JP2003257610A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP2003257610A JP2002271927A JP2002271927A JP2003257610A JP 2003257610 A JP2003257610 A JP 2003257610A JP 2002271927 A JP2002271927 A JP 2002271927A JP 2002271927 A JP2002271927 A JP 2002271927A JP 2003257610 A JP2003257610 A JP 2003257610A
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泉生 弘田
Atsushi Fujita
篤志 藤田
Takahiro Miyauchi
貴宏 宮内
Takeshi Kitaizumi
武 北泉
Yuji Fujii
裕二 藤井
Koji Niiyama
浩次 新山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ鍋等を加熱できるとともに、鍋鳴り音
の少ない誘導加熱装置を提供すること。 【解決手段】 加熱コイル59の発生する磁界が高導電
率かつ低透磁率の負荷を誘導加熱するとスイッチング素
子55または逆導通素子56に流れる共振電流は、スイ
ッそれらの駆動期間より短い周期で共振し駆動期間にお
いて共振電流が所定以上の振幅で共振を維持すべく直流
電圧は昇圧平滑手段により昇圧かつ平滑され、加熱コイ
ル59の発生する磁界が、鉄系または非磁性ステンレス
の負荷を加熱すると、共振電流はスイッチング素子55
または57の導通期間より長い周期で共振し、鉄系また
は非磁性ステンレス製の負荷を最大出力で加熱する場合
にスイッチング素子55、57に順方向に電流が流れて
いるタイミングでスイッチング素子55,57を遮断可
能とするように共振コンデンサを、高導電率かつ低透磁
率の負荷を加熱する場合よりも大きい容量に切り替える
誘導加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ鍋のような
高導電率かつ低透磁率の被加熱物を効率良く誘導加熱で
きるようにした誘導加熱調理器や、誘導加熱式の湯沸か
し器、加湿器あるいはアイロンなどの誘導加熱装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の誘導加熱装置として、例え
ば誘導加熱調理器に関してアルミ鍋を加熱しているとき
の鍋鳴り音を抑制するとともに、力率低下を抑制する技
術が開示されており(例えば、特許文献1参照。)、ま
た、スイッチング損失を抑制するとともに、アルミ鍋を
高周波で加熱するための技術が開示されている(例えば
特許文献2参照。)。
【0003】図9は特許文献1に開示されている内容を
示す回路図である。図9において、サイリスタ3、サイ
リスタ4、ダイオード5及びダイオード6は100Vの
交流電源1の電圧を入力して直流電圧に整流するブリッ
ジ回路2を構成する。サイリスタ3,サイリスタ4は導
通角を制御して、インバータの直流電源電圧をインバー
タ起動時約20Vに低下させ出力電力を低い値に設定し
て負荷検知手段24が適正な被加熱物が存在することを
判断すると出力制御回路26が動作し、以降出力の変更
は直流電圧を変えて行われる。
【0004】また、入力波形整形手段23は入力設定手
段25からの信号と、カレントトランス22からの信号
に基づき、入力電流が決められた波形となるようにトラ
ンジスタ10を駆動することにより力率が改善される。
これは、チョークコイル8はトランジスタ10が導通す
るとチョークコイル8にエネルギーを蓄積し、トランジ
スタ10がオフしたときにそのエネルギーをダイオード
9を介してコンデンサ11に放出する作用により行われ
る。
【0005】また、アルミニウム鍋を加熱するために、
加熱コイル18の電流の周波数を20kHzから50k
Hzに切り替える。これは、加熱コイル18の巻き数と
共振コンデンサ19の容量を変更して行われる。
【0006】しかしながら、上記従来の技術は、アルミ
ニウム鍋と鉄系の鍋を加熱するためには加熱コイルの巻
き数を切り替える必要があり構成的に複雑でコスト的に
も負担になる、また、共振周波数を50kHzにするた
めにスイッチング素子15、17の駆動周波数も同一周
波数(50kHz)にする必要がありスイッチング損失
が大きくなる、そして、スイッチング損失を低減するた
めに共振点追尾方式を採用すると、そのための制御回路
や出力変更のための電源電圧変更手段が必要となる、と
いった課題があった。
【0007】上記の課題を解決するための方法として、
特許文献2に開示されている技術がある。図10の回路
図と、図11及び図12の波形はこの技術の内容を示す
ものである。
【0008】この技術の特徴は、加熱コイル18へ流れ
る電流を検出するカレントトランス30により信号を受
け、トランジスタ15とトランジスタ17の駆動信号に
比べ、加熱コイル18と共振コンデンサ19で形成され
る共振電流の周波数を2倍以上に設定したことにより、
トランジスタ15とトランジスタ17のスイッチング損
失を抑制しながら、加熱コイルに供給する周波数を高く
してアルミニウムの鍋を加熱することができるようにし
たものである。
【0009】図11に波形にて示す出力制御方法は、電
力が小の場合には、トランジスタ15はその電流が零点
に1回目に達した時点でオフし、トランジスタ17はそ
の電流が3回目に達した時点でオフするように制御す
る。また、電力が大の場合には、トランジスタ15はそ
の電流が零点に2回目に達した時点でオフし、トランジ
スタ17はその電流が2回目に達した時点でオフするよ
うに制御する。
【0010】図12に示す出力制御方法は、電力が小の
場合には、トランジスタ15は導通後t1時間(共振電
流の1/2周期より短い時間)経過後オフし、トランジ
スタ17はその電流が3回目に零点に下降して達した時
点でオフするように制御する。また、電力が大の場合に
は、トランジスタ15はその電流が零点に1回目に下降
して達した時点(共振電流の1/2周期目)でオフし、
トランジスタ17はその電流が3回目に達した時点でオ
フするように制御するものである。
【0011】
【特許文献1】特開平1−246783号公報
【特許文献2】特開2001−160484号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特許文献2に記載され
たような従来の誘導加熱装置には、図11の制御方法で
は連続的に出力を調整することができないという課題が
あり、図12の制御方法は、導通時間の変化に対する出
力の変化が大きくなりすぎて微妙な出力の制御ができな
いという課題があった。またいずれの制御方法でも、加
熱コイル18の電流の包絡線が平滑化されていないの
で、商用周波数の2倍の周波数で生じるうなり音が鍋か
ら生じることになる(以下、鍋鳴り音)という課題もあ
った。鍋鳴り音を防ぐ方式としては、上記の特許文献1
に記載されたような技術が考えられるが、この技術は、
インバータの入力電源をそれ以下に降下させ出力を調節
する方法であり、この方法と上記の特記文献2に記載さ
れた方法と組み合わせても、共振電流が減衰して継続し
ないので十分な出力制御ができなかった。
【0013】本発明は上記の課題を解決するもので、鍋
鳴り音を発生させず、インバータのスイッチング素子の
スイッチング損失を抑制するとともに、アルミ鍋を十分
大きな出力で連続的にかつ制御性よく出力制御して加熱
ができる誘導加熱装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の誘導加熱装置は、特に、加熱コイルの発生す
る磁界が、鉄系の負荷または非磁性ステンレスの負荷を
加熱すると、共振電流は第1のスイッチング素子または
第2のスイッチング素子の導通期間より長い周期で共振
してなり、鉄系の負荷または非磁性ステンレス製の負荷
を最大出力で加熱する場合に第1のスイッチング素子及
び第2のスイッチング素子に順方向に電流が流れている
タイミングで前記スイッチング素子を遮断可能とするよ
うに共振コンデンサを、高導電率かつ低透磁率の負荷を
加熱する場合よりも大きい容量に切り替えてなるので、
共振コンデンサと補正用コンデンサは加熱コイルと直列
に接続されると共に容量を切り替え可能とし、鉄系の負
荷または非磁性ステンレス製の負荷を加熱する場合に共
振コンデンサを、高導電率、低透磁率の負荷を加熱する
場合よりも大きい容量に切り替えてなることにより、共
振周波数が長くなるとともに電流が増え、さらに昇圧手
段により直流電源電圧を昇圧しているので、共振電流値
が増えることから、スイッチング素子に順方向に電流が
流れているタイミングでスイッチング素子を遮断可能な
範囲で最大出力を設定してスイッチング素子のターンオ
ン時のスイッチング損失の増大を抑制しようとする場合
に、最大出力を従来の構成のものより大きくすることが
できる。また、アルミニウムなどの高導電率かつ低透磁
率製の被加熱物と鉄系の被加熱物を同一のインバータで
加熱しようとするときに、従来は加熱コイルの巻き数を
切り替えて被加熱物に放射する磁界の強さ(アンペアタ
ーン)を切り替えていたが、昇圧手段の昇圧によりその
作用を置き換えることができるので、加熱コイルの切換
をせずとも共振コンデンサの切り替えをすればアルミニ
ウムなどの高導電率かつ低透磁率製の被加熱物と鉄系の
被加熱物を加熱できるという作用がある。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、第1の
スイッチング素子と第2のスイッチング素子の直列接続
体と、前記第1のスイッチング素子に並列に接続された
第1の逆導通素子と、前記第2のスイッチング素子に並
列に接続された第2の逆導通素子と、前記第1のスイッ
チング素子または前記第2のスイッチング素子に並列に
接続された加熱コイルと共振コンデンサを含む共振回路
とを有し直流電圧を入力して前記第1のスイッチング素
子と第2のスイッチング素子の導通により共振するイン
バータと、前記第1のスイッチング素子と前記第2のス
イッチング素子を排他的に導通制御する制御回路とを備
え、前記第1のスイッチング素子または前記第1の逆導
通素子に流れる共振電流は、前記加熱コイルの発生する
磁界が高導電率かつ低透磁率の負荷を誘導加熱すると前
記第1のスイッチング素子の駆動期間より短い周期で共
振するとともに前記駆動期間において前記共振電流が所
定以上の振幅で共振を維持すべく前記直流電圧は昇圧平
滑手段により昇圧されかつ平滑されて前記インバータに
供給されてなることにより、スイッチング素子が1石の
ものに比して、スイッチング素子が複数あるのでその責
務が小さくなるとともに、駆動時間比を変えたり駆動周
波数を変えることにより出力制御が負荷に応じてきめ細
かく行える。
【0016】また、高導電率かつ低透磁率の負荷を加熱
する場合において、共振電流の尖頭値がスイッチング素
子の駆動期間中に減衰して零とならないように、インバ
ータが入力する直流電圧を昇圧しかつ平滑する昇圧平滑
手段を設けているので、スイッチング素子の駆動期間中
に共振電流を1サイクル以上発生させた状態でスイッチ
ング素子の駆動期間を変更して出力を安定して制御す
る、あるいはスイッチング素子の責務(ターンオン損失
の発生)を大きくしないように制御することができるよ
うになる。
【0017】また、特に、加熱コイルの発生する磁界
が、鉄系の負荷または非磁性ステンレスの負荷を加熱す
ると、共振電流は第1のスイッチング素子または第2の
スイッチング素子の導通期間より長い周期で共振してな
り、鉄系の負荷または非磁性ステンレス製の負荷を最大
出力で加熱する場合に第1のスイッチング素子及び第2
のスイッチング素子に順方向に電流が流れているタイミ
ングで前記スイッチング素子を遮断可能とするように共
振コンデンサを、高導電率かつ低透磁率の負荷を加熱す
る場合よりも大きい容量に切り替えてなるので、共振コ
ンデンサと補正用コンデンサは加熱コイルと直列に接続
されると共に容量を切り替え可能とし、鉄系の負荷また
は非磁性ステンレス製の負荷を加熱する場合に共振コン
デンサを、高導電率、低透磁率の負荷を加熱する場合よ
りも大きい容量に切り替えてなることにより、共振周波
数が長くなるとともに電流が増え、さらに昇圧手段によ
り直流電源電圧を昇圧しているので、共振電流値が増え
ることから、スイッチング素子に順方向に電流が流れて
いるタイミングでスイッチング素子を遮断可能な範囲で
最大出力を設定してスイッチング素子のターンオン時の
スイッチング損失の増大を抑制しようとする場合に、最
大出力を従来の構成のものより大きくすることができ
る。また、アルミニウムなどの高導電率かつ低透磁率製
の被加熱物と鉄系の被加熱物を同一のインバータで加熱
しようとするときに、従来は加熱コイルの巻き数を切り
替えて被加熱物に放射する磁界の強さ(アンペアター
ン)を切り替えていたが、昇圧手段の昇圧によりその作
用を置き換えることができるので、加熱コイルの切換を
せずとも共振コンデンサの切り替えをすればアルミニウ
ムなどの高導電率かつ低透磁率製の被加熱物と鉄系の被
加熱物を加熱できるという作用がある。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、特に、容
量の小なる共振コンデンサで起動し、徐々に出力を増加
させ、その途中で鉄系の負荷か高導電率かつ低透磁率の
負荷かを判定し、鉄系の負荷であると判定した場合には
駆動停止後、容量が大となるよう共振コンデンサを切り
変え駆動周波数を低周波数で再駆動し、高導電率かつ低
透磁率の負荷であると判定した場合には継続して所定の
駆動時間比または所定の出力まで出力を増加した後駆動
時間比を略固定して導通時間を変更して出力を所定の出
力に到達させてなることにより、低出力で高導電率、低
透磁率の負荷と鉄系の負荷の判別を行い、その検知結果
に応じ適した共振コンデンサの選択と、駆動方法の選択
をして所定の出力に到達させることができるものであ
る。
【0019】
【実施例】(実施例1)本発明の第1の実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は本実施例の誘導加熱装置の回路構成
を示す図である。電源51は低周波交流電源である20
0V商用電源であり、ブリッジダイオードである整流回
路52の入力端に接続される。整流回路52の出力端間
に第1の平滑コンデンサ53が接続される。整流回路5
2の出力端間には、さらに、チョークコイル54と第2
のスイッチング素子57の直列接続体が接続される。加
熱コイル59は被加熱物であるアルミニウム製の鍋61
と対向して配置されている。
【0021】50はインバータであり、第2の平滑コン
デンサ62の低電位側端子(エミッタ)は整流回路52
の負極端子に接続され、第2の平滑コンデンサ62の高
電位側端子は第1のスイッチング素子(IGBT)55
の高電位側端子(コレクタ)に接続され、第1のスイッ
チング素子(IGBT)55の低電位側端子はチョーク
コイル54と第2のスイッチング素子(IGBT)57
の高電位側端子(コレクタ)との接続点に接続される。
加熱コイル59と共振コンデンサ60の直列接続体が第
2のスイッチング素子57に並列に接続される。
【0022】第1のダイオード56(第1の逆導通素
子)は第1のスイッチング素子57に逆並列に接続(第
1のダイオード56のカソードと第1のスイッチング素
子57のコレクタとを接続)され、第2のダイオード5
8(第2の逆導通素子)は第2のスイッチング素子57
に逆並列に接続される。スナバコンデンサ64は、第2
のスイッチング素子57に並列に接続される。補正用共
振コンデンサ65とリレー66の直列接続体は共振コン
デンサ60に並列に接続されている。制御回路63は、
電源51からの入力電流を検知するカレントトランス6
7と、加熱コイル59の電流を検知するカレントトラン
ス68の検知信号を入力するとともに、第1のスイッチ
ング素子55と第2のスイッチング素子57のゲートと
リレー66の駆動コイル(図示せず)に信号を出力す
る。
【0023】以上のように構成された誘導加熱装置にお
いて、以下動作を説明する。電源1は整流回路52によ
り全波整流され、整流回路52の出力端に接続された第
1の平滑コンデンサ53に供給される。この第1の平滑
コンデンサ53はインバータに高周波電流を供給する供
給源として働く。
【0024】図2は上記回路における各部波形を示す図
であり、図2(A)は出力が大出力である2kWの時の
ものである。同図(a)は第1のスイッチング素子55
及び第1のダイオード56に流れる電流波形Ic1を、
同図(b)は第2のスイッチング素子57及び第2のダ
イオード58に流れる電流波形Ic2を、同図(c)は
第2のスイッチング素子57のコレクタ−エミッタ間に
生じる電圧Vce2を、同図(d)は第1のスイッチン
グ素子55のゲートに加わる駆動電圧Vg1を、同図
(e)は第2のスイッチング素子57のゲートに加わる
駆動電圧Vg2を、同図(f)は加熱コイル59に流れ
る電流ILをそれぞれ示している。
【0025】出力が2kWのとき(図2(A))、制御
回路63は時点t0から時点t1まで(e)に示すよう
に第2のスイッチング素子57のゲートに駆動期間がT
2(約24μ秒)であるオン信号を出力する。この駆動
期間T2の間では第2のスイッチング素子57及び第2
のダイオード58と、加熱コイル59と、共振コンデン
サ60で形成される閉回路で共振し、鍋61がアルミニ
ウム製の鍋であるときの共振周期(1/f)が駆動期間
T2の約2/3倍(約16μ秒)となるように加熱コイ
ル59の巻き数(40T)と共振コンデンサ60の容量
(0.04μF)と、駆動期間T2が設定されている。
チョークコイル54はこの第2のスイッチング素子57
の駆動期間T2において、平滑コンデンサ53の静電エ
ネルギーを磁気エネルギーとして蓄える。
【0026】次に、第2のスイッチング素子57に流れ
る共振電流の第2番目のピークと共振電流が次に零とな
る間のタイミングである時点t1、すなわち第2のスイ
ッチング素子57の順方向にコレクタ電流が流れている
時点で第2のスイッチング素子57の駆動が停止され
る。
【0027】すると、第2のスイッチング素子57がオ
フするので、第2のスイッチング素子57のコレクタと
接続されたチョークコイル54の端子の電位が立ち上が
り、この電位が第2の平滑コンデンサ62の電位を越え
ると、第1のダイオード56を通して第2の平滑コンデ
ンサ62に充電して、チョークコイル54に蓄えた磁気
エネルギーを放出する。第2の平滑コンデンサ62の電
圧は整流器52の直流出力電圧Vdcのピーク値(28
3V)よりも高くなるように昇圧される(本実施例では
500V)。昇圧されるレベルは第2のスイッチング素
子58の導通時間に依存し、導通時間が長くなると第2
の平滑コンデンサ62に発生する電圧が高くなる傾向に
ある。
【0028】このように、第2の平滑コンデンサ62−
第1のスイッチング素子55あるいは第1のダイオード
56−加熱コイル59−共振コンデンサ60で形成され
る閉回路で共振する際に直流電源として働く第2の平滑
コンデンサ62の電圧レベルが昇圧されることにより、
図2(A)の(a)に示す第1のスイッチング素子55
に流れる共振電流の尖頭値(ピーク値)、および共振経
路を変えて、継続して共振する同図(b)の第2のスイ
ッチング素子57に流れる共振電流の尖頭値が零となら
ないように、あるいは小さくならないようにして、アル
ミニウム製の鍋を高出力で誘導加熱し、かつ、出力を連
続的に増減して制御するようにできる。
【0029】そして、図2(A)の(d)及び(e)で
示すように、制御回路63は、時点t1から両スイッチ
ング素子が同時に導通するのを防止するために設けた休
止期間後の時点t2において、第1のスイッチング素子
55のゲートに駆動信号を出力する。この結果、同図
(a)示すように加熱コイル59−共振コンデンサ60
−第1のスイッチング素子55または第1のダイオード
56−第2の平滑コンデンサ62とからなる閉回路に経
路を変えて共振電流が流れることになる。この駆動信号
の駆動期間T2は、この場合にはT1とほぼ同じ期間に
設定されているので、第2のスイッチング素子58が導
通していた場合と同様に、駆動期間T1の約2/3の周
期の共振電流が流れる。
【0030】従って、加熱コイル59に流れる電流IL
は、図2(A)の(f)に示すような波形となり、第1
及び第2のスイッチング素子の駆動周期(T1とT2と
休止期間の和)は共振電流の周期の約3倍となり、第1
及び第2の駆動周波数が約20kHzであれば、加熱コ
イル59に流れる共振電流の周波数は約60kHzとな
る。
【0031】図3は、商用電源51の電圧波形を(a)
に、加熱コイル59と共振コンデンサ60の直列接続体
に加わる電圧Vce2を(b)に、波形(c)は加熱コ
イル59に流れる電流ILを示している。このように第
2の平滑コンデンサ62により、整流器52の出力電圧
は、図3(a)に示す商用電源を全波整流した脈流波形
であるのに対して、加熱コイル59に流れる電流の包絡
線が図3(c)のように平滑化されるため、従来例の図
13(c)で示す加熱コイル電流で生じるような商用電
源周波数の2倍の周波数で生じる鍋鳴り音が抑えられる
ことになる。
【0032】図2(B)の波形は出力が低出力である4
50Wの時のものである。図2(B)の(a’)〜
(e’)は図2(A)の(a)〜(e)に対応する波形
である。出力電力の制御は、図2(B)に示すように、
第1のスイッチング素子55の駆動時間(T1’)及び
第2のスイッチング素子57の駆動時間(T2’)を2
kW出力時の各々の駆動時間T1、T2より短くするこ
とによりおこなう。
【0033】図2(A)において、第1のダイオード5
6に流れる電流がピークになる時点(図2(A)の時点
t5)で第2のスイッチング素子58をターンオンした
場合には、出力電力は最小出力電力またはそれに近い値
となる。これに対して、第1のスイッチング素子56に
2回目に流れ始めて(同図t6で示す時点)から再度共
振で零になる時点(図示していない)で第1のスイッチ
ング素子56をオフするとともに第2のスイッチング素
子58をオンするように制御すると最大出力電力を得る
ことができる(共振点電力制御)。
【0034】出力設定が低出力である450Wのときに
は上記の原理により、図2(B)の(a’)に示すよう
に、駆動時間(T1’)を出力設定が最大出力設定であ
る2kWのときよりも短くするが、第1のスイッチング
素子55に順方向電流が流れている時点(t3’)で第
1のスイッチング素子55がオフするようになってい
る。 このようにすることで、最大出力設定の時でも、
低出力設定の時でも、第1のスイッチング素子55のタ
ーンオフに伴ない、加熱コイル59に蓄積したエネルギ
ーでスナバコンデンサ64と共振させて、第1のスイッ
チング素子55のコレクタ電位を立ち下げ、かつそのコ
レクタエミッタ間の電圧の立ち上がりを緩やかにしてス
イッチング損失を低減することができる。
【0035】その結果、引き続きターンオンすることに
なる第2のスイッチング素子57のターンオン時に順方
向に電圧が印加しないようにまたは印加してもそのレベ
ルを小さくして、ターンオン損失を抑制するあるいはタ
ーンオン時の雑音の発生を防止することができるととと
もに、第1のスイッチング素子55のターンオフ損失を
低減することができるものである。
【0036】次に起動時においては、制御回路63はリ
レー66はオフ状態にし、一定の周波数(約21kH
z)で第1のスイッチング素子55と第2のスイッチン
グ素子57を交互に駆動する。第1のスイッチング素子
55の駆動期間は共振電流の共振周期よりも短いモード
で駆動し、駆動時間比を最小にして、最小の出力にして
から徐々に駆動時間比を増加し、その間に制御回路63
はカレントトランス67の検知出力とカレントトランス
68の検知出力から、負荷鍋61の材料を検知する。制
御回路63は負荷鍋61の材料が鉄系のものであると判
断すると、加熱を停止してからリレー66を投入して、
再度低出力で加熱を開始する。このとき、制御回路63
は第1のスイッチング素子55と第2のスイッチング素
子57を一定の周波数(約21kHz)で再度最小駆動
時間比で最小出力からスタートして所定の出力まで徐々
に増加させる。
【0037】一方、鉄系の負荷であると検知しない場合
には、所定の駆動時間比に到達すると、図2(B)に示
すような、第1のスイッチング素子57の駆動期間より
共振電流の周期の短いモードに移行する。このとき、出
力は低出力状態になるように駆動期間が設定される。
【0038】図4は第1のスイッチング素子55と第2
のスイッチング素子57の駆動周波数を一定(20kH
z)にしたときの第2のスイッチング素子57のオン時
間と入力電力の関係を示す図である。この図が示すよう
に、本実施例においては、周期の1/2付近で約2kW
の加熱出力がえられ、その付近のピークから第2のスイ
ッチング素子の駆動期間を短くしていけば出力を線形的
に低下することができる。従って、図4に示すように駆
動時間あるいは駆動時間比のリミッタの下限Tonmi
nと上限Tonmaxを設定すれば、安定した制御を行
うことができる。
【0039】以上のように、本実施例によれば、加熱コ
イル59の発生する磁界によりアルミニウムや銅など高
導電率、低透磁率の負荷を加熱すると、第1のスイッチ
ング素子55、第1ダイオード56を流れる加熱コイル
59と共振コンデンサ60による共振電流は、両スイッ
チング素子それぞれの駆動期間(T1)より短い周期で
共振してなるので、第1のスイッチング素子55の駆動
周波数より高い周波数(この実施例では1.5倍)の電
流を加熱コイル59に供給して加熱することができ、さ
らに、昇圧手段であるチョークコイル54と平滑手段で
ある第2の平滑コンデンサ62を設けて、高周波電源で
ある平滑コンデンサ62の電圧を昇圧して平滑し、各駆
動期間(T及びT’)において共振電流の振幅を大きく
しているため、駆動開始後、共振電流が流れ始めてから
1周期目が終了し、2周期目に到達して以降においても
十分大きな振幅の共振電流を継続させ、2周期目以降に
おいて各スイッチング素子の駆動停止タイミングを変更
することにより大きな出力の可変範囲を得ることができ
るものである。
【0040】また、昇圧手段であるチョークコイル54
は、第2のスイッチング素子58の駆動期間と関連性を
持たせて昇圧の大きさを変更してなる、すなわち、第2
のスイッチング素子57の導通時間が例えば長くなる
と、チョークコイル54の昇圧作用が大きくなり平滑手
段である平滑コンデンサ62の電圧が高くなるので出力
制御に利用することができる。
【0041】また、昇圧手段54は、第2のスイッチン
グ素子57の導通によりチョークコイル54に蓄積され
たエネルギーを第1のダイオード56を経由して第2の
平滑コンデンサ62に移動してなることにより、簡単な
構成で脈流の入力直流電圧を平滑した高圧の電源とする
ことができ、この電源をもとに包絡線が平滑された高周
波電流に変換して加熱コイル59に供給するので鍋鳴り
音を抑制することができる。
【0042】また、第2のスイッチング素子57または
第2のダイオード58に流れる共振電流は、加熱コイル
59の発生する磁界によりアルミニウムや銅等、高導電
率かつ低透磁率の負荷を加熱すると第2のスイッチング
素子57の駆動期間(T2)より短い周期で共振してな
ることにより、第1のスイッチング素子55または第1
のダイオード56に流れる共振電流と合わせさらに第1
及び第2のスイッチング素子の駆動周期内の共振周波数
の波数を多くすることができる。
【0043】また、第2のスイッチング素子57が導通
した時、チョークコイル54にエネルギーを与える第1
の平滑コンデンサ53を有することにより、チョークコ
イル54にエネルギーを蓄積する際の高周波成分が電源
51に漏洩するのを抑制することができるものである。
【0044】また、制御回路63は、最大出力設定時
に、第1のスイッチング素子55の駆動開始後、共振電
流が2周期目以降であって第1のスイッチング素子55
に流れている期間内に第1のスイッチング素子55の導
通を遮断する信号を出力してなる、または、第2のスイ
ッチング素子57の駆動開始後共振電流が2周期目以降
であって第2のスイッチング素子57に流れている期間
内に第2のスイッチング素子の導通を遮断する信号を出
力してなるので、最大出力時の第2のスイッチング素子
57または第1のスイッチング素子55のターンオン損
失の増大を抑制することができる。
【0045】また、制御回路63は、最大出力設定時
に、第1のスイッチング素子55の駆動開始後共振電流
が2周期目以降のピーク位相を過ぎ零点に至るまでの間
に前記第1のスイッチング素子55を遮断する信号を出
力してなる、または、第2のスイッチング素子57の駆
動開始後共振電流が2周期目以降のピーク位相を過ぎ零
点に至るまでの間に前記第1のスイッチング素子55を
遮断する信号を出力してなることにより、最大出力時の
第2のスイッチング素子57または第1のスイッチング
素子55のターンオン損失の発生を抑制するとともに、
それらの駆動期間を短くすると出力を低下させることが
できかつ、低出力にしても各スイッチング素子のターン
オンモードが起きにくくターンオン損失が発生しにくく
なる。
【0046】また、第1のスイッチング素子55と第2
のスイッチング素子57の導通期間の比を略1すると共
に、加熱コイル59の発生する磁界により高導電率かつ
低透磁率の負荷を加熱すると、第1のスイッチング素子
55及び第1のダイオード56に流れる共振電流は、第
1のスイッチング素子55の駆動期間の略2/3倍の周
期で共振してなることにより、第1のスイッチング素子
55と第2のスイッチング素子の駆動期間中に3個の共
振電流の波数を発生させることができ、駆動周波数の約
3倍の高周波電流を加熱コイル59に供給することがで
きるとともに、第1のスイッチング素子55の駆動を第
1のダイオード56に電流が流れているタイミングで開
始し、駆動の停止を第1のスイッチング素子55に順方
向に電流が流れているタイミングで行うことができ、第
2のスイッチング素子57及び第2のダイオード58に
ついても同様とすることができ制御が安定する。
【0047】また、起動時、第1のスイッチング素子5
5と第2のスイッチング素子57の駆動時間比を変え加
熱出力を増加させ、途中から駆動周波数を変え加熱出力
を増加させてなることにより、負荷の検知を行いやすく
することができる。すなわち、駆動時間比を変えること
により高導電率かつ低透磁率のアルミニウム等の材質の
負荷でも鉄系の負荷でも低出力状態で単調に出力を変化
させることができ、制御回路63は負荷検知が正確にか
つ低出力状態でできる。また、所定の駆動時間比、駆動
時間あるいは加熱出力に到達後は、高導電率かつ低透磁
率の負荷の場合には特定の位相範囲でスイッチング素子
を駆動及び遮断できるように駆動時間比を一定にして遮
断位相を変え、駆動周波数を変えることによりスイッチ
ング素子の損失の急激な増加を抑制して出力を可変する
ことができるものである。
【0048】また、起動時、第1のスイッチング素子5
5の駆動期間が共振電流の共振周期より短くなるように
して第1のスイッチング素子55と第2のスイッチング
素子57の駆動時間比を変え加熱出力を増加させ、所定
の駆動時間あるいは所定の駆動時間比に到達すると、第
1のスイッチング素子55の駆動期間を共振電流の周期
より長くかつ低出力になるように離散的に長く変更して
から駆動期間を徐々に短くして加熱出力を低出力値から
所定出力値まで増加させてなることにより、所定の駆動
時間あるいは所定の駆動時間比に到達までに負荷61が
高導電率かつ低透磁率の負荷かどうかを精度良くかつ安
定的に行い、負荷61が高導電率かつ低透磁率の負荷で
ある場合には離散的に駆動期間を長くして、低出力状態
に移行しそこから所定の値まで安定に増加させ到達させ
ることができるものである。
【0049】また、加熱コイル59の発生する磁界によ
り、鉄系の負荷または非磁性ステンレスの負荷61を加
熱すると共振電流は第1のスイッチング素子55及び第
2のスイッチング素子57の導通期間より長い周期で共
振してなり、鉄系の負荷または非磁性ステンレス製の負
荷61を最大出力で加熱する場合に第1のスイッチング
素子55及び第2のスイッチング素子57に順方向に電
流が流れているタイミングで前記スイッチング素子を遮
断可能とするように補正用共振コンデンサ65を共振コ
ンデンサ60に並列に接続して、高導電率かつ低透磁率
の負荷を加熱する場合よりも大きい容量に切り替えてな
るので、共振コンデンサ60と補正用コンデンサ64は
加熱コイル59と直列に接続されると共に容量を切り替
え可能とし、鉄系の負荷または非磁性ステンレス製の負
荷を加熱する場合に共振コンデンサ60を、高導電率か
つ低透磁率の負荷を加熱する場合よりも大きい容量に切
り替えてなることにより、共振周波数が長くなるととも
に電流が増え、さらにチョークコイル54により直流電
圧Vdcを昇圧しているので、共振電流の振幅が大きく
なることから、スイッチング素子に順方向に電流が流れ
ているタイミングでスイッチング素子を遮断可能な範囲
で最大出力を設定してスイッチング素子のターンオン時
のスイッチング損失の増大を抑制しようとする場合に、
最大出力を従来の構成のものより大きくすることができ
る。また、アルミニウム系の鍋と、鉄系の鍋を同一のイ
ンバータで加熱しようとするときに、従来は加熱コイル
59の巻き数と共振コンデンサを同時に切り替えて共振
周波数と被加熱物61に放射する磁界の強さ(アンペア
ターン)を切り替えていたが、チョークコイル54と第
1のスイッチング手段57の昇圧作用により前記のコイ
ル巻き数切り替えの作用を置き換えることができ、同一
の加熱コイル59で共振コンデンサ60の切り替えをす
ることで、広い範囲の材質の被加熱物を加熱できるとい
う効果がある。
【0050】また、補正用共振コンデンサ65を共振コ
ンデンサ60に接続せずに起動し、すなわち、容量の小
なる共振コンデンサ60ので起動し、徐々に出力を増加
させ、その途中で負荷61が鉄系か、高導電率かつ低透
磁率のものかを判定し、鉄系の負荷であると判定した場
合には駆動停止後、リレー60をオンして補正用共振コ
ンデンサ65を並列に接続して、すなわち、共振コンデ
ンサ60を容量が大となるよう切り変え、駆動周波数を
低周波数で再駆動するので、共振周波数が長くなるとと
もに電流が増え、さらに昇圧手段であるチョークコイル
54と第2の平滑コンデンサ62により直流電源電圧を
昇圧しているので、共振電流値が増えることから、第1
のスイッチング素子55及びに順方向に電流が流れてい
るタイミングでスイッチング素子を遮断可能な範囲で最
大出力を設定してスイッチング素子57のターンオン時
のスイッチング損失の増大を抑制しようとする場合に、
最大出力を従来の構成のものより大きくすることができ
る。また、高導電率、低透磁率の負荷であると判定した
場合には継続して所定の駆動時間比または所定の出力ま
で出力を増加した後駆動時間比を固定して導通時間を変
更して出力を所定の出力に到達させてなるので、いずれ
の負荷においても低出力で起動して負荷の判定をして、
安定的に所定の出力値あるいはリミット値へと到達させ
るいわゆるソフトスタート動作が可能となる。
【0051】なお、図1において、第1の平滑コンデン
サと第2の平滑コンデンサの容量の比率は場合に応じて
適宜決定すればよい。例えば前者を1000マイクロフ
ァラッド、後者を15マイクロファラッドとすると加熱
コイル電流の包絡線の平滑度が高くなる。この場合には
第1の平滑コンデンサ53の入力側の電源線にチョーク
コイルを挿入すればよい。逆に前者を10マイクロファ
ラッド、後者を100マイクロファラッド程度にすれ
ば、力率の低下を抑制できるが、後者は耐圧の大きなも
のを必要とするので高価となる場合がある。
【0052】また、図1において、第2の平滑コンデン
サ62は、低電位側を整流回路52の正極に接続しても
良く、また、スナバコンデンサ64は第1のスイッチン
グ素子55に並列に接続しても同様の効果が得られる。
【0053】また、共振コンデンサ60の低電位側端子
は第1のスイッチング素子55の高電位側端子(コレク
タ)に接続してもよく、容量を分割して第1のスイッチ
ング素子55の高電位側と、第2のスイッチング素子5
7の低電位側端子(エミッタ)に同時に接続しても同様
の動作を行う。そして、第1のスイッチング素子55ま
たは第2のスイッチング素子57に並列に接続する共振
回路は本実施例のものには限らず適宜本実施例の技術を
応用できるものである。
【0054】また、上記実施例では誘導加熱調理器につ
いて説明したがアルミニウムなどの高導電率かつ低透磁
率材料を加熱するアイロンや湯沸かし器など他の種の誘
導加熱装置にも応用できるものである。
【0055】(実施例2)本発明の誘導加熱装置の第2
の実施例について図面を参照しながら説明する。図5は
本実施例の回路構成を示す図である。本実施例が実施例
1の構成と異なるのは第1の平滑コンデンサ71及びチ
ョークコイル72が電源51と整流回路52の間に配置
されている点である。
【0056】本実施例における動作を説明する。50は
インバータであり、制御回路63の動作は実施例1と同
様に第1のスイッチング素子55と第2のスイッチング
素子57を必要な入力電力を確保するため交互にオン・
オフ動作を行う。この際、第1のスイッチング素子55
のオン時には、実施例1では加熱コイル59に電流が流
れるとともに、チョークコイル72から第1の平滑コン
デンサ71に電流に電流の一部が回生することになる。
そこで、本実施例の構成を取ることにより、整流回路5
2が回生電流を阻止する様に働くため、第1の平滑コン
デンサ71に電流が回生することがなく、入力電力を加
熱コイル59及び鍋61に伝達することが可能になる。
なお、整流回路52に使用されるダイオードは高周波電
流が通過するため、高速のダイオードが望ましいことに
なる。
【0057】以上のように本実施例によれば、第1の平
滑コンデンサ71に電流が回生しないために、入力電力
が無駄なく回路に供給されるため、効率の良いアルミ鍋
の加熱が可能な誘導加熱装置を実現できるものである。
【0058】(本発明に関連する例)本発明の誘導加熱
装置に関連する例について図面を参照しながら説明す
る。図6は本例の回路構成を示す。電源51は商用電源
であり整流回路52により整流され、チョークコイル8
0とトランジスタ87の直列回路に印加される。トラン
ジスタ87のコレクタはダイオード82のアノードに接
続されダイオード82のカソードは平滑コンデンサ81
の高電位側に接続される。平滑コンデンサ81の低電位
側は整流器52の負極側に接続される。
【0059】79はインバータであり、チョークコイル
83とトランジスタ88の直列接続体は平滑コンデンサ
81の両端に接続される。加熱コイル89と共振コンデ
ンサ91の直列接続体はトランジスタ88の両端に接続
され、共振コンデンサ92とリレー93の直列接続体は
共振コンデンサ91に並列に接続される。制御回路85
はトランジスタ88を駆動するとともに、電源51から
の入力電流を検知するカレントトランス67と加熱コイ
ル89の電流を検知するカレントトランス94からの検
知信号を入力して負荷鍋90の材質を判断する負荷検知
機能を有する。そして制御回路85はその負荷検知機能
の検知結果に応じて、昇圧制御回路86、リレー93、
及びトランジスタ88に制御信号または駆動信号を出力
する。昇圧制御回路86は、制御回路85の制御信号に
基づきトランジスタ87の駆動信号を出力する。
【0060】上記の構成について動作を説明する。制御
回路85はチョークコイル80が昇圧チョッパとして働
くようにトランジスタ87をオンオフ制御する。この結
果、ダイオード82を介して平滑コンデンサ81の両端
に整流器52の出力Vdcが昇圧されかつ平滑された電
圧が印加される。この平滑された電圧はインバータの高
周波電流を供給する供給源として働く。チョークコイル
83は整流器52の正極に接続され、トランジスタ88
がターンオフ時に零電流スイッチングを行うことに使用
されている。
【0061】また、トランジスタ88にはダイオード8
4が逆並列に接続されており、共振電流がトランジスタ
88と逆方向に流れる場合に電流を環流するために用い
られる。トランジスタ88はオン状態の時に加熱コイル
89と共振コンデンサ91で決まる共振周波数で共振す
る共振電流を発生させ、鍋90に高周波磁界を供給す
る。
【0062】制御回路85は、マイクロコンピュータな
どを用いて入力電力に応じた制御をトランジスタ88に
行わせている。制御回路85は負荷検知機能により加熱
コイル89で加熱する鍋90がアルミニウムなどの高導
電率かつ低透時率の材質であると判断するとリレー93
をオフした状態で図7に示すような駆動制御をおこな
い、鍋90が鉄系の鍋であると判断するとリレー93を
オンし、共振コンデンサ91の容量を増加させた状態
で、図8に示すような駆動制御をおこない最大出力を得
る。
【0063】図7は本例における各部波形を示す図であ
る。波形(a)はトランジスタ88及びダイオード84
に流れる電流波形Icを示し、波形(b)はトランジス
タ88のコレクタ−エミッタ間に生じる電圧Vceを示
し、波形(c)は加熱コイル89に流れる電流ILを示
し、波形(d)は制御回路85によりトランジスタ88
に与えられる駆動波形VGEを示している。
【0064】制御回路85はトランジスタ88にゲート
信号を与え、トランジスタ88を導通状態にする。この
時、トランジスタ88には加熱コイル89と共振コンデ
ンサ91で生じた共振電流が流れることになる。ここ
で、共振電流の周波数は駆動周波数より2倍以上高いた
め、共振電流はやがて零になり、今度はダイオード84
を通して電流は先ほどと逆方向に流れることになる。こ
の間加熱コイル89には共振電流が流れ続けるため、鍋
90には共振周波数決で決まる高周波磁界が供給される
ことになる。つまり、通常の2倍以上の周波数で駆動し
ている状態と同様な効果が得られることになる。
【0065】この後、必要なパワーを供給した後、制御
回路85はダイオード84に電流が流れているタイミン
グでトランジスタ88をオフし、一定周期後再びオン状
態に移り、これを繰り返すことになる。
【0066】図8に示すように材質が鉄系の鍋の場合
に、トランジスタ88の駆動周期(T’)は、すなわ
ち、加熱コイル89のインダクタンスと共振コンデンサ
91の容量に共振コンデンサ92の容量を付加した容量
で決まる共振周期(T1’)と休止期間(T2’)の和
は、スイッチング損失などを考慮して、周波数(1/
T’)が通常20〜30kHzとなるように設定されて
いる。
【0067】これに対して、制御回路85が鍋90がア
ルミニウムなどの材質であると判断した場合には、共振
コンデンサ92を付加せず、共振周波数を高くするとと
もに、トランジスタ86とチョークコイル80による昇
圧レベルを上げる。
【0068】これは、図7の(a)のIcの振動が減衰
により低下しないようにして、最大出力設定時におい
て、トランジスタ88の駆動周期(T)の間、図7に示
すように共振電流を必要とする波数分所定以上の振幅で
継続させ、休止期間をT2を短くして最大出力を得る。
【0069】このとき、鍋90と結合した加熱コイル8
9のインダクタンスと共振コンデンサ91の容量で決ま
る共振周波数を、トランジスタ88の動作周波数(1/
T’)の2倍以上、すなわち2波形以上の共振電流が一
回のスイッチング動作で流れるような定数としている。
これは、アルミ鍋などを加熱を行う場合に鍋の表皮抵抗
が周波数の平方根に比例する特徴を用いて発熱を起こす
ことを目的としているものであり、表皮抵抗を上昇させ
かつスイッチング損失を増加させないものであり、この
ようにしてアルミ鍋や多層鍋などの加熱を可能にしてい
る。
【0070】以上のように、本例によれば、加熱コイル
89の発生する磁界により高導電率かつ低透磁率の負荷
90を加熱すると、スイッチング素子88とダイオード
84を流れる共振電流は、スイッチング素子88の駆動
期間より短い周期で共振してなり、かつ前記共振電流が
前記駆動期間継続すべく前記直流電圧Vdcを昇圧する
昇圧手段であるチョークコイル80、スイッチング素子
87,及びダイオード82、そして昇圧手段で昇圧され
た電圧を平滑する平滑手段である平滑コンデンサ81を
設けてなることにより、共振電流が零電流スイッチング
することを可能にして、スイッチング素子88の駆動周
波数を共振周波数より低くし、かつ、零電流スイッチン
グをできるようにしてスイッチング損失を低下するとと
もに、鍋音を防止してアルミ鍋を加熱することができる
ものである。
【0071】なお、本願には、次のような誘導加熱調理
器が含まれる。すなわち、電源に並列に接続された整流
回路と、前記整流回路の直流出力端に並列接続された第
一の平滑コンデンサと、前記整流回路の直流出力端の正
極側にその一端が接続がされたチョークコイルと、前記
チョークコイルの他端にそのエミッタが接続された第一
の半導体スイッチング素子と、前記チョークコイルの他
端にそのコレクタが接続され、前記直流端の負極側にそ
のエミッタが接続された第二の半導体スイッチング素子
と、前記第一の半導体スイッチング素子に並列に接続さ
れた第一のダイオードと、前記第二の半導体スイッチン
グ素子に並列に接続された第二のダイオードと、前記第
二の半導体スイッチング素子と並列に接続されて、互い
には直列接続された加熱コイルおよび共振コンデンサ直
列回路と、ならびに前記第一の半導体スイッチング素子
のコレクタおよび前記第二の半導体スイッチング素子の
エミッタに接続された第二の平滑コンデンサと、所定の
出力が得られる様に前記第一及び第二の半導体スイッチ
ング素子を制御する制御手段と、を備える誘導加熱調理
器、が含まれる。
【0072】また、電源に並列に接続されたフィルタコ
ンデンサと、前記電源に直列に接続されたチョークコイ
ルと、前記チョークコイルに接続された整流回路と、前
記整流回路の直流出力端の正極側にそのエミッタが接続
された第一の半導体スイッチング素子と、前記整流回路
の直流出力端の正極側にそのコレクタが接続され、前記
直流端の負極側にそのエミッタが接続された第二の半導
体スイッチング素子と、前記第一の半導体スイッチング
素子に並列接続された第一のダイオードと、前記第二の
半導体スイッチング素子に並列接続された第二のダイオ
ードと、前記第二の半導体スイッチング素子と並列に接
続されて、互いには直列接続された加熱コイルと共振コ
ンデンサ直列回路と、ならびに前記第一の半導体スイッ
チング素子のコレクタおよび前記第二の半導体スイッチ
ング素子のエミッタに接続された第二の平滑コンデンサ
と、所定の出力が得られる様に前記第一及び第二の半導
体スイッチング素子を制御する制御手段と、を備える誘
導加熱調理器、が含まれる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加熱コ
イルに振幅の変化の少ない電流を供給して鍋鳴り音が生
じず騒音の少ない、またスイッチング素子の損失の少な
く加熱効率の高いアルミ鍋を加熱可能な誘導加熱装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱装置の回路
構成を示す図
【図2】本発明の実施例1における誘導加熱装置の各部
の動作を示す波形図
【図3】本発明の実施例1における誘導加熱装置の各部
の動作を示す別の波形図
【図4】本発明の実施例1における誘導加熱装置の入力
電力制御特性を示す図
【図5】本発明の第2の実施例における誘導加熱装置の
回路構成を示す図
【図6】本発明に関連する例における誘導加熱装置の各
部の動作を示す波形図
【図7】本発明に関連する例における誘導加熱装置の回
路構成を示す図
【図8】本発明に関連する例における誘導加熱装置の各
部の波形を示す図
【図9】従来の誘導加熱装置の回路構成の例を示す図
【図10】従来の誘導加熱装置の回路構成の例を示す図
【図11】従来の誘導加熱装置の各部波形を示す図
【図12】従来の誘導加熱装置の各部波形を示す図
【図13】従来の誘導加熱装置の各部波形を示す図
【符号の説明】
50 インバータ 51 交流電源 52 整流回路 53 第1の平滑コンデンサ 54 チョークコイル(昇圧手段) 55 第1のスイッチング素子 56 第1のダイオード(第1の逆導通素子) 57 第2のスイッチング素子 58 第2のダイオード(第2の逆導通素子) 59 加熱コイル 60 共振コンデンサ 61 鍋(負荷) 62 第2の平滑コンデンサ(平滑手段) 63 制御回路 71 第1の平滑コンデンサ 72 チョークコイル 80 チョークコイル 81 平滑コンデンサ 83 チョークコイル 84 ダイオード(整流素子) 85 制御回路 88 スイッチング素子 89 加熱コイル 90 鍋(負荷) 91 共振コンデンサ
フロントページの続き (72)発明者 宮内 貴宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北泉 武 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新山 浩次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA03 AA08 AB04 AC10 AC12 AD08 AD15 AD19 AD22 BD23 CD13 CD15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のスイッチング素子と第2のスイッ
    チング素子の直列接続体と、前記第1のスイッチング素
    子に並列に接続された第1の逆導通素子と、前記第2の
    スイッチング素子に並列に接続された第2の逆導通素子
    と、前記第1のスイッチング素子または前記第2のスイ
    ッチング素子に並列に接続された加熱コイルと共振コン
    デンサを含む共振回路とを有し直流電圧を入力して前記
    第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の導
    通により共振するインバータと、前記第1のスイッチン
    グ素子と前記第2のスイッチング素子を排他的に導通制
    御する制御回路とを備え、前記第1のスイッチング素子
    または前記第1の逆導通素子に流れる共振電流は、前記
    加熱コイルの発生する磁界が高導電率かつ低透磁率の負
    荷を誘導加熱すると前記第1のスイッチング素子の駆動
    期間より短い周期で共振するとともに前記駆動期間にお
    いて前記共振電流が所定以上の振幅で共振を維持すべく
    前記直流電圧は昇圧平滑手段により昇圧されかつ平滑さ
    れて前記インバータに供給され、かつ加熱コイルの発生
    する磁界が、鉄系の負荷または非磁性ステンレスの負荷
    を加熱すると、共振電流は第1のスイッチング素子また
    は第2のスイッチング素子の導通期間より長い周期で共
    振してなり、鉄系の負荷または非磁性ステンレス製の負
    荷を最大出力で加熱する場合に第1のスイッチング素子
    及び第2のスイッチング素子に順方向に電流が流れてい
    るタイミングで前記スイッチング素子を遮断可能とする
    ように共振コンデンサを、高導電率かつ低透磁率の負荷
    を加熱する場合よりも大きい容量に切り替えてなる誘導
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 容量の小なる共振コンデンサで起動し、
    徐々に出力を増加させ、その途中で鉄系の負荷か高導電
    率かつ低透磁率の負荷かを判定し、鉄系の負荷であると
    判定した場合には駆動停止後、容量が大となるよう共振
    コンデンサを切り変え駆動周波数を低周波数で再駆動
    し、高導電率かつ低透磁率の負荷であると判定した場合
    には継続して所定の駆動時間比または所定の出力まで出
    力を増加した後駆動時間比を略固定して導通時間を変更
    して出力を所定の出力に到達させてなる請求項1に記載
    の誘導加熱装置。
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