JP2003249808A - 衛星通信用アンテナ装置 - Google Patents

衛星通信用アンテナ装置

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JP2003249808A
JP2003249808A JP2002045254A JP2002045254A JP2003249808A JP 2003249808 A JP2003249808 A JP 2003249808A JP 2002045254 A JP2002045254 A JP 2002045254A JP 2002045254 A JP2002045254 A JP 2002045254A JP 2003249808 A JP2003249808 A JP 2003249808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナに接続する高周波信号給電用ケーブ
ルの本数を増やしても、そのケーブル同士が絡まったり
捻れたりするようなことがなく、しかも低価格化が望め
る簡単な構成の衛星通信用アンテナ装置を得ることにあ
る。 【解決手段】 移動体10に対する取付け部材11に取
付けられた回動体13と、この回動体13の傾斜面13
a上に回動自在に取付けられたアンテナ15とを、互い
に逆回転方向へ同期起動する衛星追尾用駆動手段18と
アンテナ駆動手段21とによって、同じ回動量だけ反対
方向へ個々に回動させるように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、航空機や車両、
船舶等の移動体に搭載されて通信衛星を追尾する衛星通
信用アンテナ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は例えば特開平8−162833号
公報に記載された従来の衛星通信用アンテナ装置を示す
斜視図である。図において、1は移動体に取り付け固定
されるアンテナ基台、2はアンテナ基台1上に第1の空
芯回転ジョイント3を介して水平回動自在に支持された
回動部材である。この回動部材2は、円筒の上部を斜め
に切断した形状に形成されており、その回動部材2の上
部傾斜面の中心には第2の空芯回転ジョイント4を介し
てアンテナ5が回動自在に支持されている。6は第1,
第2の空芯回転ジョイント3,4の空芯部を介してアン
テナ5の給電点5aに接続された高周波信号給電用のケ
ーブル、7は前記回動部材2を回動させる駆動モータで
あり、この駆動モータ7は、アンテナ5のビーム方向を
常に衛星方向に指向させるように移動体内部の追尾制御
手段(図示せず)で制御されるようになっている。 【0003】次に動作について説明する。移動体の移動
に伴って衛星の方位角が変化すると、追尾制御手段から
の制御信号による駆動モータ7の稼動によって回動部材
2が回動させられることで、移動体の移動方向に拘わら
ずアンテナ5のビーム方向を常に衛星方向に指向する移
動地球局装置として機能する。ここで、アンテナ5に対
する高周波信号給電用のケーブル6は、第1,第2の空
芯回転ジョイント3,4の空芯部を介してアンテナ5の
給電点5aに接続されているため、上述のように回動部
材2が回動しても、前記ケーブル6の捻れなしにアンテ
ナ5を一定の仰角で衛星方向に指向させ得るというもの
である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の衛星通信用アン
テナ装置は以上のように構成されているので、基台1と
回動部材2との間、および回動部材2とアンテナ5との
間の2ヶ所に空芯回転ジョイント3,4を設ける必要が
あるばかりか、それらの空芯回転ジョイント3,4を介
してアンテナ5の給電点5aに接続されたケーブル6で
あっても、そのアンテナ5は回動部材2と一体的に回動
して衛星追尾方向に指向させられるため、前記ケーブル
6の本数を増やすと、回動部材2とアンテナ5との一体
的回動によってケーブル同士が絡まったり捻れたりする
可能性があるという課題があった。 【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、アンテナに接続する高周波信号給
電用ケーブルの本数を増やしても、そのケーブル同士が
絡まったり捻れたりするようなことがなく、しかも低価
格化が望める簡単な構成の衛星通信用アンテナ装置を得
ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明に係る衛星通信
用アンテナ装置は、移動体に取付け固定される取付け部
材と、この取付け部材に回動自在に取付けられ、その取
付け面に対して所定の角度で傾いた傾斜面を先端に有す
る回動体と、この回動体の先端傾斜面上に回動自在に取
付けられたアンテナとを具備する衛星通信用アンテナ装
置において、前記取付け部材および前記回動体のそれぞ
れに設けられて互いに連通するケーブル挿通孔と、前記
移動体の内部から延出し、前記ケーブル挿通孔を介して
前記アンテナに接続された高周波信号給電用などのケー
ブルと、前記回動体を前記アンテナが通信衛星を追尾す
る方向に回動させる衛星追尾用駆動手段と、この衛星追
尾用駆動手段に同期起動して前記アンテナを前記回動体
とほぼ同じ回動量だけ該回動体の回動方向とは反対方向
に回動させるアンテナ駆動手段とを備えたものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による衛
星通信用アンテナ装置を示す外観斜視図、図2は図1の
断面図、図3は図2の状態から180度回動させて仰角
方向を変化させた状態の衛星通信用アンテナ装置を示す
断面図である。図において、11は移動体10の外部に
取付け固定された取付け部材であり、この取付け部材1
1には中心部から立ち上がる貫通筒状の中空軸部12が
一体形成されている。この中空軸部12の内部はケーブ
ル挿通孔12aとなるものである。 【0008】13は前記取付け部材11の中空軸部12
にベアリング14を介して回動自在に取付けられた回動
体である。この回動体13は、移動体10における取付
け部材11の取付け面に対して所定の角度で傾いた楕円
形状の傾斜面13aを先端頭部に有する截頭円筒形状に
形成されている。また、前記回動体13の頭部中心に
は、前記取付け部材11のケーブル挿通孔12aに連通
するケーブル挿通孔13bが設けられている。さらに、
前記回動体13の傾斜面13aの中心部には、該傾斜面
13aから直角方向に突出してケーブル挿通孔13bを
同心環状に囲む円筒軸部13cが一体形成されている。 【0009】15は前記回動体13の円筒軸部13cに
ベアリング16を介して回動自在に取付けられたアンテ
ナである。このアンテナ15としては、例えば航空機に
搭載する場合、電波の放射方向を電気的に制御できる指
向性アンテナ(アクティブフェーズドアレーアンテナ;
APAA)などが適用される。17は前記取付け部材1
1と回動体13のそれぞれのケーブル挿通孔12a,1
3bおよび前記円筒軸部13c内を介して前記アンテナ
15中心部の給電点に接続された高周波給電用のケーブ
ルであり、このケーブル17は移動体10内部の通信衛
星追尾制御手段(図示せず)から延びているものであ
る。 【0010】18は前記取付け部材11上における回動
体13との隣接位置に設置されて回動体13を回動駆動
するモータ(衛星追尾用駆動手段)、19はそのモータ
18の出力軸に嵌着された主動ギア、20は前記回動体
13の下部外周に一体結合されて前記主動ギア19に噛
合させた従動ギア、21は前記回動体13の傾斜面13
a上に設置されてアンテナ15を回動駆動するモータ
(アンテナ駆動手段)、22はそのモータ21の出力軸
に嵌着された主動ギアであり、この主動ギア22には、
前記アンテナ15の下部外周に一体結合された従動ギア
23が噛合している。 【0011】以上において、前記衛星追尾用のモータ1
8とアンテナ駆動用のモータ21は、移動体10内部の
通信衛星追尾制御手段からの制御信号を入力すること
で、同期起動して回動体13とアンテナ15を反対方向
へ同じ回動量だけ回動駆動するようになっている。 【0012】次に動作について説明する。移動体10に
は例えばGPSアンテナ(図示せず)が搭載されてお
り、このGPSアンテナから移動体10と通信衛星との
相対位置情報信号を移動体10内部の衛星追尾制御手段
が入力することで、衛星追尾制御手段は、その入力情報
に基づく演算結果の制御信号を前記各モータ18,21
に出力する。これにより、衛星追尾用のモータ18は、
移動体10と通信衛星との相対位置が変動しても、アン
テナ15が常に通信衛星の方向を向くように回動体13
を回動させる。これと同時に、回動体13の傾斜面13
a上のアンテナ駆動用モータ21によってアンテナ15
が前記回動体13と同じ回動量だけ該回動体13の回動
方向とは反対方向に回動させられる。 【0013】以上説明した実施の形態1によれば、回動
体13とアンテナ15を個々に駆動する通信衛星追尾用
モータ18とアンテナ駆動用モータ21を逆回転方向へ
同期起動可能に設け、通信衛星追尾用モータ18による
回動体13の駆動時に、その回動体13と同じ回動量だ
けでアンテナ15をアンテナ駆動用モータ21によって
前記回動体13とは逆方向に回動させるように構成した
ので、前記アンテナ15に接続された高周波信号給電用
ケーブル17が、前記回動体13の回動によって、近傍
の構造物に絡まったり捻れたりするようなことがなくな
るという効果がある。したがって、高周波信号給電用ケ
ーブル17は、ある程度の屈曲性を有する安価な同軸ケ
ーブルで事足りるという効果がある。 【0014】また、上記実施の形態1によれば、回動体
13は取付け部材11から立ち上がる中空軸部12を回
動中心軸として回動し、かつ、アンテナ15にあっても
前記回動体13の傾斜面13aと直角の円筒軸部13c
を回動中心軸として回動するので、回動体13およびア
ンテナ15をそれぞれ安定性よく個々に回動させること
ができると共に、従来例のような通電性を有する高価な
空芯回転ジョイントを不要化できてコスト低減が図れる
という高価がある。 【0015】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、移動
体に取付け固定する取付け部材に回動自在に取付けた回
動体と、この回動体の先端傾斜面上に回動自在に取付け
たアンテナとを、逆回転方向に同期起動する衛星追尾用
駆動手段とアンテナ駆動手段とによって、同じ回動量だ
け反対方向へ個々に回動させるように構成したので、前
記アンテナに接続された高周波信号給電用などのケーブ
ルが、前記回動体の回動によって、近傍の構造物に絡ま
ったり捻れたりするようなことがなくなるという効果が
ある。したがって、高周波信号給電用などのケーブル
は、ある程度の屈曲性を有する安価な同軸ケーブルで事
足りるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の実施の形態1による衛星通信用ア
ンテナ装置を示す外観斜視図である。 【図2】 図1の断面図である。 【図3】 図3は図2の状態から180度回動させて仰
角方向を変化させた状態の衛星通信用アンテナ装置を示
す断面図である。 【図4】 従来の衛星通信用アンテナ装置を示す外観斜
視図である。 【符号の説明】 10 移動体、11 取付け部材、12 中空軸部、1
2a ケーブル挿通孔、13 回動体、13a 傾斜
面、13b ケーブル挿通孔、13c 円筒軸部、14
ベアリング、15 アンテナ、16 ベアリング、1
7 ケーブル、18 モータ(衛星追尾用駆動手段)、
19 主動ギア、20 従動ギア、21モータ(アンテ
ナ駆動手段)、22 主動ギア、23 従動ギア。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 移動体に取付け固定される取付け部材
    と、この取付け部材に回動自在に取付けられ、その取付
    け面に対して所定の角度で傾いた傾斜面を先端に有する
    回動体と、この回動体の先端傾斜面上に回動自在に取付
    けられたアンテナとを具備する衛星通信用アンテナ装置
    において、前記取付け部材および前記回動体のそれぞれ
    に設けられて互いに連通するケーブル挿通孔と、前記移
    動体の内部から延出し、前記ケーブル挿通孔を介して前
    記アンテナに接続された高周波信号給電用などのケーブ
    ルと、前記回動体を前記アンテナが通信衛星を追尾する
    方向に回動させる衛星追尾用駆動手段と、この衛星追尾
    用駆動手段に同期起動して前記アンテナを前記回動体と
    ほぼ同じ回動量だけ該回動体の回動方向とは反対方向に
    回動させるアンテナ駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る衛星通信用アンテナ装置。
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