JP2003254598A - 給湯器用湯水混合ユニット - Google Patents
給湯器用湯水混合ユニットInfo
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Abstract
(14)と冷水用除塵フィルタ(39)を具備する冷水通路(15)
の合流点から延長された混合水通路(29)と、前記混合水
通路(29)を流れる混合水の温度が混合目標温度になるよ
うに前記温水に対する前記冷水の混合割合を調節する温
調動作を実行する湯水混合器(20)と、前記冷水通路(15)
と前記混合水通路(29)を繋ぐバイパス通路(28)に配設さ
れ且つ安全動作時に開弁する安全弁と、を具備するもの
に於いて、冷水用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合いが
進行した場合等でも、常開電磁弁(31)の開弁時に安全温
度を超える高温水が給湯器(7)に供給される危険を防止
する。 【解決手段】 湯水混合器(20)によって実際に混合され
た温水に対する冷水の実混合割合を判定する実混合割合
判定手段と、前記実混合割合が前記指示混合割合より小
さい場合はこれが大きい場合に比べて、前記温調動作中
に於ける前記温水量調節弁(25)の上限開度を低くする。
Description
器等の自然エネルギーを利用した温水供給装置や、各種
廃熱を利用した温水供給装置を給湯器に接続する為の給
湯器用湯水混合ユニットに関するものである。
の温水が取り出せない為に、該太陽熱温水器の下流側に
給湯器を補助熱源として接続した給湯システムが知られ
ている。図1は、本願の出願人が既に提案した特願20
01−384994号に開示した給湯システムの概略図
である。
対象たる給湯器用湯水混合ユニット(1)を介して配管接
続されている。図1に示す給湯システムでは、太陽熱温
水器(5)の貯湯タンク(51)から引き出された上流側温水
通路(56)と上水道側の給水通路(10)の夫々の下流端は、
給湯器用湯水混合ユニット(1)の温水通路(14)と冷水通
路(15)に各別に接続されている。
(38)と湯温センサ(19)と更に温水量調節弁(25)が上流側
からこの順序で順次配設されている。一方、冷水通路(1
5)には冷水用除塵フィルタ(39)と冷水温センサ(23)と更
に冷水量調節弁(24)が上流側からこの順序で配設されて
いる。そして、上記冷水量調節弁(24)と前記温水量調節
弁(25)によって、温水通路(14)と冷水通路(15)を流れる
温水と冷水の混合割合を調節する為の湯水混合器(20)が
構成されている。又、上記温水通路(14)と冷水通路(15)
の合流点から下流側に延長する混合水通路(29)には、混
合水温センサ(33)が配設されていると共に、該混合水温
センサ(33)の出力が印加される制御装置(11)によって上
記湯水混合器(20)の動作が制御されるようになってい
る。
バイパス通路(28)には、該バイパス通路(28)を閉状態に
維持する安全弁たる常開電磁弁(31)(非通電状態で全開
に維持される電磁弁)が配設されている。
0)に形成された水入口(77)に接続されていると共に、給
湯器用リモコン(71)は図示しない給湯器用制御装置と上
記給湯器用湯水混合ユニット(1)内の制御装置(11)に電
気接続されている。
太陽熱温水器(5)から供給される温水の温度(湯温セン
サ(19)の検知温度)が給湯器用リモコン(71)で設定され
た給湯設定温度よりも高い場合には次のように動作す
る。
(19)と冷水温センサ(23)と更に混合水温センサ(33)の検
知温度に基づいて湯水混合器(20)がフィードフォワード
制御及びフィードバック制御される。そして、混合水通
路(29)を流れる混合水の温度が給湯器用リモコン(71)で
設定された混合目標温度たる給湯設定温度になるよう
に、太陽熱温水器(5)からの温水と給水通路(10)からの
冷水の混合割合が湯水混合器(20)で調節される。そし
て、湯水混合器(20)で混合された混合水は、消火状態に
維持された給湯器(7)から出湯蛇口(85)に供給される。
器用リモコン(71)で設定された給湯設定温度より低温の
場合は、混合水通路(29)を流れる混合水の温度が前記給
湯設定温度より所定温度低い目標混合温度になるよう
に、太陽熱温水器(5)からの温水と給水通路(10)からの
冷水の混合割合が湯水混合器(20)で調節される。混合水
の温度を、給湯設定温度より所定温度低い目標混合温度
にするのは、給湯器(7)内の図示しないガスバーナを最
小燃焼量で燃焼させても上記給湯設定温度を超える高温
水が出湯蛇口(85)へ供給されてしまう場合(太陽熱温水
器(5)からの温水が前記給湯設定温度にほぼ一致する場
合)があるので、これを防止するためである。
水混合器(20)が制御不能状態に陥ると、常開電磁弁(31)
が安全動作たる全開動作を行い、給水通路(10)からの大
量の冷水がバイパス通路(28)を介して混合水通路(29)に
供給される。これにより、給湯器(7)に供給される温水
が安全温度(例えば、60℃)以下に抑えられ、火傷の
危険がある高温の混合水が給湯器(7)に供給される不都
合が回避される。
の経過に伴って、温水用除塵フィルタ(38)に比べて冷水
用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合いが大きくなると、
停電時に常開電磁弁(31)が開弁しても湯水混合器(20)か
ら流出する混合水の温度が安全温度まで低下しない危険
があるという問題があった。
湯器用湯水混合ユニット(1)では、温水量調節弁(25)を
全開にすると共に冷水量調節弁(24)を全閉にし、更に、
常開電磁弁(31)を開弁させた場合に、仮想危険環境(例
えば、太陽熱温水器(5)からの温水が100℃で且つ給水
通路(10)からの冷水が35℃)になっても、湯水混合器
(20)から流出する混合水の温度を安全温度以下に抑えら
れるように各部の管路抵抗(配管長さ屈曲回数等)が設
定されている。
1)が開弁すると、湯水混合器(20)から流出する混合水の
温度を確実に安全温度以下に抑えることができる。とこ
ろが、器具使用に伴って温水用除塵フィルタ(38)に比べ
て冷水用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合いが大きくな
って通路抵抗が増加すると、太陽熱温水器(5)側からの
温水に比べて給水通路(10)からの冷水が給湯器用湯水混
合ユニット(1)に流入しにくくなる。
磁弁(31)が開弁しても十分な量の冷水を混合水通路(29)
に供給することができず、安全温度を超える高温水が給
湯器(7)側に供給される危険がある。又、停電が発生し
ていない場合でも、湯水混合器(20)が故障して制御不能
状態に陥ったときには常開電磁弁(31)を開弁させる安全
動作を実行するが、かかる場合も上記と同様な問題があ
る。
する際には、太陽熱温水器(5)側と給水通路(10)の給水
圧が等しくなるように施工するが、施工不良によって前
記太陽熱温水器(5)側の水圧が給水通路(10)に比べて大
きくなっている場合も、上記と同様の問題が生じる。
みて成されたもので、『温水供給装置からの温水が流れ
且つ温水用除塵フィルタ(38)が配設された温水通路(14)
と、上水道からの冷水が流れ且つ冷水用除塵フィルタ(3
9)が配設された冷水通路(15)と、前記温水通路(14)と前
記冷水通路(15)の合流点から下流側に延長され且つ給湯
器の水入口に配管接続される混合水通路(29)と、前記温
水に対して前記冷水を混合する割合としての指示混合割
合を示す信号を出力する混合器制御手段と、前記指示混
合割合を示す信号に基づいて前記冷水通路(15)と前記温
水通路(14)の開度を調節し、これにより、前記混合水通
路(29)を流れる混合水の温度が混合目標温度になるよう
に前記温水に対する前記冷水の混合割合を調節する温調
動作を実行する湯水混合器(20)と、前記冷水通路(15)に
於ける前記冷水用除塵フィルタ(39)の配設部と前記開度
を調節する部位との間と、前記混合水通路(29)を繋ぐバ
イパス通路(28)と、前記バイパス通路(28)を閉状態に維
持し且つ安全動作時には開弁する安全弁と、を具備する
給湯器用湯水混合ユニット(1)』に於いて、冷水用除塵
フィルタ(39)の目詰まり度合いが進行した場合や、温水
供給装置側と上水道側の給水圧が適正に設定されない施
工不良があっても、常開電磁弁(31)の開弁時に安全温度
を超える高温水が給湯器(7)に供給される危険を防止す
ることをその課題とする。
るための本発明の技術的手段は、『前記指示混合割合を
示す信号に基づいて動作する前記湯水混合器(20)によっ
て実際に混合された温水に対する冷水の実混合割合を判
定する実混合割合判定手段と、前記実混合割合が前記指
示混合割合より小さい場合はこれが大きい場合に比べ
て、前記温調動作中に於ける前記温水量調節弁(25)の上
限開度を低くする上限開度制限手段とを具備する』こと
である。
水混合器(20)は温水に対する冷水の混合割合としての指
示混合割合に基づいて温水通路(14)と冷水通路(15)の開
度を調節し、これにより、前記温水と冷水とを混合した
混合水の温度を混合目標温度に一致させるように動作す
る。
合器(20)で実際に混合された混合水中の温水に対する冷
水の混合割合としての実混合割合を判定する。そして、
前記判定の結果、温水に対する冷水の混合割合たる前記
指示混合割合に比べて前記実混合割合(温水に対する冷
水の割合)が小さくなっている場合には、次のことが分
かる。即ち、温水通路(14)に対する冷水通路(15)の通
路抵抗、即ち、温水用除塵フィルタ(38)に対する冷水用
除塵フィルタ(39)の目詰まりの度合いが大きくなってい
るか、又は、温水供給装置側の給水圧力が上水道側よ
り高くなっていることが分かる。
さい場合はこれが大きい場合に比べて、前記温調動作中
に於ける前記温水量調節弁(25)の上限開度を低くする制
御が上限開度制御手段によって実行される。
通路(28)に設けられた安全弁が停電等で開弁すると、温
水量調節手段(25)の上限開度が低下されていない場合に
比べ、前記温水量調節弁(25)から混合水通路(29)に供給
される温水量が少なくなる。これにより、給湯器(7)に
供給される混合水が高温になるのを抑えることができ
る。
合が前記指示混合割合より小さくなるに従って、前記上
限開度を連続的に低くする』ものでは、前記上限開度を
段階的に低くするものに比べて、高精度の制御が可能と
なる。
上限開度が閾値以下になるときには前記冷水用除塵フィ
ルタ(39)及び温水用除塵フィルタ(38)の点検を喚起する
為の報知信号を通信ケーブルから前記給湯器用のリモコ
ンに送信する報知制御手段を具備する』ものでは、冷水
用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合いが所定値になる
と、フィルタの点検を喚起する報知信号を給湯器のリモ
コンに送信し、前記リモコンに報知動作を行わせる。
用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合いが大きくなった場
合や、施工不良によって上水道側に比べて温水供給装置
側の給水圧が高くなっている場合には、温水量調節弁(2
5)の上限開度を低下させることができる。従って、停電
時等の安全動作時に於いて常開電磁弁(31)が開弁したと
きには、混合水中の冷水の混合割合が少なくなるのを抑
制することができる。よって、冷水用除塵フィルタ(39)
の目詰まり度合いや上記施工不良に関わらず、常開電磁
弁(31)の開弁時に安全温度を超える高温水が給湯器(7)
に供給される危険を防止することができる。
するものに比べて、高精度の制御が可能となる。
等の目詰まりが激しくなったときにはこれを給湯器用の
リモコンで報知させるから、冷水用除塵フィルタ(39)等
の点検の必要性を利用者に喚起することができる。
態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る給湯
器用湯水混合ユニット(1)を用いた給湯システムの概念
図であり、太陽熱温水器(5)は給湯器用湯水混合ユニッ
ト(1)を介して給湯器(7)に配管接続されている。以下、
各部の詳細を説明する。
器(5)は、太陽熱を吸収する集熱器(50)と貯湯タンク(5
1)内とを循環するように形成された蓄熱配管(52)を具備
しており、該蓄熱配管(52)には膨張タンク(53)と循環ポ
ンプ(54)が配設されている。
の冷水を供給するソーラ用給水管(55)と水抜栓(57)を具
備する水抜通路(58)が接続されていると共に、貯湯タン
ク(51)の頂部からは上流側温水通路(56)が引き出されて
いる。
しないガスバーナで加熱される熱交換器が内蔵された給
湯器本体(70)と、該給湯器本体(70)に電気接続された給
湯器用リモコン(71)を備えていると共に、該給湯器用リ
モコン(71)には、運転スイッチ(72)と、浴槽(81)に湯張
りする際に操作する湯張りスイッチ(73)と給湯温度設定
器(75)と、更に、給湯器の運転状態等を表示する表示部
(74)が設けられている。
湯張り及び追い焚き加熱に使用される往き管(82)と戻り
管(83)で接続されていると共に、給湯器本体(70)から引
き出された給湯通路(84)には出湯蛇口(85)が設けられて
いる。
て]本発明の対象たる給湯器用湯水混合ユニット(1)に
は、上記太陽熱温水器(5)からの温水が流れる上流側温
水通路(56)が接続される温水配管接続口(16)と、既述ソ
ーラ用給水管(55)から分岐した給水通路(10)が接続され
る給水配管接続口(17)と、更に、給湯器本体(70)の水入
口(77)に接続される給湯器接続口(18)が設けられてい
る。
れた温水通路(14)には、バキュームブレーカ(12)と、逆
止弁(13)と、更に、湯温センサ(19)が、この順序で上流
側から配設されている。又、温水通路(14)の上流端近傍
には、通路の滞留水を排水させる機能を具備する水抜栓
(21)が設けられていると共に、該水抜栓(21)には、通水
内の塵芥を除去する温水用除塵フィルタ(38)が内臓され
ている。
水温センサ(23)と更に湯水混合器(20)がこの順序で配設
されていると共に、該湯水混合器(20)は、温水通路(14)
と冷水通路(15)の合流点に配設された温水量調節弁(25)
とその上流側に於ける冷水通路(15)内に配設された冷水
量調節弁(24)とから構成されている。そして、上記冷水
量調節弁(24)と温水量調節弁(25)は、これらに対応する
ステッピングモータ(240)(250)の回転によって先端の弁
体(241)(251)を弁口(26)(27)に接離させ、これによっ
て、弁口(26)(27)の開度を変化させて流量調節するよう
に構成されている。又、上記冷水通路(15)に於ける冷水
温センサ(23)と湯水混合器(20)の間から引き出されたバ
イパス通路(28)は前記合流点の下流側に位置する混合水
通路(29)に接続されている。そして、このバイパス通路
(28)には、該バイパス通路(28)を開閉する為の既述安全
弁たる常開電磁弁(31)が設けられている。又、本実施の
形態の給湯器では、太陽熱温水器(5)から引き出された
上流側温水通路(56)と給水通路(10)の給水圧が等し水圧
条件下において、常開電磁弁(31)が全開になったときに
は、安全温度(本願の実施形態では、60℃に設定され
ている。)を超える高温水が湯水混合水(20)から流出し
ないような構造になっている。即ち、上記水圧条件下に
おいて、温水量調節弁(25)を全開にすると共に冷水量調
節弁(24)を全閉にし、更に、常開電磁弁(31)を開弁させ
た場合に、仮想危険環境(例えば、太陽熱温水器(5)から
の温水が100℃で且つ給水通路(10)からの冷水が35
℃)になっても、湯水混合器(20)から流出する混合水の
温度を安全温度以下に出来るように、温水通路(14)や冷
水通路(15)の配管長さや屈曲回数が適宜設定されてい
る。そして、給湯器用湯水混合ユニット(1)を設置する
時には、太陽熱温水器(5)側と給水通路(10)の給水圧が
等しくなるように配管施工を行う。
量を計測する流量センサ(32)と混合水温センサ(33)と過
昇温検知センサ(34)と更に水抜き栓(35)が設けられてお
り、該水抜き栓(35)は上記混合水通路(29)等の水圧が過
剰上昇したときに開弁して圧力を開放する逃がし弁機能
を兼備している。又、冷水通路(15)の上流端近傍には、
該通路を水抜きする為の水抜栓(30)が配設されていると
共に、該水抜栓(30)には通水内の塵芥を除去する為の冷
水用除塵フィルタ(39)が内臓されている。
サ(23),湯水混合器(20),常開電磁弁(31),流量センサ
(32),混合水温センサ(33)及び過昇温検知センサ(34)
等の電気部品は制御装置(11)に電気接続されており、該
制御装置(11)によって、湯水混合器(20)の動作が制御さ
れるようになっている。又、上記制御装置(11)に内臓さ
れたマイクロコンピュータには、図3に示すモータ制御
テーブルが格納されている。
て冷水通路(15)を流れる冷水を混合する割合を指示混合
割合(後述の式の右辺に現れる「FFX+FBX
T」)にする為に用いられる換算値QSと、温水量調節
弁(25)と冷水量調節弁(24)の開度比を前記換算値QSに
設定するのに必要なステッピングモータ(240)(250)のス
テップ数PW,PSの関係を実験から求めて記録したもの
である。そして、このモータ制御テーブルには、混合水
の流量(流量センサ(32)の検知流量)の大きさ別に区分
して上記ステップ数PW,PS等が記録されている。即
ち、図3の[1]は、混合水通路(29)を流れる混合水の流
量が5リットル/分未満の場合の制御に使用する換算値
QSとこれに対応するステッピングモータ(240)(250)の
ステップ数PW,Psの関係を記載したもので、同図の
[2]は上記流量が5リットル/分〜7リットル/分の場
合を、更に、同図の[i]は上記流量がiリットル/分〜
(i+2)リットル/分の場合を、夫々、記載したもの
である。
して上記モータ制御テーブルを用意するのは、温水通路
(14)や冷水通路(15)は配管長さや屈曲回数等が相違する
ことから、温水量調節弁(25)の開度に対する冷水量調節
弁(24)の開度の割合が一定であっても、混合水通路(29)
を流れる混合水の流量が変化した場合には上記温水と冷
水の混合割合が変化するからである。
る温水と冷水を湯水混合器(20)で混合させることによっ
て給湯設定温度の混合水を得る為の制御を、流量センサ
(32)の検知流量がiリットル〜(i+2)リットルの場
合を例に採って説明する。
トル/分〜(i+2)リットル/分の範囲である場合
は、制御装置(11)内のマイクロコンピュータで図3の
[i]のモータ制御テーブルが選択される。
湯設定温度Tset(混合目標温度)の混合水を得る為に
温水通路(14)と冷水通路(15)の温水と冷水を混合しなけ
ればならない指示混合割合に対応する換算値QSがマイ
クロコンピュータによって求められる。そして、該換算
値QSが図3の[i]のモータ制御テーブルに於いて上下
に隣接する2つのQsn‐1〜QSnの間の値であるとすれ
ば、このモータ制御テーブルからQsn‐1,QSn,PWi
n, PWin-1 ,Psin, Psin-1が読み出される。
n-1等から、上記換算値QSに対応する既述指示混合割合
の混合水を得る為に冷水量調節弁(24)用のステッピング
モータ(240)に与える必要のあるステップ数Pwiを求め
る為のグラフである。
定される点Aと、[Qsn,PWin]で特定される点Bを繋
ぐ直線の方程式「Pw=((PWin-PWin-1)/(Qsn-
Qsn‐1))(Q-Qsn‐1)+PWin-1が制御装置(11)の
マイクロコンピュータで求められる。そして、上記方程
式を用いて、換算値QSに対応するステップ数Pwiが求
められる。
れたPwiに対応する数の制御パルスが冷水量調節弁(24)
用のステッピングモータ(240)に与えられる。
n-1等から、上記換算値QSに対応する既述指示混合割合
の混合水を得る為に温水量調節弁(25)用のステッピング
モータ(250)に与える必要のあるステップ数Psiを求め
る為の説明グラフである。
定される点Cと、[Qsn,Psin]で特定される点Dを繋
ぐ直線の方程式「Ps=((Psin-Psin-1)/(Qsn-
Qsn‐1))(Q-Qsn‐1)+Psin-1が制御装置(11)の
マイクロコンピュータで求められる。そして、上記方程
式を用いて、換算値QSに対応するステップ数Psiが求
められる。
求められたPsiに対応する数の制御パルスが温水量調節
弁(25)用のステッピングモータ(250)に与えられる。
節弁(25)が上記PwiとPsiに対応する開度に調節され、
これにより、冷水量調節弁(24)の開度と温水量調節弁(2
5)の開度の割合に応じて温水と冷水が混合される。
の動作を説明する。給湯器用湯水混合ユニット(1)に組
み込まれた制御装置(11)には、図2のフローチャートに
示す内容の制御動作を実行するマイクロコンピュータが
格納されており、以下、本実施の形態に係る給湯システ
ムの動作を図2のフローチャートに従って説明する。
で初期設定作業を実行する。即ち、温水用除塵フィルタ
(38)の目詰まり度合い(通水抵抗)と冷水用除塵フィル
タ(39)の目詰まり度合い(通水抵抗)に相関を有する後
述の演算用補正係数Kを「1」にセットする。又、温水
量調節弁(25)の上限開度を規制する演算に必要な、開度
許容率Eを「1」にセットすると共に、湯水混合器(20)
をフィードバック制御する際に使用する補正混合割合累
積値FBXTを「0」にセットする。
ある場合(出湯蛇口(85)が閉じられ且つ湯張りスイッチ
(73)が投入されていない場合)は、これを流量センサ(3
2)の出力から判断し、給湯温度設定器(75)で設定された
給湯設定温度Tsetにほぼ等しい温度の混合水が後述の
給湯動作開始時(出湯蛇口(85)の開放時等)に迅速に湯
水混合器(20)で混合できるように、該湯水混合器(20)の
冷水量調節弁(24)や温水量調節弁(25)をフィードフォワ
ード制御等しながら出湯開始時まで待機する待機ルーチ
ンを実行する(ステップ(ST3)〜ステップ(ST6))。
路(15)を流れる冷水を混合して給湯設定温度Tsetの混
合水を得る為に理論上の理論混合割合FFX(本実施の
形態では温水に対する冷水の混合割合)をステップ(ST
3)で演算する。具体的には、上記FFXを次の演算式で
求める。
度設定器(75)でセットされた温度をTset,冷水温セン
サ(23)の検知温度をTinとすると、 FFX=(TS−Tset)/(Tset−Tin) ・・・ 次に、ステップ(ST4)で、上記理論混合割合FFXとフ
ィードバック制御量としての補正混合割合累積値FBX
Tを加算し、該加算値に演算用補正係数Kを掛けた値を
換算値QSとして記憶し直した後、ステップ(ST5)で、温
水通路(14)の温水に対する冷水通路(15)の冷水の混合割
合を上記換算値QSに対応する既述指示混合割合に出来
るように、冷水量調節弁(24)に対応するステッピングモ
ータ(240)のステップ数Pwiと、温水量調節弁(25)に対
応するステッピングモータ(250)のステップ数Psiを、
既述した図3のモータ制御テーブル等から既述の手法に
よって求める。
モータ(240)にステップ数Pwiに対応する数の制御パル
スを与えると共に、温水量調節弁(25)用のステッピング
モータ(250)にステップ数Psiに対応する数の制御パル
スを与える。これにより、冷水量調節弁(24)と温水量調
節弁(25)の開度を、給湯設定温度Tsetの混合水を得る
為に必要な待機開度に維持する。
チンを実行しているときに出湯蛇口(85)の開放等によっ
て給湯動作が開始すると、このときに混合水通路(29)に
流れる混合水の流量が流量センサ(32)で検知されて常開
電磁弁(31)が閉状態に維持される(ステップ(ST7-
1))。
(25)は、既述ステップ(ST3)〜ステップ(ST6)の待機ルー
チンの実行時に既述待機開度に設定されているから、湯
水混合器(20)からは、給湯温度設定器(75)で設定された
給湯設定温度Tsetの温度(通信ケーブル(79)を介して
制御装置(11)で監視されている。)にほぼ一致する温度
の混合水が直ちに流出するが、該混合水の温度を検知す
る混合水温センサ(33)の検知温度と上記給湯設定温度T
setとの誤差が生じている場合があるので、該誤差を補
正すべくステップ(ST8)〜(ST12)の制御が実行される。
の理論混合割合FFXを演算し、その後、ステップ(ST
8)で、上記誤差を補正する為の補正混合割合FBXを、
混合水温センサ(33)の検知温度を監視しながらフィード
バック制御することによって求める。
トした補正混合割合累積値FBXTの更新を行う(ステ
ップ(ST9))。即ち、ステップ(ST9)において、FBXT
=FBXT+FBXを実行する。
ップ(ST7-2)で演算された既述式)の値に補正混合割
合累積値FBXTを加算すると共に、該加算値(既述発
明特定事項として記載した「指示混合割合」に対応す
る。)に対して演算用補正係数K(ステップ(ST1)で
「1」に初期設定されている。)を掛けて換算値QSを
求める。
対応するステッピングモータ(240)のステップ数Pwi
と、ステッピングモータ(250)のステップ数Psiを、既
述した図3のモータ制御テーブル等から既述の手法によ
って求める。
度合いに比較して冷水用除塵フィルタ(39)の目詰まり度
合いが大きくなるに従って、1未満且つ0以上の範囲で
次第に小さくなる後述の開度許容率Eが1より小さいか
否かがステップ(ST11-2)で判断される。その結果、開度
許容率Eが1より小さい場合、即ち、温水用除塵フィル
タ(38)の目詰まり度合いに比較して冷水用除塵フィルタ
(39)の目詰まり度合いが大きい場合は、上記開度許容率
Eを、上記ステップ数Pwi,Psiに掛け算して補正ステ
ップ数Pwh,Pshを求める(ステップ(ST11-3)参照)。
そして、ステップ(ST12)で、冷水量調節弁(24)用のステ
ッピングモータ(240)に対して補正ステップ数Pwhに対
応する数の制御パルスを与えると共に、温水量調節弁(2
5)用のステッピングモータ(250)に対して補正ステップ
数Pshに対応する数の制御パルスを与える。すると、上
記補正前のステップ数Psiに対応する温水量調節弁(25)
の開度よりも、上記開度許容率Eを掛け算した補正ステ
ップ数Pshに対応する温水量調節弁(25)の方が小さくな
る。よって、補正前のステップ数Psiによって温水量調
節弁(25)が全開になる場合でも、補正ステップ数Pshに
対応する開度の温水量調節弁(25)は、全開未満の開度に
抑えられる。従って、温水用除塵フィルタ(38)の目詰ま
り度合いに比較して冷水用除塵フィルタ(39)の目詰まり
度合いが大きくなると、これに伴って上記温水量調節弁
(25)の上限開度が次第に抑えられてゆく。
開弁したときには、湯水混合器(20)から流出する混合水
中の温水の混合割合が高くなる危険を未然に防止するこ
とができる。よって、本実施の形態では、上記ステップ
(ST11-3)を実行するマイクロコンピュータ内の機能部
が、既述した上限開度制限手段に対応する。
ついては後述する。又、ステップ(ST12)で補正ステップ
数Psh,Pwhに対応する制御パルスがステッピングモー
タ(250),(240)に与えられると、上記指示混合割合の混
合水が湯水混合器(20)で混合される。尚、本実施の形態
では、上記ステップ(ST12)を実行するマイクロコンピュ
ータ内の機能部が既述した混合器制御手段に対応する。
合水中の温水(温水通路(14)からの温水)と冷水(冷水
通路(15)からの冷水)の実際の混合割合を判定する実混
合割合判定手段としてのステップ(ST13)が実行される。
即ち、混合水温センサ(33)の検知温度Tout,湯温セン
サ(19)の検知温度Ts,及び冷水温センサ(23)の検知温
度Tinを利用して、 実混合割合Qx=(Ts-Tout)/(Tout-Tin) ・・・ を演算する。
(15)から湯水混合器(20)に流入する冷水と該湯水混合器
(20)から流出する混合水の温度差(式の分母)が小さ
くなるに従って増大する一方、温水通路(14)から湯水混
合器(20)に流入する温水と該湯水混合器(20)から流出す
る混合水の温度差(式の分子)が小さくなるに従って
減少する。従って、上記実混合割合Qxは、湯水混合器
(20)に流入する、温水通路(14)からの温水に対する冷水
通路(15)からの冷水の、実際の混合割合を示している。
合割合Qxの比をステップ(ST14)で求め、これを、 測定補正係数Kx=QS/Qx ・・・ とすれば、該測定補正係数Kxは、実混合割合Qx(実際
に混合された温水に対する冷水の割合)が換算値QS
(温水と冷水を混合して給湯設定温度Tsetの混合水を
得る為に湯水混合器(20)に指示する値)よりも大きい場
合(Qx>QSの場合)には1より小さくなると共に、実
際に混合された温水に対する冷水の割合が減少するに従
って増加する。即ち、冷水通路(15)に配設された冷水用
除塵フィルタ(39)の目詰まりの進行によって冷水通路(1
5)の通路抵抗が増大するに従って上記冷水の実際の混合
割合が減少し、これにより、上記測定補正係数Kxが大
きくなるのである。又、これとは逆に、温水通路(14)に
配設された温水用除塵フィルタ(38)の目詰まりの進行に
よって該温水通路(14)の通路抵抗が増大するに従って温
水の実際の混合割合が減少し、これにより、上記測定補
正係数Kxが小さくなる。
係数Kxから演算用補正係数Kを減算した値が許容誤差
としての0.02より大きいことが確認された場合に
は、ステップ(ST16-1)で演算用補正係数K=K+0.0
02を実行し、これにより、演算用補正係数Kを増加さ
せる。すると、該演算用補正係数Kが大きい程、冷水用
除塵フィルタ(39)の目詰まりの進行によって冷水通路(1
5)の通路抵抗が増加して冷水の混合割合が減少傾向にあ
ることを判断することができる。一方、ステップ(ST17)
で、演算用補正係数Kから上記測定補正係数Kxを減算
した値が許容誤差としての0.02より大きい場合に
は、演算用補正係数K=K-0.002を実行し、これ
により、演算用補正係数Kを減少させる。
温水用除塵フィルタ(38)の目詰まりの進行によって温水
通路(14)の通路抵抗が増加して温水の混合割合が減少傾
向にあることを判断することができる。
E=C/Kを演算する。尚、Cは常数である。すると、
既述ステップ(ST11-3)でパルスモータ(240)(250)の補正
ステップ数Pwh,Pshを演算するときに使用する上記開
度許容率Eは、冷水用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合
いが温水用除塵フィルタ(38)より進んでいる場合(演算
用補正係数Kが1より大きい場合)は、1未満の正の小
数値になる。即ち、指示混合割合(FFX+FBXT)
を演算するステップ(ST10)の次の最初のステップ(ST13)
の実行時に求めた実混合割合QXが、前記指示混合割合
(FFX+FBXT)より小さくて演算用補正係数Kが
次第に大きくなった場合は、前記開度許容率Eが、1未
満の正の少数値になる。よって、既述したように、冷水
用除塵フィルタ(39)の目詰まり度合いが温水用除塵フィ
ルタ(38)より進んでいる場合には、温調動作時に於ける
温水量調節弁(25)の上限開度を抑えることができ、停電
時に安全温度を超える高温水が給湯器(7)側に送られる
心配がない。
1未満の下限基準値N(例えば、0.1)より小さい
か、又は1を超える上限基準値M(例えば、10)より
大きいことが確認できた場合は、既述報知制御手段に対
応するステップ(ST20)で温水用除塵フィルタ(38)や冷水
用除塵フィルタ(39)の点検を喚起する報知としての“フ
ィルター点検”の表示を給湯器用リモコン(71)の表示部
(74)に行わせる為の信号を制御装置(11)から通信ケーブ
ル(79)を介して前記給湯器用リモコン(71)に送信する。
り更に小さな下限側異常判定値(N-b)より小さい
か、又は上限基準値Mより更に大きな上限異常判定値
(M+b)より大きいことがステップ(ST21)で確認され
ると、ステップ(ST22)で常開電磁弁(31)を開弁させてバ
イパス通路(28)から大量の冷水を混合水通路(29)に供給
し、これにより、危険な高温水が給湯器用湯水混合ユニ
ット(1)から給湯器(7)に供給されてしまう不都合を回避
する。
T10)に於いて、理論混合割合FFXと補正混合割合累積
値FBXTを加算した値に対して演算用補正係数Kを掛
けて換算値QSを求めている。従って、フィルタ(38)(3
9)の目詰りの度合いの差が次第に大きくなって演算用補
正係数Kが初期値たる「1」から大きく変化すると、ス
テップ(ST10)で求められる換算値QSが、上記演算用補
正係数K、即ち、フィルタ(38)(39)の目詰まり度合いの
差を考慮した値に速やかに調整され、これにより、湯水
混合器(20)から流出する混合水が給湯設定温度Tsetに
迅速に収斂する。
xよりも演算用補正係数Kが小さい場合は、該演算用補
正係数Kが増大せしめられ(ステップ(ST15)(ST16-1)参
照)、逆に、測定補正係数Kxよりも演算用補正係数K
が大きい場合は、該演算用補正係数Kが減少せしめられ
る(ステップ(ST17)(ST18)参照)ように制御される。従
って、これら両係数は最終的に一致する。
正係数Kを用いてステップ(ST10)の制御をすると、該ス
テップ(ST10)の指示混合割合たる「FFX+FBXT」
と実混合割合Qxが等しくなる。このことを具体例を示
しながら説明すると、ステップ(ST10)で演算される「F
FX+FBXT」の値を「1/2」,ステップ(ST10)を実
行したときのKの値を「1」,これらの値を用いて湯水
混合器(20)を制御した結果得られるステップ(ST13)の実
混合割合Qxを「2/3」とした場合、Qs=1/2,Kx
=(1/2)/(2/3)=3/4となる。又、上記し
たように、最終的にはKはKxに一致するから、前記K
の最終更新値は3/4の値になる。従って、上記演算用
補正係数Kの最終更新値が求められた後のステップ(ST1
0)の実行時には上記(1/2)に前記(3/4)を掛け
た値がQsになる。そして、このQs(初期値たる1/2
の3/4倍)を用いて湯水混合器(20)を制御すれば、実
混合割合Qxも(3/4)倍になる。即ち、実混合割合
Qx=(2/3)×(3/4)=1/2(上記「FFX+
FBXT」の値に等しい。)になる。
XT」と実混合割合Qxが最終的に等しくなり、これに
より、湯水混合器(20)から流出する混合水の温度が給湯
設定温度Tsetに迅速に収斂する。
ルタ(38)に比べて冷水用除塵フィルタ(39)の目詰まり度
合いが激しくなっている場合の制御について説明した
が、給湯器用湯水混合ユニット(1)を設置する際の施工
不良によって、太陽熱温水器(5)側の給水圧が上水道に
繋がる給水通路(10)側の給水圧力よりも高くなっている
場合でも、常開電磁弁(31)の開弁時に高温水が給湯器
(7)に供給される危険を防止することができる。給水通
路(10)に比べて太陽熱温水器(5)側の給水圧が高い場合
は、既述指示混合割合に対して実混合割合が小さくな
り、これにより、温水量調節弁(25)の上限開度を低くす
ることができるからである。
る既述太陽熱温水器(5)以外に、各種廃熱を利用した温
水供給装置を適用することができる。
“フィルター点検”を表示するとき、即ち、ステップ(S
T19)で開度許容率Eが、1未満の下限基準値N(例え
ば、0.1)より小さいか、又は1を超える上限基準値
M(例えば、10)より大きいことが確認できた場合
は、安全弁たる常開電磁弁(31)を開状態に固定してもよ
い。
ンの表示部にフィルタ(38)(39)の点検の必要性を喚起す
る表示を行わせるようにしたが、給湯器用リモコン(71)
に内臓されたスピーカーを利用して音声報知をしてもよ
く、また、給湯用リモコン(71)に表示ランプやブザーを
配設し、これら表示ランプやブザーを作動させてもよ
い。
性を喚起する表示を給湯器用リモコン(71)の表示部(74)
に常に表示させても良いが、運転スイッチ(72)や湯張り
スイッチ(73)が操作された時にのみ表示を行うようにし
ても良い。又、音声報知を行う場合は、運転スイッチ(7
2)や湯張りスイッチ(73)が操作された時に報知動作を行
わせるのが望ましい。
小さい場合には、給湯器用湯水混合ユニット(1)から給
湯器(7)への給水・給湯動作を停止させるか又は常開電
磁弁(31)を開弁させると共に、該停止状態にあることや
太陽熱温水器(5)の温水が利用されていないことを給湯
器用リモコン(71)に報知させるようにしても良い。
ったときは、冷水通路(15)に配設された冷水用除塵フィ
ルタ(39)の目詰まりが激しいか、又は、給水通路(10)の
凍結や止水栓(図示せず)が誤って閉じられること等の
原因で、前記冷水通路(15)が通水停止状態にあることが
分かる。従って、かかる場合は、温水量調節弁(25),冷
水量調節弁(24),及び常開電磁弁(31)を全て閉状態に
し、これにより、給湯器用湯水混合ユニット(1)から給
湯器(7)への給水・給湯動作を停止させる。そして、こ
れと同時に前記停止状態にあることを給湯器用リモコン
(71)で報知する。
になったときは、温水通路(14)に配設された温水用除塵
フィルタ(38)の目詰まりが激しいか、又は、上流側温水
通路(56)の凍結や止水栓(図示せず)が誤って閉じられ
ること等の原因で、前記温水通路(14)が通水停止状態に
あることが分かる。従って、かかる場合は、常開電磁弁
(31)を開放させる一方、冷水量調節弁(24)を最大開度に
設定すると共に、温水量調節弁(25)を最小開度にする。
これにより、大量の冷水を給湯器太陽熱温水器(5)に供
給する。そしてこれと同時に、温水用除塵フィルタ(38)
が目詰まりしている事実や、太陽熱温水器(5)の温水が
利用されていない事実を給湯器用リモコン(71)で報知す
る。
演算用補正係数Kや開度許容率Eの初期値を設定するよ
うにした(図2のステップ(ST1)参照)が、給湯器用湯
水混合ユニット(1)の設置後の最初の動作を行った時の
演算用補正係数Kや開度許容率Eを初期値として別途記
憶し、その後に変化する開度許容率Eと上記初期値の比
較に基づいて、フィルタの目詰まり状況を判断するよう
にしても良い。このようにすると、器具設置時に太陽熱
温水器(5)側と上水道側に大きな給水圧差が生じていて
も、各除塵フィルタ(38)(39)の目詰まりがあまり進んで
いない状態で早期にフィルター点検報知がされる不都合
を回避することができる。
ニット(1)を組み込んだ給湯システムの概念図
明するフローチャート
グモータ(240)及びステッピングモータ(250)に与えなけ
ればならない制御用のステップ数PW,Psの関係を示す
テーブル
値QSの混合水を得る為に冷水量調節弁(24)のステッピ
ングモータ(240)に与える必要のあるステップ数Pwiを
求める為の説明グラフ
値QSの混合水を得る為に温水量調節弁(25)のステッピ
ングモータ(250)に与える必要のあるステップ数Psiを
求める為の説明グラフ
Claims (3)
- 【請求項1】 温水供給装置からの温水が流れ且つ温水
用除塵フィルタ(38)が配設された温水通路(14)と、 上水道からの冷水が流れ且つ冷水用除塵フィルタ(39)が
配設された冷水通路(15)と、 前記温水通路(14)と前記冷水通路(15)の合流点から下流
側に延長され且つ給湯器の水入口に配管接続される混合
水通路(29)と、 前記温水に対して前記冷水を混合する割合としての指示
混合割合を示す信号を出力する混合器制御手段と、 前記指示混合割合を示す信号に基づいて前記冷水通路(1
5)と前記温水通路(14)の開度を調節し、これにより、前
記混合水通路(29)を流れる混合水の温度が混合目標温度
になるように前記温水に対する前記冷水の混合割合を調
節する温調動作を実行する湯水混合器(20)と、 前記冷水通路(15)に於ける前記冷水用除塵フィルタ(39)
の配設部と前記開度を調節する部位との間と、前記混合
水通路(29)を繋ぐバイパス通路(28)と、 前記バイパス通路(28)を閉状態に維持し且つ安全動作時
には開弁する安全弁と、を具備する給湯器用湯水混合ユ
ニット(1)に於いて、 前記指示混合割合を示す信号に基づいて動作する前記湯
水混合器(20)によって実際に混合された温水に対する冷
水の実混合割合を判定する実混合割合判定手段と、 前記実混合割合が前記指示混合割合より小さい場合はこ
れが大きい場合に比べて、前記温調動作中に於ける前記
温水量調節弁(25)の上限開度を低くする上限開度制限手
段とを具備する、給湯器用湯水混合ユニット。 - 【請求項2】 請求項1に記載の給湯器用湯水混合ユニ
ットに於いて、 前記実混合割合が前記指示混合割合より小さくなるに従
って、前記上限開度を連続的に低くする、給湯器用湯水
混合ユニット。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の給湯器用
湯水混合ユニットに於いて、 前記上限開度制御手段は、 前記上限開度が閾値以下になるときには前記冷水用除塵
フィルタ(39)及び温水用除塵フィルタ(38)の点検を喚起
する為の報知信号を通信ケーブルから前記給湯器用のリ
モコンに送信する報知制御手段を具備する、給湯器用湯
水混合ユニット。
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