JP2003257845A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2003257845A
JP2003257845A JP2002061535A JP2002061535A JP2003257845A JP 2003257845 A JP2003257845 A JP 2003257845A JP 2002061535 A JP2002061535 A JP 2002061535A JP 2002061535 A JP2002061535 A JP 2002061535A JP 2003257845 A JP2003257845 A JP 2003257845A
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inert gas
exposure
exposure apparatus
gas supply
supply means
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JP2002061535A
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Takeshi Ui
武 宇井
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクト且つ不活性ガスの消費量を抑制す
ることができる手段を提案し、装置の稼働率を向上させ
ることができる露光装置を提供する。 【解決手段】 照明光学系2の下面のレチクル3寄りと
縮小投影レンズ5の上面のレチクル3寄りに設けた不活
性ガスを噴射する複数のノズル機構と、露光光の通過す
る領域近傍のガス濃度を測定する複数のガスセンサを有
し、レチクル3の周囲に不活性ガスによるエアカーテン
を生成して露光光束の領域を大気から隔絶する第1のノ
ズル11A,11Bと、エアカーテン内側のガス濃度を
高濃度かつ一定濃度に調整するための第2のノズル12
A,12Bの動作を露光装置の稼働状況によって制御す
ることで、不活性ガスの消費量を抑えるとともに、露光
光束の領域の不活性ガスを高濃度に保つことが可能とな
る。その結果、露光光の酸素吸収やコンタミによる照度
低下を防ぎ、装置の稼働率向上が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップや液
晶パネル等、微細なパターンを有するデバイスの製造過
程において用いられる露光装置に関するものであり、特
に短波長レーザを露光光源に用いた露光装置に適するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高集積化に応じて回路パ
ターンの微細化が進んでおり、これに伴って露光光源の
短波長化が進んでいる。最近ではArFレーザが使われ
始め、将来はF2 レーザの使用が考えられる。
【0003】ArFレーザやF2 レーザの発光スペクト
ル領域は、酸素の吸収スペクトル領域と重なるため、酸
素が約20%存在する大気中にレーザ光を通過させる
と、酸素吸収によりレーザ光のエネルギが著しく減少す
るとともに、オゾンが発生する。レーザ光のエネルギ減
少は装置のスループットを低下させ、オゾン発生は光学
材料や各部材等との化学反応を引き起こし、装置性能や
耐久性の低下を招くこととなる。
【0004】このため、現在の露光装置では、露光用レ
ーザ光が通過する領域に窒素等の不活性ガスを充填する
ことにより、無酸素状態を作り出している。窒素等の不
活性ガスを充填する理由は、前記の酸素吸収を避けるた
めの他に、大気中のケミカルコンタミネーションが露光
用レーザ光やオゾン等の存在下で化学反応して形成され
た析出物が光学部品の表面に付着することを防ぐ役目も
ある。
【0005】上記の露光装置では、光源から投影レンズ
までは、ズーム機構や絞り機構等、比較的動きの少ない
ユニットで構成されているため、露光光束から光学素子
を含めて密閉構造とし、前記のように内部を窒素等の不
活性ガスで充填する方法が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、照明光
学系と原版間、原版と縮小投影レンズ間のレーザ光束が
通過する領域を密閉構造とすると、装置稼動中に原版交
換が頻繁に行われることから、原版交換の度に窒素雰囲
気を破ってしまうため、原版交換毎に窒素を再充填する
こととなり、装置のスループット、供給する窒素ガスの
コスト等の面で好ましくない。
【0007】特開平6−260386号公報では、照明
光学系と原版、および原版と投影レンズ間の空間ととも
に、原版収納部と原版交換手段を含めて一つの筐体内に
配置し、その筐体内を窒素雰囲気にするという提案が掲
載されているが、筐体が大型かつ複雑な構造となってし
まう。
【0008】また、筐体が大型ゆえに、不活性ガスの置
換に時間がかかることから、原版収納部の原版を筐体内
から交換する作業等にて、不活性ガス雰囲気を破った際
に、不活性ガス濃度が戻るまでに時間がかかることにな
る。さらに、装置の稼動状態によらず、常に不活性ガス
を筐体内に流していることから、不活性ガスの消費量が
多くなってしまう、等の問題があった。
【0009】本発明は、酸素による露光光のエネルギ吸
収を抑制するために用いられる不活性ガスの消費量を抑
制することができるとともに、装置の稼働率を向上させ
ることができる露光装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の露光装置は、照明光学系で形成された照明
光により原版のパターンを投影光学系を介して感光基板
に転写する露光装置において、前記照明光学系と前記原
版の間および/または前記原版と前記投影光学系の間の
露光光束が通る領域を不活性ガスで満たすために、前記
照明光学系および/または前記投影光学系における前記
原版寄りの部分に不活性ガス供給手段を有し、該不活性
ガス供給手段が不活性ガスを高圧で噴射することにより
エアカーテンを形成して前記露光光束が通る領域を大気
雰囲気から隔絶または隔離するためのエアカーテン形成
用ガス供給手段と、該エアカーテンの内側にある前記露
光光束が通る領域内に不活性ガスを満たすための充填用
ガス供給手段とを備えることを特徴とする。ここで、前
記不活性ガス供給手段は、前記エアカーテン形成用ガス
供給手段および前記充填用ガス供給手段を、前記不活性
ガスを満たす領域のサイズと該不活性ガスの消費量が最
小限となるように配置されていることが好ましい。ま
た、前記不活性ガス供給手段は、複数個設けることが望
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態にお
いて、前記露光装置は、前記不活性ガス供給手段の不活
性ガス供給手順として、先ず前記充填用ガス供給手段に
より露光光束が通る領域内の不活性ガス濃度を高め、次
いで前記エアカーテン形成用ガス供給手段にて前記露光
光束が通る領域を前記エアカーテンで隔絶することで、
前記露光光束が通る領域内の不活性ガス濃度を高濃度に
する。また、前記露光装置は、前記露光光束が通る領域
内の不活性ガス濃度を計測するためのガス濃度センサを
有し、前記ガス濃度センサの計測値を基に、前記露光光
束が通る領域内の不活性ガス濃度が一定となるように、
前記不活性ガス供給手段からの不活性ガスの流量または
噴出圧力を可変制御する手段を有する。
【0012】ここでは、不活性ガス濃度を直接計測する
代わりに露光に悪影響を及ぼすガスである酸素やオゾン
等の不活性ガス以外のガスの濃度を計測する。本実施形
態においては、前記露光装置は、前記ガス濃度センサと
して酸素濃度センサまたはオゾン濃度センサを使用す
る。前記ガス濃度センサは、複数個設けてもよい。ま
た、前記露光光束が通る領域内の前記ガス濃度センサに
よる被検出ガス濃度が所定の値を超えた場合、外部に警
報通知を出力する手段をさらに備える。また、前記露光
光束が通る領域内の前記ガス濃度センサによる被検出ガ
ス濃度が所定の限界値を超えた場合、露光を中止し、外
部信号または装置稼動状態により、前記不活性ガス供給
手段のガス流量を可変制御する。さらに、前記不活性ガ
スとして窒素またはヘリウムを使用する。ここで、前記
被検出ガス濃度の所定の値または所定の限界値は、各種
設定可能である。
【0013】さらに本実施形態において、前記露光装置
は、前記不活性ガス供給手段が前記投影光学系における
前記感光基板寄りの部分の外周を囲んで配置される。ま
た、前記エアカーテン形成用ガス供給手段の不活性ガス
噴射口が輪体形状を有して成り、当該不活性ガス噴射口
が前記不活性ガス供給手段の外周部に配置され、前記充
填用ガス供給手段の不活性ガス噴射口が前記エアカーテ
ンの内側の位置に複数の噴射口を有して成り、当該複数
の噴射口が前記エアカーテン形成用ガス供給手段の内側
の同心円状に所定間隔に配置される。
【0014】本実施形態では、照明光学系と原版、およ
び原版と縮小投影レンズ間の露光光通過エリアを積極的
に不活性ガス環境とするものである。本実施形態によれ
ば、照明光学系下部および投影光学系上部より不活性ガ
スを噴射する複数個のノズルもしくは円形状のノズル等
によるエアカーテン形成用ガス供給手段を設け、原版に
向けて不活性ガスを噴射して、エアカーテンを形成す
る。これにより、露光光束の領域を大気雰囲気から遮断
するとともに、エアカーテンの内側に設けた複数のノズ
ルまたは円形状のノズル等による不活性ガス充填ノズル
により、エアカーテン内側の露光光束エリアを不活性ガ
スで高濃度に充填することが可能となる。換言すれば、
酸素やオゾン等の特定のガス濃度を低濃度にすることが
可能となる。さらに、前記ノズルで形成したエアカーテ
ンおよび窒素等の不活性ガス雰囲気の領域が、露光光束
に対して必要最小限となるように前記ノズルを配置し、
装置の稼働状況によって前記ノズルからの噴射圧力・流
量を可変制御することにより、不活性ガスの消費流量を
削減する。また、露光光束の近傍にガス濃度センサを複
数箇所に設置し、各センサの計測データを基に各ノズル
の噴射流量または圧力を制御することにより、露光光束
の領域のガス濃度を一定値に安定させることが可能とな
る。
【0015】さらに、不活性ガスの噴射順序として、ま
ず前記不活性ガス充填ノズルより不活性ガスを噴射し、
前記露光光束の領域のガス濃度を高めておき、ガス濃度
が高まった段階で、前記エアカーテン形成用ガス供給手
段によりエアカーテンを形成し、大気雰囲気から隔絶す
ることで、前記露光光束のエリアの不活性ガス濃度を素
早く且つ高濃度にする、換言すれば酸素やオゾン等の特
定のガス濃度を低濃度にすることが可能である。
【0016】以上より、不活性ガスの消費量を積極的に
削減しながら、露光光束エリアの不活性ガス濃度を高め
ることが可能となる。この結果、短波長レーザ光の酸素
吸収、オゾン発生を抑えることができるため、露光装置
のスループットおよび耐久性の向上が図れる。また同時
に、装置内雰囲気に存在するコンタミネーション類も減
少させることができ、照明光学系表面および原版表面、
縮小投影レンズ表面への付着を減少させることができ
る。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例に係る
縮小投影露光装置の構成を示す。図1の露光装置は、光
源である短波長レーザ発振装置1と、短波長レーザ光を
露光光として整形する照明光学系2と、露光の原版であ
るレチクル3を位置決めするためのレチクルステージ4
と、レチクル3の像を投影する縮小投影レンズ5と、レ
チクル3の像を焼き付けるための感光基板であるウエハ
6を保持するウエハステージ7と、前記各構造物を支え
る構造体8とを備える。
【0018】図2は、図1の照明光学系2の下部および
縮小投影レンズ5の上部にそれぞれ取り付けられている
ガス供給ユニット10Aおよび10Bの形状を示す図で
ある。図2(a)、(b)はガス供給ユニット10Aの
底面図および側面図、図2(c)、(d)はガス供給ユ
ニット10Bの側面図および上面図である。ガス供給ユ
ニット10Aおよび10Bは、それぞれ照明光学系2お
よび縮小投影レンズ5のレチクルステージ4寄りの箇所
に配置されている。即ち、ガス供給ユニット10Aは照
明光学系2の下部の外周を、そしてガス供給ユニット1
0Bは縮小投影レンズ5の上部の外周を、各々囲んで配
置されている。ガス供給ユニット10Aおよび10B
は、それぞれ窒素ガスを高圧で噴射することによりエア
カーテンを形成する第1のノズル11Aおよび11B
と、エアカーテンの内側の領域に窒素を充填するための
第2のノズル12Aおよび12Bとを備えている。第1
のノズル11A、11Bは、輪体形状をしており、ガス
供給ユニット10A、10Bの外周部に各々位置してい
る。第2のノズル12A、12Bは、複数の噴射口を有
して成り、該複数の噴射口が第1のノズル11A、11
Bの内側の同心円状に所定間隔にて各々配置されてい
る。
【0019】図3は、図1の縮小投影露光装置内の照明
光学系2とレチクル3の間、および、レチクル3と縮小
投影レンズ5の間に設けた不活性ガス供給手段の一例と
しての窒素ガス充填機構の説明用概念図である。この装
置は、不活性ガス供給手段としてのガス供給ユニット1
0Aと10Bが照明光学系2の下部と縮小投影レンズ5
の上部、即ちレチクル3寄りの部分に設けられ、ガス供
給ユニット10Aおよび10Bには、エアカーテンの形
成用手段としての第1のノズル11Aおよび11Bと、
露光光束の領域への不活性ガス充填用手段としての第2
のノズル12Aおよび12Bとが含まれている。
【0020】ガス供給ユニット10Aおよび10Bの第
1のノズル11Aおよび11Bは、噴射ガスが露光光束
に対してほぼ平行に噴射されるように向けられている。
この第1のノズル11Aおよび11Bから噴射される窒
素ガスが露光光束の周りにエアカーテンを形成し、露光
光束を大気雰囲気から隔絶する。露光光束エリアに窒素
ガスを充填する第2のノズル12Aおよび12Bは、そ
れぞれ第1のノズル11Aおよび11Bの内側に取り付
けられている。第1のノズル11Aおよび11B、第2
のノズル12Aおよび12Bは、ガス供給ユニット10
より窒素ガスを供給されている。窒素パージコントロー
ラ14は、窒素ガス制御部13に窒素ガスの供給量の制
御信号を送るとともに、第1の酸素濃度センサ15およ
び第2の酸素濃度センサ16から各々出力される酸素濃
度値も監視している。
【0021】図4は、図1の縮小投影露光装置の動作フ
ローの説明図を示す。図1〜図4を用いて図1の露光装
置の動作を説明する。図1の露光装置では、ウエハ5上
に半導体パターンを露光するに際して、不図示のホスト
コンピュータまたはコンソール等から露光実行命令が出
される(ステップS101)と、まずステップS102
で窒素充填ノズル12A、12Bからの窒素ガスの噴射
を開始する。また、これと併行して、ステップS103
で装置上に半導体パターンの原版であるレチクル3をレ
チクルステージ4にセットし、かつステップS104で
ウエハステージ7上にウエハ6を供給する。そして、ス
テップS105でレチクル3およびウエハ6が装置上に
セットされたか否かを判断し、セットされていない場合
はステップS116でエラー終了処理を実行する。一
方、ウエハ6およびレチクル3が装置上にセットされた
場合は、ステップS106で第1の酸素濃度センサ15
および第2の酸素濃度センサ16の出力より酸素濃度が
第1の所定濃度を下回るまで待機し、酸素濃度が前記第
1の所定濃度を下回ると、ステップS107でエアカー
テンノズル11A、11Bからの窒素ガスの噴射を開始
する。さらに、ステップS108で酸素濃度が第1の所
定濃度より低い第2の所定濃度に達するまで待機した
後、露光可能状態となる。
【0022】装置が露光可能状態になると、ステップS
109で短波長レーザ発振装置1から、露光光である短
波長レーザが出力される。短波長レーザ発振装置1から
出力された露光用レーザ光は、装置の照明光学系2によ
ってレチクル3の面上を均一に照明するように光学的に
成形され、レチクル3へ導かれる。レチクル3のパター
ンは、縮小投影レンズ5により、ウエハ6上に縮小露光
される。露光中にもステップS110で第1の酸素濃度
センサ15および第2の酸素濃度センサ16を用いて酸
素濃度を監視し、前記第2の所定濃度を上回った場合は
ステップS117でエラー終了処理を行う。露光が終了
すると、ステップS111でレーザ発振を終了する。ス
テップS112では、露光対象の一枚のウエハの全ショ
ットについて露光が終了したか否かを判定する。終了し
ていない場合は、ウエハステージ7を移動し、異なるシ
ョットに再度露光を行う。即ち、ステップS113でウ
エハステージ7を移動して当該ウエハにおける露光位置
移動を行い、次のショットについて上記したステップS
109以降の露光処理を行う。この露光動作をウエハ6
の全面に行い、一枚のウエハの露光が終了する。ステッ
プS112で一枚のウエハ上の全ショットの露光が終了
している場合は、ステップS114で窒素ガスの噴射を
停止し、ステップS115で露光動作を終了する(正常
終了)。
【0023】前記露光動作においては、短波長レーザ光
を発振する前に露光光束領域に窒素を充填する必要があ
るため、メインコントローラ17は露光実行コマンドを
受けると同時に窒素パージコントローラ14に窒素充填
用ノズルである第2のノズル12Aおよび12Bの窒素
供給開始の指令を送る。窒素パージコントローラ14
は、窒素ガス制御部13に最大流量の窒素供給指令を出
し、露光光束領域の窒素供給を開始する。窒素供給指令
を出した後、窒素パージコントローラ14は、第1の酸
素濃度センサ15および第2の酸素濃度センサ16の出
力値を監視しており、酸素濃度が第1の所定濃度を下回
るまで、窒素パージコントローラ14が露光装置のメイ
ンコントローラ17に対して第1のアラーム信号を出力
している。レチクル3およびウエハ6がセットされた
後、アラーム信号が第2のアラーム信号に切り換わり、
酸素濃度が第1の所定濃度を下回っているのを確認する
と、メインコントローラ17は、窒素パージコントロー
ラ14にエアカーテン形成用ノズルである第1のノズル
11Aおよび11Bへの窒素供給開始の指令を送る。窒
素パージコントローラ14は、窒素ガス制御部13に第
1のノズル11Aおよび11Bへの窒素供給指令を出
す。第1のノズル11Aおよび11Bより窒素ガスによ
るエアカーテンが形成され、さらに第2のノズル12A
および12Bによりエアカーテン内に窒素ガスが充填さ
れるため、露光光束の領域内の窒素濃度が高まってい
く。メインコントローラ17は、レチクル3およびウエ
ハ6が準備完了となっていても、窒素パージコントロー
ラ14のアラーム信号が解除されない限り、短波長レー
ザ光の発振は行わない仕組みになっている。窒素パージ
コントローラ14は、酸素濃度が第2の所定濃度を下回
ると、アラーム信号を解除する。アラーム信号が解除さ
れると、メインコントローラ17は、露光を開始させ
る。また、酸素濃度が第2の所定濃度以下の第3の所定
濃度で一定となるように窒素パージコントローラ14お
よび窒素ガス制御部13を通して窒素供給量を調整す
る。
【0024】なお、第1〜第3の所定濃度は、前記のホ
ストコンピュータまたはコンソール等において、任意に
設定することができる。または、1つの所定濃度、例え
ば露光中の標準濃度である第3の所定濃度を入力するこ
とにより、第1および第2の所定濃度を自動的に設定す
るようにしてもよく、あるいは露光パラメータに基づい
て第1〜第3の所定濃度を自動的に設定するようにして
もよい。
【0025】露光中も窒素パージコントローラ14は酸
素の濃度を監視しており、酸素濃度が定められた数値に
安定するように窒素ガス制御部13に窒素ガス流量を指
令し、窒素ガス流量をコントロールしている。酸素濃度
が第2の所定濃度を上回ると、窒素パージコントローラ
14はメインコントローラ17にアラーム信号を出力
し、メインコントローラ17は露光途中であっても、即
座に短波長レーザ光の発振を停止する。
【0026】所定の露光動作が終了すると、メインコン
トローラ17は、窒素パージコントローラ14に窒素供
給停止を指令する。窒素パージコントローラ14は、窒
素ガス制御部13に窒素ガス供給停上の指令を出す。
【0027】以上説明したように、本実施例によれば、
照明光学系下部および投影レンズ上部に不活性ガスを噴
出するノズルを設けることにより、照明光学系および投
影レンズの原版寄りの部分のレンズと原版間の露光光通
過エリアを不活性ガスのエアカーテンで大気雰囲気から
遮断するとともに、エアカーテン内側の酸素等の特定の
ガスを低濃度とすることが可能であり、かつ不活性ガス
の消費流量も節約することができる。この結果、酸素等
の特定のガスによるレーザ光の吸収やコンタミネーショ
ンによる装置劣化要因を排除することが可能であり、本
発明の目的である装置のスループットの改善と装置の長
寿命化が可能となる。
【0028】また、上記した不活性ガス供給手段となる
ガス供給ユニット10A、10Bは、いずれか一方であ
ってもよい。一方に適用する場合は、照明光学系2とレ
チクル3間に設けるのがより効果的である。また、上記
した第1および第2の所定の濃度は、例えば装置の状況
や或るタイミングで、各種設定することが可能である。
さらに、上記した露光装置では、ガス濃度センサの出力
に基づき、不活性ガス供給手段のガス流量を可変制御す
る機能を有するが、装置への外部信号や、原版交換時、
原版アライメント時、露光時、待機時等の装置稼働状態
により不活性ガス供給手段のガス流量を可変制御しても
よい。
【0029】なお、上述の実施例においては、不活性ガ
ス濃度を計測するためのガス濃度センサとして、酸素濃
度センサを用いた例を示したが、オゾン濃度センサある
いは露光に悪影響を及ぼす他のガスの濃度センサを用い
てもよい。勿論、不活性ガスそのものの濃度を計測して
も、あるいは複数種のガス濃度センサを組み合わせて用
いてもよい。
【0030】[半導体生産システムの実施例]次に、半
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
生産システムの例を説明する。これは、半導体製造工場
に設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供等の保守サービスを、製
造工場外のコンピュータネットワーク等を利用して行う
ものである。
【0031】図5は、全体システムをある角度から切り
出して表現したものである。図中、101は半導体デバ
イスの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)の
事業所である。製造装置の実例として、半導体製造工場
で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例えば、
前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッチン
グ装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装置、
平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査装置
等)を想定している。事業所101内には、製造装置の
保守データベースを提供するホスト管理システム10
8、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結ん
でイントラネット等を構築するローカルエリアネットワ
ーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム1
08は、LAN109を事業所の外部ネットワークであ
るインターネット105に接続するためのゲートウェイ
と、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を
備える。
【0032】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工
場102〜104は、互いに異なるメーカに属する工場
であってもよいし、同一のメーカに属する工場(例え
ば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であってもよ
い。各工場102〜104内には、それぞれ、複数の製
造装置106と、それらを結んでイントラネットを構築
するローカルエリアネットワーク(LAN)111と、
各製造装置106の稼動状況を監視する監視装置として
ホスト管理システム107とが設けられている。各工場
102〜104に設けられたホスト管理システム107
は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワーク
であるインターネット105に接続するためのゲートウ
ェイを備える。これにより各工場のLAN111からイ
ンターネット105を介してベンダ101側のホスト管
理システム108にアクセスが可能となり、ホスト管理
システム108のセキュリティ機能によって限られたユ
ーザだけがアクセスが許可となっている。具体的には、
インターネット105を介して、各製造装置106の稼
動状況を示すステータス情報(例えば、トラブルが発生
した製造装置の症状)を工場側からベンダ側に通知する
他、その通知に対応する応答情報(例えば、トラブルに
対する対処方法を指示する情報、対処用のソフトウェア
やデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情報等の保
守情報をベンダ側から受け取ることができる。各工場1
02〜104とベンダ101との間のデータ通信および
各工場内のLAN111でのデータ通信には、インター
ネットで一般的に使用されている通信プロトコル(TC
P/IP)が使用される。なお、工場外の外部ネットワ
ークとしてインターネットを利用する代わりに、第三者
からのアクセスができずにセキュリティの高い専用線ネ
ットワーク(ISDN等)を利用することもできる。ま
た、ホスト管理システムはベンダが提供するものに限ら
ずユーザがデータベースを構築して外部ネットワーク上
に置き、ユーザの複数の工場から該データベースへのア
クセスを許可するようにしてもよい。
【0033】さて、図6は、本実施形態の全体システム
を図5とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例では、それぞれが製造装置を備えた複数のユ
ーザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外
部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介し
て各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報
をデータ通信するものであった。これに対し本例は、複
数のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装
置のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部
ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデー
タ通信するものである。図中、201は製造装置ユーザ
(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場
の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここで
は例として露光装置202、レジスト処理装置203、
成膜処理装置204が導入されている。なお、図6では
製造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数の
工場が同様にネットワーク化されている。工場内の各装
置はLAN206で接続されてイントラネットを構成
し、ホスト管理システム205で製造ラインの稼動管理
がされている。一方、露光装置メーカ210、レジスト
処理装置メーカ220、成膜装置メーカ230等、ベン
ダ(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供給し
た機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム21
1,221,231を備え、これらは上述したように保
守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備
える。ユーザの製造工場内の各装置を管理するホスト管
理システム205と、各装置のベンダの管理システム2
11,221,231とは、外部ネットワーク200で
あるインターネット若しくは専用線ネットワークによっ
て接続されている。このシステムにおいて、製造ライン
の一連の製造機器の中のどれかにトラブルが起きると、
製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラブルが起き
た機器のベンダからインターネット200を介した遠隔
保守を受けることで迅速な対応が可能で、製造ラインの
休止を最小限に抑えることができる。
【0034】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェア並びに装置動作用のソフトウェアを実行す
るコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモリ
やハードディスク、あるいはネットワークファイルサー
バ等である。上記ネットワークアクセス用ソフトウェア
は、専用または汎用のウェブブラウザを含み、例えば図
7に一例を示す様な画面のユーザインタフェースをディ
スプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理するオ
ペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機種(4
01)、シリアルナンバー(402)、トラブルの件名
(403)、発生日(404)、緊急度(405)、症
状(406)、対処法(407)、経過(408)等の
情報を画面上の入力項目に入力する。入力された情報は
インターネットを介して保守データベースに送信され、
その結果の適切な保守情報が保守データベースから返信
されディスプレイ上に提示される。また、ウェブブラウ
ザが提供するユーザインタフェースは、さらに図示のご
とくハイパーリンク機能(410,411,412)を
実現し、オペレータは各項目のさらに詳細な情報にアク
セスしたり、ベンダが提供するソフトウェアライブラリ
から製造装置に使用する最新バージョンのソフトウェア
を引出したり、工場のオペレータの参考に供する操作ガ
イド(ヘルプ情報)を引出したりすることができる。こ
こで、保守データベースが提供する保守情報には、上記
説明した本発明に関する情報も含まれ、また前記ソフト
ウェアライブラリは本発明を実現するための最新のソフ
トウェアも提供する。
【0035】次に、上記説明した生産システムを利用し
た半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図8は、
半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示
す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路
設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回
路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステッ
プ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエ
ハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程
と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ス
テップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チッ
プ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、
ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等
の組立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デ
バイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工
程と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの
工場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守が
なされる。また、前工程工場と後工程工場との間でも、
インターネットまたは専用線ネットワークを介して生産
管理や装置保守のための情報等がデータ通信される。
【0036】図9は、上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造
機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
されているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしト
ラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べて
半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンパクト且つ不活性ガスの消費量を抑制することがで
きる手段を提案し、装置の稼働率を向上させることがで
きる露光装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例に係る縮小投影露光装置として
の半導体製造装置の構成図(立面図)を示す。
【図2】 図1の照明光学系2の下部(a),(b)と
図1の縮小投影レンズ5の上部(c),(d)に取り付
けられているガス供給ユニット10Aおよび10Bの形
状の詳細を示す図である。
【図3】 図1の縮小露光装置における不活性ガス供給
手段の一例としての窒素ガス充填機構の説明用概念図
(側面図)である。
【図4】 図1の縮小投影露光装置の動作フローを説明
する図である。
【図5】 半導体生産システムの実施例に係る半導体デ
バイスの生産システムをある角度から見た概念図であ
る。
【図6】 半導体生産システムの実施例に係る半導体デ
バイスの生産システムを別の角度から見た概念図であ
る。
【図7】 半導体生産システムの実施例に係るユーザイ
ンタフェースの具体例を示す図である。
【図8】 半導体生産システムの実施例に係るデバイス
の製造プロセスのフローを説明する図である。
【図9】 半導体生産システムの実施例に係るウエハプ
ロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1:光源である短波長レーザ発振装置、2:照明系、
3:レチクル、4:レチクルステージ、5:縮小投影レ
ンズ、6:ウエハ、7:ウエハステージ、8:構造体、
10A:照明光学系下部のガス供給ユニット、10B:
投影光学系上部のガス供給ユニット、11A:照明光学
系下部の第1のノズル、11B:投影光学系上部の第1
のノズル、12A:照明光学系下部の第2のノズル、1
2B:投影光学系上部の第2のノズル、13:窒素ガス
制御部、14:窒素パージコントローラ、15:第1の
酸素濃度センサ、16:第2の酸素濃度センサ、17:
メインコントローラ。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系で形成された照明光により原
    版のパターンを投影光学系を介して感光基板に転写する
    露光装置において、 前記照明光学系と前記原版の間および/または前記原版
    と前記投影光学系の間の露光光束が通る領域を不活性ガ
    スで満たすために、前記照明光学系および/または前記
    投影光学系における前記原版寄りの部分に不活性ガス供
    給手段を有し、該不活性ガス供給手段が不活性ガスを高
    圧で噴射することによりエアカーテンを形成して前記露
    光光束が通る領域を大気雰囲気から隔絶するためのエア
    カーテン形成用ガス供給手段と、該エアカーテンの内側
    にある前記露光光束が通る領域内に不活性ガスを満たす
    ための充填用ガス供給手段とを備えることを特徴とする
    露光装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガス供給手段は、前記エアカ
    ーテン形成用ガス供給手段および前記充填用ガス供給手
    段を、前記不活性ガスを満たす領域のサイズと該不活性
    ガスの消費量が最小限となるように配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 先ず、前記充填用ガス供給手段により前
    記露光光束が通る領域内の不活性ガス濃度を高め、次い
    で前記エアカーテン形成用ガス供給手段にて前記露光光
    束が通る領域を前記エアカーテンで隔絶することで、前
    記露光光束の領域内の不活性ガス濃度を高濃度にするこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記露光光束が通る領域内の不活性ガス
    濃度を計測するためのガス濃度センサを有し、前記ガス
    濃度センサの計測値を基に、前記露光光束が通る領域内
    の不活性ガス濃度が一定となるように、前記不活性ガス
    供給手段からの不活性ガスの流量または噴出圧力を可変
    制御する手段を有することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス濃度センサとして酸素濃度セン
    サまたはオゾン濃度センサを使用することを特徴とする
    請求項4に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記露光光束が通る領域内の前記ガス濃
    度センサによる被検出ガス濃度が所定の値を超えた場
    合、外部に警報通知を出力する手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記露光光束が通る領域内の前記ガス濃
    度センサによる被検出ガス濃度が所定の限界値を超えた
    場合、露光を中止することを特徴とする請求項5または
    6に記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記被検出ガス濃度の所定の値または所
    定の限界値は、各種設定可能であることを特徴とする請
    求項6または7に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 照明光学系で形成された照明光により原
    版のパターンを投影光学系を介して感光基板に転写する
    露光装置において、前記照明光学系と前記原版の間およ
    び/または前記原版と前記投影光学系の間の露光光束が
    通る領域を不活性ガスで満たすために、前記照明光学系
    および/または前記投影光学系における前記原版寄りの
    部分に不活性ガス供給手段を有し、且つ不活性ガスを満
    たす領域と不活性ガスの消費量が最小限となるように、
    前記不活性ガス供給手段が取り付けられていることを特
    徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 外部信号または装置稼動状態により、
    前記不活性ガス供給手段のガス流量を可変制御すること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の露光
    装置。
  11. 【請求項11】 前記不活性ガスとして窒素またはヘリ
    ウムを使用することを特徴とする請求項1〜10のいず
    れか1項に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記不活性ガス供給手段が前記投影光
    学系における前記感光基板寄りの部分の外周を囲んで配
    置されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1
    項に記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 前記エアカーテン形成用ガス供給手段
    の不活性ガス噴射口が輪体形状を有して成り、当該不活
    性ガス噴射口が前記不活性ガス供給手段の外周部に配置
    され、 前記充填用ガス供給手段の不活性ガス噴射口が前記エア
    カーテンの内側の位置に複数の噴射口を有して成り、当
    該複数の噴射口が前記エアカーテン形成用ガス供給手段
    の内側の同心円状に所定間隔に配置されることを特徴と
    する請求項1〜12のいずれか1項に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    の露光装置において、ディスプレイと、ネットワークイ
    ンタフェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行す
    るコンピュータとをさらに有し、露光装置の保守情報を
    コンピュータネットワークを介してデータ通信すること
    を可能にした露光装置。
  15. 【請求項15】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダ若しくはユーザが提供する
    保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
    ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
    ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
    能にする請求項14に記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
    の露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴とす
    るデバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
    の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体
    製造工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数
    のプロセスによって半導体デバイスを製造する工程とを
    有することを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  18. 【請求項18】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有する請求項17に記載
    の半導体デバイス製造方法。
  19. 【請求項19】 前記露光装置のベンダ若しくはユーザ
    が提供するデータベースに前記外部ネットワークを介し
    てアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守
    情報を得る、若しくは前記半導体製造工場とは別の半導
    体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデー
    タ通信して生産管理を行う請求項18に記載の半導体デ
    バイス製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
    の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製
    造装置群を接続するローカルエリアネットワークと、該
    ローカルエリアネットワークから工場外の外部ネットワ
    ークにアクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製
    造装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信す
    ることを可能にしたことを特徴とする半導体製造工場。
  21. 【請求項21】 半導体製造工場に設置された請求項1
    〜15のいずれか1項に記載の露光装置の保守方法であ
    って、前記露光装置のベンダ若しくはユーザが、半導体
    製造工場の外部ネットワークに接続された保守データベ
    ースを提供する工程と、前記半導体製造工場内から前記
    外部ネットワークを介して前記保守データベースへのア
    クセスを許可する工程と、前記保守データベースに蓄積
    される保守情報を前記外部ネットワークを介して半導体
    製造工場側に送信する工程とを有することを特徴とする
    露光装置の保守方法。
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