JP2002024385A - 遺伝子情報管理システム及びその管理方法 - Google Patents

遺伝子情報管理システム及びその管理方法

Info

Publication number
JP2002024385A
JP2002024385A JP2000200286A JP2000200286A JP2002024385A JP 2002024385 A JP2002024385 A JP 2002024385A JP 2000200286 A JP2000200286 A JP 2000200286A JP 2000200286 A JP2000200286 A JP 2000200286A JP 2002024385 A JP2002024385 A JP 2002024385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
genetic
doctor
information
individual
encrypted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000200286A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyo Yamauchi
教世 山内
Keita Sakurai
圭太 櫻井
Yasumasa Hirooka
泰正 弘岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coreflow Technologies Kk
JUNSEIKAI
KEIS CONSULTING Ltd
Original Assignee
Coreflow Technologies Kk
JUNSEIKAI
KEIS CONSULTING Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Coreflow Technologies Kk, JUNSEIKAI, KEIS CONSULTING Ltd filed Critical Coreflow Technologies Kk
Priority to JP2000200286A priority Critical patent/JP2002024385A/ja
Publication of JP2002024385A publication Critical patent/JP2002024385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人の遺伝子情報やこれに基づいた最適な医
療技術情報を提供でき、且つ、個人の遺伝子情報を漏曳
させない高度なセキュリティを確保する。 【解決手段】 被検者個人の遺伝子検査票に同個人及び
同検査を担当した医師の電子署名を施した署名済遺伝子
検査票を生成し、この署名済み遺伝子検査票を暗号化し
て暗号化検査票(例えば被検者個人と担当医師のそれぞ
れの暗号鍵によって2重に暗号化される)を作成する手
段(12)と、被検者個人が同意した閲覧許可者のID
が含まれ、かつ暗号化検査票と遺伝子検査の結果を記録
した遺伝子情報レコードを対にして閲覧することを許可
する閲覧許可証を作成する手段(12)と、暗号化検査
票、遺伝子データレコード、及び閲覧許可証を組にして
保持する手段(13)とを備える。暗号化検査票、遺伝
子データレコード、及び閲覧許可証の記録の編集及び/
又は閲覧が管理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、個人の遺伝子情
報を管理するシステム及び方法に係り、特に、遺伝子治
療や病気予防に個人の遺伝子情報を有効に活用する一方
で、かかる遺伝子情報を管理する上でのセキュリティ確
保を確実化した遺伝子情報管理システム及びその管理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療の分野では、患者の疾患
に対して医師の指示で検査が行われ、医師による診断と
治療が為されるとともに、この過程は診療禄に記録保存
されている。また、治療に必要な薬剤は、製薬会社から
提供される技術情報に基づいて医師の判断で処方され
る。処方された薬剤も当然、診療録に記憶保存されてい
る。
【0003】一方、健康な人も将来ガンなどの疾患に侵
された場合の負担を軽減する為に、治療中の疾患や既往
歴の申告の上で私的保険に加盟することができる。この
加盟時の患者の診療歴や既往歴情報などは当該保険機関
が守秘義務を負うべき情報である。
【0004】近年の情報化により、これらの医療に関す
る情報はネットワーク環境下にあるコンピュータシステ
ムの電子的な媒体に電子カルテ(例えば特開平11−3
53404号「電子カルテシステム」など)やデータベ
ースとして保存されるケースが増加している。
【0005】しかし、これらのシステムの情報漏洩上の
観点から、その安全性は必ずしも万全と言い切れるもの
ではない。例えば、上記に例示した特開平11−353
404号「電子カルテシステム」の場合、患者の個人情
報、診療記録、遺伝子検査結果を別々のデータファイル
として分割保存することでプライバシーを保護するとし
ているが、個人の特定を目的として多数の遺伝子検査結
果の検索依頼があった場合、個人情報の漏洩に必ずしも
耐え得るものではなかった。
【0006】その一方で、電子カルテやデータベースの
個人情報に対する機密性や安全性を高めるほど、それら
の利便性や利用価値は減殺されるという指摘もなされて
いる。
【0007】このような状況下において、現在、このヒ
ト遺伝子の全配列解読に向けて精力的な活動が為されて
おり、間もなく解読が完了するとされている。今後は個
々の遺伝子の機能や特定の遺伝子と疾病の関係の解明、
遺伝子配列の情報を利用した薬剤や治療技術の開発が盛
んになるものと思われる。すでに多くの医療研究機関で
は、個人の同意のもとに血液や組織の提供を受け、遺伝
子解析やその結果に基づく治療技術の開発が進められて
いる。
【0008】したがって近い将来、個人の持つ遺伝子の
変異や多型などの遺伝子情報から最適な治療法や薬剤処
方の選定、特定の疾病にかかる可能性を予見する予防医
療、遺伝子の異常自体を修復する遺伝子治療技術などが
発展する期待されている。
【0009】その一方で、個人の遺伝子配列の情報はA
GCTの4種の文字で記述される曖昧さのない、電子化
し易いデジタル情報であるため、その取り扱いについて
医療機関等の対応が技術的にも倫理的にも十分でないと
いう指摘があり、議論されているところである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような遺伝子医療
においては、個人の遺伝子情報を把握し管理することが
重要であるが、その一方で、個人の遺伝子情報は、その
個人の先天的体質等、生体としての根源を表わすことか
ら、十分に保護されるべきプライバシーでもある。した
がって遺伝子医療においては、担当医師が個人の遺伝子
情報に基づいた最適な医療技術情報を得ると同時に、個
人の遺伝子情報を不用意に漏曳させない情報管理システ
ムが必要である。特にネットワーク環境における不法な
情報取得、漏洩等の違法行為はその多くが機関内部の犯
罪とされており、十分な対応が必要である。
【0011】更に、近い将来、遺伝子検査は発病後に実
施されるだけではなく、健康診断や人間ドック等でスク
リーニングとして予防的に実施される。このような場合
に、検査結果を個人のかかりつけ医や専門医に安全かつ
有効に伝達することが求められる。この「有効」とは以
下のような意味である。単純に遺伝子情報だけを記録し
たデータベースの場合、仮にある遺伝子情報とその検体
を提供した個人の対応がわかっていたとしても、臨床に
おいて医師が診断、治療に用いるには不十分であり、無
診察治療と判断される可能性がある。したがって遺伝子
検査の結果である個人遺伝子情報にはその個人を特定で
きる情報と医師の証明とが付随している必要がある。こ
の医師の証明が無いと、有効ではない。この有効性の確
保と上述のプライバシー保護の要件とは両立されなけれ
ばならない。
【0012】単一遺伝子の欠陥による家族性の遺伝病以
外に、高血圧や高脂血症、糖尿病など、複数の遺伝子と
生活習慣や生活環境が複雑に関連している疾患に対する
最適な治療法の選定には、多数の患者について、遺伝子
情報のみならず患者の年令、性別、既往歴、家族歴、生
活習慣等の情報から、統計的に有意な疫学的知見を得る
ことが重要である。更に医師による治療以外にも、市販
の薬品や化粧品など、体質によって効果が違ったり、副
作用を起したりする可能性のある製品の使用に関して、
消費者の遺伝的体質や既往歴と遺伝子情報とを照合する
ことができれば、より有効かつ安全な利用が可能であ
る。また、多数の遺伝子情報と治療歴、家族暦等のデー
タが対になったデータベースは、新規の治療技術や薬品
の開発にとって有益な情報をもたらす。
【0013】個人とその遺伝子情報については倫理や権
利の問題が未解決で、遺伝子情報の所有権や遺伝子情報
を「知る権利」、「知らされない権利」など、遺伝子検
査の実施とその結果の扱いについて様々な問題が発生す
る可能性があり、現状ではすべてについて社会的コンセ
ンサスは得られていない。したがって個人の遺伝子情報
を管理する情報システムにおいては、これら多様な問題
のいかなる将来的帰趨にも対応できなければならない。
【0014】個人の遺伝子情報に基づいて最適な治療や
予防を施す、いわゆるテーラーメイド医療は、従来の製
薬会社等のサプライヤから薬品、製品やサービスについ
て一般的な技術情報が提供されるだけでは実施困難で、
患者個人の遺伝子情報を安全かつ有効に運用することが
求められる。このことは、私的な医療保険や生命保険へ
の加盟において、遺伝子情報に基づく将来の定量的なリ
スクを知り、最適な保険プランを設定するなどの場合に
も同様である。
【0015】本発明は、上述した従来技術が抱える状況
に鑑みてなされたもので、疾患の治療や予防医療におい
て個人の遺伝子情報やこれに基づいた最適な医療技術情
報を提供することができ、且つ、個人の遺伝子情報を不
用意に漏曳させない高度なセキュリティが確保された遺
伝子情報管理システム及びその管理方法を提供すること
を、第1の目的とする。
【0016】また、本発明は、医師の診断及び治療に対
しては必要十分な個人の遺伝子検査情報を提供でき、こ
の検査結果が正しく同個人のものであることを証明で
き、同個人の同意に基づいて他の医師に同検査結果の閲
覧を許可する電子紹介が可能な遺伝子情報管理システム
及びその管理方法を提供することを、第2の目的とす
る。
【0017】さらに、本発明は、許可された第三者が個
人情報とその遺伝子情報を閲覧及び分析して医療技術の
研究開発に活用することができ、且つ、同個人は姓名の
特定など、プライバシーを侵害されること無く、かかる
研究開発による有益な情報を入手することができる遺伝
子情報管理システム及びその管理方法を提供すること
を、第3の目的とする。
【0018】さらにまた、本発明は、製薬会社や保険会
社などの事業者が個人の遺伝子情報に基づく有益な薬剤
情報やサービス情報を発生させることができ、且つ、同
個人は姓名の特定など、プライバシーを侵害されること
無く、かかる情報を入手することができる遺伝子情報管
理システム及びその管理方法を提供することを、第4の
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る遺伝子情報管理システムは、その一態
様として、被検者個人の遺伝子検査の実施を同定する遺
伝子検査票に同個人及び同検査を指示・担当した医師若
しくは検診機関の電子署名を施した署名済の遺伝子検査
票を生成する手段と、この署名済みの遺伝子検査票を暗
号化して暗号化検査票を作成する手段と、前記被検者個
人の同意によってのみ記録される閲覧許可者のIDが含
まれ、かつ前記暗号化検査票と前記遺伝子検査の結果を
記録した遺伝子情報レコードを対にして閲覧することを
許可する閲覧許可証を作成する手段と、前記暗号化検査
票、前記遺伝子データレコード、及び前記閲覧許可証を
組にして保持する保持手段とを備え、前記暗号化検査
票、前記遺伝子データレコード、及び前記閲覧許可証の
記録の編集及び/又は閲覧を管理するようにしたことを
特徴とする。
【0020】好適には、前記暗号化検査票作成手段は、
前記被検者個人と前記担当医師のそれぞれの暗号鍵によ
って2重に暗号化された暗号化検査票を作成する手段に
構成される。また、例えば、前記閲覧許可証作成手段
は、前記被検者個人の暗号鍵と対を成す復号鍵を前記担
当医師の暗号鍵で暗号化した暗号化個人復号鍵の情報を
有する閲覧許可証を作成する手段として構成される。
【0021】さらに、好適には、前記保持手段に保持さ
れている情報の閲覧を希望する希望者のIDと前記閲覧
許可証に記録された許可許可者の登録IDと照合する照
合手段と、この照合手段により照合がとれた場合にのみ
前記遺伝子情報、前記暗号化検査票,及び前記暗号化個
人復号鍵を前記閲覧許可者に与える付与手段とを備え
る。この場合、前記暗号化個人復号鍵を前記閲覧許可者
の復号鍵で復号して前記被検者個人の復号鍵を得る復号
鍵取得手段と、この被検者個人の復号鍵で前記暗号化検
査票を復号化し、この復号結果を更に前記閲覧許可者の
復号鍵で復号化して前記署名済の遺伝子検査票を得る検
査票取得手段とを備えることが望ましい。なお、二つの
複合鍵を使う順番は、暗号化の際の順番に依存する。よ
って、複合鍵を使用する順番は暗号鍵による暗号化の際
の順番によって決定される。
【0022】また、本発明に係る遺伝子情報管理システ
ムの別の態様によれば、前記担当医師から出された前記
被検者個人の他の医師への紹介依頼を電子的に処理する
電子紹介手段を備え、この電子紹介手段は、前記紹介依
頼の受諾を電子的に確認する手段を有するシステムが提
供される。この場合、好適には、前記電子紹介手段は、
前記他の医師の暗号鍵を電子的に前記担当医師に送る手
段と、前記担当医師が前記被検者個人の暗号鍵と前記他
の医師の暗号鍵を用いて前記署名済みの遺伝子検査票か
ら別の暗号化検査票を作成する手段と、前記他の医師の
IDが閲覧許可者として記録された別の閲覧許可証を作
成する手段と、前記別の暗号化検査票と前記別の閲覧許
可証を前記保持手段に追加して保持させる手段とを有す
ることである。
【0023】さらに、本発明の遺伝子情報管理システム
の別の態様によれば、前記被検者個人と担当医師以外の
許可された第三者が同担当医師の登録ID、並びに、同
個人の登録ID、遺伝子情報、及び、既往歴、家族暦、
生活習慣を含む個人データを相互に関連付けて閲覧する
手段と、前記第三者の有する製品やサービスに関する前
記被検者個人への適応情報を同個人の登録IDに対応付
けられた情報提供レコード及び/又は前記担当医師の登
録IDに対応付けられた情報提供レコードとして生成す
る手段と、これらの情報提供レコードを前記被検者個人
及び/又は前記担当医師が閲覧可能な状態で前記保持手
段に保持させる手段とを備える。
【0024】なお、上述の各構成において、好適な一例
として、少なくとも前記保持手段は、同管理システムの
遺伝子データバンクシステムに構築される遺伝子情報管
理システムが提供される。また、この構成において、少
なくとも前記遺伝子検査票作成手段、前記暗号化検査票
作成手段、及び閲覧許可証作成手段は、前記遺伝子シス
テムのクライアントとして稼動するコンピュータシステ
ムに構築されていてもよい。
【0025】一方、前記目的を達成するため、本発明に
係る遺伝子情報管理方法によれば、被検者個人の遺伝子
検査の実施を同定する遺伝子検査票に同個人及び同検査
を指示・担当した医師若しくは検診機関の電子署名を施
した署名済の遺伝子検査票を生成し、この署名済みの遺
伝子検査票を暗号化して暗号化検査票を作成し、前記被
検者個人の同意によってのみ記録される閲覧許可者のI
Dが含まれ、かつ前記暗号化検査票と前記遺伝子検査の
結果を記録した遺伝子情報レコードを対にして閲覧する
ことを許可する閲覧許可証を作成する、ことを特徴とす
る。例えば、前記暗号化検査票は、前記被検者個人と前
記担当医師のそれぞれの暗号鍵によって2重に暗号化さ
れることが望ましい。
【0026】本発明のその他の態様に係る具体的な構成
及び特徴は、以下に記す発明の実施形態及び添付図面に
より明らかにされる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態の一
例を添付図面に基づき説明する。
【0028】図1は、この実施形態における遺伝子情報
管理システムの概要構成図を示す。この遺伝子情報管理
システムは、個人の遺伝子情報に基づいて為される治療
や医療サービス、更には同情報に基づいて製造される製
品を提供する等の業務に利用されるシステムである。
【0029】同図に示す如く、この遺伝子情報管理シス
テム10は、遺伝子データバンクシステム11及び閲覧
編集システム12(12A〜12E)を備え、遺伝子デ
ータバンクシステム11がインターネットなどの通信手
段13を介して閲覧編集システム12(12A〜12
E)に接続されている。
【0030】遺伝子データバンクシステム11及び閲覧
編集システム12は、サーバ・クライアントシステムと
して稼動する構成であり、通信手段13を介して、通信
プロトコルの元に相互にデータ通信可能になっている。
【0031】遺伝子データバンクシステム11は、サー
バと遺伝子データバンク(データベース)とを備えた中
央コンピュータシステムから成り、遺伝子情報や各種デ
ータ、情報の蓄積のほかに、システム全体の管理運用を
行って遺伝子情報を集中管理する。
【0032】また、閲覧編集システム12はクライアン
トを構成するローカルのコンピュータシステムから成
り、病院、研究開発機関、保険業者、製薬会社などのサ
イトに置かれている。医師などは、この閲覧編集システ
ム12を用いて、遺伝子データバンク11内の遺伝子情
報の閲覧や編集を行うことができる。なお、各閲覧編集
システム12(12A〜12E)には、個人のプライバ
シー情報に接触する機会のある者が保持した、セキュリ
ティを担うセキュリティシステム14が搭載される。こ
のように、セキュリティシステム14と閲覧編集システ
ム12は局所的なコンピュータ装置内で連携して機能す
る。
【0033】次に、この遺伝子情報管理システム10の
主要部を成す遺伝子データバンクシステム11、セキュ
リティシステム14、及び閲覧編集システム12(12
A〜12E)の機能を詳細に説明する。なお、この機能
は、遺伝子データバンクシステム11、セキュリティシ
ステム14、及び閲覧編集システム12の3者にインス
トールされたメモリ(記録媒体)に記録されたソフトウ
ェアプログラムが相互に連携して達成される。
【0034】1.遺伝子データバンクシステムの機能 遺伝子データバンクシステム11は、以下に列挙する情
報を蓄積するとともに、その内容を閲覧編集システム1
2が編集及び閲覧するときの動作を管理する。この情報
蓄積及び管理の機能は、そのコンピュータシステムの記
憶装置に予め格納されている管理運用のソフトウェアプ
ログラムを実行することで発揮される。
【0035】1.個人登録者の登録ID 2.同登録IDに対応したパスワード 3.同登録IDに対応した同個人の年令(生年月)、性
別、既往歴、家族歴、生活習慣等の記録(個人データレ
コード) 4.同登録IDに対応付けられた情報提供記録(情報提
供レコード) 5.同登録IDに対応した遺伝子情報の記録領域 6.同記録領域内に記録される同個人の遺伝子検査結果
の記録(遺伝子データレコード) 7.同遺伝子データレコードに対応した検査記録ID 8.同遺伝子データレコードに対応した、以下に列挙す
る内容を含むデータ(署名済検査票)を同個人の暗号鍵
と同個人が閲覧を許可した医師の暗号鍵によって2重に
暗号化された記録(暗号化検査票) I.遺伝子検査票 II.同個人の電子署名 III.遺伝子検査を指示、担当した医師若しくは検診
機関の電子署名 9.同遺伝子データレコードに対応した下記に列挙する
情報を含む、上記暗号化検査票と上記遺伝子データレコ
ードを対にして閲覧することを許可する閲覧許可証 I.上記閲覧を許可された医師、カウンセラー等の遺伝
子データバンクへの登録ID II.同閲覧許可された者の暗号鍵によって暗号化され
た同個人の復号鍵 10.医師登録ID 11.同医師登録IDに対応するパスワード 12.同医師登録IDに対応する同医師の電子証明書 13.同医師登録IDに対応した情報提供レコード (2)セキュリティシステムの機能 セキュリティシステム14は、前述の如く、上記個人、
医師、カウンセラーなど、上記個人のプライバシー情報
に接触する機会がある者が保持する、ICカードなどの
情報媒体であって、この情報媒体の情報を閲覧編集シス
テム12に読み込ませることで、ソフトウェア処理によ
って、以下に列挙する機能を有する。
【0036】1.保有者の電子証明書配布機能 2.保有者の電子署名機能 3.非対称暗号における対になった暗号鍵と復号鍵を随
時発生する機能。
【0037】(3)閲覧編集システムの機能 閲覧編集システム12は、前述の如く、ネットワーク等
の通信手段13を介して遺伝子データバンクシステム1
1内の記録情報を閲覧、編集するクライアントシステム
であり、そのコンピュータシステムのメモリにインスト
ールされたアプリケーションプログラムを実行すること
で、以下に列挙する機能を有する。
【0038】 遺伝子検査票の作成機能 1.遺伝子検査票への上記個人の電子署名と担当医師の
電子署名による署名済検査票作成機能 2.同署名済検査票を上記個人暗号鍵と担当医師の暗号
鍵による2重暗号化(暗号化検査票の作成) 1.個人と担当医師による遺伝子データバンクシステム
への検査記録ID発行申請機能 2.同検査記録ID保持機能 3.閲覧許可証の作成機能 4.同暗号化検査票をネットワーク経由で遺伝子データ
バンクシステムに送信する機能 5.同閲覧許可証をネットワーク経由で遺伝子データバ
ンクシステムへ送信する機能。
【0039】6.同担当医師の閲覧編集システムから検
査部門(機関)の閲覧編集システムへ上記検査記録ID
と暗号化検査票を対にしてネットワーク経由で送信する
機能。
【0040】7.同担当医師が遺伝子データバンクシス
テムにネットワークを介して接続する際に、遺伝子デー
タバンクシステムが、その保管する医師登録IDと同医
師の電子証明書を用いて為す本人確認に対し、医師の秘
密鍵を用いて本人証明する機能。
【0041】8.医師が遺伝子検査結果を閲覧する際に
検査記録IDを遺伝子データバンクシステムに送信し、
返信された暗号化個人復号鍵を同医師の復号鍵で復号
し、その復号化された個人復号鍵で返信された暗号化検
査票を復号化し、更に同医師の復号鍵で復号化し署名済
検査法を得る機能。
【0042】9.医師が他の医師に遺伝子データバンク
システムを介して電子的に患者の紹介依頼を送信し、同
紹介先の医師から返信された電子的な紹介受諾に含まれ
る同紹介先の医師の暗号鍵と、同個人が新たに発行した
個人復号鍵を用いて、同紹介先の医師の為の閲覧許可証
と暗号化検査票を作成し、遺伝子データバンクシステム
に送信する機能。
【0043】10.検査部門(機関)の閲覧編集システ
ムから上記検査記録ID、暗号化検査票おおよび検査結
果(遺伝子データレコード)を組にしてネットワーク経
由で遺伝子データバンクシステムへ送信する機能。
【0044】11.遺伝子データバンクシステムに登録
許可された事業者の閲覧編集システムから可能な下記の
機能 I.検査記録ID、遺伝子データレコード、閲覧許可証
内の医師登録ID、個人データレコード、およびこれら
の対応関係の閲覧機能 II.特定の個人登録IDに対応付けた情報提供の送信
機能 III.特定の医師登録IDに対応付けた情報提供の送
信機能 なお、上述した機能を発揮させる上で、データの暗号化
及び復号化、並びに、電子署名が重要な処理の1つにな
っているが、これらの処理は公開鍵暗号方式(例えばR
SA,ElGamal,DSA(DSS),Diffi
e−Hellman,ECCのアルゴリズム)を用いて
行われる。
【0045】(全体動作及び作用効果)続いて、本実施
形態に係る遺伝子情報管理の全体動作及びその作用効果
を、図2〜8を参照して説明する。なお、以下の説明に
おいて、処理及びその対象となる情報には必要に応じて
括弧付きの数字を付して示す。まず、図2に示す如く、
遺伝子検査が実施され、被検者個人(100)と担当医
師(200)の確認のもとで遺伝子検査票(210)が
作成される。この遺伝子検査票(210)に対して、被
検者個人(100)の電子署名(101)および担当医
師(200)の電子署名(201)が施されたデータ
(署名済検査票220)が生成される。遺伝子検査票
(210)には検査の日付、患者名、患者の所在地、お
よび検査項目などの記録情報が含まれる。
【0046】次いで、図3に示す如く、署名済検査票
(220)に対し、被検者個人(100)の暗号鍵(1
02)と担当医師の暗号鍵(202)によって2重に暗
号化(230)した暗号化検査票(231)が生成され
る。また、被検者個人(100)の同暗号鍵(102)
と対を成す復号鍵(103)を担当医師(200)の暗
号鍵(202)で暗号化した暗号化個人復号鍵(11
4)と同医師(200)の遺伝子データバンクへの登録
IDを記録した閲覧許可証(115)が生成される。
【0047】次いで、図4に示す如く、被検者個人(1
00)および担当医師(200)は、遺伝子データバン
クシステム11に構築されている遺伝子データバンク
(500)内の同個人(100)の記録領域(510)
に、新規の検査記録ID(111)を申請(112)・
取得(113)し、同検査記録ID(111)に対応さ
せて上記暗号化検査票(232)と閲覧許可証(11
5)を伝達し、遺伝子データバンク(500)内に記録
させる。この検査記録ID(111)、暗号化検査票
(232)は検体(120)と組にして(601)、病
医院内の検査部門もしくは外部の検査機関(600)に
伝達され、検査(602)が実施される。検査部門(機
関)(600)は検査結果(603)を検査記録ID
(111)および暗号化検査票(232)とを組にして
遺伝子データバンク(500)に伝達する(604)。
遺伝子データバンク(500)では、検査記録ID(1
11)が検索され、暗号化検査票(232)が既に記録
されている暗号化検査票と一致しているか否かが確認さ
れ(501)、この確認後に検査結果が遺伝子データレ
コード(605:図8参照)として記録される(50
2)。
【0048】次いで、図5に示す如く、遺伝子データバ
ンク(500)内のデータベースでは、各登録者のID
(116)及びパスワード(117)の組と、そのID
(116)に対応する記録領域(510)と個人データ
レコードとが保持され、ひとつの検査記録IDには複数
の閲覧許可証と暗号化検査票の組を対応させて記録され
る。
【0049】次いで、図6に示す如く、被検者個人(1
00)に閲覧許可された医師は、同医師の遺伝子データ
バンクへの登録IDと同医師の電子署名を送信すること
によって遺伝子データバンクシステム11にアクセス
し、遺伝子データバンク(500)に検査記録ID(1
11)に対応する遺伝子情報の閲覧を申請できる(24
0)。遺伝子データバンク(500)は、送られてきた
医師登録IDを閲覧許可証に含まれる許可対象者の医師
登録ID(511)と照合して一致を確認する(51
5)。この確認ができた場合にのみ、遺伝子情報と暗号
化検査票を閲覧申請者に伝達する(516)。この医師
は、遺伝子データバンク(500)から伝達されてきた
暗号化個人復号鍵(103)を同医師の復号鍵(20
3)で復号して(241)、被検者個人(100)の復
号鍵を得る。この被検者個人(100)の復号鍵で暗号
化検査票を復号化し(517)、次いで同医師の復号鍵
で更に複合化することにより署名済検査票(220)を
得ることができる。
【0050】この複合化の機構により遺伝子情報が被検
者個人の検体に基づくものであること、及び、検査を指
示・依頼した医師の署名を確認することができる。
【0051】図7に示すように、被検者個人(100)
に遺伝子データレコードの閲覧を許可された担当医師1
(200)は、同個人(100)の同意によって同個人
の新たな個人復号鍵を取得する。医師1(200)は診
断治療を委ねる他の医師2(300)に対して遺伝子デ
ータバンク経由で以下のように電子的に、患者紹介依頼
を発行することができる。これは、担当医師が遺伝子検
査結果の診断を他の医師に委ねるときに使用されるケー
スである。
【0052】この紹介依頼には、医師2(300)の登
録ID、検査記録ID、ランダムなパスフレーズと同パ
スフレーズを医師2(300)の公開鍵で暗号化した暗
号化パスフレーズ、および医師1(200)の電子署名
が含まれる。
【0053】紹介依頼を受け取った遺伝子データバンク
システム11の遺伝子データバンク(500)は暗号化
パスフレーズを医師2(300)に伝達する。医師2
(300)は医師2の秘密鍵で復号化してその結果を遺
伝子データバンク(500)に伝達する。遺伝子データ
バンク(500)は伝達されたパスフレーズと上記紹介
依頼に含まれるパスフレーズを照合することによって、
紹介先の医師2(300)の真正な紹介受諾を確認す
る。医師2(300)は上記復号化パスフレーズととも
に医師2(300)の暗号鍵を遺伝子データバンク(5
00)に伝達する。これを受け取った遺伝子データバン
ク(500)は医師1(200)に同医師2(300)
の暗号鍵を伝達する。
【0054】医師1(200)は被検者個人(100)
の暗号鍵と同医師2(300)の暗号鍵を用いて新たな
医師2(300)の閲覧の為の暗号化検査票と閲覧許可
証を作成し、遺伝子データバンク(500)に伝達す
る。遺伝子データバンク(500)はこれを上記検査記
録IDに対応させて追加登録する。この仕組みによって
電子的な患者紹介が可能となる。
【0055】図8は、遺伝子データレコード(605)
の一例を模式的に示す。遺伝子検査結果を記録した遺伝
子データレコード(605)には検査項目、検体、検査
方法、検査結果などが記録される。検査結果には文章に
よる判定とともに、検査方法によっては電気泳動パター
ンの画像、DNAマイクロアレイの蛍光検出画像、遺伝
子配列データなどの検査データが付加される。この図8
の例は家族性乳がんに関連するBRCA1遺伝子の配列
検査結果の例である。この結果、遺伝子データバンク
(500)に許可された医療研究機関や製薬会社などが
治療技術や薬品の開発を行うために、遺伝子データバン
ク(500)をデータベースとして利用可能である。遺
伝子データレコード(605)の所有者でない第三者が
データベースとして利用した場合でも、個々の遺伝子情
報レコードの所有者を特定できないため、被検者個人
(100)のプライバシーは保護され、かつ遺伝子情報
に関わる有益な情報を被検者個人(100)や医師に提
供できる。
【0056】一方、遺伝子データバンク(500)は、
遺伝的体質にその効果や副作用が依存する製品やサービ
スに関する情報を、遺伝子データバンク(500)への
登録者個人の登録IDや担当医師の登録IDと対応付け
られた情報提供レコードとして作成することができる。
そこで、被検者個人(100)や同担当医師(200)
は遺伝子データバンク(500)への登録IDとパスワ
ードを閲覧編集システム12から入力することで、その
登録IDに対応する情報提供レコードを閲覧することが
できる。この仕組みによって、遺伝子データバンク(5
00)は、遺伝子検査結果を網羅的に検索し、被検者個
人(100)の遺伝的体質に最適な予防医療情報や、薬
剤、化粧品、食品等との適応情報など、同個人に有益な
情報を同個人のプライバシーを侵害することなく提供す
ることができる。
【0057】さらに、遺伝子データバンク(500)内
に医薬品、化粧品、食品などの製品に対する、遺伝的体
質、既往歴および治療歴等との適応関係表わす適応情報
を記録したデータベースを併設設置することもできる。
遺伝子データバンク(500)への登録者個人が、遺伝
子データバンク外部のコンピュータ、情報端末および情
報通信機能付き携帯電話などからネットワークを介し
て、遺伝子データバンク(500)にアクセスし、ID
及びパスワードと、製品名あるいは製品コードを入力す
ることで、遺伝子データバンクシステム11は同個人の
体質等と製品の適応情報を照合し、適応、不適応等の情
報を提供することができる。
【0058】このように本実施形態によれば、遺伝子デ
ータバンクシステム内に記録された遺伝子検査結果(遺
伝子情報)に付属する署名済検査票は、被検者個人と医
師、カウンセラーなど閲覧を許可された者の暗号鍵によ
って2重に暗号化されているため、たとえ遺伝子データ
バンクシステムのシステム管理者といえども、蓄積され
た遺伝子情報が誰のものであるか知ることは事実上不可
能な状態になる。被検者個人のプライバシーは殆ど完全
に守られる。
【0059】また、被検者個人により許可された医師・
カウンセラーなどは暗号化検査票を復号化できるので、
検査票にある被検者個人と担当医師の電子署名を確認で
きる。つまり、被検者個人のプライバシーを保護しつつ
も、医師による診断治療において遺伝子データレコード
が同個人に対する検査結果であることが証明される。従
って、無診察治療という扱いを受けることなく、スムー
ズに診断治療が可能である。
【0060】さらに、閲覧許可証には被検者個人の所有
するセキュリティシステムでしか発行できない復号鍵が
含まれているため、この復号鍵の存在が、被検者個人が
医師の閲覧や、他の医師への紹介に同意したことを事実
上証明することができる。これにより、遺伝子データバ
ンクを介して医師間で行われる電子的な患者の紹介にも
耐え得る、プライバシーを保護したシステムを提供でき
る。
【0061】さらに、遺伝子データバンクに登録許可さ
れた事業者などの第3者は、遺伝子情報の記録を含むデ
ータベースを利用し、医師や匿名の個人にメッセージを
発信できる。この機能により個人はプライバシー漏洩リ
スクを冒すことなく、有益な情報提供を受けることがで
きる。また事業者はデータベースを製品、サービスなど
の開発目的で利用したり、ネットワークを利用して安価
な顧客別情報提供が可能となる。
【0062】なお、本発明は、代表的に例示した上述の
実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、当業
者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その
要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更する
ことができ、それらも本発明の権利範囲に属するもので
ある。例えば、上述の実施形態では通信手段としてイン
ターネットを用いる例を説明したが、この通信手段に
は、公衆電話回線、専用データ回線、電波による通信ネ
ットワークなどを使用してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遺伝子情
報管理システム及び管理方法によれば、疾患の治療や予
防医療において個人の遺伝子情報やこれに基づいた最適
な医療技術情報を提供すると同時に、個人の遺伝子情報
を不用意に漏曳させることが確実に防止される。この遺
伝子データバンクの仕組みによって内部犯罪も含めた不
法な個人遺伝子情報の閲覧、情報漏洩を防止、無効化
し、医師の診断および治療に際しては必要十分な遺伝子
検査結果情報を提供し、同検査結果が正しく同個人につ
いてのものである事を証明でき、同個人の同意によって
任意の医師に同検査結果の閲覧を許可する電子紹介が可
能である。また、遺伝子データバンクに登録許可された
第三者が、個人データレコードと遺伝子データレコード
を閲覧および分析することにより、医療技術の研究開発
に役立てることができる他、製薬会社や保険会社等の事
業者は、効果や副作用と遺伝的体質との関係が明らかな
製品や最適なサービスプランについてのメッセージを個
人やその担当医師に対して情報提供レコードとして発生
することができ、同個人は姓名など個人を特定される危
険を冒すこと無く有益な情報提供を受けることができ
る。
【0064】さらに、治療を行う医療機関が診療録の個
人情報と対になった遺伝子情報データベースを保持する
には、ネットワーク外部からの侵入や内部犯罪も含めた
事故に対応するセキュリティ確保の為に多大な情報設備
投資と運用経費が必要であるが、本発明の遺伝子情報管
理システムを用いることにより、システムの構築コスト
及び運用コストが抑制される。このため、中小規模の病
院や個人医院においても運用が可能で、従って、安全か
つ平易に遺伝子情報に基づく先端的な診断が可能とな
り、遺伝性疾患に対する特殊な遺伝子治療を除き、一般
的疾患である糖尿病、肥満、動脈硬化、癌等のリスク患
者に対し早期診断を行う事により発病前の予防的医療に
対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る遺伝子情報管理システ
ムの概略構成を示すブロック図。
【図2】遺伝子情報管理の手順を説明する図。
【図3】遺伝子情報管理の手順を説明する図。
【図4】遺伝子情報管理の手順を説明する図。
【図5】遺伝子情報管理の手順を説明する図。
【図6】遺伝子情報管理の手順を説明する図。
【図7】遺伝子情報管理の手順を説明する図。
【図8】遺伝子データレコードを模式的に説明する図。
【符号の説明】
10 遺伝子情報管理システム 11 遺伝子データバンクシステム 12(12A〜12E) クライアントとしての閲覧編
集システム 13 通信手段としてのインターネット 14 セキュリティシステム 500 遺伝子データバンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/32 H04L 9/00 601C // G01N 33/48 673A (72)発明者 山内 教世 東京都府中市住吉町2丁目30番地の73 ヴ ェルドミール多摩川511 (72)発明者 櫻井 圭太 東京都品川区西五反田4丁目19番11号 (72)発明者 弘岡 泰正 東京都目黒区平町1丁目16番25号 Fターム(参考) 2G045 AA39 AA40 DA13 HA11 JA01 JA05 5B017 AA03 BA07 CA16 5J104 AA07 AA09 AA16 EA02 EA04 EA17 KA01 LA03 LA06 NA02 NA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者個人の遺伝子検査の実施を同定す
    る遺伝子検査票に同個人及び同検査を指示・担当した医
    師若しくは検診機関の電子署名を施した署名済の遺伝子
    検査票を生成する手段と、 この署名済みの遺伝子検査票を暗号化して暗号化検査票
    を作成する手段と、 前記被検者個人の同意によってのみ記録される閲覧を許
    可された閲覧許可者のIDが含まれ、かつ前記暗号化検
    査票と前記遺伝子検査の結果を記録した遺伝子情報レコ
    ードを対にして閲覧することを許可する閲覧許可証を作
    成する手段と、 前記暗号化検査票、前記遺伝子データレコード、及び前
    記閲覧許可証を組にして保持する保持手段とを備え、 前記暗号化検査票、前記遺伝子データレコード、及び前
    記閲覧許可証の記録の編集及び/又は閲覧を管理するよ
    うにしたことを特徴とする遺伝子情報管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管理システムにおいて、 前記暗号化検査票作成手段は、前記被検者個人と前記担
    当医師のそれぞれの暗号鍵によって2重に暗号化された
    暗号化検査票を作成する手段である遺伝子情報管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の管理システムにおいて、 前記閲覧許可証作成手段は、前記被検者個人の暗号鍵と
    対を成す復号鍵を前記担当医師の暗号鍵で暗号化した暗
    号化個人復号鍵の情報を有する閲覧許可証を作成する手
    段である遺伝子情報管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の管理システムにおいて、 前記保持手段に保持されている情報の閲覧を希望する希
    望者のIDと前記閲覧許可証に記録された許可者の登録
    IDと照合する照合手段と、この照合手段により照合が
    とれた場合にのみ前記遺伝子情報レコード、前記暗号化
    検査票,及び前記暗号化個人復号鍵を前記閲覧許可者に
    与える付与手段とを備える遺伝子情報管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の管理システムにおいて、 前記暗号化個人復号鍵を前記閲覧許可者の復号鍵で復号
    して前記被検者個人の復号鍵を得る復号鍵取得手段と、
    この被検者個人の復号鍵で前記暗号化検査票を復号化
    し、この復号結果を更に前記閲覧許可者の復号鍵で復号
    化して前記署名済の遺伝子検査票を得る検査票取得手段
    とを備える遺伝子情報管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の管理システムにおいて、 前記担当医師から出された前記被検者個人の他の医師へ
    の紹介依頼を電子的に処理する電子紹介手段を備え、こ
    の電子紹介手段は、 前記紹介依頼の受諾を電子的に確認する手段を有する遺
    伝子情報管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の管理システムにおいて、 前記電子紹介手段は、 前記他の医師の暗号鍵を電子的に前記担当医師に送る手
    段と、 前記担当医師が前記被検者個人の暗号鍵と前記他の医師
    の暗号鍵を用いて前記署名済みの遺伝子検査票から別の
    暗号化検査票を作成する手段と、 前記他の医師のIDが閲覧許可者として記録された別の
    閲覧許可証を作成する手段と、 前記別の暗号化検査票と前記別の閲覧許可証を前記保持
    手段に追加して保持させる手段とを有する遺伝子情報管
    理システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の管理システムにおいて、 前記被検者個人と担当医師以外の許可された第三者が同
    担当医師の登録ID、並びに、同個人の登録ID、遺伝
    子情報、及び、既往歴、家族暦、生活習慣を含む個人デ
    ータを相互に関連付けて閲覧する手段と、前記第三者の
    有する製品やサービスに関する前記被検者個人への適応
    情報を同個人の登録IDに対応付けられた情報提供レコ
    ード及び/又は前記担当医師の登録IDに対応付けられ
    た情報提供レコードとして生成する手段と、これらの情
    報提供レコードを前記被検者個人及び/又は前記担当医
    師が閲覧可能な状態で前記保持手段に保持させる手段と
    を備えた遺伝子情報管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項記載の管理シ
    ステムにおいて、 少なくとも前記保持手段は、同管理システムの遺伝子デ
    ータバンクシステムに構築される遺伝子情報管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の管理システムにおい
    て、 少なくとも前記遺伝子検査票作成手段、前記暗号化検査
    票作成手段、及び閲覧許可証作成手段は、前記遺伝子デ
    ータバンクシステムのクライアントとして稼動するコン
    ピュータシステムに構築される遺伝子情報管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 被検者個人の遺伝子検査の実施を同定
    する遺伝子検査票に同個人及び同検査を指示・担当した
    医師若しくは検診機関の電子署名を施した署名済の遺伝
    子検査票を生成し、 この署名済みの遺伝子検査票を暗号化して暗号化検査票
    を作成し、 前記被検者個人の同意によってのみ記録される閲覧許可
    者のIDが含まれ、かつ前記暗号化検査票と前記遺伝子
    検査の結果を記録した遺伝子情報レコードを対にして閲
    覧することを許可する閲覧許可証を作成する、ことを特
    徴とした遺伝子情報管理方法。
  12. 【請求項12】 請求項11載の管理方法において、 前記暗号化検査票は、前記被検者個人と前記担当医師の
    それぞれの暗号鍵によって2重に暗号化される遺伝子情
    報管理方法。
JP2000200286A 2000-06-30 2000-06-30 遺伝子情報管理システム及びその管理方法 Pending JP2002024385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200286A JP2002024385A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 遺伝子情報管理システム及びその管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200286A JP2002024385A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 遺伝子情報管理システム及びその管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002024385A true JP2002024385A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18698178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000200286A Pending JP2002024385A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 遺伝子情報管理システム及びその管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002024385A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002185448A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Cognitive Research Laboratories Inc データセキュリティを強化したデータ配信システム
JP2003248721A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Ntt Data Corp ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム
JP2003318896A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Microsoft Corp グループに加入するように勧誘された潜在メンバを認証するための方法
JP2004287620A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Ntt Data Corp 医療過誤防止システム、医療過誤防止方法、医療過誤防止装置、および、医療過誤防止装置において実行されるプログラム
JP2004287606A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Ntt Data Corp 遺伝子情報管理用装置、遺伝子情報管理用装置において実行させるプログラム、遺伝子情報管理用装置作成装置、遺伝子情報管理システム、および、遺伝子情報管理方法
JPWO2004046996A1 (ja) * 2002-11-18 2006-03-16 株式会社日立製作所 塩基配列関連情報を用いた情報処理システム
JP2007172202A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Ntt Data Corp 遺伝子情報管理システム
KR100757581B1 (ko) * 2006-08-30 2007-09-10 현대자동차주식회사 차체 조립용 턴 테이블 장치
JP2007328807A (ja) * 2007-07-27 2007-12-20 Ntt Data Corp ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム
JP2010176661A (ja) * 2003-02-20 2010-08-12 Mayo Found For Medical Education & Res 薬物を選択する方法
KR101093287B1 (ko) 2009-09-26 2011-12-14 (주)휴먼제노틱스 개인유전정보 암호화 데이터를 기록한 매체
US8589175B2 (en) 2005-11-29 2013-11-19 Children's Hospital Medical Center Optimization and individualization of medication selection and dosing
US8688385B2 (en) 2003-02-20 2014-04-01 Mayo Foundation For Medical Education And Research Methods for selecting initial doses of psychotropic medications based on a CYP2D6 genotype
KR101420683B1 (ko) 2007-12-24 2014-07-17 삼성전자주식회사 마이크로어레이의 정보 암호화/복호화 방법 및 시스템
JP2014523589A (ja) * 2011-07-13 2014-09-11 ザ マルチプル ミエローマ リサーチ ファウンデーション, インコーポレイテッド データ収集及び配信のための方法
KR20190096173A (ko) * 2018-02-08 2019-08-19 신상철 개인 유전자 정보 관리 방법 및 장치
JP2021007217A (ja) * 2019-06-27 2021-01-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. レコードの属性及びデータエントリの選択的開示
JP2021504835A (ja) * 2017-11-30 2021-02-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ゲノムデータの再特定化への積極的抵抗
US11069431B2 (en) 2017-11-13 2021-07-20 The Multiple Myeloma Research Foundation, Inc. Integrated, molecular, omics, immunotherapy, metabolic, epigenetic, and clinical database

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002185448A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Cognitive Research Laboratories Inc データセキュリティを強化したデータ配信システム
JP2003248721A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Ntt Data Corp ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム
JP2003318896A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Microsoft Corp グループに加入するように勧誘された潜在メンバを認証するための方法
JP4519417B2 (ja) * 2002-04-24 2010-08-04 マイクロソフト コーポレーション グループに加入するように勧誘された潜在メンバを認証するための方法
JPWO2004046996A1 (ja) * 2002-11-18 2006-03-16 株式会社日立製作所 塩基配列関連情報を用いた情報処理システム
US8688385B2 (en) 2003-02-20 2014-04-01 Mayo Foundation For Medical Education And Research Methods for selecting initial doses of psychotropic medications based on a CYP2D6 genotype
US8401801B2 (en) 2003-02-20 2013-03-19 Mayo Foundation For Medical Education And Research Methods for selecting medications
JP2010176661A (ja) * 2003-02-20 2010-08-12 Mayo Found For Medical Education & Res 薬物を選択する方法
US9111028B2 (en) 2003-02-20 2015-08-18 Mayo Foundation For Medical Education And Research Methods for selecting medications
JP2004287620A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Ntt Data Corp 医療過誤防止システム、医療過誤防止方法、医療過誤防止装置、および、医療過誤防止装置において実行されるプログラム
JP2004287606A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Ntt Data Corp 遺伝子情報管理用装置、遺伝子情報管理用装置において実行させるプログラム、遺伝子情報管理用装置作成装置、遺伝子情報管理システム、および、遺伝子情報管理方法
US8589175B2 (en) 2005-11-29 2013-11-19 Children's Hospital Medical Center Optimization and individualization of medication selection and dosing
JP2007172202A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Ntt Data Corp 遺伝子情報管理システム
KR100757581B1 (ko) * 2006-08-30 2007-09-10 현대자동차주식회사 차체 조립용 턴 테이블 장치
JP2007328807A (ja) * 2007-07-27 2007-12-20 Ntt Data Corp ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム
JP4499138B2 (ja) * 2007-07-27 2010-07-07 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ ユーザの生体情報を用いてユーザ又はユーザ以外の第三者に利益を供与するシステム
KR101420683B1 (ko) 2007-12-24 2014-07-17 삼성전자주식회사 마이크로어레이의 정보 암호화/복호화 방법 및 시스템
KR101093287B1 (ko) 2009-09-26 2011-12-14 (주)휴먼제노틱스 개인유전정보 암호화 데이터를 기록한 매체
JP2018129065A (ja) * 2011-07-13 2018-08-16 ザ マルチプル ミエローマ リサーチ ファウンデーション, インコーポレイテッド データ収集及び配信のための方法
JP2017194986A (ja) * 2011-07-13 2017-10-26 ザ マルチプル ミエローマ リサーチ ファウンデーション, インコーポレイテッド データ収集及び配信のための方法
JP2014523589A (ja) * 2011-07-13 2014-09-11 ザ マルチプル ミエローマ リサーチ ファウンデーション, インコーポレイテッド データ収集及び配信のための方法
US10559048B2 (en) 2011-07-13 2020-02-11 The Multiple Myeloma Research Foundation, Inc. Methods for data collection and distribution
JP2020035463A (ja) * 2011-07-13 2020-03-05 ザ マルチプル ミエローマ リサーチ ファウンデーション, インコーポレイテッド データ収集及び配信のための方法
US11069431B2 (en) 2017-11-13 2021-07-20 The Multiple Myeloma Research Foundation, Inc. Integrated, molecular, omics, immunotherapy, metabolic, epigenetic, and clinical database
JP2021504835A (ja) * 2017-11-30 2021-02-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ゲノムデータの再特定化への積極的抵抗
KR20190096173A (ko) * 2018-02-08 2019-08-19 신상철 개인 유전자 정보 관리 방법 및 장치
KR102113186B1 (ko) 2018-02-08 2020-05-20 신상철 개인 유전자 정보 관리 방법 및 장치
JP2021007217A (ja) * 2019-06-27 2021-01-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. レコードの属性及びデータエントリの選択的開示

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002024385A (ja) 遺伝子情報管理システム及びその管理方法
KR100750787B1 (ko) 개인 정보 개시 시스템, 진료 카드 정보 개시 시스템 및 개인 정보 개시 방법
US20060085347A1 (en) Method and apparatus for managing personal medical information in a secure manner
US8607332B2 (en) System and method for the anonymisation of sensitive personal data and method of obtaining such data
TWI254233B (en) Data processing system for patient data
WO2020000825A1 (zh) 医疗数据处理方法、系统、计算机设备及可读存储介质
US20110191245A1 (en) Method, system and computer product for securing patient identity
JPH10505695A (ja) 個人データ保管装置
JP2006260521A (ja) ドキュメント管理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
US20100332260A1 (en) Personal record system with centralized data storage and distributed record generation and access
CN112017761B (zh) 一种电子医学影像中嵌入医疗信息的系统及方法
JP2001357130A (ja) 診療情報管理システム
JP2005115917A (ja) 個人情報を保護して医療研究を支援するための医療情報システム及び医療情報提供方法
JPH09282393A (ja) 保健医療カードとオンラインデータベースの連携方法
CN114360673A (zh) 基于区块链的医疗信息共享方法、装置、设备和存储介质
CN110427777A (zh) 基于同态加密的医疗云数据保密系统
CN111274592B (zh) 一种基于区块链和生物特征的电子病历系统
US20020194024A1 (en) Sabotage-proof and censorship-resistant personal electronic health file
US20100114781A1 (en) Personal record system with centralized data storage and distributed record generation and access
TWM569002U (zh) Medical record sharing system
JP2009301131A (ja) 医療データ管理システム、及び医療データ管理方法
JP2002279062A (ja) 個人情報管理システム及び個人情報管理方法
Kohane et al. Health information identification and de-identification toolkit.
CN115732097A (zh) 一种区块链的中医针灸信息共识识别系统
JP2004192173A (ja) 個人情報管理システム及び個人情報管理方法