JP4033642B2 - 指向アンテナ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体から送信される電波を指向アンテナで自動追尾して受信する指向アンテナ駆動装置、或いは移動体から基地局等に随時指向アンテナを向けて電波を送信するための指向アンテナ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示したように、飛行体1から撮影した映像は、搬送波に重畳して送信用指向アンテナ1aから基地局に向けて送信され、基地局2では受信用指向アンテナ2aで飛行体1の指向アンテナから送信される電波を自動追尾して受信している。受信用又は送信用アンテナには、所定の方向にアンテナを向ける指向アンテナ駆動装置1b,2bが設けられている。従来の指向アンテナ駆動装置について、図5,図6を参照して説明する。
【0003】
図5,図6の指向アンテナ駆動装置は、例えば指向性送信アンテナ1a(2a)とその駆動装置1b(2b)とからなり、指向性送信アンテナ1aは、基台3に軸受4により回転自在に設けられた回転体である台座5に支持板6が立設され、支持板6間に軸7aでホーンアンテナ1a(2a)が回動自在に支持されている。軸7aの一端部には、従動歯車7bが設けられ、従動歯車7bに噛合する駆動歯車7cが垂直駆動用モータ8の回転軸に設けられている。垂直駆動用モータ8は、回転体である台座5に設けられている。軸7aの他端部には、垂直位置センサ16が設けられている。回転体である台座5には、従動ベルト車5aが設けられ、従動ベルト車5aと駆動ベルト車10とにタイミングベルト9が掛け渡され、駆動ベルト車10は水平駆動用モータ11の回転軸に固定されている。台座5の水平位置を検出する水平位置センサ17が台座5の周縁部に隣接して設けられている。
【0004】
ホーンアンテナ1aのケーブルは、ロータリージョイント14を介して送信機又は受信機19に接続されている。一方、台座5に設けられた垂直駆動用モータ8と垂直位置センサ16のそれぞれの配線8a,16aは、ホーンアンテナ1a(2a)と一体となって回転するため、台座5に設けられた開口部5bに挿通されて、スリップリング13に直接接続され、かつ配線8b,16bが基台3に設けられた開口部3aから挿入されて、ブラシ12を介してスリップリング13に接触している。スリップリング13は、台座5の回転に連れて回転する。配線8b,16bは、制御装置20にそれぞれ接続され、かつ水平駆動用モータ11と水平位置センサ17の各配線11a,17aが制御装置20に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の指向アンテナ駆動装置では、垂直駆動用モータ8と垂直位置センサ16との配線8a,16aがスリップリング13に接続され、スリップリング13はブラシ12と接触することにより配線8b,16bを介して制御装置20に接続されている。台座5が回転するとスリップリング13が回転し、ブラシ12はスリップリング13に摺り合わされて電気的に接続されている。従って、ブラシ12が摩耗して接触不良を発生することがあり、指向アンテナ1a(2a)の垂直方向の角度の調整ができなくなる欠点があった。さらに、垂直駆動用モータ8の配線8bがブラシ12でスリップリング13に接触させて電源電圧が供給されており、ブラシ12がスリップリング13に摺動する際に火花が発生し、ノイズが発生して搬送波に重畳したり、ノイズがデジタル機器に障害を与えるおそれもあった。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、耐久性があり、かつノイズを発生しない信頼性の高い送信又は受信用指向アンテナの指向アンテナ駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するためになされ、請求項1の発明は、移動体に搭載して送信又は受信用指向アンテナを所定方向に向ける指向アンテナ駆動装置において、
基台に設けられ、該指向アンテナを水平方向に回転させる第1の回転体と、
該第1の回転体と等しい回転軸中心に、該指向アンテナの垂直方向の角度を設定するため水平方向に回転させる第2の回転体と、
前記指向アンテナの後端部を引張りバネで前記第1の回転体に接続するとともに該後端部に設けたカムフォロアーと接触させて該指向アンテナの垂直方向の角度を設定するための前記第2の回転体の一部に湾曲に沿って設けられ、該接触部分を傾斜部としたカム板と、
前記第1と第2の回転体を双方向に回転させて該指向アンテナの方位角及び/又は垂直方向の角度を調整する第1と第2の駆動手段と、
前記第1と第2の駆動手段を制御して該指向アンテナの方位角及び垂直方向の角度を設定する制御手段とを備え、
前記指向アンテナのケーブルを前記基台内に設けたロータリージョイントを介して送受信機に接続するとともに、前記第1と第2の駆動手段は該基台外周に設けて前記制御手段に接続することを特徴とする指向アンテナ駆動装置である。
【0008】
請求項1の発明では、送信又は受信用指向アンテナの駆動装置であって、回転軸中心を共通とする第1と第2の回転体を備え、第1の回転体に指向アンテナが設けられており、第1の回転体を回転させることで、指向性アンテナの方位角θbを設定することができ、第2の回転体を回転させることで、指向アンテナの垂直方向の角度を設定することができる。詳しくは、第1の回転体と第2の回転体とを同一方向に回転させることで、指向性アンテナの垂直方向の角度θaを一定とし、指向アンテナの方位角θbを設定することができ、かつ第1の回転体を固定し、指向アンテナの方位角θbを一定とし第2の回転体を回動させることで、指向アンテナの垂直方向の角度θaを設定することができる。第1と第2の回転体は制御手段で第1と第2の駆動手段(モータ)を制御することにより駆動する。第1と第2の駆動手段(モータ)は、第1と第2の回転体は回転軸中心が等しく、第1と第2の駆動手段(モータ)の回転をタイミングベルトで第1と第2の回転体に伝達することができるしまた、モータの電源線や信号線等のケーブルをブラシとスリップリングとを利用して電気的に接続する必要がなく、指向アンテナのケーブルを基台内に設けたロータリージョイントを介して送受信機に接続するとともに、第1と第2の駆動手段は該基台外周に設けて前記制御手段に接続することによって、ノイズの発生要因、或いはブラシやスリップリングの摩耗等の要因による接触不良が解消し得る作用を有する。また、第1の回転体である台座には、その回転軸中心と同一の軸中心とする第2の回転体にカム板が設けられ、第2の回転体の回転運動をカム板で指向アンテナの後端部に設けたカムフォロアーと接触させて垂直運動に変換するようにし、指向アンテナの垂直方向の角度θaを調整し得るようになされている。なお、カムフォロアーとカム板等によるカム機構は、回転運動を垂直運動に変換する公知の機構が適用し得る。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記制御手段が、前記第1と第2の駆動手段を制御し、前記第1の回転体の回転を停止させて前記第2の回転体を回転させ、該指向アンテナの垂直方向の角度を設定する手段と、
前記第1と第2の回転体を同一方向に回転させて、前記指向アンテナの方位角を調整する手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の指向アンテナ駆動装置である。
【0010】
請求項2の発明では、制御手段が第1と第2の駆動手段を制御することによって、第1の回転体の回転を停止させ、第2の回転体を回動させて、指向アンテナの垂直方向の角度θaを設定する手段と、第1の回転体と第2の回転体とを同一方向に回転させて、指向アンテナの垂直方向の角度を一定として方位角θbを調整する手段とを備えており、第1の回転体の回転を停止させて指向性アンテナの方位角θbを一定とし、第2の回転体を回転させることで、指向アンテナの垂直方向の角度θaを変化させることができる。また、第1と第2の回転体の直径が略等しいので、第1と第2の回転体を同一方向に等しい角度だけ回動させると、指向アンテナの垂直方向の角度θaを変化させることなく、指向性アンテナの方位角θbを調整することができる
【0011】
また、本発明で、カム板がカムフォロアー接触する部分傾斜部円弧状としたものであり、指向アンテナの後端部に設けたカムフォロアーがカム板に接触することにより、第2回転板が回転することに連れてカム板が移動し、カム板に接触したカウフォロワーが垂直運動をすることで、指向アンテナの垂直方向の角度θaを調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る指向アンテナ駆動装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は本実施形態の斜視図であり、図2,図3はその実施形態の説明のための概略断面図である。
【0016】
本実施形態の指向アンテナ駆動装置について、図1〜図3を参照して説明する。ホーンアンテナ1aは、台座23に立設された支持板6に回動自在に架橋状に支持されている。台座23は、基台21に軸受22で回転自在に設けられた回転体である。軸受22はころがり軸受、クロス軸受等の種々のものが用いられ、台座23と基台21との回転機構は実施形態に限定するものではない。台座23には回転体25が回転自在に設けられ、回転体25には円弧状のカム板26が設けられ、カム板26の展開図が略三角形状であり、三角形状のカム板26の一辺が回転体25に固定されている。或いは、カム板26の展開図は台形状であってもよい。回転体25の外周には、回転体25と一体の歯車25aが設けられている。ホーンアンテナ1aの他端部1cには、カムフォロアー27が設けられ、他端部1cと回転体23とには、引張りバネ32が設けられて、カムフォロアー27がカム板26に接触して、カム機構が形成されている。カムフォロアー27が接触する部分のカム板26は、直線状の傾斜部であり、滑らかな曲線状としてもよい。
【0017】
なお、カムフォロアー27をカム板26に接触させる手段は、この方法に限定されるものではない。支持板6にねじりコイルばねを取り付け、軸28に回転方向の力をかけることによっても可能である。また、固定局であれば、カムフォロアー27側が重くなるようにホーンアンテナ1aにおける軸28を重心位置からずらした位置に設定することも、また、重りを付けることによっても可能である。さらには、カム板の上辺をカムフォロアーが押圧されながら接触させる方法以外にも、カム板に溝が切られている間をカムフォロアーが滑動する形式であってもよい。
【0018】
また、ホーンアンテナ1aのケーブルは、台座23の中央に設けられたロータリージョイント14を介して送信機又は受信機19に接続されている。
【0019】
回転体である台座23の側壁には、台座23と一体の歯車23aが設けられ、歯車23aは、歯付きベルトであるタイミングベルト29が水平駆動用モータ31の回転軸に設けられた駆動プーリ30と掛け渡されている。また、回転体25の側壁に設けられた歯車25aには、歯付きベルトであるタイミングベルト33が垂直駆動用モータ35の回転軸に設けられた駆動プーリ34に掛け渡されている。水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35とは、ホーンアンテナ1aの方位を設定したり、或いはホーンアンテナ1aの垂直方向の角度を調整するための駆動装置であって、これらのモータは制御装置36で制御されている。なお、水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35は、例えばステッピングモータが好ましい。
【0020】
次に、本実施形態の指向アンテナ駆動装置の動作について説明する。本実施形態の指向アンテナ駆動装置は、送信用アンテナの駆動装置である場合、ヘリコプター等の飛行体に搭載されている。ホーンアンテナ1aは、基地局の受信アンテナに指向させて電波を送信する。飛行体の高度及び基地局との方位は、刻々と変化するので、飛行体に搭載されたホーンアンテナ1aが基地局方向に向くように、制御装置36により水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35とが制御されている。通常飛行体の機首方向の方位を基準として、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θa及び方位角θbが制御されている。
【0021】
図1では、飛行体に搭載されたホーンアンテナ(指向アンテナ)1aのカムフォロアー27がカム板26の中央に位置しており、ホーンアンテナ1aは水平方向を向いている。なお、本説明では、飛行体での説明であるため、アンテナは機体下部に取り付けられる。従って、説明では図と上下逆になる。例えば、垂直駆動用モータ35が駆動して、回転体25を右方向に回動させると、カム板26は回転体25の回動に連れて右方向に回動し、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θaは次第に大きくなる。また、回転体25を逆方向に回動させると、ホーンアンテナ1aの角度θaは次第に小さくなって、水平方向を向き、さらに回転体25を回動させると、ホーンアンテナ1aの角度θaは最小となる。すなわち、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θaを制御するには、台座23の回転を停止させて、カム板26が設けられた回転体25を回動させることで制御することができる。
【0022】
なお、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θaの制御は、飛行体の高度のみならず、飛行体が基地局に対して接線方向から左旋回を行う場合、飛行体が右肩上がりに傾斜するので、ホーンアンテナ1aを基地局に向けるには、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θaが制御される。このように飛行体の傾斜によっても垂直方向の角度θaを制御する必要がある。
【0023】
一方、ホーンアンテナ1aの方位角θbのみを制御する場合、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度を一定とし、方位角θbを制御する必要がある。従って、ホーンアンテナ1aが設けられている台座23を所定方向に回動させると同時に、カム板26が設けられた回転体25を、台座23と同一方向に同じ角度だけ回動させることにより、ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θaを一定として方位角θbのみを制御することができる。
【0024】
ホーンアンテナ1aの垂直方向の角度θaと方位角θbの制御は、制御装置36からの制御信号によって、水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35とを駆動して制御している。アンテナ駆動装置が飛行体に搭載されている場合、飛行体が搭載しているGPS(Global Positioning System)等を利用した測位装置(位置測定装置)からの測位信号によって、飛行体から基地局の距離と方位とを計測し、その方位信号と飛行体の高度信号或いは距離等によって、ホーンアンテナ1aを基地局に正確に向けるように、水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35とを制御することができる。また、飛行体のGPSで受信した緯度経度高度情報をホーンアンテナまたは別に設置した無指向性アンテナを使って基地局に送ることにより、この緯度経度高度情報にもとづき、基地局側からも飛行体へホーンを追尾させることもできる。
【0025】
一方、本実施形態は、送信用アンテナの駆動装置としてのみならず、基地局の受信用指向アンテナの駆動装置として利用することができる。飛行体に搭載された送信用アンテナ(ホーンアンテナ)1aから送信される電波を受信用アンテナ(ホーンアンテナ)2aで受信する際に、受信用アンテナ(ホーンアンテナ)2aで受信した電界強度が最も強い方向に、すなわち、主ローブを捉えるように水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35を駆動して、受信用アンテナを飛行体の送信アンテナの方向に追尾する。この実施形態での制御信号は、制御装置36において、最も強い電界強度を探索して、水平駆動用モータ31と垂直駆動用モータ35とを駆動して、主ローブを捉えるように制御することで、送信アンテナを追尾することができる。
【0026】
なお、基台21と台座23とは、それぞれ軸受の外輪と内輪とに結合されるが、飛行体に搭載される指向アンテナ駆動装置では、軸受22として、例えば円錐ころ軸受等が好ましい。さらには、上記実施形態では、基台21と台座23とが一箇所の軸受で接続されているが、軸受を二箇所設けて接続してもよい。また、上記実施形態では、回転体がタイミングベルトで動力を伝達する構成であるが、この実施形態に限定することなく、ベルトに変えてチェーンであってもよいし、さらには歯車同士を噛合させて駆動させてもよいことは明らかである。
【0027】
さらに、本実施形態では、カム板26が片側のみの傾斜となっているが、カム板26の展開形状が略二等辺三角形であって、その底辺を回転体25に固定するようにして、回転体25が360°回転可能なように、カム板の両側に傾斜を設けてもよい。かつ、その頂角部を曲面としてもよいし、平坦にしてもよい。
【0028】
なお、本実施形態では、指向アンテナの垂直位置センサと水平位置センサについて図示していないが、それぞれのセンサは、第1の回転体および第2の回転体のそれぞれの外周の外縁に近接させて設置し、それぞれの回転体の外縁の一部に切り込み、磁石等、センサで検知可能なマーキングを行い、センサとマーキングが近接した位置を基準位置として記憶する。回転角の制御は、ステッピングモータにより行うため、基準位置を定めればモーターの回転を制御すれば回転体の回転は任意の位置に来る。もちろん、回転体の回転角の制御は、この方法に限られるものではなく、モーターや回転体の回転軸にロータリエンコーダ等を取り付けるような方法であってもよい。
【0029】
なお、本実施形態では、動作の説明を行う都合上、第1の回転体の動作が完了した後で、第1の回転体が停止して第2の回転体が動作するような説明にしているが、両回転体は独立に回転できるものであるため、実際には両回転体が同時に回転を始め、ホーンを目的方向へタイムラグなく指向させる。
【0030】
以上、実施例を飛行体について説明したが、本実施例は飛行体に限らず船舶、車両等、広く移動体にそのまま適用可能であることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、回転軸中心が等しい2つの回転体が設けられ、一方の回転体に指向アンテナが回動自在に設けられて方位角を制御し得るようになされ、かつ他方の回転体の回転運動を指向アンテナの垂直運動に変換するカム機構が設けられ、これらの回転体をモータで回転させて、指向アンテナの方位角と垂直方向の角度とを調整するものであり、それぞれの回転体は、モータの動力の伝達をベルト伝動等で行っており、モータのギヤ等の駆動機構を回転体自体に設ける必要がなく、モータの電源線等の配線をブラシとスリップリングとを用いて電気的に接続し、電力の供給等を行う必要がなく、摺動部を設ける必要がないので、ノイズが発生しないし、耐久性に富む利点がある。
【0032】
また、本発明によれば、指向アンテナの垂直方向の角度と方位角とを同時に制御することができるので、従来より高速に追尾することができる利点がある。さらに、指向アンテナの垂直方向の角度の制御を、回転運動を垂直運動に変換するカム機構としたことで、モータのギヤ等の駆動機構を回転体に設ける必要がなくなり、また、ブラシとスリップリングとによる摺動部をなくすことができ、基台内にノイズの発生源がなくなるとともに、信頼性の高い指向アンテナ駆動装置を提供することができ、しかもコストを安価なものとすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指向アンテナ駆動装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の要部断面図である。
【図3】 本実施形態の要部断面図である。
【図4】本発明の指向アンテナ駆動装置の説明図である。
【図5】従来の指向アンテナ駆動装置の一例を示す斜視図である。
【図6】従来の指向アンテナ駆動装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 飛行体
1a 送信用指向アンテナ(ホーンアンテナ)
1b 送信側の指向アンテナ駆動装置
2 基地局
2a 受信用指向アンテナ(ホーンアンテナ)
2b 受信側の指向アンテナ駆動装置
21 基台
23 台座(第1の回転体)
22,24 軸受
25 回転体(第2の回転体)
26 カム板
27 カムフォロアー
28 軸
29,33 タイミングベルト
30,34 駆動歯車
31 水平駆動用モータ
32 引張りバネ
35 垂直駆動用モータ
36 制御装置

Claims (2)

  1. 移動体に搭載して送信又は受信用指向アンテナを所定方向に向ける指向アンテナ駆動装置において、
    基台に設けられ、該指向アンテナを水平方向に回転させる第1の回転体と、
    該第1の回転体と等しい回転軸中心に、該指向アンテナの垂直方向の角度を設定するため水平方向に回転させる第2の回転体と、
    前記指向アンテナの後端部を引張りバネで前記第1の回転体に接続するとともに該後端部に設けたカムフォロアーと接触させて該指向アンテナの垂直方向の角度を設定するための前記第2の回転体の一部に湾曲に沿って設けられ、該接触部分を傾斜部としたカム板と、
    前記第1と第2の回転体を双方向に回転させて該指向アンテナの方位角及び/又は垂直方向の角度を調整する第1と第2の駆動手段と、
    前記第1と第2の駆動手段を制御して該指向アンテナの方位角及び垂直方向の角度を設定する制御手段とを備え、
    前記指向アンテナのケーブルを前記基台内に設けたロータリージョイントを介して送受信機に接続するとともに、前記第1と第2の駆動手段は該基台外周に設けて前記制御手段に接続することを特徴とする指向アンテナ駆動装置。
  2. 前記制御手段が、前記第1と第2の駆動手段を制御し、前記第1の回転体の回転を停止させて前記第2の回転体を回転させ、該指向アンテナの垂直方向の角度を設定する手段と、
    前記第1と第2の回転体を同一方向に回転させて、前記指向アンテナの方位角を調整する手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の指向アンテナ駆動装置。
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