JP2003255264A - 単板式投写型画像表示装置 - Google Patents

単板式投写型画像表示装置

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JP2003255264A
JP2003255264A JP2002051193A JP2002051193A JP2003255264A JP 2003255264 A JP2003255264 A JP 2003255264A JP 2002051193 A JP2002051193 A JP 2002051193A JP 2002051193 A JP2002051193 A JP 2002051193A JP 2003255264 A JP2003255264 A JP 2003255264A
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JP
Japan
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mirror
light
lens
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light source
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JP2002051193A
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English (en)
Inventor
Narumasa Yamagishi
成多 山岸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、薄型の単板式投写型画像表示装置を実
現する。 【解決手段】 光源208からの光を第1,第2のミラー2
14,215で順に反射させて画像表示素子206に集光させる
単板式投写型画像表示装置において、第1のミラー214
の光軸Asと投写レンズ207の光軸Apとの双方に直交
する方向から見たとき、画像表示素子206と投写レンズ2
07との間に第2のミラー215が配置され、かつ、第1の
ミラー214の有効部と第2のミラー215の有効部とが相互
に重複するように光学系を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示素子にDM
D(デジタルミラーデバイス)を用いてカラー表示を行
う単板式投写型画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市販されているプロジェクターは、
画像表示素子に液晶パネルを用いたものとDMDを用い
たものとに大きく2分される。近年特にDMDの光速応
答性を生かした単板式(一つの素子でカラー表示)のプ
ロジェクターが、重量1.5kg以下、厚さ60mm以
下といった超小型化を実現し、市場を牽引している。
【0003】このDMD方式単板式プロジェクターの光
学構成は、特開2000−98272号公報に示されて
いる。図13、図14にあるように、光源101から射
出された光はリフレクター102によって、その開口方
向の光軸上に集光される。その集光位置に、回転するこ
とで透過光を経時的に色選択できるカラーホイール10
3が配置されている。ここで色選択された光はコンデン
サレンズ104によって略平行光に変換され、第一のミ
ラー105に入射する。入射光は反射されて凹面鏡であ
る第2のミラー106によってDMD107の有効画素
部108に集光せしめられる。DMDは、特開2000
−98272号公報に記載されているように、2次元的
に配列された多数のピクセルのそれぞれが微小なミラー
から構成されており、各ピクセルごとにその直下に配置
されたメモリー素子の静電界作用によって上記微小ミラ
ーの傾きを制御し、反射光の反射角度を変化させること
によってオン/オフ状態をつくる反射型画像表示素子で
ある。ここでピクセルがオフ状態では当該ピクセルの微
小ミラーによる反射光は投写レンズ109に入らず、ピ
クセルがオン状態では当該ピクセルの微小ミラーによる
反射光は投写レンズ109に入射するように設定されて
いる。投写レンズ109に入射した光は、図示しないス
クリーン上に拡大投射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に示した構成にお
いては、第2のミラー106が投写レンズ109の下に
配置されており(図14参照)、DMD107からの距
離が長くなる。従って、大きな第2のミラー106が必
要となる。また、装置の厚さは投写レンズ109の高さ
に第2のミラー106の高さを加えたものとなることか
ら薄型化が困難である。
【0005】また、コンデンサレンズ104から出射さ
れ第一のミラー105に入射する光は広がって入射する
ことから大きな第一のミラー105が必要となる。
【0006】また、DMD107と投写レンズ109と
の距離が長くなり、投写レンズのバックフォーカスが伸
びるので、投写レンズが大きくなる。
【0007】これらにより装置の小型化が困難であると
いう課題であった。
【0008】本発明は、画像表示素子にDMDを用いて
カラー表示を行う単板式投写型画像表示装置において、
光学構成を小型化、特に薄型化することで、従来にな
い、小型、軽量、薄型の投写型画像表示装置を実現する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために以下の構成とする。
【0010】本発明の第1の単板式投写型画像表示装置
は、光源と、前記光源からの光を矩形形状に集光し矩形
発光面を形成するインテグレータ光学手段と、前記イン
テグレータ光学手段上の2次光源からの光に作用するリ
レーレンズと、前記リレーレンズからの光を折り曲げる
第1のミラーと、前記第1のミラーからの光を折り曲げ
る第2のミラーと、2次元的に配置された多数の微小ミ
ラーの傾きを変化させて反射光の出射角度を変化させる
ことでオン/オフ状態を実現し、前記第2のミラーから
の入射光を変調する画像表示素子と、前記画像表示素子
のオン状態にある微小ミラーからの反射光を拡大投影す
る投写レンズとを備え、前記リレーレンズと前記第1の
ミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズの光軸との
双方に直交する方向から見たとき、前記画像表示素子と
前記投写レンズとの間に前記第2のミラーが配置されて
おり、かつ、前記第1のミラーの有効部と前記第2のミ
ラーの有効部とが相互に重複していることを特徴とす
る。
【0011】本発明の第2の単板式投写型画像表示装置
は、光源と、前記光源からの光を矩形形状に集光し矩形
発光面を形成するインテグレータ光学手段と、前記イン
テグレータ光学手段上の2次光源からの光に作用するリ
レーレンズと、前記リレーレンズからの光を折り曲げる
第1のミラーと、前記第1のミラーからの光を折り曲げ
る第2のミラーと、2次元的に配置された多数の微小ミ
ラーの傾きを変化させて反射光の出射角度を変化させる
ことでオン/オフ状態を実現し、前記第2のミラーから
の入射光を変調する画像表示素子と、前記画像表示素子
のオン状態にある微小ミラーからの反射光を拡大投影す
る投写レンズとを備え、2次光源像が、前記リレーレン
ズと前記第1のミラーとの間、及び前記投写レンズの入
射瞳位置にそれぞれ形成され、矩形発光面像が、前記画
像表示素子上に形成されることを特徴とする。
【0012】本発明の第3の単板式投写型画像表示装置
は、光源と、前記光源からの光を矩形形状に集光し矩形
発光面を形成するインテグレータ光学手段と、前記イン
テグレータ光学手段上の2次光源からの光に作用するリ
レーレンズと、前記リレーレンズからの光を折り曲げる
第1のミラーと、前記第1のミラーからの光を折り曲げ
る第2のミラーと、2次元的に配置された多数の微小ミ
ラーの傾きを変化させて反射光の出射角度を変化させる
ことでオン/オフ状態を実現し、前記第2のミラーから
の入射光を変調する画像表示素子と、前記画像表示素子
のオン状態にある微小ミラーからの反射光を拡大投影す
る投写レンズとを備え、前記リレーレンズと前記第1の
ミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズの光軸との
双方に直交する方向から見たとき、前記画像表示素子と
前記投写レンズとの間に前記第2のミラーが配置されて
おり、かつ、前記第1のミラーの有効部と前記第2のミ
ラーの有効部とが相互に重複しており、2次光源像が、
前記リレーレンズと前記第1のミラーとの間、及び前記
投写レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成され、矩形発光
面像が、前記画像表示素子上に形成されることを特徴と
する。
【0013】本発明の第4の単板式投写型画像表示装置
は、白色光を発する光源と、前記光源からの光を開口方
向に出射するリフレクターと、前記リフレクターからの
光を矩形形状に集光し矩形発光面を形成するインテグレ
ータ光学手段と、前記光源からの白色光を赤、緑、青の
各色光に分離する色分解光学系と、入射光を反射する多
数の反射面をその外周に備え回動可能なポリゴンミラー
と、前記インテグレータ光学手段上の2次光源像を前記
ポリゴンミラーの前記反射面上に形成する第1のリレー
レンズと、前記矩形発光面位置に焦点位置を持ち、前記
矩形発光面からの光を平行光にして前記ポリゴンミラー
に導く第2のリレーレンズと、前記ポリゴンミラーから
の光に作用する走査レンズと、前記走査レンズからの光
を折り曲げる第1のミラーと、前記第1のミラーからの
光を折り曲げる第2のミラーと、2次元的に配置された
多数の微小ミラーの傾きを変化させて反射光の出射角度
を変化させることでオン/オフ状態を実現し、前記第2
のミラーからの入射光を変調する画像表示素子と、前記
画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反射光
を拡大投影する投写レンズとを備え、前記走査レンズと
前記第1のミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズ
の光軸との双方に直交する方向から見たとき、前記画像
表示素子と前記投写レンズとの間に前記第2のミラーが
配置されており、かつ、前記第1のミラーの有効部と前
記第2のミラーの有効部とが相互に重複していることを
特徴とする。
【0014】本発明の第5の単板式投写型画像表示装置
は、白色光を発する光源と、前記光源からの光を開口方
向に出射するリフレクターと、前記リフレクターからの
光を矩形形状に集光し矩形発光面を形成するインテグレ
ータ光学手段と、前記光源からの白色光を赤、緑、青の
各色光に分離する色分解光学系と、入射光を反射する多
数の反射面をその外周に備え回動可能なポリゴンミラー
と、前記インテグレータ光学手段上の2次光源像を前記
ポリゴンミラーの前記反射面上に形成する第1のリレー
レンズと、前記矩形発光面位置に焦点位置を持ち、前記
矩形発光面からの光を平行光にして前記ポリゴンミラー
に導く第2のリレーレンズと、前記ポリゴンミラーから
の光に作用する走査レンズと、前記走査レンズからの光
を折り曲げる第1のミラーと、前記第1のミラーからの
光を折り曲げる第2のミラーと、2次元的に配置された
多数の微小ミラーの傾きを変化させて反射光の出射角度
を変化させることでオン/オフ状態を実現し、前記第2
のミラーからの入射光を変調する画像表示素子と、前記
画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反射光
を拡大投影する投写レンズとを備え、2次光源像が、前
記走査レンズと前記第1のミラーとの間、及び前記投写
レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成され、矩形発光面像
が、前記画像表示素子上に形成されることを特徴とす
る。
【0015】本発明の第6の単板式投写型画像表示装置
は、白色光を発する光源と、前記光源からの光を開口方
向に出射するリフレクターと、前記リフレクターからの
光を矩形形状に集光し矩形発光面を形成するインテグレ
ータ光学手段と、前記光源からの白色光を赤、緑、青の
各色光に分離する色分解光学系と、入射光を反射する多
数の反射面をその外周に備え回動可能なポリゴンミラー
と、前記インテグレータ光学手段上の2次光源像を前記
ポリゴンミラーの前記反射面上に形成する第1のリレー
レンズと、前記矩形発光面位置に焦点位置を持ち、前記
矩形発光面からの光を平行光にして前記ポリゴンミラー
に導く第2のリレーレンズと、前記ポリゴンミラーから
の光に作用する走査レンズと、前記走査レンズからの光
を折り曲げる第1のミラーと、前記第1のミラーからの
光を折り曲げる第2のミラーと、2次元的に配置された
多数の微小ミラーの傾きを変化させて反射光の出射角度
を変化させることでオン/オフ状態を実現し、前記第2
のミラーからの入射光を変調する画像表示素子と、前記
画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反射光
を拡大投影する投写レンズとを備え、前記走査レンズと
前記第1のミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズ
の光軸との双方に直交する方向から見たとき、前記画像
表示素子と前記投写レンズとの間に前記第2のミラーが
配置されており、かつ、前記第1のミラーの有効部と前
記第2のミラーの有効部とが相互に重複しており、2次
光源像が、前記走査レンズと前記第1のミラーとの間、
及び前記投写レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成され、
矩形発光面像が、前記画像表示素子上に形成されること
を特徴とする。
【0016】上記第2,第3の単板式投写型画像表示装
置において、前記リレーレンズと前記第1のミラーとの
間に形成された前記2次光源像は、前記リレーレンズと
前記第1のミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズ
の光軸との双方に直交する方向から見たとき、前記シス
テム軸と前記光軸との交点位置の近傍に形成されている
ことが好ましい。
【0017】上記第5,第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記走査レンズと前記第1のミラーとの間
に形成された前記2次光源像は、前記走査レンズと前記
第1のミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズの光
軸との双方に直交する方向から見たとき、前記システム
軸と前記光軸との交点位置の近傍に形成されていること
が好ましい。
【0018】上記第1〜第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記第1のミラーと前記第2のミラーは、
前記第1のミラーに入射する像をおよそ90度回転せし
めて前記画像表示素子上に形成するように設定されてい
ることが好ましい。
【0019】上記第2,第3の単板式投写型画像表示装
置において、前記リレーレンズと前記第1のミラーとの
間に形成された前記2次光源像と、前記矩形発光面との
間に第3のミラーが配置されており、その反射面は光軸
に対して非対称な非球面形状であることが好ましい。
【0020】上記第5,第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記走査レンズと前記第1のミラーとの間
に形成された前記2次光源像と、前記ポリゴンミラーと
の間に第3のミラーが配置されており、その反射面は光
軸に対して非対称な非球面形状であることが好ましい。
【0021】上記第1〜第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記第1のミラーは凹面形状であることが
好ましい。
【0022】上記第1〜第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記第2のミラーは凹面形状であることが
好ましい。
【0023】また、前記第3のミラーは凹面形状である
ことが好ましい。
【0024】上記第1〜第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記第1のミラーの反射面は光軸に対して
非対称な非球面形状であることが好ましい。
【0025】上記第1〜第6の単板式投写型画像表示装
置において、前記第2のミラーの反射面は光軸に対して
非対称な非球面形状であることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1の投写型画像表示装置の光学系の概略構成
を示した平面図、図2は該光学系のDMD周辺の概略構
成を示した側面図である。本実施の形態1の投写型画像
表示装置の光学系は、光源部201、カラーホイールユ
ニット202、インテグレータ光学手段203、リレー
レンズ204、折り返しミラー部205、画像表示素子
であるDMD206、投写レンズ207からなってい
る。
【0027】光源部201は放電管である光源208
と、前記光源208の発光部が片方の焦点位置と一致す
るように配置された楕円形状の反射面を持つリフレクタ
ー209とからなっている。リフレクター209から出
射された光は前記楕円反射面の他方の焦点位置に集光さ
れる。
【0028】この焦点位置近傍にカラーホイールユニッ
ト202が配置されている。このカラーホイールユニッ
ト202は、図3にあるようにR(赤)、G(緑)、B
(青)の各色光のみを透過する特性を有する扇形のダイ
クロイックフィルターが環状に配列されたカラーホイー
ル210と、カラーホイール210の中心に位置し、こ
れを回動せしめるモータ211とからなっており、図1
にあるように前記カラーホイール210の一部が光軸を
横切るように配置することで、ここを透過する光を色光
とし、それを経時的に順次切り替えることが可能であ
る。
【0029】カラーホイールユニット202を透過した
色光はカラーホイールユニット202に近接して配置さ
れたインテグレータ光学手段203に入射する。インテ
グレータ光学手段203は、矩形の断面形状を持つガラ
スロッド212と集光レンズ213とからなっている。
ガラスロッド212の一方の矩形端面に入射した光はロ
ッド内で全反射を繰り返し他方の矩形端面(矩形発光
面)より出射されたのち、出射側の矩形端面形状を拡大
投射出来るように配置された集光レンズ213を透過す
る。
【0030】その後リレーレンズ204を透過し、第1
のミラー214、第2のミラー215からなる折り返し
ミラー部205に入射する。ここでは第1のミラー21
4は平面鏡であり、第2のミラー215は凹面鏡であ
る。第1のミラー214で反射された光は第2のミラー
215で集光され、DMD206に至る。
【0031】DMD206は、2次元的に配列された多
数のピクセルのそれぞれが微小なミラーから構成されて
おり、各ピクセルごとにその直下に配置されたメモリー
素子の静電界作用によって上記微小ミラーの傾きを制御
し、反射光の反射角度を変化させることによってON/
OFF状態をつくる反射型画像表示素子である。
【0032】DMD206に所望の角度で入射した光の
うち、映像信号によりON表示すべき微小ミラーに入射
した光は、ここで反射され、投写レンズ207に入射
し、図示しないスクリーン上に投射される。また、映像
信号によりOFF表示すべき微小ミラーに入射した光
は、ここでON表示のものとは異なる角度で反射される
ので、投写レンズ207に入射しない。
【0033】このような構成において、映像信号に応じ
たDMD206の駆動とカラーホイールユニット202
を透過してDMD206に入射する色光との間に適切な
同期を取ることで、スクリーン上にDMD206上の画
像を拡大してカラー表示する事が出来る。
【0034】本実施の形態1では、リレーレンズ204
と第1のミラー214とを含むシステム軸Asと、投写
レンズ207の光軸Apとの双方に直交する方向から見
たとき(即ち、図1に示す平面図において)、DMD2
06と投写レンズ207との間に第2のミラー215が
配置されており、かつ、第1のミラー214の有効部と
第2のミラー215の有効部とが相互に重複している。
このように光学系を構成することで、DMD206から
投写レンズ207に至る光を遮断することなく、DMD
206と投写レンズ207との距離を最小限とすること
が出来る。従って、特に装置の高さ方向(図2の紙面に
おいて上下方向)において装置の下側の位置を決める第
2のミラー215の下側への突出を最小限に抑えること
が可能となり、薄型の投写型画像表示装置を実現するこ
とが出来る。
【0035】上記の説明では、インテグレータ光学手段
がガラスロッドタイプである例を示したが、ミラーで4
面を構成するロッドタイプを用いることもできる。ある
いは、少なくとも2枚のレンズアレイからなるレンズア
レイタイプのインテグレータ光学手段(後述する実施の
形態3のインテグレータ光学手段403)を用いること
もできる。
【0036】また、上記の説明では第1のミラー214
は平面鏡としたが、これを凹面鏡として集光作用を持た
せることも出来、これにより第2のミラー215を小さ
く構成することが出来る。また、第2のミラー215を
平面鏡とすることも出来る。
【0037】また、本実施の形態の光学系では、DMD
206を照明するガラスロッド212の矩形端面像は歪
みを有しており、DMD206の表示領域を全て照明で
きるようにするために、該表示領域に対して矩形端面像
を若干大きく形成する必要があり、その結果オーバース
キャン損失を生じる。第1のミラー214及び第2のミ
ラー215の一方又は双方の反射面を、光軸に対して非
対称な非球面形状とすることで、DMD206上に形成
される前記矩形端面像の歪みを最小限におさえることが
できる。従って、オーバスキャン損失を最小限にでき、
光源からの光を有効に利用することが可能となる。
【0038】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の投写型画像表示装置の光学系の概略構成を示した
平面図、図5は該光学系のDMD周辺の概略構成を示し
た側面図である。本実施の形態2の投写型画像表示装置
の光学系は、光源部301、カラーホイールユニット3
02、インテグレータ光学手段303、リレーレンズ3
04、折り返しミラー部305、画像表示素子であるD
MD306、投写レンズ307からなっている。
【0039】光源部301は放電管である光源308
と、前記光源308の発光部が片方の焦点位置と一致す
るように配置された楕円形状の反射面を持つリフレクタ
ー309とからなっている。リフレクター309から出
射された光は前記楕円反射面の他方の焦点位置に集光さ
れる。
【0040】この焦点位置近傍にカラーホイールユニッ
ト302が配置されている。このカラーホイールユニッ
ト302は、図3にあるようにR(赤)、G(緑)、B
(青)の各色光のみを透過する特性を有する扇形のダイ
クロイックフィルターが環状に配列されたカラーホイー
ル310と、カラーホイール310の中心に位置し、こ
れを回動せしめるモータ311とからなっており、図4
にあるように前記カラーホイール310の一部が光軸を
横切るように配置することで、ここを透過する光を色光
とし、それを経時的に順次切り替えることが可能であ
る。
【0041】カラーホイールユニット302を透過した
色光はカラーホイールユニット302に近接して配置さ
れたインテグレータ光学手段303に入射する。インテ
グレータ光学手段303は、矩形の断面形状を持つガラ
スロッド312と集光レンズ313とからなっている。
ガラスロッド312の一方の矩形端面に入射した光はロ
ッド内で全反射を繰り返し他方の矩形端面(矩形発光
面)より出射されたのち、出射側の矩形端面形状を拡大
投写出来るように配置された集光レンズ313を透過す
る。
【0042】その後リレーレンズ304を透過し、第1
のミラー314、第2のミラー315からなる折り返し
ミラー部305に入射する。ここでは第1のミラー31
4は平面鏡であり、第2のミラー315は凹面鏡であ
る。
【0043】ここで、リレーレンズ304と第1のミラ
ー314との間には図4に示したように2次光源像31
6が形成されている(ガラスロッド312の入射側矩形
端面と2次光源像316とは共役)。
【0044】第1のミラー314で反射された光は第2
のミラー315で集光され、DMD306に至る。
【0045】このようにしてDMD306の位置にガラ
スロッド312の矩形端面像を形成(ガラスロッド31
2の出射側矩形端面とDMD306の有効部とは共役)
することでDMD306の有効部の均一照明を実現す
る。
【0046】DMD306は、2次元的に配列された多
数のピクセルのそれぞれが微小なミラーから構成されて
おり、各ピクセルごとにその直下に配置されたメモリー
素子の静電界作用によって上記微小ミラーの傾きを制御
し、反射光の反射角度を変化させることによってON/
OFF状態をつくる反射型画像表示素子である。
【0047】DMD306に所望の角度で入射した光の
うち、映像信号によりON表示すべき微小ミラーに入射
した光は、ここで反射され、投写レンズ307に入射
し、図示しないスクリーン上に投射される。また、映像
信号によりOFF表示すべき微小ミラーに入射した光
は、ここでON表示のものとは異なる角度で反射される
ので、投写レンズ307に入射しない。
【0048】このような構成において、映像信号に応じ
たDMD306の駆動とカラーホイールユニット302
を透過してDMD306に入射する色光との間に適切な
同期を取ることで、スクリーン上にDMD306上の画
像を拡大してカラー表示する事が出来る。
【0049】ここで、投写レンズ307に入射した光
は、その入射瞳位置(この例では、投写レンズ307は
後玉絞りの構成としているので後玉位置)に2次光源像
317を形成(ガラスロッド312の入射側矩形端面と
投写レンズ307の後玉とが共役)することで、投写レ
ンズ307に入射する光を損失なく有効に拾いながらも
投写レンズ307を最小限の大きさに抑えることが出来
る。
【0050】また、リレーレンズ304と第1のミラー
314とを含むシステム軸Asと、投写レンズ307の
光軸Apとの双方に直交する方向から見たとき(即ち、
図4に示す平面図において)、リレーレンズ304と第
1のミラー314との間にも2次光源像316が形成さ
れる(ガラスロッド312の入射側矩形端面と2次光源
像316とは共役)。これにより、光束を絞ることが可
能となり、2次光源像316の形成位置の近くに配置さ
れる第1のミラー314を小さくすることが可能とな
る。
【0051】更に、リレーレンズ304と第1のミラー
314とを含むシステム軸Asと、投写レンズ307の
光軸Apとの双方に直交する方向から見たとき(即ち、
図4に示す平面図において)、2次光源像316の形成
位置がシステム軸Asと投写レンズ307の光軸Apとの
交点位置の近傍になるように光学系を設定することによ
り、投写レンズ307のバックフォーカスを短くできる
ので、投写レンズ307の小型化も可能になる。
【0052】上記の説明では、インテグレータ光学手段
がガラスロッドタイプである例を示したが、ミラーで4
面を構成するロッドタイプを用いることもできる。ある
いは、少なくとも2枚のレンズアレイからなるレンズア
レイタイプのインテグレータ光学手段(後述する実施の
形態3のインテグレータ光学手段403)を用いること
もできる。ただし、少なくとも2枚のレンズアレイから
なるレンズアレイタイプのインテグレータ光学手段を用
いた場合には、2次光源像は出射側のレンズアレイ面上
に形成される。
【0053】また、上記の説明では第1のミラー314
は平面鏡としたが、これを凹面鏡として集光作用を持た
せることも出来、これにより第2のミラー315を小さ
く構成することが出来る。第1のミラー314を凹面鏡
とすることにより第2のミラー315を小型化できる効
果は、本実施の形態では2次光源像316が形成される
ために、実施の形態1の場合に比べてより一層顕著であ
る。また、第2のミラー315を平面鏡とすることも出
来る。
【0054】また、本実施の形態の光学系では、DMD
306を照明するガラスロッド312の矩形端面像は歪
みを有しており、DMD306の表示領域を全て照明で
きるようにするために、該表示領域に対して矩形端面像
を若干大きく形成する必要があり、その結果オーバース
キャン損失を生じる。第1のミラー314及び第2のミ
ラー315の一方又は双方の反射面を、光軸に対して非
対称な非球面形状とすることで、DMD306上に形成
される前記矩形端面像の歪みを最小限におさえることが
できる。従って、オーバスキャン損失を最小限にでき、
光源からの光を有効に利用することが可能となる。
【0055】第1,第2のミラー314,315のみで
はDMD306上に形成される上記矩形端面像の歪みを
十分に補正することができない場合は、図6に示すよう
に、リレーレンズ304と第1のミラー314との間に
形成された前記2次光源像316と、前記矩形発光面
(ガラスロッド312の出射側矩形端面)との間に第3
のミラー320を配置しても良い。特にリレーレンズ3
04の近傍、あるいはリレーレンズ304内に形成され
る前記矩形端面像との共役位置近くに第3のミラー32
0を配置し、更にその反射面を光軸に対して非対称な非
球面形状とすれば、DMD306上に形成される矩形端
面像を有効に補正することが可能となる。さらに、第3
のミラー320に凹面鏡の作用を持たせることでリレー
レンズ304の枚数を減らすことが可能となる。
【0056】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3の投写型画像表示装置の光学系の概略構成を示した
平面図、図8は該光学系のDMD周辺の概略構成を示し
た側面図である。本実施の形態3の投写型画像表示装置
の光学系は、光源部401、カラーホイールユニット4
02、インテグレータ光学手段403、リレーレンズ4
04、折り返しミラー部405、画像表示素子であるD
MD406、投写レンズ407からなっている。
【0057】光源部401は放電管である光源408
と、前記光源408の発光部が片方の焦点位置と一致す
るように配置された楕円形状の反射面を持つリフレクタ
ー409とからなっている。リフレクター409から出
射された光は前記楕円反射面の他方の焦点位置に集光さ
れる。
【0058】この焦点位置近傍にカラーホイールユニッ
ト402が配置されている。このカラーホイールユニッ
ト402は、図3にあるようにR(赤)、G(緑)、B
(青)の各色光のみを透過する特性を有する扇形のダイ
クロイックフィルターが環状に配列されたカラーホイー
ル410と、カラーホイール410の中心に位置し、こ
れを回動せしめるモータ411とからなっており、図7
にあるように前記カラーホイール410の一部が光軸を
横切るように配置することで、ここを透過する光を色光
とし、それを経時的に順次切り替えることが可能であ
る。
【0059】カラーホイールユニット402を透過した
色光はコンデンサレンズ412で略平行光に変換された
後、インテグレータ光学手段403に入射する。インテ
グレータ光学手段403は、同じ大きさ、同じ矩形の開
口形状を持つマイクロレンズを2次元に配列した集合体
である第1のレンズアレイ413aと、前記第1のレン
ズアレイ413aのマイクロレンズと一対一に対応する
マイクロレンズを2次元に配列した第2のレンズアレイ
413bとからなっている。前記第1のレンズアレイ4
13aの各マイクロレンズは後述するDMD406と共
役関係にあり、その開口形状はDMD406の有効表示
領域とおよそ相似形であり、光源からの光を第2のレン
ズアレイ413bの対応するマイクロレンズ上に集光
し、2次光源像を形成する。第2のレンズアレイ413
bは第1のレンズアレイ413aの各マイクロレンズ像
を前方に重畳して矩形形状の均一照明域を形成する。
【0060】インテグレータ光学手段403を経た光は
リレーレンズ404を透過し、第1のミラー414、第
2のミラー415からなる折り返しミラー部405に入
射する。ここでは第1のミラー414は凹面を基本とし
た回転非対称の自由曲面ミラーであり、第2のミラー4
15は凹面鏡である。第2のミラー415で集光された
光は、DMD406に至る。
【0061】ここで、リレーレンズ404と第1のミラ
ー414との間には図6に示したように2次光源像41
6が形成されている(第2のレンズアレイ413bと2
次光源像416とは共役)。さらに、第1のレンズアレ
イ413aの各マイクロレンズの矩形形状像は、第2の
レンズアレイ413bのマイクロレンズ、リレーレンズ
404、第1のミラー414、第2のミラー415によ
ってDMD406上で重畳され、DMD406の有効部
を均一照明を実現している。
【0062】DMD406は、2次元的に配列された多
数のピクセルのそれぞれが微小なミラーから構成されて
おり、各ピクセルごとにその直下に配置されたメモリー
素子の静電界作用によって上記微小ミラーの傾きを制御
し、反射光の反射角度を変化させることによってON/
OFF状態をつくる反射型画像表示素子である。
【0063】DMD406に所望の角度で入射した光の
うち、映像信号によりON表示すべき微小ミラーに入射
した光は、ここで反射され、投写レンズ407に入射
し、図示しないスクリーン上に投写される。また、映像
信号によりOFF表示すべき微小ミラーに入射した光
は、ここでON表示のものとは異なる角度で反射される
ので、投写レンズ407に入射しない。
【0064】このような構成において、映像信号に応じ
たDMD406の駆動とカラーホイールユニット402
を透過してDMD406に入射する色光との間に適切な
同期を取ることで、スクリーン上にDMD406上の画
像を拡大してカラー表示する事が出来る。
【0065】本実施の形態3では、リレーレンズ404
と第1のミラー414とを含むシステム軸Asと、投写
レンズ407の光軸Apとの双方に直交する方向から見
たとき(即ち、図7に示す平面図において)、DMD4
06と投写レンズ407との間に第2のミラー415が
配置されており、かつ、第1のミラー414の有効部と
第2のミラー415の有効部とが相互に重複している。
このように光学系を構成することで、DMD406から
投写レンズ407に至る光を遮断することなく、DMD
406と投写レンズ407との距離を最小限とすること
が出来る。従って、特に装置の高さ方向(図8の紙面に
おいて上下方向)において装置の下側の位置を決める第
2のミラー415の下側への突出を最小限に抑えること
が可能となり、薄型の投写型画像表示装置を実現するこ
とが出来る。
【0066】ここで、投写レンズ407に入射した光
は、その入射瞳位置(この例では、投写レンズ407は
後玉絞りの構成としているので後玉位置)に2次光源像
417を形成(第2レンズアレイ413bと投写レンズ
407の後玉とが共役)することで、投写レンズ407
に入射する光を損失なく有効に拾いながらも投写レンズ
407を最小限の大きさに抑えることが出来る。
【0067】また、リレーレンズ404と第1のミラー
414とを含むシステム軸Asと、投写レンズ407の
光軸Apとの双方に直交する方向から見たとき(即ち、
図7に示す平面図において)、リレーレンズ404と第
1のミラー414との間にも2次光源像416が形成さ
れる(第2レンズアレイ413bと2次光源像416と
は共役)。これにより、光束を絞ることが可能となり、
2次光源像416の形成位置の近くに配置される第1の
ミラー414を小さくすることが可能となる。
【0068】更に、リレーレンズ404と第1のミラー
414とを含むシステム軸Asと、投写レンズ407の
光軸Apとの双方に直交する方向から見たとき(即ち、
図7に示す平面図において)、2次光源像416の形成
位置がシステム軸Asと投写レンズ407の光軸Apとの
交点位置の近傍になるように光学系を設定することによ
り、投写レンズ407のバックフォーカスを短くできる
ので、投写レンズ407の小型化も可能になる。
【0069】上記の説明では、インテグレータ光学手段
がレンズアレイタイプである例を示したが、実施の形態
1,2で説明したロッドタイプのインテグレータ光学手
段を用いることもできる。
【0070】また、上記の説明では、第1のミラー41
4を凹面を基本とした回転非対称の自由曲面ミラー、第
2のミラー415を凹面鏡としたが、必要であれば両ミ
ラー414,415を自由曲面ミラーとすることもで
き、これにより補正の自由度を改善できる。逆に、補正
の必要がなければ自由曲面ミラーを使わずに、両ミラー
414,415を凹面鏡のみで構成したり、片方を凹面
鏡、他方を平面鏡で構成したりすることができ、これら
の構成によりコストダウン、設計工数の削減が可能とな
る。
【0071】ただし本実施の形態のように、画像表示装
置としてDMDを用いる場合は、斜め下方向から光が入
射することから歪みの発生が顕著になるので、自由曲面
ミラーを導入することが有効であると思われる。
【0072】第1,第2のミラー414,415のみで
はDMD406上に形成される矩形照明領域像の歪みを
十分に補正することができない場合は、実施の形態2に
おいて図6を用いて説明したのと同様に、リレーレンズ
404及び第1のミラー414の間に形成された2次光
源像416と、第2のレンズアレイ413bとの間に、
第3のミラーを配置しても良い。特にリレーレンズ40
4の近傍、あるいはリレーレンズ404内に形成される
前記均一照明域との共役位置近くに第3のミラーを配置
し、更にその反射面を光軸に対して非対称な非球面形状
とすれば、DMD406上に形成される矩形照明領域像
を有効に補正することが可能となる。さらに、第3のミ
ラーに凹面鏡の作用を持たせることでリレーレンズ40
4の枚数を減らすことが可能となる。
【0073】(実施の形態4)図9は本発明の実施の形
態4の投写型画像表示装置の光学系の概略構成を示した
平面図、図2は該光学系のDMD周辺の概略構成を示し
た側面図である。本実施の形態4の投写型画像表示装置
の光学系は、光源部501、インテグレータ光学手段5
02、色分解光学系503、リレーレンズ504、ポリ
ゴンミラー505、走査レンズ506、折り返しミラー
部507、画像表示装置であるDMD508、投写レン
ズ509からなっている。
【0074】光源部501は電極間にアークを発生させ
ることで白色光を発する放電ランプ510と、前記放電
ランプ510の発光体が第1の焦点に配置され、第2の
焦点に光を集光する楕円形状の反射面を備えたリフレク
ター511とからなっている。
【0075】光源部501から出射された光は、リフレ
クター511の第2の焦点がその焦点位置に合致するよ
う配置されたコンデンサレンズ512を経てインテグレ
ータ光学手段502に入射する。
【0076】インテグレータ光学手段502は、同じ大
きさ、同じ矩形の開口形状を持つマイクロレンズを2次
元に配列した集合体である第1のレンズアレイ513a
と、前記第1のレンズアレイ513aのマイクロレンズ
と一対一に対応するマイクロレンズを2次元に配列した
第2のレンズアレイ513bとからなっている。前記第
1のレンズアレイ513aの各マイクロレンズは後述す
るDMD508と共役関係にあり、その開口形状はすべ
て同じ矩形形状である。また、第1のレンズアレイ51
3aの各マイクロレンズは光源からの光を第2のレンズ
アレイ513bの対応するマイクロレンズ上に集光し、
2次光源像を形成する。第2のレンズアレイ513bは
第1のレンズアレイ513aの各マイクロレンズ像を前
方に重畳して矩形形状の均一照明域を形成する。
【0077】この第2のレンズアレイ513bと矩形形
状の均一照明域との間には色分解光学系503が備えら
れている。ここに入射した白色光は光路に対し斜めに配
置された赤反射ダイクロイックミラー514、青反射ダ
イクロイックミラー515で赤、緑、青の各色光に分解
される。緑光は上記両ダイクロイックミラーを透過して
リレーレンズ504の第1のリレーレンズ516Gに至
る。赤反射ダイクロイックミラー514で反射された赤
色光は第1のレンズ517、第1のミラー518,第2
のレンズ519を経てリレーレンズ504の第1のリレ
ーレンズ516Rに至る。青反射ダイクロイックミラー
515で反射された青色光は第3のレンズ520、第2
のミラー521,第4のレンズ522を経てリレーレン
ズ504の第1のリレーレンズ516Bに至る。
【0078】このようにしてリレーレンズ504の色光
別第1のリレーレンズ516R、516G、516B上
には矩形均一照明域が各色毎に形成される。
【0079】色光別第1のリレーレンズ516R、51
6G、516Bを透過した各光は第2のリレーレンズ5
23に入射する。第2のリレーレンズ523は色光別第
1のリレーレンズ516R、516G、516B上の任
意の位置からの光を平行光として出射するよう、前記矩
形均一照明域までの距離に焦点距離がおよそ一致するレ
ンズである。
【0080】第2のリレーレンズ523を出射した各色
光はポリゴンミラー505に入射する。ポリゴンミラー
505は、その外周面に多数の反射面を配置した正多角
柱形状を有している。
【0081】ここで、第1のリレーレンズ516R、5
16G、516Bからの色光の主光線を順に523R、
523G、523Bとしたとき、主光線523Rと主光
線523Gとが成す角と、主光線523Gと主光線52
3Bとが成す角とが等角度で、各色光がポリゴンミラー
505に入射する。更に、前記各主光線523R、52
3G、523Bのポリゴンミラー505の外接円への各
入射位置をポリゴンミラー505の回転中心から見たと
き、主光線523Rの入射位置と主光線523Gの入射
位置とがなす角度、及び主光線523Gの入射位置と主
光線523Bの入射位置とがなす角度は、いずれもおよ
そθp/3である。ここで、θpは、ポリゴンミラー5
05の外周上の一つの反射面の回転方向における幅が、
回転中心に対してなす角度(中心角)である。
【0082】ポリゴンミラー505の反射面上には2次
光源である第2のレンズアレイ513bの全体像が色光
毎に形成されている(ポリゴンミラー505と第2のレ
ンズアレイ513bとが共役)。
【0083】ポリゴンミラー505に入射し、ここで反
射された各色光は走査光学系である走査レンズ506に
入射する。
【0084】走査レンズ506を出射した各色光は、第
1のミラー524、第2のミラー525からなる折り返
しミラー部507に入射する。第1のミラー524は平
面の反射面を持ち、第2のミラー525は凹面を基本と
した自由曲面の反射面を持つ。第2のミラー525の自
由曲面はDMD508上に形成される色光別第1のリレ
ーレンズ516R、516G、516Bの像の歪みを補
正するように設計されている。
【0085】走査レンズ506を出射した各色光は、第
1のミラー524、第2のミラー525で順に反射され
てDMD508に至る。DMDの動作については実施の
形態1〜3と同様であり、説明が重複するので、ここで
は割愛する。
【0086】ここで、走査レンズ506は入射光の入射
角によって照明位置が決まるFシーターレンズの機能を
有している。ポリゴンミラー505からの各色光の反射
光はポリゴンミラー505の回転によって±θpの角度
範囲で走査され、+θpで走査レンズ506に入射した
光はDMD508の有効表示部の走査方向における一方
の端を照明し、また−θpで走査レンズ506に入射し
た光はDMD508の有効表示部の走査方向における他
方の端を照明する。
【0087】このような構成により、前記色光別第1の
リレーレンズ516R、516G、516Bのそれぞれ
の像がDMD508の有効表示部の走査方向のおよそ1
/3の長さを短辺とする矩形像として転写される。すな
わち前記色光別第1のリレーレンズ516R、516
G、516BとDMD508の有効表示部とは共役の関
係にある。
【0088】図10にDMD508の有効表示部が各色
光で照明される状態が時間の経過とともに変化する様子
を示す。図中、(A)〜(D)はDMD508の有効表
示部の各色光による照明状態の変化を一定時間間隔おき
に示したものである。赤色光による照明領域、緑色光に
よる照明領域、及び青色光による照明領域をそれぞれ
R、G、Bで示している。
【0089】時間T=t1においては(図10
(A))、DMD508は、上から順に青、緑、赤の各
色光で照明される。所定時間経過後の時間T=t2にお
いては(図10(B))、DMD508は、上から順に
緑、赤、青の各色光で照明される。更に所定時間経過後
の時間T=t3においては(図10(C))、DMD5
08は、上から順に赤、青、緑の各色光で照明される。
更に所定時間経過後の時間T=t4においては(図10
(D))、上記時間T=t1の照明状態(図10
(A))に戻る。以下、このような照明状態の変化が繰
り返される。このように、DMD508上に形成され
る、赤、緑、青の各色光による帯状の照明領域は、走査
方向530の向きに順に移動する。図10では特定の時
点(時間T=t1〜t4)での状態のみを示したが、ポ
リゴンミラー505は連続回転していることから、各色
光の照明領域はDMD508上を走査方向530の向き
に連続的に移動し(走査され)、一方の端部に到達した
色光は他方の端部に戻って再度移動する。
【0090】このような各色光による照明領域の移動に
同期させながら、DMD508の各ピクセルを当該ピク
セルを照明している色光に対応する色信号で駆動する。
これにより、DMD508への入射光が変調されて反射
され、投写レンズ509を経て図示しないスクリーン上
に拡大投射される。図10(A)〜(D)に示した各色
光による走査は高速で行なわれることから、観察者の網
膜上には各色ごとの画像が合成されてカラー画像として
認識される。実施の形態1〜3ではフィールドシーケン
シャル方式であり、白色光源からの光は常におよそ1/
3しか使えなかったが、本実施の形態の構成によれば光
源からの光をRGBの各色光に色分解して常にカラー表
示に有効な光として利用しているので、大幅な光利用率
の改善が可能となる。
【0091】本実施の形態4では、走査レンズ506と
第1のミラー524とを含むシステム軸Asと、投写レ
ンズ509の光軸Apとの双方に直交する方向から見た
とき(即ち、図9に示す平面図において)、DMD50
8と投写レンズ509との間に第2のミラー525が配
置されており、かつ、第1のミラー524の有効部と第
2のミラー525の有効部とが相互に重複している。こ
のように光学系を構成することで、DMD508から投
写レンズ509に至る光を遮断することなく、DMD5
08と投写レンズ509との距離を最小限とすることが
出来る。従って、特に装置の高さ方向(図2の紙面にお
いて上下方向)において装置の下側の位置を決める第2
のミラー525の下側への突出を最小限に抑えることが
可能となり、薄型の投写型画像表示装置を実現すること
が出来る。
【0092】また、投写レンズ507に入射した光は、
その入射瞳位置(この例では、投写レンズ507は後玉
絞りの構成としているので後玉位置)に2次光源像を形
成(ポリゴンミラー505と投写レンズ509の後玉と
が共役)することで、投写レンズ509に入射する光を
損失なく有効に拾いながらも投写レンズ509を最小限
の大きさに抑えることが出来る。
【0093】DMD508上に形成される前記色光別第
1のリレーレンズ516R、516G、516Bのそれ
ぞれの像は前記第1のミラー524、第2のミラー52
5によって回転を与えられる。矩形状の有効表示部を持
つDMD508に対して、各色光の走査方向が斜め方向
であると、走査方向における該有効表示部の上端、下端
が有効表示部のコーナー部となってしまい適当ではな
い。従って、各色光の走査方向はDMD508の矩形状
の有効表示部の長辺方向(水平方向)又は短辺方向(垂
直方向)と平行であることが好ましい。ただし、DMD
508の構造上、その斜め下方向から光を入射させる必
要がある。これと、第1のミラー524及び第2のミラ
ー525によって走査レンズ506からの光が回転され
ることは避けられないこととを考慮しながら、各色光の
走査方向をDMD508の有効表示部の長辺方向(水平
方向)に設定しようとすると、ポリゴンミラー505が
垂直面内で回転する構成になってしまう。これでは、装
置全体が大きくなっててしまう。したがって、本実施の
形態では走査レンズ506からの光を90度回転させて
DMD508の有効表示部を短辺方向(上下方向)に走
査させている。これにより、装置の小型化が可能にな
る。
【0094】上記の説明では、インテグレータ光学手段
がレンズアレイタイプである例を示したが、実施の形態
1,2で説明したのと同様のロッドタイプを用いること
もできる。
【0095】また、上記の説明では第1のミラー524
は平面鏡としたが、これを凹面鏡(円筒レンズも応用可
能)として集光作用を持たせることも出来、これにより
第2のミラー525を小さく構成することが出来る。ま
た、第1のミラー524を凹面鏡(円筒レンズも応用可
能)とし、第2のミラー525を平面鏡とすることも出
来る。
【0096】更に、前述のように第1のミラー524及
び第2のミラー525の一方又は双方の反射面を、光軸
に対して非対称な非球面形状とすることで、DMD50
8上に形成される各色光の照明領域像の歪みを最小限に
おさえることが出来る。従って、オーバースキャン損失
を最小限に抑えることができ、かつDMD508の各ピ
クセルの駆動と当該ピクセルに入射する色光との同期
(関連づけ)を精度良く行うことが可能となる。
【0097】(実施の形態5)図11は本発明の実施の
形態5の投写型画像表示装置の光学系の概略構成を示し
た平面図、図5は該光学系のDMD周辺の概略構成を示
した側面図である。本実施の形態5の投写型画像表示装
置の光学系は、光源部601、インテグレータ光学手段
602、色分解光学系603、リレーレンズ604、ポ
リゴンミラー605、走査レンズ606、折り返しミラ
ー部607、画像表示装置であるDMD608、投写レ
ンズ609からなっている。
【0098】光源部601は電極間にアークを発生させ
ることで白色光を発する放電ランプ610と、前記放電
ランプ610の発光体が第1の焦点に配置され、第2の
焦点に光を集光する楕円形状の反射面を備えたリフレク
ター611とからなっている。
【0099】光源部601から出射された光は、リフレ
クター611の第2の焦点がその焦点位置に合致するよ
う配置されたコンデンサレンズ612を経てインテグレ
ータ光学手段602に入射する。
【0100】インテグレータ光学手段602は、同じ大
きさ、同じ矩形の開口形状を持つマイクロレンズを2次
元に配列した集合体である第1のレンズアレイ613a
と、前記第1のレンズアレイ613aのマイクロレンズ
と一対一に対応するマイクロレンズを2次元に配列した
第2のレンズアレイ613bとからなっている。前記第
1のレンズアレイ613aの各マイクロレンズは後述す
るDMD608と共役関係にあり、その開口形状はすべ
て同じ矩形形状である。また、第1のレンズアレイ61
3aの各マイクロレンズは光源からの光を第2のレンズ
アレイ613bの対応するマイクロレンズ上に集光し、
2次光源像を形成する。第2のレンズアレイ613bは
第1のレンズアレイ613aの各マイクロレンズ像を前
方に重畳して矩形形状の均一照明域を形成する。
【0101】この第2のレンズアレイ613bと矩形形
状の均一照明域との間には色分解光学系603が備えら
れている。ここに入射した白色光は光路に対し斜めに配
置された赤反射ダイクロイックミラー614、青反射ダ
イクロイックミラー615で赤、緑、青の各色光に分解
される。緑光は上記両ダイクロイックミラーを透過して
リレーレンズ604の第1のリレーレンズ616Gに至
る。赤反射ダイクロイックミラー614で反射された赤
色光は第1のレンズ617、第1のミラー618,第2
のレンズ619を経てリレーレンズ604の第1のリレ
ーレンズ616Rに至る。青反射ダイクロイックミラー
615で反射された青色光は第3のレンズ620、第2
のミラー621,第4のレンズ622を経てリレーレン
ズ604の第1のリレーレンズ616Bに至る。
【0102】このようにしてリレーレンズ616の色光
別第1のリレーレンズ616R、616G、616B上
には矩形均一照明域が各色毎に形成される。
【0103】色光別第1のリレーレンズ616R、61
6G、616Bを透過した各光は第2のリレーレンズ6
23に入射する。第2のリレーレンズ623は色光別第
1のリレーレンズ616R、616G、616B上の任
意の位置からの光を平行光として出射するよう、前記矩
形均一照明域までの距離に焦点距離がおよそ一致するレ
ンズである。
【0104】第2のリレーレンズ623を出射した各色
光はポリゴンミラー605に入射する。ポリゴンミラー
605は、その外周面に多数の反射面を配置した正多角
柱形状を有している。
【0105】ここで、第1のリレーレンズ616R、6
16G、616Bからの色光の主光線を順に623R、
623G、623Bとしたとき、主光線623Rと主光
線623Gとが成す角と、主光線623Gと主光線62
3Bとが成す角とが等角度で、各色光がポリゴンミラー
605に入射する。更に、前記各主光線623R、62
3G、623Bのポリゴンミラー605の外接円への各
入射位置をポリゴンミラー605の回転中心から見たと
き、主光線623Rの入射位置と主光線623Gの入射
位置とがなす角度、及び主光線623Gの入射位置と主
光線623Bの入射位置とがなす角度は、いずれもおよ
そθp/3である。ここで、θpは、ポリゴンミラー6
05の外周上の一つの反射面の回転方向における幅が、
回転中心に対してなす角度(中心角)である。
【0106】ポリゴンミラー605の反射面上には2次
光源である第2のレンズアレイ613bの全体像が色光
毎に形成されている(ポリゴンミラー605と第2のレ
ンズアレイ613bとが共役)。
【0107】ポリゴンミラー605に入射し、ここで反
射された各色光は走査光学系である走査レンズ606に
入射する。
【0108】走査レンズ606を出射した各色光は、第
1のミラー624、第2のミラー625からなる折り返
しミラー部607に入射する。第1のミラー624は平
面の反射面を持ち、第2のミラー625は凹面を基本と
した自由曲面の反射面を持つ。第2のミラー625の自
由曲面はDMD608上に形成される色光別第1のリレ
ーレンズ616R、616G、616Bの像の歪みを補
正するように設計されている。
【0109】走査レンズ606を出射した各色光は、第
1のミラー624、第2のミラー625で順に反射され
てDMD608に至る。DMDの動作については実施の
形態1〜3と同様であり、説明が重複するので、ここで
は割愛する。
【0110】ここで、走査レンズ606は入射光の入射
角によって照明位置が決まるFシーターレンズの機能を
有している。ポリゴンミラー605からの各色光の反射
光はポリゴンミラー605の回転によって±θpの角度
範囲で走査され、+θpで走査レンズ606に入射した
光はDMD608の有効表示部の走査方向における一方
の端を照明し、また−θpで走査レンズ606に入射し
た光はDMD508の有効表示部の走査方向における他
方の端を照明する。
【0111】このような構成により、前記色光別第1の
リレーレンズ616R、616G、616Bのそれぞれ
の像がDMD608の有効表示部の走査方向のおよそ1
/3の長さを短辺とする矩形像として転写される。すな
わち前記色光別第1のリレーレンズ616R、616
G、616BとDMD608の有効表示部とは共役の関
係にある。
【0112】DMD608の有効表示部が各色光で照明
され、かつ走査される様子は実施の形態4において図1
0を用いて説明したのと同様である。実施の形態4と同
様に、各色光による照明領域の移動に同期させながら、
DMD608の各ピクセルを当該ピクセルを照明してい
る色光に対応する色信号で駆動する。これにより、DM
D608への入射光が変調されて反射され、投写レンズ
609を経て図示しないスクリーン上に拡大投射され
る。各色光による走査は高速で行なわれることから、観
察者の網膜上には各色ごとの画像が合成されてカラー画
像として認識される。実施の形態1〜3ではフィールド
シーケンシャル方式であり、白色光源からの光は常にお
よそ1/3しか使えなかったが、本実施の形態の構成に
よれば光源からの光をRGBの各色光に色分解して常に
カラー表示に有効な光として利用しているので、大幅な
光利用率の改善が可能となる。
【0113】本実施の形態5では、走査レンズ606と
第1のミラー624との間に図11に示すように2次光
源像626が形成されている(ポリゴンミラー605と
2次光源像626とは共役)。
【0114】また、投写レンズ609に入射した光は、
その入射瞳位置(この例では、投写レンズ607は後玉
絞りの構成としているので後玉位置)に2次光源像62
7を形成(ポリゴンミラー605と投写レンズ609の
後玉とが共役)することで、投写レンズ609に入射す
る光を損失なく有効に拾いながらも投写レンズ609を
最小限の大きさに抑えることが出来る。
【0115】DMD608上に形成される前記色光別第
1のリレーレンズ616R、616G、616Bのそれ
ぞれの像は前記第1のミラー624、第2のミラー62
5によって回転を与えられる。矩形状の有効表示部を持
つDMD608に対して、各色光の走査方向が斜め方向
であると、走査方向における該有効表示部の上端、下端
が有効表示部のコーナー部となってしまい適当ではな
い。従って、各色光の走査方向はDMD608の矩形状
の有効表示部の長辺方向(水平方向)又は短辺方向(垂
直方向)と平行であることが好ましい。ただし、DMD
608の構造上、その斜め下方向から光を入射させる必
要がある。これと、第1のミラー624及び第2のミラ
ー625によって走査レンズ606からの光が回転され
ることは避けられないこととを考慮しながら、各色光の
走査方向をDMD608の有効表示部の長辺方向(水平
方向)に設定しようとすると、ポリゴンミラー605が
垂直面内で回転する構成になってしまう。これでは、装
置全体が大きくなっててしまう。したがって、本実施の
形態では走査レンズ606からの光を90度回転させて
DMD608の有効表示部を短辺方向(上下方向)に走
査させている。これにより、装置の小型化が可能にな
る。
【0116】本実施の形態5では、走査レンズ606と
第1のミラー624とを含むシステム軸Asと、投写レ
ンズ609の光軸Apとの双方に直交する方向から見た
とき(即ち、図11に示す平面図において)、前述のよ
うに走査レンズ606と第1のミラー624との間には
2次光源像626が形成されている(ポリゴンミラー6
05と2次光源像626とは共役)。これにより、光束
を絞ることが可能となり、2次光源像626の形成位置
の近くに配置される第1のミラー624を小さくするこ
とが可能となる。
【0117】特に、走査レンズ606と第1のミラー6
24とを含むシステム軸Asと、投写レンズ609の光
軸Apとの双方に直交する方向から見たとき(即ち、図
11に示す平面図において)、2次光源像626の形成
位置がシステム軸Asと投写レンズ609の光軸Apと
の交点位置の近傍になるように光学系を設定することに
より、投写レンズ609のバックフォーカスを短くする
ことができるので、投写レンズ609小型化も可能にな
る。
【0118】また、上記の説明では第1のミラー624
は平面鏡としたが、これを凹面鏡(円筒レンズも応用可
能)として集光作用を持たせることも出来、これにより
第2のミラー625を小さく構成することが出来る。ま
た、第1のミラー624を凹面鏡(円筒レンズも応用可
能)とし、第2のミラー625を平面鏡とすることも出
来る。
【0119】更に、前述のように第1のミラー624及
び第2のミラー625の一方又は双方の反射面を、光軸
に対して非対称な非球面形状とすることで、DMD60
8上に形成される各色光の照明領域像の歪みを最小限に
おさえることが出来る。従って、オーバースキャン損失
を最小限に抑えることができ、かつDMD608の各ピ
クセルの駆動と当該ピクセルに入射する色光との同期
(関連づけ)を精度良く行うことが可能となる。
【0120】第1,第2のミラー624,625のみで
はDMD608上に形成される上記照明領域像の歪みを
十分に補正することができない場合は、実施の形態2に
おいて図6を用いて説明したのと同様に、走査レンズ6
06及び第1のミラー624の間に形成された2次光源
像626と、ポリゴンミラー605との間に、反射面が
光軸に対して非対称な非球面形状である第3のミラーを
配置しても良い。これにより、DMD608上に形成さ
れる前記照明領域像の歪みをさらに改善することが出来
る。ただし、第3のミラーの配置位置は、ポリゴンミラ
ー605と走査レンズ606との間は、間隔が大きく、
光束の広がりも大きいので好ましくなく、走査レンズ6
06が複数のレンズからなるときはその中に、または走
査レンズ606と第1のミラー624との間とすること
が好ましい。さらに、第3のミラーに凹面鏡の作用を持
たせることで走査レンズ606の枚数を減らすことが可
能となる。
【0121】上記の説明では、インテグレータ光学手段
がレンズアレイタイプである例を示したが、実施の形態
1,2で説明したのと同様のロッドタイプを用いること
もできる。
【0122】(実施の形態6)図12は本発明の実施の
形態6の投写型画像表示装置の光学系の概略構成を示し
た平面図、図8は該光学系のDMD周辺の概略構成を示
した側面図である。本実施の形態6の投写型画像表示装
置の光学系は、光源部701、インテグレータ光学手段
702、色分解光学系703、リレーレンズ704、ポ
リゴンミラー705、走査レンズ706、折り返しミラ
ー部707、画像表示装置であるDMD708、投写レ
ンズ709からなっている。
【0123】光源部701は電極間にアークを発生させ
ることで白色光を発する放電ランプ710と、前記放電
ランプ710の発光体が第1の焦点に配置され、第2の
焦点に光を集光する楕円形状の反射面を備えたリフレク
ター711とからなっている。
【0124】光源部701から出射された光は、リフレ
クター711の第2の焦点がその焦点位置に合致するよ
う配置されたコンデンサレンズ712を経てインテグレ
ータ光学手段702に入射する。
【0125】インテグレータ光学手段702は、同じ大
きさ、同じ矩形の開口形状を持つマイクロレンズを2次
元に配列した集合体である第1のレンズアレイ713a
と、前記第1のレンズアレイ713aのマイクロレンズ
と一対一に対応するマイクロレンズを2次元に配列した
第2のレンズアレイ713bとからなっている。前記第
1のレンズアレイ713aの各マイクロレンズは後述す
るDMD708と共役関係にあり、その開口形状はすべ
て同じ矩形形状である。また、第1のレンズアレイ71
3aの各マイクロレンズは光源からの光を第2のレンズ
アレイ713bの対応するマイクロレンズ上に集光し、
2次光源像を形成する。第2のレンズアレイ713bは
第1のレンズアレイ713aの各マイクロレンズ像を前
方に重畳して矩形形状の均一照明域を形成する。
【0126】この第2のレンズアレイ713bと矩形形
状の均一照明域との間には色分解光学系703が備えら
れている。ここに入射した白色光は光路に対し斜めに配
置された赤反射ダイクロイックミラー714、青反射ダ
イクロイックミラー715で赤、緑、青の各色光に分解
される。緑光は上記両ダイクロイックミラーを透過して
リレーレンズ704の第1のリレーレンズ716Gに至
る。赤反射ダイクロイックミラー714で反射された赤
色光は第1のレンズ717、第1のミラー718,第2
のレンズ719を経てリレーレンズ704の第1のリレ
ーレンズ716Rに至る。青反射ダイクロイックミラー
715で反射された青色光は第3のレンズ720、第2
のミラー721,第4のレンズ722を経てリレーレン
ズ704の第1のリレーレンズ716Bに至る。
【0127】このようにしてリレーレンズ716の色光
別第1のリレーレンズ716R、716G、716B上
には矩形均一照明域が各色毎に形成される。
【0128】色光別第1のリレーレンズ716R、71
6G、716Bを透過した各光は第2のリレーレンズ7
23に入射する。第2のリレーレンズ723は色光別第
1のリレーレンズ716R、716G、716B上の任
意の位置からの光を平行光として出射するよう、前記矩
形均一照明域までの距離に焦点距離がおよそ一致するレ
ンズである。
【0129】第2のリレーレンズ723を出射した各色
光はポリゴンミラー705に入射する。ポリゴンミラー
705は、その外周面に多数の反射面を配置した正多角
柱形状を有している。
【0130】ここで、第1のリレーレンズ716R、7
16G、716Bからの色光の主光線を順に723R、
723G、723Bとしたとき、主光線723Rと主光
線723Gとが成す角と、主光線723Gと主光線72
3Bとが成す角とが等角度で、各色光がポリゴンミラー
705に入射する。更に、前記各主光線723R、72
3G、723Bのポリゴンミラー705の外接円への各
入射位置をポリゴンミラー705の回転中心から見たと
き、主光線723Rの入射位置と主光線723Gの入射
位置とがなす角度、及び主光線723Gの入射位置と主
光線723Bの入射位置とがなす角度は、いずれもおよ
そθp/3である。ここで、θpは、ポリゴンミラー7
05の外周上の一つの反射面の回転方向における幅が、
回転中心に対してなす角度(中心角)である。
【0131】ポリゴンミラー705の反射面上には2次
光源である第2のレンズアレイ713bの全体像が色光
毎に形成されている(ポリゴンミラー705と第2のレ
ンズアレイ713bとが共役)。
【0132】ポリゴンミラー705に入射し、ここで反
射された各色光は走査光学系である走査レンズ706に
入射する。
【0133】走査レンズ706を出射した各色光は、第
1のミラー724、第2のミラー725からなる折り返
しミラー部707に入射する。第1のミラー724は平
面の反射面を持ち、第2のミラー725は凹面を基本と
した自由曲面の反射面を持つ。第2のミラー725の自
由曲面はDMD708上に形成される色光別第1のリレ
ーレンズ716R、716G、716Bの像の歪みを補
正するように設計されている。
【0134】走査レンズ706を出射した各色光は、第
1のミラー724、第2のミラー725で順に反射され
てDMD708に至る。DMDの動作については実施の
形態1〜3と同様であり、説明が重複するので、ここで
は割愛する。
【0135】ここで、走査レンズ706は入射光の入射
角によって照明位置が決まるFシーターレンズの機能を
有している。ポリゴンミラー705からの各色光の反射
光はポリゴンミラー705の回転によって±θpの角度
範囲で走査され、+θpで走査レンズ706に入射した
光はDMD708の有効表示部の走査方向における一方
の端を照明し、また−θpで走査レンズ706に入射し
た光はDMD708の有効表示部の走査方向における他
方の端を照明する。
【0136】このような構成により、前記色光別第1の
リレーレンズ716R、716G、716Bのそれぞれ
の像がDMD708の有効表示部の走査方向のおよそ1
/3の長さを短辺とする矩形像として転写される。すな
わち前記色光別第1のリレーレンズ716R、716
G、716BとDMD708の有効表示部とは共役の関
係にある。
【0137】DMD708の有効表示部が各色光で照明
され、かつ走査される様子は実施の形態4において図1
0を用いて説明したのと同様である。実施の形態4と同
様に、各色光による照明領域の移動に同期させながら、
DMD708の各ピクセルを当該ピクセルを照明してい
る色光に対応する色信号で駆動する。これにより、DM
D708への入射光が変調されて反射され、投写レンズ
709を経て図示しないスクリーン上に拡大投射され
る。各色光による走査は高速で行なわれることから、観
察者の網膜上には各色ごとの画像が合成されてカラー画
像として認識される。実施の形態1〜3ではフィールド
シーケンシャル方式であり、白色光源からの光は常にお
よそ1/3しか使えなかったが、本実施の形態の構成に
よれば光源からの光をRGBの各色光に色分解して常に
カラー表示に有効な光として利用しているので、大幅な
光利用率の改善が可能となる。
【0138】本実施の形態6では、走査レンズ706と
第1のミラー724との間に図12に示すように2次光
源像726が形成されている(ポリゴンミラー705と
2次光源像726とは共役)。
【0139】また、投写レンズ709に入射した光は、
その入射瞳位置(この例では、投写レンズ709を後玉
絞りの構成としているので後玉位置)に2次光源像72
7を形成(ポリゴンミラー705と投写レンズ709の
後玉とが共役)することで、投写レンズ709に入射す
る光を損失なく有効に拾いながらも投写レンズ709を
最小限の大きさに抑えることが出来る。
【0140】本実施の形態6では、走査レンズ706と
第1のミラー724とを含むシステム軸Asと、投写レ
ンズ709の光軸Apとの双方に直交する方向から見た
とき(即ち、図12に示す平面図において)、DMD7
08と投写レンズ709との間に第2のミラー725が
配置されており、かつ、第1のミラー724の有効部と
第2のミラー725の有効部とが相互に重複している。
このように光学系を構成することで、DMD708から
投写レンズ709に至る光を遮断することなく、DMD
708と投写レンズ709との距離を最小限とすること
が出来る。従って、特に装置の高さ方向(図8の紙面に
おいて上下方向)において装置の下側の位置を決める第
2のミラー725の下側への突出を最小限に抑えること
が可能となり、薄型の投写型画像表示装置を実現するこ
とが出来る。
【0141】DMD708上に形成される前記色光別第
1のリレーレンズ716R、716G、716Bのそれ
ぞれの像は前記第1のミラー724、第2のミラー72
5によって回転を与えられる。矩形状の有効表示部を持
つDMD708に対して、各色光の走査方向が斜め方向
であると、走査方向における該有効表示部の上端、下端
が有効表示部のコーナー部となってしまい適当ではな
い。従って、各色光の走査方向はDMD708の矩形状
の有効表示部の長辺方向(水平方向)又は短辺方向(垂
直方向)と平行であることが好ましい。ただし、DMD
708の構造上、その斜め下方向から光を入射させる必
要がある。これと、第1のミラー724及び第2のミラ
ー725によって走査レンズ706からの光が回転され
ることは避けられないこととを考慮しながら、各色光の
走査方向をDMD708の有効表示部の長辺方向(水平
方向)に設定しようとすると、ポリゴンミラー705が
垂直面内で回転する構成になってしまう。これでは、装
置全体が大きくなっててしまう。したがって、本実施の
形態では走査レンズ706からの光を90度回転させて
DMD708の有効表示部を短辺方向(上下方向)に走
査させている。これにより、装置の小型化が可能にな
る。
【0142】本実施の形態6では、走査レンズ706と
第1のミラー724とを含むシステム軸Asと、投写レ
ンズ709の光軸Apとの双方に直交する方向から見た
とき(即ち、図12に示す平面図において)、前述のよ
うに走査レンズ706と第1のミラー724との間には
2次光源像726が形成されている(ポリゴンミラー7
05と2次光源像726とは共役)。これにより、光束
を絞ることが可能となり、2次光源像726の形成位置
の近くに配置される第1のミラー724を小さくするこ
とが可能となる。
【0143】特に、走査レンズ706と第1のミラー7
24とを含むシステム軸Asと、投写レンズ709の光
軸Apとの双方に直交する方向から見たとき(即ち、図
12に示す平面図において)、2次光源像726の形成
位置がシステム軸Asと投写レンズ709の光軸Apと
の交点位置の近傍になるように光学系を設定することに
より、投写レンズ709のバックフォーカスを短くする
ことができるので、投写レンズ709小型化も可能にな
る。
【0144】また、上記の説明では第1のミラー724
は平面鏡としたが、これを凹面鏡(円筒レンズも応用可
能)として集光作用を持たせることも出来、これにより
第2のミラー725を小さく構成することが出来る。ま
た、第1のミラー724を凹面鏡(円筒レンズも応用可
能)とし、第2のミラー725を平面鏡とすることも出
来る。
【0145】更に、前述のように第1のミラー724及
び第2のミラー725の一方又は双方の反射面を、光軸
に対して非対称な非球面形状とすることで、DMD70
8上に形成される各色光の照明領域像の歪みを最小限に
おさえることが出来る。従って、オーバースキャン損失
を最小限に抑えることができ、かつDMD708の各ピ
クセルの駆動と当該ピクセルに入射する色光との同期
(関連づけ)を精度良く行うことが可能となる。
【0146】第1,第2のミラー724,725のみで
はDMD708上に形成される上記照明領域像の歪みを
十分に補正することができない場合は、実施の形態2に
おいて図6を用いて説明したのと同様に、走査レンズ7
06及び第1のミラー724の間に形成された2次光源
像726と、ポリゴンミラー705との間に、反射面が
光軸に対して非対称な非球面形状である第3のミラーを
配置しても良い。これにより、DMD708上に形成さ
れる前記照明領域像の歪みをさらに改善することが出来
る。ただし、第3のミラーの配置位置は、ポリゴンミラ
ー705と走査レンズ706との間は、間隔が大きく、
光束の広がりも大きいので好ましくなく、走査レンズ7
06が複数のレンズからなるときはその中に、または走
査レンズ706と第1のミラー724との間とすること
が好ましい。さらに、第3のミラーに凹面鏡の作用を持
たせることで走査レンズ706の枚数を減らすことが可
能となる。
【0147】上記の説明では、インテグレータ光学手段
がレンズアレイタイプである例を示したが、実施の形態
1,2で説明したのと同様のロッドタイプを用いること
もできる。
【0148】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光軸を折
り曲げる第1,第2のミラーからなる折り返しミラーを
適切に配置し、2次光源像を形成することにより、小
型、薄型、軽量の単板式投写型画像表示装置を提供する
ことができる。
【0149】更に、第1,第2のミラーを自由曲面ミラ
ーとすることで画像表示装置に効率良く集光することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の単板式投写型画像表示
装置の光学系の概略構成を示した平面図
【図2】本発明の実施の形態1、4の単板式投写型画像
表示装置の光学系のDMD周辺の概略構成を示した側面
【図3】カラーホイールユニットの概略構成を示した正
面図
【図4】本発明の実施の形態2の単板式投写型画像表示
装置の光学系の概略構成を示した平面図
【図5】本発明の実施の形態2、5の単板式投写型画像
表示装置の光学系のDMD周辺の概略構成を示した側面
【図6】本発明の実施の形態2の単板式投写型画像表示
装置の光学系の別の概略構成を示した平面図
【図7】本発明の実施の形態3の単板式投写型画像表示
装置の光学系の概略構成を示した平面図
【図8】本発明の実施の形態3、6の単板式投写型画像
表示装置の光学系のDMD周辺の概略構成を示した側面
【図9】本発明の実施の形態4の単板式投写型画像表示
装置の光学系の概略構成を示した平面図
【図10】DMDの有効表示部の照明状態の経時変化を
示した正面図
【図11】本発明の実施の形態5の単板式投写型画像表
示装置の光学系のDMD周辺の概略構成を示した側面図
【図12】本発明の実施の形態6の単板式投写型画像表
示装置の光学系のDMD周辺の概略構成を示した側面図
【図13】従来の単板式投写型画像表示装置の光学系の
概略構成を示した平面図
【図14】従来の単板式投写型画像表示装置の光学系の
DMD周辺の概略構成を示した側面図
【符号の説明】
101、208、308、408 光源 102、209、309、409、511、611、7
11 リフレクター 103 カラーホイール 104、412、512、612、712 コンデンサ
レンズ 105、214、314、414、524、624、7
24 第一の折り返しミラー 106、215、315、415、525、625、7
25 第2の折り返しミラー 107 DMD 108 DMD有効画素部 109、207、307、407、509、609、7
09 投写レンズ 201、301、401、501、601、701 光
源部 202、302、402 カラーホイールユニット 203、303、403、502、602、702 イ
ンテグレータ光学手段 204、304、404、504、604、704 リ
レーレンズ 205、305、405、507、607、707 折
り返しミラー部 206、206、306、406、508、608、7
08 DMD 210、310、410 カラーホイール 211、311、411 モーター 212、312 ガラスロッド 213、313 集光レンズ 316、317、416、417、626、726、7
27 2次光源像 413a、513a、613a、713a 第1のレン
ズアレイ 413b、513b、613b、713b 第2のレン
ズアレイ 503、603、703 色分解光学系 505、605、705 ポリゴンミラー 506、606、706 走査レンズ 510、610、710 放電ランプ 514、614、714 赤反射ダイクロイックミラー 515、615、715 青反射ダイクロイックミラー 516G、516R、516B、616G、616R、
616B、716G、716R、716B 第1のリレ
ーレンズ 517、617、717 色分解用第1のレンズ 518、618、718 色分解用第1のミラー 519、619、719 色分解用第2のレンズ 520、620、720 色分解用第3のレンズ 521、621、721 色分解用第2のミラー 522、622、722 色分解用第4のレンズ 523、623、723 第2のリレーレンズ 523G、523R、523B、623G、623R、
623B、723G、723R、723B 第2のリレ
ーレンズを経てポリゴンミラーに至る色光別主光線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/28 G03B 21/28 33/12 33/12 H04N 5/74 H04N 5/74 A

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源からの光を矩形形状に集光し矩形発光面を形成
    するインテグレータ光学手段と、 前記インテグレータ光学手段上の2次光源からの光に作
    用するリレーレンズと、 前記リレーレンズからの光を折り曲げる第1のミラー
    と、 前記第1のミラーからの光を折り曲げる第2のミラー
    と、 2次元的に配置された多数の微小ミラーの傾きを変化さ
    せて反射光の出射角度を変化させることでオン/オフ状
    態を実現し、前記第2のミラーからの入射光を変調する
    画像表示素子と、 前記画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反
    射光を拡大投影する投写レンズとを備え、 前記リレーレンズと前記第1のミラーとを含むシステム
    軸と前記投写レンズの光軸との双方に直交する方向から
    見たとき、前記画像表示素子と前記投写レンズとの間に
    前記第2のミラーが配置されており、かつ、前記第1の
    ミラーの有効部と前記第2のミラーの有効部とが相互に
    重複していることを特徴とする単板式投写型画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 光源と、 前記光源からの光を矩形形状に集光し矩形発光面を形成
    するインテグレータ光学手段と、 前記インテグレータ光学手段上の2次光源からの光に作
    用するリレーレンズと、 前記リレーレンズからの光を折り曲げる第1のミラー
    と、 前記第1のミラーからの光を折り曲げる第2のミラー
    と、 2次元的に配置された多数の微小ミラーの傾きを変化さ
    せて反射光の出射角度を変化させることでオン/オフ状
    態を実現し、前記第2のミラーからの入射光を変調する
    画像表示素子と、 前記画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反
    射光を拡大投影する投写レンズとを備え、 2次光源像が、前記リレーレンズと前記第1のミラーと
    の間、及び前記投写レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成
    され、 矩形発光面像が、前記画像表示素子上に形成されること
    を特徴とする単板式投写型画像表示装置。
  3. 【請求項3】 光源と、 前記光源からの光を矩形形状に集光し矩形発光面を形成
    するインテグレータ光学手段と、 前記インテグレータ光学手段上の2次光源からの光に作
    用するリレーレンズと、 前記リレーレンズからの光を折り曲げる第1のミラー
    と、 前記第1のミラーからの光を折り曲げる第2のミラー
    と、 2次元的に配置された多数の微小ミラーの傾きを変化さ
    せて反射光の出射角度を変化させることでオン/オフ状
    態を実現し、前記第2のミラーからの入射光を変調する
    画像表示素子と、 前記画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反
    射光を拡大投影する投写レンズとを備え、 前記リレーレンズと前記第1のミラーとを含むシステム
    軸と前記投写レンズの光軸との双方に直交する方向から
    見たとき、前記画像表示素子と前記投写レンズとの間に
    前記第2のミラーが配置されており、かつ、前記第1の
    ミラーの有効部と前記第2のミラーの有効部とが相互に
    重複しており、 2次光源像が、前記リレーレンズと前記第1のミラーと
    の間、及び前記投写レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成
    され、 矩形発光面像が、前記画像表示素子上に形成されること
    を特徴とする単板式投写型画像表示装置。
  4. 【請求項4】 白色光を発する光源と、 前記光源からの光を開口方向に出射するリフレクター
    と、 前記リフレクターからの光を矩形形状に集光し矩形発光
    面を形成するインテグレータ光学手段と、 前記光源からの白色光を赤、緑、青の各色光に分離する
    色分解光学系と、 入射光を反射する多数の反射面をその外周に備え回動可
    能なポリゴンミラーと、 前記インテグレータ光学手段上の2次光源像を前記ポリ
    ゴンミラーの前記反射面上に形成する第1のリレーレン
    ズと、 前記矩形発光面位置に焦点位置を持ち、前記矩形発光面
    からの光を平行光にして前記ポリゴンミラーに導く第2
    のリレーレンズと、 前記ポリゴンミラーからの光に作用する走査レンズと、 前記走査レンズからの光を折り曲げる第1のミラーと、 前記第1のミラーからの光を折り曲げる第2のミラー
    と、 2次元的に配置された多数の微小ミラーの傾きを変化さ
    せて反射光の出射角度を変化させることでオン/オフ状
    態を実現し、前記第2のミラーからの入射光を変調する
    画像表示素子と、 前記画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反
    射光を拡大投影する投写レンズとを備え、 前記走査レンズと前記第1のミラーとを含むシステム軸
    と前記投写レンズの光軸との双方に直交する方向から見
    たとき、前記画像表示素子と前記投写レンズとの間に前
    記第2のミラーが配置されており、かつ、前記第1のミ
    ラーの有効部と前記第2のミラーの有効部とが相互に重
    複していることを特徴とする単板式投写型画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 白色光を発する光源と、 前記光源からの光を開口方向に出射するリフレクター
    と、 前記リフレクターからの光を矩形形状に集光し矩形発光
    面を形成するインテグレータ光学手段と、 前記光源からの白色光を赤、緑、青の各色光に分離する
    色分解光学系と、 入射光を反射する多数の反射面をその外周に備え回動可
    能なポリゴンミラーと、 前記インテグレータ光学手段上の2次光源像を前記ポリ
    ゴンミラーの前記反射面上に形成する第1のリレーレン
    ズと、 前記矩形発光面位置に焦点位置を持ち、前記矩形発光面
    からの光を平行光にして前記ポリゴンミラーに導く第2
    のリレーレンズと、 前記ポリゴンミラーからの光に作用する走査レンズと、 前記走査レンズからの光を折り曲げる第1のミラーと、 前記第1のミラーからの光を折り曲げる第2のミラー
    と、 2次元的に配置された多数の微小ミラーの傾きを変化さ
    せて反射光の出射角度を変化させることでオン/オフ状
    態を実現し、前記第2のミラーからの入射光を変調する
    画像表示素子と、 前記画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反
    射光を拡大投影する投写レンズとを備え、 2次光源像が、前記走査レンズと前記第1のミラーとの
    間、及び前記投写レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成さ
    れ、 矩形発光面像が、前記画像表示素子上に形成されること
    を特徴とする単板式投写型画像表示装置。
  6. 【請求項6】 白色光を発する光源と、 前記光源からの光を開口方向に出射するリフレクター
    と、 前記リフレクターからの光を矩形形状に集光し矩形発光
    面を形成するインテグレータ光学手段と、 前記光源からの白色光を赤、緑、青の各色光に分離する
    色分解光学系と、 入射光を反射する多数の反射面をその外周に備え回動可
    能なポリゴンミラーと、 前記インテグレータ光学手段上の2次光源像を前記ポリ
    ゴンミラーの前記反射面上に形成する第1のリレーレン
    ズと、 前記矩形発光面位置に焦点位置を持ち、前記矩形発光面
    からの光を平行光にして前記ポリゴンミラーに導く第2
    のリレーレンズと、 前記ポリゴンミラーからの光に作用する走査レンズと、 前記走査レンズからの光を折り曲げる第1のミラーと、 前記第1のミラーからの光を折り曲げる第2のミラー
    と、 2次元的に配置された多数の微小ミラーの傾きを変化さ
    せて反射光の出射角度を変化させることでオン/オフ状
    態を実現し、前記第2のミラーからの入射光を変調する
    画像表示素子と、 前記画像表示素子のオン状態にある微小ミラーからの反
    射光を拡大投影する投写レンズとを備え、 前記走査レンズと前記第1のミラーとを含むシステム軸
    と前記投写レンズの光軸との双方に直交する方向から見
    たとき、前記画像表示素子と前記投写レンズとの間に前
    記第2のミラーが配置されており、かつ、前記第1のミ
    ラーの有効部と前記第2のミラーの有効部とが相互に重
    複しており、 2次光源像が、前記走査レンズと前記第1のミラーとの
    間、及び前記投写レンズの入射瞳位置にそれぞれ形成さ
    れ、 矩形発光面像が、前記画像表示素子上に形成されること
    を特徴とする単板式投写型画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記リレーレンズと前記第1のミラーと
    の間に形成された前記2次光源像は、前記リレーレンズ
    と前記第1のミラーとを含むシステム軸と前記投写レン
    ズの光軸との双方に直交する方向から見たとき、前記シ
    ステム軸と前記光軸との交点位置の近傍に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の単板式投写
    型画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記走査レンズと前記第1のミラーとの
    間に形成された前記2次光源像は、前記走査レンズと前
    記第1のミラーとを含むシステム軸と前記投写レンズの
    光軸との双方に直交する方向から見たとき、前記システ
    ム軸と前記光軸との交点位置の近傍に形成されているこ
    とを特徴とする請求項5又は6に記載の単板式投写型画
    像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のミラーと前記第2のミラー
    は、前記第1のミラーに入射する像をおよそ90度回転
    せしめて前記画像表示素子上に形成するように設定され
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の単板式投写型画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記リレーレンズと前記第1のミラー
    との間に形成された前記2次光源像と、前記矩形発光面
    との間に第3のミラーが配置されており、その反射面は
    光軸に対して非対称な非球面形状であることを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の単板式投写型画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記走査レンズと前記第1のミラーと
    の間に形成された前記2次光源像と、前記ポリゴンミラ
    ーとの間に第3のミラーが配置されており、その反射面
    は光軸に対して非対称な非球面形状であることを特徴と
    する請求項5又は6に記載の単板式投写型画像表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1のミラーは凹面形状であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の単板式
    投写型画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記第2のミラーは凹面形状であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の単板式
    投写型画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第3のミラーは凹面形状であるこ
    とを特徴とする請求項10又は11に記載の単板式投写
    型画像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記第1のミラーの反射面は光軸に対
    して非対称な非球面形状であることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の単板式投写型画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記第2のミラーの反射面は光軸に対
    して非対称な非球面形状であることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の単板式投写型画像表示装置。
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JP2013057935A (ja) * 2011-08-16 2013-03-28 Ricoh Co Ltd 画像表示装置
WO2013153580A1 (ja) * 2012-04-13 2013-10-17 日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 投写型映像表示装置
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JP2016105386A (ja) * 2014-03-13 2016-06-09 株式会社リコー 照明装置と画像表示装置
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