JP2003262003A - 建築物における床支持構造 - Google Patents

建築物における床支持構造

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JP2003262003A
JP2003262003A JP2002066390A JP2002066390A JP2003262003A JP 2003262003 A JP2003262003 A JP 2003262003A JP 2002066390 A JP2002066390 A JP 2002066390A JP 2002066390 A JP2002066390 A JP 2002066390A JP 2003262003 A JP2003262003 A JP 2003262003A
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beams
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support structure
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Ikuo Iida
郁夫 飯田
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Iida Kenchiku Sekkei Jimusho KK
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Iida Kenchiku Sekkei Jimusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大梁および小梁の上面に床スラブが接続され
る正梁構造のコンクリート躯体をもつ建築物において、
床スラブ上に設けられる床構造体の主体部分を構成する
大引ビームを廉価に提供することができ、またその操作
作業性を良くし、さらにその省資源化、軽量化を達成で
きるようにした。 【解決手段】 複数の大引ビーム5と、その上に根太6
を介して床板7を支持するようにした、建物の床構造体
Frにおいて、大引ビーム5は、その長手方向の一部
を、上部ビーム半体5Uと下部ビーム半体5Dとより別
体に構成し、それらをボルト・ナット14,15によ
り、上下幅(高さ)を調節できるように固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における床
支持構造の改良、特に、その主たる構成部材であり、床
板を支持するための大引ビームの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、マンションなどの集合住宅で
は、水平躯体部分を形成する床スラブ上に、居住空間を
床上空間と床下空間とにを仕切る床構造体を設け、この
床構造体は、床スラブ上に束や際根太を介して支持され
る複数の大引ビームと、それらの大引ビーム上に支持さ
れる根太と、それらの根太上に敷設される床板とより構
成されるのが一般的であるが、その床構造体にかかる荷
重は、主として前記大引ビームにより受け、床構造体自
体の強度も該大引ビームの強度により概ね決められる
が、従来の大引ビームは、その全長にわたり同一寸法、
同一断面形状に一体形成されている。そして、従来で
は、床構造体の要求する強度に応じるべく、高さ(大引
ビームの強度は、主としてその高さに依存している)の
異なる複数種(高さ150mm、180mm、300m
mなど)の大引ビームを用意しておき、それらを床構造
体にかかる負荷に応じ使い分けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に、従来では、高さの異なる複数種の大引ビームを別々
に製作しておき、それらを床構造体にかかる負荷などに
応じて使い分け、具体的には、大引ビームのスパンが長
い場合には、高さの高い大引ビームを使用し、また大引
ビームのスパンが短い場合には高さの低い大引ビームを
使用しなければならないため、大引ビームの製作コスト
が嵩むばかりでなく在庫が多くなり、大幅なコスト増を
招き、また、作業者は複数種の大引ビームの選択作業を
行なう必要があり、操作性が悪いという問題がある。
【0004】また、大引ビームに作用する応力分布は、
その長さ方向で異なっており、たとえば、該大引ビーム
が床スラブ上に両持ち状態で支持される場合には、該大
引ビームにかかる応力分布はその長手方向で変化し、そ
の両端の支持部分で小さく、またその中央部分で大きく
なるが、この場合に、大引ビームは、最も大きい応力に
対応できる強度をもつものを選択採用する必要があり、
その結果、大引ビームは部分的には必要以上に高い強度
のものが使用されることとなり、これが床構造体のコス
ト高、重量増を招く原因になるという問題もある。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
ので、前記問題を解決できるようにした、新規な建築物
における床支持構造を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
請求項1記載の発明は、床スラブとの間に間隔をあけて
相対向する躯体壁に、複数の大引ビームを横架固定し、
これらの大引ビーム上に床板を敷設してなる、建築物に
おける床支持構造であって、前記大引ビームは、少なく
ともその長手方向の一部分を、上部ビーム半体と下部ビ
ーム半体とより別体に構成し、それらを固定手段によ
り、高さを調節できるように固定してなることを特徴と
し、また、本請求項2記載の発明は、床スラブとの間に
間隔をあけて相対向する躯体壁に、複数の大引ビームを
横架固定し、これらの大引ビーム上に床板を敷設してな
る、建築物における床支持構造であって、前記大引ビー
ムは、その長手方向の中間部に配置される中間部大引ビ
ームと、該中間部大引ビームの両端部に一体に結合され
る、左、右端部大引ビームとよりなり、前記中間部大引
ビームは、上下方向に複数に分割して別体に形成し、そ
れらを固定手段により、高さを調節できるように固定し
て構成され、また前記左、右端部大引ビームは、単体に
より構成されることを特徴とし、さらに、本請求項3記
載の発明は、前記大引ビームは、その長手方向の中央部
で、2つに分割されていることを特徴とし、さらにま
た、本請求項4記載の発明は、床スラブとの間に間隔を
あけて相対向する躯体壁に、複数の大引ビームを横架固
定し、これらの大引ビーム上に床板を敷設してなる、建
築物における床支持構造であって、前記大引ビームは、
少なくともその一部分を、上部大引ビーム、下部大引ビ
ームおよびそれら間に介在される中間部大引ビームとよ
り構成し、前記中間部大引ビームに、前記上部および下
部大引ビームをそれぞれ高さを調節できるように固定手
段により固定してなることを特徴としており、かかる前
記請求項1ないし4記載の発明の特徴によれば、床構造
体にかかる負荷に対応すべく、従来別々に製作していた
高さの異なる複数種の大引ビームを必要とせずに、上、
下部大引ビーム半体、あるいは上部ビーム、中間部ビー
ムおよび下部ビームなどモジュール化しあた大引ビーム
素材の組み合わせにより複数種の大引ビームに対応する
ことができ、その結果、床構造体の主体部分を構成する
大引ビームを廉価に提供することができ、しかも大引ビ
ームの取り付けにあたり、複数種、特に長大な大引ビー
ムの選別、搬送などの作業をする必要がないので、操作
作業性が大幅に改善される。さらに、大引ビームにかか
る応力分布にマッチするように、大引ビームの高さを、
長さ方向で部分的に変更調節することができるので、大
引ビームに強度の過剰部分や不足部分が部分的に生じる
ことがなく、その結果、床構造体の省資源化、軽量化に
寄与することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】まず、図1〜8を参照して、本発明の第1
実施例について説明する。
【0009】図1は、本発明床支持構造を備えた、図2
の1−1線に沿う集合住宅の横断面図、図2は、図1の
2−2線に沿う断面図、図3は、図1の3−3線に沿う
断面図、図4は、図3の4矢視の仮想線囲い部分の拡大
図、図5は、図4の5−5線に沿う断面図、図6は、図
4の6−6線に沿う断面図、図7は、図4の7−7線に
沿う断面図、図8は、大引ビームの分解斜視図である。
【0010】図1〜3において、集合住宅の骨格を構成
する、正梁構造のコンクリート躯体Fは、水平方向に延
びて、建築物を複数の階層に区画する水平躯体部分Fh
と、鉛直方向に延びて上下の水平躯体部分Fhを相互に
連結する鉛直躯体部分Fvとを備えている。
【0011】前記水平躯体部分Fhは、居住空間Dwを
上下に仕切る床スラブSfを備え、この床スラブSfの
左右両側には大梁Bbが下向きに一体に突設され、さら
に、床スラブSfの中間部には、2本の小梁Bsが下向
きに一体に突設されて、所謂「正梁構造」に構成されて
いる。また、前記鉛直躯体部分Fvは、居住空間Dwの
四隅に立設される躯体柱1と、並列する躯体柱1間を連
結する、大梁Bb上の鉛直躯体外壁2,鉛直躯体隔壁3
とを備える。
【0012】居住空間Dwにおいて、床スラブSf上に
は、後に詳述する床構造体Frが構築される。この床構
造体Frは、耐力壁として機能する鉛直躯体壁3,3間
に橋架支持される複数の大引ビーム5と、それらの大引
ビーム5上に、それらと直交して支持される複数の根太
6と、それらの根太6上に敷設される床板7とより構成
されている。
【0013】床構造体Frの主体部分を構成し、この発
明の特徴である大引ビーム5は、複数の、上部ビーム半
体5Uと、下部ビーム半体5Dとより構成されており、
この実施例では、各大引ビーム5は、その両端部の端部
大引ビーム区域E,E(図3,4参照)を構成する端部
大引ビーム5E,5Eは上部ビーム半体5Uのみにより
構成されにおり、また、その中間部大引ビーム区域M
(図3,4参照)を構成する中間部大引ビーム5Mは、
上部ビーム半体5Uと下部ビーム半体5Dとを上下方向
(高さ方向)に調節可能に一体に結合して構成されてい
る。
【0014】次に、大引ビーム5を構成する上部ビーム
半体5Uと下部ビーム半体5Dの具体的構造について、
主に図8を参照して説明すると、上部ビーム半体5Uと
下部ビーム半体5Dは、同一の断面形状を有していて同
じ成形型により成形することができ、それらは上下方向
の向きを逆にして使用されるが、その際、後に述べる空
隙部dは、図8に示すように相互に逆方向に向けても、
また同じ方向に向けてもよいが、逆方向に向ける方が、
大引ビーム5にかかる荷重に対する応力バランスがよ
い。
【0015】上部ビーム半体5Uは、上面の平坦な断面
チャンネル状をなす筒状上部5Uaと、この筒状上部5
Uaの下部に傾斜面5Ubを介して一体に垂下される板
状下部5Ucとより構成され、筒状上部5Uaの端縁
と、その傾斜面5Ubとの間に、それらの長手方向に沿
って空隙部dが形成されている。一方、下部ビーム半体
5Dは、下面の平坦な断面チャンネル状をなす筒状下部
5Daと、この筒状下部5Daの上部に傾斜面5Dbを
介して一体に垂直に起立される板状上部5Dcとより構
成され、筒状下部5Daの端縁と、その傾斜面5Dbと
の間に、それらの長手方向に沿って空隙部dが形成され
ている。図8に示すように、それらの板状下部5Dcお
よび板状上部5Dcには、それぞれ同じ位置に複数の取
付孔が穿設されている。すなわち、上部ビーム半体5U
の板状下部5Ucには、その長手方向に略等間隔をあけ
て上下方向に3つの上部取付孔8,9,10が列設さ
れ、また、下部ビーム半体5Dの板状上部5Dcにも同
じくその長手方向に略等間隔をあけて上下方向に3つの
下部取付孔11,12,13が列設されている。そして
上部ビーム半体5Uと下部ビーム半体5Dとを上下方向
(高さ方向)に、調節可能に固定するときは、3つの上
部取付孔8,9,10と、3つの下部取付孔11,1
2,13の一つを選択的に一致させ、それらの取付孔に
挿通されるボルト14と、それに螺締されるナット15
を螺締する。具体的には、図6に示すように、各3つの
上部取付孔の最下部孔10と、各3つの下部取付孔の最
上部孔11とをボルト・ナット14,15により結合す
れば、大引ビーム5の上下方向(高さ方向)の幅は最大
となり、また、各3つの上部取付孔の最上部孔8と、各
3つの下部取付孔の最下部孔13とをボルト・ナット1
4,15により結合すれば、大引ビーム5の上下方向
(高さ方向)の幅は最小となる(図10参照)。
【0016】上部ビーム半体5Uを単独で使用するとき
は、図4,8に示すように、上部ビーム半体5Uの板状
下部5Ucの下端はアングル鋼よりなる補強材17によ
り補強される。補強材17には、その長手方向に、前記
上部取付孔8,9,10の長手方向の間隔と同じ間隔で
複数の取付孔18が穿設されており、これらの取付孔1
8を、上部ビーム半体5Uの3つの上部取付孔の最下部
孔10に一致させ、それらをボルト・ナット19,20
により結合して、上部ビーム半体5Uの下部は補強材1
7により補強される。
【0017】次に、主に図4〜8を参照して、前述のよ
うに構成される大引ビーム5を用いた床構造体Frの、
居住空間Dwに対する取付構造について説明すると、こ
の実施例は、図1、2に示すように、平面長方形をなす
居住空間Dwの短辺側に沿って複数の大引ビーム5が平
行に配設される。この場合、各大引ビーム5は、そのス
パンが長くなるため、該大引ビーム5の上辺を構成する
上部ビーム半体5Uは、居住空間Dwの中央部にて左右
2本に分割し、図1,4に示すように、左右2本の上部
ビーム半体5Uの各外端を、居住空間Dwの耐力壁を構
成する鉛直躯体隔壁3,3に一体に固定する。すなわ
ち、図7に示すように鉛直躯体隔壁3,3の相対向する
内壁面には、並列する複数の大引ビーム5の中間部いお
いて、複数のアングル鋼よりなる支持ブラケット24が
それぞれボルト23により固定される。左右の複数の支
持ブラケット24の略水平に張り出す受面には、図4,
7に示すように、ビーム受22が防振ゴムを介して支持
され、このビーム受22にボルト・ナット26,27に
より他の防振ゴム28を介して端部大引ビーム5Eの、
上部ビーム半体5Uの筒状上部5Uaが固定支持され
る。左右の端部大引ビーム5Eの上部ビーム半体5Uの
板状下部5Ucの外側部分(端部大引ビーム区域E)の
下部には、前記補強材17がボルト・ナット19,20
により固定される。また、左右の端部大引ビーム5Eの
上部ビーム半体5Uの外側部分(補強材17により補強
される端部大引ビーム区域)を除く残余の内側部分(中
間部大引ビーム区域M)には、下部ビーム半体5Dが固
定される。この場合、前述したように、下部ビーム半体
5Dは、上部ビーム半体5Uに対して上下方向、すなわ
ち高さ方向に調節できるよう固定する。中間部大引ビー
ム5Mは、左右の端部大引ビームE,Eに跨がって固定
され、また、中間部大引ビーム5Mの下部ビーム半体5
Dの端部は、端部大引ビーム5Eの端部に、補強材17
と共にボルト・ナット14,15により共締固定され
る。図4に示すように、左右の端部大引ビーム5E,5
Eの衝き合わせの分割端部同志は、連結部材29により
一体に連結され、また上部ビーム半体5Uのみからなる
左右の端部大引ビームE,Eと、上部ビーム半体5Uと
下部ビーム半体5Dとを結合してなる中間部大引ビーム
5Mとは、略同じ長さに形成されている。
【0018】以上により、大引ビーム5は、その両端部
の端部大引ビーム区域E,Eを除く残りの中間部大引ビ
ーム区域Mは、上部ビーム半体5Uと下部ビーム半体5
Dとにより、その上下方向の幅(高さ)が大きくなり、
大引ビーム5の必要充分な剛性を確保することができ
る。そして、床スラブSfとの間には、大引ビーム5の
支持部材が不要である。
【0019】前述したように、鉛直躯体外壁2,2間に
橋架固定された複数の大引ビーム5上には、通常のよう
に、それらと直交して複数の根太6が平行に支持され、
さらに複数の根太6上に床板7が敷設され、床構造体F
rの構築が完了する。
【0020】前述したように、大引ビーム5はそこに作
用する応力分布に適合するように、比較的負荷の小さい
(躯体隔壁3に固定されている位置に近い)大引ビーム
5の左右両端部区域Eにおいて、その高さを低く形成し
たので、図4に示すように、端部大引ビーム区域Eと、
床スラブSfとの間には、比較的広い空間を確保するこ
とができ、該空間を利用して、水道管などの配管31
や、電線などの配線32(図4鎖線図示)を配置するこ
とが可能である。
【0021】なお、前記中間大引ビーム区域Mにおい
て、大引ビーム5にかかる応力分布により正確に対応で
きるように、該大引ビーム5の高さを、その長さ方向に
変更できるように、上部ビーム半体5Uと、下部ビーム
半体5Dの上下の固定位置を部分的に変えてもよく、こ
の場合、大引ビーム5の中央で最もその高さが高くなる
ように設定する。
【0022】図9には、中間部大引ビームMの上下幅
(高さ)を中間位置に設定した場合の断面図が示され
る。上部ビーム半体5Uの最下位の上部取付孔10に、
下部ビーム半体5Dの上下中間位置の下部取付孔12を
一致させ、それらをボルト・ナット15,16により固
定する。この場合によれば、中間部大引ビームMの上下
幅(高さ)は、前記第1実施例よりも短く、大引ビーム
5の全長がそれよりも短い場合に適用される。
【0023】図10には、中間部大引ビームMの上下幅
(高さ)を最短位置に設定した場合の断面図が示され
る。上部ビーム半体5Uの中間位置の上部取付孔9に、
下部ビーム半体5Dの上下中間位置の下部取付孔12を
一致させ、それらをボルト・ナット15,16により固
定する。この場合によれば、中間部大引ビームMの上下
幅(高さ)は、図9に示す場合よりもさらに短く、大引
ビーム5の全長がそれよりも短い場合に適用される。
【0024】つぎに、図11を参照して本発明の第2実
施例について説明する。
【0025】この第2実施例は、大引ビームの構造が前
記第1実施例と相違し、他の構成は前記第1実施例と同
じである。
【0026】図11には、大引ビームの分解斜視図が示
されており、大引ビーム105は、上部ビーム105U
と、下部ビーム105Dと、それらの間に中間部ビーム
105Mの三者を一体に固定して構成されるものであ
り、前記上部ビーム105Uは、前記第1実施例の上部
ビーム半体5Uに比べて板状下部105Ucの上下幅が
短く形成され、その板状下部105Ucには、その長手
方向に略等間隔をあけて単一の取付孔108が穿設され
る。また、前記下部ビーム105Dは、前記第1実施例
の下部ビーム半体5Dに比べて板状上部105Dcの上
下幅が短く形成され、その板状上部105Dcには、そ
の長手方向に略等間隔をあけて単一の取付孔111が穿
設される。さらに板状の中間部ビーム105Mは、前記
取付孔108,111と一致する位置に3つの取付孔1
14,115,116が穿設され、上部ビーム105U
の取付孔108および下部ビーム105Dの取付孔11
1を、中間部ビーム105Mの複数の取付孔114,1
15,116に選択的にボルト・ナット14,15をも
って固定することにより、上下幅、すなわち高さの調節
可能な大引ビーム105を得ることができる。
【0027】なお、この第2実施例の大引ビーム105
も上部ビーム105Uおよび下部ビーム105Dの空隙
部dは、互いに逆向き、あるいは同じ向きに向けて結合
することが可能である。
【0028】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0029】たとえば、前記実施例では、本発明にかか
る建築物における床支持構造を、集合住宅に実施した場
合を説明したが、これを他の建築物にも実施できる。ま
た、前記実施例では、本発明を正梁構造の躯体に実施し
た場合を説明したが、これを逆梁構造の躯体にも実施で
きることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本請求項各項記載の発明
によれば、床構造体にかかる負荷に対応すべく、従来別
々に製作していた高さの異なる複数種の大引ビームを必
要とせずに、上、下部大引ビーム半体、あるいは上部大
引ビーム、中間部大引ビームおよび下部大引ビームなど
のモジュール化した大引ビーム素材の組み合わせにより
複数種の大引ビームに対応することができ、その結果、
床構造体の主体部分を構成する大引ビームを廉価に提供
することができ、しかも大引ビームの取り付けにあた
り、複数種、特に長大な大引ビームの選別、搬送などの
作業をする必要がないので、操作作業性が大幅に改善さ
れる。さらに、大引ビームにかかる応力分布にマッチす
るように、大引ビームの高さを、長さ方向で部分的に変
更調節することができるので、大引ビームに強度の過剰
部分や不足部分が部分的に生じることがなく、その結
果、床構造体の省資源化、軽量化に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明床支持構造を備えた、図2の1−1線に
沿う集合住宅の横断面図(第1実施例)
【図2】図1の2−2線に沿う断面図(第1実施例)
【図3】図1の3−3線に沿う断面図(第1実施例)
【図4】図3の4矢視の仮想線囲い部分の拡大図(第1
実施例)
【図5】図4の5−5線に沿う断面図(第1実施例)
【図6】図4の6−6線に沿う断面図(第1実施例)
【図7】図4の7−7線に沿う断面図(第1実施例)
【図8】大引ビームの分解斜視図(第1実施例)
【図9】中間部大引ビームの上下幅(高さ)を中間位置
に設定した場合の断面図
【図10】中間部大引ビームの上下幅(高さ)を最短位
置に設定した場合の大引ビームの断面図
【図11】大引ビームの分解斜視図(第2実施例)
【符号の説明】
5 大引ビーム 5U 上部ビーム半体 5D 下部ビーム半体 105 大引ビーム 105U 上部ビーム 105D 下部ビーム 105M 中間部ビーム Sf 床スラブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ(Sf)との間に間隔をあけて
    相対向する躯体壁に、複数の大引ビーム(5)を横架固
    定し、これらの大引ビーム(5)上に床板(7)を敷設
    してなる、建築物における床支持構造であって、 前記大引ビーム(5)は、少なくともその長手方向の一
    部分を、上部ビーム半体(5U)と下部ビーム半体(5
    D)とより別体に構成し、それらを固定手段により、高
    さを調節できるように固定してなることを特徴とする、
    建築物における床支持構造。
  2. 【請求項2】 床スラブ(Sf)との間に間隔をあけて
    相対向する躯体壁に、複数の大引ビーム(5)を横架固
    定し、これらの大引ビーム(5)上に床板(7)を敷設
    してなる、建築物における床支持構造であって、 前記大引ビーム(5)は、その長手方向の中間部に配置
    される中間部大引ビーム(5M)と、該中間部大引ビー
    ム(5M)の両端部に一体に結合される、左、右端部大
    引ビーム(5E,5E)とよりなり、前記中間部大引ビ
    ーム(5E,5E)は、上下方向に複数に分割して別体
    に形成し、それらを固定手段により、高さを調節できる
    ように固定して構成され、また前記左、右端部大引ビー
    ム(5E,5E)は、単体により構成されることを特徴
    とする、建築物における床支持構造。
  3. 【請求項3】 前記大引ビーム(5)は、その長手方向
    の中央部で、2つに分割されていることを特徴とする、
    前記請求項2記載の建築物における床支持構造。
  4. 【請求項4】 床スラブ(Sf)との間に間隔をあけて
    相対向する躯体壁に、複数の大引ビーム(105)を横
    架固定し、これらの大引ビーム(105)上に床板
    (7)を敷設してなる、建築物における床支持構造であ
    って、 前記大引ビーム(105)は、少なくともその一部分
    を、上部大引ビーム(105U)、下部大引ビーム(1
    05D)およびそれら間に介在される中間部大引ビーム
    (105M)とより構成し、前記中間部大引ビーム(1
    05M)に、前記上部および下部大引ビーム(105
    U,105D)をそれぞれ高さを調節できるように固定
    手段により固定してなることを特徴とする、建築物にお
    ける床支持構造。
JP2002066390A 2002-03-12 2002-03-12 建築物における床支持構造 Pending JP2003262003A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010242329A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Panahome Corp 鋼製の大引き及びそれを用いた床施工方法
JP2010265649A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Panahome Corp 鋼製の大引き及びそれを用いた床施工方法

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JP2010242329A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Panahome Corp 鋼製の大引き及びそれを用いた床施工方法
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