JP2003262367A - 加湿器 - Google Patents
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Abstract
気化フィルターを内蔵した加湿器を提供する。 【解決手段】 給水タンク15から水の供給を受ける水
槽18に一部が浸され毛細管現象により前記水を吸上げ
る気化フィルター19を有し、この気化フィルター19
より気化した水蒸気と空気を混合して送風機25により
室内へ供給して加湿を行なう加湿器1において、前記気
化フィルター19は、平板状の布体42と波状の布体4
3とを接着させて形成したフィルター構成体44を複数
枚並設して形成されると共に、これら並設された複数枚
のフィルター構成体44の外周に帯44Aを捲回して結
束させた構成である。
Description
の供給を受ける水槽に一部が浸され毛細管現象により前
記水を吸上げる気化フィルターを有し、この気化フィル
ターより気化した水蒸気と空気を混合して送風機により
室内へ供給して加湿を行なう加湿器に関し、特に気化フ
ィルターの構成に関する。
願2001−258874で提案している。先の発明は
図8で示されるように、平板状の布体42と波状の布体
43とを接着させて形成したフィルター構成体44を複
数並設した状態で一方の第1保持体45に形成された空
間に収納し、次いでこの一方の第1保持体45と他方の
第2保持体46とで挟み、第1保持体45に設けられた
係止部47が第2保持体46に設けられた係合溝48に
嵌合して構成された気化フィルターを内蔵していた。
気化フィルターを組み立てるときには、フィルター構成
体は一枚一枚が単独であり、これらを数十枚並設した状
態にして保持体に形成された空間に収納する際に、フィ
ルター構成体がばらけてしまい、作業性が悪く、作業時
間も長時間を要していた。
数枚並設されたフィルター構成体を保持体に形成された
空間に収納する際にばらけないようにして、作業性を向
上させ、作業時間の短縮が可能な気化フィルターを内蔵
した加湿器を提供することを目的としている。
の発明は、給水タンクから水の供給を受ける水槽に一部
が浸され毛細管現象により前記水を吸上げる気化フィル
ターを有し、この気化フィルターより気化した水蒸気と
空気を混合して送風機により室内へ供給して加湿を行な
う加湿器において、前記気化フィルターは、平板状の布
体と波状の布体とを接着させて形成したフィルター構成
体を複数枚並設して形成されると共に、これら並設され
た複数枚のフィルター構成体の外周に帯を捲回して結束
させた構成であることを特徴とする。
加湿器において、前記帯の材質は、前記フィルター構成
体を構成する布体と同じであることを特徴とする。
に記載の加湿器において、前記帯の材質は、40〜60
重量%のレーヨン繊維と40〜60重量%のPVA繊維
とにより作製されていることを特徴とする。
加湿器において、前記帯は、前記フィルター構成体の並
設方向に対して交わり、且つ、波状の布体の開口部を閉
塞しない方向に捲回したことを特徴とする。
て、図1乃至図7を参照して説明する。図1乃至図7に
おいて、2は加湿器1の外装ケースであり、この外装ケ
ース2はそれぞれ合成樹脂にて成型されてケース本体3
を構成する天板4、底板5、周側板6及びタンク蓋板7
と、ケース本体3に対して着脱自在とした前パネル8と
にて構成されている。前記天板4には表示部兼用の操作
部9が設けられるとともに、この天板4の前端部分に位
置して天板4と一体成型の吐出ガイド格子10を有する
横長な吐出口11が形成されており、また前記操作部9
の周囲には起伏自在に設けられた持ち運び用のコ字型の
取っ手12が設けられている。
方の側面部に連なる格子状の空気吸込口13が形成さ
れ、この空気吸込口13には空気浄化フィルター14が
装着されており、この周側板6には前記天板4がねじ
(図示せず)止め固定されるとともに前記底板5が同様
にねじ(図示せず)止め固定されている。
に、右側部にカートリッジ式給水タンク15から供給さ
れる加湿用の水を受ける水受部16が形成されるととも
に、底板5と一体成型された仕切壁17を挟む他部側
に、給水タンク15より水受部16に給水された水を所
定の水位までためる水槽18が形成されており、この水
槽18には下端部が水槽18内の水に浸された状態で後
述する気化フィルター19が設置されている。
底板5と一体に成型されており、そしてこの周壁20の
前方側壁部21は前記水受部16側よりも該水受部16
から離れた部分Xの高さを約10〜30mm高く設定し
ている。
数の係止部22がそれぞれ形成されており、これら複数
の係止部22が周側板6の左右両端部に形成した係合部
23にそれぞれ係着されることにより、ケース本体3前
面の開放面が覆われるものである。24は外装ケース2
内に収容された状態の給水タンク15に対向して前パネ
ル8に設けられた給水タンク15の水量確認窓である。
置された送風機であり、この送風機25はファンモータ
26と、このファンモータ26のモータ軸に軸止された
横流ファンであるシロッコファン27と、このシロッコ
ファン27を収容したファンケーシング28とから構成
されている。尚、シロッコファン27の代わりにクロス
フローファンで構成してもよい。
うに、空気浄化フィルター14及び空気吸込口13を介
して外装ケース2内の吸込側空気流路アに吸引した室内
空気をシロッコファン27で加速して、ファンケーシン
グ28の送風口29から下向きに吹出し、気化フィルタ
ー19に送風することにより、その気化フィルター19
を通過させ、その際、気化フィルター19に浸透した水
を気化し、この加湿された空気を吹出側空気流路イ及び
吐出口11を介して加湿器1外の被加湿室へ吐出する。
4に示すように、左右に2分割された分割ケーシング2
8A、28Bによって構成されており、これら左右の分
割ケーシング28A、28Bはそれぞれ合成樹脂にて成
型されるとともに、吸込側空気流路アと吹出側空気流路
イとを仕切る流路仕切壁30、並びに前記送風口29を
形成した水平仕切壁31を一体成型して成るものであ
る。
記各分割ケーシング28A、28Bの突き当て側端部同
士を互いに突き当ててネジにより接合することにより、
組み立てられるものである。
流路仕切壁30及び水平仕切壁31をそれぞれ外装ケー
ス2にネジ(図示せず)止めすることにより、前記流路
仕切壁30及び水平仕切壁31の双方を介して外装ケー
ス2に固定されている。また、前記水平仕切壁31の右
端部は、前記仕切壁17の上端にネジ(図示せず)止め
され、こうして、前記ファンケーシング28、流路仕切
壁30及び水平仕切壁31は、外装ケース2の組立強度
を高める構造体として作用する。
28Bに一体成型されている流路仕切壁30は、前記送
風機25のファンモータ26の前方を覆うように、ファ
ンモータ26と外装ケース2の前パネル8との間に位置
させている。
前記水槽18内にためられた水に下端部を浸漬した状態
で、その水槽18に着脱可能に設置され、前パネル8を
ケース本体3から取り外した状態のケース本体3前面の
開放面から水槽18に対して着脱可能としている。
に、長手方向の一側奥部に連絡路32を介して前記水受
部16に連絡される補助水槽部18Aを有しており、こ
の補助水槽部18Aには、水槽18内にためられた加湿
用の水(水道水)を除菌するための一対の除菌用電極3
3、34がホルダー35に保持されて設置されるととも
に、これら一対の除菌用電極33、34に隣接した状態
で一つの水位検出電極36が設置されており、前記一対
の除菌用電極33、34及び一つの水位検出電極36
は、それぞれ下部を水に浸漬した状態で補助水槽部18
Aに設置されている。また、通常、水位検出電極36
は、除菌用電極33、34と同様に一対を必要とする
が、水位検出電極36と対向する側の一方の除菌用電極
33が他方の水位検出電極を兼ねた構成としている。
検出電極36と気化フィルター19との間、即ち、除菌
用電極33、34及び水位検出電極36とケース本体3
の開放面との間に設けられた通気性を有する保護部材で
ある。この保護部材37は合成樹脂にて成型された格子
状の多孔部材で構成され、前記気化フィルター19の掃
除・点検・交換時や気化フィルター19を取り出して水
槽18の掃除を行う時に、前記除菌用電極33、34並
びに水位検出電極36に人の手指が触れるのを防止する
ものである。
がケース本体3(周側板6の内面)内に対向して設けら
れたガイド溝38、38に介挿されてケース本体3内に
固定され、更にそのガイド溝38、38に介挿された状
態の保護部材37は、前記送風機25の送風口29が設
けられた水平仕切壁31によって抜け止めされている。
る制御器、40は気化フィルター19を抑えるフィルタ
ー押さえ具であり、このフィルター押さえ具40はバネ
性を有している。
ィルター19について詳述する。先ず、横幅寸法が約5
0mmで高さ寸法が約110mmの平板状の布体42
と、同じく横幅寸法が約50mmで高さ寸法が約110
mmの波状の布体43とを接着させて厚さが約3mmの
フィルター構成体44を作製し、このフィルター構成体
44を約90数並設する。並設したフィルター構成体4
4の略中央部を図6及び図7に示すように並設方向に対
して交わるよう、且つ、波状の布体43の開口部43A
を閉塞しない方向で帯44Aを捲回する。この帯44A
は、材質が布体42、43と同じ材質であり、幅寸法は
約20mmで裏面に接着剤が塗布されフィルター構成体
44を複数枚並設した状態でこれらを結束する。
ィルター構成体44を、第1保持体45に形成された空
間に収納し、次いでこの第1保持体45と第2保持体4
6とで挟むようにして気化フィルター19は構成され
る。
樹脂材料で作製され、前記第1保持体45は一側が前記
構成体44群を収納するために開口され、他側は格子状
の窓が形成されており、両側部には上下に係止部47が
形成されている。また、前記第2保持体46も同じく一
側は前記構成体44群を収納するために開口され、他側
は格子状の窓が形成されており、両側部には上下に前記
係止部47を嵌合する係合溝48が形成されている。そ
して、前記第1保持体45の開口周側部端部を薄肉部
(図示せず)とし、前記第2保持体46の開口周側部端
部には切除部(図示せず)を形成し、前記フィルター構
成体44を複数並設した状態でこれを第1保持体45に
形成された空間に収納して第1保持体45と第2保持体
46とで挟むようにして、前記第2保持体46の開口周
側部端部に形成した切除部に前記薄肉部を嵌め合わせて
前記係止部47を係合溝48に嵌合させることにより気
化フィルター19を構成するものである。
ター19を前記水槽18内に前記両布体42、43で形
成された空間が前記水槽18内の水面と平行となるよう
に、且つ保護部材37及び前記吹出側空気流路イに面す
るように配設して、前記水平仕切壁31と両保持体4
5、46の天面との間にバネ性を有するフィルター押さ
え具40を介在させて該気化フィルター19を抑えて固
定する。
材質は、吸水性が良好なレーヨン繊維とコシの強さを持
つPVA繊維(ポリビニルアルコール繊維)とで作製さ
れるが、40〜60重量%のレーヨン繊維と40〜60
重量%のPVA繊維とで作製し、望ましくは50%重量
部のレーヨン繊維と50%重量部のPVA繊維とで作製
すると、吸水性が良好で且つコシが強いという効果が顕
著である。
水道水等の加湿用の水が収容された給水タンク15を外
装ケース2内にセットすると、この給水タンク15内の
水は水受部16に滴下供給され、この水は水受部16か
ら連絡路32を介して補助水槽部18Aに供給され、水
槽18内には所定の水位で水が溜められる。この水槽1
8内に溜められた水は毛細管現象によって気化フィルタ
ー19に吸い上げられる。
た運転スイッチ入切スイッチ(図示せず)をオンして加
湿器1の運転を開始させると、送風機25のファンモー
タ26が起動し、被加湿室の空気が空気浄化フィルター
14及び空気吸込口13を介して吸込側空気流路アに吸
引され、その空気はファンケーシング28内でシロッコ
ファン27により加速され、この加速された空気は送風
口29から下向きに送り出されて、保護部材37を通過
した後、気化フィルター19と通過し、詳述すれば各両
布体42及び43で形成された空間内を通過し、ここ
で、気化フィルター19に含漬された水を気化し、こう
して気化フィルター19を通過する際に加湿された空気
(気化した水蒸気と混合された空気)は、吹出側空気流
路イ及び吐出口11を介して被加湿室へ吐出され、被加
湿室の加湿が行われる。
の除菌用電極33、34が通電されると、これら除菌用
電極33、34により、殺菌力の大きなHCl0(次亜
塩素酸)が発生することになり、水槽18及び補助水槽
部18Aに貯溜された水が除菌されることになる。
水の供給を受ける水槽18に一部が浸され毛細管現象に
より前記水を吸上げる気化フィルター19より気化した
水蒸気と空気を混合して送風機25により室内へ供給し
て加湿を行なう加湿器において、前記気化フィルター1
9は、平板状の布体42と波状の布体43とを接着させ
て形成したフィルター構成体44を複数枚並設して形成
されると共に、これら並設された複数枚のフィルター構
成体44の外周に帯44Aを捲回して結束させた構成な
ので、複数枚並設されたフィルター構成体44Aを第1
保持体45に形成された空間に収納する際にばらけるこ
とがないので、作業性が向上し、作業時間の短縮を図っ
た気化フィルター19を作製することができるため、こ
の気化フィルター19を内蔵する加湿器も作業性の向上
と、作業時間の短縮を図ることができ、コストを下げる
ことが可能である。
た状態の外周を捲回する帯44Aは、布体42、43を
構成する材質と同じであるので、気化フィルターの吸水
性を向上することができ、加湿量を増加させることがで
きる。
材質を40〜60重量%のレーヨン繊維と40〜60重
量%のPVA繊維とで作製したことにより、レーヨン繊
維による吸水性が良好で、PVA繊維によるコシの強さ
を持ち、吸水してもコシがなくなることがなく、且つ加
湿量を確保できる。
体44の並設方向に対して交わり、且つ、波状の布体4
3の開口部43Aを閉塞しない方向に捲回したので、送
風機25から送風された空気が帯44Aにより妨げられ
ることがなく加湿量が減少することがない。
たが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替
例、修正又は変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含す
るものである。
発明によれば、給水タンクから水の供給を受ける水槽に
一部が浸され毛細管現象により前記水を吸上げる気化フ
ィルターを有し、この気化フィルターより気化した水蒸
気と空気を混合して送風機により室内へ供給して加湿を
行なう加湿器において、前記気化フィルターは、平板状
の布体と波状の布体とを接着させて形成したフィルター
構成体を複数枚並設して形成されると共に、これら並設
された複数枚のフィルター構成体の外周に帯を捲回して
結束させた構成なので、作業性が向上し、作業時間の短
縮を図った気化フィルターを作製することができるた
め、この気化フィルターを内蔵した加湿器も作業性の向
上と、作業時間の短縮を図ることができる。
材質は、前記フィルター構成体を構成する布体と同じで
あるので、気化フィルターの吸水性を向上することがで
き、加湿量を増加させることができる。
材質は、40〜60重量%のレーヨン繊維と40〜60
重量%のPVA繊維とにより作製されているので、吸水
してもコシがなくなることがなく、且つ加湿量を確保で
きる。
は、前記フィルター構成体の並設方向に対して交わり、
且つ、波状の布体の開口部を閉塞しない方向に捲回した
ので、送風機からの加速した空気が帯により妨げられる
ことがなく加湿量が減少することがない。
ンク収容室蓋板をケース本体から外した状態の分解斜視
図である。
明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 給水タンクから水の供給を受ける水槽に
一部が浸され毛細管現象により前記水を吸上げる気化フ
ィルターを有し、この気化フィルターより気化した水蒸
気と空気を混合して送風機により室内へ供給して加湿を
行なう加湿器において、 前記気化フィルターは、平板状の布体と波状の布体とを
接着させて形成したフィルター構成体を複数枚並設して
形成されると共に、これら並設された複数枚のフィルタ
ー構成体の外周に帯を捲回して結束させた構成であるこ
とを特徴とする加湿器。 - 【請求項2】 前記帯の材質は、前記フィルター構成体
を構成する布体と同じであることを特徴とする請求項1
に記載の加湿器。 - 【請求項3】 前記帯の材質は、40〜60重量%のレ
ーヨン繊維と40〜60重量%のPVA繊維とにより作
製されていることを特徴とする請求項1または2に記載
の加湿器。 - 【請求項4】 前記帯は、前記フィルター構成体の並設
方向に対して交わり、且つ、波状の布体の開口部を閉塞
しない方向に捲回したことを特徴とする請求項1に記載
の加湿器。
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