JP2003255313A - 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器

Info

Publication number
JP2003255313A
JP2003255313A JP2002060724A JP2002060724A JP2003255313A JP 2003255313 A JP2003255313 A JP 2003255313A JP 2002060724 A JP2002060724 A JP 2002060724A JP 2002060724 A JP2002060724 A JP 2002060724A JP 2003255313 A JP2003255313 A JP 2003255313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal device
substrate
protective film
glass substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002060724A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Ono
陽一 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002060724A priority Critical patent/JP2003255313A/ja
Publication of JP2003255313A publication Critical patent/JP2003255313A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傷痕を形成しない強度の強い液晶装置、該液
晶装置を製造する液晶装置の製造方法及び該液晶装置を
用いた電子機器を提供する。 【解決手段】 液晶装置101は、第1面141a及び
第2面141bを有する第1基板141と、第1面14
2aと第2面142bを有する第2基板142とが、第
1基板141の第1面141aと第2基板142の第1
面142aとが対向するように所定の間隙をもって配置
されている。第2面141b及び142b上全体に保護
膜15を配置されている。第1基板141及び第2基板
142とは、液晶注入口10を有する開曲線状のシール
材12によって貼り合わせられ、シール材12に囲まれ
た領域であって第1基板141及び第2基板142の間
には液晶144が封入されている。液晶注入口10は封
止剤11によって封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話や
PDA(パーソナル・ディジタル・アシスタンス)等に
用いられる液晶装置、その液晶装置の製造方法及び当該
液晶装置を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶装置は、シール材を介して
一対の基板を所定の間隔となるように貼り合わせ、シー
ル材の内側の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルを
備えている。ここで、比較的小型の液晶パネルを製造す
る場合には、大型の母基板同士をシール材により貼り合
せて大判パネルを形成し、この大判パネルを分割して複
数の液晶パネルを形成するという多数個取りの製造方法
がある。
【0003】ガラス製の第1母基板と第2母基板には、
それぞれ複数の液晶パネルに相当する電極や配線を構成
する内面導電体パターン、配向膜等の表面構造が形成さ
れ、その後配向膜に対してラビリング処理が施される。
さらに、第1母基板上の液晶パネルとなる領域毎に、デ
ィスペンサによる塗布或いはスクリーン印刷等によって
所定のパターンでシール材が配置される。一方、第2母
基板の上記表面構造上にはパネルの基板間隔を規制する
ための微細なスペーサが散布される。
【0004】その後、第1母基板と第2母基板とは上記
シール材により相互に貼り合わされ、スペーサによって
規制された基板間隔で相互に対向した構造を有する大判
パネルが構成される。この大判パネルの一対の母基板の
外面上にはスクライブ溝が形成される(1次スクライ
ブ)。次に、一対の母基板は、スクライブ線に沿って順
次破断される。これによって、大判パネルは複数の短冊
パネルに分割される。
【0005】この短冊パネルは、複数の液晶パネルに相
当する部分が縦列配置されたものであり、端面部には、
シール材の開口部位からなる複数の液晶注入口が配置さ
れている。そして、上記液晶注入口から液晶が注入さ
れ、その後、液晶注入口は封止剤によって封止される。
【0006】次に、短冊パネルを構成する一対の短冊基
板の外面上にそれぞれスクライブ溝が形成される(2次
スクライブ)。そして、このスクライブ溝を利用して基
板が破断され、これによって、短冊パネルから複数の液
晶パネルが分割形成される(2次ブレイク)。その後、
液晶パネルに対して、ICチップの実装、入力端子部の
モールド等の、適宜仕上げ処理が施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに2枚の母基板を貼り合せた以降のプロセスにおいて
特に、各プロセス及び各プロセス間の搬送で傷痕が生じ
る可能性がある。この母基板上の傷痕は、傷痕を有する
領域の製品化を阻むだけではなく、該傷痕より割れを形
成し他の領域までの製品化を困難にするという問題があ
る。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、傷痕を形成しない強度の強い液晶装置を製造す
る液晶装置の製造方法、該製造方法により製造される液
晶装置及び該液晶装置を用いた電子機器を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶装置の製造
方法は、第1のガラス基板上に液晶注入口を有するよう
にシール部材を形成する工程と、前記シール部材を介在
させて前記第1のガラス基板と第2のガラス基板とを貼
り合わせる工程と、前記貼り合わされた第1及び第2の
ガラス基板のうち、少なくとも一方の表面に保護膜を形
成する工程と、前記保護膜の形成後に、前記液晶注入口
を介して前記シール部材内に液晶を注入し、前記液晶注
入口を封止剤により封止する工程とを具備することを特
徴とする。
【0010】このような構成によれば、一対の貼り合せ
たガラス基板は、表面上に保護膜が形成される。これに
よって、ガラス基板は、保護膜により、他の対象物と直
接接触しない。つまり、該製造方法は、ガラス基板の傷
痕の形成する可能性を低減し、強度の強い液晶装置を製
造することが可能となる。
【0011】本発明の一の形態によれば、前記保護膜の
形成後に、前記貼り合わされた第1及び第2のガラス基
板を破断する工程をさらに具備することを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、ガラス基板上に
保護膜を形成することにより、ガラス基板上に傷痕が生
じる可能性が低減する。従来では、該傷痕はガラス基板
上に割れを形成するので、切断予定線を形成する際や該
切断予定線に沿って割断する際に正常に処理を行うこと
ができなかった。つまり、切断予定線の形成及び該切断
予定線に沿って割断等の処理を正常に進めることができ
る強度の強い液晶装置を製造することが可能となる。
【0013】本発明の一の形態によれば、前記保護膜を
剥離する工程をさらに具備することを特徴とする。
【0014】このような構成によれば、ガラス基板上の
液晶注入口の隣接領域に余剰液晶及び余剰封止剤が残存
した場合に、保護膜を剥離するだけで容易に余剰液晶及
び余剰封止剤を除去することができる。従来では、ガラ
ス基板上に残存した余剰液晶を拭き取り及び余剰封止剤
を削取部材等で直接削取していた。しかしながら、この
ような削取は、ガラス基板自体に傷痕が形成する可能性
があった。つまり、このようにガラス基板上に保護膜を
形成するだけで、強度を高めるだけではなく、容易に液
晶注入後における余剰液晶及び余剰封止剤を確実に除去
することが可能である。
【0015】本発明の液晶装置は、第1のガラス基板
と、第2のガラス基板と、前記第1のガラス基板と前記
第2のガラス基板との間に介在されたシール材と、前記
シール剤により囲まれた領域に封入された液晶と、前記
第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板のうち少な
くとも一方の表面に設けられた保護膜とを具備すること
を特徴とする。
【0016】このような構成によれば、一対のガラス基
板からなる液晶装置の表面に保護膜を形成する。これに
よって、ガラス基板自体が他の対象物と直接接触しない
ので、傷痕が生じ難い。つまり、強度の強い液晶装置を
形成することができる。
【0017】本発明の一の形態によれば、前記保護膜の
厚さは、10〜200μmであることを特徴とする。
【0018】保護膜の厚さが10μmより薄いとガラス
基板を完全に保護することができず、一方200μmよ
り厚いと破断の際の作業性が悪くなるからである。
【0019】本発明の一の形態によれば、前記保護膜は
ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリエステル、ア
クリル、ポリプロピレン、ポリイミド及び塩化ビニルの
うち少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、ポリカーボネー
ト、ポリオレフィン、ポリエステル、アクリル、ポリプ
ロピレン、ポリイミドまたは塩化ビニルは、透明性を有
するために液晶表示画面上に添付されても画面上に影響
を与えずに保護することができる。これによって、画面
表示に影響を与えずに強度の強い液晶装置が提供でき
る。
【0021】本発明の液晶装置は、第1のガラス基板
と、第2のガラス基板と、前記第1のガラス基板と前記
第2のガラス基板との間に介在されたシール材と、前記
シール剤により囲まれた領域に封入された液晶と、前記
第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板のうち少な
くとも一方の表面に設けられた保護膜と、少なくとも前
記保護膜上に設けられた偏光板とを具備することを特徴
とする。
【0022】このような構成によれば、一対のガラス基
板からなる液晶装置のシール材と表面に保護膜を形成
し、さらに、その保護膜の上に偏光板を設ける。これに
よって、偏光板を具備した強度の強い液晶装置を形成す
ることができる。
【0023】本発明の一の形態によれば、前記保護膜の
厚さは、10〜200μmであることを特徴とする。
【0024】保護膜の厚さが10μmより薄いとガラス
基板を完全に保護することができず、一方200μmよ
り厚いと破断の際の作業性が悪くなるからである。
【0025】本発明の一の形態によれば、前記保護膜は
ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリエステル、ア
クリル、ポリプロピレン、ポリイミド及び塩化ビニルの
うち少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【0026】このような構成によれば、ポリカーボネー
ト、ポリオレフィン、ポリエステル、アクリル、ポリプ
ロピレン、ポリイミドまたは塩化ビニルは、透明性を有
するために液晶表示画面上に添付されても画面上に影響
を与えずに保護することができる。これによって、画面
表示に影響を与えずに強度の強い液晶装置ができる。
【0027】本発明の電子機器は、上述に記載の液晶装
置を用いたことを特徴とする。
【0028】このような構成によれば、強度の強い液晶
装置を電子機器に用いることにより、強度の強い電子機
器を形成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図を用い
て、本発明の一実施形態について説明する。
【0030】<液晶パネルの製造工程>本実施形態におい
ては、一対のガラス基板から多数の液晶パネルを製造す
る多数個取りを例にあげて説明する。
【0031】まず、はじめに、液晶パネルの製造方法に
ついて、図1〜図9を用いて説明する。図1は、多数個
取りの液晶パネルの製造方法を説明するためのフローチ
ャート図である。図2〜図9は、多数個取りの液晶パネ
ルの製造工程を示す図である。
【0032】この製造方法においては、まず対向する第
1面2a及び第2面2bを有する第1母基板2と、対向
する第1面4aおよび第2面4bを有する第2母基板4
を用意する。第1母基板2及び第2母基板4のそれぞれ
第1面2a及び4aには、透明電極及び配向膜が形成さ
れている。
【0033】次に、図1及び図2に示すように、第1母
基板2の第1面2a上に、複数の開曲線状のシール材1
2及びダミーシール材13を、印刷法により塗布する
(ステップ101)。開曲線状のシール材12は、第1
辺2c側に向かって液晶注入口10となる開口部が位置
するようにほぼ矩形状に複数(ここでは9つ)設けられ
ている。開曲線状のシール材12は第1辺2cに沿って
3つ設けられており、ダミーシール材13は、この第1
辺2cに沿って設けられた3つの開曲線状のシール材1
2を挟むように両側に設けられ、開曲線状のシール材1
2が形成されない領域をほぼ埋めるように設けられてい
る。本実施形態においては、ダミーシール材13は、ほ
ぼ矩形状を有している。一方、第2母基板4の第1面4
a上には、一対の母基板間の間隙を保持するスペーサ1
9が散布される(ステップ102)。そして、それぞれ
の母基板の第1面2aと第1面4aとが対向するよう
に、シール材12を介して第2母基板4上に第1母基板
2を配置する。
【0034】次に、図1及び図3に示すように、基板貼
り合わせ装置により第1母基板2及び第2母基板4を圧
着して大判組み立てパネルを形成し、焼成装置によりこ
の大判組み立てパネルを焼成しシール材を加熱硬化させ
ることによって大判パネル3を形成する。基板貼り合わ
せ装置において、一対の母基板2及び4はシール材12
を介して圧着されて貼りあわされる(ステップ10
3)。そして、この大判組み立てパネルを焼成装置に
て、大気圧下で焼成してシール材を加熱硬化させて、大
判パネル3を形成する。
【0035】次に、図1及び図4に示すように、貼り合
せた後の大判パネル3の第2面2b及び4b上全体に保
護膜15を設ける(ステップ104)。保護膜15は、
例えば、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリエス
テル、アクリル、ポリプロピレン、ポリイミドまたは塩
化ビニル等からなる。ポリカーボネート、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、ポリイ
ミドまたは塩化ビニルは、透明性を有するために液晶表
示画面上に添付されても画面上に影響を与えずに保護す
ることができる。これによって、画面表示に影響を与え
ずに強度の強い液晶装置が形成できる。また、この保護
膜15の厚さは、10〜200μmであり、ほぼ100
μm程度がより好ましい。保護膜の厚さが10μmより
薄いとガラス基板を完全に保護することができず、一方
200μmより厚いと後述の破断の際の作業性が悪くな
るからである。
【0036】次に、図1及び図5に示すように、大判パ
ネル3の第1母基板2及び第2母基板4の保護膜15上
に図示X方向に延びる切断予定線(以下、スクライブ溝
と記す)6x(第1母基板4に同様に形成されたスクラ
イブ溝は図示せず)を形成する(ステップ106)。
【0037】図1及び図6に示すように、これらのスク
ライブ溝6xに沿って折割力を加えることによって第1
母基板2、第2母基板4をそれぞれ破断させる(ステッ
プ106)。これにより、短冊パネルPを形成する。本
実施形態においては、1つの大判パネルから3つの短冊
パネルPが形成される。この短冊パネルPは、第1母基
板2、第2母基板4を破断させた部分に液晶注入口10
となるシール材12の開口部が露出した状態となってい
る。短冊パネルPは、第1基板としての第1短冊基板2
´と第2基板としての短冊基板4´との間に、液晶注入
口10を有する開曲線状のシール材12が3つ形成さ
れ、ダミーシール材13は、この第1辺2´cに沿って
設けられた3つの開曲線状のシール材12を挟むように
両側に設けられている。短冊パネルPの一辺に3つの液
晶注入口10が配置される。
【0038】次に、図1及び図7に示すように、短冊パ
ネルPへの液晶を注入する(ステップ107)。液晶注
入装置20は、液晶注入口10を下方にした状態で短冊
パネルPを収容する処理室21へ搬入し、処理室21を
圧力調整ポンプ22により真空引きする。これにより、
短冊パネルPと開曲線状のシール材12とに囲まれた領
域(以下セルと示す)内も真空状態となる。その後、処
理室21を真空状態に保持したまま処理室21内に配置
された液槽23内に収容された液晶中に、空セルの液晶
注入口10が配置される基板端面が浸るように空セルを
配置する。次に、空セルを液晶中に浸した状態で、処理
室21内を大気圧に戻すことにより、セル内外の圧力差
を利用して空セル内に液晶を注入する。液晶注入後、液
晶注入口10を封止剤により封止する。
【0039】次に、図1及び図8に示すように、液晶が
注入され封止された短冊パネルP´を構成する第1短冊
基板2´及び第2短冊基板4´のそれぞれにスクライブ
溝6y(片方の短冊基板に形成されたスクライブ溝は図
示せず)を形成する(ステップ108)。そして、図1
及び図9に示すように、これらのスクライブ溝6yに沿
って折割力を加えることによって2枚の第1短冊基板2
´及び第2短冊基板4´を共に破断させ単個用の液晶パ
ネルpを形成する(ステップ109)。この液晶パネル
pは、第1基板141と第2基板142とがシール材1
2により貼りあわされて構成される。本実施形態におい
ては、1枚の短冊パネルPから単個用の液晶パネルpを
3つ形成することができる。従って、大判パネル3から
9つの単個用の液晶パネルpを形成することができる。
【0040】次に、図1の工程で示すように、液晶パネ
ルpは点灯検査を行う(ステップ110)。この点灯検
査は、液晶パネルpの第1基板141上の基板張出し部
141e上に引き出された配線に対し、所定の駆動電力
を通電する。この通電により、液晶パネルpが正常に表
示されているかを目視またはCCDカメラ等で確認す
る。
【0041】さらに、図1の工程で示すように、液晶パ
ネルpの第2面141b及び第2面142b上に設けら
れた保護膜15を剥離する(ステップ111)。これに
よって、液晶パネルpの第2面141b及び第2面14
2bが露出した状態となる。
【0042】本実施形態においては、保護膜15は基板
貼り合せ(ステップ103)後に設けたが、該基板貼り
合せ以前のプロセスで設けてもよい。
【0043】<液晶装置の構成>図10及び図11は、保
護膜15が剥離される前の液晶パネルpに半導体チップ
が実装された液晶装置101の概略構造を示すものであ
る。液晶装置101は、第1面141a及び第2面14
1bを有する第1基板141と、第1面142aと第2
面142bを有する第2基板142とが、第1基板14
1の第1面141aと第2基板142の第1面142a
とが対向するように所定の間隙をもって配置されてい
る。第2面141b及び142b上全体に保護膜15を
配置されている。第1基板141及び第2基板142と
は、液晶注入口10を有する開曲線状のシール材12に
よって貼り合わせられ、シール材12に囲まれた領域で
あって第1基板141及び第2基板142の間には液晶
144が封入されている。液晶注入口10は封止剤11
によって封止されている。
【0044】第1基板141の第1面141a上には、
透明電極146及び配向膜147が形成され、透明電極
146はシール材12の外側へ延在して基板張出し部1
41e上に引き出された配線となっている。また、第2
基板142の第1面142a上には、透明電極148及
び配向膜149が形成され、透明電極148は図示しな
い上下導通部を介して基板張出し部141e上の配線に
接続されている。
【0045】基板張出し部141eの第1面141a上
には、液晶駆動回路を構成した半導体チップ150が実
装される。半導体チップ150は、透明電極146、1
48に導通した基板張出し部141e上の配線と、基板
張出し部141eの端部に形成された入力端子151と
に共に導通接続された状態となっている。ここで、液晶
装置の構造に応じて、フレキシブル配線基板を入力端子
151に導通接続したり、基板張出し部141eの第1
面141aをシリコーン樹脂等のモールド剤によってモ
ールドしたりするなどの処理が行われる。
【0046】<液晶装置の効果>図12は、(a)は、従
来の大判パネル3´を示した図であり、(b)は、本発
明の大判パネル3を示した図である。
【0047】図12(a)に示すように、従来の大判パ
ネル3´は、各プロセスの搬送及び処理段階において、
ガラス製の第1母基板2及び第2母基板4が露出されて
いたために傷痕16が形成されやすいという問題があっ
た。このような傷痕16は、この傷痕16が形成された
領域の製品化を不可能にするだけでなく、この傷痕16
を起点として割れ17が形成される可能性がある。この
割れ17によって、本実施形態のような多数個取りの製
造方法においては、他の液晶パネルpに対しても製品化
を不可能にする可能性があった。そこで、(b)に示す
ように本発明の大判パネル3は、ガラス製の第1母基板
2及び第2の母基板4の第2面2b及び4b上全体に保
護膜15を設けることにより、傷痕16がつき難い。傷
痕16が形成し難いことにより当然割れ17を形成する
可能性も低減する。これによって、強度の強い大判パネ
ル3は形成することができる。
【0048】図13は、(a)は、従来の液晶装置10
1´を示した図であり、(b)は、本発明の液晶装置1
01を示した図である。
【0049】図13(a)に示すように従来の液晶装置
101´は、第1基板141の第2面141b及び第2
の基板の第2面142bが露出した状態である。このよ
うな第2面141b及び142bは、液晶注入の際に液
晶注入口10の隣接領域に余剰液晶及び余剰封止剤24
が残存する可能性があった。このように残存した余剰液
晶及び余剰封止剤24は、第2面141b及び142b
に拭き取り及び削取部材等により直接削取を行ってい
た。しかしながら、このような削取は、第2面141b
及び142bであるガラス基板自体に傷痕16を形成す
る可能性があった。また、このような傷痕16は、前述
したように割れ17を形成する可能性もある。
【0050】そこで、(b)に示すように、本発明の液
晶装置101は、第2面141b及び142b上に保護
膜15を設けた。これにより、液晶注入により液晶注入
口10に隣接する領域に残存した余剰液晶及び余剰封止
剤24を保護膜15剥離するだけで容易に除去すること
が可能となる。
【0051】上述の実施形態においては、1枚の組み立
てパネルから1つの液晶パネルを製造する単個取りを例
にあげて説明したが、1枚の組み立てパネルから複数の
液晶パネルを形成することができる多数個取りに適用す
ることができることは言うまでもない。 (第2実施形態) <液晶装置の構成>図14及び図15は、液晶パネルpに
半導体チップが実装された第2の実施形態に係る液晶装
置101の概略構造を示すものである。液晶装置101
は、第1面141a及び第2面141bを有する第1基
板141と、第1面142aと第2面142bを有する
第2基板142とが、第1基板141の第1面141a
と第2基板142の第1面142aとが対向するように
所定の間隙をもって配置されている。第2面141b及
び142b上全体には保護膜15が配置されている。こ
の各保護膜15上に、偏光手段として偏光板18が設け
られている。第1の実施形態と異なるのは、保護膜15
上に、偏光板18が具備されている点である。
【0052】<液晶装置の効果>この偏光板18が保護膜
15上に設けられることにより、偏光手段を具備した強
度の強い液晶装置101を設けることができる。 (第3実施形態) <電子機器の構成>図16には、上述の液晶装置を用いた
電子機器を示した概略図である。
【0053】この示した携帯電話機25は、アンテナ2
6、キースイッチ27等といった各種構成要素を外装ケ
ース28に格納することによって収納されている。外装
ケース28の内部には表示装置として作用する液晶表示
装置30及び制御回路基板(図示せず)が収納されてい
る。
【0054】この液晶表示装置30は、上述の液晶装置
101を外装ケース28に収納した際の露出部分を示し
ている。液晶表示装置30には、保護膜15上に偏光手
段としての偏光板18を設けるようにしてもよい。この
偏光板18は、第2の実施形態に示すような最初から設
けられている液晶装置101を電子機器に使用してもよ
く、電子機器を購入後に需要者等により画面上に貼付す
るようにしてもよい。
【0055】<電子機器の効果>このような強度の強い液
晶装置101を収納した携帯電話機25は、落とした場
合にも画面上に傷痕を形成しない。つまり、強度の強い
電子機器を形成することが可能となる。
【0056】また本発明に係る電子機器は図16に示し
た携帯電話機25に限られず、その他任意の電子機器、
例えば携帯情報端末機、デジタルカメラ等にも適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法のフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法の貼り合せ前の液晶装置外観を示す概略斜視図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法の貼り合せ後の液晶装置外観を示す概略斜視図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法の保護膜を形成した液晶装置外観を示す概略斜視図
である。
【図5】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法のスクライブ溝を形成した液晶装置外観を示す概略
斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法のスクライブ溝に沿って破断した短冊パネルの外観
を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法の短冊パネルへ液晶を注入を示す概略断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法のスクライブ溝を形成した短冊パネルの外観を示す
概略斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の製造
方法のスクライブ溝に沿って破断した液晶パネルの外観
を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の構
造を示す概略平面図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかわる液晶装置の構
造を示す概略断面図である。
【図12】従来と本発明の液晶装置を比較した概略斜視
図である。
【図13】従来と本発明の液晶装置を比較した概略斜視
図である。
【図14】本発明の他の実施形態にかかわる液晶装置の
構造を示す概略平面図である。
【図15】本発明の他の実施形態にかかわる液晶装置の
構造を示す概略断面図である。
【図16】本発明の液晶装置を用いた電子機器を示した
概略斜視図である。
【符号の説明】
P・・・短冊パネル P´・・・液晶が注入された短冊パネル p・・・液晶パネル 2・・・第1の母基板 2a・・・第1面 2b・・・第2面 4・・・第2の母基板 4a・・・第1面 4b・・・第2面 6x・・・スクライブ溝 6y・・・スクライブ溝 12・・・シール材 15・・・保護膜 18・・・偏光板 25・・・携帯電話機 30・・・液晶表示装置 101・・・液晶装置 141・・・第1基板 141a・・・第1面 141b・・・第2面 142・・・第2基板 142a・・・第1面 142b・・・第2面 144・・・液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA03 FA04 FA06 FA07 FA11 FA16 FA17 FA24 FA30 MA16 MA17 MA18 2H090 HA03 HA07 HB07X HC05 HC16 HC17 HC18 HD08 JC02 JC07 JC13 JC17 JC18 JC19 4G061 AA33 BA03 CA02 CB06 CD02 CD24 DA14 DA26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のガラス基板上に液晶注入口を有す
    るようにシール部材を形成する工程と、 前記シール部材を介在させて前記第1のガラス基板と第
    2のガラス基板とを貼り合わせる工程と、 前記貼り合わされた第1及び第2のガラス基板のうち、
    少なくとも一方の表面に保護膜を形成する工程と、 前記保護膜の形成後に、前記液晶注入口を介して前記シ
    ール部材内に液晶を注入し、前記液晶注入口を封止剤に
    より封止する工程とを具備することを特徴とする液晶装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保護膜の形成後に、前記貼り合わさ
    れた第1及び第2のガラス基板を破断する工程をさらに
    具備することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記保護膜を剥離する工程をさらに具備
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液
    晶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1のガラス基板と、 第2のガラス基板と、 前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に
    介在されたシール材と、 前記シール剤により囲まれた領域に封入された液晶と、 前記第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板のうち
    少なくとも一方の表面に設けられた保護膜とを具備する
    ことを特徴とする液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記保護膜の厚さは、10〜200μm
    であることを特徴とする請求項4に記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記保護膜はポリカーボネート、ポリオ
    レフィン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、
    ポリイミド及び塩化ビニルのうち少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の液晶装
    置。
  7. 【請求項7】 第1のガラス基板と、 第2のガラス基板と、 前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に
    介在されたシール材と、 前記シール剤により囲まれた領域に封入された液晶と、 前記第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板のうち
    少なくとも一方の表面に設けられた保護膜と、 少なくとも前記保護膜上に設けられた偏光板とを具備す
    ることを特徴とする液晶装置。
  8. 【請求項8】 前記保護膜の厚さは、10〜200μm
    であることを特徴とする請求項7に記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記保護膜は、ポリカーボネート、ポリ
    オレフィン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレ
    ン、ポリイミド及び塩化ビニルのうち少なくとも一方を
    含むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の液
    晶装置。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至請求項9に記載の液晶装
    置を用いたことを特徴とする電子機器。
JP2002060724A 2002-03-06 2002-03-06 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器 Withdrawn JP2003255313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060724A JP2003255313A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060724A JP2003255313A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003255313A true JP2003255313A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28669984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002060724A Withdrawn JP2003255313A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003255313A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120080010A (ko) * 2011-01-06 2012-07-16 주식회사 에스폴리텍 터치패널 모듈용 베이스 시트
CN108897152A (zh) * 2018-08-01 2018-11-27 郴州市海利微电子科技有限公司 小片lcd生产方法及其生产线

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120080010A (ko) * 2011-01-06 2012-07-16 주식회사 에스폴리텍 터치패널 모듈용 베이스 시트
KR101696177B1 (ko) * 2011-01-06 2017-01-18 주식회사 에스폴리텍 터치패널 모듈용 베이스 시트
CN108897152A (zh) * 2018-08-01 2018-11-27 郴州市海利微电子科技有限公司 小片lcd生产方法及其生产线

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5345303B2 (ja) 表示装置とその製造方法
JP5588118B2 (ja) マザー基板
JPH05249422A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2009104143A (ja) 表示パネル
JP2008151969A (ja) 液晶表示パネルおよびこれを備える電子機器並びに液晶表示パネルの製造方法
JP2009116214A (ja) 液晶パネル及びその製造方法
JP2004151551A (ja) 電気光学パネル、電気光学パネルの保持構造、電気光学装置、電気光学パネルの製造方法及び電気光学装置の製造方法
KR20150016791A (ko) 액정 표시 패널의 제조 방법 및 이를 위한 기판 적층체
JP2002224871A (ja) レーザ切断方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器およびレーザ切断装置
JP2004091291A (ja) ガラス板、電気光学パネル用のガラス基板、電気光学パネル、ガラス板の製造方法、電気光学パネル用のガラス基板の製造方法、電気光学パネルの製造方法及び電子機器
CN104898316A (zh) 薄型液晶面板的制作方法
JP2003337543A (ja) 表示装置
JP2003255313A (ja) 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器
JP2007256770A (ja) 液晶パネルとその製造方法
JP2002224870A (ja) レーザ切断方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2001215891A (ja) フラットディスプレイパネルの製造方法
JP2009175234A (ja) 液晶表示装置
CN102707477A (zh) 液晶显示面板的制造方法
KR20230027446A (ko) 표시 장치 및 그 제조방법
JP2006098449A (ja) 電気光学装置の製造方法
KR100997975B1 (ko) 액정 표시 장치용 기판의 절단 방법
US11643362B2 (en) Display device and manufacturing method thereof
US11397345B2 (en) Method for etching a liquid crystal panel comprising installing a masking tape on entire surfaces of a first substrate and a second substrate
US20240111191A1 (en) Display substrate, manufacturing method, display motherboard, and display device
JPH11167091A (ja) 液晶表示装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510