JP2003260998A - エアバッグの折畳方法及びその装置 - Google Patents

エアバッグの折畳方法及びその装置

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JP2003260998A JP2002062478A JP2002062478A JP2003260998A JP 2003260998 A JP2003260998 A JP 2003260998A JP 2002062478 A JP2002062478 A JP 2002062478A JP 2002062478 A JP2002062478 A JP 2002062478A JP 2003260998 A JP2003260998 A JP 2003260998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の窓部を覆うカーテンエアバッグを容
易に迅速に折り畳む。 【解決手段】 折畳装置101の載置面110にエアバッグを
広げ、取付片をロケートピン131に引っ掛ける。そし
て、第1の規制板142を手前側に前進させる。次いで、
第2の規制板152を上昇させた後、第1の規制板142に被
せるようにして奥側に前進させ、第1の折畳部と第2の
折畳部とを形成する。次いで、押え体147で第1の折畳
部及び第2の折畳部を押さえ、第1の規制板142を奥側
に後退させ、第2の規制板152を手前側に後退させる。
次いで、エアバッグを手前側からロール状に丸め、集合
部を形成する。次いで、第1の折畳部と集合部とを収容
部121に落とし込む。次いで、第1の規制板142を手前側
に前進させ、集合部に第2の折畳部を被せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
側方の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグを折り
畳むエアバッグの折畳方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスを導入して膨張展開するエア
バッグについて、自動車の側方の窓部に沿って展開する
いわゆるカーテンエアバッグが知られている。そして、
このようなカーテンエアバッグは、通常時は、自動車の
ルーフサイドレールに沿って細長く折り畳んで収納さ
れ、側方からの衝突の衝撃を受けた際に、内部にガスが
導入され、窓部に沿って下方に膨張展開するようになっ
ている。
【0003】そして、このようなカーテンエアバッグ
は、ステアリングホイールに備えられるエアバッグなど
と較べて長手寸法が大きく、全て手作業で折り畳むと、
作業時間がかかる問題を有している。
【0004】この点、このようなエアバッグを自動的に
折り畳む折畳装置として、例えば、特表2001-506208号
公報に記載された構成が知られている。この折畳装置
は、それぞれ周方向に沿って突出する複数のリッジを備
えた2個のロールを備え、これらロールは、互いにリッ
ジを係合するようにして組み合わされて回転する。そこ
で、これらロール同士の間に長手方向に沿ってエアバッ
グを送り込むことにより、エアバッグを蛇腹状(ファン
フォールド状態)に折り畳むことを図っている。
【0005】このようにロール間にエアバッグを送り込
んで折り畳む構成は、エアバッグを一定の浅い深さで蛇
腹状に折り畳む際には好適であるとも考えられるが、折
畳の際に、短手方向に沿って基布に張力が加わりやす
い。そこで、深い波形に折り畳む場合や、特に、浅い波
と深い波とを含む波形に折り畳む場合は、折り畳み作業
は必ずしも容易ではない。すなわち、折畳の際は、平面
状に広げられたエアバッグの短手方向すなわち展開時の
高さ方向にエアバッグが絞り込まれるため、この高さ方
向に沿って基布に張力がかかり、一部の波形の部分を深
く折り畳むと、この深い折畳部分に隣接する浅い折畳部
分についても、大きな力で引っ張られることになる。
【0006】また、袋状をなすエアバッグの内部に、最
初にガスが導入され他の部分にガスを案内する通路とな
るインナパイプ(ガスランス)を設定する場合は、所望の
状態でエアバッグを展開させるために、このインナパイ
プの部分を所定の形状に安定して折り畳むことが重要に
なる。しかしながら、このようなインナパイプは、エア
バッグの長手方向に沿って、かつ、短手方向の一端部に
沿って配置されるため、このインナパイプの部分を拘束
して位置決めしても、折畳の過程でエアバッグの短手方
向の中心側に引っ張られて変形し、所望の一定の折り波
形を得ることが難しい。ここで、エアバッグを所望の形
状に折り畳むためには、例えば、エアバッグの強度を向
上するか、エアバッグに加わる張力を抑制する複雑な制
御手段が必要になる。ここで、エアバッグの強度を向上
するために、基布を補強し、あるいは目付の大きい基布
を使用などすると、エアバッグを小さく折り畳むことが
困難になり、小さく折り畳むことが求められるカーテン
エアバッグとしては好ましくない。一方、エアバッグに
加わる張力を抑制する制御手段は、装置の複雑化を招
き、製造コストの抑制が困難になる。特に、小さく収納
可能な基布は、こしがなく、折畳工程で位置が定まらな
い傾向にあり、極めて高度な手段を必要とし、製造コス
トの抑制が困難になる問題を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、カーテンエア
バッグのように、所定の位置を所定の形状に折り畳むこ
とが必要で、また、長手寸法が大きいエアバッグなどに
ついて、容易に折り畳みできる折畳方法及び折畳装置が
求められている。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、エアバッグを所定の形状に容易に折り畳みできる
エアバッグの折畳方法及びその装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グの折畳方法は、ガスが導入されるガス導入口と、この
ガス導入口に連通する膨張部とを具備し、前記ガス導入
口に連通する前記膨張部を含んで略板状に折り畳まれた
第1の折畳部と、この第1の折畳部に位置する前記膨張
部に連通する前記膨張部を含んで前記第1の折畳部の反
体側に向かって略板状に折り畳まれた第2の折畳部と、
この第2の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記
膨張部を含み、前記第1の折畳部と前記第2の折畳部と
の間に位置して折り畳まれた第3の折畳部とを備えたエ
アバッグの折畳方法であって、前記エアバッグを広げる
工程と、前記ガス導入口側の縁部近傍を、所定の幅寸法
保持しつつ、この保持した部分の上に、この保持した部
分に隣接する部分を折り重ね、前記第1の折畳部と前記
第2の折畳部とを形成する工程と、これら第1の折畳部
及び第2の折畳部の少なくとも一部を保持しつつ、前記
第2の折畳部に連続する部分を前記第2の折畳部側に集
積し、第3の折畳部を形成する工程と、前記第3の折畳
部に第1の折畳部及び第2の折畳部を沿わせる工程とを
具備したものである。
【0010】そして、この構成では、エアバッグが、第
1ないし第3の折畳部を備えた所定の形状に容易に折り
畳まれ、作業に要するコストが削減される。折畳の工程
において、エアバッグに過大な力を加える必要がなく、
エアバッグを構成する基布の強度を上げる必要がなく、
エアバッグを小さく折り畳んで収納することが可能にな
る。また、このようにして折り畳まれたエアバッグは、
ガス導入口からガスが導入されると、膨張部が膨張し、
この膨張部の膨張により、第1の折畳部、第2の折畳
部、第3の折畳部の順で展開する。先に展開した第1の
折畳部と第2の折畳部に案内され、第3の折畳部が所望
の位置から所望の方向に安定して円滑に展開する。
【0011】請求項2記載のエアバッグの折畳方法は、
請求項1記載のエアバッグの折畳方法において、第3の
折畳部に第1の折畳部及び第2の折畳部を沿わせて細長
く折り畳んだ状態で、エアバッグを長手方向に沿って相
対的に送り出し、筒状の被覆部材を被せて、折畳形状を
保持するものである。
【0012】そして、この構成では、細長く折り畳む工
程に連続して、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を被
せる工程を行うことが可能になり、折り畳んだ形状を保
持する作業に要するコストが削減される。また、筒状の
被覆部材は、折り畳んだエアバッグの略全周を覆うこと
が可能であり、折り畳んだエアバッグの取り扱いが容易
になるともに、エアバッグの展開特性の向上が容易にな
る。
【0013】請求項3記載のエアバッグの折畳装置は、
ガスが導入されるガス導入口と、このガス導入口に連通
する膨張部とを具備し、前記ガス導入口に連通する前記
膨張部を含んで折り畳まれた第1の折畳部と、この第1
の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨張部を
含んで折り畳まれた第2の折畳部と、この第2の折畳部
に位置する前記膨張部に連通する前記膨張部を含み、前
記第1の折畳部と前記第2の折畳部との間に位置して折
り畳まれた第3の折畳部とを備えたエアバッグの折畳装
置であって、前記エアバッグが広げられる載置面を備え
たテーブルと、前記ガス導入口側の縁部近傍を所定の幅
寸法保持可能な第1の折り手段と、この第1の折り手段
で保持した部分の上にこの保持した部分に隣接する部分
を折り重ねて前記第1の折畳部と前記第2の折畳部とを
形成可能な第2の折り手段とを具備したものである。
【0014】そして、この構成では、テーブルの載置面
にエアバッグを広げ、ガス導入口側の縁部近傍を所定の
幅寸法第1の折り手段で保持し、この第1の折り手段で
保持した部分の上に、この保持した部分に隣接する部分
を第2の折り手段で折り重ね、第1の折畳部と第2の折
畳部とを形成する。この状態から、適宜の手段で第3の
折畳部を形成することにより、エアバッグが所定の形状
に容易に折り畳まれ、作業に要するコストが削減され
る。折畳の工程において、エアバッグに過大な力を加え
る必要がなく、エアバッグを構成する基布の強度を上げ
る必要がなく、エアバッグを小さく折り畳んで収納する
ことが可能になる。また、このようにして折り畳まれた
エアバッグは、ガス導入口からガスが導入されると、膨
張部が膨張し、この膨張部の膨張により、第1の折畳
部、第2の折畳部、第3の折畳部の順で展開する。先に
展開した第1の折畳部と第2の折畳部に案内され、第3
の折畳部が所望の位置から所望の方向に安定して円滑に
展開する。
【0015】請求項4記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3記載のエアバッグの折畳装置において、第1の
折り手段は、載置面に略沿って移動可能な第1の規制板
を備え、第2の折り手段は、載置面に略沿って前記第1
の規制板に重なるように移動可能な第2の規制板を備え
たものである。
【0016】そして、この構成では、第1の折畳部と第
2の折畳部とが簡略な構成で折り畳まれ、折畳装置の製
造コストが低減される。
【0017】請求項5記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3または4記載のエアバッグの折畳装置におい
て、第1の折畳部及び第2の折畳部の少なくとも一部を
保持する折畳部保持手段を具備したものである。
【0018】そして、この構成では、折畳部保持手段に
より、第1の折畳部及び第2の折畳部の形状が保持され
るため、第3の折畳部を形成する作業が容易になる。
【0019】請求項6記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3ないし5いずれか一記載のエアバッグの折畳装
置において、テーブルは、第2の折畳部に連続する部分
を前記第2の折畳部側に集積して形成された第3の折畳
部を第1の折畳部及び第2の折畳部の少なくとも一方と
ともに収容可能な収容部を備えたものである。
【0020】そして、この構成では、折り畳んだ第3の
折畳部を第1の折畳部及び第2の折畳部の少なくとも一
方とともに収容部に収容することにより、第3の折畳部
の形状が保持される。この状態から、収容部に収容して
いない折畳部を第3の折畳部に沿わせることにより、容
易にエアバッグが折り畳まれる。
【0021】請求項7記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項6記載のエアバッグの折畳装置において、細長く
折り畳んだ状態で収容部に収容されたエアバッグを長手
方向に沿って送り出し可能であるとともに、筒状の被覆
部材を前記エアバッグの外周部を覆う状態で前記エアバ
ッグと同じ方向に送り出し可能な筒状治具を備えたもの
である。
【0022】そして、この構成では、筒状治具を用い
て、細長く折り畳んだ状態で収容部に収容されたエアバ
ッグに、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を円滑に被
せることが可能になり折り畳んだ形状を保持する作業に
要するコストが削減される。また、筒状の被覆部材は、
折り畳んだエアバッグの略全周を覆うことが可能であ
り、折り畳んだエアバッグの取り扱いが容易になるとも
に、エアバッグの展開特性の向上が容易になる。
【0023】請求項8記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3ないし7いずれか一記載のエアバッグの折畳装
置において、第2の折畳部に連続する部分を前記第2の
折畳部側に集積して第3の折畳部を形成する第3の折り
手段を具備したものである。
【0024】そして、この構成では、第1ないし第3の
折畳部の折畳作業の自動化が可能になり、エアバッグの
折り畳みに要する時間及びコストの削減が容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグの折畳
方法及びその装置の一実施の形態を図面を参照して説明
する。
【0026】まず、図2ないし図4を参照して、エアバ
ッグ1について説明する。
【0027】図2に示すように、このエアバッグ1を備
えたエアバッグ装置2は、車両としての自動車3の車室
4のルーフサイド部5に配置されている。そして、この
エアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッ
グ、サイドエアバッグ、インフレータブルカーテン、あ
るいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、
側面衝突などの衝撃を受けた際に、乗員の側方に面状に
展開し、被保護物である乗員を保護するようになってい
る。
【0028】また、この自動車3は、車室4内に乗員が
着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に
対応して、それぞれ上部に開口可能な所定面を構成する
窓部(サイドウィンドウ)8を備えたドアが設けられてい
る。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラ
ー、Bピラー、Cピラーが設けられ、これらピラーの上
側に、ルーフサイドレール14を介して天井パネルが支持
されている。さらに、各ピラーの車室4側には、ピラー
ガーニッシュが取り付けられ、天井パネルからルーフサ
イドレール14にかかる部分の車室4側には、軟質なすな
わち変形可能な天井板であるヘッドライニング17が取り
付けられているとともに、各ドアの上部が当接する位置
には、これらドアが密着するパッキング体18が取り付け
られている。また、各座席には、シートベルトが設けら
れ、Bピラーには、これらシートベルトを支持する支持
部が設けられている。
【0029】そして、エアバッグ装置2は、前後の座席
の乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであ
り、ルーフサイドレール14とヘッドライニング17となど
に囲まれたルーフサイド部5に細長く折り畳んで収納さ
れたエアバッグ1と、後席の乗員の車体上方に収納され
このエアバッグ1にガスを供給するインフレータと、折
り畳んだエアバッグ1を覆って形状を保持する図2及び
図4などに示す筒状の被覆部材としてのスリーブ20など
を備え、ブラケットを介してルーフサイドレール14に取
り付けられている。
【0030】そして、エアバッグ1は、図3などに示す
ように、複数の基布を組み合わせて扁平な袋状に形成さ
れたエアバッグ本体21を備えている。また、このエアバ
ッグ本体21の前端部には、紐状の基布であるテンション
ストラップ22が取り付けられている。
【0031】そして、エアバッグ本体21は、車体側であ
る外側に配置される外側基布部24と、車室4側に配置さ
れる内側基布部25とを重ね、接合部である所定の縫製部
26で縫い合わせ、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨
張部27と、エアバッグ本体21の中央上部に位置して膨張
部27を外部に連通するとともに突設片部を構成するガス
導入口28と、ガスが流入せず膨張展開しないシート状の
非膨張部29となどが設けられている。なお、本実施の形
態では、外側基布部24と内側基布部25とは、1枚の基布
であるメインパネルを折り線30で折って一体に形成され
ている。従って、中央下側に位置する非膨張部29は、内
側基布部25に孔部25aを形成して設けられている。
【0032】さらに、膨張部27は、中空部である気室で
あり、エアバッグ本体21の前後方向である長手方向の中
央部の上部に位置する連通部32と、この連通部32の前側
に連通する前席保護部(前席保護エリア)である第1の膨
張部としての前席膨張室33と、この連通部32の後側に連
通する後席保護部(後席保護エリア)である第2の膨張部
としての後席膨張室34とを備えている。
【0033】また、縫製部26は、膨張部27の外周を縫製
する外周連結部である外周縫製部36を備えている。な
お、縫製部26は、各膨張室33,34の展開時の幅寸法を規
制する規制部を備えることもできる。
【0034】さらに、外側基布部24と内側基布部25との
間には、ガスを案内し、あるいは、展開時の膨張部27の
幅寸法を規制する手段として、インナパイプ41と、前側
隔壁体42と、後側隔壁体43とが縫合などして取り付けら
れている。
【0035】そして、インナパイプ41は、ガスを案内す
るとともに外側基布部24及び内側基布部25をガスの熱な
どから保護するもので、1枚の基布を折って形成され、
外周縫製部36に一体的に縫製してメインパネルに取り付
けられている。そして、インナパイプ41は、上側部に、
ガス導入口28に連通する開口45が形成されているととも
に、この開口45に連通し、前側に第1の吹出口46が形成
され、後側に第2の吹出口47が形成されている。そこ
で、ガス導入口28から導入されたガスは、連通部32に位
置するインナパイプ41に案内され、前席膨張室33と後席
膨張室34とに振り分けられる。
【0036】また、前側隔壁体42及び後側隔壁体43は、
ガスを案内するとともに展開時の膨張部27の幅寸法を規
制するもので、それぞれ1枚の基布により略四角状に形
成され、長手方向に沿って所定間隔で円孔状などの連通
孔48が形成されている。そして、前側隔壁体42は、長手
方向に沿った両側部が外側基布部24及び内側基布部25に
縫製などして取り付けられて前席膨張室33を上下に区画
し、後側隔壁体43は、長手方向に沿った両側部が外側基
布部24及び内側基布部25に縫製などして取り付けられて
後席膨張室34を上下に区画している。
【0037】また、エアバッグ本体21の上縁部には、ブ
ラケットへの取り付けのための取付部であり突設片部を
構成する取付片51が所定間隔で複数形成され、各取付片
51には、それぞれビスなどの取付手段が取り付けられる
通孔51aが形成されている。さらに、エアバッグ本体21
の前端部には、折り畳んだエアバッグ1をスリーブ20に
挿入する際に使用する把手片52が複数形成されている。
そして、各把手片52には、それぞれ引掛受部である通孔
52aが形成されている。
【0038】また、スリーブ20は、矩形状の不織布を長
手方向に沿って縫い合わせて略円筒状に形成された布帛
筒であり、所定の位置に、エアバッグ1のガス導入口28
近傍や取付片51を外部に引き出すための挿通部としての
スリット20aが所定のピッチで形成されている。
【0039】次に、折り畳んだ状態のエアバッグ1の形
状を説明する。
【0040】このエアバッグ1は、主として、導管部55
と、第3の折畳部としての集合部56とを有する形状に折
り畳まれている。そして、導管部55は、ガス導入口28、
連通部32及び前後の膨張室33,34の一部、本実施の形態
では各隔壁体42,43の上側を含む位置に設定されてい
る。さらに、この導管部55は、長手方向である前後方向
に沿って、ガス導入口28側すなわち上側に位置する第1
の折畳部57と、この第1の折畳部57の集合部56側に位置
する第2の折畳部58とを備えている。すなわち、膨張部
27に供給されるガスについて言えば、ガス導入口28から
導入されたガスは、第1の折畳部57、第2の折畳部58、
集合部56の順で供給される。
【0041】そして、第1の折畳部57は、図2における
基端部のP1からP2の領域であり、膨張しない部分を含
み、ガス導入口28に直接に連通し、車体側である車室4
の外側に向かい腕状に延設され、上下から平らに押しつ
ぶすように板状に折り畳まれている。
【0042】また、第2の折畳部58は、図2における基
端部のP2からP3の領域であり、車体側である車室4の
内側に向かい腕状に延設され、上下から平らに押しつぶ
すように板状に折り畳まれている。
【0043】さらに、集合部56は、図2における基端部
のP3からP4の領域であり、主として前席膨張室33及び
後席膨張室34の部分であり、下端部から所定の方向に巻
回され、すなわちロール状に折り畳まれている。なお、
ここで、所定の方向とは、集合部56が巻き戻される際に
窓部8に沿う方向であり、例えば前方から見て、左側に
取り付けられたエアバッグ1は、図2に示すように、下
端部から左巻きに巻回されている。
【0044】そして、第1の折畳部57及び第2の折畳部
58は、この集合部56を上側から包囲するように配置さ
れ、さらに、第1の折畳部57は、集合部56の車外側に向
けて配置され、第2の折畳部58は、集合部56の車内側に
向けて配置され、全体としていわばパラソル状に折り畳
まれている。
【0045】そして、このエアバッグ装置2は、自動車
3の側面衝突などの際には、図示しない制御装置により
インフレータが作動し、このインフレータから噴射され
るガスがガス導入口28からエアバッグ1に導入され、膨
張部27を膨張させ、スリーブ20を破断させた上、ヘッド
ライニング17などを変形させながらルーフサイド部5か
ら下方に迅速に突出してエアバッグ1が膨張展開し、カ
ーテン状に前後の窓部8を覆い、前席及び後席の各乗員
の頭部、胸部などを保護するように展開する。
【0046】さらに、このエアバッグ1の展開を詳細に
説明すると、図2に示す状態から、ガス導入口28からガ
スがエアバッグ1に導入されると、このガスは、まず、
第1の折畳部57に位置する膨張部27に供給され、この第
1の折畳部57を展開させる。この状態で、展開した第1
の折畳部57が、集合部56などエアバッグ1の他の部分を
車室4側に押動して移動させるとともに、ヘッドライニ
ング17を押動して変形させ、エアバッグ1の突出口が確
保される。次いで、ガスは、第2の折畳部58に位置する
膨張部27に供給され、第2の折畳部58を展開させる。こ
の状態で、展開した第2の折畳部58が、ヘッドライニン
グ17をさらに押動して変形させ、エアバッグ1の突出口
を確保する。同時に、導管部55が展開した状態となり、
集合部56を下方に押し出すように案内する。そして、こ
の導管部55が展開した後、集合部56が展開を開始する。
これは、ロール状に折り畳まれた集合部56は、単に押し
つぶすように折り畳まれた導管部55よりも展開時のガス
の流れの抵抗が大きいためである。そして、展開する集
合部56は、窓部8のガラス面あるいはBピラーの表面な
どに沿って転がるように下方に展開し、乗員の頭部を保
護する。
【0047】次に、図1を参照して、このエアバッグ1
を折り畳む折畳装置101を説明する。
【0048】この折畳装置101は、床面上に設置される
本体ボックス102を備え、この本体ボックス102の上部
に、上面を載置面110とするテーブル111が固定されてい
る。また、本体ボックス102の内部には、CPUなどの
制御手段や、シリンダやモータなどの図示しない駆動手
段などが収納されているとともに、本体ボックス102の
作業者から見て手前側には、操作ボックス114が取り付
けられている。また、この操作ボックス114には、操作
手段115が設けられている。そして、この操作手段115
は、複数のスイッチ115a〜115fを備えている。さらに、
本体ボックス102の長手方向の両端部には、光電センサ
を備えたセンサ装置118が相対向して配置され、これら
センサ装置118同士の間に物体がある場合には、折畳装
置101の動作を停止するようになっている。
【0049】そして、テーブル111には、幅方向の中央
部より奥側(一側)に位置し、収容部121が形成されてい
る。この収容部121は、テーブル111の長手方向に沿って
連続し、下方に向かって所定の寸法に凹設されたいわゆ
るU溝状に形成され、折り畳んだエアバッグ1を長尺状
に収容可能になっている。また、この収容部121の両端
部に位置して、本体ボックス102には、一対の治具受け
部123が設けられている。
【0050】また、テーブル111には、手前側に位置
し、凹部125が形成されている。そして、この凹部125
は、テーブル111の長手方向に沿って断続的に形成さ
れ、下方に向かって所定の寸法に凹設されている。そし
て、この凹部125には、治具受けとしてのサーベル受け1
26が複数、本実施の形態では4箇所に取り付けられてい
る。そして、これらサーベル受け126には、同一の直線
上に位置して、下方に向かって凹設されたいわゆるU溝
状の溝部127が形成されている。
【0051】さらに、テーブル111には、収容部121の奥
側に位置し、複数の、本実施の形態では5個のロケート
ピン131が配置されている。そして、これらロケートピ
ン131は、制御手段により制御され、テーブル111の載置
面110から出没するようになっている。
【0052】また、テーブル111には、収容部121と凹部
125との間に位置して、複数、本実施の形態では4箇所
に、平面四角形状の切欠部133が形成されている。
【0053】そして、本体ボックス102には、テーブル1
11の奥側に位置して、複数、本実施の形態では4個の、
第1の折り手段141が備えられている。そして、各第1
の折り手段141は、それぞれ第1の規制板(第1スライド
板)142と、この第1の規制板142を駆動する駆動手段と
などを備えている。そして、各第1の規制板142は、テ
ーブル111の載置面110に対向し、制御手段に制御され、
上下方向に移動するとともに、テーブル111の短手方向
すなわち前後方向に移動する。すなわち、テーブル111
の一側から、載置面110に載置されたエアバッグ1の表
面に沿って、エアバッグ1のガス導入口28に連通する膨
張部27を含む縁部側の一部分に重なるように移動する。
なお、両側の端部に位置する2個の第1の規制板142
は、他の2個の第1の規制板142よりも幅寸法が大き
く、また、奥側に向かう切欠部143が形成されている。
【0054】また、本体ボックス102には、テーブル111
の奥側に位置して、複数、本実施の形態では4個の、折
畳部保持手段としての押え手段145が備えられている。
そして、各押え手段145は、第1の折り手段141に隣接し
て設けられたロッド部146と、このロッド部146の上端部
に取り付けられた押え体147とを備えている。そして、
この押え体147は、テーブル111の載置面110に対向し、
制御手段に制御され、水平方向に回転するとともに、上
下方向に移動するようになっている。
【0055】さらに、テーブル111の各切欠部133には、
それぞれ第2の折り手段151が配置されている。そし
て、各第2の折り手段151は、それぞれ第2の規制板(第
2スライド板)152と、この第2の規制板152を駆動する
駆動手段となどを備えている。そして、各第2の規制板
152は、テーブル111の載置面110に対向し、制御手段に
制御され、上下方向及びテーブル111の短手方向すなわ
ち前後方向に移動する。より詳しくは、各第2の規制板
152は、各切欠部133内に位置して載置面110より上側に
突出しない第1のポジションと、載置面110より上方に
移動し、さらに奥側に移動して、第1の規制板142に重
なるように端縁側の一部分に重なる第2のポジションと
の間を移動する。
【0056】また、各第2の規制板152は、図8などに
示すように、奥側の厚さ寸法が手前側の厚さ寸法より階
段状に小さくなっており、図11に示すように、第1の
規制板142の上側に組み合わされるようになっている。
【0057】このようにして、テーブル111の長手方向
に沿って、第1の折り手段141、第2の折り手段151、及
び押え手段145を備えたスライド板セットが、複数組、
本実施の形態では、図1に示すように、A,B,C,D
の4組構成されている。
【0058】さらに、この折畳装置101は、本体ボック
ス102とは別体に、図5などに示す第3の折畳部用治具
としてのサーベル161を備えている。このサーベル161
は、一対の長尺なサーベル本体162と、これらサーベル
本体162の両端部に装着される一対のサーベル止具163と
を備えている。そして、各サーベル本体162は、基板部1
64と、この基板部164の長手方向に沿った両側部が折曲
された端縁部165とを備え、断面コの字状に形成されて
いる。また、各サーベル止具163は、略円柱状をなし、
一端部に角孔状の嵌合部167が形成されている。そし
て、このサーベル161は、基板部164同士を対向させるよ
うにしてサーベル本体162同士を組み合わせ、これらサ
ーベル本体162の両端部をサーベル止具163の嵌合部167
に圧入して、一体的に組み立てられ、サーベル受け126
に載置されるようになっている。
【0059】また、この折畳装置101は、本体ボックス1
02の各治具受け部123に着脱可能な部材として、図6及
び図7などに示すように、被覆部材用治具としてのスリ
ーブ装着装置171を備えている。そして、このスリーブ
装着装置171は、ガイド具172及びこのガイド具172に組
み合わされる筒状治具としての挿入具173を備えてい
る。そして、ガイド具172は、四角形板状などをなすガ
イド基板部174と、このガイド基板部174の略中央部から
突設されたガイド棒175、及びこのガイド棒175と並んで
ガイド基板部174から突設されたピン状の一対の位置決
め部176を備えている。また、ガイド棒175は、円柱状を
なし、先端部は先端側に向かって径寸法が小さくなるテ
ーパ部175aとして形成されている。また、挿入具173
は、略5角形板状をなすフランジ部177と、このフラン
ジ部177から突設されたパイプ部178と、このパイプ部17
8の側方に位置して設けられた一対の円孔状の位置決め
受部179とを備えている。また、パイプ部178は、円筒状
をなし、基端部の内面及び先端部の外面に、先端側に向
かって径寸法が小さくなるテーパ部178a,178bが形成さ
れている。そして、これらガイド具172及び挿入具173
は、パイプ部178内にガイド棒175を挿入し、位置決め部
176と位置決め受部179とを係合した状態で、ガイド基板
部174にフランジ部177が重ねられて、組み合わせられる
ようになっている。なお、ガイド具172のガイド基板部1
74は、図示しない作業台に固定されている。さらに、こ
のスリーブ装着装置171は、図19などに示すように、
引っ張り治具としてのフック181を備えている。このフ
ック181は、長い棒状をなし、先端部に鈎部182が形成さ
れている。
【0060】次に、エアバッグ1の折畳工程すなわち折
畳装置101の動作を図面を参照して説明する。なお、以
下、図面においては、左から2番目のBの位置で説明す
るが、他のA,C,Dの位置においても、同様の動作が
行われる。
【0061】そして、この折畳工程を概説すると、エア
バッグ1を平坦に広げて置く工程と、このエアバッグ1
のガス導入口28に連通する膨張部27を含む端縁部の一部
分を断面J字状に折り第1の折畳部57を形成する工程
と、この一部分に連続するエアバッグ1の余部の一部分
を逆J字状に折り、第2の折畳部58を形成する工程と、
前記一部分及び前記余部の一部分を除いたエアバッグ1
の残部を集積して第3の折畳部としての集合部56を形成
する工程と、この集合部56を第1の折畳部57と第2の折
畳部58との間に位置させる工程とを有している。
【0062】まず、図8に示すように、初期状態とし
て、第1の折り手段141の第1の規制板142は奥側に退
避、押え手段145の押え体147は上側及び所定の回転位置
に退避、第2の折り手段151の第2の規制板152は下方に
退避、ロケートピン131は、載置面110から上側に突出し
た状態とする。
【0063】そして、準備工程として、エアバッグ1の
各取付片51の通孔51a(図2及び図3のP1相当位置)の全
部または一部をそれぞれロケートピン131に引っ掛けて
固定するとともに、エアバッグ1をテーブル111の載置
面110の上に平坦に広げる。
【0064】次の工程として、操作手段115を操作し、
図9に示すように、第1の規制板142を手前側に前進さ
せ、エアバッグ1の第1の折畳部57が形成される位置の
上方に位置させる。なお、この第1の規制板142の位置
は、収容部121の上方の位置となる。
【0065】次の工程として、操作手段115を操作し、
図10に示すように、第2の規制板152を上昇させる。
【0066】次の工程として、操作手段115を操作し、
図11に示すように、第2の規制板152を奥側に向かっ
て前進させ、エアバッグ1の第1の折畳部57及び第2の
折畳部58を同時に形成する。
【0067】次の工程として、操作手段115を操作し、
図12に示すように、押え体147を90度回転させると
ともに下降させ(矢印a1)、第1の折畳部57及び第2の折
畳部58の奥側の部分を載置面110に押さえ付けて形状を
保持する。また、必要に応じて、エアバッグ1の一部の
取付片51の通孔51aをロケートピン131に追加的に引っ掛
ける。
【0068】次いで、第2の規制板152を手前側に後退
させ(矢印b1)、下降させる(矢印b2)とともに、第1の規
制板142を奥側に後退させ(矢印c1)、第1の規制板142及
び第2の規制板152をエアバッグ1から抜き取る。
【0069】さらに、サーベル161をエアバッグ1の手
前側の端部(図3に示すP4近傍)に沿って装着する。す
なわち、サーベル本体162の基板部164でエアバッグ1を
挟み込み、サーベル本体162の両端部をサーベル止具163
の嵌合部167に圧入し、挟んだ状態を保持する。そし
て、このサーベル161をサーベル受け126に載置する。
【0070】次の工程として、エアバッグ1の第2の折
畳部58から延びる部分を自動的にあるいは手作業により
集積し、集合部56を形成する。この工程は、図13に示
すように、サーベル161を軸心として巻き込むように載
置面110上で奥側に向かって転がし(矢印d1)、ロール巻
きの集合部56を形成する。なお、この巻込作業は、手作
業の他、モータなどを用いた電動とすることもできる。
また、この図13においては、説明の簡略化のため、サ
ーベル161は省略されている。
【0071】次の工程として、図13に矢印e1で示すよ
うに、第1の折畳部57とともに集合部56を収容部121に
落とし込む。そして、この収容部121により、集合部56
の一側である下側に第1の折畳部57を沿わせた状態で、
外形を規制、すなわち形状を保持できる。次いで、サー
ベル161の一端のサーベル止具163を外し、このサーベル
161を長手方向に沿って他端側から引き抜く。次いで、
操作手段115を操作し、図14に示すように、押え体147
を上昇させる(矢印f1)とともに90度回転させ(矢印f
2)、押え体147によるエアバッグ1の規制を解除する。
【0072】そして、必要に応じて、手作業により、収
容部121に沿うように、エアバッグ1の形状を整える。
【0073】次の工程として、操作手段115を操作し、
図15に示すように、ロケートピン131を下降させ(矢印
g1)、第1の規制板142を手前側に前進させる(矢印h1)。
すると、この第1の規制板142により、第2の折畳部58
が集合部56の他側である上側に沿った状態になる。
【0074】さらに、必要に応じて、手作業により、収
容部121に沿うように、エアバッグ1の形状を整える。
すなわち、第1の規制板142同士の間、あるいは、第1
の規制板142に形成した切欠部143を利用し、第2の折畳
部58を収容部121に押し込む。
【0075】なお、この工程の後に、サーベル161をエ
アバッグ1から外すこともできる。
【0076】次に、スリーブ装着装置171を用い、折り
畳んだエアバッグ1をスリーブ20に収納する工程を説明
する。
【0077】そして、この折畳工程を概説すると、ガス
が導入されるガス導入口28と、このガス導入口28に連通
する膨張部27とを具備したエアバッグ1を布帛筒である
筒状の被覆部材としてのスリーブ20に収納するエアバッ
グ装置2の製造方法であって、エアバッグ1は取付片51
を有し、スリーブ20は取付片51を挿通可能なスリット20
aを有し、挿通用筒である筒状治具である挿入具173にス
リーブ20を外挿圧縮する工程と、折り畳んだエアバッグ
1を挿入具173に内挿する工程と、挿入具173内にエアバ
ッグ1を通過させるとともに、スリーブ20を挿入具173
からエアバッグ1にフィードし、スリット20aから取付
片51を引き出しつつ、エアバッグ1の長手方向にスリー
ブ20を供給して被覆する工程とを備えたエアバッグ装置
2の製造方法である。
【0078】そして、この工程では、まず、図16に示
すように、ガイド具172と挿入具173とを組み合わせ、か
つ、本体ボックス102から取り外した状態のスリーブ装
着装置171を用意する。そして、図7の右半分に示すよ
うに、ガイド棒175の先端のテーパ部175aを案内としつ
つ、パイプ部178の外周に、スリーブ20を一端部から被
せ、さらに、スリーブ20にしわを作りながらフランジ部
177側に集積し、図7の左半分に示すように、スリーブ2
0の全長をパイプ部178に被せる。この状態で、例えば、
スリーブ20の長さ寸法は、35cmになる。
【0079】次いで、図17に示すように、ガイド具17
2から挿入具173とともにスリーブ20を取り外す。
【0080】次の工程として、図18に示すように、挿
入具173のフランジ部177を、本体ボックス102の治具受
け部123に嵌合して取り付ける。この状態で、パイプ部1
78と収容部121は一致し、すなわち、パイプ部178の中空
な軸心を介して、収容部121に収容されたエアバッグ1
が見える。
【0081】この状態から、次の工程として、まず、折
り畳まれたエアバッグ1のテンションストラップ22をパ
イプ部178の内側を通して先端側から引き出す。次い
で、フック181を先端部からパイプ部178の内側に通し、
図19に示すように、フック181の鈎部182を把手片52の
通孔52aに引っ掛け、図20に示すように、矢印k1方向
にエアバッグ1をパイプ部178の基端側の開口から先端
側の開口に引き出していく。
【0082】そして、この工程において、エアバッグ1
は、一気に引き抜くのではなく、取付片51が一つずつパ
イプ部178から外部に引き出されるようにして、この取
付片51の回転方向のずれ、すなわちエアバッグ1の捻れ
が生じないようにして、スリーブ20のスリット20aと取
付片51との位置のずれ(図4に示すL)を修正し、取付片
51の位置を正確に合わせながら引き出していく。同時
に、同じく矢印k1方向に、少しずつスリーブ20を送り出
し、すなわち供給する。そして、スリーブ20のスリット
20aと、取付片51とを位置合わせし、図21に示すよう
に、スリット20aから取付片51を引き出す。また、続い
てエアバッグ1とスリーブ20とを引きだし、他の取付片
51やガス導入口28の部分を順次所定のスリット20aから
引き出していく。このようにして、エアバッグ1とスリ
ーブ20とを少しずつ引き出すことにより、局所的な弛み
や張りを防止しつつ、所望の折畳形状で、かつ、スリー
ブ20で形状を保持されたエアバッグ1が得られる。ここ
で、エアバッグ1は、一気に引き抜くと、弛みや張りな
どの修正が困難になる。
【0083】また、この状態から、操作手段115を操作
することにより、ロケートピン131が上側に突出した原
点位置に復帰し、図8に示す初期状態に復帰する。
【0084】このように、本実施の形態によれば、長手
寸法が大きく、かつ、細長くコンパクトに折り畳むこと
が求められるカーテンエアバッグ(側方衝撃用エアバッ
グ)などのエアバッグ1について、第1ないし第3の折
畳部56,57,58を備えた所定の形状に容易に折り畳みで
き、作業に要するコストを削減できる。特に、本実施の
形態のエアバッグ1のように、前席膨張室33と後席膨張
室34との中間部の導管部55からガスを導入するタイプに
ついては、前後方向の長手寸法の大きいエアバッグ1に
ついても、長手方向における展開バランスの調整が容易
になり、前後の窓部8をエアバッグ1で安定して迅速に
覆うことができるが、初期にガスが導入される導管部55
が複雑な形状になる場合もある。この点、本実施の形態
によれば、導管部55が複雑な形状になる場合について
も、エアバッグ1を容易に折り畳みでき、エアバッグ装
置2の製造コストを低減できる。
【0085】すなわち、テーブル111の載置面110にエア
バッグ1を広げた後は、第1の折り手段141及び第2の
折り手段151で第1の折畳部57と第2の折畳部58とを形
成でき、この状態から、適宜の手段で集合部56を形成す
ることにより、エアバッグ1を所定の形状に容易に折り
畳みでき、作業に要するコストを削減できる。そして、
これら第1の折り手段141及び第2の折り手段151は、載
置面110に略沿って移動可能な第1の規制板142と、この
第1の規制板142に重なるように移動可能な第2の規制
板152で構成されるため、第1の折畳部57と第2の折畳
部58とを簡略な構成で折り畳みでき、折畳装置101の製
造コストを低減できる。
【0086】また、折り畳まれた第1の折畳部57及び第
2の折畳部58は、押え手段145により形状を保持でき、
集合部56を手作業で形成する場合にも、作業を容易にで
きる。
【0087】そして、テーブル111の載置面110の所定位
置に凹溝状の収容部121を設けたため、折り畳んだ集合
部56を第1の折畳部57とともに収容部121に収容するこ
とにより、集合部56の形状を保持でき、この状態から、
第2の折畳部58を集合部56に沿わせることにより、容易
にエアバッグ1を折り畳みできる。
【0088】また、折畳の工程において、エアバッグ1
に過大な力を加える必要がなく、エアバッグ1を構成す
る基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグ1を小さ
く折り畳んで収納できる。
【0089】そして、このようにして折り畳まれたエア
バッグ1に、ガス導入口28からガスが導入されると、膨
張部27が膨張し、この膨張部27の膨張により、スリーブ
20を破断し、第1の折畳部57、第2の折畳部58、第3の
折畳部である集合部56の順で展開するため、先に展開し
た導管部55である第1の折畳部57と第2の折畳部58に案
内され、集合部56を所望の位置から所望の方向に安定し
て円滑に展開させ、エアバッグ1を車室4の側面と車室
4の乗員との間に安定して円滑に展開させることができ
る。
【0090】また、本実施の形態によれば、挿入具173
を用いて、長手寸法が大きく、かつ、細長くコンパクト
に折り畳まれたカーテンエアバッグ(側方衝撃用エアバ
ッグ)などのエアバッグ1について、容易に正確に回転
方向の位置合わせしてスリーブ20を被せ、このスリーブ
20のスリット20aから取付片51及びガス導入口28を引き
出すことができ、作業に要するコストを削減できる。
【0091】そして、挿入具173は、細長く折り畳んだ
エアバッグ1を収容した収容部121の長手方向に沿って
配置され、折り畳み作業に円滑に連続してスリーブ20を
被せる作業を行うことが可能になり、作業に要するコス
トを削減できる。
【0092】さらに、エアバッグ1の略全長にわたって
スリーブ20で覆うことができるため、エアバッグの複数
箇所を紐状の部材などで束ねる構成に較べて、折り畳ん
だエアバッグ1の形状を全長にわたってばらけずに保持
でき、自動車への組み込みなどの作業工程を容易にでき
るとともに、作業工数を削減可能で、作業に要するコス
トを削減できる。また、エアバッグ1の略全長にわたっ
てスリーブ20で覆うことができるため、エアバッグ1に
ガスを供給した際にも、容易に均一に展開させることが
できる。
【0093】なお、上記の実施の形態では、集合部56は
手作業によりロール状に折り畳んだが、この構成に限ら
れず、自動機を用いても良く、また、集合部56は波状な
どに折り畳むこともできる。
【0094】次に、図22ないし図26を参照して、集
合部56を自動機を用いて折り畳む折畳装置201を説明す
る。なお、図1などに示す実施の形態の折畳装置101と
同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略
する。そして、この折畳装置201は、サーベル161は用い
ず、高さ規制手段211と、第1ないし第3の押圧手段21
4,215,216とを備えている。そして、高さ規制手段211
は、下面が平面状をなし、駆動手段により載置面110に
対向して上下動する高さ規制板221を備えている。ま
た、第1の押圧手段214は、第3の折り手段を構成する
もので、載置面110と高さ規制板221との間に位置し、載
置面110に沿って、駆動手段により手前側から奥側に移
動する。また、第2の押圧手段215は、駆動手段によ
り、第1の押圧手段214に対向する位置に移動可能にな
っている。さらに、第3の押圧手段216は、駆動手段に
より、収容部121に向かって上方から下方に移動可能に
構成されている。
【0095】そして、この構成では、集合部56を折り畳
む工程において、すなわち、図12に示す工程から、サ
ーベル161は用いず、図22に示すように、高さ規制手
段211が所定の高さまで下降して載置面110に対向する。
また、第1の押圧手段214がエアバッグ1の手前側に移
動するとともに、エアバッグ1の所定の部位を挟んでこ
の第1の押圧手段214に対向する位置に、第3の押圧手
段216が移動する。この状態から、図23に示すよう
に、第1の押圧手段214が奥側に向かって前進し、エア
バッグ1を略波状に折り畳んでいき、集合部56が形成さ
れる。次いで、第1の押圧手段214と第2の押圧手段215
とが連動し、波状に折り畳んだ部分を収容部121の上
方、かつ、第1の折畳部57の上側に移動させる。次い
で、図24に示すように、第3の押圧手段216が下降
し、これら第1の折畳部57と集合部56とを収容部121に
押し込む。以下は上記の実施の形態と同様で、図25に
示すように、ロケートピン131を下降させるとともに押
え体147を上昇させた後、第1の規制板142を手前側に前
進させ、第2の折畳部58を集合部56に沿わせる。このよ
うにして、集合部56を第1の折畳部57と第2の折畳部58
とで挟んだ状態にエアバッグ1を折り畳みできる。
【0096】そして、この構成によれば、テーブル111
の他側から一側に向かってエアバッグ1を集積する第3
の折り手段、すなわち、第2の折畳部58に連続する部分
を第2の折畳部58側に集積して集合部56を形成する第1
の押圧手段214を具備したため、第1及び第2の折畳部5
7,58の折畳作業に続いて集合部56の折畳作業の自動化
が可能になり、エアバッグ1の折り畳みに要する時間及
びコストを容易に削減できる。
【0097】なお、エアバッグ1については、上記の実
施の形態に限られず、種々の形状を採ることができる。
例えば、エアバッグ本体21の後端部にガス導入口28を設
けた構成について適用することもできる。また、エアバ
ッグ1の各縫製部26については、シール材などを塗布し
て、気密性を向上することもできる。
【0098】また、エアバッグは、上側から下側に向か
って展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られ
ず、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜
のエアバッグの折畳に適用することができる。
【0099】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグの折畳方法に
よれば、エアバッグを、第1ないし第3の折畳部を備え
た所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコス
トを削減できる。折畳の工程において、エアバッグに過
大な力を加える必要がなく、エアバッグを構成する基布
の強度を上げる必要がなく、エアバッグを小さく折り畳
んで収納できる。そして、このようにして折り畳まれた
エアバッグに、ガス導入口からガスが導入されると、膨
張部が膨張し、この膨張部の膨張により、第1の折畳
部、第2の折畳部、第3の折畳部の順で展開するため、
先に展開した第1の折畳部と第2の折畳部に案内され、
第3の折畳部を所望の位置から所望の方向に安定して円
滑に展開させることができる。
【0100】請求項2記載のエアバッグの折畳方法によ
れば、請求項1記載の効果に加え、第3の折畳部に第1
の折畳部及び第2の折畳部を沿わせて細長く折り畳んだ
状態で、エアバッグを長手方向に沿って相対的に送り出
し、筒状の被覆部材を被せて、折畳形状を保持するた
め、細長く折り畳む工程に連続して、折り畳んだ形状を
保持する被覆部材を被せる工程を行うことが可能にな
り、折り畳んだ形状を保持する作業に要するコストを削
減できる。また、筒状の被覆部材は、折り畳んだエアバ
ッグの略全周を覆うことが可能であり、折り畳んだエア
バッグの取り扱いを容易にできるともに、エアバッグの
展開特性を容易に向上できる。
【0101】請求項3記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、テーブルの載置面にエアバッグを広げ、ガス導入
口側の縁部近傍を所定の幅寸法第1の折り手段で保持
し、この第1の折り手段で保持した部分の上に、この保
持した部分に隣接する部分を第2の折り手段で折り重
ね、第1の折畳部と第2の折畳部とを形成する。この状
態から、適宜の手段で第3の折畳部を形成することによ
り、エアバッグを所定の形状に容易に折り畳みでき、作
業に要するコストを削減できる。折畳の工程において、
エアバッグに過大な力を加える必要がなく、エアバッグ
を構成する基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグ
を小さく折り畳んで収納できる。そして、このようにし
て折り畳まれたエアバッグに、ガス導入口からガスが導
入されると、膨張部が膨張し、この膨張部の膨張によ
り、第1の折畳部、第2の折畳部、第3の折畳部の順で
展開するため、先に展開した第1の折畳部と第2の折畳
部に案内され、第3の折畳部を所望の位置から所望の方
向に安定して円滑に展開させることができる。
【0102】請求項4記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3記載の効果に加え、第1の折り手段は、
載置面に略沿って移動可能な第1の規制板を備え、第2
の折り手段は、載置面に略沿って前記第1の規制板に重
なるように移動可能な第2の規制板を備えたため、第1
の折畳部と第2の折畳部とを簡略な構成で折り畳みで
き、折畳装置の製造コストを低減できる。
【0103】請求項5記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3または4記載の効果に加え、第1の折畳
部及び第2の折畳部の少なくとも一部を保持する折畳部
保持手段を具備したため、折畳部保持手段により、第1
の折畳部及び第2の折畳部の形状を保持でき、第3の折
畳部を形成する作業を容易にできる。
【0104】請求項6記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3ないし5いずれか一記載の効果に加え、
折り畳んだ第3の折畳部を第1の折畳部及び第2の折畳
部の少なくとも一方とともにテーブルの収容部に収容す
ることにより、第3の折畳部の形状を保持でき、この状
態から、収容部に収容していない折畳部を第3の折畳部
に沿わせることにより、容易にエアバッグを折り畳みで
きる。
【0105】請求項7記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項6記載の効果に加え、筒状治具を用いて、
細長く折り畳んだ状態で収容部に収容されたエアバッグ
に、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を円滑に被せる
ことが可能になり、折り畳んだ形状を保持する作業に要
するコストを削減できる。また、筒状の被覆部材は、折
り畳んだエアバッグの略全周を覆うことが可能であり、
折り畳んだエアバッグの取り扱いを容易にできるとも
に、エアバッグの展開特性を容易に向上できる。
【0106】請求項8記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3ないし7いずれか一記載の効果に加え、
第2の折畳部に連続する部分を第2の折畳部側に集積し
て第3の折畳部を形成する第3の折り手段を具備したた
め、第1ないし第3の折畳部の折畳作業の自動化が可能
になり、エアバッグの折り畳みに要する時間及びコスト
を容易に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの折畳装置の一実施の形態
を示す一部の斜視図である。
【図2】同上エアバッグの一実施の形態を示すエアバッ
グ装置の図3のI−I相当位置の断面図である。
【図3】同上エアバッグの側面図である。
【図4】同上エアバッグを被覆部材に挿入する工程を示
す断面図である。
【図5】同上エアバッグの折畳装置の一部を示す斜視図
である。
【図6】同上エアバッグの折畳装置のスリーブ装着装置
を示す分解状態の説明図である。
【図7】同上エアバッグの折畳装置のスリーブ装着装置
を示す説明図である。
【図8】同上エアバッグの折畳装置の折畳工程を示す説
明図である。
【図9】同上エアバッグの折畳装置の図8に続く折畳工
程を示す説明図である。
【図10】同上エアバッグの折畳装置の図9に続く折畳
工程を示す説明図である。
【図11】同上エアバッグの折畳装置の図10に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図12】同上エアバッグの折畳装置の図11に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図13】同上エアバッグの折畳装置の図12に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図14】同上エアバッグの折畳装置の図13に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図15】同上エアバッグの折畳装置の図14に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図16】同上エアバッグの折畳装置の図15に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図17】同上エアバッグの折畳装置の図16に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図18】同上エアバッグの折畳装置の図17に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図19】同上エアバッグの折畳装置の図18に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図20】同上エアバッグの折畳装置の図19に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図21】同上エアバッグの折畳装置の図20に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図22】同上エアバッグの折畳装置の他の実施の形態
を示す折畳工程を示す説明図である。
【図23】同上エアバッグの折畳装置の図22に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図24】同上エアバッグの折畳装置の図23に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図25】同上エアバッグの折畳装置の図24に続く折
畳工程を示す説明図である。
【図26】同上エアバッグの折畳装置の図25に続く折
畳工程を示す説明図である。
【符号の説明】 1 エアバッグ 20 被覆部材としてのスリーブ 27 膨張部 28 ガス導入口 56 第3の折畳部としての集合部 57 第1の折畳部 58 第2の折畳部 101 折畳装置 110 載置面 111 テーブル 121 収容部 141 第1の折り手段 142 第1の規制板 145 折畳部保持手段としての押え手段 151 第2の折り手段 152 第2の規制板 173 筒状治具としての挿入具 214 第3の折り手段を構成する第1の押圧手段
フロントページの続き (72)発明者 清弘 正敏 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA06 AA07 CC03 CC11 CC29 EE20 FF13 FF17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが導入されるガス導入口と、このガ
    ス導入口に連通する膨張部とを具備し、前記ガス導入口
    に連通する前記膨張部を含んで略板状に折り畳まれた第
    1の折畳部と、この第1の折畳部に位置する前記膨張部
    に連通する前記膨張部を含んで前記第1の折畳部の反体
    側に向かって略板状に折り畳まれた第2の折畳部と、こ
    の第2の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨
    張部を含み、前記第1の折畳部と前記第2の折畳部との
    間に位置して折り畳まれた第3の折畳部とを備えたエア
    バッグの折畳方法であって、 前記エアバッグを広げる工程と、 前記ガス導入口側の縁部近傍を、所定の幅寸法保持しつ
    つ、この保持した部分の上に、この保持した部分に隣接
    する部分を折り重ね、前記第1の折畳部と前記第2の折
    畳部とを形成する工程と、 これら第1の折畳部及び第2の折畳部の少なくとも一部
    を保持しつつ、前記第2の折畳部に連続する部分を前記
    第2の折畳部側に集積し、第3の折畳部を形成する工程
    と、 前記第3の折畳部に第1の折畳部及び第2の折畳部を沿
    わせる工程とを具備したことを特徴とするエアバッグの
    折畳方法。
  2. 【請求項2】 第3の折畳部に第1の折畳部及び第2の
    折畳部を沿わせて細長く折り畳んだ状態で、 エアバッグを長手方向に沿って相対的に送り出し、筒状
    の被覆部材を被せて、折畳形状を保持することを特徴と
    する請求項1記載のエアバッグの折畳方法。
  3. 【請求項3】 ガスが導入されるガス導入口と、このガ
    ス導入口に連通する膨張部とを具備し、前記ガス導入口
    に連通する前記膨張部を含んで折り畳まれた第1の折畳
    部と、この第1の折畳部に位置する前記膨張部に連通す
    る前記膨張部を含んで折り畳まれた第2の折畳部と、こ
    の第2の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨
    張部を含み、前記第1の折畳部と前記第2の折畳部との
    間に位置して折り畳まれた第3の折畳部とを備えたエア
    バッグの折畳装置であって、 前記エアバッグが広げられる載置面を備えたテーブル
    と、 前記ガス導入口側の縁部近傍を所定の幅寸法保持可能な
    第1の折り手段と、 この第1の折り手段で保持した部分の上にこの保持した
    部分に隣接する部分を折り重ねて前記第1の折畳部と前
    記第2の折畳部とを形成可能な第2の折り手段とを具備
    したことを特徴とするエアバッグの折畳装置。
  4. 【請求項4】 第1の折り手段は、載置面に略沿って移
    動可能な第1の規制板を備え、 第2の折り手段は、載置面に略沿って前記第1の規制板
    に重なるように移動可能な第2の規制板を備えたことを
    特徴とする請求項3記載のエアバッグの折畳装置。
  5. 【請求項5】 第1の折畳部及び第2の折畳部の少なく
    とも一部を保持する折畳部保持手段を具備したことを特
    徴とする請求項3または4記載のエアバッグの折畳装
    置。
  6. 【請求項6】 テーブルは、第2の折畳部に連続する部
    分を前記第2の折畳部側に集積して形成された第3の折
    畳部を第1の折畳部及び第2の折畳部の少なくとも一方
    とともに収容可能な収容部を備えたことを特徴とする請
    求項3ないし5いずれか一記載のエアバッグの折畳装
    置。
  7. 【請求項7】 細長く折り畳んだ状態で収容部に収容さ
    れたエアバッグを長手方向に沿って送り出し可能である
    とともに、筒状の被覆部材を前記エアバッグの外周部を
    覆う状態で前記エアバッグと同じ方向に送り出し可能な
    筒状治具を備えたことを特徴とする請求項6記載のエア
    バッグの折畳装置。
  8. 【請求項8】 第2の折畳部に連続する部分を前記第2
    の折畳部側に集積して第3の折畳部を形成する第3の折
    り手段を具備したことを特徴とする請求項3ないし7い
    ずれか一記載のエアバッグの折畳装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008037136A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ、エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法
JP2008279944A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Toyota Motor Corp 頭部保護エアバッグ装置
CN101654092B (zh) * 2008-08-20 2012-07-04 上海龙能自动化设备有限公司 一种环抱式气囊折叠机
JP2019038368A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグの折り完了体

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