JP2003262442A - 縦形製氷機 - Google Patents

縦形製氷機

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JP2003262442A
JP2003262442A JP2002060891A JP2002060891A JP2003262442A JP 2003262442 A JP2003262442 A JP 2003262442A JP 2002060891 A JP2002060891 A JP 2002060891A JP 2002060891 A JP2002060891 A JP 2002060891A JP 2003262442 A JP2003262442 A JP 2003262442A
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ice
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making chamber
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Kenji Takahashi
賢二 高橋
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペースという縦型製氷機の利点を損なう
ことなく除氷ムラを無くすことのできる縦型製氷機を提
供する。 【解決手段】 縦型製氷機は、前面側に開口する複数の
製氷小室3を有して縦置きされると共に、背面側に冷媒
管4が密着配置された製氷室1と、該製氷小室の開口側
に対向して傾動可能に配置されると共に、除氷運転中に
製氷水タンクに貯留される水を供給する給水パイプ15
が取り付けられた水皿8とを備える。製氷室1及び水皿
8はフレーム2に支持されている。給水パイプ15から
は分岐管15bが分岐しており、これが除氷運転中に製
氷室の背面に水を散布する。給水パイプによる水の散布
に加えて、或いは水の散布に代えて、ホットガスにより
製氷室の側面及び背面下部を加熱してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横向きもしくは前
面側に開口する多数の製氷小室を備えて縦置きされる製
氷室を有する縦形製氷機に関し、特に除氷時に製氷室か
ら氷を回収する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、多数の製氷小室から構成された
製氷室を縦置きにした縦形製氷機には、製氷運転時に各
製氷小室の開口が水皿で閉じられるクローズドセル式
と、水皿がなく、当然のことながら製氷運転時に各製氷
小室の開口が実質的に開いているオープンセル式とがあ
る。このような縦形製氷機においては、製氷室がフレー
ムにより支持されて縦置きされると共に、該製氷室に多
数の製氷小室もしくは製氷セルが開口を横向きもしくは
前面側に向けて形成されていて、各製氷小室の頂壁及び
底壁は開口側に向かって下方に傾斜している。
【0003】代表的には特開平07−243733号公
報に開示されているような前者の製氷機においては、製
氷室と並んで、水皿カバーを備えた水皿(縦置き構造
体)が傾動可能に配置されていて、製氷運転時には水皿
により各製氷小室を閉じた状態で、水皿から各製氷小室
に製氷水を噴射して、冷媒管を介して冷却されている各
製氷小室の内壁面から徐々に氷が生成し、最終的には各
製氷小室内に角氷が形成するようにしている。
【0004】また、例えば上述した特開平07−243
733号公報の図5に例示されている後者の製氷機にお
いては、製氷室の前面には上端で枢支された水飛散防止
カバー(縦置き構造体)が直接対向して設けられてい
て、製氷運転時には、製氷水タンク内の製氷水がポンプ
により散水パイプに圧送され、散水パイプから製氷室の
頂部に散水された製氷水が製氷小室前面を横方向にほぼ
均一に流れ落ちていくと、冷媒管を介し冷却されている
各製氷小室の内壁面から徐々に氷が生成し、最終的には
各製氷小室内に角氷が形成されるようになっている。
【0005】このような縦形製氷機において、各製氷小
室の氷が所定の大きさの角氷にまで成長すると、或いは
製氷室温度が例えば−20℃のような設定値になると、
製氷室の裏面に密着配置された冷媒管にホットガスと通
常呼ばれている除氷用暖気が送給され、製氷室が加熱さ
れて角氷の表面が僅かに溶け、全製氷小室の角氷が相互
に繋がった氷板もしくは氷塊状態ではあるが、製氷室か
ら一体的に開口から前方へ滑り落ち、貯氷庫への落下の
衝撃により個々の角氷に分離するように企図されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、除氷の際に、
製氷室の裏面に密着配置された冷媒管の一端から他端に
ホットガスを流すことにより、製氷室全体が均一に加温
されればよいが、実際には、除氷中に氷の融解により生
成された低温の水が製氷室上方部から下方部に流れて下
方部を冷却したり、冷媒管を通流するホットガスの熱に
よる製氷室の加温能力にムラがでて、一般に、製氷室の
上方部における氷ほど下方部のものより早く溶けたり、
製氷室の左右側方部における氷ほど中央部のものより溶
けにくい傾向となる。そのため、氷板もしくは氷塊状態
の氷は、例えば上方部における氷が早く溶ければ、前方
へ倒れるように傾く前のめりの姿勢となり、クローズド
セル式の製氷機では、氷板もしくは氷塊状態の氷の上方
部が水皿の上方部に凭れ掛かり、オープンセル式の製氷
機では、氷板もしくは氷塊状態の氷の上方部が水飛散防
止カバーの上方部に凭れ掛かることになる。
【0007】この状態のまま放置しておけば、例えば製
氷室の特定位置における温度上昇を検知して除氷完了と
判断する除氷完了検知手段が除氷完了を検知すると、製
氷機は次の製氷運転サイクルに入るので、クローズドセ
ル式の製氷機では、水皿が製氷室を閉じる方向に傾動し
て、氷が水皿と製氷室との間に挟まる、いわゆる「氷噛
み」現象を起こす。この現象が起きると、閉じ切ってい
ない製氷室に噴射された製氷水が飛散してしまうので、
次の製氷が行われないばかりか、飛散した製氷水が貯氷
庫内に落下して、庫内の氷を溶かし互いに溶着させてし
まう。また、オープンセル式の製氷機では、氷が凭れ掛
かった状態で存在するにも拘わらず、製氷室の頂部に製
氷水が供給されるため、二重製氷という重大な現象が起
こり、製氷機構部の損傷になる可能性がある。
【0008】これを避けるために最も確実な手段は、氷
の落下の邪魔にならない位置或いは氷が凭れ掛かれない
位置まで水皿又は水飛散防止カバーを退避させることで
あるが、製氷機構部が大型となり大きな設置スペースを
必要とするばかりか、製氷機構部の構造も複雑となり、
この手段により得られる利点よりも欠点の方が多くなる
ので、省スペースを目的とする縦型製氷機の実機に採用
することはできない。
【0009】従って、省スペースという縦型製氷機の利
点を損なうことなく除氷ムラを無くすことのできる縦型
製氷機の必要性が存在しており、本発明は、そのような
縦型製氷機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明による縦型製氷機は、前面
側に開口する複数の製氷小室を有して縦置きされると共
に、背面側に冷媒管が密着配置された製氷室と、該製氷
小室の開口側に対向して傾動可能に配置されると共に、
除氷運転中に製氷水タンクに貯留される水を供給する給
水パイプが取り付けられた縦置き構造体と、前記製氷室
及び前記縦置き構造体を支持する支持手段とを備え、前
記給水パイプから分岐する分岐管が除氷運転中に前記製
氷室の背面または側面に水を散布するように構成したこ
とを特徴としている。
【0011】この縦型製氷機において、請求項2に記載
のように、前記給水パイプは前記縦置き構造体の上方部
位で該縦置き構造体に支持されており、前記分岐管は前
記上方部位の近傍で前記給水パイプから分岐しているこ
とが好ましい。
【0012】また、この縦型製氷機において、請求項3
に記載のように、前記縦置き構造体はその上端部で前記
支持手段の上端部に枢軸により支持されており、前記給
水パイプは前記縦置き構造体の上方部位で該縦置き構造
体に支持されており、前記分岐管は前記上方部位の近傍
で前記枢軸に向かい延びるように前記給水パイプから分
岐していることが好ましい。
【0013】また、上述の目的を達成するために、請求
項4に記載の本発明による縦型製氷機は、前面側に開口
する複数の製氷小室を有して縦置きされると共に、背面
側に冷媒管が密着配置された製氷室と、該製氷小室の開
口側に対向して傾動可能に配置される縦置き構造体と、
除氷運転中にホットガスが流れるホットガス管とを備
え、該ホットガス管を前記製氷室の側面部に密着配置し
たことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態について詳細に説明するが、図
中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。ま
た、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施
形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能であ
る。例えば、以下の好適な実施例では、本発明は、クロ
ーズドセル式の縦型製氷機に適用されているが、オープ
ンセル式の縦型製氷機にも適用可能であることは言うま
でもない。
【0015】実施例1 図1の(a)及び(b)を参照すると、本発明の好適な
実施例にかかるクローズドセル式縦形製氷機がそれぞれ
平面図及び側面図で示されている。この製氷機の製氷室
1は、フレーム2により支持されて縦形に配置され、周
知のように複数の縦仕切板3a及び横仕切板3bを組み
合わせて形成される多数の製氷小室3を製氷室1の全域
にわたって備えている。横断面形状が略四角形の各製氷
小室3は、図1において右方の前向きもしくは前面側に
開口し、その頂壁及び底壁(即ち、横仕切板3b)は開
口側に向かい下方に傾斜している。また、製氷室1の背
面側には冷媒管4が配設されていて、図示しない冷却装
置から製氷用冷気又は除氷用暖気が送給されて製氷室1
を冷却又は加熱できるようになっている。なお、フレー
ム2は、ブラケット5を介して例えば製氷機ハウジング
6に取り付けられている。製氷室1のフレーム2がボル
ト2aにより装着されるブラケット5の取付面5aは、
氷の落下を容易にするために、図1に示すように、前傾
していることが好ましい。
【0016】フレーム2の上端部に枢軸7により傾動可
能に支持されているのは水皿8である。この水皿8自体
は、例えば前述した特開平07−243733号公報に
開示されているようなものでよく、その内部には、図示
しない外部給水パイプから製氷水を供給される給水路
(図示せず)が形成されている。また、製氷小室3の開
口側に面する水皿表面8aには、図示しないが、製氷運
転時に各製氷小室3に上述の給水路からの製氷水を噴射
するために、比較的に小径の噴水孔が形成されると共
に、製氷小室3において氷結しなかった戻り水を水皿8
のガイド部9を経由して後述する製氷水タンクに戻すた
めの比較的に大径の戻り孔とが形成されている。製氷室
1の下方には製氷水を貯留するために製氷水タンク(図
示せず)が設置されており、該製氷水タンク内の製氷水
は、そこに付設されたポンプモータにより外部給水パイ
プを経て周知の方法で水皿8に送給することができる。
【0017】製氷室1の下端部には、フレーム2により
支持されたギヤードモータ10により駆動されるカムア
ーム11が配置されている。このカムアーム11はカム
面11aを有する。水皿8の下端部に設けられたばね受
け部12とカムアーム11の先端部11bとの間にはコ
イルばね13が掛けわたされている。水皿8は、常軌的
にはこのコイルばね13の引張力により、枢軸7を中心
として製氷室1側に図1の(b)において反時計方向に
付勢されていて、製氷室1の各製氷小室3を閉じる図示
しない閉位置にあるが、ギヤードモータ10を駆動して
カムアーム11をコイルばね13の引張力に抗して回転
させると、カム面11aの作用下に製氷室1から離間し
た図1に示す開位置に傾動される。
【0018】本発明の好適な実施例において、水皿8の
側部に取り付けられた取付板14に支持されているの
は、除氷運転中に次回の製氷運転において使用するため
の製氷水(以下、次回製氷水という)を水皿経由で製氷
水タンクに供給する給水パイプ15である。給水パイプ
15の本管部15aは、図示していないが周知のように
水皿8の内部に連絡して次回製氷水を水皿8内に供給す
る。次回製氷水は、水皿8のガイド部9を伝って図示し
ない製氷水タンクに入る。給水パイプ15の途中、好ま
しくはできるだけ上方部位にあるT形継手としての分岐
部15dからは分岐管部15bが分岐して、水皿8の側
面を横断して製氷室1側に延びている。図示の実施例で
は、分岐管部15bは、製氷室1における最上方の製氷
小室列と枢軸7との間の高さ位置、好ましくは枢軸7に
近い高さ位置まで上方に延び、そこでほぼ90度湾曲し
て最上方の製氷小室列に沿い製氷室1を水平横断するよ
うに延びている。分岐管部15bの水平横断部には図示
しないが複数の小孔が穿設されており、ここから次回製
氷水の一部を製氷室1の背部に密着配置された冷媒管4
と製氷室1の背面とに散水しうるようになっている。な
お、小孔の軸線の向きを適切に設定すれば、図1の
(b)から了解されるように、製氷室1の側面にも散水
しうる。
【0019】図1の(b)から分かるように、水皿8の
左右側部には、主として製氷室1から落下する氷を貯氷
庫に正しく向かわせるために三角形状のガイド板8bが
設けられており、分岐管部15bは、このガイド板8b
の側を通り本管部15aの分岐部15dから上方に延び
ている。一方、ガイド板8bは水皿8と共に開閉するた
め、水皿8が図示の開位置にあるとき製氷室1の側面と
ガイド板8bとの間には、製氷室1と水皿表面8aとの
間の氷落下スペースに通じる三角形状の開口8dが存在
しているが、本発明の好適な実施例のように、弛みを有
する分岐管部15bの分岐部15dをなるべく上方に位
置させると、図1の(b)において見て開口8dの領域
を外れた位置で分岐管部15bが水皿8側から製氷室1
側に渡るため、上述のように大きさが変化する開口8b
に分岐管部15bが挟まれるようなことがなくなり、安
定した給水を行うことができるので、縦型製氷機の信頼
性向上になる。また、分岐部15dをなるべく上方に位
置させると、分岐管部15bの長さを短くすることもで
きる。
【0020】次に、上述した縦型製氷機の作動について
説明する。先ず、説明の便宜上、製氷水タンク内には既
に製氷水が所定の上限レベルまで供給されており、水皿
8は製氷小室を実質的に閉じた閉位置にあると仮定す
る。この状態で、製氷運転に入ると、製氷室1の背面側
に密着配置された冷媒管4に図示しない圧縮機から冷媒
が送給されて製氷室1が冷却される一方、付設されたポ
ンプモータの作動により製氷水タンク内の製氷水が図示
しない外部給水パイプを経て水皿8内部の給水路に送給
され、水皿表面に穿設された噴水孔から各製氷小室3内
に噴射されて、冷却された各製氷小室3の内面に徐々に
氷が生成する。氷結しなかった未氷結水は水皿8の戻り
孔から流下し、ガイド部9を経て図示しない製氷水タン
クへ戻され、再びポンプモータにより水皿8を介して各
製氷小室3に循環供給される。その結果、各製氷小室3
内に所定の角氷が形成されて、製氷運転を終了する。
【0021】製氷運転終了に伴い、冷媒管4への冷媒送
給が停止されると共に、製氷水タンクのポンプモータが
停止されて各製氷小室3への製氷水供給も停止され、除
氷運転に入る。その結果、ギヤードモータ10が駆動さ
れ、それに伴ってカムアーム11が回動し、カム面11
aの作用により、水皿8が製氷室1から強制的に引き離
される。その後、カムアーム11が更に回転することに
より、図1の(b)に示されるように、水皿8が支軸7
を中心として回転して開位置に至る。
【0022】そして、冷媒管4へホットガスが送給され
て製氷室1を加熱することにより各製氷小室3内の角氷
表面がわずかに溶けるため、角氷は、互いに一体的に結
合した板氷状もしくは氷塊状となって、製氷小室3の傾
斜した底壁に沿って自重により前方へ滑り落ち、下方の
図示しない貯氷庫へ落下して、そこに貯留される。一
方、次の製氷運転で使用される製氷水を製氷水タンクに
貯留するために、図示しない電磁弁が開かれて、一般的
には水道水が給水パイプ15へ送給され、そこから、一
部が本管部15aを経て水皿8内へ向けて噴射され、最
終的にガイド部9を介して製氷水タンクに貯留される。
また、水道水の一部は分岐管部15bを経て、製氷室1
の頂部に除氷水として散水されその背面を伝って流下
し、最終的に製氷水タンクに貯留される。
【0023】このとき、上述したように製氷室1の背面
に設けられた冷媒管4には高温のホットガスが流れ製氷
室1を加熱しているので、除氷水は、製氷室1の背面を
下方に流下するに連れて温度が高くなり、従って、製氷
室1が全体として均一に加熱され、通常なら製氷室1か
らの離氷が遅れる製氷室下方部の氷もほぼ均一に加熱さ
れるため、板氷状もしくは氷塊状に相互に繋がった氷は
殆ど前方に傾くことなく、製氷室から滑落する。また、
氷の落下を容易にするために製氷室1の各製氷小室3の
背面には空気孔(図4において符号24で表わされた
孔)が設けられているが、流下する除氷水の一部は、こ
の空気孔を通り各製氷小室内に入って、内部の角氷表面
を僅かに融かす。このようにして、次回の製氷水を供給
するための給水パイプから分岐管部を単に延ばして製氷
室側に散水するという非常に簡単な構成により、板氷状
もしくは氷塊状の氷が製氷室1と水皿8との間に挟まれ
るような不都合をなくすることができる。
【0024】実施例2 実施例1では、分岐部15dがT形継手で構成されてお
り、分岐管部15bの基端は本管部15aに対して垂直
に延びていたが、図2に示した実施例2では、分岐部1
5dとしてh形継手を採用しているため、分岐管部15
bの基端は本管部15aに対してほぼ水平に上方に延
び、総体的に枢軸7に向かい延びるため、分岐管部15
bは、製氷室1及び水皿8の側部を図2において見て実
質的に横断することなく、散水位置まで延びることがで
きる。その他の構成は実施例1と同様であるためその説
明を省略する。従って、分岐管部15bが製氷室1と水
皿8との間に挟まれるような心配から全く解放される。
【0025】実施例3 図3に示した実施例3においては、製氷室1における最
上方の製氷小室列の直上までフレーム2の舌状部2bを
延ばして、そこに分岐管部15bを通し、その水平散水
部15cが製氷室1の側面にも除氷水を散水できるよう
にしている。このように構成すると、除氷水は、製氷室
1の背面だけでなく、ホットガスの熱が伝わり難い製氷
室側面にも流れるため、製氷室1が全体として更に均一
に加熱され、通常なら製氷室1からの離氷が遅れる製氷
室下方部及び側方部の氷も均一に加熱されるため、板氷
状もしくは氷塊状の氷は前方に傾くことなく、製氷室か
ら滑落する。そのため、板氷状もしくは氷塊状の氷が製
氷室1と水皿8との間に挟まれるような不都合が起こる
可能性を更に低下させることができる。
【0026】実施例4 実施例1〜3においては、次回の製氷水として使用され
るべく製氷水タンクに給水される前の水を使用して、製
氷室の均一加熱、換言すれば、除氷の均一化を行ってい
たが、図4〜6に示した実施例4では、除氷運転の際に
液冷媒に代わってホットガスが流される冷媒管の敷設態
様を改良して除氷の均一化を図っている。なお、図4〜
6は、除氷の際に水を使用しないこととして実施例4に
係る縦型製氷機を表わしているが、この縦型製氷機にお
いても、次回の製氷水を供給するための給水パイプ20
(図6)を実施例1〜3のように分岐して、除氷の際に
水を併用してもよいことは言うまでもない。
【0027】図4に示すように、製氷室1の背面には、
冷却加熱用冷媒管21が蛇行状に添設されている。本発
明の好適な実施例4において、冷媒管21は、8本の水
平管部21aと、該水平管部21aが蛇行状に連続する
ように隣接水平管部21aの隣接端を接続する横U字管
部21bとを含んでおり、圧縮機(図示せず)からの液
冷媒は、矢印で示すように、冷媒管21内を最上方の水
平管部から最下方の水平管部へと上から下に流れ、冷媒
管21の出口管部21cは最終的に圧縮機の吸入側に通
じている。
【0028】本発明の実施例によると、図示しないホッ
トガスバイパス弁を介して圧縮機吐出管(図示せず)に
通じるホットガス管23は、最上方の水平管部21aの
近傍にある第1水平ホットガス管部23aと、その端部
で下方に湾曲し製氷室1の一方の側面に向かい延びる傾
斜管部23bとを有すると共に、更に、第1垂直管部2
3cと、第2水平管部23dと、第2垂直管部23e
と、接続管部23fとを有している。傾斜管部23b
は、上から5番目の水平管部21aにほぼ対応する位置
で、製氷室1の一側面との接触状態に配置された第1垂
直管部23cに連絡しており、該第1垂直管部23c
は、最下段の水平管部と下から2段目の水平管部との間
まで下方に延び、そこで第2水平管部23dに連絡して
いる。第2水平管部23dは、第1垂直管部23cから
90度湾曲して製氷室1の背面に接触しながら製氷室1
の他側面まで水平に延び、そこで、90度上方へ立ち上
げられた第2垂直管部23eに連絡している。この第2
垂直管部23eは、製氷室1の他側面に接触しながら上
方に延び、上から5番目の水平管部21aにほぼ対応す
る位置で製氷室1の他側面から離れた後、接続管部23
fに連絡する。そして、この接続管部23fが上部T形
継手22のところで冷媒管21の入口側に入る。
【0029】なお、氷の落下を容易にするために製氷室
1の各製氷小室3の背面には空気孔24が設けられてい
るが、この空気孔24が塞がれることのないように、冷
媒管21の各水平管部21a及びホットガス管23の第
2水平管部23dは、該空気孔24を避けた位置を通る
ように選定されている。また、製氷運転の際に、ホット
ガス管23に液冷媒が流れることは好ましくないので、
ホットガス管23には、例えば継手22の近傍の部位
に、選択的に開閉可能な電磁弁のような開閉手段(図示
せず)を設けておくのが好適である。
【0030】更に、上述した実施例4では製氷室1の両
側面部にホットガス管23をその第1及び第2垂直管部
23c,23eで密着させているが、場合によっては、
図7に示す変形実施例のように、どちらか片面にのみ、
例えば第1垂直部23cのみを密着させるようにしても
よい。この場合、ホットガス管23の第2水平管部23
dは、最下段の水平管部21aと2段目の水平管部との
間で製氷室1の背面に接触しながら製氷室1の他側面を
越えて水平に延び、そこで90度上方に湾曲して第2垂
直管部23gに連絡していてよい。この第2垂直管部2
3gは、製氷室1の他側面と接触することなく上方に延
びて継手22のところで冷媒管21に入る。このよう
に、製氷室1の側面部のうちの片方に加熱部分を備える
方が、側面部の両方に加熱部分を備える場合に比べて、
氷の解氷バランスが崩れ、除氷し易いといった効果を有
する。その他の構成は、図4〜図6と同様である。
【0031】上述した縦型製氷機において、除氷運転時
には、ホットガス管23を流れるホットガスは、離氷の
遅れ易い製氷室1の側面下部及び背面下部を加熱してか
ら、製氷室1の背面に添設された冷媒管21に流れ、各
製氷小室3を上部から下部へ順次加熱するため、製氷室
全体の温度上昇が所望する程度に均一となって融氷バラ
ンスが良くなるので、氷板もしくは氷塊状態の氷が水皿
8に凭れ掛かることなく、一体となって製氷室から脱氷
落下することができる。従って、従来に比し形の整った
氷が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から分かるように、請求項1
に記載の本発明によれば、省スペースという縦型製氷機
の利点を損なうことなく除氷ムラを無くすことのできる
縦型製氷機を提供するため、除氷運転中に製氷水タンク
に貯留される水を供給する給水パイプから分岐する分岐
管が除氷運転中に製氷室の背面または側面に水を散布す
るように構成してあるので、この水は、製氷室の背面を
下方に流下するに連れて温度が高くなり、従って、製氷
室が全体として均一に加熱され、通常なら製氷室からの
離氷が遅れる製氷室下方部の氷もほぼ均一に加熱される
ため、板氷状もしくは氷塊状に相互に繋がった氷は殆ど
前方に傾くことなく、製氷室から滑落することができ
る。このように、次回の製氷水を供給するための給水パ
イプから分岐管を単に延ばして製氷室側に散水するとい
う非常に簡単な構成により、板氷状もしくは氷塊状の氷
が製氷室と水皿との間に挟まれるような不都合をなくす
ることができる。
【0033】また、請求項2に記載の本発明によると、
上記縦型製氷機において、給水パイプは縦置き構造体の
上方部位で該縦置き構造体に支持されており、分岐管は
この上方部位の近傍で給水パイプから分岐しているた
め、分岐管が挟まれるようなことがなくなり、安定した
給水を行うことができるので、縦型製氷機の信頼性向上
になる。また、このように分岐管をなるべく上方に位置
させると、分岐管の長さを短くすることもできる。
【0034】更に、請求項3に記載の本発明によると、
縦置き構造体はその上端部で支持手段の上端部に枢軸に
より支持されており、給水パイプは縦置き構造体の上方
部位で該縦置き構造体に支持されており、分岐管は、上
方部位の近傍で上述の枢軸に向かい延びるように給水パ
イプから分岐しているので、製氷室及び縦置き構造体の
側部を実質的に横断することなく散水位置まで延びるこ
とができ、分岐管が挟まれる可能性が可及的に減少し、
更に安定した給水を行うことができる。
【0035】また、請求項4に記載の本発明によれば、
省スペースという縦型製氷機の利点を損なうことなく除
氷ムラを無くすことのできる縦型製氷機を提供するた
め、除氷運転中にホットガスが流れるホットガス管を製
氷室の側面部に密着配置したので、ホットガス管を流れ
るホットガスにより、離氷の遅れ易い製氷室の側面部が
加熱されるため、製氷室全体の温度上昇が所望する程度
に均一となって融氷バランスが良くなるので、氷板もし
くは氷塊状態の氷が一体となって製氷室から脱氷落下す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の実施例1による
縦型製氷機の概略平面図及び側面図である。
【図2】本発明の実施例2による縦型製氷機の側面図で
ある。
【図3】(a)及び(b)は、本発明の実施例3による
縦型製氷機の概略平面図及び側面図である。
【図4】本発明の実施例4による縦型製氷機における製
氷室の背面側を示す立面図である。
【図5】図4の実施例4の右側面図である。
【図6】図4の製氷室を有する縦型製氷機における製氷
機構部の側面図である。
【図7】実施例4の変形例を示す図4に相当する立面図
である。
【符号の説明】
1…製氷室、2…フレーム(支持手段)、3…製氷小
室、4…冷媒管、7…枢軸、8…水皿(縦置き構造
体)、15…給水パイプ、15a…本管部、15b…分
岐管部(分岐管)、15d…分岐部、20…給水パイ
プ、21…冷媒管、23…ホットガス管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側に開口する複数の製氷小室を有し
    て縦置きされると共に、背面側に冷媒管が密着配置され
    た製氷室と、該製氷小室の開口側に対向して傾動可能に
    配置されると共に、除氷運転中に製氷水タンクに貯留さ
    れる水を供給する給水パイプが取り付けられた縦置き構
    造体と、前記製氷室及び前記縦置き構造体を支持する支
    持手段とを備え、前記給水パイプから分岐する分岐管が
    除氷運転中に前記製氷室の背面または側面に水を散布す
    るように構成したことを特徴とする縦型製氷機。
  2. 【請求項2】 前記給水パイプは前記縦置き構造体の上
    方部位で該縦置き構造体に支持されており、前記分岐管
    は前記上方部位の近傍で前記給水パイプから分岐してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の縦型製氷機。
  3. 【請求項3】 前記縦置き構造体はその上端部で前記支
    持手段の上端部に枢軸により支持されており、前記給水
    パイプは前記縦置き構造体の上方部位で該縦置き構造体
    に支持されており、前記分岐管は前記上方部位の近傍で
    前記枢軸に向かい延びるように前記給水パイプから分岐
    していることを特徴とする請求項1に記載の縦型製氷
    機。
  4. 【請求項4】 前面側に開口する複数の製氷小室を有し
    て縦置きされると共に、背面側に冷媒管が密着配置され
    た製氷室と、該製氷小室の開口側に対向して傾動可能に
    配置される縦置き構造体と、除氷運転中にホットガスが
    流れるホットガス管とを備え、該ホットガス管を前記製
    氷室の側面部に密着配置したことを特徴とする縦型製氷
    機。
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