JP2007128116A - 画像形成装置、搬送ユニット、中間転写ユニット及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 用紙の搬送不良及び排出不良を防止することができるとともに、中間転写ベルトと用紙の排出部との間にデッドスペースを形成しないで装置の小型化を図ることができ、しかも内部構成部品・装置やユニットの保守性に優れたカラープリンタを提供する。
【解決手段】 2次転写位置及び定着装置30における定着位置を上方向に向って通過するように用紙Pが搬送され、排出スタック部40の用紙受け面42の少なくとも一部が、排出口41側に近づくにしたがって下方に傾斜し且つその最下端が排出口41よりも低い傾斜面で形成され、中間転写ベルト10の上部張架部が上記排出スタック部40の用紙受け面42に沿って傾斜して延在するように中間転写ベルト10が張架され、中間転写ベルト10の下部張架部に対向するように感光体ドラム1A,1Bを配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置、並びに該装置に用いる搬送ユニット、中間転写ユニット及びプロセスカートリッジに関するものである。詳しくは、複数の像担持体上の画像を中間転写体に転写し、中間転写体上の画像を記録媒体に一括転写する画像形成装置、並びに該装置に用いる搬送ユニット、中間転写ユニット及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来、無端ベルト状の中間転写体の水平方向に張架された張架部に沿って4つの像担持体としての感光体ドラムを並設したタンデム型のカラー画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置では、4つの感光体ドラム上に互いに異なる色のトナー像が形成され、各感光体ドラム上のトナー像が中間転写体上に重ね合わせるように1次転写される。そして、中間転写体上に重ね合わせたトナー像が記録媒体としての用紙に一括転写される。2次転写位置を通過した用紙は、定着手段で画像が定着された後、中間転写体の上方に位置する排出部の排出口を通って用紙受け面(記録媒体受け面)上に排出される。
また、特許文献1に記載されている画像形成装置の排出部(図13参照)における用紙受け面は、排出口から遠い部分が水平な平面部で形成されている。そして、排出口に近い部分が、排出口に近づくにしたがって次第にカーブを描いて低くなった凸状の曲線部で形成されている。この用紙受け面の水平な平面部の下方に、各色のトナーカートリッジを水平方向に並設し、更にこれらのトナーカートリッジの下方に、上部張架部が水平方向に延在するように支持部材に張架した中間転写体が配置されている。
特開2001−117384号公報 特開2001−209232号公報
ところが、特許文献1に記載されているような排出部を備えた画像形成装置では、サイズが大きく厚めの厚紙やOHPシート等の用紙に画像を形成して上記排出部に排出しようとすると、次のように排出不良が発生するおそれがあった。厚紙やOHPシート等の用紙を用いた場合、図13に示すように、用紙Pのこしの強さ(剛性)によって用紙Pの後端部PTが記録媒体受け面401の傾斜曲線部401aに沿って曲がらずに上方に持ち上がった状態になる。また、用紙Pが排紙方向と直交する方向にカールした場合にも、用紙Pの後端部PTが用紙受け面401の傾斜曲線部401aに沿って曲がらずに上方に持ち上がった状態になる。このように排出部400の用紙受け面401上に排出された用紙Pの後端部PTが上方に持ち上がると、その後に排出部に排出されてくる後続の用紙の先端部とぶつかってしまう。そのため、用紙の排出不良が発生するおそれがあった。
また一方で、上記従来の画像形成装置では、感光体ドラム及びそれに付随する帯電装置等の画像形成手段を複数組備えるとともに、複数の支持部材に張架された無端ベルト状の中間転写体が装置内に配置されるので、装置全体が大型化になる傾向にあった。そのため、特に、装置内のデッドスペースを極力抑えて装置の小型化を図ることが望まれていた。
ところが、上記複数の感光体ドラム及び中間転写体を備えた画像形成装置において、装置の小型化のために装置本体内のデッドスペースを無くすように内部構成部品・装置やユニットを配置すると、感光体ドラムや中間転写体を含む画像形成手段を構成する内部構成部品・装置やユニットの交換性が犠牲になり、保守性が低下してしまうことがあるという問題点があった。例えば、特許文献2に、中間転写体(中間転写ベルト)の上部張架部に3つのカラートナー用の感光体ドラムを対向させ、下部張架部に黒の感光体ドラムを対向させるように構成された画像形成装置が記載されている。この画像形成装置において中央の中間転写体を交換しようとすると、上側のカラートナー用の感光体ドラム及びそれに付随する構成部品を上方に移動させて退避させるとともに、下方の黒用の感光体ドラム及びそれに付随する構成部品を下方に移動させて退避する必要があるため、保守性が悪い。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、記録媒体の搬送不良及び排出不良を防止することができるとともに、装置内のデッドスペースの削減などによる省スペース化で装置の小型化を図ることができ、しかも内部構成部品・装置やユニットの保守性に優れた画像形成装置、並びに該装置で用いる搬送ユニット、中間転写ユニット及びプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の像担持体と、各像担持体上に互いに異なる色の画像を形成する画像形成手段と、各像担持体に対向する1次転写位置を通過するように複数の支持部材に張架されて駆動される無端ベルト状の中間転写体と、各像担持体上に形成された各色の画像を該中間転写体に重ね合わせて転写する1次転写手段と、該中間転写体の水平方向における一方の端部側に位置する2次転写位置で、該中間転写体上の画像を記録媒体に一括転写する2次転写手段と、該2次転写位置を通過した記録媒体上の画像を定着するように該2次転写位置の上方に設けられた定着手段と、該2次転写手段における2次転写位置及び該定着手段における定着位置を上方向に向って通過するように該記録媒体を搬送する搬送手段と、該中間転写体の上方に位置する記録媒体受け面と該定着手段を通過した記録媒体を該記録媒体受け面上に排出する排出口とを有する排出部とを備えた画像形成装置であって、該排出部の該記録媒体受け面の少なくとも一部が、該排出口側に近づくにしたがって下方に傾斜し且つその最下端が該排出口よりも低い傾斜面で形成され、該中間転写体が該排出部の該傾斜面に沿って傾斜して延在するように、該中間転写体が張架され、該中間転写体の下部張架部に対向するように、該複数の像担持体が配置されていることを特徴とするものである。
請求項1の画像形成装置では、排出部の記録媒体受け面の少なくとも一部が、排出口側に近づくにしたがって下方に傾斜し且つその最下端が該排出口よりも低い傾斜面である。よって、排出口から排出される記録媒体を、その後端が排出口よりも低くなるように傾いた状態で、上記傾斜面を有する記録媒体受け面上に受けることができる。したがって、記録媒体受け面で受けた記録媒体の後端が、排出口から続けて排出される後続の記録媒体の先端部とぶつかりにくい状態で、複数の記録媒体を排出することができる。
ここで、上記排出部の傾斜面を有する記録媒体受け面の下方に位置する中間転写体を水平方向に張架してしまうと、記録媒体受け面の傾斜面と中間転写体との間の空間がデッドスペースとなってしまう。そこで、中間転写体が上記排出部の記録媒体受け面の傾斜面に沿って傾斜して延在するように、中間転写体を張架している。これにより、中間転写体と排出部の記録媒体受け面の傾斜面とを近づけて両者の間にデッドスペースが発生しないようになる。
また、中間転写体の下部張架部に対向するように複数の像担持体を配置している。これにより、中間転写体の下部張架部の下方に、各像担持体に対する複数の画像形成手段をまとめて配設することができ、各画像形成手段が比較的近い位置に配置されることになる。従って、中間転写体の上部張架部側と下部張架部側に分けて画像形成手段を設けた場合とは異なり、各画像形成手段を構成する構成要素の一部を共通化することができ、更なる装置内部の省スペース化が可能となる。更に、中間転写体の下部張架部の下方に、各像担持体に対する複数の画像形成手段をまとめて配設することができるため、中間転写体や像担持体等の内部構成部品あるいは中間転写ユニットやプロセスカートリッジ等のユニットを交換する時には、中間転写体の下部張架部についてのみ各像担持体を離間させるように退避させればよい。従って、中間転写体の上部張架部及び下部張架部の両方に対向するように複数の像担持体が配置されている場合に比して、内部構成部品やユニットの着脱が容易になる。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記像担持体の少なくとも一つに、互いに異なる複数の色の画像を形成するように、上記画像形成手段が構成されていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記搬送手段が、上記2次転写位置を通過して上記定着位置へ向かう搬送経路に沿って上記記録媒体を支えて搬送するように複数の支持部材で張架された搬送ベルト部材を用いて構成されていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記搬送ベルト部材が、耐熱性材料で形成されていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項3又は4の画像形成装置において、上記搬送経路を開放するように、上記搬送ベルト部材と上記搬送手段を構成する搬送経路形成部材の一部とを一体的に移動可能な移動ユニットを備えたことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記移動ユニットが、上記定着手段を通過した記録媒体を表裏面を反転させた状態で上記2次転写位置を再通過させるように搬送する両面画像形成用の搬送手段を備えていることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項5又は6の画像形成装置において、上記搬送経路を開放するように上記移動ユニットを移動させたときに、上記搬送ベルト部材と上記搬送経路形成部材の一部とを含むように一体的に構成した搬送ユニットが、該移動ユニットに対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記中間転写体と上記排出部の記録媒体受け面との間に、上記画像形成手段に補給する各色の画像を形成するための互いに異なるトナーを収容する複数のトナー収容部が並設され、該トナー収容部と上記定着手段との間に、該定着手段から該トナー収容部への熱の伝達を遮断するための遮熱手段を備えていることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記遮熱手段として、断熱部材を備えたことを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項8又は9の画像形成装置において、上記遮熱手段として、上記トナー収容部と上記定着手段との間で空気を流通させる通風手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記中間転写体と上記排出部の記録媒体受け面との間に、上記画像形成手段に補給する各色の画像を形成するための互いに異なるトナーを収容する複数のトナー収容部が並設され、該トナー収容部が、断熱性材料で形成されていることを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記中間転写体と上記排出部の記録媒体受け面との間に、上記画像形成手段に補給する各色の画像を形成するための互いに異なるトナーを収容する複数のトナー収容部が並設され、上記中間転写体を上記複数の像担持体から離間させるために移動させたとき該トナー収容部と該中間転写体とが干渉しないように、該トナー収容部と該中間転写体との間に空間を設けたことを特徴とするものである。
請求項13の発明は、請求項8乃至12のいずれかの画像形成装置において、上記トナー収容部が、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項14の発明は、請求項1乃至13のいずれかの画像形成装置において、上記中間転写体及びその支持部材を含むように一体的に構成された中間転写ユニットが、上記像担持体から離間した状態で画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項15の発明は、請求項1乃至14のいずれかの画像形成装置において、上記像担持体と、上記画像形成手段を構成する帯電装置、現像装置及び該像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置の少なくとも一つとを含むように一体的に構成されたプロセスカートリッジが、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項16の発明は、請求項1乃至14のいずれかの画像形成装置において、上記画像形成手段を構成する少なくとも帯電装置及び現像装置を含むように一体的に構成したプロセスカートリッジが、上記像担持体から離間した状態で該像担持体とは独立に画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項17の発明は、請求項1乃至16のいずれかの画像形成装置において、上記複数の像担持体に対して、上記中間転写体と、上記画像形成手段を構成する構成要素のうち該像担持体に対向している対向構成要素とを離間させるように、該中間転写体及び該対向構成要素が移動可能に構成され、該像担持体から該中間転写体及び該対向構成要素が離間した状態で、装置本体に対して該像担持体のみを着脱可能に構成されていることを特徴とするものである。
請求項18の発明は、請求項1乃至13のいずれかの画像形成装置において、上記像担持体と上記中間転写体及びその支持部材とを含むように一体的に構成されたプロセスカートリッジが、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項19の発明は、請求項15、16又は18の画像形成装置において、上記プロセスカートリッジが、上記複数の像担持体のすべて又は一部について一体的に設けられていることを特徴とするものである。
請求項20の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記画像形成手段を構成する構成要素のうち上記複数の像担持体に対向している対向構成要素を下方に移動させる移動機構部を備え、該対向構成要素を下方に移動させて該複数の像担持体から離間させた後に取り出すとき該対向構成要素と該移動機構部とが干渉しないように、該対向構成要素と該移動機構部との間に空間を設けたことを特徴とするものである。
請求項21の発明は、請求項20の画像形成装置において、上記移動機構部を、上記対向構成要素を支持しているレール部材の下端部が上方から当接する当接面を有し且つ該レール部材の下端部の当接方向と交差方向に移動可能なカム部材を用いて構成し、該カム部材の移動により該対向構成要素が画像形成位置と上記像担持体から離間した離間位置とを取り得るように、該カム部材の当接面が形成されていることを特徴とするものである。
請求項22の発明は、請求項21の画像形成装置において、上記移動機構部を、上記対向構成要素を上記画像形成位置から上記離間位置へ移動させる上記カム部材の移動に伴って、上記中間転写体及びその支持部材を画像形成位置から上記像担持体から離間した離間位置へ移動させるように構成したことを特徴とするものである。
請求項23の発明は、請求項22の画像形成装置において、上記移動機構部が、一端部に設けられたカム部と、上記カム部材に連動して回動するように該カム部材と係合する係合部とを有する回動可能なレバー部材を備え、該レバー部材の該カム部が、該レバー部材の回動に伴って上記中間転写体及びその支持部材を上記画像形成位置と上記離間位置との間で移動させるように形成されていることを特徴とするものである。
請求項24の発明は、請求項23の画像形成装置において、上記レバー部材に、該レバー部材を回動させるように操作者が操作するためのノブを設けたことを特徴とするものである。
請求項25の発明は、請求項23の画像形成装置において、上記レバー部材の上記カム部を、該レバー部材を回動させるように操作者が操作可能に形成したことを特徴とするものである。
請求項26の発明は、請求項23の画像形成装置において、上記搬送手段が、上記2次転写位置を通過して上記定着位置へ向かう搬送経路に沿って上記記録媒体を支えて搬送するように複数の支持部材で張架された搬送ベルト部材を用いて構成され、該搬送経路を開放するように、該搬送ベルト部材と該搬送手段を構成する搬送経路形成部材の一部とを一体的に移動可能な移動ユニットを備え、上記レバー部材を、該移動ユニットの該搬送経路を開放する移動に連動して回動するように構成したことを特徴とするものである。
請求項27の発明は、請求項20乃至26のいずれかの画像形成装置において、上記対向構成要素が取り付けられたケース部材と、該ケース部材に固定され且つ上記像担持体の回転軸の方向に移動可能な可動レール部材とを備えたことを特徴とするものである。
請求項28の発明は、請求項7の画像形成装置における搬送ユニットであって、上記搬送ベルト部材と上記他の搬送部材の一部とを含むように構成され、上記搬送経路を開放するように移動させた上記移動ユニットに対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項29の発明は、請求項28の搬送ユニットにおいて、上記搬送部材の一部としてレジストローラ対の一方のローラを備えるとともに、該ローラをクリーニングするクリーニング手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項30の発明は、請求項28の搬送ユニットにおいて、上記クリーニング手段で除去した異物を収容する収容部を備えたことを特徴とするものである。
請求項31の発明は、請求項14の画像形成装置における中間転写ユニットであって、上記中間転写体及びその支持部材を含むように一体的に構成され、上記像担持体から離間した状態で画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項32の発明は、請求項15の画像形成装置におけるプロセスカートリッジであって、上記像担持体と、上記画像形成手段を構成する帯電装置、現像装置及び該像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置の少なくとも一つとを含むように一体的に構成され、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項33の発明は、請求項16の画像形成装置におけるプロセスカートリッジであって、上記画像形成手段を構成する帯電装置、現像装置及び上記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置を含むように一体的に構成され、該像担持体から離間した状態で該像担持体とは独立に画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項34の発明は、請求項18の画像形成装置におけるプロセスカートリッジであって、上記像担持体と上記中間転写体及びその支持部材とを含むように一体的に構成され、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするものである。
請求項1乃至34の発明によれば、排出部の記録媒体受け面で受けた記録媒体の後端が、排出口から続けて排出される後続の記録媒体の先端部とぶつかりにくい状態で、複数の記録媒体を排出することができるので、記録媒体の排出不良を防止することができる。また、中間転写体と排出部の記録媒体受け面との間にデッドスペースを発生させずに、しかも各画像形成手段を構成する構成要素の一部を共通化することにより、装置内部の省スペース化が可能となるので、装置の小型化を図ることができる。更に、内部構成部品・装置やユニットの着脱が容易になるので、内部構成部品・装置やユニットの保守性に優れているという効果がある。
以下、本発明を画像形成装置としてのカラープリンタ(以下「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図である。本プリンタは、2つの像担持体としての感光体ドラム1A、1Bを備えている。1つ目の感光体ドラム1Aの外周部には除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、2個の現像装置5A,5Bが配設されている。感光体ドラム1Aは回転可能に支持され、図中の矢印方向に回転する。帯電装置3と現像装置5Bの間に、下方の露光装置4から発せられる光が入射し、光情報が書き込まれる。2つ目の感光体ドラム1Bの周囲の部品構成は、上記1つ目の感光体ドラム1Aのそれと同じである。また、各現像装置5A,5B,5C,5Dでは、互いに異なる色の現像剤としてのトナーが用いられている。これらの現像装置5A,5B,5C,5Dはそれぞれ図中の矢印方向に移動が可能であり、対応する感光体ドラム1A,1Bに対して接離する機構(不図示)を有している。
ここで、感光体ドラム1A,1B上にトナー画像を形成する画像形成手段は、上記帯電装置3、露光装置4及び現像装置5A,5B,5C,5D等により構成されている。なお、感光体ドラム1、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5A,5B,5C,5Dなどは、一体的に組み込まれた、装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ52として構成され、寿命到来時に交換できるようになっている。
上記2個の感光体ドラム1A,1Bは、その一部が1次転写位置で無端ベルト状の中間転写体(以下「中間転写ベルト」という。)10に接している。この中間転写ベルト10は図中の矢印方向に移動可能に、回転する支持部材としての支持ローラ11、12間に支持されて張架されている。中間転写ベルト10の裏側(ループの内側)には、感光体ドラム1A,1Bの近傍に、1次転写手段としての1次転写ローラ20及び裏当てローラ14が接するように設けられている。また、中間転写ベルト10の外周面側には中間転写体用クリーニング装置25が設けられている。この中間転写体用クリーニング装置25は、記録媒体としての用紙Pにトナー画像を2次転写した後に中間転写ベルト10の表面に残留している不要なトナーを拭き去ってクリーニングする。この中間転写体用クリーニング装置25は、図示しない接離機構によりクリーニングブレード25Bが中間転写ベルト10の表面に対して接離するように回動中心25Aを中心として回動可能に構成されている。
また、中間転写ベルト10及びその周囲の中間転写体用クリーニング装置25等は、一体的に装置本体に着脱可能な中間転写ユニット51として構成され、寿命到来時に交換できるようになっている。
上記露光装置4は公知のレーザ方式の露光装置であり、フルカラー画像形成に対応した画像情報に基づいて強度が制御されたレーザ光を、一様に帯電された感光体ドラム1A,1Bの表面に照射して静電潜像を形成する。この露光装置4としては、公知のLEDアレイと結像手段とを組み合わせたものを使用することもできる。
上記感光体ドラム1A,1Bは直径が40〜100mm程度のアルミニウム円筒の表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けたものである。なお、像担持体としては、ベルト状の感光体を用いてもよい。また、アモルファスシリコンを採用したタイプの感光体ドラムの採用も可能である。
上記中間転写ベルト10は、各感光体ドラム1A,1Bからトナー画像が転写できるような電気抵抗値を有する継ぎ目の無いエンドレスのベルトである。本実施形態で用いた中間転写ベルト10は、厚みが50μm〜500μmの樹脂フィルムあるいはゴムからなる基体上に、表層として低表面エネルギーのコートを施したものである。この中間転写ベルト10のベルト全体の体積抵抗率は10〜1012Ωcmの範囲内にあり、表面抵抗率が10〜1013(Ω/□)の範囲にある。
図1において、プリンターの右側端部には、記録媒体の搬送手段を構成するベルト部材としての無端状の搬送ベルト100が配設されている。この搬送ベルト100は図中矢印方向に移動可能に、支持部材としての支持ローラ111、112間に支持され張架されている。搬送ベルト100の裏側(ループの内側)には、2次転写手段としての2次転写ローラ120が中間転写ベルト10を支持する支持ローラ11の近傍に配設されている。また、搬送ベルト100を支持ローラ11側へ圧接させるための裏当てローラ115も配設されている。これらの2次転写ローラ120、裏当てローラ115、及び中間転写ベルト10を支持する支持ローラ11により、中間転写ベルト10と搬送ベルト100とが2次転写位置において所定のニップ幅で接触する転写ニップ部が形成される。
上記搬送ベルト100の外周面側には、搬送ベルト100の表面に付着しているゴミや不要のトナーを拭い去るブレード250Bを備えた搬送ベルトクリーニング装置250などが配設されている。このクリーニング装置250で除去したゴミや廃トナーは、トナー搬送手段250Cで図示しない回収部に搬送される。
上記搬送ベルト100及び搬送ベルト用クリーニング装置250は搬送ベルトユニット(搬送ユニット)250Uとして一体構成されている。この搬送ベルトユニット250Uを、回動支点Cを中心として図示しない駆動機構によって揺動させることにより、搬送ベルト100を中間転写ベルト10に対し接離可能となっている。
上記搬送ベルト100は、加熱ローラ30a等で構成された定着手段としての定着装置30の近くを通過するため、200°C程度までの耐熱性を有し、かつ体積抵抗率が10〜1010Ωcm程度の中抵抗のベルト部材で形成されている。本実施形態では、基体の厚みが50μm〜500μmのポリイミドあるいはポリアミドからなるベルト部材を用いた。
上記定着装置30は、ヒータ等の熱源を内蔵した加熱ローラ30aを備え、トナー画像が2次転写された用紙Pを加熱ローラ30aで挾持しながら搬送することにより、用紙P上の画像を定着することができる。この定着装置30は、プリンタの上部に位置するように配設されているので、装置内に熱がこもりにくくなっており、温度上昇による信頼性の低下を防止することができる。
用紙Pは、プリンタの下部にセットされた給紙装置(給紙カセット)26−1、26−2に収納されている。そして、最上の用紙Pが給紙ローラ27で1枚づつ、複数の搬送経路形成部材としてのガイド部材29を経てレジストローラ対28の位置まで搬送される。
プリンタの上部には、上記定着装置30のほか、排紙ガイド部材31A、31B、排紙ローラ対32、排紙部としての排紙スタック部40が配設されている。
上記排紙スタック部40は、定着装置30を通過し排紙ガイド部材31A、31Bでガイドされて排紙ローラ対32で送り出された用紙Pを排出する排出口41を有している。また、排紙スタック部40は、排出口41から図中矢印Aで示すように排出された用紙Pを受ける記録媒体受け面としての用紙受け面42を有している。この用紙受け面42の一部である主受け面42aは、排出口41側に近づくにしたがって一定の傾斜角で下方に傾斜し且つその最下端が排出口41よりも低い平面状の傾斜面となっている(図2参照)。
中間転写ベルト10は、その上部張架部が上記排出スタック部40の傾斜面となっている主受け面42aに沿って傾斜して延在するように、支持ローラ11,12で張架されている。
また、中間転写ベルト10の上方で、排紙スタック部40の用紙受け面42の下方には、トナーカートリッジ装着部TSが設けられ、現像装置へ補給する補給用のトナーを収納できるトナー収納部としてのトナーカートリッジTCが着脱可能に装着されている。このトナーカートリッジTCは4色(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック:図中のa,b,c,d)のトナーごとに設けられている。各トナーカートリッジ内のトナーは、図示しない粉体ポンプで対応する色の現像装置に補給される。
上記トナーカートリッジTCは、プリンタ本体手前側のドアD(後述の図6参照)を開放することで着脱することができる。ドアDは左端に設けた鉛直方向に延在する回動軸(不図示)を回動中心として開放可能に構成されている。この回動軸はオペレーションパネルOP(後述の図6参照)の右側にあり、ドアDを開放しても、手前の操作位置からオペレーションパネルOPに表示されている情報や給紙カセットの中を見ることが可能になっている。
上記トナーカートリッジTCが装着されたトナーカートリッジ装着部TSと熱源を有する定着装置30との間には、遮熱手段として断熱部材Wを配設している。この断熱部材Wにより、定着装置30からトナーカートリッジ装着部TSへの熱の伝達を阻止し、トナーカートリッジTC内の補給用のトナーが加熱、冷却の繰り返しによって溶融、固着するのを防止できる。断熱部材Wとしては、例えば、樹脂、植毛された樹脂、これらの材料を空気層を有するよう積層したものなどを採用することができる。
更に、上記遮熱手段として、トナーカートリッジ装着部TSと定着装置30との間で空気を流通させる通風手段を設けてもよい。この通風手段は、図1に例示するように、プリンタ本体の側板側に取り付けたファンF2と、トナーカートリッジ装着部TSと定着装置30との間を通過してファンF2に至る空気流通路とにより構成することができる。この通風手段で外気を取り込むようにすると、その周囲が冷却され、より効果的である。更に、トナーカートリッジTCのうち、特に定着装置30に近いトナーカートリッジdを断熱材で形成したり、トナーカートリッジ装着部TSのうちトナーカートリッジdが装着される部分を断熱構造にしたりしておくことも効果的である。
プリンタ本体の右側の搬送ベルト100側の移動ユニットとしての揺動ユニット50は、揺動軸としての開閉支軸50Aを中心として図3に示す位置まで揺動できるようになっている。図3に示すように揺動ユニット50を揺動させることにより、用紙Pの搬送経路を開放し、用紙Pの搬送不良が発生したときのジャム処理を容易にしている。また、揺動ユニット50の開放により、前述の搬送ベルト100を含む搬送ベルトユニット250Uの取り出しも容易になる。
上記揺動ユニット50の上部には、装置内の温度過昇防止のために装置外へ排風するよう稼働するファンF1が備えられている。また、プリンタ本体の左側部分には、低圧電源、高圧電源や基板などを含む電装・制御装置E1、E2が配設されている。
また、上記揺動ユニット50には、搬送ベルト100のほかに、定着装置30を通過した用紙Pを表裏面を反転させた状態で上記2次転写位置を再通過させるように搬送する両面画像形成用の搬送手段が設けられている。この両面画像形成用の搬送手段は、回動軸G0を中心に揺動可能な切り換えガイド部材G1、フィルム状の切り換えガイド部材G2、再給紙用搬送路PG1,PG2,PG3,PG4、搬送ローラR1〜R4等により構成されている。
用紙Pの両面に画像を形成するときは、まず用紙Pの一方の面に画像が形成される。そして、定着装置30で定着された後、切り換えガイド部材G1に案内された用紙Pは、フィルム状のガイド部材G2を押しつけるように、搬送ローラR1にくわえ込まれ、再給紙用搬送路PG1に沿って、下方に進む。後端がガイド部材G2を過ぎた後、搬送ローラR1にくわえられた状態で、搬送ローラR1が逆転する。用紙Pは、ガイド部材G2の下に入り、いままで後端であった側が今度は先端となって、搬送ローラR2、R3、R4で搬送され、再給紙用搬送路PG2,PG3,PG4に沿ってレジストローラ28に至る。そして、中間転写ベルト10上に形成されているカラートナー画像が、再度転写されることで、用紙Pの両面にカラー画像が形成される。
上記構成のプリンタにおいて通常の画像形成を行なうときは、まず、感光体ドラム1A,1Bへのトナー画像形成と中間転写ベルト10への転写が行われる。この間、搬送ベルト100は、中間転写ベルト10から離間するように、搬送ベルトユニット250Uが支点250Cを中心に揺動されている。
上記感光体ドラム1A,1Bへのトナー画像形成動作では、露光装置4の図示しないLD(半導体レーザ)光源からの光が、ポリゴンミラー等の光学部品を経て、帯電装置3で一様に帯電された感光体ドラム1Aの表面に照射される。この照射により、書き込み情報(色に応じた情報)に対応した静電潜像が形成される。この例では、マゼンタのトナーで現像されるべき光情報が書き込まれる。ここで、感光体ドラム1Aの表面は、正像の静電潜像が形成されるように露光される。これにより、中間転写ベルト10を介して用紙Pに転写される画像が正像になる。
上記感光体ドラム1A上のマゼンタ用の静電潜像は、マゼンタのトナーを収容した現像装置5Aが現像可能な位置に移動し、現像される。このマゼンタトナーによるトナー画像(顕像)は、1次転写ローラ20により、感光体ドラム1Aと同期して移動する中間転写ベルト10の表面に1次転写される。1次転写後の感光体ドラム1Aの表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、除電装置Lで除電され、次の作像サイクルに備える。
中間転写ベルト10は、表面に転写されたマゼンタトナー画像を担持し、矢印の方向に移動する。もう一つの感光体ドラム1Bの表面には、イエローの色で現像されるべき光情報が書き込まれてイエロー用の静電潜像が形成され、イエロトナーを収容している現像装置5Cで現像される。このイエロートナー画像は、すでに中間転写ベルト10に形成されているマゼンタトナー画像に重ねられる。
上記2色(マゼンタ、イエロー)のトナー画像が中間転写ベルト10とともに、感光体ドラム1Aのところに移動してくると、同期してブラックに対応する光情報が感光体ドラム1Aに書き込まれてブラック用の静電潜像が形成される。このブラック用の静電潜像は、ブラックトナーを収容している現像装置5Bで現像される。そして、この感光体ドラム1A上のブラックトナー画像は、前述と同様に中間転写ベルト10の表面に3色目として重ねて1次転写される。もう一つの感光体ドラム1Bの表面には、シアンの色で現像されるべき光情報が書き込まれてシアン用の静電潜像が形成され、シアントナーを収容している現像装置5Dで現像される。このシアントナー画像は、すでに中間転写ベルト10に形成されている3色のトナー画像に重ねられ、これにより、中間転写ベルト10上に4色のフルカラー像が形成される。このように4色トナーからなるフルカラーの作像モードの場合、中間転写ベルト10は2回転し、各感光体ドラム1A,1Bと対向する1次転写位置を2度通過する。
中間転写ベルト10が所定の位置まで回転して移動すると、給紙装置(給紙カセット)26から給紙が開始される。給紙ローラ27が矢印の方向に回転すると、給紙装置(給紙カセット)26内の最上部にある用紙Pが引き出され、レジストローラ対28に搬送される。レジストローラ対28を経て、中間転写ベルト10と搬送ベルト100の間に送られる用紙Pの片側の面に、中間転写ベルト10表面のトナー像が2次転写ローラ120により転写される。このとき中間転写ベルト10及び搬送ベルト100は互いに接触しながら走行している。更に、用紙Pは上方に搬送され、2次転写に際して用紙Pは画像の位置が正規の位置となるようにタイミングがとられて搬送される。
本実施形態では、感光体ドラム1A,1Bに作像される画像のトナーの極性はマイナスである。したがって、1次転写ローラ20にプラスの電荷を与えることで、感光体ドラム1A,1Bに作像されたトナーは中間転写ベルト10に転写される。また、2次転写ローラ120にプラスの電荷を与えることで、中間転写ベルト10に作像されているトナー画像は用紙Pの片側の面に転写される。
上記工程で表面にトナー画像が転写された用紙Pは、定着装置30のある領域に送られ、用紙P上のトナー画像(両面)が一度に定着される。そして、ガイド部材31A、31Bを経て排紙ローラ対32により排出口41から、本体フレーム上部に設けられた排紙スタック部40の用紙受け面42上に排出される。
上記2次転写後に搬送ベルト100上に付着しているゴミやトナーは、クリーニングブレード250Bで掻き取られ、トナー搬送手段250Cにより、図示しない収納部に集められる。
なお、上記構成のプリンタでフルカラー画像ではなく単色の画像を作像する場合は、中間転写ベルト10を2回転させることなく用紙Pへの2次転写工程が実行され、中間転写ベルト10の走行距離を短くできる。
上記構成のプリンタにおいてオペレータからの各種パラメータ設定等の制御の指令は、後述の図5に示すオペレーションパネルOPや、ホストコンピュータHCのキーボードから行なうことができる。用紙Pの両面への画像形成を実行する場合は、オペレーションパネル(OP)に設けてある両面釦(不図示)によって選択できる。また、特殊紙の選択や給紙カセット26の選択は、給紙釦用の設定釦によって選択できるようになっている。画像形成システムとしてホストコンピュータが接続されているシステム(後述の図6参照)においては、ホストコンピュータHCのディスプレイに設定用画面を表示させ、その画面上で設定指示できるようにしておくと好都合である。
なお、上記構成のプリンタにおいて、定着装置30で用紙Pに与える熱エネルギーは、単色画像の形成時はフルカラー画像の形成時より少なくてすむ。このため、単色画像の形成時には、例えば画像の無い側に位置する発熱源に与える電力を減らすとか、与えない等の制御が行なわれる。
また、用紙Pの両面に画像が形成される両面画像形成が実行される場合、偶数ページの画像を先に形成し、奇数ページの画像を次に形成すると、排紙スタック部40の用紙受け面42上で奇数頁が下面の状態で載置される。したがって、用紙Pを排紙スタック部40から取り出したとき、頁順が揃っているので好都合である。また、両面画像形成が実行される場合、用紙Pの再給紙時に一方の面に画像が形成された用紙Pの後端であった端が、今度は先端となって2次転写位置に進入する。そのため、感光体ドラム1A、1Bへの第2面用の静電潜像の形成は、後端に相当する側から作成されるように制御される。
図4は、他の実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図である。このプリンタの基本的な構成は、上記図1に示したプリンタと同じであり、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図4のプリンタは、上記図1に示したプリンタで用いたレーザ方式の露光装置ではなく、装置の小型化を更に図るために、各感光体ドラムについて独立に設けたLEDアレイからなる露光装置4を用いている。
また、図4のプリンタでは、中間転写ベルト10の所定の周長を確保しつつ図中の左右方向のサイズを小さくするために、中間転写ベルト10の走行経路の形状が三角形になるように3つの支持ローラ11,12,13に張架させている。そして、各感光体ドラム1A,1Bは、中間転写ベルト10の水平方向に延在した下部張架部の外周面に対向するように並設されている。更に、図4のプリンタでは、両面画像形成用の搬送手段を設けずに、図中の左右方向のサイズを小さくして小型化を図っている。
また、図4のプリンタでは、プロセスカートリッジ53が寿命到来時に交換できるようになっている。このプロセスカートリッジ53は、感光体ドラム1A,1B、クリーニング装置2、帯電装置3、露光装置4及び現像装置5A,5B,5C,5Dとともに、中間転写ベルト10及びそのクリーニング装置25が、一体的に装置本体に着脱可能になっている。
なお、図4のプリンタにおいても、プリンタ本体の右側の搬送ベルト100側の揺動ユニット50が、開閉支軸50Aを中心として図5に示す位置まで揺動できるようになっている。図5に示すように揺動ユニット50を揺動させることにより、用紙Pの搬送経路を開放し、用紙Pの搬送不良が発生したときのジャム処理が容易になるとともに、搬送ベルト100を含むユニットの取り出しも容易になっている。
図6は、更に他の実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図である。このプリンタの基本的な構成は、上記図1に示したプリンタと同じであり、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図6のプリンタは、上記図1に示したプリンタとは異なり、4個の感光体ドラム1A,1B,1C,1Dが設けられた、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置である。各感光体ドラムを備えた画像形成部は、感光体ドラムの周囲にそれぞれ対向構成要素としての帯電装置3、現像装置5、除電装置L及びクリーニング装置2を備えている。そして、各感光体ドラム1A,1B,1C,1Dには、各画像形成部に共通に用いられる多ビーム型の露光装置4から分岐された色データのレーザビームによる光情報が照射される。
また、図6のプリンタでは、中間転写ベルト10の所定の周長を確保しつつ図中左端部の厚み方向のサイズを小さくするために、中間転写ベルト10の走行経路の形状が三角形になるように3つの支持ローラ11,12,13に張架させている。そして、各感光体ドラム1A,1B,1C,1Dは、中間転写ベルト10の下部張架部の外周面に対向するように、斜め方向に並設されている。更に、図6のプリンタでは、移動ユニット50に両面画像形成用の搬送手段を設けずに、図中の左右方向のサイズを小さくして更に小型化を図っている。
また、図6のプリンタでは、図7に示すように中間転写ベルト10を含む中間転写ユニット51をクリーニング装置25と共に支持ローラ11の中心11Aを揺動中心として図中矢印Eで示す時計回転方向に揺動させることができる。これにより、中間転写ベルト10を感光体ドラム1A,1B,1C,1Dから離間させることができる。
また、各感光体ドラムに対する画像形成手段を構成する構成要素である感光体クリーニング装置2、帯電装置3、除電装置L及び現像装置5はすべて正規の位置関係が確保されながら図示しないプロセスカートリッジとしての作像ユニットとして一体構成され、作像フレーム54Fに収納されている。そして、この作像フレーム54Fの左右2本のレール部材としてのレールRが降下することにより、画像形成手段を構成する各帯電装置3などの対向構成要素が、感光体ドラム1A,1B,1C,1Dから離間可能になっている。このように中間転写ベルト10を含む中間転写ユニット51と画像形成手段の構成要素を収納した作像フレーム54とを感光体ドラムから離した状態で、それぞれ図6の紙面に対し手前に引き出してメンテナンスできるようになっている。そして、この離間状態のとき、感光体ドラム1A〜1Dは個々にその軸1’から引き出すことができ、寿命到来時に感光体ドラム1A〜1Dを簡単に交換できるようになっている。
上記中間転写ユニット51における中間転写ベルト10の張架形状、及び中間転写ベルト10の上部張架部とトナーカートリッジTCとの間に形成される上部空間のギャップS1の大きさは、次のように設定されている。前述のように、感光体ドラムを着脱するときには、中間転写ユニット51を揺動させる。したがって、この中間転写ユニット51の揺動の際に中間転写ベルト10の支持ローラ11,12間の上部張架部とトナーカートリッジTCとが接触しないように、中間転写ベルト10の張架形状及び上部空間のギャップS1の大きさが設定されている。
また、上記画像形成手段の現像装置5と露光装置4との間に形成される下部空間のギャップS2の大きさは、次のように設定される。前述のように、感光体ドラムを着脱したり帯電装置などのメンテナンスを行なったりするときは、帯電装置3等が収容された作像フレーム54Fを下方に移動させる。したがって、この作像フレーム54Fの移動の際に各現像装置5の下端と露光装置4とが接触しないように、上記下部空間のギャップS2の大きさが設定されている。このように設定しておくことにより、感光体ドラムなどを損傷させることなく交換できる。また、各感光体ドラムについてそれぞれ設けられている画像形成手段を構成する帯電装置などの構成要素は、それぞれ対応する感光体ドラムの中心軸線を含む水平面よりも下側の感光体ドラム表面に対向するように配置されている。このような配置により、帯電装置などが一体構成された作像ユニットを含む作像フレーム54Fを鉛直方向下向きに降下させることができる。
図8は、上記図7に示すように中間転写ユニット51及び作像ユニット54を移動させる移動機構部の説明図である。
中間転写ユニット51の一端51Aは、上方からスプリング69により押圧される短いローラ68によってストッパ67に押し付けられ、中間転写ベルト10が正規の位置に位置決めされている。レバー部材71は支軸65を中心に回動可能に支持されている。レバー部材71の下端には、操作者が操作するためのノブ71Aが設けられている。また、レバー部材71の上端には、カム部73が設けられている。ストッパ66はレバー部材71の時計方向の回動を規制する。支軸65の下において、レバー部材71に設けた係合部としての長穴72には、カム部材としての板カム60に固植されたピン63が係合している。板カム60は、水平方向に延在する2個の長穴61を有し、画像形成装置本体に設けた2本のピン64に案内されながら水平方向に移動が可能である。板カム60の両端上部には斜面62Aが形成されており、その左右に水平面62Bが形成されている。これらの斜面62A及び水平面62Bは、作像ユニット54のケース部材である作像フレーム54Fを支持しているレール部材としてのレールRの下端部が上方から当接する当接面となっている。この板カム60の水平面62BにレールRが乗ったときに、作像ユニット54が画像形成位置に位置決めされる。レールRは画像形成装置本体に対し上下方向に移動可能に取りつけられている。また、レールRに組み込まれた可動レール部材としてのスライドレールR´は、図12の紙面に直角方向にスライド可能である。このスライドレールR´には作像フレーム54F(図12における一点鎖線で示す部分)が固定されている。作像フレーム54Fには、感光体ドラム1A〜1Dに対向して設けられる現像、帯電、クリーニング、除電機能を有する各対向構成要素(作像用要素)がカートリッジ化されたプロセスカートリッジとしての作像ユニット54が、図示しない保持部で保持される。
上記構成の移動機構部において、上記レバー部材71のノブ71Aを操作してレバー部材71の下側を矢印F方向に移動させると、レバー部材71が反時計方向に回動する。このとき、レバー部材71上方のカム部73が中間転写ユニット51の一端51Aを支えながら、レバー部材71が回動する。このレバー部材71の回動により、中間転写ユニット51は支持ローラ11の中心11Aを揺動中心として回動し、感光体ドラム1A,1B,1C,1Dから離間する。中間転写ユニット51は、その一端51A(図8中の左端)がカム部73の上面に沿って他端(図中右端)が支持ローラ11に沿いながら、図8の紙面手前側の方向に引き出すことができる。
更に、上記レバー部材71の矢印F方向の回動により、板カム60が右方に移動し、板カム60の斜面62Aに沿ってレールRが下降する。このレールRに組み込まれているスライドレールR´に、各作像ユニット54が保持された作像フレーム54Aが取りつけられている。従って、上記レールRが下降した状態で、図9に示すように、画像形成手段を構成する上記対向構成要素(作像用要素)が感光体ドラムから離間した状態で、各作像ユニット54を作像フレーム54Fごと引き出すことができる。このように作像フレーム54Fを引き出すことにより、上記対向構成要素(作像用要素)が一体構成されたプロセスカートリッジとしての作像ユニット54の交換や保守を行うことができる。
なお、図9では、1個の感光体ドラムに対し上記対向構成要素(作像用要素)を含む作像ユニット(プロセスカートリッジ)54A、54B、・・が1個ずつ構成された場合を示しているが、4個の感光体ドラムに対する上記対向構成要素(作像用要素)をまとめて一つの作像ユニット54とすることもできる。
また、一番右側の感光体ドラム1Dのところでブラックの画像を形成するようにし、この感光体ドラム1Dに対する上記対向構成要素(作像用要素)のみを独立した1つの作像ユニットとして一体構成してもよい。そして、他のカラー画像を形成する感光体ドラム1A、1B、1Cに対する上記対向構成要素(作像用要素)をまとめて一つの作像ユニットとしてもよい。このようにブラック用の作像ユニットを独立した設けた場合は、使用頻度の高いブラック用の作像ユニットだけの交換ができ、経済的に都合がよい。
また、上記図8の構成例では、上記レバー部材71を回動することで、中間転写ユニット51と作像ユニット54を同時に感光体ドラムから離間させるように移動機構部を構成した場合について説明したが、中間転写ユニット51と作像ユニット54個々に離間するように移動機構部を構成してもよい。
また、図8において板カム60の右端部を破線で示すように揺動ユニット(移動ユニット)50側に突出させた突出部(操作部)60Aを形成しておき、揺動ユニット(移動ユニット)50を移動したとき、露出した突出部60Aを引っ張るようにしてもよい。この突出部60Aを操作者が引っ張ることにより、板カム60が揺動ユニット(移動ユニット)50側に移動し、レバー部材71を反時計方向に回動させることができる。
更に、板カム60を右側に移動するよう適宜ばねで押圧習性を与え、上記突出部60Aを揺動ユニット(移動ユニット)50の一部と当接させておくと、揺動ユニット(移動ユニット)50が、画像形成装置本体から開放されるとき、その揺動ユニット(移動ユニット)50の搬送経路を開放する移動に連動して板カム60が移動し、レバー部材71を回動させることができる。
また、上記レバー部材71のカム部73を、レバー部材を回動させるように操作者が操作可能に形成してよい。
また、上記図8に示すように上記対向構成要素(作像用要素)を下方に移動させて感光体ドラムから離間させた後に取り出すとき各対向構成要素と移動機構部の板カム60とが干渉しないように、上記対向構成要素(作像用要素)を収容した作像フレーム54Fと移動機構部の板カム60との間に空間S’を設けるのが好ましい。
なお、図6及び図7に示すプリンタにおいても、プリンタ本体の右側の搬送ベルト100を含む移動ユニット50は、支持部材SPTを介して、伸縮ガイドレール機構GRにより、図7に示す位置まで移動できるようになっている。このように移動ユニット50を移動させることにより、用紙Pの搬送経路をほとんど開放し、用紙Pの搬送不良が発生したときのジャム処理、分離用除電チャージャCHの清掃、搬送ガイド29の清掃、レジストローラ対28の清掃等の保守が容易になる。更に、搬送ベルト100を含む搬送ユニット250Uの取り出しも容易になっている。特にレジストローラ対28の一方のローラ28Aと、搬送ガイド29の一部29Aとを、搬送ユニット250U側に設けているので、上記保守が容易にできる。搬送ユニット250Uは、その上部にある把手HDを把持して矢印Dの方向に引っ張り上げることにより、移動ユニット50から取り出すことができる。この搬送ユニット250Uの下面は平面状に形成されており、そのままの姿勢で、安定した状態で机等の平面上に置くことができる。
図10は、上記図6,7のプリンタの移動ユニット50に着脱可能な変形例に係る搬送ユニット250Uの概略構成図である。レジストローラ対28の一方のローラ28Aにブレードクリーナ260を当接させ、そこから掻き落された紙粉などの異物を回収し、回収容器260Aに収納させる。この回収容器260Aは、搬送ベルトクリーニング装置250で掻き落されたゴミや廃トナーを収納する容器とを一体に構成してもよい。また、図10で、紙面に対し垂直な手前方向にこれらの容器を取り出せるように構成しておき、適宜捨てるようにしておいてもよい。
また、上記図1及び図4に示すプリンタにおける1次転写手段及び2次転写手段はそれぞれ、中間転写ベルト10及び搬送ベルト100に接触するローラタイプ(1次転写ローラ20、2次転写ローラ120)であるが、ブラシ状の転写部材や、ブラシでローラ状に形成された部材なども採用可能である。更に、非接触の放電タイプ(チャージャ)も採用可能である。
図11は、上記図1、図4及び図6に示したプリンタ301、302を、ホストコンピュータ300等と有線のネットワークケーブル303で接続した画像形成システムである。この画像形成システムにおいてプリンタ301、302は、主にホストコンピュータ300の出力装置としての役割を担っている。例えば、ホストコンピュータ300に接続されたスキャナ304で読み込んだ画像を適宜編集し、プリンタ301、302から出力することができる。
なお、上記プリンタ301、302とホストコンピュータ300との間はケーブルではなく、無線の通信ネットワークで結んでもよい。
上記構成の画像形成システムでは、ホストコンピュータ300のディスプレイに表示されるガイドに従って、出力すべき画像の作像プロセス条件や用紙Pの排紙形態等を指示したり、入力したりすることができる。また、ホストコンピュータ300のディスプレイには、プリンタ301、302の状況を表示してオペレータに報知することもできる。
図11の下方に示したプリンタ302は、ドアDを開いて画像形成部の保守ができる状態であって、給紙カセット26−2を引き出して用紙Pの補給、交換が行われる状態を示している。
上記ドアDを開くことにより、中間転写ユニット51やプロセスカートリッジ52、53は、露光装置4を本体に残した状態で引き出すことが可能である。これらを引き出した状態で、感光体ドラム1A,1Bや中間転写ベルト10等の着脱が可能になっている。このプロセスカートリッジ52、53は、引き出しが容易で確実にできるように図示しないガイドレールによって案内される。ドアDは鉛直方向に配置したヒンジで支持されているので、ドアDを開いたときでも、その下方の保守部品に対する視認性がよい。また、図示していないが、露光装置4の構成部品がトナー等により汚染されないように、シール部材が設けられている。
以上、本実施形態によれば、2次転写位置及び定着装置30における定着位置を上方向に向って通過するように用紙Pが搬送されることにより、用紙Pの先端が自重で垂れ下がることなく、2次転写位置及び定着位置に用紙Pを確実に進入させることができる。従って、用紙Pの搬送不良を防止することができる。
更に、排出スタック部40の用紙受け面42の少なくとも一部である主受け面42aが、排出口41側に近づくにしたがって一定の傾斜角で下方に傾斜し且つその最下端が排出口41よりも低い平面状の傾斜面である。このため、図12に示すように排出口41から排出される用紙Pを、その後端が排出口41よりも低くなるように傾いた状態で、平面状の傾斜面からなる用紙受け面42上に受けることができる。したがって、用紙受け面42で受けた用紙Pの後端が、排出口41から続けて排出される後続の用紙Pの先端部とぶつかりにくい状態で、複数の用紙を排出することができるので、用紙Pの排出不良を防止することができる。特に、本実施形態のプリンタは、記録媒体が厚紙やOHPシート等のこしの強い(剛性の高い)ものである場合に効果的である。
また、中間転写ベルト10の上部張架部が上記排出スタック部40の用紙受け面42に沿って傾斜して延在している。このため、中間転写ベルト10の上部張架部と排出スタック部40の用紙受け面42とを近づけて両者の間のデッドスペースが発生しないようになり、装置内部の省スペース化が可能となる。しかも、中間転写ベルト10の下部張架部に対向するように複数の感光体ドラムを配置しているため、中間転写ベルト10の下方に、各感光体ドラムに対する複数の画像形成手段をまとめて配設することができ、各画像形成手段が比較的近い位置に配置されることになる。従って、中間転写ベルトの上部張架部側と下部張架部側に分けて画像形成手段を設けた場合とは異なり、各画像形成手段を構成する構成要素の一部(本実施形態では露光装置4)を共通化することができ、更なる装置内部の省スペース化が可能となる。従って、装置の小型化を図ることができる。また、中間転写ベルト10や感光体ドラム等の内部構成部品あるいは中間転写ユニットやプロセスカートリッジ等のユニットを交換する時には、中間転写ベルト10の下部張架部についてのみ各感光体ドラムを離間させるように退避させればよい。これにより、中間転写ベルトの上部張架部及び下部張架部の両方に対向するように複数の感光体ドラムがそれぞれ配置されている場合に比して、内部構成部品やユニットの着脱が容易になる。従って、内部構成部品やユニットの保守性が優れている。
また、本実施形態によれば、上記感光体ドラム1A、1B、帯電装置3、現像装置5A,5B、5C,5D等の画像形成手段を、上記熱源のある定着装置30から離れた中間転写ベルト10の下側に設けている。これにより、定着装置30からの発熱の悪影響を受けずに感光体ドラム上にトナー画像を形成することができる。また、中間転写ベルト10の上部張架部を上記用紙受け面42に沿って傾斜させることで、中間転写ベルト10の下方に生じたくさび状のスペースを、画像形成手段の構成要素のレイアウトに有効利用できる。しかも、本実施形態のプリンタの構成では、中間転写ベルト10の下部張架部が、複数の感光体ドラムのうち2次転写位置から遠い位置にある感光体ドラムとの対向部から2次転写位置に近い位置にある感光体ドラムとの対向部に向かって移動することになる。このため、各感光体ドラムに対する1次転写位置から用紙Pに転写する2次転写位置までの距離を短くすることができる。従って、プリント動作開始から1枚目の用紙Pが出力されるまでの時間(ファーストプリント時間)を短くすることができる。
特に、本実施形態の図1に示すプリンタのように、各感光体ドラム1A,1Bのそれぞれに対して、互いに異なる2色のトナー画像を形成できるように画像形成手段を構成した場合は、4つの感光体ドラムを用いなくてもフルカラー画像を形成できる。したがって、フルカラー画像を形成できるプリンタの小型化を更に図ることができる。
また、本実施形態によれば、用紙Pを搬送する搬送手段が、2次転写位置で中間転写ベルト10に対向し2次転写位置を通過する搬送経路に沿って用紙Pを支えて搬送するように複数の支持ローラ111、112で張架された搬送ベルト100を用いて構成されている。したがって、用紙Pの搬送性を確保して信頼性を高くすることができる。
また、本実施形態によれば、上記搬送ベルト100を耐熱性材料で形成しているので、熱源を有する定着装置30に接近させて搬送ベルト100を配設しても搬送ベルト100の変質及び変形が発生しない。更に、搬送ベルト100を定着装置30に接近させることで、未定着トナーを有する用紙Pを確実に定着装置30に案内することができ、異常画像の発生を防止することができる。
また、本実施形態によれば、搬送ベルト100と一体的に開閉支軸50Aを中心として揺動可能な揺動ユニット(移動ユニット)50をそれぞれ図2、図4及び図7に示す位置まで揺動(移動)させることができる。この揺動(移動)により、用紙Pの搬送経路を開放することができるので、用紙Pが搬送経路の途中で止まるなどの搬送不良が発生したときのジャム処理が容易になり、装置内の保守も容易になる。
また、本実施形態によれば、上記揺動ユニット(移動ユニット)50に、定着装置30を通過した用紙Pを表裏面を反転させた状態で2次転写位置を再通過させるように搬送する両面画像形成用の搬送手段を備えている。従って、用紙Pの両面に画像形成が可能となる。
また、本実施形態によれば、複数の感光体ドラム1A,1B,1C,1Dに対して、中間転写ベルト10を上方に離間させるとともに上記画像形成手段を構成する構成要素のうち感光体ドラム表面に対向している対向構成要素(クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5、除電装置L)を下方に離間させるように、中間転写ベルト10及び上記対向構成要素が移動可能に構成されている。更に、各感光体ドラム1A,1B,1C,1Dから中間転写ベルト10及び上記対向構成要素が離間した状態で、装置本体に対して感光体ドラム1A,1B,1C,1Dのみを着脱可能に構成されている。従って、プロセスカートリッジとしてではなく、感光体ドラムの単品で交換することができ、交換不要な中間転写ベルトや上記対向構成要素は装置内に残したまま交換しなくてもよくなるので、使用者の経済的負担を軽減できる。感光体ドラムの表面が強化された長寿命のタイプ(例えばアモルファスシリコンを採用したタイプ)の場合、感光体ドラムの交換の機会がほとんどなくなるため、他の交換部品、ユニットと別に着脱できることは好都合である。
また、本実施形態によれば、搬送ベルト100と上記搬送経路形成部材の一部とを含むように一体的に構成した搬送ベルトユニット250Uが設けられている。この搬送ベルトユニット250Uは、揺動ユニット(移動ユニット)50を移動させたときに、揺動ユニット(移動ユニット)50に対して着脱可能になっている。従って、搬送ベルトユニット250Uの保守作業が容易になる。
上記搬送ベルトユニット250Uには、図6に示すように、搬送部材としてのレジストローラ対28の一方のローラ28Aをクリーニングするクリーニング手段としてのブレードクリーナ260を備えてもよい。この場合には、ブレードクリーナ260により、レジストローラ28Aに付着している紙粉などの異物を除去することができるので、紙粉等の異物が用紙P画像に付着することによる画像の欠損を防止することができる。また、この紙粉などの異物が搬送方向下流側に位置する定着ローラ30aに付着してその表面が劣化するのを防止することができる。
更に、図6に示すように、上記ブレードクリーナ260で掻き落された紙粉などの異物を収容する収容部としての回収容器260Aを設けてもよい。この場合には、上記異物を回収容器260Aに回収することにより、画像形成装置内の汚染を防止し、廃棄処理操作の容易化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、現像装置(5A,5B,5C,5D)に補給する各色のトナーを収容する複数のトナーカートリッジTCが着脱可能に設けられている。これらトナーカートリッジTCは、中間転写ベルト10と排出スタック部40の用紙受け面42との間に、中間転写ベルト10の上部張架部及び排出部の主受け面(傾斜面)42aに沿って並設されている。したがって、トナーカートリッジTCを中間転写ベルト10の上部張架部及び記録媒体受け面42に沿って、オペレータが操作できる装置手前側に移動させることにより、トナーカートリッジTCを容易に交換することができる。
しかも、トナーカートリッジ装着部TSと熱源を有する定着装置30との間に遮熱手段を備えているので、トナーカートリッジTC内の補給用のトナーが加熱、冷却の繰り返しによって溶融、固着するのを防止できる。
また、本実施形態によれば、上記遮熱手段を、断熱部材Wを用いて構成した場合は、遮熱手段のためのスペースを狭く、装置の小型化を図るという点で有利である。
また、トナーカートリッジTC自体を断熱性材料で形成してもよく、この場合は個別に断熱部材を設ける必要がないため、装置の小型化等の点で好ましい。
また、本実施形態においては、上記遮熱手段を、トナーカートリッジ装着部TSと熱源を有する定着装置30との間で空気を流通させる通風手段を用いて構成してもよい。この場合は、断熱部材Wのみを設けた場合に比してより高い冷却効果を得ることができので、上記トナーの溶融及び固着をより確実に防止することができる。
また、本実施形態(図1のプリンタ)によれば、中間転写ベルト10及びその支持部材としての支持ローラ11、12を少なくとも含む中間転写ユニット51を備えている。この中間転写ユニット51は、中間転写ベルト10の表面移動方向に垂直で且つ中間転写ベルト10の上部張架部及び用紙受け面42に沿った方向に移動してプリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。この中間転写ユニット51を手前側に引き出すことにより、中間転写ベルト10等の保守・交換が容易になる。
また、本実施形態(図6のプリンタ)によれば、トナーカートリッジTCと中間転写ベルトとの間に上記所定の空間S1を設けているので、中間転写ベルト10を感光体ドラム1A〜1Dから離間させるために移動させたときトナーカートリッジTCと中間転写ベルト10とが干渉しない。従って、中間転写ユニット51を手前側に引き出して中間転写ベルト10等の保守・交換を確実に行うことができる。
また、本実施形態(図1のプリンタ)によれば、感光体ドラム1A,1Bと、帯電装置3、現像装置5A,5B,5C,5D及びクリーニング装置2の少なくとも一つとを含むプロセスカートリッジ52を備えている。このプロセスカートリッジ52は、中間転写ベルト10の表面移動方向に垂直で且つ中間転写ベルト10の上部張架部及び用紙受け面42に沿った方向に移動してプリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。このプロセスカートリッジ52を手前側に引き出すことにより、感光体ドラム等の保守・交換を容易に行うことができるようになる。
なお、上記中間転写ユニット51及びプロセスカートリッジ52は、図4のプリンタのように合体させて一つのプロセスカートリッジ53として構成してもよい。
また、本実施形態(図7のプリンタ)によれば、上記画像形成手段を構成する少なくとも帯電装置3及び現像装置5A,5B,5C,5Dを含むように一体的に構成したプロセスカートリッジ(作像ユニット)54を備えている。このプロセスカートリッジ54は、図8の移動機構部により感光体ドラムから離間した状態で感光体ドラムとは独立に画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されている。この場合は、感光体ドラムとは独立に、感光体ドラムに対向している帯電装置3や現像装置5A,5B,5C,5D等の対向構成要素の保守・交換を容易に行うことができる。
なお、上記プロセスカートリッジ(作像ユニット)52、54は、上記複数の感光体ドラム1A〜1Dのすべて又は一部について一体的に設けてもよい。例えば、上記プロセスカートリッジ(作像ユニット)52、54を感光体ドラム1A〜1Dのすべてについて一体的に設けた場合は、1回の着脱操作で感光体ドラム1A〜1Dやそれらに対向している帯電装置3や現像装置5A,5B,5C,5D等の対向構成要素を一括して着脱することができる。また、ブラック画像を形成するための1つの感光体ドラムについてのプロセスカートリッジ(作像ユニット)52、54と、カラー画像を形成するための3つの感光体ドラムについてのプロセスカートリッジ(作像ユニット)52、54とに分けて構成した場合は、使用頻度の高いブラック用のプロセスカートリッジ(作像ユニット)だけを個別に交換できる。
また、本実施形態によれば、トナー収容部としてのトナーカートリッジTCを、中間転写ベルト10の表面移動方向に垂直で且つ中間転写ベルト10の上部張架部及び用紙受け面42に沿った方向に移動してプリンタ本体に対して着脱可能に構成している。従って、トナーが空になったトナーカートリッジTCを手前に引き出してトナーカートリッジTCを交換したりトナーカートリッジTCにトナーを補充したりすることにより、トナーを容易に補充することができる。
また、本実施形態(図8のプリンタ)によれば、上記画像形成手段を構成する構成要素のうち複数の感光体ドラム1A〜1Dに対向している帯電装置3や現像装置5A,5B,5C,5D等の対向構成要素を下方に移動させる移動機構部を備えている。そして、上記対向構成要素を下方に移動させて感光体ドラム1A〜1Dから離間させた後に取り出すとき上記対向構成要素と移動機構部とが干渉しないように、対向構成要素と移動機構部との間に空間S2’を設けている。従って、上記対向構成要素を含むプロセスカートリッジ(作像ユニット)54を手前側に引き出して帯電装置3や現像装置5A,5B,5C,5D等の対向構成要素の保守・交換を確実に行うことができる。
また、本実施形態(図8のプリンタ)によれば、上記移動機構部を、上記対向構成要素を支持しているレールRの下端部が上方から当接する当接面を有し且つレールRの下端部の当接方向と交差方向に移動可能なカム部材としての板カム60を用いて構成し、板カム60の移動により上記対向構成要素が画像形成位置と感光体ドラムから離間した離間位置とを取り得るように、板カム60の当接面が形成されている。このような板カム60を用いて上記移動機構部を構成することにより、板カム60を上記交差方向(水平方向)に往復動させるという簡単な操作で、板カム60の当接面に当接しているレールRを上下動させ、上記対向構成要素を含むプロセスカートリッジ(作像ユニット)54を画像形成位置と離間位置との間で移動させることができる。
また、本実施形態(図8のプリンタ)によれば、上記移動機構部を、上記対向構成要素を上記画像形成位置から上記離間位置へ移動させる板カム60の移動に伴って、中間転写ベルト10及びその支持部材を画像形成位置から感光体ドラムから離間した離間位置へ移動させるように構成している。具体的には、一端部に設けられたカム部73と、上記板カム60に連動して回動するように板カム60のピン63と係合する係合部として長穴72とを有する回動可能なレバー部材71を用いて構成している。そして、レバー部材71のカム部73が、レバー部材71の回動に伴って中間転写ベルト10及びその支持部材を上記画像形成位置と上記離間位置との間で移動させるように形成されている。この場合は、板カム60を上記交差方向(水平方向)に往復動させるという簡単な操作で、中間転写ベルト10等を画像形成位置と離間位置との間で移動させる。
また、本実施形態(図8のプリンタ)によれば、レバー部材71のノブ71Aを用いてレバー部材71を回転させるという簡単な操作により、上記対向構成要素を含むプロセスカートリッジ(作像ユニット)54や、中間転写ベルト10等を、画像形成位置と離間位置との間で移動させることができる。
なお、レバー部材71を回転させるように操作者が操作する操作部は、上記レバー部材71のノブ71Aのほか、レバー部材のカム部73に形成してもよい。
また、上記操作部は、板カム60の右端部を揺動ユニット(移動ユニット)50側に突出させた突出部60Aであってもよい。
また、レバー部材71を、揺動ユニット(移動ユニット)50の搬送経路を開放する移動に連動して回動するように構成してもよい。この場合は、装置の保守等のために揺動ユニット(移動ユニット)50を移動させたときに、その移動に伴って、上記対向構成要素を含むプロセスカートリッジ(作像ユニット)54や、中間転写ベルト10等を、画像形成位置から離間位置へ移動させることができる。従って、プロセスカートリッジ等の離間位置に移動させるための個別の操作が不要となる。
また、本実施形態(図8のプリンタ)によれば、上記対向構成要素が取り付けられたケース部材としての作像フレーム54Fに、感光体ドラムの回転軸の方向に移動可能な可動レール部材としてのスライドレールR’が固定されている。この作像フレーム54Fに固定したスライドレールR’により、上記対向構成要素を含むプロセスカートリッジ(作像ユニット)54を離間位置に移動させた後、作像フレーム54Fを引き出してプロセスカートリッジ(作像ユニット)54を露出させることができる。従って、帯電装置3や現像装置5A,5B,5C,5D等の対向構成要素の保守・交換が更に容易になる。
なお、上記実施形態では、複数の感光体ドラムを備えた場合について説明したが、本発明は、中間転写体を用いるものであれば感光体ドラムの数に限定されることなく適用することができ、同様な効果が得られるものである。例えば、本発明は、リボルバ型の現像装置等を用いて一つの感光体ドラムに対して各色(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)のトナー画像の形成及び中間転写体への1次転写を順次行なうような画像形成装置にも適用できるものである。
また、上記実施形態では、画像形成装置がカラープリンタである場合について説明したが、本発明は、FAX、複写機等の他の画像形成装置にも適用でき、同様な効果が得られるものである。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図。 同プリンタの排出スタック部の拡大図。 同プリンタの開放状態に揺動させた揺動ユニットを示す部分正面図。 他の実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図。 同プリンタの開放状態に揺動させた揺動ユニットを示す部分正面図。 更に他の実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図。 同プリンタの開放状態に移動ユニットを移動させたときの同プリンタの正面図。 中間転写ユニット及び作像ユニットを移動させる移動機構部の説明図。 作像フレームを引き出した状態のプリンタの部分斜視図。 揺動ユニットから取り外した状態の搬送ベルトユニットの正面図。 本実施形態のプリンタを用いた画像形成システムの説明図。 本実施形態のプリンタにおける用紙の排出の様子を示す説明図。 従来例に係る画像形成装置における排紙不良の説明図。
符号の説明
1A,1B,1C,1D 感光体ドラム
2 クリーニング装置
3 帯電装置
4 露光装置
5A,5B,5C,5D 現像装置
10 中間転写ベルト
11,12,13 支持ローラ
20 1次転写ローラ
30 定着装置
30a 加熱ローラ
40 排出スタック部
41 排出口
42 用紙受け面
42a 傾斜面(主受け面)
50 揺動ユニット(移動ユニット)
50A 開閉支軸
51 中間転写ユニット
52,53,54 プロセスカートリッジ(作像ユニット)
54F 作像フレーム
60 板カム
60A 突出部
61 長穴
62A 斜面
62B 水平面
63,64 ピン
65 支軸
71 レバー部材
71A ノブ
72 長穴(係合部)
73 カム部
100 搬送ベルト
111,112,113 支持ローラ
120 2次転写ローラ
250U 搬送ベルトユニット
F1、F2 ファン
G1、G2 切り換えガイド部材
P 用紙
PG1,PG2,PG3,PG4 再給紙用搬送路
R1、R2、R3、R4 搬送ローラ
R レール
R’ スライドレール
TC トナーカートリッジ
W 断熱部材

Claims (34)

  1. 複数の像担持体と、各像担持体上に互いに異なる色の画像を形成する画像形成手段と、各像担持体に対向する1次転写位置を通過するように複数の支持部材に張架されて駆動される無端ベルト状の中間転写体と、各像担持体上に形成された各色の画像を該中間転写体に重ね合わせて転写する1次転写手段と、該中間転写体の水平方向における一方の端部側に位置する2次転写位置で、該中間転写体上の画像を記録媒体に一括転写する2次転写手段と、該2次転写位置を通過した記録媒体上の画像を定着するように該2次転写位置の上方に設けられた定着手段と、該2次転写手段における2次転写位置及び該定着手段における定着位置を上方向に向って通過するように該記録媒体を搬送する搬送手段と、該中間転写体の上方に位置する記録媒体受け面と該定着手段を通過した記録媒体を該記録媒体受け面上に排出する排出口とを有する排出部とを備えた画像形成装置であって、
    該排出部の該記録媒体受け面の少なくとも一部が、該排出口側に近づくにしたがって下方に傾斜し且つその最下端が該排出口よりも低い傾斜面で形成され、
    該中間転写体が該排出部の該傾斜面に沿って傾斜して延在するように、該中間転写体が張架され、
    該中間転写体の下部張架部に対向するように、該複数の像担持体が配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記像担持体の少なくとも一つに、互いに異なる複数の色の画像を形成するように、上記画像形成手段が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記搬送手段が、上記2次転写位置を通過して上記定着位置へ向かう搬送経路に沿って上記記録媒体を支えて搬送するように複数の支持部材で張架された搬送ベルト部材を用いて構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記搬送ベルト部材が、耐熱性材料で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は4の画像形成装置において、
    上記搬送経路を開放するように、上記搬送ベルト部材と上記搬送手段を構成する搬送経路形成部材の一部とを一体的に移動可能な移動ユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記移動ユニットが、上記定着手段を通過した記録媒体を表裏面を反転させた状態で上記2次転写位置を再通過させるように搬送する両面画像形成用の搬送手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5又は6の画像形成装置において、
    上記搬送経路を開放するように上記移動ユニットを移動させたときに、上記搬送ベルト部材と上記搬送経路形成部材の一部とを含むように一体的に構成した搬送ユニットが、該移動ユニットに対して着脱可能なことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記中間転写体と上記排出部の記録媒体受け面との間に、上記画像形成手段に補給する各色の画像を形成するための互いに異なるトナーを収容する複数のトナー収容部が並設され、
    該トナー収容部と上記定着手段との間に、該定着手段から該トナー収容部への熱の伝達を遮断するための遮熱手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    上記遮熱手段として、断熱部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8又は9の画像形成装置において、
    上記遮熱手段として、上記トナー収容部と上記定着手段との間で空気を流通させる通風手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記中間転写体と上記排出部の記録媒体受け面との間に、上記画像形成手段に補給する各色の画像を形成するための互いに異なるトナーを収容する複数のトナー収容部が並設され、
    該トナー収容部が、断熱性材料で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記中間転写体と上記排出部の記録媒体受け面との間に、上記画像形成手段に補給する各色の画像を形成するための互いに異なるトナーを収容する複数のトナー収容部が並設され、
    上記中間転写体を上記複数の像担持体から離間させるために移動させたとき該トナー収容部と該中間転写体とが干渉しないように、該トナー収容部と該中間転写体との間に空間を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項8乃至12のいずれかの画像形成装置において、
    上記トナー収容部が、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかの画像形成装置において、
    上記中間転写体及びその支持部材を含むように一体的に構成された中間転写ユニットが、上記像担持体から離間した状態で画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれかの画像形成装置において、
    上記像担持体と、上記画像形成手段を構成する帯電装置、現像装置及び該像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置の少なくとも一つとを含むように一体的に構成されたプロセスカートリッジが、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1乃至14のいずれかの画像形成装置において、
    上記画像形成手段を構成する少なくとも帯電装置及び現像装置を含むように一体的に構成したプロセスカートリッジが、上記像担持体から離間した状態で該像担持体とは独立に画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれかの画像形成装置において、
    上記複数の像担持体に対して、上記中間転写体と、上記画像形成手段を構成する構成要素のうち該像担持体に対向している対向構成要素とを離間させるように、該中間転写体及び該対向構成要素が移動可能に構成され、
    該像担持体から該中間転写体及び該対向構成要素が離間した状態で、装置本体に対して該像担持体のみを着脱可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1乃至13のいずれかの画像形成装置において、
    上記像担持体と上記中間転写体及びその支持部材とを含むように一体的に構成されたプロセスカートリッジが、画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項15、16又は18の画像形成装置において、
    上記プロセスカートリッジが、上記複数の像担持体のすべて又は一部について一体的に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記画像形成手段を構成する構成要素のうち上記複数の像担持体に対向している対向構成要素を下方に移動させる移動機構部を備え、
    該対向構成要素を下方に移動させて該複数の像担持体から離間させた後に取り出すとき該対向構成要素と該移動機構部とが干渉しないように、該対向構成要素と該移動機構部との間に空間を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項20の画像形成装置において、
    上記移動機構部を、上記対向構成要素を支持しているレール部材の下端部が上方から当接する当接面を有し且つ該レール部材の下端部の当接方向と交差方向に移動可能なカム部材を用いて構成し、
    該カム部材の移動により該対向構成要素が画像形成位置と上記像担持体から離間した離間位置とを取り得るように、該カム部材の当接面が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項21の画像形成装置において、
    上記移動機構部を、上記対向構成要素を上記画像形成位置から上記離間位置へ移動させる上記カム部材の移動に伴って、上記中間転写体及びその支持部材を画像形成位置から上記像担持体から離間した離間位置へ移動させるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項22の画像形成装置において、
    上記移動機構部が、一端部に設けられたカム部と、上記カム部材に連動して回動するように該カム部材と係合する係合部とを有する回動可能なレバー部材を備え、
    該レバー部材の該カム部が、該レバー部材の回動に伴って上記中間転写体及びその支持部材を上記画像形成位置と上記離間位置との間で移動させるように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  24. 請求項23の画像形成装置において、
    上記レバー部材に、該レバー部材を回動させるように操作者が操作するためのノブを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  25. 請求項23の画像形成装置において、
    上記レバー部材の上記カム部を、該レバー部材を回動させるように操作者が操作可能に形成したことを特徴とする画像形成装置。
  26. 請求項23の画像形成装置において、
    上記搬送手段が、上記2次転写位置を通過して上記定着位置へ向かう搬送経路に沿って上記記録媒体を支えて搬送するように複数の支持部材で張架された搬送ベルト部材を用いて構成され、
    該搬送経路を開放するように、該搬送ベルト部材と該搬送手段を構成する搬送経路形成部材の一部とを一体的に移動可能な移動ユニットを備え、
    上記レバー部材を、該移動ユニットの該搬送経路を開放する移動に連動して回動するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  27. 請求項20乃至26のいずれかの画像形成装置において、
    上記対向構成要素が取り付けられたケース部材と、該ケース部材に固定され且つ上記像担持体の回転軸の方向に移動可能な可動レール部材とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  28. 請求項7の画像形成装置における搬送ユニットであって、
    上記搬送ベルト部材と上記他の搬送部材の一部とを含むように構成され、
    上記搬送経路を開放するように移動させた上記移動ユニットに対して着脱可能なことを特徴とする搬送ユニット。
  29. 請求項28の搬送ユニットにおいて、
    上記搬送部材の一部としてレジストローラ対の一方のローラを備えるとともに、
    該ローラをクリーニングするクリーニング手段を備えたことを特徴とする搬送ユニット。
  30. 請求項28の搬送ユニットにおいて、
    上記クリーニング手段で除去した異物を収容する収容部を備えたことを特徴とする搬送ユニット。
  31. 請求項14の画像形成装置における中間転写ユニットであって、
    上記中間転写体及びその支持部材を含むように一体的に構成され、
    上記像担持体から離間した状態で画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とする中間転写ユニット。
  32. 請求項15の画像形成装置におけるプロセスカートリッジであって、
    上記像担持体と、上記画像形成手段を構成する帯電装置、現像装置及び該像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置の少なくとも一つとを含むように一体的に構成され、
    画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  33. 請求項16の画像形成装置におけるプロセスカートリッジであって、
    上記画像形成手段を構成する少なくとも帯電装置及び現像装置を含むように一体的に構成され、
    上記像担持体から離間した状態で該像担持体とは独立に画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  34. 請求項18の画像形成装置におけるプロセスカートリッジであって、
    上記像担持体と上記中間転写体及びその支持部材とを含むように一体的に構成され、
    画像形成装置本体に対して着脱可能なことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8289000B2 (en) 2007-09-06 2012-10-16 Ricoh Company, Ltd. Charge control circuit
CN113518945A (zh) * 2019-03-07 2021-10-19 惠普发展公司有限责任合伙企业 具有传热阻挡构件的显影盒

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