JP2003248851A - 金属識別装置 - Google Patents

金属識別装置

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JP2003248851A
JP2003248851A JP2002046927A JP2002046927A JP2003248851A JP 2003248851 A JP2003248851 A JP 2003248851A JP 2002046927 A JP2002046927 A JP 2002046927A JP 2002046927 A JP2002046927 A JP 2002046927A JP 2003248851 A JP2003248851 A JP 2003248851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検出金属体の温度特性に起因する変動誤差
を補正して精度よく識別する。 【解決手段】 磁気センサ2の近傍に被検出金属体7の
温度を検出する温度センサ3を備える。これにより、被
検出金属体7の材質データを変動のない状態に補正し、
出力帯域の重なりを除去しうることから、コイン等の被
検出金属体7を精度よく識別することが可能となる。温
度センサ3は、被検出金属体7の磁気センサ2により検
出される個所の温度を検出するように配置されているこ
とが好ましい。また、磁気センサ2と温度センサ3とは
一体構造であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属識別装置に関
する。さらに詳述すると、本発明は、磁気センサにより
得られた材質等の情報に基づきこの被検出金属体を識別
するようにした装置の識別能の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性体コア、励磁コイルおよび検出コイ
ルを用い、磁束により金属体に生じる渦電流の違いを検
出してこの金属体を材質等を基に識別する金属識別装置
が、従来、例えばコインを識別する装置などとして用い
られている(特開平5−159127号公報、特開平5
−205133号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、識別対
象を金属体としている場合、例えばアルミニウム(比抵
抗:0.171μΩ、導体温度係数:0.00409)であれば導体
抵抗温度係数が−5℃〜55℃の間で23.6%変化す
ることからもわかるように、温度変化に伴い渦電流が大
きく変化してしまうという問題がある。このため、コイ
ン識別を例に実測値での各コインのセンサ出力を表した
図10に示されているように、例えばゲームコインと1
円硬貨、10円硬貨とを識別しようとしても、温度変化
に伴う出力帯域が一部重なり合うことから、これらを識
別するためのしきい値設定が困難な場合があるという問
題がある。あるいは、同じ材質のコインであっても温度
が異なれば識別不可能となるおそれもある。
【0004】また、温度変化に伴う出力の変動レベルは
金種にかかわらずコイン出力値に対してほぼ5%程度の
変化であるが、実使用上で全世界の金種が400種余り
あることを考慮すると、磁気センサで識別する場合にお
ける5%の変動レベルは影響が大きく、温度特性を何ら
かの形で補正しないとコインを細かに識別することが不
可能となってしまう。
【0005】これに対し、従来、コインを恒温下に長時
間放置し、定常温度となったところで温度を測定し補正
するといった方法も提案されているが、例えば自動販売
機のように投入されたコインを短時間で正確に識別する
ことが要求される機器においてはこのような方法を採用
しえない。このような機器にあっては、コイン径などを
検出する別のセンサを組み合わせ、複数の検出データに
よりコイン識別を図る場合もあるが、高コスト化や機器
の大型化が問題となる。
【0006】また、上述の公報には温度センサを備えた
コインセンサや硬貨選別装置が記載されているが、これ
らはいずれも装置の環境温度の変化を検出するものであ
り、被検出金属体それ自体の温度を検出しているわけで
はないので、温度変化に伴う誤差を生じやすい。例え
ば、ポケットや財布の中で温められていたコインは装置
の温度とも環境温度とも異なるため誤差を生じさせるお
それがある。また、センサ温度特性を代用したりセンサ
部に温度センサを付加しかつコインの温度はその温度と
仮定する技術も見受けられるが、温度変化に伴う誤差を
十分に補正するには至っていない。
【0007】そこで、本発明は、被検出金属体の温度特
性に起因する変動誤差を補正して精度よく識別できるよ
うにした金属識別装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、磁気センサにより被検出金
属体の材質を検出する金属識別装置において、磁気セン
サの近傍に被検出金属体の温度を検出する温度センサを
備えてなることを特徴としている。この金属識別装置に
よれば、磁気センサで材質を検出する前あるいは後にお
いて温度センサにより当該被検出金属体の温度を検出す
ることができ、これにより、金属の温度特性に起因する
変動誤差を補正するための温度データを得ることができ
る。これによれば、被検出金属体の材質データを変動の
ない状態に補正し、出力帯域の重なりを除去しうること
から、コイン等の被検出金属体を精度よく識別すること
が可能となる。
【0009】また、温度センサは、被検出金属体の磁気
センサにより検出される個所の温度を検出するように配
置されていることが好ましい。この場合、磁気センサに
よる検出個所と温度センサによる検出個所とが一致する
ことからより適正な補正値が得られ、被検出金属体をさ
らに精度よく識別することが可能となる。
【0010】また、磁気センサと温度センサとの間隔
は、被検出金属体の幅よりも狭いことが好ましい。これ
により、磁気センサ、温度センサ共に、被検出金属体上
に存在する時に信号を読み取ることで信号処理上有利と
なる。
【0011】また、磁気センサのコア形状を被検出金属
体の材質信号を効率よく捕捉する形状としていることが
好ましい。このような磁気センサと上述の温度センサと
を組み合わせることで、さらに高精度なコイン識別が可
能となる。
【0012】また、磁気センサと温度センサとは一体構
造であることが好ましい。こうした場合、温度センサ
は、磁気センサに対し常に一定の相対位置において被検
出金属体の温度を検出することができる。
【0013】さらに、このように一体構造とする場合に
おいて、温度センサにより、被検出金属体の温度と磁気
センサの温度とを検出し、かつ各々の検出温度に対し補
正することが好ましい。磁気センサにも少なからず温度
特性があることから、この磁気センサについても温度補
正をすることにより、さらに識別精度の向上を図ること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図7に、本発明の一実施形態を示
す。本発明にかかる金属識別装置1は、磁気センサ2に
より被検出金属体7の材質を検出し、このデータに基づ
き当該被検出金属体7の種類や真偽等を識別する装置で
ある。以下では、本発明が自動販売機等のコイン識別装
置に適用され、被検出金属体たるコイン(以下、本実施
形態において「コイン7」と表す)を精度よく識別でき
るようにした実施形態を説明する。
【0016】まず、図1〜図3に示す磁気センサ2の特
徴について説明する。この磁気センサ2はコ字形状(な
いしC字形状)であって2つの端面が対向するように突
起部8が形成されたコア6と、これら突起部8に巻回さ
れた励磁コイル4と、これら励磁コイル4とは逆側とな
るコア6の背の部分に巻回された検出コイル5とからな
り、コイン7が2つの突起部8の間を搬送される際の渦
電流を検出してこのコイン7の材質を検出する。また、
コイン搬送路が2つの端面の間を通過するように設けら
れている。コ字形の磁気センサ2は、変動幅がより少な
くなるように対称形状とされることが好ましい。本実施
形態の場合、上側半分と下側半部とが対称形状となって
いる。
【0017】突起部8は、コ字形のコア6の端部から内
側に向け突出するように設けられ、磁束が一方の突起部
8から他方の突起部8へ飛びやすくなるようにしてい
る。また、突起部8は、コイン7の識別に有効な細い磁
束を形成できるようにスポット(点)状に形成され、端
面から発せられる磁束を集中させて高密度化し、電流効
率を向上させて高感度化をもたらしている。この場合、
一方の突起部8から対向する突起部8までギャップを飛
ぶ磁束をコイン7が横切った場合、コイン7の材質の変
化に関する挙動変化が大きくなり、材質に特化したデー
タを取り出しやすくなる。突起部8の径は最小コインで
ある1円硬貨よりも小さくすることが効果的である。ま
た、図2に示す端面間の開きcは5mmより小さくする
ことが好ましい。さらに、磁気センサ2の感磁部たるコ
ア端部の端面の幅(端面形状が矩形ならばその一辺、円
形ならば直径)bは、図3に示すように、コイン7上の
感磁部走行寸法aの1/10以下であることが好まし
い。より具体的には、例えば1円硬貨を識別対象の最小
コインとする場合、感磁部走行寸法a=15〜20mm
程度、端面の幅bは1.5〜2.0mm程度かそれ以下
が好ましい。なお、突起部8の端面あるいは断面の形状
は例えば細長矩形であるが、高密度化した磁束を形成で
きれば特に限定されるものではない。
【0018】また、各突起部8には励磁コイル4が巻回
されている。励磁コイル4の巻回位置はこの突起部8に
限らずコア6の他の箇所であってもよいが、このように
突起部8とした場合、突起部8を通過する磁束が制御し
やすくなる点で好ましい。特に、本実施形態のように突
起部8をスポット形状化した場合においては、突起部8
以外の部分における磁束漏れを減らし、磁束を集中化で
きるので励磁コイル4による磁束制御が行いやすくな
る。図1に示すように、励磁コイル4は磁気センサ励磁
回路10に接続されている。
【0019】さらに、コア6の突起部8とは逆側の背の
部分には検出コイル5が巻回されている。この検出コイ
ル5は図1に示すように磁気センサ検出回路11に接続
されていて、コア6の背の部分を通過する磁束を検出し
てこの磁気センサ検出回路11に信号を送る。
【0020】また、磁気センサ励磁回路10と磁気セン
サ検出回路11の回路例を図4に示す。符号14はOP
アンプ等の増幅器、15は検波器、16はローパスフィ
ルタ(LPF)を示している。励磁側において、単一の
交流電源17によって励磁コイル4が駆動される。交流
電源17は、常時一定の正弦波形を有する励磁信号を供
給し、この励磁信号に対応した磁束を励磁コイル4にお
いて形成している。図1に示すように、磁気センサ励磁
回路10と磁気センサ検出回路11はCPU12と接続
され、このCPU12により励磁動作あるいは検出動作
が制御される。
【0021】さらに本実施形態の金属識別装置1におい
ては、温度センサ3が上述の磁気センサ2の近傍に設け
られている。温度センサ3は、金属識別装置1において
連続してあるいは単独で走行してくる個々のコイン7の
温度を検出・測定し、予め準備された温度テーブル値に
て磁気センサ2による出力値の温度差に起因する変動誤
差を補正するためのセンサであり、図1に示すように温
度検出回路13を通じてCPU12に接続されている。
ここで用いられる温度センサ3はコイン7の温度を検出
できるものであれば特に限定されることはないが、磁気
センサ2を通過するコイン7の温度を短時間で検出しう
るセンサ例えば赤外線温度センサ等であることが好まし
い。赤外線温度センサは、例えば図5〜図7に示すよう
に磁気センサ2の手前に配置され、走行するコイン7の
底面に赤外線を照射して個々のコイン7の温度を検出す
る。この場合、コイン7の温度を非接触で検出すること
が可能である。なお、図5〜図9においては、温度セン
サ3から赤外線が円錐状に照射される様子を示してい
る。
【0022】また、この温度センサ3は、コイン7のう
ち磁気センサ2により検出される個所の温度を検出する
ように配置されていることが好ましい。こうした場合、
磁気センサ2による検出個所と温度センサ3による検出
個所とが一致することからより適正な補正値が得られ、
コイン7をさらに精度よく識別することが可能となる。
具体的には、図7に示すように、磁気センサ2のセンサ
感磁部と温度センサ3とが直線上に並ぶように配置され
ていればよい。
【0023】ここで、一般に、コイン7が連続して投入
されると磁気センサ2と温度センサ3の出力が連続して
出てくるようになるが、磁気センサ2のピーク値はコイ
ン7の中央部またはその付近で得られることから、磁気
センサ2と温度センサ3の距離が離れ過ぎていると出力
がどのコイン7に対応しているのか判別し難くなる。こ
のような場合、磁気センサ2と温度センサ3を同一位置
に配置できれば最も望ましいが、構造上それができない
ので位置をずらすとしたら間隔は最小コイン7の幅より
も狭いことが望ましく、更には最小コイン7の半径より
も狭いことがより望ましい。本実施形態の場合、磁気セ
ンサ2と温度センサ3とは、磁気センサ2のセンサ感磁
部と温度センサ3との間隔が被検出金属体としてのコイ
ン7の幅よりも狭くなるように配置されている。こうし
た場合、磁気センサ2がピーク値を取るタイミングと温
度センサ3が温度を検出するタイミングとのずれが小さ
い範囲内に収まることから、磁気センサ2がピーク値を
得たとき、温度センサ3が同一コイン7の温度を検出で
きる。なお、コイン走行方向に対しセンサ2,3を横に
並べれば連続投入時でも時間軸に対しては同期がとれる
ので、その場合は最小コイン7の直径以下の配置とすれ
ば足りる。
【0024】上述したように、本実施形態では磁気セン
サ2の傍に温度センサ3を設け、磁気センサ2により磁
気検出されるコイン7の温度を検出し、温度特性に起因
する誤差を補正するようにしていることから、例えばゲ
ームコインと1円硬貨、10円硬貨のように従来ならば
一部重なり合っていた出力帯域を分離し、しきい値を設
けることが可能となる。これにより、金属識別能が向上
することから、これまで識別が困難であったコイン7も
精度よく識別することが可能である。具体例を挙げれ
ば、例えば従来ならば温度変化に伴う出力の変動レベル
はコイン出力値に対してほぼ5%程度であったものが、
約1/10程度にまでの改善が見込まれ、−5℃〜55
℃の5℃刻みの範囲内でほぼ0.05%程度の精度を目
論むことが可能となる。
【0025】さらに本実施形態では、コ字形のコア形
状、スポット状に形成された突起部8、突起部8に巻回
された励磁コイル4などを備えた磁気センサ2によりコ
イン7の材質信号を効率よく捕捉することが可能となっ
ており、このような磁気センサ2と温度センサ3とを組
み合わせたことで、さらに高精度なコイン識別を可能と
している。
【0026】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では温度センサ3により個々
のコイン7の温度を検出して温度特性に基づく誤差を補
正するようにしたが、コイン7のみならず磁気センサ2
にも少なからず温度特性があるので、この磁気センサ2
についても温度補正をしてさらに識別精度の向上を図る
ことが好ましい。図8と図9に磁気センサ2についても
温度補正するようにした金属識別装置1を示す。この金
属識別装置1では、赤外線温度センサ3が、磁気センサ
(磁気式の材質センサ)2とモールド9等により一体構
造とされ、かつ、コイン7が投入されるまでの待機状態
においては磁気センサ2の一部(例えば図9において黒
丸で示す部分)に赤外線を照射して表面温度を検出する
一方、コイン7が投入されればこのコイン7に赤外線を
当てて当該コイン7の温度を検出するように設けられて
いる。したがってこの金属識別装置1は、磁気センサ2
の温度特性補正値を求め誤差を補正することによりコイ
ン識別の精度をさらに向上させることが可能である。な
お、材質ではなく径・厚み・凹凸等を基準として識別す
る場合であっても、コイン7の渦電流を利用する限り、
コイン7の温度特性の影響はあり、そのような組合せで
も効果が得られる。
【0027】また、上述した実施形態では、温度センサ
3は、磁気センサ2がコイン7を検出する前に温度を検
出するよう磁気センサ2より手前に配置されていたが、
これとは逆に、磁気センサ2を通過した後のコイン7の
温度を検出するように配置されていても構わない。
【0028】また、本実施形態では本発明にかかる金属
識別装置1をコイン識別装置に適用した好適な一例を示
したが、この金属識別装置1はこれに限らずコイン以外
の被検出金属体を識別する種々の場面で適用可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の金属識別装置によると、被検出金属体の温度を
検出する温度センサを備えたことから、被検出金属体の
温度特性に起因する変動特性を補正することが可能とな
る。したがって、例えば温度変化に伴い出力帯域が一部
重なり合っているような場合にも、これを補正し、しき
い値を設定して複数の被検出金属体を精度よく識別する
ことが可能となる。この場合、短時間のうちに材質と温
度とを検出して識別することが可能であることから、例
えば自動販売機のように投入されたコインを短時間で正
確に識別することが要求される機器において特に好適で
あり、この結果、従来のコイン径などを検出する別のセ
ンサが不要となることから、高コスト化や機器の大型化
などの問題を解消できる。また、装置温度や環境温度と
異なる被検出金属体の場合にあっても、温度誤差を十分
に補正することにより精度よく識別することが可能であ
る。
【0030】請求項2記載の金属識別装置によると、磁
気センサによる検出個所と温度センサによる検出個所と
が一致することからより適正な補正値が得られ、被検出
金属体をさらに精度よく識別することが可能となる。
【0031】請求項3記載の金属識別装置によると、磁
気センサと温度センサとの間隔を被検出金属体の幅より
も狭くしているので、例えば被検出金属体が連続して通
過するような場合にも、磁気センサがピーク値を取るタ
イミングと温度センサが温度を検出するタイミングとが
大きくずれるようなことがない。したがって、磁気セン
サ、温度センサ共に、被検出金属体上に存在する時に信
号を読み取ることが可能となり、信号処理上有利とな
る。
【0032】請求項4記載の金属識別装置によると、磁
気センサのコア形状を被検出金属体の材質信号を効率よ
く捕捉する形状としていることから、このような磁気セ
ンサと温度センサとを組み合わせることでさらに高精度
なコイン識別が可能となる。
【0033】請求項5記載の金属識別装置によると、磁
気センサと温度センサとを一体構造としたことから、磁
気センサに対し常に一定の相対位置において被検出金属
体の温度を検出することができ、被検出金属体を精度よ
く識別することが可能となる。また、モジュール化する
ことにより組み付けの容易化を図ることもできる。
【0034】さらに、請求項6記載の金属識別装置によ
ると、磁気センサにも生じることのある温度誤差をも補
正できることから、さらに識別精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属識別装置の一実施形態を示す
側面からの概略構成図である。
【図2】磁気センサの構造を示す図である。
【図3】コア端部の端面の幅bと感磁部走行寸法aの関
係を説明するための概略図である。
【図4】磁気センサ励磁回路と磁気センサ検出回路の一
例を示す図である。
【図5】磁気センサと温度センサの配置例を示す斜視図
である。
【図6】図5に示した配置例の平面図である。
【図7】図5に示した配置例の側面図である。
【図8】磁気センサと温度センサとを一体化した実施形
態を示す斜視図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】コイン識別を例に実測値での各コインのセン
サ出力を表したグラフである。
【符号の説明】
1 金属識別装置 2 磁気センサ 3 温度センサ 6 コア 7 コイン(被検出金属体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気センサにより被検出金属体の材質を
    検出する金属識別装置において、上記磁気センサの近傍
    に上記被検出金属体の温度を検出する温度センサを備え
    てなることを特徴とする金属識別装置。
  2. 【請求項2】 上記温度センサは、上記被検出金属体の
    上記磁気センサにより検出される個所の温度を検出する
    ように配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    金属識別装置。
  3. 【請求項3】 上記磁気センサと上記温度センサとの間
    隔は、上記被検出金属体の幅よりも狭いことを特徴とす
    る請求項1または2記載の金属識別装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気センサのコア形状を上記被検出
    金属体の材質信号を効率よく捕捉する形状としているこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の金属
    識別装置。
  5. 【請求項5】 上記磁気センサと上記温度センサとが一
    体構造であることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載の金属識別装置。
  6. 【請求項6】 上記温度センサにより、上記被検出金属
    体の温度と上記磁気センサの温度とを検出し、かつ各々
    の検出温度に対し補正することを特徴とする請求項5記
    載の金属識別装置。
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