JP2003259588A - ターミナル挿通部を有するコイルボビン - Google Patents
ターミナル挿通部を有するコイルボビンInfo
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- JP2003259588A JP2003259588A JP2002053330A JP2002053330A JP2003259588A JP 2003259588 A JP2003259588 A JP 2003259588A JP 2002053330 A JP2002053330 A JP 2002053330A JP 2002053330 A JP2002053330 A JP 2002053330A JP 2003259588 A JP2003259588 A JP 2003259588A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二分割された両分割体によりコアを挟
むようにしたコイルボビンにおける両分割体間の隙間に
対する絶縁性を確保する。 【解決手段】 両分割体2a・2bによりコア1を挟
むようにしてボビン2を形成し、コアに貫通孔1fを設
けると共に、両分割体に貫通孔に没入するターミナル挿
通部6・7を設ける。両ターミナル挿通部にターミナル
5を挿通するターミナル挿通孔6a・7a設け、一方の
ターミナル挿通部の突出端部に凸部6bを設け、他方に
対応する円筒状凹部7aを設け、凸部と凹部とを嵌合さ
せる。鋼板の積層によるコアの形状違いを許容するべく
コアに組み付けたボビンの両分割体の両者間に隙間が生
じても、ターミナル挿通部の互いに対向する部分は互い
に重なり合うため、隙間を隠すことができ、導電性異物
が隙間に入り込んでターミナルとコアとの間が電気的に
ショートしてしまうことを防止することができる。
むようにしたコイルボビンにおける両分割体間の隙間に
対する絶縁性を確保する。 【解決手段】 両分割体2a・2bによりコア1を挟
むようにしてボビン2を形成し、コアに貫通孔1fを設
けると共に、両分割体に貫通孔に没入するターミナル挿
通部6・7を設ける。両ターミナル挿通部にターミナル
5を挿通するターミナル挿通孔6a・7a設け、一方の
ターミナル挿通部の突出端部に凸部6bを設け、他方に
対応する円筒状凹部7aを設け、凸部と凹部とを嵌合さ
せる。鋼板の積層によるコアの形状違いを許容するべく
コアに組み付けたボビンの両分割体の両者間に隙間が生
じても、ターミナル挿通部の互いに対向する部分は互い
に重なり合うため、隙間を隠すことができ、導電性異物
が隙間に入り込んでターミナルとコアとの間が電気的に
ショートしてしまうことを防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機に関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば二輪車用交流発電機(以
下、ACG)において、フライホイールとステータとの
2部品で構成されているものがあり、その一例を図6に
示す。なお、図はエンジンに組み付けられた状態のAC
Gの要部破断側面図である。
下、ACG)において、フライホイールとステータとの
2部品で構成されているものがあり、その一例を図6に
示す。なお、図はエンジンに組み付けられた状態のAC
Gの要部破断側面図である。
【0003】図において、エンジンEの端面からクラン
クシャフト11が突出しており、その突出端部に有底円
筒状のフライホイール12が同軸的に固設されている。
また、エンジンEの端面にはフライホイール12を外囲
するドーム状カバー13が取り付けられており、カバー
内面にはクランクシャフト11に対向するように円筒状
ボス部13aが突設されている。コア1の内周部に設け
られた軸線方向貫通孔1cにボルト14をコア1のエン
ジンE側から挿通し、そのボルト14を円筒状ボス部1
3aの突出端部にねじ込んで、コア1がカバー13に固
設されている。
クシャフト11が突出しており、その突出端部に有底円
筒状のフライホイール12が同軸的に固設されている。
また、エンジンEの端面にはフライホイール12を外囲
するドーム状カバー13が取り付けられており、カバー
内面にはクランクシャフト11に対向するように円筒状
ボス部13aが突設されている。コア1の内周部に設け
られた軸線方向貫通孔1cにボルト14をコア1のエン
ジンE側から挿通し、そのボルト14を円筒状ボス部1
3aの突出端部にねじ込んで、コア1がカバー13に固
設されている。
【0004】ステータ4は、組み付け状態でフライホイ
ール12に受容されるように配置されている。ステータ
4には図7に示されるように複数(図示例では10個)
のコイル巻線部4aが設けられており、各コイル巻線部
4aにはそれぞれコイル3が巻かれている。なお、フラ
イホイール12の周壁部の内周面には複数の円弧状マグ
ネット15が固設されている。また、カバー13内に
は、フライホイール12の外周面に設けられたリラクタ
を検出する点火時期センサ16が配設されている。
ール12に受容されるように配置されている。ステータ
4には図7に示されるように複数(図示例では10個)
のコイル巻線部4aが設けられており、各コイル巻線部
4aにはそれぞれコイル3が巻かれている。なお、フラ
イホイール12の周壁部の内周面には複数の円弧状マグ
ネット15が固設されている。また、カバー13内に
は、フライホイール12の外周面に設けられたリラクタ
を検出する点火時期センサ16が配設されている。
【0005】図7(a)はステータ4のカバー13側の
端面を示す図であり、図7(b)はステータ4のエンジ
ンE側の端面を示す図である。
端面を示す図であり、図7(b)はステータ4のエンジ
ンE側の端面を示す図である。
【0006】このようにして構成された発電機にあって
は、コア1とコイル3とを絶縁する必要がある。その絶
縁構造としては、コア1を合成樹脂材でインサートモー
ルド成形したり、コア1のコイル3を巻線する部分に合
成樹脂材や接着剤によりコーティング処理したりするも
のがある。さらに、合成樹脂成形したコイルボビンなど
の樹脂部品をコア1に嵌合して組み付けることが考えら
れる。
は、コア1とコイル3とを絶縁する必要がある。その絶
縁構造としては、コア1を合成樹脂材でインサートモー
ルド成形したり、コア1のコイル3を巻線する部分に合
成樹脂材や接着剤によりコーティング処理したりするも
のがある。さらに、合成樹脂成形したコイルボビンなど
の樹脂部品をコア1に嵌合して組み付けることが考えら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記樹脂部品をコア1
に嵌合するものにあっては、インジェクションマシンな
どの大型設備を必要としない。また、組み付けにあって
も、図8に示されるように、コア1をステータ4の軸線
方向に両側から挟むように二つ割り形状にした合成樹脂
製の各分割体2a・2bを用いることにより、図9に示
されるように両分割体2a・2bを重ね合わせるだけで
1つのコイルボビン2を形成することができる。このよ
うにすることにより、組み付け作業を簡単に行うことが
できるため、製造コストを低廉化し得るという利点があ
る。
に嵌合するものにあっては、インジェクションマシンな
どの大型設備を必要としない。また、組み付けにあって
も、図8に示されるように、コア1をステータ4の軸線
方向に両側から挟むように二つ割り形状にした合成樹脂
製の各分割体2a・2bを用いることにより、図9に示
されるように両分割体2a・2bを重ね合わせるだけで
1つのコイルボビン2を形成することができる。このよ
うにすることにより、組み付け作業を簡単に行うことが
できるため、製造コストを低廉化し得るという利点があ
る。
【0008】しかしながら、鋼板の積層状態によりコア
1の形状にばらつきがあり、型から形成される同一形状
のコイルボビン2ではコア1のばらつきを吸収すること
ができないという問題がある。そのため、図9に示され
るように、ある程度ばらつきを考慮に入れたコイルボビ
ン2をコア1に嵌合させて組み付けた状態で両分割体2
a・2b間に隙間dが生じるように、両分割体2a・2
bの寸法を設計することになる。さらに、特性差による
積層厚の異なるコアに対しては、それぞれのコアに対す
る専用のコイルボビンが必要になっていた。
1の形状にばらつきがあり、型から形成される同一形状
のコイルボビン2ではコア1のばらつきを吸収すること
ができないという問題がある。そのため、図9に示され
るように、ある程度ばらつきを考慮に入れたコイルボビ
ン2をコア1に嵌合させて組み付けた状態で両分割体2
a・2b間に隙間dが生じるように、両分割体2a・2
bの寸法を設計することになる。さらに、特性差による
積層厚の異なるコアに対しては、それぞれのコアに対す
る専用のコイルボビンが必要になっていた。
【0009】一方、上記構造のACGにあっては、ステ
ータ4への結線用ハーネス17をカバー13側にて取り
回すことになる。また、ステータ4の取り付け強度上、
図7(a)に示されるようにカバー13へのコア1の取
り付け座面1bをある程度の大きさにする必要がある。
さらに、発電機の高出力化のためにはコイル巻線部4a
の寸法を十分に確保する必要があり、それらのスペース
を除いた部分が結線スペースとして利用できることにな
る。したがって、結線スペースが限られてしまうため、
ステータ4のカバー13側での結線スペースを十分に取
れない場合にはステータ4の反対側でも結線の一部を行
うことになる。
ータ4への結線用ハーネス17をカバー13側にて取り
回すことになる。また、ステータ4の取り付け強度上、
図7(a)に示されるようにカバー13へのコア1の取
り付け座面1bをある程度の大きさにする必要がある。
さらに、発電機の高出力化のためにはコイル巻線部4a
の寸法を十分に確保する必要があり、それらのスペース
を除いた部分が結線スペースとして利用できることにな
る。したがって、結線スペースが限られてしまうため、
ステータ4のカバー13側での結線スペースを十分に取
れない場合にはステータ4の反対側でも結線の一部を行
うことになる。
【0010】そのためには、図9に示されるように、コ
ア1に軸線方向貫通孔1fを設けると共に、両分割体2
a・2bに貫通孔1fに没入するターミナル挿通部6・
7を設け、両ターミナル挿通部6・7にターミナル5を
挿通するターミナル挿通孔6a・7aを設ける。これに
より、ターミナル5を介してステータ4のカバー13側
とは相反する側(エンジンE側)での結線が可能にな
る。
ア1に軸線方向貫通孔1fを設けると共に、両分割体2
a・2bに貫通孔1fに没入するターミナル挿通部6・
7を設け、両ターミナル挿通部6・7にターミナル5を
挿通するターミナル挿通孔6a・7aを設ける。これに
より、ターミナル5を介してステータ4のカバー13側
とは相反する側(エンジンE側)での結線が可能にな
る。
【0011】しかしながら、上記したように両分割体同
士2a・2bを重ね合わせる構造では両ターミナル挿通
部6・7間に隙間dが生じているため、各分割体2a・
2bのターミナル挿通孔6a・7aに導電性異物が入り
込むと、隙間dにおけるターミナル5とコア1とが電気
的にショートする虞がある。特に、図示例の二輪車用A
CGにあってはカバー13内をエンジンオイルが通る構
造になっているものがあり、その場合には、オイル中の
導電性スラッジや鉄粉などが上記ターミナル挿通孔6a
・7aに入り込む虞があり、より一層ショートし易いと
いう問題がある。
士2a・2bを重ね合わせる構造では両ターミナル挿通
部6・7間に隙間dが生じているため、各分割体2a・
2bのターミナル挿通孔6a・7aに導電性異物が入り
込むと、隙間dにおけるターミナル5とコア1とが電気
的にショートする虞がある。特に、図示例の二輪車用A
CGにあってはカバー13内をエンジンオイルが通る構
造になっているものがあり、その場合には、オイル中の
導電性スラッジや鉄粉などが上記ターミナル挿通孔6a
・7aに入り込む虞があり、より一層ショートし易いと
いう問題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、二分割された両分割体によりコアを挟むようにした
コイルボビンにおける両分割体間の隙間に対する絶縁性
を確保することを実現するために、本発明に於いては、
コアを挟むように二分割されたコイルボビンであって、
前記コイルボビンの各分割体に、ターミナルを挿通する
ためのターミナル挿通部をそれぞれ設けると共に、前記
各ターミナル挿通部が互いに重なり合うように形成され
ているものとした。
て、二分割された両分割体によりコアを挟むようにした
コイルボビンにおける両分割体間の隙間に対する絶縁性
を確保することを実現するために、本発明に於いては、
コアを挟むように二分割されたコイルボビンであって、
前記コイルボビンの各分割体に、ターミナルを挿通する
ためのターミナル挿通部をそれぞれ設けると共に、前記
各ターミナル挿通部が互いに重なり合うように形成され
ているものとした。
【0013】鋼板を積層して形成されるコアの積層状態
にずれが生じることが避けられないため、そのずれを許
容するべく、コイルボビンの各分割体をコアに組み付け
た状態では両者間に隙間が生じることになるが、請求項
1によれば、ターミナル挿通部の互いに対向する部分が
互いに重なり合い、その重なり合いにより上記隙間を隠
すことができるため、導電性異物がターミナル挿通孔に
入り込んでターミナルとコアとの間が電気的にショート
してしまうことを防止することができる。
にずれが生じることが避けられないため、そのずれを許
容するべく、コイルボビンの各分割体をコアに組み付け
た状態では両者間に隙間が生じることになるが、請求項
1によれば、ターミナル挿通部の互いに対向する部分が
互いに重なり合い、その重なり合いにより上記隙間を隠
すことができるため、導電性異物がターミナル挿通孔に
入り込んでターミナルとコアとの間が電気的にショート
してしまうことを防止することができる。
【0014】また、前記重なり合う部分が、凹凸嵌合す
ると良い。これによれば、例えば凹形状として円筒状に
形成すると共に凸形状としてボス状に形成して両者を嵌
合させることにより、両ターミナル挿通部同士を高精度
に整合させることができ、ターミナル挿通部に設けるタ
ーミナル挿通孔の突き合わせ位置精度が高くなり、ター
ミナルの挿通作業が容易になる。さらには、巻線するま
での間、両分割体をコアに仮組み付け状態にすることが
でき、コイルボビンを形成する両分割体がコアから外れ
たりせず、作業性が良くなる。
ると良い。これによれば、例えば凹形状として円筒状に
形成すると共に凸形状としてボス状に形成して両者を嵌
合させることにより、両ターミナル挿通部同士を高精度
に整合させることができ、ターミナル挿通部に設けるタ
ーミナル挿通孔の突き合わせ位置精度が高くなり、ター
ミナルの挿通作業が容易になる。さらには、巻線するま
での間、両分割体をコアに仮組み付け状態にすることが
でき、コイルボビンを形成する両分割体がコアから外れ
たりせず、作業性が良くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0016】図1は、本発明が適用された二輪車用AC
Gのステータを示す側断面図である。なお、このACG
の全体は従来例で示したものと同様であって良く、その
全体図は省略する。また、従来例と同様の部分について
は同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。
Gのステータを示す側断面図である。なお、このACG
の全体は従来例で示したものと同様であって良く、その
全体図は省略する。また、従来例と同様の部分について
は同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0017】本ACGにおいても、積層構造のコア1に
は、その半径方向外向きに突出された複数(図示例では
12個)のコアティース1aが形成されており、各コア
ティース1aには、二つ割り構造の合成樹脂製コイルボ
ビン2の対応する部分が嵌合している。そのコイルボビ
ン2の各コアティース1aを外囲する部分(コイル巻線
部4a)にコイル3が巻かれる。このようにしてステー
タ4が形成されている。
は、その半径方向外向きに突出された複数(図示例では
12個)のコアティース1aが形成されており、各コア
ティース1aには、二つ割り構造の合成樹脂製コイルボ
ビン2の対応する部分が嵌合している。そのコイルボビ
ン2の各コアティース1aを外囲する部分(コイル巻線
部4a)にコイル3が巻かれる。このようにしてステー
タ4が形成されている。
【0018】コイルボビン2は、従来例と同様にコア1
の軸線方向(クランクシャフトの軸線方向)に対して二
分割された形状の一対の分割体2a・2bからなる。各
コアティース1aに対して両分割体2a・2bの対応す
る部分同士により挟むように嵌合させて、両分割体2a
・2b同士を分割面で合わせるようにしてコア1へ組み
付けることによりコイルボビン2が形成されている。
の軸線方向(クランクシャフトの軸線方向)に対して二
分割された形状の一対の分割体2a・2bからなる。各
コアティース1aに対して両分割体2a・2bの対応す
る部分同士により挟むように嵌合させて、両分割体2a
・2b同士を分割面で合わせるようにしてコア1へ組み
付けることによりコイルボビン2が形成されている。
【0019】コア1のカバー側端面には、図2に示され
るように、カバーの環状ボス部(図示せず)に当接する
座面1bが設けられ、かつその座面1bは従来例で述べ
たように強度を確保するためにある程度の面積を有して
いる。なお、座面1bには、従来例で示したようにコア
固定用ボルトを挿通するねじ孔1cが開口していると共
に、コア1の積層板同士を一体化するためのリベット
(図示せず)を挿通する孔1d開口している。
るように、カバーの環状ボス部(図示せず)に当接する
座面1bが設けられ、かつその座面1bは従来例で述べ
たように強度を確保するためにある程度の面積を有して
いる。なお、座面1bには、従来例で示したようにコア
固定用ボルトを挿通するねじ孔1cが開口していると共
に、コア1の積層板同士を一体化するためのリベット
(図示せず)を挿通する孔1d開口している。
【0020】したがって、コイル3への結線を行うスペ
ースを座面1b以外の所に確保しなければならないた
め、座面1bの面積が広い場合には、コイル結線部の十
分なスペースを確保することができない。そのため、ス
テータ4のエンジン側(カバー側とは相反する側:図3
参照)での結線を可能にするために、図4に示されるよ
うに、コア1の軸線方向に貫通するターミナル5を設け
ている。そのターミナル5を介してワイヤハーネス(図
示せず)とコイル3との結線の一部をステータ4のエン
ジン側(図3)で行うようにしている。
ースを座面1b以外の所に確保しなければならないた
め、座面1bの面積が広い場合には、コイル結線部の十
分なスペースを確保することができない。そのため、ス
テータ4のエンジン側(カバー側とは相反する側:図3
参照)での結線を可能にするために、図4に示されるよ
うに、コア1の軸線方向に貫通するターミナル5を設け
ている。そのターミナル5を介してワイヤハーネス(図
示せず)とコイル3との結線の一部をステータ4のエン
ジン側(図3)で行うようにしている。
【0021】コア1には、図1、及び図2・図3の想像
線に示されるように、クランクシャフト(図示せず)の
突出端部を受容する孔を有する環状部1eが設けられて
いる。コア1の内周部となる環状部1eに、上記ターミ
ナル5を軸線方向に通す貫通孔1fが設けられている。
なお、貫通孔1fは、図示例では3箇所に設けられてい
る。
線に示されるように、クランクシャフト(図示せず)の
突出端部を受容する孔を有する環状部1eが設けられて
いる。コア1の内周部となる環状部1eに、上記ターミ
ナル5を軸線方向に通す貫通孔1fが設けられている。
なお、貫通孔1fは、図示例では3箇所に設けられてい
る。
【0022】そして、両分割体2a・2bには、組み付
け状態で貫通孔1fに互いに対向して没入するように形
成された各ターミナル挿通部6・7がそれぞれ突設され
ている。両ターミナル挿通部6・7には組み付け状態で
互いに同軸的になるターミナル挿通孔6a・7aがそれ
ぞれ設けられ、一方の突出端部には円筒状の凹部7bが
形成され、他方の突出端部には凹部7bに同軸的に没入
し得るボス状の凸部6bが形成されている。両分割体2
a・2bをコア1へ組み付けることにより、図4に示さ
れるように凹部7bと凸部6bとが互いに嵌合状態にな
る。このように、両ターミナル挿通部6・7が分割方向
に直交する方向(半径方向)から見て互いに重なり合う
ように形成されていることになり、その状態でターミナ
ル挿通孔6a・7aにターミナル5が挿通される。その
ようにして設けられたターミナル5は両ターミナル挿通
部6・7により完全に外囲される。
け状態で貫通孔1fに互いに対向して没入するように形
成された各ターミナル挿通部6・7がそれぞれ突設され
ている。両ターミナル挿通部6・7には組み付け状態で
互いに同軸的になるターミナル挿通孔6a・7aがそれ
ぞれ設けられ、一方の突出端部には円筒状の凹部7bが
形成され、他方の突出端部には凹部7bに同軸的に没入
し得るボス状の凸部6bが形成されている。両分割体2
a・2bをコア1へ組み付けることにより、図4に示さ
れるように凹部7bと凸部6bとが互いに嵌合状態にな
る。このように、両ターミナル挿通部6・7が分割方向
に直交する方向(半径方向)から見て互いに重なり合う
ように形成されていることになり、その状態でターミナ
ル挿通孔6a・7aにターミナル5が挿通される。その
ようにして設けられたターミナル5は両ターミナル挿通
部6・7により完全に外囲される。
【0023】したがって、コア1の貫通孔1cに挿通状
態のターミナル5がその貫通孔1cの内周面に対して露
出することがなく、両者間の絶縁性が確保される。これ
により、二輪車用発電機においてエンジンオイル中に晒
されて使用される場合であっても、オイル中に含まれる
導電性スラッジや鉄粉やアルミ粉などの導電性異物がタ
ーミナル5に付着することを防止することができ、ター
ミナル5とコア1とが電気的にショートしてしまうこと
がない。
態のターミナル5がその貫通孔1cの内周面に対して露
出することがなく、両者間の絶縁性が確保される。これ
により、二輪車用発電機においてエンジンオイル中に晒
されて使用される場合であっても、オイル中に含まれる
導電性スラッジや鉄粉やアルミ粉などの導電性異物がタ
ーミナル5に付着することを防止することができ、ター
ミナル5とコア1とが電気的にショートしてしまうこと
がない。
【0024】また、両ターミナル挿通部6・7同士が互
いに凹凸嵌合状態に組み合わされることから、それぞれ
に設けられたターミナル挿通孔6a・7a同士の整合性
も確保される。例えば、ターミナル挿通部6・7の嵌合
部分のみの加工精度を高めておけば、他の部分の加工精
度をそれ程上げなくても対応可能であり、製造コストを
低廉化し得る。また、凸部6b及び凹部7bの軸線方向
長さを長くすることにより、両分割体2a・2b間の隙
間が広くなってもターミナル5の露出を防止でき、コア
1の厚さのばらつきに対する許容量が増大し、歩留まり
に問題が生じることがない。
いに凹凸嵌合状態に組み合わされることから、それぞれ
に設けられたターミナル挿通孔6a・7a同士の整合性
も確保される。例えば、ターミナル挿通部6・7の嵌合
部分のみの加工精度を高めておけば、他の部分の加工精
度をそれ程上げなくても対応可能であり、製造コストを
低廉化し得る。また、凸部6b及び凹部7bの軸線方向
長さを長くすることにより、両分割体2a・2b間の隙
間が広くなってもターミナル5の露出を防止でき、コア
1の厚さのばらつきに対する許容量が増大し、歩留まり
に問題が生じることがない。
【0025】ターミナル挿通部6・7の凹凸嵌合形状は
上記図示例に限られるものではなく、他の形状の一例を
図5に示す。図5に示されるように、一方のターミナル
挿通部6の突出端部には凸状テーパ面6cが形成され、
他方のターミナル挿通部7の突出端部には対応する凹状
テーパ面7cが形成されている。また、図5(a)に示
されるように、両ターミナル挿通部6・7には、上記図
示例と同様に組み付け状態で互いに同軸をなすターミナ
ル挿通孔6a・7aが設けられている。
上記図示例に限られるものではなく、他の形状の一例を
図5に示す。図5に示されるように、一方のターミナル
挿通部6の突出端部には凸状テーパ面6cが形成され、
他方のターミナル挿通部7の突出端部には対応する凹状
テーパ面7cが形成されている。また、図5(a)に示
されるように、両ターミナル挿通部6・7には、上記図
示例と同様に組み付け状態で互いに同軸をなすターミナ
ル挿通孔6a・7aが設けられている。
【0026】この第2の実施の形態にあっても、組み付
け状態では図5(b)に示されるように各テーパ面6c
・7c同士が軸線方向について重なり合い、ターミナル
5が両ターミナル挿通部6・7の重なり合う部分により
外囲される。これにより、上記第1の実施の形態と同様
にターミナル5の絶縁性が確保され、同様の作用効果が
得られる。
け状態では図5(b)に示されるように各テーパ面6c
・7c同士が軸線方向について重なり合い、ターミナル
5が両ターミナル挿通部6・7の重なり合う部分により
外囲される。これにより、上記第1の実施の形態と同様
にターミナル5の絶縁性が確保され、同様の作用効果が
得られる。
【0027】なお、凸状及び凹状の両テーパ面6c・7
c同士を突き合わせることから、図に示されるように両
テーパ面6c・7c間に隙間があり、高精度に形成する
必要がない。この場合においても、両分割体2a・2b
を合わせて組み付けていくことにより、凸状テーパ面6
cと凹状テーパ面7cとが互いにガイドされつつ組み合
わされるため、両ターミナル挿通部6・7の各ターミナ
ル挿通孔6a・7a同士が整合し易い。また、多少ずれ
ていても、ターミナル5の組み付け作業における差し込
み方向を凸状テーパ面6c側から凹状テーパ面7c側に
向かうようにして行うことにより、ターミナル5が凹状
テーパ面7cによりガイドされるため、凹状テーパ面7
c側のターミナル挿通孔7aへのターミナル5の挿入が
容易である。
c同士を突き合わせることから、図に示されるように両
テーパ面6c・7c間に隙間があり、高精度に形成する
必要がない。この場合においても、両分割体2a・2b
を合わせて組み付けていくことにより、凸状テーパ面6
cと凹状テーパ面7cとが互いにガイドされつつ組み合
わされるため、両ターミナル挿通部6・7の各ターミナ
ル挿通孔6a・7a同士が整合し易い。また、多少ずれ
ていても、ターミナル5の組み付け作業における差し込
み方向を凸状テーパ面6c側から凹状テーパ面7c側に
向かうようにして行うことにより、ターミナル5が凹状
テーパ面7cによりガイドされるため、凹状テーパ面7
c側のターミナル挿通孔7aへのターミナル5の挿入が
容易である。
【0028】
【発明の効果】このように本発明によれば、鋼板の積層
によるコアの形状違いを許容するべくコアに組み付けた
コイルボビンの両分割体の両者間に隙間が生じても、タ
ーミナル挿通部の互いに対向する部分は互いに重なり合
うため、上記隙間を隠すことができるため、導電性異物
がターミナル挿通孔に入り込んでターミナルとコアとの
間が電気的にショートしてしまうことを防止することが
できる。
によるコアの形状違いを許容するべくコアに組み付けた
コイルボビンの両分割体の両者間に隙間が生じても、タ
ーミナル挿通部の互いに対向する部分は互いに重なり合
うため、上記隙間を隠すことができるため、導電性異物
がターミナル挿通孔に入り込んでターミナルとコアとの
間が電気的にショートしてしまうことを防止することが
できる。
【0029】また、例えば凹形状として円筒状に形成す
ると共に凸形状としてボス状に形成して両者を嵌合させ
ることにより、両ターミナル挿通部同士を高精度に整合
させることができ、ターミナル挿通部に設けるターミナ
ル挿通孔の突き合わせ位置精度が高くなり、ターミナル
の挿通作業が容易になる。さらには、巻線するまでの
間、両分割体をコアに仮組み付け状態にすることがで
き、コイルボビンを形成する両分割体がコアから外れた
りせず、作業性が良くなる。
ると共に凸形状としてボス状に形成して両者を嵌合させ
ることにより、両ターミナル挿通部同士を高精度に整合
させることができ、ターミナル挿通部に設けるターミナ
ル挿通孔の突き合わせ位置精度が高くなり、ターミナル
の挿通作業が容易になる。さらには、巻線するまでの
間、両分割体をコアに仮組み付け状態にすることがで
き、コイルボビンを形成する両分割体がコアから外れた
りせず、作業性が良くなる。
【図1】本発明が適用された二輪車用発電機のステータ
を示す側断面図。
を示す側断面図。
【図2】図1の矢印II線から見たボビンのカバー側端面
図。
図。
【図3】図1の矢印III線から見たボビンのエンジン側
端面図。
端面図。
【図4】ターミナル挿通部を示す要部拡大側断面図。
【図5】(a)は第2の実施形態のターミナル装置部を
示す要部斜視図、(b)はその組み付け状態を示す要部
拡大側断面図。
示す要部斜視図、(b)はその組み付け状態を示す要部
拡大側断面図。
【図6】二輪車用発電機の一例を示す側断面図。
【図7】(a)は図6の矢印VIIa線から見たステータの
カバー側端面図、(b)は図6の矢印VIIb線から見たス
テータのエンジン側端面図。
カバー側端面図、(b)は図6の矢印VIIb線から見たス
テータのエンジン側端面図。
【図8】ボビンの組み付け要領を示す要部斜視図。
【図9】従来のボビンを組み付けた状態のターミナル部
分を示す要部拡大側断面図。
分を示す要部拡大側断面図。
1 コア、1f 貫通孔
2 ボビン、2a・2b ボビン
3 コイル
4 ステータ
5 ターミナル
6・7 ターミナル挿通部、6a・7a ターミナル挿
通孔 6b 凸部、7b 凹部 6c 凸状テーパ面、7c 凹状テーパ面
通孔 6b 凸部、7b 凹部 6c 凸状テーパ面、7c 凹状テーパ面
Claims (2)
- 【請求項1】 コアを挟むように二分割されたコイルボ
ビンであって、 前記コイルボビンの各分割体に、ターミナルを挿通する
ためのターミナル挿通部をそれぞれ設けると共に、 前記各ターミナル挿通部が互いに重なり合うように形成
されていることを特徴とするターミナル挿通部を有する
コイルボビン。 - 【請求項2】 前記重なり合う部分が、凹凸嵌合するこ
とを特徴とする請求項1に記載の発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053330A JP2003259588A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ターミナル挿通部を有するコイルボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053330A JP2003259588A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ターミナル挿通部を有するコイルボビン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003259588A true JP2003259588A (ja) | 2003-09-12 |
Family
ID=28664784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002053330A Pending JP2003259588A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ターミナル挿通部を有するコイルボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003259588A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7501729B2 (en) | 2004-11-04 | 2009-03-10 | Denso Corporation | Three-phase magnetic generator |
JP2010273482A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Denso Trim Kk | 三相磁石発電機 |
JPWO2016194829A1 (ja) * | 2015-05-29 | 2017-08-17 | デンソートリム株式会社 | 回転電機 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002053330A patent/JP2003259588A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7501729B2 (en) | 2004-11-04 | 2009-03-10 | Denso Corporation | Three-phase magnetic generator |
JP2010273482A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Denso Trim Kk | 三相磁石発電機 |
JPWO2016194829A1 (ja) * | 2015-05-29 | 2017-08-17 | デンソートリム株式会社 | 回転電機 |
CN107636937A (zh) * | 2015-05-29 | 2018-01-26 | 电装多利牡株式会社 | 旋转电机 |
CN107636937B (zh) * | 2015-05-29 | 2020-10-13 | 电装多利牡株式会社 | 旋转电机 |
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