JP2003254066A - ディーゼルエンジン - Google Patents

ディーゼルエンジン

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JP2003254066A
JP2003254066A JP2002055592A JP2002055592A JP2003254066A JP 2003254066 A JP2003254066 A JP 2003254066A JP 2002055592 A JP2002055592 A JP 2002055592A JP 2002055592 A JP2002055592 A JP 2002055592A JP 2003254066 A JP2003254066 A JP 2003254066A
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glow plug
heat generating
injector
fuel
diesel engine
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JP2002055592A
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Shinkichi Takazawa
信吉 高澤
Kiyoshi Tsukimura
清 月村
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタから噴射された燃料がグロープ
ラグの発熱部に直接当たるのを防止しながら、ディーゼ
ルエンジンの始動性能を確保する。 【解決手段】 ピストン15の上面に形成したリエント
ラント型のキャビティ燃焼室22の中心にインジェクタ
23のノズル部23aを臨ませるとともに、グロープラ
グ24の発熱部24aを前記キャビティ燃焼室22の内
部に突出させる。インジェクタ23のノズル部23aか
ら噴射される燃料の噴射範囲rの上方にグロープラグ2
4の発熱部24aの下端を位置させることで、前記燃料
がグロープラグ24の発熱部24aに直接当たるのを防
止する。これにより、発熱部24aの温度が低下した
り、発熱部24aの近傍の燃料濃度が高くなり過ぎて酸
素濃度が不足したりすることがなくなり、ディーゼルエ
ンジンの始動性を高めるとともに、排気エミッションの
悪化や出力の低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンの上面に
形成したリエントラント型のキャビティ燃焼室の中心に
インジェクタのノズル部を臨ませるとともに、グロープ
ラグの発熱部を前記キャビティ燃焼室の内部に突出させ
たディーゼルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】吸気の圧縮熱で燃料を着火させるディー
ゼルエンジンは、低温時に始動性が低下するのを防止す
べく、燃焼室の外部で予め吸気を加熱する吸気ヒータや
燃焼室の内部に吸入された吸気を加熱するグロープラグ
を備えている。吸気ヒータは電力消費量が大きいため、
大容量のバッテリを搭載したトラック等の大型車両に多
く採用されており、電力消費量の小さいグロープラグは
乗用車等の小型車両に多く採用されている。
【0003】グロープラグを備えたディーゼルエンジン
において、インジェクタから噴射された燃料がグロープ
ラグの発熱部に直接当たると、グロープラグの発熱部の
温度が低下し、あるいはグロープラグの発熱部の近傍の
燃料濃度が高くなり過ぎて酸素濃度が不足するために始
動性が低下する問題があるだけでなく、燃料がグロープ
ラグの発熱部に直接当たることで燃焼室内のスワール流
が乱されてしまい、燃料と吸気との混合が不充分になっ
て排気エミッションの悪化や出力の低下の原因となる問
題がある。
【0004】そこで、特開2000−230471号公
報に開示されたディーゼルエンジンでは、インジェクタ
から噴射される燃料の方向をグロープラグの発熱部に対
して燃焼室の円周方向にずらすことにより、燃料がグロ
ープラグの発熱部に直接当たることを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、シリンダ軸線に直交する方向に見て、イン
ジェクタからの燃料の噴射範囲とグロープラグの発熱部
とが重なっているため、インジェクタとグロープラグと
の位置決め精度が低い場合には燃料の噴射範囲が円周方
向に僅かにずれて、インジェクタから噴射された燃料が
グロープラグの発熱部に直接当たる可能性があり、イン
ジェクタとグロープラグとの高い位置決め精度が要求さ
れて作業性が悪かった。また燃焼室内にスワール流が発
生する場合には、そのスワール流によって燃料の噴射範
囲が円周方向に僅かにずれるだけで、インジェクタから
噴射された燃料がグロープラグの発熱部に直接当たる可
能性があった。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、インジェクタから噴射された燃料がグロープラグの
発熱部に直接当たるのを防止しながら、ディーゼルエン
ジンの始動性能を確保することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ピストンの上
面に形成したキャビティ燃焼室の中央部にインジェクタ
のノズル部を臨ませるとともに、グロープラグの発熱部
を前記キャビティ燃焼室の内部に突出させたディーゼル
エンジンにおいて、インジェクタのノズル部から噴射さ
れる燃料の噴射範囲の上方にグロープラグの発熱部の下
端を位置させたことを特徴とするディーゼルエンジンが
提案される。
【0008】上記構成によれば、ディーゼルエンジンの
ピストンの上面に形成したキャビティ燃焼室の中央部に
配置したインジェクタのノズル部から燃料を噴射すると
き、キャビティ燃焼室の内部に突出するグロープラグの
発熱部の下端が噴射された燃料の噴射範囲の上方に位置
するので、前記燃料がグロープラグの発熱部に直接当た
るのが防止される。これにより、グロープラグの発熱部
の温度が低下したり、グロープラグの発熱部の近傍の燃
料濃度が高くなり過ぎて酸素濃度が不足したりすること
がなくなり、ディーゼルエンジンの始動性を高めるとと
もに、排気エミッションの悪化や出力の低下を防止する
ことができる。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、グロープラグの発熱部の下端
をインジェクタのノズル部の下端よりも上方に配置した
ことを特徴とするディーゼルエンジンが提案される。
【0010】上記構成によれば、グロープラグの発熱部
の下端をインジェクタのノズル部の下端よりも上方に配
置したので、取付時の誤差でグロープラグの発熱部の下
端とインジェクタのノズル部の下端との位置関係が多少
変化しても、インジェクタから噴射される燃料の噴射範
囲の上方にグロープラグの発熱部の下端が位置すること
が保証される。
【0011】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、シリンダ軸線
方向に見て、インジェクタのノズル部からの燃料の噴射
方向の何れかがグロープラグの発熱部を指向することを
特徴とするディーゼルエンジンが提案される。
【0012】上記構成によれば、インジェクタのノズル
部から複数の方向に噴射される燃料の何れかが、シリン
ダ軸線方向に見てグロープラグの発熱部を指向するの
で、噴射された燃料がグロープラグの発熱部から離れ過
ぎるのを防止して始動性能を確保することができる。
【0013】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、イン
ジェクタのノズル部から何れかの方向に噴射された燃料
が、キャビティ燃焼室の内面に沿って反転してグロープ
ラグの発熱部に向かうことを特徴とするディーゼルエン
ジンが提案される。
【0014】上記構成によれば、インジェクタのノズル
部から複数の方向に噴射された燃料の何れかが、キャビ
ティ燃焼室の内面に沿って反転してグロープラグの発熱
部に向かうので、吸気と充分に混合し、かつ流速が低下
した燃料をグロープラグの発熱部に当て易くなり、始動
性を一層高めることができる。
【0015】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、シリ
ンダ軸線方向に見てピストンとグロープラグの発熱部と
が重なる位置において、シリンダヘッドに斜めに形成し
たグロープラグの取付孔の下方にウオータジャケットを
設けたことを特徴とするディーゼルエンジンが提案され
る。
【0016】上記構成によれば、シリンダヘッドに斜め
に形成したグロープラグの取付孔の下方であり、かつ高
温となるシリンダ軸線方向に見てピストンとグロープラ
グの発熱部とが重なる位置にウオータジャケットを設け
たので、グロープラグの発熱部をウオータジャケットで
効果的に冷却して過熱を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はディーゼルエンジンの部分縦断面図、図2は
図1の2−2線断面図、図3は図1の3部拡大図であ
る。尚、本明細書において、上方とはシリンダ軸線L方
向のシリンダヘッド側を指し、シリンダ軸線L方向のシ
リンダブロック側を指すものと定義する。
【0019】図1および図2に示すように、ディーゼル
エンジンEはシリンダブロック11と、その上面にガス
ケット12を介して結合されたシリンダヘッド13とを
備えており、シリンダブロック11の内部に装着したシ
リンダスリーブ14にピストン15が摺動自在に嵌合す
る。シリンダヘッド13には吸気ポート16および排気
ポート17が形成されており、吸気ポート16の下流端
に形成された2個の吸気バルブ孔18,18がそれぞれ
吸気バルブ19,19で開閉され、排気ポート17の上
流端に形成された2個の排気バルブ孔20,20がそれ
ぞれ排気バルブ21,21で開閉される。
【0020】図3を併せて参照すると明らかなように、
ピストン15の上面には、いわゆるリエントラント型の
キャビティ燃焼室22が凹設される。キャビティ燃焼室
22はシリンダ軸線Lに対して軸対称な形状を有してお
り、深さ方向の中間部がシリンダ軸線Lから離れるよう
にえぐれた側壁22aと、シリンダ軸線Lに向かってな
だらかに高くなるコーン状の底壁22bと、底壁22b
の中心、つまりシリンダ軸線L上に位置する頂部22c
とを備える。
【0021】シリンダヘッド13にはシリンダ軸線Lに
沿うようにインジェクタ23が取り付けられており、イ
ンジェクタ23の先端のノズル部23aは上死点にある
ピストン15のキャビティ燃焼室22内に突出し、キャ
ビティ燃焼室22の頂部22cに対向する。またシリン
ダ軸線Lに対して傾斜するようにリンダヘッド13に形
成された取付孔13aにグロープラグ24が取り付けら
れており、その先端の発熱部24aは上死点にあるピス
トン15のキャビティ燃焼室22内に突出する。グロー
プラグ24の発熱部24aはシリンダ軸線Lから偏心し
ており、その発熱部24aの下端はインジェクタ23の
ノズル部23aの下端よりも距離αだけ高い位置ある。
【0022】シリンダ軸線L方向に見て、ノズル部23
aから複数の噴射方向d(実施例では60°間隔で六つ
の方向)に燃料が噴射され、各々の噴射方向dにおい
て、燃料はキャビティ燃焼室22の側壁22aに向けて
コーン状の噴射範囲rをもって拡散する。シリンダ軸線
Lに直交する方向に見て、燃料の噴射方向dは水平方向
よりも下向きになっており、その噴射範囲rの上方にグ
ロープラグ24の発熱部24aの下端が位置している。
【0023】シリンダブロック11およびシリンダヘッ
ド13には冷却水が循環するウオータジャケット11
a,11b,13b〜13fが形成されており、その一
部のウオータジャケット13fは、グロープラグ24の
取付孔13aの下方、かつピストン15の上方のシリン
ダヘッド13に形成される。
【0024】しかして、ディーゼルエンジンEの冷間始
動時に燃料の着火を促進して始動性を高めるべく、グロ
ープラグ24に通電して発熱部24aを発熱させた状態
で、インジェクタ23のノズル部23aから燃料を噴射
すると、クランキングによる圧縮熱で燃焼室22内の燃
料が着火してディーゼルエンジンEが始動する。
【0025】このとき、インジェクタ23のノズル部2
3aから六つの噴射方向dに噴射された燃料は噴射範囲
rにコーン状に拡散するが、その燃料の噴射範囲rの上
方にグロープラグ24の発熱部24aの下端が位置する
ため、噴射された燃料がグロープラグ24の発熱部24
aに直接当たることが防止される。その結果、グロープ
ラグ24の発熱部24aが燃料で冷やされて温度が低下
することや、グロープラグ24の発熱部24aの近傍の
燃料濃度が高くなり過ぎて酸素濃度が不足することや、
キャビティ燃焼室22内にスワール流が発生する場合に
も発熱部24aに衝突した燃料によりキャビティ燃焼室
22内のスワール流が乱されることが防止され、ディー
ゼルエンジンEの始動性を高め、かつ排気エミッション
の悪化や出力の低下を防止することができる。またキャ
ビティ燃焼室22内のスワール流によって燃料の噴射方
向dが多少円周方向にずれても、その燃料がグロープラ
グ24の発熱部24aに直接当たることが防止される。
【0026】特に、グロープラグ24の発熱部24aの
下端がインジェクタ23のノズル部23aの下端よりも
上方に位置しているので、グロープラグ24やインジェ
クタ23の取付時の誤差でグロープラグ24の発熱部2
4aの下端とインジェクタ23のノズル部23aの下端
との位置関係が多少変化しても、グロープラグ24の発
熱部24aの下端はインジェクタ23から噴射される燃
料の噴射範囲rの上方に確実に位置することになり、噴
射された燃料がグロープラグ24の発熱部24aに直接
当たることはない。
【0027】また燃料の噴射方向dがグロープラグ24
の発熱部24aから極端に外れているとディーゼルエン
ジンEの始動性が低下する虞があるが、グロープラグ2
4の発熱部24aはキャビティ燃焼室22内に突出して
おり、かつシリンダ軸線L方向に見て、燃料の噴射方向
dの一つがグロープラグ24の発熱部24aを指向して
いるので、噴射された燃料がグロープラグ24の発熱部
24aから離れ過ぎるのを防止して始動性能を確保する
ことができる。
【0028】更に、図3に矢印Aで示すように、インジ
ェクタ23から噴射された燃料の一部は、キャビティ燃
焼室22の側壁22aおよび底壁22bに案内されて反
転し、グロープラグ24の発熱部24aに向かって流れ
るようになり、しかもその過程で燃料と吸気とが混合し
て充分に霧化するとともに燃料の流速が低下ため、発熱
部24aによる燃料の着火が促進されて始動性が一層向
上する。
【0029】以上のように、インジェクタ23から噴射
された燃料がグロープラグ24の発熱部24aに直接当
たるのが防止されるため、前記発熱部24aは高温に維
持されるが、逆に発熱部24aの温度が過剰に高くなる
虞がある。しかしながら、グロープラグ24の発熱部2
4aのすぐ近傍、つまりシリンダヘッド13に斜めに形
成されたグロープラグ24の取付孔13aの下方であ
り、かつピストン15の上方位置にウオータジャケット
13fを形成したので、そのウオータジャケット13f
で発熱部24aを効果的に冷却して過熱を防止すること
ができる。しかも、グロープラグ24の発熱部24aの
下端がインジェクタ23のノズル部23aの下端よりも
上方に位置しているので、グロープラグ24の発熱部2
4aに連結される拡径部24bの位置も上方に設けるこ
とができ、ウオータジャケット13fの容量を確保する
上でも有利である。更に、グロープラグ24の最小径部
分である発熱部24aが収容される取付孔13aの全周
にウオータジャケット13fを形成すれば、発熱部24
aの過熱防止に一層有利である。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0031】例えば、実施例ではインジェクタ23が燃
料を六つの噴射方向dに噴射しているが、その噴射方向
dの数は適宜変更可能である。
【0032】また実施例のディーゼルエンジンEのキャ
ビティ燃焼室22はリエントラント型のものであるが、
本発明は他の形状のキャビティ燃焼室に対しても適用可
能である。
【0033】また実施例ではインジェクタ23をキャビ
ティ燃焼室22の中心に配置しているが、中心から多少
外れた位置(キャビティ燃焼室22の中央部)に配置す
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ディーゼルエンジンのピストンの上面に形成
したキャビティ燃焼室の中央部に配置したインジェクタ
のノズル部から燃料を噴射するとき、キャビティ燃焼室
の内部に突出するグロープラグの発熱部の下端が噴射さ
れた燃料の噴射範囲の上方に位置するので、前記燃料が
グロープラグの発熱部に直接当たるのが防止される。こ
れにより、グロープラグの発熱部の温度が低下したり、
グロープラグの発熱部の近傍の燃料濃度が高くなり過ぎ
て酸素濃度が不足したりすることがなくなり、ディーゼ
ルエンジンの始動性を高めるとともに、排気エミッショ
ンの悪化や出力の低下を防止することができる。
【0035】また請求項2に記載された発明によれば、
グロープラグの発熱部の下端をインジェクタのノズル部
の下端よりも上方に配置したので、取付時の誤差でグロ
ープラグの発熱部の下端とインジェクタのノズル部の下
端との位置関係が多少変化しても、インジェクタから噴
射される燃料の噴射範囲の上方にグロープラグの発熱部
の下端が位置することが保証される。
【0036】また請求項3に記載された発明によれば、
インジェクタのノズル部から複数の方向に噴射される燃
料の何れかが、シリンダ軸線方向に見てグロープラグの
発熱部を指向するので、噴射された燃料がグロープラグ
の発熱部から離れ過ぎるのを防止して始動性能を確保す
ることができる。
【0037】また請求項4に記載された発明によれば、
インジェクタのノズル部から複数の方向に噴射された燃
料の何れかが、キャビティ燃焼室の内面に沿って反転し
てグロープラグの発熱部に向かうので、吸気と充分に混
合し、かつ流速が低下した燃料をグロープラグの発熱部
に当て易くなり、始動性を一層高めることができる。
【0038】また請求項5に記載された発明によれば、
シリンダヘッドに斜めに形成したグロープラグの取付孔
の下方であり、かつ高温となるシリンダ軸線方向に見て
ピストンとグロープラグの発熱部とが重なる位置にウオ
ータジャケットを設けたので、グロープラグの発熱部を
ウオータジャケットで効果的に冷却して過熱を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディーゼルエンジンの部分縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3部拡大図
【符号の説明】
13 シリンダヘッド 13a グロープラグの取付孔 13f ウオータジャケット 15 ピストン 22 キャビティ燃焼室 23 インジェクタ 23a ノズル部 24 グロープラグ 24a 発熱部 L シリンダ軸線 d 燃料の噴射方向 r 燃料の噴射範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/36 F02F 1/36 A F02M 61/14 310 F02M 61/14 310S F02P 19/00 F02P 19/00 A Fターム(参考) 3G023 AA03 AA08 AB05 AB09 AC05 AD02 AD12 3G024 AA04 BA29 CA05 DA02 FA00 3G066 AA07 AB02 AD12 BA14 BA23 CC33 CC34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(15)の上面に形成したキャ
    ビティ燃焼室(22)の中央部にインジェクタ(23)
    のノズル部(23a)を臨ませるとともに、グロープラ
    グ(24)の発熱部(24a)を前記キャビティ燃焼室
    (22)の内部に突出させたディーゼルエンジンにおい
    て、 インジェクタ(23)のノズル部(23a)から噴射さ
    れる燃料の噴射範囲(r)の上方にグロープラグ(2
    4)の発熱部(24a)の下端を位置させたことを特徴
    とするディーゼルエンジン。
  2. 【請求項2】 グロープラグ(24)の発熱部(24
    a)の下端をインジェクタ(23)のノズル部(23
    a)の下端よりも上方に配置したことを特徴とする、請
    求項1に記載のディーゼルエンジン。
  3. 【請求項3】 シリンダ軸線(L)方向に見て、インジ
    ェクタ(23)のノズル部(23a)からの燃料の噴射
    方向(d)の何れかがグロープラグ(24)の発熱部
    (24a)を指向することを特徴とする、請求項1また
    は請求項2に記載のディーゼルエンジン。
  4. 【請求項4】 インジェクタ(23)のノズル部(23
    a)から何れかの方向に噴射された燃料が、キャビティ
    燃焼室(22)の内面に沿って反転してグロープラグ
    (24)の発熱部(24a)に向かうことを特徴とす
    る、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のディーゼ
    ルエンジン。
  5. 【請求項5】 シリンダ軸線(L)方向に見てピストン
    (15)とグロープラグ(24)の発熱部(24a)と
    が重なる位置において、シリンダヘッド(13)に斜め
    に形成したグロープラグ(24)の取付孔(13a)の
    下方にウオータジャケット(13f)を設けたことを特
    徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のデ
    ィーゼルエンジン。
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