JP2003248721A - ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム - Google Patents

ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム

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JP2003248721A
JP2003248721A JP2002049195A JP2002049195A JP2003248721A JP 2003248721 A JP2003248721 A JP 2003248721A JP 2002049195 A JP2002049195 A JP 2002049195A JP 2002049195 A JP2002049195 A JP 2002049195A JP 2003248721 A JP2003248721 A JP 2003248721A
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biometric
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diagnostic
diagnosis
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Masateru Aragai
匡輝 新貝
Yoichiro Yugawa
洋一郎 湯川
Daisuke Matsushita
大介 松下
Toshihiko Morimoto
俊彦 森本
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザ及び第三者の少なくとも一方が従来よ
り満足することができるようなシステムを提供する。 【解決手段】 ユーザの診断結果データを蓄積し、新た
な遺伝関連情報が入力されたら、入力された新たな遺伝
関連情報が、蓄積された診断結果データに関連性がある
か否かの判断を行い、肯定的な判断がされた場合には、
新たな遺伝関連情報又はその新たな遺伝関連情報から派
生する診断関連情報をユーザへ提供する。また、懸賞が
かけられた遺伝関連情報の告示を行い、新たな遺伝関連
情報が入力された場合、その新たな遺伝関連情報が上記
懸賞がかけられた遺伝関連情報であれば、その新たな遺
伝関連情報の提供元に懸賞を付与するための処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザ又はユーザ
以外の第三者に利益を供与するためのコンピュータ技術
に関し、具体的には例えば、ユーザの生体情報を用いて
ユーザに利益を供与するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、遺伝子診断、健康診断、遺伝
又は医療関連の研究などに適用することができるが、以
下、遺伝子診断及び遺伝関連の研究を例にとり説明す
る。
【0003】従来、ユーザから血液や髪の毛等を採取
し、採取された血液や髪の毛等を用いて行う遺伝子診断
が知られている。遺伝子診断は、例えば、DNAシーケン
ス法,PCR法,RT-PCR法,及びSSCP法などによって行わ
れ、それにより、遺伝子診断結果のデータ(以下、診断
結果データ)が得られて、ユーザの体質、現在患ってい
る又は将来発症し得る病気、及びその治療方法等を特定
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遺伝
子診断では、例えば以下のような問題点がある。
【0005】(1)従来は、遺伝子診断が行われた後
は、一般に、ユーザの個人情報保護の観点から、取得さ
れた診断結果データは破棄されている。そのため、遺伝
子診断以降は、ユーザは、ユーザの診断結果データに関
連した、ユーザにとって有用な遺伝関連情報(例えば、
研究の成果発見された疾患遺伝子の情報)を受け取るこ
とができない。
【0006】(2)ユーザが、診断結果データに含まれ
ている全ての診断結果項目を知りたがるとは限らない。
例えば、致死率が高い病気を発症する虞がある等の診断
結果項目(診断結果事項)は知りたくないことがある。
このため、診断結果データに含まれている診断結果項目
のうち希望する診断結果項目のみを受けられることをユ
ーザが望んでいると考えられるが、従来はそのような技
術は知られていない。
【0007】(3)遺伝子診断は、一般に、選択可能な
複数の診断項目の中から特定の診断項目をユーザが選択
して行う。遺伝子診断に要する費用や、遺伝子診断によ
って得られる結果は、選択された診断項目の種類や数に
よって異なるので、診断項目の選択は、ユーザの予算
や、何に関心があるか等によって行うことになる。それ
らの観点に基づいて、複数の診断項目から所望の診断項
目を選択して診断メニューを決定することはそれなりに
面倒である。
【0008】(4)遺伝子診断の結果からどれだけの情
報を得ることができるかは、主に、研究者等による研究
成果(例えば、新たな疾患遺伝子の発見)にかかってい
る。それなりの研究成果をあげるためには、通常、多く
の時間や費用がかかるものである。このため、新たな疾
患遺伝子の発見等が成された場合には、それを成した研
究者等に対して相応の報酬が支払われて良いはずであ
る。しかし、従来、そのような報酬が支払われる仕組み
は知られていない。これ故、研究者等のインセンティブ
が不足してしまっている虞がある。
【0009】以上のように例示した問題点から分かるよ
うに、従来は、ユーザにもユーザ以外の第三者にも満足
されていないと考えられる点がある。以上のような問題
点は、遺伝子診断以外の分野でも存在し得る。
【0010】従って、本発明の目的は、ユーザ及び第三
者の少なくとも一方が従来より満足することができるよ
うなシステムを提供することにある。
【0011】具体的には、例えば、ユーザが遺伝子診断
の結果を受けた後であっても有用な情報を受けることが
できるようにすることにある。
【0012】また、ユーザが希望する診断結果項目のみ
を受けることができるようにすることにある。
【0013】また、ユーザが容易に診断メニューを決め
ることができるようにすることにある。
【0014】また、研究者のインセンティブを高めるこ
とができるようにすることにある。
【0015】また、ユーザの遺伝子診断の結果を基に第
三者に有用な情報を提供することができるようにするこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うシステムは、ユーザの生体情報を蓄積する蓄積手段
と、新たな生体関連情報を入力する入力手段と、入力さ
れた新たな生体関連情報が、蓄積された生体情報に関連
性があるか否かの判断を行う判断手段と、その判断の結
果、上記入力された新たな生体関連情報が、上記蓄積さ
れた生体情報に関連性がある場合には、その新たな生体
関連情報又はその新たな生体関連情報から派生する派生
情報をユーザへ提供する提供手段とを備える。
【0017】ここで言う「生体情報」とは、ユーザの体
に関する情報のことであり、例えば、遺伝子診断の結果
として見つかった遺伝子に関する情報(例えば、有性、
劣性、一因子、多因子、その遺伝子が関与する疾患、そ
の疾患に関する治療方法など)や、ユーザのカルテに関
するデータ等である。
【0018】また、ここで言う「生体関連情報」とは、
例えば人間の生体に関する情報であり、具体例として
は、人間の遺伝子に関する情報(例えば、疾患、その疾
患の原因となる率など)や、遺伝子に関する研究の結果
などである。
【0019】更に、ここで言う「派生情報」とは、例え
ば、生体関連情報が加工された情報、生体関連情報から
知ることができる情報、又は、生体関連情報に基づいて
取得することができる情報等である。
【0020】本発明の第2の側面に従うシステムは、ユ
ーザの、一以上の生体項目(例えば、健康診断又は遺伝
子診断を受けた場合にはその診断の結果項目)を含んだ
生体情報を蓄積する蓄積手段と、生体情報をユーザに告
知する場合の告知条件をユーザから受ける告知条件受け
手段と、生体情報の中から上記告知条件に適合する生体
項目のみを選択してユーザへ通知する通知手段とを備え
る。
【0021】本発明の第3の側面に従うシステムは、ユ
ーザの生体情報を蓄積する蓄積手段と、ユーザの生活習
慣又は病歴に関する生活情報を入力する入力手段と、入
力された生活情報と、蓄積された生体情報とに基づい
て、ユーザが現在患っている若しくは将来発症し得る疾
患それ自体、又は、その疾患を患い得る可能性の度合
(例えば、高、中、低の三段階で表しても良いし、確率
であっても良い)を推測する推測手段と、推測された疾
患それ自体又は上記可能性の度合をユーザへ通知する通
知手段とを備える。推測手段は、例えば、所定のタイミ
グで、或いは、ユーザからの要求を受けたときに上述し
た推測を行うことができる。
【0022】本発明の第4の側面に従うシステムは、ユ
ーザの、一以上の生体項目を含んだ生体情報を蓄積する
蓄積手段と、複数の生体項目レベルの各々に対応した告
知先の設定をユーザから受ける告知先設定手段と、蓄積
された生体情報の中から、各生体項目レベルに適合した
生体項目を選択して、各生体項目レベルについて選択さ
れた生体項目を、各生体項目レベルに対応した告知先へ
通知する通知手段とを備える。
【0023】本発明の第5の側面に従うシステムは、選
択可能な複数の診断項目を記憶する記憶手段と、ユーザ
の関心分野を入力する入力手段と、入力された関心分野
に基づいて、選択可能な複数の診断項目の中から一以上
の診断項目を選択し、選択された一以上の診断項目を用
いて、ユーザへ推奨する診断メニュー(例えば、遺伝子
診断又は健康診断の診断メニュー)を作成する作成手段
と、作成された診断メニューをユーザへ提供する提供手
段とを備える。ここで、「関心分野」とは、関心ある事
項や事実など何でも採用し得る。具体的には、例えば、
関心分野とは、疾病の種類、疾病の重篤度、遺伝子診断
で使ってもよい予算、治療法の有無、体質などの一以上
の関心分野項目を含んだものである。
【0024】このシステムの好適な実施形態では、新た
な生体関連情報を入力する入力手段と、入力された新た
な生体関連情報に基づいて、上記選択可能な複数の診断
項目を更新する更新手段とが更に備えられる。更に、好
適な実施形態では、新たな生体関連情報に基づいて更新
された後の診断項目が選択されたときは、その新たな遺
伝関連情報の提供元に所定の料金を支払うための支払処
理を実行する支払手段が更に備えられる。なお、診断項
目は、1種類の遺伝関連情報によって追加される場合も
あれば、2種類以上の遺伝関連情報によって追加される
場合もある。2種類以上の遺伝関連情報によって1つの
診断項目が追加され且つそれが利用された場合には、そ
れら2種類以上の遺伝関連情報の各々の提供元に所定の
料金が支払われて良い。
【0025】本発明の第6の側面に従うシステムは、懸
賞がかけられた生体関連情報の告示を行う告示手段と、
新たな生体関連情報を入力する入力手段と、入力された
新たな生体関連情報が上記懸賞がかけられた生体関連情
報(この生体関連情報には、この生体関連情報に貢献す
る情報を含んでも良い)であれば、入力された新たな生
体関連情報の提供元に懸賞を付与するための処理を行う
付与手段とを備える。
【0026】本発明の第7の側面に従うシステムは、ユ
ーザの、一以上の生体項目を含んだ生体情報を蓄積する
蓄積手段と、生体情報をユーザ以外の第三者へ開示する
場合の開示条件をユーザから受ける開示条件受け手段
と、生体情報の中から上記開示条件に適合する生態項目
のみを選択して上記第三者へ開示する開示手段とを備え
る。開示条件には、一例として、開示が許可される或い
は許可されない開示先の条件(例えば、医者なら開示を
許可、保険営業員なら開示を許可せず等)、又は、生体
項目の条件(例えば、疾患遺伝子なら開示を許可、その
他の診断結果項目は開示を許可せず等)などが含まれ
る。また、開示条件には、ユーザの又はユーザの血縁に
ある特定の人間の許諾を得れば開示しても良いという条
件もある。
【0027】上述した各システムを構成する各手段はコ
ンピュータにより実施することができるが、そのための
コンピュータプログラムは、ディスク型ストレージ、半
導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種媒体を通じ
てコンピュータにインストール又はロードすることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るシステムの全体を示すブロック図である。
【0029】インターネット等の通信ネットワーク2上
に、各ユーザの遺伝子診断結果データ等を格納するため
の遺伝子診断データベースシステム(以下、「データベ
ース」を「DB」と表記する)3と、遺伝子診断DBシ
ステム(以下、単に「DBシステム」と言う)3内のデ
ータを用いて後述する種々の処理を実行する遺伝子診断
支援サーバシステム(以下、診断支援サーバ)1が設置
されている。また、通信ネットワーク2には、ユーザシ
ステム7と、診断会社システム9と、病院システム11
と、研究機関システム13と、企業システム17とが接
続されている。
【0030】ユーザシステム7は、ユーザが使用するコ
ンピュータシステムであって、例えば、パーソナルコン
ピュータ、携帯電話機、又はPDA等である。ユーザシ
ステム7は、通信ネットワーク2を介して診断支援サー
バ1と通信することができ、その際、ユーザの要求に応
じて、適宜に、診断支援サーバ1に対して、告知条件
や、開示条件等を入力したりすることができる(診断支
援サーバ1は、入力された種々のデータを、DBシステ
ム3内に格納する(どのように格納するかは後に詳述す
る))。なお、ここで、「告知条件」とは、後述する診
断結果データの告知を受ける場合の条件(例えば、告知
を受けたい場合の診断結果項目と、告知を受けたくない
場合の診断結果項目)である(詳細は後述する)。ま
た、「開示条件」とは、後述する診断結果データをユー
ザ以外の第三者に開示する場合の条件(例えば、開示し
ても良い場合の診断結果項目や開示先等と、開示したく
ない場合の診断結果項目や開示先等)である(詳細は後
述する)。
【0031】遺伝子診断会社システム9は、例えば、遺
伝子診断を行う会社(以下、遺伝子診断会社)に設置さ
れているコンピュータシステム(典型例としては、パー
ソナルコンピュータ)である。遺伝子診断会社システム
(以下、診断会社システム)9は、通信ネットワーク2
を介して診断支援サーバ1と通信することができ、その
際、遺伝子診断会社内の特定の人間の要求に応じて、診
断結果データを診断支援サーバ1に入力することができ
る。なお、ここで、「診断結果データ」とは、一以上の
診断結果項目(例えば、発見された遺伝子の種類、その
遺伝子から特定できる疾患情報など)から成る遺伝子診
断結果を表したデータである。
【0032】病院システム11は、例えば、病院、診療
所、又は医療機関(以下、総称して「病院」と言う)に
設置されているコンピュータシステム(典型例としては
パーソナルコンピュータ)である。病院システム11
は、通信ネットワーク2を介して診断支援サーバ1と通
信することができ、その際、病院内の特定の人間の要求
に応じて、カルテのデータを診断支援サーバ1に入力す
ることができる。
【0033】研究機関システム13は、研究機関に設置
されているコンピュータシステム(典型例としてはパー
ソナルコンピュータ)である。研究機関システム13
は、通信ネットワーク2を介して診断支援サーバ1と通
信することができ、その際、研究機関内の特定の人間の
要求に応じて、遺伝関連情報を診断支援サーバ1に入力
することができる。なお、ここで、「遺伝関連情報」と
は、例えば、遺伝子に関する研究の成果を表したデータ
であって、具体例としては、研究の末に解明された治療
方法や、発見された新規の遺伝子の情報を含んだデータ
のことである。
【0034】企業システム17は、例えば、製薬会社等
の企業に設置されているコンピュータシステム(典型例
としてはパーソナルコンピュータ)である。企業システ
ム17は、通信ネットワーク2を介して診断支援サーバ
1と通信することができ、その際、企業内の特定の人間
の要求に応じて、自社の研究成果などに関する遺伝関連
情報を診断支援サーバ1に入力したり、DBシステム3
に格納されている、ユーザの開示条件に適合する診断結
果項目を診断支援サーバ1から受けて表示したりするこ
とができる。
【0035】DBシステム3は、図2に示す複数のDB
から構成されている。
【0036】すなわち、DBシステム3には、カルテデ
ータ等が格納されるカルテDB3Bと、後述する開示条
件、告知条件、及びユーザに承認された診断メニュー等
が格納される開示・告知情報DB3Cと、ユーザ登録を
済ませていない仮ユーザの開示条件及び告知条件等が格
納される仮登録DB3Dとが含まれている。また、DB
システム3には、後述する疾患データが格納される疾患
情報DB3Eと、後述する治療・検査法データが格納さ
れる治療・検査法DB3Fと、後述する権利データが格
納される権利DB3Gと、診断結果データ等が格納され
る診断DB3Hとも含まれている。さらに、DBシステ
ム3には、後述する課金データが格納される課金DB3
Iと、各ユーザの支払履歴が登録される支払履歴DB3
Kと、各ユーザの預託金が登録される預託金DB3Lと
も含まれている。これらのDB3B〜3Lに格納される
データの詳細は、以下の本実施形態における流れの説明
で明らかになる。
【0037】以下、図3以降を参照して、本実施形態の
おおまかな流れを説明する。その際、適宜に、診断支援
サーバ1、ユーザシステム7、診断会社システム9、病
院システム11、及び、研究機関システム13などの機
能或いは動作等についても説明する。
【0038】図3は、本実施形態のおおまかな流れを示
す(なお、以下の説明では、「ステップ」を「S」と略
記する)。
【0039】この図に示すように、本実施形態では、お
おまかに言えば、(1)ユーザが初めて遺伝子診断を受
ける「初診(S1)」と、(2)設定済みの告知条件或
いは開示条件などの変更等を行う「更新(S2)」と、
(3)遺伝子診断の結果を閲覧する「結果閲覧(S
3)」と、(4)診断結果データを研究や医療等に利用
する「診断結果利用(S4)」と、(5)研究の成果を
登録する「研究結果登録(S5)」との5つのことが行
われる。
【0040】初診(S1)では、まず、遺伝子診断の希
望者が、遺伝子診断会社に対して所定の誓約を行いユー
ザ登録して本実施形態で言う「ユーザ」となり(S1
1)、その後、診断メニューが決定されて、検診及び検
体採取が行われる(S12)。その後は、ユーザの希望
に応じて、適時に、決定された診断メニューの内容に基
づいて、DNAシーケンス法などの所定の方法によって
遺伝子診断が行われ(S13)、決定された診断メニュ
ーや、遺伝子診断の結果等がDBシステム3に格納され
る。
【0041】更新(S2)では、まず、告知条件や開示
条件の変更、或いは、診断メニューの追加(初診で遺伝
子診断が行われていなければ診断メニューの変更も可
能)等の条件・メニュー更新が行われる(S21)。そ
の後は、ユーザの希望に応じて、適時に、更新された診
断メニューの内容に基づいて、遺伝子診断が行われ(S
22)、更新された診断メニューや、遺伝子診断の結果
等がDBシステム3に格納される(S23)。なお、S
22で行われる遺伝子診断は、例えば、診断メニューの
更新によって追加された診断項目についてのみである。
【0042】結果閲覧(S3)では、まず、診断結果デ
ータ等の閲覧要求が出され、その閲覧要求元の正当性の
認証が行われる(S31)。その認証により正当である
と判断された場合には、閲覧要求元に要求されているデ
ータのうち、設定されている開示条件に適合するデータ
のみが検出され(S32)、検出されたデータのみが開
示要求元のコンピュータシステムに送信される(S3
3)。
【0043】診断結果利用(S4)では、上述した結果
閲覧(S3)と同様のことが行われる。すなわち、ま
ず、診断結果データ等の閲覧要求が出され、その閲覧要
求元(例えば研究者や医師など)の正当性の認証が行わ
れる(S41)。その認証により正当であると判断され
た場合には、閲覧要求元が要求するデータのうち、設定
されている開示条件に適合するデータのみが検出され
(S42)、検出されたデータが、閲覧要求元が使用し
ているコンピュータシステムに送信される(S43)。
【0044】研究結果登録(S5)では、遺伝関連情報
(例えば、研究論文データ、新たに発見された疾患遺伝
子のデータなど)や、遺伝関連情報をユーザ等に対して
利用可能にする場合の利用可能条件を表したデータが研
究機関システム13からDBシステム3に格納される。
【0045】以上が、本実施形態のおおまかな流れであ
る。以下、上述した5つのステップの各々における流れ
を詳細に説明する。
【0046】まず、初診(S1)について説明する。
【0047】初診(S1)における第1のステップ「ユ
ーザ登録(S11)」では、例えば、図4及び図5に示
す流れのうちのいずれかが行われる。
【0048】図4は、ユーザ登録(S11)での流れの
第1の例を示す。
【0049】この実施形態では、遺伝子診断のための検
体採取等は検査所20にて行われ、検体採取等を行って
もらうためには、遺伝子診断の受診許可証が必要であ
る。受診許可証は、検査所20から独立した所定の発行
所10にて発行される(なお、この実施形態では、説明
の便宜上、発行所10も検査所20も遺伝子診断会社内
にあるものとするが、必ずしも同社内にある必要はな
い)。
【0050】遺伝子診断の受診希望者は、本人であるこ
とを証明する本人確認書や、所定の誓約事項を承認した
旨を示す誓約書などの必要書類を持って、発行所10内
の所定の受付に行く。受付では、必要書類が全て揃って
いるかや各必要書類は正確か等の所定の要件がチェック
される(S112A)。チェックの結果、所定の要件が
満たされていれば、ユーザ登録が行われて(S113
A)、受診希望者は、本実施形態の「ユーザ」(すなわ
ち、実際に遺伝子診断を受けて、後に告知条件等を設定
することができる者)になることができる。
【0051】なお、このユーザ登録において入力された
情報(例えば、ユーザの名前、住所、及び後述の受診許
可証が発行された日時等の情報、以下、「ユーザ情報」
と言う)は、DBシステム3とは別の独立したデータベ
ース(図示せず)に格納される。格納されたユーザ情報
は、DBシステム3に格納されている情報(例えば、そ
のユーザの遺伝子診断結果データ)からは特定すること
ができないようになっている。具体的に言うと、本実施
形態では、DBシステム3内には、ユーザ情報に含まれ
ているデータは一切格納されないようになっている。こ
れにより、遺伝子診断結果データ等のDBシステム3内
の情報からは、ユーザ情報を一切特定することができな
いので、ユーザの秘匿性を保つことができる(この観点
から言えば、ユーザ情報は必ずしも登録されなくても良
い)。
【0052】さて、ユーザ登録が終わると、発行所10
にて、ユーザの手の甲に特殊スタンプが押される(S1
14A)。ここで言う「特殊スタンプ」は、例えば、所
定波長の光(例えば紫外線)に反応する塗料(例えばイ
ンク)を用いたスタンプであり、正規にユーザ登録して
検体採取等の権利を持ったユーザであることを示すもの
である。すなわち、ここで言う特殊スタンプは、受診許
可証に相当する。
【0053】特殊スタンプが手の甲に押されたユーザ
は、検査所20に移動する(S115A)。
【0054】検査所20では、まず、ユーザの手の甲に
押された特殊スタンプの確認が行われる(S116
A)。その確認において、特殊スタンプの正当性が認め
られたら、検体採取等が開始される(S117A)。
【0055】この実施形態では、ユーザが発行所10か
ら検査所20へ移動する間、他者がユーザになりすまし
て検査所20に入り他者がユーザとして遺伝子診断を受
けてしまう可能性がある。しかし、以上のような流れに
よれば、ユーザが発行所10から検査所20へ移動する
間に、受診許可証(特殊スタンプ)はユーザから分離不
可能な状態になっているので、発行所10から検査所2
0へ移動する間における他者によるなりすましを防止す
ることができる。
【0056】図5は、ユーザ登録(S11)での流れの
第2の例を示す。
【0057】ユーザは、本人であることを証明する本人
確認書や、所定の誓約事項を承認した旨を示す誓約書な
どの必要書類を持って、発行所10内の所定の受付に行
く。受付では、必要書類が全て揃っているか等の要件が
チェックされ、チェックの結果、全ての要件が満たされ
ていれば、例えばデジタルカメラでユーザの顔が写真撮
影されて、顔画像データが取得される(S112B)。
【0058】受付の後、図4で説明したユーザ登録(S
113A)と略同内容のユーザ登録が行われる(S11
3B)。また、受付の後、診断会社システム9を用い
て、ユーザの顔画像データからハッシュ値(以下、「顔
画像ハッシュ」と言う)が得られる(S114B)。
【0059】これらの処理の後、受診許可証40が発行
される(S115B)。受診許可証40は、例えば、I
Cカードや磁気カード等であり、受診許可証の発行所を
認証するための発行所認証データや、発行日時を表す発
行日時データや、受診許可証の有効期限を表す有効期限
データや、顔画像ハッシュ等の所定のデータを記憶して
いる。
【0060】ユーザは、受診許可証40が発行された
ら、それを持って検査所20に移動する(S116
B)。
【0061】検査所20では、まず、ユーザが持参した
受診許可証40の真偽の確認が行われる(S116
A)。真偽の確認は、例えば以下のように行われる。す
なわち、まず、再びユーザの顔が写真撮影されて顔画像
データが得られ、診断会社システム9が、その顔画像デ
ータから顔画像ハッシュを得る。また、診断会社システ
ム9は、ユーザが持参した受診許可証40が記憶してい
る顔画像ハッシュを読み込む。そして、診断会社システ
ム9は、新たに得られた顔画像ハッシュと、受診許可証
40から読み込んだ顔画像ハッシュとを比較照合し、そ
れらが一致していれば受診許可証40は真正、それらが
不一致であれば受診許可証40は偽物とする。
【0062】受診許可証40が真性であると判断された
ら、検体採取等が開始される(S118B)。
【0063】この実施形態では、前述したように、ユー
ザが発行所10から検査所20へ移動する間、他者がユ
ーザになりすまして検査所20に入り他者がユーザとし
て遺伝子診断を受けてしまう可能性がある。しかし、以
上のような流れによれば、受診許可証40の発行の際
と、実際に検体採取等を行う直前との両方のときに、顔
の写真撮影が行われで顔画像データが作成されて、双方
の顔画像データの顔画像ハッシュが得られ、実際に検体
採取等を受けるときには、受診許可証40の発行の際の
顔画像ハッシュと、検体採取等の直前時の顔画像ハッシ
ュとが比較照合され、それらが一致した時にのみ、検体
採取等が開始される。これにより、発行所10から検査
所20へ移動する間にユーザのなりすましを防止するこ
とができる。
【0064】次に、図6を参照して、初診(図3のS
1)における第2のステップ「検診、検体採取(図3の
S12)」について説明する。
【0065】検診、検体採取(S12)では、まず、予
め用意されている選択可能な複数の診断項目の中からど
の診断項目を選択して遺伝子診断を受けるかの診断メニ
ューの作成が行われる(S120)。作成された診断メ
ニューは、ユーザに案内され、ユーザの同意が得られれ
ば、診断メニューの決定となる。また、適時に、ユーザ
に固有のID(以下、ユーザID)が発行される。その
ユーザIDは、上述したユーザ情報には含まれてない新
規の情報であり(すなわち、そのユーザIDからはユー
ザ情報を特定することができないようになっており)、
所定の者(例えばユーザ本人)にのみ通知される。
【0066】その後、問診、検診、及び所定の検体(例
えば血液)の採取などが行われる(S121)。採取さ
れた検体は、ユーザIDが書かれたラベルと共に、所定
の貯蔵庫にて保管される(S122)。保管された検体
は、適時に(例えば、後述の告知条件等の登録が行われ
た後の適当な時に)、決定された診断メニューに基づい
た遺伝子診断に使用される。
【0067】最後に、問診や検診等の結果に基づいてカ
ルテデータが作成されてユーザIDと共にDBシステム
3内のカルテDB3Bに格納され、且つ、診断会社シス
テム9から、告知条件や開示条件がDBシステム3内の
開示・告知情報DB3Cに登録される(S14)。
【0068】以下、診断メニューの作成(S120)
と、告知条件等の登録(S14)について詳細に説明す
る。
【0069】図7は、診断メニューの作成(S120)
における詳細な流れを示す。
【0070】この流れでは、開示・告知情報DB3C、
疾患情報DB3E、治療・検査法DB3F、権利DB3
G、及び課金DB3Iが使用される。また、開示・告知
情報DB3Cの代わりに、仮登録DB3Dが使用される
場合もある。
【0071】開示・告知情報DB3Cには、ユーザID
と共に、ユーザの関心分野が登録される。ここで、「関
心分野」とは、例えば、疾病の種類、疾病の重篤度、遺
伝子診断で使ってもよい予算、治療法の有無、体質など
の一以上の関心分野項目を含んだものである。
【0072】疾患情報DB3Eには、各疾患の疾患デー
タと、遺伝子診断の選択可能な複数の診断項目とが格納
されている。疾患データには、例えば、疾患ID、疾患
名、疾患に関与する遺伝子に関する疾患遺伝子情報、疾
患に関する詳細情報(例えば、その遺伝子が当該疾患の
原因となる確率、どのような病歴或いは生活習慣でいる
とどのような確率で発症するなど)、及び疾患重大度
(致死率高く治療法なし、致死率高いが治療法有り、精
神病など、具体的には、後述する疾患レベル)などのサ
ブデータが含まれている。
【0073】治療・検査法DB3Fには、各疾患に対応
した治療・検査法データが格納されている。治療・検査
法データには、例えば、当該疾患の治療方法或いは検査
方法、その治療方法或いは検査方法を行うことが可能な
病院に関する情報、その治療方法或いは検査方法に健康
保険を適用することができるか否かの情報、及び、その
治療方法或いは検査方法にかかる費用などのサブデータ
が含まれている。
【0074】権利DB3Gには、権利データが格納され
ている。権利データには、例えば、各診断項目につい
て、権利の有無や、権利があれば当該診断項目の利用料
などが含まれている。
【0075】課金DB3Iには、課金データが格納され
ている。課金データには、例えば、各診断項目の診断料
金や、病院或いは研究機関等の第三者が診断結果を閲覧
するための閲覧料とが含まれている(なお、「閲覧料」
は、固定であっても良いし、閲覧する情報量に応じて変
動するものであっても良いし、診断結果が閲覧されたと
きにはその診断結果を持つユーザに支払われても良
い)。
【0076】仮登録DB3Dには、仮登録データが格納
される。仮登録データは、後述のようにして発行された
仮登録ID別にあり、仮ユーザ(ユーザ登録していない
ユーザであって、診断メニューの案内を希望するユー
ザ)の関心分野を含んだデータである。
【0077】これらのDBが適宜に使用されることによ
り、診断メニューが作成される。
【0078】すなわち、まず、ユーザは、診断会社シス
テム9を用いて、診断支援サーバ1に、自分のユーザI
Dと関心分野とを入力する(S211)。一方、仮ユー
ザであれば、関心分野のみを入力する(S212)。
【0079】診断支援サーバ1は、ユーザからの入力で
あれば、入力されたユーザIDと関心分野とを対応付け
て開示・告知情報DB3Cに格納する。一方、仮ユーザ
からの入力であれば、診断支援サーバ1は、仮発行ID
を発行し、発行した仮発行IDと、入力された関心分野
とを対応付けて仮登録DB3Dに格納する。
【0080】その後、診断支援サーバ1は、格納された
関心分野中の様々な関心分野項目(例えば、予算、関心
ある疾病の種類など)と、疾患情報DB3E、治療・検
査法DB3F、権利DB3G、及び課金DB3I内のデ
ータとに基づいて、格納された関心分野中から、遺伝子
診断可能なものに関する関心分野項目(以下、診断可関
心項目)と、遺伝子診断不可能なものに関する関心分野
項目(以下、診断不可関心項目)とを抽出する、すなわ
ち、格納された関心分野中の各関心分野項目を診断可関
心項目と診断不可関心項目とに分ける(S213)。診
断支援サーバ1は、選択可能な複数の診断項目の中か
ら、診断可関心項目に関与する診断項目を選択して、選
択された診断項目と診断可関心項目とを結びつける。そ
して、診断支援サーバ1は、選択された診断項目が、診
断可関心項目と共に表示された診断メニューの画面を作
成して、作成した診断メニューの画面を、診断会社シス
テム9に提供し表示させる(S214、S215)。そ
の診断メニューの画面には、一個以上の診断メニュー
(例えば、致死性の遺伝子の診断メニュー、体質に関与
する遺伝子の診断メニューなど)が表示され、各診断メ
ニューには、選択された診断項目等だけでなく、当該診
断メニューに要する合計金額とその内訳(例えば、各診
断項目の使用料)や、診断不可関心項目や、健康保険の
適用の有無や、遺伝子診断可能な病院に関する情報(例
えば、病院名や、病院の地図)なども表示される。
【0081】ユーザ(又は仮ユーザ)は、表示された診
断メニュー画面を見て、診断メニュー画面に表示された
内容で良ければ、その内容を承認する旨を診断支援サー
バ1に通知し、違う内容にしたければ、所望の変更内容
を診断支援サーバ1に通知する。診断支援サーバ1は、
承認する旨が通知されたときは、承認された診断メニュ
ーの内容を開示・告知情報DB3Cに登録し、変更内容
が通知されたときは、通知された変更内容に基づいて、
再度診断メニュー画面を作成してユーザ(又は仮ユー
ザ)に提供する。
【0082】以上が、診断メニューの作成(図6のS1
20)についての流れである。なお、この一連の流れに
よる診断メニューの決定は、必ずしも、初診(図3のS
1)のときに行わなければならないわけではない。例え
ば、遺伝子診断の希望者は、予め、自宅のコンピュータ
システムを用いてユーザ登録や診断メニューの決定を行
い、その上で、初診(図3のS1)を受けるようにして
も良い。
【0083】次に、開示条件や告知条件などの登録(図
6のS14)のときの流れについて説明する。
【0084】図8は、開示条件や告知条件などを登録す
るときの流れを示す。
【0085】ユーザは、診断会社システム9を用いて、
診断支援サーバ1に、自分のユーザIDと、遺伝診断結
果のデータ(すなわち診断結果データ)の開示条件や告
知条件を入力する(S14−1)。診断支援サーバ1
は、入力された開示条件及び告知条件を、入力されたユ
ーザIDと対応付けて開示・告知情報DB3Cに格納す
る。
【0086】ここで、開示条件とは、診断結果データを
ユーザ以外の第三者に開示する場合の条件であり、例え
ば、どの項目を開示しても良いか(例えば、性別と年齢
だけなら開示しても良い)や、どのような診断結果項目
が得られた場合にそれを開示しても良いか(例えば、致
死率の高い疾患に関与する遺伝子が発見された場合には
その遺伝子を開示しても良い)や、どのような者に開示
しても良いか(例えば、開示先が研究者であれば開示し
ても良い)などである。
【0087】また、告知条件とは、診断結果を告知する
場合の条件であり、例えば、どのような診断結果項目の
場合に告知するか(例えば、致死性疾患の遺伝子が見つ
かった場合に告知する)や、どのような診断結果項目の
場合には告知しない(例えば、治療法が確立していない
疾患に関与する遺伝子が見つかった場合には告知しな
い)などである。具体的には、例えば、図9に示すよう
に、複数の疾患レベル(検出された遺伝子等の診断結果
項目から分かる疾患のレベル)と、告知先と、告知時期
(例えば、診断結果確定後)と、開示方法(すなわち告
知方法、例えば郵送)とが対応付けられたものである
(この場合、疾患情報DB3Eには、各疾患に対応する
疾患レベルを表すデータも登録されている)。図9に示
した告知条件によれば、例えば、遺伝子診断結果中の或
る診断結果項目が疾患レベル3に属するものであれば、
その診断結果項目は、診断結果の確定後に電子メールで
本人に告知されることになる。疾患レベルの数や、各疾
患レベルの内容は、固定であっても良いし、ユーザが任
意に変更することができても良い。なお、ユーザの秘匿
性を保つ観点から、告知条件(及び開示条件)には、上
述したユーザ情報に含まれている情報(例えばユーザの
住所等)は含まないようにした方が良いだろう。
【0088】以上が、開示条件や告知条件などの登録
(図6のS14)のときの流れである。なお、この一連
の流れも、必ずしも、初診(図3のS1)のときに行わ
なければならないわけではない。例えば、遺伝子診断の
希望者は、予め、自宅のコンピュータシステムを用いて
ユーザ登録や診断メニューの決定を行い、その上で、初
診(図3のS1)を受けるようにしても良い。
【0089】以上が、初診(図3のS1)についての説
明である。次に、更新(図3のS2)について説明す
る。
【0090】更新(図3のS2)では、ユーザは、ユー
ザシステム7或いは診断会社システム9等の特定のコン
ピュータシステムを用いて、図7を参照して説明したよ
うな流れで、診断メニューを追加或いは変更等したり、
図8を参照して説明したような流れで、開示条件又は告
知条件を変更したりする(図3のS21)。その後は、
適時に、更新された診断メニューの内容を基に、既に採
取され貯蔵されている検体(新たに採取された検体でも
良い)を使用した遺伝子診断が行われ(図3のS2
2)、追加或いは変更等された診断メニュー、開示条
件、又は告知条件や、遺伝子診断の結果等がDBシステ
ム3に格納される(図3のS23)。
【0091】以上が、更新(図3のS2)についての説
明である。次に、結果閲覧(図3のS3)について説明
する。
【0092】図10は、ユーザが結果閲覧(図3のS
3)するときの詳細な流れを示す。
【0093】まず、ユーザは、ユーザシステム7を用い
て診断支援サーバ1に対し、ユーザID及びパスワード
を入力して、遺伝子診断結果の閲覧を要求する(S3
0)。
【0094】診断支援サーバ1は、遺伝子診断結果の閲
覧要求と共にユーザIDが入力されたら、ユーザの認証
を行う(S31)。具体的には例えば、診断支援サーバ
1は、受信したユーザIDがDBシステム3内に登録さ
れているか否かを確認し、登録されていれば、診断結果
閲覧の要求元のユーザのログインを認めて次のS32に
進み、登録されていなければ、その旨をユーザに通知す
る。
【0095】ユーザのログインを認めたら、診断支援サ
ーバ1は、診断DB3H内のユーザの診断結果データ
と、その診断結果データに関連する、疾患情報DB3E
内のデータとを参照して、発現する可能性のある疾患に
関するデータを疾患情報DB3Eから抽出する(S3
2)。
【0096】また、診断支援サーバ1は、診断DB3H
内のユーザの診断結果データと、カルテDB3B内のユ
ーザのカルテデータに記録されている生活習慣又は病歴
等に関する生活情報と、その生活情報に関連する、疾患
情報DB3E内のデータとを参照して、発症し得る疾患
を推測し、且つ、その発症確率とを算出する(S33−
1)。
【0097】更に、診断支援サーバ1は、S32で抽出
された疾患(以下、抽出疾患)と、S33−1で推測さ
れた疾患(以下、推測疾患)及び算出されたその疾患の
発症確率と、治療・検査法DB3F内のデータとを基
に、各抽出疾患及び推測疾患について、治療法の有無
や、治療に要する費用等の治療関連情報を取得する。そ
して、診断支援サーバ1は、各抽出疾患と、各推測疾患
及びそれの発症確率と、取得された治療関連情報と、開
示・告知情報DB3Cに登録されている当該ユーザの告
知条件とに基づいて、告知先、告知方法、及び告知内容
(例えば、告知条件に適合した診断結果項目、その診断
結果項目に関する治療方法及びそれにかかる料金など)
を決定する(S33−2)。
【0098】その後、診断支援サーバ1は、告知内容提
供処理を行う(S33−3)。具体的には、例えば、診
断支援サーバ1は、決定した告知先がユーザであって、
決定した告知方法がWeb上で告知というものであれ
ば、決定した告知内容を表示した画面をユーザシステム
7に提供して表示させる。また、例えば、診断支援サー
バ1は、決定した告知先がユーザの主治医であって、決
定した告知方法が郵送であれば、決定した告知内容を所
定のプリンタから印刷し、告知内容のプリントアウトを
主治医の住所に郵送するように所定の人間(例えば、診
断支援サーバ1の運営会社の人間)に促す。
【0099】告知内容提供処理の後、診断支援サーバ1
は、課金額通知処理を行う(S33−4)。すなわち、
診断支援サーバ1は、ユーザの診断メニューにある各診
断項目を開示・告知情報DB3Cから取得する。また、
診断支援サーバ1は、各診断項目に対応する診断料金を
課金DB3Iから取得する。更に、診断支援サーバ1
は、各診断項目に対して特定の権利が登録されているか
否かを調べ、登録されていればその使用料を権利DB3
Gから取得する。そして、診断支援サーバ1は、取得さ
れた診断項目、診断料金、及び使用料(この使用料は、
後述する決済が行われた後に、権利DB3G内のデータ
に基づいて所定の研究者に支払われる)に基づいて課金
の額を計算し、計算された課金額を電子メール或いはW
ebページ等の所定の方法でユーザに通知する(又は請
求する)ための処理を行う。
【0100】なお、課金額を通知する(又は請求する)
タイミングは、告知内容提供処理(S33−3)の後に
限られない。例えば、診断メニューが決定された時や、
遺伝子診断の結果が確定した時など、所定のタイミング
で課金額を提供するようにすることができる。
【0101】また、課金額通知処理(S33−4)の通
知方法が、例えば、電子メール或いはWebページであ
る場合には、その電子メール或いはWebページ上に支
払要求受付手段(例えば所定のURLへのショートカッ
トコマンド)を用意し、その支払要求受付手段によりユ
ーザから支払い要求を受けて、それに応答し、課金額を
決済できるようにすることができる。決済方法として
は、例えば以下の2つのうちのいずれか方法がある。
【0102】第1の方法は、いわゆるカード決済(或い
は現金決済)である。この方法では、例えば、所定のW
ebページに所定の情報(例えばカード番号など)が入
力されて、課金額の支払が済んだ旨を示す支払データを
所定のコンピュータシステム(例えば収納代行企業のコ
ンピュータシステム)から受けたときは、診断支援サー
バ1は、当該課金額が決済されたとみなし、その支払デ
ータに基づいて、支払履歴DB3K(図2参照)内の当
該ユーザの支払履歴を更新する。
【0103】第2の方法は、各ユーザが、預託金DB3
L(図2参照)に予め所望の又は所定の金額(本実施形
態ではこれを「預託金」と言う)をプールしておき、支
払要求受付手段により課金額の支払要求を受けた場合に
は、診断支援サーバ1は、預託金DB3Lにプールされ
ている対象ユーザの預託金から当該課金額を差し引くこ
とにより、課金額を決済する方法である。なお、診断支
援サーバ1は、定期的に又は所定タイミングで(例え
ば、診断メニューの作成の際)、対象ユーザの預託金を
確認し、所定の場合に(例えば、その預託金よりも、作
成された診断メニューに基づく遺伝子診断にかかる費用
の方が高い場合に)、預託金の追加をユーザに促す(例
えば、不足金額を追加的にプールするよう対象ユーザに
促す)。それに応答して預託金が追加的にプールされた
時は、預託金DB3L内の対象ユーザの預託金を更新す
る。
【0104】以上が、結果閲覧(図3のS3)について
の説明である。このようにして診断結果(すなわち告知
内容)の提供が行われたときは、提供された診断結果の
内容と提供日時等の履歴が、ユーザIDに対応付けられ
て課金DB3Iに登録される。
【0105】さて、次に、診断結果利用(図3のS4)
について説明する。
【0106】図11は、診療や研究等のために各ユーザ
の遺伝子診断結果を利用する場合の流れを示す。
【0107】各ユーザの遺伝子診断結果を利用しようと
する者(例えば、医師、研究者など、以下、「診断結果
利用元」と言う)は、パーソナルコンピュータ等のコン
ピュータシステム100を用いて、診断支援サーバ1に
対し、所定の情報(例えば、診断結果利用元が医師であ
れば、病院IDやユーザIDなど、診断結果利用元が研
究者であれば、研究機関IDなど)を入力して、ユーザ
の遺伝子診断結果の閲覧を要求する(S300)。ま
た、必要に応じて、診断結果利用元は、どのような情報
を希望するか(換言すれば、希望情報の属性)も診断支
援サーバ1に入力する。
【0108】診断支援サーバ1は、所定の情報が入力さ
れたら、診断結果利用元の認証を行う(S310)。具
体的には例えば、図示しない所定のDBに病院ID或い
は医療機関IDが登録されているか否かを確認し、登録
されていれば、診断結果利用元のログインを認めて次の
S320に進み、登録されていなければ、その旨を診断
結果利用元に通知する。
【0109】診断結果利用元のログインを認めたら、診
断支援サーバ1は、診断DB3H内の各ユーザの診断結
果データと、カルテDB3B内のユーザの各カルテデー
タとを抽出する(S320)。そして、診断支援サーバ
1は、抽出した診断結果データ及びカルテデータの中か
ら、開示・告知情報DB3Cに登録されているユーザの
開示条件(更には、入力された上記希望情報の属性)に
適合するデータ(以下、開示条件マッチデータ)のみを
抽出して(S331)、その開示条件マッチデータを、
診断結果利用元のコンピュータシステム100に提供し
表示させる(S332、S333)。その際、診断支援
サーバ1は、開示条件マッチデータに関連するデータを
疾患情報DB3Eから取得し、そのデータも、診断結果
利用元のコンピュータシステム100に提供し表示させ
る(S332、S333)。
【0110】また、S332及びS333の後、診断支
援サーバ1は、適時に、課金額通知処理を行う(S33
5)。この処理で行われる具体的な動作内容は、図10
のS33−4と略同じである。また、通知された課金額
の決済は、上述した決済方法と同じ方法を採用すること
ができる。
【0111】以上が、診断結果利用(S4)についての
説明である。なお、この流れにおいて、上記閲覧要求を
しても、診断結果利用元が、ユーザが設定した開示条件
中の開示先条件(つまり、診断結果等を開示しても良い
開示先)に適合していなければ、当然に、そのユーザの
診断結果等は診断結果利用元には開示されない。また、
診断結果利用元が開示条件マッチデータを閲覧するため
に料金がかかるのであれば、その料金を支払えば開示す
る旨を通知し、それについて診断結果利用元から承認が
得られたときにのみ、開示条件マッチデータが開示され
る。
【0112】さて、次に、研究結果登録(図3のS5)
について説明する。
【0113】図12は、研究結果登録(図3のS5)に
おける詳細な流れを示す。
【0114】研究機関は、研究機関システム13を用い
て、診断支援サーバ1に対し、研究の結果に関する研究
結果データを入力する(S41)。ここで入力される研
究結果データには、例えば、疾患に関する情報(例え
ば、発見された遺伝子と、その遺伝子が関与する可能性
のある疾患と、その疾患が発症する確率との関係)、治
療・検査法に関する情報(例えば、新たな治療方法や検
査方法に関する情報)、又は、研究結果に関する権利の
情報(例えば、研究結果に対応する診断項目を利用する
ための料金、研究結果を閲覧するための料金、研究結果
が特許になっていればその特許番号やライセンス料な
ど)が含まれている。
【0115】診断支援サーバ1は、研究結果データが入
力されたら、その研究結果データに含まれている各種情
報を、DBシステム3に格納できる様式にして、所定の
DB3E、3F、又は3G等に振り分けて格納する。こ
こで格納された情報に基づいて、例えば、選択可能な診
断項目の数が自動的に増えたり、増えた診断項目につい
ての診断料金及び使用料(ライセンス料)が設定された
りする。
【0116】その後、診断支援サーバ1は、入力された
新たな研究結果データに関連性のある診断結果データや
カルテデータ等(以下、ユーザ関連データ)を探し、そ
のユーザ関連データを持つ各ユーザに、お知らせ情報が
存在する旨を電子メール等の方法で通知する(S41
0)。ここで言う「お知らせ情報」とは、ユーザにとっ
て有用となり得る情報であって、例えば、新たに登録さ
れた研究結果データと、通知対象ユーザのユーザ関連デ
ータとに基づいて作成される(すなわち、お知らせ情報
は、同一の研究結果データを基に作成されたものであっ
ても、その内容はユーザ毎に異なる)。お知らせ情報
は、新たに研究結果データが登録されたときのみなら
ず、他のタイミングで作成されユーザに通知されても良
い。「他のタイミング」の例としては、例えば、診断支
援サーバ1が、所定タイミングで、遺伝子に関する特許
の情報が格納されているDB(図示せず)内を、各ユー
ザのユーザ関連データに基づいて検索し、そのユーザ関
連データに関連性のある特許の情報が見つかったときが
ある。そのときは、その特許の情報(例えば特許公報)
又はそれに派生する情報(例えば、特許公報の内容が簡
略化されたもの)が、各特定のユーザ(更には、特定の
研究機関)に通知される。
【0117】以上、上述した実施形態によれば、ユーザ
の関心分野に基づいて、選択可能な複数の診断項目から
一以上の診断項目が選択され、選択された一以上の診断
項目を基に、自動的に診断メニューが作成されてユーザ
に案内される。これにより、ユーザは、関心分野さえ入
力しておけば、遺伝子診断を受けようとする都度にわざ
わざ自分で診断メニューを作成する必要はないので便利
である。
【0118】また、上述した実施形態によれば、ユーザ
が設定した告知条件に基づいて、ユーザの遺伝子診断の
結果(すなわち、遺伝子診断によって見つかった遺伝子
及びその遺伝子からわかる情報)が告知される。すなわ
ち、遺伝子診断結果中の各診断結果項目は、その内容に
応じて、自動的に、ユーザ所望の告知先に所望のタイミ
ング且つ所望の告知方法で告知される。これにより、ユ
ーザは、知りたい診断結果項目のみについては告知を受
けて、知りたくない診断結果項目については告知を受け
ないようにする又は所望の人間(主治医や自分の親な
ど)に知らせるようにすることができ便利である。
【0119】また、上述した実施形態によれば、ユーザ
が設定した開示条件に基づいて、ユーザの遺伝子診断結
果等が開示される。すなわち、ユーザ関連データ中の各
種情報は、その内容に応じて、自動的に、ユーザが許可
した人間にだけ開示される。遺伝子の研究において困難
な点の一つに所望の質の検体を入手することにあるが、
本実施形態によれば、多数のユーザの検体についての遺
伝子診断結果等を入手することができる可能性があるの
で、従来よりも所望の検体についての遺伝子関連情報が
得やすくなる。また、その遺伝子診断結果等は開示条件
に基づいて開示されるので、ユーザが秘密にしたい情報
は秘密にすることができる。従って、本実施形態によれ
ば、ユーザの匿名性が確保された状態で、ユーザの遺伝
子診断結果等を開示することができ、以って、医学の発
展等に寄与することができる。
【0120】また、上述した実施形態によれば、新たな
研究結果データに基づいて、選択可能な診断項目が増え
て、且つ、それの使用料(ライセンス料)が設定され
る。新たに増えた診断項目が実際に遺伝子診断の際に使
用されれば、その新たに増えた診断項目について権利を
有する研究者に上記使用料が支払われる。このシステム
により、研究者のインセンティブを高めることができ
る。
【0121】ところで、本発明では、例えば次のような
別の実施形態もある。
【0122】図13は、別の実施形態における流れを示
す。
【0123】この別の実施形態は、研究者に対して懸賞
をかけた目的(以下、「懸賞対象」と言う)を与え、そ
の懸賞対象(つまり目的)が達成された場合に、その懸
賞対象を達成した研究者に対して所定の懸賞を与え、そ
れにより、研究者のインセンティブをより高めるという
ものである。懸賞の内容は、この別の実施形態では金で
あるが、金に限らず物品や或るサービスを受ける権利な
ど何でも良い。
【0124】この別の実施形態では、預託金DB3L、
懸賞DB3M、疾患情報DB3E、治療・検査法DB3
F、及び権利DB3Gが使用される。
【0125】預託金DB3Lには、各ユーザに対応し
た、ユーザIDと、事前預託金額と、支払懸賞金額と、
支払手数料額と、利用履歴等とが格納される。「事前預
託金額」とは、ユーザが現在までにプールしている金額
である。「支払懸賞金額」とは、懸賞対象が達成された
時にユーザが支払う金額のことであり、ユーザが懸賞を
かけた懸賞対象別に設定される。「支払手数料額」と
は、設定されている支払懸賞金額が支払われるときにか
かる手数料の額である。「利用履歴」とは、預託金DB
3Lに対する入金及び出金に関する履歴である。
【0126】懸賞DB3Mは、この別の実施形態でDB
システム3に新たに追加されたDBである。懸賞DB3
Mには、一以上の懸賞対象と、各懸賞対象に対する懸賞
金額、各懸賞対象に懸賞金をかけた一以上のユーザのユ
ーザID、及び、後述する懸賞画面を閲覧した者の閲覧
者ID(例えばユーザIDや、研究者のIDなど)とが
格納される。「懸賞対象」とは、前述した通り、懸賞が
かけられた目的であり、例えば、或る疾患の原因となる
遺伝子を発見することや、或る疾患の治療方法を確立す
ること等である。「懸賞金額」とは、対応する懸賞対象
が達成されたときにそれを達成した人間に支払われる金
額である。
【0127】疾患情報DB3E、治療・検査法DB3
F、及び権利DB3Gに格納される情報の内容は、上述
した実施形態と略同様である。
【0128】この別の実施形態では、以下のような流れ
で、研究者に対して所定の懸賞金が支払われる。
【0129】すなわち、まず、診断支援サーバ1は、懸
賞DB3M内のデータに基づいて、各懸賞対象と各懸賞
対象の懸賞金額とを閲覧することができる懸賞画面(例
えば、各懸賞対象と懸賞金額とが一覧で表示された画
面)を生成し、その画面を公開する(すなわち、特定の
又は不特定の人間が見ることができるような状態に置
く)(S803)。
【0130】これにより、ユーザは、ユーザシステム7
を用いて懸賞画面を閲覧することができる。また、ユー
ザは、その懸賞画面上で、所望の懸賞対象に対して、所
望の金額を懸賞金の一部又は全部として入力することが
できる。更に、ユーザは、その懸賞画面上で、新たな懸
賞対象及びその懸賞対象に対する懸賞金を入力すること
ができる。診断支援サーバ1は、懸賞金や新たな懸賞対
象が入力等された場合には、入力された情報に基づい
て、預託金DB3L内のデータや、懸賞DB3M内のデ
ータや、懸賞画面の内容を更新する(S804)。
【0131】また、S803により、研究者は、研究機
関システム13を用いて懸賞画面を閲覧することができ
る(診断支援サーバ1は、所定のタイミングで、懸賞D
B3M内にある懸賞対象及び懸賞金を自動的に所定の研
究者へ通知しても良い)。それにより、研究者は、現在
の懸賞対象を知ることができ、所望の懸賞対象について
研究等をすることができる。研究者は、その研究等によ
って所望の懸賞対象を達成することができたら、その研
究等に関する研究結果データを診断支援サーバ1へ送信
する(S805)。この研究結果データには、研究等に
関する結果だけでなく、どの懸賞対象に対する研究等で
あるかを示すターゲット懸賞対象や、懸賞対象が達成さ
れたときに誰に(或いはどの口座に)懸賞金が支払われ
るべきであるかの支払先の情報も含まれている。
【0132】診断支援サーバ1は、研究結果データを受
信したら、その研究結果データに基づいて、図12を参
照して説明した方法で疾患情報DB3E、治療・検査法
DB3F、及び権利DB3G内のデータを更新する(S
806)。また、その研究結果データは、どの懸賞対象
に対するものであるかという情報と共に、DBシステム
3内の図示しない特定のDBにそのまま格納される(こ
の処理は、上記実施形態でも行われて良い)。
【0133】その後、その研究結果データが、上記ター
ゲット懸賞対象を達成するものであるか否かが判断され
る(この判断は、人間が行うが、将来的にはコンピュー
タが行っても良い)。その結果は、肯定的な判断(すな
わち、S805で受信された研究結果データは、上記タ
ーゲット懸賞対象を達成するものであるという判断)が
されて、その旨が診断支援サーバ1に入力されたら、診
断支援サーバ1は、懸賞DB3M及び預託金DB3L内
を参照して、達成された懸賞対象に対して所望の又は所
定の金額(以下、掛け金)を懸けている各特定ユーザの
事前預託金額から各特定ユーザの掛け金を減額する(S
807)。そして、診断支援サーバ1は、各特定ユーザ
の事前預託金額から減額した掛け金の合計に基づいて、
所定の懸賞金を、上記受信した研究結果データに含まれ
ている支払先へ支払うための処理(例えば、所定の懸賞
金を或る口座から或る口座へ振り込むことを所定の銀行
システムに依頼する処理)を行う(S808)。
【0134】この別の実施形態によれば、研究等の目的
を研究者に与えると共に、その目的が達成されたときに
は、その目的を達成した研究者に懸賞金が支払われるの
で、研究者のインセンティブを高めることができる。な
お、懸賞金は、この別の実施形態のように各ユーザが自
由に投じた金額を含んだ金額とすることもできるし、予
め設定された金額とすることもできる。
【0135】また、この別の実施形態に係るシステム
(以下、対象システム)は、遺伝子に関する研究等に限
らず他の分野に適用することができる。そのことを抽象
的に表現すれば、例えば、次のように表現することもで
きる。すなわち、上記対象システムは、懸賞がかけられ
た研究課題(研究や技術開発等の目的)の告示を行う告
示手段と、新たな研究結果(研究や技術開発の結果)を
入力する入力手段と、入力された新たな研究結果が上記
研究課題に対して所定の条件を満たせば(例えばその研
究課題を達成する又はその達成に貢献すれば)、所定の
宛先(例えば、その新たな研究結果を出した研究者)に
上記懸賞を付与するための処理を行う付与手段とを備え
る。
【0136】以上、本発明の好適な幾つかの実施形態を
説明したが、これらは本発明の説明のための例示であっ
て、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣
旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施するこ
とが可能である。例えば、以下のような変形例が可能で
ある。
【0137】すなわち、例えば、診断結果データに対し
てだけでなく、カルテデータに対しても告示条件又は開
示条件を設定できるようにしても良い。
【0138】また、例えば、DBシステム3内に保存さ
れているカルテデータ等に基づいて、ユーザに有用とな
り得る情報をDBシステム3内又は所定の他のデータベ
ース内から検索し、検索された情報を、所定の宛先(例
えば、告知条件に含まれている告知先、具体例は、ユー
ザやそのユーザの主治医の電子メールアドレス等)に自
動的に提供することもできる。これにより、ユーザの秘
匿性を保ちつつ、ユーザに有用となり得る情報を提供す
ることができる。ここで、「ユーザに有用となり得る情
報」とは、新たな研究結果データや、ユーザの罹患した
疾病の最新治療法に関する情報などである。また、本変
形例及び上記実施形態におけるカルテデータには、ユー
ザIDが付加されていて、患者本人の姓名、生年月日な
どユーザを特定できてしまう情報は含まれていない。ユ
ーザの秘匿性を保つためである。
【0139】また、例えば、ユーザが望めば、ユーザの
個人情報(例えば、住所、氏名、病歴等)とユーザID
(及びパスワード)とを対応付けてDBシステム3に登
録するようにしても良い。この場合、ユーザの個人情報
とユーザID(及びパスワード)は、例えば、「初診
(S1)」や「更新(S2)」における所定のときに登
録することができる。この変形例と、上段の変形例とを
組み合わせることにより、ユーザにより有用となり得る
情報を、所定の宛先に提供することが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシステムの全体を示
すブロック図。
【図2】DBシステム3内の様子を示す図。
【図3】本実施形態のおおまかな流れを示す図。
【図4】ユーザ登録(S11)での流れの第1の例を示
す図。
【図5】ユーザ登録(S11)での流れの第2の例を示
す図。
【図6】初診(図3のS1)における第2のステップ
「検診、検体採取(図3のS12)」での流れを示す
図。
【図7】診断メニューの作成(図6のS120)におけ
る詳細な流れを示す図。
【図8】開示条件や告知条件などを登録するときの流れ
を示す図。
【図9】告知条件の内容の一例を示す図。
【図10】ユーザが結果閲覧(図3のS3)するときの
詳細な流れを示す図。
【図11】診療や研究等のために各ユーザの遺伝子診断
結果を利用する場合の流れを示す図。
【図12】研究結果登録(図3のS5)における詳細な
流れを示す図。
【図13】別の実施形態における流れを示す図。
【符号の説明】
1 遺伝子診断支援サーバシステム 3 遺伝子診断データベースシステム 7 ユーザシステム 9 遺伝子診断会社システム 11 病院システム 13 研究機関システム 17 企業システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 大介 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 (72)発明者 森本 俊彦 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの生体情報を用いてユーザに利益
    を供与することができるシステムであって、 ユーザの生体情報を蓄積する蓄積手段と、 新たな生体関連情報を入力する入力手段と、 入力された前記新たな生体関連情報が、蓄積された前記
    生体情報に関連性があるか否かの判断を行う判断手段
    と、 前記判断の結果、前記入力された新たな生体関連情報
    が、前記蓄積された生体情報に関連性がある場合には、
    前記新たな生体関連情報又はその新たな生体関連情報か
    ら派生する派生情報を前記ユーザへ提供する提供手段と
    を備えるシステム。
  2. 【請求項2】 ユーザの生体情報を用いてユーザに利益
    を供与することができるシステムであって、 ユーザの、一以上の生体項目を含んだ生体情報を蓄積す
    る蓄積手段と、 前記生体情報を前記ユーザに告知する場合の告知条件を
    前記ユーザから受ける告知条件受け手段と、 前記生体情報の中から前記告知条件に適合する生体項目
    のみを選択して前記ユーザへ通知する通知手段とを備え
    るシステム。
  3. 【請求項3】 ユーザの生体情報を用いてユーザに利益
    を供与することができるシステムであって、 ユーザの生体情報を蓄積する蓄積手段と、 前記ユーザの生活習慣又は病歴に関する生活情報を入力
    する入力手段と、 入力された前記生活情報と、蓄積された前記生体情報と
    に基づいて、前記ユーザが現在患っている若しくは将来
    発症し得る疾患それ自体、又は、その疾患を患い得る可
    能性の度合を推測する推測手段と、 推測された前記疾患それ自体又は前記可能性の度合を前
    記ユーザへ通知する通知手段とを備えるシステム。
  4. 【請求項4】 ユーザの生体情報を用いてユーザ又は第
    三者に利益を供与することができるシステムであって、 ユーザの、一以上の生体項目を含んだ生体情報を蓄積す
    る蓄積手段と、 複数の生体項目レベルの各々に対応した告知先の設定を
    前記ユーザから受ける告知先設定手段と、 蓄積された前記生体情報の中から、各生体項目レベルに
    適合した生体項目を選択して、前記各生体項目レベルに
    ついて選択された生体項目を、前記各生体項目レベルに
    対応した告知先へ通知する通知手段とを備えるシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 ユーザの関心分野に基づいてユーザ又は
    第三者に利益を供与することができるシステムであっ
    て、 選択可能な複数の診断項目を記憶する記憶手段と、 ユーザの関心分野を入力する入力手段と、 入力された前記関心分野に基づいて、前記選択可能な複
    数の診断項目の中から一以上の診断項目を選択し、選択
    された前記一以上の診断項目を用いて、前記ユーザへ推
    奨する診断メニューを作成する作成手段と、 作成された前記診断メニューを前記ユーザへ提供する提
    供手段とを備えるシステム。
  6. 【請求項6】 新たな生体関連情報を入力する入力手段
    と、 入力された前記新たな生体関連情報に基づいて、前記選
    択可能な複数の診断項目を更新する更新手段とを更に備
    える請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記新たな生体関連情報に基づいて更新
    された後の診断項目が選択されたときは、前記新たな生
    体関連情報の提供元に所定の料金を支払うための支払処
    理を実行する支払手段を更に備える請求項6記載のシス
    テム。
  8. 【請求項8】 ユーザ以外の第三者に利益を供与するこ
    とができるシステムであって、 懸賞がかけられた生体関連情報の告示を行う告示手段
    と、 新たな生体関連情報を入力する入力手段と、 入力された前記新たな生体関連情報が前記懸賞がかけら
    れた生体関連情報であれば、前記入力された新たな生体
    関連情報の提供元に前記懸賞を付与するための処理を行
    う付与手段とを備えるシステム。
  9. 【請求項9】 ユーザの生体情報を用いてユーザ又は第
    三者に利益を供与することができるシステムであって、 ユーザの、一以上の生体項目を含んだ生体情報を蓄積す
    る蓄積手段と、 前記生体情報を前記ユーザ以外の第三者へ開示する場合
    の開示条件を前記ユーザから受ける開示条件受け手段
    と、 前記生体情報の中から前記開示条件に適合する生体項目
    のみを選択して前記第三者へ開示する開示手段とを備え
    るシステム。
  10. 【請求項10】 ユーザの生体情報を蓄積するステップ
    と、 新たな生体関連情報を入力するステップと、 入力された前記新たな生体関連情報が、蓄積された前記
    生体情報に関連性があるか否かの判断を行うステップ
    と、 前記判断の結果、前記入力された新たな生体関連情報
    が、前記蓄積された生体情報に関連性がある場合には、
    前記新たな生体関連情報又はその新たな生体関連情報か
    ら派生する派生情報を前記ユーザへ提供するステップと
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  11. 【請求項11】 ユーザの、一以上の生体項目を含んだ
    生体情報を蓄積するステップと、 前記生体情報を前記ユーザに告知する場合の告知条件を
    前記ユーザから受けるステップと、 前記生体情報の中から前記告知条件に適合する生体項目
    のみを選択して前記ユーザへ通知するステップとをコン
    ピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  12. 【請求項12】 ユーザの生体情報を蓄積するステップ
    と、 前記ユーザの生活習慣又は病歴に関する生活情報を入力
    するステップと、 入力された前記生活情報と、蓄積された前記生体情報と
    に基づいて、前記ユーザが現在患っている若しくは将来
    発症し得る疾患それ自体、又は、その疾患を患い得る可
    能性の度合を推測するステップと、 推測された前記疾患それ自体又は前記可能性の度合を前
    記ユーザへ通知するステップとをコンピュータに実行さ
    せるためのコンピュータプログラム。
  13. 【請求項13】 ユーザの、一以上の生体項目を含んだ
    生体情報を蓄積するステップと、 複数の生体項目レベルの各々に対応した告知先の設定を
    前記ユーザから受けるステップと、 蓄積された前記生体情報の中から、各生体項目レベルに
    適合した生体項目を選択して、前記各生体項目レベルに
    ついて選択された生体項目を、前記各生体項目レベルに
    対応した告知先へ通知するステップとをコンピュータに
    実行させるためのコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 選択可能な複数の診断項目を記憶する
    ステップと、 ユーザの関心分野を入力するステップと、 入力された前記関心分野に基づいて、前記選択可能な複
    数の診断項目の中から一以上の診断項目を選択し、選択
    された前記一以上の診断項目を用いて、前記ユーザへ推
    奨する診断メニューを作成するステップと、 作成された前記診断メニューを前記ユーザへ提供するス
    テップとをコンピュータに実行させるためのコンピュー
    タプログラム。
  15. 【請求項15】 懸賞がかけられた生体関連情報の告示
    を行うステップと、 新たな生体関連情報を入力するステップと、 入力された前記新たな生体関連情報が、前記懸賞がかけ
    られた生体関連情報であれば、前記入力された新たな生
    体関連情報の提供元に前記懸賞を付与するための処理を
    行うステップとをコンピュータに実行させるためのコン
    ピュータプログラム。
  16. 【請求項16】 ユーザの、一以上の生体項目を含んだ
    生体情報を蓄積するステップと、 前記生体情報を前記ユーザ以外の第三者へ開示する場合
    の開示条件を前記ユーザから受けるステップと、 前記生体情報の中から前記開示条件に適合する生体項目
    のみを選択して前記第三者へ開示するステップとをコン
    ピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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