JP2003254132A - 多気筒エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

多気筒エンジンの空燃比制御装置

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JP2003254132A JP2002057424A JP2002057424A JP2003254132A JP 2003254132 A JP2003254132 A JP 2003254132A JP 2002057424 A JP2002057424 A JP 2002057424A JP 2002057424 A JP2002057424 A JP 2002057424A JP 2003254132 A JP2003254132 A JP 2003254132A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空燃比センサへの排気当たりの悪い一部気筒
があっても、空燃比フィードバック制御に影響すること
がないようにする。 【解決手段】 複数気筒からの排気を集合させた部位に
位置する空燃比センサ(16)と、各気筒の排気行程に
合わせて前記空燃比センサ出力をサンプリングするセン
サ出力サンプリング手段(11)と、これら各気筒のサ
ンプリング値に基づいて空燃比のフィードバック制御を
行う空燃比フィードバック制御手段(4、11)とを備
える多気筒エンジンの空燃比制御装置において、空燃比
センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリング値
と空燃比センサへの排気当たりの良い気筒のサンプリン
グ値との偏差を算出する偏差算出手段(11)と、この
偏差算出手段により算出される偏差に基づいて空燃比セ
ンサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリング値を
補正するサンプリング値補正手段(11)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多気筒エンジンの
空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気マニフォルドの集合部に1つのO2
センサを設けたものがある(特開平11−287145
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各気筒から
のO2センサに対する排気の当たりかたの相違により、
2センサ出力が影響を受けて変化することが知られて
いる。排気マニフォルドの集合部に1つのO2センサを
設ける場合には、排気弁位置からO2センサまでの流路
長さが気筒間で揃うように、かつO2センサに対して各
気筒からの排気が均等に当たるように排気マニフォルド
の形状とO2センサの取付位置を設定することが理想で
あるが、実際にはエンジンレイアウトの制約などを受け
るため、O2センサへの排気当たりが各気筒で異なり、
この気筒毎のO2センサへの排気当たりの違いに起因し
てO2センサ出力が影響を受けざるを得ない。そして、
このO2センサ出力への影響によりO2センサへの排気当
たりの悪い気筒ではO2センサ出力がなまされてしま
う。
【0004】これについてさらに説明する。エンジンレ
イアウト上の制約を受けて直列4気筒エンジンの排気マ
ニフォルドの形状が仮に図2で示したようにNo.4気
筒についてだけ排気弁からO2センサまでの流路長さが
他の3つの気筒より長く、かつNo.4気筒の燃料噴射
弁に通常より流量の少ないものが用いられている場合を
考える。このケースでは、No.4気筒がO2センサへ
の排気当たりの悪い気筒、残りの3つの気筒がO2セン
サへの排気当たりの良い気筒である。
【0005】このとき、O2センサ出力は、図3のよう
にNo.4気筒についてだけ他の3つの気筒より値が小
さくなる(リーン側になる)。No.4気筒についても
排気弁からO2センサまでの流路長さが他の3つの気筒
と同等であるときには、No.4気筒について通常より
流量の少ない燃料噴射弁が用いられているのであるか
ら、No.4気筒についてのO2センサ出力は、その流
量の少ない分に対応して一点鎖線で示したようにリーン
側の値を示すはずであるが、No.4気筒だけ排気弁か
らO2センサまでの流路長さが他の3つの気筒より長く
そのためにO2センサへの排気当たりが悪いと、その影
響を受けてO2センサ出力はNo.4気筒についてだけ
一点鎖線より実線へと、つまりリッチ側になまされてし
まい、本来のあるべき値である一点鎖線から外れるので
ある。
【0006】このため、図3に実線で示す、No.4気
筒の部分でなまされた波形を有するO2センサ出力に基
づき、各気筒の排気行程に合わせてO2センサ出力をサ
ンプリングし、これらS1、S2、S3、A、S4、S
5、S6といったサンプリング値の加重平均値を求める
と、その加重平均値(=O2センサ平滑化電圧)は図4
上段の破線のように変化する。そして、この加重平均値
に基づいて算出される空燃比フィードバック補正係数α
は図4下段の破線のように変化し、このαにより全気筒
平均の排気空燃比がウインドウに収まるように燃料供給
量がフィードバック補正される。
【0007】しかしながら、本来あるべきO2センサ出
力はNo.4気筒の部分について図3において一点鎖線
のようでなければならないため、図3において実線に示
すO 2センサ出力から得られるサンプリング値にそのま
ま基づいて空燃比フィードバック制御を行ったのでは、
リッチ側への空燃比補正が足りず、この補正の不足で全
気筒平均の排気空燃比をウインドウに収めることができ
ない事態が生じ得るのである。
【0008】そこで本発明は、空燃比センサ(O2セン
サ)への排気当たりの悪い一部気筒であるNo.4気筒
について、空燃比センサ出力のサンプリング値が図3で
仮にAであったとしたとき、本来のあるべき値であるB
へと強制的に戻すことにより、空燃比センサへの排気当
たりの悪い一部気筒があっても、空燃比フィードバック
制御に影響することがないようにすることを目的とす
る。
【0009】一方、上記の従来装置では、(a)第1の
気筒についてO2センサへの排気当たりが良く、かつそ
の気筒の燃料噴射弁の流量特性が正常である、(b)第
2の気筒についてO2センサへの排気当たりが悪く、か
つその気筒の燃料噴射弁の流量特性が正常の場合より少
なくリーン側に傾く傾向にある、場合に、吸入空気量が
多くなるなどO2センサへの排気当たりの影響が無視で
きなくなる運転領域になると、O2センサへの排気当た
りの良い第1の気筒の排気空燃比がO2センサ出力に対
して支配的となるため、空燃比フィードバック補正係数
もこの第1の気筒の排気空燃比に対してこれを補正する
態様で形成される。
【0010】そして、空燃比フィードバック補正係数が
リーン側に補正すべくスキップされる場合には、上記リ
ーン側に傾く傾向にある第2の気筒の排気空燃比がリー
ン側に過大に補正されるおそれがあることから、従来装
置においても、第2の気筒(一部気筒)における過補正
を防止する点で、空燃比フィードバック制御に影響する
ことがないようにする本発明の解決課題と類似する。
【0011】しかしながら、上記の従来装置は、O2
ンサへの排気当たりの悪い第2の気筒のほうをO2セン
サへの排気当たりの良い第1の気筒より、空燃比フィー
ドバック制御に用いるスキップ量(比例分)を小さく設
定するものに過ぎず、本発明のように、空燃比センサ出
力の波形が、排気当りの悪い気筒の部分でなまされるこ
とに着目し、排気当りの悪い気筒の部分でも、本来ある
べき値に戻そうとするものではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数気筒からの排気を集合させた部位に位置する空
燃比センサと、各気筒の排気行程に合わせて前記空燃比
センサ出力をサンプリングするセンサ出力サンプリング
手段と、これら各気筒のサンプリング値に基づいて空燃
比のフィードバック制御を行う空燃比フィードバック制
御手段とを備える多気筒エンジンの空燃比制御装置にお
いて、空燃比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサ
ンプリング値と空燃比センサへの排気当たりの良い気筒
のサンプリング値との偏差を算出する偏差算出手段と、
この偏差算出手段により算出される偏差に基づいて空燃
比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリング
値を補正するサンプリング値補正手段とを備える。
【0013】
【発明の効果】例えば一部気筒に供給される燃料供給装
置からの燃料供給量が通常より少ない(従ってこの一部
気筒からの排気の空燃比がリーン傾向にある)ことを前
提として、 前記一部気筒について空燃比センサへの排気当たりが
悪く、これに対して残りの気筒については空燃比センサ
への排気当たりが良い場合と、 前記一部気筒も含めた全ての気筒について空燃比セン
サへの排気当たりが良い場合 とを比較したとき、上記の場合には、空燃比センサ出
力は、排気当たりが悪い一部気筒の部分で、この一部気
筒の排気空燃比がリーン傾向にあるのを表すように、残
りの気筒の部分の値より外れる(例えばO2センサであ
ればセンサ出力が小さくなる)のに対して、上記の場
合には、排気当たりが悪い一部気筒の部分で空燃比セン
サ出力が後者の場合よりもなまされる。
【0014】このとき、請求項1に記載の発明によれ
ば、上記の場合に、排気当たりの悪い一部気筒のサン
プリング値と排気当たりの良い残りの気筒の少なくとも
一つのサンプリング値との偏差に基づいて、排気当たり
の悪い一部気筒のサンプリング値を補正するようにした
ので、排気当たりの悪い一部気筒においても、なまされ
る前の本来あるべき空燃比センサ出力に対応したサンプ
リング値が得られる。
【0015】このため、各気筒の排気行程に合わせて空
燃比センサ出力サンプリングし、そのサンプリングした
値より荷重平均値を算出し、その加重平均値に基づいて
全気筒平均の空燃比がウインドウに収まるようにフィー
ドバック制御する場合には、排気当たりの悪い一部気筒
について空燃比がリーン側に傾く傾向があっても、空燃
比フィードバック制御に影響することがなく、従って全
気筒平均の排気空燃比をウインドウに収めることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン本体
で、その吸気通路2には吸気絞り弁3の下流に位置して
気筒別に燃料噴射弁4が設けられ、エンジンコントロー
ラ11からの噴射信号により運転条件に応じて所定の空
燃比となるように、吸気中に燃料を噴射供給する。詳細
には、POSセンサ(ポジションセンサ)12、PHA
SEセンサ(フェーズセンサ)13からの信号、エアフ
ローメータ14からの吸入空気流量の信号、水温センサ
15からのエンジン冷却水温の信号等が主にマイコンか
らなるエンジンコントローラ11に入力され、エンジン
コントローラ11では、これらの信号に基づいて基本空
燃比(例えば理論空燃比)の混合気が得られる基本噴射
パルス幅Tpを算出し、これに水温増量などの各種の補
正を行って燃料噴射パルス幅Tiを求め、所定のタイミ
ングでこのTiに対応する期間だけ燃料噴射弁4を開
く。
【0017】排気マニフォルドの集合部には1つのO2
センサ16(空燃比センサ)を備える。このO2センサ
16には各気筒からの排気が、4気筒であればクランク
角で180°ずつずれて順次当たる(衝突する)ので、
エンジンコントローラ11では、クランク角で180°
ずつサンプリングのタイミングをずらせることで各気筒
の排気行程に合わせてO2センサ出力をサンプリングす
る。そして、排気行程に合わせた各気筒のO2センサ出
力のサンプリング値の加重平均値をO2センサ平滑化電
圧MVO2として算出し、空燃比のフィードバック制御
条件が成立したときにはこのO2センサ平滑化電圧MV
O2を改めてO2センサ出力として空燃比フィードバッ
ク制御を行う。この空燃比フィードバック制御は全気筒
平均の排気空燃比が理論空燃比を中心とする狭い範囲内
(ウインドウ)で周期的に振らすようにした制御であ
り、このとき排気通路6に設けた三元触媒7、8が最大
の転換効率をもって、排気中のNOxの還元とHC、C
Oの酸化を行う。
【0018】この場合、各気筒の排気弁位置からO2
ンサ16までの流路長さが等しくなるように、かつO2
センサ16に対して各気筒からの排気が均等に当たるよ
うに排気マニフォルドの形状とO2センサ16の取付位
置を設計できれば理想であるが、実際にはエンジンレイ
アウトの制約などを受けるため、O2センサ16に対す
る排気当たり(以下単に「排気当たり」という。)が各
気筒で異なり、この気筒毎の排気当たりの違いに起因し
てO2センサ出力が影響を受けることが知られている
(特開平11−287145号公報参照)。
【0019】気筒間で排気当たりが異なって生じる原因
は、排気弁からO2センサ16までの流路長さが気筒毎
に違うこと、また気筒間で排気がO2センサ16へと流
れる方向が違うことの2つである。すなわち、気筒間で
排気当たりが異なって生じる原因は専ら排気マニフォル
ドの形状とO2センサ16の取付位置によるのであり、
経時劣化は関係ない。言い換えると、設計の段階からい
ずれの気筒が排気当たりが悪い気筒であるのか、あるい
は排気当たりが良い気筒であるのかは予めわかってい
る。
【0020】本発明では、こうした気筒間で排気当たり
が異なっているものを前提として、排気当たりが悪い気
筒についてのO2センサ出力のサンプリング値に対し
て、排気当たりが良い気筒と同等のサンプリング値が得
られるように補正を行う。
【0021】これについて具体的に説明する。エンジン
レイアウト上の制約を受けて直列4気筒エンジンの排気
マニフォルド21の形状が、仮に図2で示したようにN
o.4気筒についてだけ排気弁からO2センサ16まで
の流路長さが他の3つの気筒より長く、かつNo.4気
筒の燃料噴射弁4に通常より流量の少ないものが用いら
れている場合を考える。このケース(ケース1)では、
No.4気筒が排気当たりの悪い気筒、残りの3つのN
o.1、No.2、No.3の各気筒が排気当たりの良
い気筒である。
【0022】このとき、O2センサ出力は、図3のよう
にNo.4気筒についてだけ他の3つの気筒より値がリ
ーン側になる。詳細にはNo.4気筒についても排気弁
からO2センサ16までの流路長さが他の3つの気筒と
同等であるときには、No.4気筒について通常より流
量の少ない燃料噴射弁4が用いられているのであるか
ら、No.4気筒についてのO2センサ出力は、その流
量の少ない分に対応して、一点鎖線で示したようにリー
ン側の値を示すはずであるが、No.4気筒だけ排気弁
からO2センサ16までの流路長さが他の3つの気筒よ
り長く、そのために排気当たりが悪いとその影響を受け
て、No.4気筒についてのO2センサ出力が、一点鎖
線より実線へとリッチ側にずれ、本来のあるべき一点鎖
線より外れてしまうのである。
【0023】このため、図3に実線で示すO2センサ出
力より、図示のように各気筒でO2センサ出力が安定す
るほぼ真中の位置をサンプリング位置としてS1、S
2、S3、A、S4、S5、S6といったO2センサ出
力をA/D変換して順次取り込み(サンプリングし)、
これらのサンプリング値よりO2センサ平滑化電圧MV
O2を算出し、このO2センサ平滑化電圧MVO2を空
燃比フィードバック制御に用いるO2センサ出力とした
とき、空燃比フィードバック補正係数αは図4下段の破
線のように変化し、このαにより全気筒平均の排気空燃
比がウインドウに収まるように燃料供給量がフィードバ
ック補正される。
【0024】なお、図3と図4とではタイムスケールが
異なり、図4上段の一部を切り取って拡大したのが図3
のタイムスケールに相当する。
【0025】しかしながら、本来あるべきNo.4気筒
のO2センサ出力は図3において一点鎖線のようでなけ
ればならないため、図3において実線に示すO2センサ
出力からサンプリングした値にそのまま基づいて空燃比
フィードバック制御を行ったのでは、リッチ側への空燃
比補正が足りず、この補正の不足で全気筒平均の排気空
燃比をウインドウに収めることができない事態が生じ得
る。
【0026】そこで、排気当たりの悪い気筒であるN
o.4気筒について、O2センサ出力のサンプリング値
が図3でAであったとしたとき、本来のあるべき値であ
るBへと戻すには、1.0を超える補正ゲインを導入
し、実際のサンプリング値Aにこの補正ゲインを掛ける
ことにより増幅してBとすることである。
【0027】次には、上記の補正ゲインを運転条件に応
じてどのように与えるかを考慮しなければならない。こ
れについて上記の同じケース、つまりNo.4気筒につ
いてだけ排気弁からO2センサ16までの流路長さが他
の3つの気筒より長く、かつNo.4気筒の燃料噴射弁
4に通常より流量の少ないものが用いられている場合に
ついて実験を行った結果が図5である。
【0028】同図は横軸にクランク角、縦軸に気筒毎の
ガス濃度(=排気流量)を採ったもので、上段は例えば
エンジンの回転速度Neが小さくかつ排気流量Qexh
が多いとき(低回転速度高負荷)の特性である。上段に
示したように、No.4気筒についてだけ排気当たりが
悪いことによる影響が、次の2点に現れている。
【0029】第1点:ガス濃度の立ち上がりが他のN
o.3気筒やNo.2気筒の場合より緩やかになってい
る。
【0030】第2点:点火順序ですぐ前の気筒であるN
o.3気筒のガス濃度の立ち下がりが他のNo.4気筒
やNo.2気筒より緩やかになり、No.4気筒にまで
大きく干渉している。
【0031】ここで、上記第1点は、No.4気筒につ
いては排気弁からO2センサ16までの流路長さが他の
3つの気筒より長いことからO2センサ16への排気の
到達が遅れてしまうことによるためと推定される。上記
第2点は、No.3気筒についての排気弁からO2セン
サ16までの流路長さが、No.4気筒についての排気
弁からO2センサ16までの流路長さより短いため、N
o.4気筒の排気がO2センサ16に到達するのが遅れ
る分をカバーするようにNo.3気筒の排気がO 2セン
サ16に当たり続けるためであると推定される。
【0032】次に、下段は、上段の特性を得たエンジン
回転速度Neと排気流量Qexhの状態からエンジン回
転速度Neを高くするかまたは排気流量Qexhを小さ
くしたとき(高回転速度または低負荷)の特性である。
下段になると、No.4気筒の排気がO2センサ16に
到達している期間がT1からT2へと短くなることがわ
かる。このことは、NO.4気筒について上段の場合よ
り一段と排気当たりが悪くなることを意味する。
【0033】さらに述べると、低回転速度かつ高排気流
量のとき図5上段の特性が得られたとして、この状態よ
りエンジン回転速度Neのみを高くしたとき図5下段の
特性となったとする。また、図5上段の状態で図3に示
す実線の波形が得られたとする。このとき図3に示す実
際のサンプリング値Aに対して1.0を超える値の補正
ゲインG1を与えたとき、A×G1=Bとなったとすれ
ば、図5下段の状態になると(排気当たりが一段と悪く
なると)、図3に示すAの位置がさらに上側に移動して
例えばA’となったものと推定される。従って、このと
きの補正ゲインとしてはG1よりも大きな値の補正ゲイ
ンであるG2を与えることでA’×G2=Bとすること
ができる。従って、図6上段のように、横軸に回転速度
Neを、縦軸に補正ゲインを採り、上記のG1、G2を
書き込み、これら2点を結べば、排気流量が一定の場合
の補正ゲインの特性が得られる。
【0034】同様にして、低回転速度かつ高排気流量の
とき図5上段の特性が得られたとして、この状態より排
気流量Qexhのみを小さくしたとき図5下段の特性と
なったとする。また、図5上段の状態で図3に示す実線
の波形が得られたとする。このとき図3に示す実際のサ
ンプリング値Aに対して1.0を超える値の補正ゲイン
G3を与えたとき、A×G3=Bとなったとすれば、図
5下段の状態になると(排気当たりが一段と悪くなる
と)、図3に示すAの位置がさらに上側に移動して例え
ばA”となったものと推定される。従って、このときの
補正ゲインとしてはG3よりも大きな値の補正ゲインで
あるG4を与えることでA”×G4=Bとすることがで
きる。従って、図6下段のように、横軸に排気流量Qe
xhを、縦軸に補正ゲインを採り、上記のG3、G4を
書き込み、これら2点を結べば、回転速度が一定の場合
の補正ゲインの特性が得られる。
【0035】ここで、排気流量(≒空気流量)はエンジ
ンの負荷と回転速度により定まるので、エンジンの負荷
と回転速度をパラメータとして補正ゲインの特性を定め
ることができる。すなわち、補正ゲインの特性として
は、図7に示したように、エンジンの負荷が同じであれ
ば回転速度が大きいほど大きく設定し、また回転速度が
同じであればエンジンの負荷が小さいほど大きく設定す
ればよい。
【0036】次に、エンジンコントローラ11で実行さ
れるこれらの制御(O2センサ出力のサンプリング、サ
ンプリング値に基づく空燃比フィードバック制御)の内
容を、以下のフローチャートにしたがって説明する。
【0037】図8は各気筒の排気行程にあわせたO2
ンサ出力をサンプリングすると共に、そのサンプリング
値に基づいてO2センサ平滑化電圧MVO2を演算する
ためのもので、クランク角の1°毎に実行する。図8の
フローチャートは請求項1に記載の発明でいう「センサ
出力サンプリング手段」を実現するものある。
【0038】ただし、図8は上記のケース1(No.4
気筒についてだけ排気弁からO2センサ16までの流路
長さが他の3つの気筒より長く、かつNo.4気筒の燃
料噴射弁4に通常より流量の少ないものが用いられてい
る場合)について適用することができる。同じ直列4気
筒エンジンでも、排気当たりの悪い気筒と排気当たりの
良い気筒が異なれば、図8をそのまま使うことはでき
ず、その場合、予めわかっている排気当たりの悪い気筒
と排気当たりの良い気筒から同様の考えをもって適宜変
更すればよい。
【0039】ステップ1ではPOSセンサ12、PHA
SEセンサ13により検出される現在のクランク角を読
み込む。
【0040】ここで、クランク角(1°単位)は次のよ
うにして得ている。すなわち、PHASEセンサ13
は、排気側のカムスプロケットに180°毎に設けた凸
部数(No.1気筒について1個、No.2気筒につい
て2個、No.3気筒について3個、No.4気筒につ
いて4個)に応じたパルス信号(PHASE信号)を発
生する。POSセンサ12は、クランクシャフトに取り
付けられたシグナルプレートの歯に応じて10°毎のパ
ルス(POS信号)を発生する(シグナルプレートには
一部に歯抜けがある)。これら2つのPHASE信号、
POS信号より各気筒の基準位置(BTDC50°)を
算出している。そして、POS信号の10°間および歯
抜け間は時間計測を行って1°単位のクランク角を得て
いる。
【0041】このようにして各気筒の基準位置と1°単
位のクランク角とから現在のクランク角を知ることがで
きる。ここでは、現在のクランク角は、後述するNo.
1気筒の基準位置でゼロにリセットされ、クランク角の
1°毎に1ずつ増加する値である。
【0042】ステップ2、3、4、5はNo.1、N
o.3、No.4、No.2の各気筒の排気がO2セン
サ16に到達するタイミング(サンプリングタイミン
グ)であるかどうかをみる部分である。これについては
図9により説明する。同図に示したように、例えばN
o.1気筒の基準位置がNo.1気筒の圧縮上死点前5
0°であるとすると、このNo.1気筒の基準位置より
No.1気筒の排気がO2センサ16に到達するのに要
するクランク角区間は予めわかっている。従って、N
o.1気筒の排気がO2センサ16に到達するのに要す
るクランク角区間[°]を「O2REF」とすれば、現
在のクランク角がO2REF(=θ1)と一致したと
き、No.1気筒の排気がO2センサ16に到達したタ
イミングであると判定することができる。
【0043】4気筒エンジンでは気筒間で排気がO2
ンサ16に到達するタイミングがクランク角で180°
ずつずれているので、現在のクランク角がO2REF+
180°(=θ3)と一致したときNo.3気筒の排気
がO2センサ16に到達したタイミングであると、現在
のクランク角がO2REF+360°(=θ4)と一致
したときNo.4気筒の排気がO2センサ16に到達し
たタイミングであると、現在のクランク角がO2REF
+540°(=θ2)と一致したときNo.2気筒の排
気がO2センサ16に到達したタイミングであるとそれ
ぞれ判定することができる。
【0044】なお、サンプリングタイミングは、各気筒
のO2センサ出力が安定する真中を狙う。
【0045】これらの判定結果より、No.1、No.
3、No.2の各気筒の排気がO2センサ16に到達し
たタイミングであるときの操作は従来と同様である。す
なわち、No.1気筒の排気のO2センサ到達タイミン
グであるときにはステップ2よりステップ6に進みその
ときのO2センサ出力をメモリVO21に入れることに
よりサンプリングし、ステップ7でこのサンプリング値
VO21をそのままO 2センサ出力VO2とし、No.
3気筒の排気のO2センサ到達タイミングであるときに
はステップ3よりステップ8に進みそのときのO2セン
サ出力をメモリVO23に入れることによりサンプリン
グし、ステップ9でこのサンプリング値VO23をその
ままO2センサ出力VO2とし、No.2気筒の排気の
2センサ到達タイミングであるときにはステップ5よ
りステップ10に進みそのときのO2センサ出力をメモ
リVO22に入れることによりサンプリングし、ステッ
プ11でこのサンプリング値VO22をそのままO2
ンサ出力VO2とする。
【0046】一方、No.4気筒の排気のO2センサ到
達タイミングであるときにはステップ4よりステップ1
2に進みそのときのO2センサ出力をメモリVO24’
に入れることによりサンプリングする。
【0047】これを図3の場合で見ると、連続的に変化
するO2センサ出力より、S1、S2、S3、A、S
4、S5、S6がサンプリングされることになる。
【0048】No.4気筒の排気のセンサ到達タイミン
グであるときにはさらにステップ13でエンジンの負荷
と回転速度から定まる運転条件が、補正ゲインの計算領
域にあるかどうかをみる。
【0049】ここで、補正ゲインの計算領域は図10の
ようにほぼ低負荷の領域である。これは、前述のケース
1の場合に排気当たりが悪くなるのは、回転速度が高い
領域や排気流量が小さい領域(低負荷域)であるので、
これに対応して低負荷域を補正ゲインを計算する運転領
域であるとし、それ以外の運転領域を補正ゲインを計算
しない領域として区別したものである。
【0050】補正ゲインの計算領域でないときにはステ
ップ14に進み、従来と同様にサンプリング値VO2
4’をそのままO2センサ出力VO2とする。
【0051】これに対して補正ゲインの計算領域である
ときにはステップ15に進み、従来と相違して補正サン
プリング値VO24を計算する。この補正サンプリング
値VO24の計算は図11のフローにより説明する。
【0052】図11(図8のステップ15のサブルーチ
ン)において、ステップ21ではエンジンの負荷と回転
速度Neを読み込み、これらからステップ22において
上記の図7を内容とするマップを検索することにより
1.0を超える値である補正ゲインGを演算する。
【0053】ステップ23ではNo.4気筒のサンプリ
ング値VO24’と点火順序で一つ前の気筒であるN
o.3気筒のサンプリング値VO23との偏差ΔVを、 ΔV=VO23−VO24’…(1) の式により計算し、この偏差ΔV、補正ゲインG及びN
o.3気筒のサンプリング値VO23とを用いて、 VO24=VO23−ΔV×G…(2)、 の式によりNo.4気筒の補正サンプリング値VO24
を計算する。
【0054】これを図3と対応づけると、VO23がS
3、VO24’がAであるから(1)式の偏差ΔVはS
3−Aであり、これにゲインGを掛けた値はS3−Bを
求めていることになる。従って、(2)式は VO24=VO23−ΔV×G =S3−(S3−B) =B となってBが残ることになり、No.4気筒についても
本来あるべきセンサ出力(一点鎖線)のサンプリング値
が得られることになる。
【0055】ここで、ステップ23は請求項1に記載の
発明でいう「偏差算出手段」、ステップ24は、「サン
プリング値補正手段」を実現するものある。
【0056】図3はNo.4気筒についてだけ排気弁か
らO2センサ16までの流路長さが他の3つの気筒より
長く、かつNo.4気筒の燃料噴射弁4に通常より流量
の少ないものが用いられている場合(ケース1)のもの
であったが、No.4気筒についてだけ排気弁からO2
センサ16までの流路長さが他の3つの気筒より長く、
かつNo.4気筒の燃料噴射弁に通常より流量の多いも
のが用いられている場合(ケース2)が考えられる。ケ
ース2では、図12に示したように、No.4気筒につ
いてのO2センサ出力だけが他の3つの気筒についての
2センサ出力よりリッチ側になる。詳細にはNo.4
気筒についても排気弁からO2センサ16までの流路長
さが他の3つの気筒と同等であるとき、No.4気筒で
は通常より流量の多い燃料噴射弁が用いられているので
あるから、No.4気筒についてのO2センサ出力は、
一点鎖線で示したようにその流量の多い分に対応してリ
ッチ側の値を示すはずであるが、No.4気筒について
だけ排気弁からO2センサ16までの流路長さが他の3
つの気筒より長く、そのために排気当たりが悪いとその
影響を受けて、No.4気筒についてのO2センサ出力
が、一点鎖線より実線へとリーン側にずれ、本来のある
べき一点鎖線から外れて(なまされて)しまうのであ
る。
【0057】この場合には、本来あるべきNo.4気筒
のO2センサ出力は図12において一点鎖線のようでな
ければならないため、図12において実線に示すO2
ンサ出力からサンプリングした値にそのまま基づいて加
重平均値を求め、この加重平均値に基づいて全気筒平均
の排気空燃比がウインドウに収まるように空燃比のフィ
ードバック制御を行ったのでは、リーン側への空燃比の
補正が足りず、この補正の不足で全気筒平均の排気空燃
比をウインドウに収めることができない事態が生じ得
る。
【0058】そこで、No.4気筒のO2センサ出力の
実際のサンプリング値が図12で仮にCであったとき、
本来のあるべき値であるDへと戻すには、実際のサンプ
リング値Cに1.0を超える値である補正ゲインを掛け
ることにより増幅してDとすることである。
【0059】図12に示したこのようなケース2に対し
ても図8、図11のフローチャートはそのまま適用可能
である。図12に示したケース2では、VO23がS
3、VO24’がCであるから上記(1)式の偏差ΔV
はS3−C(値としては負)であり、これにゲインGを
掛けた値はS3−Dを求めていることになる。従って、
上記(2)式は VO24=VO23−ΔV×G =S3−(S3−D) =D となってDが残ることになり、本来あるべきO2センサ
出力(一点鎖線)のサンプリング値が得られることにな
る。
【0060】図11に戻り、ステップ25〜28は補正
サンプリング値VO24に対してリミッタ処理を行う部
分である。すなわち、ステップ25では補正サンプリン
グ値VO24と下限値VO2minを比較し、VO24
が下限値VO2min未満のときにはステップ26に進
んでVO24を下限値VO2minに制限する(ガード
する)。ステップ27ではVO24と上限値VO2ma
xを比較し、VO24が上限値VO2maxを超えてい
るときにはステップ28に進んでVO24を上限値VO
2maxに制限する。
【0061】これは、O2センサ16にノイズ等が乗り
そのノイズ等の影響により空燃比のフィードバック制御
が過補正となることがあるので、これを回避するための
ものである。
【0062】これについて説明すると、図13はNo.
4気筒のO2センサ出力のサンプリングタイミングでた
またまノイズが乗ったときの波形を図12に対応して拡
大して示したものである。このときにはC’がサンプリ
ングされるため、上記(2)式により補正を行った後の
VO24はD’となり、ノイズ分はもともとCとC’の
差でしかなかったものが、補正ゲインGにより、Cと
C’の差よりも大きなDとD’の差へと増幅される。す
なわち、ノイズがなければDでよいものが、ノイズ分を
も補正したD’へと増幅されてしまうため、D’を補正
サンプリング値VO24として加重平均値を計算し、こ
れに基づいて空燃比フィードバック補正係数αを演算す
れば全気筒平均の排気空燃比を過度にリーン側に補正し
てしまうのである。
【0063】これに対して、補正サンプリング値VO2
4を図11のステップ25〜28でリミッタ(VO2m
in、VO2max)に制限することで、O2センサ出
力に乗るノイズ等の影響を小さくすることが可能とな
る。
【0064】このようにして、図11により補正サンプ
リング値VO24の計算を終了したら図8に戻り、ステ
ップ16で補正サンプリング値VO24をO2センサ出
力VO2とする。
【0065】最後にステップ17ではこのようにして得
たO2センサ出力VO2(ステップ7、9、16、1
4、11参照)を用いて、 MVO2=MVO2(old)×(1−a)+VO2×a …(3) ただし、A:平滑化定数(a<1) MVO2(old):MVO2の前回値 の式によりO2センサ平滑化電圧(=加重平均値)MV
O2を計算する。ただし、初回電源投入時はVO2をそ
のままMVO2に入れる。
【0066】図14はO2センサ平滑化電圧MVO2に
基づいて全気筒平均の排気空燃比がウインドウに収まる
ように各気筒に共通の空燃比フィードバック補正係数α
を演算するためのもので、各気筒の基準位置の信号に同
期して実行する。基準位置信号に同期させるのは、燃料
噴射が基準位置信号同期であり、系の乱れも基準位置信
号同期であるため、これに合わせたものである。ここ
で、図14のフローチャートと、後述する(6)式を演
算する部分と、燃料噴射弁4と、これを駆動する部分と
で、請求項1に記載の発明でいう「空燃比フィードバッ
ク制御手段」が実現される。
【0067】ステップ31では、O2センサ出力に基づ
く空燃比フィードバック制御条件が成立しているかどう
かをみる。たとえば、次の条件、(ア)水温センサ15
により検出される冷却水温Twが空燃比フィードバック
制御の開始水温を超えていること、(イ)目標当量比T
fbya(後述する)=1であること、(ウ)フラグF
LGCL=1であること(つまりO2センサ16出力が
所定回数(たとえば1回)反転していること)、を一つ
ずつチェックし、いずれかでも満たさないときは空燃比
フィードバック制御条件の非成立時と判断してステップ
32に進み、αに1.0を入れて(αをクランプ)、図
14のフローを終了する。
【0068】ここで、上記の(ウ)はO2センサ16が
活性化したどうかをみる部分で、詳細には始動後にO2
センサ出力が所定値VCLSR以上になったとき(ある
いは所定値VCLSL以下となったとき)、図示しない
ルーチンにおいてFLGCL=1となる。FLGCL=
1となるタイミングがO2センサ16が活性化したタイ
ミングである。
【0069】上記の(ア)〜(ウ)のすべてを満足する
ときは空燃比フィードバック制御条件の成立時と判断し
てステップ33に進む。
【0070】ステップ33ではO2センサ平滑化電圧M
VO2を読み込み、ステップ34においてこのMVO2
とスライスレベル(たとえば500mV付近)SLFを
比較する。
【0071】MVO2>SLFであればO2センサ出力
がリッチ側にあると判断し、ステップ35でフラグF1
=1とし、MVO2≦SLFであるときはO2センサ出
力がリーン側にあると判断し、ステップ36においてフ
ラグF1=0とする。これによってF1=0はO2セン
サ出力がリーン側にあることを、F1=1はリッチ側に
あることを表す。
【0072】なお、フラグF1は、すぐ後に出てくるフ
ラグF0とともに電源投入時のイニシャライズでゼロに
初期設定し、またすぐ後に述べるメモリα(old)前述
のメモリMVO2(old)も電源投入時のイニシャライ
ズでゼロに初期設定するものである。
【0073】ステップ37ではフラグF0の値を読み込
む。このフラグF0は前回に空燃比がリッチあるいはリ
ーンのいずれの側にあったかを示すフラグであり、F0
=0は前回リーン側にあったことを、F0=1は前回リ
ッチ側にあったことを表す。
【0074】ステップ38では2つのフラグF0、F1
を比較し、両者の値が等しくないときは、MVO2(O
2センサ出力)のリッチからリーンへの反転時あるいは
その反対にリーンからリッチへの反転時であると判断
し、ステップ39に進んでフラグF1の値をみる。F1
=0(リッチからリーンへの反転時)であればステップ
40で α=α(old)+PL…(4) ただし、α(old):αの前回値、 の式により、またF1=1(リーンからリッチへの反転
時)であるときはステップ41において α=α(old)−PR…(5) ただし、α(old):αの前回値、 の式によりαをそれぞれ更新する。
【0075】一方、ステップ38で2つのフラグF0、
F1の値が等しいときは、反転時でないと判断し、S4
2に進んでフラグF1の値をみる。F1=0(前回、今
回ともリーン)であれば、ステップ43でα(old)に
積分分ILを加算することによって、またF1=1(前
回、今回ともリッチ)であるときはステップ44でα
(old)より積分分IRを減算することによってそれぞ
れαを更新する。
【0076】ステップ45では次回制御のためフラグF
1の値をフラグF0に移して図14のフローを終了す
る。
【0077】このようにして演算される空燃比フィード
バック補正係数αを用い、図示しないルーチンにより、
各気筒の燃料噴射弁4に与える燃料噴射パルス幅Ti
を、 Ti=(Tp+Kathos)×Tfbya×(α+αm−1)×2 +Ts …(6) ただし、Tp:基本噴射パルス幅、 Kathos:過渡補正量、 Tfbya:目標当量比、 αm:空燃比学習値、 Ts:無効パルス幅、 の式で計算する。この計算したTiの値は、これも図示
しないが噴射タイミングで出力レジスタに転送し、エン
ジン2回転毎に1回、Tiに応じた燃料量を各気筒毎に
噴射する。
【0078】ここで、(6)式のTpはエンジン回転速
度と吸入空気流量から計算される値で、このTpにより
ほぼ理論空燃比の混合気が得られる。Tfbyaは水温
増量補正係数Ktwや始動後増量補正係数Kasなどの
和であり、冷間始動直後より空燃比フィードバック制御
が開始されるまでのあいだでTfbyaが1.0より大
きい値になって燃料増量が行われ、理論空燃比よりもリ
ッチ側の空燃比で運転される。空燃比フィードバック制
御条件の成立時にはTfbya=1.0となる。
【0079】ここで、本実施形態(請求項1、2に記載
の発明)の作用、効果を図4を参照しながら説明する。
【0080】排気当たりの悪い気筒であるNo.4気筒
のO2センサ出力のサンプリング時には、そのサンプリ
ング後に、排気当たりの良い気筒(多くは点火順序で排
気当たりの良い気筒より一つ前の気筒)であるNo.3
気筒のO2センサ出力のサンプリング値VO23とN
o.4気筒のO2センサ出力のサンプリング値VO2
4’との偏差ΔVが計算され、この偏差ΔVに対し補正
ゲインGをかけた値と、No.3気筒のO2センサ出力
のサンプリング値VO23とからNo.4気筒の補正サ
ンプリング値VO24が計算され、これがNo.4気筒
のO2センサ出力のサンプリング値とされると、No.
4気筒について本来あるべきO2センサ出力のサンプリ
ング値が得られる。すなわち、排気当たりが悪いゆえ、
No.3気筒の排気の影響を受けてなまされてしまった
No.4気筒のO2センサ出力のサンプリング値の補正
が可能となる。
【0081】このため、O2センサ平均化電圧MVO2
の波形は、図4上段に示したように従来装置によれば破
線であったものが実線へと変化する。すなわち、実線の
特性によれば、破線の場合よりリーンからリッチに反転
するときの応答時間が遅くなり、かつリッチからリーン
に反転するときの応答時間が早くなる。図4下段のよう
に空燃比フィードバック補正係数αは従来装置によれば
破線であったものがこれに応じて実線へと変化する。こ
の結果、αの平均値が従来装置の場合(破線参照)大き
くなる側に補正され(実線参照)、その補正分だけ全気
筒平均の排気空燃比がリッチ側へと動く。
【0082】このように、本実施形態では、特開平11
−287145号公報に記載の技術のように気筒別の空
燃比フィードバック制御時に排気当たりの悪い気筒につ
いて排気当たりの良い気筒よりも比例分を小さくするの
ではなく、新たに導入した補正ゲインGにより排気当た
りの悪い気筒のO2センサ出力のサンプリング値を補正
し、排気当たりの悪い気筒について本来あるべきO2
ンサ出力のサンプリング値を得、これを含めて計算した
加重平均値に基づいて空燃比フィードバック制御を行う
ことで、排気当たりの悪い気筒があっても、全気筒平均
の排気空燃比をウインドウへと収束させることが可能と
なる。
【0083】また、No.4気筒では、エンジン回転速
度が高くなるほどNo.4気筒からの排気がO2センサ
16に到達している期間が短くなる。このことは排気当
たりが一段と悪くなることを意味するのであるが、本実
施形態(請求項5に記載の発明)によれば、補正ゲイン
Gを、エンジンの回転速度が高いほどNo.4気筒のサ
ンプリング値が増幅される側に設定しているので、エン
ジン回転速度が変化しても補正ゲインGを過不足なく与
えることができる。
【0084】また、エンジンの負荷が小さくなるほど排
気の流速が小さくなるので、No.4気筒からの排気が
2センサ16に到達している期間が短くなり、このこ
とは空燃比センサへの排気当たりが一段と悪くなること
を意味するのであるが、本実施形態(請求項6に記載の
発明)によれば、補正ゲインGを、吸入空気量(≒排気
量)が小さいほどNo.4気筒のサンプリング値が増幅
される側に設定しているので、吸入空気量が変化しても
補正ゲインGを過不足なく与えることができる。
【0085】また、排気当たりの悪さがO2センサ出力
に影響しない運転領域もあり、こうした運転領域では、
補正を行うことによるエラーの発生をも考慮するとむし
ろ補正しないほうが良い場合もある。本実施形態(請求
項7に記載の発明)では、偏差ΔVに基づいてNo.4
気筒のサンプリング値を補正することを禁止する運転領
域を、ゲインを計算しない領域として設けているので、
当該ゲインを計算しない領域で、補正を行うことによる
エラーの発生を確実に防止できる。
【0086】図15は第2実施形態のフローチャート
で、第1実施形態の図11と置き換わるものである。図
11と同一部分には同一のステップ番号を付けている。
【0087】第2実施形態は、特にNo.3気筒のO2
センサ出力に乗るノイズ等の影響により空燃比フィード
バック制御が過補正となる場合があるので、これを回避
するためのものである。
【0088】例えば、第1実施形態の(2)式において
No.3気筒のサンプリング値VO23にノイズが乗っ
ていれば、その分だけNo.4気筒の補正サンプリング
値VO24がリッチ側に傾いて全気筒平均の排気空燃比
を実際よりリーン側にしてしまうことになる。
【0089】そこで第2実施形態では、排気当たりの悪
い気筒であるNo.4気筒を除いた、排気当たりの良い
気筒のすべてのサンプリング値の平均値AVEVO2を
求め、この平均値を、偏差ΔVの計算に用いることで、
No.3気筒のO2センサ出力に乗るノイズ等の影響を
小さく抑えることができる。
【0090】第1実施形態と異なる部分を主に説明する
と、ステップ51で、排気当たりの悪い気筒であるN
o.4気筒を除いた、排気当たりの良い気筒すべて(N
o.2、No.1、No.3の気筒)のO2センサ出力
のサンプリング値VO22、VO21、VO23を単純
平均し、ステップ51においてその平均値AVEVO2
とNo.4気筒のO2センサ出力のサンプリング値VO
24’との偏差ΔVを、 ΔV=AVEVO2−VO24’…(7) の式により計算し、ステップ53でこの偏差ΔV、補正
ゲインG及び上記の平均値AVEVO2とを用いて、 VO24=AVEVO2−ΔV×G…(8)、 の式によりNo.4気筒の補正サンプリング値VO24
を計算する。
【0091】このように、第2実施形態においては、排
気当たりの悪いNo.4気筒を除く残りの気筒の全ての
サンプリング値の平均値を、偏差ΔVを演算するときの
排気当たりの良い気筒のサンプリング値とするので、点
火順序でNo.4気筒より一つ前の気筒であるNo.3
気筒のサンプリング値VO23にノイズが乗っていて
も、このノイズの乗ったNo.3気筒のサンプリング値
VO23より平均値AVEVO2のほうが小さな値とな
り、ノイズ分をうち消す方向に働く。この結果、第1実
施形態と同様の作用効果が得られることに加えて、N
o.3気筒のO2センサ出力に乗るノイズ等の影響を小
さくすることが可能となる。
【0092】実施形態では、直列4気筒エンジンのうち
1つの気筒だけ排気当たりが悪く、残り3つの気筒は排
気当たりが良い場合(具体的には上記のケース1、ケー
ス2)で説明したが、これはこの場合が最も確率的に大
きいからであり、これに限らず次のケースにも適用があ
る。なお、V型エンジンでは基本的に片バンク毎に考え
ればよい。
【0093】ケース3:直列4気筒において2つの気筒
について排気当たりが悪く、残り2つの気筒は排気当た
りが良い場合、 ケース4:片バンクが3つの気筒である場合に1つの気
筒について排気当たりが悪く、残り2つの気筒は排気当
たりが良い場合、 ケース5:片バンクが4つの気筒である場合に2つの気
筒について排気当たりが悪く、残り2つの気筒は排気当
たりが良い場合、 ここで、上記ケース1、2ではNo.4気筒が請求項1
に記載の発明でいう「一部気筒」であるが、上記ケース
3、4、5においては排気当たりの悪い1または2の気
筒が請求項1に記載の発明でいう「一部気筒」になる。
【0094】実施形態では、全気筒に対してO2センサ
(空燃比センサ)が一つの場合で説明したが、最近で
は、全気筒に対して複数の空燃比センサを備えるものが
出現している。例えば直列多気筒エンジンからの排気を
半分気筒ずつ集合させ、その各集合部にそれぞれ空燃比
センサを備えるものがある。こうしたものにも本発明は
適用がある。
【0095】実施形態では排気当たりの悪い気筒を中心
に考えたが、実は排気当たりの良い気筒を中心に考える
こともできる。例えば、直列4気筒エンジンのうち1つ
の気筒だけ排気当たりが良く、残り3つの気筒は排気当
たりが悪い場合で考えると、排気当たりが良い気筒のサ
ンプリング値に対しては、1.0より小さな補正ゲイン
を導入してやればよい。
【0096】実施形態では、前提としての空燃比フィー
ドバック制御が、全気筒平均の排気空燃比をウインドウ
に収めようとするものであったが、これに限らず、気筒
毎にサンプリングしたO2センサ出力に基づいて気筒別
に排気空燃比をウインドウに収めようとするものを前提
とする場合にも適用がある。
【0097】実施形態では、偏差ΔVに基づいてNo.
4気筒のサンプリング値を補正する運転領域が低負荷の
運転領域である場合で説明したが、低回転速度かつ低負
荷の運転領域としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の制御システム図。
【図2】排気マニフォルドのレイアウトと燃料噴射弁の
取付位置を示す図。
【図3】気筒毎のO2センサ出力の波形図。
【図4】O2センサ平滑化電圧と空燃比フィードバック
補正係数の波形図。
【図5】回転速度と排気流量の影響を示すガス濃度特性
図。
【図6】補正ゲインの特性図。
【図7】補正ゲインの特性図。
【図8】O2センサ出力のサンプリングを説明するため
のフローチャート。
【図9】サンプリングタイミングを説明するための特性
図。
【図10】補正ゲインの計算を行う領域と行わない領域
とを示す領域図。
【図11】補正サンプリング値の計算を説明するための
フローチャート。
【図12】気筒毎のO2センサ出力の波形図。
【図13】O2センサ出力の一部拡大波形図。
【図14】空燃比フィードバック補正係数の演算を説明
するためのフローチャート。
【図15】第2実施形態の補正サンプリング値の計算を
説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
4 燃料噴射弁 6 排気通路 7 三元触媒 11 エンジンコントローラ 12 POSセンサ 13 PHASEセンサ 14 エアフローメータ 16 O2センサ(空燃比センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA09 CA03 DA12 DA23 EA05 EA08 EA11 EB00 EB11 EB25 FA07 FA20 FA29 FA38 FA39 3G301 JA05 KA08 KA24 LB02 MA01 MA12 NA02 NB03 NB05 ND01 NE17 NE19 PA01Z PD04A PD04Z PE03Z PE04Z PE08Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数気筒からの排気を集合させた部位に位
    置する空燃比センサと、 各気筒の排気行程に合わせて前記空燃比センサ出力をサ
    ンプリングするセンサ出力サンプリング手段と、 これら各気筒のサンプリング値に基づいて空燃比のフィ
    ードバック制御を行う空燃比フィードバック制御手段と を備える多気筒エンジンの空燃比制御装置において、 空燃比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリ
    ング値と空燃比センサへの排気当たりの良い気筒のサン
    プリング値との偏差を算出する偏差算出手段と、 この偏差算出手段により算出される偏差に基づいて空燃
    比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリング
    値を補正するサンプリング値補正手段とを備えることを
    特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】前記偏差を所定のゲインで補正した値で空
    燃比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリン
    グ値を補正することを特徴とする請求項1に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】空燃比センサへの排気当たりの悪い一部気
    筒が1つの気筒である場合に、空燃比センサへの排気当
    たりの良い気筒は点火順序において空燃比センサへの排
    気当たりの悪いこの一つの気筒の直前の気筒であること
    を特徴とする請求項2に記載のエンジンの空燃比制御装
    置。
  4. 【請求項4】空燃比センサへの排気当たりの悪い一部気
    筒を除く残りの気筒の全てのサンプリング値の平均値
    を、前記偏差を演算するときの空燃比センサへの排気当
    たりの良い気筒のサンプリング値とすることを特徴とす
    る請求項2に記載のエンジンの空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】前記ゲインを、エンジンの回転速度が高い
    ほど空燃比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサン
    プリング値が増幅される側に設定することを特徴とする
    請求項2から4までのいずれか一つに記載のエンジンの
    空燃比制御装置。
  6. 【請求項6】前記ゲインを、吸入空気量が小さいほど空
    燃比センサへの排気当たりの悪い一部気筒のサンプリン
    グ値が増幅される側に設定することを特徴とする請求項
    2から4までのいずれか一つに記載のエンジンの空燃比
    制御装置。
  7. 【請求項7】前記偏差に基づいて空燃比センサへの排気
    当たりの悪い一部気筒のサンプリング値を補正する運転
    領域と、前記偏差に基づいて空燃比センサへの排気当た
    りの悪い一部気筒のサンプリング値を補正することを禁
    止する運転領域とに分けることを特徴とする請求項1か
    ら5までのいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制御
    装置。
  8. 【請求項8】前記偏差に基づいて空燃比センサへの排気
    当たりの悪い一部気筒のサンプリング値を補正する運転
    領域は低回転速度かつ低負荷の運転領域であることを特
    徴とする請求項7に記載のエンジンの空燃比制御装置。
  9. 【請求項9】前記偏差に基づいて空燃比センサへの排気
    当たりの悪い一部気筒のサンプリング値を補正する運転
    領域は低負荷の運転領域であることを特徴とする請求項
    7に記載のエンジンの空燃比制御装置。
  10. 【請求項10】前記偏差に基づいて空燃比センサへの排
    気当たりの悪い一部気筒のサンプリング値を補正するこ
    とを禁止する運転領域は高負荷の領域であることを特徴
    とする請求項7に記載のエンジンの空燃比制御装置。
  11. 【請求項11】前記偏差に基づいて空燃比センサへの排
    気当たりの悪い一部気筒のサンプリング値を補正した値
    を上限値と下限値でガードすることを特徴とする請求項
    1から10までのいずれか一つに記載のエンジンの空燃
    比制御装置。
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