JP6577863B2 - 建築物 - Google Patents
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Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、建築物に関する。ここで、この建築物の利用の用途は任意であり、例えば生産施設、商業施設、飲食施設、又は娯楽施設等として利用することができる。また、建築物の総階数、大きさ、形状等については任意であるものとする。また、本実施の形態においては、建築物の構成として公知の点については適宜説明を省略する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
図1は、本実施の形態に係る建築物100を示す平面図、図2は、図1のA−A矢視断面図である。これらの図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る建築物100は、概略的に、第1の躯体1と、当該第1の躯体1に隣接する第2の躯体2とを備えている。そして、これらの第1の躯体1及び第2の躯体2は、それぞれ概略的に、柱10、大梁20、小梁30、片持ち大梁40、片持ち小梁50、端部小梁60を備えて構成されており、これらの第1の躯体1と第2の躯体2は、無梁接続部70を介して相互に接続されている。なお、これらの大梁20、小梁30、片持ち大梁40、及び片持ち小梁50を特に区別する必要の無い時には、単に「梁」と称して以下では説明する。
柱10は、建築物100を構成する部材であり、幅方向及び奥行き方向に沿って所定の間隔で複数配置されている。ここで、本実施の形態においては、第1の躯体1を構成する柱11a、11b、11c、11dと、第2の躯体2を構成する柱12a、12b、12c、12dに着目して以下では説明する。なお、柱11a、11b、12a、12bは幅方向に沿って所定の間隔で配置されており、これらの各柱10の後方向に所定距離離して柱11c、11d、12c、12dが配置されている。
大梁20は、柱10を相互に接続する梁であり、各柱10の相互間において、幅方向又は奥行き方向に沿って複数配置されている。なお、本実施の形態においては、第1の躯体1を構成する大梁21a、21b、21c、21d及び第2の躯体2を構成する大梁22a、22b、22c、22dに着目して以下では説明する。
小梁30は、大梁20を相互に接続する梁であり、各大梁20の相互間において、幅方向に沿って複数配置されている。ここで、本実施の形態においては、上記の大梁21bと大梁21cとの間に架け渡された小梁31a、31b、31c、大梁22bと大梁22cとの間に架け渡された小梁32a、32b、32cに着目して以下では説明する。なお、各小梁30の構造や形状は任意で、本実施の形態において、各小梁30は、上述した大梁20と略同様の構造及び形状に形成されている。なお、小梁30のサイズは、本実施の形態においては大梁20よりも小さくしているが、構造上許容される限りにおいて任意に変更可能であり、大梁20と同サイズとしたり、大梁20よりも大きなサイズとしたりしてもよい。
片持ち大梁40は、柱10に対して支持されている片持ち梁であって、無梁部に向けて跳ね出されて配置された片持ち梁である。ここで、本実施の形態においては、第1の躯体1に設けられた片持ち大梁41a、41bと、第2の躯体2に設けられた片持ち大梁42a、42bに着目して以下では説明する。なお、各片持ち大梁40の構造や形状は任意で、本実施の形態において、片持ち大梁40は、上述した大梁20と同様の構造及び形状に形成されている。
図1及び図2に戻り、片持ち小梁50は、大梁20によって支持されている片持ち梁であり、小梁30に対して大梁20を挟んで対向する位置に配置された片持ち梁である。ここで、本実施の形態においては、第1の躯体1に設けられた片持ち小梁50であって、上記の大梁21cから右方向に突出する片持ち小梁51a、51b、51cと、第2の躯体2に設けられた片持ち小梁50であって、上記の大梁22bから左方向に突出する片持ち小梁52a、52b、52cに着目して以下では説明する。なお、各片持ち小梁50の構造や形状は任意で、本実施の形態において、片持ち小梁50は、上述した小梁30と同様の構造及び形状に形成されている。
端部小梁60は、片持ち大梁40や片持ち小梁50の自由端部側に設けられる梁であり、奥行き方向に沿って配置されている。なお、本実施の形態においては、第1の躯体1に設けられた端部小梁61と、第2の躯体2に設けられた端部小梁62に着目して以下では説明する。なお、各端部小梁60の構造や形状は任意で、本実施の形態において、端部小梁60は、上述した小梁30と同様の構造及び形状に形成されている。
無梁接続部70は、第1の躯体1と第2の躯体2とを相互に接続する無梁接続手段であって、梁を有しない無梁接続手段である。この無梁接続部70は、概略的に、架構部80と、スラブ90とを備えて構成される。
架構部80は、第1の躯体1と第2の躯体2とを相互に接続する架構手段である。具体的には、この架構部80は、第1の片持ち梁と第2の片持ち梁とにおける相互に向かい合う端部の相互間に設備空間Eを確保しつつ、これら第1の片持ち梁と第2の片持ち梁とを介して第1の柱10と第2の柱10とを相互に接続する架構手段である。ここで、「第1の柱」とは第1の躯体1を構成する柱10(例えば、柱11b、11d)であり、「第2の柱」とは第2の躯体2を構成する柱10(例えば、柱12a、12c)である。また、「第1の片持ち梁」とは第1の柱10から第2の躯体2へ向けて跳ね出された片持ち梁(例えば、片持ち大梁41a、41b)であり、「第2の片持ち梁」とは第2の柱10から第1の躯体1へ向けて跳ね出された片持ち梁(例えば、片持ち大梁42a、42b)である。
スラブ90は、架構部80の上方に打設される床スラブである。このスラブ90は、具体的には、各梁、及び架構部80の上方に形成されており、スラブ筋91、デッキプレート92(後述する図5参照)、及びスラブコンクリート93を備えて構成されている。
続いて、本実施の形態に係る建築物100の施工方法について説明する。なお、施工方法としては、1フロアずつ躯体を積み上げて施工する積層構法を採用するものとする。なお、各フロアの躯体の施工方法は相互に同様に実施できるため、以下では1フロア分の躯体を施工する方法のみを説明し、他のフロアについては説明を省略する。
このように、本実施の形態に係る建築物100によれば、第1の躯体1と第2の躯体2とを相互に接続する架構部80を備えるので、架構部80により第1の躯体1と第2の躯体2との相互間の位置調節ができ、建築物100の建方精度を向上させることが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、実施の形態に係る建築物100によって、建築物100の建方精度を向上させることが出来ない場合であっても、従来と異なる技術により建築物100を構成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
発明の詳細な説明や図面で説明した建築物100の各部の寸法、形状、材料、比率等は、あくまで例示であり、その他の任意の寸法、形状、材料、比率等とすることができる。
本実施の形態においては、片持ち大梁40を設けるものとして説明したが、これに限らず、片持ち大梁40を省略しても良い。
本実施の形態においては、架構部80を向かい合う一対の片持ち大梁40の上方に載置したが、これに限らず、例えば向かい合う一対の片持ち小梁50に載置したり、端部小梁61から端部小梁62に架けて載置したり、あるいはこれらを組み合わせて載置しても構わない。
付記1の建築物は、第1の躯体と、前記第1の躯体に隣接する第2の躯体と、前記第1の躯体と前記第2の躯体とを相互に接続する無梁接続手段であって、梁を有しない無梁接続手段と、を備え、前記無梁接続手段は、前記第1の躯体と前記第2の躯体とを相互に接続する架構部と、前記架構部の上方に打設されるスラブと、を備え、前記架構部の下方に、設備を配置可能な設備空間を備える。
前記第2の躯体は、第2の柱と、前記第2の柱から前記第1の躯体へ向けて跳ね出された第2の片持ち梁とを備え、前記架構部は、前記第1の片持ち梁と前記第2の片持ち梁とにおける相互に向かい合う端部の相互間に前記設備空間を確保しつつ、これら第1の片持ち梁と第2の片持ち梁とを介して前記第1の柱と前記第2の柱とを相互に接続する。
付記1に記載の建築物によれば、第1の躯体と第2の躯体とを相互に接続する架構部を備えるので、架構部により第1の躯体と第2の躯体との相互間の位置調節ができ、建築物の建方精度を向上させることが可能となる。
2 第2の躯体
3 設備
10、11a、11b、11c、11d、12a、12b、12c、12d 柱
20、21a、21b、21c、21d、22a、22b、22c、22d 大梁
30、31a、31b、31c、32a、32b、32c 小梁
40、41a、41b、42a、42b 片持ち大梁
50、51a、51b、51c、52a、52b、52c 片持ち小梁
60、61、62 端部小梁
70 無梁接続部
80 架構部
81 ボルト
90 スラブ
91 スラブ筋
91a 上端筋
91b 下端筋
92 デッキプレート
93 スラブコンクリート
100 建築物
200 建築物
210 架構部
E 設備空間
Claims (4)
- 第1の躯体と、
前記第1の躯体に隣接する第2の躯体と、
前記第1の躯体と前記第2の躯体とを相互に接続する無梁接続手段であって、梁を有しない無梁接続手段と、を備え、
前記無梁接続手段は、
前記第1の躯体と前記第2の躯体とを相互に接続する架構部と、
前記架構部の上方に打設されるスラブと、を備え、
前記架構部の下方に、設備を配置可能な設備空間を備える、
建築物。 - 前記第1の躯体は、第1の柱と、前記第1の柱から前記第2の躯体へ向けて跳ね出された第1の片持ち梁とを備え、
前記第2の躯体は、第2の柱と、前記第2の柱から前記第1の躯体へ向けて跳ね出された第2の片持ち梁とを備え、
前記架構部は、前記第1の片持ち梁と前記第2の片持ち梁とにおける相互に向かい合う端部の相互間に前記設備空間を確保しつつ、これら第1の片持ち梁と第2の片持ち梁とを介して前記第1の柱と前記第2の柱とを相互に接続する、
請求項1に記載の建築物。 - 前記架構部を、前記第1の片持ち梁及び前記第2の片持ち梁の上方に載置した、
請求項2に記載の建築物。 - 前記スラブは、水平方向に沿って配筋された複数のスラブ筋を備え、
前記スラブにおける前記架構部により支持された部分の前記スラブ筋の数が、前記スラブにおける他の部分の前記スラブ筋の数よりも少なくなるように構成した、
請求項3に記載の建築物。
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