JP2004261050A - 穀粒搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グレンタンク内に貯留されている穀粒を穀粒繰出装置で繰り出して、送風手段からの送風量で搬送するものにおいて、詰まりなどを防止して効率良く搬送するようにする。
【解決手段】走行装置1を有する移動車体2上には、穀粒を貯溜するグレンタンク5と、該グレンタンク5内の穀粒を繰り出す穀粒繰出装置15と、該穀粒繰出装置15から繰り出される穀粒を搬送する送風手段7と、該送風手段7の送風力によりグレンタンク5の下部から送られてくる穀粒を穀粒排出口8a側へ向けて排出案内する可撓性の穀粒排出パイプ17とを有する穀粒搬送装置において、前記グレンタンク5内の穀粒を排出する排出レバー22を入り状態にすると、前記送風手段7を駆動する駆動手段2aの回転数を所定値以上にしてから、前記穀粒繰出装置15を駆動するように構成したことを特徴とする穀粒搬送装置の構成とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グレンタンク内に貯溜している穀粒を搬送する穀粒搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の穀粒搬送装置においては、グレンタンク内の穀粒を排出する排出レバーを入り状態にすると、送風手段と穀粒繰出装置は略同じタイミング、又は、先に送風手段を駆動した後に穀粒繰出装置を駆動する構成である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−204235号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような穀粒搬送装置では次のような課題がある。即ち、送風手段を駆動する駆動手段の回転数が所定値以下にもかかわらず、排出レバーを入り状態にすると、穀粒繰出装置が駆動され、この穀粒繰出装置から繰り出された穀粒は、送風手段から送風される空気力による適正な搬送作用を受けることができなかった。このため、詰まり等の不具合が発生していた。
【0005】
本発明は、このような問題点を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、請求項1記載の発明においては、走行装置1を有する移動車体2上には、穀粒を貯溜するグレンタンク5と、該グレンタンク5内の穀粒を繰り出す穀粒繰出装置15と、該穀粒繰出装置15から繰り出される穀粒を搬送する送風手段7と、該送風手段7の送風力によりグレンタンク5の下部から送られてくる穀粒を穀粒排出口8a側へ向けて排出案内する可撓性の穀粒排出パイプ17とを有する穀粒搬送装置において、前記グレンタンク5内の穀粒を排出する排出レバー22を入り状態にすると、前記送風手段7を駆動する駆動手段2aの回転数を所定値以上にしてから、前記穀粒繰出装置15を駆動するように構成したことを特徴とする穀粒搬送装置としている。
【0007】
請求項1の作用は、グレンタンク5内の穀粒を搬送するときには、排出レバー22を入り状態にする。すると、送風手段7を駆動する駆動手段2aの回転数が所定値以下のときには、この駆動手段2aの回転数を所定値以上にしてから、穀粒繰出装置15を駆動する。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、前記穀粒繰出装置15を駆動した後、前記送風手段7を駆動する駆動手段2aの回転数を最大回転数まで上昇駆動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の穀粒搬送装置としている。
請求項2の作用は、請求項1の作用とともに、穀粒繰出装置15が駆動されると、送風手段7の駆動手段2aは最大回転数まで次第に上昇する。
【0009】
【発明の効果】
請求項1記載の発明においては、穀粒繰出装置15が駆動されるときには、送風手段7の駆動手段2aの回転数は所定値以上となり、適正な空気量が送風されるので、穀粒繰出装置15から繰り出された穀粒は、詰まることなくスムーズに搬送されるようになる。
【0010】
請求項2記載の発明においては、請求項1の効果とともに、穀粒繰出装置15を駆動した後は、送風手段7の駆動手段2aは最大回転数まで上昇するので、穀粒は効率良く搬送されるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1と図2には、本実施例を具現化した農業機械である普通型コンバインが示されている。
【0012】
走行装置1を有する移動車台2の前方には、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取装置3と、該刈取装置3から搬送されてきた穀稈を受け継いでさらに後方の脱穀装置4へ向けて搬送するエレベータ3aが設けられている。
前記刈取装置3は、植立穀稈を分草する分草具10,分草された穀稈を掻き込むタイン3bを有する掻込みリール3c,掻き込まれた穀稈を刈る刈刃11,刈り取られた穀稈を後方のエレベータ3aに送りこむオーガドラム12等から構成されている。前記エレベータ3aの搬送途中には、該エレベータ3a内の塵埃を機外へと排出する排出装置3dが設けられている。
【0013】
前記車台2上にはエレベータ3aから搬送されてきた穀稈を脱穀選別する脱穀装置4、該脱穀装置4にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク5、キャビン6aに覆われている操作部6が載置されている。キャビン6a内は温度調節が可能となっているが、そのための冷媒の冷却装置としてのコンデンサ6cは、車台2の後部上方にフレームにて載置されている。そして、エンジン2aは、車台2の前部であって操作部6の下方に搭載して各装置の回転各部を伝動できる構成としている。
【0014】
このようなコンバインを走行させて作業を開始すると、植立穀稈は分草具10にて分草されて、タイン3bを有する掻込みリール3cにて掻き込まれて刈刃11にて刈り取られる。該刈刃11にて刈り取られた穀稈はオーガドラム12にて集草されてエレベータ3aの始端部へと送られていく構成である。
【0015】
該エレベータ3aに送られた穀稈は後方へ搬送されて、その後、脱穀装置4に投入されて脱穀選別される構成である。該脱穀装置4にて脱穀選別された穀粒は、一番昇降機35からグレンタンク5内へと搬送されて一時貯溜され、グレンタンク5内の穀粒が満杯状態となると、コンバインをトラック等の排出位置へと移動させてグレンタンク5内の穀粒を機外へと排出する構成である。37は、脱穀装置4内の二番物を脱穀装置4の始端側に還元する二番揚穀機である。
【0016】
操作部6に設けている穀粒排出レバー22を入り状態にすると、グレンタンク5内の穀粒は穀粒繰出装置15の回転力により下方へと送られ、送風手段7(以下、ブロアという)にて発生した空気と合流し、この空気の搬送力により可撓性の穀粒排出パイプ17内を搬送されて、穀粒排出装置8の穀粒排出口8aから機外へと排出されていく構成である。本実施例では、前述のごとく、普通型コンバインを示しているが、自脱型のコンバインであってもよい。
【0017】
次に、図3に基づいて前記ブロア7及び穀粒繰出装置15周辺の構成について具体的に説明する。
ブロア7は、グレンタンク5の下方であって、該グレンタンク5の前板5bに設けられていて、空気の吸入口7aと吐出口7bとが設けられている構成である。また、グレンタンク5の下部には、穀粒繰出装置15が設けられていて、モータ13とチェン14にて回転駆動する構成である。穀粒繰出装置15には複数の羽根15aが設けられている。そして、前記ブロア7の吐出口7bと穀粒繰出装置15の下部は可撓性のパイプ16にて接続されており、さらに、穀粒繰出装置15の下部の他側(穀粒搬送方向下手側)も可撓性の穀粒排出パイプ17が接続されており、穀粒排出装置8の穀粒排出口8aの近傍まで一本の穀粒排出パイプ17にて構成されている。
【0018】
前記ブロア7の取付け位置は、グレンタンク5の前板5bの前部に設ける構成としてもよい。また、前記穀粒繰出装置15の向きは、90゜振った状態、即ち、穀粒繰出装置15の複数の羽根15aの回転軸が、ブロア7から送風される空気に対して直交するように取り付けてもよい。
【0019】
前記穀粒排出パイプ17は、可撓性にて構成されているので、穀粒繰出装置15の接続部分から縦鋼管19に至る間においては、緩やかにわん曲して構成している(図2)。さらに、穀粒排出パイプ17は、縦鋼管19から横鋼管21に至る間においても、緩やかにわん曲して構成している。このため、穀粒排出パイプ17内を通過する空気と穀粒の搬送抵抗は少なくなるので、穀粒は穀粒排出口8aに向かってスムーズに搬送される構成となっている。
【0020】
前記穀粒排出パイプ17を緩やかにわん曲させるにあたり、空気と穀粒に与える抵抗を少なくするためには、少なくとも穀粒排出パイプ17の内径の10倍は必要である。しかしながら、コンバインの構成上、穀粒排出パイプ17の内径の10倍とする構成は難しい。仮に、このように構成すると、穀粒排出パイプ17が後方へ突出してしまい、コンバインの全長が大きく長くなってしまう不具合が発生してしまう。そこで、少なくとも穀粒排出パイプ17の内径の略5倍までは許容できるように構成する。このためには、ブロア7の性能を向上させて送風力を増加させれば良い。このように、穀粒排出パイプ17が後方へ突出するのを防止する構成としているので、穀粒を空気によって排出搬送する構成のコンバインにおいて、全長を短くすることができ、コンバインをコンパクトに構成可能となる。
【0021】
グレンタンク5の前部と後部には、それぞれグレンタンク5と一体構成の前板5bと後板5cが設けられていて、前記前板5bに対してブロア7が一体的に取付けられている構成である。
前記ブロア7の吐出口7bと穀粒繰出装置15の下部の間を接続しているパイプ16は、可撓性にて構成されているが、鋼管にて構成しても機能上は問題はない。また、パイプ16の中間部には継手9を設けているので、該継手9を外すと、ブロア7と穀粒繰出装置15とをグレンタンク5から各々独立して着脱でき、保守管理が容易な構成となっている。
【0022】
前記穀粒繰出装置15の下部と穀粒排出装置8の穀粒排出口8aとの間を接続している穀粒排出パイプ17は、連続した可撓性のチューブにて構成されている。該穀粒排出パイプ17はモータ18にて左右方向に回動可能な縦鋼管19内と、油圧シリンダ20にて昇降可能な横鋼管21内を通過している構成である。該縦鋼管19と横鋼管21は、鋼管以外のものであってもよい。
【0023】
前記縦鋼管19にはギヤ19aが固定されていて、機体側に固定のモータ18のピニオン18aと噛み合っている構成である。また、縦鋼管19と横鋼管21との間には、該横鋼管21を昇降させる油圧シリンダ20が設けられている構成である。従って、穀粒を穀粒排出口8aから機外へと排出する時は、モータ18を駆動して縦鋼管19を旋回(このとき、横鋼管21も一緒に旋回する)させると共に、油圧シリンダ20を駆動して横鋼管21を任意の位置に昇降する構成である。従って、縦鋼管19が旋回する時には、穀粒排出パイプ17には捩じりの力が作用するが、前述のごとく、該穀粒排出パイプ17は可撓性なので問題はない。また、横鋼管21が昇降する時には、穀粒排出パイプ17には伸びと圧縮の力が作用するが、穀粒排出パイプ17は可撓性なので問題はない。
【0024】
次に、ブロア7の伝動構成について、図3に基づき説明する。
操作部6の下方に載置しているエンジン2aの出力軸2bにはプーリ2cが固定して設けられている。該プーリ2cには、後方のカウンタケース24の入力軸24aの固定のプーリ25との間にベルト23が巻き回いされている。前記カウンタケース24の出力軸24bには、プーリ24cが鋳物にて一体的に構成されている。
【0025】
該プーリ24cには後方のベベルケース27の入力軸27aのプーリ28との間にベルト26が巻回いされていて、該ベルト26には、ベルトテンションクラッチ33が設けられている。そして、ベルトテンションクラッチ33にはケーブル33aが設けられていて、操作部6の穀粒排出レバー22と連結している構成である。
【0026】
前記ベベルケース27の入力軸27aの他端にはベベルギヤ29が固定されていて、90゜方向変換されたベベルギヤ30と噛み合っている構成である。該ベベルギヤ30には軸31が固定されていて、該軸31は前方へと延出している構成であり、端部には車台2に支持されているプーリ32が固定して設けられている。該プーリ32に巻き回いされているベルト34は、ブロア7の回転軸7cに固定のプーリ7dとの間に巻き回いされている構成である。
【0027】
圃場内で刈取作業中のコンバインにおいて、グレンタンク5内の穀粒が満杯状態になると、コンバインをトラック等の所定の位置へと移動させて穀粒排出の準備をする。即ち、操作部6に設けているスイッチ(図示せず)を入り状態としてモータ18を駆動し、穀粒排出装置8の穀粒排出口8aを作業者の希望する任意の位置(トラックの荷台や袋等)へと旋回(このとき、横鋼管21も一緒に旋回する)させる。そして、縦鋼管19と横鋼管21との間に設けている油圧シリンダ20を駆動して穀粒排出口8aを上下させて希望の位置へと位置させる。
【0028】
次に、操作部6に設けている穀粒排出レバー22を入り状態とする。すると、ケーブル33aが引かれてベルトテンションクラッチ33がベルト26を張圧するので、エンジン2aからの動力は、出力軸2bからカウンタケース24,ベルト26,ベベルケース27,軸31を通過してブロア7の回転軸7cへと伝達されて、ブロア7は回転を始める。さらに、前記穀粒排出レバー22が入り状態となったことを検出するスイッチは、制御手段へと信号を送信し、この制御手段は所定時間後に電気的なモータ13を駆動して穀粒繰出装置15を回転させる。これは、先に電気的なモータ13が駆動されて繰出装置15が駆動されると、穀粒は搬送されずに穀粒繰出装置15の下方にて詰まってしまうからである。
【0029】
これによって、ブロア7の吸入口7aから空気が吸入され、吸入された空気は一定の速度以上に加速された状態で吐出口7bから排出される。そして、パイプ16を通過して穀粒繰出装置15の下方で該穀粒繰出装置15によって繰り出された穀粒と合流する。その後、穀粒搬送パイプ17内を通過していって、穀粒排出口8aから機外へと排出されていく。
【0030】
これにより、グレンタンク5内の穀粒が損傷を受けるのを防止することができるようになる。特に、ラセンの排出では損傷を受け易い穀粒類の中の一つである大豆の搬送に効果がある。大豆以外であっても、稻,麦,そば等の穀粒類の搬送においても損傷防止の効果がある。また、従来のラセンが廃止できるので、重量の軽減にもなる。
【0031】
次に、図4について説明する。
コントローラ100の入力側には、グレンタンク5内の穀粒を機外へ排出する排出レバー22の位置を検出するスイッチ38と、エンジン2aの回転数を検出する回転センサ39が接続され、コントローラ100の出力側には、穀粒繰出装置15を駆動するモータ13と、エンジン2aの回転を昇降するアクセルレバー40を動かすモータ41が接続している構成である。前記アクセルレバー40は運転者が手動で動かすことも可能であるが、コントローラ100からの信号によって自動的に動くことが可能に構成している。
【0032】
前記排出レバー22を入り状態にすると、ケーブル22aを介してテンションクラッチ22bが入り状態となって、エンジン2aの動力がブロア7へ伝達される。このとき、コントローラ100は、回転センサ39からの信号でエンジン2aの回転数を確認し、回転数が所定値以下の低い場合は、前記モータ41へ信号を出力してアクセルレバーを動かし、エンジン2aの回転数を上昇させる。具体的には、2700rpmまで上昇させる。その後、モータ13へ信号を出力して穀粒繰出装置15を駆動する。エンジン2aの回転数はその後も上昇させて、最高回転数まで上昇させる。
【0033】
これにより、ブロア7から送風される空気の風が強い状態で穀粒繰出装置15から穀粒が繰り出されるので、穀粒は詰まることなく機外へと排出されていく。
前述のように、穀粒繰出装置15とブロア7は、各々独立して駆動する構成としているので、穀粒繰出装置15から繰り出された穀粒は適正な空気量によって、スムーズに機外へと排出されるようになる。
【0034】
前記コントローラ100の入力側には、操作部6に設けるエンジン回転制御スイッチ44を接続する構成としている。このスイッチ44を入り状態にすることにより、エンジン2aの回転数は、コントローラ100からの信号によって制御される。そして、スイッチ44が切り状態のときは、穀粒繰出装置15のモータ13は駆動しないように構成している。これにより、エンジン2aの回転数が適正な回転状態のときのみに穀粒繰出装置15が駆動されるので、穀粒は詰まることなくスムーズに機外へと排出されていく。
【0035】
また、穀粒排出中において、前記エンジン回転制御スイッチ44を切り状態にすると、穀粒繰出装置15のモータ13の駆動を停止して、グレンタンク5からの穀粒の繰り出しを停止するようにする。これにより、穀粒の詰まりを防止することができるようになる。
【0036】
前記コントローラ100の入力側には、前記穀粒排出装置8の横鋼管21の傾斜角度を検出する傾斜センサ42を接続する構成としている。この傾斜センサ42が略水平状態を検出したときにおいて、グレンタンク5内の穀粒を排出する場合は、エンジン2aの回転数は定格回転数とし、傾斜センサ42が横鋼管21の最大上昇角度を検出したときにおいて、グレンタンク5内の穀粒を排出する場合は、エンジン2aの回転数は最大回転数になるようにする。これにより、横鋼管21の上昇角度が大きくなるほど、エンジン2aの回転数が上昇するので、ブロア7からの送風量が増加し、その結果、穀粒の詰まりを防止することができるようになる。
【0037】
前記コントローラ100の入力側には、穀粒排出口8aの近傍に設置している穀粒センサ43を接続する構成としている。そして、排出レバー22が入りの状態において、穀粒センサ43が穀粒を検出しない場合には、エンジン2aの回転数を下げるようにする。具体的には、アイドリング状態にする。これにより、ブロア7からの空気風量が少なくなるので、排出された穀粒の舞い上がりを防止できるようになる。
【0038】
次に、図5について説明する。
グレンタンク5下部の安息角部分において、穀粒排出パイプ17の上方に位置する部分を弾性体などのゴムシート45aで構成する。そして、このゴムシート45aの周囲は板金材46で覆う構成とし、ゴムシート45aと板金材46との間に空間部Aを形成する。この空間部Aには、前記穀粒排出パイプ17からの空気の一部を案内送風するパイプ47を接続する構成とする。
【0039】
グレンタンク5内に穀粒が貯溜されると、ゴムシート45aは伸びた状態の45bとなる。これにより、グレンタンク45の貯溜量が増加する。
グレンタンク5内の穀粒を機外へと排出するときには、穀粒排出パイプ17内に送風される空気の一部がパイプ47から空間部Aへと送風される。これにより、空間部Aに存在する穀粒を効率良く機外へと排出できるようになる。
【0040】
次に、図6について説明する。
横鋼管21内を移動してきた穀粒と空気は、下向きの穀粒排出口8aから下方に向かって機外へと排出される。このとき、空気の送風力は大きいので、塵埃や穀粒が舞い上がってしまう。そこで、穀粒排出口8aの上方には、蓋48を設ける構成とする。蓋48の下方部分には、穀粒が通過しない程度の網51が張られている。この蓋48はヒンジ50で開閉可能に構成され、また、通常はバネ49で下方へ押圧される構成としている。穀粒排出時においては、搬送される空気力によって蓋48は上方へと開き、空気は上方へと抜け、穀粒は下方へと落下する。
【0041】
これにより、穀粒排出口8aから塵埃が舞い上がるのを防止できるようになる。特に、袋に穀粒を取り出すときに塵埃が舞い上がらないので、作業者の作業環境が向上するようになる。
また、穀粒排出口8aの周囲においては、下方にかけてビニール等の弾性体で筒状に覆う構成とする。これにより、袋などに穀粒を排出する場合、位置決めが容易にできるようになる。
【0042】
次に、図7について説明する。
図2で説明したように、横鋼管21内には可撓性のチューブである穀粒排出パイプ17が内装されているが、穀粒排出口8aの位置は穀粒搬送方向の長手方向には変化しないので、トラックの荷台や袋への位置付けが難しいものとなっていた。そこで、図7のように、横鋼管21に移動筒21aを嵌合させ、この移動筒21aを穀粒搬送方向の長手方向に伸縮させる構成とする。そして、移動筒21aの下手側端部に穀粒排出口8aを設ける構成とする。
【0043】
具体的には、固定側である横鋼管21に伸縮モータ53を設け、この伸縮モータ53の出力軸にネジ軸54を接続して設け、さらに、該ネジ軸54に螺合する移動体55を移動筒21aに固定して設ける構成とする。また、ネジ軸54の端部にはローラ56を備えていて、移動筒21aの外周面を転がる構成である。カバー57は、ネジ軸54や伸縮モータ53を覆っていて、雨露から保護する構成となっている。
【0044】
前記伸縮モータ53を駆動してネジ軸54を回転させると、移動体55と共に移動筒21aが長手方向に移動する。図7は、移動筒21aが最大伸びた位置を示している。また、伸縮モータ53を逆転させると、移動筒21aは縮小する。従って、穀粒排出口8aの位置は、長手方向に位置変更可能となる。この時、穀粒排出パイプ17は伸縮できないので、穀粒排出パイプ17の下手側端部は、横鋼管21の端部と略同じ位置とする。もちろん、横鋼管21の上手側であっても下手側であってもよいが、下手側の場合は、移動筒21aが縮小した時に当接しないようにしておくようにする。
【0045】
このように、空気搬送方式のものにあっては、横鋼管21や移動筒21a内には螺旋が無いので、簡単な構成で穀粒排出口8aを長手方向に移動可能となる。
前記制御手段100の入力側には、移動筒21aの伸長量を検出するセンサ58を接続する構成とする。このセンサ58は、モータ53と一体的に構成されている。
【0046】
移動筒21aが最も縮小している状態をセンサ58が検出すると、グレンタンク5内の穀粒を排出する場合は、エンジン2aの回転数は定格回転数とし、移動筒21aが最も伸びている状態をセンサ58が検出すると、グレンタンク5内の穀粒を排出する場合は、エンジン2aの回転数は最大回転数になるようにする。これにより、移動筒21aの伸長量が長くなるほど、即ち、穀粒排出口8aの距離が長くなるほど、エンジン2aの回転数が上昇するので、ブロア7からの送風量が増加し、その結果、穀粒の詰まりを防止してスムーズに穀粒を機外へと排出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】コンバインの右側面図
【図3】平面図
【図4】ブロック図
【図5】左側面図
【図6】斜視図
【図7】コンバインの右側面図
【符号の説明】
1…走行装置、2…移動車台、2a…駆動手段、5…グレンタンク、7…送風手段、8a穀粒排出口、15…穀粒繰出装置、17…穀粒排出パイプ、22…排出レバー。

Claims (2)

  1. 走行装置1を有する移動車体2上には、穀粒を貯溜するグレンタンク5と、該グレンタンク5内の穀粒を繰り出す穀粒繰出装置15と、該穀粒繰出装置15から繰り出される穀粒を搬送する送風手段7と、該送風手段7の送風力によりグレンタンク5の下部から送られてくる穀粒を穀粒排出口8a側へ向けて排出案内する可撓性の穀粒排出パイプ17とを有する穀粒搬送装置において、前記グレンタンク5内の穀粒を排出する排出レバー22を入り状態にすると、前記送風手段7を駆動する駆動手段2aの回転数を所定値以上にしてから、前記穀粒繰出装置15を駆動するように構成したことを特徴とする穀粒搬送装置。
  2. 前記穀粒繰出装置15を駆動した後、前記送風手段7を駆動する駆動手段2aの回転数を最大回転数まで上昇駆動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の穀粒搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101103911B1 (ko) 2009-02-09 2012-01-12 서동열 참깨 자동 가공장치
JP2016029925A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 井関農機株式会社 コンバイン

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KR101103911B1 (ko) 2009-02-09 2012-01-12 서동열 참깨 자동 가공장치
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