JP2003253542A - 交織物およびその製造方法 - Google Patents

交織物およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】家庭洗濯などでのしわ発生が少なく、強度低下
による擦り切れなどの発生が少なく、反発性に優れたアセ
テート 繊維を用いた交織物及びその製造方法を提供する。 【解決手段】(1) ケン化されたアセテート 繊維と再生セルロース 系
繊維を有する交織物であって、上記アセテート 繊維の交織方
向における該交織物の伸長率が5〜30%である交織物。
(2) 前記アセテート 繊維のケン化による重量減少率が5〜20重
量%である交織物。(3) アセテート 繊維と再生セルロース 系繊維
を有する交織物を得た後、該交織物を、アルカリ剤濃度が5
〜80g/L であるアルカリ性水溶液でアルカリ処理する交織物の製
造方法。(4) 前記再生セルロース 系繊維とアセテート 繊維の繊度
比が1:1〜2.5 である交織物の製造方法。(5) 前記交
織物であって、経糸に再生セルロース 系繊維、緯糸にケン化さ
れたアセテート 繊維を有する裏地。(6) 前記交織物が綾織物
である裏地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交織物およびその製
造方法に関し、さらに詳しくはしわ発生や強度低下が少
なく、反発性に優れた交織物、その製造方法および裏地
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アセテート繊維は鮮明で光沢感が
あり、ドライな風合を有するため、裏地やアウトウェア
に幅広く使用されている。しかし、しわになりやすく、
強度も低いため、家庭洗濯などによりしわが発生した
り、擦り切れるなどの問題があった。特開昭57−21
569号公報には、アセテート繊維の強度や風合いを向
上させるために、水酸化ナトリウムを4g/L以上の濃
度とした水溶液で処理(実施例では25g/Lの水溶液
で60℃で処理)し、ケン化によりその重量を1〜8重
量%に減量させる方法が開示されている。また特開昭6
1−34275号公報には、絹様風合いとドレープ性の
ある布帛を得るために、強アルカリと無機塩を含有する
水溶液で処理(実施例では水酸化ナトリウムを40g/
L、酢酸ナトリウム120g/Lの水溶液で80℃で処
理)し、ケン化によりその重量を10%以上減量する方
法が記載されている。しかし、いずれの方法も洗濯によ
るしわ発生や強度低下を十分に改善することはできてい
ない。
【0003】
【特許文献1】特開昭57−21569号公報
【特許文献2】特開昭61−34275号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を解決し、家庭洗濯などでのしわ発生
が少なく、かつ、強度低下による擦り切れなどの発生が
少なく、反発性に優れたアセテート繊維を用いた交織物
およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討し、アセテート繊維の特性について検
討した結果、アセテート繊維と再生セルロース系繊維と
を用いて交織した交織物をアルカリ処理し、該交織物の
アセテート繊維を部分的にケン化させることにより、し
わ発生が少なく、強度低下を少なくできることを見出
し、本発明に到達したものである。上記課題を達成する
ために本願で特許請求される発明は以下の通りである。
【0006】(1)ケン化されたアセテート繊維と再生
セルロース系繊維を有する交織物であって、上記アセテ
ート繊維の交織方向における該交織物の伸長率が5〜3
0%であることを特徴とする交織物。 (2)前記アセテート繊維のケン化による重量減少率が
5〜20重量%であることを特徴とする(1)記載の交
織物。 (3)アセテート繊維と再生セルロース系繊維を有する
交織物を得た後、該交織物を、アルカリ剤濃度が5〜8
0g/Lであるアルカリ性水溶液でアルカリ処理するこ
とを特徴とする交織物の製造方法。 (4)前記再生セルロース系繊維とアセテート繊維の繊
度比(再生セルロース系繊維:アセテート繊維)が1:
1〜2.5であることを特徴とする(3)記載の交織物
の製造方法。 (5)(1)または(2)記載の交織物であって、経糸
に再生セルロース系繊維、緯糸にケン化されたアセテー
ト繊維を有することを特徴とする裏地。 (6)前記交織物が綾織物であることを特徴とする
(5)記載の裏地。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における交織物は、ケン化
されたアセテート繊維と再生セルロース系繊維を有し、
該ケン化されたアセテート繊維の交織方向であって少な
くとも一方の交織物の伸長率が5〜30%、好ましくは
7〜25%、より好ましくは10〜20%である。特に
高いストレッチ性を要求されるアウトウェアにおいて
は、5〜30%が好ましく、裏地のようなプレーンな織
物では着用時にゆったりとした着用感を得るものであれ
ば5〜20%が好ましい。伸長率が5%未満では、いず
れの用途においても洗濯によるしわ回復が不十分であ
り、かつ、ストレッチ性が不足する。また伸長率が30
%を超えると伸長回復率が低く、反発性に劣り、外観品
位が低下する。本発明に用いられるアセテート繊維とし
ては、セルロースジアセテート繊維、セルローストリア
セテート繊維が挙げられるが、特に平均酢化度56%未
満のセルロースジアセテート繊維を用いるのが好まし
い。また、再生セルロース系繊維としては、キュプラ、
ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨンなどが用い
られる。上記アセテート繊維は後述するように再生セル
ロース系繊維と交織された後、アルカリ処理されて部分
的にケン化される。
【0008】アセテート繊維および再生セルロース系繊
維の繊度には特に限定はないが、33〜220dtex
であることが好ましい。またこれらの糸形態は、原糸、
仮撚り加工糸、流体噴射加工糸などの嵩高加工糸、有撚
糸などであってもよい。交織物を製造する際には、再生
セルロース系繊維とアセテート繊維の繊度比(再生セル
ロース系繊維:アセテート繊維)を1:1〜2.5とす
ることが好ましい。アセテート繊維の繊度が再生セルロ
ース系繊維の繊度より小さい場合は、後述する交織物で
のアセテート繊維のケン化により該繊維の強度が低下し
たり、外力によって糸条がずれやすくなる。またアセテ
ート繊維の繊度が再生セルロース系繊維の繊度の2.5
倍を超えると織組織バランスが崩れ、外観品位が低下す
る場合がある。
【0009】本発明における交織物は、アセテート繊維
と再生セルロース系繊維が交織されていればよく、経糸
にアセテート繊維または再生セルロース系繊維、緯糸に
再生セルロース系繊維またはアセテート繊維を用いても
よく、その織組織にも特に限定はなく、例えば平織り、
綾織り、朱子織りなどで交織される。特に裏地において
は、製品に緯方向のストレッチ性を付与することでゆっ
たりとした着用感が得られるため、経糸に再生セルロー
ス系繊維、緯糸にケン化されたアセテート繊維を有する
交織物が好ましい。さらに着用時の袖通しなどでのすべ
り性を付与するには極力裏地表面(人体側)に再生セル
ロース系繊維が多く露出することが好ましく、織物組織
としては綾組織が好ましい。本発明の目的を害さない範
囲で上記以外の他の繊維を併用することも可能である。
本発明において、アセテート繊維のケン化による重量減
少率は5〜20重量%であるのが好ましく、より好まし
くは7〜15重量%である。この重量減少率はアセテー
ト繊維のケン化率の指標となる。アセテート繊維のケン
化による重量減少率が5重量%未満では、アセテート繊
維の特性が残り、反発感やストレッチ性が得られない場
合があり、また20重量%を超えると強度低下が大きく
なり擦り切れが発生し易くなる。
【0010】本発明における交織物は以下の方法によっ
て製造することができる。まず、アセテート繊維と再生
セルロース系繊維を交織して交織物とする。その後、ア
ルカリ性水溶液でアルカリ処理を行って交織物中のアセ
テート繊維をケン化する。このような方法によれば、ア
ルカリ性水溶液でのアルカリ処理時に、水に対する膨潤
度の小さいアセテート繊維と、水に対する膨潤度の大き
い再生セルロース系繊維とが存在することになり、上記
アセテート繊維の水に対する膨潤度を増大させることが
でき、交織物の歪を緩和することができるため、これま
でに成し得なかった、優れた反発性とストレッチ性を交
織物に付与することができる。従って、あらかじめケン
化されたアセテート繊維と再生セルロース系繊維とを交
織した場合には、上記のような優れた反発性やストレッ
チ性を有する交織物を得ることは困難である。
【0011】交織物中のアセテート繊維をアルカリ性水
溶液で処理するときのアルカリ剤濃度はアルカリ剤の種
類および処理時間との関係で適宜設定されるが、概ね、
5〜80g/Lであるアルカリ性水溶液で処理してケン
化させるのが好ましい。好ましいアルカリ剤濃度は10
〜50g/Lである。アルカリ性水溶液に用いられるア
ルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム等
が挙げられる。アルカリ剤濃度が5g/L未満では、ア
セテート繊維のケン化が充分でなく、洗濯時にしわが発
生し易くなり、また80g/Lを超えると、織物強度の
ばらつきが大きくなり、製品として耐え得る強度の保持
が困難な場合がある。アルカリ処理時のアルカリ性水溶
液の温度は20〜80℃が好ましい。20℃より低温で
は強度低下が大きくなり、80℃を超えると黄変が発生
する場合がある。
【0012】アルカリ性水溶液による処理形態は、得よ
うとする交織物の機能や用途に応じて適宜設定するのが
好ましい。例えば、ストレッチ性の低いプレーンな織物
で、裏地などの分野に使用する場合は、連続精練機やシ
ルケット加工機等の拡布処理機を用いるのが好ましい。
この処理法を用いることにより、極めてしわ発生の少な
い織物の生産が可能となる。また、織物にある程度の凹
凸感を付与し、より反発性やストレッチ性が必要とされ
るアウトウェアなどの分野に使用する場合は、液流染色
機やワッシャー染色機などを用いるのが好ましい。この
処理法を用いることにより、織物をリラックスした状態
で処理することが可能となり、高い反発性とストレッチ
性が得られる。また、液流染色機やワッシャー染色機な
どを用いることによって織物表面にフィブリルを生じせ
しめることも可能である。その際用いるアルカリ剤とし
ては、水酸化ナトリウムがもっとも好ましい。
【0013】アルカリ性水溶液による処理時間は、アル
カリ剤の種類及び処理濃度により異なるが、浸漬時間が
15秒以上であることが好ましく、脱アルカリまでのタ
イミング時間を含めて30秒以上がより好ましい。浸漬
時間が15秒未満ではケン化が十分でなく、洗濯時にし
わが発生する場合がある。アルカリ性水溶液で処理した
後は、脱アルカリを目的として行われる中和および水洗
の処理における温度は、好ましくは10℃〜80℃であ
る。10℃未満ではアルカリ剤が織物中に残留し、織物
の強度低下や黄変が生じる場合があり、脱アルカリを行
うには、80℃までの中和および水洗温度で充分であ
る。
【0014】ケン化された交織物は、常法により染色仕
上げ加工を施すことができる。染色においては、裏地な
どの分野に使用する場合は、例えば、反応性染料を用い
たコールド・パッド・バッチ法やパッド・スチーム法な
どの連続染色が好ましい。また、アウトウェアなどの分
野に使用する場合は、例えば、反応性染料を用いた液流
染色や気流染色などによる染色が好ましい。仕上げ
においては、裏地などの場合、ジメチロール・ジヒドロ
キシ・エチレン尿素系樹脂やジメチル・ジヒドロキシ・
エチレン尿素系樹脂などを用いた、いわゆる樹脂加工を
施すことによって、より高度な防縮性と防しわ性が付与
される。また、アウトウェアなどの場合、アミノ変性シ
リコーン系柔軟剤やカチオン系柔軟剤を付与し、気流式
の揉布乾燥機などを用いて仕上げることにより、より高
度なストレッチ性が付与される。更により高度な防縮性
を得るため、前述の樹脂加工を施してもよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中の各特性は以下の方法で測定した。 i )伸長率および伸長回復率:JIS−L−1096に
準じ、B法にてアセテート繊維方向の交織物の伸長率を
測定し、またB−1法にて伸長回復率を測定した。な
お、伸長回復率は交織物の反発性の指標となる。 ii) W&W性:JIS−L−1096A法に準じ、タン
ブル乾燥を行った後、3人の評価者が各3個のサンプル
のしわ回復性を観察し、1級から5級に格付けした評価
を行い、合計9個のサンプルの平均値を算出した。3.
5級以上を合格とした。 iii)引裂き強さ:JIS−L−1096 ペンジュラム
法に準じ、アセテート繊維方向の交織物の引裂き強さを
測定した。この引裂き強さは、交織物の強度低下の指標
となる。 iv)重量減少率:精練した交織物の絶乾重量(アルカリ
処理前の重量)Aとアルカリ処理後の絶乾重量Bを測定
し、次式により算出した。なお、上記絶乾重量A、B
は、交織物からアセテート繊維をそれぞれサンプリング
して測定したものである。 重量減少率(%)=〔(A―B)/A〕×100 v ) 平均酢化度:JIS−L−1013法に準じ、交織
物からアセテート繊維をサンプリングして測定した。
【0016】実施例1〜3 経糸にセルロースジアセテートフィラメント(平均酢化
度51%)84dtex/20f、緯糸にキュプラ13
5dtex/70f(旭化成社製商品名、ベンベルグ
(登録商標))を使用した平織物(経密度112本/
2.54cm、緯密度74本/2.54cm)を用意
し、下記の条件でアルカリ処理、染色、仕上げを行っ
た。
【0017】<アルカリ処理>オープンソーパー式精練
機(8槽)を用い、拡布状態にて、以下の条件でアルカ
リ処理を実施した。 第1槽:水酸化ナトリウムが10g/L(実施例1)、
20g/L(実施例2)、50g/L(実施例3)のそ
れぞれの水溶液で50℃にて15秒浸漬処理(第2槽ま
でのタイミングは25秒) 第2槽:湯洗 80℃、15秒 第3槽:湯洗 80℃、15秒 第4槽:精練 精練剤:スコアロールFC−250(花
王社製商品名、アニオン系界面活性剤)2cc/L、8
0℃、15秒 第5槽:精練 精練剤:スコアロールFC−250、2
cc/L、80℃、15秒 第6槽:中和 酢酸 10cc/L 30℃、15秒 第7槽:湯洗 80℃、15秒 第8槽:湯洗 80℃、15秒 続いてシリンダ乾燥機にて、100℃乾燥した。
【0018】<染 色>以下の条件により、コールド・
パッド・バッチ法で染色した。下記の染料液を圧力0.
4Mpaにてディップ・ニップし、ポリエチレンシート
にてラッピングしたのち、25℃で16時間エージング
した。続いて、酢酸1cc/Lにて50℃で中和した
後、80℃で5分の湯洗いを2回行い、続いて、シリン
ダ乾燥機を用いて100℃で乾燥した。 染色液組成: Sumifix Brill.Blue B (住化染料テック社製、ビニルスルホン型反応性染料) 20g/L 尿素 10g/L リン酸3ナトリウム 30g/L
【0019】<仕上げ>以下の条件にて仕上げ加工を実
施して交織物を得た。仕上げ剤として、ニッカシリコン
AMZ(日華化学社製商品、アミノ変性シリコン系柔軟
剤)1重量%水溶液を圧力0.5Mpaにてディップ・
ニップし、ピンテンター式乾燥機を用いて100℃で1
分間乾燥後、続いて、160℃で2分間キュアリングし
た。
【0020】比較例1〜2 実施例1で用いた平織物をアルカリ処理濃度をそれぞれ
4g/L(比較例1)、90g/L(比較例2)とした
以外は実施例1と同様にアルカリ処理、染色、仕上げを
行った。 比較例3 経糸にセルロースジアセテートフィラメント(平均酢化
度51%)84dtex/20f、緯糸にセルロースジ
アセテートフィラメント(平均酢化度51%)135d
tex/32fを使用した平織物(経密度112本/
2.54cm、緯密度74本/2.54cm)を用意
し、実施例1と同条件にて、精練・染色・仕上げ加工を
行った。
【0021】実施例4 経糸にキュプラ84dtex/45f(旭化成社製商品
名 ベンベルグ(登録商標))、緯糸にセルロースジア
セテートフィラメント(平均酢化度51%)110dt
ex/24fを使用した綾織物(経密度144本/2.
54cm、緯密度88本/2.54cm)を用意し、実
施例3と同条件にて、アルカリ処理、染色を行った。続
いて、以下の条件にて樹脂加工を実施して裏地用交織物
を得た。 樹脂加工液組成 ユニレジン NF−168N(ユニオン化学社製商品名、 ジメチル・ジヒドロキシ・エチレン尿素系樹脂) 8重量% ユニカタリスト MS−8(ユニオン化学社製商品名、触媒) 2.6重量% ニッカシリコンAMZ(日華化学社製商品名、アミノ変性シリコン系柔軟剤 ) 1重量% 上記樹脂加工水溶液を圧力0.5Mpaにてディップ・
ニップし、ピンテンター式乾燥機を用いて100℃で1
分間乾燥後、続いて、160℃で2分間キュアリングし
た。 実施例5 経糸にキュプラ84dtex/45f、緯糸にセルロー
スジアセテートフィラメント(平均酢化度51%)84
dtex/20fを使用した綾織物(経密度144本/
2.54cm、緯密度88本/2.54cm)を用意
し、実施例4と同条件にて、アルカリ処理、染色、樹脂
加工を行い、裏地用交織物を得た。 実施例6 実施例4で用いた綾織物をアルカリ処理濃度を80g/
Lとした以外は実施例4と同条件にて、アルカリ処理、
染色、樹脂加工を行い、裏地用交織物を得た。 比較例4 実施例4で用いた綾織物をアルカリ処理濃度を0g/L
とした以外は実施例4と同条件にて、アルカリ処理、染
色、樹脂加工を行った。 実施例7〜9 実施例1で用いた平織物を下記の条件でアルカリ処理、
染色、仕上げを行った。 <アルカリ処理>液流染色機を用いて水酸化ナトリウム
を夫々10g/L(実施例7)、20g/L(実施例
8)、50g/L(実施例9)の水溶液で浴比1:20
にて、80℃で30分間のアルカリ処理を行った。続い
て、同温にて10分湯洗し、酢酸10cc/L水溶液で
80℃で10分間中和した後、再度同温にて10分湯洗
した。
【0022】<染 色>以下の条件により、液流染色機
を用い染色した。 染色液組成: Sumifix Brill.Blue B (住化染料テック社製、ビニルスルホン型反応性染料) 2%omf 硫酸ナトリウム 100g/L 炭酸ナトリウム 15g/L 浴比1:20で60℃で60分間染色した。続いて、酢
酸1cc/Lにて50℃で10分中和した後、80℃で
10分の湯洗いを2回行い、脱水後、ピンテンター式乾
燥機を用いて100℃で1分間乾燥した。 <仕上げ>仕上げ剤として、ニッカシリコンAMZ(日
華化学社製:アミノ変性シリコン系柔軟剤)1重量%水
溶液を含浸させた後、AIRO1000(ビィアカラー
ニ社製、登録商標、気流式乾燥機)を用いて100℃で
20分間揉布乾燥した。続いて、ピンテンター式乾燥機
を用いて160℃で2分間キュアリングした。
【0023】比較例5〜6 実施例1で用いた平織物をアルカリ処理濃度を夫々2g
/L(比較例5)、90g/L(比較例6)とした以外
は実施例1と同様にアルカリ処理、染色、仕上げを行っ
た。 比較例7 比較例3で用いた平織物を実施例7と同様にして精練・
染色・仕上げ加工を行った。実施例1〜9および比較例
1〜7で得られた交織物の各特性を調べ、その結果を表
1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、本発明で得られた交織物は、し
わ回復性および反発性が高く、しかも引裂強さが大き
く、強度低下が少ないことが確認された。これに対し、
比較例1〜7では、しわ回復性、反発性および強度のい
ずれにも優れた交織物は得られなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明の交織物およびその製造方法によ
れば、家庭洗濯などでしわ発生が少なく、かつ、強度低
下による擦り切れなどの発生がない上に、反発性に優れ
た交織物を提供することができる。また、裏地用途に適
した、経方向のストレッチ性を有し、着用時の滑り性に
優れた交織物を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケン化されたアセテート繊維と再生セル
    ロース系繊維を有する交織物であって、上記アセテート
    繊維の交織方向における該交織物の伸長率が5〜30%
    であることを特徴とする交織物。
  2. 【請求項2】前記アセテート繊維のケン化による重量減
    少率が5〜20重量%であることを特徴とする請求項1
    記載の交織物。
  3. 【請求項3】アセテート繊維と再生セルロース系繊維を
    有する交織物を得た後、該交織物を、アルカリ剤濃度が
    5〜80g/Lであるアルカリ性水溶液でアルカリ処理
    することを特徴とする交織物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記再生セルロース系繊維とアセテート
    繊維の繊度比(再生セルロース系繊維:アセテート繊
    維)が1:1〜2.5であることを特徴とする請求項3
    記載の交織物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の交織物であっ
    て、経糸に再生セルロース系繊維、緯糸にケン化された
    アセテート繊維を有することを特徴とする裏地。
  6. 【請求項6】 前記交織物が綾織物であることを特徴と
    する請求項5記載の裏地。
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JP2011001670A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Asahi Kasei Fibers Corp 裏地用織物

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