JP2002184978A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
方法では、シリコンとチタン酸化物とが反応すること
で、SiO2を主とする界面反応層が厚さ2nm以上形
成されることにより、絶縁膜容量が実用できない水準に
まで低下するという問題がある。 【解決手段】シリコン基板1と、前記シリコン基板1上
に形成されたチタン及びシリコンを含む酸化物からなる
バッファ層4と、前記バッファ層4上に形成されたチタ
ン酸化物からなるゲート絶縁膜5と、前記ゲート絶縁膜
5上に形成されたゲート電極12と、前記シリコン基板
1中の前記ゲート絶縁膜5下に形成されたチャネル領域
と、前記シリコン基板1中に離間して形成され、それら
の間にチャネル領域を位置する用にして設けられたソー
ス領域及びドレイン領域とを具備し、前記バッファ層4
は、膜厚2nm以下、チタン原子の原子濃度が1%以上
8%以下であることを特徴とする半導体装置。
Description
の製造方法に関する。特にチタン酸化物をゲート絶縁膜
として用いた電界効果トランジスタとその製造方法に関
する。
果トランジスタの世代では、ゲート絶縁膜がSiO2換
算膜厚で1.5nm以下で駆動する性能が要求されてい
る。従来どおりゲート絶縁膜にSiO2を用いると、厚
さが1.5nm以下であるのでトンネル電流が主となる
リーク電流が多くなる問題がある。このリーク電流は、
比較的消費電力が高くても高速性を求めるロジック回路
ですら無視できないほど高く、リーク電流を防止し消費
電力を低下することが課題となっている。
高誘電体材料をゲート絶縁膜として利用し、駆動性能を
維持しつつ物理的なゲート膜厚を厚くすることでトンネ
ル電流を阻止し、消費電力を低下する技術の研究開発が
盛んに行われている。
してTiO2、Ta2O5、ZrO 2、HfO2、La
2O3等の金属酸化物がある。これらの金属酸化物のう
ちで最も比誘電率が高いのはTiO2(チタン酸化物)で
ある。チタン酸化物は、DRAM等のキャパシタの誘電
材料としてLSIで常用されてきた実績もあり、チタン
酸化物を電界効果トランジスタのゲート絶縁膜として用
いる研究開発が盛んになされている。
応性が高く、チタン酸化物をシリコン基板上に堆積する
過程で、チタン酸化物膜とシリコン基板との界面に主に
SiO2からなる界面反応層が2nm以上形成されると
いう問題がある。
誘電率がSiO2なみに低いため、チタン酸化物膜と界
面反応層とが積層された絶縁膜では、その電気的容量値
がほとんど界面反応層の容量値で決定されてしまうとい
う問題がある。また、このSiO2を主とする界面層は
厚さが2nm以上必然的に形成されてしまうために、ゲ
ート絶縁膜としてSiO2換算での要求される膜厚1.
5nm以下を達成できないという問題もある。
に、SiONやSiN等の窒素を含む薄膜を、予めシリ
コン基板上に形成しておき、この窒素を含む薄膜上にチ
タン酸化物を成膜することが試みられている。しかしな
がらこの方法では、SiO2を主とする界面反応層を抑
制することはできるが、窒素を含む薄膜の性質によって
ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面特性が大きく異な
る結果をもたらす。例えば、ゲート絶縁膜とシリコン基
板との界面付近に存在する窒素によって電気的特性が劣
化する場合がある。具体的には、窒素原子による固定電
荷に代表される余剰電荷、界面準位などの起源となる欠
陥が多数界面に発生し、デバイス特性を劣化させてしま
う。
ン酸化物を直接シリコン基板上に形成する方法では、シ
リコンとチタン酸化物とが反応することで、SiO2を
主とする界面反応層が厚さ2nm以上形成されることに
より、絶縁膜容量が実用できない水準にまで低下すると
いう問題がある。
て、この界面反応層を抑制する試みがなされているが、
こんどは窒素による界面特性の劣化が著しく未だ実用に
はいたっていない。
されたもので、高品質な界面特性を実現し、かつSiO
2換算で1.5nm以下の性能を有する高い絶縁膜容量
の実現及びトンネル電流の抑制とを両立する半導体装置
を提供することを目的とする。
をシリコン基板上に形成することができる半導体装置の
製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明は、シリコン基板と、前記シリコン基板上に
形成されたチタン及びシリコンを含む酸化物からなるバ
ッファ層と、前記バッファ層上に形成されたチタン酸化
物からなるゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成
されたゲート電極と、前記シリコン基板中の前記ゲート
絶縁膜下に形成されたチャネル領域と、前記シリコン基
板中に離間して形成され、それらの間に前記チャネル領
域を位置するようにして設けられたソース領域及びドレ
イン領域とを具備し、前記バッファ層は、膜厚2nm以
下、チタンの原子濃度が1%以上8%以下であることを
特徴とする半導体装置。
との間に、膜厚1nm以下のSiO 2層が形成されてい
てもよい。
も良い。
された酸化膜を剥離する工程と、チタン酸化物をターゲ
ットとし、酸素流量が0sccm以上1.2sccm以
下の条件で、スパッタリングすることにより、前記シリ
コン基板上に、チタン及びシリコンを含む酸化物からな
り、膜厚2nm以下、チタンの原子濃度が1%以上8%
以下であるバッファ層を形成する工程と、チタン酸化物
をターゲットとし、酸素流量が10sccm以上の条件
で、スパッタリングすることにより、前記バッファ層上
に、チタン酸化物からなるゲート絶縁膜を形成する工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法を
提供する。
層を抑制するためにチタン酸化物を形成する前に、予め
シリコン基板上にチタン原子、シリコン原子及び酸素原
子からなるバッファ層を形成している。そして絶縁膜容
量の値を著しく劣化させること無く、さらにシリコン基
板との界面特性を高品質に保持するために、バッファ層
の構成原料の比及びその膜厚を種々研究した結果、膜厚
が2nm以下で、その構成元素がチタン及びシリコンを
含む酸化物からなり、さらにそのチタンの原子濃度を1
%以上8%以下にすることで上記目的を達成できること
を見出した。
nmの膜厚であればよい。また、原子濃度とはその膜中
に存在する全ての原子数に対して、その膜中を構成する
原子の割合を表す。
ついて図面を用いて詳細に説明する。
って、従来技術の問題点を見出すために、チタン酸化物
膜をシリコン基板上に直接成膜してみた。
ディポジッション)法により、シリコン基板上にチタン
酸化膜を成膜したときの概念図を示す。
酸化膜を除去したシリコン基板1を用意する。そしてこ
のシリコン基板1表面上に、チタンを含む有機金属ガス
等のチタン原料ガス2及び酸素ガス3をシリコン基板1
上に供給する。
Dによる成膜方法では、シリコン基板1とチタン酸化物
膜5の界面にはSiO2を主成分とする界面反応層4が
厚さ約2nmできてしまう。
としたスパッタリング法により、シリコン基板上にチタ
ン酸化膜を成膜した時の概念図を示す。
うに、予め自然酸化膜を除去したシリコン基板1を用意
する。そしてこのシリコン基板1表面上に、チタンター
ゲット6に励起されたアルゴン7を照射して、酸素雰囲
気8中にてTi−O及びTiを供給する。
タリングによる成膜法でも、シリコン基板1とチタン酸
化物膜5の界面にはSiO2を主成分とする界面反応層
4が厚さ約2nmできてしまうことがわかった。
は、シリコン基板1上にチタン酸化物が形成される初期
の段階に、シリコン表面が多量の酸素に晒されているこ
とである。このことは、化学的に活性なシリコン基板1
の表面にチタンよりも酸素を多量に供給してしまうこと
であり、低誘電率なSiO2を主とする界面反応層4を
厚さ2nm以上成膜してしまう原因となる。従来は、チ
タン酸化物のバルク特性を高めるために成膜時に酸素ガ
スの供給量を過剰する傾向があった。これは一般にチタ
ン酸化物は酸素原子が抜けやすいためで、酸素ガスの供
給を過剰にしなければ組成比がストイキオメトリになら
ないためである。
は、少なくとも厚さが2nmとなり、さらにSiO2を
主成分とすることから比誘電率は4程度と低くなり絶縁
膜容量が低下してしまう。
ガスの供給量を少なくし或いは全く供給せず、ターゲッ
トとしてチタン酸化膜を用いてチタン酸化膜からなるバ
ッファ層をシリコン基板上に形成する。そしてこのバッ
ファ層上に改めて酸素ガスを十分供給する雰囲気中に
て、チタン酸化物をターゲットとしてスパッタリングに
よりチタン酸化物からなるゲート絶縁膜を形成する。こ
うすることでSiO2を主とする界面反応層の形成を防
げることを見出した。
ート絶縁膜の成膜方法を説明する概念図を示す。
酸化膜が除去されたシリコン基板1を用意する。このシ
リコン基板1の表面上に、チタン酸化物からなるターゲ
ット9に活性化されたアルゴン7を照射しスパッタリン
グする。こうすることでシリコン基板1上にTi−Oや
Tiが供給される。このときの酸素供給量は極力少なく
するか或いは供給を全くしないようにする。しかしなが
らターゲットをチタン酸化物としたので、このチタン酸
化物から酸素8が蒸発しシリコン基板1の表面に供給さ
れる。
ン基板1上にチタン及びシリコンを含む酸化物からなる
バッファ層10が形成される。この反応はチタン酸化物
の成膜とシリコン基板1表面の酸化が同時に進行する形
となり、バッファ層10にはチタン及びシリコンと酸素
が混在することになる。
8を十分に供給し、チタン酸化物ターゲット9に励起し
たアルゴン7を照射し、バッファ層10上にTi−O及
びTiを供給する。このときの反応は酸素ガス8が十分
に供給されているので、チタン原子と酸素原子はストイ
キオメトリに近く非常に電気的特性の優れたチタン酸化
物を形成できる。図3(d)は、これによりチタン酸化
物からなるゲート絶縁膜11がバッファ層10上に形成
された図である。
ロセスを酸素の供給を少ないかゼロにし、ゲート絶縁膜
を形成するときのプロセスを十分な酸素供給の条件で行
う2段階プロセスとすることで、バルク特性に優れたチ
タン酸化物と比誘電率が高いチタン及びシリコンを含む
酸化物からなるバッファ層を実現できる。
図である。
原子、シリコン原子及び酸素原子が含まれることが分か
る。上述したようにチタンを含有していることでこのバ
ッファ層はSiO2よりも誘電率が高くなる。
軸、バッファ層中のチタンの原子濃度を横軸にとったグ
ラフを示す。
中のチタンの原子濃度が高くなるとTiSixOy膜の
誘電率は高くなる。しかしチタン原子の含有量が高くな
りすぎると、チタンがTiO2とSiO2とに相分離
し、チタン酸化物の結晶化、それに伴うリーク電流が増
大する問題がある。またSiO2が相分離することによ
り比誘電率が低下する問題もある。このTiO2とSi
O2との相分離はチタンの原子濃度が8%を越える辺り
から顕在化することが分かった。そこで本発明ではチタ
ン及びシリコンを含む酸化物からなるバッファ層のう
ち、チタンの原子濃度を8%以下と規定した。
子濃度が低すぎると比誘電率が下がり、チタンの原子濃
度が1%よりも低いと比誘電率が5よりも低くなる。こ
のことはバッファ層の膜厚を例えば膜厚2nmとする
と、SiO2換算膜厚が1.6nmとなり、0.1μm
世代のスペックであるSiO2換算膜厚が1.5nmを
満たすことができない。そこで本発明ではチタンの原子
濃度を1%以上と規定した。このときのバッファ層の膜
厚は2nm以下としなければならない。本発明の方法で
は、バッファ層をスパッタ法により形成しているので膜
厚の制御は容易にできる。本発明者らの実験では、バッ
ファ層の膜厚を1.5nm以下にすることも可能となっ
ている。バッファ層の膜厚としては、次のチタン酸化物
成膜時にSiO2界面層が発生しない程度であればよく
0.5nm以上であれば良い。ただし0.1nm以下の
SiO2であればSiO2換算膜厚としても十分に薄い
ので界面層として生じても問題ない。
なるバッファ層は、チタン原子の原子濃度が2%以上4
%以下であることが好ましい。本発明に係るバッファ層
は微視的に見るとTiO2とSiO2の混合物となって
いることが好ましい。また、バッファ層において、シリ
コンは原子濃度で20%以上40%以下、より好ましく
は25%以上35%以下である。また酸素の原子濃度は
65%以上70%以下であることがシリコン基板とバッ
ファ層の界面特性と絶縁膜容量の向上を両立させるため
には好ましい。
cm3以下程度の窒素原子が混在しても差し支えない。
酸化物成膜初期に酸素流量を抑制することは、バッファ
層の膜厚を2nm以下にする効果もある。具体的には酸
素を完全に排除することでバッファ層を1.5nm以下
にまで薄くできる。
酸素の供給量を0sccm以上、2sccm以下としT
iとOの比がストイキオメトリ(TiO2)になるより
も十分に低くなるようにしている。ここでバッファ層の
厚さやチタン原子の原子濃度、比誘電率はこの酸素供給
量によって大きく影響を受ける。比誘電率を高くしてバ
ッファ層の絶縁膜容量を高くするためには、酸素は完全
に除去することが好ましい。一方チタンの原子濃度が高
くなると若干のリーク電流が流れるため、リーク電流の
低さを優先させるためには、若干の酸素を流すことが良
い。
ァ層をシリコン基板上に形成したあと、チタン酸化物の
バルク特性を高めるのに最適な、酸素大量に供給しなが
らスパッタする方法を用いると良いてゲート絶縁膜を形
成すればよい。
yからなるバッファ層、このバッファ層上に形成された
チタン酸化物膜を示す。
原子濃度が2%以上8%以下、好ましくは4%以下、膜
厚が2nm以下となれば理想的な界面特性を得ることが
できる。
ート絶縁膜を形成した電界効果トランジスタの断面図で
ある。
スタは、シリコン基板1と、シリコン基板1上に形成さ
れバッファ層4と、バッファ層4上に形成された多結晶
シリコン等からなるゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜上
に形成されたゲート電極12とを具備している。
む酸化物から構成され、チタンの原子濃度が1%以上8
%以下、膜厚が2nm以下となるように形成されてい
る。ゲート絶縁膜5は、チタン酸化膜で構成されてい
る。
極12の積層構造の側壁には、シリコン酸化物或いはシ
リコン窒化物等からなるゲート側壁15が形成されてい
る。シリコン基板1中のゲート絶縁膜5下の位置には、
チャネル領域が形成されている。このチャネル領域を挟
む位置には高濃度に不純物を拡散した深い拡散領域13
及び浅い拡散領域14が形成され、ソース領域/ドレイ
ン領域を構成している。符号17は素子分離領域であ
る。また、符号18は、深い拡散領域13上に形成され
たサリサイド、符号19は、ゲート電極12上に形成さ
れたサリサイドである。
果トランジスタの製造方法について説明する。
基板1上の所定の位置に、通常の工程によりシリコン酸
化物等からなる素子分離領域17を形成する。次に、シ
リコン基板1上の自然酸化膜を希HF溶液処理により剥
離し、シリコン表面を水素終端する。この工程は、Si
表面に余分な酸化膜を形成させないために極めて重要で
ある。
基板1上に、チタン原子、シリコン原子及び酸素原子か
ら構成されるバッファ層17を形成する。この工程は、
図3(a)(b)で説明したスパッタ法を用いた。
用い、RFスパッタリングにより励起したアルゴンをタ
ーゲットに照射して堆積した。この時のガス流量条件
は、Arガスを20sccmとし、酸素流量を0scc
mから1.2sccmまでの範囲で違う条件でバッファ
層を形成した。この工程により、膜厚1.3nm(酸素
が0sccmの条件)〜1.8nm(酸素が1.2sc
cmの条件)のバッファ層を形成した。当然のことなが
ら、素子分離領域17上にはTiOx(x<2)が堆積
する。
誘電率なチタン酸化物膜7を堆積する。この工程は、図
3(c)(d)で説明したスパッタ法を用いた。
用い、RFスパッタリングにより励起したアルゴンをタ
ーゲットに照射し堆積した。この時のガス流量条件は、
Arガスを10sccmとし、酸素ガスを10sccm
とした。これは組成比がストイキオメトリに近く非常に
電気的特性の優れたチタン酸化物を堆積するための条件
である。このときのチタン酸化物4の膜厚は、リーク電
流のことを考慮して1nm以上であることが好ましい。
ガス流量条件だけを変更して連続して行った。こうする
ことで真空が破られることはなく、厳密に管理されたガ
ス雰囲気中において、バッファ層4及びゲート絶縁膜7
を形成できる。このことは絶縁膜に対する汚染(炭素、
酸素、窒素など)を排除して絶縁膜の特性を向上させる
うえで大変重要である。
程によりTiN、ポリシリコンなどのゲート電極材料を
堆積し、エッチングによって加工しゲート電極12を形
成する。次に、ゲート電極12をマスクとし、不純物を
イオン注入することによって浅い拡散領域14を形成す
る。次に、全体に酸化シリコン或いは窒化シリコンを堆
積し異方性エッチングすることによって、バッファ層4
/ゲート絶縁膜5/ゲート電極12の側面にゲート側壁
5を形成する。次に、ゲート電極12及びゲート側壁1
5をマスクとし、不純物をイオン注入することによって
深い拡散領域13を形成する。このときの不純物の加速
電圧は浅い拡散領域14よりも高くすれば良い。これら
の不純物注入は、ゲート電極12中にも同時に行われ
る。次に、浅い拡散領域14及び深い拡散領域13及び
ゲート電極12に注入した不純物イオンを活性化のため
の熱処理を行う。
る材料に依存して若干変化し、典型的には900℃〜1
050℃程度の熱処理が必要である。この条件で熱処理
した場合のシリコン基板1/TiSiOバッファ層4/
チタン酸化物ゲート絶縁膜5ゲート電極12の積層構造
の断面図を図9に示す。図9(a)は、熱処理前、図9
(b)は熱処理後を示す。
Ti−Si−Oバッファ層4は(a)熱処理前と、
(b)熱処理後とほとんど膜厚が変化しない。つまりチ
タン酸化膜5における凝集の問題は無く、バッファ層4
の再成長による容量低下の問題もほぼ無視できる。
来のCMOS工程に十分対応できる耐熱性を有してい
る。
って、図7に示すように深い拡散領域13上にサリサイ
ド18、ゲート電極12上にサリサイド19を形成する
ことによって、前述した電界効果トランジスタを形成で
きる。
電界効果トランジスタ及び酸化シリコンをゲート絶縁膜
として用いた電界効果トランジスタのゲート電圧とソー
スドレイン電流の電気的特性を示した図である。
(a)は、界面特性の指標であるSファクタ(ドレイン
電流の1桁変化に対するゲート電圧の変化量)が、シリ
コン酸化膜をゲート絶縁膜として用いた電界効果トラン
ジスタの特性(b)とほぼ同程度であり、高品質な界面
特性を示していることが分かる。
品質な界面特性を実現し、かつSiO 2換算で1.5n
m以下の性能を有する高い絶縁膜容量の実現及びトンネ
ル電流の抑制とを両立する半導体装置を提供することが
できる。
をシリコン基板上に形成することができる半導体装置の
製造方法を提供することができる。
膜を堆積する工程を示す図。
ン酸化物膜を堆積する工程を示す図。
ッファ層及びチタン酸化物膜をこの順に堆積する工程を
示す図。
の元素分析結果を示す図。
の比誘電率とTi原子の原子濃度の関係を示す実験結果
を示す図。
板/TiSiOバッファ層/チタン酸化物膜の断面図。
図。
程を説明するための図であり、図8(a)(b)(c)
(d)は各工程における断面図。
酸化膜ゲート絶縁膜/ゲート電極における積層構造の熱
処理前後の断面図であり、図9(a)は熱処理前、図9
(b)は熱処理後のもの。
リコン酸化物をゲート絶縁膜に用いた電界効果トランジ
スタの電圧電流特性図。
Claims (3)
- 【請求項1】シリコン基板と、 前記シリコン基板上に形成されたチタン及びシリコンを
含む酸化物からなるバッファ層と、 前記バッファ層上に形成されたチタン酸化物からなるゲ
ート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 前記シリコン基板中の前記ゲート絶縁膜下に形成された
チャネル領域と、 前記シリコン基板中に離間して形成され、それらの間に
前記チャネル領域を位置するようにして設けられたソー
ス領域及びドレイン領域とを具備し、 前記バッファ層は、膜厚2nm以下、チタンの原子濃度
が1%以上8%以下であることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】前記バッファ層と前記シリコン基板との間
に、膜厚1nm以下のSiO2層が形成されていること
を特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】シリコン基板表面に形成された酸化膜を剥
離する工程と、 チタン酸化物をターゲットとし、酸素流量が0sccm
以上1.2sccm以下の条件で、スパッタリングする
ことにより、前記シリコン基板上に、チタン及びシリコ
ンを含む酸化物からなり、膜厚2nm以下、チタンの原
子濃度が1%以上8%以下であるバッファ層を形成する
工程と、 チタン酸化物をターゲットとし、酸素流量が10scc
m以上の条件で、スパッタリングすることにより、前記
バッファ層上に、チタン酸化物からなるゲート絶縁膜を
形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置
の製造方法。
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