JP2003255660A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2003255660A
JP2003255660A JP2002055700A JP2002055700A JP2003255660A JP 2003255660 A JP2003255660 A JP 2003255660A JP 2002055700 A JP2002055700 A JP 2002055700A JP 2002055700 A JP2002055700 A JP 2002055700A JP 2003255660 A JP2003255660 A JP 2003255660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
holding member
image forming
image carrier
forming unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002055700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3968254B2 (ja
Inventor
Takeshi Saito
健 斉藤
Tetsuo Miura
哲郎 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002055700A priority Critical patent/JP3968254B2/ja
Publication of JP2003255660A publication Critical patent/JP2003255660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3968254B2 publication Critical patent/JP3968254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンデム方式のカラー画像形成装置のように
複数の像担持体を備える画像形成装置に関して、ごみ、
埃、湿気窒素を含む外気などの耐環境因子性能を確保で
きるとともに、長寿命分解型構造にしてバンディングの
影響が少なく高画質な画像形成を可能にする。 【解決手段】 複数の像担持体をまとめて保持した像担
持体保持部材41に対して作像ユニット保持部材43や
第2像担持体保持部材44を振動伝播防止効果を併せ持
つ弾性部材131,132によりシールさせて空調され
た外気に連通する略密閉空間を形成する作像モジュール
133を構成することで、湿気等を含んだ空気が像担持
体周りに淀むことを防止でき、かつ、空調手段等に接続
する上でも、空調領域の容量が必要最小限に減少しその
空調手段による制御能力を低く抑え、或いは、その能力
を無駄なく最大限有効に活用できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式の画像形成装置で
は、トナー、キャリアなどの帯電微粒子及び帯電してい
る感光体を用いて作像するので、装置内部の空気の組
成、特に湿度、アンモニアガスなどのイオン性物質の影
響によって帯電状態の変化による画像品質が不安定とな
ってしまう。
【0003】より詳細に説明すると、例えば、湿度の高
い気候の地域では装置内部が高湿となり、画像品質が不
安定になったり、感光体の異常磨耗が発生し作像部の耐
久性が著しく低下したり、「画像流れ」と呼ばれるぼや
けた異常画像が発生したりすることが知られている。こ
れらの原因については様々な研究が行われ、おおよそ次
のようなメカニズムで問題が発生することが分かってい
る。
【0004】電子写真装置に使用するトナー及びキャリ
アなどの帯電微粒子は高分子樹脂に帯電制御剤を添加す
ることで静電的な帯電状態を安定化するように設計され
ている。しかし、高分子樹脂の電気的な特性は疎水化処
理などを尽くしても気中の水分を取り込み電気抵抗、粉
体同士の摩擦係数或いは流動性変化などを引き起こし、
現像工程におけるトナー帯電量を低下させてしまい濃度
上昇などの画質変動を招いてしまう場合がある。また、
放電現象を利用している帯電手段では、放電に伴って硝
酸化合物が生成され、これが気中の水分と結合すること
により硝酸及び硝酸塩などのイオン化物質が感光体表面
に付着し、感光体表面の劣化が加速され感光体の異常磨
耗を招いたり、イオン化物質によって表面が導電化する
ことによる静電潜像のぼやけ、いわゆる画像流れが発生
してしまう。何れも高絶対湿度環境で大きな問題とな
り、除湿する装置を備えることで改善が可能な課題であ
る。更にイオン性物質の付着はトナー、キャリア、感光
体の劣化を招き寿命を縮めてしまうという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を考慮
した場合、基本的には空調手段を設ければよいが、装置
全体を空調しようとすると制御対象となる容量が大きく
なり、制御能力に見合ったコスト、大きさ、騒音、電力
消費増大を招いてしまう。
【0006】特に、電子写真方式のフルカラー画像形成
装置では、単色では問題にならない湿度などの影響によ
る画像濃度の変化が色味の変化として現れてしまうの
で、極めて高い水準の画像安定性を求められ、装置全体
を空調設備のある安定環境で使用したり、装置内部に装
置全体を空調する空調手段を設けるなどの対応が取られ
ることとなるが、タンデム方式のフルカラー画像形成装
置では4色分の作像部を備えているので装置全体を空調
しようとすると制御対象となる容量が単色に比べ極めて
大きくなり、制御能力に見合った大幅なコスト、大き
さ、騒音、電力消費増大を招いてしまう。
【0007】また、ユーザによるメンテナンス・交換作
業を可能とする画像形成装置として、従来から、感光体
や現像装置を一体に構成し、装置本体から着脱自在とし
たプロセスカートリッジ(或いは、プロセスユニット)
形態が知られている。プロセスカートリッジは感光体や
現像装置等の作像手段が一体であるために、カートリッ
ジの寿命が来た場合にユーザによる交換作業が簡易であ
るというメリットを有するが、その反面、複数の作像手
段が一体に構成されているためにプロセスカートリッジ
中の一部の作像手段の寿命が尽きた場合にもカートリッ
ジ全体を交換する必要があり、コスト高であるとともに
環境への負荷も大きいというデメリットを有する。
【0008】このようなことから、感光体や、現像ユニ
ットなどの感光体に隣接する作像ユニットなどは、各寿
命に応じて各構成要素単位で交換する、いわゆる一体型
使い捨てから長寿命分解型への移行が時代の流れとなり
つつある。
【0009】しかしながら、このような長寿命分解型の
構成を考えた場合、特にタンデム型のフルカラー画像形
成装置では、駆動時の振動が各感光体へ伝播し、いわゆ
るバンディングなどの画像を起こして、画質を損ねてし
まう懸念がある。
【0010】本発明は、タンデム方式のカラー画像形成
装置のように複数の像担持体を備える画像形成装置に関
して、ごみ、埃、湿気窒素を含む外気などの耐環境因子
性能を確保できるとともに、長寿命分解型構造にしてバ
ンディングの影響が少なく高画質な画像形成を可能にす
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の像担持体と、これらの複数の像担持体をまとめて
保持する像担持体保持部材と、前記像担持体の各々に対
して少なくとも現像処理を含む作像処理を施す複数の作
像ユニットと、これらの複数の作像ユニットをまとめて
保持する作像ユニット保持部材と、前記各像担持体に対
して共通に設けられて前記各像担持体に担持された像が
転写される第2像担持体と、前記像担持体保持部材と前
記作像ユニット保持部材との間をシールする弾性部材
と、を備え、前記像担持体保持部材と前記作像ユニット
保持部材とを押圧させた状態でこれらの像担持体保持部
材、作像ユニット保持部材及び前記第2像担持体により
空調された外気に連通する略密閉空間を形成する作像モ
ジュールを構成した。
【0012】従って、複数の像担持体を保持した像担持
体保持部材に対して作像ユニット保持部材を弾性部材に
よりシールさせて外気に連通する略密閉空間を形成する
作像モジュールを構成することで、湿気等を含んだ空気
が像担持体周りに淀むことを防止することができ、か
つ、空調手段等に接続する上でも、空調領域の容量が必
要最小限に減少しその空調手段による制御能力を低く抑
え、或いは、その能力を無駄なく最大限有効に活用する
ことができる。また、像担持体周りの構成に関して像担
持体と作像ユニットとを分解・交換可能な構造としてお
り、駆動時の振動が各像担持体へ伝播し、いわゆるバン
ディングなどの画像を起こしてしまう懸念があるが、画
像形成時には少なくとも弾性部材を利用して作像モジュ
ールを構成しているので、この弾性部材による振動伝播
防止効果によりバンディングの少ない高画質の画像を形
成することが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明は、複数の像担持体
と、これらの複数の像担持体をまとめて保持する像担持
体保持部材と、前記像担持体の各々に対して少なくとも
現像処理を含む作像処理を施す複数の作像ユニットと、
これらの複数の作像ユニットをまとめて保持する作像ユ
ニット保持部材と、前記各像担持体に対して共通に設け
られて前記各像担持体に担持された像が転写される第2
像担持体と、この第2像担持体を保持する第2像担持体
保持部材と、前記像担持体保持部材と前記作像ユニット
保持部材との間、及び、前記像担持体保持部材と前記第
2像担持体保持部材との間を各々シールする弾性部材
と、を備え、前記像担持体保持部材と前記作像ユニット
保持部材と前記第2像担持体保持部材とを押圧させた状
態でこれらの像担持体保持部材、作像ユニット保持部材
及び前記第2像担持体保持部材とにより空調された外気
に連通する略密閉空間を形成する作像モジュールを構成
した。
【0014】従って、複数の像担持体を保持した像担持
体保持部材に対して作像ユニット保持部材や第2像担持
体保持部材を弾性部材によりシールさせて外気に連通す
る略密閉空間を形成する作像モジュールを構成すること
で、湿気等を含んだ空気が像担持体周りに淀むことを防
止することができ、かつ、空調手段等に接続する上で
も、空調領域の容量が必要最小限に減少しその空調手段
による制御能力を低く抑え、或いは、その能力を無駄な
く最大限有効に活用することができる。また、像担持体
周りの構成に関して像担持体と作像ユニットと第2像担
持体とを分解・交換可能な構造としており、駆動時の振
動が各像担持体へ伝播し、いわゆるバンディングなどの
画像を起こしてしまう懸念があるが、画像形成時には少
なくとも弾性部材を利用して作像モジュールを構成して
いるので、この弾性部材による振動伝播防止効果により
バンディングの少ない高画質の画像を形成することが可
能となる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、装置本体内において前記像担持体
保持部材と前記作像ユニット保持部材とを離間させる接
離機構を備える。
【0016】従って、請求項1記載の発明に加え、複数
の像担持体を保持した像担持体保持部材と複数の作像ユ
ニットを保持した作像ユニット保持部材とを装置本体内
において接離機構により離間可能とすることで、個々の
像担持体・作像ユニットに対して接離機構等を設けるこ
となく保持部材間についての一つの接離機構で離間させ
ることができ、接離機構を大幅に簡略化することがで
き、簡易・安価な構成にて、像担持体・作像ユニット間
が常に接触していることによる当接跡の残存等の悪影響
を簡単に回避することができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、装置本体内において前記像担持体
保持部材と前記作像ユニット保持部材と前記第2像担持
体保持部材とを離間させる接離機構を備える。
【0018】従って、請求項2記載の発明に加え、複数
の像担持体と複数の作像ユニットと第2像担持体とを各
々像担持体保持部材、作像ユニット保持部材、第2像担
持体保持部材にまとめて保持させ、これらの像担持体保
持部材と作像ユニット保持部材、像担持体保持部材と第
2像担持体保持部材とを各々装置本体内において接離機
構により離間可能とすることで、個々の像担持体・作像
ユニット、像担持体・第2像担持体に対して接離機構等
を設けることなくこれらの保持部材間についての接離機
構だけで済ませることが可能となり、接離機構を大幅に
簡略化することができ、簡易・安価な構成にて、像担持
体・作像ユニット間、像担持体・第2像担持体間が常に
接触していることによる当接跡の残存等の悪影響を簡単
に回避することができる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1又は3記
載の画像形成装置において、前記像担持体保持部材と前
記作像ユニット保持部材との少なくとも一方が前記装置
本体に対して引出し自在である。
【0020】従って、請求項1又は3記載の発明に加
え、像担持体同士、作像ユニット同士の如く、同じ機能
を有して寿命がほぼ同一であると見倣せる像担持体がま
とめて像担持体保持部材に保持され、作像ユニットがま
とめて作像ユニット保持部材に保持されて、各々保持部
材単位で装置本体に対して単独で引出し自在であるの
で、長寿命分解型の構成を採りつつ、そのメンテナンス
・交換作業等を像担持体保持部材単位或いは作像ユニッ
ト保持部材単位で各々一つにまとめて行うことが可能と
なり、メンテナンス・交換作業等の作業性を大幅に向上
させることもできる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項2又は4記
載の画像形成装置において、前記像担持体保持部材と前
記作像ユニット保持部材と前記第2像担持体保持部材と
のうちの少なくとも一つが前記装置本体に対して引出し
自在である。
【0022】従って、請求項2又は4記載の発明に加
え、像担持体同士、作像ユニット同士の如く、同じ機能
を有して寿命がほぼ同一であると見倣せる像担持体がま
とめて像担持体保持部材に保持され、作像ユニットがま
とめて作像ユニット保持部材に保持され、さらに、第2
像担持体が第2像担持体保持部材に保持されて、各々保
持部材単位で装置本体に対して単独で引出し自在である
ので、長寿命分解型の構成を採りつつ、そのメンテナン
ス・交換作業等を像担持体保持部材単位或いは作像ユニ
ット保持部材単位或いは第2像担持体保持部材で各々一
つにまとめて行うことが可能となり、メンテナンス・交
換作業等の作業性を大幅に向上させることもできる。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一記載の画像形成装置において、前記作像モジ
ュールの前記略密閉空間に接続される空調手段を備え
る。
【0024】従って、請求項1ないし6の何れか一記載
の発明に加えて、空調手段により除湿された清浄な空気
等を取り込む上で、空調領域の容量を必要最小限に減少
し空調手段による制御能力を低く抑え、或いは、その能
力を無駄なく最大限有効に活用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。本実施の形態の画像形成装置は、いわ
ゆるタンデム方式で両面にほぼ同時に印刷可能なフルカ
ラープリンタへの適用例を示す。図1はこのフルカラー
プリンタ1の概略を示す外観斜視図、図2はその内部の
概略構造を示す正面図である。
【0026】まず、このフルカラープリンタ1の内部構
成について図2等を参照して説明する。このフルカラー
プリンタ1の装置本体2内の略中央部には像担持体であ
る4つのドラム状の感光体3Y,3M,3C,3Bkが
水平状態で図中左右方向に等間隔で離間させて並列に配
設されている。なお、添え字Y,M,C,Bkは各々イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックを示している。イ
エロー画像用の感光体3Yに着目すると、この感光体3
Yは例えば直径30〜100mm程度のアルミニウム円
筒表面に光導電性物質である有機半導体層を設けた構造
よりなり、時計方向に回転駆動されるもので、その周囲
には静電写真プロセスに従い帯電ローラ4Y、現像ロー
ラ5Yを有する現像装置6Y、クリーニング部材7Y等
の作像部材が順に配設されている。マゼンタ、シアン、
ブラック用の感光体3M,3C,3Bk側についても同
様である。即ち、用いるトナーの色が異なるだけであ
る。なお、感光体としてはベルト状のものを用いること
も可能である。
【0027】これらの感光体3Y,3M,3C,3Bk
の下方には各色毎の画像データ対応のレーザ光を一様帯
電済みの感光体3Y,3M,3C,3Bkに対してスキ
ャニング照射し静電潜像を形成するための露光装置8が
設けられており、各帯電ローラ4と各現像ローラ5との
間にはこの露光装置8により照射するレーザ光が感光体
3Y,3M,3C,3Bkに向けて入り込むように細長
いスペース(スリット)が確保されている。図示例は、
レーザ光源、ポリゴンミラー等を用いたレーザスキャン
方式として示したが、LEDアレイと結像手段とを組合
せた露光装置であってもよい。
【0028】また、これらの感光体3Y,3M,3C,
3Bkの上部には、複数のローラ9,10,11により
支持されて反時計方向に回転駆動される第2像担持体と
しての中間転写ベルト12が設けられている。この中間
転写ベルト12は各感光体3Y,3M,3C,3Bkに
対して共通なものであり、各感光体3Y,3M,3C,
3Bkの現像工程後の一部が接触するようにほぼ水平状
態で扁平に配置されており、ベルト内周部には各感光体
3Y,3M,3C,3Bkに対向させて転写ローラ13
Y,13M,13C,13Bkが設けられている。中間
転写ベルト12の外周部に対しては、例えば、ローラ1
1に対向する位置にクリーニング装置14が設けられて
いる。このクリーニング装置14はベルト表面に残留す
る不要なトナーを拭い去る。なお、この中間転写ベルト
12としては、例えば、基体の厚さが50〜600μm
の樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトであっ
て、感光体3Y,3M,3C,3Bkからのトナー像を
転写可能とする抵抗値を有する。
【0029】一方、中間転写ベルト12の右側には、複
数のローラ15,16により支持されて時計方向に回転
駆動される第3像担持体としての転写ベルト17が設け
られている。この転写ベルト17はローラ9部分で中間
転写ベルト12に予め定められた転写ニップを形成する
ように接するもので、ほぼ垂直状態で扁平に配置されて
いる。この転写ベルト17も中間転写ベルト12と同様
に、例えば、基体の厚さが50〜600μmの樹脂フィ
ルム或いはゴムを基体とするベルトであって、中間転写
ベルト12からのトナー像を転写可能とする抵抗値を有
する。このため、この転写ベルト17は少なくとも最大
紙サイズ分のトナー像を担持し得る周長を有するように
構成されている。
【0030】この転写ベルト17に対して、そのベルト
内周部には、ローラ9に対向させて中間転写ベルト12
上のトナー像を転写させるための転写ローラ18やガイ
ドローラ19が配設され、ベルト外周部には、転写ベル
ト17上のトナー像を転写紙Sに転写させるための転写
チャージャ20やベルト表面に残留する不要なトナーを
拭い去るクリーニング装置21が配設されている。22
は転写ローラ18を介して転写ベルト17を中間転写ベ
ルト12に押し付けるばねである。
【0031】一方、装置本体2内において露光装置8の
下方には複数段、例えば2段の給紙カセット23,24
が引出し自在に配設されている。これらの給紙カセット
23,24内に収納された転写紙Sは対応する給紙ロー
ラ25,26により選択的に給紙されるもので、中間転
写ベルト12と転写ベルト17とによる転写位置に向け
て給紙搬送経路27がほぼ垂直に形成されている。この
給紙搬送経路27において転写位置直前には転写位置へ
の給紙タイミングをとる一対のレジストローラ28が設
けられている。さらに、転写位置上方には給紙搬送経路
27に連続し、転写ベルト17・転写チャージャ20間
を通って装置本体2の上部の排紙スタック部29につな
がる搬送排紙経路30が形成されている。この搬送排紙
経路30中には一対の定着ローラを有する定着装置31
や、一対の排紙ローラ32等が配設されている。
【0032】なお、装置本体2内において排紙スタック
部29下部の空間は各感光体3Y,3M,3C,3Bk
で用いる各色のトナーを収納し、対応する現像装置にポ
ンプ等により搬送供給可能なトナー容器収納部33が設
けられている。
【0033】このような構成において、転写紙Sの両面
に画像を形成する両面印刷時の動作について説明する。
まず、露光装置8の作動により半導体レーザから出射さ
れたイエロー用の画像データ対応のレーザ光が帯電ロー
ラ4Yにより一様帯電済みの感光体3Yの表面に照射さ
れることにより静電潜像が形成される。この静電潜像は
現像ローラ5Yによる現像処理を受けてイエロートナー
で現像され、可視像となり、感光体3Yと同期して移動
する中間転写ベルト12上に転写ローラ13Yによる転
写作用を受けて転写される。このような潜像形成、現
像、転写動作は感光体3M,3C,3Bk側でもタイミ
ングをとって順次同様に行われる。この結果、中間転写
ベルト12上には、イエローY、マゼンタM、シアンC
及びブラックBkの各色トナー画像が順次重なり合った
フルカラートナー画像として維持・搬送される。
【0034】中間転写ベルト12上のこのフルカラート
ナー画像は、中間転写ベルト12と同期して移動する転
写ベルト17上に転写ローラ18による転写作用を受け
て転写される。この結果、転写ベルト17上には転写紙
Sに対する一面用のフルカラートナー画像として維持・
搬送される。そして、中間転写ベルト12側ではその表
面がクリーニング装置14によりクリーニングされ、次
の作像・転写に備える。
【0035】その後、中間転写ベルト12が所定のとこ
ろまで移動すると、転写紙Sに対する他面用の作像工程
を開始する。この場合の作像工程は前述の一面用のフル
カラートナー画像形成時と同様であり、このフルカラー
トナー画像を中間転写ベルト12上に維持させる。
【0036】この作像工程終了後、レジストローラ28
によりタイミングをとって転写紙Sを転写ローラ18に
よる転写位置に向けて搬送させることにより、中間転写
ベルト12上のフルカラートナー画像が順次転写紙Sの
他面側に転写され、引き続き、転写チャージャ20用に
より転写ベルト17上のフルカラートナー画像が順次転
写紙Sの一面側に転写される。つまり、1枚の転写紙S
にこれらの転写位置でほぼ同時に両面印刷されることに
なる。
【0037】ちなみに、本実施の形態においては、感光
体3上のトナー像の極性はマイナスであり、転写ローラ
13にプラスの電荷を与えることで感光体3上のトナー
像は中間転写ベルト12上に転写される。また、転写ロ
ーラ18にプラスの電荷を与えることで中間転写ベルト
12上のトナー像は転写ベルト17上(一面用時)や転
写紙Sの他面上(他面用時)に転写される。さらに、転
写チャージャ20によりプラス極性の電荷を与えること
により転写ベルト17上のマイナス極性のトナー像は吸
引されて転写紙Sの一面側に転写される。
【0038】このようにして両面にフルカラートナー像
がほぼ同時に転写された転写紙Sは定着装置31による
定着処理を経て排紙ローラ32により排紙スタック部2
9上に排紙される。
【0039】なお、図2に示すような構成の場合、両面
画像のうち、後から転写紙Sに転写される面(頁)、即
ち、中間転写ベルト12上から直接転写される面側が下
向きとなって排紙スタック部29に排紙されるので、頁
揃えを考慮した場合には、2頁目の画像を先に作成して
転写ベルト17上に維持させておき、1頁目の画像を中
間転写ベルト12上から転写紙Sに直接転写させるよう
にすればよい。また、中間転写ベルト12から転写紙S
に転写される画像は感光体3上で正像とし、転写ベルト
17から転写紙Sに転写される画像は感光体3上で鏡像
となるように露光させる。このような頁揃えのための作
像順制御は画像データをメモリに保存しておく公知技
術、正像・鏡像(逆像)の切換え露光制御も公知の画像
処理技術により容易に実現できる。
【0040】また、転写紙Sの片面のみに画像を形成す
る場合の動作について説明する。この場合、中間転写ベ
ルト12からトナー像を転写紙Sに転写させる方式と、
転写ベルト17も利用しこの転写ベルト17からトナー
像を転写紙Sに転写させる方式とがあるが、ここでは、
転写ベルト17に転写する工程を省ける前者の方式で説
明する。
【0041】まず、露光装置8の作動により半導体レー
ザから出射されたイエロー用の画像データ対応のレーザ
光が帯電ローラ4Yにより一様帯電済みの感光体3Yの
表面に照射されることにより静電潜像が形成される。こ
の静電潜像は現像ローラ5Yによる現像処理を受けてイ
エロートナーで現像され、可視像となり、感光体3Yと
同期して移動する中間転写ベルト12上に転写ローラ1
3Yによる転写作用を受けて転写される。このような潜
像形成、現像、転写動作は感光体3M,3C,3Bk側
でもタイミングをとって順次同様に行われる。この結
果、中間転写ベルト12上には、イエローY、マゼンタ
M、シアンC及びブラックBkの各色トナー画像が順次
重なり合ったフルカラートナー画像として維持・搬送さ
れる。
【0042】中間転写ベルト12上のこのフルカラート
ナー画像は、中間転写ベルト12と同期して搬送される
転写紙S上に転写ローラ18による転写作用を受けて転
写される。そして、中間転写ベルト12側ではその表面
がクリーニング装置14によりクリーニングされ、次の
作像・転写に備える。転写済みの転写紙Sは搬送排紙経
路30中の定着装置31による定着作用を受け排紙ロー
ラ32により排紙スタック部29に画像面下向きに排紙
される。この過程において、転写チャージャ20は作動
しない。
【0043】なお、これらの両面印刷、片面印刷動作に
関して、フルカラー印刷時で説明したが、特定色或いは
ブラックによるモノクロ印刷時であっても、使用されな
い感光体が存在するだけで、動作的には同様である。
【0044】また、1回の通紙での両面ほぼ同時印刷が
必要とされない場合には、転写ベルト17及び転写チャ
ージャ20に代えて、図3に示すように単なる搬送ベル
ト35を設け、かつ、搬送排紙経路30側に片面印刷済
みの転写紙Sを再び転写ローラ18による転写位置まで
反転させて再給紙させる反転経路36付きの両面用搬送
経路37を設ける構成としてもよい。38,39は転写
紙Sの経路を切換える切換爪である。
【0045】このような構成の下、本実施の形態の特徴
的部分について順次説明する。
【0046】まず、本実施の形態では、感光体3Y,3
M,3C,3Bkを着脱自在に保持する像担持体保持部
材41が設けられている。また、本実施の形態では、帯
電ローラ4と現像ローラ5を含む現像装置6とクリーニ
ング部材7とを作像ユニット42とするもので、各作像
ユニット42Y,42M,42C,42Bkを着脱自在
に保持する作像ユニット保持部材43も設けられてい
る。さらに、中間転写ベルト12を着脱自在に保持する
転写部材保持部材44も第2像担持体保持部材として設
けられている。
【0047】このような保持部材41,43,44を用
いた構成において、本実施の形態では、少なくとも画像
形成時には図4(a)に略図的に示すように像担持体保
持部材41を基準に保持部材43,44を近接又は押圧
状態として画像形成動作が可能な状態とするが、非画像
形成時には図4(b)に略図的に示すように像担持体保
持部材41に対して保持部材43,44を接離機構によ
り離反可能としている。
【0048】非画像形成時において、像担持体保持部材
41に対して保持部材43,44を離反動作させるタイ
ミングとしては、画像形成動作終了後直ちに離反させる
タイミングや、画像形成動作が終了して一定時間経過し
たタイミングなどを採り得るが、本実施の形態では、画
像形成動作が終了し一定時間経過することで省エネモー
ドに突入した時点で自動的に離間動作が行われる態様に
設定されているものとする。併せて、ユーザ又はサービ
スマンがメンテナンス・交換等のために外装カバー45
(より実際的には、図5及び図6に示すような内部カバ
ー46)を開放させた場合、及び、電源スイッチをオフ
させた場合にも、この開放操作や電源スイッチオフ操作
に連動して像担持体保持部材41に対して保持部材4
3,44を自動的に離間動作させる態様も含まれてい
る。即ち、省エネモード突入と外装カバー45の開放と
電源スイッチのオフとの論理和(OR)をとる形で離間
動作が実行されるように設定されており、例えば、画像
形成動作終了直後で省エネモードに突入していない状態
であっても、外装カバー45を開放させた場合には像担
持体保持部材41に対して保持部材43,44の離間動
作が実行されることとなる。もっとも、外装カバー45
を有しないタイプの機種の場合には、操作パネル等に設
けられた離間スイッチ等の操作に基づき離間動作が行わ
れる態様を含ませるようにしてもよい。
【0049】何れにしても、像担持体保持部材41に対
して保持部材43,44が離間することにより、各感光
体3Y,3M,3C,3Bkに対して接していた各作像
ユニット42Y,42M,42C,42Bk中の各部材
及び中間転写ベルト12も離間する。
【0050】ここに、像担持体保持部材41は概略的に
は図7及び図8に示すように平面的に見て矩形枠状に形
成され、各感光体3Y,3M,3C,3Bkを並列状態
で上方から単に載せるように着脱自在に保持するもので
ある。なお、本実施の形態では、感光体3Y,3M,3
C,3Bkのうち、カラー用の感光体3Y,3M,3C
とブラック用の感光体3Bkとではその使用頻度が異な
る点(モノクロ印刷等を考えると、一般に、ブラック用
の感光体3Bkの使用頻度が高い)を考慮し、カラー用
の感光体3Y,3M,3Cは感光体ユニット47として
一体化されており、この感光体ユニット47の単位で像
担持体保持部材41に対して着脱自在に保持されてい
る。このような像担持体保持部材41は左右両側に設け
られたレール機構48により装置本体2に対して前後方
向に引出し自在とされている。49は像担持体保持部材
41側のレール機構48の構成部材であるアキュライド
である。
【0051】また、作像ユニット保持部材43は概略的
には図9及び図10に示すように平面的に見て矩形トレ
イ状に形成され、各作像ユニット42Y,42M,42
C,42Bkを並列状態で上方から単に載せるように着
脱自在に保持するものである。なお、本実施の形態で
は、感光体3Y,3M,3C,3Bk側に対応させて、
作像ユニット42Y,42M,42Cはブラック用の単
独の作像ユニット42Bkとは別にカラー用作像ユニッ
ト51として一体化されており、このカラー用作像ユニ
ット51の単位で作像ユニット保持部材43に対して着
脱自在に保持されている。このような作像ユニット保持
部材43は左右両側に設けられたレール機構52により
装置本体2に対して前後方向に引出し自在とされてい
る。53は作像ユニット保持部材43側のレール機構5
2の構成部材であるアキュライドである。また、特に図
示しないが、作像ユニット保持部材43や各作像ユニッ
ト42Y,42M,42C,42Bkには露光用の光が
透過するスリット状の開口(又は、透明な透光部)が形
成されている。
【0052】さらに、転写部材保持部材44は概略的に
は図11及び図12に示すように平面的に見て矩形枠状
に形成され、中間転写ベルト12を、この中間転写ベル
ト12を覆いローラ9〜11等を保持した保護カバー5
6とともに上方から単に載せるように着脱自在に保持す
るものである。保護カバー56の左右両側には把手57
が設けられている。このような転写部材保持部材44は
左右両側に設けられたレール機構58により装置本体2
に対して前後方向に引出し自在とされている。59は転
写部材保持部材44側のレール機構58の構成部材であ
るアキュライドである。
【0053】なお、図2の構成を採る本実施の形態で
は、転写ベルト17も第3像担持体保持部材としてのベ
ルト保持部材61により着脱自在に保持されている。こ
のベルト保持部材61は装置本体2に対して支点62を
中心に回動開閉自在に設けられた側板カバーを兼用する
もので、転写ベルト17を、この転写ベルト17を覆い
ローラ15,16等を保持した保護カバー63とともに
単に載せるように着脱自在に保持するものである。
【0054】ここで、保持部材41,43,44の接離
動作を行わせるための接離機構70の原理構成の一例を
図15及び図16を参照して説明する。まず、装置本体
2内には前述したような各保持部材41,43,44の
左右両側のアキュライド49,53,59と各々対をな
しレール機構48,52,58を構成するアキュライド
71,72,73が装置本体2に固定して設けられた左
右2枚の本体ステー74により支持されている。この
際、像担持体保持部材41を基準として保持部材43,
44を上下方向に離間動作させるため、像担持体保持部
材41用のアキュライド71は本体ステー74に位置固
定的に設けられているが、保持部材43,44用のアキ
ュライド72,73は上下方向の長穴74a,74bに
嵌合させたピン72a,73aにより上下方向にガイド
されて変位可能に保持されている。また、これらの保持
部材43,44の離間動作を同時に行わせるための連動
機構75も付加されている。この連動機構75は例えば
本体ステー74のほぼ中央に立設したピン76により回
動可能な2枚の移動ステー77,78を中央でX字状リ
ンクを構成するように組合せ、これらの移動ステー7
7,78の両端の長孔77a,77b,78a,78b
を各々アキュライド72,73の手前側と奥側とにおい
て左右両側に立設させたピン72a,72b,73a,
73bに嵌合させることにより構成されている。さら
に、下側に位置する作像ユニット保持部材43の下面に
その4隅付近で当接する位置には4つの偏心カム79が
支持片80により回転自在に支持された回転軸81に固
定的に設けられている。これらの偏心カム79は、作像
ユニット保持部材43を像担持体保持部材41に近接又
は押圧する状態に押し上げる突出位置と、作像ユニット
保持部材43をその自重等により像担持体保持部材41
から離間する状態に下降させる後退位置とを有する偏心
形状とされており、装置本体2に設けられたモータ8
2、モータギヤ83、回転軸81上に固定されてこのモ
ータギヤ83に噛み合う伝達ギヤ84、前後2本の回転
軸81のプーリ85間に架け渡したベルト86等の伝達
駆動機構を介して所定のカム位置を取るように駆動制御
される。
【0055】即ち、図15(a)及び図16(a)に示
すように、偏心カム79の突出位置が上向きとなる状態
にすると、作像ユニット保持部材43が像担持体保持部
材41に近接又は押圧する状態まで押し上げられる。こ
の時、作像ユニット保持部材43の上昇動作に伴い、移
動ステー77,78がピン72a,72bによりその交
叉角が狭くなるように回動変位する。これにより、移動
ステー77,78の長孔77b,78bに嵌合している
ピン73a,73bを介してアキュライド73を下降さ
せ、転写部材保持部材44を像担持体保持部材41に近
接又は押圧する状態まで下降させる。
【0056】作像ユニット保持部材43が像担持体保持
部材41に近接又は押圧する状態になると、作像ユニッ
ト保持部材43に保持されている各作像ユニット42の
各部材も対応する感光体3に対して接触して作像処理動
作が可能な状態となる。同様に、転写部材保持部材44
が像担持体保持部材41に近接又は押圧する状態になる
と、転写部材保持部材44に保持されている中間転写ベ
ルト12も各感光体3に対して接触して動作可能な状態
となる。
【0057】一方、図15(b)及び図16(b)に示
すように、偏心カム79の後退位置が上向きとなる状態
にすると、作像ユニット保持部材43がその自重等によ
り像担持体保持部材41から離間する状態に下降する。
この時、作像ユニット保持部材43の下降動作に伴い、
移動ステー77,78がピン72a,72bによりその
交叉角が広くなるように回動変位する。これにより、移
動ステー77,78の長孔77b,78bに嵌合してい
るピン73a,73bを介してアキュライド73を上昇
させ、転写部材保持部材44を像担持体保持部材41か
ら離間する状態まで上昇させる。
【0058】作像ユニット保持部材43が像担持体保持
部材41から離間した状態になると、作像ユニット保持
部材43に保持されている各作像ユニット42の各部材
も対応する感光体3から離間し、作像ユニット保持部材
43は引出し可能な状態となる。同様に、転写部材保持
部材44が像担持体保持部材41から離間した状態にな
ると、転写部材保持部材44に保持されている中間転写
ベルト12も各感光体3から離間し、転写部材保持部材
44は引出し可能な状態となる。
【0059】このようにして、作像ユニット保持部材4
3と転写部材保持部材44とは像担持体保持部材41に
対して連動して離間動作及び接近動作を行う。
【0060】このような構成において、画像形成動作が
終了して一定時間経過することにより省エネモードに突
入し、或いは、電源スイッチがオフされると、上述の接
離機構70により作像ユニット保持部材43と転写部材
保持部材44とが像担持体保持部材41に対して連動し
て離間動作を行い、作像ユニット保持部材43と転写部
材保持部材44とが像担持体保持部材41に対して離間
することにより、各感光体3に対して各作像ユニット4
2の各部材や中間転写ベルト12も離間した状態に維持
される。このように、複数の感光体3と複数の作像ユニ
ット3と中間転写ベルト12とを各々像担持体保持部材
41、作像ユニット保持部材43、転写部材保持部材4
4に保持させ、これらの像担持体保持部材41と作像ユ
ニット保持部材43、像担持体保持部材41と転写部材
保持部材44とを装置本体2内において離間可能とした
ので、個々の感光体3・作像ユニット42や個々の感光
体3・中間転写ベルト12に対して接離機構等を設ける
ことなく保持部材41,43,44間についての一つの
接離機構70で済ませることが可能となり、接離機構を
大幅に簡略化することができる。よって、簡易・安価な
構成にて、感光体3に対して作像ユニット42の各部材
や中間転写ベルト12が常に接触していることによる当
接跡の残存等の悪影響を簡単に回避することができる。
特に、像担持体保持部材41に対する作像ユニット保持
部材43の離間動作と、像担持体保持部材41に対する
転写部材保持部材44の離間動作とを連動機構75によ
り同時に行わせるようにしているので、その駆動源82
等を共通化させ得る等、接離機構70をより簡略化させ
ることができ、かつ、その制御系も別個に設ける必要が
なく、簡略化させることができる。
【0061】一方、ユーザ又はサービスマンにおいて、
メンテナンスや部品交換等の必要性が生じた場合には、
図5に示すように正面手前の外装カバー45を開放し、
さらに、図6に示すように内部カバー46を開放する
と、上述の省エネモードに突入していない場合であって
も、このようなカバー開放操作に連動して、上述の接離
機構70により作像ユニット保持部材43と転写部材保
持部材44とが像担持体保持部材41に対して連動して
離間動作を行う。これにより、作像ユニット保持部材4
3と転写部材保持部材44とが像担持体保持部材41に
対して離間することにより、各感光体3に対して各作像
ユニット42の各部材や中間転写ベルト12も離間した
状態に維持される。よって、各々の保持部材41,4
3,44は各々単独で引出し可能となる。
【0062】そこで、例えば感光体3に関してメンテナ
ンスや交換等を要する場合であれば、図7に示すように
像担持体保持部材41を手前側に引出すことにより、図
8に示すように感光体3(感光体ユニット47や感光体
3Bk)を像担持体保持部材41から取り外して交換し
たりすることが可能となる。この際、これらの感光体ユ
ニット47や感光体3Bkは像担持体保持部材41上に
単に載せられて保持されているだけであるので、長寿命
分解型の構成を採りつつ、簡単に交換できる。また、カ
ラー用の感光体3Y,3M,3Cは同じ機能を有して寿
命がほぼ同一と見倣せるが、これらの感光体3Y,3
M,3Cが感光体ユニット47として一つのユニットに
まとめられて着脱自在とされているので、交換作業等の
作業性が一層向上する。逆にいえば、ブラック用の感光
体3Bkはカラー用よりも使用頻度が高く寿命に達する
のが早いと考えられるが、このようなブラック用の感光
体3Bkは単体とされているので、ブラック用の感光体
3Bkの交換タイミングでカラー用の感光体3Y,3
M,3Cを交換してしまうことを避けることもできる。
【0063】また、作像ユニット42に関してメンテナ
ンスや交換等を要する場合であれば、図9に示すように
作像ユニット保持部材43を手前側に引出すことによ
り、図10に示すように作像ユニット42(カラー用作
像ユニット51や作像ユニット42Bk)を作像ユニッ
ト保持部材43から取り外して交換したりすることが可
能となる。この際、これらのカラー用作像ユニット51
や作像ユニット42Bkは作像ユニット保持部材43上
に単に載せられて保持されているだけであるので、簡単
に交換できる。また、カラー用の作像ユニット42Y,
42M,42Cは同じ機能を有して寿命がほぼ同一と見
倣せるが、これらの作像ユニット42Y,42M,42
Cがカラー用作像ユニット51として一つのユニットに
まとめられて着脱自在とされているので、交換作業等の
作業性が一層向上する。逆にいえば、ブラック用の作像
ユニット42Bkはカラー用よりも使用頻度が高く寿命
に達するのが早いと考えられるが、このようなブラック
用の作像ユニット42Bkは単体とされているので、ブ
ラック用の作像ユニット42Bkの交換タイミングでカ
ラー用の作像ユニット42Y,42M,42Cを交換し
てしまうことを避けることもできる。
【0064】さらに、中間転写ベルト12に関してメン
テナンスや交換等を要する場合であれば、図11に示す
ように転写部材保持部材44を手前側に引出すことによ
り、図12に示すように中間転写ベルト12を転写部材
保持部材44から取り外して交換したりすることが可能
となる。この際、中間転写ベルト12は転写部材保持部
材44上に単に載せられて保持されているだけであるの
で、簡単に交換できる。
【0065】また、図8、図10及び図12からも分か
るように、感光体3や作像ユニット42や中間転写ベル
ト12の保持部材41,43,44に対する着脱方向が
何れも上向き方向に統一されているので、極めて作業性
のよいものとなる。また、メンテナンスや部品交換等の
ために外装カバー45を開放させた場合には、少なくと
も保持部材41,43間、41,44間の離間動作を行
わせることにより、そのまま保持部材41,43,44
の引出し操作等に移行することができ、別途離間動作を
行わせるための操作等を要せず、ユーザやサービスマン
等にとって取り扱いやすく操作性のよいものとなる。
【0066】なお、接離機構90の変形例を図17に示
す。この接離機構90では、各保持部材41,43,4
4対応のアキュライド71,72,73を支持する左右
2枚ずつの本体ステー91,92が装置本体2に固定さ
れている。この際、像担持体保持部材41を基準として
保持部材43,44を上下方向に離間動作させるため、
像担持体保持部材41用のアキュライド71は本体ステ
ー91,92に位置固定的に設けられているが、保持部
材43,44用のアキュライド72,73は上下方向の
長穴91a,92a(アキュライド72側のみ図示す
る)に嵌合させたピン72a,73aにより上下方向に
変位可能に保持されている。また、これらの保持部材4
3,44の離間動作を同時に行わせるための連動機構9
3も付加されている。この連動機構93は、例えば、作
像ユニット保持部材43用のアキュライド72にピン9
4により連結されて上下動する主動ステー95と、前述
の本体ステー91,92に対してピン96a,96bに
より回動自在に支持され、かつ、一端側が主動ステー9
5に対してピン97により連結され他端側が転写部材保
持部材44用のアキュライド73のピン73aに連結さ
れた前後2枚の従動ステー98a,98bを備えること
により構成されている。なお、像担持体保持部材41用
のアキュライド71にはピン99が設けられ、このピン
99に嵌合する長穴95aにより主動ステー95の上下
方向の動きがガイドされる。また、偏心カム79、モー
タ82等の構成は図15及び図16の場合と同様であ
る。
【0067】これにより、図17(a)に示すように、
偏心カム79の突出位置が上向きとなる状態にすると、
作像ユニット保持部材43が像担持体保持部材41に近
接又は押圧する状態まで押し上げられる。この時、作像
ユニット保持部材43の上昇動作に伴い、主動ステー9
5も上方に変位する。これにより、主動ステー95に対
してピン97により連結されている従動ステー98a,
98bがピン96a,96bを中心に回動変位し、他端
に嵌合しているピン72a,73aを介してアキュライ
ド73を下降させ、転写部材保持部材44を像担持体保
持部材41に近接又は押圧する状態まで下降させる。
【0068】一方、図17(b)に示すように、偏心カ
ム79の後退位置が上向きとなる状態にすると、作像ユ
ニット保持部材43がその自重等により像担持体保持部
材41から離間する状態に下降する。この時、作像ユニ
ット保持部材43の下降動作に伴い、主動ステー95も
下方に変位する。これにより、主動ステー95に対して
ピン97により連結されている従動ステー98a,98
bがピン96a,96bを中心に回動変位し、他端に嵌
合しているピン72a,73aを介してアキュライド7
3を上昇させ、転写部材保持部材44を像担持体保持部
材41から離間する状態まで上昇させる。
【0069】このようにして、作像ユニット保持部材4
3と転写部材保持部材44とは像担持体保持部材41に
対して連動して離間動作及び接近動作を行う。
【0070】なお、転写ベルト17に関してメンテナン
スや交換等を要する場合であれば、図13に示すように
支点62を中心にベルト保持部材61を回動開放させる
ことにより、図14に示すように転写ベルト17をベル
ト保持部材61から取り外して交換したりすることが可
能となる。この際、転写ベルト17はベルト保持部材6
1上に単に載せられて保持されているだけであるので、
簡単に交換できる。
【0071】次に、各保持部材41,43,44間の位
置決めについて説明する。本実施の形態では、上下方向
の位置が固定的な像担持体保持部材41を基準として位
置決めさせるものであり、この像担持体保持部材41の
上面には複数、例えば、3個の位置決めピン101が位
置決め部として予め設定された所定位置に離間させて設
けられている。特に図示しないが、像担持体保持部材4
1の下面にも複数、例えば、3個の位置決めピンが位置
決め部として予め設定された所定位置に離間させて設け
られている。作像ユニット保持部材43の上面にはこの
ような位置決めピンが入り込む位置決め穴102が位置
決め部として位置決めピンに対応する位置に形成されて
いる(図9等参照)。同様に、転写部材保持部材44の
下面には位置決めピン101が入り込む位置決め穴(図
示せず)が位置決め部として位置決めピン101に対応
する位置に形成されている。従って、前述したように保
持部材41,43,44同士を図4(a)や図15
(a)の如く、近接又は押圧状態とさせる際に、これら
の位置決めピン・位置決め穴同士を各々係合させること
により、保持部材41,43,44同士の相互の位置決
めがなされる。
【0072】従って、位置決めに関しても各保持部材4
1,43,44単位で各々位置決め部を備え、相互の係
合により位置決めさせるので、個々の感光体3、作像ユ
ニット5、中間転写ベルト12に関しては各々の対応す
る保持部材41,43,44に対する位置決めを行えば
よく、個々に複雑な位置決め機構を不要にすることがで
きる。
【0073】ところで、像担持体保持部材41自身の装
置本体2に対する位置決めは、この像担持体保持部材4
1がレール機構48により基本的な位置が決められた状
態で、図18に示すように、この像担持体保持部材41
の手前辺にねじ101により固定された金属板102の
左右両端の基準穴102a、穴102bを、装置本体2
の前側板103の所定位置に設けられた位置決めピン1
04に係合させることによりなされる。
【0074】また、このような像担持体保持部材41上
に単に載せられている感光体3Y,3M,3C,3Bk
の位置決めは、装置本体2内の奥部側で位置決めされて
各々モータ等の駆動伝達機構に連結されつつ回転自在に
片持ち保持された各々の感光体用軸(図示せず)を、像
担持体保持部材41の内部への押込み操作に伴い、像担
持体保持部材41の奥側辺の各貫通穴、各感光体3Y,
3M,3C,3Bk内、像担持体保持部材41の手前辺
の各貫通穴105を通して、金属板102の所定位置に
形成されている軸受穴106により支持させることによ
りなされる。逆にいえば、像担持体保持部材41を装置
本体2から引出すことにより、各感光体3Y,3M,3
C,3Bkから感光体用軸が抜け(装置本体2内に残
り)、遊びを持った単なる載置状態となり、各感光体3
Y,3M,3C,3Bkをそのまま上方へ取り外せるこ
ととなる。
【0075】次に、このように装置本体2内に像担持体
保持部材41が装着された状態で位置決めされた各感光
体3Y,3M,3C,3Bkに対する作像ユニット42
や中間転写ベルト12の位置決めの一例について図19
を参照して説明する。例えば、本実施の形態の作像ユニ
ット42では、図19に示すように、画像形成に関与す
る領域外に位置させて感光体3と同径で同軸上に設けた
ホイール111に接離自在かつ回転自在に当接する複
数、例えば2個の位置決め用コロ112,113が所定
位置に設けられている。前述したように、像担持体保持
部材41に対して作像ユニット保持部材43は接離自在
であり、離間した状態も取り得るが、画像形成動作等に
伴い像担持体保持部材41に対して作像ユニット保持部
材43が接近又は押圧状態に押し上げられると、既に位
置決めされている感光体3に対して現像ローラ5や帯電
ローラ4等も接近するが、位置決め用コロ112,11
3がホイール111に当接してこれ以上変位できない状
態になる。このような当接位置で現像ローラ5や帯電ロ
ーラ4は感光体3に対して正規の動作位置となり、作像
ユニット42が感光体3に対して位置決めされたことに
なる。特に図示しないが、感光体3に対する中間転写ベ
ルト12側の位置決めも同様である。
【0076】このように、本実施の形態によれば、像担
持体保持部材41や作像ユニット保持部材43に対して
感光体3Y,3M,3C,3Bkや作像ユニット42
Y,42M,42C,42Bkが遊びを持って着脱自在
であり、各々の保持部材41,43が装置本体2内に装
着された状態で各感光体3Y,3M,3C,3Bkが位
置決めされ、このように位置決めされた各感光体3Y,
3M,3C,3Bkに対して各作像ユニット42Y,4
2M,42C,42Bkの各部材が位置決めされるの
で、各々の保持部材41,43に対する取付け精度が要
求されないこととなり、ユーザレベルの作業でも、着脱
操作に際してその取付け位置等に気を使う必要もなく極
めて容易となる。この点は、中間転写ベルト12側につ
いても同様である。
【0077】また、転写部材保持部材44側に対するベ
ルト保持部材61側の位置決めについて図20を参照し
て説明する。本実施の形態では、転写部材保持部材44
側において中間転写ベルト12を支持するローラ9の軸
上の両端部には位置決め部としての位置決めプーリ12
1が設けられ、ベルト保持部材61側においてはこれら
の位置決めプーリ121に対応する位置に位置決めプー
リ121に係脱自在で位置決め部としての位置決め凹部
122が形成されている。
【0078】これにより、ベルト保持部材61を装置本
体2に対して閉じた状態では、図20(a)に示すよう
に位置決め凹部122が位置決めプーリ121に係合
し、中間転写ベルト12に対して転写ベルト17が接触
状態となるように、ベルト保持部材61が転写部材保持
部材44に対して位置決めされる。一方、ベルト保持部
材61の開放操作に伴い、位置決め凹部122は位置決
めプーリ121から外れ、図20(b)に示すように転
写ベルト17側は自由状態となる。
【0079】ところで、本実施の形態では、像担持体保
持部材41と作像ユニット保持部材43との間、像担持
体保持部材41と転写部材保持部材44との間を各々シ
ールする弾性部材131,132が設けられている。本
実施の形態の場合、これらの弾性部材131,132は
例えば略図的に示す図4のように像担持体保持部材41
側に設けられているが、その態様としては、図7,図8
等に示す如く像担持体保持部材41の周辺部分に取り付
けられている。特に、転写部材保持部材44側に対して
は中間転写ベルト12との接触を避けるため右辺側部分
を有しない略コ字状に配設されている。これらの弾性部
材131,132は像担持体保持部材41に対して保持
部材43,44を近接又は押圧状態とした時、押圧され
て変形し、これらの保持部材41,43,44により感
光体3周りに略密閉空間を形成する作像モジュール13
3を構成するものである。
【0080】このような作像モジュール133により形
成される感光体3周りの略密閉空間は完全な密閉空間で
はなく外気に連通するが、本実施の形態では、図21に
略図的に示すように、例えば装置本体2内で露光装置8
よりも奥部に配設された空調手段134が分岐された排
気管135を通じて各感光体3Y,3M,3C,3Bk
単位で連結されている。136は空調手段134におけ
る外気取り込み用の吸気管である。これにより、空調手
段134は例えば温度30℃、湿度90%の大気を吸気
管136より取り込み、温度30℃、湿度50%の除湿
された空気として排気管135を通じて略密閉空間内の
各感光体3Y,3M,3C,3Bk周りに向けて排出す
る。なお、空調手段134は必要に応じて冷却用の熱交
換器であるペルチェ素子等を内蔵したものであってもよ
い。
【0081】よって、本実施の形態によれば、上述のよ
うに、感光体3Y,3M,3C,3Bkを保持した像担
持体保持部材41に対して保持部材43,44を弾性部
材131,132によりシールさせて略密閉空間を形成
する作像モジュール133を構成し、この作像モジュー
ル133に対して空調手段134を連結し感光体3Y,
3M,3C,3Bk周りに除湿された空気を排出させて
いるので、空調領域の容量が必要最小限に減少し空調手
段134による制御能力を低く抑え、或いは、その能力
を無駄なく最大限有効に活用することができる。
【0082】また、本実施の形態のようないわゆるタン
デム型のフルカラープリンタにおいて、感光体周りの構
成に関して上述したように感光体3と作像ユニット42
とを分解・交換可能な構造とした場合、駆動時の振動が
各感光体3Y,3M,3C,3Bkへ伝播し、いわゆる
バンディングなどの画像を起こしてしまう懸念がある
が、画像形成時には少なくとも弾性部材131,132
を利用して作像モジュール133を構成しているので、
この弾性部材131,132による振動伝播防止効果に
よりバンディングの少ない高画質の画像を形成すること
が可能となる。
【0083】なお、本実施の形態では、保持部材41,
44間も弾性部材132によりシールして作像モジュー
ル133を構成するようにしたが、転写部材保持部材4
4に保持されている中間転写ベルト12が全面ベルトで
あり、かつ、保護カバー56により覆われており、感光
体3Y,3M,3C,3Bk周り(上部)に略密閉空間
を形成するのに役立つので、弾性部材132を省略し、
保持部材41,43及び弾性部材131を主体に略密閉
空間を形成する作像モジュールとして構成してもよい。
【0084】なお、本実施の形態では、各保持部材4
1,43,44間を装置本体2内において離間可能にし
ているが、装置本体2内において非画像形成時に必ずし
も離間可能な構成でなくても適用可能である。
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の像
担持体をまとめて保持した像担持体保持部材に対して複
数の作像ユニットをまとめて保持した作像ユニット保持
部材を弾性部材によりシールさせて空調された外気に連
通する略密閉空間を形成する作像モジュールを構成する
ことで、湿気等を含んだ空気が像担持体周りに淀むこと
を防止することができ、かつ、空調手段等に接続する上
でも、空調領域の容量が必要最小限に減少しその空調手
段による制御能力を低く抑え、或いは、その能力を無駄
なく最大限有効に活用することができ、また、像担持体
周りの構成に関して像担持体と作像ユニットとを分解・
交換可能な構造としており、駆動時の振動が各像担持体
へ伝播し、いわゆるバンディングなどの画像を起こして
しまう懸念があるが、画像形成時には少なくとも弾性部
材を利用して作像モジュールを構成しているので、この
弾性部材による振動伝播防止効果によりバンディングの
少ない高画質の画像を形成することができる。
【0086】請求項2記載の発明によれば、複数の像担
持体をまとめて保持した像担持体保持部材に対して作像
ユニット保持部材や第2像担持体保持部材を弾性部材に
よりシールさせて空調された外気に連通する略密閉空間
を形成する作像モジュールを構成することで、湿気等を
含んだ空気が像担持体周りに淀むことを防止することが
でき、かつ、空調手段等に接続する上でも、空調領域の
容量が必要最小限に減少しその空調手段による制御能力
を低く抑え、或いは、その能力を無駄なく最大限有効に
活用することができ、また、像担持体周りの構成に関し
て像担持体と作像ユニットと第2像担持体とを分解・交
換可能な構造としており、駆動時の振動が各像担持体へ
伝播し、いわゆるバンディングなどの画像を起こしてし
まう懸念があるが、画像形成時には少なくとも弾性部材
を利用して作像モジュールを構成しているので、この弾
性部材による振動伝播防止効果によりバンディングの少
ない高画質の画像を形成することができる。
【0087】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、複数の像担持体を保持した像担
持体保持部材と複数の作像ユニットを保持した作像ユニ
ット保持部材とを装置本体内において接離機構により離
間可能とすることで、個々の像担持体・作像ユニットに
対して接離機構等を設けることなく保持部材間について
の一つの接離機構で離間させることができ、接離機構を
大幅に簡略化することができ、簡易・安価な構成にて、
像担持体・作像ユニット間が常に接触していることによ
る当接跡の残存等の悪影響を簡単に回避することができ
る。
【0088】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明に加え、複数の像担持体と複数の作像ユニット
と第2像担持体とを各々像担持体保持部材、作像ユニッ
ト保持部材、第2像担持体保持部材にまとめて保持さ
せ、これらの像担持体保持部材と作像ユニット保持部
材、像担持体保持部材と第2像担持体保持部材とを各々
装置本体内において接離機構により離間可能とすること
で、個々の像担持体・作像ユニット、像担持体・第2像
担持体に対して接離機構等を設けることなくこれらの保
持部材間についての接離機構だけで済ませることが可能
となり、接離機構を大幅に簡略化することができ、簡易
・安価な構成にて、像担持体・作像ユニット間、像担持
体・第2像担持体間が常に接触していることによる当接
跡の残存等の悪影響を簡単に回避することができる。
【0089】請求項5記載の発明よれば、請求項1又は
3記載の発明に加え、像担持体同士、作像ユニット同士
の如く、同じ機能を有して寿命がほぼ同一であると見倣
せる像担持体がまとめて像担持体保持部材に保持され、
作像ユニットがまとめて作像ユニット保持部材に保持さ
れて、各々保持部材単位で装置本体に対して単独で引出
し自在であるので、長寿命分解型の構成を採りつつ、そ
のメンテナンス・交換作業等を像担持体保持部材単位或
いは作像ユニット保持部材単位で各々一つにまとめて行
うことが可能となり、メンテナンス・交換作業等の作業
性を大幅に向上させることもできる。
【0090】請求項6記載の発明によれば、請求項2又
は4記載の発明の効果に加え、像担持体同士、作像ユニ
ット同士の如く、同じ機能を有して寿命がほぼ同一であ
ると見倣せる像担持体がまとめて像担持体保持部材に保
持され、作像ユニットがまとめて作像ユニット保持部材
に保持され、さらに、第2像担持体が第2像担持体保持
部材に保持されて、各々保持部材単位で装置本体に対し
て単独で引出し自在であるので、長寿命分解型の構成を
採りつつ、そのメンテナンス・交換作業等を像担持体保
持部材単位或いは作像ユニット保持部材単位或いは第2
像担持体保持部材で各々一つにまとめて行うことが可能
となり、メンテナンス・交換作業等の作業性を大幅に向
上させることもできる。
【0091】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6の何れか一記載の発明に加えて、空調手段により
除湿された清浄な空気等を取り込む上で、空調領域の容
量を必要最小限に減少し空調手段による制御能力を低く
抑え、或いは、その能力を無駄なく最大限有効に活用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すフルカラープリン
タの外観斜視図である。
【図2】その内部構成を示す概略正面図である。
【図3】変形例の内部構成を示す概略正面図である。
【図4】略図的に示すブロック構成図である。
【図5】外装カバー開放状態を示す概略斜視図である。
【図6】内部カバー開放状態を示す概略斜視図である。
【図7】像担持体保持部材の引出し状態を示す概略斜視
図である。
【図8】感光体取り外し状態を示す概略斜視図である。
【図9】作像ユニット保持部材の引出し状態を示す概略
斜視図である。
【図10】作像ユニット取り外し状態を示す概略斜視図
である。
【図11】転写部材保持部材の引出し状態を示す概略斜
視図である。
【図12】中間転写ベルト取り外し状態を示す概略斜視
図である。
【図13】ベルト保持部材開放状態を示す概略斜視図で
ある。
【図14】転写ベルト取り外し状態を示す概略斜視図で
ある。
【図15】接離機構の一例を示す縦断正面図である。
【図16】その側面図である。
【図17】接離機構の変形例を示す側面図である。
【図18】像担持体保持部材の位置決め構造を示す分解
斜視図である。
【図19】作像ユニットの位置決め構造の一例を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図20】ベルト保持部材の位置決め構造を示す概略正
面図である。
【図21】空調手段との連結関係を示す背面から見た分
解斜視図である。
【符号の説明】
2 装置本体 3 像担持体 12 第2像担持体 41 像担持体保持部材 43 作像ユニット保持部材 44 第2像担持体保持部材 131,132 弾性部材 133 作像モジュール 134 空調手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 JA16 JB11 JC01 JC03 JC15 2H030 AA01 AA07 AB02 AD16 BB02 BB42 BB53 BB63 BB71 2H071 BA04 BA13 BA14 DA08 DA09 DA15 EA14 EA18 2H200 FA01 FA04 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 GB12 GB22 GB25 HA02 HB12 HB22 JA02 JC03 JC12 JC19 LA24 LA38 LB02 LB08 LB12 LB26 PA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の像担持体と、 これらの複数の像担持体をまとめて保持する像担持体保
    持部材と、 前記像担持体の各々に対して少なくとも現像処理を含む
    作像処理を施す複数の作像ユニットと、 これらの複数の作像ユニットをまとめて保持する作像ユ
    ニット保持部材と、 前記各像担持体に対して共通に設けられて前記各像担持
    体に担持された像が転写される第2像担持体と、 前記像担持体保持部材と前記作像ユニット保持部材との
    間をシールする弾性部材と、を備え、 前記像担持体保持部材と前記作像ユニット保持部材とを
    押圧させた状態でこれらの像担持体保持部材、作像ユニ
    ット保持部材及び前記第2像担持体により空調された外
    気に連通する略密閉空間を形成する作像モジュールを構
    成した画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の像担持体と、 これらの複数の像担持体をまとめて保持する像担持体保
    持部材と、 前記像担持体の各々に対して少なくとも現像処理を含む
    作像処理を施す複数の作像ユニットと、 これらの複数の作像ユニットをまとめて保持する作像ユ
    ニット保持部材と、 前記各像担持体に対して共通に設けられて前記各像担持
    体に担持された像が転写される第2像担持体と、 この第2像担持体を保持する第2像担持体保持部材と、 前記像担持体保持部材と前記作像ユニット保持部材との
    間、及び、前記像担持体保持部材と前記第2像担持体保
    持部材との間を各々シールする弾性部材と、を備え、 前記像担持体保持部材と前記作像ユニット保持部材と前
    記第2像担持体保持部材とを押圧させた状態でこれらの
    像担持体保持部材、作像ユニット保持部材及び前記第2
    像担持体保持部材とにより空調された外気に連通する略
    密閉空間を形成する作像モジュールを構成した画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 装置本体内において前記像担持体保持部
    材と前記作像ユニット保持部材とを離間させる接離機構
    を備える請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 装置本体内において前記像担持体保持部
    材と前記作像ユニット保持部材と前記第2像担持体保持
    部材とを離間させる接離機構を備える請求項2記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体保持部材と前記作像ユニッ
    ト保持部材との少なくとも一方が前記装置本体に対して
    引出し自在である請求項1又は3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体保持部材と前記作像ユニッ
    ト保持部材と前記第2像担持体保持部材とのうちの少な
    くとも一つが前記装置本体に対して引出し自在である請
    求項2又は4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記作像モジュールの前記略密閉空間に
    接続される空調手段を備える請求項1ないし6の何れか
    一記載の画像形成装置。
JP2002055700A 2002-03-01 2002-03-01 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3968254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002055700A JP3968254B2 (ja) 2002-03-01 2002-03-01 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002055700A JP3968254B2 (ja) 2002-03-01 2002-03-01 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003255660A true JP2003255660A (ja) 2003-09-10
JP3968254B2 JP3968254B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=28666474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002055700A Expired - Fee Related JP3968254B2 (ja) 2002-03-01 2002-03-01 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3968254B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030978A (ja) * 2004-06-14 2006-02-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007171801A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成ユニットの引き出し方法、画像形成ユニットの装着方法
US7567769B2 (en) 2006-12-28 2009-07-28 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic color image forming apparatus
US7697866B2 (en) 2006-02-28 2010-04-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image carrier unit with gears for driving image carriers
US7782353B2 (en) 2005-12-27 2010-08-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device
JP2010224061A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Canon Inc カラー電子写真画像形成装置
JP2017076109A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 キヤノン株式会社 開閉判断装置及び画像形成装置
JP7472641B2 (ja) 2019-11-25 2024-04-23 株式会社リコー 液体を吐出する装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6277765B2 (ja) * 2013-02-26 2018-02-14 株式会社リコー 空調装置及び画像形成装置
JP6277767B2 (ja) * 2013-02-26 2018-02-14 株式会社リコー 空調装置及び画像形成装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030978A (ja) * 2004-06-14 2006-02-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4719515B2 (ja) * 2004-06-14 2011-07-06 株式会社リコー 画像形成装置
JP2007171801A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成ユニットの引き出し方法、画像形成ユニットの装着方法
US7782353B2 (en) 2005-12-27 2010-08-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device
US7697866B2 (en) 2006-02-28 2010-04-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image carrier unit with gears for driving image carriers
US7567769B2 (en) 2006-12-28 2009-07-28 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic color image forming apparatus
JP2010224061A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Canon Inc カラー電子写真画像形成装置
JP4565666B2 (ja) * 2009-03-19 2010-10-20 キヤノン株式会社 カラー電子写真画像形成装置
US8036572B2 (en) 2009-03-19 2011-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Color electrophotographic image forming apparatus
JP2017076109A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 キヤノン株式会社 開閉判断装置及び画像形成装置
JP7472641B2 (ja) 2019-11-25 2024-04-23 株式会社リコー 液体を吐出する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3968254B2 (ja) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3890294B2 (ja) 画像形成装置
JP4025642B2 (ja) 画像形成装置
US8090296B2 (en) Coupling mechanism for a process portion of an image forming apparatus
US6968142B2 (en) Process cartridge and image forming apparatus
US7415218B2 (en) Image forming apparatus having charging unit with separate intake and exhaust ducts
JP3968301B2 (ja) 画像形成装置
JP2003316107A (ja) 画像形成装置、搬送ユニット、中間転写ユニット及びプロセスカートリッジ
JP2003255660A (ja) 画像形成装置
US20020048466A1 (en) Image forming apparatus and image forming unit detachably attachable thereto
JP2005222088A (ja) 画像形成装置
JP3875790B2 (ja) 画像形成装置
JP2006171295A (ja) ユニット、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置
JP4417942B2 (ja) 画像形成装置
JP2004102043A (ja) 処理装置及びシート処理装置
JPH04181953A (ja) 画像形成装置
JPH10115961A (ja) 画像形成装置
JP2004347742A (ja) 感光体ユニット及び画像形成装置
JP2004334247A (ja) 画像形成装置
JP2005134726A (ja) 画像形成装置のセンサクリーニング機構
JP2007128116A (ja) 画像形成装置、搬送ユニット、中間転写ユニット及びプロセスカートリッジ
JP2005070206A (ja) 画像形成装置
JPH11231595A (ja) 画像形成装置
JP4043722B2 (ja) 画像形成装置
JP3166408U (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP3543565B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041005

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041022

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees