JP2005086128A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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徹 齊藤
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好彦 神澤
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Takeshi Takagi
Takeshi Idota
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Abstract

【課題】 シングルポリシリコン構造を有し、外部ベース領域の抵抗が低く高速なバイポーラトランジスタ、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 バイポーラトランジスタを含み、バイポーラトランジスタは、シリコン結晶1と、シリコン結晶1に隣接して配置されたシリコン酸化膜4aと、エピタキシャル成長によってシリコン結晶1の表面に形成された第1のベース領域11と、シリコン酸化膜4a上に形成され第1のベース領域11と接続された第2のベース領域12とを含み、シリコン結晶1aのうち、第1のベース領域11が形成されている部分の表面が(100)面以外の面である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、バイポーラトランジスタにおいて、エピタキシャル成長を用いてベース層を形成し、急峻なプロファイル制御を行うことによるデバイスの高性能化が試みられている。さらに、エピタキシャル成長を用いてベース層にバンドギャップの異なる材料を導入することによって、高速化を実現する試みも行われている。SiGeやSiGeCといったIV族半導体材料からなるベース層を用いるヘテロバイポーラトランジスタは、シリコン基板上に形成することが可能であり、CMOS回路との集積による高機能化や、大面積基板利用による低コスト化といった利点を有するため、高速デバイスとして有望視されている。これまで、シリコン基板上のバイポーラトランジスタの開発は、(100)面を有するSiウェハを用いて行われてきた。これは、MOSトランジスタを中心とした大規模集積回路技術とそれを実現する微細プロセス技術とが、(100)面を有するSiウェハを用いて行われてきたためであると考えられる。
従来技術によるSiGeヘテロバイポーラトランジスタの代表的な例を図16(a)および(b)に示す。トランジスタの構造は大別して、ダブルポリシリコン構造およびシングルポリシリコン構造と呼ばれる2種類に分類される。
図16(a)は、ダブルポリシリコン構造を示す代表的模式図である。まず、素子分離領域301およびコレクタ領域302を形成したシリコン基板上に、外部ベース領域となるポリシリコン層303を形成する。その後に、真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層304を選択成長によって成長させる。しかしながら、この方法では、エピタキシャルSiGe層304とポリシリコン層303との界面305において、自然酸化膜の形成が避けられない。また、界面305においてボイドが生成する可能性がある。このため、この方法は、接触抵抗が増大する、バラツキが増加するという課題を有する。また、この方法は、プロセスが複雑である、選択成長のプロセスウィンドウが狭いなどの点から量産性に乏しい。
図16(b)は、シングルポリシリコン構造の代表的模式図である。まず、素子分離領域301およびコレクタ領域302を形成したシリコン基板上に、真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層306をエピタキシャル成長させる。このとき同時に、非選択成長法を用いて、素子分離領域301の酸化膜上に、外部ベース領域となるポリSiGe層307を形成する。そして、ポリSiGe層307にシリサイド層308を直接形成する。この方法によれば、エピタキシャルSiGe層306とポリSiGe層307との界面において、自然酸化膜の形成やボイドの形成が生じないため、接触抵抗を低減できる。また、プロセスが簡略であり、選択成長と比較して非選択成長のプロセスウィンドウが広いことから量産に適している。
バイポーラトランジスタの動作を高速化するには、エミッタからベース層へ注入された電子がベース層を走行する時間を短縮することが有効であり、走行時間を短縮するためには真性ベース層を薄くすることが効果的である。このため、バイポーラトランジスタの高速化には、エピタキシャル成長法によって形成した真性ベース層の薄膜化が必要である。
真性ベース層を薄膜化するには、通常、エピタキシャル成長の時間を短くする方法がとられる。しかしながら、シングルポリシリコン構造を有するバイポーラトランジスタにおいて、真性ベース層(エピタキシャルSiGe層306)を薄くするためにエピタキシャル成長の時間を短くすると、外部ベース領域(ポリSiGe層307)も同時に薄くなってしまう。この結果、外部ベース領域の抵抗が上がってトランジスタの性能が低下する。
このように、シングルポリシリコン構造において従来技術を用いれば、ベース走行時間の短縮とベース抵抗の低減とはトレードオフの関係にあり、両者を同時に満足することが困難であるという課題がある。
上記課題を解決するための製造方法を、Jagannathanらが開示している(非特許文献1)。この方法では、真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層と外部ベース領域となるポリSiGe層とを同時に形成する。その後、エピタキシャルSiGe層をマスクした後、ポリSiGe層上に“raised extrinsic base"と呼ばれる層を選択成長によって成長させる。この方法によって外部ベース領域の膜厚が増加し、ベース抵抗の低減が実現できると報告されている。
アイトリプルイー エレクトロン デバイス レターズ(IEEE Electron Device Letters)Vol.23 (2002) P.258-260
しかしながら、Jagannathanらの方法では、プロセス工程が複雑になる、選択成長のプロセスウィンドウが狭いといった、ダブルポリシリコン構造での課題が再び発生する。
このように、従来においては、シングルポリシリコン構造を有するバイポーラトランジスタにおいて、外部ベース領域の抵抗を低減する容易な方法がなかった。このような状況に鑑み、本発明は、シングルポリシリコン構造を有し、外部ベース領域の抵抗が低く高速なバイポーラトランジスタ、およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半導体装置は、バイポーラトランジスタを含む半導体装置であって、前記バイポーラトランジスタは、シリコン結晶と、前記シリコン結晶に隣接して配置されたシリコン酸化膜と、エピタキシャル成長によって前記シリコン結晶の表面に形成された第1のベース領域と、前記シリコン酸化膜上に形成され前記第1のベース領域と接続された第2のベース領域とを含み、前記シリコン結晶の前記表面が(100)面以外の面であることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、シリコン結晶と、前記シリコン結晶に隣接して配置されたシリコン酸化膜と、前記シリコン結晶の表面に形成された第1のベース領域と、前記シリコン酸化膜上に形成され前記第1のベース領域と接続された第2のベース領域とを含むバイポーラトランジスタを含む半導体装置の製造方法であって、前記表面を(100)面以外の面として、前記第1のベース領域と前記第2のベース領域とを同時に形成することを特徴とする。
本発明によれば、バイポーラトランジスタの加工プロセスを複雑化することなく、真性ベース領域の薄膜化とベース抵抗の低減とがトレードオフとなる関係を改善できる。したがって、シングルポリシリコン構造を有し、外部ベース領域の抵抗が低く高速なバイポーラトランジスタを容易に得ることができ、トランジスタを高性能化できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の半導体装置の一例について、主要な構成要素を示す断面図を、図1に模式的に示す。図1の半導体装置は、バイポーラトランジスタを含む。このバイポーラトランジスタは、シリコン結晶1と、シリコン結晶1に隣接して配置されたシリコン酸化膜4aと、エピタキシャル成長によってシリコン結晶1の表面に形成された真性ベース領域(第1のベース領域)11と、シリコン酸化膜4a上に形成され真性ベース領域11と接続された外部ベース領域(第2のベース領域)12と、真性ベース領域11に接続されたエミッタ(エミッタ領域)16とを備える。シリコン酸化膜4aは、シャロートレンチ4およびディープトレンチ5に埋め込まれている。
シリコン結晶1のうち真性ベース領域11が形成されている部分の表面は、面方位が(100)面以外の面である。この表面は、(100)面以外の面であればよく、たとえば、(111)面、(110)面、(113)面とすることができる。これらの中でも、(111)面で特に高い効果が得られる。
化学的気相成長法によってシリコンをエピタキシャル成長させる場合において、成長面の面方位と成長速度との関係の一例を表1に示す。
Figure 2005086128
表1の成長速度は、(100)面上におけるエピタキシャル成長の成長速度で規格化されている。各面方位における成長速度は、成長表面(基板表面)の面方位のみが異なることを除き、同一の成長条件でエピタキシャル成長させたときの速度である。(111)面、(110)面および(113)面上の成長速度はそれぞれ、(100)面上の成長速度の0.30倍、0.50倍および0.63倍であり、いずれも(100)面上の成長速度よりも小さい。この傾向は、SiGeやSiGeCのエピタキシャル成長でも同様である。
一方、外部ベース領域となるポリSiGe層は酸化膜上に成長するため、その成長速度は、基板となるシリコン結晶の面方位には全く依存しない。したがって、(100)面以外の面上に真性ベース領域を形成した場合、(100)面上に形成した場合と比較して、真性ベース領域(エピタキシャルSiGe層)の厚さに対する外部ベース領域(ポリSiGe層)の厚さの比を大きくできる。その結果、ベース抵抗の低減を実現することができる。
シリコン結晶1のうち、真性ベース領域11に隣接する部分は、エミッタ領域またはコレクタ領域として機能する。シリコン結晶1は、シリコン基板上に結晶シリコン層がさらに形成されたものでもよい。シリコン結晶1は、真性ベース領域11を形成するための上記表面とともに、(100)面である表面を有していてもよい。この場合、(100)面にはMOSトランジスタなどの回路素子を形成するとよい。
真性ベース領域11と外部ベース領域12とは、同時に形成することが好ましい。真性ベース領域11はエピタキシャル成長によってシリコン結晶1上に形成されたエピタキシャル層となり、外部領域12は、通常、多結晶となる。
本発明の半導体装置は、シリコン結晶1とともに他のシリコン結晶(結晶シリコン基板)を含んでもよい。この場合、他のシリコン結晶は(100)面である表面を有することが好ましい。そして、この(100)面には、MOSトランジスタなどの回路素子を形成するとよい。
真性ベース領域11および外部ベース領域12は、SiGeを含む材料またはSiGeCを含む材料で形成でき、たとえばSiGeやSiGeCで形成できる。これらのベース領域は、気相成長法、たとえば化学的気相成長法により形成できる。外部ベース領域12の厚さは、真性ベース領域11の厚さよりも厚いことが好ましく、1.5倍以上厚い方が好ましい。真性ベース領域11の厚さは、たとえば、10nm〜100nmの範囲である。外部ベース領域12の厚さは、たとえば15nm〜200nmの範囲である。
本発明の製造方法では、シリコン結晶1の表面の一部にシリコン酸化膜4aを形成するとよい。シリコン酸化膜4aは、従来から知られている方法により形成すれば足りる。この酸化膜形成工程の前に、表面が(100)面である結晶シリコン基板の表面の一部を除去することによって(100)面以外の表面を形成する工程を行ってもよい。あるいは、上記酸化膜形成工程の前に、シリコン結晶1上に、表面が(100)面である他のシリコン結晶を貼り合わせ、貼り合わせた他のシリコン結晶の一部を除去することによってシリコン結晶1の表面の一部を露出させる工程を行ってもよい。
シリコン酸化膜4aを形成した後、シリコン結晶1の上に配置された真性ベース領域11と、シリコン酸化膜4a上に配置された外部ベース領域12とを同時に形成する。真性ベース領域11および外部ベース領域12は、たとえば気相成長法で形成でき、具体的には化学的気相成長法(CVD)などで形成できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態の3つの例について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例であり、本発明はこれに限定されない。以下の例では、SiGeをベースに用いたヘテロバイポーラトランジスタについて述べるが、シリコン単結晶層3をベースに用いた場合においても、同様の方法で製造できる。
(実施の形態1)
実施の形態1では、図2から図12を用いて本発明によるバイポーラトランジスタの製造方法を説明する。まず、p形の(111)面を主面とするシリコン基板1の上部の表面に、フォトリソグラフィーを用いてレジストパターンを形成する。このレジストパターンは、n形のサブコレクタを形成する領域に開口部が形成されている。このレジストパターンをマスクとして砒素イオンを注入することによって、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)を形成する領域に、深さ約1μmのn形のサブコレクタ2を形成する(図2)。
続いて、シリコン基板1の上部にn形不純物をドープしながらシリコン単結晶層3をエピタキシャル成長させる。このシリコン単結晶層3はコレクタとして機能する。次に、図3に示すように素子分離領域として、シリコン酸化膜4aが埋め込まれたシャロートレンチ4と、アンドープポリシリコン膜6およびこれを取り囲むシリコン酸化膜7によって構成されるディープトレンチ5とを形成する。トレンチ4および5の深さは、それぞれ約0.3μmおよび約2μmである。
次に、n+コレクタ引出し層形成領域を開口したレジストパターンを形成し、これをマスクとしてリンイオン(Pイオン)を注入し、n+コレクタ引出し層8を形成する(図4)。
次に、図5に示すように、厚さ約50nmの酸化膜9を減圧CVD法で堆積させ、続いて厚さ約100nmのポリシリコン膜10を減圧CVD法で堆積させる。
次に、フォトリソグラフィーを用いて、HBT形成領域の部分を開口したレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてポリシリコン膜10および酸化膜9をエッチングする。その後、コレクタのリンプロファイルを形成するために、シリコン単結晶層3内にリンを注入する。
次に、ポリシリコン膜10のエッチングによって露出した酸化膜9をフッ酸によって除去し、HBT形成領域のn形のシリコン単結晶層3の表面を露出させる(図6)。
次に、図7に示すように、化学的気相成長法によって、真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層11a(厚さ約100nm)と、外部ベース領域となるポリSiGe層12aとを同時に堆積させる。このとき、エピタキシャルSiGe層11aおよびポリSiGe層12aには、成長中にボロンが導入されてp形になっている。
実際に、エピタキシャルSiGe層11aおよびポリSiGe層12aを形成したところ、エピタキシャルSiGe層11aの膜厚が約100nmであったのに対し、ポリSiGe層12aの膜厚は約150nmであった。比較のために、表面が(100)面のシリコン基板を用いて全く同様の工程によってSiGe層を形成したところ、エピタキシャルSiGe層11aの膜厚が約100nmであったのに対し、ポリSiGe層12aの膜厚は約50nmであった。したがって、(111)基板を用いることによって、エピタキシャルSiGe層11aに対するポリSiGe層12aの膜厚の比を、(100)基板を用いた場合の約3倍にできた。このように、表面が(111)面であるシリコン結晶を用いることによって、エピタキシャルSiGe層11aを低成長レートで形成することが可能となり、ポリSiGe層12a(外部ベース領域)の膜厚を、エピタキシャルSiGe層11a(真性ベース領域)の膜厚よりも厚くすることができる。この結果、動作速度を低下させることなく低いベース抵抗を実現でき、バイポーラトランジスタの高性能化が図れる。
次に、膜厚が約30nmの酸化膜13および膜厚が約50nmのポリシリコン膜14を連続して減圧CVD法によって堆積する。その後、フォトリソグラフィーを用いてHBTのエミッタ領域を開口したレジストパターンを形成し、これをマスクとしてポリシリコン膜14をドライエッチング技術によってエッチングして開口部を設ける。次に、ポリシリコン膜14の開口部内の酸化膜13をウェットエッチングによって除去する(図8)。
次に、膜厚が300nm程度でn型不純物濃度が1×1020cm-3〜5×1020cm-3程度のn+ポリシリコン膜15を減圧CVD法によって堆積する。続いて、フォトリソグラフィーによって所定の領域を開口したレジストパターンを形成し、これをマスクにしてn+ポリシリコン膜15を異方性エッチングすることによってエミッタ16を形成する。その後、酸化膜13をウェットエッチングする(図9)。次に、外部ベース領域の抵抗を低減するために注入角度0°でボロン(B)の追加注入を行う。
次に、フォトリソグラフィーによって所定の領域を開口したレジストパターンを形成し、これをマスクにしてポリSiGe層12aをパターニングしてエッチングし、HBTの外部ベース領域12を形成する(図10)。
次に、厚さが約30nm〜100nm程度の酸化膜を減圧CVD法によって形成した後、900℃程度の温度で10秒〜15秒程度のあいだ熱処理を行う。続いて、形成した酸化膜を異方性エッチングし、エミッタ16の側壁にサイドウォール18を形成する(図11)。このとき、エミッタ16の表面、外部ベース領域12の表面、n+コレクタ引出し層8の表面は、シリコン表面が露出している状態である。
次に、コバルト(Co)をスパッタリングし、アニールをした後に、Co未反応層を除去し、続いてアニールを実施することによってCoシリサイド層19を形成する。これ以降は、標準的な多層配線工程で各構成部分を形成する(図12)。まず、層間絶縁膜20を形成する。その後、エミッタ16、外部ベース領域12、およびn+コレクタ引出し層8上の各Coシリサイド層19に到達する接続孔を、層間絶縁膜20に形成する。次に、各接続孔内にタングステン(W)を埋め込んでWプラグ21を形成する。次に、スパッタリングによってアルミニウム合金膜を形成したのち、所定の領域を開口したレジストをマスクにしてアルミニウム合金膜をパターニングする。これによって、各Wプラグ21に接続され、層間絶縁膜20の上に延びる金属配線22を形成する。このようにして、HBTデバイスが形成される。
外部ベース層が薄くなるとコンタクトホール形成時に、コンタクトホールが外部ベース層を突き抜けるおそれがある。(111)基板を用いて外部ベース領域となるポリSiGe層12aの膜厚を増加させることによって、コンタクトホールが外部ベース領域を突き抜ける確率を大きく減少させることができ、加工精度を向上させることができる。
以上の製造方法によれば、プロセスを複雑化することなく従来方法と比較して外部ベース領域となるポリSiGe層12aの膜厚を増加させることが可能である。その結果、ベース抵抗を低減し、トランジスタの高性能化を図れる。
ここでは、(111)面を主面とするp形シリコン基板を用いてヘテロバイポーラトランジスタを作製した例について述べた。所定の膜厚のSiGe層をエピタキシャル成長させる場合、外部ベース領域となるポリSiGe層12aの膜厚を増加させるためには、(111)面は特に好ましい面方位である。しかし、(100)面以外のいかなる面方位を用いても、(100)面を主面とする基板と比較して、外部ベース領域となるポリSiGe層12aの膜厚を増加させる効果は得られ、トランジスタの高性能化を図ることができる。
(実施の形態2)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の他の例について説明する。実施の形態2のバイポーラトランジスタの断面構造を図13に模式的に示す。
本実施例においては、(100)面を主面とするp形のシリコン基板(シリコン結晶)101を用いる。まず、フォトリソグラフィーおよびウェットエッチングにより、シリコン基板101の表面をパターニングし、(111)面方位が露出する斜面102を形成する。その後は、実施の形態1で述べた工程と同様の工程を用いて、真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層103が斜面102上に形成されたヘテロバイポーラトランジスタを作製する。真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層103は(111)面上に成長する。このため、これらを実際に形成したところ、エピタキシャルSiGe層103の膜厚が約100nmであるのに対して、外部ベース領域となるポリSiGe層104の膜厚は約150nmとなった。実施の形態1と同様に、外部ベース領域となるポリSiGe層104の膜厚増加の効果が確認された。
(100)シリコン基板を用いることによって、以下に述べる新たな効果が得られる。シリコン単結晶層3を備えるヘテロバイポーラトランジスタを高周波回路に用いる場合には、通常、CMOS回路と集積化したBiCMOS回路に用いられる。CMOSトランジスタでは、(100)基板上にチャネルを形成する方が他の面方位上に形成する場合と比較して、ゲート酸化膜とチャネルとの界面準位密度が最も小さくなることが知られている。このため、CMOS回路は一般的に(100)面方位上に形成される。本発明においては、(100)基板表面の一部に形成された(111)斜面上にバイポーラトランジスタを形成することができ、バイポーラトランジスタ以外のCMOSなどの素子は(100)面上に形成することができる。図14は、(111)斜面上にバイポーラトランジスタを形成し、(100)平面上にpチャネルMOSトランジスタ105およびnチャネルMOSトランジスタ106を形成し、集積化したBiCMOSの概念図を示している。以上のように、この実施の形態によれば、バイポーラトランジスタおよびCMOSをそれぞれ最適な面方位上に形成し、集積化することが可能である。
(実施の形態3)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態のその他の例について説明する。実施の形態3の半導体装置の断面を、図15に模式的に示す。
この実施の形態においては、(111)面を主面とするp形のシリコン基板(シリコン結晶)201と(100)面を主面とするp形のシリコン基板(他のシリコン結晶)202とを貼り合わせて作製したSOI基板を用いる。埋め込み酸化膜203の上部のシリコン基板202の表面は(100)面であり、下部のシリコン基板201の表面は(111)面である。
以下、図15のバイポーラトランジスタの製造方法について説明する。まず、フォトリソグラフィーを用いてSOI基板上にレジストパターンを形成する。そして、ドライエッチングまたはウェットエッチングによって、バイポーラトランジスタを形成する領域204のシリコン基板202および埋め込み酸化膜203を除去し、(111)シリコン基板201の表面205を露出させる。その後は、実施の形態1で述べた工程と同様の工程を用いて、シリコン基板201上にヘテロバイポーラトランジスタを作製する。
この製造方法では、真性ベース領域となるエピタキシャルSiGe層206は(111)面上で成長する。このため、エピタキシャルSiGe層206の成長速度は、ポリSiGe層207の成長速度よりも遅くなる。実際にこれらの層を形成したところ、エピタキシャルSiGe層206の膜厚が約100nmであったのに対して、ポリSiGe層207の膜厚は約150nmであった。実施の形態3の方法でも、実施の形態1および2と同様に、外部ベース領域となるポリSiGe層207を厚く形成することができた。
(100)シリコン基板と(111)シリコン基板とを積層したSOI基板を用いることによって、以下に述べる新たな効果が得られる。シリコン単結晶層3を備えるヘテロバイポーラトランジスタを高周波回路に用いる場合には、通常、CMOS回路と集積化したBiCMOS回路に用いられる。CMOSトランジスタでは、(100)基板上にチャネルを形成する方が他の面方位上に形成する場合と比較して、ゲート酸化膜とチャネルとの界面準位密度が最も小さくなる。このため、CMOS回路は一般的に(100)面方位上に形成される。
本発明においては、SOI基板表面の一部を開口して露出した(111)結晶シリコンの表面上にバイポーラトランジスタを形成することができる。また、バイポーラトランジスタ以外のCMOSなどの素子は(100)面上に形成することができる。図15には、(111)面上にバイポーラトランジスタを形成し、(100)平面上にCMOSを形成したBiCMOSの一例の模式断面図を示している。
以上のように、実施の形態3の例によれば、バイポーラトランジスタおよびCMOSをそれぞれ最適な面方位上に形成し、集積化することが可能である。実施の形態3の半導体装置は、実施の形態2で述べた半導体装置と比較して、真性ゲート領域を斜面上に形成する必要がなく、リソグラフィやエッチングなどの加工が容易であるという利点がある。
本発明は、バイポーラトランジスタを含む各種の半導体装置、およびその製造方法に適用できる。
本発明の半導体装置の一例の主要部を模式的に示す断面図 本発明の製造方法の一例を示す工程断面図 図2の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図3の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図4の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図5の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図6の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図7の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図8の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図9の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図10の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 図11の工程に続く工程を模式的に示す工程断面図 本発明の半導体装置の他の一例を模式的に示す断面図 本発明の半導体装置のその他の一例を模式的に示す断面図 本発明の半導体装置のその他の一例を模式的に示す断面図 従来のバイポーラトランジスタの(a)一例および(b)他の一例を模式的に示す断面図
符号の説明
1 シリコン結晶
1a、201、202 シリコン基板
2 サブコレクタ
3 シリコン単結晶層
4 シャロートレンチ
5 ディープトレンチ
6 アンドープポリシリコン膜
7 シリコン酸化膜
8 n+コレクタ引出し層
9 酸化膜
10 ポリシリコン膜
11 真性ベース領域
11a、103、206 エピタキシャルSiGe層
12 外部ベース領域
12a、104、207 ポリSiGe層
13 酸化膜
14 ポリシリコン膜
15 n+ポリシリコン膜
16 エミッタ
18 サイドウォール
19 Coシリサイド層
20 層間絶縁膜
21 Wプラグ
22 金属配線
101 シリコン基板
102 斜面
105 pチャネルMOSトランジスタ
106 nチャネルMOSトランジスタ
202 (100)面を主面とするp形シリコン基板
203 埋め込み酸化膜
204 領域
205 表面

Claims (9)

  1. バイポーラトランジスタを含む半導体装置であって、
    前記バイポーラトランジスタは、シリコン結晶と、前記シリコン結晶に隣接して配置されたシリコン酸化膜と、エピタキシャル成長によって前記シリコン結晶の表面に形成された第1のベース領域と、前記シリコン酸化膜上に形成され前記第1のベース領域と接続された第2のベース領域とを含み、
    前記シリコン結晶の前記表面が(100)面以外の面であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記シリコン結晶の前記表面が(111)面である請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記シリコン結晶が、前記表面とともに(100)面である表面を有する請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記シリコン結晶とともに、(100)面である表面を有するシリコン結晶をさらに含む請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記第2のベース領域が多結晶である請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第1のベース領域が、SiGeを含む材料またはSiGeCを含む材料からなる請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記第2のベース領域が前記第1のベース領域よりも厚い請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. シリコン結晶と、前記シリコン結晶に隣接して配置されたシリコン酸化膜と、前記シリコン結晶の表面に形成された第1のベース領域と、前記シリコン酸化膜上に形成され前記第1のベース領域と接続された第2のベース領域とを含むバイポーラトランジスタを含む半導体装置の製造方法であって、
    前記表面を(100)面以外の面として、前記第1のベース領域と前記第2のベース領域とを同時に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記シリコン結晶の前記表面が(111)面である請求項8に記載の半導体装置の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103367154A (zh) * 2012-03-31 2013-10-23 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 晶体管及其形成方法

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