JP2003248107A - Ndフィルタ及びその製造方法とそれを用いたマルチディスプレイ装置及び画像生成装置 - Google Patents

Ndフィルタ及びその製造方法とそれを用いたマルチディスプレイ装置及び画像生成装置

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JP2003248107A JP2002046745A JP2002046745A JP2003248107A JP 2003248107 A JP2003248107 A JP 2003248107A JP 2002046745 A JP2002046745 A JP 2002046745A JP 2002046745 A JP2002046745 A JP 2002046745A JP 2003248107 A JP2003248107 A JP 2003248107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原版の作成が不要で、複雑な透過率分布にも対
応が容易であり、製作も容易なNDフィルタの製造方
法、現像処理されたフィルムを使用し、透過率の低下や
散乱光の発生を抑えたNDフィルタ、投影画面の重畳部
分の幅の不一致やズレが生じた場合においても、重畳部
分が認識され難いマルチディスプレイ装置、輝度むらを
無くすようにした画像生成装置を提供すること。 【解決手段】NDフィルタを構成するための位置ごとの
光透過率情報を有している画像電子データを、該画像電
子データを直接露光撮影可能である露光撮影装置により
フィルム10に露光撮影して、該フィルムを現像処理する
ことにより、位置ごとの光透過率情報を有したNDフィ
ルタフィルムを得る。また、マルチディスプレイ装置に
おける重畳領域に対応して設置する光量調節手段36の光
透過率分布を曲線で構成することで、重畳領域を非重畳
領域に対して視認し難くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像電子データを
直接露光撮影可能な装置を用いて作成するNDフィルタ
と、その製造方法と、このNDフィルタを用いたマルチ
ディスプレイ装置及び画像生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ND(ニュートラルデンシティ、Neutra
l Densityの略)フィルタは、カメラ等の撮影系に使用
され、強い光の下などで、色に影響を与えずに光量を減
らして撮影する際に有効である。
【0003】NDフィルタには、一般的なものとして、
ゼラチン・アセテート樹脂に光吸収の顔料を混入したも
のや、ガラス基板に光吸収の為の薄膜を形成したもの、
がある。
【0004】このようなNDフィルタの製造方法では、
基板一面を同一な透過率にする場合は、製作が容易であ
るが、透過率に変化が必要なものは製作が著しく困難で
ある。
【0005】そこで、透過率に変化が設けられたものと
して、特開平5−173004号公報で示されているよ
うなNDフィルタの製造方法が提案されている。該公報
には、NDフィルタリング作用を与える濃度分布と所定
関係の濃度分布を持った原版を作成し、この原版をカメ
ラで縮小撮影し、現像処理をしたフィルムをNDフィル
タとすることが述べられている。
【0006】一方、上記のような透過率の分布を持つN
Dフィルタの用途の一つとして、マルチディスプレイ装
置がある。
【0007】マルチディスプレイ装置は、複数の画像投
影手段である画像表示装置を用いて1枚の画像をスクリ
ーン上に表示するものであり、従来、種々のものが提案
されている。特に投影された画像同士の繋ぎ目を滑らか
にするものとして、例えば特開平9−211386号公
報や特開平9−326981号公報で示される装置が提
案されている。
【0008】これらの公報に示されるマルチディスプレ
イ装置では、複数の画像表示装置により投影された画像
同士の繋ぎ目部分が互いに重畳するように構成されてい
て、さらにこの重畳部分の輝度が均一になるように光量
調節手段が配設されている。この光量調節手段の一つと
して透過率分布を持ったNDフィルタが挙げられる。従
来は重畳部分の輝度の均一化を図るのに、各画像表示装
置の重畳部分全域を全遮光から全透過まで略直線状に変
化させる減光特性を持ったフィルタで構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のNDフィルタの製造方法では、NDフィ
ルタに透過率分布を持たせるためには、濃度分布を持っ
た原版の作成が必要で、原版作成のための物理的なモデ
ルを製作できない形状には対応が不能であり、原版を作
成する為の日程や費用がかかってしまうという課題が生
じる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、原版の作成が不要で、複雑な透過率分布にも対応
が容易であり、より作成手番の短いNDフィルタの製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】また、光量が大きなものや偏光を対象とし
たNDフィルタの場合、露光により感光させて使用する
フィルムをNDフィルタとした場合、フィルムの耐光性
や偏光を乱すという課題が生じる。
【0012】さらに、露光により感光させて使用するフ
ィルムは、フィルム表面に乳剤による微小な凹凸が形成
されている。そのためこの凹凸で透過光散乱し、一般的
なNDフィルタとして存在するゼラチン・アセテート樹
脂に光吸収の顔料を混入したものやガラス基板をベース
に薄膜を形成したタイプのものに比べて、透過率の低下
や散乱光による迷光の発生という課題が生じる。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、露光により感光させて使用するフィルムにおい
て、乳剤による微小な凹凸による透過率の低下や散乱光
による迷光の発生を抑えたNDフィルタを提供すること
を目的とする。
【0014】また、マルチディスプレイ装置において、
上述したような従来技術では、光量調節手段による減光
特性と重畳部分の幅の不一致やズレが生じた場合、重畳
部分の輝度が変化し重畳部分が認識され易くなるという
課題が生じる。
【0015】本発明はこの点にも着目し、重畳部分の幅
の不一致やズレが生じた場合において、重畳部分が認識
され難い、もしくは重畳部分の幅の不一致やズレが生じ
難いマルチディスプレイ装置を提供することを目的とす
る。
【0016】さらに、本発明は、改良されたNDフィル
タを用いた画像生成装置を提供することを目的とするも
のである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明によ
るNDフィルタの製造方法は、NDフィルタを構成する
ための位置ごとの光透過率情報に基づいて感光材料に対
して露光撮影を行う工程と、前記感光材料を現像処理す
る工程と、を備えて構成されている。
【0018】この発明のNDフィルタの製造方法では、
NDフィルタを構成するための位置ごとの光透過率情報
を有している画像電子データを、画像電子データを直接
露光撮影可能である露光撮影装置により感光材料である
フィルムに露光撮影して、前記フィルムを現像処理する
ことにより、NDフィルタを構成するための位置ごとの
光透過率情報を有しているフィルムを得られる。
【0019】また、第2の発明によるNDフィルタは、
現像処理されたフィルムを用いたNDフィルタにおい
て、位置ごとの光透過率が異なるフィルム層と、前記フ
ィルム面上の微小な凹凸を埋めることが可能な厚さの無
色透明樹脂層と、を備えて構成されている。
【0020】この発明のNDフィルタは、現像処理され
たフィルムに発生する微小な凹凸を埋めることが可能な
厚さの無色透明樹脂層を形成し具備することで、乳剤の
凹凸による散乱光の発生を防止できる。
【0021】さらに、第3の発明によるマルチディスプ
レイ装置は、複数の画像投影手段を備え、該画像投影手
段によりスクリーンに投影した部分画像をその辺縁にお
いて隣接する部分画像に重畳領域をもって重ね合わせな
がら配列することにより全体として一画像を構成するよ
うにしたマルチディスプレイ装置において、投影される
部分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域の輝度を該重
畳領域を除く部分画像の輝度と略一致させるために該重
畳領域に向けて投影される光束の光量を調節する光量調
節手段であって、該重畳領域の輝度分布が曲線で構成さ
れるように光透過率が設定されている光量調節手段を備
えて構成されている。
【0022】この発明によるマルチディスプレイ装置
は、重畳領域に対して光量調節手段を誤差無く設置する
ことは難しく設置誤差が発生した場合に、重畳領域の輝
度分布を曲線で構成することで、輝度分布が発生しても
視認し難くすることが可能となる。
【0023】さらに、第4の発明によるマルチディスプ
レイ装置は、3以上の画像投影手段を備え、該画像投影
手段によりスクリーンに投影した部分画像をその辺縁に
おいて隣接する部分画像に重畳領域をもって重ね合わせ
ながら配列することにより全体として一画像を構成する
ようにしたマルチディスプレイ装置において、投影され
る部分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域の輝度を該
重畳領域を除く部分画像の輝度と略一致させるために該
重畳領域に向けて投影される光束の光量を調節する光量
調節手段であって、2辺以上の重畳領域を有し、光透過
率分布が2以上で構成されている光量調節手段を備えて
構成されている。
【0024】この発明によるマルチディスプレイ装置
は、光量調節手段の2以上の重畳領域それぞれに光量調
節手段の光透過率の分布を設定することでより細かい光
量調節が可能となる。
【0025】第5の発明によるマルチディスプレイ装置
は、複数の画像投影手段を備え、該画像投影手段により
スクリーンに投影した部分画像をその辺縁において隣接
する部分画像に重畳領域をもって重ね合わせながら配列
することにより全体として一画像を構成するようにした
マルチディスプレイ装置において、 前記スクリーンに
投影された画像を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段
の撮像信号から輝度信号を抽出して上記重畳領域の形状
とその輝度とを検出する輝度検出手段と、投影される部
分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域の輝度を該重畳
領域を除く部分画像の輝度と略一致させるために該重畳
領域に向けて投影される光束の光量を調節する光量調節
手段と、前記輝度検出手段の出力に基づき最適な光量を
調節できるように演算し、演算結果に基づいて前記光量
調節手段の光量調節を制御する画像演算手段と、を備え
て構成されている。
【0026】この発明においては、複数の画像投影手段
を備えてスクリーン上に複数の画像を投影し全体として
一画像を構成するように隣接部分を重畳して表示させる
マルチディスプレイ装置において、 スクリーンに投影
された画像を撮像する撮像手段と、撮像信号から上記重
畳領域の形状とその輝度を検出する輝度検出手段と、投
影される部分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域に向
けて投影される光束の光量を調節する光量調節手段を
前記輝度検出手段の出力に基づき最適な光量を調節でき
るように演算し、演算結果に基づいて前記光量調節手段
の光量調節を制御する画像演算手段と、を具備してい
て、演算結果を反映することでより正確な光量調節が可
能となる。
【0027】第6の発明による画像生成装置は、光源と
なるランプと、画像を生成する画像表示素子と、前記画
像表示素子の画像を拡大投影するための投影光学系と、
請求項1〜10のいずれか1つに記載のNDフィルタの
製造方法で製造された又は請求項11〜14のいずれか
1つに記載のNDフィルタで構成された光量調節手段
と、を備えて構成されている。
【0028】この発明においては、光量調節手段を画像
生成装置の光源及び光学系の輝度むらを相殺するように
形成することで生成(投影)された画像のより均一な輝
度を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1〜図5は本発明の第1の実施形
態を示したものであり、図1は、NDフィルタを構成す
るための位置ごとの光透過率情報を有している画像電子
データによるNDフィルタ構成部を作成した例を示す
図、図2は図1のABCD断面上での画像電子データで
ある数値の状態をグラフ化した図、図3は図1で作成し
たような画像電子データによるNDフィルタ構成部をフ
ィルム上に複数形成した作成例を示す図、図4はNDフ
ィルタ完成までの工程を示すフローチャート、図5〜図
7は目標の光透過率を得るための電子データの補正方法
を説明する図である。
【0030】このNDフィルタの製造方法は、先ず図1
に示すようなNDフィルタ構成部の画像電子データを作
成する工程がある。図1の画像電子データは、画像の左
右部にグラデーションを形成しており、簡略のためAB
CD断面上で説明を行うと、A部は黒色(光透過率0
%)でB部は白色(光透過率100%)でAからB部間
は滑らかにグラデーションがかかっていて、B部からC
部は白色で、C部は白色でD部は黒色でCからD部間は
滑らかにグラデーションがかかっている。この断面が上
下方向へ一様に構成されている。
【0031】そして、NDフィルタ構成部を形成するた
めの画像電子データを直接露光撮影できる装置(後述)
にて、感光材料であるフィルムに露光撮影を行い、この
フィルムを現像処理することによって減光フィルタとし
てのNDフィルタを完成させる。
【0032】このように、画像電子データを感光材料で
あるフィルムに露光撮影して、フィルムを現像処理する
ことにより、NDフィルタを構成するための位置ごとの
光透過率情報を有しているフィルムを得ることができ
る。
【0033】図2は図1のABCD断面の画像電子デー
タ値をグラフ化したものである。画像電子データ値とし
ては、通常RGBの各色の数値を0から255の階調
(8bit)で表したものが一般的に知られていて、RG
B各色の画像電子データ値0が黒色で、255が白色と
なる。NDフィルタの場合、白黒で表現できるため、R
GB各色の数値は同じ値で形成する。ただし、露光する
対象のフィルムにカラー用のものを使用する場合は、R
GB各色のバランスを調整することで、色付きを補正し
ていくため、RGBの画像電子データ値を違う設定にし
てもよい。
【0034】図1は1つの製品に対応した画像電子デー
タを示しているが、図3に示すように、図1のようなN
Dフィルタ構成部を構成する画像電子データを複数有し
ているフィルムを作成する方が、一回のフィルム化工程
で多数の製品を生産することが可能となる。
【0035】図3の画像電子データによるNDフィルタ
構成部例では、複数のNDフィルタ構成部として異なる
形状のNDフィルタ部11,12が感光材料であるフィ
ルム10に形成されている。即ち、NDフィルタ部11
は外周4面グラデーションのNDフィルタ構成部を示
し、NDフィルタ部12は外周2面グラデーションのN
Dフィルタ構成部を示している。なお、同一のNDフィ
ルタ構成部形状を複数有しても良いことは勿論である。
【0036】さらに後工程にて図3のフィルム10から
NDフィルタ構成部を切り出す必要が生じる。この場合
にNDフィルタ構成部の外形形状が判別可能となる目印
13を予め画像電子データにて設定しておくことで、切
り出し加工の精度を確保し易く、作業も容易になる。製
品の外形範囲を精度よく容易に切り出すことができる。
【0037】図3においてはNDフィルタ構成部以外の
部分の画像電子データ値は0(黒)で画像電子データを
作成してある。なお、後述するが、光透過率分布の測定
簡易のため、既知の画像電子データで形成された光透過
率測定用のパッチ部14を設けてある。このパッチ部1
4としては、複数段階の階調を有した階段状のもの15
と、グラデーションのもの16を形成してある。
【0038】図4は画像電子データ作成からフィルタ完
成までの工程を示すフローチャートで、特にNDフィル
タの製造方法の基本的なフローは、図1又は図3のよう
な画像電子データを作成し(ステップS1)、これを感
光材料に直接露光撮影できる装置にて感光材料であるフ
ィルムに露光撮影を行い(ステップS2)、このフィル
ムを現像処理する(ステップS3)ことによって得られ
るフィルムをNDフィルタとするものである。
【0039】しかし、図4で示すNDフィルタの製造方
法の基本的なフローで製造したNDフィルタは、実際の
場面においてフィルムの感光特性の違いや露光撮影装置
の特性等で、予め作成した画像電子データ通りの光透過
率分布が得られることは希である。
【0040】そこで、NDフィルタの製造方法の基本的
なフローで作成されたフィルムにおける予め画像電子デ
ータ値が既知のフィルムの光透過率を測定し(ステップ
S4)、この光透過率測定結果が目標の透過率の許容範
囲内かどうかの判断を行う(ステップS5)。許容範囲
内であればOKでありNDフィルタが完成となり(ステ
ップS8)、NGであれば光透過率と画像電子データの
相関関係を導き出し(ステップS6)、この相関関係を
もとに画像電子データに対して補正処理を実施し(ステ
ップS7)、画像電子データを作成し、この補正処理を
行った画像電子データを用いて、新たなフィルムへの露
光撮影、現像処理を行う。そして、作成したフィルムの
光透過率を測定し、許容範囲内にあるかを確認し、OK
になるまでこのサイクルを繰り返す。許容値の幅を小さ
く設定して、このサイクルを繰り返すことで精度のより
高いNDフィルタを得られることとなる。
【0041】このようなNDフィルタの製造方法を実施
するにあたり、画像電子データ作成時において考慮する
項目がある。即ち、後工程で使用する露光撮影装置の解
像度を考慮する必要がある。
【0042】前述の画像電子データを直接露光撮影でき
る装置としては、例えばレーザーを走査して感光材料上
に画像を描画するものや、CRT画像を感光材料上に照
射して露光撮影するものがある。これらは、レーザーイ
メージャや、デジタルフィルムレコーダーと言われてい
る。
【0043】例えば前記レーザーイメージャの撮影解像
度が2000dpi(ドットパーインチ)であったとす
る。フィルム上で10mm2の画像を作成するために
は、508000ドット(10×2000/25.4)
×508000ドットで画像を作成すれば良いことにな
る。なお、画像電子データを直接露光撮影する方法とし
て、画像電子データをCRTやLCD等の別の表示素子
に表示させ、この表示をマスクとして露光させてもよ
い。
【0044】このように、上記のNDフィルタの製造方
法は、目標の光透過率情報を有している画像電子データ
を作成し、そのデータをもとにレーザーイメージャやデ
ジタルフィルムレコーダーと言われている露光撮影装置
により感光材料であるフィルムに露光撮影を行い、それ
を現像処理したフィルムをそのままNDフィルタとする
ものである。
【0045】この製造方法であれば、原版となるものを
物理的に作成する必要がなく、低コスト・短納期が実現
でき、光透過率分布の変更及び修正に対しても画像電子
データを作成することで容易に対応ができる。従って、
製作工程上、自由度の極めて高いパターンのNDフィル
タが製作可能となる。
【0046】なお、この実施の形態では、レーザーイメ
ージャによる露光撮影は簡略のため等倍率で行ってい
る。しかしながら、レーザーイメージャに倍率を変換す
る光学系を所有するものを使用して、より精細なNDフ
ィルタを得るためには、予め画像電子データに倍率を掛
けて作成することで可能となる。
【0047】また、本出願人は実験を行った結果、画像
電子データを露光撮影装置にてポジフィルムに露光撮影
し現像処理を実施したものを、更にネガフィルムに反転
現像処理を実施することで、より黒の濃度が高く白の透
明度の高いフィルムが得られることを見出した。換言す
れば、このようにして作成されたネガフィルムは遮光濃
度及び透過光部のコントラストを多く得ることができ
る。
【0048】さらに、フィルムにはカラーフィルム、モ
ノクロフィルム、ネガフィルム、ポジフィルム等あり、
それぞれ異なった特性を有していて、光透過率分布を有
したNDフィルタとしては分光特性、高解像度、退色に
対する強さ、が留意事項としてある。
【0049】分光特性とは、400nmから700nm
の波長領域で一定の光透過率を有することが要求され
る。高解像度とは、特に光透過率分布に変動を有したフ
ィルムを想定した場合、解像度(フィルム銀塩粒子)が
粗いと変動部の階調を滑らかに表現できない結果とな
る。退色に対する強さとは、フィルム製作時の光透過率
に対して、経時や光及び熱等の環境により光透過率の変
化が発生しないことである。
【0050】このような留意点を考慮すると、モノクロ
フィルムでマイクロ複写用フィルムである(例えば商品
名:アクロス(富士写真フィルム株式会社製))は適し
ている。これはマイクロ複写用フィルムが文書複製を目
標とするものであり、一般の撮影フィルムの場合よりも
均一な濃度で仕上げることが可能なためである。マイク
ロ複写用フィルムを用いることにより、高精細なパター
ン及び退色に強いNDフィルタを得ることができる。
【0051】また、NDフィルタの使用環境として大光
量が想定される場合、フィルムの材料としては耐熱性に
優れた材質のPET(ポリエチレンテレフタレート)が
適しており、NDフィルタとして対象の光線が偏光であ
れば、フィルムの材料は偏光光を乱さない材質のTAC
(トリアセチルセルロース)が適している。使用環境に
応じて、上記のような材料のフィルムを選択するとよ
い。
【0052】次に図4の補正処理について図5〜図7を
参照して説明する。図5のようにフィルム上での目標の
光透過率は、フィルム上の画像位置E部からF部に対し
て光透過率0%から100%の直線的な分布を得たいと
する。そこで、まず図6(a) のように画像位置E部から
F部に対して画像電子データ値を0から255の直線的
な分布を与えたとする。この画像電子データをもとに、
上記NDフィルタの製造方法の基本的なフローで製造し
た結果として図6(b) に示されるようなフィルム上での
光透過率分布の結果となる。なお、この光透過率分布を
得るために測定点をできるだけ多くすることが望ましい
が、光透過率の要求精度とのバランスを考慮して測定点
の数を決定することが望ましい。
【0053】そこで図6(b) の結果をもとに画像電子デ
ータと光透過率との関係を数式化する。さらに、前記数
式の逆関数を求めて、この逆関数をもとに作成された画
像電子データが図7(a) であり、この画像電子データを
もとに上記NDフィルタの製造方法の基本的なフローで
製造した結果として図7(b) のような目標の光透過率分
布と同一なフィルムを得ることができる。前記数式化に
あたり、実施した例としては多項式の近似式を用いてい
て、項数を増やすことと式と実測値のずれが発生しない
ように数式化を行う。
【0054】なお、この補正処理は一巡のみでなく、複
数繰り返すことで精度向上を図ってもよい。
【0055】また、図3に示すように、光透過率分布の
測定を簡易にするため、既知の画像電子データで形成さ
れた光透過率測定用のパッチ部14を設けておくことが
望ましい。このパッチ部14は、図3に示すように、複
数の階調を有していて階段状に形成されているもの1
5、またはグラデーションで形成されているもの16で
あり、このパッチ部14の階調に対して前述したように
多数の光透過率の測定結果を反映することで補正処理の
ための精度向上が可能となり、また、パッチ部14の光
透過率測定を実施することで製品の合否判定も容易にで
きることとなる。
【0056】図8〜図11は本発明の第2の実施形態を
示したものであり、図8はフィルムの拡大断面を示す
図、図9はフィルムと無色透明シートの接着された状態
を示す図、図10はフィルムが液晶パネル(以下、LC
D)上の偏光板に接着された状態を示す図、図11は無
色透明シート上に反射防止(以下、AR)処理された状
態を示す図である。
【0057】この第2の実施形態のNDフィルタにおい
て、感光材料であるフィルム21は、図8に示すように
フィルム21の乳剤塗布面に1μm以下の微小な凹凸2
1aが存在する。この表面の凹凸が透明部においても光
の拡散を発生する。そのため光学的な不要光の発生や透
過光の輝度低下を招いている。そこで、図9に示すよう
に、この乳剤の凹凸を埋めて滑らかにできる厚さ、即ち
凹凸の頂点部から谷底部までの深さ以上の厚さを有した
無色透明樹脂層22を設けることにより、表面の凹凸を
無くしよりクリアーなフィルムであるNDフィルタを得
ることができる。つまり、微小な凹凸を埋めることが可
能な厚さの無色透明樹脂層を形成し備えることで、乳剤
の凹凸による散乱光の発生を防止できる。
【0058】実際には1μm以上の樹脂層を形成できれ
ば効果はあるが、実施した形態は25μm厚の接着剤と
100μmの無色透明シート(材質はTAC(トリアセ
チルセルロース))である。このように無色透明な樹脂
層である接着剤22を塗布した無色透明シート23は、
一般的に入手が容易でフィルム表面に無色透明樹脂層
(接着剤)を形成することが容易である。なお、この無
色透明樹脂層22は、フィルムと同等の屈折率(n)を形
成させることが望ましい。なお、無色透明シート23が
なく、無色透明樹脂層22のみで構成してもよいことは
勿論である。
【0059】さらに、図10は上記NDフィルタの一例
を示し、予め偏光板24が接着されている表示素子であ
るLCD25が、片面が無色透明樹脂層で形成された接
着剤22を備えているNDフィルタ21に貼付され、フ
ィルムの乳剤の凹凸面が埋められている状態である。
【0060】このように、無色透明樹脂層を設けること
で不要光は減るが、フィルムや無色透明樹脂層の屈折率
はn=1.5前後であり、通常可視光における反射率は
4%から5%発生し、全透過部の光透過率を劣化させる
原因と考えられる。
【0061】そこで、図11のように、AR処理膜24
を施した無色透明シート23に無色透明樹脂層である接
着剤22を備えたものを、フィルム21両面に貼付する
と、AR処理により可視光における反射率が1%以内に
抑えられ、さらに両面AR処理を実施することで8%程
度(片面あたり4%程度)の光透過率の向上が実現でき
る。
【0062】なお、図11のように両面AR処理を施し
た方が望ましいが、製造上の歩留りや工程増によるコス
トアップとの関係で片面のみという選択を行っても良
い。特に片面のみとした場合は、図示はされていない
が、乳剤による凹凸面と逆面は、フィルム上に直接AR
処理膜を形成しても良い。
【0063】さらに、これらのAR処理の特性はNDフ
ィルタという性質上、分光特性は波長が400nmから
700nmまで1%以下でフラットな特性であることが
望ましい。
【0064】また、NDフィルタの用途として表面の反
射が悪影響を及ぼす場合、図11のAR処理膜24に相
当する部位を防眩(以下、AG)処理膜とすると良い。
【0065】このように無色透明シート部材の無色透明
樹脂層と反対面にAR処理又はAG処理を施すことで、
AR処理においては全透過部での透過率を確保でき、A
G処理においては反射光の防眩効果を実現できる。
【0066】図12〜図17は本発明の第3の実施形態
を示したものであり、図12はマルチディスプレイ装置
の全体構成を示す図、図13は図12のマルチディスプ
レイ装置の光量調節手段が直線の光透過率分布で形成さ
れていてそれに対する重畳領域の輝度分布を示す図、図
14は図12のマルチディスプレイ装置の光量調節手段
が放物線の光透過率分布で形成されていてそれに対する
重畳領域の輝度分布を示す図、図15は図12のマルチ
ディスプレイ装置の光量調節手段が円弧とその接線で構
成されている光透過率分布で、それに対する重畳領域の
輝度分布を示す図、図16は図12のマルチディスプレ
イ装置の光量調節手段が正弦波形状の光透過率分布で形
成されていてそれに対する重畳領域の輝度分布を示す
図、図17はマルチディスプレイ装置における光量調節
手段の最適化したシステムを示す図である。
【0067】この第3の実施形態のマルチディスプレイ
装置は、図12に示すように、光源であるランプ33
と、画像を表示するLCD等の表示素子35と、表示素
子35の映像を拡大投影するための投影光学系37とを
少なくとも内蔵する画像生成装置としての画像投影手段
(プロジェクタ)31,32を有していて、この各画像
投影手段により部分画像をスクリーンに投影する際に、
隣接する部分画像同士がその辺縁部において重畳領域を
もって重ね合わせられるように投影され、これらの複数
の部分画像を組み合わせることにより一画像を構成する
ものである。なお、図12に図示されているが、光源3
3から表示素子35までの間に配設されている、照明む
らや照明効率劣化がないようにするための照明光学系3
4は無くても良い。
【0068】さらに、この重畳領域において光の重ね合
わせにより輝度が高くなることのないように、減光を行
うための光量調節手段36がスクリーン38と共役関係
にある表示素子35の近傍に配設されていて、該重畳領
域に到達する光束の光路上にある前記光量調節手段36
の通過光量(透過率)を変化させることで、重畳領域に
おける輝度が非重畳領域の輝度とほぼ同一となるように
構成されている。
【0069】なお、図12の実施の形態では、画像投影
手段を2台で構成した例を示しているが、2台以上であ
ってもよい。また、図12では、スクリーン38上の投
影画像を画像投影手段31,32とは反対側から観察す
るリア投射型のマルチディスプレイ装置を例として説明
しているが、画像投影手段と同じ側から観察するフロン
ト投射型のマルチディスプレイ装置であっても同様に適
用できる。
【0070】次に、光量調節手段36の光量調節につい
て説明する。画像投影手段31からスクリーン38へ投
影された重畳領域の最辺縁部をIとし、重畳領域の内側
部をJとし、IとJの中点をKとする。この時、上記で述べ
たように、スクリーン38と光量調節手段36は略共役
関係にあり、前記I・J・Kに相対する光量調節手段36
上の点をI’・J’・K’とする。仮に、画像投影手段3
1の光量調節手段36において、スクリーン38上の重
畳領域I〜Kを減光させるのであれば、光量調節手段36
上の領域I’〜K’を減光させれば良いことになる。
【0071】そこで、マルチディスプレイ装置の重畳領
域における輝度を非重畳領域の輝度とほぼ同一となるよ
うにしたい場合、図13(a) のように、光量調節手段3
1の光透過率を重畳領域の最辺縁部I’において0%と
とし、内側部J’において100%ととし、その2点を
直線で結ぶような光透過率分布を持たせることで実現す
ることができる。この時は当然、重畳領域を構成するも
う一方の光量調節手段32も同一の光透過率分布を有す
るようにする。
【0072】しかしながら、図13(a) のような光量調
節手段の光透過率分布が直線で結ばれたのものにおい
て、重畳領域に対して、光量調節手段31が位置的に目
標の位置に対して誤差が生じることが多く、その結果、
図13(b) のように台形形状に輝度の変化が発生する。
なお、図13(b) は重畳領域に対して光量調節手段3
1,32の位置が画面外側に変位した状態を示してい
て、反対に重畳領域に対して光量調節手段31,32の
位置が画面内側に変位した場合は台形形状に輝度が下が
ることになる。
【0073】このように、光量調節手段の光透過率分布
が直線で結ばれたのものにおいて、光量調節手段の配置
に誤差が生じた場合、輝度の変化が急激に発生するた
め、複数の部分画像を同一と認識でき難くなってしまう
ことになる。
【0074】そこで、光量調節手段の配置に誤差が生じ
た場合にも、輝度の変化が急激に発生しないように工夫
した光量調節手段31の光透過率分布を示したものを、
図14〜図16に示している。
【0075】図14(a) は、放物線形状の光透過率分布
であり、光量調節手段31の光透過率分布を重畳領域G
においては、最辺縁部I’の光透過率が0%に設定さ
れ、中点部K’は光透過率が50%に設定され、その間
の領域において、最辺縁部I’の光透過率0%を頂点と
して中点部K’の光透過率50%を通過する放物線Nであ
る光透過率分布を持ち、重畳領域Hにおいては、内側部
J’の光透過率が100%に設定され、中点部K’は光透
過率が50%に設定され、その間の領域において、内側
部J’の光透過率100%を頂点として中点部K’の光透
過率50%を通過する放物線Mである光透過率分布を持
たせてある。
【0076】このような放物線形状の光量調節手段の光
透過率分布において、光量調節手段の配置に誤差が生じ
た場合の輝度分布が図14(b) に示されており、輝度の
変化は山形形状であり、図13(b) に示した台形形状の
輝度変化における特に稜線を無くすことができる。これ
により急激な輝度の差が発生しないため、重畳領域をそ
れと認識し難くすることができる。
【0077】図15(a) は、円弧とその接線の光透過率
分布であり、光量調節手段31の光透過率分布を重畳領
域Gにおいては、最辺縁部I’の光透過率が0%に設定
され、中点部K’は光透過率が50%に設定され、最辺
縁部I’の光透過率0%を頂点とした円弧N1と中点部
K’の光透過率50%を接線N2で結んである光透過率分
布を持ち、重畳領域Hにおいては、内側部J’の光透過
率が100%に設定され、中点部K’は光透過率が50
%に設定され、内側部J’の光透過率100%を頂点と
した円弧P1と中点部の光透過率50%を接線P2で結ん
である光透過率分布を持たせてあり、この時の円弧N1
と円弧P1の径は同一で形成されている。なお、円弧N1
と接線N2の交点である交点N3において、最辺縁部I’
から交点N3までの距離が重畳領域Gの5〜40%であ
ることが望ましく、同様に円弧P1と接線P2の交点であ
る交点P3において、内側部J’から交点P3までの距離
が重畳領域Hの5〜40%であることが望ましい。
【0078】このような円弧と接線からなる光量調節手
段の光透過率分布において、光量調節手段の配置に誤差
が生じた場合の輝度分布が図15(b) に示されており、
輝度の変化は滑らかな台形形状である。台形形状の輝度
変化における特に稜線部分が滑らかとなり、これにより
急激な輝度の差が発生しないため、重畳領域を認識し難
くすることができる。
【0079】図16(a) は、正弦波形状の光透過率分布
であり、光量調節手段31の光透過率分布を光透過率5
0%の位置を正弦波Qの中心線とし、中点部K’の光透
過率50%を正弦波の基準から180°の位置とし、最
辺縁部I’の位置が中点部K’から+90°に相当しその
時の光透過率が0%であり、内側部J’の位置が中点部
K’から−90°に相当しその時の光透過率が100%
である正弦波である光透過率分布を持たせてある。
【0080】このような正弦波形状の光量調節手段の光
透過率分布において、光量調節手段の配置に誤差が生じ
た場合の輝度分布が図16(b) に示されており、誤差に
よる変化が放物形状(図13)などに比べてより小さく
実現できている。
【0081】このように、上記図14〜図16のように
重畳領域の輝度分布を曲線で構成することで、輝度分布
を滑らかに出来、複数の部分画像を目視上は同一と認識
し易くできる。
【0082】なお、図12では簡略のため2つの画像投
影手段31,32にて1つの重畳領域を有する構成とさ
れているが、より高精細もしくは大画面を得るために3
つ以上の画像投影手段にて2つ以上の重畳領域を有する
ように構成したとしても同様である。
【0083】さらに、3つ以上の画像投影手段を用いて
2つの重畳領域が発生する場合において、それぞれの重
畳領域に対応する光量調節手段の光透過率分布を変更し
てもよい。
【0084】さらにまた、一般的な画像投影手段(プロ
ジェクタ)として画面の縦横比が違うもの(例えば4:
3のもの)において、縦方向の重畳領域と横方向の重畳
領域とで、光量調節手段の光透過率分布を変更すること
でより滑らかな画像を得ることが可能となる。このよう
に、重畳領域の2辺以上にそれぞれ光量調節手段の光透
過率の分布を設定することでより細かい光量調節が可能
となる。
【0085】以上のように、マルチディスプレイ装置の
光量調節手段は、重畳領域に対して光量調節手段を誤差
無く設置することは難しく設置誤差が発生した場合に、
重畳領域の輝度分布を放物線,円弧及び正弦波等の曲線
で構成することで、輝度分布が発生しても視認し難くす
ることが可能となる。
【0086】次にマルチディスプレイ装置における光量
調節手段の最適化システムについて図17を用いて説明
する。
【0087】このマルチディスプレイ装置の構成は、図
12で示すマルチディスプレイ装置に付加して、画像投
影手段31,32によりこのマルチディスプレイ装置の
スクリーン38に投影された画像を撮像するCCDカメ
ラ等の撮像手段41と、この撮像手段41の撮像信号か
ら輝度信号を抽出して重畳領域の形状とその輝度とを検
出する輝度検出手段42と、投影される部分画像の一辺
縁に対して 上記重畳領域の輝度を該重畳領域を除く部
分画像の輝度と略一致させるために該重畳領域に向けて
投影される光束の光量を調節する光量調節手段36A
を、前記輝度検出手段42の出力に基づき最適な光量に
調節できるように演算する画像演算手段43と、前記画
像演算手段43による演算結果に基づいて光量を調節す
る光量調節手段36Aと、を具備している。さらに、前
記光量調節手段36Aは位置調節手段39によりLCD
等の表示素子35に対して相対位置を調整可能に構成さ
れている。
【0088】次にマルチディスプレイ装置における光量
調節手段36Aの最適化システムの流れについて説明す
る。
【0089】まず、図17で示すように、マルチディス
プレイ装置のスクリーン面を撮像できるように撮像手段
41を設置する。このときマルチディスプレイ装置の全
画面が撮像されるように設置することが望ましいが、重
畳領域が撮像範囲の一画面に入れば可とする。さらに撮
像手段41は、輝度の分布データ及び幾何形状を得るこ
とが目的のため、白黒カメラで良く、γ特性が既知のも
の、及び/又は、撮像レンズのシェーディングデータが
既知のものが望ましい。
【0090】その次に、光量調節手段36Aを挿入しな
い状態又は全領域が全透過の状態で、画像投影手段3
1,32にて100%白画像を投写させる。この投写さ
れた像を前記撮像手段41にて取り込む。
【0091】次に、この撮像手段41で撮像された信号
をもとに、輝度検出手段42にて重畳領域の幾何形状と
その輝度の情報を検出する。この輝度検出手段42の情
報をもとに、画像演算手段43は、重畳領域に向けて投
影される光束の光量を調節する光量調節手段36Aの最
適値を演算し、重畳領域の輝度が該重畳領域を除く部分
画像の輝度と略一致するようにする。
【0092】更に画像演算手段43による演算結果に基
づいて光量調節手段36Aの光量調節を行うことで、重
畳領域が該重畳領域を除く部位との境界が認識し難くで
きる。
【0093】この時の光量調節手段36Aは、例えばN
Dフィルタであり、本発明の第1の実施形態のような製
造方法をとることが望ましく、この場合は、画像演算手
段43で演算された結果から画像電子データを変えるこ
とにより容易に最適なNDフィルタを製作することが可
能となる。更に画像投影手段31に前記NDフィルタを
挿入する場合に配置誤差が生じるため、その時に位置調
整手段39を用いて、位置の微調節を実施する。以上の
ことは画像投影手段32についても同様である。
【0094】また、光量調節手段36Aは、複数のセル
を有する液晶で構成されていてもよく、この場合は液晶
に画像演算手段43で演算された結果を表示するため、
光量調節は更に容易となる。そしてさらに、液晶のセル
数を多くするほど、精度の高い調整が可能となる。
【0095】このように、重畳領域の存在する図12の
ようなマルチディスプレイ装置において、重畳領域は各
部品の設置や製作誤差により一定に設定することは極め
て困難であるが、図17のようなマルチディスプレイ装
置における光量調節手段の最適化システムを構成すれ
ば、マルチディスプレイ装置として配置した後に、撮像
手段,輝度検出手段及び画像演算手段によりフィードバ
ックが容易に行え、より品質の高いディスプレイ装置を
実現可能となる。つまり、演算結果を反映することで、
より正確な光量調節が可能となる。
【0096】その他の実施の形態として、前述した光量
調節手段を、画像生成装置としての画像投影手段(プロ
ジェクタ)に利用する方法が考えられる。
【0097】画像投影手段において、一般的に中心部に
輝度の頂点があり、周辺部に向かって輝度が落ちていく
ような面内むらが発生する。そこで、上記のNDフィル
タのような光量調節手段を利用し、面内むらと逆の透過
率分布を持たせた光量調節手段を付加させることで、均
一な輝度分布の画像投影手段を実現できる。このときの
光量調節手段は、図17のように、撮像手段,輝度検出
手段及び画像演算手段から成るフィードバック系を用い
て光量を最適化するシステムに組み込まれるようにして
もよい。
【0098】光量調節手段の光透過率分布を画像投影手
段の光源及び光学系の輝度むらを相殺するように形成す
ることで、スクリーン上に投影された画像のより均一な
輝度分布を得ることができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるND
フィルタの製造方法によれば、NDフィルタを構成する
ための画像電子データからフィルムを作成し、このフィ
ルムをNDフィルタとすることで、原版を作成する必要
がないので、原版となる物理的なモデルの作成が困難な
形状においても、所望の光透過率分布を形成したNDフ
ィルタを容易に低コストに製造できる。
【0100】また、本発明によれば、NDフィルタとし
て、耐光量性があるものや偏光を乱さないものを実現で
きる。
【0101】また、本発明によるNDフィルタによれ
ば、現像処理されたフィルムに無色透明樹脂層を形成し
フィルム表面の微小な凹凸を埋めて、散乱光のない良好
な光学特性を得ることができる。
【0102】更に、本発明によるマルチディスプレイ装
置によれば、複数の画面の重畳領域において、該重畳領
域に対してマルチディスプレイ装置の光量調節手段の配
置位置に誤差が生じた場合でも、重畳領域が重畳領域以
外から認識し難くできる。
【0103】更に、本発明による画像生成装置によれ
ば、装置の面内の輝度むらを無くしてより均一な輝度を
有する投影画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1〜図5は本発明の第1の実施形態を示した
ものであり、図1はNDフィルタを構成するための位置
ごとの光透過率情報を有している画像電子データによる
NDフィルタ構成部の作成例を示す図。
【図2】図1のABCD断面上での画像電子データであ
る数値の状態をグラフ化した図。
【図3】図1で作成したような画像電子データによるN
Dフィルタ構成部をフィルム上に複数形成した作成例を
示す図。
【図4】画像電子データ作成からフィルタ完成までの工
程を示すフローチャート。
【図5】フィルム上での目標の光透過率を示すグラフ。
【図6】目標の光透過率を得るための電子データの補正
方法を説明する図。
【図7】目標の光透過率を得るための電子データの補正
方法を説明する図。
【図8】図8〜図11は本発明の第2の実施形態を示し
たものであり、図8はフィルムの拡大断面を示す図。
【図9】フィルムと無色透明シートの接着された状態を
示す図。
【図10】フィルムがLCD上の偏光板に接着された状
態を示す図。
【図11】無色透明シート上にAR処理された状態を示
す図。
【図12】図12〜図17は本発明の第3の実施形態を
示したものであり、図12はマルチディスプレイ装置の
全体構成を示す図。
【図13】図12のマルチディスプレイ装置の光量調節
手段が直線の光透過率分布で形成されていてそれに対す
る重畳領域の輝度分布を示す図。
【図14】図12のマルチディスプレイ装置の光量調節
手段が放物線の光透過率分布で形成されていてそれに対
する重畳領域の輝度分布を示す図。
【図15】図12のマルチディスプレイ装置の光量調節
手段が円弧とその接線で構成されている光透過率分布
で、それに対する重畳領域の輝度分布を示す図。
【図16】図12のマルチディスプレイ装置の光量調節
手段が正弦波形状の光透過率分布で形成されていてそれ
に対する重畳領域の輝度分布を示す図。
【図17】マルチディスプレイ装置における光量調節手
段の最適化したシステムを示す図。
【符号の説明】
10,21…フィルム(感光材料) 11,12…NDフィルタ部 22…接着剤(無色透明樹脂層) 23…無色透明シート 24…AR処理膜 31,32…画像投影手段 33…ランプ(光源) 35…表示素子 36,36A…光量調節手段 37…投影光学系 38…スクリーン 39…位置調整手段 41…撮像手段 42…輝度検出手段 43…画像演算手段

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NDフィルタを構成するための位置ごと
    の光透過率情報に基づいて感光材料に対して露光撮影を
    行う工程と、 前記感光材料を現像処理する工程と、 を具備したことを特徴とするNDフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記感光材料はポジフィルムであり、前
    記露光撮影をする工程は前記ポジフィルムを更にネガフ
    ィルムへ反転現像処理する工程を有することを特徴とす
    る請求項1項記載のNDフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 任意の光透過率情報で製造されたフィル
    ムの光透過率を測定する工程と、前記光透過率の測定結
    果と光透過率情報との相関関係を求める工程と、求めら
    れた相関関係をもとに補正値を求める工程と、前記補正
    値をもとに前記任意の光透過率情報を補正処理する工程
    とを有したことを特徴とする請求項1項又は2項に記載
    のNDフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記現像処理された感光材料のNDフィ
    ルタ構成部以外の同一感光材料上に、複数階調の透過率
    を有するパッチ部を具備する、ことを特徴とする請求項
    1項記載のNDフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記パッチ部が帯状に複数の透過率の領
    域で構成されていることを特徴とする請求項4項記載の
    NDフィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記パッチ部がグラデーション(徐変)
    の透過率の領域で構成されている、ことを特徴とする請
    求項1項記載のNDフィルタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記現像処理された感光材料のNDフィ
    ルタ構成部以外の同一感光材料上に、NDフィルタ構成
    部の外形範囲を判別可能な目印部を具備する、ことを特
    徴とする請求項1項記載のNDフィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記感光材料はマイクロ複写用フィルム
    であることを特徴とする請求項1項記載のNDフィルタ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記感光材料はフィルムであり、その材
    質がPET(ポリエチレンテレフタレート)であること
    を特徴とする請求項1項記載のNDフィルタの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記感光材料はフィルムであり、その
    材質がTAC(トリアセチルセルロース)であることを
    特徴とする請求項1項記載のNDフィルタの製造方法。
  11. 【請求項11】 現像処理されたフィルムを用いたND
    フィルタにおいて、 位置ごとの光透過率が異なるフィルム層と、 前記フィルム面上の微小な凹凸を埋めることが可能な厚
    さの無色透明樹脂層と、 を具備したことを特徴とするNDフィルタ。
  12. 【請求項12】 上記無色透明樹脂層は接着剤層である
    ことを特徴とする請求項11項記載のNDフィルタ。
  13. 【請求項13】 上記接着剤層は、接着剤が塗布された
    無色透明シート部材によって形成されており、前記無色
    透明シート部材は塗布されている接着剤によって上記現
    像処理されたフィルムに貼付されていることを特徴とす
    る請求項12項記載のNDフィルタ。
  14. 【請求項14】 上記無色透明シート部材の接着剤塗布
    面の反対側の面に反射防止(AR)処理又は防眩(A
    G)処理を施したことを特徴とする請求項13記載のN
    Dフィルタ。
  15. 【請求項15】 複数の画像投影手段を備え、該画像投
    影手段によりスクリーンに投影した部分画像をその辺縁
    において隣接する部分画像に重畳領域をもって重ね合わ
    せながら配列することにより全体として一画像を構成す
    るようにしたマルチディスプレイ装置において、 投影される部分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域の
    輝度を該重畳領域を除く部分画像の輝度と略一致させる
    ために該重畳領域に向けて投影される光束の光量を調節
    する光量調節手段であって、該重畳領域の輝度分布が曲
    線で構成されるように光透過率が設定されている光量調
    節手段を具備したことを特徴とするマルチディスプレイ
    装置。
  16. 【請求項16】 前記投影される部分画像の一辺縁に対
    する前記光量調節手段の光透過率の分布が放物線の軌跡
    で構成されていることを特徴とする請求項15項記載の
    マルチディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 前記投影される部分画像の一辺縁に対
    する前記光量調節手段の光透過率の分布が円弧とその接
    線で構成されていて、前記円弧は上記重畳領域の最辺縁
    部に構成されていることを特徴とする請求項15項記載
    のマルチディスプレイ装置。
  18. 【請求項18】 前記投影される部分画像の一辺縁に対
    する前記光量調節手段の光透過率の分布が正弦波の軌跡
    で構成されていることを特徴とする請求項15項記載の
    マルチディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 3以上の画像投影手段を備え、該画像
    投影手段によりスクリーンに投影した部分画像をその辺
    縁において隣接する部分画像に重畳領域をもって重ね合
    わせながら配列することにより全体として一画像を構成
    するようにしたマルチディスプレイ装置において、 投影される部分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域の
    輝度を該重畳領域を除く部分画像の輝度と略一致させる
    ために該重畳領域に向けて投影される光束の光量を調節
    する光量調節手段であって、2辺以上の重畳領域を有
    し、光透過率分布が2以上で構成されている光量調節手
    段を具備したことを特徴とするマルチディスプレイ装
    置。
  20. 【請求項20】 複数の画像投影手段を備え、該画像投
    影手段によりスクリーンに投影した部分画像をその辺縁
    において隣接する部分画像に重畳領域をもって重ね合わ
    せながら配列することにより全体として一画像を構成す
    るようにしたマルチディスプレイ装置において、 前記スクリーンに投影された画像を撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段の撮像信号から輝度信号を抽出して上記重
    畳領域の形状とその輝度とを検出する輝度検出手段と、 投影される部分画像の一辺縁に対して 上記重畳領域の
    輝度を該重畳領域を除く部分画像の輝度と略一致させる
    ために該重畳領域に向けて投影される光束の光量を調節
    する光量調節手段と、 前記輝度検出手段の出力に基づき最適な光量を調節でき
    るように演算し、演算結果に基づいて前記光量調節手段
    の光量調節を制御する画像演算手段と、 を具備したことを特徴とするマルチディスプレイ装置。
  21. 【請求項21】 前記光量調節手段がNDフィルタであ
    る、ことを特徴とする請求項20項記載のマルチディス
    プレイ装置。
  22. 【請求項22】 前記光量調節手段が少なくとも1以上
    のセルで構成された液晶である、ことを特徴とする請求
    項20項記載のマルチディスプレイ装置。
  23. 【請求項23】 前記画像投影手段は、 光源となるランプと、 画像を生成する画像表示素子と、 前記画像表示素子の画像を拡大投影するための投影光学
    系と、 請求項1〜10のいずれか1つに記載のNDフィルタの
    製造方法で製造された又は請求項11〜14のいずれか
    1つに記載のNDフィルタで構成された光量調節手段
    と、 を具備したことを特徴とする請求項15〜22のいずれ
    か1つに記載のマルチディスプレイ装置。
  24. 【請求項24】 光源となるランプと、 画像を生成する画像表示素子と、 前記画像表示素子の画像を拡大投影するための投影光学
    系と、 請求項1〜10のいずれか1つに記載のNDフィルタの
    製造方法で製造された又は請求項11〜14のいずれか
    1つに記載のNDフィルタで構成された光量調節手段
    と、 を具備したことを特徴とする画像生成装置。
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