JP4177072B2 - 自動製氷機の除氷完了検知装置 - Google Patents

自動製氷機の除氷完了検知装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動製氷機の除氷完了検知装置に関し、更に詳細には、所定方向に開口する製氷小室に生成された氷塊を、該製氷小室を開閉する着氷部材に氷結させたまま製氷小室から取出すよう構成した自動製氷機の除氷完了検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
所要形状の氷塊を連続的に製造する自動製氷機では、その製氷方式として多数の型式が提案され、用途に応じて適宜の方式が採用されている。その一つの方式として、製氷部に画成されて横方向に開口する製氷小室に、製氷運転に際して製氷小室を閉成する製氷位置に位置決めされた製氷水供給手段から製氷水を供給して該製氷小室に氷塊を生成させ、除氷運転に際して製氷部または製氷水供給手段に氷塊を氷結させたまま開放位置に移動することで製氷小室から氷塊を取出し、この開放位置で該製氷部または製氷水供給手段から氷塊を落下剥離させるよう構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。また、除氷運転により氷塊が製氷部や製氷水供給手段から落下剥離したことを検出する除氷完了検知装置としては、氷塊が製氷部や製氷水供給手段から落下剥離したときの該製氷部や製氷水供給手段の温度変化を、サーモスタットやサーミスタ等の感温部により検出する温度検知装置や、除氷開始から完了までに要する時間を計測するタイマ装置等が採用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−185381号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記製氷部や製氷水供給手段の温度は、周囲温度の変化に影響を受け、また製氷部や製氷水供給手段から氷塊が落下剥離するのに要する時間も周囲温度の変化により変わる。すなわち、温度や時間を条件として除氷完了を検出する除氷完了検知装置の場合には、周囲温度の変動に対応して作動設定値(温度や時間)を頻繁に調整する必要がある。しかも、調整を怠ったり誤った値に設定した場合は、氷塊が完全に剥離していないにも拘らず製氷運転に移行してしまい、氷塊の噛み込みが発生するおそれがある。そこで、周囲温度の変化に対応して作動設定値を自動的に補正する補正装置を付設すれば、省力化を図ると共に人為的なミスの発生を防止することはできるが、この場合は保守管理が煩雑となるばかりでなく、製造コストが嵩む等の欠点を招く。また、前記温度検知装置やタイマ装置では、氷塊が落下剥離する前に除氷運転から製氷運転に移行しないよう安全を見込んで作動設定値を設定するため、除氷運転が必要以上に長くなって製氷能力が低下する難点も指摘される。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、周囲温度の変化に影響を受けることなく確実に除氷完了を検出し得る自動製氷機の除氷完了検知装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る自動製氷機の除氷完了検知装置は、
装置本体に配設され、製氷運転に際し冷却されると共に除氷運転に際して加熱される製氷部と、製氷運転中は前記製氷部に近接して該製氷部との間に氷塊を生成させると共に、除氷運転の切換えにより該製氷部から離間して前記氷塊を該製氷部から取出し、次いで氷結中の該氷塊を落下剥離させるようにした着氷部材とからなる自動製氷機において、
前記装置本体に配設され、前記製氷運転中の着氷部材に当接した常態位置、前記除氷運転に伴い製氷部から離間する前記着氷部材に氷結中の前記氷塊に当接した除氷開始位置および前記着氷部材から該氷塊が落下剥離して該氷塊との当接が解除される除氷完了位置の間を順次移動可能な検出部材と、
前記検出部材の各位置間の移動を検出する位置検出手段と、
前記検出部材の常態位置から除氷開始位置への移動を、前記位置検出手段が検出したことを条件として、前記製氷部から着氷部材が離間されたものと判定すると共に、該検出部材の除氷開始位置から除氷完了位置への移動を該位置検出手段が検出したことを条件として、前記着氷部材から前記氷塊が除去されたものと判定する除氷判定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る自動製氷機の除氷完了検知装置につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら以下説明する。
【0008】
図1は、本発明の実施例に係る自動製氷機の主要製氷機構を、製氷状態で概略的に示すものである。図1において、所要寸法の多数の角氷(氷塊)Sを製造する製氷機構は、横方向に開口する複数の製氷小室10aを有し、その裏面側(製氷小室10aの開口側とは反対側)が対向するよう略垂直に配置した一対の製氷室(製氷部)10,10と、両製氷室10,10の裏面間に配設された複数(実施例では2本)の冷却管11,11と、各製氷室10の表面側(製氷小室10aの開口側)に対して近接・離間可能な着氷部材としての水皿12とから基本的に構成される。
【0009】
(製氷室について)
自動製氷機の本体枠14には、前後方向に離間して一対の製氷室ブラケット15,15(図1に後側のブラケットのみ図示)が配設され、両ブラケット15,15間に前記製氷室10,10が、前記製氷小室10aの開口側の面と平行な幅方向を前後方向に揃えた姿勢で支持されている。各製氷室10は、良好な熱伝導率を有する金属(例えば銅)を材質とする矩形箱状で、内部に複数の縦仕切板13aおよび横仕切板13bを配設することで複数の製氷小室10aが画成されたものであって、該製氷室10の前後側に位置する各側壁(図示せず)から上下方向に所定長さだけ延出させた延出部10b,10bが、対応する前記製氷室ブラケット15に図示しない断熱材を介して配設されることで、該製氷室10は略垂直に配置されるよう構成されている。
【0010】
なお、前記横仕切板13bは、図4に示す如く、前記製氷小室10aの奥側から開口側に向かうにつれて鉛直方向下向きに傾斜するよう形成してある。また、縦横の仕切板13a,13bにおける表面側の端部は、製氷室10の表面端より所定長さだけ内側に位置し、各製氷小室10a中に生成された角氷Sを表面側に生成される氷層によって相互に連結するよう設定してある(図5(a)参照)。
【0011】
(冷却管について)
前記両製氷室10,10の裏面間には、図2に示す如く、2本の冷却管11,11が密着固定され、製氷運転時に両冷却管11,11中に図示しない冷凍装置(冷凍機構)から冷媒を供給して前記製氷室10,10を強制冷却すると共に、除氷運転に際して該冷凍装置からバイパスさせたホットガスを供給して製氷室10,10を加熱するよう構成されている。各冷却管11は、直線部11aとU字状に折曲形成されたベンド部11bとが反復する蛇行状に形成されて、そのベンド部11bが上下に位置するよう製氷室10の裏面側に配置される。また両冷却管11,11は、製氷室10の幅方向に並列に配設されると共に、冷凍装置から供給される冷媒およびホットガスの入口が製氷室10における幅方向の前あるいは後側の端部側に設定されている。すなわち、前側に位置する冷却管11の入口は、製氷室10の前側に位置し、また後側に位置する冷却管11の入口は、製氷室10の後側に位置し、両冷却管11,11に供給される冷媒およびホットガスは、製氷室10の前後両端部側から幅方向の中央部に向けて流れるようになっている。
【0012】
なお、前記製氷室10には、製氷完了検知手段としての製氷完了サーモ(図示せず)が配設され、前記製氷室10に略完全な角氷Sが形成されることによって製氷室温度が製氷完了温度まで低下したことを該サーモが検出した際に、製氷運転を完了して除氷運転に移行するよう設定されている。
【0013】
(水皿について)
前記両製氷室10,10の表面側には、図示しない開閉装置に支持されて平行移動可能な前記水皿12,12が夫々臨んでいる。前記各水皿12は、氷が氷結し難い材料(例えば合成樹脂)を材質として、製氷室10における全ての製氷小室10aを覆い得る寸法の平板状に形成されると共に、該製氷小室10aを閉成する表面(氷塊氷結面)は平坦に設定されている。なお、図4に示す如く、水皿12における上下端部には、製氷室10より外方に延出すると共に、その開放端に向かうにつれて製氷室10から離間する方向に所定角度(例えば30〜45°)で傾斜する上下の折曲部12c,12dが設けられ、水皿12の強度を向上するよう構成される。そして、前記上折曲部12cは、後述する検出部材32の回動規制手段として機能すると共に、前記下折曲部12dは、製氷運転に際して前記製氷小室10aに供給されて氷結することなく流下する未氷結水および除氷運転に際して前記水皿12の裏面側を流下する除氷水を、後述する製氷水タンク16に案内するガイド手段として機能する。
【0014】
なお、前記開閉装置としては、例えばリンク機構とバネ等の付勢手段とから構成され、製氷運転に際しては前記各水皿12を対応する製氷室10の表面側に近接する方向に付勢すると共に、除氷運転に際しては各水皿12を対応の製氷室10から離間する方向に付勢するようになっている。
【0015】
更に、前記各水皿12における前後の両側板12b,12bに配設された水皿ブラケット29,29の上下両端部には、案内ローラ30,30が夫々回転可能に配設されると共に、前記両製氷室ブラケット15,15における各案内ローラ30と対応する位置に、前記横仕切板13bの傾斜方向に延在する一対の長孔15a,15aが上下に離間して平行に形成されている。すなわち、各水皿12は、上下の長孔15a,15aに沿って斜め下方向に平行移動し得るよう構成され、前記製氷室10の表面側に近接する製氷位置(図5(a)参照)と、該製氷室10の表面側から離間する開放位置(図5(b),(c)参照)との間を、前記開閉装置により縦向き姿勢のまま平行に進退移動されるようになっている。なお、前記水皿12が前記製氷位置にある場合には、電気信号等によるセンサや機械的スイッチ等の従来公知の製氷位置検出手段40(図6参照)で検出するようになっている。また、前記開閉装置は、前記製氷完了サーモにより製氷完了を検出した際に駆動するよう設定される。
【0016】
また、前記水皿12における各製氷小室10aと対応する位置に、後述する分配管18と連通する通孔12aが形成されると共に、該通孔12aの周りに図示しない戻り孔が形成されている。更に、前記製氷機構の下方には、図1に示す如く、前記製氷水タンク16が配設され、該タンク16中に貯留されている所要量の製氷水は、循環ポンプPを介して各水皿12の裏面下部に配設されて幅方向に延在する供給管17に供給されるよう構成される。図3に示すように、この供給管17からは複数の前記分配管18が並列に導出され、各分配管18は水皿12における縦列の通孔群に沿って上方に延在している。
【0017】
そして、製氷運転に際して前記製氷水タンク16から循環ポンプPを介して分配管18に圧送される製氷水は、各通孔12aを介して対応の各製氷小室10a中に噴射可能になっている。なお、前記水皿12に形成した前記戻り孔を介して、前記製氷水タンク16から各製氷小室10aに供給されて氷結するに到らなかった未氷結水を、製氷水タンク16に戻すようになっている。
【0018】
図2に示すように、前記両製氷室10,10の間における上方位置に、給水管(図示せず)を介して外部水道系に接続する第1除氷水散水管24が幅方向に延在すると共に、該散水管24には縦方向に整列する製氷小室群に対応する位置の夫々に分岐管24aが接続してある。そして、給水管を介して第1除氷水散水管24に供給された常温の水道水(除氷水)が、各分岐管24aを介して製氷室10,10の裏面側を流下して前記製氷水タンク16に供給されると共に、この除氷水が次回の製氷運転時に製氷水として使用されるようになっている。
【0019】
前記各水皿12の後面側上部には、給水管(図示せず)を介して外部水道系に接続する除氷手段としての第2除氷水散水管25が配設されており、該給水管を介して常温の水道水(除氷水)が第2除氷水散水管25に供給されるよう構成される(図1参照)。また、前記第2除氷水散水管25には複数の散水孔(図示せず)が穿設されており、第2除氷水散水管25に供給された除氷水が、各散水孔を介して水皿12の裏面側を流下して前記製氷水タンク16に供給されて、この除氷水も次回の製氷運転時に製氷水として使用されるようになっている。
【0020】
前記水皿12における前記下折曲部12dの下方には、図1および図4に示す如く、該水皿12と一体的に移動するカバー手段としての樋部材27が配設され、水皿12の表面側や裏面側を流下して前記下折曲部12dで案内される製氷水や除氷水を、該樋部材27で回収して前記製氷水タンク16に案内するよう構成される。
【0021】
また、前記樋部材27の下方には、図示しない貯氷庫に連通する氷通過口28が形成されており、前記水皿12を開閉装置により開放位置に移動して除氷運転を行なった際に、該水皿12から落下剥離する角氷Sが、該氷通過口28を介して貯氷庫に放出される。なお、前記水皿12が製氷位置にある場合には、氷通過口28は前記樋部材27で覆われて閉成され(図1参照)、該氷通過口28を介して貯氷庫に製氷水が流入するのを防止している。
【0022】
(除氷完了検知装置について)
前記製氷室ブラケット15(本体枠14)には、図1に示すように、前記水皿12からの除氷を検出する除氷完了検知装置31が配設されている。前記除氷完了検知装置31は、図4に示すように、前記各水皿12と対応的に配設されると共に前記製氷室ブラケット15に回動可能に枢支される検出部材32,32と、該検出部材32,32の回動を検出する検出センサ(位置検出手段)36,36と、該検出センサ36,36の検出状態の変化により該水皿12からの角氷Sの除去を判定する除氷判定手段38とから構成されている。前記検出部材32は、略へ字状に折り曲げられた本体部33と、前記検出センサ36に検出される略L字状の検出片34とから形成されており、該本体部33の突出部位が上方に位置する状態で、当該本体部33における前記製氷室10から離間する端部が、前記製氷室ブラケット15に自由回動可能に枢支される。前記検出片34は、前記本体部33を枢支する軸部32aの近傍に形成されて上方に突出する支持片34aと、該支持片34aの上端縁から前記本体部33と略平行に軸部32aに向けて延出する検出部34bとから形成されている。すなわち、前記検出部34bは、前記本体部33から所要距離だけ離間して位置するようになっている。
【0023】
そして、前記水皿12が前記製氷位置にある場合には、前記検出部材32における前記製氷室10に近接する端部が、該水皿12の前記上折曲部12cに当接して回動規制された常態位置に保持されるようになっている(図5(a)参照)。また、前記水皿12が開放位置へ平行移動すると、これに伴い前記検出部材32が回動して、前記本体部33が水皿12に氷結した角氷Sの最上方に位置する角氷Sに当接して回動規制された除氷開始位置に保持される(図5(b)参照)。更に、前記水皿12から角氷Sが落下剥離した場合には、前記検出部材32は角氷Sによる位置規制が解除されて更に回動し、前記本体部33が水皿12の前記上折曲部12cに当接して回動規制された除氷完了位置に保持されるよう構成してある(図5(c)参照)。すなわち、前記製氷位置検出手段40により、前記水皿12が製氷位置あることを検出した場合には、前記検出部材32は常態位置に保持されていることが認識されるようになっている。
【0024】
前記検出センサ36としては、発光部の発光面と受光部の受光面とが対向する一般的な光学式センサが用いられ、前記検出部材32が前記常態位置にある場合に、前記検出部材32の本体部33と検出部34bとの間に位置するよう配設さている(第1状態)。また、前記検出部材32が前記除氷開始位置に回動した場合には、前記発光部と受光部との間に前記検出部34bが位置して発光部が発する光が遮られ、前記検出センサ32により検出部材32が除氷開始位置にあるのを検出するようになっている(第2状態)。更に、前記検出部材32が前記除氷完了位置に回動した場合には、前記検出センサ36が検出部34bの上側に位置し、当該検出部34bが発光部の発する光を遮らないよう構成してある(第1状態)。すなわち、前記検出センサ36は、前記検出部材32が前記常態位置または除氷完了位置にある場合には第1状態として検出し、該検出部材32が前記除氷開始位置にある場合には第2状態として検出するようになっている。そして、前記水皿12が開放位置に平行移動した際には、前記検出センサ36により第2状態が検出されると共に、該水皿12の開放完了が検出される。なお、前記左右の検出センサ36,36が水皿12,12の開放完了を検出したときに、前記製氷室10,10の裏面側への除氷水の供給を停止すると共に、水皿12,12の裏面への除氷水の供給を開始するよう設定してある。
【0025】
前記除氷判定手段38,38は、前記自動製氷機を制御する制御装置39の一部を構成するものであって、前記検出センサ32,32に対応的に配設されると共に、該検出センサ32,32における検出状態の変化を識別し得るよう構成されている。そして、各検出センサ32による検出状態が、前記検出部材32が常態位置にある(製氷位置検出手段40が製氷位置を検出する)第1状態から第2状態へ変化したことを条件として、前記水皿12が開放位置に移動したものと判定すると共に、次いで前記第2状態から第1状態に変化したことを条件として、各除氷判定手段38は前記水皿12から前記角氷Sが除去されたものと判定するようになっている。そして、前記除氷判定手段38による判定に基づき、前記制御装置39が、前記開閉装置やその他構成部品を制御するよう設定されて、該除氷判定手段38により前記各水皿12から前記角氷Sが除去されたものと判定されたときに、水皿12,12の裏面への除氷水の供給を停止して、除氷運転から製氷運転に移行するよう構成してある。
【0026】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る自動製氷機の除氷完了検知装置の作用につき説明する。製氷運転に際し、前記両水皿12,12は、製氷室10,10の表面側に近接する製氷位置に臨み、各製氷小室10aが水皿12で閉成された状態となる。このとき、図5(a)に示す如く、前記製氷位置検出手段40により、前記各除氷完了検知装置31の検出部材32が常態位置にあることが認識されると共に、前記検出センサ36により第1状態として検出されている。そして、この状態において、前記冷凍装置の運転(圧縮機ON)により、両製氷室10,10の裏面側に配設された2本の冷却管11,11に夫々冷媒が循環供給され、両製氷室10,10が強制的に冷却されると共に、前記循環ポンプPの運転により、前記製氷水タンク16から製氷水が各分配管18にポンプ圧送され、該分配管18を介して各製氷室10の各製氷小室10a中に向けて製氷水が噴射供給される。
【0027】
噴射された製氷水は、製氷小室10aの内壁面に接触して冷却され、徐々に角氷Sが生成される。ここで、製氷小室10aを画成する縦横の仕切板13a,13bにおける表面側の端部は、製氷室10の表面端より所定長さだけ内側に位置させてあるので、各製氷小室10a中に生成された角氷Sが相互に連結すると共に、水皿表面に氷結付着する(図5(b)参照)。また、製氷運転に際して前記氷通過口28は対応する樋部材27により閉成されるよう構成したので、水皿裏面を流下する製氷水が氷通過口28から貯氷庫に入るのは防止される。すなわち、貯氷庫に貯留されている角氷Sに製氷水が付着して再氷結するのは抑制される。
【0028】
そして、前記角氷Sの製造が完了し、製氷室10の温度が製氷完了温度となったことを製氷完了サーモが検出すると、前記循環ポンプPが停止されて、製氷水の循環供給を停止すると共に、前記冷凍装置から冷却管11,11にホットガスが供給されて、製氷室10,10の加温がなされ、各製氷小室10aの内壁面と角氷Sとの氷結面が融解される。更に、外部水道系に接続する前記第1除氷水散水管24への給水が開始され、第1除氷水散水管24から除氷水(常温の水道水)が、各分岐管24aを介して製氷室10,10の裏面側に散水され、これにより製氷室10,10を加温して角氷Sにおける各製氷小室10aとの氷結面が融解される。
【0029】
また、製氷完了サーモにより製氷の完了を検出すると、前記開閉装置が駆動して、付勢手段により前記水皿12を製氷室10から離間する方向に移動させる力が作用する状態となり、各製氷室10を加温して角氷Sと各製氷小室10aとの氷結面が融解されると、該付勢手段の付勢力によって前記水皿12に角氷Sが氷結した状態で該水皿12が製氷室10から分離され、該水皿12が開放位置に平行移動される。このように、製氷小室10aと角氷Sとの氷結面を融解してから角氷Sを取出すことで、製氷室10およびこれを支持する機構部の強度を低く設定することが可能で、製造コストを低廉に抑えることができる。
【0030】
このとき、前記水皿12の平行移動に伴い前記検出部材32が回動し、該検出部材32は除氷開始位置に保持される。従って、前記検出センサ36の発光部から発せられた光を、前記検出部材32の検出部34bが遮ることになり、該検出センサ36により第2状態として検出されると共に、前記水皿12が開放位置に位置したことが検出され、前記製氷室10,10の裏面側への除氷水の供給を停止したもとで、外部水道系に接続する各第2除氷水散水管25への給水が開始されて、各水皿12の裏面側に散水される。これにより各水皿12が加熱されて、その表面側に氷結している角氷Sとの氷結力が低下する。
【0031】
前記各水皿12と角氷Sとの氷結力が或る程度解除されると、該角氷Sは自重により落下し、前記氷通過口28を介して貯氷庫に落下貯留される。既に述べた如く、水皿12は除氷水により加熱されて、水皿12と角氷Sとの固着力は低下し、しかも水皿自体は氷が氷結し難い材料を材質としているから、当該水皿12から角氷Sは短時間で落下剥離する。また、水皿12における角氷Sが氷結している表面は平坦であるから、該角氷Sを剥離させるのに要する熱量は少なくて済み、実施例のように第2除氷水散水管25を介して水皿裏面に供給される除氷水のみで脱氷し得る。しかも、水皿12は縦向き姿勢であるから、その垂直な裏面に供給される除氷水は裏面全体を均一に流下して平均的に加温することができ、脱氷がより容易に行なわれる。
【0032】
そして、前記水皿12の表面から角氷Sが落下剥離することで、該角氷Sにより回動規制されていた前記検出部材32が回動し、再度水皿12に当接して回動規制された除氷完了位置に保持されるようになる。このとき、前記検出センサ36の発光部が発する光を、前記検出部34bが遮らなくなるので、該検出センサ36により第1状態として検出されることになる。また、前記製氷位置検出手段40は前記水皿12が製氷位置にあることを検出していないので、前記検出部材32が常態位置に保持されたものとして誤検出されることはない。そして、前記検出センサ36による検出状態が第1状態から第2状態へ変化し、次いで前記第2状態から第1状態に変化したことになるため、前記除氷判定手段38により前記水皿12から角氷Sが除去されたものと判定される。すなわち、前記水皿12からの角氷Sの落下剥離を確実に検出することが可能となる。また、実施例では、左右の除氷判定手段38,38の何れもが、前記水皿12から角氷Sが除去されたものと判定したときに、除氷運転から製氷運転に移行するよう設定してあるから、一方の水皿12に角氷Sが氷結したまま製氷運転に移行することはない。また、角氷Sが落下剥離した際に前記検出部材32が回動するので、該検出部材32の回動位置を検出センサ36により正確に検出することができると共に、角氷Sの落下剥離後に直ちに製氷運転に移行させ得る。
【0033】
すなわち、従来の温度検知装置やタイマ装置等のように、安全を見込んで作動設定値を設定することで除氷運転が必要以上に長くなることはなく、製氷能力を向上することができる。また、水皿12の開放完了と水皿12からの角氷Sの落下剥離(除氷完了)とを、各水皿12に対応して配設した1組の検出部材32、検出センサ36および除氷判定手段38により検出することができるので、部品点数を減少させて製造コストを低減し得る。
【0034】
また、実施例の自動製氷機では、前記除氷運転に際し、製氷室10の各製氷小室10aに生成された複数の角氷Sは、前記縦横の仕切板13a,13bと水皿12との隙間に生成された氷層によって相互に連結され、これを水皿12に氷結した状態で落下剥離させるようにしたので、各角氷Sがバラバラに落下することはない。すなわち、角氷Sがバラバラに落下することで、水皿12の一部に角氷Sが残留固着した状態で前記検出部材32が回動することにより、前記除氷判定手段38が除氷完了を誤検出し、製氷室10と水皿12との間に角氷Sが噛み込まれるのは防止される。
【0035】
なお、除氷完了の検出により前記開閉装置が作動し、各水皿12は製氷位置に移動すると共に、該水皿12の移動に伴って前記検出部材32も回動して常態位置に復帰する。そして、検出部材32が常態位置にあることを前記検出センサ36が検出すると、前述した製氷運転が開始される。すなわち、除氷完了検知装置31により水皿12が製氷位置に位置したことを正確に検出し得る。
【0036】
【変更例】
実施例では、製氷部(製氷室)と着氷部材(水皿)を夫々2基ずつ設けた製氷機構の場合で説明したが、製氷室と水皿は1基ずつであってもよい。また、前記製氷部で生成する氷塊の数は、複数に限らず1個であってもよく、その形状に関しても角形に限定されるものでなく、円筒形やその他の形状を採用し得る。更に、前記検出部材の形状としては、実施例のものに限られるものではなく、着氷部材が製氷位置にある場合には、該着氷部材に当接して回動規制された常態位置に保持されると共に、着氷部材の開放位置への移動に伴い回動して、氷塊に当接して回動規制された除氷開始位置に保持され、更に着氷部材からの氷塊の落下剥離に伴い回動して、再度着氷部材に当接して位置規制された除氷完了位置に保持されるよう形成すればよい。
【0037】
そして、前記検出部材の各位置への回動を検出する位置検出手段として、光学式のセンサを採用するようにしたが、その他の機械的または電気的な検出手段を採用することができる。また、検知部材の各位置への回動を位置検出手段で検出する構成に限らず、該検知部材を直線的に各位置間を移動させ、その移動を位置検出手段により検出するよう構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係る自動製氷機の除氷完了検知装置によれば、製氷部からの着氷部材の離間および該着氷部材からの氷塊の除氷完了に応じた位置に検出部材を移動させ、該検出部材の各位置間の移動を位置検出手段で検出すると共に、該位置検出手段の検出状態の変化を除氷判定手段で判定するよう構成したから、周囲温度に影響されることなく確実に除氷完了を検出することができる。また、1組の検出部材、位置検出手段および除氷判定手段で、製氷部からの着氷部材の離間および該着氷部材からの氷塊の除氷完了を検出し得るようにしたから、部品点数を少なくして製造コストの低減化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動製氷機の概略構成を製氷状態で示す縦断正面図である。
【図2】 実施例に係る製氷室を示す側面図である。
【図3】 実施例に係る水皿を示す側面図である。
【図4】 実施例に係る製氷室に対して水皿を製氷位置に位置決めした状態で示す縦断正面図である。
【図5】 実施例に係る自動製氷機における水皿と検出部材の動作を示す要部断面図であり、(a)は水皿が製氷位置に位置すると共に検出部材が常態位置に位置し、(b)は水皿が開放位置に位置すると共に検出部材が除氷開始位置に位置し、(c)は水皿が開放位置に位置すると共に検出部材が除氷完了位置に位置する状態を示す。
【図6】 実施例に係る自動製氷機の制御系を概略で示すブロック図である。
【符号の説明】
10 製氷室(製氷部),12 水皿(着氷部材)
14 本体枠(装置本体),32 検出部材
36 検出センサ(位置検出手段),38 除氷判定手段,S 角氷(氷塊)

Claims (2)

  1. 装置本体(14)に配設され、製氷運転に際し冷却されると共に除氷運転に際して加熱される製氷部(10)と、製氷運転中は前記製氷部(10)に近接して該製氷部(10)との間に氷塊(S)を生成させると共に、除氷運転の切換えにより該製氷部(10)から離間して前記氷塊(S)を該製氷部(10)から取出し、次いで氷結中の該氷塊(S)を落下剥離させるようにした着氷部材(12)とからなる自動製氷機において、
    前記装置本体(14)に配設され、前記製氷運転中の着氷部材(12)に当接した常態位置、前記除氷運転に伴い製氷部(10)から離間する前記着氷部材(12)に氷結中の前記氷塊(S)に当接した除氷開始位置および前記着氷部材(12)から該氷塊(S)が落下剥離して該氷塊(S)との当接が解除される除氷完了位置の間を順次移動可能な検出部材(32)と、
    前記検出部材(32)の各位置間の移動を検出する位置検出手段(36)と、
    前記検出部材(32)の常態位置から除氷開始位置への移動を、前記位置検出手段(36)が検出したことを条件として、前記製氷部(10)から着氷部材(12)が離間されたものと判定すると共に、該検出部材(32)の除氷開始位置から除氷完了位置への移動を該位置検出手段(36)が検出したことを条件として、前記着氷部材(12)から前記氷塊(S)が除去されたものと判定する除氷判定手段(38)とを備える
    ことを特徴とする自動製氷機の除氷完了検知装置。
  2. 前記位置検出手段(36)は、前記検出部材(32)が前記常態位置または除氷完了位置にあるのを第1状態として検出すると共に、該検出部材(32)が前記除氷開始位置にあるのを第2状態として検出し、前記除氷判定手段(38)は、前記位置検出手段(36)による検出状態が第1状態から第2状態へ変化し、次いで前記第2状態から第1状態に変化したことを条件として、前記着氷部材(12)から前記氷塊(S)が除去されたものと判定するようにした請求項1記載の自動製氷機の除氷完了検知装置。
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