JP2003257582A - スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ - Google Patents

スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ

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JP2003257582A JP2002051257A JP2002051257A JP2003257582A JP 2003257582 A JP2003257582 A JP 2003257582A JP 2002051257 A JP2002051257 A JP 2002051257A JP 2002051257 A JP2002051257 A JP 2002051257A JP 2003257582 A JP2003257582 A JP 2003257582A
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    • H01T21/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs
    • H01T21/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs of sparking plugs
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    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工具係合部の寸法が14mm以下に縮小した場
合でも、絶縁体と主体金具との間に均一で高密度のシー
ル材粉末層を形成でき、ひいては気密性や耐衝撃性を十
分に確保できるスパークプラグの製造方法を提供する。 【解決手段】 絶縁体2を主体金具1の内部に軸線O方
向に挿入し、主体金具1の後端部内周面と絶縁体2の内
周面との間に形成された周方向の隙間20にシール材粉
末160を充填する。その充填を行う際に、シール材粉
末160を複数の小充填単位に分割し、隙間20に1つ
の小充填単位161を充填した後、該小充填単位をその
隙間20内にて予備圧縮する工程を繰り返すことによ
り、隙間20内に予備圧縮シール材粉末層162a,1
62bを形成する。その後、加締め予定部1d’を、絶
縁体2の外周面に向け、屈曲して加締め固定するととも
に、予備圧縮シール材粉末層162a,162bを、軸
線O方向の高さをLmm、中心軸線Oに関する半径方向
厚さをMmmとして、0.5≦M≦1.3、0.5≦L
≦2×(M×4.5)を充足する圧縮シール材粉末層6
1となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の点火に使
用されるスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】スパークプラグは、筒状の主体金具を備
え、その主体金具の内側に軸線方向に絶縁体が挿入され
るとともに、その絶縁体の一端側に火花放電ギャップが
形成される。そして、該火花放電ギャップが燃焼室内に
位置するよう、主体金具に形成された取付ねじ部により
内燃機関に取り付けて使用される。燃焼室内は燃焼ガス
により高温・高圧となるから、この燃焼ガスの漏洩を防
止するために、絶縁体の外面と主体金具の内面との間を
何らかの方法でシールすることが不可欠である。従来、
このシールを滑石等のシール材粉末層にて行なうように
したスパークプラグが知られている。具体的には、主体
金具の後端部内周面と絶縁体の内周面との間に周方向の
隙間を形成し、その隙間にシール材粉末を充填する。そ
して、このシール材粉末層を圧縮しながら主体金具の後
端部を絶縁体に向けて加締め止めすることにより、主体
金具と絶縁体への組み付けとシール材粉末層によるシー
ルとを同時に行なう。なお、このシール層は、絶縁体に
対し衝撃力が付加されたとき圧縮変形してこれを緩和す
る、緩衝層としての役割も果たす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車等に使用
される内燃機関の高出力化に伴い、燃焼室内における吸
気及び排気バルブの占有面積も拡大してきている。その
ため、混合気に点火するためのスパークプラグはその小
型化が必要とされている。主体金具に関しては、取付ね
じ部以外の部分、具体的には、取付ねじ部よりも上方に
突出するレンチ係合のための六角部(工具係合部)の寸
法についても、寸法縮小の要求が高まりつつある。これ
は、個別の点火コイルをスパークプラグの上部に直接取
り付けるダイレクトイグニッション方式の採用により、
シリンダヘッドの上方空間に余裕がなくなっていること
や、あるいは前記したバルブ占有面積の拡大によりプラ
グホールが小径化している等の事情による。そして、こ
うした要因により、六角部の対辺寸法は、従来16mm
以上確保できていたのが、14mmあるいはそれ以下の
寸法への縮小を余儀なくされている。
【0004】上記の六角部は、主体金具の加締め部の前
方側に隣接して形成される。また、加締め時に圧縮され
るシール材粉末層も、主体金具の軸線方向において、六
角部と重なる区間に形成される。六角部の対辺寸法が縮
小されれば、シール材粉末が充填される絶縁体と主体金
具との隙間は細くなる。もちろん、六角部の肉厚を小さ
くするか、絶縁体を縮径して隙間寸法を確保することも
考えられる。しかし、前者においては六角部の肉厚が過
度に小さくなるため、加締め時に六角部が挫屈変形して
外方に膨らんでしまう不具合を生ずる。また、後者にお
いては、絶縁体が細くなりすぎて強度が不足し、耐衝撃
性が不足することにつながる。従って、対辺寸法の小さ
い六角部を採用する場合は、シール材粉末を充填する隙
間を縮小せざるを得ない。
【0005】絶縁体と主体金具とのシール性確保のため
には、シール材粉末層を一定以上の密度となるよう十分
に圧縮しなければならない。この場合、加締め前の状態
で上記隙間に、シール材粉末をパンチ等で押し込みなが
ら予備圧縮しつつ充填する必要がある。しかし、対辺寸
法の小さい六角部を採用する場合は、上記のように絶縁
体と主体金具との隙間が細くなるので、シール材粉末の
均一な充填が困難となる。具体的には、細く深い隙間に
必要な量のシール材粉末を一度に充填してパンチ等で圧
縮すると、絶縁体外周面あるいは主体金具内周面との間
の摩擦の影響により、パンチに近い隙間上部に充填され
た粉末が偏って圧縮され、隙間下部に充填された粉末に
加圧力が十分に伝わらなくなる。その結果、隙間上部の
粉末と隙間下部の粉末との間に充填の粗密が生ずる。一
度このような粗密が生じてしまうと、引き続き加締めに
よる圧縮を行っても、隙間上部の粉末がさらに圧縮され
るのみで、不均一な充填状態は解消されず、気密性や耐
衝撃性が悪化する不具合をもたらす。
【0006】本発明の課題は、工具係合部の寸法が14
mm以下に縮小した場合でも、絶縁体と主体金具との間
に均一で高密度のシール材粉末層を形成でき、ひいては
気密性や耐衝撃性を十分に確保できるスパークプラグの
製造方法とスパークプラグとを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のスパークプラグの製造方
法の第一は、筒状の主体金具と、その主体金具の内側に
軸線方向に挿入される軸状の絶縁体とを備え、その絶縁
体の軸線方向の一端側に火花放電ギャップを有するスパ
ークプラグの製造方法であって、絶縁体の中心軸線方向
において火花放電ギャップの位置する側を前方側と定義
し、主体金具として、後端部に加締め予定部が形成さ
れ、また、その加締め予定部の前方側に隣接する外周面
領域に、対辺寸法が14mm以下の工具係合部が形成さ
れたものを用意し、絶縁体を主体金具の内部に軸線方向
に挿入し、主体金具の後端部内周面と絶縁体の外周面と
の間に形成された周方向の隙間にシール材粉末を充填す
るとともに、その充填を行なう際に、シール材粉末を複
数の小充填単位に分割し、隙間に1つの小充填単位を充
填した後、該小充填単位をその隙間内にて予備圧縮する
工程を繰り返すことにより、隙間内に予備圧縮シール材
粉末層を形成するシール材粉末充填工程と、その後、加
締め予定部を、絶縁体の外周面に向け、屈曲して加締め
固定するとともに、予備圧縮シール材粉末層を、軸線方
向の高さをL、中心軸線に関する半径方向厚さをMとし
て、 0.5≦M≦1.3 0.5≦L≦2× を充足する圧縮シール材粉末層となす加締め工程と、を
有することを特徴とする。
【0008】本発明のスパークプラグの製造方法は、上
記のごとく対辺寸法が14mm以下の工具係合部(例え
ば六角部)が形成された主体金具を有し、該主体金具が
絶縁体に加締め固定され、かつ主体金具と絶縁体との間
の隙間を圧縮シール材粉末層でシールした構造のスパー
クプラグを適用対象とする。このようなスパークプラグ
においては、工具係合部の対辺寸法が小さいため、シー
ル材粉末が充填される上記隙間は細くかつ狭いものとな
る。既に説明した通り、従来は、この隙間へのシール材
粉末の充填及び予備圧縮を一括して行っていたので、隙
間下部の粉末の充填密度が上がらず、気密性や耐衝撃性
が十分に確保できない不具合を生じていた。
【0009】そこで、本発明の方法においては、シール
材粉末を複数の小充填単位に分割する。そして、隙間に
1つの小充填単位を充填した後、該小充填単位をその隙
間内にて予備圧縮し、その後、次の小充填単位を充填し
て予備圧縮する、という具合に、隙間への粉末の充填と
予備圧縮とを交互に行なうようにする。すなわち、シー
ル材粉末を小充填単位に分割して、予備圧縮を段階的に
行なうことにより、粉末の1回あたりの充填深さが減少
する。これにより、主体金具内面や絶縁体外面との摩擦
の影響が軽減され、投入された粉末の下部にもパンチか
らの圧縮力が十分伝わるようになり、個々の小充填単位
毎をそれぞれ均一な密度で予備圧縮できる。その結果、
それら各小充填単位の予備圧縮体が累積して得られる予
備圧縮シール材粉末層も、全体として均一な密度を有す
るものとなる。すなわち、工具係合部の対辺寸法が小さ
いにもかかわらず、加締め後において十分なシール性と
耐衝撃性とを十分確保することができるようになる。
【0010】なお、上記方法において小充填単位は、非
成型粉末の状態で、主体金具内面と絶縁体外面との隙間
にすることができる。他方、粉末の流動性がそれほど高
くない場合には、隙間に直接粉末を充填すると、粉詰ま
り等を起す可能性が生ずる。この場合、小充填単位を、
隙間に充填する前に、予備成型により複数のリング状の
予備成形体とし、隙間内に該予備成形体を軸線方向に1
個挿入した後、該予備成形体を隙間内にて予備圧縮する
工程を繰り返すことにより予備圧縮シール材粉末層を形
成することもできる。小充填単位を予備成型してから隙
間へ充填することにより、粉詰まり等が生ずる不具合を
極めて効果的に防止することができる。
【0011】予備成形体は金型プレスにより製造でき
る。スパークプラグ内の前記隙間が細く深くなれば、こ
こに充填する予備成形体も薄肉で高さの大きいものとし
なければならない。従って、このような予備成形体を金
型プレスで製造しようとするとき、金型のキャビティに
粉末を充填する際に、スパークプラグ内の隙間に粉末を
直接充填して圧縮する場合と全く同様の問題を生ずる。
上記本発明の第二の方法によれば、全てのシール材粉末
を一括してプレスするのではなく、小充填単位に分割し
て高さの小さい予備成形体を複数個製造するから、各予
備成形体はいずれも密度の均一なものとして得ることが
できる。また、隙間内に配置された予備成形体は、該隙
間内にて圧縮される。従って、それら各小充填単位の予
備成形体が累積して得られる予備圧縮シール材粉末層
も、全体として均一な密度を有するものとすることがで
きる。なお、予備成形体は、少なくとも隙間への充填に
必要なハンドリングに耐える程度の強度を有していれば
よい。
【0012】そして、本発明の第一及び第二の方法のい
ずれにおいても、0.5≦M≦1.3(単位:mm)及
び0.5≦L≦2×(M×4.5)(単位:mm)を充
足するように、圧縮シール材粉末層の寸法範囲を規定す
る。Mが0.5mm未満になると、隙間への粉末の充填
自体が困難となり、シール材粉末を上記のように小充填
単位に分割しても、均一な密度の圧縮シール材粉末層を
得ることができなくなる。また、Mが1.5mmを超え
ると、対辺寸法が14mm以下とされた工具係合部の肉
厚が過度に小さくなるか、又は絶縁体の外径が小さくな
りすぎるかのいずれかを余儀なくされる。前者において
は加締め時に挫屈変形して外方に膨らんでしまう不具合
を生じやすくなり、後者においては絶縁体の強度が不足
して耐衝撃性等を十分に確保できなくなる。
【0013】また、Lが0.5mm未満になると圧縮シ
ール材粉末層による耐衝撃性の確保が困難となる。他
方、Lが2×(M×4.5)を超えると、シール材粉末
を上記のように小充填単位に分割しても、均一な密度の
圧縮シール材粉末層を得ることができなくなり、結果と
して気密性を確保することができなくなる。なお、シー
ル材粉末を小充填単位に分割して予備圧縮することによ
る充填密度均一化、ひいては気密性や耐衝撃性向上の効
果が特に顕著となるのは、Lが(M×4.5)以上とな
る場合である。
【0014】次にシール材粉末は、滑石を主体とするも
のを用いることができる。滑石は安価であり、また、潤
滑材としての用途が広いことからも推察される通り、金
属との摩擦係数も比較的小さい。従って、圧縮性や主体
金具内周面に対する滑り性が良好であり、さらに絶縁性
と耐熱性も良好であるから、スパークプラグ用のシール
材として好適に使用することができる。なお、滑石粒子
は単体ではやや流動性が悪く、かさ密度も高いので、特
に厳しい環境下にも耐えうる高密度な圧縮シール材粉末
層が必要な場合、必ずしも粉末の圧縮性が十分でない側
面も有している。
【0015】そこで、滑石粉末を単体で用いるのではな
く、MgCOを含有する鉱物粉末を配合しておくと、
シール材粉末の圧縮性が高められ、より高密度な充填状
態を得やすくなる。その結果、密度が高く均一で、シー
ル性と耐衝撃性により優れたシール層を実現できるよう
になる。MgCOを主体とする鉱物粒子としては、マ
グネサイト(MgCO)あるいはドロマイト((M
g,Ca)CO)などを使用できる。この場合、具体
的なシール材粉末組成として、75〜99.7質量%の
滑石を含有し、MgCOを含有する鉱物粒子、例えば
マグネサイト及びドロマイトの少なくともいずれかを合
計にて0.3〜25質量%の範囲にて含有するものを採
用できる。マグネサイト及びドロマイトの合計含有量が
0.3質量%未満では、圧縮性改善の効果が十分期待で
きず、25質量%を超えると圧縮性が逆に低下し、シー
ル性が却って損なわれることにつながる。
【0016】マグネサイト及び/又はドロマイトを配合
した滑石粉末(以下、配合滑石粉末という)をシール材
粉末として使用する場合、圧縮シール材粉末層の密度は
2〜2.9g/cmとすることが望ましい。これによ
り、圧縮シール材粉末層の相対密度を70%以上に確保
できる。上記のような配合滑石粉末を用いて本発明の製
造方法を適用することにより、圧縮シール材粉末層の相
対密度を70%以上にも高めることができ、極めて良好
なシール性を実現することができる。なお、圧縮シール
材粉末層の密度は以下のようにして測定することができ
る。まず、スパークプラグから圧縮シール材粉末層を取
り出して、その粉末の総重量を測定する。また、X線に
よる透過写真を撮影して絶縁体外面形状と主体金具内面
形状とを求め、圧縮シール材粉末層の体積を推定する。
その推定された体積にて、前記粉末の総重量を除するこ
とにより、圧縮シール材粉末層の密度を算出する。
【0017】また、本発明のスパークプラグは、筒状の
主体金具と、その主体金具の内側に軸線方向に挿入され
る軸状の絶縁体とを備え、その絶縁体の軸線方向の一端
側に火花放電ギャップを有し、絶縁体の中心軸線方向に
おいて火花放電ギャップの位置する側を前方側と定義
し、主体金具は、後端部に加締め部が絶縁体の外周面に
向けて屈曲する形態に形成され、また、その加締め部の
前方側に隣接する外周面領域に、対辺寸法が14mm以
下の工具係合部が形成されてなり、絶縁体は主体金具の
内部に軸線方向に挿入され、主体金具の後端部内周面と
絶縁体の外周面との間に形成された周方向の隙間に圧縮
シール材粉末層が形成されてなり、圧縮シール材粉末層
は、75〜99.7質量%の滑石を含有し、マグネサイ
ト及びドロマイトの少なくともいずれかを合計にて0.
3〜25質量%の範囲にて含有するシール材粉末(前述
の調整滑石粉末)からなり、軸線方向の高さをL(m
m)、中心軸線に関する半径方向厚さをM(mm)とし
て、 0.5≦M≦1.3 0.5≦L≦2×(M×4.5) を充足し、かつ、密度が2〜2.9g/cmとなるよ
うに形成されたことを特徴とする。
【0018】上記本発明のスパークプラグは、シール材
粉末としてマグネサイトないしドロマイトを配合した滑
石粉末をシール材粉末層として用いることにより、前記
本発明の製造方法により製造可能なものである。そし
て、主体金具の工具係合部の対辺寸法が14mm以下の
細径であるが、調整滑石粉末を用いることにより、圧縮
シール材粉末層を、0.5≦M≦1.3、0.5≦L≦
2×(M×4.5)(いずれも単位:mm)を充足し、
かつ、密度が2〜2.9g/cmとなるように実現で
きる。その結果、極めて良好なシール性を実現すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係るス
パークプラグ100を示すものである。該スパークプラ
グ100は、筒状の主体金具1と、その主体金具1の内
側に軸線方向に挿入される軸状の絶縁体2とを備え、そ
の絶縁体2の軸線O方向の一端側に火花放電ギャップg
を有する。以下、絶縁体2の中心軸線O方向において火
花放電ギャップgの位置する側を前方側と定義する。絶
縁体2は、先端部21が突出するように主体金具1の内
側に嵌め込まれている。絶縁体2の内側には、先端に溶
接された貴金属チップ31を突出させた状態で中心電極
3が配置されている。また、主体金具1の前端面には、
接地電極4の一端が溶接等により結合されるとともに、
他端側が側方に曲げ返されて、その側面が中心電極3の
貴金属チップ31と対向するように配置されている。ま
た、接地電極4には上記貴金属チップ31に対向する位
置に貴金属チップ32が溶接されており、それら貴金属
チップ31,32の間に火花放電ギャップgが形成され
ている。
【0020】主体金具1は、炭素鋼等のFe系金属によ
り筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウ
ジングを構成する。また、その後端部には、絶縁体2に
対する加締め部1dが、絶縁体2の外周面に向け屈曲す
る形態に形成されている。さらに、主体金具1の外周面
には、加締め部1dの前方側に隣接する位置に、対辺寸
法が14mm以下の工具係合部1eが形成されている。
【0021】工具係合部1eは、図2に示すように、軸
線Oと平行な工具係合面1pが、互いに平行なものを1
対として、周方向に複数組形成されたものである。正六
角形状の断面に形成する場合にはこのような工具係合面
1pを3組有することになる。また、2組の正六角形を
軸線Oの周りに30゜ずらせて重ね合わせることによ
り、平行な工具係合面1pの対を12組形成してもよ
い。そして、正六角形状の断面外形線の対辺間距離にて
工具係合部1eの対辺寸法を表すと、いずれの場合にお
いても工具係合部1eの上記対辺寸法は14mm以下で
ある。
【0022】図1に戻り、主体金具1の外周面には、工
具係合部1eの前方側に隣接してフランジ状のガスシー
ル部1fが形成され、そのさらに前方側に、スパークラ
グ100を図示しないエンジンブロックに取り付けるた
めのねじ部7が形成されている。そして、工具係合部1
eとガスシール部1fとの間には、肉厚がそれらのいず
れよりも小さい薄肉部1hが形成されてなる。
【0023】絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化
アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、そ
の内部には軸線O方向に沿って中心電極3を嵌め込むた
めの貫通孔6を有している。貫通孔6の一方の端部側に
端子金具13が挿入・固定され、同じく他方の端部側に
中心電極3が挿入・固定されている。また、該貫通孔6
内において端子金具13と中心電極3との間に抵抗体1
5が配置されている。この抵抗体15の両端部は、導電
性ガラスシール層16,17を介して中心電極3と端子
金具13とにそれぞれ電気的に接続されている。また、
絶縁体2の軸線O方向において、主体金具1内に位置す
る部分の外周面には、周方向のフランジ状の突出部2e
が形成されている。この突出部2eよりも前方側におい
て、絶縁体2には階段状の絶縁体側係合部2hが形成さ
れ、ねじ部7の位置において主体金具1の内周面には凸
状の金具側係合部1cが周方向に形成されている。金具
側係合部1cと絶縁体側係合部2hとが係合することに
より、絶縁体2の主体金具1に対する前方側への抜け止
めがなされる。
【0024】次に、図2に示すように、主体金具1の後
端部内周面と絶縁体2の内周面との間には周方向の隙間
20が形成されている。この隙間20は、軸線O方向の
一方の端部が加締め部1dにより、他方の端部が絶縁体
2の突出部2eによりそれぞれ塞がれた円管状の空間と
されている。そして、該隙間20の内部に圧縮シール材
粉末層61が充填形成されている。圧縮シール材粉末層
61は、75〜99.7質量%の滑石を含有し、マグネ
サイト及びドロマイトの少なくともいずれかを合計にて
0.3〜25質量%の範囲にて含有する調整滑石粉末か
らなる。そして、軸線O方向の高さをLmm、中心軸線
Oに関する半径方向厚さをMmmとして、 0.5≦M≦1.3 0.5≦L≦2×(M×4.5) を充足し、かつ、密度が2〜2.9g/cmとなるよ
うに形成されたものである。これらの数値範囲の意味に
ついては、「課題を解決するための手段及び作用・効
果」の欄において詳細に説明したので、ここでは繰り返
さない。
【0025】なお、最終的に得られる圧縮シール材粉末
層61は、幅Mを、主体金具1の中心軸線Oを円柱軸と
する円柱座標系において、その半径方向に測定した圧縮
シール材粉末層61(あるいは隙間20)の寸法の最大
値として定義する。また、圧縮シール材粉末層61の高
さLは、前記中心軸線O方向に測定した寸法とする。な
お、該軸線O方向の中央部において隙間20の幅がほぼ
一定となり、かつ端部区間において隙間20の幅が末端
に向かうほど縮小しているとき、圧縮シール材粉末層6
1の幅Mは、その一定となる区間(以下、定幅区間とい
う)での隙間20の半径方向寸法として定義する。ま
た、圧縮シール材粉末層61の高さLは、隙間20の端
部において、定幅区間の1/2に幅が減少する位置(す
なわち、1/2Mとなる位置)を、圧縮シール材粉末層
61の末端位置とする形で定めるものとする。
【0026】図2に示す実施形態では、隙間20内にお
いて圧縮シール材粉末層61の軸線O方向両端と接する
形でリング状のパッキン60,62が配置されている。
これらパッキン60,62の一方は突出部2eの後方側
周縁と係合し、他方は加締め部60の内周面後端と接し
ている。いずれも圧縮シール材粉末層61による主体金
具1と絶縁体2とのシール効果を補強する役割を果た
す。なお、図3に示すように、これらのパッキン60,
62を省略し、隙間20の全体を圧縮シール材粉末層6
1で充填してもよい。この場合は、主体金具1と絶縁体
2とのシールは圧縮シール材粉末層61が単独で担うこ
とになる。他方、図4に示すように、突出部2eと係合
するパッキン62のみ省略する態様も可能である。
【0027】以下、上記スパークプラグ100の製造方
法の実施形態について説明する。まず、主体金具1を用
意する。この状態では加締め部1dは当然未加締め状態
であり、図5の工程に示すように、屈曲形態ではなく
直円筒状形態をなす加締め予定部1d’とされている。
そして、中心電極3及び導電性シール層16,17、抵
抗体15並びに端子金具13を予め組み付けた絶縁体2
を、この加締め予定部1d’の後端開口部から主体金具
1内に軸線O方向に挿入する。また、絶縁体側係合部2
hと主体金具側係合部1cとを線パッキン(図示略)を
介して結合させた状態とする(なお、これらの部材につ
いては図1を参照)。これにより、図5の工程に示す
ように、前記した隙間20は、後端が開放された形で形
成される。
【0028】次に、フランジ状の突出部2eの後方に、
主体金具1の挿入開口部からその内側に線パッキン62
を配置する。そして工程に示すように、該隙間20に
シール材粉末160を充填する。充填を行なう際に、シ
ール材粉末160を複数の、本実施形態では2つの等量
の小充填単位161に分割して用意しておく。そして、
工程において隙間20に充填されるシール材粉末16
0は、最終的な圧縮シール材粉末層61(図1)の形成
に必要な量の全体ではなく、小充填単位161をなす一
部分のみである。
【0029】そして、工程に示すように、該充填され
た小充填単位161を、その隙間20内にてリング状の
パンチ163を用いて予備圧縮し、予備圧縮シール材粉
末層162aとする。予備圧縮が終了すれば、工程に
示すように、次の小充填単位161を、既に形成されて
いる予備圧縮シール材粉末層162aの上に充填する。
そして、工程に示すように、これをパンチ163によ
り予備圧縮し、予備圧縮シール材粉末層162bとす
る。つまり、小充填単位161の充填とパンチ163に
よる予備圧縮とを交互に繰り返して、最終的な予備圧縮
シール材粉末層162a,162bを得るのである。
【0030】すでに詳しく説明した通り、本発明の適用
対象となるスパークプラグ100は、主体金具1の工具
係合部1eの対辺寸法が14mm以下と小さく、シール
材粉末を充填する隙間20の深さは幅に対して相対的に
大きくならざるを得ず、シール材粉末を一度に充填しよ
うとすると、一回の充填深さが深くなりすぎて、粉末の
充填密度が不均一にならざるを得ない。つまり、主体金
具1と絶縁体2との間の摩擦により隙間下部への充填が
スムーズに行われないために、隙間20の開口側の粉末
の密度が偏って高くなり、密度の均一な予備圧縮シール
材粉末層が得られない。
【0031】しかし、上記のように粉末を小充填単位に
分割して予備圧縮を逐次的に行なえば、一回あたりの充
填深さは明らかに小さくなり、それぞれの小充填単位は
均一に予備圧縮できる。したがって、それら小充填単位
の集合体として形成される最終的な予備圧縮シール材粉
末層162a,162bも、深さ方向の全体にわたって
均一な充填密度が得られることとなる。なお、各予備圧
縮シール材粉末層162a,162bは、隙間20の幅
をMとしたとき、それぞれ4.5M以下の高さを有する
ように形成することが、充填密度の均一化を確実に行な
う観点において望ましい。なお、シール材粉末は、隙間
20の幅や深さに応じ、一回あたりの充填深さをさらに
縮小するために、3以上の小充填単位に分割することも
可能である。
【0032】予備圧縮シール材粉末層162a,162
bの形成が終了すれば、工程に示すようにパッキン6
0を配置する。その後、加締め工程に移る。この加締め
工程は冷間加締めにて行なうことも可能であるし、熱加
締めを行なうこともできる。例えば冷間加締め加工は、
具体的には図6のようにして行なうことができる。ま
ず、工程に示すように、加締めベース110のセット
孔110aに主体金具1の先端部を挿入し、主体金具1
に形成されたフランジ状のガスシール部1fをその開口
周縁に支持させる。次いで、主体金具1対し上方から加
締め金型111を装着する。加締め予定部1d’に当接
する加締め金型111の部分には、加工後の加締め部1
d(図1)に対応した凹状形態の加締め作用面111p
が形成されている。この状態で、加締め金型111に対
し、加締めベース110に接近させる向きの軸線方向圧
縮力を加える。すると、工程に示すように、加締め予
定部1d’は、加締め作用面111pに沿って半径方向
内向きに屈曲しながら圧縮されて加締め部1dとなり、
主体金具1と絶縁体2とが加締め固定される。また、ガ
スシール部1fと工具係合部1eとの間には薄肉部1h
が形成されている。この薄肉部1hは、圧縮力の付加に
伴い外向きに撓み変形し、充填層61の圧縮ストローク
を稼いでシール性を高める働きをなす。
【0033】このようにして、加締め予定部1dは絶縁
体2の外周面に向け屈曲して加締められ、主体金具1と
絶縁体2とが組み付けられる。予備圧縮シール材粉末層
162a,162bは、この加締めに伴いパッキン6
0,62の間にてさらに圧縮され、圧縮シール材粉末層
61となる。予備圧縮シール材粉末層162a,162
bは前述の通り、深さ方向の充填密度が均一化されてい
るので、加締め後の圧縮シール材粉末層61も、2〜
2.9g/cmの高密度レベルにて均一化したものが
得られ、気密性と耐衝撃性が大幅に向上する。
【0034】なお、上記実施形態において小充填単位の
予備圧縮は隙間20内にて行なうようにしていたが、粉
末を充填する代わりに、予備成型したリング状の予備成
形体を164a(164b)を隙間20内に充填するこ
ともできる。具体的には、図7に示すように、シール材
粉末160を予備成型して、小充填単位となる複数のリ
ング状の予備成形体164a(164b)を作製する。
すなわち、ダイ200の内側に筒状のパンチ201を挿
入し、その内側にコア203を配置して、円管状のキャ
ビティを形成する。そして、このキャビティに小充填単
位161を充填し、別のパンチ201を挿入してこれを
一軸プレスすると、リング状(円管状)の予備成形体1
64a(164b)が得られる。
【0035】そして、図8の工程に示すように、隙間
20内に予備成形体164a(164b)を軸線O方向
に1個挿入し、該隙間20内にてその予備成形体164
a(164b)を、図5に示すのと同様のパンチ163
を用いて予備圧縮する工程を繰り返すことにより、工程
に示すように、それら予備成形体164a,164b
に基づく予備圧縮シール材粉末層164a’,164
b’を形成することができる。以降の工程は、図6と全
く同様である。なお、予備成形体164a(164b)
を製造する際の圧縮力は、隙間20への充填を行うため
のハンドリングが可能になる程度の成形体強度が確保で
きれば十分である。そして、隙間20内にて予備成形体
164a(164b)を予備圧縮する際の圧力は、予備
成形体164a(164b)を製造する際の圧縮力より
も高く設定することができる。
【0036】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下の試験
を行なった。図1及び図2に示すスパークプラグの試作
品を以下のように作製した。すなわち、主体金具1を、
冷間鍛造用の炭素鋼にて、ねじ部7の呼びがM12、六
角断面状の工具係合部1eの対辺寸法が14mmとなる
ように作製した。また、絶縁体2は、突出部1eの突出
高さを9.4〜12mm、突出部1eの軸線O方向後方
に続く本体部2mの外径を9mmの種々の値に設定し
た。これにより、隙間20の幅Mが0.2〜1.5m
m、加締め後の高さLが0〜12.5mmとなるように
調整される。
【0037】そして、シール材粉末として、滑石粉末が
85質量%、ドロマイト粉末が1質量%、マグネサイト
粉末が10質量%、水分4質量%となるように配合した
ものを用意した。そして、これを互いに当量の2つの小
充填単位に分割し、図5にて説明した方法により隙間2
0に充填し、さらに図6に示す加締め工程を実施して、
スパークプラグ試験品を得た。なお、シール材粉末の予
備圧縮圧力は1000kgであり、加締め加圧力は40
00kgとした。また、比較のため、シール材粉末を小
充填単位に分割せず、一括充填する方法により作製した
試験品も用意した。
【0038】上記のスパークプラグ試験品を用い、以下
の試験を行なった。 (1)耐衝撃試験:各スパークプラグ100の取付ねじ
部7を試験品固定台のねじ孔にねじ込み、図1の絶縁体
2の本体部2mが上向きに突出するように固定する。そ
して、その本体部2mのさらに上方において、絶縁体2
の中心軸線O上に位置する軸支点に対し、アームを旋回
可能に取り付ける。なお、アームの長さは330mmで
あり、絶縁体2の本体部2mに降り下ろしたときのアー
ムの先端位置が、絶縁体2の後端面からの鉛直方向距離
にして10mmとなるように、軸支点の位置が定められ
ている。そして、アームの中心軸線からの旋回角度が所
定値となるようにアームの先端を持ち上げて、後方側本
体部2mに向けて自由落下により降り下ろす操作を、角
度間隔2゜にて徐々に大きくしながら繰り返し、絶縁体
2に折損が生ずる耐衝撃角度値θを求める。角度θが大
きいほど、耐衝撃性が良好であることを意味する。
【0039】図9は、小充填単位にシール材を分割する
本発明の方法にて製造した各試験品の、Mを0.9mm
に固定し、Lを種々の値に設定した場合の、Lと耐衝撃
角度値θとの関係を示すものである。これを見ると、L
が0.5mm以上で耐衝撃角度値θが高くなり、十分な
耐衝撃性が得られていることがわかる。
【0040】また、表1は、Lを4mmに固定し、Mを
種々の値に設定して同様の測定を行ったときの結果を示
すものであり、耐衝撃角度値θが30゜以上のものを良
好(○)、30゜未満のものを不良(×)として判定し
ている。すなわち、Mが0.5〜1.3mmの範囲内に
おいて、十分な耐衝撃性が得られていることがわかる。
【0041】
【表1】
【0042】(2)加熱気密試験:各スパークプラグを
200℃に加熱し、その状態でISO15565に記載
の振動条件(振動周波数:50〜500Hz、スイープ
率:1オクターブ/分、加速度:30GN、振動方向:
スパークプラグの軸線O方向と直交する向き)にて16
時間連続して振動を加えることにより、前処理をする。
その前処理後のスパークプラグを、ねじ部7において火
花放電ギャップgがチャンバ内に露出するように加圧チ
ャンバに取り付け、チャンバ内を2MPaの圧縮空気に
て加圧する。その状態で、スパークプラグのガスシール
部が接しているチャンバ面をヒータにて昇温しながら加
熱し、加締め部1dからの空気漏洩量を測定する。そし
て、その空気漏洩量が10cc/分となるときのガスシ
ール部の温度を気密限界温度として測定する。
【0043】図10は、Mを0.9mmに固定し、Lを
種々の値に設定した場合の、Lと測定された気密限界温
度との関係を示すグラフである。本発明の実施例品につ
いては、Lが2×M×4.5(mm)以下において気密
限界温度が高く、良好な結果が得られていることがわか
る。また、粉末を小充填単位に分割しない比較例のスパ
ークプラグは、LがM×4.5(mm)より大きくなる
とき気密限界温度が低下し、実施例品との間に明らかな
差が生じていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態たるスパークプラグを示す
縦半断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1のスパークプラグの第一変形例を示す要部
拡大図。
【図4】図1のスパークプラグの第二変形例を示す要部
拡大図。
【図5】本発明のスパークプラグの製造方法の第一に係
る実施形態を例示する工程説明図。
【図6】図5に続く工程説明図。
【図7】本発明のスパークプラグの製造方法の第二に係
る実施形態を例示する工程説明図。
【図8】図7に続く工程説明図。
【図9】実施例にて行った実験結果を示す第一のグラ
フ。
【図10】実施例にて行った実験結果を示す第二のグラ
フ。
【符号の説明】
1 主体金具 1d’ 加締め予定部 1d 加締め部 1e 工具係合部 2 絶縁体 g 火花放電ギャップ 20 隙間 61 圧縮シール材粉末層 100 スパークプラグ 160 シール材粉末 161 小充填単位 162a,162b 予備圧縮シール材粉末層 164a,164b 予備成形体(予備圧縮シール材粉
末層)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の主体金具(1)と、その主体金具
    (1)の内側に軸線方向に挿入される軸状の絶縁体
    (2)とを備え、その絶縁体(2)の軸線(O)方向の
    一端側に火花放電ギャップ(g)を有するスパークプラ
    グ(100)の製造方法であって、前記絶縁体(2)の
    中心軸線(O)方向において前記火花放電ギャップ
    (g)の位置する側を前方側と定義し、 前記主体金具(1)として、後端部に加締め予定部(1
    d’)が形成され、また、その加締め予定部(1d’)
    の前方側に隣接する外周面領域に、対辺寸法が14mm
    以下の工具係合部(1e)が形成されたものを用意し、 前記絶縁体(2)を前記主体金具(1)の内部に軸線
    (O)方向に挿入し、前記主体金具(1)の後端部内周
    面と前記絶縁体(2)の外周面との間に形成された周方
    向の隙間(20)にシール材粉末(160)を充填する
    とともに、その充填を行なう際に、前記シール材粉末
    (160)を複数の小充填単位(161,164a,1
    64b)に分割し、前記隙間(20)に1つの小充填単
    位を充填した後、該小充填単位(161)をその隙間
    (20)内にて予備圧縮する工程を繰り返すことによ
    り、前記隙間(20)内に予備圧縮シール材粉末層(1
    62a,162b)を形成するシール材粉末充填工程
    と、 その後、前記加締め予定部(1d’)を、前記絶縁体
    (2)の外周面に向け、屈曲して加締め固定するととも
    に、前記予備圧縮シール材粉末層(162a,162
    b,164a’,164b’)を、前記軸線(O)方向
    の高さをL(mm)、前記中心軸線(O)に関する半径
    方向厚さをM(mm)として、 0.5≦M≦1.3 0.5≦L≦2×(M×4.5) を充足する圧縮シール材粉末層(61)となす加締め工
    程と、 を有することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記小充填単位は、前記隙間(20)に
    充填する前に、予備成型により複数のリング状の予備成
    形体(164a,164b)とされ、前記隙間(20)
    内に該予備成形体(164a,164b)を軸線(O)
    方向に1個挿入した後、該予備成形体を前記隙間(2
    0)内にて予備圧縮する工程を繰り返すことにより前記
    予備圧縮シール材粉末層(164a’,164b’)を
    形成する請求項1記載のスパークプラグの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シール材粉末は、75〜99.7質
    量%の滑石を含有し、マグネサイト及びドロマイトの少
    なくともいずれかを合計にて0.3〜25質量%の範囲
    にて含有するものが使用され、 前記シール材粉末層(61)の密度を2〜2.9g/c
    とする請求項1又は2に記載のスパークプラグの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 筒状の主体金具(1)と、その主体金具
    (1)の内側に軸線方向に挿入される軸状の絶縁体
    (2)とを備え、その絶縁体(2)の軸線(O)方向の
    一端側に火花放電ギャップ(g)を有し、 前記絶縁体(2)の中心軸線(O)方向において前記火
    花放電ギャップ(g)の位置する側を前方側と定義し、 前記主体金具(1)は、後端部に加締め部(1d)が前
    記絶縁体(2)の外周面に向けて屈曲する形態に形成さ
    れ、また、その加締め部(1d)の前方側に隣接する外
    周面領域に、対辺寸法が14mm以下の工具係合部(1
    e)が形成されてなり、 前記絶縁体(2)は前記主体金具(1)の内部に軸線
    (O)方向に挿入され、前記主体金具(1)の後端部内
    周面と前記絶縁体(2)の外周面との間に形成された周
    方向の隙間(20)に圧縮シール材粉末層(61)が形
    成されてなり、 前記圧縮シール材粉末層(61)は、75〜99.7質
    量%の滑石を含有し、マグネサイト及びドロマイトの少
    なくともいずれかを合計にて0.3〜25質量%の範囲
    にて含有する前記シール材粉末からなり、前記軸線
    (O)方向の高さをL(mm)、前記中心軸線(O)に
    関する半径方向厚さをM(mm)として、 0.5≦M≦1.3 0.5≦L≦2×(M×4.5) を充足し、かつ、密度が2〜2.9g/cmとなるよ
    うに形成されたことを特徴とするスパークプラグ。
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