JP2003250589A - 呼吸器系ウイルスの検出 - Google Patents

呼吸器系ウイルスの検出

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JP2003250589A JP2002376303A JP2002376303A JP2003250589A JP 2003250589 A JP2003250589 A JP 2003250589A JP 2002376303 A JP2002376303 A JP 2002376303A JP 2002376303 A JP2002376303 A JP 2002376303A JP 2003250589 A JP2003250589 A JP 2003250589A
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/70Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving virus or bacteriophage
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ヒトで呼吸器系感染症を起こす7つの最もあり
ふれたウイルス、すなわち、ヒト・パラインフルエンザ
ウイルス−1、ヒト・パラインフルエンザウイルス−
2、ヒト・パラインフルエンザウイルス−3、呼吸器細
胞融合性ウイルス、インフルエンザウイルスA型、イン
フルエンザウイルスB型、およびアデノウイルスの同時
検出のための特異的な核酸配列、及び方法の提供。 【解決手段】前記方法は、検出されるべきウイルスを含
むことが疑われるサンプルから調製された核酸を提供す
ること、前記7つのウイルスの1または2以上に特異的
なプライマーのセットで前記核酸を増幅すること、増幅
産物を検出することを含む。前記7つのウイルスのいず
れか1つに特異的な増幅産物を検出することは、その特
定のウイルスが存在することを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト・パラインフ
ルエンザウイルス−3、呼吸器細胞融合性ウイルス(r
espiratory syncytial viru
s)、インフルエンザウイルスA型、インフルエンザウ
イルスB型およびアデノウイルスを含む複数の呼吸器ウ
イルスを同時に検出するための、特異的な核酸配列に関
する。
【0002】
【従来の技術】呼吸器気管の感染は、米国における感染
症による死亡原因の半数近くを占める(ウエイ(We
i)ら、オブステリクス・アンド・ジネコロジー・クリ
ニック・オブ・ノース・アメリカ(Obstet Gy
necol Clin North Am)、28巻、
(2号)、283−304頁、2001年)。急性呼吸
器疾患の約75%はウイルスが原因である。ヒト・パラ
インフルエンザウイルス−3、呼吸器細胞融合性ウイル
ス、インフルエンザウイルスA型、インフルエンザウイ
ルスB型およびアデノウイルスが、小児および成人の両
方で呼吸器感染症を起こす最もありふれたウイルスであ
る。これらのウイルスの検出は、呼吸器疾患の診断、予
防および治療に必須である。
【0003】発明の概要 1の局面では、本発明は、ヒト・パラインフルエンザウ
イルス−2およびアデノウイルスという2つの呼吸器系
ウイルスを検出するための2つのプライマーの対を含む
PCRのプライマーのセットを特長とする。前記ヒト・
パラインフルエンザウイルス−2のプライマーの1つ
は、ヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域
(例えば、配列番号5または6)から選択されたオリゴ
ヌクレオチドを含み、他のプライマーは、前記領域と同
じ領域から選択された別のオリゴヌクレオチド(例え
ば、配列番号7)を含む。前記アデノウイルスのプライ
マーの1つはヘクソン(hexon)遺伝子の領域から
選択されたオリゴヌクレオチドを含み、他のプライマー
は前記領域と同じ領域から選択された別のオリゴヌクレ
オチドを含む。例えば、アデノウイルスのある1つのプ
ライマーの対に含まれるオリゴヌクレオチドは、配列番
号24および26、配列番号24および27、または、
配列番号25および27であってもよい。それぞれのオ
リゴヌクレオチドは、14〜40個(例えば、14〜3
5個か、14〜30個か、14〜25個か、14〜20
個か)の長さのヌクレオチドを有する。
【0004】本発明のPCRプライマーのセットは、さ
らに、他の呼吸器系ウイルスを検出するための追加の特
異的な1または2以上のプライマーの対を含むことがで
きる。例えば、以下の5つのプライマーの対のうちの1
または2以上が、(これらのいかなる組み合わせも含め
て、)前記PCRプライマーのセットに含まれていても
よい。 (1)ヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域
から選択されたオリゴヌクレオチドをそれぞれ含む、ヒ
ト・パラインフルエンザウイルス−1のプライマーの
対。例えば、ヒト・パラインフルエンザウイルス−1の
プライマーの対は、それぞれ、配列番号1および3、配
列番号2および3、または、配列番号1および4であっ
てもよい。 (2)ヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域
から選択されたオリゴヌクレオチドをそれぞれ含む、ヒ
ト・パラインフルエンザウイルス−3のプライマーの
対。例えば、ヒト・パラインフルエンザウイルス−3の
プライマーの対は、それぞれ、配列番号8および10、
配列番号8および11、または、配列番号9および11
であってもよい。 (3)非構造タンパク−2遺伝子の領域から選択された
オリゴヌクレオチドをそれぞれ含む、呼吸器細胞融合性
ウイルスのプライマーの対。例えば、呼吸器細胞融合性
ウイルスのプライマーの対に含まれるオリゴヌクレオチ
ドは、それぞれ、配列番号12および14、または、配
列番号13および15であってもよい。 (4)非構造タンパク遺伝子の領域から選択されたオリ
ゴヌクレオチドをそれぞれ含む、インフルエンザウイル
スA型のプライマーの対。例えば、インフルエンザウイ
ルスA型のプライマーの対に含まれるオリゴヌクレオチ
ドは、それぞれ、配列番号16および18、または、配
列番号17および19であってもよい。 (5)ヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域
から選択されたインフルエンザウイルスB型のプライマ
ーの対。例えば、インフルエンザウイルスB型のプライ
マーの対に含まれるオリゴヌクレオチドは、それぞれ、
配列番号20および22、または、配列番号21および
23であってもよい。
【0005】別の局面では、本発明は、上記の1つのP
CRプライマーのセットで呼吸器系ウイルスの核酸のテ
ンプレートの1つのグループを増幅することにより得ら
れる、1または2以上の核酸を含む核酸のセットを特長
とする。前記核酸のテンプレートの1つのグループは、
上記の7つのウイルスのうちの1または2以上から調製
される。これら増幅産物は、ウイルス検出のためのハイ
ブリダイゼーション用のプローブとして使用することが
できる。
【0006】さらに別の局面では、本発明は、上記の7
つの呼吸器系ウイルスを検出するために使用することが
できる、プローブのセットを特長とする。それぞれのプ
ローブは、20〜1,000個(例えば、20〜500
個か、20〜200個か、20〜50個)の長さのヌク
レオチドを有する。前記プローブのセットは、以下の1
または2以上を含む。 (1)非構造タンパク−2遺伝子の領域から選択された
オリゴヌクレオチドを含む、呼吸器細胞融合性ウイルス
のプローブ。例えば、前記オリゴヌクレオチドは、配列
番号40〜46のうちの1つか、その相補体の配列かで
あってもよい。 (2)非構造タンパク遺伝子の領域から選択されたオリ
ゴヌクレオチドを含む、インフルエンザウイルスA型の
プローブ。例えば、前記オリゴヌクレオチドは、配列番
号47〜49のうちの1つ、または、その相補体の配列
であってもよい。 (3)ヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域
から選択されたオリゴヌクレオチドを含む、インフルエ
ンザウイルスB型のプローブ。例えば、前記オリゴヌク
レオチドは、配列番号50〜52のうちのうちの1つ、
または、その相補体の配列であってもよい。
【0007】本発明のプローブのセットは、さらに、以
下の1または2以上を含むことがあってもよい。 (1)ヒト・パラインフルエンザウイルス−1のプロー
ブ、例えば、配列番号28〜33のオリゴヌクレオチド
のうちの1つ、または、その相補体の配列を含むプロー
ブ。 (2)ヒト・パラインフルエンザウイルス−2のプロー
ブ、例えば、配列番号34〜36のオリゴヌクレオチド
のうちの1つ、または、その相補体の配列を含むプロー
ブ。 (3)ヒト・パラインフルエンザウイルス−3のプロー
ブ、例えば、配列番号37〜39のうちの1つ、また
は、その相補体の配列を含むプローブ。 (4)アデノウイルスのプローブ、例えば、配列番号5
3〜57のオリゴヌクレオチドのうちの1つ、または、
その相補体の配列を含むプローブ。
【0008】本発明の範囲には、PCRプライマーのセ
ットか、増幅された核酸のセットか、上記のプローブの
セットかを使用して、呼吸器系のウイルスを同時に検出
する方法が含まれる。検出されるべきウイルスの中に
は、ヒト・パラインフルエンザウイルス−2およびアデ
ノウイルスと、任意的に、ヒト・パラインフルエンザウ
イルス−1、ヒト・パラインフルエンザウイルス−3、
呼吸器細胞融合性ウイルス、インフルエンザウイルスA
型およびインフルエンザウイルスB型のうちの1または
2以上のウイルスとがある。前記方法は、(1)検出さ
れるべきウイルスを含むことが疑われるサンプル由来の
核酸を提供すること、(2)上記のPCRプライマーの
セットのうちの1つで前記核酸を増幅すること、(3)
増幅産物を検出することを含む。標的ウイルスに特異的
な増幅産物を検出することは、前記標的ウイルスが存在
することを示す。そして、標的ウイルスに特異的な増幅
産物を検出することは、上記のプローブのセットのうち
の1つを前記増幅産物に対してハイブリダイゼーション
することにより達成される。
【0009】本発明の範囲内には、さらに、ヒト・パラ
インフルエンザウイルス−2およびアデノウイルスと、
任意的に、ヒト・パラインフルエンザウイルス−1、ヒ
ト・パラインフルエンザウイルス−3、呼吸器細胞融合
性ウイルス、インフルエンザウイルスA型およびインフ
ルエンザウイルスB型のうちの1または2以上のウイル
スとを含む、呼吸器系のウイルスを同時に検出するため
のキットがある。前記キットは、PCRプライマーのセ
ットか、増幅された核酸のセットか、上記のプローブの
セットか、これらのなんらかの組み合わせかを含む。そ
れは、DNAポリメラーゼか、PCRバッファーか、1
または2以上の特異的なプローブが固定される固体の支
持物(solid support)かのような他の構
成要素を含む場合がある。
【0010】本発明は、7つまでのありふれた呼吸器系
ウイルスを同時に検出することを可能にする。本発明の
1または2以上の実施態様の詳細は、以下の説明に列挙
される。その他の本発明の利点、特長および対象は、前
記説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
【0011】発明の詳細な説明 本発明は、ヒト・パラインフルエンザウイルス−2およ
びアデノウイルスという、2つの呼吸器系ウイルスの同
時検出に関する。具体的には、ヒト・パラインフルエン
ザウイルス−2、または、アデノウイルスを含むと疑わ
れるサンプルから調製された核酸テンプレートがPCR
プライマーのセットで増幅され、該セットは、ヒト・パ
ラインフルエンザウイルス−2プライマーと、アデノウ
イルスプライマーとを含む。増幅産物がある場合には、
ゲル電気泳動および染色か、プローブのハイブリダイゼ
ーションかによって検出される。ヒト・パラインフルエ
ンザウイルス−2、または、アデノウイルスに特異的な
増幅産物の検出は、前記サンプル中にそのウイルスが存
在することを示す。任意的には、PCRプライマーの前
記セットは、ヒト・パラインフルエンザウイルス−1、
ヒト・パラインフルエンザウイルス−3、呼吸器細胞融
合性ウイルス、インフルエンザウイルスA型、およびイ
ンフルエンザウイルスB型のような、他の呼吸器系ウイ
ルスを検出するための1または2以上の追加のプライマ
ーの対を含むことができる。
【0012】前記核酸テンプレートは、精製済または未
精製の、DNA(例えば、ゲノム断片、または、制限酵
素消化断片)またはRNAであってもよい。これは、例
えば、呼吸器系感染症の徴候を示す患者由来の検体のよ
うな生物学的なサンプルから得られるものであってもよ
い。
【0013】本発明は、上記の7つの呼吸器系ウイルス
を同時に検出するために用いられるPCRプライマーの
対を特長とする。それぞれのウイルスについてのプライ
マーの対は、DNAスター(DNAstar、DNAS
TAR、Inc.社、マジソン、ウィスコンシン州53
715、米国)というプログラムを用いて、GenBa
nkのウイルス配列を解析することにより選択される。
保存された領域が最初に同定され、続いて、この領域か
らのプライマーの対の選択される。それぞれのプライマ
ーの対は、特異的な増幅産物が産生されることを確かめ
るために、検出されるべきウイルスで感染していると診
断された患者から調製された核酸テンプレートを用いる
PCRでテストすることができる。あるプライマーの対
が複数のウイルスの同時検出のために他のプライマーの
対と組み合わせられるとき、そのプライマーの対の特異
性は他のプライマーの対の存在によって影響を受けるこ
と、すなわち、同一の増幅産物が産生されることがあっ
てはならない。さらに、1のウイルスについて選択され
たプライマーの対は、他のウイルスから調製された核酸
テンプレートの非特異的な増幅を起こさないことが好ま
しく、異なるウイルスに特異的な増幅産物は異なる長さ
であるべきである。
【0014】上記の7つの呼吸器系ウイルスを同時に検
出するために用いられるPCRプライマーの対の例は以
下のとおりである。 (1)保存されたヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺
伝子の領域から選択された、ヒト・パラインフルエンザ
ウイルス−1プライマーの対。例えば、順方向プライマ
ーPIV1−f834および逆方向プライマーPIV1
−r1049と、順方向プライマーPIV1−f849
および逆方向プライマーPIV1−r1049と、順方
向プライマーPIV1−f834および逆方向プライマ
ーPIV1−r1099とである。 (2)保存されたヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺
伝子の領域から選択された、ヒト・パラインフルエンザ
ウイルス−2のプライマーの対。例えば、順方向プライ
マーPIV2−f929および逆方向プライマーPIV
2−r1182と、順方向プライマーPIV2−f10
15および逆方向プライマーPIV2−r1182とで
ある。 (3)保存されたヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺
伝子の領域から選択された、ヒト・パラインフルエンザ
ウイルス−3のプライマーの対。例えば、順方向プライ
マーPIV3−f774および逆方向プライマーPIV
3−r960と、順方向プライマーPIV3−f774
および逆方向プライマーPIV3−r1059と、順方
向プライマーPIV3−f904および逆方向プライマ
ーPIV3−r1059とである。 (4)保存された非構造タンパク−2遺伝子の領域から
選択された、呼吸器細胞融合性ウイルスのプライマーの
対。例えば、順方向プライマーRSV−f417および
逆方向プライマーRSV−r641と、順方向プライマ
ーRSV−f1351および逆方向プライマーRSV−
r1540とである。 (5)保存されたに記載の非構造タンパク遺伝子の領域
から選択された、インフルエンザウイルスA型のプライ
マーの対。例えば、順方向プライマーINFA−f1お
よび逆方向プライマーINFA−r1と、順方向プライ
マーINFA−f2および逆方向プライマーINFA−
r2と、順方向プライマーINFA−f1および逆方向
プライマーINFA−r2とである。 (6)保存されたヘマグルチニンタンパク遺伝子の領域
から選択された、インフルエンザウイルスB型のプライ
マーの対。例えば、順方向プライマーINFB−92f
および逆方向プライマーINFB−384rと、順方向
プライマーINFB−540fおよび逆方向プライマー
INFB−820rとである。 (7)保存されたヘクソンタンパク遺伝子の領域から選
択された、アデノウイルスのプライマーの対。例えば、
順方向プライマーADV−f1および逆方向プライマー
ADV−r2と、順方向プライマーADV−f2および
逆方向プライマーADV−r1とである。
【0015】それぞれのプライマーの配列は実施例1の
表1に列挙されている。典型的には、プライマーは14
〜40個の長さのヌクレオチドである(PCRアプリケ
ーション・マニュアル、べーリンガー・マンハイム、1
995年、37頁)。本発明では、特異的なウイルス配
列は、それぞれのプライマーの5'末端か3'末端かのい
ずれかに追加されてもよく、非特異的な配列がそれぞれ
のプライマーの5'末端に追加されてもよい。非特異的
な配列の例は、制限酵素認識部位を含む配列である。か
かる配列を追加することは、増幅産物のクローン化を容
易にする。
【0016】本発明は、前記DNAスタープログラムを
使用して上記のプライマーの対で増幅された領域から選
ばれたプローブをも特長とする。前記プローブの例は、
以下のとおりである。 (1)ヒト・パラインフルエンザウイルス−1のプロー
ブである、P1−1、P1−2、P1−3、PIV1−
P4、PIV1−P5およびPIV1−P6。 (2)ヒト・パラインフルエンザウイルス−2のプロー
ブである、P2−1、P2−2およびP2−3。 (3)ヒト・パラインフルエンザウイルス−3のプロー
ブである、P3−1、P3−2およびP3−3。 (4)呼吸器細胞融合性ウイルスのプローブである、R
−1、R−2、R−3、R−10、R−4、R−71お
よびR−72。 (5)インフルエンザウイルスA型のプローブである、
A1、A2およびA3。 (6)インフルエンザウイルスB型のプローブである、
B1、B2およびB3。 (7)アデノウイルスのプローブである、D−1、D−
2、D−3、ADV−P4およびADV−P5。
【0017】それぞれのプローブの配列は実施例3の表
3に列挙されている。これらのプローブと、これらを含
み、20−1000個(例えば、20−500個、20
−200個および20−50個)の長さのヌクレオチド
を有する、より長いプローブとは、増幅されない標的ウ
イルスの核酸か、上記のプライマーの対で増幅された標
的ウイルスの核酸かに対してハイブリダイゼーションを
することによって、上記の7つのウイルスを検出するた
めに用いることができる。例えば、上記の増幅産物は、
かかるより長いプローブの例である。GenBankの
検索は、上記のプライマーの対で増幅された核酸配列が
前記7つのウイルスに特異的であることを示す。複数の
ウイルスの同時検出のためにあるプローブを他のプロー
ブと組み合わせるとき、そのプローブの特異性は他のプ
ローブの存在によって影響を受けるべきではない、すな
わち、そのプローブは、他のプローブが存在していて
も、前記標的ウイルス核酸に対してハイブリダイゼーシ
ョンをする。好ましくは、1のウイルスについて選択さ
れたプローブは、他のウイルスから調製された核酸に対
してハイブリダイゼーションをしない。
【0018】前記プローブは、膜(ナイロンメンブレ
ン、または、ニトロセルロースメンブレン)か、ガラス
か、プラスチックポリマーかのような固体の支持物の表
面に固定されてもよい。プローブの膜への固定化は、8
0℃でベーキング(baking)すること、または、
UVクロスリンキングすることによって達成されること
もある。前記プローブは、ガラスの表面にコーティング
された(例えばポリ−リジンのような)物質に共有結合
で連結されることもある。さらに、プラスチックポリマ
ーにプローブを固定化する新規な方法が最近開発され
た。米国特許出願第09/906,207号明細書を参
照せよ。あるいは、前記プローブは、固体基質の上の正
確な位置に新規に(de novo)合成される場合も
ある。シェーナ(Schena)ら、サイエンス、27
0巻、467頁、1995年、コザール(Kozal)
ら、ネイチャー・メディシン、2巻、(7号)、753
頁、1996年、チェン(Cheng)ら、ニュークレ
イック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Aci
ds Res.)、24巻、(2号)、380頁、19
96年、リプシュッツ(Lipshutz)ら、バイオ
テクニック(BioTechniques)、19巻、
(3号)、442頁、1995年、ピース(Peas
e)ら、プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシズ・オブ・ジ・ユナイテッド
・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.A
cad.Sci.USA)、91巻、5022頁、19
94年、フォドール(Fodor)ら、ネイチャー、3
64巻、555頁、1993年、およびフォドールら、
WO 92/10092を参照せよ。
【0019】上記の標的増幅産物は、固定化されたプロ
ーブと結合されることによって検出することができる。
検出を容易にするために、標識された増幅産物は、標識
された増幅用プライマーを用いて作成することができ
る。あるいは、標識は増幅の後で、化学的に、または、
酵素的に行うことができる。標識試薬の例は、蛍光分子
(例えばフルオレセインおよびローダミン)、放射性同
位元素(例えば32P、または、125I)、発色試薬
および化学発光試薬を含むが、これらに限定されない。
ビオチンおよびジゴキシジェニン(digoxgeni
n)は、しばしば、膜、または、プラスチックポリマー
の上での発色検出に使用される。Cy3およびCy5の
ような蛍光標識はガラスの上での検出に広く使用され
る。さらに、人工的なタグ付けテール(tagging
tails、例えば、タンパク質、または、その抗
体)は、前記プライマーの5'末端か、前記プローブの
いずれかの末端かにコンジュゲーションすることができ
る。シュテツェンコ(Stetsenko)およびゲイ
ト(Gait)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(J.Org. Chem.)、65巻、
(16号)、4900頁、2000年を参照せよ。
【0020】本発明のウイルス検出方法の特異性は予想
外に高い。異なるウイルスに特異性なプライマーの対が
前記ウイルスの同時検出のためにいっしょに混合された
とき、それぞれの核酸テンプレートは、その特定のウイ
ルスについて選択されたプライマーの対でだけ増幅され
る。他のプライマーの対が存在するために起こる非特異
的な増幅はない。同様に、異なるウイルスに特異的なプ
ローブが前記ウイルスの同時検出のためにいっしょに混
合されるとき、それぞれの標的ウイルス核酸はその特定
のウイルスについて選択されたプローブに対してだけハ
イブリダイゼーションをする。標的ウイルス核酸と他の
ウイルスについて選択されたプローブとの間での非特異
的なハイブリダイゼーションはない。
【0021】また、さらに多くの微生物の同時同定のた
めに、前記7つのウイルスについて特異的な配列を他の
種特異的核酸配列との組み合わせで使用することも本発
明の範囲内にある。
【0022】さらに、単一ヌクレオチド多型性が生じる
部位では、ヌクレオチドの変異が本発明のプライマーお
よびプローブに許される。単一ヌクレオチド多型性は特
定の遺伝子型、または、表現型と関連するかもしれない
ので、これらのプライマーおよびプローブは異なるウイ
ルス株を区別し分類するために使用することができる。
【0023】以下の実施例は単に例示として解釈される
べきであって、いかなる意味でもまったく残りの開示を
制限すると解釈されるべきではない。さらなる骨折りな
しに、当業者はここの説明に基づいて本発明のその最大
限まで使用することができると信じられている。このに
列挙された全ての刊行物は引用によりその全体がここに
取り込まれている。
【0024】
【実施例】実施例1 特異的な呼吸器系ウイルスの増幅
および検出 A.プライマーの設計 (1)ヒト・パラインフルエンザウイルス−1(HPI
V1)プライマー GenBankのアクセッション番号u01075、a
f016281、m31228、m86780、m86
781、m86783、m86785、m86787、
m86791、m91648、u01073、u010
74、af016280、u70948、u0107
9、u01081、u01083、u01085、u7
0936、u10938、u70940、u7094
2、u70944、u70946およびu01077か
らのHPIV1の配列がDNAスタープログラムを使用
して解析された。保存された領域がヘマグルチニン−ノ
イラミニダーゼ(HN)遺伝子の領域において同定され
た。2本の順方向プライマー(PIV1−f834およ
びPIV1−f849)および2本の逆方向プライマー
(PIV1−r1049およびPIV1−r1099)
がこの保存された領域から選択された(表1)。
【0025】ヒト・パラインフルエンザウイルス−2
(HPIV2)プライマー GenBankのアクセッション番号af03993
0、af039931、af039932、af039
934、af039937、x57559、af213
353、af213354、d00865およびaf2
13352からのHPIV2の配列がDNAスタープロ
グラムを使用して解析された。2本の順方向プライマー
(PIV2−f929およびPIV2−f1015)
と、1本の逆方向プライマー(PIV2−r1182)
とがこの保存された領域から選択された(表1)。
【0026】ヒト・パラインフルエンザウイルス−3
(HPIV3)プライマー GenBankのアクセッション番号Z26532、L
25350、M17641、M18759、M1876
0、M18761、M18762、M18763、M1
8764、M20402、M21649、NC_001
796、U51116、Z11575、aB01213
2、af039922、AF039924、AF039
925、AF039926、AF039927、AF0
39929、AF039933およびAF039936
からのHPIV3配列がDNAスタープログラムを使用
して解析された。保存された領域が前記HN遺伝子の領
域に同定された。2本の順方向プライマー(PIV3−
f774およびPIV3−f904)および2本の逆方
向プライマー(PIV3−r960およびPIV3−r
1059)がこの保存された領域から選択された(表
1)。
【0027】(4)呼吸器細胞融合性ウイルス(RS
V)プライマー GenBankのアクセッション番号af03500
6、63644、50362、50363、1148
6、74568、C_001803、39661、39
662、00001、f013255、C_00178
1、F013254および00736からのRSV配列
がDNAスタープログラムを使用して解析された。保存
された領域が非構造タンパク−2(NS2)遺伝子の領
域に同定された。2本の順方向プライマー(RSV−f
417およびRSV−f1351)および2本の逆方向
プライマー(RSV−r641およびRSV−r154
0)がこの保存された領域から選択された(表1)。
【0028】インフルエンザウイルスA型(INF−
A)プライマー GenBankのアクセッション番号m12594、k
00576、m12592、m12590、d3067
3、j02150、x52146、u08862、u6
5674およびu65670からのINF−A配列が、
DNAスタープログラムを使用して解析された。保存さ
れた領域が非構造タンパク(NS)遺伝子の領域におい
て同定された。2本の順方向プライマー(INFA−f
1およびINFA−f2)および2本の逆方向プライマ
ー(INFA−r1およびINFA−r2)がこの保存
された領域から選択された(表1)。
【0029】インフルエンザウイルスB型(INF−
B)プライマー GenBankのアクセッション番号x13552、x
00897、m18384、u70384、x1355
0、af101071、m58422、m58421、
m65170,およびk02713からのINF−B配
列が、DNAスタープログラムを使用して解析された。
保存された領域がヘマグルチニン(HA)遺伝子の領域
に同定された。2本の順方向プライマー(INFB−9
2fおよびINFB−540f)および2本の逆方向プ
ライマー(INFB−384rおよびINFB−820
r)がこの保存された領域から選択された(表1)。
【0030】(7)アデノウイルス(ADV)プライマ
ー GenBankのアクセッション番号x67709、a
b053166、x76549、x84646、af0
65066、j01917およびj01966からのA
DV配列が、DNAスタープログラムを使用して解析さ
れた。保存された領域がヘクソンタンパク(Hex)遺
伝子の領域に同定された。2本の順方向プライマー(A
DV−f1およびADV−f2)および2本の逆方向プ
ライマー(ADV−r1およびADV−r2)がこの保
存された領域から選択された(表1)。
【0031】
【表1】プライマー配列
【0032】B.ウイルス培養の調製 HPIV1(サンプル番号580および4056)、H
PIV2(サンプル番号4855および5088)、H
PIV3(サンプル番号3116および3229)、R
SV(サンプル番号3116および3229)、INF
−A(サンプル番号NSW、PC,およびDR)、IN
F−B(サンプル番号95、96、97、98、01)
およびADV(サンプル番号5456、608および8
19)の臨床サンプルは、シン・ルー・シー(Shin
Ru Shih)博士(長庚大学(Chang Gu
ng University)、台湾、桃園(Tao
Yuan))から厚意により提供を受けた。
【0033】咽頭ぬぐい(throat swab)検
体がウイルス感染の徴候を示す患者から採取され、0.
2%BPA(p−ボロノ−L−フェニルアラニン(p−
borono−L−phenylalanine))、
100ユニットのペニシリン、100μgのストレプト
マイシンおよび1.25μgのファンギゾンを含むハン
クス溶液に移された。サンプルは室温で0.5−3時間
救急室で保存された後、4℃、または、80℃で冷蔵さ
れた。
【0034】モンキー・キドニー(Monkey Ki
dney)−2細胞が、2%FBS−MEM、100ユ
ニットのペニシリン、100μgのストレプトマイシン
および1.25μgファンギゾンを含む細胞培養液で培
養された。100μlずつの臨床検体が前記細胞培養液
に接種され、37℃で7〜10日間COを加えてイン
キュベーションされた。
【0035】C.核酸抽出およびRT−PCR ウイルス培養は遠心された。核酸が前記検体50μlか
らハイ・ピュア・核酸精製キット(High Pure
Viral Nucleic Acid Purif
ication Kit、ロシュ)を使用して単離さ
れ、20μlのDEPC処理水に懸濁された。
【0036】2μlの前記核酸溶液が1μlのランダム
プライマーPdN(N)(ロシュ、5μg/μl)と
混合された。前記混合液は72℃で10分間インキュベ
ーションされて、4℃で保存された。
【0037】レディ・ツー・ゴー(Ready−To−
Go)RT−PCRビーズ(アマシャム・ファルマシア
・バイオテク・インク社、米国)が、35μlのDEP
C処理水に溶解された。この溶液の7μlが、上記の前
処理された核酸混合液に添加された。最終混合液は、4
2℃で45分間インキュベーションされた。ADVはD
NAウイルスであるから、逆転写は適用できないことに
注意すべきである。
【0038】それぞれのPCR用試験管は1μlの10
x TaqDNAポリメラーゼバッファー、0.3μl
の25mM MgCl、0.8μlの2.5mM d
NTPs(プロメガ、米国、ウィスコンシン州、マジソ
ン)、0.2μlの100μM順方向プライマー、0.
2μlの100μM逆方向プライマー、0.2μlホル
ムアミド、5μlの逆転写混合液および0.1μlのT
aqDNAポリメラーゼ(5ユニット/μl)。最終体
積が10μlになるようにdHOが前記混合液に添加
された。
【0039】増幅は、ペルチエ効果のサーマル・サイク
ラー(PTC−100、MJリサーチ・インク、米国、
マサチューセッツ州)を使用して、95℃5分間の後、
95℃40秒間と、50℃40秒間と、72℃40秒間
との繰り返しを35回行い、最後の伸長反応を72℃5
分間行うという条件で実施された。
【0040】D.増幅産物の検出 増幅産物5μlが、TAE(Tris HCl、pH
8.0、1mM EDTA)バッファー中の2%アガロ
ースゲルでの電気泳動で解析された。増幅産物は前記ア
ガロースゲルをエチジウムブロミドで染色することによ
り検出された。
【0041】予想外のことに、特異的な増幅産物が以下
のとおり検出された。 (1)HPIV1について、f834およびr1049
のプライマーセットでの増幅からは218塩基対の断
片、f849およびr1049のプライマーセットでの
増幅からは201塩基対の断片、f834およびr10
99のプライマーセットでの増幅からは268塩基対の
断片であった。f849およびr1099のプライマー
セットでの増幅は251塩基対の非特異的な断片を生成
した。 (2)HPIV2については、f929およびr118
2のプライマーセットでの増幅からは254塩基対の断
片、f1015およびr1182のプライマーセットで
の増幅からは168塩基対の断片であった。 (3)f774およびr960のプライマーセットでの
増幅からは187塩基対の断片、f774およびr10
59のプライマーセットでの増幅からは286塩基対の
断片、そして、f904およびr1059のプライマー
セットでの増幅からは156塩基対の断片であった。f
904およびr960のプライマーセットでの増幅は5
7塩基対の断片を生成することができなかった。 (4)RSVについては、f417およびr641のプ
ライマーセットでの増幅からは222塩基対の断片、f
1351およびr1540のプライマーセットでの増幅
からは194塩基対の断片であった。 (5)INF−Aについては、INFA−f1およびI
NFA−r1のプライマーセットでの増幅からは268
塩基対の断片、INFA−f2およびINFA−r2の
プライマーセットでの増幅からは252塩基対の断片、
そして、INFA−f1およびINFA−r2のプライ
マーセットでの増幅からは499塩基対の断片であっ
た。 (6)INF−Bについては、92fおよび384rの
プライマーセットでの増幅からは293塩基対の断片、
540fおよび820rのプライマーセットでの増幅か
らは275塩基対の断片であった。しかし、前記275
塩基対のバンドは前記293塩基対のバンドほど濃くは
なかった。 (7)ADVについては、ADV−f1およびADV−
r1のプライマーセットでの増幅からは556塩基対の
断片、ADV−f2およびADV−r1のプライマーセ
ットでの増幅からは128塩基対の断片であった。
【0042】本実施例に使用された臨床サンプルは、シ
ン・ルー・シー博士(長庚大学、台湾、桃園)から提供
を受けた、PIV1番号580、PIV2番号512
9、PIV3番号1057、RSV番号3167、IN
F−A番号DR、INF−B番号01およびADV番号
5456であった。
【0043】すべてのステップは、オリゴヌクレオチド
プライマー混合液がプライマーの単一の対の代わりに使
用されたことを除いて、実施例1に記載のとおりに実施
された。前記オリゴヌクレオチドプライマー混合液は、
前記7つのウイルスのそれぞれについて1つずつプライ
マー7対を含んでいた(表2)。それぞれのプライマー
の最終濃度は1μMであった。
【0044】
【表2】複合PCR(multiplex PCR)用
のプライマー
【0045】予想外のことに、特異的な増幅産物がそれ
ぞれのサンプルで検出された。すなわち、(1)HPI
V1のテンプレートのf834およびr1099のプラ
イマーセットでの増幅からは268塩基対の断片、
(2)HPIV2のf1015およびr1182fのプ
ライマーセットでの増幅からの168塩基対の断片、
(3)HPIV2のテンプレートのf904およびr1
059のプライマーセットでの増幅からは156塩基対
の断片、(4)RSVのテンプレートのf417および
r641のプライマーセットでの増幅からは222塩基
対の断片、(5)INF−AのテンプレートのINFA
−f2およびINFA−r2のプライマーセットでの増
幅からは252塩基対の断片、(6)INF−Bのテン
プレートの92fおよび384rのプライマーセットで
の増幅からは293塩基対の断片、そして(7)ADV
のテンプレートのADV−f1およびADV−r1のプ
ライマーセットでの増幅からは556塩基対の断片が検
出された。
【0046】実施例3 アレイチップの上での7つの呼
吸器系ウイルスの同時検出 サンプルの調製およびRT−PCRは、全てのプライマ
ーが、5'末端でビオチン標識されたことを除いて、実
施例2に記載のとおりに実施された。増幅産物は以下に
説明するアレイチップの上で検出された。さまざまなタ
イプのチップが上記のとおり説明されていることに留意
すべきである。段落番号0018の段落(原文明細書第
6頁から第7頁にかけてのパラグラフ)を参照せよ。
【0047】A.プローブの設計 プローブは、DNAスタープログラムを使用して、それ
ぞれのウイルスのゲノムの増幅された領域から選択され
た(表3)。
【0048】
【表3】プローブの配列 (続き)
【0049】B.スポッティングおよびハイブリダイゼ
ーション プローブは、ドクター・ポリマー(DR.Polyme
r、登録商標)チップの上にスポッティングされた。ス
ポッティングの前に、それぞれのプローブに追加の5な
いし20個が重合したチミジンの重合体(poly−
T)が結合された。プローブは、ドクター・ポリマー
(登録商標)チップの表面にUV−クロスリンキングさ
れた。4つの検出陽性の対照と、4つのPCR陽性の対
照と、4つのハイブリダイゼーション陽性の対照と、4
つの陰性の対照とが前記ポリマーチップの上にスポッテ
ィングされた。
【0050】ハイブリダイゼーションの前に、PCR産
物の8μlが5分間変性され、392μlのドクター・
ハイブ(DR.Hyb、登録商標)ハイブリダイゼーシ
ョン用バッファー−Eと混合された。この混合液がハイ
ブリダイゼーション用チャンバーの中の前記ドクター・
ポリマー(登録商標)チップに添加され、50℃で1時
間インキュベーションされた。前記チップは、その後5
00μlのドクター・ウオッシュバッファーで5回洗浄
された。
【0051】C.検出 400μlのドクター・ブロックバッファーが0.2μ
lのストレプトアビジン−AP(アルカリフォスファタ
ーゼ)と混合された。この混合液が、ハイブリダイゼー
ション用チャンバーの中の前記ドクター・ポリマー(登
録商標)チップに添加され、室温で30分間インキュベ
ーションされた。前記チップは、その後ドクター・ウオ
ッシュバッファーで5回洗浄された。
【0052】392μlのドクター・デテクション(D
R.Detection)バッファーが8μlのNBT
/CBCIPと混合された。この混合液が、ハイブリダ
イゼーション用チャンバーの中の前記ドクター・ポリマ
ー(登録商標)チップに添加され、10分間暗室でイン
キュベーションされた。前記チップは、その後、発色の
前にドクター・ウオッシュバッファーで2回洗浄され
た。
【0053】予想外のことに、特定のウイルスについて
特異的に設計されたそれぞれのプローブは、以下の標的
ウイルスサンプルから単離されたテンプレートから生成
された増幅産物を捕捉することができた。すなわち、
(1)プローブがHPIV−1の増幅産物に対してハイ
ブリダイゼーションされたときPI−1、PI−2、P
I−3、PI−4、PIV1−P4、PIV1−P5お
よびPIV1−P6のスポットで発色した。(2)プロ
ーブがPIV−2の増幅産物に対してハイブリダイゼー
ションされたときP2−1、P2−2およびP2−3の
スポットで発色した。(3)HPIV−3の増幅産物に
対してハイブリダイゼーションされたときP3−1、P
3−2およびP3−3のスポットで発色した。(4)R
SVの増幅産物に対してハイブリダイゼーションされた
ときR−lと、R−2と、R−3と、R−10と、R−
4と、R−71およびR−72の混合物とのスポットで
発色した。(5)INF−Aの増幅産物に対してハイブ
リダイゼーションされたときA1、A2およびA3のス
ポットで発色した。(6)INF−Bの増幅産物に対し
てハイブリダイゼーションされたときB 1、B2およ
びB3のスポットで発色した。(7)ADVの増幅産物
に対してハイブリダイゼーションされたときD−1、D
−2、D−3、ADV−P4およびADV−P5のスポ
ットで発色した。
【0054】他の実施態様本明細書に開示された発明の
特長の全てが、いずれかの組み合わせで結合される場合
がある。本明細書に開示されたそれぞれの特長は、同一
の目的か、均等な目的か、類似の目的かに役立つ代替的
な特長で置換される場合がある。それゆえ、それ以外の
ことをわざわざ主張しない限り、開示されたそれぞれの
特長は、包括的な一連の均等、または、類似の特長の一
例示にすぎない。
【0055】上記の説明から、当業者は本発明の必須の
特長を容易に確認することができ、その趣旨および範囲
を逸脱することなく、本発明をさまざまな用途および条
件に適合させるために、本発明の変更および改変を行う
ことができる。したがって、他の実施態様も添付する特
許請求の範囲に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/566 G01N 33/569 L 33/569 C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 4B024 AA14 CA02 CA09 CA20 HA11 HA13 HA14 4B063 QA01 QA18 QA19 QQ10 QQ35 QQ43 QQ79 QR08 QR32 QR35 QR39 QR42 QR56 QR62 QS16 QS25 QS34 QS36 QX01 QX02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト・パラインフルエンザウイルス−2
    のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域から
    選択されたオリゴヌクレオチドを含む第1のプライマー
    の対と、アデノウイルスのヘクソン遺伝子の領域から選
    択されたオリゴヌクレオチドを含む第2のプライマーの
    対とを含み、前記オリゴヌクレオチドのそれぞれは14
    〜40個の長さのヌクレオチドを有する、核酸のセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 第3のプライマーの対か、第4のプライ
    マーの対か、第5のプライマーの対か、第6のプライマ
    ーの対か、第7のプライマーの対か、あるいは、これら
    の組み合わせかを含む、請求項1に記載の核酸のセット
    であって、前記第3のプライマーの対は、それぞれ、ヒ
    ト・パラインフルエンザウイルス−1に特異的なオリゴ
    ヌクレオチドを含み、前記第4のプライマーの対は、そ
    れぞれ、ヒト・パラインフルエンザウイルス−3に特異
    的なオリゴヌクレオチドを含み、前記第5のプライマー
    の対は、それぞれ、呼吸器細胞融合性ウイルスに特異的
    なオリゴヌクレオチドを含み、前記第6のプライマーの
    対は、それぞれ、インフルエンザウイルスA型に特異的
    なオリゴヌクレオチドを含み、前記第7のプライマーの
    対は、それぞれ、インフルエンザウイルスB型に特異的
    なオリゴヌクレオチドを含む、請求項1に記載の核酸の
    セット。
  3. 【請求項3】 前記第3のプライマーの対に含まれるオ
    リゴヌクレオチドは、ヒト・パラインフルエンザウイル
    ス−1のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領
    域から選択され、前記第4のプライマーの対に含まれる
    オリゴヌクレオチドは、ヒト・パラインフルエンザウイ
    ルス−3のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の
    領域から選択され、前記第5のプライマーの対に含まれ
    るオリゴヌクレオチドは、呼吸器細胞融合性ウイルスの
    非構造タンパク−2遺伝子の領域から選択され、前記第
    6のプライマーの対に含まれるオリゴヌクレオチドは、
    インフルエンザウイルスA型の非構造タンパク遺伝子の
    領域から選択され、前記第7のプライマーの対に含まれ
    るオリゴヌクレオチドは、インフルエンザウイルスB型
    のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域から
    選択される、請求項2に記載の核酸のセット。
  4. 【請求項4】 前記第1のプライマーの対に含まれるオ
    リゴヌクレオチドは、それぞれ、配列番号5および7、
    または、配列番号6および7であり、前記第2のプライ
    マーの対に含まれるオリゴヌクレオチドは、それぞれ、
    配列番号24および26、配列番号24および27、ま
    たは、配列番号25および27である、請求項1に記載
    の核酸のセット。
  5. 【請求項5】 第3のプライマーの対、第4のプライマ
    ーの対、第5のプライマーの対、第6のプライマーの
    対、第7のプライマーの対、または、これらの組み合わ
    せを含む、請求項4に記載の核酸のセットであって、前
    記第3のプライマーの対は、それぞれ、配列番号1およ
    び3、配列番号2および3、または、配列番号1および
    4のオリゴヌクレオチドを含み、前記第4のプライマー
    の対は、それぞれ、配列番号8および10、配列番号8
    および11、または、配列番号9および11のオリゴヌ
    クレオチドを含み、前記第5のプライマーの対は、それ
    ぞれ、配列番号12および14、または、配列番号13
    および15のオリゴヌクレオチドを含み、前記第6のプ
    ライマーの対は、それぞれ、配列番号16および18、
    または、配列番号17および19のオリゴヌクレオチド
    を含み、前記第7のプライマーの対は、それぞれ、配列
    番号20および22、または、配列番号21および23
    のオリゴヌクレオチドを含む、請求項4に記載の核酸の
    セット。
  6. 【請求項6】 第1のプライマーの対をもちいる呼吸器
    細胞融合性ウイルスの核酸のテンプレートの増幅から得
    られる第1の核酸か、第2のプライマーの対をもちいる
    インフルエンザウイルスA型の核酸のテンプレートの増
    幅から得られる第2の核酸か、第3のプライマーの対を
    もちいるインフルエンザウイルスB型の核酸のテンプレ
    ートの増幅から得られる第3の核酸か、あるいは、これ
    らの組み合わせかを含む核酸のセットであって、前記第
    1のプライマーの対は、それぞれ、呼吸器細胞融合性ウ
    イルスの非構造タンパク−2遺伝子の領域から選択され
    たオリゴヌクレオチドを含み、前記第2のプライマーの
    対は、それぞれ、インフルエンザウイルスA型の非構造
    タンパク遺伝子の領域から選択されたオリゴヌクレオチ
    ドを含み、前記第3のプライマーの対は、それぞれ、イ
    ンフルエンザウイルスB型のヘマグルチニン−ノイラミ
    ニダーゼ遺伝子の領域から選択されたオリゴヌクレオチ
    ドを含み、前記オリゴヌクレオチドのそれぞれは14〜
    40個の長さのヌクレオチドを有する、核酸のセット。
  7. 【請求項7】 前記第1のプライマーの対に含まれるオ
    リゴヌクレオチドは、配列番号12および14、また
    は、配列番号13および15であり、前記第2のプライ
    マーの対に含まれるオリゴヌクレオチドは、配列番号1
    6および18、または、配列番号17および19であ
    り、前記第3のプライマーの対に含まれるオリゴヌクレ
    オチドは、配列番号20および22、または、配列番号
    21および23である、請求項6に記載の核酸のセッ
    ト。
  8. 【請求項8】 第4のプライマーの対をもちいるヒト・
    パラインフルエンザウイルス−1の核酸のテンプレート
    の増幅から得られる第4の核酸か、第5のプライマーの
    対をもちいるヒト・パラインフルエンザウイルス−2の
    核酸のテンプレートの増幅から得られる第5の核酸か、
    第6のプライマーの対をもちいるヒト・パラインフルエ
    ンザウイルス−3の核酸のテンプレートの増幅から得ら
    れる第6の核酸か、第7のプライマーの対をもちいるア
    デノウイルスの核酸のテンプレートの増幅から得られる
    第7の核酸か、あるいは、これらの組み合わせかを含
    む、請求項7に記載の核酸のセットであって、前記第4
    のプライマーの対は、それぞれ、配列番号1および3、
    配列番号2および3、または、配列番号1および4のオ
    リゴヌクレオチドを含み、前記第5のプライマーの対
    は、それぞれ、配列番号5および7、または、配列番号
    6および7のオリゴヌクレオチドを含み、前記第6のプ
    ライマーの対は、それぞれ、配列番号8および10、配
    列番号8および11、または、配列番号9および11の
    オリゴヌクレオチドを含み、前記第7のプライマーの対
    は、それぞれ、配列番号24および26、配列番号24
    および27、または、配列番号25および27のオリゴ
    ヌクレオチドを含む、請求項7に記載の核酸のセット。
  9. 【請求項9】 呼吸器細胞融合性ウイルスの非構造タン
    パク−2遺伝子の領域から選択された第1のオリゴヌク
    レオチドを含む第1の核酸か、インフルエンザウイルス
    A型の非構造タンパク遺伝子の領域から選択された第2
    のオリゴヌクレオチドを含む第2の核酸か、インフルエ
    ンザウイルスB型のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ
    遺伝子の領域から選択された第3のオリゴヌクレオチド
    を含む第3の核酸か、あるいは、これらの組み合わせか
    を含み、前記核酸のそれぞれは20〜1000個の長さ
    のヌクレオチドを有する、核酸のセット。
  10. 【請求項10】 前記核酸のそれぞれは20〜500個
    の長さのヌクレオチドを有する、請求項9に記載の核酸
    のセット。
  11. 【請求項11】 前記核酸のそれぞれは20〜50個の
    長さのヌクレオチドを有する、請求項10に記載の核酸
    のセット。
  12. 【請求項12】 前記オリゴヌクレオチドのそれぞれ
    は、配列番号40〜52と、これらに相補的な配列とか
    らなるグループから選択される、請求項9に記載の核酸
    のセット。
  13. 【請求項13】 前記核酸のそれぞれは20〜500個
    の長さのヌクレオチドを有する、請求項12に記載の核
    酸のセット。
  14. 【請求項14】 前記核酸のそれぞれは20〜50個の
    長さのヌクレオチドを有する、請求項13に記載の核酸
    のセット。
  15. 【請求項15】 配列番号28〜39と、これらに相補
    的な配列とからなるグループから選択されるオリゴヌク
    レオチドを含む核酸を含む、請求項12に記載の核酸の
    セット。
  16. 【請求項16】 前記核酸のそれぞれは20〜500個
    の長さのヌクレオチドを有する、請求項15に記載の核
    酸のセット。
  17. 【請求項17】 前記核酸のそれぞれは20〜50個の
    長さのヌクレオチドを有する、請求項16に記載の核酸
    のセット。
  18. 【請求項18】 検出されるべきウイルスを含むことが
    疑われるサンプルからの核酸を提供するステップと、標
    的ウイルスのグループに特異的なプライマーのセットを
    もちいて、前記核酸を増幅するステップであって、前記
    プライマーのセットは、第1のプライマーの対および第
    2のプライマーの対を含み、前記第1のプライマーの対
    は、それぞれ、ヒト・パラインフルエンザウイルス−2
    のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域から
    選択されたオリゴヌクレオチドを有し、前記第2のプラ
    イマーの対は、それぞれ、アデノウイルスのヘクソン遺
    伝子の領域から選択されたオリゴヌクレオチドを有し、
    前記オリゴヌクレオチドのそれぞれは14〜40個の長
    さのヌクレオチドを有する、前記核酸を増幅するステッ
    プと、増幅産物を検出するステップとを含み、標的ウイ
    ルスに特異的な増幅産物を検出することが前記標的ウイ
    ルスが存在することを示す、呼吸器系感染症を起こすウ
    イルスを同時に検出する方法。
  19. 【請求項19】 前記増幅するステップにおいて、前記
    プライマーのセットは、第3のプライマーの対、第4の
    プライマーの対、第5のプライマーの対、第6のプライ
    マーの対、第7のプライマーの対、または、これらの組
    み合わせを含み、前記第3のプライマーの対は、それぞ
    れ、ヒト・パラインフルエンザウイルス−1に特異的な
    オリゴヌクレオチドを含み、前記第4のプライマーの対
    は、それぞれ、ヒト・パラインフルエンザウイルス−3
    に特異的なオリゴヌクレオチドを含み、第5のプライマ
    ーの対は、それぞれ、呼吸器細胞融合性ウイルスに特異
    的なオリゴヌクレオチドを含み、前記第6のプライマー
    の対は、それぞれ、インフルエンザウイルスA型に特異
    的なオリゴヌクレオチドを含み、前記第7のプライマー
    の対は、それぞれ、インフルエンザウイルスB型に特異
    的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項18に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 前記第3のプライマーの対に含まれる
    オリゴヌクレオチドは、ヒト・パラインフルエンザウイ
    ルス−1のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の
    領域から選択され、前記第4のプライマーの対に含まれ
    るオリゴヌクレオチドは、ヒト・パラインフルエンザウ
    イルス−3のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子
    の領域から選択され、前記第5のプライマーの対に含ま
    れるオリゴヌクレオチドは、呼吸器細胞融合性ウイルス
    の非構造タンパク−2遺伝子の領域から選択され、前記
    第6のプライマーの対に含まれるオリゴヌクレオチド
    は、インフルエンザウイルスA型の非構造タンパク遺伝
    子の領域から選択され、前記第7のプライマーの対に含
    まれるオリゴヌクレオチドは、インフルエンザウイルス
    B型のヘマグルチニン−ノイラミニダーゼ遺伝子の領域
    から選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記第1のプライマーの対に含まれる
    オリゴヌクレオチドは、それぞれ、配列番号5および
    7、または、配列番号6および7であり、前記第2のプ
    ライマーの対に含まれるオリゴヌクレオチドは、それぞ
    れ、配列番号24および26、配列番号24および2
    7、または、配列番号25および27である、請求項1
    8に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記プライマーのセットは、さらに、
    第3のプライマーの対、第4のプライマーの対、第5の
    プライマーの対、第6のプライマーの対、第7のプライ
    マーの対、または、これらの組み合わせを含み、前記第
    3のプライマーの対は、それぞれ、配列番号1および
    3、配列番号2および3、または、配列番号1および4
    のオリゴヌクレオチドを含み、前記第4のプライマーの
    対は、それぞれ、配列番号8および10、配列番号8お
    よび11、または、配列番号9および11のオリゴヌク
    レオチドを含み、前記第5のプライマーの対は、それぞ
    れ、配列番号12および14、または、配列番号13お
    よび15のオリゴヌクレオチドを含み、前記第6のプラ
    イマーの対は、それぞれ、配列番号16および18、ま
    たは、配列番号17および19のオリゴヌクレオチドを
    含み、前記第7のプライマーの対は、それぞれ、配列番
    号20および22、または、配列番号21および23の
    オリゴヌクレオチドを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記検出するステップは、プローブの
    セットを前記増幅産物に対してハイブリダイゼーション
    することを含み、前記プローブのセットは、ヒト・パラ
    インフルエンザウイルス−2のヘマグルチニン−ノイラ
    ミニダーゼ遺伝子の領域から選択された第1の核酸を有
    する第1のプローブと、アデノウイルスのヘクソン遺伝
    子の領域から選択された第2の核酸を有する第2のプロ
    ーブとを含み、前記プローブのそれぞれは20〜200
    0個の長さのヌクレオチドを有する、請求項18に記載
    の方法。
  24. 【請求項24】 前記核酸のそれぞれは、配列番号34
    〜36および53〜57からなるグループから選択され
    る、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記検出するステップはプローブのセ
    ットに対して前記増幅産物をハイブリダイゼーションす
    ることを含み、前記プローブのセットは、ヒト・パライ
    ンフルエンザウイルス−2のヘマグルチニン−ノイラミ
    ニダーゼ遺伝子の領域から選択される第1の核酸を有す
    る第1のプローブと、アデノウイルスのヘクソン遺伝子
    の領域から選択される第2の核酸を有する第2のプロー
    ブとを含み、前記プローブのセットは、ヒト・パライン
    フルエンザウイルス−1に特異的な第3の核酸を有する
    第3のプローブか、ヒト・パラインフルエンザウイルス
    −3に特異的な第4の核酸を有する第4のプローブか、
    呼吸器細胞融合性ウイルスに特異的な第5の核酸を有す
    る第5のプローブか、インフルエンザウイルスA型に特
    異的な第6の核酸を有する第6のプローブか、インフル
    エンザウイルスB型に特異的な第7の核酸を有する第7
    のプローブか、あるいは、これらの組み合わせかをさら
    に含み、前記プローブのそれぞれは20〜2000個の
    長さのヌクレオチドを有する、請求項19に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 前記プローブのそれぞれは、配列番号
    28〜57からなるグループから選択される、請求項2
    5に記載の方法。
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