JP2003248220A - 光学ユニット及びそれを用いた投射型プロジェクタ装置 - Google Patents
光学ユニット及びそれを用いた投射型プロジェクタ装置Info
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Abstract
での光束の偏光状態を、反射型液晶パネルに対する入射
光束と、反射ON光束で、同じ偏光状態とし、小型軽量低
コストな投射型プロジェクタ装置を提供する。 【解決手段】 PBSとクロスプリズムの間の光路にフ
ァラデー回転角度45度のファラデー回転子を設け、該
ファラデー回転子の直前或いは直後の光路に、直線偏光
の偏光角度を45度または135度、回転する偏光軸を
有する1/2波長板を設ける。
Description
る液晶プロジェクタや投射型テレビ等の、反射型液晶パ
ネルを用いた投射型プロジェクタ装置に関する。
及してきている。また、従来のブラウン管に表示された
画像をスクリーンに投影する方式の画像表示装置に代わ
るものとして、液晶表示素子を用いた投射型テレビの開
発が行われてきた。
液晶パネルと反射型液晶パネルがある。反射型液晶パネ
ルは、光束が液晶層を2回通過するので、その分、透過
型液晶パネルに比べて液晶層の厚みを薄くできる。この
結果、反射型液晶パネルは、高速応答性が良いため、動
画表示、即ち、投射型テレビ用途に適している。
ャッター作用により、いわゆるON状態と、OFF状態
を作りだしているが、反射型液晶パネルの場合は、ON
状態の光束もOFF状態の光束も同じ光路上に反射され
るので、偏光状態の違いで光束の分離を行う偏光ビーム
スプリッタ(以下、PBSと称す)が不可欠な構成要素
となっている。
るPBS作用について説明する。図12で、1はPB
S、5はダイクロイック作用を有するクロスプリズム、
6は反射型液晶パネルである。図12で、照明光学系で
S偏光にそろえた、もしくは、照明光学系のS偏光のみ
を、PBS1に入射させると、S偏光はPBS1のPB
S面で反射し、クロスプリズム5に入射する。クロスプ
リズム5に入射した白色光は、ダイクロイック作用で、
R、G、Bの3色に分離され、それぞれのR、G、Bに
対応した反射型液晶パネル6に入射する。図12では、
各画素がONの状態であれば、各R、G、Bに対応した
反射型液晶パネル6に入射した各光束は、偏光状態がS
偏光からP偏光に変換されて反射される。一方、OFF
の状態であれば、偏光状態はS偏光のままで反射され
る。再び、クロスプリズム5に入射したR、G、Bの各
光束は、クロスプリズム5によって色合成される。次
に、PBS1に入射した光束は、ONの状態の光束はP
偏光になっているので、今度は、PBS1を透過し、投
射レンズ(図示を略す)に入射し、投射される。一方、
OFFの状態の光束はS偏光のままなので、PBS1で
再び反射し、元の光源側へ戻っていく。
表示装置においては上記したように、ON光束もOFF
光束も反射してしまう反射型液晶パネル6では、ON光
束の偏光状態をS偏光からP偏光に変換する必要があっ
た。なお、S偏光とP偏光を入れ替えでも成り立つ。
光状態が、例えば、反射型液晶パネル6の反射前がS偏
光で、反射後がP偏光となる。同一の波長に対して、ク
ロスプリズム5をS偏光とP偏光で使用する場合、良い
分光透過率性能が得られない。
ム、または、ダイクロイックフィルタで白色から1色を
分離し、次に、2色の一方の偏光状態を変換し、PBS
によって色分離及び合成を行う方式が提案されている。
この方式では、PBSが合計3個、ダイクロイックプリ
ズムまたは、ダイクロイックフィルタが1個、必要であ
り、大きさや重量やコストの点で不利となっている。
するクロスプリズムと反射型液晶パネルを用いた構成
で、クロスプリズムにおける、反射型液晶パネルへの入
射光束と、反射型液晶パネルからの反射ON光束の偏光状
態を同一とし、よって、小型・軽量で低コストな照明装
置、及び、それを用いた投射型プロジェクタ装置を提供
することにある。
リッタと、ダイクロイック作用を有するクロスプリズム
と反射型液晶パネルとを有する光学ユニットであって、
前記偏光ビームスプリッタと前記クロスプリズムの間の
光路にファラデー回転子を設け、該ファラデー回転子を
通過する光束の偏光方向を所定角度だけ回転させるよう
に構成する。
発明の実施の形態について説明する。
1の説明図である。図1は投射型プロジェクタ装置の色
分離合成部の基本構成図であり、図2は光束の偏光状態
の詳細を説明する図であり、図3は図1の色分離合成部
を用いた投射型プロジェクタ装置の光学系の全体構成を
示す図である。
直進させる作用を有するPBS、2はガーネット結晶板
で構成したファラデー回転子、3は入射した直線偏光を
45度回転させるための偏光軸を有する1/2波長板、
4はファラデー回転子に一定方向の磁界印加向きを与え
るための磁石、5はダイクロイック作用を有するクロス
プリズム、6は反射型液晶パネルである。
転子2の作用について説明する。
子によって偏光角度が変化する様子を示した図である。
図の偏光子Aとファラデー回転子と偏光子Bに磁石を組
合せたものがアイソレータであり、アイソレータは光接
続の接続部での有害な戻り反射光を除去するための装置
である。ファラデー効果により、光の偏波方向が回転す
る性質(旋光性)が得られるが、通常の旋光性(自然旋
光性)と異なり、ファラデー効果では、光の進行方向を
逆にしても元に戻らず、さらに偏波方向が回転する。以
下、図1を用いて具体的に説明する。
入力した直線偏光が、ファラデー回転子の作用で偏光方
向が45度回転し、45度方向の偏光子Bを通過する。
次に、逆進行光では、反射して戻ってきた直線偏光が偏
光子Bを通過後、ファラデー回転子で同じ方向に再度4
5度回転されるので、偏光子Aを通過することができな
い。即ち、有害な反射戻り光を除去できたことになる。
5度回転させることは可能である。仮に、順進行光に対
して、ファラデー回転子と同じ方向の直線偏光を回転さ
せる1/2偏光板を配置した場合、この1/2偏光板
は、逆進行光に対して元の回転方向とは逆の方向に直線
偏光を回転し、偏光子Aを通過してしまう。
ガーネット結晶板を用い、また、ファラデー回転角度が
45度となる板厚、及び印加磁界で用いる。
えた入射光束がPBS1に入射する。S偏光は、PBS
1のPBS面で反射しクロスプリズム5の方向へ反射
し、ファラデー回転子2に入射する。ファラデー回転子
2で直線偏光が45度回転した直線偏光()は、次
に、1/2波長板3で更に45度回転しP偏光()と
なる。P偏光でクロスプリズム5に入射した白色光は、
クロスプリズム5のダイクロイック作用により、R、
G、Bの3色に分離され、各色に対応した反射型液晶パ
ネル6でそれぞれ反射する。反射型液晶パネル6は、入
力映像信号に基づいて、図示しない駆動回路により駆動
され、ON光束に対して偏光状態をP偏光のままで反射
し、OFF光束に対して偏光状態をP偏光からS偏光に
変換する作用を持たせる。この作用は、図12で説明し
た反射型液晶パネル12の場合と逆となるが、図12の
反射型液晶パネル6の駆動を、いわゆる白黒反転して駆
動すればよい。
光束は、今度は、クロスプリズム5で色合成されて、1
/2波長板3に入射する。ON光束の場合は、P偏光
()が1/2波長板3に入射するので、元と同じ45
度方向の直線偏光()となって、ファラデー回転子2
に入射する。ファラデー回転子2では、再び同じ方向に
45度回転するので、P偏光()となりPBS1を透
過する。一方、OFF光束の場合は、S偏光()が1
/2波長板3に入射するので、元とは逆の45度方向
(ON光束の場合と90度直交する方向)の直線偏光
()となって、ファラデー回転子2に入射する。ファ
ラデー回転子2では、再び同じ方向に45度回転するの
で、S偏光()に戻ってしまうのでPBS1で反射す
る。
の偏光方向について、図2で詳細に説明する。図2で
は、入射系の偏光軸は入射側から見た座標で示し、反射
系の偏光軸は出射側からみた座標で示した。即ち、図2
の入射系と出射系の座標系は同じことになる。なお、S
偏光及びP偏光の定義は、入射光の伝播の方向と、境界
面の法線からできる平面で定義される入射面に対して、
平行に偏光される偏光がP偏光、入射面と垂直に偏光さ
れる偏光がS偏光である。図2では、それぞれ、S偏
光、P偏光の偏光方向の矢印で、S偏光とP偏光で表示
する。
子2により左回りに45度回転()する。次に、図の
水平軸(X軸)に対して右回り22.5度の偏光軸を有
する1/2波長板3の偏光軸で折返し、図で左上がり4
5度方向の直線偏光は、P偏光()になる。次に、反
射型液晶パネル6で反射したON光束であるP偏光
()は、図の水平軸(X軸)に対して右回り22.5
度の偏光軸を有する1/2波長板3の偏光軸で折返し、
図で左上がり45度方向の直線偏光()になる。最後
に、ファラデー回転子2では、最初と同じ方向、左回り
に45度、直線偏光を回転させるのでP偏光()とな
る。
6で反射したOFF光束であるS偏光は、図の水平軸
(X軸)に対して右回り22.5度の偏光軸を有する1
/2波長板3の偏光軸で折返し、元とは逆の図で右上が
り45度方向の直線偏光になる。最後に、ファラデー回
転子2では、最初と同じ方向、左回りに45度、直線偏
光を回転させるのでS偏光となる。ところで、通常、ク
ロスプリズム5を入射光束及び反射のON光束の偏光状
態(図1ではP偏光)を優先して設計するので、反射の
OFF光束の一部は、PBS1まで戻らない。例えば、
向かい合う反射型液晶パネル6へ反射のOFF光束の一
部が到達してしまう。図4は、図1の構成に対して、ク
ロスプリズム5と反射型液晶パネル6の光路の間に入射
光束及び反射ON光束の偏光方向のみを通過させる偏光
板を配置した構成図である。この図4においては、クロ
スダイクロ5の分光透過率性能が良くない場合でも、ク
ロスプリズム5と反射型液晶パネル6の光路の間に入射
光束及び反射ON光束の偏光方向のみを通過させる偏光
板を配置することで、偏光状態の異なる反射のOFF光
束を偏光板で吸収することが容易に可能となる。一方、
図12のような構成の場合は、入射光束の偏光状態と反
射ON光束の偏光状態が異なるので、クロスプリズム5
と反射型液晶パネル6の光路の間に偏光板を配置するこ
とは不可能であった。
度は45度でなく135度でも良い。その場合、図2の
1/2波長板3の偏光軸を90度回転させれば、90度
の2倍で180度、更に直線偏光の偏光方向を回転させ
ることが可能である。また、1/2波長板3の代わりに
1/2波長板同等の作用を有する光学素子、例えば、同
じ偏光軸の1/4波長板を2枚設けても同等の効果は得
られることは言うまでもない。
PBS1に入射するのではなく、P偏光にそろえた光束
をPBS1に入射する構成でも良く、その場合、クロス
プリズム5に入射する偏光状態に応じて1/2波長板3
の偏光軸の角度を変えれば良い。同様に、クロスプリズ
ム5に最初に入射する光束もP偏光ではなくS偏光でも
良く、その場合も、1/2波長板3の偏光軸の角度を変
えれば良い。
ても同様に、往復で2回通過した後で、S偏光とP偏光
が入れ替わればよいので、90度又は270度の半分で
ある45度又は135度であれば良い。この場合も、回
転角度に対応した1/2偏光板3の偏光軸を最適に対応
させればよい。
クタ装置の光学系の全体構成について図3を用いて説明
する。
はインテグレータ、14は偏光変換素子、15は結像レ
ンズ、16は反射ミラー、17はフィールドレンズ、1
8は投射レンズであり、1から6は図1と同じである。
凹面鏡12を放物面とし、光源11を放物面の焦点位置
に配置することにより、光源11からの光は凹面鏡12
で反射し光軸に平行な光束となる。二次元状にレンズが
並んだ2組のマルチレンズアレイで構成したインテグレ
ータ13によって、光源からの光は複数の二次光源像に
変換される。インテグレータ13の直後に配置した偏光
変換素子15によって自然光はP偏光とS偏光に分離し
た後、偏光状態をS偏光にそろえる。S偏光となったこ
の二次光源像を結像レンズ及びフィールドレンズ17に
よって反射型液晶パネル6に導く、具体的には、第1の
マルチレンズアレイ面上の各レンズ1個1個の光量分布
を反射型液晶パネル6面上に重畳させる。図3では、結
像レンズ15とフィールドレンズ17の2枚構成で、結
像作用を主に結像レンズ15で負担し、反射型液晶パネ
ル6に入射する主光線をテレセントリック化する作用を
主にフィールドレンズ17で負担しているが、レンズ枚
数は3枚構成でも、逆に、レンズ枚数1枚でその作用を
負担することも可能である。また、図では途中に、ミラ
ー16を配置し光路を折り曲げ全体のコンパクト化を実
現しているが、反射型液晶パネル6にとって有害な紫外
線や赤外線をミラー6で透過させ、可視光のみを反射さ
せる機能を持たせても良い。また、紫外線に関しては、
更に、途中の光路に紫外線吸収フィルタを配置すること
も、また有効である。
を白色光に対して、S偏光を反射でP偏光を透過とした
が、PBS1の特性をG光束に対してはS偏光を反射で
P偏光を透過、R光束とB光束に対してはP偏光を反射
でS偏光を透過で設計した上で、PBS1に入射する前
に、ローテータで特定の色の偏光状態のみを変えて、G
光束をS偏光、R光束とB光束をP偏光として、最初に
PBS1に入力することも可能である。この場合、クロ
スプリズム5の各色の偏光状態を例えば、入射時及びO
N反射時に、G光束をP偏光、R光束とB光束をS偏光
というように分けられるので、クロスプリズム5の性能
を改善できる。
の形態2について説明する。図5は投射型プロジェクタ
装置の色分離合成部の基本構成図であり、図6は光束の
偏光状態の詳細を説明する図である。
えた入射光束がPBS1に入射する。S偏光は、PBS
1のPBS面で反射しクロスプリズム5の方向へ反射
し、1/2波長板3に入射する。1/2波長板3で直線
偏光が45度回転した直線偏光()は、次に、ファラ
デー回転子2で更に45度回転しP偏光()となる。
P偏光でクロスプリズム5に入射した白色光は、クロス
プリズム5のダイクロイック作用により、R、G、Bの
3色に分離され、各色に対応した反射型液晶パネル6で
それぞれ反射する。反射型液晶パネル6には、ON光束
に対して偏光状態をP偏光のままで反射し、OFF光束
に対して偏光状態をP偏光からS偏光に変換する作用を
持たせる。
光束は、今度は、クロスプリズム5で色合成されて、フ
ァラデー回転子2に入射する。ON光束の場合は、P偏
光()がファラデー回転子2に入射するので、再び同
じ方向に45度回転するので、元とは逆の45度方向の
直線偏光()となって、1/2波長板3に入射する。
この1/2波長板3の偏光軸で直線偏光を折り曲げると
P偏光()となりPBS1を透過する。一方、OFF
光束の場合は、S偏光()がファラデー回転子2に入
射するので、再び同じ方向に45度回転するので、入射
光束と同じ45方向の直線偏光(ON光束の場合と90
度直交する方向)となって、1/2波長板3に入射す
る。従って、1/2波長板3で、元と同じS偏光()
に戻ってしまうのでPBS1で反射する。
の偏光方向について、図6で詳細に説明する。図6で
は、入射系の偏光軸は入射側から見た座標で示し、反射
系の偏光軸は出射側からみた座標で示した。即ち、図6
の入射系と出射系の座標系は同じことになる。入射した
S偏光()は、図の垂直軸(Y軸)に対して左回り2
2.5度の偏光軸を有する1/2波長板3の偏光軸で折
返し、図で左上がり45度方向の直線偏光()とな
る。次に、ファラデー回転子2により左回りの45度回
転しP偏光()となる。次に、反射型液晶パネル6で
反射したON光束であるP偏光()は、ファラデー回
転子2では、最初と同じ方向、左回りに45度、直線偏
光を回転させるので図で右上がりの45度方向の直線偏
光()となって、1/2波長板3に入射する。図の垂
直軸(Y軸)に対して左回り22.5度の偏光軸を有す
る1/2波長板3の偏光軸で折返し、P偏光()にな
る。
6で反射したOFF光束であるS偏光は、ファラデー回
転子2により、最初と同じ方向、左回りに45度、直線
偏光を回転させるの図で左上がり45度方向の直線偏光
となり、1/2波長板3に入射する。図の垂直軸(Y
軸)に対して左回り22.5度の偏光軸を有する1/2
波長板3の偏光軸で折返し、S偏光となる。
実施の形態3について説明する。図7と図8は投射型プ
ロジェクタ装置の色分離合成部の基本構成図であり、図
9は光束の偏光状態の詳細を説明する図であり、図10
は本発明の実施の形態3で用いる1/2波長板の作用図
ある。
との大きな違いは、図7に示したようにPBS1を45
度回転させたことである。
S面で反射し、クロスプリズム5側へ入射する構成とな
っている。
S偏光()にそろえた入射光束がPBS1に入射す
る。S偏光は、PBS1のPBS面で反射しクロスプリ
ズム5の方向へ反射する。しかし、PBS1の法線方向
と、クロスプリズム5の法線方向は、45度回転した関
係にあり、PBS1にとってのS偏光は、クロスプリズ
ム5にとっては45度方向の直線偏光になってしまう。
この45度方向の直線偏光を、ファラデー回転子2で4
5度回転しP偏光()とする。P偏光でクロスプリズ
ム5に入射した白色光は、クロスプリズム5のダイクロ
イック作用により、R、G、Bの3色に分離され、各色
に対応した反射型液晶パネル6でそれぞれ反射する。反
射型液晶パネル6には、ON光束に対して偏光状態をP
偏光のままで反射し、OFF光束に対して偏光状態をP
偏光からS偏光に変換する作用を持たせる。
光束は、今度は、クロスプリズム5で色合成されて、フ
ァラデー回転子2に入射する。ON光束の場合は、P偏
光()がファラデー回転子2に入射するので、再び同
じ方向に45度回転するので、元とは逆の45度方向の
直線偏光()となる。この元とは逆方向の45度の直
線偏光は、PBS1にとっては、P偏光()となりP
BS1を透過する。一方、OFF光束の場合は、S偏光
()がファラデー回転子2に入射するので、再び同じ
方向に45度回転するので、入射光束と同じ45方向の
直線偏光となって、PBS1にとっては、元と同じS偏
光()に戻ってしまうのでPBS1で反射する。
の偏光方向について、図9で詳細に説明する。図9で
は、入射系の偏光軸は入射側から見た座標で示し、反射
系の偏光軸は出射側からみた座標で示した。即ち、図9
の入射系と出射系の座標系は同じことになる。PBS1
に入射したS偏光()は、PBS1の法線方向とクロ
スプリズム5の法線方向が45度ずれていることから、
クロスプリズム5にとっての図での左上がり45度方向
の直線偏光()となる。次に、ファラデー回転子2に
より左回りに45度回転しP偏光()となる。次に、
反射型液晶パネル6で反射したON光束であるP偏光
()は、ファラデー回転子2では、最初と同じ方向、
左回りに45度、直線偏光を回転させるので図で右上が
りの45度方向の直線偏光()となる。同様に、PB
S1の法線方向とクロスプリズム5の法線方向が45度
ずれていることから、PBS1にとってのP偏光()
になる。
6で反射したOFF光束であるS偏光は、ファラデー回
転子2により、最初と同じ方向、左回りに45度、直線
偏光を回転させるの図で左上がり45度方向の直線偏光
となる。同様に、PBS1の法線方向とクロスプリズム
5の法線方向が45度ずれていることから、PBS1に
とってのS偏光となる。
図10を用いて説明する。図は、偏光変換素子14での
偏光方向とPBS1での偏光方向とクロスプリズム5で
の偏光方向の関係を説明するための図である。
の光量分布を反射型液晶パネル6面上の畳重させるため
に、偏光変換素子13と反射型液晶パネル6の光学的な
写像関係は保持しなければならない。従って、偏光変換
素子13の偏光方向とクロスプリズム5の偏光方向も同
一となる。これに対して、クロスプリズム5の偏光方向
とPBS1の偏光方向が45度ずれているので、偏光変
換素子13とPBS1の偏光方向も45度ずれることに
なる。そこで、本発明の実施の形態3では、偏光変換素
子13とPBS1の途中の光路上に直線偏光の偏光方向
を45度回転し、PBS1にとってのS偏光とするため
の1/2波長板を配置する必要がある。
イクロイック作用を有するクロスプリズムを用いた構成
で、且つ、反射型液晶パネルに入射する前の偏光状態
と、反射型液晶パネルで反射後のON光束の偏光状態が
同じ偏光状態を実現し、よって、小型・軽量で低コスト
な照明装置、及び、それを用いた投射型プロジェクタ装
置を得ることができる。
構成図である。
偏光軸の説明図である。
用いた投射型プロジェクタ装置の光学系の全体構成を示
す図である。
射型液晶パネルの光路の間に偏光板を設けた色分離合成
部の構成図である。
構成図である。
偏光軸の説明図である。
斜視図による構成図である。
構成図である。
偏光軸の説明図である。
とPBSとクロスプリズムの偏光軸の関係を示す説明図
である。
明図である。
の色分離合成部の偏光状態を示す構成図である。
板、4…磁石、5…クロスプリズム、6…反射型液晶パ
ネル、11…光源、12…凹面鏡、13…インテグレー
タ、14…偏光変換素子、15…結像レンズ、16…ミ
ラー、17…フィールドレンズ、18…投射レンズ。
Claims (14)
- 【請求項1】光源と、偏光ビームスプリッタと、ダイク
ロイック作用を有する色分離合成ユニットと、反射型液
晶パネルとを有する光学ユニットであって、 前記偏光ビームスプリッタと前記色分離合成ユニットの
間の光路にファラデー回転子を設け、 該ファラデー回転子を通過する光束の偏光方向を所定角
度だけ回転させるように構成したことを特徴とする光学
ユニット。 - 【請求項2】前記色分離合成ユニットはクロスダイクロ
イックプリズムであることを特徴とする請求項1記載の
光学ユニット。 - 【請求項3】前記ファラデー回転子を、ガーネット結晶
板で構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項2の
何れかに記載の光学ユニット。 - 【請求項4】前記ファラデー回転子と前記クロスプリズ
ムとの間の光路に、1/2波長板もしくは1/2波長板
同等の作用を有する光学素子を設けことを特徴とする請
求項1乃至請求項3の何れかに記載の光学ユニット。 - 【請求項5】前記偏光ビームスプリッタと前記ファラデ
ー回転子との間の光路に、1/2波長板もしくは1/2
波長板同等の作用を有する光学素子を設けことを特徴と
する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の光学ユニッ
ト。 - 【請求項6】前記ファラデー回転子を通過する光束の偏
光方向が回転する前記所定角度が略45度であることを
特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の光学
ユニット。 - 【請求項7】前記1/2波長板もしくは1/2波長板同
等の作用を有する光学素子が、直線偏光の偏光角度を略
45度または略135度だけ回転する偏光軸を有するこ
とを特徴とする請求項4乃至請求項5の何れかに記載の
光学ユニット。 - 【請求項8】前記偏光ビームスプリッタを、前記色分離
合成ユニットに対して略45度回転させて配置したこと
を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の光
学ユニット。 - 【請求項9】前記偏光ビームスプリッタへの入射前の光
路に、直線偏光の偏光角度を略45度または略135度
だけ回転する偏光軸を有する1/2波長板もしくは1/
2波長板同等の作用を有する光学素子を設けたことを特
徴とする請求項8記載の光学ユニット。 - 【請求項10】前記反射型液晶パネルに入射する光束の
偏光状態と、前記反射型液晶パネルで反射したON光束
の偏光状態とが同じであることを特徴とする請求項1乃
至請求項9の何れかに記載の光学ユニット。 - 【請求項11】前記色分離合成ユニットと前記反射型液
晶パネルとの間の光路上に偏光板を設けたことを特徴と
する請求項1乃至請求項10の何れかに記載の光学ユニ
ット。 - 【請求項12】請求項1乃至請求項11の何れかに記載
の光学ユニットと、 前記反射型液晶パネルを、映像信号に基づいて駆動する
駆動回路と、 前記偏光ビームスプリッタを介して入射される、前記反
射型液晶パネルからの光学像を拡大投射する投射レンズ
とを有することを特徴とする投射型プロジェクタ装置。 - 【請求項13】白色光を放射する光源と、 該白色光をその偏光方向に基づいて反射または透過する
偏光ビームスプリッタと、 該偏光ビームスプリッタを介して入射される白色光を
赤、緑、青の3色に色分離し、反射型液晶パネルからの
各色の反射光束色を合成する色分離合成ユニットと、 各色の映像信号に応じて光学像に変換し、入射光束の偏
光方向と反射される該光学像の偏光方向とを同方向とす
る反射型液晶パネルと、 前記偏光ビームスプリッタと前記色分離合成ユニットと
の間の光路に、 通過する光束の偏光方向を略45度だけ回転させるファ
ラデー回転子と、 通過する光束の偏光方向を略45度または略135度だ
け回転させる偏光軸を有する1/2波長板とを有するこ
とを特徴とする光学ユニット。 - 【請求項14】白色光を放射する光源と、 該白色光をその偏光方向に基づいて反射または透過する
偏光ビームスプリッタと、 該偏光ビームスプリッタを介して入射される白色光を
赤、緑、青の3色に色分離し、反射型液晶パネルからの
各色の反射光束色を合成する色分離合成ユニットと、 各色の映像信号に応じて光学像に変換し、入射光束の偏
光方向と反射される該光学像の偏光方向とを同方向とす
る反射型液晶パネルと、 該反射型液晶パネルを、映像信号に基づいて駆動する駆
動回路と、 前記偏光ビームスプリッタを介して入射される、前記反
射型液晶パネルからの光学像を拡大投射する投射レンズ
と、 前記偏光ビームスプリッタと前記色分離合成ユニットと
の間の光路に、 通過する光束の偏光方向を略45度だけ回転させるファ
ラデー回転子と、 通過する光束の偏光方向を略45度または略135度だ
け回転させる偏光軸を有する1/2波長板とを有するこ
とを特徴とする投射型プロジェクタ装置。
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