JP2003253580A - 脱インキパルプの製造方法 - Google Patents

脱インキパルプの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルカリソーキングを行わないことにより、本
発明は脱インキパルプ製造における排水負荷を軽減する
と同時に、オゾン処理による前処理により、セルラーゼ
処理の脱インキ性を向上させる脱インキ古紙パルプを製
造する方法を提供する。 【解決手段】セルラーゼ処理工程を含む印刷古紙の脱イ
ンキパルプの製造方法において、該セルラーゼ処理の前
処理工程としてオゾン処理を行い、該オゾン処理はセル
ラーゼ処理の直前、パルプ濃度15%以上で行い、アル
カリソーキング工程を含まない脱インキパルプの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱インキパルプの
製造方法に関し、さらに詳しくは、印刷古紙から脱イン
キパルプを製造する方法においてオゾン処理を前処理と
して行うセルラーゼ処理工程を有する古紙パルプの脱イ
ンキ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷古紙から脱インキパルプを製造する
方法には、一般に印刷古紙の離解工程とアルカリソーキ
ング(アルカリ浸漬)工程を経由し、フローテーター等
でパルプとインキを分離する方法が多く用いられる。即
ち、一般的な脱インキ法では、印刷古紙をパルパー等の
離解機でアルカリ性薬品及び界面活性剤よりなる脱イン
キ剤と共に離解したのち、さらにアルカリ性薬品、過酸
化水素および界面活性剤を添加してアルカリソーキング
を行い、パルプ繊維を膨潤させ、インキを分離する。次
に、フローテーション工程では気泡にインキ粒子を付
着、浮上させ、インキ粒子をパルプから分離する。
【0003】また、さらに白色度の高いパルプを製造す
る場合には、上記脱インキ工程を経た後、酸化漂白剤や
還元漂白剤などの漂白薬品による漂白工程が行われる。
【0004】アルカリソーキング工程は、古紙の離解工
程の後、アルカリ性薬品、過酸化水素および界面活性剤
を添加して10〜35%のパルプ濃度でアルカリ浸漬を
行い、パルプ繊維を膨潤させ、印刷インキをパルプ繊維
から剥離させている。しかし、該アルカリソーキング処
理を行なうことにより、脱インキを促進するばかりでな
く、クレーやタルク、二酸化チタンなどの填料、デンプ
ン、ポリビニルアルコールなどの紙力増強剤、ラテック
ス、酸化デンプン、炭酸カルシウムなどの塗工組成物お
よび微細繊維などが洗浄脱水処理などで排出されるばか
りか、アルカリによるパルプの膨潤溶解作用によりパル
プの一部が溶解するため、この排水中のCOD(化学的
酸素要求量)は1000〜4000ppm、対生産パル
プ質量あたり1〜4%に達する。そのため、脱インキ工
程の排水を公共用水域に放流する前には、大量に希釈ま
たは清澄化する必要があり、凝集処理薬品や設備費、ラ
ンニングコストがかかるという問題点があった。この排
水負荷を軽減する目的で、アルカリソーキング工程を中
性領域の条件で実施しようとすると、パルプ繊維の膨潤
が十分でなく、セルラーゼを用いた脱インキ処理だけで
は印刷インキの剥離が不十分となり、この工程の後に続
くフローテーション工程で印刷インキの浮上分離がしに
くく、脱インキパルプの白色度が上がらないといった品
質上の問題点があった。
【0005】印刷古紙の脱インキ工程を行った後、また
は同時にセルラーゼを使用して脱インキする例は特公平
3−57235号公報、特開平9−241985号公報
があるが、これは過酸化水素を活性化させるため、アル
カリ耐性セルラーゼを用いてアルカリ条件において脱イ
ンキ処理を行うものである。特開平6−228895号
公報、特開平6−346390号公報では古紙の離解前
に、特開平2−80683号公報、特公平4−9231
号公報、特表平5−505654号公報、特表平6−5
06732号公報、特表平10−507794号公報、
特開平8−226088号公報では、離解時または離解
後にセルラーゼを添加して脱インキを行う方法である
が、酵素反応を促進するための前処理は行っていない。
特開2001−214389号公報も、ニーダーもしく
はディスパーザー工程でセルラーゼを添加し、さらに常
に流動している状態で脱インキを行うものであるが、酵
素反応を促進するための前処理を行うものではなく、セ
ルラーゼ処理だけでは脱インキが不十分である。特開平
9−49179号公報、特開平9−78480号公報
は、従来のアルカリ性での脱インキ処理、漂白処理を行
った後にセルラーゼ処理するものであるが、酵素反応を
促進するための前処理としてオゾン処理は行っていな
い。特表平7−500151号公報は、前処理による効
率的な酵素処理法を提示しているが、前処理として、パ
ルプのカルボキシル基の対イオン変成を行っており、オ
ゾン処理を行うものではない。従来の技術では、離解工
程や漂白工程などで用いる脱インキ物質として、オゾン
やセルラーゼを用いているが、酵素の反応を促進し、酵
素による脱インキ性を向上するための前処理としてオゾ
ン処理したものはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】印刷古紙からインキを
除去し排水負荷を軽減したパルプを得ようとする場合、
アルカリ添加率を低減した条件で実施する必要がある
が、通常の処理ではパルプ繊維の膨潤が十分でなく、リ
グニンを多く含むパルプは、セルラーゼの反応性が悪い
ため、セルラーゼを用いた脱インキ処理では印刷インキ
の剥離が不十分で問題となる。即ち、本発明は脱インキ
パルプ製造における排水負荷を軽減すると同時に、セル
ラーゼ処理による脱インキ性を向上した脱インキ古紙パ
ルプを製造する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者等はセルラーゼによる脱インキ反応を促進
する方法について鋭意検討した。その結果、意外にも、
オゾンによる前処理を行うことで、リグニンを多く含む
パルプでも、セルラーゼ処理で効果的に目的を達成でき
ることを見出した。即ち、本発明は以下の発明を包含す
る。 (1)セルラーゼ処理工程を含む印刷古紙の脱インキパ
ルプの製造方法において、該セルラーゼ処理の前処理工
程としてオゾン処理を行う脱インキパルプの製造方法。 (2)前記脱インキパルプの製造方法において、アルカ
リソーキング工程を含まない(1)記載の脱インキパル
プの製造方法。 (3)前記オゾン処理工程はセルラーゼ処理の直前に行
われ、pH5〜10で行う(1)又は(2)のいずれか
に記載の脱インキパルプの製造方法。 (4)前記オゾン処理工程はパルプ濃度15%以上で行
う(1)〜(3)のいずれかに記載の脱インキパルプの
製造方法。 (5)前記オゾン処理工程は、セルラーゼ処理の有無に
よる溶出糖量の差を10〜80%増加させる前処理工程
である(1)〜(4)記載の脱インキパルプの製造方
法。
【0008】本発明による方法が、リグニンを多く含む
パルプでも、セルラーゼ処理で残留インキが少なく、排
水負荷も低減した脱インキパルプが得られる理由につい
て、本発明者等は以下のように考えている。即ち、セル
ラーゼによってパルプ表面が削られていくことで、パル
プ表面に固着しているインキがはがれ易くなる、あるい
はパルプとインキの界面に界面活性剤が浸透し易くな
り、脱インキ性が向上することが推測される。また、セ
ルラーゼ処理によってフィブリルが減少し、パルプが解
繊し易くなるために、繊維間に固着しているインキが剥
離、分散することも考えられる。この結果、中性領域で
もパルプからインキが剥離・分散し、かつディスパージ
ョンなどの機械的攪拌力による剥離・分散効果も向上す
るため、従来のアルカリソーキング工程で添加していた
アルカリを低減した場合でも、従来とほぼ同等の脱イン
キ効果が得られるとともに、排水中のアルカリ量が減少
するため有機物の溶出も少なくなり、排水負荷が低くな
るものと推定している。
【0009】また、リグニンはセルラーゼの反応を阻害
する物質であるため、セルラーゼを用いて、リグニンを
多く含むパルプからインキ剥離・分散効果を向上させる
ためには、さらにセルラーゼの作用を促進する何らかの
処理が必要である。本発明者等は、このような処理工程
としてオゾンによる前処理が極めて好適であることを見
出し、本発明を完成するに至った。オゾンによる前処理
が、セルラーゼの脱インキ性を促進するのに効果的であ
ることの理由としては、オゾン処理はパルプにクラック
を生じさせるため、セルラーゼが作用するパルプの表面
積を増大させ、セルラーゼの反応性を改善するものと推
測される。また、オゾン処理によって、リグニンやその
他セルラーゼの作用を阻害する物質が分解、除去される
ことで、セルラーゼが作用し易くなり、さらには、オゾ
ンを混合攪拌する際の機械的シェアで、セルロースの結
晶化度が低下し、セルラーゼの作用を促進するため、セ
ルラーゼの反応性が改善され、溶出する全糖の量が増加
すると考えられる。その増加量としてはセルラーゼ処理
の有無による溶出糖量の差で10〜80%である。セル
ラーゼ処理により、全糖の量が増加するような前処理と
してオゾンは好適である。また、オゾン前処理を行うこ
とで、リグニンを多く含み、セルラーゼの脱インキ作用
が阻害されるパルプの反応性も改善されるため、アルカ
リソーキング工程を行わずに脱インキを行うことが可能
となり、その結果、アルカリにより溶出する有機物の量
も減少して、排水負荷を大幅に軽減した脱インキパルプ
を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明が対象としている古紙とし
ては、上白・模造・色上などの上質古紙、事務用紙、そ
の他複写機、OA機器から生ずる印刷紙、ダンボール古
紙を含むミックスオフィス古紙(MOW)、チラシ、新
聞紙、雑誌、書籍などを含む。
【0011】通常の脱インキパルプの製造においては、
古紙の離解工程の後、アルカリ性薬品、過酸化水素およ
び界面活性剤を添加して、一般的には10〜35質量%
のパルプ濃度でアルカリソーキングを行い、次工程で該
パルプを希釈してフローテーター等にかけられ(フロー
テーション工程)パルプ繊維とインキを分離する方法が
とられる。本発明の方法は、アルカリソーキング工程の
代わりに、オゾン処理とセルラーゼ処理工程を設けるも
ので、この場合の工程の流れは、離解工程、オゾン処
理、セルラーゼ処理工程、フローテーション工程の順と
なり、現有の設備をそのまま使用できる。
【0012】本発明のオゾン処理工程のpH条件は、あ
えて調整する必要はなく、その前工程の終pHで処理で
きる。通常、オゾン処理は酸性条件で行われるが、灰分
の多い古紙を処理する際にはpH調整が困難である。本
発明の場合にはpHを酸性条件にする必要はない。直後
に行うセルラーゼ処理の効果を高めるためにはpH5〜
10で行うことが好ましい。
【0013】オゾン処理工程の温度も、あえて調整する
必要はなく、その前工程のパルプ温度で処理できる。た
だし、高温の場合にはオゾンの無効分解や、パルプの紙
力低下、直後に行うセルラーゼ処理の効率が落ちるた
め、5〜80℃の範囲が好ましい。
【0014】オゾン処理工程の処理時間は、数秒〜60
分程度で良い。オゾンは、急速な反応なので、60分以
上処理してもそれ以上の効果向上は難しく、セルラーゼ
による紙力低下が問題となるため実用的ではない。
【0015】オゾン処理工程のパルプ濃度は4〜45質
量%、好ましくは15質量%以上である。パルプ濃度が
低濃度から中濃度の場合、攪拌は容易であるが、灰分が
多いとオゾンはパルプに作用せず、無効分解し易くなる
ため、予め灰分を除去する必要があり、その場合の灰分
は一般的には、3%以下とされている。パルプ濃度が1
5質量%以上の高濃度で処理した方が、オゾンはパルプ
に作用して無効分解が抑制されるため、3%を超える灰
分でも除去する必要がなくなり、オゾン添加率を削減で
きる。
【0016】オゾン処理工程におけるオゾンの添加率
は、絶乾パルプに対して0.1〜3.0質量%であり、
好ましくは0.5〜2.0質量%である。3.0質量%
を超えて多く添加した場合、パルプの紙力低下が著しい
ため、品質上問題となる。
【0017】本発明のセルラーゼ処理工程のpH条件
は、セルラーゼが活性を失わない範囲であれば良く、p
H5〜9が適当であり、より好ましくはpH6〜8にお
いて処理される。pH9を超えるとリグニンの新しい発
色構造の顕在化、および既に顕在化している発色基の反
応性の低下が起こる可能性があり、さらにパルプのアル
カリ性による有機物の溶解が激しくなり排水負荷が増大
するという問題点もある。また、pH5を超える酸性側
では、印刷古紙が炭酸カルシウムを填料として用いてい
る場合に、pHを調整するための酸添加率が増大する。
【0018】セルラーゼ処理工程の温度は、セルラーゼ
が活性を失わない範囲であれば良く、20〜70℃の範
囲、好ましくは40〜60℃の範囲である。20℃未満
では反応速度が小さく、十分な効果が得られない。一
方、温度が70℃を超えると、セルラーゼが失活すると
いう問題点もあるので適さない。
【0019】セルラーゼ処理工程の処理時間は、20〜
180分、好ましくは30〜120分である。120分
を超えて処理してもそれ以上の効果向上は難しく、セル
ラーゼによる紙力低下が問題となるため実用的ではな
い。
【0020】セルラーゼ処理工程のパルプ濃度は1〜3
5質量%、好ましくは5〜15質量%である。パルプ濃
度が20〜35質量%の中濃度から高濃度の場合、パル
プスラリー中のセルラーゼ濃度は高くなるが、高濃度の
ため攪拌処理を強化する必要がある。また、攪拌処理に
より発熱する場合には、酵素が失活する可能性があるた
め、温度コントロールが必要になるためパルプ濃度が2
0質量%以下の濃度で処理した方が、攪拌も容易で、攪
拌処理時の発熱による酵素の失活も抑制できる。
【0021】セルラーゼ処理工程におけるセルラーゼの
添加率は、絶乾パルプに対して0.003〜3.0質量
%であり、好ましくは0.005〜0.5質量%であ
る。3.0質量%より多く添加した場合、パルプの紙力
低下が著しいため、品質上問題となる。また0.003
質量%未満ではセルラーゼの効果が見られないため好ま
しくない。
【0022】本発明で用いるセルラーゼとしては、粗製
セルラーゼ、セロビオヒドラーゼ、エンドグルカナー
ゼ、エキソグルカナーゼなど、セルロースを分解できる
ものであれば特に限定されるものではないが、処理後パ
ルプの紙力低下を考慮した場合、精製された単一成分の
セルラーゼが好適である。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、実施例は本発明をなんら限定するものではな
い。本実施例中では、百分率(%)は白色度以外すべて
質量%を意味し、また、薬品添加率は、対絶乾パルプあ
たりの質量%で示した。脱インキパルプの品質は、残カ
ーボン面積率で評価した。ここで、残留カーボン面積率
(ppm)とは、得られた脱インキパルプのパルプシー
ト中に残存しているインキを主体とする着色物の総面積
をパルプシートの総面積で割った値をppmで表示した
ものである。また、フェノール硫酸法を用いて測定し
た、セルラーゼ処理工程後の溶出糖量(全糖)を付記し
た。
【0024】<実施例1>タイプ模造古紙に40℃の温
水を加えて、試験用パルパーで以下のような条件で離解
し、濃度40%に脱水した。 パルプ濃度・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.0 % 苛性ソーダ添加率・・・・・・・・・・ 0.4 % 次に、オゾン処理工程として、オートクレーブを用い、
以下の条件で上記パルプを攪拌処理した。オゾン処理前
の灰分は7.4%、pHは9.7、処理後pHは7.6
であった。 パルプ濃度・・・・・・・・・・・・・・・・ 40.0% 処理時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 分 処理温度・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 ℃ オゾン添加率・・・・・・・・・・・・・・ 2.0 % オゾン処理工程終了後、パルプ濃度を3%に希釈した後
30%に脱水し、セルラーゼ添加直後のpHが7.0に
なるよう酸で調整した後、セルラーゼ処理工程として、
以下の条件で上記パルプを処理した。 パルプ濃度・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.0% 処理時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60 分 処理温度・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55 ℃ 界面活性剤添加率・・・・・・・・・・ 0.1 % (花王(株)社製ノニオン界面活性剤DI−767) セルラーゼ添加率・・・・・・・・・・ 0.01% (ノボノルディスク(株)社製Novozyme47
6) 次にパルプ濃度を30%に脱水して、脱水ろ液中の溶出
糖量(全糖)を測定した後、パルプを325メッシュワ
イヤー上で、イオン交換水を用いて、ワイヤーを抜ける
成分が完全に無くなるまで洗浄し、TAPPI標準法に
より手抄シートを作成して風乾した。手抄シートはパル
プ白色度と残カーボン面積率を測定し、実施例1として
表1に示した。
【0025】<比較例1>実施例1において、オゾンと
セルラーゼを無添加で処理した以外は実施例1と同様に
処理した。結果を比較例1として表1に示した。 <比較例2>実施例1において、オゾン無添加で処理し
た以外は実施例1と同様に処理した。結果を比較例2と
して表1に示した。 <比較例3>実施例1において、セルラーゼ無添加で処
理した以外は実施例1と同様に処理した。結果を比較例
3として表1に示した。
【0026】<実施例2>実施例1において、タイプ模
造古紙の代わりにPPC古紙を用いたこと以外は実施例
1と同様に処理した。結果を実施例2として表1に示し
た。オゾン処理前の灰分は4.3%、pHは9.9、処
理後pHは7.5であった。 <比較例4>実施例2において、オゾンとセルラーゼを
無添加で処理した以外は実施例1と同様に処理した。結
果を比較例4として表1に示した。 <比較例5>実施例2において、オゾン無添加で処理し
た以外は実施例1と同様に処理した。結果を比較例5と
して表1に示した。 <比較例6>実施例2において、セルラーゼ無添加で処
理した以外は実施例1と同様に処理した。結果を比較例
6として表1に示した。
【0027】<実施例3>実施例1において、タイプ模
造古紙の代わりに新聞古紙60%、チラシ古紙40%を
用いたこと以外は実施例1と同様に処理した。結果を実
施例3として表1に示した。オゾン処理前の灰分は1
3.2%、pHは9.8、処理後pHは7.5であっ
た。 <比較例7>実施例3において、オゾンとセルラーゼを
無添加で処理した以外は実施例1と同様に処理した。結
果を比較例7として表1に示した。 <比較例8>実施例3において、オゾン無添加で処理し
た以外は実施例1と同様に処理した。結果を比較例8と
して表1に示した。 <比較例9>実施例3において、セルラーゼ無添加で処
理した以外は実施例1と同様に処理した。結果を比較例
9として表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上、本発明について詳述したが、オゾ
ンによる前処理を行った後、セルラーゼ処理をして印刷
古紙を脱インキするこの発明の方法により、リグニン量
に関わらずどのパルプにおいてもセルラーゼの作用が促
進され、セルラーゼ単独処理よりも脱インキ性を改善
し、排水中への有機物の溶出が少ない、排水負荷を軽減
した脱インキパルプを製造することができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルラーゼ処理工程を含む印刷古紙の脱イ
    ンキパルプの製造方法において、該セルラーゼ処理の前
    処理工程としてオゾン処理を行うことを特徴とする脱イ
    ンキパルプの製造方法。
  2. 【請求項2】前記脱インキパルプの製造方法において、
    アルカリソーキング工程を含まないことを特徴とする請
    求項1記載の脱インキパルプの製造方法。
  3. 【請求項3】前記オゾン処理工程はセルラーゼ処理の直
    前に行われ、pH5〜10で行うことを特徴とする請求
    項1または2のいずれかに記載の脱インキパルプの製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記オゾン処理工程はパルプ濃度15%以
    上で行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の脱インキパルプの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110438835A (zh) * 2019-07-24 2019-11-12 浙江景兴纸业股份有限公司 一种改善高得率浆纤维柔软度的方法

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CN110438835A (zh) * 2019-07-24 2019-11-12 浙江景兴纸业股份有限公司 一种改善高得率浆纤维柔软度的方法
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