JP2003258243A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属酸化物からなるゲート絶縁膜の信頼性を
向上させ、素子特性の向上をはかる。 【解決手段】 ゲート絶縁膜に金属酸化物膜を用いる半
導体装置の製造方法において、シリコン基板1上にPV
D法で金属酸化物、もしくは金属窒化物状態で初期層2
1を成膜した後、CVD法で同種もしくは異種の金属酸
化物層22を形成する。初期層21をPVD法で作製す
ることにより、シリコン基板1と金属酸化物界面を制御
性良く形成した後、CVD法で金属酸化物層を均一性良
く形成する。ゲート絶縁膜の密着性、結晶構造を改善
し、酸化膜換算膜厚、リーク電流を低減し、信頼性が向
上する。
向上させ、素子特性の向上をはかる。 【解決手段】 ゲート絶縁膜に金属酸化物膜を用いる半
導体装置の製造方法において、シリコン基板1上にPV
D法で金属酸化物、もしくは金属窒化物状態で初期層2
1を成膜した後、CVD法で同種もしくは異種の金属酸
化物層22を形成する。初期層21をPVD法で作製す
ることにより、シリコン基板1と金属酸化物界面を制御
性良く形成した後、CVD法で金属酸化物層を均一性良
く形成する。ゲート絶縁膜の密着性、結晶構造を改善
し、酸化膜換算膜厚、リーク電流を低減し、信頼性が向
上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高誘電体からなる
ゲート絶縁膜を有する半導体装置の製造方法に関する。
ゲート絶縁膜を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置における高集積化およ
び高速化に対する技術進展に伴い、MOSFETの微細
化が進められている。微細化に伴いゲート絶縁膜の薄膜
化を進めると、トンネル電流によるゲートリーク電流の
増大といった問題が顕在化してくる。
び高速化に対する技術進展に伴い、MOSFETの微細
化が進められている。微細化に伴いゲート絶縁膜の薄膜
化を進めると、トンネル電流によるゲートリーク電流の
増大といった問題が顕在化してくる。
【0003】この問題を抑制するために、ゲート絶縁膜
にHfO2やZrO2等の金属酸化物の高誘電率材料を用
いたゲート絶縁膜により、薄いSiO2換算膜厚を実現
しながら物理的な膜厚を厚くするという手法が研究され
ている。
にHfO2やZrO2等の金属酸化物の高誘電率材料を用
いたゲート絶縁膜により、薄いSiO2換算膜厚を実現
しながら物理的な膜厚を厚くするという手法が研究され
ている。
【0004】また、昨今のシステムLSIにおいては、
演算処理を行なう内部回路、入出力を受け持つ周辺回
路、DRAMなど、複数の機能を持つ回路を一つのチッ
プに集積することが一般的となっている。このようなシ
ステムLSIを構成するMOSFETには、それぞれの
機能に応じて、リーク電流は大きくても高駆動力である
ことや、駆動力は低くてもリーク電流が小さいことが求
められる。これを実現するために、ゲート絶縁膜をなす
SiO2を複数の膜厚に作り分けるマルチゲート酸化膜
技術が用いられている。
演算処理を行なう内部回路、入出力を受け持つ周辺回
路、DRAMなど、複数の機能を持つ回路を一つのチッ
プに集積することが一般的となっている。このようなシ
ステムLSIを構成するMOSFETには、それぞれの
機能に応じて、リーク電流は大きくても高駆動力である
ことや、駆動力は低くてもリーク電流が小さいことが求
められる。これを実現するために、ゲート絶縁膜をなす
SiO2を複数の膜厚に作り分けるマルチゲート酸化膜
技術が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前節で述べたhigh
−kゲート絶縁膜に関しては、現在、種々の高誘電率材
料が種々の薄膜形成方法を用いて形成されているが、実
用化に向けては様々な課題がある。これらは、シリコン
基板表面と高誘電率膜との間に、SiO2層やシリケー
ト層といった低誘電率の界面層が形成され実効的な誘電
率を下げてしまう、高誘電率材料が金属酸化物であるが
ゆえに柱状成長しその粒界を通してリーク電流が流れて
しまうといった問題である。これらには、結晶化温度と
いった材料物性に起因した問題と、薄膜形成方法などの
プロセスに起因した問題がある。
−kゲート絶縁膜に関しては、現在、種々の高誘電率材
料が種々の薄膜形成方法を用いて形成されているが、実
用化に向けては様々な課題がある。これらは、シリコン
基板表面と高誘電率膜との間に、SiO2層やシリケー
ト層といった低誘電率の界面層が形成され実効的な誘電
率を下げてしまう、高誘電率材料が金属酸化物であるが
ゆえに柱状成長しその粒界を通してリーク電流が流れて
しまうといった問題である。これらには、結晶化温度と
いった材料物性に起因した問題と、薄膜形成方法などの
プロセスに起因した問題がある。
【0006】特に、薄膜形成方法については、大別し
て、物理的成膜方法と化学的成膜方法があるが、材料物
性と相俟ってそれぞれの長所短所がある。化学的成膜方
法は、MO−CVD法やAL−CVD法に代表されるよ
うに、ダメージレスで自己整合性や均一性に優れている
が、残留不純物、密着性の問題、さらには、核生成密度
が低くグレイン成長しやすいといった課題がある。他
方、物理的成膜法は、ダメージや均一性に問題がある
が、密着性が良く、核生成密度が高くグレインの少ない
膜が成長しやすいといった特徴がある。
て、物理的成膜方法と化学的成膜方法があるが、材料物
性と相俟ってそれぞれの長所短所がある。化学的成膜方
法は、MO−CVD法やAL−CVD法に代表されるよ
うに、ダメージレスで自己整合性や均一性に優れている
が、残留不純物、密着性の問題、さらには、核生成密度
が低くグレイン成長しやすいといった課題がある。他
方、物理的成膜法は、ダメージや均一性に問題がある
が、密着性が良く、核生成密度が高くグレインの少ない
膜が成長しやすいといった特徴がある。
【0007】本発明の目的は、ゲート絶縁膜の信頼性を
向上させ、素子特性の向上をはかることにある。上記金
属酸化物からなる高誘電率薄膜を、密着性・均一性良
く、結晶粒界等の影響を抑えたモフォロジーで、さらに
は低誘電率界面層の生成を抑えて形成する製造方法を提
供することで、酸化膜換算膜厚およびリーク電流を低減
し、信頼性を向上することにある。
向上させ、素子特性の向上をはかることにある。上記金
属酸化物からなる高誘電率薄膜を、密着性・均一性良
く、結晶粒界等の影響を抑えたモフォロジーで、さらに
は低誘電率界面層の生成を抑えて形成する製造方法を提
供することで、酸化膜換算膜厚およびリーク電流を低減
し、信頼性を向上することにある。
【0008】上記の課題を解消することにあり、物理的
成膜法と化学的成膜法のそれぞれの特徴を生かし、金属
酸化物薄膜の材料物性を鑑みた、薄いSiO2換算膜厚
でゲートリークの小さいゲート絶縁膜を得ることを可能
とする半導体装置とその製造方法を提供することにあ
る。
成膜法と化学的成膜法のそれぞれの特徴を生かし、金属
酸化物薄膜の材料物性を鑑みた、薄いSiO2換算膜厚
でゲートリークの小さいゲート絶縁膜を得ることを可能
とする半導体装置とその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置の製造方法は、シリコン基板上に第1の層を物理的成
膜法により堆積し、前記第1の層の上に第2の層を化学
的成膜法により堆積して前記第1の層と前記第2の層と
の高誘電率積層膜からなるゲート絶縁膜を形成すること
を特徴とする。
置の製造方法は、シリコン基板上に第1の層を物理的成
膜法により堆積し、前記第1の層の上に第2の層を化学
的成膜法により堆積して前記第1の層と前記第2の層と
の高誘電率積層膜からなるゲート絶縁膜を形成すること
を特徴とする。
【0010】この構成によると、第1の層を物理的成膜
法で形成することにより、密着性・核生成密度を向上さ
せ、第2の層を化学的成膜法で形成することにより、均
一性を向上させることができる。
法で形成することにより、密着性・核生成密度を向上さ
せ、第2の層を化学的成膜法で形成することにより、均
一性を向上させることができる。
【0011】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
上記の第1の半導体装置の製造方法において、高誘電率
積層膜を構成する金属元素として、ハフニウム、ジルコ
ニウム、チタン、タンタル、アルミニウムおよび希土類
金属の群から選択することを開示している。
上記の第1の半導体装置の製造方法において、高誘電率
積層膜を構成する金属元素として、ハフニウム、ジルコ
ニウム、チタン、タンタル、アルミニウムおよび希土類
金属の群から選択することを開示している。
【0012】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
上記の第1または第2の半導体装置の製造方法におい
て、第1の層の物理的成膜法による堆積工程の雰囲気と
して、イオン照射下の雰囲気を用いることを特徴とす
る。
上記の第1または第2の半導体装置の製造方法におい
て、第1の層の物理的成膜法による堆積工程の雰囲気と
して、イオン照射下の雰囲気を用いることを特徴とす
る。
【0013】この構成によると、スパッタ法やイオンア
シスト蒸着法など、低エネルギーイオンのアシスト効果
により密着性を向上させることができる。本発明の第4
の半導体装置の製造方法は、上記の第1〜第3の何れか
の半導体装置の製造方法において、第1の層の物理的成
膜法による堆積工程の雰囲気として、O2を含む雰囲気
を用いることを特徴とする。
シスト蒸着法など、低エネルギーイオンのアシスト効果
により密着性を向上させることができる。本発明の第4
の半導体装置の製造方法は、上記の第1〜第3の何れか
の半導体装置の製造方法において、第1の層の物理的成
膜法による堆積工程の雰囲気として、O2を含む雰囲気
を用いることを特徴とする。
【0014】この構成によると、第1の層を金属酸化物
薄膜の状態、すなわち高誘電率薄膜として堆積すること
を開示している。本発明の第5の半導体装置の製造方法
は、上記の第1〜第3の何れかの半導体装置の製造方法
において、第1の層の物理的成膜法による堆積工程の雰
囲気として、N2もしくはN2O,O2を含むを含む雰囲
気を用いることを特徴とする。
薄膜の状態、すなわち高誘電率薄膜として堆積すること
を開示している。本発明の第5の半導体装置の製造方法
は、上記の第1〜第3の何れかの半導体装置の製造方法
において、第1の層の物理的成膜法による堆積工程の雰
囲気として、N2もしくはN2O,O2を含むを含む雰囲
気を用いることを特徴とする。
【0015】この構成によると、第1の層を金属窒化物
薄膜の状態で堆積することにより、第2の層の化学的成
膜法における酸化性、高温条件下での、Si基板からの
Siの拡散、および雰囲気から酸素の拡散による低誘電
率界面層の形成を抑えることができる。
薄膜の状態で堆積することにより、第2の層の化学的成
膜法における酸化性、高温条件下での、Si基板からの
Siの拡散、および雰囲気から酸素の拡散による低誘電
率界面層の形成を抑えることができる。
【0016】本発明の第6の半導体装置の製造方法は、
上記の第1〜第5の何れかの半導体装置の製造方法にお
いて、第1の層と第2の層とに、それぞれ異なる高誘電
率材料を用いることを特徴とする。
上記の第1〜第5の何れかの半導体装置の製造方法にお
いて、第1の層と第2の層とに、それぞれ異なる高誘電
率材料を用いることを特徴とする。
【0017】この構成によると、金属酸化物薄膜の材料
物性面から見た場合、第1の層としては、誘電率はさほ
ど高くなくとも、粒界が少ない、もしくは非晶質状態を
取り易い材料が望ましく、第2の層としては、物性値の
優れた、すなわち誘電率の高い材料が望ましい。
物性面から見た場合、第1の層としては、誘電率はさほ
ど高くなくとも、粒界が少ない、もしくは非晶質状態を
取り易い材料が望ましく、第2の層としては、物性値の
優れた、すなわち誘電率の高い材料が望ましい。
【0018】本発明の第7の半導体装置の製造方法は、
上記の第1〜第6の何れかの半導体装置の製造方法にお
いて、堆積時の基板温度として、第1の層については非
晶質膜が得られる程度の低温、第2の層については結晶
性被膜が得られる程度の高温とすることを特徴とする。
上記の第1〜第6の何れかの半導体装置の製造方法にお
いて、堆積時の基板温度として、第1の層については非
晶質膜が得られる程度の低温、第2の層については結晶
性被膜が得られる程度の高温とすることを特徴とする。
【0019】この構成によると、第1の非晶質層でリー
ク電流を抑えながら、第2の結晶層で誘電率を向上させ
ることができる。本発明の半導体装置は、高誘電体から
なるゲート絶縁膜をシリコン基板上に有する半導体装置
であって、前記ゲート絶縁膜として、シリコン基板上に
異なる高誘電率材料からなる少なくとも2層からなる高
誘電率積層膜を形成したことを特徴とする。
ク電流を抑えながら、第2の結晶層で誘電率を向上させ
ることができる。本発明の半導体装置は、高誘電体から
なるゲート絶縁膜をシリコン基板上に有する半導体装置
であって、前記ゲート絶縁膜として、シリコン基板上に
異なる高誘電率材料からなる少なくとも2層からなる高
誘電率積層膜を形成したことを特徴とする。
【0020】この構成によると、金属酸化物薄膜の個々
の材料物性に鑑み、それぞれの特徴を生かした積層膜を
構成することで、薄いSiO2換算膜厚でゲートリーク
の小さいゲート絶縁膜を実現できる。
の材料物性に鑑み、それぞれの特徴を生かした積層膜を
構成することで、薄いSiO2換算膜厚でゲートリーク
の小さいゲート絶縁膜を実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態の
(実施例1)〜(実施例3)を(比較例1)(比較例
2)と対比して説明する。
(実施例1)〜(実施例3)を(比較例1)(比較例
2)と対比して説明する。
【0022】(比較例1)物理的成膜(PVD)法によ
る従来のゲート絶縁膜の製造方法について、図4を参照
しながら説明する。
る従来のゲート絶縁膜の製造方法について、図4を参照
しながら説明する。
【0023】例えばp型シリコン基板1を、フッ酸水溶
液で表面自然酸化膜を除去し水洗後、成膜装置チャンバ
ー内部に導入する。成膜装置としては、PVD法、例え
ば、直流スパッタ法に基づく装置を用い、金属酸化物薄
膜2をシリコン基板1の上に形成する。金属酸化物薄膜
2として、例えば、ハフニウム酸化物(HfO2)を形
成する場合、ハフニウム(Hf)金属をターゲットに用
いる。ArガスとO2ガスの混合ガスからなる雰囲気を
用いて直流電圧を印加し、放電を起こすと、反応性スパ
ッタにより、HfO2膜からなる金属酸化物薄膜2が形
成される。スパッタ時間を制御することにより、3〜1
0nmのHfO2薄膜を得る。このHfO2薄膜は、結晶
化温度(およそ600℃)以下の基板温度で形成する場
合には、非晶質で断面構造にも柱状構造は見られない。
しかしながら、この工程において、基板からのSiの拡
散、雰囲気からの酸素の拡散によって、シリコン基板1
と金属酸化物薄膜2の間に界面層3が3nm程度形成さ
れることは否めない。この界面層は、SiO2リッチな
シリケートと考えられる。
液で表面自然酸化膜を除去し水洗後、成膜装置チャンバ
ー内部に導入する。成膜装置としては、PVD法、例え
ば、直流スパッタ法に基づく装置を用い、金属酸化物薄
膜2をシリコン基板1の上に形成する。金属酸化物薄膜
2として、例えば、ハフニウム酸化物(HfO2)を形
成する場合、ハフニウム(Hf)金属をターゲットに用
いる。ArガスとO2ガスの混合ガスからなる雰囲気を
用いて直流電圧を印加し、放電を起こすと、反応性スパ
ッタにより、HfO2膜からなる金属酸化物薄膜2が形
成される。スパッタ時間を制御することにより、3〜1
0nmのHfO2薄膜を得る。このHfO2薄膜は、結晶
化温度(およそ600℃)以下の基板温度で形成する場
合には、非晶質で断面構造にも柱状構造は見られない。
しかしながら、この工程において、基板からのSiの拡
散、雰囲気からの酸素の拡散によって、シリコン基板1
と金属酸化物薄膜2の間に界面層3が3nm程度形成さ
れることは否めない。この界面層は、SiO2リッチな
シリケートと考えられる。
【0024】その後、例えば、タングステン(W)を、
スパッタ法を用いて堆積し、周知のリソグラフィ/ドラ
イエッチング工程により、ゲート電極4に加工し、キャ
パシタ構造を得ることが出来る。
スパッタ法を用いて堆積し、周知のリソグラフィ/ドラ
イエッチング工程により、ゲート電極4に加工し、キャ
パシタ構造を得ることが出来る。
【0025】(比較例2)化学的成膜(CVD)法によ
る従来のゲート絶縁膜の製造方法について、図5を参照
しながら説明する。
る従来のゲート絶縁膜の製造方法について、図5を参照
しながら説明する。
【0026】同じくp型シリコン基板1を、フッ酸水溶
液で表面自然酸化膜を除去し水洗後、成膜装置チャンバ
ー内部に導入する。成膜装置としては、CVD法、例え
ば、有機金属前駆体を用いたCVD装置を用い、金属酸
化物薄膜2をシリコン基板1上に形成する。金属酸化物
薄膜2として、同じく、ハフニウム酸化物(HfO2)
を形成する場合、ハフニウム(Hf)の有機金属錯体で
あるテトラキスジエチルアミノハフニウム(Hf(NE
t2)4)をCVD原料に用いる。原料のHf(NEt
2)4液体をN2ガスでバブリングし、N2ガスをキャリア
ガスとして成膜装置チャンバーへと輸送する。もう一つ
の原料である酸素はO2ガスの形で別系統の配管から基
板上へ導き、Hf(NEt2)4と反応させてHfO2膜
からなる金属酸化物薄膜2が形成される。ガス導入時間
を制御することにより、3〜10nmのHfO2薄膜を
得る。HfO2薄膜中の有機成分を離脱させるためには
300℃以上の基板温度加熱が必要で、このときのHf
O2薄膜の構造は、多結晶で断面構造にも柱状構造が顕
著に見られる。この工程においても、先の(比較例1)
と同様、基板からのSiの拡散、雰囲気からの酸素の拡
散によって、シリコン基板1と金属酸化物薄膜2の間に
界面層3が3nm程度形成される、この界面層は、Si
O2リッチなシリケートと考えられる。
液で表面自然酸化膜を除去し水洗後、成膜装置チャンバ
ー内部に導入する。成膜装置としては、CVD法、例え
ば、有機金属前駆体を用いたCVD装置を用い、金属酸
化物薄膜2をシリコン基板1上に形成する。金属酸化物
薄膜2として、同じく、ハフニウム酸化物(HfO2)
を形成する場合、ハフニウム(Hf)の有機金属錯体で
あるテトラキスジエチルアミノハフニウム(Hf(NE
t2)4)をCVD原料に用いる。原料のHf(NEt
2)4液体をN2ガスでバブリングし、N2ガスをキャリア
ガスとして成膜装置チャンバーへと輸送する。もう一つ
の原料である酸素はO2ガスの形で別系統の配管から基
板上へ導き、Hf(NEt2)4と反応させてHfO2膜
からなる金属酸化物薄膜2が形成される。ガス導入時間
を制御することにより、3〜10nmのHfO2薄膜を
得る。HfO2薄膜中の有機成分を離脱させるためには
300℃以上の基板温度加熱が必要で、このときのHf
O2薄膜の構造は、多結晶で断面構造にも柱状構造が顕
著に見られる。この工程においても、先の(比較例1)
と同様、基板からのSiの拡散、雰囲気からの酸素の拡
散によって、シリコン基板1と金属酸化物薄膜2の間に
界面層3が3nm程度形成される、この界面層は、Si
O2リッチなシリケートと考えられる。
【0027】その後、例えば、タングステン(W)を、
スパッタ法を用いて堆積し、周知のリソグラフィ/ドラ
イエッチング工程により、ゲート電極4に加工し、キャ
パシタ構造を得ることが出来る。
スパッタ法を用いて堆積し、周知のリソグラフィ/ドラ
イエッチング工程により、ゲート電極4に加工し、キャ
パシタ構造を得ることが出来る。
【0028】上記、(比較例1)のPVD法および(比
較例2)のCVD法を用いて、シリコン基板1上に金属
酸化物薄膜2を形成した段階で、金属酸化物薄膜2のシ
リコン基板1への密着性を評価する目的で、スクラッチ
試験を行った。その結果を図2に示す。
較例2)のCVD法を用いて、シリコン基板1上に金属
酸化物薄膜2を形成した段階で、金属酸化物薄膜2のシ
リコン基板1への密着性を評価する目的で、スクラッチ
試験を行った。その結果を図2に示す。
【0029】図2(a)が(比較例1)のPVD成膜法
によるもので、図2(b)が(比較例2)のCVD成膜
法によるものの測定結果である。図から分かるとおり、
PVD法に比べて、CVD法により作製した金属酸化物
薄膜の方が、はるかに低い負荷でシリコン基板から剥離
しており、密着性は低いものと理解される。
によるもので、図2(b)が(比較例2)のCVD成膜
法によるものの測定結果である。図から分かるとおり、
PVD法に比べて、CVD法により作製した金属酸化物
薄膜の方が、はるかに低い負荷でシリコン基板から剥離
しており、密着性は低いものと理解される。
【0030】これら金属酸化物薄膜をゲート絶縁膜とし
て用いる場合、後工程で、堆積される薄膜の応力を様々
な熱処理工程で受けるために、その密着性は重要な問題
である。その意味では、PVD法の方が望ましいと考え
られ、特に、(比較例1)のスパッタ法やイオンアシス
ト蒸着法等の低エネルギイオン照射下の成膜法は、イオ
ン衝撃による適度なミキシング効果により、緻密性・密
着性の高い膜をえることができる。
て用いる場合、後工程で、堆積される薄膜の応力を様々
な熱処理工程で受けるために、その密着性は重要な問題
である。その意味では、PVD法の方が望ましいと考え
られ、特に、(比較例1)のスパッタ法やイオンアシス
ト蒸着法等の低エネルギイオン照射下の成膜法は、イオ
ン衝撃による適度なミキシング効果により、緻密性・密
着性の高い膜をえることができる。
【0031】さらに、(比較例1)のPVD法および
(比較例2)のCVD法を用いて作製した、3〜10n
mの金属酸化物薄膜2を用いたゲート絶縁膜のキャパシ
タ特性を図3に示す。
(比較例2)のCVD法を用いて作製した、3〜10n
mの金属酸化物薄膜2を用いたゲート絶縁膜のキャパシ
タ特性を図3に示す。
【0032】横軸がC−V測定より求めた酸化膜換算膜
厚(nm)で、縦軸がI−V測定より求めたゲート印加
電圧+1V時のリーク電流(A/cm2)である。ゲー
ト絶縁膜としては、酸化膜換算膜厚・リーク電流とも小
さいほど、また、酸化膜換算膜厚の減少に対してリーク
電流の増加の少ないほど、優れていると考えられる。
厚(nm)で、縦軸がI−V測定より求めたゲート印加
電圧+1V時のリーク電流(A/cm2)である。ゲー
ト絶縁膜としては、酸化膜換算膜厚・リーク電流とも小
さいほど、また、酸化膜換算膜厚の減少に対してリーク
電流の増加の少ないほど、優れていると考えられる。
【0033】図3(a)が(比較例1)のPVD法によ
るもので、図3(b)が(比較例2)のCVD法による
ものの測定結果である。図から分かるとおり、PVD法
に比べてCVD法により作製した金属酸化物薄膜は、酸
化膜換算膜厚に関しては小さく、誘電率の高い結晶性の
薄膜が得られている、あるいは、ダメージが少なく界面
層の形成が抑えられていると考えられるが、反面、リー
ク電流に関しては、かなり大きく、上述の柱状構造に基
づく結晶粒界を介して電流が流れているものと推定され
る。
るもので、図3(b)が(比較例2)のCVD法による
ものの測定結果である。図から分かるとおり、PVD法
に比べてCVD法により作製した金属酸化物薄膜は、酸
化膜換算膜厚に関しては小さく、誘電率の高い結晶性の
薄膜が得られている、あるいは、ダメージが少なく界面
層の形成が抑えられていると考えられるが、反面、リー
ク電流に関しては、かなり大きく、上述の柱状構造に基
づく結晶粒界を介して電流が流れているものと推定され
る。
【0034】以上、(比較例1)および(比較例2)に
基づき述べてきたように、CVD法は、MO−CVD法
やAL−CVD法に代表されるように、ダメージレスで
自己整合性や均一性に優れているが、残留不純物、密着
性の問題、さらには、核生成密度が低くグレイン成長し
やすいといった課題があり、他方、PVD法は、ダメー
ジや均一性に問題があるが、密着性が良く、核生成密度
が高くグレインの少ない膜が成長しやすいといった特徴
がある。信頼性の高い優れたゲート絶縁膜を得るために
は、上記金属酸化物からなる高誘電率薄膜を、密着性・
均一性良く、結晶粒界などの影響を抑えたモフォロジー
で、さらには低誘電率界面層の生成を抑えて形成する製
造方法を構築し、酸化膜換算膜厚・リーク電流を低減
し、信頼性を向上させることが必要である。
基づき述べてきたように、CVD法は、MO−CVD法
やAL−CVD法に代表されるように、ダメージレスで
自己整合性や均一性に優れているが、残留不純物、密着
性の問題、さらには、核生成密度が低くグレイン成長し
やすいといった課題があり、他方、PVD法は、ダメー
ジや均一性に問題があるが、密着性が良く、核生成密度
が高くグレインの少ない膜が成長しやすいといった特徴
がある。信頼性の高い優れたゲート絶縁膜を得るために
は、上記金属酸化物からなる高誘電率薄膜を、密着性・
均一性良く、結晶粒界などの影響を抑えたモフォロジー
で、さらには低誘電率界面層の生成を抑えて形成する製
造方法を構築し、酸化膜換算膜厚・リーク電流を低減
し、信頼性を向上させることが必要である。
【0035】本発明は、これらの課題を解消することに
あり、下記に示す本発明の実施の形態である(実施例
1)〜(実施例3)では、PVD法とCVD法のそれぞ
れの特徴を生かし、金属酸化物薄膜の材料物性を鑑み
た、薄いSiO2換算膜厚でゲートリークの小さいゲー
ト絶縁膜を得ることを可能とする半導体装置とその製造
方法を実現している。
あり、下記に示す本発明の実施の形態である(実施例
1)〜(実施例3)では、PVD法とCVD法のそれぞ
れの特徴を生かし、金属酸化物薄膜の材料物性を鑑み
た、薄いSiO2換算膜厚でゲートリークの小さいゲー
ト絶縁膜を得ることを可能とする半導体装置とその製造
方法を実現している。
【0036】(実施例1)次に、本発明の(実施例1)
としての金属酸化物高誘電率膜からなるゲート絶縁膜の
製造方法について図1を参照しながら説明する。
としての金属酸化物高誘電率膜からなるゲート絶縁膜の
製造方法について図1を参照しながら説明する。
【0037】金属酸化物薄膜の材料物性に鑑み、PVD
法とCVD法のそれぞれの特徴を生かして、2段階成膜
による積層膜を構成する。まず、(比較例1)と同じよ
うに、例えばp型シリコン基板1を、フッ酸水溶液で表
面自然酸化膜を除去し水洗後、PVD装置に導入し、初
期層21として金属酸化物薄膜を堆積する。
法とCVD法のそれぞれの特徴を生かして、2段階成膜
による積層膜を構成する。まず、(比較例1)と同じよ
うに、例えばp型シリコン基板1を、フッ酸水溶液で表
面自然酸化膜を除去し水洗後、PVD装置に導入し、初
期層21として金属酸化物薄膜を堆積する。
【0038】初期層21としては、例えば、HfO2薄
膜をArガスとO2ガスの混合ガスからなる雰囲気を用
いて反応性スパッタにより形成する。初期層の膜厚とし
ては1〜2nmが好適であり、スパッタ時間制御により
最適化することができる。その後、直ちに真空を破るこ
となく、CVD装置に導入し、(比較例2)と同じよう
に、MO−CVD法により、金属酸化物層22を堆積す
る。Hf(NEt2)4をCVD原料に用い、基板温度3
00℃以上で、ガス導入時間を制御することにより、初
期層21の膜厚とあわせて3〜10nmのHfO2薄膜
を得る。
膜をArガスとO2ガスの混合ガスからなる雰囲気を用
いて反応性スパッタにより形成する。初期層の膜厚とし
ては1〜2nmが好適であり、スパッタ時間制御により
最適化することができる。その後、直ちに真空を破るこ
となく、CVD装置に導入し、(比較例2)と同じよう
に、MO−CVD法により、金属酸化物層22を堆積す
る。Hf(NEt2)4をCVD原料に用い、基板温度3
00℃以上で、ガス導入時間を制御することにより、初
期層21の膜厚とあわせて3〜10nmのHfO2薄膜
を得る。
【0039】このときのHfO2薄膜の構造は、初期層
21は非晶質であるが、金属酸化物層22やはり多結晶
性ではあるが断面構造は(比較例2)に比べて柱状構造
や粒界は明確ではない。PVDによる初期層21の存在
により、CVD膜の成長核が均一高密度に形成されたた
めと考えられる。ただし、この工程においても、上述の
(比較例1)(比較例2)の場合と同様に、基板からの
Siの拡散、雰囲気からの酸素の拡散によって、シリコ
ン基板1と初期層21の間に界面層3が形成される。
21は非晶質であるが、金属酸化物層22やはり多結晶
性ではあるが断面構造は(比較例2)に比べて柱状構造
や粒界は明確ではない。PVDによる初期層21の存在
により、CVD膜の成長核が均一高密度に形成されたた
めと考えられる。ただし、この工程においても、上述の
(比較例1)(比較例2)の場合と同様に、基板からの
Siの拡散、雰囲気からの酸素の拡散によって、シリコ
ン基板1と初期層21の間に界面層3が形成される。
【0040】その後、(比較例1)(比較例2)の場合
と同様に、タングステン(W)を、スパッタ法を用いて
堆積し、周知のリソグラフィ/ドライエッチング工程に
より、ゲート電極4に加工し、キャパシタ構造を得るこ
とが出来る。
と同様に、タングステン(W)を、スパッタ法を用いて
堆積し、周知のリソグラフィ/ドライエッチング工程に
より、ゲート電極4に加工し、キャパシタ構造を得るこ
とが出来る。
【0041】この(実施例1)の工程の中で、シリコン
基板1の上に初期層21と金属酸化物層22からなるゲ
ート絶縁膜としての高誘電率積層膜23を形成した段階
で、シリコン基板1への密着性を評価する目的で、スク
ラッチ試験を行った結果を図2(c)に示す。
基板1の上に初期層21と金属酸化物層22からなるゲ
ート絶縁膜としての高誘電率積層膜23を形成した段階
で、シリコン基板1への密着性を評価する目的で、スク
ラッチ試験を行った結果を図2(c)に示す。
【0042】この図2からわかるように、(比較例1)
のPVD法による(a)には及ばないものの、(比較例
2)のCVD法による(b)に比べてはるかに密着性が
向上しているのがわかる。
のPVD法による(a)には及ばないものの、(比較例
2)のCVD法による(b)に比べてはるかに密着性が
向上しているのがわかる。
【0043】また、(実施例1)の工程を用いて作製し
た3〜10nmの金属酸化物薄膜を用いたゲート絶縁膜
のキャパシタ特性を図3(c)に示す。この図3からわ
かるように、(比較例1)のPVD法による(a)に比
べては酸化膜換算膜厚が低減されており、(比較例2)
のCVD法による(b)に比べてはリーク電流が低減さ
れているのがわかり、ゲート絶縁膜としての特性は向上
していると考えられる。PVD法による初期層21の存
在によって、CVD法による金属酸化物層22の粒界が
減少、膜厚方向のリークパスが分断されたため、リーク
電流が低減され、他方、金属酸化物層22の優れた結晶
性・均一性による高誘電性により酸化物換算膜厚が低減
されたものと考えられる。
た3〜10nmの金属酸化物薄膜を用いたゲート絶縁膜
のキャパシタ特性を図3(c)に示す。この図3からわ
かるように、(比較例1)のPVD法による(a)に比
べては酸化膜換算膜厚が低減されており、(比較例2)
のCVD法による(b)に比べてはリーク電流が低減さ
れているのがわかり、ゲート絶縁膜としての特性は向上
していると考えられる。PVD法による初期層21の存
在によって、CVD法による金属酸化物層22の粒界が
減少、膜厚方向のリークパスが分断されたため、リーク
電流が低減され、他方、金属酸化物層22の優れた結晶
性・均一性による高誘電性により酸化物換算膜厚が低減
されたものと考えられる。
【0044】(実施例2)次に、本発明の(比較例2)
としての金属酸化物高誘電率膜からなるゲート絶縁膜の
製造方法について再度、図1を参照しながら説明する。
としての金属酸化物高誘電率膜からなるゲート絶縁膜の
製造方法について再度、図1を参照しながら説明する。
【0045】本実施形態でも、PVD法とCVD法のそ
れぞれの特徴を生かして、2段階成膜による積層膜を構
成する点は同じであるが、シリコン基板1と初期層21
の間の界面層3の形成を抑えるために、PVD法の特徴
を生かして、初期層21を金属窒化物の状態で形成す
る。まず、(比較例1)に従って、例えばp型シリコン
基板1を、フッ酸水溶液で表面自然酸化膜を除去し水洗
後、PVD装置に導入し、初期層21として金属窒化物
薄膜を堆積する。
れぞれの特徴を生かして、2段階成膜による積層膜を構
成する点は同じであるが、シリコン基板1と初期層21
の間の界面層3の形成を抑えるために、PVD法の特徴
を生かして、初期層21を金属窒化物の状態で形成す
る。まず、(比較例1)に従って、例えばp型シリコン
基板1を、フッ酸水溶液で表面自然酸化膜を除去し水洗
後、PVD装置に導入し、初期層21として金属窒化物
薄膜を堆積する。
【0046】初期層21としては、例えば、HfNx薄
膜をArガスとN2ガスの混合ガスからなる雰囲気を用
いて反応性スパッタにより形成する。初期層の膜厚とし
ては1〜2nmが好適であり、スパッタ時間制御により
最適化することができる。その後、直ちに真空を破るこ
となく、CVD装置に導入し、(比較例2)にしたがっ
て、MO−CVD法により、金属酸化物層22を堆積す
る。Hf(NEt2)4をCVD原料に用い、基板温度3
00℃以上で、HfO2薄膜を形成する。このとき初期
層21は、金属酸化物層22の酸化性雰囲気により大部
分酸化されるので、ガス導入時間を制御することによ
り、初期層21の膜厚とあわせて3〜10nmのHfO
2薄膜を得る。これらHfO2薄膜の構造は、(実施例
1)と同等であるが、シリコン基板1と初期層21の間
の界面層3は1nm程度低減される。
膜をArガスとN2ガスの混合ガスからなる雰囲気を用
いて反応性スパッタにより形成する。初期層の膜厚とし
ては1〜2nmが好適であり、スパッタ時間制御により
最適化することができる。その後、直ちに真空を破るこ
となく、CVD装置に導入し、(比較例2)にしたがっ
て、MO−CVD法により、金属酸化物層22を堆積す
る。Hf(NEt2)4をCVD原料に用い、基板温度3
00℃以上で、HfO2薄膜を形成する。このとき初期
層21は、金属酸化物層22の酸化性雰囲気により大部
分酸化されるので、ガス導入時間を制御することによ
り、初期層21の膜厚とあわせて3〜10nmのHfO
2薄膜を得る。これらHfO2薄膜の構造は、(実施例
1)と同等であるが、シリコン基板1と初期層21の間
の界面層3は1nm程度低減される。
【0047】その後、同様に、タングステン(W)を、
スパッタ法を用いて堆積し、周知のリソグラフィ/ドラ
イエッチング工程により、ゲート電極4に加工し、キャ
パシタ構造を得ることが出来る。
スパッタ法を用いて堆積し、周知のリソグラフィ/ドラ
イエッチング工程により、ゲート電極4に加工し、キャ
パシタ構造を得ることが出来る。
【0048】上記(実施例2)の工程を用いて作製し
た、3〜10nmの金属酸化物薄膜を用いたゲート絶縁
膜のキャパシタ特性を図3(d)に示す。初期層21に
金属酸化物を用いた(実施例1)の(c)に比べて、酸
化膜換算膜厚、リーク電流が低減されているのがわか
り、ゲート絶縁膜としての特性は向上していると考えら
れる。PVD法の特性を生かして、初期層21に金属窒
化物膜を形成することによって、基板からのSiの拡
散、雰囲気からの酸素の拡散を抑えることができ、シリ
コン基板1と金属酸化物薄膜2の間に低誘電率の界面層
3が形成されるのを低減できたものと考えられる。
た、3〜10nmの金属酸化物薄膜を用いたゲート絶縁
膜のキャパシタ特性を図3(d)に示す。初期層21に
金属酸化物を用いた(実施例1)の(c)に比べて、酸
化膜換算膜厚、リーク電流が低減されているのがわか
り、ゲート絶縁膜としての特性は向上していると考えら
れる。PVD法の特性を生かして、初期層21に金属窒
化物膜を形成することによって、基板からのSiの拡
散、雰囲気からの酸素の拡散を抑えることができ、シリ
コン基板1と金属酸化物薄膜2の間に低誘電率の界面層
3が形成されるのを低減できたものと考えられる。
【0049】(実施例3)次に、本発明の(実施例1)
としての金属酸化物高誘電率膜からなるゲート絶縁膜の
製造方法について再度、図1を参照しながら説明する。
としての金属酸化物高誘電率膜からなるゲート絶縁膜の
製造方法について再度、図1を参照しながら説明する。
【0050】本実施形態でも、PVD法とCVD法のそ
れぞれの特徴を生かして、2段階成膜による積層膜を構
成する点は同じであるが、金属酸化物薄膜の材料物性を
鑑み、初期層21と金属酸化物薄膜22を構成する金属
に異種のものを用いる。上述のように、初期層21に好
ましい材料物性としては、結晶化温度が高く非晶質構造
をとりやすいこと、金属酸化物薄膜22に好ましい材料
物性としては、結晶化温度が低く多結晶構造をとりやす
くとも、誘電率等物性値の大きいことが想定される。一
般に、PVD法とCVD法とでは、CVD法の方が低温
で結晶性薄膜が得られやすいため、同一の基板温度で形
成しても、PVD法による初期層21は非晶質とCVD
法による金属酸化物層22は結晶性のものが得られやす
いが、初期層21に結晶化温度の高い金属材料を、金属
酸化物薄膜22に誘電率等物性値の大きい金属材料を選
べば、さらにゲート絶縁膜の特性向上が期待できる。こ
こでは、たとえば、初期層21を構成する金属材料とし
てHfを、金属酸化物薄膜22を構成する金属材料とし
てジルコニウム(Zr)を用いることができる。アニー
ル実験等から、HfO2薄膜に比べて、ZrO2薄膜は結
晶化温度が100℃以上低いが、酸化膜換算膜厚は低い
ことが分かっている。
れぞれの特徴を生かして、2段階成膜による積層膜を構
成する点は同じであるが、金属酸化物薄膜の材料物性を
鑑み、初期層21と金属酸化物薄膜22を構成する金属
に異種のものを用いる。上述のように、初期層21に好
ましい材料物性としては、結晶化温度が高く非晶質構造
をとりやすいこと、金属酸化物薄膜22に好ましい材料
物性としては、結晶化温度が低く多結晶構造をとりやす
くとも、誘電率等物性値の大きいことが想定される。一
般に、PVD法とCVD法とでは、CVD法の方が低温
で結晶性薄膜が得られやすいため、同一の基板温度で形
成しても、PVD法による初期層21は非晶質とCVD
法による金属酸化物層22は結晶性のものが得られやす
いが、初期層21に結晶化温度の高い金属材料を、金属
酸化物薄膜22に誘電率等物性値の大きい金属材料を選
べば、さらにゲート絶縁膜の特性向上が期待できる。こ
こでは、たとえば、初期層21を構成する金属材料とし
てHfを、金属酸化物薄膜22を構成する金属材料とし
てジルコニウム(Zr)を用いることができる。アニー
ル実験等から、HfO2薄膜に比べて、ZrO2薄膜は結
晶化温度が100℃以上低いが、酸化膜換算膜厚は低い
ことが分かっている。
【0051】まず、(比較例1)に従って、例えばp型
シリコン基板1を、フッ酸水溶液で表面自然酸化膜を除
去し水洗後、PVD装置に導入し、初期層21として金
属窒化物薄膜を堆積する。初期層21としては、(比較
例1)と同様、HfNx薄膜をArガスとN2ガスの混
合ガスからなる雰囲気を用いて反応性スパッタにより形
成する。初期層の膜厚としては1〜2nmが好適であ
り、スパッタ時間制御により最適化することができる。
シリコン基板1を、フッ酸水溶液で表面自然酸化膜を除
去し水洗後、PVD装置に導入し、初期層21として金
属窒化物薄膜を堆積する。初期層21としては、(比較
例1)と同様、HfNx薄膜をArガスとN2ガスの混
合ガスからなる雰囲気を用いて反応性スパッタにより形
成する。初期層の膜厚としては1〜2nmが好適であ
り、スパッタ時間制御により最適化することができる。
【0052】その後、直ちに真空を破ることなく、CV
D装置に導入し、(比較例2)にしたがって、MO−C
VD法により、金属酸化物層22を堆積する。金属酸化
物層22としては、ZrO2を形成するものとし、Zr
の有機金属錯体であるテトラキスジエチルアミノジルコ
ニウム(Zr(NEt2)4)をCVD原料に用いる。
D装置に導入し、(比較例2)にしたがって、MO−C
VD法により、金属酸化物層22を堆積する。金属酸化
物層22としては、ZrO2を形成するものとし、Zr
の有機金属錯体であるテトラキスジエチルアミノジルコ
ニウム(Zr(NEt2)4)をCVD原料に用いる。
【0053】このとき、初期層21および金属酸化物層
22の堆積基板温度としては、金属酸化物層22のMO
−CVD堆積基板温度にあわせて400℃とした。初期
層21は、金属酸化物層22の酸化性雰囲気により大部
分酸化されるので、ガス導入時間を制御することによ
り、初期層21の膜厚とあわせて3〜10nmの高誘電
率積層膜23を得る。この高誘電率積層膜23の構造
は、(実施例2)と同等である。
22の堆積基板温度としては、金属酸化物層22のMO
−CVD堆積基板温度にあわせて400℃とした。初期
層21は、金属酸化物層22の酸化性雰囲気により大部
分酸化されるので、ガス導入時間を制御することによ
り、初期層21の膜厚とあわせて3〜10nmの高誘電
率積層膜23を得る。この高誘電率積層膜23の構造
は、(実施例2)と同等である。
【0054】その後、(実施例1)(実施例2)と同様
に、タングステン(W)を、スパッタ法を用いて堆積
し、周知のリソグラフィ/ドライエッチング工程によ
り、ゲート電極4に加工し、キャパシタ構造を得ること
が出来る。
に、タングステン(W)を、スパッタ法を用いて堆積
し、周知のリソグラフィ/ドライエッチング工程によ
り、ゲート電極4に加工し、キャパシタ構造を得ること
が出来る。
【0055】上記(比較例1)の工程を用いて作製し
た、3〜10nmの高誘電率積層膜23を用いたゲート
絶縁膜のキャパシタ特性を図3(e)に示す。同一の金
属酸化物を用いた(比較例1)の(d)に比べて、酸化
膜換算膜厚、リーク電流が低減されているのがわかり、
ゲート絶縁膜としての特性は向上していると考えられ
る。金属酸化物の材料物性とPVD法/CVD法の2段
階堆積法の特性を生かして、優れたゲート絶縁膜が得ら
れたものと考えられる。
た、3〜10nmの高誘電率積層膜23を用いたゲート
絶縁膜のキャパシタ特性を図3(e)に示す。同一の金
属酸化物を用いた(比較例1)の(d)に比べて、酸化
膜換算膜厚、リーク電流が低減されているのがわかり、
ゲート絶縁膜としての特性は向上していると考えられ
る。金属酸化物の材料物性とPVD法/CVD法の2段
階堆積法の特性を生かして、優れたゲート絶縁膜が得ら
れたものと考えられる。
【0056】なお、ゲート電極4との界面制御を目的と
して、3層以上の積層膜とすることも効果的である。ま
た、この(実施例3)では、初期層21と金属酸化物薄
膜22を構成する金属に異種のものを用いることで、同
一の基板温度でのPVD法とCVD法の2段階成膜によ
り、非晶質膜と多結晶膜の積層構造としたが、もちろ
ん、初期層21と金属酸化物薄膜22を構成する金属に
同種のものを用い、PVD法とCVD法の2段階成膜に
おいて別々の基板温度を設定する(CVD成膜時に比べ
PVD成膜時の基板温度を低くする)ことにより、非晶
質膜と多結晶膜の積層構造としてもよい。
して、3層以上の積層膜とすることも効果的である。ま
た、この(実施例3)では、初期層21と金属酸化物薄
膜22を構成する金属に異種のものを用いることで、同
一の基板温度でのPVD法とCVD法の2段階成膜によ
り、非晶質膜と多結晶膜の積層構造としたが、もちろ
ん、初期層21と金属酸化物薄膜22を構成する金属に
同種のものを用い、PVD法とCVD法の2段階成膜に
おいて別々の基板温度を設定する(CVD成膜時に比べ
PVD成膜時の基板温度を低くする)ことにより、非晶
質膜と多結晶膜の積層構造としてもよい。
【0057】また、上記の各実施例においては、高誘電
率積層膜23を構成する金属元素として、ハフニウム、
またはハフニウムとジルコニウムを用いたが、ハフニウ
ム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウムお
よび希土類金属の群から選択して半導体装置を同様に製
造できる。
率積層膜23を構成する金属元素として、ハフニウム、
またはハフニウムとジルコニウムを用いたが、ハフニウ
ム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウムお
よび希土類金属の群から選択して半導体装置を同様に製
造できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の半導体装置
の製造方法によると、第1の層をPVD法で形成するこ
とにより、密着性・核生成密度を向上させ、第2の層を
CVD法で形成することにより、均一性を向上させるこ
とができる。
の製造方法によると、第1の層をPVD法で形成するこ
とにより、密着性・核生成密度を向上させ、第2の層を
CVD法で形成することにより、均一性を向上させるこ
とができる。
【0059】本発明の第2の半導体装置の製造方法によ
ると、金属元素として、ハフニウム、ジルコニウム、チ
タン、タンタル、アルミニウムおよび希土類金属の群か
ら選択することにより、優れたゲート絶縁膜を得ること
ができる。
ると、金属元素として、ハフニウム、ジルコニウム、チ
タン、タンタル、アルミニウムおよび希土類金属の群か
ら選択することにより、優れたゲート絶縁膜を得ること
ができる。
【0060】本発明の第3の半導体装置の製造方法によ
ると、第1の層のPVD法による堆積工程の雰囲気とし
て、イオン照射下の雰囲気を用いる工程を用いることに
より、低エネルギーイオンのアシスト効果により密着性
を向上させることができる。
ると、第1の層のPVD法による堆積工程の雰囲気とし
て、イオン照射下の雰囲気を用いる工程を用いることに
より、低エネルギーイオンのアシスト効果により密着性
を向上させることができる。
【0061】本発明の第4の半導体装置の製造方法によ
ると、第1の層のPVD法による堆積工程の雰囲気とし
て、O2を含む雰囲気を用いて金属酸化物薄膜を形成す
ることにより、密着性・核生成密度を向上させ、第2の
層をCVD法で形成することにより、均一性を向上させ
ることができる。
ると、第1の層のPVD法による堆積工程の雰囲気とし
て、O2を含む雰囲気を用いて金属酸化物薄膜を形成す
ることにより、密着性・核生成密度を向上させ、第2の
層をCVD法で形成することにより、均一性を向上させ
ることができる。
【0062】本発明の第5の半導体装置の製造方法によ
ると、第1の層のPVD法による堆積工程の雰囲気とし
て、N2もしくはN2O,O2を含む雰囲気を用いて金属
窒素化物薄膜を形成することにより、第2の層のCVD
法における酸化性、高温条件下での、Si基板からのS
iの拡散、および雰囲気から酸素の拡散による低誘電率
界面層の形成を抑えることができる。
ると、第1の層のPVD法による堆積工程の雰囲気とし
て、N2もしくはN2O,O2を含む雰囲気を用いて金属
窒素化物薄膜を形成することにより、第2の層のCVD
法における酸化性、高温条件下での、Si基板からのS
iの拡散、および雰囲気から酸素の拡散による低誘電率
界面層の形成を抑えることができる。
【0063】本発明の第6の半導体装置の製造方法によ
ると、第1の層と第2の層に材料物性の異なる金属材料
を用いることにより、ゲート絶縁膜の特性を向上させる
ことができる。
ると、第1の層と第2の層に材料物性の異なる金属材料
を用いることにより、ゲート絶縁膜の特性を向上させる
ことができる。
【0064】本発明の第7の半導体装置の製造方法によ
ると、堆積時の基板温度として、第1の層については非
晶質膜が得られる程度の低温、第2の層については結晶
性被膜が得られる程度の高温とすることにより、第1の
非晶質層でリーク電流を抑えながら、第2の結晶層で誘
電率を向上させることができる。
ると、堆積時の基板温度として、第1の層については非
晶質膜が得られる程度の低温、第2の層については結晶
性被膜が得られる程度の高温とすることにより、第1の
非晶質層でリーク電流を抑えながら、第2の結晶層で誘
電率を向上させることができる。
【0065】本発明の半導体装置によると、ゲート絶縁
膜として、シリコン基板上に異なる高誘電率材料からな
る少なくとも2層からなる高誘電率積層膜を形成した金
属酸化物薄膜の個々の材料物性に鑑み、それぞれの特徴
を生かした積層膜を構成することで、薄いSiO2換算
膜厚でゲートリークの小さいゲート絶縁膜を実現するこ
とができる。
膜として、シリコン基板上に異なる高誘電率材料からな
る少なくとも2層からなる高誘電率積層膜を形成した金
属酸化物薄膜の個々の材料物性に鑑み、それぞれの特徴
を生かした積層膜を構成することで、薄いSiO2換算
膜厚でゲートリークの小さいゲート絶縁膜を実現するこ
とができる。
【図1】本発明の(実施例1)〜(実施例3)のMOS
キャパシタの断面図
キャパシタの断面図
【図2】本発明の(実施例1)および(比較例1)(比
較例2)により作製したゲート絶縁膜のスクラッチ試験
結果を示す図
較例2)により作製したゲート絶縁膜のスクラッチ試験
結果を示す図
【図3】本発明の(実施例1)〜(実施例3)および
(比較例1)(比較例2)により作製したMOSキャパ
シタの酸化膜換算膜厚とリーク電流の関係を示す図
(比較例1)(比較例2)により作製したMOSキャパ
シタの酸化膜換算膜厚とリーク電流の関係を示す図
【図4】(比較例1)のMOSキャパシタの断面図
【図5】(比較例2)のMOSキャパシタの断面図
1 シリコン基板
2 金属酸化物膜
3 界面層
4 ゲート電極
21 金属酸化物層
22 初期層
23 高誘電率積層膜
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Fターム(参考) 5F058 BA20 BD01 BD05 BF06 BF12
BJ04
5F140 AA24 AA39 AC32 AC33 BA01
BD01 BD02 BD04 BD11 BD12
BD15 BE02 BE07 BE09 BE10
BE20 BF01 BF07 CE10
Claims (8)
- 【請求項1】シリコン基板上に第1の層を物理的成膜法
により堆積し、 前記第1の層の上に第2の層を化学的成膜法により堆積
して前記第1の層と前記第2の層との高誘電率積層膜か
らなるゲート絶縁膜を形成する半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】高誘電率積層膜を構成する金属元素とし
て、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、ア
ルミニウムおよび希土類金属の群から選択することを特
徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】第1の層の物理的成膜法による堆積工程の
雰囲気として、イオン照射下の雰囲気を用いることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】第1の層の物理的成膜法による堆積工程の
雰囲気として、O2を含む雰囲気を用いることを特徴と
する請求項1〜請求項3の何れかに記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項5】第1の層の物理的成膜法による堆積工程の
雰囲気として、N2もしくはN2O,O2を含むを含む雰
囲気を用いることを特徴とする請求項1から請求項3の
何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】第1の層と第2の層とに、それぞれ異なる
高誘電率材料を用いることを特徴とする請求項1〜請求
項5の何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】堆積時の基板温度として、第1の層につい
ては非晶質膜が得られる程度の低温、第2の層について
は結晶性被膜が得られる程度の高温とすることを特徴と
する請求項1〜請求項6の何れかに記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項8】高誘電体からなるゲート絶縁膜をシリコン
基板上に有する半導体装置であって、前記ゲート絶縁膜
として、シリコン基板上に異なる高誘電率材料からなる
少なくとも2層からなる高誘電率積層膜を形成した半導
体装置。
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---|---|---|---|
JP2002052483A JP2003258243A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 半導体装置およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002052483A JP2003258243A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=28664157
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JP2002052483A Pending JP2003258243A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 半導体装置およびその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003258243A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004342775A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Fujitsu Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
KR100944831B1 (ko) | 2003-10-30 | 2010-03-03 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 반도체 장치의 제조 방법 및 성막 장치 |
US7790591B2 (en) | 2007-11-13 | 2010-09-07 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Methods of manufacturing semiconductor devices including metal oxide layers |
US10020374B2 (en) | 2009-12-25 | 2018-07-10 | Ricoh Company, Ltd. | Field-effect transistor, semiconductor memory display element, image display device, and system |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002052483A patent/JP2003258243A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004342775A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Fujitsu Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JP4499374B2 (ja) * | 2003-05-14 | 2010-07-07 | 富士通株式会社 | 半導体装置及びその製造方法 |
KR100944831B1 (ko) | 2003-10-30 | 2010-03-03 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 반도체 장치의 제조 방법 및 성막 장치 |
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US11271085B2 (en) | 2009-12-25 | 2022-03-08 | Ricoh Company, Ltd. | Field-effect transistor having amorphous composite metal oxide insulation film, semiconductor memory, display element, image display device, and system |
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