JP2003260851A - 印刷装置およびその印刷制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク接続された印刷装置およびその
印刷制御方法に関し、高価なリアルタイムクロックを装
備することなく、どのようなネットワーク環境下におい
ても、印刷状態、印刷履歴の正確な管理を行なえるよう
にすること。 【解決手段】 内部クロックにより計測した時間を内部
時計に設定する（Ｓ５０５）。上位装置から印刷データ
を受信して、上位装置側によって該印刷データ内に設定
された時間情報を解析する（Ｓ５１５，Ｓ５２０）。当
該解析結果を用いて内部時計の設定時間を更新すること
で現在の時刻を設定する（Ｓ５２５）。更新した時間情
報を使用して印刷履歴等を作成し書き込む（Ｓ５３
５）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷装置およびその
印刷制御方法に関し、特に、所定の通信媒体を介してネ
ットワーク接続された上位装置と通信することで印刷ジ
ョブや印刷履歴を管理可能な較正の印刷装置およびその
印刷制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、このようなネットワーク接続され
た印刷装置におけるジョブ処理状況や印刷履歴は、印刷
装置内あるいはホスト装置（上位装置）が持つ表示部に
一覧表示され、この表示によって知ることができる。そ
の際、当該処理状況と併記して印刷処理の開始時刻や終
了時刻等の履歴情報も表示している。

【０００３】このような時刻表示のための、現在の時刻
を管理する手段を具備した技術が特開平１０−０２８１
９６号公報や特開２０００−７６０３５号公報に開示さ
れている。当該公報に開示された技術では、印刷装置に
リアルタイムクロック等を実装したり、印刷装置から上
位装置に問い合わせることで、時間管理を行っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
１０−０２８１９６号公報の技術では、高価なリアルタ
イムクロックを搭載した構成により時間管理を行ってい
るために、装置のコストアップ、電池切れの際に時間管
理不能となること、電池を用いることによる環境への影
響に配慮する必要があること、等の問題を抱えていた。

【０００５】特開２０００−７６０３５号公報の技術
（請求項１）では、印刷制御装置が特定の上位装置に情
報を問い合わせるための手段が必須であり、また、例え
ば従来から使用されている双方向でない標準Ｉ／Ｆでネ
ットワーク接続された時や、問い合わせ先の上位装置が
動作していない時には時間管理できなくなるという課題
があった。

【０００６】また特開２０００−７６０３５号公報の技
術（請求項３）では、印刷制御装置がネットワーク接続
された複数の上位装置から夫々の時間情報を受信するこ
とから、各上位装置が持つ夫々の時間情報が不正確な場
合には、印刷装置が持つ時間間管理情報が曖昧になって
しまうという課題があった。

【０００７】本発明はこれらの問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、高価なリアルタイムクロ
ックを装備することなく、上位装置に問い合わせできな
い状況下や不正確な時間情報を持った複数の上位装置に
接続されるネットワーク環境においても、印刷状態、印
刷履歴の正確な管理を行なえる印刷装置およびその印刷
制御方法を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項１の発明は、所定の通信媒体を介して上位装
置と通信可能な印刷装置において、内部クロックにより
計測した時間を内部時計に設定する時間設定手段と、上
位装置から印刷データを受信して、該上位装置側によっ
て該印刷データ内に設定された時間情報を解析する解析
手段と、当該解析結果を用いて前記内部時計の設定時間
を更新することで現在の時刻を設定する現在時間設定手
段と、該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成
する履歴作成手段とを備えた形態の印刷装置を実施し
た。

【０００９】請求項２の発明は、所定の通信媒体を介し
て上位装置と通信可能な印刷装置において、装置起動時
に、予めシャットダウン時に記憶手段に記憶された時間
情報を取得して、内部クロックにより計測した時間を内
部時計に設定する時間設定手段と、上位装置から印刷デ
ータを受信して、該上位装置側によって該印刷データ内
に設定された時間情報を解析する解析手段と、当該解析
結果を用いて前記内部時計の設定時間を更新することで
現在の時刻を設定する現在時間設定手段と、前記時間設
定手段による計測結果をもとに、該更新した時間情報を
使用して印刷履歴等を作成する履歴作成手段とを備えた
形態の印刷装置を実施した。

【００１０】請求項３の発明は、所定の通信媒体を介し
て上位装置と通信可能な印刷装置において、内部クロッ
クにより計測した時間を内部時計に設定する時間設定手
段と、上位装置から印刷データを受信して、該印刷デー
タ内に設定された時間情報を解析する解析手段と、該印
刷データが指定のユーザ名やアドレス情報等を含んでい
て、時間情報が正確であると予想される特定の上位装置
からのデータのときに、前記解析結果を用いて前記内部
時計の設定時間を更新することで現在の時刻を設定する
現在時間設定手段と、該更新した時間情報を使用して印
刷履歴等を作成する履歴作成手段とを備えた形態の印刷
装置を実施した。

【００１１】請求項４の発明は、所定の通信媒体を介し
て上位装置と通信可能な印刷装置において、内部クロッ
クにより計測した時間を内部時計に設定する時間設定手
段と、上位装置から印刷データを受信して、該印刷デー
タ内に設定された時間情報を解析する解析手段と、該受
信した印刷データが装置起動後に最初に受信したもので
あるときに、前記解析結果を用いて前記内部時計の設定
時間を更新することで現在の時刻を設定する現在時間設
定手段と、該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を
作成する履歴作成手段とを備えた形態の印刷装置を実施
した。

【００１２】請求項５の発明は、請求項１〜４のいずれ
かに記載の印刷装置において、さらに、前記作成された
印刷履歴等に基づいた印刷情報を表示する手段を備えた
形態の印刷装置を実施した。

【００１３】請求項６の発明は、請求項１〜５のいずれ
かに記載の印刷装置において、さらに、前記所定の通信
媒体と接続する双方向インターフェースと、該双方向イ
ンターフェースを介し、前記作成された印刷履歴等を前
記上位装置に渡す通信手段を備えた形態の印刷装置を実
施した。

【００１４】請求項７の発明は、所定の通信媒体を介し
て上位装置と通信可能な印刷装置の印刷制御方法におい
て、内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定
する時間設定ステップと、上位装置から印刷データを受
信して、該上位装置側によって該印刷データ内に設定さ
れた時間情報を解析する解析ステップと、当該解析結果
を用いて前記内部時計の設定時間を更新することで現在
の時刻を設定する現在時間設定ステップと、該更新した
時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履歴作成ステ
ップとを備えた形態の印刷装置の印刷制御方法を実施し
た。

【００１５】請求項８の発明は、所定の通信媒体を介し
て上位装置と通信可能な印刷装置の印刷制御方法におい
て、装置起動時に、予めシャットダウン時に記憶手段に
記憶された時間情報を取得して、内部クロックにより計
測した時間を内部時計に設定する時間設定ステップと、
上位装置から印刷データを受信して、該上位装置側によ
って該印刷データ内に設定された時間情報を解析する解
析ステップと、当該解析結果を用いて前記内部時計の設
定時間を更新することで現在の時刻を設定する現在時間
設定ステップと、前記時間設定ステップにおける計測結
果をもとに、該更新した時間情報を使用して印刷履歴等
を作成する履歴作成ステップとを備えた形態の印刷装置
の印刷制御方法を実施した。

【００１６】請求項９の発明は、所定の通信媒体を介し
て上位装置と通信可能な印刷装置の印刷制御方法におい
て、内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定
する時間設定ステップと、上位装置から印刷データを受
信して、該印刷データ内に設定された時間情報を解析す
る解析ステップと、該印刷データが指定のユーザ名やア
ドレス情報等を含んでいて、時間情報が正確であると予
想される特定の上位装置からのデータのときに、前記解
析結果を用いて前記内部時計の設定時間を更新すること
で現在の時刻を設定する現在時間設定ステップと、該更
新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履歴作
成ステップとを備えた形態の印刷装置の印刷制御方法を
実施した。

【００１７】請求項１０の発明は、所定の通信媒体を介
して上位装置と通信可能な印刷装置の印刷制御方法にお
いて、内部クロックにより計測した時間を内部時計に設
定する時間設定ステップと、上位装置から印刷データを
受信して、該印刷データ内に設定された時間情報を解析
する解析ステップと、該受信した印刷データが装置起動
後に最初に受信したものであるときに、前記解析結果を
用いて前記内部時計の設定時間を更新することで現在の
時刻を設定する現在時間設定ステップと、該更新した時
間情報を使用して印刷履歴等を作成する履歴作成ステッ
プとを備えた形態の印刷装置の印刷制御方法を実施し
た。

【００１８】請求項１１の発明は、請求項７〜１０のい
ずれかに記載の印刷制御方法において、さらに、前記作
成された印刷履歴等に基づいた印刷情報を表示するステ
ップを備えた形態の印刷装置の印刷制御方法を実施し
た。

【００１９】請求項１２の発明は、請求項７〜１１のい
ずれかに記載の印刷制御方法において、さらに、前記所
定の通信媒体と接続する双方向インターフェースを介し
て、前記作成された印刷履歴等を前記上位装置に渡す通
信ステップを備えた形態の印刷装置の印刷制御方法を実
施した。

【００２０】

【作用】上記形態とされて実施される印刷装置およびそ
の印刷制御方法によれば、高価なリアルタイムクロック
を印刷装置に搭載することなく、印刷ジョブ、印刷履歴
の管理を行なうことができ、かつリアルタイムクロック
を稼動させるのに必要な電池切れにも心配することなく
状態管理することができる。

【００２１】また、印刷データ受信時に上位装置側で生
成した該時間情報に基づき現在の時刻を設定するので、
印刷制御装置が、特定の上位装置に情報を問い合わせな
いので、従来から使用されている双方向でない標準Ｉ／
Ｆで接続された時や、問い合わせ先の上位装置が動作し
ていない時などでも時間管理することができる。

【００２２】さらに、複数の上位装置から時間情報を受
信しても、特定した上位装置の時間情報のみ使用するの
で、各上位装置の時間情報が不正確であった場合でも、
印刷装置内で持つ時間間管理情報が曖昧にならずに、時
間管理することができる。

【００２３】

【発明の実施の形態】初めに、本発明を好適に実施可能
なレーザビームプリンタおよびインクジェットプリンタ
の構成について図１を参照して説明する。なお、本発明
が適用されるプリンタは、レーザビームプリンタおよび
インクジェットプリンタに限られるものではなく、他の
プリント方式のものでも良いことは言うまでもない。

【００２４】図１は本発明の一実施例を示す印刷装置の
構成を説明するブロック図である。ここでは、レーザビ
ームプリンタを例に説明する。なお、本発明の機能が実
行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機
器からなるシステムであっても本発明を適用できること
はいうまでもない。

【００２５】図１において、上位装置１０はＣＰＵ１１
を備え、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１３のプログラムＲＯＭ
に記憶された印刷文書処理プログラムに基づいて図形、
イメージ、文字、表（表計算等を含む）等が混在した文
書処理を実行し、システムバス１４に接続される各デバ
イス１２，１３，１５〜１８を総括的に制御する。

【００２６】また、このＲＯＭ１３のプログラムＲＯＭ
には、ＣＰＵ１１の制御プログラム等を予め記憶し、フ
ォントＲＯＭには上記文書処理の際に使用するフォント
データ等を予め記憶し、データＲＯＭは上記文書処理等
を行う際に使用する各種データを予め記憶する。ＲＡＭ
１２は、ＣＰＵ１１のメインメモリ、ワークエリア等と
して用いられる。

【００２７】キーボードコントローラ（ＫＢＣ）１５
は、キーボード１９やポインティングデバイス（図示せ
ず）からのキー入力を制御する。ＣＲＴコントローラ
（ＣＲＴＣ）１６は、ＣＲＴシステムバスディスプレイ
（ＣＲＴ）２０の表示を制御する。メモリコントローラ
（ＭＣ）１７は、ブートプログラム、種々のアプリケー
ション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイ
ル等を記憶する外部メモリ２１とのアクセスを制御す
る。外部メモリ２１としては、ハードディスクドライブ
（ＨＤＤ）、フロッピー（登録商標）ディスクドライブ
（ＦＤＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＩＣカード等を用いることがで
きる。

【００２８】プリンタコントローラ（ＰＲＴＣ）１８
は、所定の双方向性インタフェース（図示せず）を介し
てプリンタ１００に接続されて、プリンタ１００との通
信制御処理を実行する。なお、ＣＰＵ１１は、例えばＲ
ＡＭ１２上に設定された表示情報ＲＡＭへのアウトライ
ンフォントの展開（ラスタライズ）処理を実行し、ＣＲ
Ｔ２０上での表示を可能としている。また、ＣＰＵ１１
は、ＣＲＴ２０上のマウスカーソル等（図示せず）で指
示されたコマンドに基づいて、登録された種々のウィン
ドウを開き、種々のデータ処理を実行する。

【００２９】プリンタ１００において、ＣＰＵ１０１
は、ＲＯＭ１０３のプログラムＲＯＭに記憶された制御
プログラム等或いは外部メモリ１２１に記憶された制御
プログラム等に基づいてシステムバス１０４に接続され
る各種デバイス１０２，１０３，１０５〜１０７とのア
クセスを総括的に制御し、印刷部インタフェース１０６
を介して接続される印刷部（プリンタエンジン）１１８
に出力情報として画像信号を出力する。

【００３０】また、このＲＯＭ１０３のプログラムＲＯ
Ｍには、図４〜図９のフローチャートで示されるような
ＣＰＵ１０１の制御プログラムを予め記憶する。ＲＯＭ
１０３のフォントＲＯＭには上記出力情報を生成する際
に使用するフォントデータ等を予め記憶し、データＲＯ
Ｍには、ハードディスク等の外部メモリ１２１が無いプ
リンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される
情報等を予め記憶している。

【００３１】ＣＰＵ１０１は入力部１０５を介してホス
トコンピュータとの通信処理が可能となっており、プリ
ンタ内の情報等をホストコンピュータ１０に通知可能に
構成している。ＲＡＭ１０２はＣＰＵ１０１のメインメ
モリ、ワークエリア等として用いられ、増設ボード（図
示せず）に接続されるオプションＲＡＭによりメモリ容
量を拡張可能に構成されている。

【００３２】なお、ＲＡＭ１０２は、出力情報展開領
域、環境データ格納領域、時間情報格納領域、電源をオ
フにしても記憶し続けるＮＶＲＡＭ（不揮発性ＲＡＭ）
等に用いられる。前述したハードディスクドライブ（Ｈ
ＤＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＩＣカード等の外部メモリ１２１
は、メモリコントローラ（ＭＣ）１０７によりアクセス
制御される。

【００３３】図２は一般的なネットワークプリンティン
グ環境を示す構成図である。３台のホスト（ＰＣ）に出
力装置である１台のプリンタが接続された例を示してい
る。

【００３４】図３は、本発明の一実施例を示す印刷デー
タである。従来の印刷データでは、その印刷に対する付
加情報として、ユーザ名、ホスト名、印刷データ作成時
刻、印刷枚数、部数等が含まれているだけであり、現在
時刻やホスト側の詳細情報は存在しなかった。

【００３５】本発明では、上記の付加情報に加え、印刷
指示元のホストアドレス（例えばＩＰアドレスやＭＡＣ
アドレス等）、印刷データ投入時刻等の情報をホスト側
で生成し、印刷データと共にこの情報を出力装置に送信
し、データを受信した出力装置側にて現在時刻、ホスト
情報を利用し、時刻設定を行なう。

【００３６】（第１実施形態）図４および図５は本発明
に係る印刷制御装置および方法の第１実施形態における
通常印刷処理手順の一例を示すフローチャートである。

【００３７】ホストＰＣ等の上位装置は出力装置ドライ
バと呼ばれるものを組込み、これにより、図４に示す処
理手順を実行する。すなわち、ユーザがアプリケーショ
ンから印刷指示を行なうと（Ｓ４００）、各種アプリケ
ーションはＯＳを介して出力装置ドライバ、すなわちプ
リンタドライバと通信しながら印刷データを作成し（Ｓ
４１０）、印刷データを印刷装置へ送信する（Ｓ４２
０）。ステップＳ４１０を実行する際に、アプリケーシ
ョンからプリンタドライバに印刷データが渡された時刻
を時刻情報（アプリケーションのユーザが印刷実行命令
を出した時刻）として該印刷データに組み込んでおく。

【００３８】印刷装置はホストＰＣ等の上位装置から印
刷データおよび付加情報を受信して解析できるようにす
るための準備を行い、図５に示すように内部クロックに
より経過時間測定を開始し（Ｓ５００）、そして初期化
するために内部時計の時刻設定を行ない（Ｓ５０５）、
印刷データ受信待ちの状態に移行する（Ｓ５１０）。

【００３９】印刷装置は、上位装置等から印刷データを
受信すると（Ｓ５１５）、印刷データ内の時刻情報を解
析し（Ｓ５２０）、その解析結果を用いて内部時計の時
刻設定を行なう（Ｓ５２５）。印刷データを解析し（Ｓ
５３０）、印刷準備が整ったら印刷履歴を作成し図３に
示したように書き込みを行って（Ｓ５３５）、印刷を実
行する（Ｓ５４０）。

【００４０】印刷が正常に終了していれば（Ｓ５４
５）、印刷履歴の作成・書き込み（Ｓ５５０）を行って
からステップＳ５１０とＳ５１５の印刷データ受信待ち
状態に戻る。ステップＳ５４５において印刷が正常に終
了していなければ、エラー処理（Ｓ５９０）を行なって
からステップＳ５１０とＳ５１５の印刷データ受信待ち
状態に戻る。

【００４１】なお、作成された印刷履歴等に基づいた印
刷情報を印刷装置側でディスプレイに表示することがで
きる。また、作成された印刷履歴を双方向インターフェ
ースを介して上位装置に送信することで、上位装置側で
ディスプレイに表示することもできる。

【００４２】本実施形態によれば、高価なリアルタイム
クロックおよび電池を搭載しなくても、上位装置で作成
された印刷データ内の時刻情報の解析結果を用いて内部
時計の時刻設定を行なうことで時間管理を行えるので、
装置コストを低く抑えることができる。

【００４３】（第２実施形態）図６および図７は本発明
に係る印刷制御装置および方法の第２実施形態における
通常印刷処理手順の一例を示すフローチャートであり、
上位装置における印刷データの作成／送信処理手順は図
４と同様である。

【００４４】ホストＰＣ等の上位装置は出力装置ドライ
バと呼ばれるものを組込み、これにより、図４を参照し
て説明した処理手順を実行する。すなわち、ユーザがア
プリケーションから印刷指示を行なうと（Ｓ４００）、
各種アプリケーションはＯＳを介して出力装置ドライバ
と通信しながら印刷データを作成し（Ｓ４１０）、印刷
データを印刷装置へ送信する（Ｓ４２０）。

【００４５】印刷装置は、ホストＰＣ等の上位装置から
印刷データおよび付加情報を受信して解析できるように
するための準備を行い、図６に示すように内部クロック
により経過時間の測定を開始し（Ｓ６００）、そしてシ
ャットダウン時に記憶したＮＶＲＡＭ等から時間情報を
読み取り（Ｓ６０５）、初期化するために内部時計の時
刻設定を行ない（Ｓ６１０）、印刷データ受信待ちの状
態に移行する（Ｓ６１５）。

【００４６】印刷装置は、上位装置等から印刷データを
受信すると（Ｓ６２０）、印刷データ内の時刻情報を内
部時計と比較・解析し（Ｓ６２５）、その解析結果を用
いて内部時計の時刻設定を行なう（Ｓ６３０）。印刷デ
ータを解析し（Ｓ６３５）、印刷準備が整ったら印刷履
歴を作成し図３に示したように書き込みを行って（Ｓ６
４０）、印刷を実行する（Ｓ６４５）。

【００４７】印刷が正常に終了していれば（Ｓ６５
０）、印刷履歴の作成・書き込み（Ｓ６５５）を行って
からステップＳ６１５とＳ６２０の印刷データ受信待ち
状態に戻る。ステップＳ６５０において印刷が正常に終
了していなければ、エラー処理（Ｓ６９０）を行なって
からステップＳ６１５とＳ６２０の印刷データ受信待ち
状態に戻る。

【００４８】印刷装置は、図７に示すように、電源スイ
ッチをオフにする際に操作パネルからシャットダウン要
求若しくは電源スイッチに連動してシャットダウン要求
を内部的に行い、ＮＶＲＡＭに時間情報を書き込んで
（Ｓ７００）、シャットダウンする。

【００４９】なお、作成された印刷履歴等に基づいた印
刷情報を印刷装置側でディスプレイに表示することがで
きる。また、作成された印刷履歴を双方向インターフェ
ースを介して上位装置に送信することで、上位装置側で
ディスプレイに表示することもできる。

【００５０】本実施形態によれば、印刷装置起動時に、
前回または過去のシャットダウン時にＮＶＲＡＭに記憶
しておいた時間情報を読み出し、この情報に基づき現在
の時刻を設定するので、時間情報が過去に遡ることがな
く、印刷した順番を正確に保持することができる。

【００５１】（第３実施形態）図８は本発明に係る第３
実施形態における印刷制御装置および方法の通常印刷処
理手順の一例を示すフローチャートであり、上位装置に
おける印刷データの作成／送信処理手順は図４と同様で
ある。

【００５２】ホストＰＣ等の上位装置は出力装置ドライ
バと呼ばれるものを組込み、これにより、図４を参照し
て説明した処理手順を実行する。すなわち、ユーザがア
プリケーションから印刷指示を行なうと（Ｓ４００）、
各種アプリケーションはＯＳを介して出力装置ドライバ
と通信しながら印刷データを作成し（Ｓ４１０）、印刷
データを印刷装置へ送信する（Ｓ４２０）。

【００５３】印刷装置は、ホストＰＣ等の上位装置から
印刷データおよび付加情報を受信して解析できるように
するための準備を行い、図８に示すように内部クロック
により経過時間の測定を開始し（Ｓ８００）、そしてシ
ャットダウン時に記憶したＮＶＲＡＭ等から時間情報を
読み取り（Ｓ８０５）、初期化するために内部時計の時
刻設定を行ない（Ｓ８１０）、ステップＳ８１５とＳ８
２０の印刷データ受信待ち状態に移行する。

【００５４】印刷装置は、上位装置等から印刷データを
受信すると（Ｓ８２０）、印刷データ内の時刻情報を解
析し（Ｓ８２５）、特定した上位装置からのジョブであ
るかを、予め上位装置を特定するために設定されたＩＰ
アドレスやユーザ名等の条件と一致しているかで判断し
（Ｓ８３０）、上位装置の条件と一致していればその解
析結果を用いて内部時計の時刻設定を行なう（Ｓ８３
５）。一致していなければ、時刻設定を行なわずにその
ままステップＳ８４０に進む。

【００５５】すなわち、ステップＳ８３０，Ｓ８３５の
処理では、指定したユーザ名やアドレス情報等の特定の
上位装置から印刷データを受信した時のみ時間設定を有
効とさせている。

【００５６】ステップＳ８４０では印刷データを解析
し、続いて、印刷準備が整ったら印刷履歴を作成し図３
に示したように書き込みを行って（Ｓ８４５）、印刷を
実行する（Ｓ８５０）。

【００５７】印刷が正常に終了していれば（Ｓ８５
５）、印刷履歴の作成・書き込み（Ｓ８６０）を行って
からステップＳ８１５とＳ８２０の印刷データ受信待ち
状態に戻る。ステップＳ８５５において印刷が正常に終
了していなければ、エラー処理（Ｓ８９０）を行なって
からステップＳ８１５とＳ８２０の印刷データ受信待ち
状態に戻る。

【００５８】なお、作成された印刷履歴等に基づいた印
刷情報を印刷装置側でディスプレイに表示することがで
きる。また、作成された印刷履歴を双方向インターフェ
ースを介して上位装置に送信することで、上位装置側で
ディスプレイに表示することもできる。

【００５９】本実施形態によれば、指定したユーザ名や
アドレス情報等の特定の上位装置から印刷データを受信
した時のみ時間設定を有効とさせるているので、上位装
置が複数ネットワーク接続されていて、その中で時間情
報が不正確なものが含まれていた場合であっても、その
時間情報は無視されることになる。したがって、印刷装
置内で持つ時間管理情報が曖昧になることがなく、印刷
したジョブの順番を正確に保持することができる。

【００６０】（第４実施形態）図９は本発明に係る第４
実施形態における印刷制御装置および方法の通常印刷処
理手順の一例を示すフローチャートであり、上位装置に
おける印刷データの作成／送信処理手順は図４と同様で
ある。

【００６１】ホストＰＣ等の上位装置は出力装置ドライ
バと呼ばれるものを組込み、これにより、図４を参照し
て説明した処理手順を実行する。すなわち、ユーザがア
プリケーションから印刷指示を行なうと（Ｓ４００）、
各種アプリケーションはＯＳを介して出力装置ドライバ
と通信しながら印刷データを作成し（Ｓ４１０）、印刷
データを印刷装置へ送信する（Ｓ４２０）。

【００６２】印刷装置は、ホストＰＣ等の上位装置から
印刷データおよび付加情報を受信して解析できるように
するための準備を行い、図９に示すように内部クロック
により経過時間の測定を開始し（Ｓ９００）、そしてシ
ャットダウン時に記憶したＮＶＲＡＭ等から時間情報を
読み取り（Ｓ９０５）、初期化するために内部時計の時
刻設定を行ない（Ｓ９１０）、ステップＳ９１５とＳ９
２０の印刷データ受信待ち状態に移行する。

【００６３】印刷装置は、上位装置等から印刷データを
受信すると（Ｓ９２０）、印刷データ内の時刻情報を解
析し（Ｓ９２５）、起動後の最初のジョブかどうか判断
し（Ｓ９３０）、最初のジョブであればその解析結果を
用いて内部時計の時刻設定を行なう（Ｓ９３５）。一致
していなければ、時刻設定を行なわずにそのままステッ
プＳ９４０に進む。

【００６４】すなわち、ステップＳ９３０，Ｓ９３５の
処理では、印刷装置起動後の最初の印刷データを受信し
た時のみ時間設定を有効とさせている。

【００６５】ステップＳ９４０では印刷データを解析
し、続いて、印刷準備が整ったら印刷履歴を作成し図３
に示したように書き込みを行って（Ｓ９４５）、印刷を
実行する（Ｓ９５０）。

【００６６】印刷が正常に終了していれば（Ｓ９５
５）、印刷履歴の作成・書き込み（Ｓ９６０）を行って
からステップＳ９１５とＳ９２０の印刷データ受信待ち
状態に戻る。ステップＳ９５５において印刷が正常に終
了していなければ、エラー処理（Ｓ９９０）を行なって
からステップＳ９１５とＳ９２０の印刷データ受信待ち
状態に戻る。

【００６７】なお、作成された印刷履歴等に基づいた印
刷情報を印刷装置側でディスプレイに表示することがで
きる。また、作成された印刷履歴を双方向インターフェ
ースを介して上位装置に送信することで、上位装置側で
ディスプレイに表示することもできる。

【００６８】本実施形態によれば、印刷装置起動後の最
初の印刷データを受信した時のみ時間設定を有効とさせ
ているので、上位装置が複数ネットワーク接続されてい
て、各上位装置からの時間情報が前後した場合に、二番
目以降の印刷データを受信しても時間設定は無視される
ことになる。したがって、印刷装置内で持つ時間管理情
報が曖昧になることがなく、印刷した順番を正確に保持
することができる。

【００６９】

【発明の効果】以上、説明した通り本発明に係る請求項
１の印刷装置或いは請求項７の印刷制御方法によれば、
高価なリアルタイムクロックおよび電池を搭載しなくて
も時間管理を行えるので、装置コストを低く抑えること
が可能となる効果がある。

【００７０】請求項２の印刷装置或いは請求項８の印刷
制御方法によれば、起動時に、シャットダウン時に記憶
した該時間情報に基づき現在の時刻を設定するので、時
間情報が過去に遡ることがなく、印刷した順番を正確に
保持できるという効果がある。

【００７１】請求項３の印刷装置或いは請求項９の印刷
制御方法によれば、指定したユーザ名やアドレス情報等
の特定の上位装置から印刷データを受信した時のみ時間
設定を有効とさせるので、複数ある上位装置の中で時間
情報が不正確なものが含まれていた場合でも、その時間
情報は無視されるので、印刷装置内で持つ時間管理情報
が曖昧にならずに、印刷した順番を正確に保持できると
いう効果がある。

【００７２】請求項４の印刷装置或いは請求項１０の印
刷制御方法によれば、起動後の最初の印刷データを受信
した時のみ時間設定を有効とさせるので、各上位装置の
時間情報が前後した場合でも、二番目以降の印刷データ
を受信しても時間設定は無視されるので、印刷装置内で
持つ時間管理情報が曖昧にならずに、印刷した順番を正
確に保持できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用可能な印刷装置の構成を説明する
ブロック図である。

【図２】一般的なネットワークプリンティング環境を示
す構成図である。

【図３】本発明の一実施例を示す印刷データである。

【図４】本発明に係る上位装置における第１〜第４実施
形態を示すフローチャートである。

【図５】本発明の第１実施形態を示すフローチャートで
ある。

【図６】本発明の第２実施形態を示すフローチャートで
ある。

【図７】本発明の第２実施形態を示すフローチャートで
ある。

【図８】本発明の第３実施形態を示すフローチャートで
ある。

【図９】本発明の第４実施形態を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１０ ホストコンピュータ（上位装置） １１，１０１ ＣＰＵ １２，１０２ ＲＡＭ １３，１０３ ＲＯＭ １４，１０４ システムバス １５ キーボードコントローラ（ＫＢＣ） １６ ＣＲＴコントローラ（ＣＲＴＣ） １７，１０７ メモリコントローラ（ＭＣ） １８ プリンタコントローラ（ＰＲＴＣ） １９ キーボード（ＫＢ） ２０ ＣＲＴ ２１，１２１ 外部メモリ １００ プリンタ １０５ 入力部 １０６ 印刷部インタフェース（Ｉ／Ｆ） １１８ 印刷部 １１９ 操作部 １２２ 記憶媒体

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置において、 内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定する
   時間設定手段と、 上位装置から印刷データを受信して、該上位装置側によ
   って該印刷データ内に設定された時間情報を解析する解
   析手段と、 当該解析結果を用いて前記内部時計の設定時間を更新す
   ることで現在の時刻を設定する現在時間設定手段と、 該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履
   歴作成手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置において、 装置起動時に、予めシャットダウン時に記憶手段に記憶
   された時間情報を取得して、内部クロックにより計測し
   た時間を内部時計に設定する時間設定手段と、 上位装置から印刷データを受信して、該上位装置側によ
   って該印刷データ内に設定された時間情報を解析する解
   析手段と、 当該解析結果を用いて前記内部時計の設定時間を更新す
   ることで現在の時刻を設定する現在時間設定手段と、 前記時間設定手段による計測結果をもとに、該更新した
   時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履歴作成手段
   とを備えたことを特徴とする印刷装置。
3. 【請求項３】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置において、 内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定する
   時間設定手段と、 上位装置から印刷データを受信して、該印刷データ内に
   設定された時間情報を解析する解析手段と、 該印刷データが指定のユーザ名やアドレス情報等を含ん
   でいて、時間情報が正確であると予想される特定の上位
   装置からのデータのときに、前記解析結果を用いて前記
   内部時計の設定時間を更新することで現在の時刻を設定
   する現在時間設定手段と、 該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履
   歴作成手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
4. 【請求項４】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置において、 内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定する
   時間設定手段と、 上位装置から印刷データを受信して、該印刷データ内に
   設定された時間情報を解析する解析手段と、 該受信した印刷データが装置起動後に最初に受信したも
   のであるときに、前記解析結果を用いて前記内部時計の
   設定時間を更新することで現在の時刻を設定する現在時
   間設定手段と、 該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履
   歴作成手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載の印刷装
   置において、さらに、 前記作成された印刷履歴等に基づいた印刷情報を表示す
   る手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれかに記載の印刷装
   置において、さらに、 前記所定の通信媒体と接続する双方向インターフェース
   と、 該双方向インターフェースを介し、前記作成された印刷
   履歴等を前記上位装置に渡す通信手段を備えたことを特
   徴とする印刷装置。
7. 【請求項７】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置の印刷制御方法において、 内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定する
   時間設定ステップと、上位装置から印刷データを受信し
   て、該上位装置側によって該印刷データ内に設定された
   時間情報を解析する解析ステップと、 当該解析結果を用いて前記内部時計の設定時間を更新す
   ることで現在の時刻を設定する現在時間設定ステップ
   と、 該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履
   歴作成ステップとを備えたことを特徴とする印刷装置の
   印刷制御方法。
8. 【請求項８】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置の印刷制御方法において、 装置起動時に、予めシャットダウン時に記憶手段に記憶
   された時間情報を取得して、内部クロックにより計測し
   た時間を内部時計に設定する時間設定ステップと、 上位装置から印刷データを受信して、該上位装置側によ
   って該印刷データ内に設定された時間情報を解析する解
   析ステップと、 当該解析結果を用いて前記内部時計の設定時間を更新す
   ることで現在の時刻を設定する現在時間設定ステップ
   と、 前記時間設定ステップにおける計測結果をもとに、該更
   新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履歴作
   成ステップとを備えたことを特徴とする印刷装置の印刷
   制御方法。
9. 【請求項９】 所定の通信媒体を介して上位装置と通信
   可能な印刷装置の印刷制御方法において、 内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定する
   時間設定ステップと、 上位装置から印刷データを受信して、該印刷データ内に
   設定された時間情報を解析する解析ステップと、 該印刷データが指定のユーザ名やアドレス情報等を含ん
   でいて、時間情報が正確であると予想される特定の上位
   装置からのデータのときに、前記解析結果を用いて前記
   内部時計の設定時間を更新することで現在の時刻を設定
   する現在時間設定ステップと、 該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履
   歴作成ステップとを備えたことを特徴とする印刷装置の
   印刷制御方法。
10. 【請求項１０】 所定の通信媒体を介して上位装置と通
    信可能な印刷装置の印刷制御方法において、 内部クロックにより計測した時間を内部時計に設定する
    時間設定ステップと、 上位装置から印刷データを受信して、該印刷データ内に
    設定された時間情報を解析する解析ステップと、 該受信した印刷データが装置起動後に最初に受信したも
    のであるときに、前記解析結果を用いて前記内部時計の
    設定時間を更新することで現在の時刻を設定する現在時
    間設定ステップと、 該更新した時間情報を使用して印刷履歴等を作成する履
    歴作成ステップとを備えたことを特徴とする印刷装置の
    印刷制御方法。
11. 【請求項１１】 請求項７〜１０のいずれかに記載の印
    刷制御方法において、さらに、 前記作成された印刷履歴等に基づいた印刷情報を表示す
    るステップを備えたことを特徴とする印刷装置の印刷制
    御方法。
12. 【請求項１２】 請求項７〜１１のいずれかに記載の印
    刷制御方法において、さらに、 前記所定の通信媒体と接続する双方向インターフェース
    を介して、前記作成された印刷履歴等を前記上位装置に
    渡す通信ステップを備えたことを特徴とする印刷装置の
    印刷制御方法。