JP2003252379A - 花卉用保水袋およびその成形方法 - Google Patents

花卉用保水袋およびその成形方法

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JP2003252379A
JP2003252379A JP2002053532A JP2002053532A JP2003252379A JP 2003252379 A JP2003252379 A JP 2003252379A JP 2002053532 A JP2002053532 A JP 2002053532A JP 2002053532 A JP2002053532 A JP 2002053532A JP 2003252379 A JP2003252379 A JP 2003252379A
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bag
stem
mouth portion
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flower
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JP2002053532A
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Hideaki Kawai
秀明 河合
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Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
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Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 花卉用の保水袋において茎の周囲を確実に液
封し、また外圧等による漏水を防止する。 【解決手段】 保水袋1はその袋本体2に給水液Wおよ
び茎Sを受け容れており、また袋本体2の口部分の内面
にはシール材6が付着されている。シール材6は口部分
が閉じられることで茎Sの外面に密着し、袋本体2から
の給水液Wの漏れを防止している。また口部分は締結具
4により締め付けられており、そのシール力がより確実
なものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花卉に供給する給
水液を漏らさずに保持しておくための花卉用保水袋およ
びその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の保水袋に関する技術は、例えば
特開平8−172910号公報や特開平8−17291
1号公報等に記載されている。前者の技術は、薄肉ゴム
製等の柔軟性容器に液体を封入し、これに植物の茎を挿
入して容器の口をその収縮力で閉止するものである。ま
た後者の技術は、収縮力を有した素材からなる容器に液
体を収容し、その口部を吸水性ポリマーにより閉止する
ものである。これら従来の容器によれば、切り花が水を
吸うにつれて次第に容器が収縮し、その収縮力で水が茎
に接触しやすくなるため、切り花への連続給水が容易で
あると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
容器はその素材の収縮力で口を閉じているため、茎を挿
入する際に容器に外圧が加わると容易に漏水する。また
後者の容器は、粉末状のポリマーが充分な給水状態とな
るまで茎への密着性が弱く、その間は茎の安定性に欠け
るという問題がある。
【0004】このため、例えば特開平10−4787号
公報には別の容器が開示されている。この容器はその側
部に形状保持用の補強部を有し、そして上部に茎径より
小さい貫通用孔を有している。このうち補強部は外圧に
よる容器の変形を抑制し、また貫通用孔は容器の素材に
よる弾性力で逆止弁的に茎の周りを締め付け、茎を挿入
する際の漏水を抑制するものとしている。しかしなが
ら、この容器ではブロー成形等の樹脂成形法により補強
部を設ける必要があるためコストが高くなるし、また、
茎に凹凸があると貫通用孔が拡がり、そこから漏水しや
すくなるという別の問題を有している。
【0005】そこで本発明は、茎の形状に関わらずその
周囲を確実に密封し、また外圧等による漏水を防止でき
る花卉用保水袋およびその成形方法の提供を課題とした
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は袋本体の口部分
を閉じ、その内面に付着させたシール材を茎の外周面に
密着させることで上記の課題を解決する。シール材は袋
本体からの給水液の漏れを防止し、長期間にわたって花
卉の保存を可能とする。より好ましくは、締付具をもち
いて口部分に締め付け力を加えるようにするとよい。こ
れにより、口部分は茎の周囲に巻き付けられた状態で締
め付け力が加えられ、シール材の密着がより強固とな
る。また、シール材に弾力性を有した防水スポンジ片を
用いれば、その柔軟性により防水スポンジ片が茎の外径
に追従し、茎の外面に確実に密着することができる。
【0007】防水スポンジ片は、その配置や弾力性の設
定を適切に行うことで茎の外形に合わせて隙間なく密着
することができる。具体的には、袋本体の口部分の内面
にて互いに対向する位置に一対をなして防水スポンジ片
を設け、その一方の弾力性が他方の弾力性よりも大きく
なるように設定する。この場合、弾力性の小さい方がよ
り大きく変形して隙間を埋め、茎の外面を確実に密封す
ることができる。
【0008】保水袋の成形方法は、先ず袋本体の内面に
シール材を付着させ、これに給水液および茎を容れて口
部分を閉じ、そして茎の周囲に口部分を巻き付けた状態
でこれに締め付け力を加えることが主な手順となる。口
部分に締め付け力を加える場合は締付具を用いてもよい
し、袋本体の口部分を茎の周囲に巻き付けた状態で止め
る(例えばヒートシール)ようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、花卉用保水袋1の第1実
施形態を示している。この保水袋1は状袋様の袋本体2
を有し、この袋本体2内に例えば一輪の切り花Fが容れ
られている。切り花Fの品種には特に限定がなく、いろ
いろな品種に対応して保水袋1を成形することができ
る。なお切り花Fの背丈は概ね50cm〜60cm程度
が好ましいが、切り花Fの品種や市場流通性を考慮して
適度な背丈を設定することができ、それに合わせて保水
袋1のサイズも決定される。
【0010】図1に示されるように、袋本体2内には茎
Sの切断端から一定長さの部分が挿通されている。また
袋本体2内には所定量の給水液Wが貯留されており、茎
Sは内部に差し込まれて給水液Wに浸されている。なお
給水液Wとしては、例えば水道水や薬液等の液体が適宜
選択される。袋本体2は、その口部分が茎Sの周囲に巻
き付けられた状態で締付具4(例えばビニル被覆ワイ
ヤ、いわゆる「ビニタイ」)により締め付けられてい
る。また口部分には、その内面にシール材6が取り付け
られており、このシール材6は口部分が閉じられること
で茎Sの周囲に密着されている。
【0011】図2は袋本体2の口部分を具体的に示して
いる。上述したシール材6は2つの防水スポンジ片8,
10からなり、いずれも展開された状態では口部分の幅
方向に延びている。また一方の防水スポンジ片8は茎S
の周囲の大部分を取り囲み、その残りの部分と防水スポ
ンジ片8の外側とを他方の防水スポンジ片10が取り囲
んでいる。上述した締付具4は、その中程が口部分に巻
き付けられた状態で両端をねじり合わせられており、こ
れにより口部分に締め付け力を与えている。
【0012】一方の防水スポンジ片8は他方の防水スポ
ンジ片10よりも弾力性が小さく、その分、より高い柔
軟性を有している。一方の防水スポンジ片8は、その中
程の部分にて茎Sの外面に密着し、両端部はそれぞれ折
り返されて中程部分に重ね合わされている。防水スポン
ジ片8が密着していない茎Sの残りの外周部分には、上
述のように他方の防水スポンジ片10が密着している。
防水スポンジ片10はその中程の部分にて茎Sの外面に
密着し、その他の両端部分は上述のように防水スポンジ
片8の折り返し部分の外側に巻き付いている。
【0013】茎Sの外周面は、各防水スポンジ片8,1
0の密着により防水シールされている。このうち、特に
一方の防水スポンジ片8の折り返し部分と他方の防水ス
ポンジ片10との境目部分では、一方の防水スポンジ片
8が他方の防水スポンジ片10と茎Sの外面との間の隙
間に入り込むことで完全な防水シールがなされている。
これは、上述のように2つの防水スポンジ片8,10の
間に弾力性の大小差が設けられているため、より柔軟な
防水スポンジ片8が大きく変形して隙間を埋める役目を
果たすことができるからである。
【0014】図1の保水袋1は、以下の方法により成形
される。図3に示されるように、例えば熱溶着性のフィ
ルム包材から半折製袋、つまり一端が開口した状袋様の
袋本体2を形成する。そして、口部分の内面にて互いに
対向する位置に上述の防水スポンジ片8,10をそれぞ
れ付着させる。このとき2つの防水スポンジ片8,10
は互いに対をなしている。
【0015】次に防水スポンジ片8,10の両側に残さ
れた部位、つまり、口部分の両端と防水スポンジ片8,
10との間の部位の包材を夾雑シールする。このとき口
部分の両端に形成される一対のシール線12は防水スポ
ンジ片8,10にわずかに掛かり、口部分の両端を確実
に密封する。次に、図4に示されるように袋本体2内に
給水液Wを注入し、また茎Sの切断端部を挿入する。こ
の後、茎Sを挟んだまま口部分を平たく閉じて2つの防
水スポンジ片8,10を互いに密着させ、一方の防水ス
ポンジ片8が内側に位置するようにして口部分を茎Sの
周囲に巻き込む。そして、その上から締結具4を締め付
けることで図1の保水袋1が得られる。
【0016】図5は、上述した成形過程における防水ス
ポンジ片8,10等の変形の様子を示しており、その理
解をより容易にするため、図5では適宜フィルム包材が
省略されている。初めに対をなす2つの防水スポンジ片
8,10(図5中A)は、袋本体2の口部分が平たく閉
じられることで茎Sを挟んで互いに密着する(図5中
B)。このとき、より柔軟性の高い防水スポンジ片8の
方がより大きく変形し、その中程の部分が茎Sの周囲に
回り込むようにして密着する。
【0017】次に袋本体2の口部分が茎Sの周囲に巻き
込まれると、防水スポンジ片8,10の両端部は防水ス
ポンジ片8の中程部分を内側にして重ね合わせられる
(図5中C)。この段階では、防水スポンジ片8の折り
返し部分と防水スポンジ片10との境目部分に未だ隙間
が残されている。この後、締付具4で口部分を締め付け
ると、上述のように境目部分の隙間が埋まり、茎Sの周
囲が完全に防水シールされる(図5中D)。また上述の
ように、口部分の両端には一対のシール線12が形成さ
れているため、この両端からの水漏れも確実に防止され
る。
【0018】図6は、第2実施形態の保水袋21を示し
ている。この保水袋21では締付具4として片面粘着テ
ープが用いられている。片面粘着テープは、その中程の
部分にて袋本体2の口部分に締め付け力を与えながら、
両端部が互いに貼り合わされている。その他の構成や成
形方法等は第1実施形態の場合と同様である。上述した
第1および第2実施形態の締付具4は、その他ゴムひも
や樹脂ひも、インシュロック等により代替することもで
き、特にその具体的な部材に限定はない。
【0019】図7は第3実施形態の保水袋31を示して
いる。この保水袋31では、袋本体2の口部分が茎Sの
周囲に巻き付けられておらず、口部分は単に平たく閉じ
られた状態にある。この口部分の内面には、互いに対向
する位置に一対の防水スポンジ片32が付着されてお
り、これら防水スポンジ片32は茎Sを挟んで互いに密
着されている。また口部分には、袋本体2の両側縁から
中央に向けて延びる一対のシール線34が形成されてお
り、その各先端は防水スポンジ片32の付着領域にまで
達している。これらシール線34は袋本体2をその厚み
方向に夾雑シールすることで形成されており、そのシー
ル領域内ではフィルム包材が熱溶着により接着されてい
る。第3実施形態の保水袋31にあっては、シール線3
4の形成により2つの防水スポンジ片32が強固に密着
され、茎Sの周囲が防水シールされている。
【0020】図8は、第3実施形態の保水袋31におけ
る各種のシール形態の例を示している。例えば一対のシ
ール線34の各先端に、茎Sと平行に延びる縦シール線
36が交差して形成されていてもよいし(図8中A)、
あるいは2本の平行なシール線34が対をなして形成さ
れていてもよい(図8中B)。その他、茎Sの両側に沿
って延びる一対の縦シール線36と、各縦シール線36
の外側に袋本体2の側縁まで延びるシール面38とが形
成されていてもよい(図8中C)。これらシール面38
もまた夾雑シールにより形成され、防水スポンジ片32
の付着領域にまで達している。
【0021】図9および図10は、第4実施形態の保水
袋41を示している。この保水袋41では、袋本体2の
口部分の全域にわたって一対の防水スポンジ片42が付
着されている。それゆえ口部分が平たく閉じられると、
茎Sを挟んで一対の防水スポンジ片42が互いに密着
し、口部分が防水シールされる。この状態で、袋本体2
はその厚み方向にステープラ44で綴じ合わせられ、こ
れにより口部分に締め付け力が加えられている。
【0022】ステープラ44の配置は袋本体2の幅(袋
幅)に応じて決定される。袋幅が比較的小さい場合、ス
テープラ44は中央に配置される(図9中A)。この場
合、ステープラ44が1本だけであっても袋の両端では
防水スポンジ片42の弾性力により充分な密着力が得ら
れる。袋幅は茎Sの太さや給水液Wの量に応じて適宜増
減されるため、袋幅が比較的大きい場合は茎Sの両側に
複数(例えば二対)のステープラ45が配置される(図
9中B)。このうち内側一対のステープラ45は茎Sに
沿って縦向きに配置され、そして外側一対のステープラ
45は横向きに配置されることが好ましい。これによ
り、袋の両端でも防水スポンジ片42にはステープラ4
5により充分な密着力が得られる。
【0023】図10はステープラ44による綴じ合わせ
状態を示している。いわゆる外開き式のステープラ44
が袋幅方向の中央に配置される場合、ステープラ44は
袋本体2の片面にて茎Sを跨ぐようにして配置され、両
端の留め針は茎Sの両側を通過して一対の防水スポンジ
片42を貫通している。そして、両端の留め針は互いに
離間する方向に屈曲され、その屈曲部分にて袋本体2の
片面を押さえ付けている(図10中A)。このような外
開き式のステープラ44を使用することにより、茎Sの
損傷が有効に抑えられる。なお、このような外開き式の
ステープラ44に代えて通常の内閉じ式のステープラを
用いてもよい。この場合、茎Sの両側に沿って縦方向に
一対のステープラを配置することが好ましい。また上述
のように袋幅が比較的大きい場合、中央のステープラ4
4の両側に縦または横向きにステープラ45(例えば内
閉じ式のもの)を配置すればよい(図10中B)。
【0024】図11は第5実施形態の保水袋51を示し
ている。この保水袋51では、袋本体2の両肩部分が一
箇所で互いに重ね合わせられており、この状態で両肩部
分にポイントシール部52が形成されている。このポイ
ントシール部52では、シール線54よりも広い幅で袋
本体2の両肩部分が互いにヒートシールされている。こ
の保水袋51は、例えば以下の方法により成形される。
【0025】図12に示されるように、袋本体2の口部
分の内面に一対の防水スポンジ片56を付着して給水液
Wおよび茎Sを容れ、その両側に一対のシール線54を
形成して口を閉じる手順までは第3実施形態の場合と同
様である(図7参照)。次に袋本体2両肩部分のうち、
一方を茎Sの周りに巻き付けるようにして他方に重ね合
わせ、角を合わせた状態で互いにヒートシールすると図
11の保水袋51が得られる。
【0026】第5実施形態の保水袋51は、口部分の巻
き付けにより防水スポンジ片56が茎Sの周囲に巻き付
けられ、かつ、両肩部分のヒートシールにより防水スポ
ンジ片56に締め付け力が与えられた状態となる。この
ため茎Sの周囲が強く密封され、口部分からの給水液W
の漏れを確実に防止できる。なお第5実施形態において
も、第1実施形態のように2つの防水スポンジ片56の
弾力性に大小差を設けることができる。
【0027】図13は第6実施形態の保水袋61を示し
ている。この保水袋61では先の第5実施形態と同様
に、袋本体2の両肩部分が互いにヒートシールされてい
るが、その形態が異なっている。具体的には、図14に
示されるように両肩部分がいずれも茎Sに巻き付くよう
にして合掌シールされており、このため防水スポンジ片
62は茎Sを中心として左右対称に変形されている。第
6実施形態においても、第1実施形態のように2つの防
水スポンジ片62の弾力性に大小差が設けられていても
よい。
【0028】第6実施形態の保水袋61は、例えば以下
の方法により成形される。図15に示されるように、チ
ューブ状のフィルム包材の一端(下端)をヒートシール
して状袋様の袋本体2を形成し、口部分の内面に一対の
防水スポンジ片62を付着させる。次に図16に示され
るように、袋本体2の口部分に一対のシール線64を形
成して口を平たく閉じるとともに、袋本体2に給水液W
および茎Sを容れる。この後、袋本体2の両肩部分をい
ずれも茎Sに巻き付けるようにして中央で張り合わせ、
角を合わせてヒートシールすると図14の保水袋61が
得られる。
【0029】第6実施形態の保水袋61にあっても、口
部分の巻き付けにより防水スポンジ片62が茎Sの周囲
に巻き付けられ、かつ、両肩部分のヒートシールにより
防水スポンジ片62に締め付け力が与えられた状態とな
る。このため茎Sの周囲が強く密封され、口部分からの
給水液Wの漏れを確実に防止できる。図17は第7実施
形態の保水袋71を示している。この保水袋71は上述
した第6実施形態と袋本体2の形状が異なっている。図
18から明らかなように、防水スポンジ片72は1つだ
けであり、口部分の一側縁に茎Sが位置し、口部分の他
側縁が茎Sの周囲に巻き付けられた状態にある。このよ
うな保水袋71の具体的な形態は、以下に説明する成形
方法から容易に理解される。
【0030】図19に示されるように、例えばチューブ
状のフィルム包材の一端(下端)をヒートシールして閉
じ、状袋様の袋本体2を形成する。そして、口部分の一
側縁部に防水スポンジ片72を二つ折りの状態にして付
着させる。次に図20および図21に示されるように、
防水スポンジ片72の折り目の位置で茎Sを包み込むよ
うにして袋本体2に茎Sを差し込み、給水液Wを容れて
口部分の他側縁部にシール線74を形成して口を閉じ
る。
【0031】この後、口部分の他側縁部を茎Sの周囲に
巻き付け、フィルム包材を当て付けでヒートシールする
と図18の保水袋71が得られる。なお、第7実施形態
の保水袋71の成形方法にあっては、袋本体の一側縁で
はなく、その中央に防水スポンジ72を付着させ、袋本
体2がほぼ四面体形状となるように口を閉じてもよい。
この場合、口部分の閉じる方向は底のシール方向と交差
(90°)したものとなる。
【0032】第7実施形態の保水袋71は、予め防水ス
ポンジ片72が茎Sの周囲に巻き付けられており、さら
に口部分の巻き付けにより防水スポンジ片72が茎Sの
周囲に強く巻き付けられる。また、口部分の他側縁部の
巻き付けにより防水スポンジ片72に締め付け力が与え
られた状態となる。このため茎Sの周囲が強く密封さ
れ、口部分からの給水液Wの漏れを確実に防止できる。
【0033】上述した各実施形態の保水袋およびその成
形方法により得られる保水袋は、茎の外形に関わらずシ
ール材(防水スポンジ片)が確実にその外面に密着して
給水液を確実に密封することができる。また、保水袋に
外圧が加わった場合にあっても茎の周囲が強く締め付け
られているため、給水液が不所望に漏れ出ることはな
い。
【0034】特に各実施形態の保水袋では、柔軟なスポ
ンジにより茎を締め付けているため茎を傷めることがな
い。また茎に瘤や棘などの凹凸があってもスポンジが柔
軟に変形して茎の外面に密着し、そのシール性を確実に
保持する。さらに口部分で締め付け力を与えて茎を保持
しているため衝撃に対して強く、保水袋に容れた花卉を
段ボール箱詰め等の状態で輸送する際にも長期間の保存
に耐えうる。このため花卉の生産地から市場への出荷・
流通過程において長期間にわたり給水液を保持すること
ができ、切り花の日持ち保証を可能とする。また保水袋
に収められた状態でも花卉の取り扱いが容易であり、切
り花の運搬性や商品性を大きく向上することができる。
【0035】本発明は上述した各実施形態等に制約され
ず、各種の態様にて実施可能である。例えば、袋本体に
窓を設けて給水液の残量を視認可能としてもよいし、ま
た袋本体の外面に原産地表示や商品表示等の文字情報や
識別記号等を付してもよい。また各実施形態のシール線
は、フィルム包材をヒータブロックによりヒートシール
して形成してもよいし、インパルスシールや超音波シー
ル等を用いて形成してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の花卉用保水袋は給水液を高水準
に密封し、各品種の花卉について長期間の日持ち保証を
可能とする。また袋本体の形状を各種に変形させること
で荷姿を変えることができ、花卉製品の流通性や商品価
値を大きく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の保水袋を示した図である。
【図2】図1中、II−II線に沿う断面図である。
【図3】保水袋の成形方法における工程を説明するため
の図である。
【図4】図3の状態から袋本体に給水液および茎を容れ
た状態を示す図である。
【図5】保水袋の成形方法における口部分の変化を説明
するための連続図である。
【図6】第2実施形態の保水袋を示した図である。
【図7】保水袋の成形方法における工程を説明するため
の図である。
【図8】口部分の各種シール形状の例を示す図である。
【図9】第4実施形態の保水袋等を示した図である。
【図10】図9中、X−X線に沿う断面図等である。
【図11】第5実施形態の保水袋を示した図である。
【図12】保水袋の成形方法における工程を説明するた
めの図である。
【図13】第6実施形態の保水袋を示した図である。
【図14】図13中、XIV−XIV線に沿う断面図で
ある。
【図15】保水袋の成形方法における工程を説明するた
めの図である。
【図16】図15の状態から袋本体に給水液および茎を
容れた状態を示す図である。
【図17】第7実施形態の保水袋を示した図である。
【図18】図17中、XVIII−XVIII線に沿う断面図であ
る。
【図19】保水袋の成形方法における工程を説明するた
めの図である。
【図20】図19の状態から袋本体に給水液および茎を
容れた状態を示す図である。
【図21】図20中、XXI−XXI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 保水袋 2 袋本体 4 締付具 6 シール材 F 切り花 S 茎 W 給水液
フロントページの続き Fターム(参考) 3E035 AA20 AB10 BA08 BB10 BC02 BD04 CA06 3E064 BA21 BA60 BC16 EA10 EA18 EA30 FA01 FA04 HM01 HN31 HN41 3E067 AA03 AA11 AB90 AC05 BA12A BB14A EA25 EC33 FA02 FC05 GA23 GD06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に花卉の茎および給水液を受け容れ
    る袋本体と、 前記袋本体の口部分の内面に付着して設けられ、前記口
    部分が閉じられることで茎の外周面に密着し、前記袋本
    体からの給水液の漏れを防止するシール材とを具備した
    ことを特徴とする花卉用保水袋。
  2. 【請求項2】 前記シール材は前記口部分の幅方向に延
    びており、 前記口部分は、前記シール材の両側に残された部位の包
    材が互いにシールされることで閉じられていることを特
    徴とする請求項1に記載の花卉用保水袋。
  3. 【請求項3】 前記口部分を茎の周囲に巻き付けた状態
    で締め付け力を加える締付具をさらに備えたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の花卉用保水袋。
  4. 【請求項4】 前記シール材は、弾力性を有した防水ス
    ポンジ片であることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の花卉用保水袋。
  5. 【請求項5】 前記防水スポンジ片は前記袋本体の口部
    分の内面にて互いに対向する位置に一対をなして設けら
    れており、その一方の弾力性が他方の弾力性よりも大き
    いことを特徴とする請求項4に記載の花卉用保水袋。
  6. 【請求項6】 一端が開口した袋本体を形成し、その口
    部分の内面に防水性を有したシール材を付着させる工程
    と、 前記袋本体内に茎および給水液を容れ、前記口部分を閉
    じて前記シール材を茎の外周に密着させる工程と、 前記口部分を茎の周囲に巻き付け、これに締め付け力を
    加えた状態で固定する工程とからなることを特徴とする
    花卉用保水袋の成形方法。
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JP2007230089A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Seiko Epson Corp 液体収容カートリッジ

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