JP2003250330A - コンバインの唐箕装置 - Google Patents

コンバインの唐箕装置

Info

Publication number
JP2003250330A
JP2003250330A JP2002056785A JP2002056785A JP2003250330A JP 2003250330 A JP2003250330 A JP 2003250330A JP 2002056785 A JP2002056785 A JP 2002056785A JP 2002056785 A JP2002056785 A JP 2002056785A JP 2003250330 A JP2003250330 A JP 2003250330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
air
kara
combine
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002056785A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2002056785A priority Critical patent/JP2003250330A/ja
Publication of JP2003250330A publication Critical patent/JP2003250330A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの多様な運転条件下において、広
い風量範囲に及ぶ高精度の風選制御により、適正な風選
動作を確保することができる簡易な構成のコンバインの
唐箕装置を提供する。 【解決手段】 コンバインの唐箕装置1は、脱穀部eに
内設された風選用の唐箕3と、この唐箕3に臨んで吸気
のために脱穀部eに開口する吸気口4a,4bとを備
え、この吸気口4a,4bに直列配置して唐箕3の吸気
量を調整する吸気調整ファン9と、この吸気調整ファン
9の回転数と回転方向を制御する吸気制御部29とを備
えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの唐箕
装置に関し、特に、コンバインの多様な運転条件下にお
いて、広い風量範囲に及ぶ高精度の風選制御により、適
正な風選動作を確保することができる簡易な構成のコン
バインの唐箕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインの進行速度と脱穀部の唐箕の
回転を同調させて脱穀部の処理量と対応するように選別
送風するようにした例が知られている。また、高車速域
の処理量増加時に稼動する補助ブロワを併設したコンバ
インの唐箕装置が知られている(特開平8−10315
3号公報)。このコンバインの唐箕装置は、センサによ
り処理量の増加を検出して補助ブロワを併用することに
より、高車速域で不足する唐箕風量を補うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ンバインの唐箕装置は、唐箕の回転制御と補助ブロワの
稼動制御とを要するので装置構成および制御処理の複雑
化を招き、また、補助ブロワの位置関係による両者の相
互干渉等による風量制御精度の低下と、コンバインの多
様な運転条件による風選精度の乱れという問題を内包し
ている。
【0004】本発明の目的は、コンバインの多様な運転
条件下において、広い風量範囲に及ぶ高精度の風選制御
により、適正な風選動作を確保することができる簡易な
構成のコンバインの唐箕装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、脱穀部に内設された風選用
の唐箕と、この唐箕に臨んで吸気のために脱穀部に開口
する吸気口とを備えるコンバインの唐箕装置において、
上記吸気口に直列配置して唐箕の吸気量を調整する吸気
調整ファンと、この吸気調整ファンの回転数と回転方向
を制御する吸気制御部とを備えることによりコンバイン
の唐箕装置を構成したものである。
【0006】上記吸気制御部によって吸気調整ファンの
回転数を正逆に制御することにより、唐箕の吸気量は直
列配置の上記吸気調整ファンによって増減されることか
ら、この吸気調整ファンの制御に応じて、唐箕と吸気調
整ファンとの合算による幅広い風量範囲で唐箕による風
選処理が行われる。
【0007】請求項2に係る発明は、前記吸気調整ファ
ンの排出方向の風量制御範囲が、唐箕の吸気量を最大限
度とすることによりコンバインの唐箕装置を構成したも
のである。上記構成の唐箕装置により、吸気調整ファン
による逆方向風量が唐箕の風量を越えることがないの
で、脱穀部からの排出による逆流を回避することができ
る。
【0008】請求項3に係る発明は、前記脱穀部にその
処理量を検出する処理量検出手段を備え、この処理量検
出手段による検出値に応じて前記吸気制御部が吸気調整
ファンの制御を決定するようにしてコンバインの唐箕装
置を構成したものである。上記構成の唐箕装置により、
コンバインの脱穀部には、その処理量と対応する風量を
適正に確保することができる。
【0009】請求項4に係る発明は、前記吸気調整ファ
ンが、唐箕の駆動源から独立した駆動手段を備えること
によりコンバインの唐箕装置を構成することによりコン
バインの唐箕装置を構成したものである。上記構成の唐
箕装置により、唐箕の駆動源に変動を生じた場合でも、
その影響を受けることなく吸気調整ファンの駆動が維持
されるので、合算風量の変動を最小限度に抑えることが
できる。
【0010】
【発明の効果】本発明のコンバインの唐箕装置は以下の
効果を奏する。上記コンバインの唐箕装置は、吸気制御
部によって制御可能な吸気調整ファンを唐箕の吸気口に
備えたことから、唐箕を一定回転のままで吸気調整ファ
ンの回転数を正逆に制御することにより、唐箕と吸気調
整ファンとの合算による幅広い風量範囲で脱穀部に内設
の唐箕による風選処理が行われる。したがって、上記コ
ンバインの唐箕装置は、唐箕についての特段の制御手段
を要することのない簡易な構成により、多様な運転状況
に応じ、吸気調整ファンの制御によって幅広い風量範囲
で風選制御することができる。
【0011】また、前記吸気調整ファンの排出方向の風
量制御を唐箕吸気量の範囲とした場合は、吸気調整ファ
ンの逆方向風量が唐箕の風量を越えることがないので、
脱穀部からの排出による逆流を回避することができる。
また、前記脱穀部の処理量に応じて吸気調整ファンの制
御をする場合は、脱穀部において処理量と対応する風量
を確保することができるので、適正な風選処理が可能と
なる。また、前記吸気調整ファンが、唐箕の駆動源から
独立した駆動手段を備える場合は、唐箕の駆動源に変動
を生じた場合でも、その影響を受けることなく吸気調整
ファンの駆動が維持されるので、合算風量の変動を最小
限度に抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】上記技術思想に基づき具体的に構
成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ本
発明の唐箕装置について説明する。
【0013】まず、本発明の唐箕装置を適用したコンバ
インの全体構成について説明する。本発明の唐箕装置を
適用したコンバインの全体構成側面図を図1に示す。図
1において、コンバインは、左右のクローラ走行装置
a、aによって支えられる機体に、操縦席b、刈取機
c、フィードチェーンd、脱穀部e、穀物タンクf、排
出オーガg等を備えて構成される。脱穀部eには、フィ
ードチェーンdから穀稈を受けて穀粒を分離する扱胴、
穀粒中の藁屑等を風選するために送風する唐箕装置等を
内設する。
【0014】上記コンバインによる刈り取り運転の際
は、刈取機cを刈取位置に下降して左右のクローラ走行
装置a、aにより前進しつつ、刈取機cによって刈り取
った穀稈をフィードチェーンdから脱穀部eの扱胴に受
けて穀粒を分離し、発明の唐箕装置により所定の選別風
を送ることにより、穀粒を飛散することなく、藁屑等の
異物を風選する。
【0015】つぎに、脱穀部の唐箕装置について説明す
る。唐箕装置の正面視横断面図を図2に示す。図2にお
いて、唐箕装置1は、脱穀部eに内設された風選用の唐
箕3と、この唐箕3の両端に臨んで吸気のために脱穀部
eに開口する左右(紙面の右左)の吸気口4a,4bと
を備えて構成される。これら左右の吸気口4a,4bを
貫通するように、唐箕3の中心軸6を回転可能に支持
し、この中心軸6にプーリ等の回転駆動系7を備えると
ともに、中心軸6に対して回動可能にターボファン等に
よる吸気調整ファン9を軸支する。この吸気調整ファン
9には別の回転駆動系10を設ける。この吸気調整ファ
ン9の回転駆動系10の例としては、正逆転変速装置1
2を介してアクチュエータ13と連結し、このアクチュ
エータ13は、唐箕3の回転駆動系7から独立して油圧
または電力を受ける動力源として構成する。吸気調整フ
ァン9は、唐箕3の吸気量を調整するために、吸気口4
aに直列に配置し、その回転数と回転方向を制御するた
めに、図示せぬ吸気制御部を設ける。
【0016】上記構成の唐箕装置1の動作は、以下のよ
うに、唐箕装置1の吸気調整ファン9が回転すると、こ
の吸気調整ファン9と直列配置の吸気口9aに対し、そ
の回転に応じた風量の給排が行われる。したがって、唐
箕装置1による送風量は、唐箕3単体の送風量と吸気調
整ファン9の調整風量の合計となる。
【0017】この場合、図3の唐箕装置の風選用の選別
送風特性図のように、唐箕3の回転を一定として対応す
る吸気量Q0の送風を行うとともに、吸気制御部によっ
て吸入側の最大風量Qtと排出側の最大風量Qbの範囲
の調整風量Qcで吸気調整ファン9の回転数を正逆に制
御する。唐箕3の吸気量は直列配置の吸気調整ファン9
によって増減される。すなわち、唐箕装置1は、唐箕3
と吸気調整ファン9との合算流量Q0+QcによりQ0
+Qt〜Q0+Qbの幅広い風量範囲で吸気調整ファン
9の制御に応じた選別風量による風選処理が、脱穀部e
に内設の唐箕3により行われる。したがって、唐箕3に
ついての特段の制御手段を要することのない簡易な構成
により、吸気調整ファン9の制御によって幅広い選別風
量範囲で風選制御することができる。
【0018】また、吸気調整ファン9の排出方向の風量
制御範囲Qbが、唐箕3の運転時の吸気量Q0を最大限
度として風量制御するべく吸気制御部を構成することに
より、唐箕装置1は、吸気調整ファン9の逆方向風量が
唐箕の風量を越えることがないので、0以上の吸気量が
確保される。排出方向の風量制御範囲Qbが、仮に唐箕
3の運転時の吸気量Q0を越えた場合には、吸気口4
a,4bからの排出による逆流を生じることとなる。特
に、図4の左右の吸気口4a,4bにそれぞれ吸気調整
ファン9,9を配置して構成した唐箕装置15の逆流状
態を示すように、上記唐箕装置15は、脱穀部eからの
逆流により風選機能が損なわれるので、このような事態
を上記吸気制御部によって回避することができる。
【0019】つぎに、吸気制御部による選別風量制御に
ついて説明する。脱穀状態に応じて選別風量制御する場
合のセンサ配置例を示す説明図を図5に、唐箕装置の構
成例を図6に、吸気制御部の入出力系統図(a)および
選別風量制御特性図(b)を図7に示す。以下におい
て、前記同様の部材はその符号を付すことによって説明
を省略する。
【0020】図5において、脱穀部eの処理量を検出す
るべく、脱穀部eの挟持杆21、選別棚23および二番
還元部24の各位置に藁流量センサ21a、穀粒流量セ
ンサ23a、二番還元量センサ24aを設ける。これら
のセンサにより、脱穀部e脱穀処理量を検出するための
ものである。唐箕装置25は、例えば、図6のように、
左右対称形状の吸気調整ファン9,9を中心軸6で連結
し、この中心軸6にスリーブ軸9aを介して唐箕3を軸
支する。吸気調整ファン9,9の回転駆動系10には、
ベルトテンションに応じて変速する変速装置26とアク
チュエータ13による駆動部27とを設けることにより
唐箕装置25を構成する。
【0021】吸気制御部29の構成は、図7(a)のよ
うに、藁流量センサ21a、穀粒流量センサ23a、二
番還元量センサ24a、および湿材センサ28の信号を
入力として受け、アクチュエータ13の制御信号を出力
する。吸気制御部29は、藁流量センサ21a等のセン
サ信号による脱穀処理量に応じてアクチュエータ13を
制御し、予め把握してある脱穀処理に最適な選別風量に
吸気調整ファン9,9の回転数を調整することにより、
図7(b)のように、脱穀処理量に応じた選別風量に調
整することができる。その結果、刈取状況の変動が生じ
ても、3番飛散防止、藁屑混入防止等が可能となり、効
率よく風選処理することができる。
【0022】また、別の選別風量制御の例として、車速
に応じて唐箕装置を制御する場合について説明すると、
車速に応じて選別風量制御する場合の吸気制御部の入出
力信号構成図を図8(a)に示すように、吸気制御部3
1に車速センサ33の信号を入力し、アクチュエータ1
3を制御するように構成する。この場合は、その制御特
性図を図8(b)に示すように、車速と対応して必要と
なる吸気調整ファンの回転数を予め設定しておくことに
より、車速と対応して適正な選別風量を確保することが
できる。
【0023】つぎに、吸気調整ファンの特定配置による
唐箕装置の構成について説明する。吸気調整ファンを特
定位置に配した唐箕装置を備える脱穀部の正面視横断面
図を図9に、また、その平面視内部構成図を図10に示
す。
【0024】図9および図10において、脱穀部eに
は、下扱ぎ型の扱胴35、排塵処理胴36、および二番
処理胴37等を備え、扱胴35のL側(図9の紙面右
側)に挟持杆21、R側(図9の紙面左側)に排塵処理
胴36に配置する。その下方に選別棚23を介して唐箕
装置38を設ける。唐箕装置38は、脱穀部eに内設し
た唐箕3と、L側(図9の紙面右側)の吸気口4aに臨
んで吸気調整ファン9を配置して構成する。
【0025】吸気調整ファン9は、扱胴35に関して排
塵処理胴36の反対位置に定めることにより、吸気調整
ファン9を唐箕3と加重して選別風を供給した場合に、
L側の吸気口4aからの圧力が優位となる。このL側優
位の吸気により、選別風の中心が脱穀部eのR側、すな
わち、排塵処理胴36の側に向かう。その一方におい
て、下扱ぎ型の扱胴35が図9の紙上時計周りに回転す
ることにより、選別棚23上の籾はR側に厚く傾斜分布
Gする。この傾斜分布Gに対し、選別風の中心を同様に
R側に振ることにより、籾の傾斜分布Gの厚い方に別風
が強く送られ、選別棚23全体で一様に風選処理するこ
とができるので、籾の飛散を抑えつつ藁屑の分離を効率
よく処理することができる。また、吸気調整ファン9の
制御により、籾の傾斜分布の変化に対応することができ
る。
【0026】つぎに、コーナ旋回等のコンバインの運転
動作に応じて唐箕装置を制御する例について説明する。
コーナ旋回または刈取部に応じて選別風量制御する場合
の入出力信号構成図を図11(a)に、コーナ旋回と対
応して制御する場合の制御処理手順図を図11(b)
に、および、その風量対比図を図11(c)に示す。
【0027】コーナ旋回または刈取部に応じて選別風量
制御する場合は、図11(a)の入出力信号構成図に示
すように、吸気制御部41に機体旋回検出スイッチ4
3、刈脱クラッチオンオフ検出スイッチ44、刈取上検
出スイッチ46の信号を入力し、アクチュエータ13を
制御するように構成する。
【0028】コーナ旋回と対応制御する場合は、図11
(b)の制御処理手順図に示すように、ステップ1(S
1と略記する。以下同様)で刈脱クラッチをオンして刈
取機cと脱穀部eを稼動させた後、S2で機体旋回スイ
ッチがオン(たとえば、パワステによる旋回入力)にな
るまで監視を繰り返す。機体旋回スイッチがオンになる
と、S3〜5において、所定の時間の間に限り、一時的
に唐箕装置の吸気調整ファンを所定の設定回転数に抑え
る。
【0029】この一連の処理を繰り返すことにより、コ
ーナ旋回の都度、図11(c)の風量対比図に示すよう
に、旋回時の脱穀処理量の低下に応じた選別送風がなさ
れるので、機外への籾の飛散を抑えることができる。ま
た、コーナ旋回と刈取部の昇降動作との対応性を利用す
ることにより、上記S2の機体旋回スイッチに代えて刈
取上げ検出スイッチ46をチェックすることによっても
同様の効果を得ることができる。
【0030】つぎに、唐箕装置の吸気調整ファンの取り
付け構造について説明する。吸気調整ファンの取り付け
例に係る正面視横断面図を図12に示す。図12におい
て、唐箕装置51は、左右(紙面で右左)の吸気口4
a,4bに風洞53a,53bを介して脱穀部eに内設
の唐箕3から独立して電動式の吸気調整ファン9a,9
aを取り付ける。
【0031】上記構成の唐箕装置51は、吸気調整ファ
ン9a,9aが、唐箕3から分離されていることから、
脱穀部eの機枠の外において風洞53a,53bの構成
に応じて取り付けの自由度を確保することができる。
【0032】つぎに、脱穀および機体後進の両条件に応
じて唐箕装置を複合的に制御する例について説明する。
センサの配置例を示す脱穀部内部構成図を図13に、そ
の複合制御のための吸気制御部の入出力系統図を図14
に、脱穀対応制御手順図を図15に、および後進対応制
御手順図を図16に示す。
【0033】図13において、脱穀部eに唐箕装置51
を備え、また、挟持杆21、グレンパン61および二番
還元部24の各位置に藁流量センサ21a、穀粒流量セ
ンサ61a、二番還元量センサ24aを設ける。これら
のセンサにより、脱穀時の処理量を検出する。
【0034】吸気制御部63は、図14のように、藁流
量センサ21a、二番還元量センサ24a、穀粒流量セ
ンサ61a、機体後進センサ64を入力とし、電動ファ
ンクラッチ66を出力とする。この電動ファンクラッチ
66により唐箕装置25の吸気調整ファン9の正転、逆
転、オフを制御する。
【0035】脱穀部eのいずれかのセンサにより選別風
量制御する際は、図15のように、S11で脱穀クラッ
チをオンとして脱穀部eを稼動させた上で、S12〜S
14で藁流量、二番還元量、穀粒流量の各センサをチェ
ックする。いずれかが設定値以上であれば、S15で電
動ファンクラッチ66をオンとし、いずれも設定値に達
していないときは、S16で電動ファンクラッチ66を
オフとする。また、機体後進に応じて選別風量制御する
際は、図16のように、S21で脱穀クラッチをオンと
した上で、S22で機体後進を検出するまで機体後進セ
ンサ64のチェックを繰り返す。機体後進を検出する
と、S23〜S26の一連の処理、すなわち、設定時間
の経過を待って電動ファンクラッチを逆転させ、設定時
間の経過後、逆転をオフし、再度S22で機体後進を検
出するまでチェックを繰り返す。この場合、脱穀部eの
前記センサによる制御を優先させる。
【0036】このような制御処理により、コーナ旋回や
機体後進する時の脱穀量の減少に対応して一時的に唐箕
装置51の選別風量を減少して籾の飛散が抑えられるの
で、選別性を向上することができる。
【0037】つぎに、唐箕装置の吸気調整ファンに係る
別の取り付け構造について説明する。吸気調整ファンの
別の取り付け例に係る正面視横断面図を図17に、その
A矢視を図18に、および、吸気制御部の入出力構成図
(a)とその送風特性図(b)を図19に示す。
【0038】図17および図18において、唐箕装置7
1には、左右の吸気口4a,4bに臨んで電動の吸気調
整ファン9a,9aを備える。この吸気調整ファン9
a,9aの外カバーとしてシュラウド73a,73bと
風量調節弁74,74を機枠に取り付ける。風量調節弁
74,74はシュラウド73a,73bの外口側に臨
み、おのおの2つの弁体74a,74aを回動支点74
bに軸支するとともに同時開閉動作させるリンク76を
備え、このリンク76に開閉用モータ76aを連結する
ことにより、2つの弁体74a,74aの開度を調節可
能に構成する。
【0039】上記構成の唐箕装置71においては、シュ
ラウド73a,73bが外風カバーとしてターボファン
による吸気調整ファン9,9の安全カバーとなる。ま
た、シュラウド73a,73bと唐箕カバー71aとの
直接接続を避けることにより、唐箕カバー71aの着脱
性を確保することができる。風量調節弁74,74は、
吸気調整ファン9,9の外側に配置することにより、通
気ロスを最小限度に抑えることができる。
【0040】吸気制御部77は、図19(a)のよう
に、入力側として車速センサ33、穀粒センサ23a、
藁量センサ21aを接続し、また、風量調節弁74の開
閉用モータ76a、吸気調整ファン9aを出力側として
接続する。このように構成することにより、図19
(b)のように、吸気調整ファン(ターボファン)9
a,9aの回転数による送風特性と、風量調節弁74,
74による送風特性の組み合わせにより、唐箕装置71
について、両者を総合した送風特性により、幅広い風量
制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の唐箕装置を適用したコンバインの全
体構成側面図
【図2】 発明に係る唐箕装置の正面視横断面図
【図3】 図2の唐箕装置の送風特性図
【図4】 唐箕装置の逆流状態を示す図
【図5】 唐箕装置の選別風量制御するセンサ配置例を
示す説明図
【図6】 図5の制御を適用する唐箕装置の構成例
【図7】 図6の選別風量制御に係る吸気制御部の入出
力系統図(a)および選別風量制御特性図(b)
【図8】 車速に応じて選別風量制御する場合の吸気制
御部の入出力信号構成図(a)およびその制御特性図を
(b)
【図9】 吸気調整ファンを特定位置に配した唐箕装置
を備える脱穀部の正面視横断面図
【図10】 図9の平面視内部構成図
【図11】 コーナ旋回または刈取部に応じて選別風量
制御する場合の入出力信号構成図(a)、およびコーナ
旋回と対応して制御する場合の制御処理手順図(b)と
その風量対比図(c)
【図12】 吸気調整ファンの取り付け例に係る横断面
【図13】 複合制御のためのセンサの配置例を示す脱
穀部内部構成図
【図14】 複合制御のための吸気制御部の入出力系統
【図15】 脱穀対応の吸気制御手順図
【図16】 後進対応の吸気制御手順図
【図17】 吸気調整ファンの別の取り付け例に係る横
断面図
【図18】 図17のA矢視
【図19】 吸気制御部の入出力構成図(a)およびそ
の送風特性図(b)
【符号の説明】
1 唐箕装置 3 唐箕 4a,4b 吸気口 6,6a 中心軸 9,9a 吸気調整ファン 21a 藁流量センサ 23a 穀粒流量センサ 24a 二番還元量センサ 29 吸気制御部 33 車速センサ 43 機体旋回検出スイッチ 44 刈脱クラッチオンオフ検出スイッチ 46 刈取上検出スイッチ 53a,53b 風洞 61a 穀粒流量センサ 64 機体後進センサ 73a,73b シュラウド 74 風量調節弁 c 刈取機 e 脱穀部 Q0 吸気量 Qc 調整風量 Qt 吸入側最大風量 Qb 排出側最大風量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀部に内設された風選用の唐箕と、こ
    の唐箕に臨んで吸気のために脱穀部に開口する吸気口と
    を備えるコンバインの唐箕装置において、上記吸気口に
    直列配置して唐箕の吸気量を調整する吸気調整ファン
    と、この吸気調整ファンの回転数と回転方向を制御する
    吸気制御部とを備えたことを特徴とするコンバインの唐
    箕装置。
  2. 【請求項2】前記吸気調整ファンの排出方向の風量制御
    範囲が、唐箕の吸気量を最大限度とすることを特徴とす
    る請求項1記載のコンバインの唐箕装置。
  3. 【請求項3】前記脱穀部にその処理量を検出する処理量
    検出手段を備え、この処理量検出手段による検出値に応
    じて前記吸気制御部が吸気調整ファンの制御を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンバインの唐箕装
    置。
  4. 【請求項4】前記吸気調整ファンが、唐箕の駆動源から
    独立した駆動手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載のコンバインの唐箕装置。
JP2002056785A 2002-03-04 2002-03-04 コンバインの唐箕装置 Withdrawn JP2003250330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002056785A JP2003250330A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 コンバインの唐箕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002056785A JP2003250330A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 コンバインの唐箕装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003250330A true JP2003250330A (ja) 2003-09-09

Family

ID=28667210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002056785A Withdrawn JP2003250330A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 コンバインの唐箕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003250330A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101762412B1 (ko) * 2015-05-12 2017-07-27 국제종합기계 주식회사 수확기의 선별 조절 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101762412B1 (ko) * 2015-05-12 2017-07-27 국제종합기계 주식회사 수확기의 선별 조절 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003250330A (ja) コンバインの唐箕装置
JP2019062796A (ja) コンバイン
JP3700284B2 (ja) コンバインの選別制御装置
JPH07264927A (ja) 脱穀装置の選別風供給構造
JP3102019B2 (ja) コンバインにおける脱穀選別制御装置
JP2000188937A (ja) コンバインの脱穀選別装置
JP2001309722A (ja) コンバインの選別装置
JP3607457B2 (ja) コンバインの脱穀装置
JP2008283919A (ja) コンバイン
JPH0824481B2 (ja) 全稈投入型コンバインの選別制御装置
JP2009005640A (ja) コンバイン
JPS6322767B2 (ja)
JP2001275470A (ja) 脱穀装置
JP3116012B2 (ja) 脱穀機の選別風力調節装置
JPH0585131B2 (ja)
JP3587653B2 (ja) コンバイン
JPS63240720A (ja) 脱穀装置の選別制御装置
JP2001309721A (ja) コンバインの選別装置
JPH0585132B2 (ja)
JP2019062797A (ja) コンバイン
JPH0585130B2 (ja)
JPH0451817A (ja) コンバインにおける選別部の処理物量調節装置
JPH04370025A (ja) 脱穀選別制御装置
JPH0466027A (ja) 脱穀選別制御装置
JP2004261050A (ja) 穀粒搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510