JP2003253484A - 銅金属廃棄物から金属銅の回収する方法及び装置 - Google Patents

銅金属廃棄物から金属銅の回収する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】銅金属廃棄物から金属銅の回収方法及び装置に
おいて、銅化合物を含有する溶液を電気分解して金属銅
を回収する際に使用する電気エネルギーを大幅に低減
さ、また、銅金属廃棄物から一貫して連続的に金属銅を
回収する方法及び装置の提供。 【解決手段】1価銅イオンを含む溶液の電気分解によ
り、金属銅を析出させる銅の回収方法及び装置におい
て、1価銅イオンを含むアンモニアアルカリ性溶液中に
アノード電極、及びカソード電極とアノード電極の間に
隔膜を設け、前記電極に電流を流して、電気分解させる
ことによりカソード部に金属銅を析出させ、同時にアノ
ード電極部において1価銅イオンを2価銅イオンとし、
2価銅イオン溶液を取り出して、銅金属廃棄物と錯化合
物の存在下する溶解槽に導き、溶解処理し、得られた1
価銅イオンを含む溶液を、前記電気分解の1価銅イオン
を含む溶液として用いる銅金属廃棄物から金属銅の回収
方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅金属廃棄物から
金属銅の回収方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅鉱石を精錬して金属銅を大量に
製造する場合には乾式処理により行われてきた。ところ
で、一般に各種金属資源は、資源の枯渇の問題ならびに
環境負荷の低減からくるリサイクルへの関心が高まりつ
つあり、製品として使用後に廃棄される場合に、元の金
属にすることが社会的な要請となりつつある。金属銅或
いは銅化合物に関しても、廃棄物の状態で回収した後、
元の金属銅にすることが要請されている。含銅廃棄物に
関しては、従来の銅鉱石の精錬により金属銅を製造する
にあたり、溶解炉に金属銅原料とともに、投入すること
により銅を回収する方法が知られている。この方法で
は、含銅廃棄物を投入することができる量には限界があ
り、この方法では、リサイクル量の著しい増大に対して
は、対応が不可能であることが既に知られている。この
ようなことから、新規な含銅廃棄物から金属銅を回収す
る方法の開発が求められている。また、近年、パソコ
ン、家電製品等に用いられるプリント基板からの銅など
の金属の回収の必要性は、資源保護の観点及び今後の循
環利用型社会を築く上で非常に重要なことがらであり、
この問題に対処するための技術開発が急がれている。
【0003】以上のようにいろいろな処理することが必
要な含銅廃棄物が存在する。この処理方法には、前記の
乾式法のほかに、銅化合物を含有する溶液の状態とし、
この溶液を処理して金属銅を回収する湿式法がある。湿
式法では硫酸あるいは塩酸等によって含銅廃棄物から銅
を銅化合物の状態にして浸出することが行われている。
この湿式法では、酸による処理に際し、銅とともに銅以
外の成分も酸により溶解され、複数の金属成分が浸出液
中に溶解するため、溶液中の多種類の金属成分が存在す
ることとなり、これらの金属を個々の成分として回収す
るためには、個々の成分の回収に先立って、各成分ごとの
溶液に分離回収とすることが必要となる。このようにし
て、分離回収した銅成分を含有する溶液から金属銅を回
収する際に、高純度の金属銅として回収を図りたいとき
には電解採取法が最も有効な方法であるとされてきた。
この方法では、カソードでは2価銅イオン溶液を電解
し、カソード電極に金属銅として析出させ、アノードで
は酸素発生が起こさせることとなる。その結果、電解採
取方法では、電解時の消費電力が必然的に大きくなると
いう問題が指摘されてきた。この処理には高エネルギー
を必要とするために、エネルギーの使用量が少ない方法
の開発が要望されてきた。また、その際に、固体状の銅
廃棄物を溶解させて、溶液状して、これから、金属銅を
回収するという一貫した処理の完成が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、銅金
属廃棄物から金属銅の回収方法及び装置において、銅化
合物を含有する溶液から電気エネルギーを用いて金属銅
を回収する際に使用する電気エネルギ−を大幅に低減さ
せて行うことができる方法及び装置であり、また、銅金
属廃棄物の溶解処理から金属銅の回収まで一貫して連続
的に金属銅を回収する方法及び装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明者らは、1価銅イオン、
又は1価銅イオンに2価銅イオンを含む溶液を、カソー
ドとアノードの間に隔膜を設けて電気分解すると、カソ
ードでは銅を金属銅として電解採取し、同時にアノード
において1価銅イオンを2価イオンに電解酸化すること
により、連続的に操作を進めると、銅の電解採取におけ
る電力使用量を大幅に低減することができることを見出
すとともに、アノード電極部において1価銅イオンを2
価銅イオンとして得られる2価銅イオン溶液を取り出し
て、銅金属廃棄物と錯化合物の存在下する溶解槽に導
き、銅金属廃棄物を溶解処理し、得られた1価銅イオン
を含む溶液を、前記電気分解の1価銅イオンを含む溶液
として用いることにより、連続的に銅金属廃棄物から金
属銅を回収することができることを見出して、本発明を
完成させた。また、この際に1価銅イオン、又は1価銅
イオンに2価銅イオンを含む溶液に含有する銅イオン
は、錯体を形成していること、銅イオンは各種の配位子
を有する錯イオンを形成するものであり、銅イオンによ
り形成される各種錯イオンの状態にあるものであれば各
々使用できること、そして、この錯体の中でも、[Cu(NH
3)2]+ が、有効であることを見出して、本発明を完成
させた。
【0006】本発明によれば、以下のような発明が提供
される。 (1)1価銅イオンを含む溶液の電気分解により、金属
銅を析出させる銅の回収方法において、1価銅イオンを
含む溶液中に金属銅を析出させるためのカソード電極、
1価銅イオンを含むアンモニアアルカリ性溶液中にアノ
ード電極、及びカソード電極とアノード電極の間に隔膜
を設け、前記電極に電流を流して、カソード電極側から
アノード電極側へ溶液を移動させながら電気分解させる
ことによりカソード部に金属銅を析出させ、同時にアノ
ード電極部において1価銅イオンを2価銅イオンとし、
2価銅イオン溶液を取り出して、銅金属廃棄物と錯化合
物の存在下する溶解槽に導き、銅金属廃棄物を溶解処理
し、得られた1価銅イオンを含む溶液を、前記電気分解
の1価銅イオンを含む溶液として用いることを特徴とす
る銅金属廃棄物から金属銅の回収方法。 (2)1価銅イオンが錯イオンを形成していることを特
徴とする前記(1)記載の銅金属廃棄物から金属銅の回
収方法。 (3)1価銅イオンが[Cu(NH3)2]+ であり、カソード
電極の近傍にある銅イオンを含む溶液のpHが8から1
2であり、溶液はアンモニアアルカリ性溶液であること
を特徴とする前記(1)又は(2)記載の銅金属廃棄物
から金属銅の回収方法。 (4)カソード電極及びアノード電極が設置されている
部分は、電解槽全体或いはその一部が密閉あるいは窒素
雰囲気下に置かれていることを特徴とする前記(1)乃
至(3)いずれか記載の銅金属廃棄物から金属銅の回収
方法。 (5)銅金属廃棄物を溶解処理し、得られた1価銅イオ
ンを含む溶液を、分離精製装置に導いて、1価銅イオン
を含まれるNi,Co、またはZnの金属イオンを分離
除去することを特徴とする前記(1)1乃至(4)いず
れか記載の銅金属廃棄物から金属銅の回収方法。 (6)1価銅イオンを含む溶液の電気分解による金属銅
回収装置が、1価銅イオンを含む溶液の電気分解によ
り、金属銅を析出させるカソード部、2価銅イオン溶液
を得るアノード部、及びカソード部とアノード部の間に
隔膜を有するものであり、銅金属廃棄物溶解装置が、2
価銅イオン溶液中で、銅金属廃棄物と錯化合物の存在下
に溶解処理する装置からなり、金属銅回収装置から生成
する2価銅イオン溶液が銅金属廃棄物溶解装置に供給さ
れるように連絡しており、また、銅金属廃棄物溶解装置
で生成する1価銅イオン溶液が金属銅回収装置に供給さ
れるように連絡していることを特徴とする銅金属廃棄物
から金属銅の回収装置。 (7)1価銅イオンが錯イオンを形成していることを特
徴とする前記(6)記載の銅金属廃棄物から金属銅の回
収装置。 (8)1価銅イオンが[Cu(NH3)2]+ であり、カソード
電極の近傍にある銅イオンを含む溶液のpHが8から1
2であり、溶液はアンモニアアルカリ性溶液であること
を特徴とする前記(6)又は(7)記載の銅金属廃棄物
から金属銅の回収装置。 (9)カソード電極及びアノード電極が設置されている
部分は、電解槽全体或いはその一部が密閉あるいは窒素
雰囲気に置かれていることを特徴とする前記(6)乃至
(8)いずれか記載の銅金属廃棄物から金属銅の回収装
置。 (10)銅金属廃棄物溶解装置から得られた1価銅イオ
ンを含む溶液を、1価銅イオンを含まれるNi,Co、
またはZnの金属イオンを分離除去する分離精製装置に
導いて、その後に1価銅イオンを含む溶液の電気分解に
よる金属銅回収装置に接続されていることを特徴とする
前記(6)乃至(10)いずれか記載の銅金属廃棄物か
ら金属銅の回収装置。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、1価銅イオンを含む
溶液から電気分解により金属銅を回収する方法および装
置、及び2価銅イオン溶液中で、銅金属廃棄物と錯化合
物の存在下に溶解処理する銅金属廃棄物溶解方法及び装
置からなり、金属銅を回収する方法及び装置で生成され
る2価銅イオン溶液が銅金属廃棄物溶解方法及び装置に
供給されるように連絡しており、また、銅金属廃棄物溶
解方法及び装置で生成される1価銅イオン溶液が金属銅
回収方法及び装置に供給されるように連絡しているもの
である(図1)。
【0008】2価銅イオン溶液中で、銅金属廃棄物と錯
化合物の存在下に溶解処理する銅金属廃棄物溶解方法及
び装置について、以下に説明する。銅金属廃棄物を供給
するに当たっては、固体状の銅金属を含有する廃棄物で
あってもよい。固体状で供給される場合には、溶解処理
の前に、粉砕して溶液処理をしやすいようにしておくこ
とが必要である。粉砕物の大きさは溶解処理装置の処理
量などにより相違する。比較的小規模なテストをおこな
ったものであり、平均3から4mm程度のものとすれば
十分である。これ以上に小さくすれば、溶解処理には問
題はないものと考えられる。粉砕には、工業的規模で行
う場合であれば、各種の粉砕機を用いて行うことができ
る。溶液状で廃棄物が供給される場合には1価の銅イオ
ンであることが必要である。溶解反応は2価の銅イオン
溶液の存在下に行われる。この2価の銅イオン溶液は、
金属銅回収装置のアノード部分から得られる溶液であ
り、電気分解反応で、1価の銅が2価の銅に電解酸化さ
れて得られものである。即ち、1価銅イオンを含むアン
モニアアルカリ性溶液中で1価銅イオンを2価銅イオン
に電解酸化するものである。このときの反応は次式で表
される。 [Cu(NH3)2]+ +2NH3 = [Cu(NH3)4]2+ + e (3)
【0009】前記溶液に錯化剤を供給する。錯化剤には
アンモニア、硫酸アンモニウム、アセトニトリル、シア
ンなどを挙げることができる。
【0010】このような溶解処理で得られる1価銅イオ
ンを含む溶液は中の1価銅イオンは、配位子を有する錯
イオンの状態にある。配位子には、NH、Cl、B
r、I、アセトニトリル、シアンなどを挙げることがで
きる。これらは、銅イオンと、錯化剤を反応させて製造
することができる
【0011】次に、2価銅イオン溶液から1価銅イオン
の生成に関し、アンモニア錯イオンを用いる場合につい
て説明する。得られる1価銅イオン溶液は電解質錯体で
あり、溶液中で錯イオンに解離しているものである。1
価の銅イオンを含み、アンモニアアルカリ性溶液は中の
銅イオンは、([Cu(NH3)2]+)の錯イオンを形成してい
る。溶液中で、銅に、2価の銅イオン及び硫酸アンモニ
ウム及びアンモニアを反応させることにより、前記1価
銅イオン錯体が形成される。前記アンモニアアルカリ性
溶液とは、アンモニアとアンモニウム塩が存在する状態
の溶液である。具体的に用いられるアンモニウム塩とし
て硫酸アンモニウムまたは塩化アンモニウム等を挙げる
ことができる。アンモニアはアンモニア水の添加によ
る。または、水酸化ナトリウム等によるpH調整をおこ
なうことによりアンモニアを生成することが可能であ
る。前記1価銅イオン溶液中に存在する、アンモニア濃
度とアンモニウム塩濃度の合計濃度が1価銅イオン濃度
に対して5倍以上であることが望ましい。この条件を満
たす場合には、銅イオンは安定に存在することができ
る。この範囲以下の場合には銅イオンの形成が不十分で
あり1価銅の沈殿物が生成する可能性があるためであ
る。溶液のpHは8から12の間であることが望まし
い。この範囲を越えた場合には沈殿物が生成する可能性
があるためである。また、1価銅イオンは6.3g/L
より濃度が大きいものが望ましい。銅濃度が小さい場合
には、銅析出とともに水素の発生する可能性があり、効
率を低下させる原因となるからである。
【0012】前記溶解処理においては、2価の銅イオン
として硫酸銅を用いて行った場合に相当し、硫酸アンモ
ニウム、アンオモニアの存在下に固体状銅廃棄物を処理
することにより、1価銅アンモニウムイオンを生成させ
ることによる操作とみることができる。本発明者らは、
平均3.4mmの大きさに粉砕した廃プリント基板(4
層にメッキされた多層基板。基板1gあたり、0.09
5gの銅を含有。)10gを、セパラブルフラスコに入
れ、硫酸銅、硫酸アンモニウム、及びアンモニアを所定
濃度に調整した溶液200m を添加し、毎分400回
転で攪拌処理を行った。所定時間ごとに1cmを採取
し、ICP発光分光装置により銅濃度の定量を行った。
硫酸銅0.3kmolm−3、硫酸アンモニウム1.0
kmolm−3及びアンモニア5.0kmolm−3
溶液を用いたときの溶出率の経時変化は図2に示すとお
りである。溶出率は時間とともに増加するが、溶出速度
は時間とともに減少することを示している。浸出率は、
2時間後には67%、4時間後には82%となった。終
了後、基板の最表面の銅は、すべて溶出されていた。内
側の銅は、基板周辺部は溶出していたもの、中心部はす
べて残っており、浸出速度が時間とともに減少した原因
と考えられる。また、図には、溶液の酸化還元電位は時
間とともに減少し、その後、ほぼ一定の値を示した。2
価銅のアンミン錯体が酸化剤として作用し、金属銅を溶
解させ、1価銅のアンミン錯体が生成したために、酸化
還元電位が減少したためと考えられる。この反応は以下
の式で表される。 Cu + [Cu(NH3)4]2+ =2[Cu(NH3)2]+ この反応は、空気雰囲気下に行うと、溶液の酸化還元電
位の変化は見られなかった。これは、浸出反応によって
生成した1価銅のアンミン錯体が空気中の酸素によって
2価銅のアンミン錯体に酸化されて減少したためと考え
られる。また、図3は、銅の浸出に及ぼす硫酸銅濃度の
影響を示したものである。2価銅を含まない場合には銅
はほとんど溶解しないこと、2価銅濃度の増加とともに
反応初期の浸出速度及び各時間における浸出率は増加し
ていることを示している。
【0013】1価の銅イオン([Cu(NH3)2]+)が、以下
の反応式(2)にしたがって空気または酸素と接触する
ことによって2価の銅イオン([Cu(NH3)4]2+)に酸化さ
れた場合には、1価の状態から銅金属を析出させる場合
と比較して、より多量の電力量を必要とすることにな
り、好ましくない。1価の銅イオンか2価の銅イオンに
変化させないようにすることが重要である。 2[Cu(NH3)2]+ +4NH3 + 0.5O2 +2H+ = 2 [Cu(NH3)4]2++ H2O (2) 反応式(2)による酸化反応が進行した場合には、溶液
中の水素イオンが変化するためpHを保つための薬剤の
投入が必要不可欠となる。このようなことから、1価銅
イオンが安定に存在させるためには、電解槽は窒素雰囲
気下または密閉容器などに置いて、1価銅イオンを含有
する溶液が酸素と接触しないようにして、1価の銅イオ
ンの酸化をできるだけ抑制することが必要となる。
【0014】1価の銅イオン([Cu(NH3)2]+)を含有す
る溶液には、場合によっては、Ni,Co、またはZn
などの金属イオンを含有することがある。このような場
合には、これらの金属イオンを分離除去することが必要
となる。このような分離装置には、陽イオン交換樹脂を
充填したイオン樹脂交換搭、イオンキレート剤を充填し
た充填塔或いは溶媒抽出塔を通過させて前記の金属イオ
ンを除去する。
【0015】金属銅回収装置は、1価銅イオンを含む溶
液の電気分解により、金属銅を析出させるカソード部、
2価銅イオン溶液を得るアノード部、及びカソード部と
アノード部の間に隔膜を有するものである。前記銅イオ
ンを含有する溶液中に設けられたアノード電極及びカソ
ード電極に、外部電源より電流を流すと、カソード電極
付近では還元反応が起こり、金属銅が電極表面に析出す
る(図1。(1))。この装置では、銅金属として回収
するために、1価銅イオン溶液が用いられる。1価の銅
イオンを含有する溶液には、2価の銅イオンをできるだ
け含まない状態であることが望ましい。2価の銅イオン
を含むことは、電解に要するエネルギーが多くなる結果
となり、好ましくない。したがって、本発明において
は、2価銅イオンを含む場合には処理できないわけでは
なく、ただ、エネルギーを多く消費する結果となるので
できるだけ少ないことが望ましいということである。こ
のようなことから、使用される溶液は、主に1価銅イオ
ンを含む溶液とすることが有効であり、銅イオンは1価
銅イオンを含有する溶液、或いは1価銅イオンの状態で
できるだけ保持されている溶液を用いることが有効な結
果をもたらすということである。本発明は、カソード電
極付近に、反応に際して不可避的に生成する2価銅イオ
ンを含む場合であっても、主に1価銅イオンを含むアン
モニアアルカリ性溶液から金属銅を電解によりカソード
電極表面に析出させ、金属銅を回収するものである。こ
のときの反応は次式で表される。 [Cu(NH3)2]+ + e = Cu +2NH3 (1) ここで、eは電子を表す。この反応によって、1価銅イ
オンを還元して、金属銅として析出することができる。
すなわち、前記反応では、電気分解が進行しても、水素
イオンおよび水酸化物イオンの増減がないために、pHの
変化を伴うことはない。このことから、pH調節のための
薬剤の投入は、必要としない。この点は反応の管理する
うえで、煩雑な操作をする必要がなく、本発明の利点の
一つであるということができる。
【0016】以下に、必要に応じて図面を用いて説明す
る。本発明は、アノード電極(図1。(3))が存在す
る周囲の溶液においては、1価の銅が2価の銅に電解酸
化される。即ち、1価銅イオンを含むアンモニアアルカ
リ性溶液中で1価銅イオンを2価銅イオンに電解酸化す
るものである。このときの反応は次式で表される。 [Cu(NH3)2]+ +2NH3 = [Cu(NH3)4]2+ + e (3) この反応では、1価銅イオンが2価銅イオンに酸化され
る。本反応では電気分解に伴い水素イオンおよび水酸化
物イオンの増減がないため、pHの変化を伴わない。従っ
て、pH調節のために薬剤を投入する必要がない利点があ
る。
【0017】カソード電極とアノード電極の間には溶液
の逆流を防ぐための隔膜(図1。(2))が設けられて
いる。1価銅イオンを含む溶液は、電解槽内を以下のよ
うに送られる。溶液は、まず電解槽のカソード電極の近
辺、カソード電極が収納されているカソード室(図1。
(4))に供給される。カソード電極の周囲に存在する
溶液である1価銅イオンを含む溶液、具体的には、1価
銅イオンが錯イオンを形成していること、さらに具体的
には、1価銅イオンが[Cu(NH3)2]+ であり、pHが8
から12であり、溶液はアンモニアアルカリ性溶液であ
る溶液は、さらに具体的には、1価銅イオンを含むアン
モニアアルカリ性溶液は、隔膜を通して、アノード室
(図1。(5))のアノード電極(図1。(3))が存
在する周辺部分に供給される。最終的には、この溶液は
アノード電極周辺部から電解槽の外に排出される。消費
電力を小さくするには、カソード室において2価銅イオ
ンに対して1価銅イオンの割合が大きいほうがよい。そ
のため、アノード室において生成した2価銅イオンがカ
ソードにおいて還元されることは望ましくない。そこ
で、カソード室とアノード室の間に隔膜を配置し、かつ
溶液をカソード室からアノード室へ送ることによって2
価銅イオンのアノード室からカソード室への逆流を防ぐ
ものである。カソード電極には、金属イオンに負電荷を
与え、結果として金属が電気化学的に析出させることが
できるものであれば、使用することができる。析出させ
る金属が、本発明では銅であることから、銅を用いて金
属銅として析出回収することができる。白金めっきチタ
ン、ステンレス鋼、チタン、ニッケル、白金、42アロ
イなどを、挙げることができる.アノード電極では電極
から溶液に向かって、電子が流れ、電極周囲に存在する
1価銅イオンは2価銅イオンに変化する。この電極には
白金などを用いることができる。この他に電極には、ニ
ッケル、白金、白金めっきチタン、酸化イリジウムなど
の金属、フエライト又はステンレスなどの合金、グラフ
アイト、炭素繊維から形成したものなどを用いることが
できる。
【0018】隔膜は、ろ布、多孔質セラミックからなる
膜などを挙げることができる。ろ布は、ろ過操作などに
用いられる布である。多孔質セラミックは、ニッケル金
網などの担体として役立つ網部材と、この網部材に結合
された多孔質セラミック層である。多孔質にはニッケル
カルボニル粉末などがもちいられる。これらは金網にニ
ッケルカルボニルなどの金属粉末をロール圧縮により固
定させ、次に酸化性雰囲気下に1000℃程度の温度で
焼成して製造する。隔膜の性状としては、以下の事柄が
要求される。隔膜にはアノードおよびカソード両溶液の
混合が許されない密隔膜と溶液の物理的物質移動が可能
なろ隔膜があり、本装置においては溶液が通り抜けるこ
とができるようなろ隔膜を使用する。
【0019】電気分解は以下の条件が採用される。電流
密度は200から2000A/m2が望ましい。電極材料
は、カソードにおいて板状の金属銅を得る場合は金属銅
を使用し、粉状の金属銅を得る場合には、銅板のほかチ
タンなどが使用可能である。また、アノードには白金、
チタン、寸法安定性電極(DSA)などが望ましい。溶液
のpHは8から12の間であることが望ましい。温度は
20℃から80℃において行うことが望ましい。また、
溶液の調整においてはアンモニウム塩として硫酸アンモ
ニウムまたは塩化アンモニウムを、2価銅の塩として硫
酸銅または塩化第二銅の使用が望ましい。
【0020】1価の銅を含む溶液の流れは、以下のとお
りである。 カソード室とアノード室との間には溶液の
逆流を防ぐための隔膜をもうける。そして、主に1価銅
イオンを含む溶液は電解槽内を以下のように送られる。
溶液はまず電解槽のカソード室に入れられる。カソード
溶液は隔膜を通してアノード室に送られ、最後にアノー
ド室より排出される。処理に際しての消費電力を小さく
するには、カソード室において2価銅イオンに対して1
価銅イオンの割合が大きいほうがよい。そのため、アノ
ード室においては、生成した2価銅イオンがカソードに
おいて還元されることは望ましくない。そこで、カソー
ド室とアノード室の間に隔膜を配置するものであり、か
つ溶液をカソード室からアノード室へ送ることによって
2価銅イオンのアノード室からカソード室への逆流を防
ぐものである。このような逆流れを防止するための隔膜
は、本発明では、必ず、設ける必要がある。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明の内容を更に詳細
に説明する。 実施例1 硫酸銅5水和物を用いて、2価銅濃度を0.5から1m
ol/lに、アンモニア溶液を用いてアンモニア濃度を
5mol/lに、硫酸アンモニアを用いて硫酸アンモニ
ウム濃度を1mol/lに調整した。このようにして得
られる1価銅イオン濃度31.8g/L、硫酸アンモニ
ウム1mol/L、アンモニア5.0mol/Lからなる溶液を存在
させた状態で、カソード電極(材質 金属銅)、電流密
度500A/m2、温度を25℃に保ち、電解槽は窒素によ
り置換して電解をおこなった。カソードにおける金属銅
析出の理論析出量に対する電流効率は98%であった。
また、アノード電極(材質 白金)の2価銅イオンの生
成量の理論生成量に対する電流効率は99%であった。
このときカソード室は無色透明であり、アノード室は2
価銅イオンの生成を示すと考えられる青色を呈した。電
力消費量は、190kWh/tであり、この結果は、硫酸酸
性水溶液を用いた電気分解による金属銅の電解採取の消
費電力量2000から2500kWh/t(日本金属学会
編 非鉄金属製錬)にくらべ著しく小さいことがわか
る。すなわち、本実施例ではエネルギー消費量が少ない
ということがいえます。隔膜にはろ布を使用した。
【0022】実施例2 1価銅イオンのみを含む溶液では、0010の条件にお
いてカソードにおける金属銅析出の電流効率はほぼ10
0%であった。またアノードにおける2価銅イオン生成
に対する電流効率もほぼ100%であった。いずれの場
合も実操業における電解採取の消費電力量にくらべて小
さな消費電力であった。
【0023】実施例3 1価銅イオン濃度25.2g/L、2価銅イオン濃度
6.3g/L、硫酸アンモニウム1 mol/L、アンモニア
5.0mol/Lからなる溶液を用いて、電流密度500A/m2
温度を25℃に保ち、電解槽は窒素により置換して電解
をおこなった。カソードにおける金属銅析出の1価銅イ
オンからの理論析出量に対する電流効率は78%であっ
た。しかしながら、温度を60℃にした場合には48%
となり温度上昇とともに電流効率は低下した。隔膜には
ろ布を使用した。アノードにおける2価銅イオン生成に
対する電流効率は96%であった。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、1価銅イオンを含むア
ンモニアアルカリ性溶液から金属銅を電気分解によって
金属銅を回収するものであり、従来の硫酸酸性の状態で
電解採取する方法に比べ著しく消費電力量を低下させる
ことが可能となり、この電解採取を、アンモニアアルカ
リ性溶液を用いる浸出法と組み合わせることによって、
含銅金属廃棄物からの金属銅の回収うぃ一貫して行うこ
とができる方法及び装置が得られる。アノードにおいて
生成する2価銅イオンを浸出槽に循環利用することが可
能であるため、酸化剤生成に必要な薬剤の物質収支が保
たれ、閉回路操業が可能であるという顕著な効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を示す図
【図2】浸出率及び酸化還元電位の経時変化を示す図
【図3】浸出率に及ぼす硫酸銅濃度の影響を示す図
【符号の説明】
1 カソード電極 2 隔膜 3 アノード電極 4 カソード室 5 アノード室
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25C 7/06 301 B09B 3/00 304J Fターム(参考) 4D004 AA24 AB03 BA05 CA04 CA35 CA36 CA37 CA41 CA44 CC06 CC11 4D025 AA10 AB22 AB23 BA08 BA17 DA06 4D061 DA08 DB18 DC23 EA03 EA05 EB01 EB12 EB16 EB19 EB29 EB30 EB31 EB39 FA08 FA11 GC05 4K001 AA09 BA22 DB21 4K058 AA23 BA21 BB04 CA07 CA10 CA12 DD13 DD16 DD17 EB13 ED04 FA02 FC07 FC13 FC17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1価銅イオンを含む溶液の電気分解によ
    り、金属銅を析出させる銅の回収方法において、1価銅
    イオンを含む溶液中に金属銅を析出させるためのカソー
    ド電極、1価銅イオンを含むアンモニアアルカリ性溶液
    中にアノード電極、及びカソード電極とアノード電極の
    間に隔膜を設け、前記電極に電流を流して、カソード電
    極側からアノード電極側へ溶液を移動させながら電気分
    解させることによりカソード部に金属銅を析出させ、同
    時にアノード電極部において1価銅イオンを2価銅イオ
    ンとし、2価銅イオン溶液を取り出して、銅金属廃棄物
    と錯化合物の存在下する溶解槽に導き、銅金属廃棄物を
    溶解処理し、得られた1価銅イオンを含む溶液を、前記
    電気分解の1価銅イオンを含む溶液として用いることを
    特徴とする銅金属廃棄物から金属銅の回収方法。
  2. 【請求項2】1価銅イオンが錯イオンを形成しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の銅金属廃棄物から金属銅
    の回収方法。
  3. 【請求項3】1価銅イオンが[Cu(NH3)2]+ であり、カ
    ソード電極の近傍にある銅イオンを含む溶液のpHが8
    から12であり、溶液はアンモニアアルカリ性溶液であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の銅金属廃棄物
    から金属銅の回収方法。
  4. 【請求項4】カソード電極及びアノード電極が設置され
    ている部分は、電解槽全体或いはその一部が密閉あるい
    は窒素雰囲気下に置かれていることを特徴とする請求項
    1乃至3いずれか記載の銅金属廃棄物から金属銅の回収
    方法。
  5. 【請求項5】銅金属廃棄物を溶解処理し、得られた1価
    銅イオンを含む溶液を、分離精製装置に導いて、1価銅
    イオンを含まれるNi,Co、またはZnの金属イオン
    を分離除去することを特徴とする請求項1乃至4いずれ
    か記載の銅金属廃棄物から金属銅の回収方法。
  6. 【請求項6】1価銅イオンを含む溶液の電気分解による
    金属銅回収装置が、1価銅イオンを含む溶液の電気分解
    により、金属銅を析出させるカソード部、2価銅イオン
    溶液を得るアノード部、及びカソード部とアノード部の
    間に隔膜を有するものであり、銅金属廃棄物溶解装置
    が、2価銅イオン溶液中で、銅金属廃棄物と錯化合物の
    存在下に溶解処理する装置からなり、金属銅回収装置か
    ら生成する2価銅イオン溶液が銅金属廃棄物溶解装置に
    供給されるように連絡しており、また、銅金属廃棄物溶
    解装置で生成する1価銅イオン溶液が金属銅回収装置に
    供給されるように連絡していることを特徴とする銅金属
    廃棄物から金属銅の回収装置。
  7. 【請求項7】1価銅イオンが錯イオンを形成しているこ
    とを特徴とする請求項6記載の銅金属廃棄物から金属銅
    の回収装置。
  8. 【請求項8】1価銅イオンが[Cu(NH3)2]+ であり、カ
    ソード電極の近傍にある銅イオンを含む溶液のpHが8
    から12であり、溶液はアンモニアアルカリ性溶液であ
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の銅金属廃棄物
    から金属銅の回収装置。
  9. 【請求項9】カソード電極及びアノード電極が設置され
    ている部分は、電解槽全体或いはその一部が密閉あるい
    は窒素雰囲気に置かれていることを特徴とする請求項6
    乃至8いずれか記載の銅金属廃棄物から金属銅の回収装
    置。
  10. 【請求項10】銅金属廃棄物溶解装置から得られた1価
    銅イオンを含む溶液を、1価銅イオンを含まれるNi,
    Co、またはZnの金属イオンを分離除去する分離精製
    装置に導いて、その後に1価銅イオンを含む溶液の電気
    分解による金属銅回収装置に接続されていることを特徴
    とする請求項6乃至10いずれか記載の銅金属廃棄物か
    ら金属銅の回収装置。
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