JP2003257935A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2003257935A
JP2003257935A JP2002058833A JP2002058833A JP2003257935A JP 2003257935 A JP2003257935 A JP 2003257935A JP 2002058833 A JP2002058833 A JP 2002058833A JP 2002058833 A JP2002058833 A JP 2002058833A JP 2003257935 A JP2003257935 A JP 2003257935A
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ring
wafer
plasma
pressure
peripheral edge
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JP2002058833A
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Shigeru Tawara
慈 田原
Atsushi Oyabu
淳 大藪
Akira Koshiishi
公 輿石
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体ウエハをプラズマによりエッチングする
ときにウエハの周縁部領域とそれよりも内側領域との間
でエッチング速度の差が大きく、しかもその差がプロセ
ス圧力により変動し、プロセス圧力のマージンが小さ
い。 【解決手段】載置台上のウエハを取り囲むように設けら
れた導電性の第1のリングにおいて、ウエハ周縁部領域
のプラズマ密度、プラズマ密度の均一性のプロセス圧力
による影響が、ウエハの周縁から前記リングの外周縁ま
での距離に依存していることに着目ウエハの周縁から前
記リングの外周縁までの距離を22.5mm〜30mm
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハ等の基板に対してプラズマにより例えばエッチングを
行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいては、
例えばキャパシタや素子の分離、あるいはコンタクトホ
ールの形成等のために、ドライエッチングが行われてい
る。この処理を行う装置の一つに平行平板型プラズマ処
理装置がある。この装置は図6に示すように、例えば気
密なチャンバ1内に、下部電極を兼用する載置台11が
配設されると共に、載置台11の上方にこれと対向して
ガス供給部を兼用する上部電極12が配設されている。
13は排気管である。
【0003】このようなプラズマ処理装置では、先ず載
置台11上にウエハWを載置し、ガス供給部12からエ
ッチングガスを導入すると共に、電極11,12間に高
周波電源部E1から高周波電力を印加してプラズマを発
生させ、このプラズマ中の反応性イオンにより半導体ウ
エハ(以下「ウエハ」という)Wのエッチングが行われ
る。なおこのとき下部電極11には高周波電源部E2に
よりバイアスが印加される。
【0004】このようなプロセスを行うにあたって、上
面が平らな導電性又は半導電性の第1のリング(第1の
リング)14をウエハWを取り囲むように設けると共
に、この第1のリング14の周囲に絶縁体例えば石英
(SiO2)よりなる第2のリング15を設けている。
このようにリング14、15を配置すれば、ウエハWの
周縁及びその近傍上のプラズマは、両リング14、15
の作用により均一性の高いプラズマが得られ、ウエハW
に対して均一なエッチングが行われる。第1のリング1
4は、その表面が概ねウエハWの表面と同じ高さに設定
されると共にリング幅が16.5mmに設定され、その
内周縁がウエハWの周縁から例えば1mm離れた状態で
配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の装
置によりウエハWをエッチングすると、ウエハWの周縁
部領域、例えばウエハWの周縁から内側10mmに至る
までの領域のポリシリコン、窒化シリコンなどの被エッ
チング膜及びレジストのエッチング速度が当該領域の内
側領域よりも早くなるという現象がある。また前記周縁
部領域の被エッチング膜及びレジストのエッチング速度
がプロセス圧力を少し変化させただけで大きく変わって
しまうという現象もある。
【0006】このように被エッチング膜及びレジスト膜
のエッチング速度がウエハの周縁部領域にて大きくなる
と、エッチングを終了したときに下地層の厚さの面内均
一性がわるくなるし、また当該周縁部領域におけるレジ
ストマスクの開口部がウエハ中央部よりも広げられてし
まうことになって線幅の均一性が低くなる。更にまたレ
ジスト膜が薄層化していることから、レジスト膜が無く
なって被マスク面が露出してしまう懸念もある。
【0007】またウエハに形成するデバイス領域はエッ
チング速度の変化が小さい領域内に設定しなければなら
ないことから、既述のようにウエハの周縁部領域のエッ
チング速度が変化してしまうと、ウエハWの周縁に近づ
けてデバイス領域を形成することが困難になり、ウエハ
Wの利用率が低くなってしまう。更にまたプロセス圧力
のわずかな変化によりウエハWの周縁部領域のエッチン
グ速度が変化してしまうことからプロセス圧力のマージ
ンが小さくなる。このため例えばプロセス中に圧力のみ
を変化させて、レジストマスクと被エッチング膜とのエ
ッチング速度の選択比を調整したりする場合に、圧力に
対するウエハ周縁部領域のエッチング速度の変動が大き
くなり、それを修正するためのチューニングが更に必要
になり、運転管理がしづらいという課題があった。
【0008】本発明は、このような事情のもとになされ
たものであり、均一なプラズマ処理を行うことができ、
またプロセス圧力が変化しても安定したプラズマ処理を
行うことのできるプラズマ処理装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、載置台が内部
に設けられた導電性の処理容器と、前記載置台上の被処
理基板を取り囲むように設けられた導電性の第1のリン
グと、を備え、前記載置台上に載置された被処理基板を
プラズマにより処理するプラズマ処理装置を対象として
いる。そして本発明は、被処理基板の周縁部領域のプラ
ズマ密度、及び当該周縁部領域とそれよりも内側領域と
のプラズマ密度の均一性のプロセス圧力による影響が、
被処理基板の周縁から第1のリングの外周縁までの距離
に依存していることに着目してなされたものであり、前
記被処理基板の周縁から第1のリングの外周縁までの距
離を22.5mm〜30mmに設定することを特徴とす
る。このように構成することにより、プラズマ密度の面
内均一性が高くなり、またその均一性に対するプロセス
圧力による影響が小さくなる。
【0010】この発明において被処理基板の周縁と第1
のリングの内周縁との距離は、例えば0mm〜2mmで
ある。また例えば第1のリングの外側には、当該第1の
リングを取り囲むように絶縁性の第2のリングが設けら
れる。またプラズマによる処理は、例えば表面にレジス
トマスクが形成された被処理基板に対するエッチングが
挙げられる。この発明は、例えば載置台は下部電極を兼
用し、前記載置台の上方には、当該載置台上の被処理基
板の略全面に対向するガス供給領域が形成されたガスシ
ャワーヘッドを兼用する上部電極が設けられ、この上部
電極及び下部電極間に電圧を印加して前記上部電極から
供給された処理ガスをプラズマ化する装置に適用するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るプラズマ処理
装置の実施の形態について図面を参照して説明する。図
1は本発明の一実施の形態に係るプラズマ処理装置を示
す概略断面図である。図中2は導電性の処理容器、例え
ばアルミニウムにより円筒状に形成された処理容器であ
り、接地されている。この処理容器2内には、ガス供給
部であるガスシャワーヘッドを兼用した上部電極3と、
被処理基板であるウエハWの載置台を兼用する下部電極
4とが互いに対向して設けられている。
【0012】前記上部電極(ガスシャワーヘッド)3
は、上部側にガス供給管31が接続されると共にウエハ
Wの略全面に対向する領域に亘って多数のガス噴射孔3
2が形成されており、ガス供給管31から供給された処
理ガスをガス拡散板33により拡散してガス噴射孔32
を介して処理雰囲気内に均一に供給するように構成され
ている。
【0013】この上部電極3には後述のバイアス用の高
周波成分の侵入を阻止するためのローパスフィルタ34
を介して、例えば60MHzの周波数を有する電力を供
給するための高周波電源部35に接続されている。上部
電極3の周囲には、環状の石英により構成されたシール
ドリング36が上部電極3の外周部に嵌め込まれるよう
に設けられている。
【0014】前記処理容器2の側壁部には被処理基板例
えば半導体ウエハW(以下「ウエハW」という)を搬入
及び搬出するために開口部21,22が形成されてお
り、これら開口部21,22の外側には、前記開口部2
1,22を開閉するためのゲートバルブ23,24が夫
々設けられている。
【0015】前記下部電極4は、例えばアルミニウムか
らなる円柱状の支持体40と、この支持体40の上面に
設けられた静電チャック41と、を備えており、処理容
器2の下部に設けられた昇降機構42により昇降自在に
構成されている。前記昇降機構42の周囲と処理容器2
の底部の内壁との間にはベローズ体43が設けられ、こ
れにより処理容器2内に発生したプラズマが下部電極4
の下に入り込まないようになっている。静電チャック4
1は、導電性のシート状の電極板44と、電極板44の
表面を狭持する誘電体であるポリイミド層45とを有し
ており、電極板44は、ウエハWを仮保持するためのク
ーロン力を発生させる直流電源部46に電気的に接続さ
れている。更にまた下部電極4は、上部電極3に印加さ
れる高周波成分の侵入を阻止するハイパスフィルタ47
を介して例えば2MHzの周波数を有するバイアス用の
電圧を供給する高周波電源部48に接続されている。こ
の例では前記電極板44に高周波電源部48からの電圧
供給線が接続されている。
【0016】支持体40の周囲には、例えば石英よりな
る環状のベース体5が、支持体40と上面の高さ位置が
揃えられるように設けられており、前記下部電極4の上
面(詳しくは静電チャック41の上面)のウエハWの周
囲には、支持体40とベース体5との両方に跨って、導
電体例えばシリコン(Si)により形成された、環状の
第1のリング(内側リング)6が設けられている。この
第1のリング6は、ウエハWの周縁及びその近傍の濃い
プラズマを拡散させ、プラズマの均一性を高めるための
ものであり、これにより第1のリング6としては電気伝
導性に優れる例えば2Ωのシリコンなどにより構成され
ることが望ましいが、導電性に限らず半導電性のものに
より構成してもよい。
【0017】この第1のリング6の周囲には、当該第1
のリング6を取り囲むようにベース体5の上面に第2の
リング7が設けられており、これら第1のリング6及び
第2のリング7は、各々例えば下部電極4に載置された
ウエハWと同心円状に配設されている。
【0018】第2のリング7は、第1のリング6を下部
電極4及びベース体5に押さえ付けるカバーリングとし
ての役割を持つ他、第1のリング6により拡散されたプ
ラズマを少し内側に寄せることによりウエハ周縁から第
1のリング6の上方までのプラズマの均一性を高め、結
果としてウエハWの周縁部領域のプラズマの均一性をよ
り高める役割を持っている。更に第2のリングは、後述
するように処理容器2内のガスの流れを調整する役割
と、第2のリング7が石英により構成されている場合に
は、後述するように石英がエッチングされることにより
発生する酸素ラジカルによりウエハのエッチングを助け
るという役割と、を有している。
【0019】ここで図2を参照しながらウエハW、第1
のリング6及び第2のリング7に関連する寸法について
記載しておくと、ウエハWは例えば8インチサイズであ
り、その直径a1は200mmである。また第1のリン
グ6の外径a2はこの実施の形態において重要な点であ
り、ウエハWの周縁部領域のエッチング速度の面内均一
性を高くしかつその均一性が圧力変動に左右されにくく
するために当該外径a2は245mm〜260mmに設
定される。ここでいう第1のリング6の外径a2とは、
プラズマ処理空間に晒されている空間、つまり既述のよ
うにウエハWの周縁付近のプラズマを拡散させる役割を
果たす部分の領域の外径を指すものであり、カバーリン
グ7で覆われている部分は含まれない。
【0020】このように本実施の形態においては、ウエ
ハWの周縁から第1のリング6の外周縁までの距離a3
が22.5mm〜30mmであることが必要である。そ
して第1のリング6はウエハWに近接して設けられるも
のであり、それらの距離つまりウエハWの周縁と第1の
リング6の内周縁との距離bは例えば0〜2mm例えば
1mmである。従ってこの例では、第1のリング6のリ
ング幅cは、21.5mm〜29mmに設定されること
になる。なお第2のリング7のリング幅dは例えば10
mmに設定される。このリング幅dとは、第2のリング
7において、プラズマを内側に寄せる役割を持つ部位例
えば平坦な上面の部位の幅を指す。
【0021】前記処理容器2の例えば底壁のベローズ体
43の外側には、排気管25を介して真空排気手段であ
る真空ポンプ26が接続されており、処理容器2内の処
理ガスは下部電極4の周囲から排気されるようになって
いる。この際第2のリング7の側面である傾斜面に沿っ
て排気流が流れていき、これにより下部電極4の周囲か
ら均一に排気され、このように第2のリング7は処理容
器2の内部のガスの流れを調整する役割を果たしてい
る。
【0022】次に前記プラズマ処理装置の作用について
説明する。先ず例えばゲートバルブ23を開放し、図示
しないロードロック室からウエハWを処理容器2内に搬
入して、下部電極4の静電チャック5上に載置し、ゲー
トバルブ23を閉じる。ウエハWの受け渡しは、図示し
ないアームと下部電極4側に設けられた図示しない昇降
ピンとの協同作用により行われる。この際搬入されるウ
エハWは、例えば表面のレジスト膜に所定のパターンが
形成されたレジストマスクが形成されたものであり、エ
ッチングされる膜は例えばシリコン酸化膜である。そし
て昇降機構42により下部電極4を上昇させて上部電極
2に接近させる。
【0023】次いで排気管47を介して真空ポンプ48
により処理容器2内を所定の真空雰囲気に排気する一
方、ガス供給管31により処理ガスであるエッチングガ
ス例えばC5H8ガス、Arガス及びO2ガスの混合ガス
を所定の流量で導入し、このエッチングガスを上部電極
3のガス噴射孔32を介して均一に拡散させる。
【0024】こうして処理容器2内を例えば数十mTo
rrの真空度に維持すると共に、上部電極3及び下部電
極4の間に高周波電源部33から例えば60MHzの高
周波電圧を与え、これによりエッチングガスをプラズマ
化する。更に例えばこの時点から1秒以下のタイミング
をあけて、下部電極4に高周波電源48から例えば2M
Hzのバイアス用の高周波電圧を印加する。
【0025】一方発生したプラズマ中の反応性イオン
は、高周波バイアスのかかっているウエハW表面に高い
垂直性をもって入射し、これによりウエハ表面に形成さ
れたレジストマスク及びその下のシリコン酸化膜が所定
の選択比でエッチングされる。この際石英よりなる第2
のリング7はエッチングされて酸素ラジカルを発生し、
この酸素ラジカルはウエハ表面のレジストマスクのエッ
チングに利用される。
【0026】またウエハWの周縁付近の濃いプラズマが
第1のリング6に引き寄せられる状態で拡散し、更に第
2のリング7により、外側に拡散しようとするプラズマ
を内側に押し込めるため、ウエハWの周縁から第1のリ
ング6の上方側までプラズマの密度がほぼ均一になる。
【0027】この実施の形態は、ウエハWの周縁部領
域、例えばウエハWの周縁から内側10mmに至るまで
の領域のレジストのエッチング速度、及び当該エッチン
グ速度のプロセス圧力による影響が、ウエハWの周縁か
ら第1のリング6の外周縁までの距離a3に依存してい
ることを見い出したことに基づいており、その好ましい
値として22.5mm〜30mmに設定している。この
ように距離a3を設定することにより、後述の実験結果
から明らかなように、ウエハWの周縁部領域とそれより
も内側の領域との間でレジストのエッチング速度が揃
い、このためレジストの開口部の大きさが面内で均一に
なるから、面内にてパターンの線幅が揃った均一性の高
いエッチング処理を行うことができる。またプロセス圧
力が変化しても、前記周縁部領域におけるエッチング速
度の圧力による変化と内側領域におけるエッチング速度
の圧力による変化との差異が小さくなるので、エッチン
グ速度の面内均一性に対する圧力の影響が小さくなる。
従ってプロセス圧力のマージンを大きくとれるので、例
えばプロセス中に圧力のみを変化させて、レジストマス
クと被エッチング膜とのエッチング速度の選択比を調整
することが容易になる。
【0028】本発明では、シリコン酸化膜をエッチング
することに限るものではなく、ポリシリコンあるいは窒
化シリコンをエッチングする場合にも適用できる。
【0029】
【実施例】次に本発明の効果を裏付けるためのデータに
ついて述べる。 (実施例1) A.実験条件 図1に示した装置を用い、第1のリング6の外径a2を
215mm、235mm、245mm、250mm、2
60mm、280mmの6通りに設定し、各条件毎に、
圧力を15mTorr、25mTorr、35mTor
r、50mTorrの4通りに設定した。また第1のリ
ング6の外周縁よりも内側の領域における単位面積当た
りのバイアス電力を一定にするために、上記の各外径a
2に対応してバイアス電力は、夫々1400W、155
0W、1585W、1650W、1800W、1950
Wに設定した。 B.実験結果 各条件において、ウエハWの周縁から10mm以内の領
域において16点のエッチング速度を調べると共に当該
領域よりも内側の領域において21点のエッチング速度
を調べ、エッチング速度(エッチレート)の均一性を調
べた。この均一性とは、(最大値−最小値)×100/
平均値の式で表される。第1のリング6の外径a2とエ
ッチング速度の均一性との関係は、図3に示す通りであ
る。図3において黒菱形は15mTorr、白四角は2
5mTorr、黒三角は35mTorr、白丸は50m
Torrに夫々対応するプロットである。エッチング速
度の均一性の+側は、ウエハWの周縁部領域の方が内側
の領域よりもエッチング速度が大きいことを示してお
り、エッチング速度の均一性の−側は、ウエハWの周縁
部領域の方が内側の領域よりもエッチング速度が小さい
ことを示している。 C.考察 第1のリング6の外径a2が215mm、235mmの
場合には、前記均一性がいずれの圧力においても+10
%を越えており、また前記外径a2が280mmの場合
には、前記均一性が−10%よりも悪くなっている。こ
れに対して、圧力が245mm、250mm、260m
mの場合には、前記均一性が圧力によっては10%より
も悪いものもあるが、全体として0%に寄っており、し
かも圧力に対する前記均一性のばらつきが小さくなって
いる。従って前記外径a2が245mm〜260mmの
範囲が好適であり、250mm〜260mmの範囲がよ
り一層好適であることが理解される。 (実施例2)次にウエハW面内における電束密度のモデ
ルを設定し、このモデルに基づいて上記の図3に示す実
験結果が得られた理由について検討する。
【0030】ウエハWの周縁から10mm以内の領域
(周縁部領域)に入射する電束の密度をNとすると、
(1)式が成り立つ。 2π・r0・h・D・N=Γ1+Γ2 (1) ただしr0:ウエハWの半径、h:プラズマの厚さ、
D:拡散係数、Γ1:第1のリングに向かう電束の密
度、Γ2:処理容器の側壁に向かう電束の密度である。
またΓ1、Γ2は夫々(2)、(3)式で表される。
【0031】 Γ1=2π・r0・h・D・B・np (2) Γ2=2π・r0・h・D・(δn/δr)0 (3) ただしBは移動度であり、B0をイニシャル位置(ウエ
ハの周縁)での移動度とすると、B=B0(r −r0
)で表される。またnpは各圧力におけるウエハW
の周縁(中心から100mmの位置)での電子密度の実
測値である。nはウエハWの中心位置から径方向にrだ
け離れた位置における電子密度であり、nは(4)式で
表される。
【0032】 n=n0(1−kr ) (4) ただしn0はウエハWの周縁での電子密度の実測値であ
り、kは定数である。
【0033】上記の(1)、(2)、(3)式からNを
求めると、Nは(5)式で表される。
【0034】 N=B・np+(δn/δr)0 (5) ここでnpは、プラズマ中の径方向の電子密度を複数点
測定して、ウエハW中心部からの径方向距離と電子密度
との関係を示す近似式を求めこの近似式に基づいて求め
ることができる。また(δn/δr)0の値もこの近似式
に基づいて求めることができ、こうして各圧力(15m
Torr、35mTorr、50mTorr)毎に、径
方向の位置と前記周縁部領域に入射する電束の密度Nと
の関係を調べた。結果は図5に示すとおりである。図
中、黒三角、黒丸、黒四角は夫々15mTorr、35
mTorr、50mTorrに対応するデータである。
計算をするにあたって、15mTorr、35mTor
r、50mTorrの各圧力に対応するプラズマの抵抗
は、夫々5Ωm、10Ωm、30Ωmとしている。また
縦軸の電束密度比とは、ウエハW中心部から250mm
の位置において、圧力が15mTorrのときの電束密
度n15に対する比であり、(N−n15)/n15×100
[%]で表している。
【0035】ウエハWの周縁部領域の電束密度の圧力依
存の程度と第1のリング6の外径a2との関連性につい
て、図5に基づいてその傾向を見てみると、前記リング
6の外径a2が小さいときには電束密度が圧力によりば
らついているが、リング6の外径a2を大きくしていく
につれてそのばらつきが小さくなる。更に圧力と電束密
度との関連については、圧力が大きいほど電束密度は大
きくなっている。そしてリング6の外径a2がある値
(250mm)を越えると圧力による電束密度のばらつ
きが再び大きくなっている。また電束密度は圧力が大き
いほど小さくなり、両者の関係が逆転している。
【0036】従って図3に示す実際の実験結果と図5に
示すシミュレーション結果とは、その傾向において概ね
一致している。ここで何故このような傾向にあるのかと
いう点について考察してみる。リング6の外径a2が小
さいときは、ウエハの周縁部領域に入射する電束の密度
Nに与えるΓ1の影響が小さく、Γ2の影響が大きい。こ
のため前記電束密度Nは圧力によって変動する。そして
リング6の外径a2が大きくなるにつれてΓ2の影響が
小さくなり、圧力によるNの値の変動の程度は小さくな
り、各圧力におけるNの値は収束してくる。リング6の
外径a2がある値を超えて更に大きくなると、今度はΓ
1の影響が大きくなり、圧力によるNの値の変動が大き
くなる。また圧力によるNの値の変動の要因は、Γ1よ
りもΓ2の方が小さいと考えられる。従って第1のリン
グ6の外径a2が245mm〜260mmの範囲であれ
ば、Γ1及びΓ2がNの値に及ぼす影響が小さく、結果と
して上述の効果が得られると推測される。 (実施例3)図1の装置を用い、第1のリング6の外径
a2を235mm及び260mmに設定し、表面に窒化
シリコン膜が形成された8インチサイズのウエハWに対
してエッチングを行い、エッチング速度の面内均一性を
調べた。処理ガスとしてはC5F8ガス、Arガス及びO
2ガスの混合ガスを用い、圧力を30mTorr(39
90kPa)に設定し、上部電極に印加する高周波電力
を1530kw、下部電極に印加する高周波電力を外径
a2が235mmの場合には1350kw、外径a2が
260mmの場合には1600kwに設定した。
【0037】エッチング速度の面内均一性は、前記外径
a2が235mmの場合には16.0%であり、外径a
2が260mmの場合には10.8%であった。従って
ポリシリコンのエッチング速度の面内均一性が、前記外
径a2を調整することにより改善されることが分かる。
【0038】以上において、本発明ではプラズマ処理と
してエッチング処理を例に挙げて説明したが、例えばレ
ジストを灰化するアッシング処理にも適用することがで
きる。またプラズマの発生手法としては本発明の構成に
限らず、コイル型の高周波アンテナにより高周波電力を
印加することによりプラズマを発生させるものであって
もよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、均一なプラズマ処理を
行うことができ、またプロセス圧力が変化しても安定し
たプラズマ処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置の一実施の形態
における全体構造を示す概略断面図である。
【図2】前記プラズマ処理装置の要部の寸法を示すため
の説明図である。
【図3】第1のリングの外径とエッチング速度の面内均
一性との関係を示す特性図である。
【図4】上記のプラズマ処理装置の動作をシミュレーシ
ョンするためのモデルを示す説明図である。
【図5】第1のリングの外径とウエハ周縁部領域の電束
密度との関係を示す特性図である。
【図6】従来のプラズマ処理装置を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
2 処理容器 26 真空ポンプ 3 上部電極 31 ガス供給管 35 高周波電源部 4 下部電極 40 支持体 41 静電チャック 6 第1のリング 7 第2のリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月12日(2002.3.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】従って図3に示す実際の実験結果と図5に
示すシミュレーション結果とは、その傾向において概ね
一致している。ここで何故このような傾向にあるのかと
いう点について考察してみる。リング6の外径a2が小
さいときは、ウエハの周縁部領域に入射する電束の密度
Nに与えるΓ1の影響が小さく、Γ2の影響が大きい。こ
のため前記電束密度Nは圧力によって変動する。そして
リング6の外径a2が大きくなるにつれてΓ2の影響が
小さくなり、圧力によるNの値の変動の程度は小さくな
り、各圧力におけるNの値は収束してくる。リング6の
外径a2がある値を超えて更に大きくなると、今度はΓ
1の影響が大きくなり、圧力によるNの値の変動が大き
くなる。また圧力によるNの値の変動の要因は、Γ1よ
りもΓ2の方が小さいと考えられる。従って第1のリン
グ6の外径a2が245mm〜260mmの範囲であれ
ば、Γ1及びΓ2がNの値に及ぼす影響が小さく、結果と
して上述の効果が得られると推測される。 (実施例3)図1の装置を用い、第1のリング6の外径
a2を235mm及び260mmに設定し、表面に窒化
シリコン膜が形成された8インチサイズのウエハWに対
してエッチングを行い、エッチング速度の面内均一性を
調べた。処理ガスとしてはC5F8ガス、Arガス及びO
2ガスの混合ガスを用い、圧力を30mTorr(39
90kPa)に設定し、上部電極に印加する高周波電力
を1530、下部電極に印加する高周波電力を外径a
2が235mmの場合には1350、外径a2が26
0mmの場合には1600に設定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 輿石 公 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター東京エレクトロン株式会社 Fターム(参考) 5F004 AA02 BA04 BA06 BA09 BB11 BB18 BB22 BC08 BD03 CA05 CA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置台が内部に設けられた導電性の処理
    容器と、前記載置台上の被処理基板を取り囲むように設
    けられた導電性の第1のリングと、を備え、前記載置台
    上に載置された被処理基板をプラズマにより処理するプ
    ラズマ処理装置において、 前記被処理基板の周縁から第1のリングの外周縁までの
    距離を22.5mm〜30mmに設定することを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板の周縁と第1のリングの内周
    縁との距離が0mm〜2mmであることを特徴とする請
    求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 第1のリングを取り囲むように絶縁性の
    第2のリングを設けたことを特徴とする請求項1または
    2記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 プラズマによる処理は表面にレジストマ
    スクが形成された被処理基板に対するエッチングである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    プラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 載置台は下部電極を兼用し、前記載置台
    の上方には、当該載置台上の被処理基板の略全面に対向
    するガス供給領域が形成されたガスシャワーヘッドを兼
    用する上部電極が設けられ、この上部電極及び下部電極
    間に電圧を印加して前記上部電極から供給された処理ガ
    スをプラズマ化することを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
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