。JPEG圧縮後の画
像信号は、圧縮処理回路40から再びSDRAM46に
送られる。SDRAM46に格納されたJPEG圧縮後
の画像信号は、SDRAM46からメディアコントロー
ラ42に送られ、メディアコントローラ42を介して記
録メディア43に送られる。このようにして、本撮影さ
れた画像信号は、記録メディア43に記録される。
【0040】次に、予備撮影で得られた情報を基に行な
われる、絞りレベル調節および電子シャッタスピードの
決定後の本撮影における、メカシャッタの動作について
説明しながら、本発明の特徴的な部分を説明する。
【0041】図3は、本実施形態のデジタルカメラに備
えられている、CPUおよびタイミングジェネレータか
ら出力される信号のタイミングチャートである。
【0042】図3には、上段から、被写体像に応じた電
荷が蓄積される露光モードと、蓄積された電荷が垂直・
水平シフトレジスタによって読み出される読み出しモー
ドとからなるCCD駆動モード、CPUからの信号を受
けて所定の時間間隔でパルスを発生するAVD信号、
‘L’状態から‘H’状態に切り替わることでメカシャ
ッタを開から閉へ移行させるメカシャッタ制御信号、予
備撮影によって設定されている電子シャッタスピードに
応じて発生が制御される詳しくは後述する電子シャッタ
調整信号と、電荷の蓄積の終了を指示するXTG信号、
CPU31から出力されるCPUコマンド信号が示され
ている。以上に説明した信号のうち、最下段のCPUコ
マンド信号以外は、すべてタイミングジェネレータ36
から出力されている。尚、中段には、メカシャッタの、
シャッタ開からシャッタ閉への動作も示されており、信
号でいう‘L’レベルがシャッタ開状態を表わし、信号
でいう‘H’レベルがシャッタ閉状態を表わしている。
尚、これについての詳細は後述する。
【0043】CCD撮像素子34の状態には、上述した
ように、それぞれ所定の時間を有する、被写体光に応じ
た電荷を蓄積する露光モードと、蓄積された電荷を垂直
・水平シフトレジスタで読み出す読み出しモードとがあ
り、これら露光モードおよび読み出しモード相互の切替
えは、タイミングジェネレータ36から出力されるAV
D信号を合図に行なわれる。尚、このAVD信号も、図
3の最下段に示すCPUコマンド信号を合図に出力され
ている。
【0044】上記露光モードの開始と共に、CCD撮像
素子34における電荷の蓄積は原則的に可能となり、タ
イミングジェネレータ36から出力されるXTG信号が
出力されるまで電荷の蓄積が行なわれ、その後、蓄積さ
れた電荷の読み出しが順次行なわれ、1フレーム分の画
像信号(RGB信号)が、CCD撮像素子34から読み
出しモード終了までに出力される。
【0045】ところが、図3に示す電子シャッタ調整信
号は、蓄積された電荷を流出させて無効にする信号であ
り、予備撮影により得られている情報により決定される
電子シャッタスピードによってその出力回数が調整され
ている。この電子シャッタ調整信号は、詳しくは後述す
るが、図3に示すように、露光モード開始直後からしば
らくの間出力されている。
【0046】ここで、電子シャッタスピードと露光時間
との対応表である表1について説明する。この表は、参
照テーブルとしてEEPROM49に格納されている。
【0047】
【表1】
【0048】表1の左端列は、TV値の整数部を示し、
表1の最上段は、TV値の小数部を示しており、この整
数部と小数部とで構成されるTV値それぞれには、所定
の値が割り当てられており、この割り当てられている値
は、電荷の蓄積時間、すなわち露光時間に対応したもの
となっている。尚、TV値が大きければ電子シャッタス
ピードは速く、すなわち露光時間が短いということにな
り、逆にTV値が小さければ電子シャッタスピードは遅
く、すなわち露光時間は長いということになる。予備撮
影によって得られた情報に基づき電子シャッタスピード
が決定され、その決定された電子シャッタスピードに相
当するTV値に応じた露光時間が、EEPROM49に
参照テーブルとして格納されている表1から割り出さ
れ、図3に示す実露光時間ETとして設定される。前述
したように、電子シャッタ調節信号が出力されている間
に蓄積される電荷は排出され、この実露光時間ETに蓄
積される電荷が、本撮影における電荷として蓄積され
る。CCD撮像素子における最大露光時間は、図3に示
すように、所定の露光モード時間(値562)と、読み
出しモード開始からの所定時間(値100)とを加えた
時間(値662)となる。電荷の排出を指示する電子シ
ャッタ調整信号が出力されている、時間Tは、最大露光
時間(値662)から上記実露光時間(ET)を差し引
いた残り時間となる。図3に示すメカシャッタ制御信号
は、露光モード時間(値562)終了後、図3に示すよ
うに時間MT経過後、タイミングジェネレータ36から
出力される。
【0049】時間MTは、予備撮影で得られた情報を基
にCPU31で決定された絞りレベルに応じて設定され
る時間であり、絞り値が小さい、すなわち絞りの開口径
が大きいときには長く、絞り値が大きい、すなわち絞り
開口径が小さいときには短くなる。この絞り値と時間M
Tとの関係が、表2に示されている。
【0050】
【表2】
【0051】表2には、絞り値(F値)、CODE、お
よび時間MTの値が示されており、上段に示される絞り
値に対応するCODEが中段に示されている。又、CO
DEに対応する時間MTも示されている。例えば、予備
撮影で得られた情報により、CPU31が絞りレベルを
F2.8と同等と判定している場合、このデジタルカメ
ラ1では、絞り値F2.8に対応するCODE「0」が
絞り値F2.8を表わすデータとして使用され、表2に
示されているように、時間MTには値99が与えられ
る。尚、この表2も、参照テーブルとしてEEPROM
49に格納されている。
【0052】ここで、図4および図5は、メカシャッタ
と絞り開口径との関係を示す図である。
【0053】図4には、絞り値が小さい、すなわち絞り
開口径が大きい場合が示されており、この場合、メカシ
ャッタ33を閉じ始めるとすぐに入射光の遮光が可能と
なる。
【0054】これに対し、図5には、絞り値が大きい、
すなわち絞り開口径が小さい場合が示されており、この
場合、メカシャッタ33を閉じ始めてもすぐには入射光
の遮光を開始することはできない。本実施形態のデジタ
ルカメラ1では、XTG信号による露光終了のタイミン
グに合わせてメカシャッタ33による遮光動作が開始さ
れるように、時間MT(値99)が経過した時点で、X
TG信号に値1の時間だけ先立って、メカシャッタ制御
信号が出力される。この値1の時間には、メカシャッタ
33に対するシャッタ閉の指示から実際にシャッタ閉の
動作が開始されるまでのタイムラグと、絞りレベルに応
じて変化する、シャッタ閉の動作が開始されてから入射
光の遮光が実際に開始されるまでの時間とが含まれてい
る。一方、予備撮影で得られた絞りレベルが絞り値F1
1に相当する場合には、時間MTは95となり、メカシ
ャッタ制御信号はXTG信号の出力に対してかなり先立
って行なわれることとなる。このように、このデジタル
カメラ1では、XTG信号の出力、すなわち露光時間の
終了からなるべく時間を空けずに、メカシャッタによる
遮光が開始されるような工夫がなされている。尚、メカ
シャッタ33に対するシャッタ閉の指示から実際にシャ
ッタ閉の動作が開始されるまでのタイムラグは、メカシ
ャッタによって個体差があるため、表2に設定されてい
る時間MTは、メカシャッタ33についてのみ設定され
ている。
【0055】以上説明したデジタルカメラ1では、スミ
アが発生するおそれのある、電子シャッタ閉後から入射
光の遮光完了までの時間のうち、電子シャッタ閉後から
入射光の遮光開始までの時間の短縮を図ることでスミア
の抑制が図られている。特に、絞りの開口径が小さくな
るほど大きくなっていた、電子シャッタ閉後から機械式
シャッタによる入射光の遮光開始までの時間を、絞りの
開口径によらずに最小限度に一定化されているので、絞
りの開口径が小さいほど、スミアの抑制効果を従来に比
べ高めることができる。
【0056】尚、本実施形態のデジタルカメラ1では、
メカシャッタ33に対するシャッタ閉の指示から実際に
シャッタ閉の動作が開始されるまでのタイムラグと、絞
りレベルに応じて変化する、シャッタ閉の動作が開始さ
れてから入射光の遮光が実際に開始されるまでの時間と
によって、電子シャッタ閉後から入射光の遮光開始まで
の時間の短縮を図った場合を例に挙げて説明したが、絞
りレベルに応じて変化する、シャッタ閉の動作が開始さ
れてから入射光の遮光が実際に開始されるまでの時間の
決定を、EEPROM49に格納されたテーブルを参照
して行なうのではなく、CPU31においてそのつど演
算するものであってもよく、また、メカシャッタ制御信
号を、メカシャッタ33に対するシャッタ閉の指示から
実際にシャッタ閉の動作が開始されるまでのタイムラグ
分だけXTG信号の出力に先立って出力することによっ
て、電子シャッタ閉後から入射光の遮光開始までの時間
の短縮を図るものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデジタル
カメラによれば、従来よりもスミアの発生が抑制するこ
とができ、特に、絞りの開口径が小さいほど、スミアの
抑制効果を従来に比べ高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のデジタルカメラの正面図(a)、
左側面図(b)、背面図(c)、および上面図(d)で
ある。
【図2】本実施形態のデジタルカメラの内部ブロック図
である。
【図3】本実施形態のデジタルカメラに備えられてい
る、CPUおよびタイミングジェネレータから出力され
る信号のタイミングチャートである。
【図4】メカシャッタと絞り開口径との関係を示す図で
ある。
【図5】メカシャッタと絞り開口径との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 11 カメラ筐体 11a 電池蓋 13 レンズ鏡胴 13a 撮影レンズ 14 フラッシュ受光窓 15 セルフタイマランプ 16 ファインダ対物窓 17 映像出力端子 18 USB端子 19 外部電源端子 20 液晶パネル 22 液晶パネル起動ボタン 23 メインスイッチ 24 機能選択レバー 25 ファインダ接眼窓 26 撮影モードダイヤル 27 メニュー/OKスイッチ 28 十字キー 29 レリーズボタン 30 フラッシュ装置起動ボタン 31 フラッシュ装置 32 絞り 32a モータドライバ 33 メカシャッタ 34 CCD撮像素子 35 AMP 36 タイミングジェネレータ 37 A/D変換回路 38 画像入力コントローラ 39 画像信号処理回路 40 圧縮処理回路 41 ビデオエンコーダ 42 メディアコントローラ 43 記録メディア 44 バス 45 VRAM 46 SDRAM 47 AE検出回路 48 AF検出回路 49 EEPROM 50 画像表示制御装置 +
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 G // H04N 101:00 101:00 Fターム(参考) 2H002 CC10 HA02 JA07 2H080 AA21 BB09 CC04 CC07 2H081 AA48 CC51 DD01 5C022 AA13 AB12 AB17 AB52 AC42 AC52 AC69 5C024 AX01 BX01 CX13 CX56 DX04 EX31 EX34 GY01 HX57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光が照射され照射光量に応じた電
    荷を調整自在な電子シャッタ時間蓄積して読み出すこと
    により被写体の画像データを生成する固体撮像素子と、 前記固体撮像素子の前側に配備され、機械的な開閉によ
    り、該固体撮像素子に導かれる被写体光を遮断自在に通
    過させる機械式シャッタと、 前記機械式シャッタに開閉を指示するシャッタ開閉指示
    部とを備え、 前記シャッタ開閉指示部は、前記固体撮像素子の電子シ
    ャッタ閉の時刻よりも先立って、前記機械式シャッタに
    シャッタ閉を指示するものであることを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記固体撮像素子の前側に配備され開口
    径を調整することにより該固体撮像素子上に照射される
    被写体光の光量を調整する絞りを備え、 前記シャッタ開閉指示部は、前記固体撮像素子の電子シ
    ャッタ閉の時刻よりも先立って、かつ、該電子シャッタ
    閉の時刻を基準とした時に前記絞りの開口径が小さいほ
    ど早いタイミングで、前記機械式シャッタにシャッタ閉
    を指示するものであることを特徴とする請求項1記載の
    デジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記絞り開口径と、前記機械式シャッタ
    にシャッタ閉を指示するタイミングとの対応関係を記憶
    しておく不揮発性メモリを備え、 前記シャッタ開閉指示部は、前記不揮発性メモリに記録
    された対応関係に従って、前記機械式シャッタにシャッ
    タ閉を指示するものであることを特徴とする請求項2記
    載のデジタルカメラ。
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