JP2003258169A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JP2003258169A
JP2003258169A JP2002059264A JP2002059264A JP2003258169A JP 2003258169 A JP2003258169 A JP 2003258169A JP 2002059264 A JP2002059264 A JP 2002059264A JP 2002059264 A JP2002059264 A JP 2002059264A JP 2003258169 A JP2003258169 A JP 2003258169A
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fins
heat sink
fin
air
flow path
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JP2002059264A
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Koichi Masuko
耕一 益子
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Yoji Kawahara
洋司 川原
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱特性の良好なヒートシンクを提供する。 【解決手段】 放熱のための薄板状の多数のフィン3,
4が所定の間隔をあけて相互に平行に配列され、それら
フィン間の隙間に一定方向に送風してフィンから放熱さ
せるヒートシンク1において、いずれかのフィンにおけ
る前記送風方向での上流側もしくは下流側の端部がその
フィン4に隣接する他のフィン3の端部に対して前記送
風方向に後退し、該他のフィン3を挟んで配置されてい
る前記フィン4と更に他のフィン3との端部同士の間隔
が前記フィン3同士の所定の間隔より広くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平板状の放熱フ
ィンが多数設けられている構造のヒートシンクに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにヒートシンクは、冷却対象
物からの放熱を促進するために、その冷却対象物に取り
付けられて放熱面積を増大させるものであるから、基本
的には、適宜の形状のフィン部材を冷却対象物に、熱伝
達が良好な状態で取り付けるように構成されていればよ
い。しかしながら、汎用性を持たせるためには、フィン
部材を冷却対象物に連結する機能を備える必要があるか
ら、一般には、適宜の形状のベース部に、フィン部材を
一体化した構成とされている。この種の構成のヒートシ
ンクにおけるベース部は、放熱の点での機能は特にはな
いので、放熱効率もしくは放熱能力を可及的に増大させ
るために、ベース部の表面の全体に放熱フィンを取り付
けるのが一般的である。このようなヒートシンクの一例
が、特開平11−87961号公報や特開2001−2
44677号公報等に記載されている。
【0003】また、従来、放熱フィンを平板状に形成し
たヒートシンクの製造性を向上させるために、一枚の金
属板を九十九折りして放熱フィンを構成し、これをベー
ス部の表面全体を覆うようにベース部に取り付けた構成
のヒートシンクが知られている。この種の放熱フィン
は、フォールデッドフィンと称されており、スリット状
の空気流路と上方に開口した空気流路とが交互に形成さ
れた構成となるので、放熱フィンの面に沿う方向に強制
的に送風して冷却するヒートシンクとして用いられてい
る。この種のヒートシンクの一例が、米国特許第6,2
88,899号明細書などに記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平11−87
961号公報や特開2001−244677号公報に記
載されているヒートシンクでは、ベース部の側縁部に各
フィンの端部を一致させて各フィンが配列されている。
このような構造は、米国特許第6,288,899号明
細書に記載されているヒートシンクにおいても同様であ
る。この種のヒートシンクで強制空冷する場合、ベース
部の上面に沿って各フィンの間に空気を流通させること
になる。したがって、ベース部の一側縁部に揃っている
各フィンの端部同士の間が、各フィンの間に形成される
空気流路の流入口あるいは流出口となる。
【0005】ところで、ヒートシンクの放熱効率を高く
するには、可及的に多数のフィンを設けることになるか
ら、フィン同士の間隔が狭くなる。そのため上述した構
成のヒートシンクにおいては、フィンの間隔を狭くする
ことに伴って、フィン同士の間に形成される空気流路の
流入口の開口幅が狭くなる。そのため、強制空冷するべ
く送風しても、その流入口でのいわゆる絞り作用を受け
て冷却用空気が空気流路に入りにくくなる。その結果、
フィン同士の間の空気流路を流れる空気量が制約され、
フィンの配置密度を高くすることによる放熱効果が損な
われる不都合があった。
【0006】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、放熱特性に優れたヒートシンクを
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために請求項1の発明は、放熱のための薄
板状の多数のフィンが所定の間隔をあけて相互に平行に
配列され、それらフィン間の隙間に一定方向に送風して
フィンから放熱させるヒートシンクにおいて、いずれか
のフィンにおける前記送風方向での上流側もしくは下流
側の端部がそのフィンに隣接する他のフィンの端部に対
して前記送風方向に後退し、該他のフィンを挟んで配置
されている前記いずれかのフィンと更に他のフィンとの
端部同士の間隔が、前記フィン同士の所定の間隔より広
くなっていることを特徴とするヒートシンクである。
【0008】したがって、請求項1の発明では、ヒート
シンクに所定の間隔をあけて相互に平行に配列された多
数のフィンが、空気流路となる所定の間隔の隙間を形成
している。この多数のフィンのうち、いずれかのフィン
の送風方向での上流側もしくは下流側の端部が、隣接す
る他のフィンの端部に対して前記送風方向に後退してい
る。言い換えると、ヒートシンクの前記送風方向での上
流側もしくは下流側で前記隣接する他のフィンが、隣接
する他のフィンの端部よりも端部が後退されているいず
れかのフィンと、更に他のフィンとによって挟まれて配
列されている。したがって、前記いずれかのフィンと更
に他のフィンとの端部同士の間隔が、前記多数のフィン
同士の所定の間隔より広くなっている。前記ヒートシン
クを強制空冷する場合、前記いずれかのフィンの端部が
前記隣接する他のフィンの端部よりも後退しているの
で、隣接する他のフィンの端部同士によって、前記送風
方向での上流側もしくは下流側に開口が形成される。こ
の開口が、前記空気流路の流入口とされる。そのため、
前記流入口の開口幅が、従来の前記多数のフィン同士の
所定の間隔よりも広くなるので、冷却用空気が前記空気
流路に入り易くなる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
に加えて、前記フィン同士の間の隙間が前記送風方向に
貫通した管路を形成するように前記隙間の前記送風方向
に対して直交する方向の上下両端部が閉じられているこ
とを特徴とするヒートシンクである。
【0010】したがって、請求項2の発明では、前記フ
ィンの隙間の送風方向に対して直交する方向の上下両端
部が閉じられているので、ヒートシンクに貫通した管路
が形成される。そのため、ヒートシンクの放熱面の半分
は、貫通した管路の内部に位置することになる。貫通し
た管路は、直線的に連続した空気流路となっている。そ
のため、前記空気流路によって整流作用が生じ、冷却用
空気は層流となって流れる。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項2の構成
に加えて、前記フィンが断面コの字形状に形成されてい
ることを特徴とするヒートシンクである。
【0012】したがって、請求項3の発明では、前記空
気流路が、断面コの字形状のフィンによって形成され
る。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
3のいずれかの構成に加えて、いずれか複数のフィンの
端部が所定の方向に揃えて配列され、これらの端部の配
列方向に対して前記フィンが直角以外の角度で交差する
方向にフィンが配置されているヒートシンクである。
【0014】したがって、請求項4の発明では、前記複
数のフィンの端部が所定の方向に揃えて配列され、これ
らの端部の配列方向に対して前記フィンが直角以外の角
度で交差する方向にフィンが配置されていることによ
り、前記ヒートシンクの前記空気流路が前記配列方向に
対して傾斜する。そのため、前記空気流路の流入口に対
する前記空気流路の流出口の位置が変更される。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図に示す具体
例に基づいて説明する。この発明のヒートシンク1は、
ベース部2に複数の薄板状のフィン3,4を立設した構
造である。フィン3,4は、ベース部2にほぼ一定間隔
を空けて相互に平行に配列されている。このフィン3,
4の厚さ、高さは、ほぼ同一に形成されているが、長辺
部分がフィン3よりもフィン4のほうが短く形成されて
いる。また、フィン3,4は、アルミニウムあるいはア
ルミニウム合金、銅などの熱伝導率の高い金属によって
構成されている。図1は、そのヒートシンク1の斜視図
であり、図2は図1の一部拡大図である。
【0016】ベース部2は、アルミニウムあるいはアル
ミニウム合金、銅などの熱伝導率の高い金属によって例
えば平板状に形成された部材であって、その上面(フィ
ン3,4を取り付ける面)には、複数の溝部5が、一定
間隔を空けて互いに平行に形成されている。これらの溝
部5の開口幅は、前記フィン3,4の厚さよりも大きく
設定されている。
【0017】ヒートシンク1では、一定間隔を空けて平
行に配列されたフィン3によって形成される各間隙6
に、長辺部分がフィン3よりも短いフィン4が平行に配
列されて空気の流路が形成されている。また、フィン3
とフィン4とは、ベース部2の配列方向の中心とほぼ一
致するようにベース部2に配列されている。したがっ
て、フィン3およびフィン4の前記長辺部分の長さが均
一ではなくて異なっているため、ヒートシンク1の空気
流路の流入口または流出口を形成しているフィン3,4
の端部が、ベース部2の配列方向において、いわゆる千
鳥配列とされている。この状態で、フィン3,4はベー
ス部2の溝部5に基部を差し込まれて、ハンダ付けで固
定されている。
【0018】上記の具体例によると、ヒートシンク1に
所定の間隔をあけて相互に平行に配列された多数のフィ
ン3,4が、空気流路となる所定の間隔の隙間を形成し
ている。この多数のフィン3,4のうち、フィン4の送
風方向での上流側もしくは下流側の端部が、隣接するフ
ィン3の端部に対して前記送風方向に後退している。言
い換えると、ヒートシンク1の前記送風方向の上流側も
しくは下流側で、フィン3の端部よりも端部が後退され
ているフィン4が、フィン3と更に他のフィン3とによ
って挟まれて配列されている。したがって、前記フィン
3と更に他のフィン3との端部同士の間隔が、前記多数
のフィン3,4同士の所定の間隔より広くなっている。
【0019】ヒートシンク1を強制空冷する場合、前記
フィン4の端部がフィン3の端部よりも後退しているの
で、フィン3の端部同士によって、前記送風方向での上
流側もしくは下流側に開口が形成される。この開口が、
前記空気流路の流入口とされる。そのため、前記流入口
の開口幅が、従来の前記多数のフィン3,4同士の所定
の間隔よりも広くなるので、冷却用空気が前記空気流路
に入り易くなる。
【0020】上述の具体例によれば、ヒートシンク1に
おいて、相互に平行にベース2に配列されたフィン4の
端部が、隣接するフィン3の端部よりもヒートシンク1
の送風方向に後退しているので、ヒートシンク1に形成
される空気流路の流入口および流出口の開口幅を従来の
ヒートシンクよりも広くすることができる。その結果、
ヒートシンク1の流路抵抗を小さくすることができる。
また、ヒートシンク1を通過する空気の流量を増加する
ことができる。そのため、ヒートシンク1の放熱効率を
向上することができる。
【0021】なお、上記の具体例では、フィン3,4の
基部がベース部2に設けられた溝部5に差し込まれて、
ハンダによって固定されたが、フィンとベース部との固
定方法は、このハンダ付けによる固定方法に限定されな
い。例えば、ベース部に溝部を設けずに、直接ベース部
にフィンが樹脂で固定されていてもよい。要は、フィン
とベース部とが固定されていればよい。したがって、フ
ィンとベース部との固定方法は設計や仕様に合わせたも
のを採用することができる。
【0022】図3にこの発明のヒートシンクの他の例を
示す。ここに示すヒートシンク7は、フィンの長辺部分
が同じ方向に直角に折り曲げられて、断面形状がコの字
に形成されている断面コの字フィン8および断面コの字
フィン9が、平板状のベース部10に平行に配置されて
固定されている。断面コの字フィン9の折り曲げられて
いる前記長辺部分は、断面コの字フィン8の前記長辺部
分よりも短く形成されている。また、断面コの字フィン
8と断面コの字フィン9とは、ベース部10の配列方向
の中心とほぼ一致するようにベース部10に配列されて
いる。したがって、断面コの字フィン8,9の前記長辺
部分の長さが均一ではなくて異なっているため、ヒート
シンク7の空気流路の流入口または流出口を形成してい
る断面コの字フィン8,9の端部が、ベース部10の配
列方向において、いわゆる千鳥配列とされている。この
状態で、断面コの字フィン8,9はベース部10にハン
ダ付けで固定されている。
【0023】上記のヒートシンク7では、スリット状の
空気流路が、断面コの字形状の断面コの字フィン8,9
によって形成される。言い換えると、断面コの字フィン
8と断面コの字フィン9との隙間の送風方向に対して直
交する方向の上下両端部が閉じられているので、ヒート
シンク7にスリット状の前記空気流路が形成される。そ
のため、ヒートシンク7の放熱面の半分は、スリット状
の空気流路の内部に位置することになる。また、スリッ
ト状の空気流路は、直線的に連続した空気流路となって
いる。そのため、前記空気流路によって整流作用が生
じ、冷却用空気は層流となって流れる。
【0024】上述の具体例によれば、ヒートシンク7
で、相互に平行にベース部10に配列されたコの字フィ
ン9の端部が、隣接するコの字フィン8の端部に対して
前記送風方向に後退しているので、従来のヒートシンク
よりもヒートシンク7に形成される空気流路の流入口お
よび流出口の開口幅を広くすることができる。その結
果、ヒートシンク7の流路抵抗を小さくすることができ
る。また、ヒートシンク7を通過する空気の流量を増加
することができる。そのため、ヒートシンク7の放熱効
率を向上することができる。
【0025】また、ヒートシンク7のフィンが、断面が
コの字形状の断面コの字フィン8,9とされているの
で、ヒートシンク7に貫通した管路であるスリット状の
空気流路を形成することができる。したがって、冷却用
空気が前記空気流路の途中で発散されず、熱伝達が効率
よく行われるので、従来のヒートシンクよりも一層放熱
性を向上することができる。
【0026】なお、上述の具体例では、断面コの字形状
の断面コの字フィン8,9をベース部10に配列してヒ
ートシンク7としたが、このフィンの形状は、断面コの
字形状には限定されない。例えば、ベース部に薄板状の
フィンが平行に千鳥配列されて隙間が形成され、前記フ
ィンの隙間の送風方向に対して直交する方向の下方であ
る前記フィンの基部が固定されて、さらに前記隙間の送
風方向に対して直交する方向の上方の前記フィンの端部
に、平板状の天板部材を取り付けてもよい。要は、ヒー
トシンクにスリット状の空気流路を形成することができ
ればよい。このようなヒートシンクでも上述のヒートシ
ンク7と同等の効果を得ることができる。
【0027】また、上記の具体例では、断面コの字形状
の断面コの字フィン8,9の基部がベース部10に、ハ
ンダによって固定されたが、フィンとベース部との固定
方法は、このハンダ付けによる固定方法に限定されな
い。要は、フィンとベース部とが固定されていればよ
い。したがって、フィンとベース部との固定方法は設計
や仕様に合わせたものを採用することができる。
【0028】図4にこの発明のヒートシンクのさらに他
の例を示す。ヒートシンク11は断面コの字フィン12
が、平板状のベース部10に一定の角度を付けられて平
行に配置され固定されている。また、隣り合う各断面コ
の字フィン12は、長辺方向に一定の量ずらされてい
る。したがって、ヒートシンク11の流入口または流出
口は、隣り合う各コの字フィン12の端部が互いにジグ
ザグ状にずれて配置されており、いわゆる千鳥配列とさ
れている。なお、断面コの字フィン12とベース部10
との固定方法は、設計や仕様に合わせた固定方法を採用
することができる。
【0029】上記のヒートシンク11では、複数の断面
コの字フィン12の端部が所定の方向に揃えて配列さ
れ、これらの端部の配列方向に対して断面コの字フィン
12が直角以外の角度で交差する方向に断面コの字フィ
ン12が配置されている。したがって、ヒートシンク1
1の空気流路が前記端部の配列方向に対して傾斜する。
そのため、前記空気流路の流入口に対する前記空気流路
の流出口の位置が変更される。
【0030】上述の具体例によれば、ヒートシンク11
で、相互に平行にベース部10に配列された断面コの字
フィン12の端部が、隣接する他の断面コの字フィン1
2の端部に対して前記送風方向に後退しているので、従
来のヒートシンクよりもヒートシンク11に形成される
空気流路の流入口および流出口の開口幅を広くすること
ができる。その結果、ヒートシンク11の流路抵抗を小
さくすることができる。また、ヒートシンク11を通過
する空気の流量を増加することができる。そのため、ヒ
ートシンク11の放熱効率を向上することができる。
【0031】また、断面コの字フィン12の端部の配列
方向に対して、直角以外の角度で交差する方向に断面コ
の字フィン12が配置されていることによって、空気流
路の流入口に対する流出口の方向を変更することができ
る。そのため、ヒートシンク11の空気の流れの方向を
変更することができる。その結果、ヒートシンク11を
機器等に取り付ける際の配置の自由度を向上することが
できる。また、ヒートシンク11の空気流路が前記端部
の配列方向に対して傾斜するので、ヒートシンク11の
空気流路を長く設定することができる。その結果、冷却
用空気に接触する放熱面積が増加し、放熱効率を向上す
ることができる。
【0032】また、ヒートシンク11のフィンが断面コ
の字形状の断面コの字フィン12とされていることによ
り、簡単に貫通した管路であるスリット状の空気流路を
形成することができる。
【0033】なお、上述した具体例では、ヒートシンク
のフィンは、フィンの形状が1枚おきに同一とされ、そ
の端部がベース部の空気の流線方向に対して直交する同
じ直線上に配置されるいわゆる千鳥配列にされたが、こ
の発明のヒートシンクは上記の具体例のフィンの配列に
限定されない。図5に示すフィンの配列の他の例では、
同一のフィン13が平行に配列されて形成される各間隙
毎に、長辺部分の長さが互いに違うフィン14および1
5が設けられている。したがって、2枚おきにフィンの
端部がベース部の空気の流線方向に対して直交する同じ
直線上に配置される。
【0034】上記のように、フィンの端部が複数枚おき
に空気の流線方向に対して直交する直線上に配置されて
もよい。また、前記各フィンがそれぞれ長辺部分の長さ
が互いに違う別の形状とされていてもよい。要は、ヒー
トシンクのフィンが薄板状で互いに平行に配列されてお
り、隣り合うフィンの端部が順に直線上になっておら
ず、その結果、前記端部の配置が相違して開口が広くな
っていればよい。したがって、フィンの配列は、設計や
仕様に合わせたものに変更することができる。そのた
め、各フィンの端部はベース部から突出していてもよ
い。また、ヒートシンクからベース部が省略されていて
もよい。このような状態にフィンを配列しても上述の具
体例のヒートシンクと同等の作用、効果を得ることがで
きる。
【0035】なお、上述したすべての具体例では、ベー
ス部の形状は平板状としたが、この形状は上記の形状に
限定されない。要は、フィンが平行に配列されるベース
部ならばよく、その形状は設計や仕様、またはヒートシ
ンクの配置場所に合わせた形状に変更することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明よ
れば、ヒートシンクにおいて、相互に平行に配列された
フィンの端部が、隣接するフィンの端部よりも前記ヒー
トシンクの送風方向に後退しているので、前記ヒートシ
ンクに形成される空気流路の流入口および流出口の開口
幅を従来のヒートシンクよりも広くすることができる。
その結果、ヒートシンクの流路抵抗を小さくすることが
できる。また、ヒートシンクを通過する空気の流量を増
加することができる。そのため、ヒートシンクの放熱効
率を向上することができる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果に加えて、ヒートシンクのフィン同
士の間の隙間の送風方向に対して直交する方向の上下両
端部が閉じられているので、ヒートシンクに貫通した管
路である空気流路を形成することができる。したがっ
て、冷却用空気が前記空気流路の途中で外部に発散され
ず、熱伝達が効率よく行われるので、従来のヒートシン
クよりもより一層放熱性を向上することができる。
【0038】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
2のフィンが断面がコの字形状のフィンとされているの
で、請求項2の発明と同等の効果に加えて、ヒートシン
クにより簡単に貫通した管路であるスリット状の空気流
路を形成することができる。
【0039】さらに、請求項4の発明によれば、請求項
1ないし3のいずれかと同等の効果に加えて、フィンの
配列方向に対して、直角以外の角度で交差する方向にフ
ィンが配置されていることによって、空気流路の流入口
に対する流出口の方向を変更することができる。そのた
め、ヒートシンクの空気の流れの方向を変更することが
できる。その結果、ヒートシンクを機器等に取り付ける
際の配置の自由度を向上することができる。また、ヒー
トシンクの空気流路が前記端部の配列方向に対して傾斜
するので、ヒートシンクの空気流路を長く設定すること
ができる。その結果、冷却用空気に接触する放熱面積が
増加し、放熱効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るヒートシンクの一例を簡略的
に示す斜視図である。
【図2】 図1のヒートシンクの要部を拡大した図であ
る。
【図3】 この発明に係るヒートシンクの他の例を簡略
的に示す斜視図である。
【図4】 この発明に係るヒートシンクのさらに他の例
を簡略的に示す平面図である。
【図5】 この発明に係るヒートシンクを構成するフィ
ンの配列の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1,7,11…ヒートシンク、 3,4,12,13,
14,15…フィン、8,9…断面コの字フィン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 洋司 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 5E322 AA01 5F036 AA01 BA04 BA24 BB05 BB37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱のための薄板状の多数のフィンが所
    定の間隔をあけて相互に平行に配列され、それらフィン
    間の隙間に一定方向に送風してフィンから放熱させるヒ
    ートシンクにおいて、 いずれかのフィンにおける前記送風方向での上流側もし
    くは下流側の端部がそのフィンに隣接する他のフィンの
    端部に対して前記送風方向に後退し、該他のフィンを挟
    んで配置されている前記いずれかのフィンと更に他のフ
    ィンとの端部同士の間隔が前記フィン同士の所定の間隔
    より広くなっていることを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】 前記フィン同士の間の隙間が前記送風方
    向に貫通した管路を形成するように前記隙間の前記送風
    方向に対して直交する方向の上下両端部が閉じられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 前記フィンが断面コの字形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のヒートシン
    ク。
  4. 【請求項4】 いずれかの複数のフィンの端部が所定の
    方向に揃えて配列され、これらの端部の配列方向に対し
    て前記フィンが直角以外の角度で交差する方向にフィン
    が配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の
    ヒートシンク。
JP2002059264A 2002-03-05 2002-03-05 ヒートシンク Pending JP2003258169A (ja)

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