JP2003248217A - 半透過型液晶表示装置 - Google Patents

半透過型液晶表示装置

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JP2003248217A
JP2003248217A JP2002050241A JP2002050241A JP2003248217A JP 2003248217 A JP2003248217 A JP 2003248217A JP 2002050241 A JP2002050241 A JP 2002050241A JP 2002050241 A JP2002050241 A JP 2002050241A JP 2003248217 A JP2003248217 A JP 2003248217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射領域と透過領域を有する半透過型液晶表
示装置の各領域から得られる表示色の色純度を調整す
る。 【解決手段】 反射領域及び透過領域を有するカラーフ
ィルター層が設けられている半透過型液晶表示装置にお
いて、反射領域3及び透過領域4を有する単位カラーフィ
ルターの反射領域上のカラー層6を凹凸形状とし、反射
領域のカラー層の平均厚みが透過領域のカラー層の平均
厚み未満となるようにする。このカラーフィルター層
は、透明基板上に着色感光性樹脂組成物の塗膜を形成
し、フォトマスクを介して透過領域部分の全部と反射領
域部分の一部のみに光照射し、その後、アルカリ水溶液
により未露光部分を除去することにより形成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半透過型液晶表示
装置に関するものである。詳しくはバックライトからの
照射光を透過して得られる表示色と外光からの入射光を
反射して得られる表示色との色純度の差を調整したカラ
ーフィルターを持つ半透過型液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯端末、携帯電話の表示体とし
て、半透過型液晶パネルが用いられているが、そのカラ
ーフィルターにおいて、外光からの入射光を反射する場
合、入射光がカラーフィルターを2回通るため、透過型
液晶パネルのカラーフィルターより色純度が低く設計さ
れている。このため、バックライトからの照射光を透過
する画像表示においては淡い色となってしまい、外光か
らの入射光を反射する画像表示と合わなくなる問題を有
している。
【0003】また、特開2000-111902号公報において、
反射透過両用型の液晶表示として、本来であればカラー
フィルター層が設けられる反射基板対応域部分にカラー
フィルター層を形成しない領域を設けることにより反射
領域と透過領域の色純度を調整する方式が開示されてお
り、また、特開2001-281648号公報では反射領域に反射
膜となる段差物を形成し、その上にカラーフィルター層
を形成している方式が開示されている。
【0004】しかしながら、特開2000-111902号公報の
方式では、カラーフィルターを形成しない領域では20〜
30μmの開口径が必要となり、その上に保護膜層を形成
しても画素段差が0.1μm以上となり、液晶層のみだれを
生じてしまう。また、特開2001-281648号公報に開示さ
れた方法は、反射領域におけるカラーフィルター層と透
過領域におけるカラーフィルター層とをそれぞれ形成し
ているため、2度の塗工工程を必要とするものであっ
た。また、同公報に記載された形態のカラーフィルター
層を1度の塗工により形成した場合、膜厚の厚い透過領
域には段差の発生が生じてしまうということもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した反
射領域で反射して得られる表示色の色純度と透過領域を
透過して得られる表示色の色純度の差を調整したカラー
フィルター層を有する半透過型液晶表示装置を提供する
ことを目的とする。また、カラーフィルター層が保護膜
を有する場合にも、保護膜形成後の段差が小さいカラー
フィルター層を有する半透過型液晶表示装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明はこのような半透過型
液晶表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は半透過型液
晶表示装置における、透明基板上の反射領域と透過領域
上のカラー層の厚み、形状等について検討を重ねた結
果、特に反射領域におけるカラー層の厚みと形状を透過
領域のそれと異ならせることで上記課題が解決し得るこ
とを見出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、反射領域及び透過領
域を有するカラーフィルター層が設けられている半透過
型液晶表示装置において、反射領域及び透過領域を有す
る単位カラーフィルターの反射領域上のカラー層が凹凸
形状となっていること、反射領域のカラー層の平均厚み
が透過領域のカラー層の平均厚み未満であることを特徴
とする半透過型液晶表示装置である。また、本発明は、
前記半透過型液晶表示装置が、半透過型液晶表示装置透
明基板上に、反射膜を配置した反射領域と反射膜を有さ
ない透過領域を有し、反射領域及び透過領域にはカラー
フィルター層が設けられている半透過型液晶表示装置で
もある。ここで、反射領域上のカラー層の凹凸形状にお
ける凹部の平均膜厚が、凸部の平均膜厚の0.2〜0.8倍の
範囲にあり、凸部の平均膜厚が、透過領域のカラー層の
平均膜厚の0.8〜1.1倍の範囲にあること、反射領域上の
カラー層の凹凸形状における平均凸部間隔が40μm以下
であること、又は、カラーフィルター層が、カラー層上
に更に保護膜層が形成された層構造からなり、保護膜上
における段差が0.2μm以下であることは本発明の好ま
しい態様である。
【0008】更に、本発明は、少なくとも一部の単位カ
ラーフィルターに反射領域及び透過領域を有するカラー
フィルター層が設けられている半透過型液晶表示装置に
おいて、単位カラーフィルターを構成するカラーフィル
ター層を形成するに当たり、透明基板上に着色感光性樹
脂組成物を塗布して塗膜を形成し、フォトマスクを介し
て前記塗膜の透過領域部分と反射領域部分の一部に光照
射し、その後、アルカリ水溶液により未露光部分を除去
することにより、前記反射領域のカラー層の平均厚みが
透過領域のカラー層の平均厚みよりも薄く、反射領域の
カラー層の最大厚みが透過領域のカラー層と略同一又は
それ以下であり、かつ、反射領域上のカラー層が凹凸形
状となっているカラーフィルター層を形成することを特
徴とする半透過型液晶表示装置の製造方法である。
【0009】本発明でいうカラーフィルターは液晶表示
装置に組み込まれるものであり、本発明の単位カラーフ
ィルターを含む多数の単位カラーフィルターから構成さ
れる。単位カラーフィルターはカラーフィルター層の
他、基板や反射板を含む一つの画素(RGB)である。
カラーフィルター層はカラー層と保護膜(保護膜層を有
する場合)からなる透過層である。カラー層はRGBい
ずれかのカラーレジスト層と定義される。
【0010】半透過型液晶表示装置を構成するカラーフ
ィルターには、STNの場合に使用される反射膜とカラ
ーフィルター層が同一基板上にあるものと、それぞれが
別の基板上にあるものとがある。代表的な前者のカラー
フィルターを構成する単位カラーフィルターの断面図を
図1に示し、後者のカラーフィルターを構成する単位カ
ラーフィルターの断面図を図2に示す。図1及び図2に
おいて、1は下側基板、2は反射膜、3は反射領域、4は透
過領域、5は保護膜層、6はカラー層である。また、7は
液晶であり、8は上側基板(TFTアレイ基板又はST
Nの対向基板)である。保護膜層5及びカラー層6からカ
ラーフィルター層9が構成される。下側基板1、上側基板
8は通常透明なガラスやプラスチック板からなる透明基
板である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1を参照して詳
細に説明する。半透過型液晶表示装置を構成する単位カ
ラーフィルターは、下側基板1上に反射膜2を配置した部
分と反射膜を有さない部分が少なくとも各1つある。反
射膜を配置した部分は反射領域3となり、反射膜を有さ
ない部分は透過領域4となる。反射領域と透過領域には
カラー層6と保護膜層5からなるカラーフィルター層9が
設けられるが、反射領域のカラー層6は凸部カラー層6a
と凹部カラー層6bを少なくとも各1つ有し、しかもその
平均厚みは、透過領域のカラー層6cのそれよりも薄い。
このように、反射領域のカラー層の平均厚みを減らすこ
とにより、光が透過する反射領域と透過領域のカラー層
の距離を合わせることをができる。反射領域と透過領域
のカラー層は1度に塗工して、後に、露光、現像等の処
理により、反射領域の平均厚みを透過領域の色純度に合
わせて調整することができる。透過領域のカラー層6cの
厚さは、0.3〜3μmの範囲にあることが好ましく、この
層は反射膜を介さずに透明基板1上に直接形成すること
ができる。各領域におけるカラー層の上部には段差を埋
める保護膜層5を設けることが好ましいが、本発明では
保護膜層は必須ではない。
【0012】図2はカラーフィルター層9を反射膜2に向
かい合わせて形成した場合の例である。この場合、カラ
ー層6は上側基板8に直接設けることができる。図2に示
した態様の場合、反射膜2は下側基板1と液晶7間に配置
される。
【0013】表示装置の画面に表れる色又は明るさ(色
純度)は、反射光となる入射光の強度とバックライトか
らの入射光の強度の関係、反射領域の面積と透過領域の
面積の関係が因子としてあるが、これらは最適な値に設
計される。通常、反射領域からの光と透過領域からの光
の強度をほぼ同じとし、反射領域の面積と透過領域の面
積をほぼ同じとして設計することが有利である。
【0014】このような場合、反射領域でカラー層を2
度光が透過して得られる色純度と、透過領域でカラー層
を1度光が透過して得られる色純度とは、反射領域のカ
ラー層3の形状を凹凸形状とすることで近似したものと
することができる。例えば、凸部のカラー層6aと凹部の
カラー層6bの平均厚み(反射領域のカラー層体積/反射
領域の面積)が、カラー層6cの平均厚みと一致するよう
にすれば、反射領域と透過領域の色純度が略一致する。
したがって、反射領域の面積と透過領域の面積が略同じ
場合、反射領域のカラー層平均厚みは、透過領域の約1/
2の厚みとすることが好ましい。
【0015】前記凸部カラー層6aのピーク高さは、透過
領域のカラー層6cと一致させてもさせなくてもよいが、
一致させるようにすれば塗布又は製造が容易となる。カ
ラー層の形成に感光性樹脂を用い、露光、現像して形成
する場合には、塗布厚みを一定としても、露光、現像等
の条件によって、反射領域のカラー層のピーク高さを透
過領域の高さよりも低くすることができる。カラーフィ
ルター層上に保護膜を形成する場合であっても、形成し
ない場合であっても、反射領域のカラー層のピーク高さ
は透過領域の高さとの差が小さい方が望ましく、また、
反射領域のカラー層の凹凸比も小さい方がよい。保護膜
形成後の段差の抑制の観点から、好ましい反射領域の凸
部の高さは、透過領域に対し、80%以上、好ましくは80
〜110%、更に好ましくは約90〜100%である。反射領域
の高さがこの範囲より低くなるとカラーフィルター層上
に保護膜を形成した場合に段差が生じ易くなる。段差
は、6c、6a、6b間に生じるが、6cと6aを近似した厚みと
すれば、反射領域と透過領域との段差を小さくすること
ができる。また、6aと6bの厚みには多少大きな凹凸があ
ったとしても、その間隔等を調整することにより、反射
領域内の段差を小さくすることができる。
【0016】反射領域のカラー層の凹凸は凹凸形状を変
化させることで、その上に保護膜5を形成した場合にお
いても段差を小さく抑えることが可能となる。そのため
には凹凸段差が一定範囲にあることが望ましく、凸部1
に対して凹部の膜厚比0.2〜0.8の範囲にあることがよ
い。凹凸形状における凹凸比、すなわち膜厚比が0.2よ
り小さくなるとカラーフィルター上に保護膜5を形成し
た場合に段差が生じ易くなり、0.8より大きいと透過領
域との色純度の調整が困難になる。保護膜上の段差は画
像のみだれの原因となるので、好ましくは0.2μm未満、
特に好ましくは0.1μm未満とすることが望ましい。
【0017】なお、凹凸形状を変化させるとは、凸部カ
ラー層6aのピーク厚み(高さ)、凹部カラー層6bの最低
厚み(高さ)を変化させること、凹凸の数又は間隔を変
化させること、凹凸の断面形状を変化させることなどで
ある。凸部は一つの山のようなものであっても、これが
連続した山脈状のようなものであってもよい。凸部の断
面形状は、図1に示すように山型であっても、曲線状で
あっても、四角形状であってもよい。これらを調整する
ことにより保護膜を有するカラーフィルター層の画素段
差を所定範囲に収めることが可能となる。
【0018】カラー層に凹凸形状を形成する方法として
は、カラー層形成のための感光性樹脂組成物を予め反射
膜を任意の位置に設けた透明基板上に塗布し、感光性樹
脂組成物中の溶媒を予備加熱によりある程度除去した
後、遮光部と透過部を任意に形成したフォトマスクを用
いて紫外線照射等による露光を行ない、未露光部分(未
硬化部分)を現像液でフォトエッチングを行うことによ
り形成することができる。カラー層下に反射膜を必要と
しない図2の態様の場合には、感光性樹脂は透明基板上
に直接形成することができる。
【0019】凹凸形状形成時に使用されるフォトマスク
のマスク形状は特に限定されるものではないが、反射膜
上に形成されるカラーフィルター層の凹凸形状の凸部間
隔は40μm以下、特に10〜40μmとすることが好ましく、
そのためには、フォトマスクの遮光部を30μm以下、5〜
30μmの間隔にすることで可能となる。また、凹部間隔
も凸部間隔と同様の範囲に制御することが望ましい。フ
ォトマスクの一例を示せば、紫外線の遮光部と透過部が
5μm〜30μmのラインで連続的に線状に形成したパター
ン、凹凸形状を点状にランダムに配置するために、点状
又は縞状の透過部(遮光部)を5〜30μmの間隔に形成し
たパターン等が挙げられる。図3は紫外線の遮光部21と
透過部20をラインで連続的に線状に形成したパターンの
例である。凹凸を不規則な位置に形成しようとする場合
には、前記凹凸間隔は平均値でこの間隔に入ればよい。
反射領域上のカラーフィルター層の凸部間隔を10〜40μ
mとすることで、好ましくは、凹部も同様の範囲とする
ことで、微細な凹凸形状となり、液晶層ギャップを均一
にするための保護膜を形成した場合でも、保護膜層5形
成後の段差が0.1μm以下となり、液晶層のみだれを抑制
することができる。
【0020】本発明のカラーフィルター層は、感光性樹
脂組成物により形成されていることが好ましい。感光性
樹脂組成物の好ましい態様を示せば、カルボキシル基含
有のアルカリ可溶性樹脂(A)、エチレン性不飽和基含有
化合物(B)、光開始剤(C)、有機溶剤(D)及び顔料(E)を含
有するものである。中でも、感光性樹脂組成物のカルボ
キシル基含有のアルカリ可溶性樹脂(A)は、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーで測定した数平均分子量
が、30,000未満であることが好ましく、更に好ましく
は、1,000〜10,000である。数平均分子量が30,000以上
であるとカラーフィルター層3において凹部を深くする
ことが容易ではなく、微細な凹凸形状が精度よく形成さ
れない結果、反射部と透過部の色純度の調整が困難とな
るおそれがある。
【0021】次に、本発明の半透過型液晶表示装置の製
造方法について記述する。本発明の半透過型液晶表示装
置におけるカラーフィルターは、感光性樹脂組成物を用
いた顔料分散法により製造することができる。詳しく
は、透明基板上の任意の位置に反射膜を予め配置した反
射膜付き透明基板又は透明基板を準備し、その上から、
カラーフィルター層を形成しようとする部分に任意の色
の着色感光性樹脂組成物を塗布する。そして、前記着色
感光性樹脂組成物中の溶媒を常温〜90℃、2〜10分の予
備乾燥で除去した後、反射膜上のカラーフィルター層に
少なくとも1以上の凹凸形状が形成されるように紫外線
等をフォトマスクを介して照射し、未露光(未硬化)部
分を炭酸ナトリウム等のアルカリ水溶液で除去、純水に
よる洗浄を行い凹凸形状を形成する。
【0022】有利には、透過領域の全部又は周辺部を除
く大部分は紫外線等が通過し、反射領域は前記凹凸形状
を形成するフォトマスクを使用する。フォトマスクとし
ては、反射領域部が市外クロム蒸着により5〜30μmの遮
光部と5〜30μmの透過部を有するものとなった石英マス
クが例示される。その後、熱風乾燥機等で200〜240℃で
15〜60分間加熱乾燥(硬化)処理しカラーフィルター硬
化膜を形成することができる。赤、緑、青の各色につい
てこの塗布、露光、現像を繰り返して、透明基板上に反
射領域と透過領域を有する各色についてのカラーフィル
ター層を形成することができる。図4は、図3に例示し
た遮光部と透過部をラインで連続的に線状に形成したフ
ォトマスクを用いて凹凸硬化膜を形成した場合における
カラー層6(凹凸形成部)の一例を示す部分斜視図であ
る。図4では、反射膜は示されていないが、カラー層と
透明基板間に必要に応じて設けられる。
【0023】透明基板上のカラー層は、前記のような凹
凸形状を有するように形成しなければならないが、これ
は用いる感光性樹脂組成物の種類や特性、フォトマスク
のパターン、露光条件等を中心に任意に設定することで
可能となる。凹凸形状の凹凸比も前記した範囲にするこ
とが望ましく、同様に使用する感光性樹脂組成物の種類
や特性、フォトマスクのパターン、露光条件の設定を調
整することで変化させることができる。ここで、微細な
凹凸形状形成のためには、前記したように感光性樹脂中
のカルボキシル基含有のアルカリ可溶性樹脂(A)のゲル
パーミエーションクロマトグラフィーによる数平均分子
量を30,000未満とすることが好ましく、更に好ましくは
10,000未満とすることがよい。
【0024】カラー層6上には、保護膜5を設けることが
好ましい。保護膜の形成は、熱又は光硬化性樹脂により
形成することができる。本発明の半透過型液晶表示装置
において、透明電極、液晶層、偏光板、バックライトユ
ニットなどのその他の構成部分については、公知の方法
により形成することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例で本発明を具体的に説明する。
なお、各種の特性の評価は以下の方法で測定した。
【0026】(1)凹凸段差 表面粗さ計を用いて凹凸を形成した凸部と凹部の膜厚を
測定した。 (2)色純度 カラー層の色純度は、分光光度計(東京電色製オートマティック
カラーアナライサ゛ーTC1800)を用いて、C光源、視野角2°で、380
〜780nmの分光透過率を測定し、x,y,Yを算出して得た。 (3)保護膜形成後の段差 表面粗さ計を用いて透過領域部上と凹凸を形成した反射
領域部上とに保護膜を形成し、保護膜層表面の段差を測
定した。
【0027】実施例1 反射膜厚み0.2μm、幅100μmの反射膜層を設けた脱脂洗
浄した厚さ1.2mmのガラス板上に、カルボキシル基含有
のアルカリ可溶性樹脂の数平均分子量が4,000である新
日鐵化学社製Red,Green,Blue各カラーレジストインキを
用いて、約1.2μmの厚さに塗布して80℃で5分間予備乾
燥した。その後、凹凸を形成するための石英マスク(ク
ロム蒸着により5μm間隔の幅8μmの光透過するラインを
反射領域部分に有し、透過領域部分はクロム蒸着部を有
しないように配置)を通して500Wの高圧水銀ランプを
用いて波長365nmの照度が10mW/cm2の紫外線を20秒間照
射した。その後、0.15%の炭酸ナトリウム水溶液を用い
て、23℃の温度で80秒間シャワリングして未露光部分を
溶解させ、次に純水を0.5MPaの高圧で30秒間シャワリン
グし、リンスを行った。次に、熱風乾燥機を用いて220
℃で30分間加熱乾燥処理を行ない、カラー塗膜基板を作
成した。更に、その上に新日鐵化学社製カラーフィルタ
ー保護膜ワニスを約2μmの厚さに塗布して80℃の温度で
5分間予備乾燥した後、熱風乾燥機を用いて220℃で30分
間加熱乾燥(硬化)処理を行ないサンプルを作成した。
単位カラーフィルターにおけるカラー層は、透明基板上
に反射領域と透過領域を有し、反射領域の平均厚みは透
過領域の厚み(約1.2μm)よりも小さく、反射領域の凹
凸は、図4に示すように線状の凹凸が規則的に並んだも
ので、表2に示す膜厚(高さ)で、かつ凸部、凹部間隔
は共に13μmであった。得られたカラーフィルター層に
よる色純度を表2に示す。
【0028】実施例2 石英マスクをクロム蒸着により10μm間隔の幅30μmの光
透過するラインを配置したものに変えた以外は実施例1
と同様にした。反射領域のカラーフィルター層は、表2
に示す膜厚(高さ)で、かつ凸部、凹部間隔は共に40μ
mのものが得られた他は、実施例1で得られた物と同様の
ものが得られた。得られたカラーフィルター層による色
純度を表2に示す。
【0029】実施例3 石英マスクをクロム蒸着により10μm間隔の幅40μmの光
透過するラインを配置したものに変えた以外は実施例1
と同様にした。反射領域のカラーフィルター層は、表2
に示す膜厚(高さ)で、かつ凸部、凹部間隔は共に50μ
mのものが得られた他は、実施例1で得られたと同様のも
のが得られた。得られたカラーフィルター層による色純
度を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表1はカラー層の膜厚と色純度との関係を
示したものである。表中、x,yは色度値を、Yは明度
を表し、色純度の比較はこの3値を比較して行う。表1
下段は上段の半分の膜厚におけるカラー層の色純度を示
しており、理論的には、表1下段での色純度と本発明に
おける凹凸形状形成部との色純度を等しくすることで、
カラー層を形成した場合における反射領域の色純度と透
過領域の色純度とを略等しくすることができる。
【0033】実施例1は表2に示したように、色純度が
表1下段の透過領域の半分の膜厚の場合とほぼ一致して
おり、反射領域で光が2回通過する場合に得られる色純
度に近似させることができることから、反射領域から得
られる色純度と透過領域から得られる色純度とを略等し
くすることができる。また、狭いピッチで凹凸が配置さ
れているため、保護膜を形成しても画素段差が0.05μm
以下となり液晶層の乱れを起こすことはない。
【0034】実施例2は色純度が表1下段の透過領域の
半分の膜厚の場合とほぼ一致しており、また、実施例1
より広いピッチで凹凸が配置されているが凹凸差が小さ
いため、保護膜を形成しても画素段差が0.05μm以下と
なり液晶層の乱れを起こすことはない。
【0035】実施例3は色純度が表1下段の透過領域の
半分の膜厚の場合とほぼ一致しているが、実施例2より
更に広いピッチで凹凸が配置されているため、保護膜を
形成した場合に画素段差が0.10μm程度とやや大きくな
った。
【0036】以上の結果より本発明の半透過型液晶表示
カラーフィルターは、反射領域上におけるカラー層の色
純度を任意に調整することができることから、透過領域
で光が通過した色純度に近似でき、更に保護膜形成後も
画素段差が小さいものとすることができる。したがっ
て、液晶層の乱れをおこさない良好な半透過型表示装置
に用いることが出来ることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明の半透過型液晶表示カラーフィル
ターは、反射領域上におけるカラー層の色純度を任意に
調整することができ、反射領域と透過領域の色純度の近
似と同時に、液晶層の乱れをおこさない形状とすること
ができる。このことから、あらゆる環境下でも良好な表
示特性を得ることができる半透過型液晶表示装置に広く
用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る単位カラーフィルターの断面図
【図2】 本発明に係る他の型の単位カラーフィルター
の断面図
【図3】 フォトマスクの平面図
【図4】 カラー層凹凸部の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1 下側基板 2 反射膜 3 反射領域 4 透過領域 5 保護膜層 6 カラー層 7 液晶 8 上側基板 9 カラーフィルター層 20 透過部 21 遮光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1333 505 G02F 1/1333 505 (72)発明者 内宮 康夫 千葉県木更津市築地1番地 新日鐵化学株 式会社電子材料研究所内 Fターム(参考) 2H042 BA04 BA12 BA20 DA01 DA09 DA21 DA22 2H048 BA45 BA48 BB02 BB07 BB08 BB37 BB44 2H090 HA05 HD03 HD06 LA10 LA15 2H091 FA02Y FA15Y FA16Y FA31Y FD04 FD05 FD06 FD23 LA13 LA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射領域及び透過領域を有するカラーフ
    ィルター層が設けられている半透過型液晶表示装置にお
    いて、反射領域及び透過領域を有する単位カラーフィル
    ターの反射領域上のカラー層が凹凸形状となっているこ
    と、反射領域のカラー層の平均厚みが透過領域のカラー
    層の平均厚み未満であることを特徴とする半透過型液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 透明基板上に、反射膜を配置した反射領
    域と反射膜を有さない透過領域を有し、反射領域及び透
    過領域にはカラーフィルター層が設けられている半透過
    型液晶表示装置において、反射領域及び透過領域を有す
    る単位カラーフィルターの反射領域上のカラー層が凹凸
    形状となっていること、反射領域のカラー層の平均厚み
    がが透過領域のカラーの平均厚み未満であることを特徴
    とする半透過型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部の単位カラーフィルター
    に反射領域及び透過領域を有するカラーフィルター層が
    設けられている半透過型液晶表示装置において、単位カ
    ラーフィルターを構成するカラーフィルター層を形成す
    るに当たり、透明基板上に着色感光性樹脂組成物を塗布
    して塗膜を形成し、フォトマスクを介して前記塗膜の透
    過領域部分と反射領域部分の一部に光照射し、その後、
    アルカリ水溶液により未露光部分を除去することによ
    り、前記反射領域のカラー層の平均厚みが透過領域のカ
    ラー層の平均厚みよりも薄く、反射領域のカラー層の最
    大厚みが透過領域のカラー層と略同一又はそれ以下であ
    り、かつ、反射領域上のカラー層が凹凸形状となってい
    るカラーフィルター層を形成することを特徴とする半透
    過型液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 反射領域上のカラー層の凹凸形状におけ
    る凹部の平均膜厚が、凸部の平均膜厚の0.2〜0.8倍の範
    囲にあり、凸部の平均膜厚が、透過領域のカラー層るの
    平均膜厚の0.8〜1.1倍の範囲にある請求項1又は2記載
    の半透過型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 反射領域上のカラー層の凹凸形状におけ
    る平均凸部間隔が40μm以下である請求項1又は2記載
    の半透過型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 カラーフィルター層が、カラー層上に更
    に保護膜層が形成された層構造からなり、保護膜上にお
    ける段差が0.2μm以下である請求項1又は2記載の半
    透過型液晶表示装置。
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