JP2003247558A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2003247558A
JP2003247558A JP2002046326A JP2002046326A JP2003247558A JP 2003247558 A JP2003247558 A JP 2003247558A JP 2002046326 A JP2002046326 A JP 2002046326A JP 2002046326 A JP2002046326 A JP 2002046326A JP 2003247558 A JP2003247558 A JP 2003247558A
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JP
Japan
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sleeve
outer ring
fitting
fitting portion
bearing
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JP2002046326A
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Seizo Miyazaki
晴三 宮崎
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングへの嵌合操作が容易で取り付け作
業性の向上を図ることができ、且つ、取り付け精度の向
上による軸受性能の向上を図ることができる軸受装置を
得る。 【解決手段】 転がり軸受の外輪3aが内周に圧入装着
される円筒状のスリーブ13を、装置ハウジング7の筒
状部7aに嵌合装着することで、装置ハウジング7に支
持される軸受装置11において、外輪3aが嵌合するス
リーブ内周の外輪嵌合部13aと、筒状部7a内に嵌合
するスリーブ外周の装置嵌合部13cとを、スリーブ1
3の軸線方向に位置をずらして形成すると共に、前記ス
リーブ13の装置嵌合部13cを除き且つ前記外輪嵌合
部13aに対向する外周部の周辺を、前記装置嵌合部1
3cの基準寸法よりも小径に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばVTRやテ
ープストリーマ用のドラムスピンドルモータ、LBP用
モータやHDDモータ等のディスクメモリスピンドルモ
ータ、HDDのスイングアームの回転支持部やその他の
モータに組み込まれる軸受装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えばVTRやテープストリーマ用のド
ラムスピンドルモータには、そのスピンドルを支承する
軸受として、従来、図5に示すような軸受装置1が組み
込まれている。 【0003】この軸受装置1は、一対の転がり軸受3の
外輪3aが内周に圧入装着される円筒状のスリーブ5を
備え、スリーブ5をモータのハウジング7の筒状部7a
内に嵌合装着することで、ハウジング7に支持されてい
る。一対の転がり軸受3は、所謂玉軸受で、外輪3a
と、内輪3bと、これらの内外輪間に装備される複数個
の玉3cと、玉3c相互の間隔を保持する保持器3d
と、軸受両端の開口部を塞ぐシール部材3eとを備えた
構成である。この転がり軸受3の内輪3bが、モータの
スピンドル9を回転自在に支持する。 【0004】スリーブ5は、外輪3aが圧入される外輪
嵌合部5aが内周の両端に装備されている。一対の外輪
嵌合部5a間のスリーブ内周は、外輪嵌合部5aよりも
径が縮径されて、外輪3aの端部を位置決めする段差5
bを形成している。以上のスリーブ5の外周は、径が一
定の単純な構造で、中間部が、筒状部7aに嵌合する装
置嵌合部5cとして利用される。 【0005】以上の軸受装置1は、図6に示すように、
スリーブ5に一対の転がり軸受3を圧入装着し、且つ、
一対の転がり軸受3にスピンドル9を支承させた組み立
て状態にした後、スリーブ5を筒状部7aに嵌合装着す
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の軸受
装置1のスリーブ5では、図7に示すように、外輪3a
の圧入による外輪嵌合部5aの膨張の影響で、装置嵌合
部5cの基準外径寸法D0 よりも大きな外径D1 の膨
出部5dがスリーブ外周に出現する。そのため、スリー
ブ5の装置嵌合部5cの基準外径寸法を、予め、嵌合に
よって筒状部7aとの間に十分な結合強度が得られる締
まり嵌めとなるように設定しておくと、膨出部5dが筒
状部7aに引っ掛かって、嵌合操作が極めて困難になる
場合があった。また、無理に嵌合させると、外輪嵌合部
5aが外輪3aを必要以上に圧迫して、転がり軸受3内
に歪みが発生して、転がり軸受3の回転性能を低下させ
る虞があった。 【0007】そこで、従来では、スリーブ5の装置嵌合
部5cの基準外径寸法D0 を、本来の締まり嵌めの寸
法公差よりも隙間嵌め側に若干ずらして設定することが
検討されたが、このような対処では、嵌合による結合強
度が不足して、スピンドル9を介して作用する負荷によ
ってスリーブ5の嵌合位置がずれたり、あるいは嵌合隙
間によってスリーブ5が傾き、軸受装置1の取り付け精
度の低下による軸受性能の低下を招く虞があった。 【0008】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、転がり軸受の圧入による外
輪嵌合部の膨張の影響で、スリーブのハウジングへの嵌
合操作が困難になることがなく、よって、取り付け作業
性の向上を図ることができ、且つ、スリーブとハウジン
グとの間の嵌め合い公差は、適正な締まり嵌めに設定し
て、嵌合によって十分な結合強度を得ることができて、
取り付け精度の向上による軸受性能の向上を図ることが
できる軸受装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る軸受装置は、請求項1に記載したよう
に、転がり軸受の外輪が内周に圧入装着される円筒状の
スリーブを備え、前記スリーブを装置の筒状部内に嵌合
装着することで、装置を支持する軸受装置において、前
記外輪が嵌合する前記スリーブ内周の外輪嵌合部と、前
記筒状部に嵌合する前記スリーブ外周の装置嵌合部と
を、前記スリーブの軸線方向に位置をずらして形成する
と共に、前記スリーブの装置嵌合部を除き且つ前記外輪
嵌合部に対向する外周部の周辺に、前記装置嵌合部の基
準寸法よりも小径の縮径部を形成したことを特徴とす
る。 【0010】このように構成された軸受装置において
は、スリーブに転がり軸受の外輪を圧入すると、この圧
入による外輪嵌合部の膨張の影響で、外輪嵌合部に対向
するスリーブ外周の周辺には当初の寸法よりも径寸法が
増大した膨出部が出現する。しかし、外輪嵌合部と装置
嵌合部とは、軸方向に位置をずらして設定されており、
しかも、スリーブ外周の膨出部が出現する範囲は、予
め、装置嵌合部の基準寸法よりも小径に形成されている
から、小径の程度を適宜に選定しておくことによって、
膨出部の外径が装置嵌合部の基準寸法を超えることを防
止することができる。 【0011】また、スリーブと装置との間の嵌め合い公
差は、適正な締まり嵌めに設定して、嵌合によって十分
な結合強度を得ることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る軸受装置の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本
発明に係る軸受装置の第1の実施の形態の縦断面図を示
したものである。この第1の実施の形態の軸受装置11
は、例えばVTRやテープストリーマ用のドラムスピン
ドルモータのスピンドル9を支承するもので、一対の転
がり軸受3の外輪3aが内周に圧入装着される円筒状の
スリーブ13を備え、スリーブ13をモータのハウジン
グ7の筒状部7a内に嵌合装着することで、ハウジング
7に支持される。なお、本実施の形態では、スリーブ1
3はモータのハウジング7に嵌合装着するとしたが、例
えばモータステータやスピンドルモータのドラムに嵌合
されることもある。 【0013】一対の転がり軸受3は、所謂深溝玉軸受
で、外輪3aと、内輪3bと、これらの内外輪間に装備
される複数個の玉3cと、玉3c相互の間隔を保持する
保持器3dと、軸受両端の開口部を塞ぐシール部材3e
とを備えた構成である。この転がり軸受3の内輪3b
が、モータのスピンドル9を回転自在に支持する。 【0014】スリーブ13は、外輪3aが圧入される外
輪嵌合部13aが内周の両端に装備されている。一対の
外輪嵌合部13a間のスリーブ内周は、外輪嵌合部13
aよりも径が縮径されて、外輪3aの端部を位置決めす
る段差13bを形成している。本実施の形態のスリーブ
13は、外周の中間部に、筒状部7aに嵌合する装置嵌
合部13cを設定することで、外輪3aが嵌合するスリ
ーブ内周の外輪嵌合部13aと、筒状部7aに嵌合する
スリーブ外周の装置嵌合部13cとを、スリーブ13の
軸線方向に位置をずらした構成としている。 【0015】また、本実施の形態の場合、スリーブ13
は、外輪3aの圧入による外輪嵌合部13aの膨張の影
響で、装置嵌合部13cの基準外径寸法D0 よりも大
きな外径の膨出部がスリーブ13の外周に出現しないよ
うに、装置嵌合部13cを除き、且つ、外輪嵌合部13
aに対向するスリーブ13の外周部周辺に、装置嵌合部
13cの基準寸法D0 よりも小径のD2 の外径を有し
た縮径部13eを形成している。 【0016】以上の軸受装置11は、図2に示すよう
に、スリーブ13に一対の転がり軸受3を圧入装着し、
且つ、一対の転がり軸受3にスピンドル9を支承させた
組み立て状態にした後、スリーブ13を筒状部7a内に
嵌合装着する。 【0017】以上の軸受装置11において、スリーブ1
3に転がり軸受の外輪3aを圧入すると、図3に示すよ
うに、この圧入による外輪嵌合部13aの膨張の影響
で、外輪嵌合部13aに対向するスリーブ外周の周辺に
は当初の寸法よりも径寸法が増大した膨出部14が出現
する。しかし、外輪嵌合部13aと装置嵌合部13cと
は、軸方向に位置をずらして設定されており、且つ、ス
リーブ外周の膨出部14が出現する範囲は、予め、装置
嵌合部13cの基準寸法よりも小径に形成されているの
で、小径の程度を適宜に選定しておくことで、膨出部1
4の外径が装置嵌合部13cの基準寸法D0を超えるこ
とを防止することができる。 【0018】従って、スリーブ13をモータ等の装置ハ
ウジングの筒状部7aに嵌合させる際に、転がり軸受の
外輪3aの圧入による外輪嵌合部13aの膨張の影響で
出現した膨出部14がハウジング7に引っ掛かることが
なく、予め設定した装置嵌合部13cの嵌め合い公差の
まま、困難なく嵌合させることができ、組み付け作業性
の向上を図ることができる。 【0019】また、スリーブ13と装置ハウジング7と
の間の嵌め合い公差は、予め、適正な締まり嵌めに設定
して、嵌合によって十分な結合強度を得ることができ
る。従って、嵌合の緩みに起因したスリーブ13の嵌合
位置の変動や傾き等の不都合の発生を防止することがで
き、スリーブ13の取り付け精度の向上による軸受性能
の向上を図ることができる。 【0020】なお、本発明に係る軸受装置のスリーブに
おいて、外輪嵌合部や装置嵌合部の配置等は、上記の実
施の形態に限らない。例えば、図4に示す第2の実施の
形態の形態とすることも可能である。 【0021】この第2の実施の形態の軸受装置21の場
合も、円筒状のスリーブ25の両端の内周に、転がり軸
受23の外輪23aが圧入装着される外輪嵌合部25a
がそれぞれ装備されていて、一対の転がり軸受23が圧
入装着されたスリーブ25を装置ハウジング7の筒状部
7aに嵌合装着することで、装置ハウジング7に支持さ
れる。また、この第2の実施の形態の軸受装置21の場
合も、外輪23aが嵌合するスリーブ内周の外輪嵌合部
25aと、筒状部7aに嵌合するスリーブ外周の装置嵌
合部25cとは、スリーブ25の軸線方向に位置をずら
して形成すると共に、装置嵌合部25cを除き、且つ、
外輪嵌合部25aに対向したスリーブ25の外周部周辺
に、装置嵌合部25cの基準寸法D0 よりも小径の縮
径部25eを形成している。 【0022】しかし、この第2の実施の形態の場合は、
外輪嵌合部25aがスリーブ内に入った外輪23aのス
リーブ内側の端部付近を嵌合保持する構成である。そし
て、この外輪嵌合部25aを挟むように、スリーブ外周
の端部及び中間部のそれぞれに、外径が基準寸法D0
に設定された装置嵌合部25cが配置されている。この
ように、外輪嵌合部25aや装置嵌合部25cの配置を
変更した形態の場合でも、上記の作用・効果を得ること
ができる。 【0023】なお、上記の実施の形態では、スピンドル
を支承する転がり軸受として、内外輪を有した深溝玉軸
受を使用したが、内輪を有しない深溝玉軸受を使用して
もよい。更に、深溝玉軸受の代わりに、アンギュラ玉軸
受や、その他のころ軸受を使用することも考えられる。 【0024】 【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
した本発明の軸受装置によれば、スリーブに転がり軸受
の外輪を圧入すると、この圧入による外輪嵌合部の膨張
の影響で、外輪嵌合部に対向するスリーブ外周の周辺に
は当初の寸法よりも径寸法が増大した膨出部が出現す
る。しかし、外輪嵌合部と装置嵌合部とは、軸方向に位
置をずらして設定されており、且つ、スリーブ外周の膨
出部が出現する範囲は、予め、装置嵌合部の基準寸法よ
りも小径に形成されているので、小径の程度を適宜に選
定しておくことで、膨出部の外径が装置嵌合部の基準寸
法を超えることを防止することができる。従って、スリ
ーブをモータ等の装置ハウジングの筒状部に嵌合させる
際に、転がり軸受の外輪の圧入による外輪嵌合部の膨張
の影響で出現した膨出部がハウジングに引っ掛かること
がなく、予め設定した装置嵌合部の嵌め合い公差のま
ま、困難なく嵌合させることができ、取り付け作業性の
向上を図ることができる。 【0025】また、スリーブと装置ハウジングとの間の
嵌め合い公差は、適正な締まり嵌めに設定して、嵌合に
よって十分な結合強度を得ることができる。従って、嵌
合の緩みに起因したスリーブの嵌合位置の変動や傾き等
の不都合の発生を防止することができ、取り付け精度の
向上による軸受性能の向上を図ることができる。でき
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る軸受装置の第1の実施の形態の縦
断面図である。 【図2】図1に示した軸受装置のハウジングへの取り付
け前の状態の縦断面図である。 【図3】図2のB部拡大図である。 【図4】本発明に係る軸受装置の第2の実施の形態の縦
断面図である。 【図5】従来の軸受装置の構成を示す縦断面図である。 【図6】図5に示した軸受装置のハウジングへの取り付
け前の状態の縦断面図である。 【図7】図6のA部の拡大図である。 【符号の説明】 7 ハウジング 7a 筒状部 9 スピンドル 11 軸受装置 13 スリーブ 13a 外輪嵌合部 13b 段差 13c 装置嵌合部 13e 縮径部 14 膨出部 21 軸受装置 23 転がり軸受 23a 外輪 25 スリーブ 25a 外輪嵌合部 25c 装置嵌合部 25e 縮径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J012 AB20 BB01 BB05 DB20 FB10 GB10 HB01 3J017 AA01 AA03 AA06 CA01 CA06 DA10 DB07 5H605 AA08 BB05 CC04 EB10 EB17 GG04 GG21

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 転がり軸受の外輪が内周に圧入装着され
    る円筒状のスリーブを備え、前記スリーブを装置の筒状
    部内に嵌合装着することで、装置を支持する軸受装置に
    おいて、 前記外輪が嵌合する前記スリーブ内周の外輪嵌合部と、
    前記筒状部に嵌合する前記スリーブ外周の装置嵌合部と
    を、前記スリーブの軸線方向に位置をずらして形成する
    と共に、 前記スリーブの装置嵌合部を除き且つ前記外輪嵌合部に
    対向する外周部の周辺に、前記装置嵌合部の基準寸法よ
    りも小径の縮径部を形成したことを特徴とする軸受装
    置。
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