JP7536701B2 - 機能性薬剤シート - Google Patents

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本発明は、機能性薬剤シートに関する。
従来、家庭用の照明器具として、天井に取り付けられるシーリングライトが知られており、例えば、蛍光灯やLEDなどの光源を備えた本体部と、光源を覆い本体部に着脱可能に取り付けられた合成樹脂製のカバーとから構成されている。
このようなシーリングライトでは、本体部とカバーとの間の隙間から光源の光に引き寄せられた虫がシーリングライトの内部に入り込んでしまうことがあった。
虫がシーリングライトの内部に入り込むと、シーリングライトのカバーは、光の透過性と拡散性の高い素材を用いた白色系の色で形成されているため、シーリングライトの内部に入り込んだ虫の死骸がカバーの底面中央に集まり、それら死骸をシーリングライトの外部から視認できるため、シーリングライトの見栄えが悪くなる不具合があった。
そこで、例えば、照明器具の内部に虫を寄せ付けないために、本体部とカバーとの接続部分に形成される隙間を埋める照明器具用パッキンに防虫剤を含有させものが提供されている(特許文献1参照)。
特開2017-59412号公報
しかしながら、上述した照明器具用パッキンは、長期使用により防虫剤の防虫効果がなくなってしまった場合、目視でそのタイミングを確認する事ができない事に加えて、パッキン自体を交換しなければならない。そのため、交換のタイミングを計り知ることが難しく、その交換は手間がかかるため容易に交換することができない、という不具合がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、機能性薬剤の効果を発揮させるとともに、目視で交換時期が簡単に分かり、かつ、交換も容易で利便性を向上させた機能性薬剤シートを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため本発明の一実施形態は、機能性薬剤を含む基材シートと、前記基材シートの一方の面に設けられた粘着層と、を備え、前記基材シート、前記機能性薬剤、前記粘着層は、無色透明に形成され、それらのうちの少なくとも一つは、経時的に無色透明から黄色に変化することを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記基材シートと前記粘着層との間に設けられ、前記機能性薬剤の通過を阻止する無色透明な隔離シートをさらに備え、前記基材シート、前記機能性薬剤、前記粘着層、前記隔離シートのうちの少なくとも一つは、経時的に無色透明から黄色に変化することを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記基材シートは、ポリウレタン製であることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記粘着層は、前記基材シートの一方の面に取り付けられ粘着剤を含むシート材からなる粘着シートで構成され、前記基材シートと前記シート材の少なくとも一方は、ポリウレタン製であることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記粘着層と反対に位置する前記基材シートの面と、前記基材シートと反対に位置する前記粘着層の面とに、それぞれ使用時に剥離する剥離シートが貼り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記機能性薬剤は、防虫剤または殺虫剤または消臭剤または防カビ剤または芳香剤であることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記機能性薬剤は、防虫剤であって、前記粘着層は照明器具の内部に貼り付けられることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、機能性薬剤を含む基材シートに粘着層が設けられているため、機能性薬剤シートを貼り付けた場所において機能性薬剤の効果を発揮させるとともに、貼り付けた場所から機能性薬剤シートを剥がすことで交換できるため、交換が容易で利便性を向上させる上で有利となる。
例えば、照明器具の内部に防虫剤を含む機能性薬剤シートを貼り付ければ、防虫剤を揮散させることによって、照明器具の内部への虫の進入を阻止できるとともに、防虫剤の効果が終了した際に、機能性薬剤シートを剥がして機能性薬剤シートのみを簡単に交換でき、利便性を向上させる上で有利となる。
また、基材シート、機能性薬剤、粘着層を無色透明に形成したため、機能性薬剤シートを貼り付けた対象物の色彩と異なる色彩を放つことがなく、美観を損ねることを回避する上で有利となる。
さらに、例えば、照明器具のカバーの内面に機能性薬剤シートを貼り付けて使用する場合、照明器具の美観を損ねることを回避するとともに、照明光を遮ることを防止でき照度を確保する上で有利となる。
また、基材シート、機能性薬剤、粘着層のうちの少なくとも一つが経時的に無色透明から黄色に変化する材料で形成したため、いずれかが黄色に変化することで、機能性薬剤シートを貼り付けてから所定期間が経過したことを把握でき、薬剤の終了と無色透明から黄色へと変化する時期を合わせることによって、基材シートの変化を使用終期の指標として交換時期を目視で簡単に判断する上で有利となる。
また、基材シートと粘着層との間に、機能性薬剤の通過を阻止する隔離シートを設けた構成とすれば、基材シートから粘着層へ機能性薬剤が移行することを防止できる。
したがって、例えば、照明器具のカバーが機能性薬剤により変形や変色、割れなどの影響を受ける材質で形成されていた場合、機能性薬剤がカバーに移行することを回避でき、カバーの変形や変色、割れなどの影響を抑制する上で有利となる。
また、基材シートやシート材をポリウレタン製にすれば、紫外線が当たることにより経時的に無色透明から黄色に変化するため、この変化を使用終期の指標として交換時期を判断することができる。
また、粘着層は、基材シートに粘着剤を直接塗布することで設けてもよく、あるいは、基材シートの一方の面に取り付けられ粘着剤を含むシート材からなる粘着シートで構成するようにしてもよい。
また、粘着層と反対に位置する基材シートの面と、基材シートと反対に位置する粘着層の面とに、それぞれ使用時に剥離する剥離シートを貼り付けた構成とすれば、使用前に基材シートに含まれた機能性薬剤の揮散を抑制するとともに、意図しない場所へ粘着層が貼りつくことを防止するため、機能性薬剤シートの取り扱い性を高める上で有利となる。
また、機能性薬剤として防虫剤または殺虫剤または消臭剤または防カビ剤または芳香剤を用いると、機能性薬剤シートを貼り付けた場所での防虫効果または殺虫効果または消臭効果または防カビ効果または芳香効果を発揮させる上で有利となる。
また、機能性薬剤を防虫剤とし、機能性薬剤シートを照明器具の内部に貼り付けると、防虫剤を揮散させることによって防虫剤の効果を発揮させ、照明器具の内部への虫の進入を阻止できるとともに、防虫剤の効果が終了した際に照明器具から機能性薬剤シートを剥がすことで交換できるため、交換が容易で利便性を向上させる上で有利となる。
本実施の形態にかかる防虫シートの分解斜視図である。 本実施の形態にかかる防虫シートの断面図である。 (A)は使用前の防虫シートが貼り付けられているシーリングライトを示す図であって、(B)は使用済みの防虫シートが貼り付けられているシーリングライトを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態では、機能性薬剤が防虫剤であり、機能性薬剤シートが防虫シートであって、家庭用の照明器具であるシーリングライトの内部で使用する防虫シートを例に取って説明する。
なお、本実施の形態で説明する防虫シートは、天井に取り付けられるシーリングライトだけでなく、他の照明器具に使用してもよく、例えば、本体部とカバーとから構成される玄関灯や門灯などの内部で使用してもよい。
図1および図2に示すように、本実施の形態の防虫シート10は、基材シート12と、粘着層14Aと、隔離シート16と、剥離シート18A、18Bとを備えており、それらシートが同一の矩形状に形成されて重ね合わされ、一体となっており、薄い矩形板状を呈している。
本実施の形態の防虫シート10の大きさは、用途に合わせて任意に定めることができる。
本実施の形態の防虫シート10は、図3に示すような本体部32とカバー34とから構成される円形状のシーリングライト30に用いられ、カバー34の内面に貼り付けることで使用される。なお、図3(A)、(B)では、防虫シート10を明瞭に示すため防虫シート10を実線で描いている。
基材シート12は、防虫剤を支持し、あるいは、担持、保持するものであり、フィルムのように薄く形成していてもよいし、厚みを有して形成してもよく、基材シート12には、従来公知の様々な材料が使用可能である。
また、基材シート12は、経時的に無色透明から黄色に変化する素材で形成されている。本実施の形態の基材シート12は無色透明のポリウレタン製であり、シーリングライト30の光源から出射される紫外線が当たることで、経時的に無色透明から黄色に変化する。
防虫剤は無色透明で揮散性を有し、このような防虫剤として、例えば、フェノトリン、エンペントリン、プロフルトリンなど従来公知の様々なものが使用可能である。
なお、本実施の形態では、基材シート12に防虫剤が練り込まれているが、基材シート12の材質によっては、防虫剤を含浸させたり、塗布するなど任意である。
粘着層14Aは、基材シート12の一方の面1202に設けられている。
本実施の形態では、基材シート12の一方の面1202に隔離シート16を介在させた状態で取り付けられている。
粘着層14Aは、無色透明な粘着剤を隔離シート16に塗布することで構成してもよく、あるいは、隔離シート16に取り付けた粘着シート14で構成してもよく、本実施の形態では粘着シート14を用いている。
粘着シート14は、例えば、基材シート12と同じく無色透明のポリウレタン製のシート材1402と、このシート材1402に含まれた無色透明な粘着剤とで構成することができる。
粘着剤には従来公知の様々な無色透明な材料が使用可能であり、隔離シート16やシート材1402に応じて粘着剤を含侵させたり、塗布するなど任意である。
隔離シート16は、基材シート12と粘着層14Aとの間に設けられ、防虫剤の通過を阻止する無色透明のフィルム状のシートである。
隔離シート16は、例えば、機能性薬剤の通過を阻止するバリア性の高いポリエステル(PET)フィルムで形成することができる。
なお、隔離シート16は、防虫剤のような機能性薬剤の通過を阻止できるものであればよく、従来公知の様々な材料を使用可能である。
隔離シート16により、基材シート12に練り込まれた防虫剤が粘着シート14(粘着層14A)へ移行することを阻止でき、防虫剤によりシーリングライト30のカバー34に変形や変色、割れなどの影響を与える不具合を防止できる。
剥離シート18A、18Bは、防虫シート10の使用時に剥離するフィルム状の保護シートであり、例えば、隔離シート16と同じくポリエステルフィルムで形成されている。
剥離シート18Aは、粘着層14Aと反対に位置する基材シート12の面1204に剥離可能に貼り付けられている。これにより、防虫シート10の使用前における防虫剤の揮散を抑制している。
また、剥離シート18Bは、基材シート12と反対に位置する粘着層14Aの粘着面1404に貼り付けられている。これにより、意図しない場所へ粘着シート14(粘着層14A)が貼り付くことを防止している。
なお、防虫シート10は、非通気性フィルムの袋に収納されるなどして市場に流通される。
次に、防虫シート10を図3に示すシーリングライト30に貼り付けて使用する場合について説明する。
シーリングライト30は、円形状の照明器具であって、蛍光灯やLEDなどの光源を備えた本体部32と、光源を覆い本体部32に着脱可能に取り付けられた合成樹脂製で透過性を有するカバー34とから構成されている。
まず、シーリングライト30の本体部32からカバー34を取り外す。
次に、防虫シート10の粘着面1404を覆う剥離シート18Bを剥離し、粘着シート14の粘着面1404をカバー34の内面の所望の位置に押圧して貼り付ける。
防虫シート10をカバー34の内面に貼り付けたら、基材シート12を覆う剥離シート18Aを剥離し、防虫剤が揮散する状態としてカバー34を再度本体部32に取り付ける。
本実施の形態の防虫シート10は、基材シート12と粘着層14Aを構成するシート材1402が共にポリウレタンにより製造されているため、図3(B)に示すように、使用を開始してから所定時間が経過すると無色透明から黄色へと変化する。
防虫シート10が黄色へ変化した場合、防虫シート10の使用を開始してから所定期間が経過したことが把握できるため、薬剤の終了と無色透明から黄色へと変化する時期を合わせることによって、この変化を使用終期の指標として交換時期を判断する。
防虫シート10を交換する場合は、シーリングライト30の本体部32からカバー34を取り外し、使用済みの防虫シート10を剥がし、新しい防虫シート10を上記と同じくカバー34の内面に貼り付けることで行なう。
ここで、本実施の形態の防虫シート10による防虫効果の試験およびその結果について説明する。
対象害虫は「イガ」および「キイロショウジョウバエ」で試験を行った。
<試験装置>
試験装置は、1mのクリアボックスの天面内面側(室内であれば天井に相当する位置)に、カバー付き試験用ライト(照明器具)を取り付けたものである。
<試験(1)>
25℃の恒温室内に試験装置を設置し、試験用ライトのカバーの内部に防虫剤(フェノトリン)を塗布したウレタンテープからなる本発明のシートを貼り付けた。次いで、クリアボックス内へ20匹のイガを放ち、恒温室内の電気を消し、試験用ライトを点灯させて静置した。
<試験(1)の結果>
静置して6日後、試験用ライトのカバーの内部にはイガは入っていなかった。
結論:防虫剤を塗布した本発明のシートには、イガを忌避する効果が発揮されることが確認できた。
<試験(2)>
試験(1)と同様の方法で、試験用ライトのカバーの内部に防虫剤を塗布した本発明のシートを貼り付け、クリアボックス内へ20匹のキイロショウジョウバエを放った。
<試験(2)の結果>
静置して1日後、試験用ライトのカバーの内部にはキイロショウジョウバエは入っていなかった。
結論:防虫剤を塗布した本発明のシートには、キイロショウジョウバエを忌避する効果が発揮されることが確認できた。
このように、本実施の形態によれば、機能性薬剤としての防虫剤を含む基材シート12の一方の面1202に粘着層14Aが設けられているため、防虫シート10を貼り付けた場所において防虫剤の効果を発揮させるとともに、交換が容易で利便性を向上させる上で有利となる。
すなわち、例えば、本実施の形態のようにシーリングライト30のカバー34の内面に防虫シート10を貼り付ければ、防虫剤を揮散させることによって、シーリングライト30の内部への虫の進入を阻止できるとともに、防虫剤の効果が終了した際に、防虫シート10を剥がして防虫シート10のみを簡単に交換でき、利便性を向上させる上で有利となる。
また、基材シート12、防虫剤、粘着層14A、隔離シート16を無色透明に形成したため、防虫シート10を貼り付けた対象物の色彩と異なる色彩を放つことがなく、美観を損ねることを回避する上で有利となる。
したがって、例えば、本実施の形態のようにシーリングライト30のカバー34の内面に防虫シート10を貼り付けて使用する場合、シーリングライト30の美観を損ねることを回避するとともに、照明光を遮ることを防止でき照度を確保する上で有利となる。
また、基材シート12や、防虫剤、粘着層14Aを構成するシート材1402、隔離シート16のうち少なくとも一つを経時的に無色透明から黄色に変化する材料で形成したため、いずれかが黄色に変化することで、防虫シート10を貼り付けてから所定期間が経過したことを把握でき、薬剤の終了と無色透明から黄色へと変化する時期を合わせることによって、防虫シート10の変化を使用終期の指標として交換時期を目視で簡単に判断する上で有利となる。
また、基材シート12と粘着層14Aとの間に、防虫剤の通過を阻止する隔離シート16を設けた構成とすれば、基材シート12から粘着層14Aへ防虫剤が移行することを防止できる。
例えば、本実施の形態のようにシーリングライト30のカバー34が防虫剤により変形や変色、割れなどの影響を受ける材質で形成されていた場合、防虫剤がカバー34に移行することを回避でき、カバー34の変形や変色、割れなどの影響を抑制する上で有利となる。
また、基材シート12や、粘着層14Aを構成するシート材1402の少なくとも一方をポリウレタン製にすれば、紫外線が当たることにより経時的に無色透明から黄色に変化するため、この変化を使用終期の指標として交換時期を判断することができる。
また、粘着層14Aは、基材シート12に粘着剤を直接塗布することで設けてもよく、あるいは、基材シート12の一方の面1202に取り付けられ粘着剤を含むシート材1402からなる粘着シート14で構成するようにしてもよい。
また、粘着14Aと反対に位置する基材シート12の面1204と、基材シート12と反対に位置する粘着層14Aの粘着面1404とに、それぞれ使用時に剥離する剥離シート18A、18Bを貼り付けた構成とすれば、使用前に基材シート12に含まれた防虫剤の揮散を抑制でき、意図しない場所へ粘着シート14(粘着層14A)が貼りつくことを防止できることから、防虫シート10の取り扱い性を向上させる上で有利となる。
本実施の形態の防虫シート10は、シーリングライト30のカバー34の内面の外周に一つ貼り付けて使用した例を示したが、光源からの光を遮らない本体部32のいずれかの場所に貼り付けて使用するなど任意である。
また、本実施の形態の防虫シート10は、矩形状に形成された構成となっていたが、形状は限定されることはなく、例えば、円形状、三角形状、星形、あるいは模様、キャラクターなど様々な形状を採用することが可能である。
本実施の形態では、基材シート12と粘着層14Aとの間に隔離シート16を設けた場合について説明したが、隔離シート16を設けることなく基材シート12に粘着層14Aを直接設けてもよい。その場合、防虫シート10が貼られる場所の素材が基材シート12に含まれる防虫剤などの機能性薬剤により変形や変色、割れなどの影響を受けないものが好ましく、このような材料としては、例えば耐薬品性にすぐれているポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などが好ましい。
また、上述した実施の形態の防虫シート10は、照明器具であるシーリングライト30に用いていたが、照明器具以外でも虫の侵入を阻止したい場所に貼り付けて用いてもよい。
例えば、衣装ケースや収納箱の内部、側壁面の内面に貼り付けて用いてもよく、この場合も同様の効果を奏する。
また、樹脂製の透明または半透明の衣装ケースに用いた場合、シーリングライトに貼り付けた場合と同様に、衣装ケースの外部から基材シートが無色透明から黄色に変化したことが確認できるため、所定期間が経過したことを把握でき、薬剤の終了と無色透明から黄色へと変化する時期を合わせることによって、基材シートの変化を使用終期の指標として防虫シートの交換時期を目視で簡単に判断する上で有利となる。
また、上述した実施の形態の防虫シート10は、機能性薬剤として防虫剤を基材シート12に含ませた場合について説明したが、機能性薬剤は防虫剤に限定されることはなく、例えば、殺虫剤、消臭剤、防カビ剤、芳香剤などでもよい。
これにより、機能性薬剤シートを貼り付けた場所での殺虫効果または消臭効果または防カビ効果または芳香効果を発揮させるとともに、交換が容易で利便性を向上させる上で有利となる。
10 防虫シート
12 基材シート
14 粘着シート
14A 粘着層
1402 シート材
1404 粘着面
16 隔離シート
18A、18B 剥離シート
30 シーリングライト
32 本体部
34 カバー

Claims (4)

  1. 機能性薬剤を含む基材シートと、
    前記基材シートの一方の面に設けられた粘着層と、を備え、
    前記粘着層は、前記基材シートの一方の面に取り付けられ粘着剤を含むシート材からなる粘着シートで構成され、
    前記基材シートと前記シート材の少なくとも一方は、ポリウレタン製であり、
    前記機能性薬剤は、防虫剤または殺虫剤であり、
    前記基材シート、前記機能性薬剤、前記粘着層は、無色透明に形成され、それらのうちの少なくとも一つは、経時的に無色透明から黄色に変化する、
    ことを特徴とするシーリングライトへの貼り付け用機能性薬剤シート。
  2. 前記基材シートと前記粘着層との間に設けられ、前記機能性薬剤の通過を阻止する無色透明な隔離シートをさらに備え、
    前記基材シート、前記機能性薬剤、前記粘着層、前記隔離シートのうちの少なくとも一つは、経時的に無色透明から黄色に変化する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシーリングライトへの貼り付け用機能性薬剤シート。
  3. 前記基材シートは、ポリウレタン製である、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のシーリングライトへの貼り付け用機能性薬剤シート。
  4. 前記粘着層と反対に位置する前記基材シートの面と、前記基材シートと反対に位置する前記粘着層の面とに、それぞれ使用時に剥離する剥離シートが貼り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項記載のシーリングライトへの貼り付け用機能性薬剤シート。
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