JPH11224293A - 情報収集支援方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワークを利用し所望する情報の迅速、効
率的且つ容易な取得を可能とする情報収集支援方法及び
システムの提供。 【解決手段】情報募集者（情報レシピエント）からの募
集事項と該募集事項の懸賞を認証するための認証データ
とからなる募集情報の入出力を行う手段３、認証手段
４、情報募集者の懸賞を決済する手段５、募集情報を公
表用募集情報と管理用情報に分割する手段６、公表用募
集情報を公開及び／又は配布する手段７、公表用募集事
項に対する応募情報を入力する手段１０、入力した応募
情報を募集者への分別変換処理を施す手段１１、応募情
報を前記募集者に出力し、該情報に対する前記募集者の
評価情報を入力する手段１２、評価情報を基に情報提供
者（情報ドナー）へ懸賞を配分し各情報応募者の獲得懸
賞額をデータベース１４に出力する手段１３と、報酬の
決済手段１６を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、コンピュータネッ
トワークを用いて、個人が所有又は入手可能な情報を効
率的に収集することを支援する方法及びシステムに関
し、特に、募集情報事項に懸賞を付加して公開又は配布
することにより、情報をより多数の者から迅速に収集可
能とする方法及びシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】個人、もしくは法人等の団体が所望の情
報を取得する方法として、 （１）人に直接聞く； （２）刊行物を検索する； （３）データベース（インターネットを含む）を検索す
る、及び （４）インターネット又はパソコン通信の電子メール
（E-mail）、ニューズグループ、メーリングリスト等で
質問するなどの方法が用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法は下記記載の問題点を有している。

【０００４】上記（１）の場合、収集範囲が限定され広
く情報が集まらない。

【０００５】上記（２）の場合、情報収集に時間がかか
る上、活字化されていない情報は集まらない。

【０００６】上記（３）の場合、効率的にサーチするた
めには専門のサーチャ等に依頼しなければならず、また
データベースの知識、検索の知識等が必要で、簡単に情
報を収集することができない。さらに検索にコストがか
かる上、データベースかされていない情報は収集できな
い。

【０００７】上記（４）の場合、質問に答えてくれる人
は、ボランティアであるために、質及び量において乏し
く、また匿名性に欠けるため、密かに情報収集すること
ができない。

【０００８】すなわち、従来の情報収集方法において
は、個人が所有している情報を、効率的に引き出し、そ
の有効活用を図るためのシステムが存在せず、個人が持
っている情報は、軽視されがちであり、これらの個人の
有する情報を相互に有効利用を図るための特定のシステ
ムの具現化は未だ実現されれていない、というのが実状
である。

【０００９】ところで、情報収集に際して、広範囲性、
高速性、高品質性、匿名性を兼ね備えたシステムが実現
できれば、インターネット等のネットワーク環境をさら
に有効利用することになる。

【００１０】後の説明でも明らかとされるように、本発
明は、かかる技術的課題を本発明者が認識し鋭意研究し
た結果創案されたものであって、情報収集の際して、広
範囲性、高速性、高品質、匿名性などセキュリティを保
障するシステム及び方法を提供することをその目的とす
る。

【００１１】

【発明を解決するための手段】前記目的を達成するする
ために、本発明は、情報募集者（情報レシピエント）が
所望情報（欲する情報や質問等）を入力し、該所望情報
に懸賞情報を付加して公開又は複数端末に配布し、該所
望情報に対する応募情報を情報提供者（情報ドナー）か
ら受け取った際にこれを情報募集者に配信し、該情報募
集者の評価が満足を示す時に前記情報提供者に懸賞（報
酬）の決済を行う、ことを特徴としたものである。

【００１２】また、本発明は、複数の情報処理装置がネ
ットワーク接続されてなるネットワークシステムを用い
た情報収集システムにおいて、情報募集者（情報レシピ
エント）から依頼された情報募集事項に対するスコア又
は懸賞情報を付加し前記情報募集者を特定不能とした状
態で該スコア又は懸賞が付された情報募集事項を公開及
び／又は配信する手段と、情報提供者（情報ドナー）か
らの応募情報を受け付けた際に、前記応募情報を前記情
報提供者を特定不能とした状態で前記情報募集者に供給
する手段と、前記応募情報の中から前記情報者の要求を
満たす応募情報を提供した情報提供者に対して前記情報
募集者による前記スコア又は懸賞に相当する報酬を付与
する手段と、を備える。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明のシステムは、その好まし
い実施の形態において、情報募集者（情報レシピエン
ト）からの募集事項と当該募集事項に懸けられた懸賞を
認証するための認証データとからなる募集情報の入出力
を行う入出力手段（図１の３）と、認証データを認証及
び確認する手段（図１の４）と、情報募集者（情報ドナ
ー）の懸賞を決済する決済手段（図１の５）と、募集情
報を公表用募集情報と管理用情報に分割する分別・変換
処理手段（図１の６）を、備え、管理用情報はデータベ
ース（図１の１４）に蓄積される。本発明の実施の形態
においては、懸賞に替えて、募集情報の重要度等の指標
を表すスコア（得点）を付加する構成としてもよい。

【００１４】そして、本発明は、その好ましい実施の形
態において、公表用募集情報を不特定多数に公開及び／
又は特定の会員に配布する公開・配布手段（図１の７）
と、公表用募集事項に対する応募情報を入力する入力手
段（図１の１０）と、入力した応募情報を情報募集者へ
分別処理し必要に応じて情報提供者の在処を秘匿するよ
うに所定の変換処理を施す分別・変換処理手段（図１の
１１）と、応募情報を前記募集者に出力し、該情報に対
する前記募集者の評価情報を入力する入出力手段（図１
の１２）、評価情報を基に前記情報提供者への懸賞を配
分し各情報提供者の獲得懸賞額をデータベース（図１の
１４）に出力する評価・配分手段（図１の１３）と、報
酬の決済手段（図１の１６）とを含む。

【００１５】本発明は、その好ましい実施の形態におい
て、（ａ）所望する情報に、懸賞を懸けて情報を収集す
ること、（ｂ）コンピュータネットワークにて情報を流
通させること、（ｃ）ネットワーク上での認証・決済シ
ステムと、を組み合わせることにより、人的リソース、
及び人的データベース、から効率的に情報を収集できる
ようにしたものである。

【００１６】すなわち、ＷＷＷサーバ、データベースサ
ーバ及び電子メール等を用いたネットワークシステム上
において、懸賞を懸けられた情報（募集情報）を公開・
配布し、当該募集情報に対する応募情報を高速且つ効率
的に情報募集者に転送し、且つこれらの懸賞の決済が、
ネットワークにおける認証及び決済システムを用いて効
率的に行われることにより、個人が有する情報を高率的
に流通させることができる。

【００１７】本発明の方法及びシステムにおいて、情報
提供者はコンピュータではなく人（システムの利用者）
であるため、様々な質問ができ、さらに、あいまいな質
問、すなわち、質問自体が明瞭に定義されていないよう
な質問事項に対しても回答なりアドバイスが得られるチ
ャンスが増大する。

【００１８】さらに、データベースとしてすでに格納化
されている情報も、人を通して入手することができるた
め、懸賞額により様々な情報を入手することが可能にな
る。

【００１９】すなわち、本発明においては、ネットワー
クで授受可能な情報に、懸賞を懸けること及び当該懸賞
の認証・決済をネットワーク上で行えることにより、情
報の流通を円滑に行うことができる。

【００２０】さらに、懸賞の額を高額なものとした場
合、高度の情報が大量且つ迅速に入手できる可能性も増
大し、逆に、容易に取得可能な情報は低額で集まるとい
う具合に、懸賞に応じて求める情報に応じて懸賞額を可
変させることで、情報の質及び量を変えることができ
る。

【００２１】本発明は、自然科学情報、人文科学情報、
地域情報、人脈組織情報、画像情報などの情報収集に利
用できる。

【００２２】また、インターネットの環境が整ってお
り、知的情報を提供できる大学及び行政府と情報を欲す
る企業との情報流通の架け橋となるシステムであり、産
学官における情報の流通をより活発化にすることも可能
となる。

【００２３】さらに、例えば特許出願処理等の先行技術
サーチのように、複数のデータベース及び出版物からの
検索が必要な情報に対しても、様々な情報源からの情報
収集が可能本発明のシステムを用いることにより、従来
方式では容易に検索できなかった情報を入手できる可能
性を増大するものである。

【００２４】本発明の実施の形態について図面を参照し
てさらに詳細に説明する。説明を容易とするため構成要
素のすべてが１つのシステムに収容している例を示した
が、かかる発明はこの例に限定されるものではなく、分
散型のシステム等、例えば複数のデータベース、入出力
手段に分散されたシステムでも可能である。図１は、本
発明の情報収集システムの好ましい実施の形態のシステ
ム全体をブロック図にて示したものである。

【００２５】図１を参照すると、コンピュータネットワ
ーク２は、様々なプロトコルを用いたコンピュータネッ
トワーク、例えばＴＣＰ／ＩＰを用いたインターネッ
ト、イントラネット、ＩＰＸ／ＳＰＸを用いたネットワ
ーク、もしくは集中管理方式のパソコン通信等を用いる
ことができる。なお本実施例では、最も接続者数が多い
ＴＣＰ／ＩＰ方式のインターネットを用いている。

【００２６】ここで、「情報」とは、コンピュータネッ
トワーク２で媒介できる情報でさえあれば何であっても
よく、例えば、文字、画像、音声、映像等のマルチメデ
ィア情報もＭＩＭＥ等の規格に基づいた電子メールで媒
介することにより可能となる。すなわち、デジタル化で
きるほとんどの情報を扱う。

【００２７】また、「個人が所有する情報」とは、直接
的又は間接的に個人が有している情報で、現在有しなく
ても、調査したり、他人に聞いたりすることによって得
られる情報を含む任意の情報であってよく、特定もしく
は限定されるものではない。これら情報の例を挙げれ
ば、例えば、プログラミングのやり方、コンピュータの
操作・設定の仕方、障害時の対策、実験のやり方等のノ
ウハウに関する情報、実験データ等の技術情報、特定の
機器や製品等の物に関する情報、ある学問に関する学識
情報、実験データ、人物や人脈等の人に関する人物情
報、ある地域の病院や学校等に関する地域情報、風景、
物、生物等の画像情報、音声などの情報、言語の翻訳情
報、言葉の意味などの言語文化に関する情報、マスコミ
の取材のための情報等デジタル化できるすべての情報を
含む。

【００２８】本発明の実施の形態において、「情報募集
者（情報レシピエント）」及び「情報提供者（情報ドナ
ー）」とは、コンピュータネットワーク２を直接又は間
接的に使用できる者であればよく、この条件を満たす者
であれば、世界中の誰であってもよく、ネットワークの
普及により原理的には何億という人が所有する情報の流
通を可能としている。

【００２９】また本発明の実施の形態においては、情報
募集者は、欲しい情報には高い懸賞を付与することで、
より質の高い、情報を得ることができ、逆に、それほど
質や量を要求しない情報では、懸賞を低くすることがで
き、低コストで情報が得られる。

【００３０】さらに、本発明の実施の形態によれば、情
報提供者すなわち報酬を得るものを登録制にして、予
め、その登録者の得意分野、提供可能情報のキーワー
ド、電子メールアカウント等をデータベースに登録して
おき、新たに入力された募集情報の分野、キーワードを
基に該データベースから関連する登録者及び／又は電子
メールアカウントを抽出し、その抽出された適任の登録
者に電子メールで募集情報を配信することにより、情報
の提供の質及び速度を高くすることができる。

【００３１】図１を参照すると、情報募集者１からの募
集事項及び該募集事項に懸けられた懸賞を認証するため
の認証データからなる募集情報の入出力を行うための入
出力手段３は、インターネットのＷＷＷ（ワールド・ワ
イド・ウェブ）サーバ（httpdサーバ）、メールサーバ
（ ＳＭＴＰサーバ及びＰＯＰサーバー）等のコンピュ
ータネットワーク特にインターネットで用いられる入出
力手段である。

【００３２】ここで、「募集事項」とは、欲しい情報、
すなわち質問事項であり、テキスト文書、HTML文書、画
像、音声等のマルチメディア情報等のＷＷＷや電子メー
ルにおいてやり取りできる情報である。

【００３３】「認証データ」とは、懸賞を決済するため
のデータ、例えば該懸賞に相当するプリペードカード又
は電子マネー等のＩＤデータ、会員のＩＤコード及びパ
スワードに関するデータである。これらのデータは、秘
密暗号方式、公開鍵暗号方式等により秘匿処理されてコ
ンピュータネットワークにより送受信されるか、電話、
FAX、プリペード型スクラッチカードにより配信するこ
とができる。

【００３４】該懸賞認証データを認証及び確認する手段
４は、入力された認証データが正規のものかどうか確認
し決済するものであり、入力されたＩＤデータが、情報
収集システムのデータベース１４、又は、外部の電子マ
ネー等の認証機関のデータベースに蓄積されている認証
データと一致するか否か、未使用なものであるか否か等
を確認し、この認証・確認処理の結果、不正、或いは間
違ったものである場合には、送信された募集情報を情報
提供者１に返信し、正当なものならば、決済処理５す
る。

【００３５】本発明の実施の形態においては、外部の認
証機関を用いることも可能であり、この場合、認証デー
タを当該認証機関を通じて認証確認及び決済を行う。

【００３６】情報募集者から懸賞を決済する手段５、１
６は、クレジットカードによる決済、ビットキャッシュ
等のプリペードカードによる決済、電子マネー決済等イ
ンターネット上で行われる決済手段等の何れであっても
よい。また、予め会員登録により、郵送等でクレジット
カード等の番号に変わる会員に与えたＩＤとパスワード
等により決済するようにしてもよい。

【００３７】ここで、「懸賞」とは、情報提供者に対し
て支払われる懸賞であるが、事務手数料等運営に必要な
費用が含まれてもよい。また、懸賞は金額でなくても、
スコア（得点）を用いて、後ほどそのスコアを金銭、
物、情報等に換算することにより決済してもよい。特
に、組織内で情報交流の活性化及び／又は人事評価（質
が高い情報を沢山他人に提供し、多くの懸賞を獲得した
人に対して高い評価を与える。）のために用いられる場
合は、懸賞ではなく、スコアー（得点）を用いる方が好
ましい。

【００３８】このように、プリペードカードや電子マネ
ーにより与えられたＩＤ、暗号及び／又はパスワードを
載せた秘密化又は非秘密化の電子メールを媒介として決
済するか、或いは、ＷＷＷサーバー上での直接のやり取
りにて行う。これらの決済処理及び操作は、直接、情報
募集者が行わずに、代行するようにしてもよいことは勿
論である。

【００３９】再び図１を参照すると、募集情報を公表用
募集情報と管理用情報に分割変換処理する分割・変換処
理手段６は、募集情報を認証データと募集事項に分割
し、認証データと募集事項の各々に、同じＩＤ、発行
日、期限、懸賞額、評価基準等のデータを割り振る（書
き込む）ことにより、公表用募集情報と管理情報に変換
する機能を備えている。ただし、募集がＷＷＷサーバを
介しての募集である場合には、予め公表用募集情報と管
理情報に変換処理することが可能である。ファイルの分
割、書き込み等は通常よく用いられる方法、例えばオペ
レーティングシステムＵｎｉｘに実装されるａｗｋやｐ
ｅｒｌなどのテキスト処理系の言語及び／又は命令を用
いる方法でよい。

【００４０】募集事項及び懸賞額を不特定多数に配布す
る手段（公開手段）７は、インターネットのＷＷＷサー
バ上に設けたホームページにての公開又はメーリングリ
スト、ニューズグループなどインターネットを介して配
布するものである。また、新聞や雑誌等の活字メディ
ア、有線及び又は無線のテレビやラジオ等のメディアな
ど、不特定多数の人に宣伝する手段も含むことは勿論で
ある。

【００４１】募集事項及び懸賞額を特定の会員に配布す
る手段（配布手段）７は、予め又は応募の後に、電子メ
ールのアカウント（アドレス）と得意分野、居住地域な
どの情報提供可能な情報のキーワードを登録しておいた
データベース上の情報を基に、応募情報事項の分野に関
する会員を抽出し、当該会員に電子メールにて、公表用
募集情報を配布する。

【００４２】分別・変換処理手段１１は、情報提供者
８、９からネットワーク２を経て入力手段１０を介して
入力された応募情報を、分別処理及び／又は変換処理す
るものであり、応募情報の必要事項を電子メール形式に
変換し、応募情報がどの募集情報に対するもでるのかを
識別し、情報提供者のメールアドレス(from:情報)を削
除変換し、メールのヘッダーに書き込む手段であり、電
子メールでの提供者への送信、情報提供者の特定不能、
データベースへの蓄積のために行われる。ただし、電子
メール送信のためには、ヘッダー情報を書き換えること
なしに、メールサーバ例えばsendmail等の命令の引数と
して直接アドレスを与えたり、別名（aliases）を用い
てメールを送信するなど、通常よく行われる方法を用い
ることができる。

【００４３】入出力手段１２は、当該分別変換処理され
た応募情報を募集者に出力（納品）するとともに、該出
力した情報に対する評価情報を募集者から入力する。募
集者へ応募情報を出力する際、応募情報のノイズを少な
くするために、募集情報中のキーワードを用いて応募情
報をフィルターにかけて、関係しないノイズ情報を取り
除くなどの手段を行ってもよいことは勿論のことであ
る。

【００４４】評価・配分手段１３は、評価情報を基に提
供者への懸賞を配分し、点数化してデータベース１４に
蓄積する。蓄積された点数は、金銭や物品と交換又は新
たら情報募集のために再利用されてもよい。

【００４５】データベース１４は、募集者のメールアド
レス等の情報、質問事項、懸賞、期限等の募集情報、認
証・決済のためのIDの情報、募集事項に対する応募情
報、登録された情報提供者（情報ドナー）の得意分野、
提供可能な情報のキーワード、電子メールアドレス、住
所、氏名、振込先の銀行口座等の情報、獲得懸賞額の情
報、応募情報に対する評価情報等を蓄積する。情報によ
ってはコンピュータネットワークを介して閲覧可能にし
てもよい。

【００４６】照会・公開手段１５は、データベース１４
に蓄積された情報及び獲得懸賞額の照会及び公開するた
めの手段であり、例えば、インターネットＷＷＷサーバ
とデータベースサーバから構成される。

【００４７】照会・公開手段１５は、データベース１４
に蓄積された各応募会員の獲得賞金、一定期間経過した
募集事項及びその応募情報をコンピュータネットワーク
２にて公開する。また照会された獲得賞金額を確認し
て、賞金獲得者は獲得賞金を請求することができる。さ
らに、照会・公開手段１５は、一定期間経過した募集事
項及び応募情報を公開することにより、応募情報の質を
向上させる。

【００４８】決済手段１６は、情報提供者の請求に応じ
てデータベース１４に蓄積された懸賞を決済するための
手段である。すなわち獲得賞金を賞金獲得者に決済する
ためのものであり、銀行口座への振り込み、電子マネー
等、公知の方法を用いて決済処理を行う。

【００４９】本発明の実施の形態において、懸賞は、情
報募集者による情報の質の評価及び／又は情報提供の速
さにより評価することにより、競争原理が働き、より質
が高く、高速な情報収集を行うことができる。

【００５０】

【実施例】上記した発明の実施の形態についてさたに詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て以下に説明する。図１は、本発明の一実施例のシステ
ム構成を示すブロック図である。

【００５１】図１を参照すると、本発明の一実施例にお
いて、情報収集支援システムは、第１の入出力手段３
と、認証・確認手段４と、第１の決済手段５と、第１の
分別・変換処理手段６と、公開・配布手段７と、入力手
段１０と、第２の分別・変換処理手段１１と、第２の入
出力手段１２と、評価・分配手段１３と、データベース
１４と、照会・公開手段１５と、第２の決済手段１６
と、を備え、コンピュータネットワーク２を介して情報
募集者１、複数の情報提供者８、９に接続される。

【００５２】情報を欲する者、すなわち情報募集者１
は、インターネット等のコンピュータネットワーク２を
通して、ＷＷＷサーバやメールサーバー等の第１の入出
力手段３に募集情報（募集事項＋認証データ）を出力す
る。

【００５３】第１の入出力手段３に入力された募集情報
は、認証確認手段３において、認証データが正しいか否
かが確認され、正しくない場合には募集情報は募集者に
返送され、一方、認証データが正しい場合には、第１の
決済手段５により認証データを基に、決済手段５で決済
処理が行われる。

【００５４】次に、第１の分割・変換処理手段６にて、
募集情報を認証データと募集事項に分割し、それぞれ同
じＩＤ、発行日、期限、懸賞額、評価基準等のデータを
割り振る（書き込む）ことによりそれぞれ公表用募集情
報と管理情報に変換し、公表用情報はＷＷＷサーバ及び
メールサーバによる公開手段７にてインターネット等の
コンピュータネットワーク２を通して公表・配布され、
管理情報はデータベース１４に蓄積され後の処理に利用
される。

【００５５】公表又は配布された応募情報に応答可能な
情報提供者８、９は、インターネットのＷＷＷサーバに
アクセス又は電子メールにて応募情報を入力手段１０に
送信する。

【００５６】入力された応募情報は、第２の分別・変換
処理手段１１にて、どの募集情報に対する応募情報かに
より分別され、第２の入出力手段１により２電子メール
にてインターネット２を介して情報募集者１に送信す
る。

【００５７】複数の情報提供者８、９からの各応募情報
について情報募集者１に送信すると共に、評価用のシー
トも添付し、情報募集者１側では、情報提供者８、９か
ら送信された応募情報に対する内容及び応答速度等に基
づき取得した応募情報に対する満足度を評価の上、返送
する。

【００５８】情報提供者１からの評価情報をメールサー
バからなる第２の入出力手段１２で入力した際に、該評
価情報を評価・分配手段１２に渡し、評価・分配手段１
２では、応募に対する期限が経過した時点で評価し、懸
賞の獲得額を、一又は複数の情報提供者に分配してその
結果をデータベース１４に蓄積する。

【００５９】データベース１４に蓄積された獲得懸賞
は、インターネット２を通じて、ＷＷＷサーバの照会・
公開手段１４で応募会員のＩＤとパスワードを確認の
上、獲得懸賞額の確認を行う。

【００６０】また、照会・公開手段１５では、応募情報
及び募集情報の公開を一定期間後に行い、蓄積される相
乗効果による情報の質の向上を図る。

【００６１】懸賞を獲得した情報提供者は、決済手段１
６に，電子メール、電話、もしくはファクシミリ伝送等
により連絡することにより、獲得懸賞が電子マネー又は
銀行振込等の手段により支払われる。

【００６２】本発明の別の実施例として、例えば情報募
集者（人又は組織）に対して予めスコアを賦与してお
き、情報提供者が、上記した情報収集支援システム１７
を利用して情報提供をいかほど行っているかを、情報募
集者から情報提供者に与えられた報酬（スコア）の累計
で評価し、情報応募の貢献度を、例えば研究活動の評価
の一部として利用するようにしてもよい。

【００６３】以上、本発明の一実施例について説明して
きたが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定される
ものでなく、本発明の原理に準ずる各種形態、変形を含
むことは勿論である。

【００６４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。

【００６５】本発明によれば、個人が所有するデータを
コンピュータネットワークを通して効率的に収集するこ
とができ、情報の有効活用、情報検索の効率化を達成す
ることができるという効果を奏するものであり、その実
用的価値は極めて高い。

【００６６】また従来方式では、活字化、データベース
化されていない技術、人脈、経営に関する情報を取得す
るには、高いコストと労力が必要であったが、本発明に
よれば、極めて容易且つ安価にこれらの情報が取得可能
としている。

【００６７】また、従来、知識がある人、沢山の情報を
持った人は、それを有効に生かす方法が少なく知識に見
合う報酬を得ることが少なかった。本発明によれば、情
報提供者は、情報募集の募集情報（質問）に対する情報
の提供と引き換えに、報酬を得ることができ、さらに本
発明のシステムを介して決済処理等がなされるために、
報酬を得ることも容易となり、円滑な情報の流通を可能
とするものである。

【００６８】本発明のシステムでは、情報収集者は匿名
で情報を募集（質問）することができるので、情報を収
集していることを知られることからくる、不利益、恥じ
らいが生ぜず、応募する方も同様にというように、情報
の流通を円滑に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のシステム構成を示ブロック
図である。

【符号の説明】

１ 情報募集者 ２ コンピュータネットワーク ３ 入出力手段 ４ 認証・確認手段 ５ 決済手段 ６ 分別・変換処理手段 ７ 公開・配布手段 ８ 情報提供者 ９ 情報提供者・懸賞獲得者 １０ 入力手段 １１ 分別・変換処理手段 １２ 入出力手段 １３ 評価・分配手段 １４ データベース １５ 照会・公開手段 １６ 決済手段 １７ 情報収集支援システム

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報募集者の所望情報を入力し、該所望情
   報に懸賞情報を付加して公開又は複数端末に配布し、 該所望情報に対する応募情報を情報提供者から受け取っ
   た際にこれを情報募集者に配信し、該情報募集者の評価
   が満足を示す時に前記情報提供者に懸賞の決済を行う、
   ことを特徴とする情報収集方法。
2. 【請求項２】複数の情報処理装置がネットワーク接続さ
   れてなるシステムを利用した情報収集の方法において、 （ａ）情報を欲する情報募集者からの依頼に基づき、前
   記情報募集者が欲する情報（「情報募集事項」という）
   に対して更に懸賞情報を付加し、該情報を、予め定めら
   れた１又は複数の特定者、及び／又は、１又は複数の任
   意の不特定者に、配布する工程、 （ｂ）前記情報募集者が所有する情報処理装置にネット
   ワークを介して接続する情報処理装置において前記情報
   募集事項に対する応答として送られてきた応募情報から
   必要な情報を抽出し前記情報募集者の前記情報処理装置
   に送付する工程、及び、 （ｃ）受け取った応募情報の中から前記情報募集者の要
   求を満たす応募情報の提供者に対して報酬を付与する工
   程、 を含み、 個人が所有する情報からの円滑的な情報収集を支援する
   ようにしたことを特徴とする情報収集支援方法。
3. 【請求項３】複数の情報処理装置がネットワーク接続さ
   れてなるネットワークシステムを用いた情報収集システ
   ムにおいて、 情報募集者から依頼された情報募集事項に対するスコア
   又は懸賞額を付加し前記情報募集者を特定不能とした状
   態で該スコア又は懸賞額が付された情報募集事項を公開
   及び／又は配信する手段と、 情報提供者からの応募情報を受け付けた際に、前記応募
   情報を前記情報提供者を特定不能とした状態で前記情報
   募集者に供給する手段と、 前記応募情報の中から前記情報募集者の要求を満たす応
   募情報を提供した情報提供者に対して前記情報募集者に
   よる前記スコア又は懸賞額に相当する報酬を付与する手
   段と、 を備えたことを特徴とする情報収集システム。
4. 【請求項４】前記応募情報を提供した情報提供者毎に前
   記スコアを計数管理する手段を備えたことを特徴とする
   請求項３記載の情報収集システム。
5. 【請求項５】複数の情報処理装置がネットワーク接続さ
   れてなるネットワークシステムを用いた情報収集システ
   ムにおいて、 情報募集者からの募集事項と当該募集事項に懸けられた
   懸賞を認証するための認証データとからなる募集情報の
   入出力を行う手段と、 前記認証データを認証する手段と、 前記情報募集者の懸賞を決済する手段と、 前記募集情報を公表用募集情報と管理用情報に分割する
   手段と、 前記公表用募集情報を不特定多数に公開及び／又は特定
   の会員に配布する手段と、 前記公表用募集事項に対する応募情報を入力する手段
   と、 前記入力した応募情報を募集者へ分別処理し必要に応じ
   て情報提供者の在処を秘匿するように所定の処理を施す
   手段と、 前記分別処理された応募情報を前記募集者に出力し、該
   情報に対する前記募集者の評価情報を入力する手段と、 前記評価情報を基に前記情報提供者への懸賞を配分し、
   各情報提供者の獲得懸賞額をデータベースに出力する手
   段と、 を備えたことを特徴とする、情報収集支援システム。
6. 【請求項６】前記募集情報及び応募情報を前記データベ
   ースに蓄積する手段と、 前記データベースに蓄積された情報及び獲得懸賞額を照
   会する手段と、 前記情報提供者の要求に応じて蓄積された点数を決済す
   る手段と、 をさらに含むことを特徴とする請求項５記載の情報収集
   支援システム。
7. 【請求項７】前記懸賞のための課金を認証及び決済を電
   子メールに記述されたＩＤ情報を認証することにより行
   うことを特徴とする請求項５記載の情報収集支援システ
   ム。
8. 【請求項８】前記懸賞のための課金の決済を、プレペイ
   ドカード又は電子マネーを用いることを特徴とするある
   請求項５記載の情報収集支援システム。
9. 【請求項９】前記情報募集者からの募集事項と当該募集
   事項に懸けられた懸賞を認証するための認証データとか
   らなる募集情報の入出力、前記分別処理された応募情報
   を前記募集者への出力、及び、該情報に対する前記募集
   者の評価情報を入力が電子メールを介して行われる、こ
   とを特徴とする請求項５記載のの情報収集支援システ
   ム。
10. 【請求項１０】前記公表用募集情報を不特定多数に対す
    る公開としては、インターネットのＷＷＷ（ワールドワ
    イドウエッブ）サーバによる公開で行い、且つ、特定の
    会員への配布を電子メールによる配信で行う、ことを特
    徴とする請求項５記載の情報収集支援システム。