JP2003263228A - 同期制御装置 - Google Patents

同期制御装置

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JP2003263228A
JP2003263228A JP2002064246A JP2002064246A JP2003263228A JP 2003263228 A JP2003263228 A JP 2003263228A JP 2002064246 A JP2002064246 A JP 2002064246A JP 2002064246 A JP2002064246 A JP 2002064246A JP 2003263228 A JP2003263228 A JP 2003263228A
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axis
torque
motor
speed
control device
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JP2002064246A
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English (en)
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Kenichi Murata
健一 村田
Keizo Akamatsu
慶三 赤松
Yasuhiko Kako
靖彦 加来
Yoshiharu Takamatsu
祥治 高松
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の推進軸をそれぞれサーボモータで同期
駆動し、推進軸に螺合される可動部を移動させるための
駆動制御装置において、複数の推進軸間で機械的剛性が
異なることにより発生する振動を抑制し、その位置精度
と応答性を向上させる。 【解決手段】 第1軸および第2軸の2軸をモータによ
り駆動するサーボシステムであって、第1軸のサーボシ
ステムが位置制御部、速度制御部、位置ループおよび速
度ループとを有する位置制御型コントローラを有し、第
2軸のサーボシステムが第1軸よりのトルク指令を第2
軸の指令とするトルク制御型コントローラを有する同期
制御装置において、モータ速度またはモータ角度位置等
を用いて外乱トルクを推定し、推定した外乱トルクを第
2軸のトルク指令に加えるトルク補償器を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の推進軸をそ
れぞれサーボモータで同期駆動し、推進軸に螺合される
可動部を移動させるための駆動制御装置において、複数
の推進軸間で機械的剛性が異なることにより発生する振
動を抑制し、その位置精度と応答性を向上させる同期制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のサーボモータの同期制
御装置は、図3に示すように、機器の可動部1を高精
度、高応答性を持って可動制御するため、ボールネジで
構成される複数の推進軸2、3を可動部1に螺合させ、
この推進軸2、3のそれぞれをサーボモータ4、5によ
り駆動制御していた。そして、サーボモータ4、5を所
定の方向に同期回転させ、推進軸2、3の回転を介し
て、可動部1を例えば図3の右方向へ、また、サーボモ
ータ4、5を前記方向とは逆方向に同期回転させ、可動
部1を左方向へ移動させていた。
【0003】特開平11−259134号公報記載の
「モータ駆動用位置制御型コントローラおよびこのコン
トローラを用いた同期制御装置」では、この2個のサー
ボモータの同期をはかるため、図2にそのブロック図を
示すような同期制御装置が用いられていた。
【0004】すなわち、サーボモータ4は、図に示すと
おり、第1軸の位置制御型サーボコントローラ6により
制御され、サーボモータ5は、第2軸のトルク制御型サ
ーボコントローラ18により制御されていた。
【0005】また、第2軸のトルク制御型サーボコント
ローラ18は、第1軸の位置制御型サーボコントローラ
6のトルク出力変換回路17を介し、速度制御信号をト
ルク制御信号に変換した指令を受け取るという方法で、
振動を発生しないよう制御が行われていた。
【0006】一方、特開平11−305839号公報記
載の「複数のサーボモータの制御方法」では、2個のサ
ーボモータの同期をはかるため、図11にそのブロック
図を示すような同期制御装置が用いられていた。
【0007】すなわち、図に示すとおり、図中上方の第
1軸および図中下方の第2軸に位置制御型サーボコント
ローラ6、6とサーボモータ4、4をそれぞれ備え、2
個のサーボモータ4、4は、それぞれ対応する軸の位置
制御型サーボコントローラ6、6により制御されてい
た。
【0008】そして、第2軸の制御は、パルスカウンタ
32によりそれぞれ実測される上記各モータ4、4の角
度位置の差を演算し、その差を第2軸の位置指令信号に
加えるという方法で、同期誤差を少なくする制御が行わ
れていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平11−25
9134号公報記載の同期制御装置においては、機械的
な誤差がある場合に振動を発生しないよう、上述のよう
に第1軸に位置制御型サーボコントローラを、第2軸に
トルク制御型サーボコントローラを備え、第2軸の指令
として第1軸からのトルク指令を与えるという方法を採
用していた。 そして、この同期制御装置は、位置決め
点でのクランプ動作や振動を生じないサーボ駆動系の同
期制御を提供することを目的とするものであった。
【0010】しかしながら、このような構成の同期制御
装置においても、実際には可動部が加速される時点で、
やはり振動の発生することがわかった。この振動の発生
する原因について検討すると、図4にも強調して示すよ
うに、推進軸2、3を互いに平行に設置する事は容易で
ない。
【0011】したがって、推進軸3が推進軸2に対し、
例えば1°の傾きを持っていたとすると、推進軸が10
00mmの長さであった場合、推進軸3の両端での取り
付け誤差は、17mmにもなってしまう(アッベの法
則)。
【0012】また、推進軸の温度が1℃上昇すると、該
推進軸は1mあたり12μm伸びることがわかってい
る。すなわち、推進軸の温度分布は、必ずしも同じであ
るとは言えないので、この点でも全体の剛性値は異なる
ことになる。
【0013】そこで、特開平11−259134号公報
記載のような従来の同期制御装置において、推進軸3、
4の各剛性値が異なる場合の2軸間の負荷位置の差に関
するシミュレーション結果を図5に、各剛性値が一致す
る場合の同シミュレーション結果を図6に示す。
【0014】図5および図6の縦軸は、いずれも第1軸
上における可動部1の位置と第2軸の可動部1の位置の
偏差を、それぞれパルス表示で表したものであって、図
5にみられるような振動波形は、2軸の推進軸の間の負
荷の位置の差を表している。
【0015】これによれば、図6に示されるような剛性
値が一致する場合、加速時および定速時のいずれの場合
においても、振動の発生する事はないが、図5に示され
るような剛性値が一致しない場合、加速時または定速時
に2軸の推進軸の間の負荷の位置に振動、したがって可
動部1にヨーイング振動の発生している事がわかる。
【0016】すなわち、従来方式では2軸の剛性値が異
なる場合、可動部1にヨーイング振動が発生し、同期制
御が十分に行われていないことになる。
【0017】一方、特開平11−305839号公報記
載の同期制御装置においても、駆動時および位置決め後
の同期誤差を小さくするため、上述のように第1軸およ
び第2軸それぞれに位置制御型サーボコントローラ6、
6を備え、第2軸に第1軸からのトルク指令を与え、第
1軸と同様の位置指令を与え得るようにしていた。
【0018】図12に、この従来の方式を使用しない場
合のシミュレーション結果を示す。その結果によれば、
加速時に12μm程度の同期誤差、位置決め後に位置ズ
レが5μm程度発生しており、加速または減速時に2軸
の制御が同期していない。
【0019】これに対し、特開平11−305839号
公報記載の従来の方式を適用した結果を図13に示す。
【0020】図12および図13を比較すれば分かるよ
うに、同期制御では第1軸および第2軸の加速時の負荷
の同期精度ならびに位置決め完了後の同期精度が要求さ
れるにもかかわらず、例え従来の上記方式を採用したと
しても、大きな改善は得られていない事がわかる。
【0021】本発明は、このような従来の問題点を解決
しようとするものであって、2軸の推進軸に剛性値が異
なる場合であっても、振動や位置ズレの発生することの
ない、位置精度と応答性に優れた同期制御を行なうこと
を目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、第1軸および第2軸の2軸をモータによ
り駆動するサーボシステムであって、第1軸のサーボシ
ステムが位置制御部、速度制御部、位置ループおよび速
度ループとを有する位置制御型コントローラを有し、第
2軸のサーボシステムが第1軸よりのトルク指令を第2
軸の指令とするトルク制御型コントローラを有する同期
制御装置において、モータ速度またはモータ角度位置等
を用いて外乱トルクを推定し、推定した外乱トルクを第
2軸のトルク指令に加えるトルク補償器を有する事を特
徴とするものである。
【0023】また、第1軸および第2軸の2軸をモータ
により駆動するサーボシステムであって、第1軸のサー
ボシステムが位置制御部、速度制御部、位置ループおよ
び速度ループとを有する位置制御型コントローラを有
し、第2軸のサーボシステムが第1軸よりの位置指令を
第2軸の指令とする位置制御型コントローラを有する同
期制御装置において、第1軸のモータへの外乱トルクを
推定する第1軸外乱オブザーバを備え、第2軸のモータ
への外乱トルクを推定する第2軸外乱オブザーバを備
え、該第1軸外乱オブザーバから出力される外乱トルク
と該第2軸外乱オブザーバから出力される外乱トルクと
の差を演算し、演算したトルクの差を第2軸のトルク指
令に加える事を特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に例示するところに従
い、本発明に係る同期制御装置の好適な実施の形態を説
明する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施例を示すもの
であり、サーボモータ4、5は、図3または図4に示さ
れるような推進軸2、3につながっており、可動部1を
駆動する。
【0026】サーボモータ4は、電流ループ、速度ルー
プおよび位置ループをそれぞれ形成する位置制御部8、
速度制御部9、電流制御部10およびパワー制御部11
からなる位置制御型サーボコントローラ6により駆動さ
れ、サーボモータ5は、電流ループを形成する電流制御
部10およびパワー制御部11からなるトルク制御型サ
ーボコントローラ18により駆動される。
【0027】そして、位置制御型サーボコントローラ6
の位置指令は、位置決めコントローラ7から入力され
る。
【0028】また、位置制御サーボコントローラ6内の
電流ループは、電流制御部10、パワー制御部11およ
びシャント抵抗12からのフイードバック信号により形
成され、速度ループは、速度制御部9、前記電流ループ
およびパルスジェネレータ16のフイードバック信号に
より形成される。
【0029】なお、この場合のパルスジェネレータ16
の出力は、そのパルス出力をカウントするパルスカウン
タ31の出力を差分演算部30で差分演算され(図1で
は省略され、図9にその詳細が示されている)、同様に
差分演算される第2軸のパルスジェネレータ16の出力
とともに、トルク補償装置19へ出力される。
【0030】一方、位置ループは、位置制御部8、前記
速度ループ、パルスジェネレータ16の位置フイードバ
ック信号により形成される。
【0031】一方、トルク制御型サーボコントローラ1
8のトルク指令は、位置制御型サーボコントローラ6内
のトルク出力変換回路17から速度制御部9からの速度
指令信号を変換したものが入力される。
【0032】また、その電流ループ13は、電流制御部
10、パワー制御部11およびシャント抵抗12のフイ
ードバック信号で構成される。
【0033】次に、ヨーイング振動が発生する原因を分
析し、本発明に係る同期制御装置によるヨーイング振動
を抑える作用について説明する。
【0034】図3に示されるような可動部1が、2つの
サーボモータにより駆動される力学系は、詳細は省略す
るが、例えば図8に示されるなラプラス変換により変換
されたブロック図により、簡略化されて表現することが
できる。
【0035】すなわち、推進軸と可動部とはナットを介
して接続されており、考察すべき力学系は、可動部1を
負荷とし、ナットおよび推進軸をばねとし、サーボモー
タを駆動系とする2慣性系として表すことができる。な
お、図8において、第1軸モータ角度位置信号28と第
2軸モータ角度位置信号29は各々のパワー制御部11
へ入力される。
【0036】そして、ヨーイング動作は、可動部1、第
1の推進軸2および第1軸のサーボモータ4により構成
される2慣性系の負荷位置、ならびに、可動部1、第2
の推進軸3および第2軸のサーボモータ5で構成される
2慣性系の負荷位置との差が、それぞれのばねにより外
乱としてのトルクに変換され、その外乱トルクが可動部
に与えられ、負荷位置が変動すると考えられる。
【0037】そのため、この外乱トルクの値を推定し、
それをうち消すように、第2軸の指令値に補正を行なう
必要がある。
【0038】図6に、第1軸および第2軸のばね定数が
一致する場合の2軸間の負荷位置の差を示すが、図から
明らかなように、ヨーイング動作は発生していない。
【0039】しかしながら、ばね定数は、「発明が解決
しようとする課題」で述べたように、厳密には一致しな
い。
【0040】以下、ヨーイング動作を補償する手段につ
いて説明する。
【0041】トルク補償装置19は、図9に示されるよ
うに、パルスジェネレータ16より出力されたパルス信
号をパルスカウンタ31でカウントし、そのカウント値
を差分演算器30により演算し、第1軸および第2軸に
ついて、それぞれモータ速度を算出する。
【0042】そして、その算出されたモータ速度の差
は、トルク補償装置19によりトルクに変換され、ヨー
イング動作をうち消すように、その変換値が第2軸のト
ルク指令に加えられる。
【0043】そのような補償を行った結果を、図7に示
す。
【0044】図5に示すシミュレーション結果では、こ
のようなトルク補償を行なっていなかったが、それによ
ると、第1軸側と第2軸側とで偏差が最大で15μm程
度出ており、また、位置決め後(位置決め指令完了0.
9s時)には、15μm程度の位置ズレが第1軸と第2
軸間で発生している。
【0045】しかしながら、図7に示す本実施例を適用
した同期制御装置によれば、その動作中、第1軸側と第
2軸側とで偏差が一貫して1μm程度しか存在しない。
また、位置決め後も、1μm程度しかずれていないこと
が分かる。現在、位置精度として2μm程度の精度が必
要とされているが、従来方式では当然その要求精度に応
じられないのに対し、本実施例では、その要求精度が達
成されていることが分かる。
【0046】ところで、上記実施例では、モータ間の速
度差をトルクに換算し、偏差をうち消すように、それを
トルク指令に加えるというものであったが、第1軸のモ
ータ角度位置と第2軸のモータ角度位置の差を用い、モ
ータ反力を推定し、偏差をうち消すように、その推定値
をトルク指令に加えて補償するという方法も考えられ
る。
【0047】次に、そのような補償の仕方について説明
すると、モータへのトルク反力dは次式で表せる。
【0048】
【数1】
【数2】 ここで、K1:ばね定数 J:負荷イナーシャ X:第1軸のモータ角度位置と第2軸のモータ角度位
置の差 (1)式は、第1軸と第2軸のモータ角度位置の差とモ
ータへのトルク反力との関係を伝達関数を用いて表した
ものである。
【0049】(2)式は、可動部と2慣性系のばね定数
とで表せる反共振角周波数を表したものである。
【0050】そして、モータ角度位置は、パルスジェネ
レータ16の出力であるパルスカウンタ値で知ることが
できるので、現実には第1軸と第2軸のモータ角度位置
の差を(1)式で表せる特性を有するフイルタに入力
し、その出力を第2軸のトルク指令値に入力することに
なる。
【0051】なお、トルク補償装置は、デジタル系で構
成されるので、実際には上述の式をZ変換した(3)式
で表せる特性を有するフイルタを使用する。
【0052】
【数3】
【数4】 ここで、 T:サンプリング時間 Q:フイルタの粘性係数 この例のものでは、第1軸のモータ角度位置と第2軸の
モータ角度位置の偏差を、(3)式と同様の特性を有す
る第2軸に関するフイルタに入力し、その出力を第2軸
のトルク指令として入力する。そして推定した外乱トル
クは、第2軸に入力し、ヨーイング補正を行うことがで
きる。
【0053】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0054】図10は、第2の実施例を示したものであ
り、前述の第1の実施例が、位置制御型サーボコントロ
ーラ6およびトルク制御型サーボコントローラ18を併
用していたのに対し、この第2の実施例は、図中の上方
と下方にそれぞれ示される2つの位置制御型サーボコン
トローラ6、6を採用している。
【0055】サーボモータ4、4は、図3または図4に
示される推進軸2、3につながっており、可動部1を駆
動する。
【0056】サーボモータ4、4は、電流ループ、速度
ループおよび位置ループをそれぞれ形成する位置制御部
8、速度制御部9、電流制御部10およびパワー制御部
11からなるそれぞれ2つの位置制御型サーボコントロ
ーラ6、6により駆動される。
【0057】そして、各位置制御型サーボコントローラ
6、6の指令は、いずれも位置決めコントローラ7から
入力される。
【0058】また、第1の実施例の場合と同様に、位置
制御サーボコントローラ6内の電流ループは、電流制御
部10、パワー制御部11およびシャント抵抗12から
のフイードバック信号により形成され、速度ループは、
速度制御部9、前記電流ループおよびパルスジェネレー
タ16の出力信号をパルスカウンタ32でカウントし、
差分演算器18により差分演算されるフイードバック信
号により形成され、位置ループは、位置制御部8、速度
制御部9、前記電流ループおよびパルスジェネレータ1
6の出力信号をパルスカウンタ32でカウントしたフイ
ードバック信号により形成される。
【0059】そして、ヨーイング振動の発生原因は、第
1軸のモータにかかるモータ反力と第2軸のモータにか
かるモータ反力の相違にあると考えられるので、ヨーイ
ング振動の発生原因となる両軸のモータ反力の差をうち
消すため、第1軸と第2軸それぞれのモータにかかるモ
ータ反力を推定する必要がある。
【0060】そのモ−タ反力を推定する手段が図中の外
乱推定器35、35であって、この外乱推定器35は、
図15にその一例が示されるように、パルスジェネレー
タ16より出力されたパルス信号をパルスカウンタ32
でカウントし、そのカウント値を差分演算器33により
差分演算し、実際のモータ速度を演算する。
【0061】そして、この演算された実際のモータ速度
と速度指令37をモータモデル36に入力して得られる
モータ速度との差が、トルク変換器に入力され、ヨーイ
ング動作をうち消すように、第2軸のトルク指令として
加えられる。
【0062】そのような補償を行った結果を、図14に
示す。なお、図13は、前述したように、そのような補
償を行わない従来の同期制御装置の結果である。
【0063】図13および図14を比較すればわかるよ
うに、この第2の実施例を適用した同期制御装置によれ
ば、その動作中、第1軸側と第2軸側とで偏差を大幅に
削減できることが分かる。
【0064】すなわち、加速時及び定速で同期制御させ
た時に発生するヨーイング動作の振幅量が、従来方式に
比較し、12μm程度から3μm程度へ減少し、さら
に、位置決め時に発生する偏差が、5μm程度から1μ
m以内に収まるという効果が得られた。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る同期
制御装置によれば、第1軸および第2軸をサーボモータ
で駆動する同期制御装置において、2軸からなる推進軸
に剛性値が異なる場合であっても、それによって生ずる
外乱トルクまたはモータ反力を推定し、振動または位置
ズレをうち消すように、その推定値を第2軸の指令とし
て加えることにより、振動または位置ズレの発生するこ
とのない、位置精度と応答性に優れた同期制御を行なう
事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例を示す同期制御装
置のブロック図
【図2】 上記第1の実施例に対応する従来技術を示す
同期制御装置のブロック図
【図3】可動部を2本の推進軸でサーボモータ駆動する
場合のサーボ駆動系の平面図
【図4】2本の推進軸が平行に設置されていない場合の
サーボ駆動系の平面図
【図5】推進軸の剛性値が2本の軸で異なる場合の従来
技術によるシミュレーション結果
【図6】推進軸の剛性値が2本の軸で一致する場合の従
来技術によるシミュレーション結果
【図7】本発明に係る第1の実施例を適用した場合のシ
ミュレーション結果
【図8】2軸のモータ、推進軸および可動部を2慣性系
で表した概念図
【図9】本発明に係る第1の実施例におけるトルク補償
装置への信号の入力関係を表した詳細ブロック図
【図10】本発明に係る第2の実施例を示す同期制御装
置のブロック図
【図11】上記第2の実施例に対応する従来技術を示す
同期制御装置のブロック図
【図12】従来技術の特性を検証するためのシミュレー
ション結果
【図13】推進軸の剛性値が2本の軸で異なる場合の従
来技術によるシミュレーション結果
【図14】本発明に係る第2の実施例を適用した場合の
シミュレーション結果
【図15】上記第2の実施例における外乱推定器を示す
ブロック図
【符号の説明】
1…可動部、2…第1推進軸、3…第2推進軸、4…第
1軸サーボモータ、5…第2軸サーボモータ、6…位置
制御型サーボコントローラ、7…位置決めコントロー
ラ、8…位置制御部、9…速度制御部、10…電流制御
部、11…パワー変換部、12…シャント抵抗、13…
電流ループ、14…速度ループ、15…位置ループ、1
6…パルスジェネレータ、17…トルク出力変換回路、
18…トルク制御型サーボコントローラ、19…トルク
補償制御装置、20…第1軸及び可動部を2慣性系で表
した時のばね定数、21…第2軸及び可動部を2慣性系
で表した時のばね定数、22…第1軸の2慣性系、23
…第2軸の2慣性系、24…第1軸側の可動部にかかる
外乱、25…第2軸側の可動部にかかる外乱、26…第
1軸モータ速度、27…第2軸モータ速度、28…第1
軸モータ角度位置、29…第2軸モータ角度位置、30
…差分演算器、31…パルスカウンタ、32…パルスカ
ウンタ、33…差分演算器、34…モータ間位置偏差、
35…外乱推定器、36…モータモデル、37…トルク
指令、38…モータ反力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加来 靖彦 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 高松 祥治 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 5H303 BB01 BB07 BB11 BB18 DD01 FF06 KK11 KK18 LL09 5H550 AA18 BB05 BB08 DD01 EE03 GG01 GG03 GG05 HB07 JJ04 JJ22 JJ24 LL06 LL22 LL23 LL32 LL33 5H572 AA14 BB04 BB07 DD01 EE04 GG01 GG02 GG04 GG05 HB07 HC01 JJ03 JJ04 JJ24 LL06 LL22 LL24 LL29 LL30 LL32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸および第2軸の2軸をモータによ
    り駆動するサーボシステムであって、第1軸のサーボシ
    ステムが位置制御部、速度制御部、位置ループおよび速
    度ループとを有する位置制御型コントローラを有し、第
    2軸のサーボシステムが第1軸よりのトルク指令を第2
    軸の指令とするトルク制御型コントローラを有する同期
    制御装置において、モータ速度を用いて外乱トルクを推
    定し、推定した外乱トルクを第2軸のトルク指令に加え
    るトルク補償器を有する事を特徴とする同期制御装置。
  2. 【請求項2】 第1軸および第2軸の2軸をモータによ
    り駆動するサーボシステムであって、第1軸のサーボシ
    ステムが位置制御部、速度制御部、位置ループおよび速
    度ループとを有する位置制御型コントローラを有し、第
    2軸のサーボシステムが第1軸よりのトルク指令を第2
    軸の指令とするトルク制御型コントローラを有する同期
    制御装置において、モータ角度位置を用いて外乱トルク
    を推定し、推定した外乱トルクを第2軸のトルク指令に
    加えるトルク補償器を有する事を特徴とする同期制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の同期制御装置において、
    第1軸のモータ速度と第2軸のモータ速度の差を用いて
    外乱トルクを推定する事を特徴とする同期制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の同期制御装置において、
    第1軸のモータ角度位置と第2軸のモータ角度位置の差
    を用いて外乱トルクを推定する事を特徴とする同期制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の同期制御装置において、
    第1軸のモータ速度と第2軸のモータ速度の差を外乱ト
    ルクに換算する事を特徴とする同期制御装置。
  6. 【請求項6】 第1軸および第2軸の2軸をモータによ
    り駆動するサーボシステムであって、第1軸のサーボシ
    ステムが位置制御部、速度制御部、位置ループおよび速
    度ループとを有する位置制御型コントローラを有し、第
    2軸のサーボシステムが第1軸よりの位置指令を第2軸
    の指令とする位置制御型コントローラを有する同期制御
    装置において、第1軸のモータへの外乱トルクを推定す
    る第1軸外乱オブザーバを備え、第2軸のモータへの外
    乱トルクを推定する第2軸外乱オブザーバを備え、該第
    1軸外乱オブザーバから出力される外乱トルクと該第2
    軸外乱オブザーバから出力される外乱トルクとの差を演
    算し、演算したトルクの差を第2軸のトルク指令に加え
    る事を特徴とする同期制御装置。
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