JP2003257987A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003257987A
JP2003257987A JP2002053490A JP2002053490A JP2003257987A JP 2003257987 A JP2003257987 A JP 2003257987A JP 2002053490 A JP2002053490 A JP 2002053490A JP 2002053490 A JP2002053490 A JP 2002053490A JP 2003257987 A JP2003257987 A JP 2003257987A
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Hideo Yamagata
秀夫 山縣
Kazuharu Matsumoto
一治 松本
Kazuaki Makita
和明 牧田
Nobufumi Tanaka
伸史 田中
Yoichi Negoro
陽一 根来
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SiGe系(SiGe,SiGeC)HBT
のベース領域におけるベースの開口端からの多結晶のS
iGe系混晶層がエピタキシャルSiGe系混晶層へせ
り出す距離を低減し、高速且つ高集積な半導体装置およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 HBT(ヘテロ結合バイポーラトランジ
スタ)のベース領域に開口38を形成し、エピタキシャ
ル成長によりベース領域となる半導体層30を形成する
際に、ベース領域の開口38のゲート絶縁膜12、酸化
シリコン膜21上に多結晶層が形成される非選択エピタ
キシャルベース層を有する半導体装置を製造する場合に
おいて、HBTのベース領域の開口38側端部のゲート
絶縁膜12,酸化シリコン膜21の形状を、少なくとも
段数が2段の階段状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ(Heterojunction Bipolar Transisto
r:以下HBTという)のベース領域をエピタキシャル技
術にて形成する半導体装置およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、通信装置の周波数変換器等にお
いては、共通の半導体基体上に絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ(FET)とHBTとが形成された混載型の
半導体装置が用いられる。このような通信用の混載型半
導体装置の場合、FETと同様にHBTにも動作性能の
高速化が要求される。このHBTの高速化のためには、
ベースの浅接合化によるキャリアのベース走行時間の短
縮とベースの低抵抗化が重要な課題となってくる。
【0003】しかし、従来のイオン注入技術を用いたベ
ース層の形成方法では、注入不純物のチャネリングテイ
ルの問題から、浅接合のベース幅を実現することは困難
であった。
【0004】この問題を解決するものとして、シリコン
(Si)基板上に例えばシリコン−ゲルマニウム(Si
1-xGex、以下SiGeと記す)やシリコン−ゲルマニ
ウム−カーボン(Si1-x-yGexy、以下SiGeC
と記す)の混晶層をエピタキシャル成長させる技術を応
用したSiGeHBTやSiGeCHBT(以下、これ
らを総称してSiGe系HBTという)が注目されてい
る。
【0005】ベースを浅接合すると、ベース不純物の濃
度が増大し、エミッタへの正孔の注入が問題となってく
るが、SiGe系HBTは、ベース領域にSiに比べて
バンドギャップの狭いSiGeやSiGeC(以下、単
に「SiGe」というときは、SiGeCをも含むもの
とする)を用いることで、エミッタ−ベース間に電位障
壁が生じるので正孔のエミッタへの注入は大幅に減少す
ることになる。したがって、ベースを高キャリア濃度に
することによりベース抵抗の低減ができ、更に十分大き
な電流増幅率(hFE)が得られる。この結果、十分な耐
圧を確保しながら高い周波数特性を実現することができ
る。また、ゲルマニウム(Ge)のプロファイルに傾斜
をつけること、すなわち図9の破線で示すようにGe濃
度を、コレクタ側を高く、エミッタ側を低くすることに
より、コレクタ側のバンドギャップが狭くなりエミッタ
からの電子の注入が加速され、これにより、ベース走行
時間(τB)を短縮した、優れた高周波特性をもつ高速
HBTを実現することができる。
【0006】図1に、SiGe系HBTを搭載した、H
BTと相補型の絶縁ゲート型FETを有する典型的な半
導体装置(以下、BiCMOSと記す)の断面図を示
す。この半導体装置の、従来の製造方法について以下に
述べる。
【0007】第1工程 半導体基体1の素材として、第1導電型(この例ではp
型とする)の基板面方位が(100)結晶面であるシリ
コン基板2を用いる。このシリコン基板2における、高
速用HBTすなわちSiGe系HBT形成部Aと、バイ
ポーラトランジスタ形成部Bとに、n型のコレクタ埋め
込み領域4および5をそれぞれ形成する。これらn型の
コレクタ埋め込み領域4および5は、図示しないが、熱
酸化プロセスによりシリコン基板2に酸化シリコンを形
成し、NPNトランジスタのコレクタ領域の酸化シリコ
ン膜を開口し、その開口にSb23による固体ソースを
拡散してN+のコレクタ領域を形成することにより形成
する。その後、エピタキシャル成長により例えば抵抗率
1〜5Ωcmで厚さ0.6〜2.0μmの第2導電型
(この例ではn型とする)の半導体層3を形成する。シ
リコン基板2に半導体層3が形成されたものを半導体基
体1とする。
【0008】第2工程 素子分離酸化シリコン膜6を、LOCOS(Local Oxid
ation of Silicon:局所酸化)法により形成する。具体
的には、図示しないが、先ず例えば半導体層3の表面を
熱酸化して酸化シリコンによるパッド層を形成し、この
パッド層の上にCVD法により窒化シリコン(Si
34)層を形成することによって耐酸化マスク層を形成
し、この耐酸化マスク層に対してフォトリソグラフィに
よるパターンエッチングを行って、素子分離酸化シリコ
ン膜6を形成する部分を開口し、その後、スチーム酸化
を行って、素子分離酸化シリコン膜6を形成する。
【0009】第3工程 第2工程で形成した耐酸化マスク層を除去した後、ホウ
素(B)のイオン注入を複数回操り返して行い、p型の
素子分離領域7を、互いに電気的に分離すべき部分間に
形成すると同時に、nチャネル型MOSFET形成部C
にp型の第1のウエル領域8を形成する。
【0010】第4工程 リン(P)のイオン注入を複数回繰り返して行い、pチ
ャネル型MOSFET(pMOS)形成部Dにn型の第
2のウエル領域9を形成すると同時に、SiGe系HB
T形成部Aおよびバイポーラトランジスタ形成部BのN
+のコレクタ領域4および5と接続するコレクタ電極取
り出し領域10および11を形成する。
【0011】第5工程 nチャネル型MOSFET形成部Cとpチャネル型MO
SFET形成部Dとに、それぞれゲート絶縁膜12を凡
そ10nm形成し、その後ゲ−ト電極13を形成する。
これらのゲート絶縁膜12およびゲート電極13の形成
に際しては、熱酸化処理を行って、半導体基体1の表面
すなわち半導体層3の表面の、厚い素子分離酸化シリコ
ン膜6が形成されていない部分に酸化膜を形成し、この
酸化膜上に例えばn型不純物が高濃度にドープされた多
結晶シリコン層を形成する。その後、レジストマスクを
用いたドライエッチングによって、それぞれのMOSF
ET形成部C,Dに所望のパターンのエッチングを行う
ことによって、ゲート絶縁膜12とゲート電極13を形
成する。
【0012】第6工程 SiGe系HBT形成部Aと、nチャネル型MOSFE
T形成部Cおよびpチャネル型MOSFET形成部D、
それにバイポーラトランジスタ形成部Bのコレクタ電極
取り出し領域11をレジストマスクにて覆い、バイポー
ラトランジスタ形成部Bにp型のリンクベース領域14
をイオン注入により形成する。その後、レジストを除去
する。
【0013】第7工程 全面に減圧CVD法にてテトラエトキシシラン(TEO
S)を用いて酸化シリコン膜21を形成する。その後、
熱処理を行い、酸化シリコン膜21を緻密化する。
【0014】第8工程 図6に示す工程により、レジストマスクにてSiGe系
HBTのベース領域を開口する。まず、図6(a)に示
すように、ゲート絶縁膜12および酸化シリコン膜21
上にレジストマスク34を形成し、図6(b)に示すよ
うにドライエッチングにて、酸化シリコン膜21に所定
厚さの膜が残るように異方性エッチングを行う。その
後、図6(c)に示すように、ウエットエッチングにて
ゲート絶縁膜12、酸化シリコン膜21を開口する。そ
の後、図6(d)に示すように、既存技術を用いてレジ
ストマスク34を除去する。
【0015】第9工程 図7に示すようにSiGe系HBT形成部Aにベースの
開口38が設けられた状態で、超高真空CVD法や分子
線エピタキシー法および減圧CVD法(LPCVD:lo
w pressure chemical vapor deposition)のうちいずれ
かの方法を用いて、半導体層30を成膜する。この半導
体層30は、半導体基体1の露出部にSiGeエピタキ
シャル混晶層を形成し、ゲート絶縁膜12、酸化シリコ
ン膜21上に、多結晶のSiGe混晶層を形成すること
により形成する。このとき、半導体基体1の開口38の
部分はエピタキシャル成長し、マスクの役目をするゲー
ト絶縁膜12、酸化シリコン膜21上には多結晶のSi
Ge混晶層が形成される。ここで、多結晶のSiGe混
晶層は、その後ベースの取り出し電極として用いられ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
形成した半導体層30においては、図7においてx1に
示すように、エピタキシャルSiGeの混晶層aと多結
晶のSiGe混晶層bの境界部分ができる。この領域は
結晶性が悪いため、図8に示すように、エミッタ領域2
5Aが、x1の境界部分に当たるとエミッタ−ベース間
のリークが発生し不良が起こる。そこで、エミッタの形
成は境界部分x1より離して形成する必要があり、トラ
ンジスタのサイズが大きくなってしまう問題がある。こ
れにより、コレクタ接合容量(以下、Cjcと記す)が大
きくなりトランジスタの高速化の妨げとなってしまう。
この理由を以下に述べる。
【0017】HBTの遮断周波数(以下、fTと記す)
は、以下の式で与えられる。 1/(2πfT)=τE+τB+τX+τC τE:エミッタ空乏層充電時間、 τB:ベース走行時間 τX:コレクタ空乏層走行時間、 τC:コレクタ充電時間
【0018】コレクタ充電時間(τC)は、コレクタ抵
抗(以下、rSCと記す)とコレクタ接合容量Cjcの積で
表される。従って、コレクタ接合容量Cjcが大きくなる
と遮断周波数fTが低下する。
【0019】また、境界部分x1の距離が長いとSiG
e系HBTのトランジスタサイズが大きくなるため半導
体装置のチップサイズも大きくなり、チップコストが増
大する問題も発生する。
【0020】本発明は、SiGe系HBTのベース領域
において、ベースの開口端からの多結晶のSiGe混晶
層がエピタキシャルSiGe混晶層へせり出す距離を低
減し、高速且つ高集積な半導体装置およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、HBTのベー
ス領域に開口部を形成し、エピタキシャル成長によりベ
ース領域となる半導体層を形成する際に前記ベース領域
の開口部の絶縁膜上に多結晶層が形成される非選択エピ
タキシャルベース層を有する半導体装置において、前記
HBTのベース領域の開口部側端部の絶縁膜の形状を、
少なくとも段数が2段の階段状としたものである。本発
明においては、HBTのベース領域の開口部側端部の絶
縁膜の形状が階段状であるので、エピタキシャル成長工
程時にベースの開口端における多結晶のSiGe混晶層
が、エピタキシャルSiGe混晶層へせり出す距離が低
減する。これにより、両混晶層の境界部分の距離が短く
なり、トランジスタのサイズを小さくすることができる
とともに、コレクタ接合容量も小さくでき、トランジス
タを高速化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の実施の形態を説明する。図1は典型的なBiCMO
Sトランジスタの構造を示す断面図、図2は本発明の第
1実施形態に係るSiGe系HBTのベース開口形成工
程を示す断面図、図3は本発明の第1実施形態に係る図
1におけるSiGe系HBT形成部Aの拡大断面図、図
4は本発明の第1実施形態に係るSiGe系HBTのベ
ースおよびエミッタ領域を示す断面図、図5は本発明の
第2実施形態に係るSiGe系HBTのベース開口形成
工程を示す断面図である。なお、図1〜図8において、
同じ構成要素には同一の番号を付している。
【0023】<第1の実施形態>本実施形態に係る半導
体装置の製造方法を、図1〜図4を用いて述べる。
【0024】図1において、半導体基体1として、シリ
コン基板2を用い、n型のコレクタ埋め込み領域4およ
び5を形成した後、エピタキシャル成長により半導体層
3を形成する第1工程、LOCOS法により素子分離酸
化シリコン膜6を形成する第2工程、p型の素子分離領
域7およびp型の第1のウエル領域8を形成する第3工
程、n型の第2のウエル領域9およびコレクタ電極取り
出し領域10,11を形成する第4工程、ゲート絶縁膜
12およびゲート電極13を形成する第5工程、およ
び、p型のリンクベース領域14を形成する第6工程ま
では、従来の工程と同じであるので説明を省略する。
【0025】第7工程 図2に示す工程により、本発明の第1の実施形態である
SiGe系HBTのベース開口38を形成する。まず、
図2(a)に示すように、ゲート絶縁膜12の全面に、
減圧CVD法によりTEOSを用いて、酸化シリコン膜
21を凡そ90nm形成し、その後、800〜900℃
の熱処理を行い酸化シリコン膜21を緻密化させる。続
いて、ゲート絶縁膜12、酸化シリコン膜21上にレジ
ストを塗布して、SiGe系HBTのベース領域を形成
する部分を開口したレジストマスク34を形成する。
【0026】その後、図2(b)に示すように、第1の
ドライエッチングにて、酸化シリコン膜21を凡そ20
nm程度の残膜となるように異方性エッチングする。ド
ライエッチングは、例えば、エッチングガスとしてフロ
ン−318(C48)、一酸化炭素(CO)、アルゴン
(Ar)、酸素(O2)を用いて、圧力が6Pa(45
mTorr)、RF出力が1000Wで行う。
【0027】その後、図2(c)に示すように、第2の
ドライエッチングにより、レジストマスク34を等方性
エッチングにてエッチングする。レジストマスク34を
エッチングするには、例えば、エッチングガスとして、
ヘリウム(He)、酸素(O 2)を用いて、圧力が8P
a(60mTorr)、RF出力が350Wで行う。
【0028】続いて、図2(d)、(e)に示すよう
に、ウエットエッチングによりゲート絶縁膜12、酸化
シリコン膜21を開口する。ウエットエッチングは、フ
ッ酸(HF)とフッ化アンモニウム(NH4F)の混合
液を用いて行う。その後、レジストマスク34は、既存
技術を用いて除去する。なお、ウエットエッチングの代
わりにドライエッチングを用いてもよい。
【0029】第8工程 図3に示すように、SiGe系HBT形成部Aにエピタ
キシャル技術を用いて半導体層30を形成する。この半
導体層30は、半導体基体1の露出部にはSiGeエピ
タキシャル混晶層を形成し、ゲート絶縁膜12、酸化シ
リコン膜21上には多結晶のSiGe混晶層を形成する
ことにより形成する。このとき、半導体基体1の開口3
8の部分はエピタキシャル成長し、マスクの役目をなす
ゲート絶縁膜12、酸化シリコン膜21上には多結晶の
SiGe混晶層が形成される。多結晶のSiGe混晶層
は、その後ベースの取り出し電極として用いられる。
【0030】ここで、減圧CVD法を用いて半導体層3
0を形成する手順について以下に述べる。まず、半導体
基体1の表面に付着している有機物を除去するために、
例えば、所定の温度に加熱した硫酸と過酸化水素水との
混合液を用いて洗浄する。次に、半導体基板上のパーテ
ィクルを除去するために、例えば、所定の温度に加熱し
たアンモニアと過酸化水素水との混合液を用いて洗浄す
る。次に、半導体基体上の表面の金属汚染物および自然
酸化膜を除去するために、希フッ酸水溶液を用いて洗浄
する。なお、この希フッ酸水溶液による洗浄では、水素
パッシベーション処理も行われ、半導体基体1の露出し
た表面が水素でターミネートされる。続いて、洗浄処理
が施された半導体基体1を、前記の成膜装置に搬送す
る。
【0031】半導体基体1は、真空排気機能を有するロ
ードロックに搬入して所定時間真空排気を行う。続い
て、ロードロックに接続された反応炉に半導体基体1を
大気に解放せずに搬入する。次に、反応炉に水素ガスを
導入しながら、約900℃まで半導体基体1を加熱し、
水素ベークを行う。次に水素ガスを導入したままで、約
760〜650℃の温度まで降温し、成膜のための原料
ガスであるモノシラン(SiH4)、ゲルマン(Ge
4)、および不純物ガスとしてジボラン(B26)ガ
スを供給してエピタキシャル成長を行う。更に、半導体
層30は、例えば、シリコンのバッファ層を6〜20n
m形成した後、ゲルマニウム濃度を0atoms%から
15atoms%に傾斜させた層を10〜15nm形成
し、その後、ゲルマニウム濃度を15atoms%から
0atoms%に傾斜させた層を40〜50nm形成
し、シリコンキャップ層を40〜60nm形成する。ま
た、前記シリコン−ゲルマニウム混晶層には、所定のボ
ロン濃度となるよう不純物をドーピングする。
【0032】図4には、本発明の第1の実施形態に関す
るエミッタ・ベース領域の断面図を示している。同図に
示すように、SiGe系HBTのベース開口端のゲート
絶縁膜12、酸化シリコン膜21を階段状にすることで
多結晶のSiGe混晶層がSiGeエピタキシャル混晶
層にせり出す距離、すなわち図4のA点−B点間の距離
L5を、図8に示す従来技術の場合のA’点−B’点間
の距離L5より短くすることが可能である。これによ
り、図4のA点−C点間の距離L6を短くすることが可
能であり、コレクタ接合容量Cjcの低減が可能であり、
更にトランジスタサイズの縮小も可能である。
【0033】続いて、pチャネル型MOSFET形成部
Dに、フォトレジストをマスクとして、ゲート電極13
の形成部を挟んでその両側に、p型のソースないしはド
レイン領域(以下、ソース/ドレイン領域という)15
を形成する.このソース/ドレイン領域は、例えば、B
2を1×1012〜5×1013/cm2のドーズ量でイオ
ン注入する。次に、前記pチャネル型MOSFETのソ
ース/ドレイン領域15の形成方法と同様の手法にて、
nチャネル型MOSFETのソース/ドレイン領域16
をイオン注入技術にて形成する。続いて、バイポーラト
ランジスタの真性ベースとなる領域をレジストマスクに
て開口し、イオン注入によりベース領域23を形成す
る。このバイポーラトランジスタの真性ベース領域の形
成が終わり次第、イオン注入のマスクとして用いたフォ
トレジストを全面除去する。前記フォトレジストを全面
除去後、例えば、800〜850℃にて10〜30分の
熱処理を行い、pチャネル型MOSFETおよびnチャ
ネル型MOSFETのソースないしはドレイン領域およ
びバイポーラトランジスタの真性ベース領域の不純物を
活性化させる。
【0034】その後、減圧CVD法にてTEOSを用い
て例えば、厚さ100〜150nmの酸化シリコン膜2
2を全面に形成する。なお、SiGe系HBT以外の部
分は、酸化シリコン膜21上に積み重なっている。続い
て、第1およびバイポーラトランジスタのエミッタ領域
となる部分をフォトリソグラフィと反応性イオンエッチ
ング(RIE)によりパターンエッチングを行い開口
し、エッチングマスクとしたフォトレジストを除去す
る。
【0035】その後、減圧CVD法にて例えば、厚さ1
00〜150nmの多結晶シリコン層24を形成する。
次に、n型の不純物の例えば、ヒ素(As)を30〜7
0keVで、1×1015〜1×1016/cm2のドーズ
量にてイオン注入する。次に、多結晶シリコン層をフォ
トリソグラフィとRIE法によりパターンエッチングを
行う。その後、減圧CVD法にてTEOSを用いて例え
ば、厚さ200〜300nmの酸化シリコン膜26を全
面に形成する。
【0036】続いて、1000〜1100℃、5〜30
秒間のアニールを行う。このようにして多結晶シリコン
層中のヒ素(As)をSiGe系HBTの半導体層30
中のエミッタ領域25Aおよびバイポーラトランジスタ
の真性ベース領域23中のエミッタ領域25Bを形成す
る。
【0037】その後、SiGe系HBTおよびバイポー
ラトランジスタのエミッタ電極27、ベース電極28、
コレクタ電極29、および、pチャネル型MOSFE
T、nチャネル型MOSFETのソース電極31、ゲー
ト電極32、ドレイン電極33の各部に金属電極を形成
し、半導体装置が形成される。
【0038】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態を、図5を用いて説明する。第1工程から第6工程ま
では第1の実施形態と同じであるので説明は省略し、第
7工程について説明する。本実施形態においては、図5
に示す工程によりSiGe系HBTであるSiGe系H
BTのベース開口部を形成する。
【0039】まず、図5(a)に示すように、ゲート絶
縁膜12上に窒化シリコン膜35を凡そ30nm形成
し、窒化シリコン膜35上にレジストを塗布して、Si
Ge系HBTのベース領域を形成する部分を開口したレ
ジストマスク34を形成する。続いて、図5(b)に示
すように、第1のドライエッチングにより、窒化シリコ
ン膜35を異方性エッチングする。ドライエッチング
は、例えば、エッチングガスとして塩素(Cl)、酸素
(O2)を用いて、圧力が4Pa(30mTorr)、
RF出力が100〜300Wで行う。
【0040】その後、レジストマスク34を除去する。
ここで、窒化シリコン膜35は、SiGe系HBT以外
の領域において、図示しないが容量素子として兼用する
ことも可能である。
【0041】その後、図5(c)に示すように、窒化シ
リコン膜35上に全面に減圧CVD法にてTEOSを用
いて、酸化シリコン膜36を凡そ60nm形成し、その
後、800〜900℃の熱処理を行い、酸化シリコン膜
36を緻密化させる。続いて、酸化シリコン膜36上に
レジストを塗布して、SiGe系HBTのベース領域開
口部を形成するためのレジストマスク37を形成する。
【0042】その後、図5(d)に示すように、ウエッ
トエッチングにて酸化シリコン膜36、およびゲート絶
縁膜12を開口する。上述のウエットエッチングは、フ
ッ酸(HF)とフッ化アンモニウム(NH4F)の混合
液を用いて行う。なお、等方性エッチングであれば、ド
ライエッチングでも使用できる。
【0043】続いて、図5(e)に示すように、レジス
トマスク37は既存技術を用いて除去する。この第7工
程に続く第8工程以降は、第1の実施形態と同様である
ので説明を省略する。
【0044】表1は、上述した第1および第2の実施形
態と従来技術を用いた場合について、SiGe系HBT
のベース開口端部の多結晶SiGe混晶層が、SiGe
エピタキシャル混晶層にせり出す距離(L5)を比較し
た実施例を示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1中のL1はSiGeエピタキシャル混
晶層膜厚、L2はSiGe系HBTのベース開口部にお
ける絶縁膜の最上部の膜厚、L3はSiGe系HBTの
ベース開口端における1段目の絶縁膜膜厚、L4は前記
L3の段差部の距離を示している。
【0047】上記の結果から、本発明の実施形態のよう
にSiGe系HBTのベース開口端を階段状にすること
で、多結晶のSiGe混晶層がSiGeエピタキシャル
混晶層にせり出す距離(L5)を約1/2から2/3に
低減することが可能になる。
【0048】なお、表1に示したL1、L2、L3、L
4は一例であり、所望とされるSiGeエピタキシャル
混晶層の膜厚に応じて、前記L1、L2、L3、L4の
数値は任意に変更することが可能である。
【0049】更に、本発明の実施形態では、SiGe系
HBTのベース開口部における絶縁膜の段差は2段形成
しているが、少なくとも2段以上あれば良く、それ以上
の段数であってもよい。
【0050】上述した第1および第2の実施形態では、
SiGe系HBTのベース領域はSiGe混晶層をエピ
タキシャル成長させることについて説明したが、ベース
領域にSiGeやSiGeC以外の必要な不純物を含む
シリコンエピタキシャル層や混晶層を形成する場合にも
全く同様に適用可能である。
【0051】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、HB
Tのベース領域の開口部側端部の絶縁膜の形状を、少な
くとも段数が2段の階段状としたことにより、ベース領
域の開口部側端部からの多結晶のSiGe混晶層がエピ
タキシャルSiGe混晶層へせり出す距離を縮小するこ
とが可能となる。これにより、コレクタ結合容量を低減
でき、高速で且つ高集積な半導体装置の製造が実現でき
る。また、非選択エピタキシャルベース層は、ベース領
域の不純物がドーピングされたシリコンまたは、SiG
e混晶層、若しくは、SiGeC混晶層のいずれかによ
り構成することができる。HBTのベース領域の階段状
の開口部側端部は、ドライエッチング等の異方性エッチ
ングと、ウエットエッチング等の等方性エッチングの組
み合わせにより容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 典型的なBiCMOSトランジスタの構造を
示す断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る図1におけるS
iGe系HBT形成部Aの拡大断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るSiGe系HB
Tのベース開口部形成工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係るSiGe系HB
Tのベースおよびエミッタ領域を示す断面図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るSiGe系HB
Tのベース開口部形成工程を示す断面図である。
【図6】 従来例におけるSiGe系HBTのベース開
口部形成工程を示す断面図である。
【図7】 図1におけるSiGe系HBT形成部Aの従
来例の拡大断面図である。
【図8】 従来例におけるSiGe系HBTのベースお
よびエミッタ領域を示す断面図である。
【図9】 従来例のSiGe系HBTの製造過程におい
てGeのプロファイルに傾斜をつける手法を示す説明図
である。
【符号の説明】
A SiGe系HBT形成部 B バイポーラトランジスタ形成部 C nチャネル型MOSFET形成部 D pチャネル型MOSFET形成部 1 半導体基体 2 シリコン基板 3 半導体層 4,5 n型のコレクタ埋め込み領域 6 素子分離酸化シリコン膜 7 p型の素子分離領域 8 p型の第1のウエル領域 9 n型の第2のウエル領域 10,11 コレクタ電極取り出し領域 12 ゲート絶縁膜 13 ゲート電極 14 p型のリンクベース領域 15 pチャネル型MOSFETのソース/ドレイン領
域 16 nチャネル型MOSFETのソース/ドレイン領
域 21 酸化シリコン膜 22 酸化シリコン膜 23 真性ベース領域 24 多結晶シリコン層 25A,25B エミッタ領域 26 酸化シリコン膜 27 エミッタ電極 28 ベース電極 29 コレクタ電極 30 半導体層 31 ソース電極 32 ゲート電極 33 ドレイン電極 34 レジストマスク 35 窒化シリコン膜 36 酸化シリコン膜 37 レジストマスク 38 ベースの開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/737 (72)発明者 牧田 和明 福岡県福岡市早良区百道浜2丁目3番2号 ソニーセミコンダクタ九州株式会社内 (72)発明者 田中 伸史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 根来 陽一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB40 CC05 DD43 DD45 FF09 GG06 5F003 AP04 BA97 BB07 BB08 BE07 BF06 BG06 BJ15 BM01 BP11 BP23 BP34 BS06 BS08 5F048 AA07 AA10 AC05 AC10 BA14 BB05 BE03 BF05 BF18 BG12 BG14 CA03 CA07 CA08 CA14 5F082 AA06 AA11 AA17 BA04 BA26 BA28 BA31 BA35 BA47 BC03 BC09 CA01 DA03 DA10 EA13 EA14 EA15 EA16 EA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘテロ接合バイポーラトランジスタのベ
    ース領域に開口部を形成し、エピタキシャル成長により
    ベース領域となる半導体層を形成する際に前記ベース領
    域の開口部の絶縁膜上に多結晶層が形成される非選択エ
    ピタキシャルベース層を有する半導体装置において、 前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタのベース領域の
    開口部側端部の絶縁膜の形状を、少なくとも段数が2段
    の階段状としたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記非選択エピタキシャルベース層が、
    前記ベース領域の不純物がドーピングされたシリコン、
    または、シリコン−ゲルマニウム混晶層、若しくは、シ
    リコン−ゲルマニウムとカーボンからなる混晶層のいず
    れかからなることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 ヘテロ接合バイポーラトランジスタのベ
    ース領域に開口部を形成し、エピタキシャル成長により
    ベース領域となる半導体層を形成する際に前記ベース領
    域の開口部の絶縁膜上に多結晶層が形成される非選択エ
    ピタキシャルベース層を有する半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタのベース領域の
    開口部側端部の絶縁膜の形状を、少なくとも段数が2段
    の階段状とすることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記非選択エピタキシャルベース層が、
    前記ベース領域の不純物がドーピングされたシリコンま
    たは、シリコン−ゲルマニウム混晶層、若しくは、シリ
    コン−ゲルマニウムとカーボンからなる混晶層のいずれ
    かからなることを特徴とする請求項3記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
    のベース領域の階段状の開口部側端部を、異方性エッチ
    ングと等方性エッチングの組み合わせにより形成する請
    求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 異方性エッチングはドライエッチングで
    あり、等方性エッチングはウエットエッチングである請
    求項5記載の半導体装置の製造方法。
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JP2007514314A (ja) * 2003-12-12 2007-05-31 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Bicmosプロセスにおいてシード層トポグラフィを軽減する方法
CN115831743A (zh) * 2023-02-22 2023-03-21 新磊半导体科技(苏州)股份有限公司 一种hbt器件的分子束外延生长方法

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