JP2003251873A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2003251873A
JP2003251873A JP2002054324A JP2002054324A JP2003251873A JP 2003251873 A JP2003251873 A JP 2003251873A JP 2002054324 A JP2002054324 A JP 2002054324A JP 2002054324 A JP2002054324 A JP 2002054324A JP 2003251873 A JP2003251873 A JP 2003251873A
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鋼 田代
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の斜行を防止する。 【解決手段】 駆動ローラ10とピンチローラ33とで
用紙を挟んで搬送し、その用紙に印字するプリンタ1に
おいて、ピンチローラ33を有して用紙経路19の一側
方において本体ハウジング2に対して片持ち構造で保持
された第一のブロック11の自由端を、保持側板22を
有する保持手段57によって本体ハウジング2に対して
固定及び固定解除するようにする。これにより、保持手
段57により第一のブロック11の自由端を固定した場
合には、ピンチローラ33が安定して保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を搬送して、
その用紙に印字するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプリンタの従来の一例を図9に
示す。プリンタ100の本体ハウジング101には、用
紙Aであるロール紙を収納保持する用紙保持部102、
駆動ローラ103とピンチローラ104とを有し用紙A
を搬送する搬送部105、プラテン106と印字ヘッド
107とを有し用紙Aに印字する印字部108、印字部
108にインクリボンBを供給するインクリボン供給部
109などが設けられている。そして、本体ハウジング
2には、用紙保持部102から搬送部105及び印字部
108を経由して排出口110へ到る用紙経路111が
設けられている。
【0003】このような構造のものは、搬送部105に
よって用紙Aを引き出して搬送し、その搬送過程で印字
部108によって用紙Aに印字を行なう。
【0004】ここで、印字ヘッド107は、保持部材1
12に保持されて、この保持部材112とともにヘッド
ブロック113を構成している。ピンチローラ104
は、保持部材114に保持されて、この保持部材114
とともにピンチローラブロック115を構成している。
これらのヘッドブロック113とピンチローラブロック
115とは、用紙経路111の一側方において本体ハウ
ジング101に対して片持ち構造で保持されている。そ
して、ヘッドブロック113とピンチローラブロック1
15との自由端側の用紙経路111の他側方が開放され
ている。これにより、用紙Aの用紙経路111へのセッ
ト作業の容易化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この場合、印字ヘッド
107を保持しているヘッドブロック113が本体ハウ
ジング101に対して片持ち構造で保持されているの
で、ヘッドブロック113が不安定であり、印字の際に
ヘッドブロック113がふらついてしまい、印字不良が
発生するという問題がある。そこで、従来、ヘッドブロ
ック113の自由端を着脱自在な保持部材(図示せず)
によって本体ハウジング101に対して固定するという
ことが行なわれている。しかし、この場合、ピンチロー
ラブロック115は、片持ち構造であるので、ピンチロ
ーラブロック115は不安定であり、用紙搬送の際にピ
ンチローラブロック115がふらついてしまい、用紙A
を斜行させてしまうという問題がある。
【0006】本発明の目的は、用紙の斜行を防止するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプリンタは、本
体ハウジングに設けられて回転駆動される駆動ローラに
用紙経路を介して当接し、前記駆動ローラとにより用紙
(例えばロール紙)を挟んで前記用紙を搬送するピンチ
ローラを有して、前記用紙経路の一側方において前記本
体ハウジングに対して片持ち構造で保持された第一のブ
ロック(例えばピンチローラブロック)の自由端を前記
本体ハウジングに対して固定及び固定解除する保持手段
を具備し、前記保持手段が前記第一のブロックの自由端
を前記本体ハウジングに対して固定することにより前記
第一のブロックが前記本体ハウジングに対して位置決め
され、前記保持手段が前記第一のブロックの自由端の前
記本体ハウジングに対する固定を解除することにより前
記第一のブロックの自由端側の前記用紙経路の他側方が
開放される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図8に基づいて説明する。本実施の形態は、用紙の位
置決め基準を用紙搬送方向に直交する用紙幅方向の中心
とするいわゆるセンタ基準のサーマルプリンタへの適用
例であり、用紙としてロール紙が適用される。
【0009】図1は、プリンタの外観を概略的に示す斜
視図である。図1に示すように、このプリンタ1の本体
ハウジング2の前面には、印字された後の用紙A(図4
参照)が排出される排出口3が形成されている。本体ハ
ウジング2の左側には、各種操作キー4や表示部5など
を前面に備え本体ハウジング2の一部を構成する制御ボ
ックス6が設けられている。この制御ボックス6の内部
には、プリンタ1が備える各部を駆動制御する図示しな
い制御部が設けられている。本体ハウジング2の右側に
は、本体ハウジング2の内部を開放及び閉塞するカバー
7が設けられている。このカバー7は、本体ハウジング
2の上面の制御ボックス6側に設けられたヒンジ8を中
心として上方向へ回動自在に設けられている。
【0010】図2はカバー7が開けられた状態であっ
て、用紙経路が開放された状態のプリンタ1を概略的に
示す斜視図、図3は片持ちユニットが開放位置にある状
態を示す斜視図、図4はプリンタ1の内部構造を概略的
に示す縦断側面図、図5は保持側板に固定された状態の
片持ちユニットを示す斜視図である。なお、図2及び図
3は一部の部材を省略して示し、図4は用紙A及びイン
クリボンBがセットされた状態を示している。
【0011】図2ないし図5に示すように、プリンタ1
の本体ハウジング2の内部には、用紙Aであるロール紙
を収納保持する用紙保持部9、駆動ローラ10と第一の
ブロックとしてのピンチローラブロック11とを有し用
紙Aを搬送する搬送部12、プラテン13と第二のブロ
ックとしてのヘッドブロック14とを有し用紙Aに印字
する印字部15、印字部15にインクリボンBを供給す
る第三のブロックとしてのインクリボン供給部16、用
紙Aを検出するセンサ17、用紙Aを案内する用紙ガイ
ド部18などが設けられている。そして、本体ハウジン
グ2の内部には、用紙保持部9から用紙ガイド部18、
搬送部12、センサ17及び印字部15を経由して排出
口3へ到る用紙経路19が設けられている。
【0012】ピンチローラブロック11及びヘッドブロ
ック14は、用紙搬送方向の一側方に配置された板金フ
レーム20に取り付けられて一体化され、本体ハウジン
グ2に対して回動自在な片持ちユニット21を構成して
いる。ここで、ピンチローラブロック11とヘッドブロ
ック14とは、それぞれの一端が板金フレーム20に固
定されている。即ち、ピンチローラブロック11とヘッ
ドブロック14とは、片持ち構造で板金フレーム20に
保持されている。
【0013】この片持ちユニット21は、印字動作可能
な動作位置と、ピンチローラブロック11及びヘッドブ
ロック14が駆動ローラ10及びプラテン13から離反
して用紙経路19を開放する開放位置との間で回動自在
とされている。なお、片持ちユニット21の自由端は、
動作位置において、結合部材としての保持側板22によ
って本体ハウジング2に固定及び固定解除される。
【0014】ここで、片持ちユニット21の取り付け構
造について説明する。図6は片持ちユニット21の取り
付け構造を示す平面図、図7は片持ちユニット21の取
り付け構造を示し、(a)は片持ちユニット21が動作
位置にある状態を示す正面図、(b)は片持ちユニット
21が開放位置にある状態を示す正面図である。
【0015】図6及び図7に示すように、板金フレーム
20には、制御ボックス6側の一面から制御ボックス6
の側板23を貫通し制御ボックス6の内部に延びて用紙
搬送方向において間隔を開けて対向する一対のアーム2
4,25が形成されている。これらのアーム24,25
が用紙経路19の一側方であって制御ボックス6の内部
に設けられた支軸26によって回動自在に保持されてい
る。この支軸26の軸方向は、用紙搬送方向と同じとさ
れている。そして、片持ちユニット21は、支軸26を
支点として回動する。
【0016】片持ちユニット21は、引っ張りバネとし
て機能するコイルバネ27a,27bによって動作位置
から開放位置へ回動するように上方向へ引っ張られてい
る。これらのコイルバネ27a,27bは、それぞれア
ーム24,25と本体ハウジング2の上部とに支持され
ている。片持ちユニット21は、動作位置に位置してい
るときには、固定部材(図示せず)によってコイルバネ
27a,27bの引っ張り力に抗して位置固定されてい
る。固定部材は、片持ちユニット21及び本体ハウジン
グ2にそれぞれ設けられた一対の磁石により構成され、
それらの磁力により片持ちユニット21を動作位置で位
置固定する。
【0017】このようなプリンタ1の本体ハウジング2
の内部に設けられている各部について、以下に詳しく説
明する。
【0018】まず印字部15を説明する。図2ないし図
4に示すように、印字部15を構成するヘッドブロック
14は、印字ヘッドとしてのサーマルヘッド28、ヘッ
ド圧力調節機構29、及び、これらのサーマルヘッド2
8とヘッド圧力調節機構29とを保持するヘッドブロッ
クカバー30により構成されている。ヘッドブロックカ
バー30は、板金フレーム20に所定の間隔を開けて対
向する補助側板31を有し板金フレーム20に固定され
ている。サーマルヘッド28は、プラテン13に対して
用紙経路19を介して接離自在となるように板金フレー
ム20とヘッドブロックカバー30の補助側板31とに
より保持されている。ここで、サーマルヘッド28は、
片持ちユニット21が動作位置にある状態でプラテン1
3に当接する。ヘッド圧力調節機構29は、サーマルヘ
ッド28を押圧することによりサーマルヘッド28のプ
ラテン13に当接する圧力を調節する。そして、印字部
15では、ヘッド圧力調節機構29により押圧されたサ
ーマルヘッド28と用紙Aとの間にインクリボンB(図
4参照)が介在され、サーマルヘッドの発熱体が発熱す
ることにより印字が行なわれる。
【0019】加えて、ヘッドブロック14には、特に図
示しないが、ヘッドアップ機構が設けられている。ヘッ
ドアップ機構は、印字動作においてサーマルヘッド28
による印字はされずに用紙Aが搬送される際に、ヘッド
を用紙Aから離反させたヘッドアップ位置に移動させ
る。
【0020】プラテン13は、図2に示すように、制御
ボックス6の側板23と、この側板23に対向するよう
に本体ハウジング2の底板に立設され本体ハウジング2
の一部を構成する側板32とにより回転自在に保持され
ている。プラテン13は、制御ボックス6の内部に設け
られた図示しないモータにより回転駆動される。そし
て、プラテン13が回転駆動されることにより、サーマ
ルヘッド28とプラテン13との間に挟まれた用紙Aが
用紙経路19に沿って搬送される。即ち、プラテン13
は、用紙Aを搬送する搬送部としても機能する。
【0021】次に、搬送部12について説明する。図2
ないし図4に示すように、搬送部12を構成するピンチ
ローラブロック11は、ピンチローラ体33と、このピ
ンチローラ体33を保持するローラブロックカバー34
とにより構成されている。ローラブロックカバー34
は、板金フレーム20に所定の間隔を開けて対向する補
助側板35を有し板金フレーム20に固定されている。
ピンチローラ体33は、用紙経路19を介して駆動ロー
ラ10に対向配置され、板金フレーム20とローラブロ
ックカバー34の補助側板35とにより駆動ローラ10
に対して接離自在になるように保持されている。
【0022】ピンチローラ体33は、ピンチローラブロ
ック11に設けられた付勢手段(図示せず)により駆動
ローラ10に当接するように付勢されている。ここで、
ピンチローラ体33は、片持ちユニット21が動作位置
にある状態で駆動ローラ10に当接する。このピンチロ
ーラ体33は、駆動ローラ10に対して用紙搬送方向の
上流側及び下流側に所定の間隔で配置された2つのピン
チローラ36a,36bと、これらのピンチローラ36
a,36b間に掛け渡されたエンドレスベルトであるゴ
ムベルト37とから構成されておりピンチローラとして
機能する。
【0023】駆動ローラ10は、側板23,32により
回転自在に保持されている。駆動ローラ10は、制御ボ
ックス6の内部に設けられた図示しないモータにより回
転駆動される。そして、駆動ローラ10が回転駆動され
ることにより、駆動ローラ10とピンチローラ体33と
の間に挟まれている用紙Aが用紙経路19に沿って搬送
される。
【0024】次に、インクリボン供給部16は、図2及
び図4に示すように、未使用のインクリボンBを保持し
印字部15へ供給するリボン供給軸38と、使用済のイ
ンクリボンBを巻き取るリボン巻取軸39とから構成さ
れている。リボン供給軸38及びリボン巻取軸39は、
用紙経路19の一側方において制御ボックス6の側板2
3に片持ち構造で回転自在に保持されており、制御ボッ
クス6の内部に設けられた図示しないモータにより回転
駆動される。リボン供給軸38に保持され印字部15へ
供給されるインクリボンBは、サーマルヘッド28とプ
ラテン13との間を経由してリボン巻取軸39に巻き取
られる。
【0025】次に、保持側板22を図5及び図8に基づ
いて説明する。ここで、図8は、片持ちユニット21か
ら取り外された状態の保持側板22を示す斜視図であ
る。
【0026】図5及び図8に示すように、保持側板22
は、片持ちユニット21を側板32に固定する固定位置
(図5)と、片持ちユニット21の側板32への固定を
解除する固定解除位置(図8)との間で側板32に対し
て回動自在に取り付けられている。つまり、保持側板2
2は、側板32における制御ボックス6側とは反対側の
面に設けられたヒンジ40を中心として用紙経路19の
他側方に対する接離方向に回動自在に設けられている。
また、保持側板22は、ヒンジ40によって用紙幅方向
に移動自在とされている。具体的には、保持側板22側
に設けられたヒンジ部材に形成された係合孔40aが、
側板32側に設けられたヒンジ部材の支軸40bに用紙
幅方向に移動自在に係合している。
【0027】保持側板22には、側板32用の基準ピン
41,42、ヘッドブロック14用の基準ピン43,4
4、ピンチローラブロック11用の基準ピン45,4
6、リボン供給軸38用の基準孔47、及び、リボン巻
取軸39用の基準孔48が形成されている。
【0028】側板32用の基準ピン41,42は、側板
32に形成された基準孔49,50に嵌合する。ヘッド
ブロック14用の基準ピン43,44は、ヘッドブロッ
クカバー30の補助側板31に形成された基準孔51,
52に嵌合する。ピンチローラブロック11用の基準ピ
ン45,46は、ローラブロックカバー34の補助側板
35に形成された基準孔53,54に嵌合する。リボン
供給軸38用の基準孔47は、リボン供給軸38の自由
端側の端面にリボン供給軸38に対して回転自在に設け
られた基準ピン55に嵌合する。リボン巻取軸39用の
基準孔48は、リボン巻取軸39の自由端側の端面にリ
ボン巻取軸39に対して回転自在に設けられた基準ピン
56に嵌合する。
【0029】上述した基準ピン41〜46,55,56
は、基準孔49〜54,47,48に対して着脱自在と
されている。ここで、基準ピン41〜46,55,56
は、凸部として機能し、基準孔47〜54は、凹部とし
て機能する。
【0030】基準ピン41〜46,55,56と、基準
孔49〜54,47,48とが嵌合している状態におい
ては、ピンチローラブロック11、ヘッドブロック1
4、リボン供給軸38及びリボン巻取軸39は、本体ハ
ウジング2の側板32に対して位置決めされる。ここ
に、基準ピン41〜46,55,56と、基準孔47〜
54とが位置決め部材として機能する。
【0031】ここで、上述した保持側板22、基準ピン
41〜46,55,56、及び、基準孔47〜54によ
り保持手段57が構成されている。
【0032】次に、用紙保持部9について説明する。図
2及び図4に示すように、用紙保持部9には、用紙Aを
保持する用紙保持軸58と、用紙保持軸58によって保
持される用紙Aの幅方向の移動を規制する一対のサイド
フェンス59a,59bとが設けられている。
【0033】加えて、本体ハウジング2の内部のプラテ
ン13よりも用紙搬送方向下流側には、図4に示すよう
に、用紙Aとして台紙上にラベルが所定間隔で貼り付け
られたラベル用紙が使用される際にラベルを台紙から剥
離させるための剥離板60が設けられている。特に図示
しないが、ラベル用紙が剥離された後の台紙は、本体ハ
ウジング2の下側に設けられた台紙巻き取り部に巻き取
られる。
【0034】このような構成において、用紙経路19へ
の用紙Aのセットにおいては、まず、保持側板22を固
定解除位置に回動させて、片持ちユニット21の側板3
2に対する固定を解除し、用紙経路19の他側方を開放
する。次に、片持ちユニット21を開放位置へ回動させ
て、用紙経路19を開放する。そして、用紙保持部9に
保持されている用紙Aを駆動ローラ10及びプラテン1
3に沿わせるようにして引き出す。次に、片持ちユニッ
ト21を開放位置から印字可能位置へ回動させる。用紙
Aが用紙経路19にセットされる。次に、保持側板22
を固定位置に回動させて、片持ちユニット21を側板3
2に固定する。これにより、ピンチローラブロック1
1、ヘッドブロック14及びインクリボン供給部16の
自由端が本体ハウジング2に対して位置決めされた状態
で固定され、用紙Aに対して印字が可能な状態となる。
【0035】印字動作においては、上述のように用紙A
及びインクリボンBを用紙経路19及び印字部15にセ
ットした状態で、駆動ローラ10及びプラテン13を回
転駆動させることにより、用紙Aを用紙経路19に沿っ
て搬送し、その搬送の過程において、リボン供給軸38
及びリボン巻取軸39を回転駆動させてリボンを印字部
15に供給し、サーマルヘッド28の所定の発熱体を発
熱させてインクリボンBに塗布されたインクを溶融させ
ることによって印字が行なわれる。このとき、センサ1
7によって、用紙経路19に印字すべき用紙Aがあるか
否かが検出される。また、用紙がラベル用紙の場合に
は、センサ17は、ラベルを検出したり用紙Aの裏面に
所定間隔で印刷されたブラックマークを検出する。
【0036】このように、本実施の形態では、ピンチロ
ーラブロック11の自由端が、本体ハウジング2に対し
て位置決めされた状態で固定されるので、ピンチローラ
ブロック11の位置決め精度の向上及び取り付け剛性の
向上が図られている。これにより、用紙を正確に搬送す
ることができ、用紙Aの斜行を防止することができる。
【0037】また、片持ちユニット21の側板32に対
する固定を解除することにより、用紙経路19の他側方
が開放されるので、用紙Aの用紙経路19へのセット作
業、用紙Aやラベルのジャム処理作業などの各種作業の
ための作業空間が拡大でき、それらの作業の容易化を図
ることができる。
【0038】なお、本実施の形態では、保持側板22が
ヒンジ40によって側板32に回動自在に保持されてい
る例を説明したが、保持側板22としてはこれに限るも
のではなく、例えば、保持側板22は、側板32に対し
ても着脱自在であってよい。さらには、保持側板22の
機能をカバー7に持たせてもよい。これにより、片持ち
ユニット21の固定操作及び固定解除操作の容易化を図
ることができる。
【0039】また、本実施の形態では、側板32用の基
準ピン41,42、ヘッドブロック14用の基準ピン4
3,44、ピンチローラブロック11用の基準ピン4
5,46、リボン供給軸38用の基準孔47、及び、リ
ボン巻取軸39用の基準孔48が保持側板22に形成さ
れ、基準孔49,50、基準孔51,52、基準孔5
3,54、基準ピン55、及び、基準ピン56がそれぞ
れ側板32、補助側板31、補助側板35、リボン供給
軸38、及び、リボン巻取軸39に形成された例を説明
したが、これに限るものではなく、これらは、それぞれ
逆の関係で各部材に形成されていてもよい。
【0040】このように本実施の形態においては、印字
ヘッドとしてのサーマルヘッド28を有して用紙経路1
9の一側方において本体ハウジング2に対して片持ち構
造で保持されている第二のブロックとしてのヘッドブロ
ック14を具備し、保持手段57は、ヘッドブロック1
4の自由端を本体ハウジング2に対して固定及び固定解
除し、保持手段57がヘッドブロック14の自由端を本
体ハウジング2に対して固定することによりヘッドブロ
ック14が本体ハウジング2に対して位置決めされ、保
持手段57がヘッドブロック14の自由端の本体ハウジ
ング2に対する固定を解除することによりヘッドブロッ
ク14の自由端側の用紙経路19の他側方が開放される
ことにより、保持手段57によてヘッドブロック14の
自由端を本体ハウジング2に対して固定することでヘッ
ドブロック14の位置決め精度の向上及び取り付け剛性
の向上がなされ、印字品質を高めることができる。一
方、保持手段57によりヘッドブロック14の自由端の
本体ハウジング2に対する固定を解除することにより、
用紙Aの用紙経路19へのセット作業、用紙Aやラベル
のジャム処理作業などの各種作業のための作業空間が拡
大でき、それらの作業の容易化を図ることができる。
【0041】また、本実施の形態においては、用紙経路
19の一側方において本体ハウジング2に対して片持ち
構造で保持されサーマルヘッド28とプラテン13との
間にインクリボンBを供給する第三のブロックとしての
インクリボン供給部16を具備し、保持手段57は、イ
ンクリボン供給部の自由端を本体ハウジング2に対して
固定及び固定解除し、保持手段57がインクリボン供給
部16の自由端を本体ハウジング2に対して固定するこ
とによりインクリボン供給部16が本体ハウジング2に
対して位置決めされ、保持手段57がインクリボン供給
部16の自由端の本体ハウジング2に対する固定を解除
することによりインクリボン供給部16の自由端側の用
紙経路19の他側方が開放されることにより、保持手段
57によりインクリボン供給部16の自由端を本体ハウ
ジング2に対して固定することで、インクリボン供給部
16の位置決め精度の向上及び取り付け剛性の向上がな
され、サーマルヘッド28とプラテン13との間に確実
にインクリボンBを供給することができる。一方、保持
手段57によりインクリボン供給部16の自由端の本体
ハウジング2に対する固定を解除することにより、イン
クリボンBのインクリボン供給部16へのセット作業、
用紙Aの用紙経路19へのセット作業、用紙Aやラベル
のジャム処理作業などの各種作業のための作業空間を拡
大でき、それらの作業の容易化を図ることができる。
【0042】また、本実施の形態においては、保持手段
57は、ピンチローラブロック11、ヘッドブロック1
4及びインクリボン供給部16の自由端を本体ハウジン
グ2に結合させる結合部材としての保持側板22と、ピ
ンチローラブロック11、ヘッドブロック14及びイン
クリボン供給部16が本体ハウジング2に対して位置決
めされるように保持側板22を位置決めする位置決め部
材としての基準ピン41〜46,55,56及び基準孔
47〜54と、ピンチローラブロック11、ヘッドブロ
ック14及びインクリボン供給部16の自由端と本体ハ
ウジング2とを結合させるように保持側板22をピンチ
ローラブロック11、ヘッドブロック14、インクリボ
ン供給部16及び本体ハウジング2に取り外し自在に取
り付ける取付部材としての基準ピン41〜46,55,
56及び基準孔49〜54,47,48と、を具備する
ことにより、簡単な構造で保持手段57を実現させるこ
とができる。
【0043】また、本実施の形態においては、取付部材
は、互いに嵌合及び嵌合解除自在な凹部としての基準孔
49〜54,47,48と凸部としての基準ピン41〜
46,55,56とを含み、位置決め部材として機能す
ることにより、部品点数を削減することができる。
【0044】また、本実施の形態においては、保持側板
22は、単一の部材であることにより、部品点数を削減
することができる。また、保持側板22の着脱操作を簡
略化することができる。
【0045】また、本実施の形態においては、保持側板
22は、用紙経路19の他側方に対する接離方向に回動
自在となるように本体ハウジング2により保持されてい
ることにより、保持側板22をピンチローラブロック1
1、ヘッドブロック14、インクリボン供給部16及び
本体ハウジング2から取り外した状態において保持側板
22を紛失することを防止することができる。
【0046】また、本実施の形態では、ピンチローラブ
ロック11及びヘッドブロック14は、片持ち構造側を
支点として駆動ローラ10及びプラテン13に対する接
離方向に回動自在であることにより、ピンチローラブロ
ック11及びヘッドブロック14を駆動ローラ10及び
プラテンから離反させることができ、用紙Aの用紙経路
19へのセット作業、用紙Aやラベルのジャム処理作業
などの各種作業のための作業空間をさらに拡大でき、そ
れらの作業のさらなる容易化を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のプリンタによれば、ピンチロー
ラを有して片持ち構造で保持された第一のブロックの自
由端を保持手段により保持することにより、第一のブロ
ックの位置決め精度の向上及び取り付け剛性の向上を図
ることができ、これにより、用紙を正確に搬送すること
ができ、用紙の斜行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のプリンタの外観を概略
的に示す斜視図である。
【図2】カバーが開けられた状態であって、用紙経路が
開放された状態のプリンタを概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】片持ちユニットが開放位置にある状態を示す斜
視図である。
【図4】プリンタの内部構造を概略的に示す縦断側面図
である。
【図5】保持側板に固定された状態の片持ちユニットを
示す斜視図である。
【図6】片持ちユニットの取り付け構造を示す平面図で
ある。
【図7】片持ちユニットの取り付け構造を示し、(a)
は片持ちユニットが動作位置にある状態を示す正面図、
(b)は片持ちユニットが開放位置にある状態を示す正
面図である。
【図8】片持ちユニットから取り外された状態の保持側
板を示す斜視図である。
【図9】従来のプリンタの一例を示す縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1…プリンタ、2…本体ハウジング、10…駆動ロー
ラ、11…第一のブロック(ピンチローラブロック)、
13…プラテン、14…第二のブロック(ヘッドブロッ
ク)、16…第三のブロック(インクリボン供給部)、
19…用紙経路、22…結合部材(保持側板)、28…
印字ヘッド(サーマルヘッド)、33…ピンチローラ
(ピンチローラ体)、41〜46,55,56…位置決
め部材,取付部材,凸部(基準ピン)、47〜54…位
置決め部材,取付部材,凹部(基準孔)、57…保持手
段、A…用紙、B…インクリボン
フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB15 AC06 AC12 AD01 AE04 AE10 AF15 AF31 DA10 2C060 AA09 2C064 CC02 CC06 CC11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ハウジングと、 前記本体ハウジングに設けられた用紙経路と、 前記本体ハウジングに設けられて回転駆動される駆動ロ
    ーラと、 前記駆動ローラに前記用紙経路を介して当接し前記駆動
    ローラとにより用紙を挟んで前記用紙を搬送するピンチ
    ローラを有して、前記用紙経路の一側方において前記本
    体ハウジングに対して片持ち構造で保持された第一のブ
    ロックと、 前記第一のブロックの自由端を前記本体ハウジングに対
    して固定及び固定解除する保持手段と、 前記本体ハウジングに設けられたプラテンと、 前記プラテンに対して前記用紙経路を介して接離自在に
    設けられ前記用紙に印字する印字ヘッドと、を具備し、 前記保持手段が前記第一のブロックの自由端を前記本体
    ハウジングに対して固定することにより前記第一のブロ
    ックが前記本体ハウジングに対して位置決めされ、前記
    保持手段が前記第一のブロックの自由端の前記本体ハウ
    ジングに対する固定を解除することにより前記第一のブ
    ロックの自由端側の前記用紙経路の他側方が開放される
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記印字ヘッドを有して前記用紙経路の
    一側方において前記本体ハウジングに対して片持ち構造
    で保持されている第二のブロックを具備し、 前記保持手段は、前記第二のブロックの自由端を前記本
    体ハウジングに対して固定及び固定解除し、前記保持手
    段が前記第二のブロックの自由端を前記本体ハウジング
    に対して固定することにより前記第二のブロックが前記
    本体ハウジングに対して位置決めされ、前記保持手段が
    前記第二のブロックの自由端の前記本体ハウジングに対
    する固定を解除することにより前記第二のブロックの自
    由端側の前記用紙経路の他側方が開放される請求項1記
    載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記用紙経路の一側方において前記本体
    ハウジングに対して片持ち構造で保持され前記印字ヘッ
    ドと前記プラテンとの間にインクリボンを供給する第三
    のブロックを具備し、 前記保持手段は、前記第三のブロックの自由端を前記本
    体ハウジングに対して固定及び固定解除し、前記保持手
    段が前記第三のブロックの自由端を前記本体ハウジング
    に対して固定することにより前記第三のブロックが前記
    本体ハウジングに対して位置決めされ、前記保持手段が
    前記第三のブロックの自由端の前記本体ハウジングに対
    する固定を解除することにより前記第三のブロックの自
    由端側の前記用紙経路の他側方が開放される請求項1又
    は2記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は、 前記ブロックの自由端を前記本体ハウジングに結合させ
    る結合部材と、 前記ブロックが前記本体ハウジングに対して位置決めさ
    れるように前記結合部材を位置決めする位置決め部材
    と、 前記ブロックの自由端と前記本体ハウジングとを結合さ
    せるように前記結合部材を前記ブロックと前記本体ハウ
    ジングとに取り外し自在に取り付ける取付部材と、を具
    備する請求項1,2又は3記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記取付部材は、互いに嵌合及び嵌合解
    除自在な凹部と凸部とを含み、前記位置決め部材として
    機能する請求項4記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記結合部材は、単一の部材である請求
    項4又は5記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記結合部材は、前記用紙経路の他側方
    に対する接離方向に回動自在に前記本体ハウジングによ
    り保持されている請求項4,5又は6記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記第一及び第二のブロックは、片持ち
    構造側を支点として前記駆動ローラ及び前記プラテンに
    対する接離方向に回動自在である請求項2ないし7のい
    ずれか一記載のプリンタ。
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