JP2003259037A - 警備情報集中受配信装置及び警備情報集中受配信ネットワークシステム - Google Patents

警備情報集中受配信装置及び警備情報集中受配信ネットワークシステム

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JP2003259037A
JP2003259037A JP2002053739A JP2002053739A JP2003259037A JP 2003259037 A JP2003259037 A JP 2003259037A JP 2002053739 A JP2002053739 A JP 2002053739A JP 2002053739 A JP2002053739 A JP 2002053739A JP 2003259037 A JP2003259037 A JP 2003259037A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】どの警備受託機関と契約している顧客の警備通
報機からの通報であっても、その通報の受信を代行して
行う。 【解決手段】回線I/F手段2は、警備通報装置からの
通報に用いられる全ての網に対応する回線I/Fを有し
ている。受信処理装置6は、回線I/F手段2から受け
た通報に係る警備情報データを解釈して、当該警備情報
データが処理すべきものである場合には警備情報データ
に含まれているデータの中の所定のデータを情報処理手
段10、20、30に渡す。情報処理手段10、20、
30は、受信処理装置6から受けたデータが自己が処理
すべきものである場合には、対応する警備受託機関の警
備センタ装置に送信する表示画面のデータを作成して当
該警備センタ装置に送信すると共に、そのデータを所定
の形態でデータベース装置12、22、32に記憶する
処理を行う。このシステムは、警備会社からの依託によ
る通報の代行受信に限らず、大規模な警備会社の本社支
社間の情報システムにも応用できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、警備会社等の、顧
客からの依頼により警備を行う警備受託機関から、通報
の受配信、即ち通報の受信及び受信した通報の配信、の
依託を受け、それらの警備受託機関に対して行われる通
報を一括して代行して受信し、その受信した通報の情報
を、その通報を行った警備通報装置に対応する警備受託
機関の警備センタ装置に配信することを可能とした警備
情報集中受配信装置、及びそのような警備情報集中受配
信装置を用いた警備情報集中受配信ネットワークシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、テナントビル等において、警
備を行いたい場合には、警備会社と警備に関する契約を
行っている。警備会社は警備受託機関の代表的な例であ
る。そして、その警備の対象となるエリアの各所には熱
線センサ等の種々の防犯センサ、及び警備を行うための
種々の装置を配置すると共に、その警備受託機関の警備
センタ装置に通報を行う警備通報装置を設置している。
なお、防犯センサをはじめとする装置は警備通報装置に
接続されるのは当然である。
【0003】そして、警備通報装置は、防犯センサ及び
その他の装置からの信号に基づいて所定の警備の処理を
実行し、警備センタ装置に通報すべき事象として予め定
められた事象が発生した場合には、その警備通報装置が
接続されている網により警備受託機関の警備センタ装置
に通報を行う。
【0004】どのような事象が生じたときに警備センタ
装置に通報を行うようにするかは任意に定めることがで
きるが、例を挙げると、例えば、ある警戒エリアの警備
状態が警戒状態にあるとき、その警戒エリアに設置され
ている防犯センサが発報したときには警備通報装置は異
常通報を行い、警戒エリアの警備状態が警戒状態から解
除状態へ、あるいはその逆に切り換えられたときには、
その警戒エリアの警備状態が解除状態へ、あるいは警戒
状態に切り換えられたことを通報するようになされるの
が一般的である。また、定期的に定時通報を行うように
なされる場合も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、警備通報装
置から警備センタ装置への通報を行う網としては、従来
はアナログの公衆電話回線網(以下、単にアナログ回線
と称す)が広く用いられていたが、近年では、総合デジ
タル通信網(ISDN:Integrated Services Digital
Network。以下、ISDNと称す)や、非対称デジタル
加入者線(ADSL:Asymmetric Digital Subscriber
Line。以下、ADSLと称す)、あるいは光ファイバ回
線(FTTH:Fiber To The Home。以下、FTTHと
称す)も用いられるようになってきており、更には、ケ
ーブルTVネットワークや、インターネットをはじめと
する種々のネットワーク介して通報を行うことも行われ
てきている。また、今後種々の網が開発される可能性も
ある。
【0006】警備通報装置からどのような網によって警
備センタ装置に通報を行うかは、専ら警備受託機関と警
備に関する契約を結んだ顧客がどのような網を使用する
かに因っている。
【0007】従って、警備受託機関としては、警備通報
装置からの通報を受信する必要上、顧客が使用する網の
全てに対応できるようにしなければならず、顧客が、現
在の警備センタ装置では対応できない網によって通報を
行いたいという場合には、警備受託機関は、新たに当該
網に対応できる設備、即ち当該網によって通報されたデ
ータを受信できる設備を設けなければならないことにな
る。
【0008】このように、警備受託機関としては、新た
な網が開発されれば、その網を用いた通報を受信できる
ような設備を設ける必要があり、多大な設備投資が必要
となるばかりでなく、その運用コスト、及び管理コスト
も大きなものとなる。また、新たに警備受託機関を起業
する場合には、警備センタ装置の初期導入コストが膨大
なものとなる。
【0009】そこで、本発明は、警備受託機関からの依
託を受け、その警備受託機関と契約している顧客の警備
通報装置からの通報を代行して受信し、その受信した通
報の警備情報を、当該通報を行った警備通報装置に対応
する警備受託機関の警備センタ装置に配信することがで
きる警備情報集中受配信装置及び警備情報集中受配信ネ
ットワークシステムを提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の警備情報集中受配信装置は、警備
通報装置からの通報を受信し、その受信した通報に係る
警備情報データを、当該通報を行った警備通報装置に対
応する警備センタ装置に配信することを特徴とする。請
求項2記載の警備情報集中受配信装置は、警備通報装置
からの通報に用いられる全ての網に対応する回線インタ
ーフェースを有し、警備通報装置からの通報を受信する
回線インターフェース手段と、受信処理装置と、警備通
報装置からの通報の代行受信を依頼されている警備受託
機関の数だけ設けられた情報処理手段とを備え、前記受
信処理装置は、回線インターフェース手段から受けた通
報に係る警備情報データを解釈して、当該警備情報デー
タが自己が処理すべきものである場合には警備情報デー
タに含まれているデータの中の所定のデータを前記情報
処理手段に渡す処理を行い、前記情報処理手段は、前記
受信処理装置から受けたデータが自己が処理すべきもの
である場合には、対応する警備センタ装置に送信する表
示画面のデータを作成して当該警備センタ装置に送信す
ると共に、そのデータを所定の形態でデータベースに記
憶する処理を行うことを特徴とする。請求項3記載の警
備情報集中受配信装置は、請求項2において、更に、電
子メール配信手段を備え、前記情報処理手段は、前記受
信処理装置から受けたデータ中に、予め定められた発生
事象を示すコードがある場合には、予め定められた電子
メールアドレス宛の所定の形態の電子メールデータを生
成して前記電子メール配信手段に渡し、前記電子メール
配信手段はそれを受けると、外部ネットワーク網を介し
て前記電子メールアドレス宛てに当該電子メールデータ
を送信することを特徴とする。請求項4記載の警備情報
集中受配信装置は、請求項3において、前記電子メール
配信手段は、警備センタ装置から電子メールアドレス
と、電子メールにより配信するデータを受けると、外部
ネットワーク網を介して前記電子メールアドレス宛てに
当該データを送信することを特徴とする。請求項5記載
の警備情報集中受配信装置は、請求項2において、前記
情報処理手段は、前記警備センタ装置から、警備通報装
置を制御するための警備通報装置制御用データを受けた
場合には、その警備通報装置制御用データの中の所定の
部分のデータを前記受信処理装置に渡し、前記受信処理
装置は、それを受けると、当該データにより指定されて
いる回線インターフェースにより、当該データにより指
定されている通信コードを用いて、前記所定の部分のデ
ータの中の所定の部分のデータを送信することを特徴と
する。請求項6記載の警備情報集中受配信装置は、請求
項2において、前記受信処理装置にはルータが接続さ
れ、そのルータを介して他の警備情報集中受配信装置と
ネットワークシステムを構成可能となされていることを
特徴とする。請求項7記載の警備情報集中受配信ネット
ワークシステムは、警備通報装置からの通報を受信し、
その受信した通報に係る警備情報データを、当該通報を
行った警備通報装置に対応する警備センタ装置に配信す
る警備情報集中受配信装置が複数台設置されてなり、そ
れら複数の警備情報集中受配信装置が通信ネットワーク
により接続されてなることを特徴とする。請求項8記載
の警備情報集中受配信ネットワークシステムは、請求項
7において、前記警備情報集中受配信装置は、警備通報
装置からの通報に用いられる全ての網に対応する回線イ
ンターフェースを有し、警備通報装置からの通報を受信
する回線インターフェース手段と、受信処理装置と、警
備通報装置からの通報の代行受信を依頼されている警備
受託機関の数だけ設けられた情報処理手段とを備え、前
記受信処理装置は、回線インターフェース手段から受け
た通報に係る警備情報データを解釈して、当該警備情報
データが自己が処理すべきものである場合には警備情報
データに含まれているデータの中の所定のデータを前記
情報処理手段に渡す処理を行い、前記情報処理手段は、
前記受信処理装置から受けたデータが自己が処理すべき
ものである場合には、対応する警備センタ装置に送信す
る表示画面のデータを作成して当該警備センタ装置に送
信すると共に、そのデータを所定の形態でデータベース
に記憶する処理を行い、且つ、前記受信処理装置には前
記通信ネットワークに接続されるルータが接続されてい
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。
【0012】(1)第1の実施形態 図1は本発明に係る警備情報集中受配信装置の一実施形
態、及びその警備情報集中受配信装置を用いたシステム
の一実施形態を示す図であり、図中、1は警備情報集中
受配信装置、2は回線インターフェース手段(以下、イ
ンターフェースをI/Fと記す)、3、4、5は回線I
/F、6は受信処理装置、7は認証テーブル、9はバ
ス、10は情報処理手段、11は情報処理装置、12は
データベース装置(以下、データベースをDBと記
す)、13はルータ、20は情報処理手段、21は情報
処理装置、22はDB装置、23はルータ、30は情報
処理手段、31は情報処理装置、32はDB装置、33
はルータ、41、42、43は警備物件、51、52、
53は網、60はコンピュータネットワーク、70、8
0、90は警備センタ装置、200は電子メール配信手
段、201は電子メール処理装置、202は電子メール
サーバ装置、203はルータを示す。
【0013】[運用形態]警備情報集中受配信装置1の
動作の説明の前に、まず警備情報集中受配信装置1を用
いたシステムの運用形態について説明する。警備情報集
中受配信装置1は、警備通報装置から通報時に送信され
る警備情報を集中して受配信するサービスを行う警備情
報受配信サービス機関(以下、単にサービス機関と称
す)が設置して運用するものである。このサービス機関
は警備受託機関それ自体であってもよく、他の機関であ
ってもよい。
【0014】例えば、警備情報集中受配信装置1を運用
するサービス機関が警備受託機関以外の機関である場合
には、警備センタ装置70、80、90は、当該サービ
ス機関と警備情報の受配信の契約を行った警備受託機関
が運用する警備センタ装置となる。
【0015】また、警備受託機関が警備情報集中受配信
装置1を設置、運用することもでき、その場合には、警
備センタ装置70、80、90は当該警備受託機関の本
店や支店あるいは支社に設置された警備センタ装置とす
ることができる。運用形態はこれ以外にも考えられる。
【0016】このように、警備情報集中受配信装置1を
用いたシステムの運用形態は種々考えられるが、以下に
おいては、警備受託機関以外の機関が警備情報集中受配
信装置1を運用し、A社、B社、C社の3社の警備受託
機関の警備センタ装置向けの通報を一括して代行して受
信し、配信する場合について説明する。
【0017】次に、図1に示す各部について概略説明す
る。 [警備物件]警備物件41、42、43は、それぞれ、
A社、B社、C社の何れかの警備受託機関と警備の契約
を結んでいる。警備物件41には、警備通報装置が設置
され、その警備通報装置には防犯センサが接続されてい
る。なお、実際には警備通報装置には複数の防犯センサ
が接続されるが、図1では一つの防犯センサでそれらの
複数の防犯センサを代表して示している。また、警備通
報装置には、警戒エリアの警備状態を設定するための装
置等種々の装置が接続されるのが通常であるが、図1で
は図示を省略している。
【0018】そして、警備物件41の警備通報装置は、
防犯センサその他の装置からの信号に基づいて所定の警
備の処理を実行し、通報すべき事象として予め定められ
た事象が発生した場合には、その警備通報装置が接続さ
れている網51により通報を行う。
【0019】この警備通報装置の行う警備の処理は従来
と同様であるが、従来とは通報を送信する宛先が異なっ
ている。即ち、従来では、通報の宛先は警備の契約を結
んでいる警備受託機関の警備センタ装置であるが、この
場合には宛先は警備情報集中受配信装置1である。な
お、各警備物件に設置されるシステムについては周知で
あり、しかも本発明において本質的な事項ではないの
で、詳細な説明は省略する。
【0020】以上の点については警備物件42、43に
ついても同様であり、図1では警備物件42、43の警
備通報装置は、それぞれ、網52、53により警備情報
集中受配信装置1に通報を行うようになされている。
【0021】このように、図1に示すシステムでは、A
社、B社、またはC社の警備受託機関と警備の契約を結
んでいる警備物件の警備通報装置は、全て警備情報集中
受配信装置1宛てに通報を行うのである。
【0022】[警備通報装置が送信する警備情報デー
タ]各警備物件の警備通報装置は、通報を行う際には、
予め定められた所定の形態の警備情報データを送信す
る。その警備情報データの形態の例を図2に示す。図2
では、警備情報データには、受信センタコード、認証コ
ード、通報装置コード、警備状態コードが含まれてい
る。以下、各コードについて概略説明する。
【0023】受信センタコードは通報時に送信する警備
情報データの宛先のコードであり、具体的には警備情報
集中受配信装置1の受信処理装置6に割り当てられた固
有のコードである。即ち、受信処理装置6には固有のコ
ードが割り当てられており、警備通報装置は通報時に送
信する警備情報データの宛先として、この受信処理装置
6に割り当てられたコードを指定するのである。
【0024】認証コードは、警備情報集中受配信装置1
の受信処理装置6が何等かのデータを受けたときに、そ
のデータを送信した装置が自己と通信を行う権利がある
か否かを判定するために用いるコードである。つまり、
受信処理装置6は、受信センタコードと認証コードとい
う2つのコードによって、データを送信してきた装置が
自己と通信を行う権利があるか否かを判定するようにな
されているのであり、このようにすることによってセキ
ュリティ性を向上させているのである。
【0025】この認証コードは、各警備通報装置毎に定
められていてもよく、警備受託機関毎に定められていて
もよく、あるいは全ての警備通報装置について同一であ
ってもよい。なお、認証の手法としては種々知られてお
り、そのような公知あるいは周知の手法の中の適宜な一
つの手法を用いればよい。
【0026】通報装置コードは、各警備通報装置に割り
当てられた固有のコードであり、警備通報装置は通報時
には、警備情報データの中に、送信元として自己に割り
当てられた通報装置コードを書き込む。
【0027】警備状態コードには、どの警戒エリアで、
どのような事象が発生したのかを示すコードが書き込ま
れる。具体的には、例えば後述するように、警戒エリア
コードと、発生事象コードが書き込まれる。警備物件の
各警戒エリアに対する警戒エリアコードは警備の契約を
結んでいる警備受託機関によって予め定められ、警備通
報装置に登録されている。発生事象コードについても同
様であり、発生事象名に対する発生事象コードは警備受
託機関によって予め定められ、警備通報装置に登録され
ている。なお、警備通報装置が、通報を行うと定められ
た事象が発生した日時のデータを送信可能となされてい
る場合には、この警備状態コードの項目に、その事象の
発生日時のデータを付加することが可能である。また、
監視カメラを備える警備通報装置において、監視カメラ
で撮像した画像をも送る場合には、その画像データを警
備状態コードの項目に添付することが可能である。な
お、図1では、警備物件は3つしか示していないが、こ
れは単に図が煩雑になるのを避けるための措置であっ
て、実際には多数の警備物件がある。
【0028】[網について]次に、網51、52、53
についてであるが、これらの網51、52、53は互い
に異なる網である。なお、図1では、網は3つしか示し
ていないが、これは単に図が煩雑になるのを避けるため
の措置であって、より多くの網が用いられてもよいもの
である。
【0029】[警備情報集中受配信装置1の各部の説
明]次に、警備情報集中受配信装置1の各部について、
動作と共に説明する。
【0030】[回線I/F手段2]回線I/F手段2
は、警備通報装置から通報時に送信される警備情報デー
タを受信するためのものであり、警備通報装置からの通
報に用いられる全ての網に対応する回線I/Fを備えて
いる。図1では、51、52、53の3つの網が用いら
れるので、回線I/F手段2には、網51に対応する回
線I/F3、網52に対応する回線I/F4、及び網5
3に対応する回線I/F5の3つの回線I/Fが設けら
れている。例えば、網51がアナログ回線、網52がI
SDN、網53がインターネット接続業者を介するパケ
ット通信網であるとすると、回線I/F3はモデムで構
成され、回線I/F4はターミナルアダプタで構成さ
れ、回線I/F5はルータで構成される。その他の網が
用いられる場合にも同様である。
【0031】このように、回線I/F手段2には、警備
通報装置がどのような網を用いて通報を行っても、その
通報された警備情報データを受信できるように、通報に
用いられる全ての網に対応する回線I/Fが備えられて
いるのである。そして、回線I/F手段2の各回線I/
F3、4、5は警備情報データを受信すると、その受信
した警備情報データを受信処理装置6に渡す。
【0032】また、各回線I/F3、4、5には、それ
ぞれ固有の回線I/Fコードが付されている。この回線
I/Fコードは、後述するように、警備センタ装置から
警備物件の警備通報装置に対して何等かの制御を行う場
合に用いられる。
【0033】[受信処理装置6]受信処理装置6は、自
己に割り当てられたコードを記憶しており、また、認証
コードが登録された認証テーブル7を備えている。そし
て、受信処理装置6は、回線I/F手段2から警備情報
データを受けると、受信センタコードが自己に割り当て
られたコードと一致するか否か、及び認証コードが認証
テーブル7に登録されているか否かを判定して、受信セ
ンタコードが自己に割り当てられたコードと一致し、且
つ認証コードが認証テーブル7に登録されているもので
ある場合に限り、当該警備情報データは処理すべきもの
であると判定し、その警備情報データ中の所定のデータ
をバス9を介して情報処理手段10、20、30に渡す
処理を行う。ここでは、警備情報データから受信センタ
コードと認証コードとを取り除き、残りのデータ部分、
即ちこの場合には通報装置コードと警備状態コードを情
報処理手段10、20、30に渡すものとする。
【0034】しかし、受信センタコードが自己に割り当
てられたコードと一致していない場合、または認証コー
ドが認証テーブル7に登録されていない場合には、受信
処理装置6はこのデータを破棄する。
【0035】[情報処理手段10、20、30]情報処
理手段10、20、30については次のようである。情
報処理手段は、バス9を介して受信処理装置6から渡さ
れたデータ、この場合には通報装置コードと警備状態コ
ードに対して所定の処理を施すものであり、警備受託機
関毎に設けられている。即ち、情報処理手段は、警備通
報装置からの通報の情報の受配信を依託している警備受
託機関の数だけ設けられている。ここでは、A社、B
社、C社の3社の警備受託機関の警備センタ装置向けの
通報を一括して代行受信し、配信するものとしているの
で、図1では、10、20、30の3つの情報処理手段
が設けられている。そして、ここでは、情報処理手段1
0、20、30は、それぞれ、A社、B社、C社に対応
しているものとする。
【0036】[ルータ13]情報処理手段10は、情報
処理装置11、DB装置12及びルータ13を備えてい
る。ルータ13は、コンピュータネットワーク60を介
して、A社の警備センタ装置70と通信を行うためのも
のである。
【0037】ここで、コンピュータネットワーク60と
しては、無関係な第三者からの介入を防止するために、
高いセキュリティ性を有する専用線、もしくは、コンピ
ュータシステムとして高セキュリティ性を有するインタ
ーネット等のネットワークを用いるのが望ましい。
【0038】[DB装置12]DB装置12は、当該情
報処理手段10と対応している警備受託機関、この場合
にはA社と警備の契約を結んでいる全ての警備物件の名
称等の警備物件のデータの記憶、それらの警備物件の警
備通報装置から通報された警備情報の記憶を行うもので
あるが、このDB装置12は、更にデータの検索機能を
も備えている。
【0039】そのようなDB装置12の構成例を図3に
示す。記憶/検索処理部121は、後述するように、情
報処理装置11から渡されたデータの警備情報記憶部1
22への記憶、情報処理装置11から指示されたデータ
の検索、及びその検索結果の情報処理装置11への通知
を行う。警備情報記憶部122は、警備情報を記憶する
ためのものである。警備情報をどのような形態で記憶す
るかについては後述する。
【0040】警備物件テーブル123には、当該情報処
理手段10と対応している警備受託機関と警備の契約を
結んでいる一つ一つの警備物件に関して、所定のデータ
が書き込まれたテーブルが登録されている。その一つの
警備物件テーブルの例を図4に示す。図4では、通報装
置コードに対する警備物件の物件名称、その警備物件の
警戒エリアコードに対応する警戒エリア名称、発生事象
コードに対応する発生事象名が書き込まれている。
【0041】[情報処理装置11]情報処理装置11に
ついては次のようである。情報処理装置11は、受信処
理装置6から受けたデータ、この場合には通報装置コー
ドと警備状態コードが自己が処理すべきデータであるか
否かを判定し、処理を行うべきデータでない場合には当
該データを破棄する。しかし、自己が処理すべきデータ
である場合には、DB装置12の警備物件テーブル12
3を参照して、対応する警備受託機関の警備センタ装
置、即ち情報処理装置11の場合はA社の警備センタ装
置70のモニタに表示する画面を作成し、その作成した
表示画面のデータをルータ13を介して警備センタ装置
70に送信する。これが通報の情報の配信である。また
このとき情報処理装置11は、その作成した表示画面の
データを記憶/検索処理部121に渡して記憶を指示す
る処理を行う。
【0042】また、情報処理装置11は、警備センタ装
置70から何等かの処理を要求するコマンドを受けた場
合には、そのコマンドに応じた処理を行う。このことに
ついては後述する。
【0043】このように、受信処理装置6から受けた通
報装置コードと警備状態コードに基づいて当該通報を行
った警備通報装置に対応する警備受託機関の警備センタ
装置70のモニタに表示する画面のデータを作成して配
信し、更に警備センタ装置70から何等かの処理を要求
するコマンドを受けた場合にはその処理を行うというシ
ステムとしては、警備センタ装置70と、クライアント
とサーバにより構成されるネットワークベースのグラフ
ィックシステムを構成すればよい。従って、情報処理手
段10と警備センタ装置70、具体的には情報処理装置
11と警備センタ装置70とは、このようなクライアン
トとサーバにより構成されるネットワークベースのグラ
フィックシステムを構成しているのである。このような
グラフィックシステムとしては、例えばXウィンドウシ
ステム(X Window System)や、ワールド・ワイド・ウ
ェブ(WWW:World Wide Web)がある。このようなシ
ステムは周知であるので詳細な説明は省略する。
【0044】以上のことから明らかなように、各情報処
理装置11、21、31には、それぞれ固有の情報処理
装置コードが割り当てられている。そして、警備センタ
装置70、80、90は、対応する情報処理装置11、
21、31に対して何等かの処理を要求するコマンドを
発行する場合に、この情報処理装置コードを用いるので
ある。
【0045】[電子メール配信用アドレステーブル]こ
れまで説明したところから明らかなように、そして後に
詳述するように、警備通報装置から送信された通報の情
報は、全て警備情報集中受配信装置1で受信され、情報
処理装置11からルータ13を介して、対応する警備受
託機関の警備センタ装置70に配信されるのであるが、
例えば異常通報のように警備受託機関として緊急に対応
しなければならないような事態が生じた場合、情報処理
装置11からルータ13を介した通報の情報の配信の他
に、別のルートで通報の情報を受信できるのが望ましい
ものである。このようにすれば、通報の情報は2つのル
ートで警備受託機関に配信されることになるので、信頼
性を向上させることができる。
【0046】また、警備受託機関に警備を依頼している
顧客としても、どのような通報が行われたかを知りたい
という要望もある。
【0047】そこで、情報処理手段10には、当該情報
処理手段10と対応している警備受託機関と警備の契約
を結んでいる警備物件の警備通報装置の通報装置コード
毎に、どのような警備状態コードの場合に、どの電子メ
ールアドレスに電子メールを送信するかが登録された電
子メール配信用アドレステーブル(図1には図示せず。
以下、単にアドレステーブルと称す)が設けられてい
る。
【0048】図5にアドレステーブルの例を示す。図5
は、通報装置コードが「0000020」という警備通報装置
についてのアドレステーブルの例を示す図であり、図5
によれば、通報装置コードが「0000020」である警備通
報装置からの通報であって、警備状態コードに含まれる
発生事象コードが「001」である場合には「aaaa」とい
う電子メールアドレスと、「bbbb」という電子メールア
ドレスの2つの電子メールアドレス宛てに電子メールを
配信し、発生事象コードが「002」である場合には「aaa
a」という電子メールアドレス宛てにのみ電子メールを
配信することが定められている。その他の通報装置コー
ドについても同様である。ここで、どのような発生事象
コードがあった場合に、どの電子メールアドレス宛てに
電子メールを配信するかは警備受託機関あるいは顧客に
よって指定されているものである。
【0049】電子メールで通報の情報を配信するに際し
て、当該情報をどのような形態とするかは任意に定める
ことができる。例えば、通報装置コードと発生事象コー
ドをそのままのコードの形態で配信するようにしてもよ
いし、DB装置12の警備物件テーブル123を検索し
て、当該通報装置コードに対応する物件名、及び発生事
象コードに対応する発生事象名を求め、その物件名と発
生事象名を配信するようにしてもよい。
【0050】このように、アドレステーブルには、当該
情報処理手段10と対応している警備受託機関と警備の
契約を結んでいる警備物件の警備通報装置の通報装置コ
ード毎に、電子メールによる通報の情報の配信を行うべ
き発生事象コードと、電子メールの配信を行う宛先の電
子メールアドレスとが対応付けられているのである。
【0051】このアドレステーブルは、情報処理装置1
1に登録しておくこともできるし、DB装置12の警備
物件テーブル123に設けることもできる。特に、後者
の場合には、このアドレステーブルを図4に示すような
テーブルと統合して一つのテーブルとすることができ
る。以下では、アドレステーブルは前者のように情報処
理装置11に登録されているものとして動作を説明する
が、必要に応じて後者のように警備物件テーブル123
に登録されている場合の動作についても説明することに
する。
【0052】[電子メール配信手段200]次に、電子
メール配信手段200について説明する。上述したよう
に、情報処理装置11は電子メールによっても警備受託
機関あるいはその顧客に対して、電子メールによる通報
の情報の配信を行うことが可能となされているのである
が、その電子メールを行うためのものが電子メール配信
手段200である。
【0053】電子メール配信手段200は、電子メール
処理装置201、電子メールサーバ装置202、ルータ
203で構成される。電子メール処理装置201は、S
MTP(Simple Mail Transfer Protocol)(以下、通
称されているようにSMTPプロトコルと称す)に従っ
て電子メールを送信するものであり、電子メールサーバ
装置202はSMTPプロトコルに従って電子メールサ
ーバ間の送受信を行うものである。ルータ203はコン
ピュータネットワーク60と、インターネット等の電子
メールの送受信が可能な外部ネットワーク網に接続され
ており、電子メールの外部ネットワーク網への送出、及
びコンピュータネットワーク60からの電子メールの取
り込みを行うものである。なお、このような電子メール
処理装置や電子メールサーバ装置は周知のものを用いれ
ばよいので詳細な説明は省略する。また、外部ネットワ
ーク網は有線の網に限らず、電波を用いた網であっても
よい。
【0054】従って、警備受託機関あるいはその顧客
は、上記の外部ネットワーク網にコンピュータシステム
や携帯型端末装置を接続することによって、警備情報集
中受配信装置1から電子メールによる通報の情報の配信
を受けることができる。
【0055】[情報処理手段10及び電子メール配信手
段200の動作]情報処理手段10の動作をより具体的
に説明すると次のようである。情報処理装置11は、受
信処理装置6からバス9を介して通報装置コードと警備
状態コードを受けると、先ず、当該通報装置コードがア
ドレステーブルに登録されているか否かを判定する。登
録されていない場合には情報処理装置11は当該データ
は自己が処理すべきデータではないとして破棄する。
【0056】当該通報装置コードがアドレステーブルに
登録されている場合には、自己が処理すべきデータであ
ると判定して、次に、DB装置12の記憶/検索処理部
121に対して、当該通報装置コードに対する物件名
称、及び当該警備状態コードに含まれる警戒エリアコー
ドに対する警戒エリア名称、発生事象コードに対する発
生事象名を問い合わせる。
【0057】この問い合わせに対して、記憶/検索処理
部121は、当該通報装置コードに対する物件名称、及
び当該警備状態コードに含まれる警戒エリアコードに対
する警戒エリア名称、発生事象コードに対する発生事象
名を警備物件テーブル123から読み出して情報処理装
置11に通知する。
【0058】また、このとき、情報処理装置11は、当
該通報装置コードと、警備状態コード中の発生事象コー
ドとに基づいて、アドレステーブルを参照して、当該通
報の情報を電子メールで配信することの要否を判定し、
配信する必要がある場合には宛先の電子メールアドレス
を求める。具体的には、当該通報装置コードについての
アドレステーブルの中に当該警備状態コード中の発生事
象コードが登録されていない場合には電子メールによる
通報の情報の配信は要求されていないと判定し、登録さ
れている場合には電子メールによる通報の情報の配信が
要求されているとして、当該発生事象コードに対応して
登録されている電子メールアドレスを取り込む処理を行
う。
【0059】そして、情報処理装置11は、電子メール
による通報の情報の配信が要求されていない場合には電
子メールに関する処理を終了するが、電子メールによる
通報の情報の配信が要求されている場合には、送信すべ
き所定の形態の電子メールデータを生成して、その生成
した電子メールデータ及び宛先である電子メールアドレ
スをバス9を介して電子メール処理装置201に渡す。
これを受けると電子メール処理装置201は、当該電子
メールデータを電子メールサーバ装置202に渡す。こ
のときの電子メールデータの形態については上述した通
りである。
【0060】このように当該電子メールデータは、電子
メール処理装置201から電子メールサーバ装置202
に渡され、電子メールサーバ装置202から、ルータ2
03を介して、外部ネットワーク網に送出される。これ
によって、当該電子メールアドレスを有するコンピュー
タシステムあるいは携帯型端末装置は当該通報の情報を
受信することができる。
【0061】さて、情報処理装置11は、DB装置12
の記憶/検索処理部121から物件名称、警戒エリア名
称、及び発生事象名を受けると、これに発生日時を加え
て、当該通報に係る警備情報を警備センタ装置70のモ
ニタで表示するための画面のデータを作成するが、その
際、警備センタ装置70のモニタで表示していたこれま
での警備情報に当該警備情報を付加する形の画面とす
る。そして、情報処理装置11は、表示画面のデータを
作成すると、その表示画面のデータをルータ13を介し
て警備センタ装置70に送信する。なお、事象の発生日
時は、警備状態コードの項目に発生日時のデータが付加
されている場合には、その日時を用いればよいが、発生
日時のデータが付加されていない場合には、当該データ
を受信処理装置6から受けた日時を記憶しておいて、そ
の日時を用いればよい。
【0062】例えば、いま、一つの通報に係る警備情報
の表示を、通報装置コード、物件名称、警戒エリアコー
ド、警戒エリア名称、発生事象名、及び当該事象の発生
日時を1行としてリスト表示するものとすると、作成さ
れる画面は例えば図6に示すようなものとなる。
【0063】図6では、一つの通報に係る警備情報が1
行で表示されており、一番下の行に表示されている警備
情報が最新のものであり、この最新の警備情報がこれま
での通報に係る警備情報に付加されて表示されている。
このような画面が警備センタ装置70のモニタに表示さ
れるのである。この画面を観察することによって、警備
センタ装置70の担当者は、どの物件のどの警戒エリア
で、何時どのような事象が発生したかを容易に把握する
ことができる。
【0064】また、情報処理装置11は、警備センタ装
置70に送信する表示画面を作成すると、今回作成した
最新の1行の警備情報を記憶/検索処理部121に渡し
て、その記憶を指示する。この記憶の指示により、記憶
/検索処理部121は、当該1行分の警備情報を警備情
報記憶部122に記憶する。従って、図6に示すような
表示画面が作成されたとすると、一つの通報について、
通報装置コード、物件名称、警戒エリアコード、警戒エ
リア名称、発生事象名、及び当該事象の発生日時のデー
タが警備情報記憶部122に記憶されることになる。
【0065】このように、通報装置コードと警備状態コ
ードを記憶するのでなく、物件名称や警戒エリア名称、
発生事象名をも含めて記憶するのは次のような理由によ
る。ある一つの警備物件を考えた場合、何等かの原因で
警戒エリアコードに対する警戒エリア名称が変更される
場合がある。例えば図4では「001」という警戒エリア
コードは地下室に対して付けられているが、「001」の
警戒エリアコードを会議室に対して付けるように変更さ
れる場合がある。また、ある通報装置コードが割り当て
られた警備物件の名称が変更される場合もある。発生事
象名についても変更されることも皆無ではない。従っ
て、通報装置コード及び警備情報コードのみをDBとし
て記憶したのでは、後々になって、その通報装置コード
がどの警備物件であるか、あるいはどの警戒エリアでど
のような事象が発生したのかが分からなくなる場合も生
じる。このような事態を回避するために上述したような
情報を記憶するのである。
【0066】以上はアドレステーブルが情報処理装置1
1に登録されている場合の動作であるが、警備物件テー
ブル123に登録されている場合の動作を説明すると次
のようである。
【0067】情報処理装置11は、受信処理装置6から
バス9を介して通報装置コードと警備状態コードを受け
ると、先ず、DB装置12の記憶/検索処理部121に
対して通報装置コードと警備状態コードとを与えて、当
該通報装置コードが警備物件テーブル123に登録され
ているか否か、登録されている場合には当該通報装置コ
ードに対する物件名称、当該警備状態コードに含まれる
警戒エリアコードに対する警戒エリア名称、発生事象コ
ードに対する発生事象名、電子メールによる通報の情報
の配信の要否、配信が要求されている場合にはその宛先
の電子メールアドレスを問い合わせる。
【0068】この問い合わせに対して、記憶/検索処理
部121は、警備物件テーブル123に当該通報装置コ
ードが登録されているか否かを検索する。登録されてい
ない場合には、登録されていない旨を情報処理装置11
に通知する。この通知を受けた場合には、情報処理装置
11は自己が処理すべきデータではないとして、当該デ
ータを破棄する。
【0069】当該通報装置コードが警備物件テーブル1
23に登録されている場合には、記憶/検索処理部12
1は、当該通報装置コードに対する物件名称、及び当該
警備状態コードに含まれる警戒エリアコードに対する警
戒エリア名称、発生事象コードに対する発生事象名を読
み出すと共に、アドレステーブルを検索して、電子メー
ルによる通報の情報の配信が要求されているか否かを判
定し、配信が要求されている場合にはその宛先の電子メ
ールアドレスをアドレステーブルから読み出して情報処
理装置11に通知する。この後の処理は上述したと同じ
である。
【0070】以上、情報処理手段10について説明した
が、情報処理手段20、30についても同様である。
【0071】[警備センタ装置70]次に、警備センタ
装置70について説明するが、以下に述べる事項につい
ては警備センタ装置80、90においても同様である。
警備センタ装置70の構成例を図7に示す。図7におい
て、71はコンピュータネットワーク60を介して情報
処理手段10と通信を行うためのルータ、72は当該警
備センタ装置70の動作を統括して管理する監視端末制
御部であり、CPU及びその周辺回路で構成される。7
3はCRT、液晶表示装置等の表示手段で構成されるモ
ニタ、74はキーボードやマウス等で構成される入力
部、75はプリンタである。そして、監視端末制御部7
2と、モニタ73と、入力部74とでグラフィカルユー
ザインターフェース(GUI)を構成している。
【0072】このような警備センタ装置70は、市販さ
れているパーソナルコンピュータシステムに上述したグ
ラフィックシステムを実現するためのアプリケーション
ソフトウェアを搭載し、ルータ71を追加するだけで構
成することが可能であるので安価に構成することができ
る。
【0073】また、警備センタ装置70は、コンピュー
タネットワーク60を介して、警備情報集中受配信装置
1の電子メール配信手段200に電子メールデータを送
受信する機能をも有している。そのため、監視端末制御
部72には、電子メールの送受信を行うためのプロトコ
ルを実行する手段が搭載されている。具体的には、例え
ば、送信のためにはSMTPプロトコルを搭載すればよ
く、受信のためにはポスト・オフィス・プロトコル(P
OP:Post Office Protocol)を搭載すればよい。
【0074】[警備センタ装置70の動作]さて、監視
端末制御部72は、情報処理手段10から表示画面のデ
ータを受けると、それをモニタ73に表示する。また、
上述した通り、警備センタ装置70は情報処理手段10
と、クライアントとサーバにより構成されるネットワー
クベースのグラフィックシステムを構成しているので、
このシステムを利用して、対応する情報処理装置11に
対して種々の要求を行うことが可能である。
【0075】例えば、これまで顧客の警備通報装置から
通報された警備情報をプリンタ75からプリント出力し
たい場合には、入力部74からプリントを要求するコマ
ンドを入力して情報処理手段10に送信すればよい。こ
のときには、監視端末制御部72は、送信元として自己
に割り当てられたコードを、宛先として警備情報集中受
配信装置1の対応する情報処理装置コードを付して、プ
リントを要求するコマンドを発行する。このコマンドに
は、日時等の条件を付けることによって要求する警備情
報の範囲を指定することが可能である。
【0076】このコマンドを受けると、情報処理装置1
1は、要求されている範囲の警備情報の抽出を記憶/検
索処理部121に指示する。そして、記憶/検索処理部
121から警備情報を受けると、それらの警備情報をプ
リント可能な形態として、ルータ13を介して警備セン
タ装置70に送信する。そして、監視端末制御部72は
それを受けるとプリンタ75にそのデータを渡してプリ
ントを指示する。これによって警備情報のプリントが行
われる。
【0077】[警備物件テーブル及びアドレステーブル
の登録]情報処理手段10のDB装置12の警備物件テ
ーブル123に登録する警備物件に関する種々のデータ
の入力、及び情報処理装置11に登録するアドレステー
ブルの入力は警備センタ装置70で行う。即ち、新規に
警備の契約を結んだ警備物件については、通報装置コー
ドと物件名称、警戒エリアコードとそれに対応する警戒
エリア名称、及び発生事象コードとそれに対応する発生
事象を新たに警備物件テーブル123に登録しなければ
ならず、また、物件名称や警戒エリアコードに対応する
警戒エリア名称が変更された場合にも変更後の物件名称
や、新たな警戒エリアコードと警戒エリア名称の対応関
係を登録し直さなければならない。更に、電子メールに
よる通報の情報の配信の宛先の電子メールアドレスが変
更された場合や、発生事象コードの追加、削除が要求さ
れる場合もあり、このような場合にはアドレステーブル
を新たに登録する必要がある。
【0078】そこで、この警備情報集中受配信装置1を
用いたシステムでは、警備物件テーブル123に登録す
る内容、及びアドレステーブルに登録する内容は全て警
備センタ装置70で入力して、情報処理手段10に送信
するようになされている。
【0079】警備物件テーブル123に警備物件に関す
る種々のデータを登録する場合には、オペレータは入力
部74により警備物件に関するデータを登録するための
メニューを選択して、通報装置コードと物件名称の対
応、警戒エリアコードと警戒エリア名称の対応、発生事
象コードと発生事象の対応を入力する。その場合の画面
の例を図8に示す。図8に示すような画面において必要
なデータを入力すると、その入力データを、警備物件テ
ーブル123への登録を要求するコマンドと共に、情報
処理手段10に送信する。このとき、監視端末制御部7
2は、送信元として自己に割り当てられたコードを、宛
先として警備情報集中受配信装置1の対応する情報処理
装置コードを付すことは当然である。
【0080】情報処理手段10の情報処理装置11は、
当該コマンドと当該警備物件に関するデータを受ける
と、当該コマンドに従って、当該警備物件に関するデー
タをDB装置12の記憶/検索処理部121に渡して警
備物件テーブル123への登録を指示する。これに応じ
て記憶/検索処理部121は当該警備物件に関するデー
タを警備物件テーブル123に登録する。このような動
作によって、各警備物件に関する種々のデータがDB装
置12の警備物件テーブル123に登録される。
【0081】アドレステーブルの登録についても同様で
あり、オペレータは入力部74によりアドレステーブル
を登録するためのメニューを選択して、発生事象コード
と電子メールアドレスの対応を入力して、その入力デー
タを、アドレステーブルの登録を要求するコマンドと共
に、情報処理手段10に送信する。このときにも、監視
端末制御部72は、送信元として自己に割り当てられた
コードを、宛先として警備情報集中受配信装置1の対応
する情報処理装置コードを付すことは当然である。情報
処理手段10の情報処理装置11は、当該コマンドと当
該アドレステーブルに関するデータを受けると、当該コ
マンドに従ってアドレステーブルを登録する。
【0082】以上はアドレステーブルが情報処理装置1
1に登録されている場合の動作であるが、アドレステー
ブルが警備物件テーブル123に登録されている場合に
は、情報処理装置11はアドレステーブルの登録を要求
するコマンドとアドレステーブルに関するデータを受け
ると、当該コマンドに従って、当該アドレステーブルに
関するデータをDB装置12の記憶/検索処理部121
に渡して警備物件テーブル123への登録を指示する。
これに応じて記憶/検索処理部121は当該アドレステ
ーブルに関するデータを警備物件テーブル123に登録
する。
【0083】[警備センタ装置から警備通報装置の動作
を制御する場合の動作]ところで、一般に、警備通報装
置が警備センタ装置に通報を行う警備システムでは、警
備センタ装置から警備通報装置に対して種々の制御を行
わせることが行われている。例えば、警備物件のある警
戒エリアの警備状態を警備センタ装置から強制的に解除
状態から警戒状態に、あるいは警戒状態から解除状態に
切り換える場合がある。また、監視カメラを備える警備
通報装置の場合には、警備センタ装置から強制的に監視
カメラで撮像した画像を送信させるという場合もある。
更には、警備通報装置で警備の処理を行うためのプログ
ラムをバージョンアップした場合、警備センタ装置から
警備通報装置にそれをダウンロードする場合もある。
【0084】このように、警備センタ装置から警備通報
装置を制御する場合があるのであるが、図1に示す警備
情報集中受配信装置1を用いたシステムにおいても警備
センタ装置70、80、90から警備物件41、42、
43の警備通報装置を制御できるようになされている。
その場合の動作は次のようである。
【0085】警備センタ装置70から、顧客の警備物件
の警備通報装置の制御を行う場合、オペレータは警備セ
ンタ装置70の入力部74により警備通報装置の制御を
行うためのメニューを選択して、制御を行う対象となる
警備通報装置の通報装置コード、当該警備通報装置を発
呼するための通信コード、当該警備通報装置が接続され
ている網に対応する回線I/Fの回線I/Fコード、警
備情報集中受配信装置1の受信処理装置6の受信センタ
コード、制御の内容を指示するための制御コマンド、及
びその制御を行うために用いる制御データを入力し、送
信を指示する。なお、制御データは予め作成しておい
て、制御コマンドに添付するようにすればよい。ここ
で、通信コードは制御の対象の警備通報装置を発呼する
ためのものであるので、当該警備通報装置が接続されて
いる網がアナログ回線やISDNの場合は、当該警備通
報装置に割り当てられた電話番号となる。その他の網に
ついても同様である。
【0086】そして、監視端末制御部72は、入力され
た各種のコード及び制御コマンドに基づいて所定の形態
の警備通報装置制御用データを生成して、この警備通報
装置制御用データを、ルータ71、そしてコンピュータ
ネットワーク60を介して、対応する情報処理手段、こ
の場合には情報処理手段10宛てに送信する。
【0087】監視端末制御部72が生成する警備通報装
置制御用データの形態の例を図9に示す。図9におい
て、情報処理装置コードは、この警備通報装置制御用デ
ータの宛先となる情報処理手段の情報処理装置、この場
合には情報処理装置11に割り当てられているコードで
あり、センタ装置コードは送信元である警備センタ装置
70に割り当てられているコードであり、これらのコー
ドは監視端末制御部72に予め登録されており、監視端
末制御部72が自動的に入力されたコード及び制御コマ
ンドに付すものである。
【0088】また、処理要求コマンドは、当該データが
警備通報装置制御用データであり、警備通報装置への送
信が要求されていることを示すコマンドであり、当該メ
ニューが選択されて、所定のコード及び制御コマンドが
入力されて送信が指示された場合に監視端末制御部72
が自動的に付すものである。受信センタコード、通信コ
ード、回線I/Fコード、通報装置コード、制御コマン
ド及び制御データについては上述した通りである。
【0089】さて、情報処理装置11は、警備通報装置
制御用データを受信すると、情報処理装置コードが自己
に割り当てられたコードか否か、及びセンタ装置コード
が自己に対応している警備センタ装置に割り当てられた
コードか否かを判定する。そして、情報処理装置コード
が自己に割り当てられたコードであり、且つセンタ装置
コードが自己に対応している警備センタ装置に割り当て
られたコードである場合にのみ処理要求コマンドを解釈
する。それ以外の場合は受信した警備通報装置制御用デ
ータを破棄する。
【0090】この場合には処理要求コマンドは警備通報
装置への送信要求であるので、情報処理装置11は、受
信した警備通報装置制御用データから、情報処理装置コ
ードとセンタ装置コードとを取り除き、処理要求コマン
ド、受信センタコード、通信コード、回線I/Fコー
ド、通報装置コード、制御コマンド及び制御データのみ
を、バス9を介して受信処理装置6に渡す。
【0091】受信処理装置6は、これを受けると、処理
要求コマンドを解釈し、受信センタコードが自己に割り
当てられたコードか否かを判定する。この場合には、処
理要求コマンドは警備通報装置への送信要求であり、受
信センタコードは自己に割り当てられたコードであるの
で、受信処理装置6は、指定された回線I/Fコードの
回線I/Fに対して、通報装置コード、制御コマンド及
び制御データを渡して、指定された通信コードへの送信
を指示する。
【0092】これによって、指定された通信コードを有
する警備通報装置は、通報装置コード、制御コマンド及
び制御データを受信する。そして、警備通報装置は受信
した通報装置コードが自己に割り当てられたコードか否
かを判定し、自己に割り当てられたコードである場合に
は、受信した制御データを用いて、制御コマンドで指示
された動作を行う。
【0093】以上は警備センタ装置70から警備通報装
置の動作を制御する場合について説明したが、警備セン
タ装置80、90から警備通報装置の動作を制御する場
合についても同様である。
【0094】[電子メールによる報告書等の配信]警備
受託機関は、定期的に顧客に対して、通報があった日
時、その内容、それに対する措置の内容等所定の事項に
ついての報告書を提出する。この報告書は文書で提出す
ることが要求される場合もあるが、電子メールによる配
信が要求される場合もある。
【0095】そこで、図1に示す警備情報集中受配信装
置1を用いたシステムでは、警備センタ装置70、8
0、90から、電子メールにより報告書を顧客に配信す
ることが可能となされている。以下、その場合の動作に
ついて説明する。なお、以下では警備センタ装置70で
の動作について説明するが、警備センタ装置80、90
についても同様である。
【0096】警備センタ装置70のオペレータは、入力
部74により報告書作成/送信のメニューを選択して、
報告書を作成し、この報告書を配信する顧客の電子メー
ルアドレスを入力して、送信を指示する。
【0097】当該メニューで送信が指示されると、監視
端末制御部72は、当該報告書と顧客の電子メールアド
レスを、ルータ71、コンピュータネットワーク60を
介して電子メール配信手段200の電子メールサーバ装
置202宛てにSMTPプロトコルに従って送信する。
【0098】電子メールサーバ装置202はこれを受信
すると、受信した報告書を、SMTPプロトコルに従っ
て、ルータ203、そして外部ネットワーク網を介し
て、受信した顧客の電子メールアドレス宛てに送信す
る。これによって、当該顧客は、外部ネットワーク網に
接続されたコンピュータシステムや、携帯型端末装置に
よって当該報告書を受信することができる。これが報告
書の電子メールによる配信である。なお、これまでは報
告書を電子メールにより配信することについて説明した
が、報告書のみに限らず、顧客に何等かのデータを電子
メールで配信する場合にも同様に行うことができること
は当然である。
【0099】[第1の実施形態による効果]以上のよう
であるので、この警備情報集中受配信装置1を用いたシ
ステムによれば、警備通報装置からの通報は全て警備情
報集中受配信装置1が代行して受信し、そこから当該通
報を行った警備通報装置に対応する警備受託機関の警備
センタ装置に配信することが可能であるので、警備セン
タ装置としては、従来のように、警備通報装置が通報を
行うために用いる網の全てに対応するような設備を備え
る必要は無く、警備センタ装置を安価に構成することが
でき、以て警備受託機関の起業も容易となる。
【0100】また、図1に示すようなシステムを構築す
ることによって、警備受託機関は警備センタ装置を一箇
所だけに設置し、そこで集中して顧客の警備物件の警備
通報装置からの通報を受けることが可能となるばかりで
なく、複数の警備受託機関がそれぞれ設置、運営してい
た警備センタ装置を一箇所に集中化することも可能とな
るので、警備センタ装置で用いる各種機器のメンテナン
ス性を向上させることも可能となり、通報に対する対応
も迅速に行うことも可能となるので、これらの相乗作用
により信頼性を向上させる一助とすることができる。
【0101】また、警備情報集中受配信装置1から警備
センタ装置に送信されるのは表示画面のデータであるの
で、警備センタ装置としては上述したグラフィックシス
テムを搭載した安価なコンピュータシステムで構成する
ことができる。
【0102】更に、警備情報集中受配信装置1の設置及
び運用は警備受託機関以外の個人あるいは機関も行うこ
とができる。
【0103】(2)第2の実施形態 次に、図10を参照して、他の実施形態について説明す
る。上述した第1の実施形態では1台の警備情報集中受
配信装置1で警備通報装置からの通報を集中して受配信
するものとしたが、警備情報集中受配信装置を複数配置
して、それらを適宜な通信ネットワークで接続すること
によって、複数の警備情報集中受配信装置を用いた警備
情報集中受配信ネットワークシステムを構築することが
できる。
【0104】図10はそのようなネットワークを構築す
る場合に適した警備情報集中受配信装置の構成例を示す
ものである。なお、図10において、図1に示す構成要
素と同等なものについて同一の符号を付して、重複する
説明を最小限に留めることにする。
【0105】図10に示す警備情報集中受配信装置1
は、図1に示す警備情報集中受配信装置1とは、受信処
理装置6にルータ8が接続されている点で異なってい
る。このルータ8は、図示しない通信ネットワークに接
続されている。つまり、図10に示す警備情報集中受配
信装置1は、ルータ8を介して、他の警備情報集中受配
信装置とネットワークシステムを構成することが可能と
なされているのである。ここで、上記の「他の警備情報
集中受配信装置」の構成は図10の警備情報集中受配信
装置1と同じ構成である。
【0106】この通信ネットワークとしては、無関係な
第三者からの介入を防止するために、高いセキュリティ
性を有する専用線、もしくは、コンピュータシステムと
して高セキュリティ性を有するインターネット等のネッ
トワークを用いるのが望ましい。
【0107】複数の警備情報集中受配信装置でネットワ
ークを構築する場合、各警備情報集中受配信装置の受信
処理装置6には互いに異なる固有のコードが割り当てら
れており、各警備情報集中受配信装置の受信処理装置6
には自己に割り当てられたコードと、ネットワークで接
続された他の警備情報集中受配信装置の受信処理装置6
に割り当てられたコードが登録されている。
【0108】そして、警備情報集中受配信装置1の受信
処理装置6は、回線I/F手段2から警備情報データを
受けると、それを解釈して、当該受信センタコードが自
己に割り当てられたコードと一致し、且つ認証コードが
認証テーブル7に登録されているものである場合には第
1の実施形態で説明した処理を行うが、当該受信センタ
コードが自己に割り当てられたコードと一致しない場合
には、回線I/F手段2から受けた警備情報データをそ
のままルータ8を介して、当該受信センタコードが割り
当てられた警備情報集中受配信装置1の受信処理装置6
に向けて転送する。
【0109】従って、図10に示す警備情報集中受配信
装置1を、いくつかの主要都市等の国内の適宜な複数箇
所に配置することによって、通報を行う場合には、警備
の契約を結んでいる警備受託機関の警備センタ装置がコ
ンピュータネットワーク60を介して接続されている警
備情報集中受配信装置1でなくても、最寄りの警備情報
集中受配信装置1に通報を行えばよいので、通報を行う
網として電話回線を用いている場合には電話料金を安価
に留めることができる。
【0110】例えば、図10に示す警備情報集中受配信
装置1を、東京と大阪に設置して警備情報集中受配信ネ
ットワークシステムを構築し、顧客の警備物件は大阪近
傍にあり、契約している警備受託機関の警備センタ装置
は東京近傍にあるとする。この場合、当該顧客の警備物
件の警備通報装置は、通報を東京の警備情報集中受配信
装置に行う必要はなく、大阪の警備情報集中受配信装置
に向けて通報を行えばよい。このとき受信センタコード
は東京に設置されている警備情報集中受配信装置に割り
当てられているコードとする。これによって、当該通報
を受信した警備情報集中受配信装置から東京の警備情報
集中受配信装置に送信されることになる。このような場
合、通報を行う網として電話回線を用いているとする
と、電話料金は、直接東京に通報するよりも安価になる
ことは明らかであろう。
【0111】また、図10に示す構成によれば、図10
の警備センタ装置70から、図に示す警備情報集中受配
信装置1以外の警備情報集中受配信装置に通報を行って
いる警備通報装置に対して所望の制御を行うことが可能
である。その場合には、警備センタ装置で入力する受信
センタコードを、当該警備通報装置が通報を行っている
警備情報集中受配信装置の受信処理装置に割り当てられ
ているコードとすればよい。
【0112】この場合、図10の警備情報集中受配信装
置1の受信処理装置6は、情報処理装置11から受けた
データ中の受信センタコードが自己に割り当てられたコ
ードではないので、当該受信センタコードを有する受信
処理装置宛てに、処理要求コマンド、受信センタコー
ド、通信コード、回線I/Fコード、通報装置コード、
制御コマンド、及び制御データを送信する。これによっ
て、これらのコード、制御コマンド及び制御データは、
この警備情報集中受配信装置の受信処理装置によって受
信され、上述した動作が行われて警備通報装置は制御デ
ータを用いて制御コマンドで指示された動作を行うこと
になる。
【0113】その他の動作は上述した第1の実施形態と
同じである。
【0114】[特に第2の実施形態による効果]この第
2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態による
効果に加え、次のような効果が奏される。複数の警備情
報集中受配信装置が通信ネットワークで接続されている
ので、一箇所の警備センタ装置で、遠隔地にある警備通
報装置からの通報をも監視することができる。従って、
警備受託機関としては、遠隔地にある顧客のために警備
センタ装置を設置する必要無く警備業務を行うことがで
きる。
【0115】[実施形態の変形]以上、本発明の実施形
態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。以下に3
つの変形例について説明する。
【0116】上述した第1の実施形態では、受信処理
装置6はデータ、より具体的には通報装置コードと警備
状態コードとを全ての情報処理手段10、20、30に
渡し、各情報処理手段10、20、30が当該データが
自己が処理すべきものか否かを判断するものとしたが、
通報装置コードに警備受託機関のコードを含ませたり、
あるいは、どの通報装置コードのものはどの情報処理手
段に送るかを定めたテーブルを受信処理装置6に備えて
おけば、受信処理装置6は受信した警備情報データの通
報装置コードから、当該データをどの情報処理手段に送
ればよいかを認識することができ、その情報処理手段に
対してのみデータを渡すことができる。そして、このよ
うにした場合には、情報処理手段は、受信処理装置6か
ら受けたデータについて、自己が処理すべきものである
か否かの判断を行う必要は無く、そのまま処理を行えば
よい。
【0117】第1、第2の実施形態では、警備センタ
装置から警備通報装置の制御を行う場合に、オペレータ
は受信センタコード、通信コード、回線I/Fコードを
も入力するものとしたが、これらのコードを情報処理手
段のDB装置の警備物件テーブルに登録しておくことも
可能である。このようにした場合、警備センタ装置のオ
ペレータは、通報装置コードと制御コマンド及び制御デ
ータを入力して送信すればよい。そして、情報処理装置
は、これを受けると、記憶/検索処理部に当該通報装置
コードに対応する受信センタコード、通信コード、回線
I/Fコードの検索を指示し、記憶/検索処理部から渡
されたこれらのコードを、通報装置コード、制御コマン
ド、制御データに付して受信処理装置に渡す動作を行う
ようにする。その後の動作は上述したと同じである。こ
れによれば、情報処理装置の負荷は若干大きくなるが、
警備センタ装置のオペレータの負担は軽減される。
【0118】電子メール配信手段200の電子メール
サーバ装置202で外部ネットワーク網に接続された顧
客のコンピュータシステムや携帯型端末装置から、契約
している警備受託機関の警備センタ装置に宛てて送信さ
れた電子メールを受信して保存しておき、警備センタ装
置からの要求により、保存している電子メールを、ルー
タ203及びコンピュータネットワーク60を介して、
当該警備センタ装置宛てに送信するようにすることも可
能である。この場合には、電子メールサーバ装置20
2、及び警備センタ装置の監視端末制御部に、POP
や、一般にはアイマップ(IMAP:Internet Message
Access Protocol)と称されている、電子メールソフト
からの要求により送信処理する機能を搭載すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警備情報集中受配信装置の第1の
実施形態、及びその警備情報集中受配信装置を用いたシ
ステムの実施形態を示す図である。
【図2】警備通報装置が通報時に送信する警備情報デー
タの構成例を示す図である。
【図3】DB装置の構成例を示す図である。
【図4】警備物件テーブル123に登録される警備物件
に関する種々のデータが書き込まれたテーブルの例を示
す図である。
【図5】電子メール配信用アドレステーブルの例を示す
図である。
【図6】情報処理手段の情報処理装置が作成する表示画
面の例を示す図である。
【図7】警備センタ装置の構成例を示す図である。
【図8】警備物件に関する種々のデータを入力するため
の画面の例を示す図である。
【図9】警備センタ装置から警備通報装置を制御する場
合に、監視端末制御部72が生成する警備通報装置制御
用データの形態の例を示す図である。
【図10】本発明に係る警備情報集中受配信装置の第2
の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…警備情報集中受配信装置 2…回線インターフェース手段(回線I/F手段) 3、4、5…回線I/F 6…受信処理装置 7…認証テーブル 9…バス 10…情報処理手段 11…情報処理装置 12…データベース装置(DB装置) 13…ルータ 20…情報処理手段 21…情報処理装置 22…DB装置 23…ルータ 30…情報処理手段 31…情報処理装置 32…DB装置 33…ルータ 41、42、43…警備物件 51、52、53…網 60…コンピュータネットワーク 70、80、90…警備センタ装置 200…電子メール配信手段 201…電子メール処理装置 202…電子メールサーバ装置 203…ルータ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA19 BB03 BB11 BB18 BB73 BB74 DD05 DD23 DD24 EE07 EE12 EE16 FF01 FF02 FF04 FF19 FF20 GG12 GG18 GG21 GG23 GG32 GG66 GG67 GG70 GG71 GG83 5K101 KK02 KK14 LL01 MM07 NN01 NN14 NN18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】警備通報装置からの通報を受信し、その受
    信した通報に係る警備情報データを、当該通報を行った
    警備通報装置に対応する警備センタ装置に配信すること
    を特徴とする警備情報集中受配信装置。
  2. 【請求項2】警備通報装置からの通報に用いられる全て
    の網に対応する回線インターフェースを有し、警備通報
    装置からの通報を受信する回線インターフェース手段
    と、 受信処理装置と、 警備通報装置からの通報の代行受信を依頼されている警
    備受託機関の数だけ設けられた情報処理手段とを備え、 前記受信処理装置は、回線インターフェース手段から受
    けた通報に係る警備情報データを解釈して、当該警備情
    報データが自己が処理すべきものである場合には警備情
    報データに含まれているデータの中の所定のデータを前
    記情報処理手段に渡す処理を行い、 前記情報処理手段は、前記受信処理装置から受けたデー
    タが自己が処理すべきものである場合には、対応する警
    備センタ装置に送信する表示画面のデータを作成して当
    該警備センタ装置に送信すると共に、そのデータを所定
    の形態でデータベースに記憶する処理を行うことを特徴
    とする警備情報集中受配信装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の警備情報集中受配信装置に
    おいて、 更に、電子メール配信手段を備え、 前記情報処理手段は、前記受信処理装置から受けたデー
    タ中に、予め定められた発生事象を示すコードがある場
    合には、予め定められた電子メールアドレス宛の所定の
    形態の電子メールデータを生成して前記電子メール配信
    手段に渡し、 前記電子メール配信手段はそれを受けると、外部ネット
    ワーク網を介して前記電子メールアドレス宛てに当該電
    子メールデータを送信することを特徴とする警備情報集
    中受配信装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の警備情報集中受配信装置に
    おいて、 前記電子メール配信手段は、警備センタ装置から電子メ
    ールアドレスと、電子メールにより配信するデータを受
    けると、外部ネットワーク網を介して前記電子メールア
    ドレス宛てに当該データを送信することを特徴とする警
    備情報集中受配信装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の警備情報集中受配信装置に
    おいて、 前記情報処理手段は、前記警備センタ装置から、警備通
    報装置を制御するための警備通報装置制御用データを受
    けた場合には、その警備通報装置制御用データの中の所
    定の部分のデータを前記受信処理装置に渡し、 前記受信処理装置は、それを受けると、当該データによ
    り指定されている回線インターフェースにより、当該デ
    ータにより指定されている通信コードを用いて、前記所
    定の部分のデータの中の所定の部分のデータを送信する
    ことを特徴とする警備情報集中受配信装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の警備情報集中受配信装置に
    おいて、 前記受信処理装置にはルータが接続され、そのルータを
    介して他の警備情報集中受配信装置とネットワークシス
    テムを構成可能となされていることを特徴とする警備情
    報集中受配信装置。
  7. 【請求項7】警備通報装置からの通報を受信し、その受
    信した通報に係る警備情報データを、当該通報を行った
    警備通報装置に対応する警備センタ装置に配信する警備
    情報集中受配信装置が複数台設置されてなり、それら複
    数の警備情報集中受配信装置が通信ネットワークにより
    接続されてなることを特徴とする警備情報集中受配信ネ
    ットワークシステム。
  8. 【請求項8】請求項7記載の警備情報集中受配信ネット
    ワークシステムにおいて、 前記警備情報集中受配信装置は、 警備通報装置からの通報に用いられる全ての網に対応す
    る回線インターフェースを有し、警備通報装置からの通
    報を受信する回線インターフェース手段と、 受信処理装置と、 警備通報装置からの通報の代行受信を依頼されている警
    備受託機関の数だけ設けられた情報処理手段とを備え、 前記受信処理装置は、回線インターフェース手段から受
    けた通報に係る警備情報データを解釈して、当該警備情
    報データが自己が処理すべきものである場合には警備情
    報データに含まれているデータの中の所定のデータを前
    記情報処理手段に渡す処理を行い、 前記情報処理手段は、前記受信処理装置から受けたデー
    タが自己が処理すべきものである場合には、対応する警
    備センタ装置に送信する表示画面のデータを作成して当
    該警備センタ装置に送信すると共に、そのデータを所定
    の形態でデータベースに記憶する処理を行い、且つ、 前記受信処理装置には前記通信ネットワークに接続され
    るルータが接続されていることを特徴とする警備情報集
    中受配信ネットワークシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005301948A (ja) * 2004-03-19 2005-10-27 Atsumi Electric Co Ltd 警備システムの送信機
JP2013037479A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Hitachi Building Systems Co Ltd 遠隔監視システム
JP2018136840A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 セコム株式会社 警備システム、携帯端末、警備装置、サーバ装置、警備方法及びプログラム

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JP2018136840A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 セコム株式会社 警備システム、携帯端末、警備装置、サーバ装置、警備方法及びプログラム

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