JP2003252355A - 包装用密閉容器のための蓋体 - Google Patents

包装用密閉容器のための蓋体

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JP2003252355A JP2002054791A JP2002054791A JP2003252355A JP 2003252355 A JP2003252355 A JP 2003252355A JP 2002054791 A JP2002054791 A JP 2002054791A JP 2002054791 A JP2002054791 A JP 2002054791A JP 2003252355 A JP2003252355 A JP 2003252355A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実に折曲できるようにしておくことにより、
半開き状態を確実に形成或いは維持でき、しかも再封止
のために再び容器本体側に折り戻すことのできる蓋体
を、簡単な構成によって提供すること。 【解決手段】容器本体の開口周縁に形成したフランジ部
21にて密閉されるフランジ部13を有して、容器本体
とともに包装用密閉容器を構成する蓋体10であって、
当該蓋体10を構成している平面部10aの、フランジ
部13の異なる部分を結ぶ位置に、当該蓋体10の折曲
を容易にする折曲突条11を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体と蓋体と
からなる包装用密閉容器の蓋体に関し、特に、容器本体
のフランジ部に、嵌合、接着、または熱溶着されるフラ
ンジ部を有した蓋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器本体と、これに嵌合される蓋体とか
らなり、食品等を密閉するようにした包装用密閉容器と
しては、種々なものが提案されてきており、そのための
蓋体についても、用途に応じた種々な工夫が凝らされて
きている。例えば、特開2001−097436号公報
には、電子レンジで加熱した際に容器内に発生する水蒸
気を容器外に良好に放出でき、加熱終了後に容器内に減
圧が生じたときには、外気を容器内に良好に導入できる
ようにすることを目的とした「包装用容器」が提案され
ている。
【0003】このような包装用容器が、野菜や果物のよ
うな水蒸気があっても液汁のないものを対象とするので
あれば、水蒸気を容器外に放出したり、外気を容器内に
導入したりすることはそれなりに十分な機能を発揮する
ことになるものであるが、水に漬けた豆腐や漬物のよう
に、水や液汁が多く必要あるいは含むものでは、外気や
水蒸気が出入りできるようにしておくことには不都合が
ある。つまり、例えば漬物や豆腐用の包装用容器では、
開封前では当然のことながら「液漏れ」がないように十
分な密閉を行っておかなければならないのであり、逆に
開封後には水切りや一部の取り出し等を行うために、蓋
体を半開き状態にする必要もあるものである。
【0004】ところで、近年の生活は多様化してきてい
て、一人暮らしの人も増加してきており、また家族が揃
った食事でも種々な食品を食卓に並べることもあって、
この種の包装用密閉容器に収納された液汁を多く含む豆
腐や漬物が、開封後に完全に消費されることはむしろ少
なく、次回の食卓に再び載せることがなされる。このよ
うな場合に、最初の開封時に蓋体を半開き状態にしてお
いて中身を取り出し、その後再び蓋体を閉じた状態にす
る必要がある。
【0005】従来の包装用密閉容器における蓋体では、
接着等の手段によってこれを容器本体に対して確実に密
閉しておかなければならず、しかもこれに半開きのため
の基準が何ら形成してないことから、蓋体を半開き状態
にして中身を取り出そうとすると、開封した蓋体が戻っ
てしまって開け口を塞ぐことになり、逆に再封止しよう
とすると、捲れ上がってしまって、非常に扱いにくいも
のとなっていたのである。
【0006】そこで、本発明者は、上記のような包装用
密閉容器について、蓋体の半開き状態が簡単に維持で
き、しかも再封止をも容易に行えるようにするにはどう
したらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本
発明を完成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種の包
装用密閉容器における以上の実状に鑑みてされたもの
で、その解決しようとする課題は、確実に折曲できるよ
うにしておくことにより、半開き状態を確実に形成或い
は維持でき、しかも再封止のために再び容器本体側に折
り戻すことのできる蓋体を、簡単な構成によって提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述
する実施の形態の説明中において使用する符号を付して
説明すると、「容器本体20の開口周縁に形成したフラ
ンジ部21にて密閉されるフランジ部13を有して、容
器本体20とともに包装用密閉容器を構成する蓋体10
であって、当該蓋体10を構成している平面部10a
の、フランジ部13の異なる部分を結ぶ位置に、当該蓋
体10の折曲を容易にする折曲突条11を形成したこと
を特徴とする蓋体10」である。
【0009】すなわち、この請求項1に係る包装用容器
は、容器本体20と、その開口周縁に形成したフランジ
部21にて密閉されるフランジ部13を有した蓋体10
とからなるものであり、図1及び図2に示すように、こ
の蓋体10を構成している平面部10aの、フランジ部
13の異なる部分を結ぶ位置に、当該蓋体10の折曲を
容易にする折曲突条11を形成したものである。
【0010】この蓋体10は、合成樹脂シートに真空ま
たは圧空成形を施すことにより形成されるものであり、
折曲突条11及びフランジ部13は当該蓋体10の成形
と同時に成形されることになるものである。なお、以下
に示す実施形態の蓋体10では、その平面部10aがフ
ランジ部13の上面から一段下がった位置に形成したも
のを例示しているが、この平面部10aは、フランジ部
13の上面と同一位置になるものであっても、また図7
に示す蓋体10のように、この平面部10a内でさらに
一段下がったりあるいは上がったりする部分を有するも
のであっても、本発明の対象となるものである。
【0011】折曲突条11は、本実施形態の場合には、
図1に示すように、蓋体10の平面部10aが略四角形
状である場合に、その対角線に略沿った位置に形成した
ものであり、その断面形状は、図4に示すように、下方
(容器本体20の内側)に向けて膨出する略円弧状にし
て、その内部に上方に突出する小さな突条11aを形成
したものである。この折曲突条11の形成位置は、上述
したように対角線(丸型の容器であれば弦に相当)に略
沿うものであると、図2に示すように、開放部分10A
を蓋体10全体の略半分とすることができて有利である
が、これに限るものではなく、隅部から少し中央にずれ
た位置や、各辺と平行となる位置であってもよい。
【0012】また、この折曲突条11の断面形状は、図
4に示したものに限らず、図5に示すような種々な形状
が考えられる。図5の(イ)に示した折曲突条11は、
下方に膨出する略完全な円弧状のものであり、図5の
(ロ)に示した折曲突条11は、下方に膨出する三角形
状のものである。また、図5の(ハ)に示した折曲突条
11は、下方に向けて膨出する略円弧状にして、その内
部にさらに下方に突出する小さな突条11aを形成した
ものであり、図5の(ニ)に示した折曲突条11は、上
方に膨出する略円弧状のものとしたものである。
【0013】折曲突条11の内部に形成されて上方に突
出する図4に示した小さな突条11aは、これと折曲突
条11と間にある2本の境界線部をそれぞれ折曲支点と
するものであり、これら2本の折曲支点は、折曲突条1
1にて折曲した場合に広げられるのであり、折曲操作を
当該蓋体10を構成している合成樹脂シートの剛性に抗
してより容易に行うことができる。また、図5の(ハ)
に示した例では、小さな突条11aと折曲突条11と間
にある2本の境界線部は勿論、小さな突条11aの中
心、つまり外側に突出した頂点部分も折曲中心とするこ
とになるものであり、折曲突条11を中心に蓋体10を
折曲した場合の折曲操作をより容易に行うことができ
る。
【0014】この蓋体10のフランジ部13は、図1及
び図3に示すように、容器本体20側のフランジ部21
に嵌合されるタイプのもので、その際、密封性を高める
ために、フランジ部21上に強制嵌合するか、フランジ
部21上に塗布した接着剤を利用した接着を行うか、あ
るいは、蓋体10と容器本体20とが同一種類の合成樹
脂(例えばポリエチレンテレフタレートやポリプロピレ
ン)であれば熱溶着して密封されるものである。
【0015】なお、このフランジ部13の外側部分であ
って折曲突条11の先端に対応する部分には、蓋体10
を開封したときに破れ易くなるように、小さな切り込み
が入れられることもある。また、この蓋体10の開放部
分10Aとなる側のコーナー部には、図1及び図7に示
すように、開封操作を行い易くするための摘み部14が
形成してあり、この摘み部14に対応する摘み部22も
容器本体20側に形成してある。
【0016】以上のように構成したこの請求項1の蓋体
10では、図1に示すように、折曲突条11が平面部1
0aの略対角線上に位置しているから、非常に目立つも
のとなっているだけでなく、この折曲突条11を利用す
れば、図2に示すような当該蓋体10を略半分に折曲し
た状態を直ちにイメージできるものとなっている。そこ
で、消費者が、この折曲突条11を折曲の中心とする開
封を行おうとしたとき、目を折曲突条11の両端ではな
く、当該蓋体10のコーナー部に自然に遣ることにな
る。
【0017】このコーナー部は、当然手で摘み易い形状
になっており、実施形態では摘み部14も形成してある
から、この摘み部14あるいはコーナー部を摘んで、当
該蓋体10のフランジ部13を容器本体20側のフラン
ジ部21から引き離すことになるのである。どの程度の
引き剥がしを行うかは、その引き剥がされた部分が、さ
っきから見えていた折曲突条11の両端部近傍までであ
ることは、論を待たず簡単に理解できる。
【0018】そこで、消費者は、フランジ部13及びフ
ランジ部21の引き剥がしを、図2に示した程度まで自
然に行うのであるが、これによってできた開放部分10
Aは、まだ開封されていない平面部10aに対して折曲
突条11によって、図2に示したような状態に簡単に折
曲されることになるのである。このとき、折曲突条11
は、図4または図5に示したような状態に形成してあっ
たから、その折曲は、当該折曲突条11が起点となって
曲がり易くなっているため、無理なく自然に行われるの
である。勿論、開放部分10Aを容器本体20側に折り
戻すことも、この折曲突条11の存在によって簡単に行
えることはいうまでもない。
【0019】この折曲を更に自然に行えるようために
は、図3及び図4に示すようになされる。これが、請求
項2に係る蓋体10である。すなわち、請求項2の蓋体
10は、上記請求項1のそれについて、「折曲突条11
内に、さらに別の小さな突条11aを形成した」もので
ある。この小さな突条11aは、図4あるいは図5の
(ハ)に示すように、折曲突条11よりさらに折曲状態
に成形したものであるから、折曲突条11自体の折曲を
より行い易くするものである。勿論、開放部分10Aを
容器本体20側に折り戻すことも、この折曲突条11中
に小さな突条11aが存在することによって簡単に行え
ることは上述した折曲突条11と同様である。なお、こ
の小さな突条11aは、折曲突条11と同時に成形され
るものであることはいうまでもない。
【0020】従って、請求項1及び2の蓋体10は、そ
の平面部10aに形成した折曲突条11によって、蓋体
10の半開き状態を確実に形成或いは維持でき、しかも
再封止のために再び容器本体20側への折り戻しを容易
に行えるものとなっているのである。
【0021】さて、上記課題を解決するために、請求項
3に係る発明の採った手段は、同様に、「容器本体20
の開口周縁に形成したフランジ部21にて密閉されるフ
ランジ部13を有して、容器本体20とともに包装用密
閉容器を構成する蓋体10であって、当該蓋体10の平
面部10aとフランジ部13との境界部分に、先端部が
フランジ部13上またはその近傍に位置する傾斜突起1
2を形成したことを特徴とする蓋体10」である。
【0022】すなわち、この請求項3に係る蓋体10
は、上記請求項1中の折曲突条11に代えて、平面部1
0aとフランジ部13との境界部分に形成した、先端部
がフランジ部13上またはその近傍に位置する傾斜突起
12を採用したものである。この傾斜突起12は、上述
した折曲突条11と同様に、図2に示したような折曲を
行う際の目印となるものであり、当該蓋体10の平面部
10aが両傾斜突起12間で折曲されるものであるこ
と、蓋体10のフランジ部13における開封をこれらの
傾斜突起12まで行えばよいこと、そしてこれらの傾斜
突起12を中心に折り戻せることを、それぞれ消費者の
目に訴えるものとなっているのである。
【0023】各傾斜突起12は、図1及び図3に示すよ
うに、頂点12bがフランジ部13の内側直近になるよ
うな三角形状のものに形成すると、折曲作業を最も効果
的に行えるものとなる。何故なら、この頂点12bに折
曲による応力を集中させることができて、両傾斜突起1
2間での折曲を確実に行えるようにすることができるか
らである。
【0024】各傾斜突起12は、蓋体10の平面部10
aからフランジ部13上面にかけて文字通り傾斜するも
のであるから、フランジ部13の折曲されるべき部分の
剛性が弱くなるように作用する。このため、各傾斜突起
12にての折曲をより行い易くし、結果として、蓋体1
0の折曲を行い易くしているのである。
【0025】また、この傾斜突起12は、これを請求項
1の蓋体10で述べた折曲突条11の両端に形成すると
さらに効果的となるが、これが請求項4に係る蓋体10
である。すなわち、請求項4の蓋体10は、請求項1ま
たは2に記載の蓋体10について、「折曲突条11の両
端に、先端部がフランジ部13上またはその近傍に位置
する傾斜突起12を形成したこと」を特徴とするもので
ある。
【0026】ずなわち、図1に示すように、蓋体10
に、折曲突条11とその両端に位置する傾斜突起12と
を形成することにより、これら折曲突条11及び傾斜突
起12の両方の機能を発揮させることができ、特に、折
曲突条11を中心に折曲しようとする場合の応力を各傾
斜突起12に集中させることができるのであり、蓋体1
0の開封を蓋体10や容器本体20に破損等の悪影響を
与えることなく行えるのである。
【0027】そして、請求項5に係る蓋体10のよう
に、各傾斜突起12内に補助傾斜突起12aを形成する
と、上記作用をさらに効果的に発揮させることができる
のである。何故なら、各傾斜突起12内に形成した補助
傾斜突起12aは、上述した折曲突条11における小さ
な突条11aと同様に、その折曲をより効果的に行える
ようにしているからである。
【0028】なお、実施形態にて例示するように、蓋体
10の摘み部14の近傍に係止部15を形成しておい
て、この係止部15が係合する被係止部23を容器本体
20の対応個所に形成しておけば、蓋体10の開放部分
10Aを再封止した場合の開放部分10Aの開放を防止
できることになる。
【0029】従って、請求項3〜5の蓋体10も、蓋体
10の半開き状態を確実に形成或いは維持でき、しかも
再封止のために再び容器本体20側への折り戻しを容易
に行えるものとなっているのである。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、上記のように構成した各発
明を、図面に示した実施の形態である蓋体10について
説明するが、この実施形態の蓋体10は、上記各請求項
に係る発明の全てを含むものである。
【0031】図1には、本発明に係る蓋体10を採用し
た包装用容器の平面図が示してあり、この包装用容器
は、図3に概略図示した容器本体20に、本発明に係る
蓋体10を、その両フランジ部13及び21を利用して
密封したものである。この密封は、両フランジ部13及
び21の嵌合、接着剤等を利用した接着、あるいは両者
が同種材料の場合は熱溶着によってなされるものであ
り、その接着強度は、手で開封が行える程度のものとし
てある。なお、本実施形態の蓋体10及び容器本体20
は、ポリエチレンテレフタレートを材料とした合成樹脂
シートを材料として、真空または圧空成形したものであ
る。
【0032】蓋体10は、図1に示したように、容器本
体20の形状に合う略四角形状のもにしたものであり、
その外周に、容器本体20側のフランジ部21に密封さ
れるべきフランジ部13を形成したものである。このフ
ランジ部13の内側には一段下がる平面部10aが形成
してあり、この平面部10aの対角線にほぼ沿うことに
なる位置に、折曲突条11が形成してある。
【0033】この実施形態の折曲突条11は、蓋体10
を略半分に折曲する場所を形成し、その場合の目安とな
るものであると同時に、蓋体10そのものの剛性を高め
るものでもあるが、その断面は、図4に示すようになっ
ている。すなわち、実施形態の折曲突条11は、蓋体1
0の平面部10aから容器本体20内に向けて膨出する
円弧状のものであり、その底部には、今度は容器本体2
0の外方に突出する小さな突条11aを形成したもので
ある。この小さな突条11aは、折曲突条11を中心に
折り曲げたときに広がることになるものであり、折曲突
条11にての折曲をより行い易くするものである。な
お、この折曲突条11は、その一部に平面部を有したも
のであってもよい。
【0034】この折曲突条11は、図4に示したような
ものに限らず、図5に示したような種々な態様のものた
採用できる。図5の(イ)に示した折曲突条11は、下
方に膨出する略完全な円弧状のものであり、図5の
(ロ)に示した折曲突条11は、下方に膨出する三角形
状のものであって、いずれも成形型を簡単にできるもの
である。また、図5の(ハ)に示した折曲突条11は、
下方に向けて膨出する略円弧状にして、その内部にさら
に下方に突出する小さな突条11aを形成したものであ
り、上記図5の(イ)及び(ロ)に示した折曲突条11
と同様に、蓋体10によって密封した容器本体20内
に、雑菌を含んでいる可能性のある空気溜まりを形成す
ることがないものである。勿論、この折曲突条11は、
図5の(ニ)に示したように、上方に膨出する略円弧状
のものとして実施してもよいものである。
【0035】以上のように構成した折曲突条11の両端
側には、各傾斜突起12が形成してある。各傾斜突起1
2は、これ自身が折曲の案内をするものでもあるが、こ
の実施形態のように、折曲突条11の両端に形成してお
くことによって、折曲突条11が受けた応力を各傾斜突
起12で消失させることができるものである。また、こ
の傾斜突起12は、図3及び図6に示したように、その
底部にさらに補助傾斜突起12aを形成して実施する
と、この補助傾斜突起12aが開放部分10A側の小さ
な突条11aと同様な機能を発揮して、蓋体10の折曲
をさらに容易にすることができるものである。また、図
3及び図6に示したように、傾斜突起12の頂点12b
をフランジ部13の内側直近に形成しておくと、折曲突
条11が受けた応力の消失をさらに効果的に行うことが
できる。
【0036】勿論、この包装用容器における蓋体10及
び容器本体20には、図1及び図2に示したように、開
放部分10Aの引き剥がしを行う際に使用する摘み部1
4及び22がそれぞれ形成してある。また、本実施形態
では、図1及び図7に示したように、蓋体10及び容器
本体20の摘み部14及び22の各内側に、所謂アンダ
ーカット部であって互いに係止し合うことのできる係止
部15及び被係止部23をそれぞれ形成しておくことに
より、容器本体20に対する蓋体10の開放部分10A
の再封止を確実にすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施形態にて例示した如く、容器本体20の開口周
縁に形成したフランジ部21にて密閉されるフランジ部
13を有して、容器本体20とともに包装用密閉容器を
構成する蓋体10について、「当該蓋体10を構成して
いる平面部10aの、フランジ部13の異なる部分を結
ぶ位置に、当該蓋体10の折曲を容易にする折曲突条1
1を形成したこと」または、「当該蓋体10の平面部1
0aとフランジ部13との境界部分に、先端部がフラン
ジ部13上またはその近傍に位置する傾斜突起12を形
成したこと」にその主たる特徴があり、これにより、蓋
体10の半開き状態を確実に形成或いは維持でき、しか
も再封止のために再び容器本体20側への折り戻しを容
易に行える蓋体10を、簡単な構成によって提供するこ
とができるのである。
【0038】また、この蓋体10における折曲突条11
は、これが存在することによって、当該蓋体10の剛性
を高めることもできるものであり、しかもこれを蓋体1
0に簡単に形成できるものでもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓋体を採用した包装用容器の平面
図である。
【図2】同蓋体の開放部分を開いた状態の包装用容器の
概略斜視図である。
【図3】同蓋体の部分拡大平面図である。
【図4】図3中の1−1線に沿って見た折曲突条の部分
拡大断面図である。
【図5】折曲突条の他の実施例を、(イ)〜(ニ)の4
種類例示した部分拡大断面図である。
【図6】折曲突条の先端、及び此に連続する傾斜突起を
示す部分拡大平面図である。
【図7】蓋体の他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 蓋体 10A 開放部分 10a 平面部 11 折曲突条 11a 小さな突条 12 傾斜突起 12a 補助傾斜突起 12b 頂点 13 フランジ部 14 摘み部 15 係止部 20 容器本体 21 フランジ部 22 摘み部 23 被係止部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の開口周縁に形成したフランジ
    部にて密閉されるフランジ部を有して、前記容器本体と
    ともに包装用密閉容器を構成する蓋体であって、 当該蓋体を構成している平面部の、前記フランジ部の異
    なる部分を結ぶ位置に、当該蓋体の折曲を容易にする折
    曲突条を形成したことを特徴とする蓋体。
  2. 【請求項2】 前記折曲突条内に、さらに別の小さな突
    条を形成したことを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
  3. 【請求項3】 容器本体の開口周縁に形成したフランジ
    部にて密閉されるフランジ部を有して、前記容器本体と
    ともに包装用密閉容器を構成する蓋体であって、 当該蓋体の平面部と前記フランジ部との境界部分に、先
    端部が前記フランジ部上またはその近傍に位置する傾斜
    突起を形成したことを特徴とする蓋体。
  4. 【請求項4】 前記折曲突条の両端に、先端部が前記フ
    ランジ部上またはその近傍に位置する傾斜突起を形成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の蓋体。
  5. 【請求項5】 前記傾斜突起内に補助傾斜突起を形成し
    たことを特徴とする請求項3または4に記載の蓋体。
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